説明

容器

【課題】本発明は、容器として再利用して使用することができ、再利用の際も毎回確実に内容物取り出し用の空気孔を形成させることができ、しかも軽い力で突起を折り取ることができる容器を提供することである。
【解決手段】本発明は、内容物を収容する本体1と本体底面部2の外方に突出した足部3を有し、前記本体底面部2の一部に外方に突出した台部5を形成し、前記台部5の一部に外部と貫通した穴部6を形成し、前記穴部6を封鎖するための閉鎖プラグ7を設置し、前記閉鎖プラグ7の天面8には外方に向けて突出した突起9を形成し、前記突起9を折り倒すことにより前記閉鎖プラグ7の天面8の一部に空気孔10が形成され、前記穴部6と前記空気孔10が連通する容器Aである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体内に収納したプリンや寒天状食品等の内容物を取り出しやすくするため、本体底面部から突起を突出させ、この突起を折り取ることによって内容物取り出し用の空気孔を形成する機能をもつ容器を、繰り返し使用することができる容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からプリンや寒天状食品用の容器として、内容物を取り出すために本体底面部から突起を突出させ、この突起を折り取ることによって内容物取り出し用の空気孔を形成可能とした容器が特許文献1、2に記載されている。
【0003】
特許文献1は、容器に突起を設けた形状で、内容物を取り出すことが出来る考案である。
【0004】
特許文献2は、指掛け柱と呼ばれる突起が円柱状である。
【0005】
特許文献3は、ポリプロピレン樹脂を使用した容器において空気孔を確実に得られる発明である。ポリプロピレン樹脂は軟質な樹脂であり、曲げや衝撃の力に強いが、突起を押し倒すと樹脂が伸びて確実に空気孔を設ける事ができない場合がある。しかし、特許文献3はこのことを解消した特許である。
【0006】
特許文献4は、突起を軽い力で折り倒すことが出来る容器として、本体底面部と突起の間に前記本体底面部より薄肉となる薄肉の領域を設け、本体底面部と突起の接合部分の水平方向の断面形状が略台形を形成した突起の発明である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開昭48−62248号公報
【特許文献2】実開昭57−35286号公報
【特許文献3】特開2006−248574号公報
【特許文献4】特許第4183736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1、2の容器は、内容物取り出し用の空気孔を形成することで内容物を取り出す構造の容器である。しかしながら、特許文献1は、容器に突起を設けただけの形状であり、突起の長さや底部の肉厚等は明確にされておらず、突起を設けているだけである。薄肉部分がなく同じ肉厚であれば、突起を折る際の力が必要になり、子供の力では突起を折ることができない。特許文献2は、指掛け柱と呼ばれる突起が円柱状である為、突起を折る際に力を入れると指が痛くなる問題があった。それは、原料の問題もあり、この種の容器で使われる原料としてはポリスチレン系樹脂やポリプロピレン樹脂が一般的に使われている。
【0009】
ポリスチレン系樹脂の原料特性として、硬質な樹脂であり、曲げや衝撃の力に弱いが透明性は優れている。一方、ポリプロピレン樹脂の原料特性は、軟質な樹脂であり、曲げや衝撃の力に強いが透明性はポリスチレン系樹脂に比べると劣る。
【0010】
この種の容器を採用する場合、硬質な樹脂で突起が折りやすく、透明性も優れているポリスチレン系樹脂を採用する事が多いが、硬質な樹脂の為、開封する際に力を入れると指が痛くなるという問題がある。反対にポリプロピレン樹脂を採用すると突起を折る際の指の痛みは解消するが、軟質の樹脂の為、突起を押し倒すと樹脂が伸びて確実に空気孔を設ける事ができないという問題がある。
【0011】
また、特許文献4は、上記課題を解決し確実に内容物取り出し用の空気孔を形成させ、しかも軽い力で突起を折り取ることができる容器であるが、突起を折り取ると本体底面部に穴が開くため、使い捨て容器として利用される容器であるが、近年、環境問題等から再利用が検討され、本体底面部の突起を折り取ることで空気孔を形成できる容器についても、容器として再利用できることが望まれる課題がある。
【0012】
本発明の目的は、上記課題を解決し、容器として再利用して使用することができ、再利用の際も毎回確実に内容物取り出し用の空気孔を形成させることができ、しかも軽い力で突起を折り取ることができる容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、内容物を収容する本体と本体底面部の外方に突出した足部を有し、前記本体底面部の一部には外方に突出した台部を形成するとともに、前記台部の一部には外部と貫通した穴部を形成し、前記穴部を封鎖するための閉鎖プラグを前記穴部に設置し、前記閉鎖プラグの天面には外方に向けて突出した突起を形成し、前記突起を折り倒すことにより前記閉鎖プラグの天面の一部に空気孔が形成され、前記穴部と前記空気孔が連通する容器である。
【0014】
本発明は、前記閉鎖プラグの取り外しを自在にした容器である。
【0015】
本発明は、容器本体の内側から閉鎖プラグを設置して前記穴部を閉鎖した容器である。
【0016】
本発明は、容器本体の外側から閉鎖プラグを設置して前記穴部を閉鎖した容器である。
【0017】
本発明は、前記突起は前記閉鎖プラグの天面を除去する水平方向の断面形状が略台形であり、上底が短辺で下底が長辺の長さが異なる突起であり、前記上底側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底側は外方に突出した弓形状であって、前記閉鎖プラグの天面と前記突起の間には、前記閉鎖プラグの天面より薄肉となる薄肉の領域を設けた容器である。
【0018】
本発明は、部分的に前記台部の天面を除去する第2突起を台部の外方に向けて突出して形成し、前記第2突起を取り除くことにより前記台部に空気孔となる穴部を形成した容器である。
【0019】
本発明は、前記第2突起は前記台部の天面を除去する水平方向の断面形状が略台形であり、上底が短辺で下底が長辺の長さが異なる突起であり、前記上底側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底側は外方に突出した弓形状であって、前記台部の天面と前記第2突起の間には、前記部台の天面より薄肉となる薄肉の領域を設けた容器である。
【0020】
本発明は、前記上底の両端を突出させ、より鋭角となる山形を形成した容器である。
【0021】
本発明は、前記台部の天面の外周付近に薄肉となって破断し易い破断線を形成し、脚片を介して前記台部の天面と一体設したプルリングの引き上げにより、前記破断線に沿って破断除去され穴部を形成した容器である。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、内容物を収容する本体と本体底面部の外方に突出した足部を有し、前記本体底面部の一部には外方に突出した台部を形成するとともに、前記台部の一部には外部と貫通した穴部を形成し、前記穴部を封鎖するための閉鎖プラグを設置し、前記閉鎖プラグの天面には外方に向けて突出した突起を形成し、前記突起を折り倒すことにより前記閉鎖プラグの天面の一部に空気孔が形成され、前記穴部と前記空気孔が連通する容器であるので、前記突起を折り倒し空気孔を形成して内容物を外へ落下させたあとに、前記閉鎖プラグを新しいものへ交換することで、再び同様の機能を有する容器として再利用することができ、前記閉鎖プラグの交換のみで、何度でも突起を折り取り空気孔を形成して、内容物を外へ落下させることができる容器を提供することができる。
【0023】
また、前記閉鎖プラグの取り外しを自在にした容器であるので、前記突起を折り倒し空気孔を形成して内容物を外へ落下させたあとに、前記閉鎖プラグを新しいものへ交換することで、再び同様の機能を有する容器として再利用することができ、前記閉鎖プラグの交換のみで、何度でも突起を折り取り空気孔を形成して、内容物を外へ落下させることができる容器を提供することができる。
【0024】
更に、容器本体の内側から閉鎖プラグを設置して前記穴部を閉鎖した容器であるので、前記突起を折り倒し空気孔を形成して内容物を外へ落下させたあとに、前記閉鎖プラグを新しいものへ交換することで、再び同様の機能を有する容器として再利用することができ、前記閉鎖プラグの交換のみで、何度でも突起を折り取り空気孔を形成して、内容物を外へ落下させることができる容器を提供することができる。
【0025】
また、容器本体の外側から閉鎖プラグを設置して前記穴部を閉鎖した容器であるので、前記突起を折り倒し空気孔を形成して内容物を外へ落下させたあとに、前記閉鎖プラグを新しいものへ交換することで、再び同様の機能を有する容器として再利用することができ、前記閉鎖プラグの交換のみで、何度でも突起を折り取り空気孔を形成して、内容物を外へ落下させることができる容器を提供することができる。
【0026】
更に、前記突起は前記閉鎖プラグの天面を除去する水平方向の断面形状が略台形であり、上底が短辺で下底が長辺の長さが異なる突起であり、前記上底側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底側は外方に突出した弓形状であって、前記閉鎖プラグの天面と前記突起の間には、前記閉鎖プラグの天面より薄肉となる薄肉の領域を設けた容器であるので、前記山形の先端が折り取り開始地点となり、前記突起を指が痛くならず、なおかつ、軽い力で折り取ることが出来る閉鎖プラグを提供することが出来る。
【0027】
また、部分的に前記台部の天面を除去する第2突起を台部の外方に向けて突出して形成し、前記第2突起を折り倒すことにより前記台部に空気孔となる穴部を形成した容器であるので、前記閉鎖プラグを最初の段階から設置せずに、初回の突起の折り取りは、本体底面部に形成させる第2突起を折り取ることで、空気孔となる穴部を形成することができる容器を提供することが出来る。
【0028】
更に、前記第2突起は前記台部の天面を除去する水平方向の断面形状が略台形であり、上底が短辺で下底が長辺の長さが異なる突起であり、前記上底側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底側は外方に突出した弓形状であって、前記台部の天面と前記第2突起の間には、前記台部の天面より薄肉となる薄肉の領域を設けた容器であるので、前記山形の先端が折り取り開始地点となり、前記第2突起を指が痛くならず、なおかつ、軽い力で折り取ることが出来る容器を提供することが出来る。
【0029】
また、前記上底の両端を突出させ、より鋭角となる山形を形成した容器であるので、前記山形の先端が折り取り開始地点がより割れやすくなり、前記突起を指が痛くならず、なおかつ、より軽い力で折り取ることが出来る容器を提供することが出来る。
【0030】
更に、前記台部の天面の外周付近に薄肉となって破断し易い破断線を形成し、脚片を介して前記台部の天面と一体設したプルリングの引き上げにより、前記破断線に沿って破断除去され穴部を形成した容器であるので、前記閉鎖プラグを最初の段階から設置せずに、初回の容器はプルリングを引き上げることで、本体底面部に容易に空気孔となる穴部を形成することができる容器を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態を示す容器の斜視図である。
【図2】閉鎖プラグが設置されていない状態を示す容器の斜視図である。
【図3】図2を容器の内側からみた斜視図である。
【図4】図3に示す台部分の拡大図である。
【図5】閉鎖プラグを斜上からみた斜視図である。
【図6】図5に示す閉鎖プラグを斜下からみた斜視図である。
【図7】図1に示す台部の拡大図である。
【図8】図7に示す突起を折り倒した状態を示す拡大図である。
【図9】図8に示す突起を取り除いた状態を示す拡大図である。
【図10】本発明の実施形態を示す容器の底面図である
【図11】図10に示す閉鎖プラグ部分の拡大図である。
【図12】図10をy−y方向に切断した状態を示す断面図である。
【図13】図12に示す突起を取り除いた状態を示す断面図である。
【図14】本発明の異なる実施形態を示す容器本体の斜視図である。
【図15】図14に示す第2突起部分の拡大図である。
【図16】図15に示す第2突起を折り倒した状態を示す拡大図である。
【図17】図16に示す第2突起を取り除いた状態を示す拡大図である。
【図18】図14に示す容器本体の底面図である。
【図19】図18に示す第2突起部分の拡大図である。
【図20】図14に示す容器本体の樹脂の流れを示す説明図である。
【図21】図18をz−z方向に切断した状態を示す断面図である。
【図22】図21に示す第2突起を取り除いた状態を示す断面図である。
【図23】本発明の異なる第二の実施形態を示す容器本体の断面図である。
【図24】図23のプルリング部分の拡大図である。
【図25】図24のプルリング部分を取り除いた状態を示す拡大図である。
【図26】図5に示す閉鎖プラグの異なる実施形態を示す断面図である。
【図27】図5に示す閉鎖プラグの異なる第二の実施形態を示す断面図である。
【図28】図5に示す閉鎖プラグの異なる第三の実施形態を示す断面図である。
【図29】図5に示す閉鎖プラグの異なる第四の実施形態を示す断面図である。
【図30】図29に示す閉鎖プラグの斜視図である。
【図31】図30に示す閉鎖プラグを容器にセットした状態の斜視図である。
【図32】図31に示す容器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1において、容器Aはプリンや寒天状食品等の内容物を収容する有底筒状容器の本体1と前記本体1の底面である本体底面部2の外方に突出した足部3を有している。前記容器Aは、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチリン樹脂等からなる合成樹脂を利用して射出成形にて成形したものである。また、前記足部3は、図1に示すような一体でリング状に形成されても、または複数個から形成されても良い。前記本体底面部2には、前記足部3と足部3の間にゲート位置4を設けている。更に、前記足部3とゲート位置4の間に、前記足部3の突出よりも低い位置に外方に突出し内側から中央でくぼむ台部5を形成している。
【0033】
また、図2及び図3に示すように前記台部5の天面5aの一箇所に外部と貫通した穴部6を形成している。更に、図4に示すように、前記台部5の内側には三角形状に突出した複数個の係部5bが形成している。
【0034】
前記穴部6を塞ぐための部材として、容器本体1とは別パーツで構成した図5及び図6に示す閉鎖プラグ7を射出成形法にてポリプロピレン樹脂やMBS樹脂等からなる合成樹脂で成形する。前記閉鎖プラグ7は、前記台部5の内側から差し込み嵌着できる構造であり、前記台部5へ前記閉鎖プラグ7をセット後は気密性を有し、前記台部5と閉鎖プラグ7の隙間から内容物の漏れが生じない構造を形成している。また、前記閉鎖プラグ7の天面8には、前記穴部6を突き抜けて外方に向けて突出した突起9が形成される。前記突起9の突出は前記台部5の突出よりも長く、前記足部3の突出よりも低い形状を形成し、地面に接触しない長さであり前記足部3は前記突起9を保護する役割がある。前記閉鎖プラグ7には、前記台部5の内側に三角形状で突出した複数個の係部5bと密着するように前記台部5に設置の三角形状と同形状となるくぼみ8aが前記閉鎖プラグ7の天面8周辺に形成される。
【0035】
前記閉鎖プラグ7が前記台部5の内側からセットされた状態を図1及び図7に示している。前記突起9は図2に示す前記穴部6から外方へ突き出ている。前記突起9を折り倒すことにより前記閉鎖プラグ7の天面8の一部に空気孔10が形成され、図8及び図9に示すように、前記穴部6と前記空気孔10が連通し、容器A内に空気が入り込み内容物を容易に容器Aの外へ落下させることができる。
【0036】
前記突起9を折り倒して内容物を容器Aの外へ落下させた後は、図6に示すつまみ部11を捻り回転させることで、図5に示す閉鎖プラグ7の天面8側に形成した三角形状にくんだくぼみ8aと図4に示す前記台部5の内側に形成した三角形状に突出した係部5bとが、双方にずれて浮き上がり容易に前記閉鎖プラグ7を取り外し、新しい閉鎖プラグ7へ付け替えることができる。そのため、前記台部5と前記閉鎖プラグ7の外周形状は円形であることが望ましいが、前記閉鎖プラグ7の取り外し機能については、一例を紹介しただけでこの方法に限定されるものではない。
【0037】
図10は容器Aの底面側である本体底面部2からみた平面図であり、図10のyからy方向に切断した断面図を図12及び図13に示している。また、図11は本体1にセットさせた状態の前記閉鎖プラグ7周辺を拡大した図である。図11及び図12に示すように、前記閉鎖プラグ7は上底9aが短辺で下底9bが長辺の長さが異なる台形状の突起9が外方に向けて突出して形成している。前記上底9a側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底9bは外方に突出した弓形状であって、前記閉鎖プラグ7の天面8と前記突起9の間には、前記天面8より薄肉となる薄肉の領域9eを設けている。
【0038】
図11乃至図13に示すように、前記突起9を上底9a側から下底側9bへ押し倒すことにより、前記突起9と前記閉鎖プラグ7の天面8が接する前記下底9b側の中心の一部が前記天面8と重なり合ってヒンジ9f機能を形成することで、軽い力で前記突起9を押し倒すことができる。また、図11に示すように、前記上底9aは両端を突出させより鋭角となる前記山形9cを形成することで、前記突起9を上底9a側から下底側9bへ押し倒したときに、前記山形9cの2点から引き裂き開始するので、引き裂かれる力が2点に分散されることから、より軽い力で前記突起9を押し倒すことができる。そのため、図11に示す前記山形9cの角度は、鋭角であればあるほど良い。
【0039】
図12が突起9を押し倒す前の状態であり、図13が突起9を押し倒した後、前記突起9が取り除かれ空気孔10が形成された状態である。前記突起9を押し倒した時に、ヒンジ9f機能が形成される箇所の突起9と前記閉鎖プラグ7の天面8とがつながった状態になるが、互いに薄肉の領域9e内でつながっているだけであるので、前記突起9は簡単に取り除くことができる。
【0040】
前記薄肉の領域9eとは、図11乃至図13に示すように前記閉鎖プラグ7の天面8と前記突起9の間に設けられた前記天面8より薄肉になっている部分のことである。また、前記閉鎖プラグ7の天面8と前記突起9の接合部分の水平方向の断面形状が、略台形状であればよく、前記突起9の中間部分や先端9d部分の水平方向の断面形状は、略台形状に限定されるものではない。
【0041】
ここで具体的な活用事例を紹介する。本発明は、空気孔10を形成するための閉鎖プラグ7を本体1より付け替えることで、何度でも簡単に内容物を外へ取り出すことができる容器Aとなるものである。すなわち、プリンやゼリーなどを作る材料と前記閉鎖プラグ7を一緒に入れた手作り用キットを販売することで、使用済みの前記本体1に装着されている空気孔10が形成された状態の使用済みの閉鎖プラグ7を取り除いて本体1内を洗浄しておくことで、消費者は手作り用キットを購入すれば、その中に付属されている新しい閉鎖プラグ7に付け替えることで、簡単に内容物を外へ取り出すことができる容器Aを再現することができ、前記容器Aを繰り返し利用して自宅で簡単にプリンやゼリーが作れる。
【0042】
また、再現した前記容器A内で作られたプリンやゼリーなどの内容物を取り出す場合は、前記閉鎖プラグ7の突起9を再び折り倒すことで、空気孔10が形成され容器A内に空気が入り込み、内容物が下へ落下し容易に取り出すことが可能になる。再び、前記容器Aから使用済みの閉鎖プラグ7を取り除いた状態の本体1内を洗浄しておくことで、次に自宅でプリンやゼリーなどを作りたい場合は、閉鎖プラグ7の部材のみを購入して付け替えることで、同じ容器Aの本体1を利用して、内容物取り出し機能を持たせた容器Aを何度でも再現することが可能になる。
【0043】
次に本発明の異なる実施形態を示す容器A1を図14乃至図22に示す。前記容器A1は、プリンや寒天状食品等の内容物を収容する有底筒状容器の本体1と前記本体1の底面である本体底面部2の外方に突出した足部3を有している。前記足部3は、図14に示すような一体でリング状に形成されても、または複数個から形成されても良い。前記本体底面部2には、前記足部3と足部3の間にゲート位置4を設けている。更に、前記足部3とゲート位置4の間に、前記足部3の突出よりも低い位置に外方に突出し内側から中央でくぼむ台部5を形成している。
【0044】
また、前記台部5の天面5aには、部分的に除去するための第2突起12を形成しており、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂等からなる合成樹脂製の一体成形容器A1であり、射出成形法にて成形したものである。第2突起12の突出は前記足部3の突出よりも低い形状を形成し、地面に接触しない長さであり前記足部3は第2突起12を保護する役割がある。
【0045】
図16及び図17に示すように、前記第2突起12を折り倒すことにより前記台部5の天面5aの一部が貫通して穴部6が形成され、容器A内に空気が入り込み内容物を容易に容器A1の外へ落下させることができる。
【0046】
図18は容器A1の底面である本体底面部2からみた平面図であり、図18のzからz方向に切断した断面図を図21及び図22に示している。また、図18の第2突起12周辺を拡大した図を図19に示している。図19乃至図21に示すように、前記第2突起12は上底12aが短辺で下底12bが長辺の長さが異なる台形状の前記第2突起12であり、前記台部5の天面5aの外方に向けて突出して形成している。前記上底12a側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底12bは外方に突出した弓形状であって、前記台部5の天面5aと前記第2突起12の間には、前記台部5の天面5aより薄肉となる薄肉の領域12eを設けている。
【0047】
更に、図19乃至図21に示すように、前記第2突起12を上底12a側から下底側12bへ押し倒すことにより、前記第2突起12と前記台部5の天面5aが接する前記下底12b側の中心の一部が前記台部5の天面5aと重なり合ってヒンジ12f機能を形成することで、軽い力で前記第2突起12を押し倒すことができる。
また、図19及び図20に示すように、前記上底12aは両端を突出させより鋭角となる山形12cを形成している。前記山形12cを形成することで、前記第2突起12を上底12a側から下底側12bへ押し倒したときに、前記山形12cの2点から引き裂き開始するので、引き裂かれる力が2点に分散されることから、より軽い力で前記第2突起12を押し倒すことができる。そのため、前記山形12cの角度は鋭角であればあるほど良い。
【0048】
図21が第2突起12を押し倒す前の状態であり、図22が第2突起12を押し倒した後、前記第2突起12が取り除かれ穴部6が形成された状態である。前記第2突起12を押し倒した時に、ヒンジ12f機能が形成される箇所の第2突起12と前記台部5の天面5aとがつながった状態になるが、互いに薄肉の領域12e内でつながっているだけであるので、前記第2突起12は簡単に取り除くことができる。
【0049】
前記薄肉の領域12eとは、図19乃至図21に示すように前記台部5の天面5aと前記第2突起12の間に設けられた前記台部5の天面5aより薄肉になっている部分のことである。また、前記台部5の天面5aと前記第2突起12の接合部分の水平方向の断面形状が、略台形状であればよく、前記第2突起12の中間部分や先端12d部分の水平方向の断面形状は、略台形状に限定されるものではない。
【0050】
更に、前記薄肉の領域12eは、前記ゲート位置4から遠ざかるにつれて前記薄肉の領域12eを厚くすることで樹脂を流れやすく安定した生産ができる。よって、図20に示すように薄肉の領域12eは、ゲート位置4より近い位置に形成される薄肉の領域12eよりも、前記ゲート位置4より遠い位置に形成される薄肉の領域12eの方を厚く形成する方が望ましい。
【0051】
更に、ゲート位置4とは、射出成形において合成樹脂材を射出する部分であり、前記ゲート位置4から図20に示すように、樹脂の流れ13は、ゲート位置4から足部3方向に流れていく。
【0052】
また、ウエルドライン12gとは、樹脂の流れ13により、樹脂同士が流れて接合する樹脂の接合面のことを言い、前記接合面は強度が弱く割れやすくなる。前記ウエルドライン12gを図19に示す太線の位置周辺に発生させるには、図20に示す位置関係にゲート位置4と第2突起12を設け、本発明である前記第2突起12と薄肉の領域12eを形成することで、ウエルドライン12gを図19に示す太線の位置周辺に発生させることが容易となる。
【0053】
本発明の図20の破線矢印のようにゲート位置4から流れ込む樹脂の流れ13は、前記本体底面部2から前記台部5、薄肉の領域12eへ流れ、前記第2突起12を成形していき足部3へと流れ込んでいくとともに、前記上底12a側の薄肉の領域12eに流れ込んだ樹脂の流れ13は、前記上底12a側の前記台部5から流れ込んだ樹脂の流れ13と接合することで、図19に示す太線の位置周辺にウエルドライン12gを発生させることができる。前記ウエルドライン12gが形成されている箇所は、強度が弱く割れやすくなることから、前記第2突起12を上底12a側から下底側12bへ押し倒すことにより、前記第2突起12が更に折り倒しやすくなる。
【0054】
更に、図14乃至図16の前記第2突起12が取り除かれた状態が、図2乃至図4及び図17に示す穴部6を貫通した容器の本体1であり、図5及び図6に示す閉鎖プラグ7をセットすることで、図1に示す本発明の容器Aとなる。すなわち、図14に示す容器A1にプリンやゼリーなどの内容物を充填して販売したものを消費者が購入し食する時に第2突起12を折り倒して穴部6が形成され、内容物を外へ取り出した後の状態が図2に示す本体1と同様の形状になることから、前記本体1を洗って保管しておき、プリンやゼリーなどを作る材料と前記閉鎖プラグ7を一緒に入れた手作り用キットを消費者が次に購入することで、前記容器A1の第2突起12を折り倒した後に穴部6が形成された状態となる前記本体1の台部5の内側から前記閉鎖プラグ7を設置することで図1に示す容器Aが完成し、前記容器Aを使用してプリンやゼリーなどを作り、出来上がったプリンやゼリーなどの内容物を外へ簡単に取り出すために、前記閉鎖プラグ7の突起9を再び折り倒すことで、空気孔10が形成され容器A内に空気が入り込み、内容物が下へ落下し容易に取り出すことが可能になる。
【0055】
再び、使用済みの閉鎖プラグ7を取り除いて本体1内を洗浄しておくことで、次に自宅でプリンやゼリーなどを作りたい場合は、閉鎖プラグ7の部材のみを購入して付け替えることで、同じ本体1を利用して、内容物取り出し機能を持たせた容器Aを何度でも再現することが可能になる。
【0056】
次に本発明の異なる第2の実施形態を示す容器A2を図23乃至図24に示す。前記容器A2は、プリンや寒天状食品等の内容物を収容する有底筒状容器の本体1と前記本体1の底面である本体底面部2の外方に突出した足部3を有している。前記足部3は、図23に示すような一体でリング状に形成されても、または複数個から形成されても良い。前記本体底面部2には、前記足部3と足部3の間に前記足部3の突出よりも低い位置に外方に突出し内側から中央でくぼむ台部51を形成している。前記台部51の天面51aの外周付近に薄肉14bとなって破断し易い破断線を形成している。前記天面51aには脚片を介して一体設したプルリング14aが形成されており、前記プルリング14aは前記足部3の突出よりも低い位置に外方に突出している第3突起14である。また、外方に突出した前記台部51の側面には、ネジ部14cが形成される。前記ネジ部14cは、側面の内側に形成しても側面の外側に形成しても、どちらでもよい。更に、前記プルリング14aの引き上げにより、前記破断線に沿って破断除去され図25に示すように穴部6が形成される。前記プルリングの引きはがしを容易にするためには、前記本体1を射出成形するために使用する合成樹脂は、ポリエチレン樹脂が望ましい。
【0057】
前記プルリング14aを引き上げて取り除き、前記穴部6が形成された状態の容器A2を閉鎖するための異なる形状の閉鎖プラグ71、72、73、74の断面図を図26乃至図29に示す。図26及び図27に示す前記閉鎖プラグ71、72には、内側の側面に閉鎖プラグネジ部15が形成されており、前記台部51の側面外側のネジ部14cに外側から被せて嵌め込み回すことで、前記穴部6が閉鎖される。前記台部51へ前記閉鎖プラグ71、72をセット後は気密性を有し、前記台部51と閉鎖プラグ71、72の隙間から内容物の漏れが生じない構造を形成している。また、前記閉鎖プラグ71、72の天面8には、外方に向けて突出した突起9が形成される。前記突起9の突出は、前記台部51に被せてねじ込みセットした時に、前記足部3の突出よりも低い形状を形成し、地面に接触しない長さであり前記足部3は前記突起9を保護する役割がある。前記突起9を折り倒すことにより前記閉鎖プラグ71、72の天面8の一部に空気孔が形成され、容器A2内に空気が入り込み内容物を容易に容器A2の外へ落下させることができる。
【0058】
前記突起9を折り倒して内容物を容器A2の外へ落下させた後は、前記閉鎖プラグ71、72を容器A2から取り外し、新しい閉鎖プラグ71、72へ付け替えることができる。そのため、前記台部51と前記閉鎖プラグ71、72の外周形状は回して取り外しやすくするために円形であることが望ましい。また、前記閉鎖プラグ71、72の外周側面は、回しても滑らないように縦筋や凹凸となるローレットを形成することが望ましい。しかし、前記閉鎖プラグ71、72の取り外し機能については、一例を紹介しただけでこの方法に限定されるものではない。また、前記閉鎖プラグ71、72を成形する際に使用する原料樹脂は突起9を折り倒し空気孔10を形成しやすくするために、ポリプロピレンやMBS樹脂などの合成樹脂で成形することが望ましい。
【0059】
図26及び図27に示すように、前記閉鎖プラグ71、72は上底9aが短辺で下底9bが長辺の長さが異なる台形状の突起9が外方に向けて突出して形成している。前記上底9a側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底9bは外方に突出した弓形状であって、前記閉鎖プラグ71、72の天面8と前記突起9の間には、前記天面8より薄肉となる薄肉の領域9eを設けている。前記突起9を上底9a側から下底側9bへ押し倒すことにより、前記突起9と前記閉鎖プラグ71、72の天面8が接する前記下底9b側の中心の一部が前記天面8と重なり合ってヒンジ9f機能を形成することで、軽い力で前記突起9を押し倒すことができる。また、前記上底9aは両端を突出させより鋭角となる前記山形9cを形成することで、前記突起9を上底9a側から下底側9bへ押し倒したときに、前記山形9cの2点から引き裂き開始するので、引き裂かれる力が2点に分散されることから、より軽い力で前記突起9を押し倒すことができる。そのため、前記山形9cの角度は、鋭角であればあるほど良い。
【0060】
図27に示す閉鎖プラグ72は、図26に示す前記閉鎖プラグ71の天面8の外周に外方に突出した保護足部16を設置したものである。輸送などの振動や衝撃で前記突起9が折り倒されたり、破損したりして前記閉鎖プラグ72の機能が発揮できないようになることを防止するために前記保護足部16を設置することで、前記突起9を保護することができ。また、前記突起9は、前記保護足部16の突出よりも低い位置に外方に突出しているものである。
【0061】
図28及び図29に示す前記閉鎖プラグ73、74には、外側の側面に閉鎖プラグネジ部15が形成されており、前記台部51の側面内側のネジ部14cに外側から被せて嵌め込み回すことで、前記穴部6が閉鎖される。前記台部51へ前記閉鎖プラグ73、74をセット後は気密性を有し、前記台部51と閉鎖プラグ73、74の隙間から内容物の漏れが生じない構造を形成している。また、前記閉鎖プラグ73、74の天面8には、外方に向けて突出した突起9が形成される。前記突起9の突出は、前記台部51に被せてねじ込みセットした時に、前記足部3の突出よりも低い形状を形成し、地面に接触しない長さであり前記足部3は前記突起9を保護する役割がある。前記突起9を折り倒すことにより前記閉鎖プラグ73、74の天面8の一部に空気孔が形成され、容器A2内に空気が入り込み内容物を容易に容器A2の外へ落下させることができる。
【0062】
前記突起9を折り倒して内容物を容器A2の外へ落下させた後は、前記閉鎖プラグ73、74を容器A2から取り外し、新しい閉鎖プラグ73、74へ付け替えることができる。そのため、前記台部51と前記閉鎖プラグ73、74の外周形状は回して取り外しやすくするために円形であることが望ましい。また、前記閉鎖プラグの外周側面は、回しても滑らないように縦筋や凹凸となるローレットを形成することが望ましい。しかし、前記閉鎖プラグ73、74の取り外し機能については、一例を紹介しただけでこの方法に限定されるものではない。また、前記閉鎖プラグ73、74を成形する際に使用する原料樹脂は突起9を折り倒し空気孔10を形成しやすくするために、ポリプロピレンやMBS樹脂などの合成樹脂で成形することが望ましい。
【0063】
図28及び図29に示すように、前記閉鎖プラグ73、74は上底9aが短辺で下底9bが長辺の長さが異なる台形状の突起9が外方に向けて突出して形成している。前記上底9a側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底9bは外方に突出した弓形状であって、前記閉鎖プラグ71、72の天面8と前記突起9の間には、前記天面8より薄肉となる薄肉の領域9eを設けている。前記突起9を上底9a側から下底側9bへ押し倒すことにより、前記突起9と前記閉鎖プラグ73、74の天面8が接する前記下底9b側の中心の一部が前記天面8と重なり合ってヒンジ9f機能を形成することで、軽い力で前記突起9を押し倒すことができる。また、前記上底9aは両端を突出させより鋭角となる前記山形9cを形成することで、前記突起9を上底9a側から下底側9bへ押し倒したときに、前記山形9cの2点から引き裂き開始するので、引き裂かれる力が2点に分散されることから、より軽い力で前記突起9を押し倒すことができる。そのため、前記山形9cの角度は、鋭角であればあるほど良い。
【0064】
図29に示す閉鎖プラグ74は、図28に示す前記閉鎖プラグ73の天面8の外周に外方に突出した保護足部16を設置したものである。輸送などの振動や衝撃で前記突起9が折り倒されたり、破損したりして前記閉鎖プラグ74の機能が発揮できないようになることを防止するために前記保護足部16を設置することで、前記突起9を保護することができ。また、前記突起9は、前記保護足部16の突出よりも低い位置に外方に突出しているものである。
【0065】
図29に示す閉鎖プラグ74を斜め下から見た状態が図30に示す前記閉鎖プラグ74である。前記閉鎖プラグ74を本体1の底面の外側からセットした状態のものが、本発明の異なる第3の実施形態を示す容器A3であり、それを図31乃至図32に示す。前記容器A3にプリンやゼリーなどの内容物を充填し、それを消費者が食する時に前記突起9を折り倒すことで空気孔10が形成され内容物を外へ落下させて取り出すことができ、再び、同様の前記容器A3を再利用して使用する場合は、ネジ式になっている前記閉鎖プラグ71、72、73、74を回して前記本体1から取り外し、前記本体1を洗って保管しておき、プリンやゼリーなどを作る材料と前記閉鎖プラグ71、72、73、74を一緒に入れた手作り用キットを消費者が次に購入することで、前記本体1の台部5の外側から前記閉鎖プラグ71、72、73、74を設置することで、図31及び図32に示す容器A3が再び完成し、前記閉鎖プラグ71、72、73、74に付け替えることで、何度でも内容物取り出し機能を持たせた容器A3を再現することが可能になる。
【符号の説明】
【0066】
1 本体
2 本体底面部
3 足部
4 ゲート位置
5 台部
51 台部
5a 天面
51a 天面
5b 係部
6 穴部
7 閉鎖プラグ
71 閉鎖プラグ
72 閉鎖プラグ
73 閉鎖プラグ
74 閉鎖プラグ
71a 保護足部
8 天面
8a くぼみ
9 突起
9a 上底
9b 下底
9c 山形
9d 先端
9e 薄肉の領域
9f ヒンジ
10 空気孔
11 つまみ部
12 第2突起
12a 上底
12b 下底
12c 山形
12d 先端
12e 薄肉の領域
12f ヒンジ
12g ウエルドライン
13 樹脂の流れ
14 第3突起
14a プルリング
14b 薄肉
14c ネジ部
15 閉鎖プラグネジ部
16 保護足部
A 容器
A1 容器
A2 容器
A3 容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容する本体と本体底面部の外方に突出した足部を有し、前記本体底面部の一部には外方に突出した台部を形成するとともに、前記台部の一部には外部と貫通した穴部を形成し、前記穴部を封鎖するための閉鎖プラグを前記穴部に設置し、前記閉鎖プラグの天面には外方に向けて突出した突起を形成し、前記突起を折り倒すことにより前記閉鎖プラグの天面の一部に空気孔が形成され、前記穴部と前記空気孔が連通することを特徴とする容器。
【請求項2】
前記閉鎖プラグの取り外しを自在にしたことを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
容器本体の内側から閉鎖プラグを設置して前記穴部を閉鎖したことを特徴とする請求項1及び請求項2に記載の容器。
【請求項4】
容器本体の外側から閉鎖プラグを設置して前記穴部を閉鎖したことを特徴とする請求項1及び請求項2に記載の容器。
【請求項5】
前記突起は前記閉鎖プラグの天面を除去する水平方向の断面形状が略台形であり、上底が短辺で下底が長辺の長さが異なる突起であり、前記上底側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底側は外方に突出した弓形状であって、前記閉鎖プラグの天面と前記突起の間には、前記閉鎖プラグの天面より薄肉となる薄肉の領域を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の容器。
【請求項6】
部分的に前記台部の天面を除去する第2突起を台部の外方に向けて突出して形成し、前記第2突起を取り除くことにより前記台部に空気孔となる穴部を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の容器。
【請求項7】
前記第2突起は前記台部の天面を除去する水平方向の断面形状が略台形であり、上底が短辺で下底が長辺の長さが異なる突起であり、前記上底側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底側は外方に突出した弓形状であって、前記台部の天面と前記第2突起の間には、前記台部の天面より薄肉となる薄肉の領域を設けたことを特徴とする請求項1及至請求項6のいずれか1項に記載の容器。
【請求項8】
前記上底の両端を突出させ、より鋭角となる山形を形成したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の容器。
【請求項9】
前記台部の天面の外周付近に薄肉となって破断し易い破断線を形成し、脚片を介して一体設したプルリングの引き上げにより、前記破断線に沿って破断除去され穴部を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5または請求項8のいずれか1項に記載の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2010−260637(P2010−260637A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−188918(P2009−188918)
【出願日】平成21年8月18日(2009.8.18)
【出願人】(390001270)グリコ乳業株式会社 (29)
【出願人】(000161884)アスカカンパニー株式会社 (35)
【Fターム(参考)】