説明

密封パッケージを容易に開放するためのバブルシール装置

容易に開放される収容パッケージ(10)は、収容物品(10A)を収納するパッケージ内で収容チャンバー(10C)を構成するエンクロージャー材料(10M)を具備する。パッケージの端縁(12E)に近接するチャンバーアクセス領域(12A)は、チャンバー内への入口及び収容物品に対するアクセスを与える。上部薄片(14U)及び下部薄片(14L)によって構成されるバンドシール(14)は、破裂バブル(16)を包囲するアクセス領域に沿って延在する。バンドシールは、バブルとチャンバーとの間の内部シール部分(14I)、及びパッケージのバブル及び端縁(12E)との間の外部シール部分(14O)を具備する。バブルは消費者によって加えられた外部圧力によってパッケージを開放するために膨張可能である。対向して対を成す剥離フラップ、上部フラップ(16U)及び下部フラップ(16L)は、バブルが破裂する時に端縁破裂部に沿って外部シールの対向する薄片によって構成される。これらの小さな初期フラップは消費者によって把持され、かつ手動で別々に剥離されて、バンドシールを開放させ始める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容易に開放するバブルシールを具備する、密封パッケージに関し、より詳細には、パッケージを開放するフラップを形成するために端縁を破るバブルに関する。
【背景技術】
【0002】
初期においては、スナック及びキャンディーバーのような消費者製品から成る小さなさパッケージを開放するのは容易であった。製品は、紙、軽量プラスチック、薄いセロファン、あるいは幾つかの他の容易に裂ける閉鎖材料で包装された。幾つかの物品は、紙製スリーブから摺動して出る、折り畳まれたスズ箔内に単に支持される。後に、コスト圧力及び安全性の考慮が、包装産業を、今日の開放するのが難しい容器に向けて駆り立てた。より強いエンクロージャーは船積み及び収容損傷と、小売取扱い損失と、を減じた。より厚く、より堅固な材料が偶発的且つ意図的な穿孔を最小化するのに用いられた。エンクロージャーは、湿気に対する損失から保護するように密封された衛生的な密封されたセルから構成されるようになった。或る場合には、改竄防止形状構成がパッケージの容易な開放を更に阻止した。プルタブはもはや設けられず、消費者は、しばしば、パッケージを開放するのにはさみ又は刃物に頼らなければならなかった。
【0003】
現代的な、小さな消費者製品のシュリンク包装は消費者に対する最終的な挑戦を提示し得る。Farmerに発行された特許は、収容された液体又は流体商品の排出割合を制御するための破裂シールを具備するパッケージを示す(例えば、特許文献1参照)。この商品は、より大きな収容チャンバー内に収容され、かつ小さな隣接する排出チャンバーを通じて小出しされる。収容チャンバー内の商品に加えられる圧力は、2つのチャンバー間の収容シールを破裂させ、結果的に、収容チャンバーから排出チャンバー内に流体が流れる。収容チャンバーに加わる連続した圧力は、排出シールを破裂させ流体を排出チャンバーから周囲に排出可能にする。Farmerのパッケージ及び技術は固体商品には適したものではなかった。収容シール及び排出シールの両方を破裂するには大きな圧力を加えることが要求された。この圧力は、パッケージを破裂させ、かつ同時にシールを破裂させ且つ液体を排出させるために働く唯一の力である。この力は、商品が排出されるまで消費者によって増大される。チャンバー内の内部圧力は、現存する小さなクラック及び他のひび割れを通じて流体を漏出せしめ得る。この圧力は、閉鎖材料の弱い箇所に更なるひび割れを展開するのに寄与し得る。流体製品への直接的な十分に重い圧力は、シールの突然の破断、及び内容物の爆発的な噴出解放を生じせしめる。
【特許文献1】米国特許第4,872,556号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の目的は、消費者によって容易に開放することが可能なパッケージ用バブルシールを提供することである。このパッケージは、開放すべき端縁に沿って一つ以上のバブルによって形成されるバブルシールを具備する。単数又は複数のバブルは消費者によって端縁が破裂されるパッケージに開口の始まりを作り出す。端縁が破裂した後のバブルサイト周りのパッケージ材料は、消費者がパッケージを剥離して開放するために把持し得る小さな剥離フラップを与える。
【0005】
本発明の別の目的は、閉鎖材料を破ることなく、あるいは分離ツール又は器具を用いることなく消費者が自身の指を使って手動で堅固な密封パッケージを開放することを可能にする、こうしたバブルシールを提供することである。消費者は、剥離を開始するために自身の指の間に小さな剥離フラップを把持する。剥離が進むにつれて、剥離フラップは大きくなる。消費者は、より強い力で、自身の親指と人指し指との間にそれらをしっかりと保持し得る。この手動で開放する努力は、都合良くは何時でも実行し得るか、あるいは任意の外部ツール又は補助器具無しで配置し得る。
【0006】
本発明の更なる目的は、単一のバブル又は隣接するバブルから成る小さな群に軽い圧力を加えることによって容易に破裂し得るこうしたバブルシールを提供することである。この順序だった、局所化されたポッピング(localized popping)は連続する開口処理を促進する。バブル圧搾要求は僅かなため、老化現象の現われた老人及び子供は容易にパッケージを開き得る。さらにまた、圧力はパッケージ中の物品に直接ではなく、バブルに加えられる。
【0007】
本発明の更なる目的は、消費者が鋭い器具又は切断エッジを用いずにパッケージを開放することを可能にするこうしたバブルシールを提供することである。増大した自国の保全の一部として、空港チェックポイントの保安スタッフは乗客をスクリーニングし、かつX線照射で手荷物をより詳細に透視する。小さなポケットはさみ、ペンナイフ及び爪はさみは、完全な手荷物捜索を開始するとおそらくは、取外され且つ差し押さえられる。この時間のかかる保全行動は、疑わしい乗客を当惑させ、かつ他の乗客の搭乗を遅らせ得る。さらに、鋭い器具は、しっかりと密封されたスナックを開き得る小さな子供又は老人(あるいは誰か他の人)に危険であり得る。
【0008】
本発明の更なる目的は、開放するプロセス中に音響フィードバックを与えるこうした容易に開放するパッケージを提供することである。破裂するバブルは小さなバルーンがパンとはじける音に非常に似たパンとはじける音を伴う脱出空気の激しい増加を供する。これらの別々の音は、バブルが適切にパンとはじけることを消費者に即座に知らせる。その後、消費者は整然として効率的な態様で次のバブル上に移動し得る。
【0009】
本発明の更なる目的は、開放するプロセス中に触知し得るフィードバックを与える、容易に開放するパッケージのためのこうしたバブルシールを供することである。バブルの位置は、視力に傷害がある人、薄暗い劇場にいる子供、あるいはほの暗い光の病棟にいる看護婦によって容易に検出し得る。さらに、バブルの形状は、物品に関する重要情報を提供し得る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
要するに、本発明のこれらの及び他の目的は、容易に開放する収容パッケージのためのバブルシール装置によって遂行される。エンクロージャー材料は、チャンバーアクセク領域がパッケージの端縁に近接した状態で、収容された物品を含むパッケージ内のチャンバーを構成する。アクセス領域に沿って延在するバンドシールは、圧入されて密封係合するエンクロージャー材料の対向する薄片によって構成される。バンドシール内の少なくとも1つの破裂バブルは、対向する薄片間に囲まれる。対向する薄片は、バブルとチャンバーとの間のバンドシール内に内部シールを形成する。対向する薄片は、バブルと、装置の端縁と、の間のバンドシール内に外部シールを形成する。破裂バブルは、対向する薄片を分離する、加えられた圧力によって装置の端縁に向けて拡張可能である。バブルが端縁に達する時、バブルは破裂して外部シール内に端縁破裂部を作り出す。対向する剥離フラップは、バブルが破裂する時に端縁破裂部に沿う対向する薄片によって形成される。これらのフラップは別々に剥離されて対向する薄片を分離して、バンドシールを開放する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
パッケージ開放装置及びそのバブルシール開口の更なる目的及び利点は、以下の詳細な説明及び図面(寸法通りに描いていない)から明白になる。上記図中の各参照数字の第1の数字は、各要素又は形状構成が最も顕著に示される図を示す。第2の数字は関連する要素又は形状構成を示し、最後の文字(使用時)は、要素又は形状構成の副部分を示す。
【0012】
一般的な実施形態−(図1A〜図1H)
容易に開放される容器である収容パッケージ10は、収容された物品10Aを含むパッケージ内で収容チャンバー10Cを構成するエンクロージャー材料10Mを具備する。エンクロージャー材料は、プラスチック、紙(中味が木材及び/又は綿である)織物、セロハン、あるいは生物分解性物質のような任意の適切な閉じ込め物質とし得る。薄いマイラープラスチックは、気密特性を有する柔軟なフィルムを形成し、かつ包装材料として一般に使用される。物品10Aは、スナック、備蓄食料、食料全般、薬品、製造物、農業生産物、あるいは家庭用品のような触知し得る何れかの単数又は複数の物体とし得る。
【0013】
パッケージの端縁12Eに近接するチャンバーのアクセス領域12Aは、チャンバー内への入口及び収容された物品へのアクセスを与える。バンドシール14はアクセス領域に沿って延在し、かつ対向するエンクロージャー材料によって構成される。バンドシールは、圧接されて密封係合する上部薄片14U及び下部薄変14Lを具備する。破裂バブル16は、バンドシール内で対向する薄片間に囲まれる。バンドシールは、両方が対向する薄片材料によって構成された、内部シール部分14I及び外部シール部分14Oを具備する。内部シール部分はバブルとチャンバーとの間にある。外部シール部分は、パッケージのバブル及び端縁12Eの間にある。
【0014】
パッケージの開放
バブルは消費者によって加えられた外部圧力によってパッケージを開放するように拡張可能である。小さなバブルについては、消費者は、単に自身の親指と人指し指との間の単数又は複数のバブルを挟み得る。僅かに大きなバブルは親指と親指との間の圧力を要し得る。非常に若以下又は年を取った、虚弱な消費者は、スプーンのような平らな補助器具で平坦な面にバブルを下向きに押圧し得る。消費者は、点”X”に近接するバブルの内側に沿って圧力を加えることにより、パッケージの端縁12Eに向けて外向きにバブル膨張を導き得る(図1C参照)。加えられる圧力が内側に沿っ、互いに圧入されて密封係合する対向する薄片を保持するためにバブルの内部拡張は制限される。従って、導かれた圧力による膨張は主に外向きであり、大きな外向き矢印によって示されるように、パッケージの端縁に向けてバブルを外向きに付勢する。外向きのバブル膨張は、可動分離最先端部16Fに沿って、外部シールを構成する対向する薄片を漸進的に分離する。バブルが破裂して端縁破裂16B(図1E及び図1F参照)を作り出す箇所では、最先端部がパッケージの端縁に達するまで、最先端部は外部シールに亘って移動する。
【0015】
対向する剥離フラップ対、上部フラップ16U及び下部フラップ16Lは、バブルが破裂する時に端縁破裂部に沿う外部シールの対向する薄片によって構成される。これらの小さな初期のフラップは、バンドシールの開放を始めるために、消費者によって把持され、かつ手動で別々に剥離されて対向する薄片を分離する。フラップは予め存在するものではない。これらは製造又は包装プロセス間に組立製造されたプルタブではない。消費者がパッケージを開放するためにバブルを膨張させ且つ破裂させる時にフラップが形成される。
【0016】
フラップストレッチング
バブル及び外部シールを構成する、対向する薄片材料は、加えられた圧力及びバブル膨張下で延び得る。マイラーのようなプラスチックタイプのエンクロージャー材料は、緩んだ又は弛んだ初期の剥離フラップ(図1F参照)を与える。緩みは、フラップを別々に剥離し始めるために消費者により多くの把持材料を提供する。
【0017】
フラップ拡大
端縁破裂に沿って形成された最初のフラップは、消費者が別々にフラップを剥離する時(図1G及び図1H参照)、面積がより大きくなる。この拡大した領域は、第1に、外部シールを構成する、対向する薄片材料の幾つかを含む。フラップがさらに別々に剥離されるにつれて、拡大部はバブルを構成する、対向する薄片材料の幾つか、そして次に内部シールを構成する材料の幾つかを含む。この拡大したフラップ領域は、薄片分離が進むにつれて把持すべき偶数のより多くの材料を消費者に提供する。図1Gに示す均一なページ状剥離は薄片の理想的な分離を図示する。実際の剥離は不均一、不規則、あるいは斜めとし得る。内部シールを構成する、対向する薄片料はバンドシールが開放された後でチャンバーを再密封し得る。再密封は、消費者によって挟み戻されて密封係合する対向する薄片に沿う溝及びフランジ係合構造によって設定し得る。
【0018】
小さな縦矢印によって示すように、バブルは装置の端縁12Eに向けて外向き及び縦方向の両方向に加えられた圧力下で膨張する(図1C参照)。縦膨張は、縦方向に膨張した剥離フラップを具備する縦方向に膨張した端縁破裂部を供する。図1Cに示す、導かれた圧力の代わりに、消費者はバブルの中心近くで押圧し、バブルをあらゆる方向に膨張させ得る。バブルは、装置の端縁に向けて外向きおよび内部シールに向けて内向きの両方に加えられた圧力下で膨張し得る。内部膨張はフラップ領域を増大させる。これは部分的な予備開放を引き起こす内部シールに進入し得る。内部シール部分64I(図6参照)内に形成された内向き膨張ストッパー64Sは、内部シール部分に向うバブルの膨張を内向きに阻止するために設け得る。ストッパーは装置の端縁に向けて外向きにバブル膨張の全て(あるいは少なくとも大部分))を導く。ストッパーは、内部シール部分に沿ったより厚いか又はより堅固な薄片を用いることによって設定し得る。内部シール部分は、シール形成中の高温及び/又は圧力によって外部シール部分より強くし得る。すなわち、内部シール部分は、外部シール部分より多く互いに融合し得る。
【0019】
複数のバブル−(図2A及び図2B)
収容パッケージを開放するためのバブルシール装置は、対向する薄片間に包囲されたバンドシール内に複数の破裂バブルを有し得る。図2A及び図2Bの収容パッケージに示された複数のバブルは隣接するバブル26から成る直線状に構成し得る。消費者は任意の単一バブル、あるいは幾つかのバブル、あるいは全てのバブルに破裂圧力を加え得る。点”X”に加えられた圧力下のバブルはパッケージ端縁22Eに向けて膨張し、かつ隣接するバブルに向けて縦方向に膨張する。膨張するバブルは隣接するバブルと縦方向に結合し、膨張した剥離フラップを具備する縦方向に膨張した端縁破裂部26Bを形成する。
【0020】
多数の開口−(図3)
単一の収容パッケージは、単一のチャンバー又は多数のチャンバー内への多数の開口を供する多数のバブル配列を有し得る。図3の多数の開口の実施形態は、右端縁に沿った第1開口サイト34R及び左端縁に沿った第2開口サイト34Lを具備する収容パッケージ30を示す。第1開口サイトは、収容チャンバー30C内への正しい開口を形成するために正しいバンドシール及び正しいバブル配列36Rを具備する正しいアクセス領域を含む。第2開口サイトは、左バンドシール及び残されたバブルを具備する左アクセス領域を含み、チャンバー内への左開口を供する。多数の開口サイトは消費者に開放する多数の配向を供する。すなわち、2つのサイトを有するパッケージ30は何れかの端部で開放し得る。さらに、1つのバブル配列が破裂中に適切な剥離フラップを供しない場合、消費者は別のバブル配列を試み得る。
【0021】
バブル形状構成
バブルは無作為に配置し得るか、あるいは図3に示すように規則的配列36R又は配列36Lを構成し得る。バブル配列及びパッケージ端縁は不規則にし得るか又は湾曲させ得る。図2及び図3の実施形態に示すように、バブルは全てが同じ寸法及び形状とし得る。こうした一定のバブル形状構成は製造上の考慮をほとんど作り出さない。バブルは異なる寸法とし得る。バブル配列46(図4参照)は大きなバブル及び小さなバブルを具備する。大きなバブルはパッケージを開放することを促進し得るが、偶発的な失敗をする危険性がより高くなり得る。小さなバブルはより小さな剥離フラップを供するが、より安全であり得る。バブルは異なる形状とし得る(図5参照)。バブルの形状は、収容された物品の特定用途を示し得る。単数又は複数のバブルの形状は使用者に特定用途又は状況にを警告し得る。例えば、病院の2つの重大な用途は衛生的且つ制御された物質である。無菌パッケージに密封された外科手術用手袋及び備品は正方形バブル56Sのような1つのバブル形状を有し得る一方で、通常、非無菌機器が矢泡56Aのような別のバブル形状を有し得る。改竄防止パッケージ内に密封された麻酔薬及び他の処方薬品は、店頭取引薬品と容易に区別し得るバブル形状を有し得る。さらにまた、異なるタイプの医薬品は遅番の間中のほの暗い照明における混同を防ぐ助けをすべく異なる形状を有し得る。病院スタッフは異なる形状を感じ(あるいは視認し)且つ薬のタイプを判断し得る。バブル56Aは、膨張方向において、パッケージの端縁に向けて外向きを指す矢印形状をしている。バブルの表面テクスチャは収容された物品の特定用途を示し得る。きめを出したバブル56T上の隆起した表面テクスチャーは製造中にバブル成形型からのバブル上に押し型め得る。あるいは、表面テクスチャは、熱変形、レーザーエッチング、及びステッカーのような他の適切な技術によって供し得る。
【0022】
音響/触知フィードバック
バブルが破裂したことを示す端縁が破裂した時、バブルは顕著な破裂音を供し得る。また、外部シールはバブルの膨張によって開放されてきた。音はバブル破裂に本質的に伴う。破裂音は、破裂する間中に端縁破裂部によって加圧下でバブルから脱出する空気の急激な増加によって引き起こされる。大きなバブルは小さなバルーンがパンと跳ねる音に似た堅くパンと跳ねる音を供し得る。これに対して、小さなバブルはちょうど”ピープ”又はホイッスル音とし得る。バブルはより早く破裂し且つクリスパーが破裂する音を有するより堅いバブルを供するために周囲の外圧よりも大きな残存内部圧力を有し得る。軟らかく、スポンジ状のバブルはより遅く破裂し、かつなだらかな音を作る。通常の音とは異なる奇数の破裂音は改竄防止シールの失敗を表し得る。
【0023】
バブル内の物質
バブルは、バブル膨張を引き起こす、加えられた圧力によって置換される流体(あるいは流体状の)物質を含み得る。バブルは、不活性ガスのような任意の適切なガス、これらのガスの組合せ、あるいは単に周囲の空気とし得る。あるいは、バブルは、水(あるいは蒸留水)のような任意の適切な液体又は開放後に収容物品と協働する溶剤又は油のような物質とし得る。バブル液体はバブルガスほど圧縮可能ではなく、より堅いバブルを供する。アルコールはバブル液体として使用し得る。アルコールは、たとえ内容物が固く凍結されてもパッケージを開放可能にして、収容された内容物を凍結させる低温で液体のままである。これに対して、バブル水は内容物と共に凍結し得るものであり、内容物(及びバブル水)はバブルが端縁で破裂してパッケージが開放する以前に溶解し得ることを教示する。バブル流体は、汚染物質に晒された時に透明又はカラーのような流体の視覚的特徴を警告する能動的成分を含み得る。汚染物質は外部シールの失敗によってバブルに入る酸素のような外部環境からの周囲汚染物とし得る。あるいは、汚染物質は、内部シールからバブルに入る、チャンバー内の物品によって与えられる内部汚染物質とし得る。バブル流体は外部シールから外部への漏出を示すために、外部環境とは異なる香気を有し得る。さらにまた、流体は収容された物品とは異なる香気又は風味を有し得る。
【0024】
大規模な実施形態
収容パッケージは、トラック又は空中からの救援差入からの荷卸しのようなバルク輸送のためにふさわしい大きなものとし得る。食料、水、医薬品、ブランケット及び他の必須備品は、遠隔地における飢餓犠牲者及び洪水で足止めされた犠牲者に落下し得る。この大規模な実施形態のためのバブルシールは、足圧及び/又は救援サイトからの岩のような重い物体からの圧力で端縁が破裂し得る。受納者は自身の靴をバブル上に配し、かつ端縁破裂に向けてバブルを膨張させるために自身の全体重で降りる。
【0025】
結論
消費者による容易な開放を可能にするパッケージ用バブルシール装置を設けることによって、本発明の目的が上述したように達成されてきたことは当業者には自明である。これらのバブルは、小さな初期の剥離フラップを作り出す、消費者が加えた圧力によって端縁で破裂される。フラップを剥離することによって、消費者は堅い閉鎖部材を裂かずに、あるいは分離ツールを用いずに、自身の指を使用してパッケージを手動で開放し得る。単一バブル又は隣接するバブルから成る小群へ軽い圧力のみが要求される。音響フィードバックは、破裂するバブルから脱出する空気の急激な増加によって開放プロセスの間中に形成される。触知フィードバックは、バブルの位置及び形状によって形成される。
【0026】
種々の変更は、本発明の概念から逸脱せずに、本願明細書に示された構造及び実施形態で行い得る。さらにまた、種々の図に示した実施形態の形状構成は他の図に示した実施形態と組み合わせて使用し得る。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその特許法上の均等物を表す用語によって決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1A】収容物品10A及び破裂バブル16を示すバブルシールパッケージの側面図である。
【図1B】図1Aのパッケージ10の端面図である。
【図1C】点”X”に加えられた圧力下で膨張するバブル16を示すパッケージ10の側面図である。
【図1D】図1Cのパッケージ10の端面図である。
【図1E】端縁破裂部16Bを構成するバブル16を示す側面図である。
【図1F】図1Eの端面図である。
【図1G】チャンバー10Cを開放するために剥離された剥離フラップ16U及び16Lを示すパッケージ10の側面図である。
【図1H】図1Gのパッケージ10の端面図である。
【図2A】複数の破裂バブル26を具備するパッケージ20の側面図である。
【図2B】図2Aのパッケージの端面図である。
【図3】2つの開放サイトを規定する2つのバブル配列36R及び36Lを具備するパッケージ30の側面図である。
【図4】バブル配列46内に異なる寸法のバブルを有するパッケージの部分的視図である。
【図5】異なる形状のバブルを具備するパッケージの部分的視図である。
【図6】内向き膨張ストッパー64Sを示す内部シール部分64Iの部分的視図である。
【符号の説明】
【0028】
10 収容パッケージ
10A 物品
10C 収容チャンバー
10M エンクロージャー材料
12A アクセス領域
12E 端縁
14 バンドシール
14I 内部シール部分
14L 下部薄片
14O 外部シール部分
14U 上部薄片
16 破裂バブル
16B 端縁破裂部
16F 最先端部
16L 下部フラップ部分
16U 上部フラップ部分
20 パッケージ
22E パッケージ端縁
26 バブル
26B 端縁破裂部
30 パッケージ
30C 収容チャンバー
34R 第1開放サイト
34L 第2開放サイト
36R、36L 配列
46 バブル配列
56A、56T バブル
56S 正方形バブル

64I 内部シール部分
64S 内向き膨張ストッパー



【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容パッケージを容易に開放するバブルシール装置であって、
収容物品を収納するために、前記パッケージ内にチャンバーを形成するエンクロージャー材料と、
前記パッケージの端縁に近接するチャンバーアクセス領域と、
圧入されて密封係合したエンクロージャー材料から成る、対向する薄片によって形成される前記アクセス領域に沿って延伸するバンドシールと、
対向する前記薄片間で包囲された前記バンドシール内の破裂バブルと、
対向する前記薄片によって構成された、前記バブルと前記装置の端縁との間の前記バンドシール内の内部シール部分と、
対向する前記薄片によって構成された、前記バブルと前記装置の端縁との間の前記バンドシール内の外部シール部分であって、前記バブルは、前記バブルが前記外部シール部分内で端縁破裂を創出する前記端縁で破裂するまで、対向する前記薄片を分離する、加えられた圧力によって前記装置の端縁に向って膨張可能である、前記外部シール部分と、
前記バブルが破裂する時に前記端縁破裂部に沿って前記外部シール部分の対向する薄片によって構成される対向する剥離フラップであって、別々に剥離されて対向する前記薄片を分離して前記バンドシールを開放する、前記剥離フラップと、を備えるバブルシール装置。
【請求項2】
前記内部シール部分を構成する、対向する前記薄片に沿う、対向する再密封可能な係合構造体を更に備える、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項3】
第1バンドシールと、第1の対を成すフラップを構成する第1バブルと、を具備する第1アクセス領域を有し、前記チャンバー内に第1開口を形成する、前記装置の第1端縁と、
第2バンドシールと、第2の対を成すフラップを構成する第2バブルと、を具備する第2アクセス領域を有し、前記チャンバー内に第2開口を形成する、前記装置の第2端縁と、を備える、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項4】
前記バブルは、端縁が破裂する時、該バブルが破裂し、かつ他のシール部分が前記バブルの膨張によって開放されることを示す顕著な破裂音を与える、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項5】
前記バブルはクリスパーが破裂する音を有するより堅いバブルを形成するために周囲の外圧よりも大きな残存内部圧力を有する、請求項4に記載のバブルシール装置。
【請求項6】
前記バブルの形状は収容された物品の特定用途を表す、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項7】
前記バブルの生地は収容物品の特定用途を表す、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項8】
前記バブルは前記装置の端縁に向けて外向きに膨張する方向を示す矢印形状をしている、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項9】
前記バブルは加えられた圧力によって移動し得る流体状物質を含有する、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項10】
前記バブルは加えられた圧力によって移動し得る流体を含有する、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項11】
前記バブル流体はガスである、請求項10に記載のバブルシール装置。
【請求項12】
前記ガスは周囲の空気である、請求項11に記載のバブルシール装置。
【請求項13】
前記バブル流体は液体である、請求項10に記載のバブルシール装置。
【請求項14】
前記液体は水である、請求項13に記載のバブルシール装置。
【請求項15】
汚染物質に晒された時、前記流体内の視覚的特徴を警告するために前記バブル流体内に能動的成分を更に備える、請求項10に記載のバブルシール装置。
【請求項16】
前記バブル流体は外部環境と異なる香気を有する、請求項10に記載のバブルシール装置。
【請求項17】
前記バブル流体は前記収容物品と異なる香気を有する、請求項10に記載のバブルシール装置。
【請求項18】
前記バブル流体は外部環境と異なる香気を有する、請求項10に記載のバブルシール装置。
【請求項19】
加えられた圧力が、前記バブル膨張部を前記装置の端縁に向けて外向きに付勢する、導かれた圧力である、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項20】
前記バブルは加えられた圧力下で前記装置の端縁に向けて外向き及び縦向きの両方に膨張し、縦方向に膨張した剥離フラップを具備する縦方向に膨張した端縁破裂を形成する、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項21】
前記バブルは加えられた圧力下で前記装置の端縁に向けて外向き及び前記内部シールに向けて内向きの両方に膨張し、内向きに膨張した剥離フラップを形成する、請求項1に記載のバブルシール装置。
【請求項22】
前記内部シール部分に向う前記バブルの内向き膨張を阻止し、かつ加えられた圧力下で前記装置の端縁に向けて前記バブル膨張部を外向きに導くために、前記内部シール部分に形成された内向き膨張ストッパーを更に備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項23】
前記端縁破裂部に沿って形成された、対向する前記剥離フラップは、該フラップが前記外部シール部分を構成する対向する薄片材料を含むように別々に剥離される時に面積が拡大する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項24】
前記端縁破裂部に沿って形成された、対向する前記剥離フラップは、該フラップが前記外部シール部分を構成する対向する薄片材料と、前記バブルを構成する対向する薄片材料と、を含むように別々に剥離される時に面積がより大きくなる、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項25】
前記端縁破裂に沿って形成された、対向する前記剥離フラップは、該フラップが前記外部シール部分を構成する対向する薄片材料と、前記バブルを構成する対向する薄片材料と、前記内部シール部分を構成する対向する薄片材料と、を含むように別々に剥離される時に面積がより大きくなる、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項26】
前記バブルを構成する対向する前記薄片材料と前記外部シール部分は加えられた圧力及びバブル膨張下で延伸し、緩んだ剥離フラップを形成する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項27】
収容パッケージであって、
収容物品を収納するために、パッケージ内にチャンバーを形成するエンクロージャー材料と、
前記パッケージの端縁に近接するチャンバーアクセス領域と、
圧入されて密封係合したエンクロージャー材料から成る、対向する薄片によって構成される前記アクセス領域に沿って延在するバンドシールと、
対向する前記薄片間で包囲された前記バンドシール内の複数の破裂バブルと、
対向する前記薄片によって構成された、前記バブルと前記チャンバーとの間の前記バンドシール内の内部シール部分と、
対向する前記薄片によって構成された、前記バブルと前記パッケージの端縁との間の前記バンドシール内の外部シール部分であって、前記バブルは、前記バブルが前記外部シール部分内で端縁破裂部を創出する前記端縁で破裂するまで、対向する前記薄片を分離する、加えられた圧力によって前記装置の端縁に向って膨張可能である、前記外部シール部分と、
前記バブルが破裂する間に前記端縁破裂部に沿って前記外部シール部分の対向する前記薄片によって構成される対向する剥離フラップであって、別々に剥離されて対向する前記薄片を分離して前記バンドシールを開放する、前記剥離フラップと、を備えるバブルシール装置。
【請求項28】
前記バブルは一連のバブルを構成する、請求項27に記載のパッケージ。
【請求項29】
前記バブルは連続するバブルを構成する、請求項27に記載のパッケージ。
【請求項30】
前記バブルは隣接する直線状バブルを構成する、請求項27に記載のパッケージ。
【請求項31】
前記バブルは全て同じ寸法である、請求項27に記載のパッケージ。
【請求項32】
前記バブルは異なる寸法である、請求項27に記載のパッケージ。
【請求項33】
前記バブルは同じ形状をしている、請求項27に記載のパッケージ。
【請求項34】
前記バブルは異なる形状をしている、請求項27に記載のパッケージ。
【請求項35】
加圧下の各バブルは前記端縁に向けて膨張し、かつ隣接するバブルに向けて縦方向にも膨張して隣接するバブルと縦方向に連結し、膨張した剥離フラップを具備する縦方向に膨張した端縁破裂部を形成する、請求項27に記載のパッケージ。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−500289(P2006−500289A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−537676(P2004−537676)
【出願日】平成15年8月21日(2003.8.21)
【国際出願番号】PCT/US2003/026064
【国際公開番号】WO2004/026693
【国際公開日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【出願人】(505102739)ポップパック・エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】