密封小線源療法のためのシード・スペーサストリングのエンドキャップ
器具は一例において、第1端部と第2端部とを含む末端スペーサコンポーネントを含む。第1端部は、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持つ。第2端部は、末端スペーサコンポーネントと含む1個以上の末端スペーサコンポーネントと、前記注入シードを含む1個以上の注入シードとを含むストリングの末端を形成する役割を持つ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して注入シード、より詳しくは注入シードの間隔に関連する。
【背景技術】
【0002】
身体の癌は一般的に、放射線療法を用いて治療される。放射線療法では、癌細胞を破壊するため高エネルギーの放射を用いる。放射線療法の一種に密封小線源療法があり、放射線源は疾患組織と直接接触状態にある。一般的な密封小線源治療である経会陰シード注入では、前立腺癌細胞を破壊するため前立腺に放射線シードが配置される。医師は、患者の病状を評価するため、超音波、コンピュータ体軸断層撮影(“CAT”)走査、X線撮像などの手段を、投与量計画コンピュータソフトウェアプログラムとともに用いる。医師は、疾患組織全体に放射線を均一に分配するのに最適な治療計画を作成する。治療計画に応じた前立腺内の位置に、異なる放射線強度の放射線シードが多数の注入針によって挿入される。疾患組織内の多数の箇所に放射線シードを挿入するには多数の注入針が必要であり、各針は指定された配置の放射線シードを含む。医師の治療計画によって指定された放射線シードを望ましい形で配置するため、放射線シードの間に非放射線スペーサが使用される。
【0003】
注入針はグリッドテンプレートを用いて前立腺に正確に配置され、いったん前立腺に挿入されると、注入針の超音波透視が用いられる。放射線シードとスペーサ(利用される場合)の最終的な位置は、引抜き前のキャリヤ注入針の位置から推測される。この手順は、1994年10月のThe Atlas of The UrologicalClinics of North America,Vol.II,No.2において、Grimm,Blasko,Ragdeによる“Ultrasound Guided Transperineal Implantation for the Treatment of Early Stage Prostate Cancer”(初期段階の前立腺癌のための超音波誘導経会陰注入)というタイトルの論文に詳述されている。2000年には、局部的前立腺癌の診断を受けた全男性のおよそ35%が、放射線シード注入の治療を受け、これは1995年にはわずか約4%に過ぎないことと対照的である。根治的前立腺切除術や外部ビーム照射療法などの代替療法と比較して、治療後に性的不能や失禁が見られないといった長期的な結果を含めた患者にとっての多くの利点のため、放射線シード注入は幅広い支持を得ている。
【0004】
放射線シード注入技術では、前立腺へ送達される放射線投与量が医師の治療計画に規定された放射線投与量と確実に一致するように、放射線シードの正確な位置決めが重要である。一つの欠点として、放射線シード注入技術では、注入針が除去されてしまうと、前立腺における放射線シードの移動を防止できない。放射線シードは注入後に前立腺内で移動して、前立腺の範囲内の外側へ動くこともある。別の欠点としては、最初の放射線シードの位置決めは、注入針を引抜くのに使用される技術によって影響を受け、注入針が前立腺から取り出される際に放射線シードとスペーサとが注入針トラックに沿って引き出されることがある。
【0005】
Horowitz(米国特許第4,815,449号)には、放射線シードが長形部材に分散された生体吸収性材料による長形部材を含む放射線シード送達システムが記載されている。長形部材は本質的に非撓曲性で、前立腺へ直接挿入するように設計されている。一つの欠点として、放射線シード送達システムでは、放射線シードの位置決めの変更が認められない。別の欠点として、放射線シードを長形部材へ封入するプロセスのコストのため、放射線シード送達システムの実現には費用がかかりすぎる。
【0006】
Grimm(米国特許第6,010,446号と第6,450,939号)には、中央部と2個のカップ状端部とを含む生体吸収性材料で製作されたスペーサ要素が記載されている。カップ状端部は、隣接する放射線シードを直接に保持および収容する役割を持つ。一連の放射線シードとスペーサ要素とは、前立腺における放射線シードの相対的な位置を維持する一体的ユニットを形成する。スペーサ要素は、注入後の放射線シードの配置を保証する。一つの欠点として、スペーサ要素は一連の放射線シードとスペーサ要素のための先端または後端とはならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ゆえに、注入シードのための改良スペーサ要素の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は一実施例において器具に関わるものである。器具は、第1端部と第2端部とを含む末端スペーサコンポーネントを含む。第1端部は、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持つ。第2端部は、末端スペーサコンポーネントを含む1個以上のスペーサコンポーネントと前記注入シードを含む1個以上の注入シードとを含むストリングの末端を形成する役割を持つ。
【0009】
本発明の別の実施例は、方法に関わるものである。1個以上の注入シードと、末端スペーサコンポーネントを含む1個以上のスペーサコンポーネントとを含むストリングの末端を形成するのに、末端スペーサコンポーネントが使用される。末端スペーサコンポーネントは、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持つ第1端部を含む。末端スペーサコンポーネントは、ストリングの末端を形成する第2端部を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施例の特徴は、説明と特許請求の範囲と添付図面から明らかになるであろう。
【0011】
図1と2を参照すると、一例における器具100は、複数のコンポーネント、例えば第1端部と第2端部とを含む末端スペーサコンポーネントを含む。第1端部は、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持つ。第2端部は、末端スペーサコンポーネントを含む1個以上のスペーサコンポーネントと、前記注入シードを含む1個以上の注入シードとを含むストリングの末端を形成する役割を持つ。器具100では、このようなコンポーネントがいくつか組み合わされるか分割される。
【0012】
一例において器具100は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106と1個以上のシード108,110と1個以上の中間スペーサコンポーネント112,114と1個以上の装着コンポーネント116によるストリング102を含む。
【0013】
シード108,110は、注入シードを含む。一例においてシード108,110は、放射線注入シードを含む。シード108,110は、組織、例えば疾患組織へ放射線投与量を送達する。一用途においてシード108,110は、前立腺内の癌疾患組織へ放射線投与量を送達する。密封小線源療法による治療計画では、患者の担当医師が用意した治療計画にしたがって放射線投与量を管理するのに、ストリング102を使用する。治療計画とは、疾患組織におけるシード108,110の望ましい分配パターンを表す。医師は、患者の病状を評価するため、超音波撮像、コンピュータ体軸断層撮影(“CAT”)走査、X線撮像などの医療手段を、投与量計画コンピュータソフトウェアプログラムとともに用いる。各患者の疾患組織は、サイズ、形状、部位が異なる。疾患組織における癌の現段階も異なる。疾患組織と治療計画の多数の変数に基づいて、医師はシード108,110に望ましい離間距離を決定する。
【0014】
ストリング102は、シード108,110の離間距離を決定および維持する役割を持つ。離間距離は、シード108,110の間に配置された中間スペーサコンポーネント112,114の数に基づく。いかなる数および組合せのシード108,110と中間スペーサ112,114がストリング102に含まれてもよい。中間スペーサコンポーネント112,114とほぼ類似した追加中間スペーサコンポーネントをシード108,110の間に配置することにより、離間距離は増加する。1個以上の中間スペーサコンポーネント112,114をシード108,110の間から取り除くことにより、離間距離は減少する。離間距離は医師の治療計画によって決められ、ストリング102はこの離間距離を達成するように構成される。一例においてストリング102は、末端スペーサコンポーネント104,106とシード108,110と中間スペーサコンポーネント112,114と装着コンポーネント116とによる完全なストリングを含む。別の例のストリング102は、中間スペーサコンポーネント112,114とシード108,110と装着コンポーネント116のそれぞれとほぼ同様の、1個以上の追加中間スペーサコンポーネントとシードと装着コンポーネントとを含む。完全なストリングでは、1個以上の追加中間スペーサコンポーネントとシードと装着コンポーネントとが末端スペーサコンポーネント104,106の間に見られる。
【0015】
放射線投与量を疾患組織へ送達するため、医師はストリング102を注入針118へ装填する。一例では、注入ニードル118は18ゲージ注入針を含む。別の例では、注入針118は医師が使用する別の注入針を含む。医師は、注入針118から疾患組織へストリング102を所望のパターンで挿入する。末端スペーサコンポーネント104,106と中間スペーサコンポーネント112,114と装着コンポーネント116とにより、シード108,110は疾患組織の所定箇所に保持される。末端スペーサコンポーネント104,106と中間スペーサコンポーネント112,114と装着コンポーネント116は、シード108,110が疾患組織内で、または疾患組織から移動するのを防止する。
【0016】
末端スペーサコンポーネント104,106は、ストリング102のシード108,110の一方と端部120,122の一方との間の間隔距離を設ける。前立腺内の疾患組織へストリング102を注入する間、末端スペーサコンポーネント104,106はストリング102の先端および後端としての役割を持つ。一例では、末端スペーサコンポーネント104,106が1個以上の係止コンポーネントを含む。前立腺内の疾患組織へストリング102を注入した後、末端スペーサコンポーネント104,106の係止コンポーネントは、前立腺内の疾患組織におけるストリング102の移動を阻止する。別の例では、末端スペーサコンポーネント104,106は、1個以上の検出促進コンポーネントを含む。前立腺内の疾患組織へストリング102を注入した後、末端スペーサコンポーネントの検出促進コンポーネントは、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像、コンピュータ体軸断層撮影走査、X線撮像による末端スペーサコンポーネントの可視性の向上を促進する。
【0017】
末端スペーサコンポーネント104,106は、生体組織に吸収可能な物質、例えば生体吸収性ポリマー、例えば、ポリラクチド、グリコライド、カプロラクトン、ポリジオキサノン、ポリ(炭酸トリメチレン)、上記の生体吸収性ポリマーのコポリマーを含む。末端スペーサコンポーネント104,106の生体吸収性ポリマーの剛性に基づいて、末端スペーサコンポーネント104,106は剛性にも可撓性にもなる。末端スペーサコンポーネント104,106の剛性または可撓性を加減するのに、異なる生体吸収性ポリマーを使用してよい。末端スペーサコンポーネント104,106への構造変形、例えば末端スペーサコンポーネント104,106内を中空体とすると、末端スペーサコンポーネント104,106の剛性または可撓性を加減できる。
【0018】
中間スペーサコンポーネント112,114は、間隔を可変とすることによりストリング102を構成する際の可撓性を与える。また、中間スペーサコンポーネント112,114を連結して間隔を可変とすると、異なる寸法の間隔要素を使用する必要性に置き換わる。中間スペーサコンポーネント112,114はかなり類似した設計を持つ。中間スペーサコンポーネント112,114は、可変サイズの離間手段となるように連結可能である。可変サイズの離間手段は、シード108,110の間の離間状態を維持する。
【0019】
一例において装着コンポーネント116は、シード108,110の第1シードとシード108,110の第2シードとを結合する役割を持つ。別の例において装着コンポーネント116は、中間スペーサコンポーネント112,114の第1中間スペーサコンポーネントを中間スペーサコンポーネント112,114の第2中間スペーサコンポーネントと結合する役割を持つ。さらに別の例では、装着コンポーネント116は、シード108,110のシードを、中間スペーサコンポーネント112,114の中間スペーサコンポーネントと結合する役割を持つ。
【0020】
図1と3を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネントの104,106の一実施例を例示するためのものである。末端スペーサコンポーネント106は、ストリング102のシード110と端部122との間の寸法302に対応する離間距離を設ける。一例では、末端スペーサコンポーネント106は円筒形状を有する。別の例では、末端スペーサコンポーネント106は方形または六角形など別の形状を含む。末端スペーサコンポーネント106の最大直径は、末端スペーサコンポーネント106が注入針118、例えば18ゲージに注入針を通過できるのに充分短い。末端スペーサコンポーネント106は、端部304,306と中央部308とを含む。
【0021】
末端スペーサコンポーネント106の端部304は、シード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114との結合接続部を形成する構造を持つ。例えば端部304は、シード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114とを収容および保持する。端部304はカップ状の構造を有する。例えば、端部304は、内径310と外径312と寸法314とを含む。
【0022】
端部304の内径310は、シード108,110の直径とほぼ同様であるか若干長い。端部304の内径310は、中間スペーサコンポーネント112,114の係合直径とほぼ同じか若干長い。そのため、内径310は、シード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114とを収容および保持する。内径310は一般的に、シード108,110の一方の直径に対応し、例えばシード108,110の標準的なサイズは約0.8ミリメートルである。そのため、内径310は、シード108,110を収容および保持できる。しかし、端部304がいかなるサイズのシードをも収容および保持できるように内径310はいかなるサイズでもよい。内径310のサイズは、末端スペーサコンポーネント106とシード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114との間の装着の強度に比例する。より密着した嵌合とより強度の高い装着のためには、内側寸法310はシード108,110の標準サイズより若干短くすればよい。緩い嵌合と弱い装着のためには、内側寸法310はシード108,110の標準サイズより若干長くすればよい。
【0023】
端部304の外径312は、端部304が注入針114を通過できるのに充分に短い。注入針114が18ゲージ注入針である一例では、末端スペーサコンポーネント106が18ゲージ注入針を通過できるように、外径312は一般的に約1ミリメートルである。しかし、末端スペーサコンポーネント106がいかなるサイズの注入針でも通過できるように、外径312はいかなるサイズでもよい。
【0024】
端部304の寸法314は、カップ状構造の奥行に相当する。寸法314は0.1と0.2センチメートルの間である。しかし、寸法314を異なる値とすると、末端スペーサコンポーネント106とシード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114との間の装着の強度を異なるレベルとすることができる。あるいは、シード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114との接続を容易にするように、端部304はフレア状の容器を含む。シード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114の保持を容易にするように、端部304を他の方法で変形してもよい。
【0025】
末端スペーサコンポーネント106の端部306は、ストリング102の末端を形成する役割を持つ。端部306はストリング102の先端または後端となる。端部306は、円筒形の末端スペーサコンポーネント106の平坦な円形端面320を含む。平坦な円形端面320は、ストリング102の可動性の低下を促す。平坦な円形端面320は尖鋭反射エッジを含む。尖鋭反射エッジは、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像による末端スペーサコンポーネント106の可視性の向上を促進する。平坦な円形端面320は、注入針118のスタイレットからの圧力を受け取る平面となる。
【0026】
末端スペーサコンポーネント106の中央部308は、寸法302に対応する離間距離を設ける。一例では、寸法302に対応する離間距離は、0.5と1.0センチメートルの間である。別の例では、寸法302に対応する離間距離は、治療計画の要件に含まれるいかなるサイズでもよい。一例では、中央部308は中実の生体吸収性材料である。別の例では、中央部308は1個以上の空洞または中空部を含む。
【0027】
図1と4を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図4の末端スペーサコンポーネント106は、端部306を除いて図3の末端スペーサコンポーネント106と類似している。端部306は、円筒形の末端スペーサコンポーネント106の丸い凸状端面402を含む。丸い凸状端面402は一例では、シード108,110の丸い端部輪郭を模倣したものである。丸い凸状端面402は、疾患組織におけるスムーズな通過を促進する。
【0028】
図1と図5を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図5の末端スペーサコンポーネント106は、端部306を除いて、図3の末端スペーサコンポーネント106と類似している。端部306は、円筒形の末端スペーサコンポーネント106の丸い凹状端面502を含む。丸い凹状端面502は、ストリング102の可動性の低下を促す。丸い凹状端面502は、尖鋭反射エッジを含む。尖鋭反射エッジは、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像による末端スペーサコンポーネント106の可視性の向上を促進する。丸い凹状端面502は、注入針118のスタイレットからの圧力を受け取るための係合面ポケットとなる。
【0029】
図1と図6、7を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図6と7の末端スペーサコンポーネント106は、図3の末端スペーサコンポーネント106と類似しているが、1個以上の突起602,604が追加されている。1個以上の突起602,604は、前立腺内の疾患組織へストリング102を係止して、前立腺内の疾患組織におけるシード108,110の移動を制限する役割を持つ。図6の末端スペーサコンポーネント106は、平坦な円形端面320を含む。図7の末端スペーサコンポーネント106は、図3の末端スペーサコンポーネント106の別の変形としての尖端702を含む。
【0030】
図1と図8を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図8の末端スペーサコンポーネント106は、図3の末端スペーサコンポーネント106と類似しているが、1本以上のリブ802,804,806,808が追加されている。1本以上のリブ802,804,806,808は、前立腺内の疾患組織へストリング102を係止して、前立腺内の疾患組織におけるシード108,110の移動を制限する役割を持つ。1本以上のリブ802,804,806,808を備える末端スペーサコンポーネント106の外径810は、末端スペーサコンポーネント106が注入針118を通過するのに充分に短い。1本以上のリブ802,804,806,808は、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像による末端スペーサコンポーネント106の可視性を向上させる役割を持つ。
【0031】
図1と図9を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント105,106の一実施例を例示する役割を持つ。図9の末端スペーサコンポーネント106は、図3の末端スペーサコンポーネント106と類似しているが、1本以上の溝902,904,906,908が追加されている。1本以上の溝902,904,906,908は前立腺内の疾患組織へストリング102を係止して、前立腺内の疾患組織におけるシード108,110の移動を制限する役割を持つ。1本以上の溝902,904,906,908は、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像による末端スペーサコンポーネント106の可視性を高める役割を持つ。
【0032】
図1と図10を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図10の末端スペーサコンポーネント106は、図3の末端スペーサコンポーネント106と類似しているが、ねじ山1002が端部306に追加されている。ねじ山1002は、前立腺内の疾患組織へストリング102を係止して、前立腺内の疾患組織におけるシード108,110の移動を制限する役割を持つ。ねじ山1002はまた、制御コンポーネントの係合ねじ山に接続される。制御コンポーネントはストリング102を直接制御してもよい。ねじ山1002は、雄ねじ山、雌ねじ山、突起、差込みピンタイプの取付部品、スリーブ、制御コンポーネントと係合する接続コンポーネントのいずれを含んでもよい。
【0033】
図1と図11を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図11の末端スペーサコンポーネント106は図3の末端スペーサコンポーネント106と類似しているが、末端スペーサコンポーネント106内に包囲された空洞1102が追加されている。空洞318は、1個以上の個々の空洞を含んでもよいし、末端スペーサコンポーネント106を貫通してもよい。空洞318は、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像、コンピュータ体軸断層撮影走査、X線撮像などによる末端スペーサコンポーネント106の検出を促進する。空洞318の一部は、撮像コンポーネントによる末端スペーサコンポーネント106の検出をさらに促進するための造影剤、例えば、超音波造影剤、ガドリニウム、ガドリニウム塩、X線マーカ、エアポケット、電子センサ、マイクロチップを含有してもよい。造影剤は、注入時の撮像コンポーネントによる末端スペーサコンポーネント106の可視性を向上させる。造影剤はまた、末端スペーサコンポーネント106の可視性を高めて、注入後の末端スペーサコンポーネント106の位置決定を促す。他の例では、造影剤は凹状ポケット1202(図12)または溝1302(図13)に含まれる。
【0034】
ここに記載した段階または作業は、例に過ぎない。発明の趣旨から逸脱せずにこれらの段階または作業に多くの変更が加えられてもよい。例えば、段階を異なる順序で実施するか、段階を追加、削除、変更してもよい。
【0035】
発明の実施例を詳細に図示および記載したが、発明の趣旨を逸脱することなく、様々な変更、追加、置換などを行うことができ、そのため以下の請求項に記載された発明の範囲にこれらが包含されると考えられることは、関連技術の熟練者に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】1個以上のスペーサコンポーネントと1個以上の注入シードによるストリングの末端スペーサコンポーネントを含む器具の実施例を示す図である。
【図2】図1の器具の末端スペーサコンポーネントを含むストリングの一分解図である。
【図3】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図4】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図5】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図6】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図7】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図8】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図9】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図10】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図11】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図12】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図13】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して注入シード、より詳しくは注入シードの間隔に関連する。
【背景技術】
【0002】
身体の癌は一般的に、放射線療法を用いて治療される。放射線療法では、癌細胞を破壊するため高エネルギーの放射を用いる。放射線療法の一種に密封小線源療法があり、放射線源は疾患組織と直接接触状態にある。一般的な密封小線源治療である経会陰シード注入では、前立腺癌細胞を破壊するため前立腺に放射線シードが配置される。医師は、患者の病状を評価するため、超音波、コンピュータ体軸断層撮影(“CAT”)走査、X線撮像などの手段を、投与量計画コンピュータソフトウェアプログラムとともに用いる。医師は、疾患組織全体に放射線を均一に分配するのに最適な治療計画を作成する。治療計画に応じた前立腺内の位置に、異なる放射線強度の放射線シードが多数の注入針によって挿入される。疾患組織内の多数の箇所に放射線シードを挿入するには多数の注入針が必要であり、各針は指定された配置の放射線シードを含む。医師の治療計画によって指定された放射線シードを望ましい形で配置するため、放射線シードの間に非放射線スペーサが使用される。
【0003】
注入針はグリッドテンプレートを用いて前立腺に正確に配置され、いったん前立腺に挿入されると、注入針の超音波透視が用いられる。放射線シードとスペーサ(利用される場合)の最終的な位置は、引抜き前のキャリヤ注入針の位置から推測される。この手順は、1994年10月のThe Atlas of The UrologicalClinics of North America,Vol.II,No.2において、Grimm,Blasko,Ragdeによる“Ultrasound Guided Transperineal Implantation for the Treatment of Early Stage Prostate Cancer”(初期段階の前立腺癌のための超音波誘導経会陰注入)というタイトルの論文に詳述されている。2000年には、局部的前立腺癌の診断を受けた全男性のおよそ35%が、放射線シード注入の治療を受け、これは1995年にはわずか約4%に過ぎないことと対照的である。根治的前立腺切除術や外部ビーム照射療法などの代替療法と比較して、治療後に性的不能や失禁が見られないといった長期的な結果を含めた患者にとっての多くの利点のため、放射線シード注入は幅広い支持を得ている。
【0004】
放射線シード注入技術では、前立腺へ送達される放射線投与量が医師の治療計画に規定された放射線投与量と確実に一致するように、放射線シードの正確な位置決めが重要である。一つの欠点として、放射線シード注入技術では、注入針が除去されてしまうと、前立腺における放射線シードの移動を防止できない。放射線シードは注入後に前立腺内で移動して、前立腺の範囲内の外側へ動くこともある。別の欠点としては、最初の放射線シードの位置決めは、注入針を引抜くのに使用される技術によって影響を受け、注入針が前立腺から取り出される際に放射線シードとスペーサとが注入針トラックに沿って引き出されることがある。
【0005】
Horowitz(米国特許第4,815,449号)には、放射線シードが長形部材に分散された生体吸収性材料による長形部材を含む放射線シード送達システムが記載されている。長形部材は本質的に非撓曲性で、前立腺へ直接挿入するように設計されている。一つの欠点として、放射線シード送達システムでは、放射線シードの位置決めの変更が認められない。別の欠点として、放射線シードを長形部材へ封入するプロセスのコストのため、放射線シード送達システムの実現には費用がかかりすぎる。
【0006】
Grimm(米国特許第6,010,446号と第6,450,939号)には、中央部と2個のカップ状端部とを含む生体吸収性材料で製作されたスペーサ要素が記載されている。カップ状端部は、隣接する放射線シードを直接に保持および収容する役割を持つ。一連の放射線シードとスペーサ要素とは、前立腺における放射線シードの相対的な位置を維持する一体的ユニットを形成する。スペーサ要素は、注入後の放射線シードの配置を保証する。一つの欠点として、スペーサ要素は一連の放射線シードとスペーサ要素のための先端または後端とはならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ゆえに、注入シードのための改良スペーサ要素の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は一実施例において器具に関わるものである。器具は、第1端部と第2端部とを含む末端スペーサコンポーネントを含む。第1端部は、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持つ。第2端部は、末端スペーサコンポーネントを含む1個以上のスペーサコンポーネントと前記注入シードを含む1個以上の注入シードとを含むストリングの末端を形成する役割を持つ。
【0009】
本発明の別の実施例は、方法に関わるものである。1個以上の注入シードと、末端スペーサコンポーネントを含む1個以上のスペーサコンポーネントとを含むストリングの末端を形成するのに、末端スペーサコンポーネントが使用される。末端スペーサコンポーネントは、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持つ第1端部を含む。末端スペーサコンポーネントは、ストリングの末端を形成する第2端部を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施例の特徴は、説明と特許請求の範囲と添付図面から明らかになるであろう。
【0011】
図1と2を参照すると、一例における器具100は、複数のコンポーネント、例えば第1端部と第2端部とを含む末端スペーサコンポーネントを含む。第1端部は、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持つ。第2端部は、末端スペーサコンポーネントを含む1個以上のスペーサコンポーネントと、前記注入シードを含む1個以上の注入シードとを含むストリングの末端を形成する役割を持つ。器具100では、このようなコンポーネントがいくつか組み合わされるか分割される。
【0012】
一例において器具100は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106と1個以上のシード108,110と1個以上の中間スペーサコンポーネント112,114と1個以上の装着コンポーネント116によるストリング102を含む。
【0013】
シード108,110は、注入シードを含む。一例においてシード108,110は、放射線注入シードを含む。シード108,110は、組織、例えば疾患組織へ放射線投与量を送達する。一用途においてシード108,110は、前立腺内の癌疾患組織へ放射線投与量を送達する。密封小線源療法による治療計画では、患者の担当医師が用意した治療計画にしたがって放射線投与量を管理するのに、ストリング102を使用する。治療計画とは、疾患組織におけるシード108,110の望ましい分配パターンを表す。医師は、患者の病状を評価するため、超音波撮像、コンピュータ体軸断層撮影(“CAT”)走査、X線撮像などの医療手段を、投与量計画コンピュータソフトウェアプログラムとともに用いる。各患者の疾患組織は、サイズ、形状、部位が異なる。疾患組織における癌の現段階も異なる。疾患組織と治療計画の多数の変数に基づいて、医師はシード108,110に望ましい離間距離を決定する。
【0014】
ストリング102は、シード108,110の離間距離を決定および維持する役割を持つ。離間距離は、シード108,110の間に配置された中間スペーサコンポーネント112,114の数に基づく。いかなる数および組合せのシード108,110と中間スペーサ112,114がストリング102に含まれてもよい。中間スペーサコンポーネント112,114とほぼ類似した追加中間スペーサコンポーネントをシード108,110の間に配置することにより、離間距離は増加する。1個以上の中間スペーサコンポーネント112,114をシード108,110の間から取り除くことにより、離間距離は減少する。離間距離は医師の治療計画によって決められ、ストリング102はこの離間距離を達成するように構成される。一例においてストリング102は、末端スペーサコンポーネント104,106とシード108,110と中間スペーサコンポーネント112,114と装着コンポーネント116とによる完全なストリングを含む。別の例のストリング102は、中間スペーサコンポーネント112,114とシード108,110と装着コンポーネント116のそれぞれとほぼ同様の、1個以上の追加中間スペーサコンポーネントとシードと装着コンポーネントとを含む。完全なストリングでは、1個以上の追加中間スペーサコンポーネントとシードと装着コンポーネントとが末端スペーサコンポーネント104,106の間に見られる。
【0015】
放射線投与量を疾患組織へ送達するため、医師はストリング102を注入針118へ装填する。一例では、注入ニードル118は18ゲージ注入針を含む。別の例では、注入針118は医師が使用する別の注入針を含む。医師は、注入針118から疾患組織へストリング102を所望のパターンで挿入する。末端スペーサコンポーネント104,106と中間スペーサコンポーネント112,114と装着コンポーネント116とにより、シード108,110は疾患組織の所定箇所に保持される。末端スペーサコンポーネント104,106と中間スペーサコンポーネント112,114と装着コンポーネント116は、シード108,110が疾患組織内で、または疾患組織から移動するのを防止する。
【0016】
末端スペーサコンポーネント104,106は、ストリング102のシード108,110の一方と端部120,122の一方との間の間隔距離を設ける。前立腺内の疾患組織へストリング102を注入する間、末端スペーサコンポーネント104,106はストリング102の先端および後端としての役割を持つ。一例では、末端スペーサコンポーネント104,106が1個以上の係止コンポーネントを含む。前立腺内の疾患組織へストリング102を注入した後、末端スペーサコンポーネント104,106の係止コンポーネントは、前立腺内の疾患組織におけるストリング102の移動を阻止する。別の例では、末端スペーサコンポーネント104,106は、1個以上の検出促進コンポーネントを含む。前立腺内の疾患組織へストリング102を注入した後、末端スペーサコンポーネントの検出促進コンポーネントは、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像、コンピュータ体軸断層撮影走査、X線撮像による末端スペーサコンポーネントの可視性の向上を促進する。
【0017】
末端スペーサコンポーネント104,106は、生体組織に吸収可能な物質、例えば生体吸収性ポリマー、例えば、ポリラクチド、グリコライド、カプロラクトン、ポリジオキサノン、ポリ(炭酸トリメチレン)、上記の生体吸収性ポリマーのコポリマーを含む。末端スペーサコンポーネント104,106の生体吸収性ポリマーの剛性に基づいて、末端スペーサコンポーネント104,106は剛性にも可撓性にもなる。末端スペーサコンポーネント104,106の剛性または可撓性を加減するのに、異なる生体吸収性ポリマーを使用してよい。末端スペーサコンポーネント104,106への構造変形、例えば末端スペーサコンポーネント104,106内を中空体とすると、末端スペーサコンポーネント104,106の剛性または可撓性を加減できる。
【0018】
中間スペーサコンポーネント112,114は、間隔を可変とすることによりストリング102を構成する際の可撓性を与える。また、中間スペーサコンポーネント112,114を連結して間隔を可変とすると、異なる寸法の間隔要素を使用する必要性に置き換わる。中間スペーサコンポーネント112,114はかなり類似した設計を持つ。中間スペーサコンポーネント112,114は、可変サイズの離間手段となるように連結可能である。可変サイズの離間手段は、シード108,110の間の離間状態を維持する。
【0019】
一例において装着コンポーネント116は、シード108,110の第1シードとシード108,110の第2シードとを結合する役割を持つ。別の例において装着コンポーネント116は、中間スペーサコンポーネント112,114の第1中間スペーサコンポーネントを中間スペーサコンポーネント112,114の第2中間スペーサコンポーネントと結合する役割を持つ。さらに別の例では、装着コンポーネント116は、シード108,110のシードを、中間スペーサコンポーネント112,114の中間スペーサコンポーネントと結合する役割を持つ。
【0020】
図1と3を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネントの104,106の一実施例を例示するためのものである。末端スペーサコンポーネント106は、ストリング102のシード110と端部122との間の寸法302に対応する離間距離を設ける。一例では、末端スペーサコンポーネント106は円筒形状を有する。別の例では、末端スペーサコンポーネント106は方形または六角形など別の形状を含む。末端スペーサコンポーネント106の最大直径は、末端スペーサコンポーネント106が注入針118、例えば18ゲージに注入針を通過できるのに充分短い。末端スペーサコンポーネント106は、端部304,306と中央部308とを含む。
【0021】
末端スペーサコンポーネント106の端部304は、シード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114との結合接続部を形成する構造を持つ。例えば端部304は、シード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114とを収容および保持する。端部304はカップ状の構造を有する。例えば、端部304は、内径310と外径312と寸法314とを含む。
【0022】
端部304の内径310は、シード108,110の直径とほぼ同様であるか若干長い。端部304の内径310は、中間スペーサコンポーネント112,114の係合直径とほぼ同じか若干長い。そのため、内径310は、シード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114とを収容および保持する。内径310は一般的に、シード108,110の一方の直径に対応し、例えばシード108,110の標準的なサイズは約0.8ミリメートルである。そのため、内径310は、シード108,110を収容および保持できる。しかし、端部304がいかなるサイズのシードをも収容および保持できるように内径310はいかなるサイズでもよい。内径310のサイズは、末端スペーサコンポーネント106とシード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114との間の装着の強度に比例する。より密着した嵌合とより強度の高い装着のためには、内側寸法310はシード108,110の標準サイズより若干短くすればよい。緩い嵌合と弱い装着のためには、内側寸法310はシード108,110の標準サイズより若干長くすればよい。
【0023】
端部304の外径312は、端部304が注入針114を通過できるのに充分に短い。注入針114が18ゲージ注入針である一例では、末端スペーサコンポーネント106が18ゲージ注入針を通過できるように、外径312は一般的に約1ミリメートルである。しかし、末端スペーサコンポーネント106がいかなるサイズの注入針でも通過できるように、外径312はいかなるサイズでもよい。
【0024】
端部304の寸法314は、カップ状構造の奥行に相当する。寸法314は0.1と0.2センチメートルの間である。しかし、寸法314を異なる値とすると、末端スペーサコンポーネント106とシード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114との間の装着の強度を異なるレベルとすることができる。あるいは、シード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114との接続を容易にするように、端部304はフレア状の容器を含む。シード108,110のいずれか一方と中間スペーサコンポーネント112,114の保持を容易にするように、端部304を他の方法で変形してもよい。
【0025】
末端スペーサコンポーネント106の端部306は、ストリング102の末端を形成する役割を持つ。端部306はストリング102の先端または後端となる。端部306は、円筒形の末端スペーサコンポーネント106の平坦な円形端面320を含む。平坦な円形端面320は、ストリング102の可動性の低下を促す。平坦な円形端面320は尖鋭反射エッジを含む。尖鋭反射エッジは、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像による末端スペーサコンポーネント106の可視性の向上を促進する。平坦な円形端面320は、注入針118のスタイレットからの圧力を受け取る平面となる。
【0026】
末端スペーサコンポーネント106の中央部308は、寸法302に対応する離間距離を設ける。一例では、寸法302に対応する離間距離は、0.5と1.0センチメートルの間である。別の例では、寸法302に対応する離間距離は、治療計画の要件に含まれるいかなるサイズでもよい。一例では、中央部308は中実の生体吸収性材料である。別の例では、中央部308は1個以上の空洞または中空部を含む。
【0027】
図1と4を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図4の末端スペーサコンポーネント106は、端部306を除いて図3の末端スペーサコンポーネント106と類似している。端部306は、円筒形の末端スペーサコンポーネント106の丸い凸状端面402を含む。丸い凸状端面402は一例では、シード108,110の丸い端部輪郭を模倣したものである。丸い凸状端面402は、疾患組織におけるスムーズな通過を促進する。
【0028】
図1と図5を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図5の末端スペーサコンポーネント106は、端部306を除いて、図3の末端スペーサコンポーネント106と類似している。端部306は、円筒形の末端スペーサコンポーネント106の丸い凹状端面502を含む。丸い凹状端面502は、ストリング102の可動性の低下を促す。丸い凹状端面502は、尖鋭反射エッジを含む。尖鋭反射エッジは、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像による末端スペーサコンポーネント106の可視性の向上を促進する。丸い凹状端面502は、注入針118のスタイレットからの圧力を受け取るための係合面ポケットとなる。
【0029】
図1と図6、7を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図6と7の末端スペーサコンポーネント106は、図3の末端スペーサコンポーネント106と類似しているが、1個以上の突起602,604が追加されている。1個以上の突起602,604は、前立腺内の疾患組織へストリング102を係止して、前立腺内の疾患組織におけるシード108,110の移動を制限する役割を持つ。図6の末端スペーサコンポーネント106は、平坦な円形端面320を含む。図7の末端スペーサコンポーネント106は、図3の末端スペーサコンポーネント106の別の変形としての尖端702を含む。
【0030】
図1と図8を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図8の末端スペーサコンポーネント106は、図3の末端スペーサコンポーネント106と類似しているが、1本以上のリブ802,804,806,808が追加されている。1本以上のリブ802,804,806,808は、前立腺内の疾患組織へストリング102を係止して、前立腺内の疾患組織におけるシード108,110の移動を制限する役割を持つ。1本以上のリブ802,804,806,808を備える末端スペーサコンポーネント106の外径810は、末端スペーサコンポーネント106が注入針118を通過するのに充分に短い。1本以上のリブ802,804,806,808は、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像による末端スペーサコンポーネント106の可視性を向上させる役割を持つ。
【0031】
図1と図9を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント105,106の一実施例を例示する役割を持つ。図9の末端スペーサコンポーネント106は、図3の末端スペーサコンポーネント106と類似しているが、1本以上の溝902,904,906,908が追加されている。1本以上の溝902,904,906,908は前立腺内の疾患組織へストリング102を係止して、前立腺内の疾患組織におけるシード108,110の移動を制限する役割を持つ。1本以上の溝902,904,906,908は、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像による末端スペーサコンポーネント106の可視性を高める役割を持つ。
【0032】
図1と図10を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図10の末端スペーサコンポーネント106は、図3の末端スペーサコンポーネント106と類似しているが、ねじ山1002が端部306に追加されている。ねじ山1002は、前立腺内の疾患組織へストリング102を係止して、前立腺内の疾患組織におけるシード108,110の移動を制限する役割を持つ。ねじ山1002はまた、制御コンポーネントの係合ねじ山に接続される。制御コンポーネントはストリング102を直接制御してもよい。ねじ山1002は、雄ねじ山、雌ねじ山、突起、差込みピンタイプの取付部品、スリーブ、制御コンポーネントと係合する接続コンポーネントのいずれを含んでもよい。
【0033】
図1と図11を参照すると、末端スペーサコンポーネント106は、1個以上の末端スペーサコンポーネント104,106の一実施例を例示するためのものである。図11の末端スペーサコンポーネント106は図3の末端スペーサコンポーネント106と類似しているが、末端スペーサコンポーネント106内に包囲された空洞1102が追加されている。空洞318は、1個以上の個々の空洞を含んでもよいし、末端スペーサコンポーネント106を貫通してもよい。空洞318は、撮像コンポーネント、例えば超音波撮像、コンピュータ体軸断層撮影走査、X線撮像などによる末端スペーサコンポーネント106の検出を促進する。空洞318の一部は、撮像コンポーネントによる末端スペーサコンポーネント106の検出をさらに促進するための造影剤、例えば、超音波造影剤、ガドリニウム、ガドリニウム塩、X線マーカ、エアポケット、電子センサ、マイクロチップを含有してもよい。造影剤は、注入時の撮像コンポーネントによる末端スペーサコンポーネント106の可視性を向上させる。造影剤はまた、末端スペーサコンポーネント106の可視性を高めて、注入後の末端スペーサコンポーネント106の位置決定を促す。他の例では、造影剤は凹状ポケット1202(図12)または溝1302(図13)に含まれる。
【0034】
ここに記載した段階または作業は、例に過ぎない。発明の趣旨から逸脱せずにこれらの段階または作業に多くの変更が加えられてもよい。例えば、段階を異なる順序で実施するか、段階を追加、削除、変更してもよい。
【0035】
発明の実施例を詳細に図示および記載したが、発明の趣旨を逸脱することなく、様々な変更、追加、置換などを行うことができ、そのため以下の請求項に記載された発明の範囲にこれらが包含されると考えられることは、関連技術の熟練者に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】1個以上のスペーサコンポーネントと1個以上の注入シードによるストリングの末端スペーサコンポーネントを含む器具の実施例を示す図である。
【図2】図1の器具の末端スペーサコンポーネントを含むストリングの一分解図である。
【図3】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図4】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図5】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図6】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図7】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図8】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図9】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図10】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図11】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図12】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【図13】図1の器具の末端スペーサコンポーネントの構造例を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端部と第2端部とを含む末端スペーサコンポーネントを含み、前記第1端部が、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持ち、前記第2端部が、前記末端スペーサコンポーネントを含む1個以上のスペーサコンポーネントと、前記注入シードを含む1個以上の注入シードとを含むストリングの末端を形成する役割を持つ器具。
【請求項2】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第1端部がカップ構造を含み、該末端スペーサコンポーネントの該カップ構造が前記注入シードの端部との係合関係を有する請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第1端部が、前記1個以上のスペーサコンポーネントの中間スペーサコンポーネントとの結合接続部を形成する構造を持つ請求項1に記載の器具。
【請求項4】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第1端部がカップ構造を含み、該末端スペーサコンポーネントの該カップ構造が、前記中間スペーサコンポーネントの端部との係合関係を有する請求項3に記載の器具。
【請求項5】
注入時に前記ストリングが先端と後端とを有し、前記末端スペーサコンポーネントが、該ストリングの該先端において該ストリングの末端を形成する役割を持つ請求項1に記載の器具。
【請求項6】
前記末端スペーサコンポーネントが第1末端スペーサコンポーネントを含み、第2末端スペーサコンポーネントが前記ストリングの前記後端において該ストリングの末端を形成する役割を持つ請求項5に記載の器具。
【請求項7】
注入時に前記ストリングが先端と後端とを含み、前記末端スペーサコンポーネントが該ストリングの該後端において該ストリングの末端を形成する役割を持つ請求項1に記載の器具。
【請求項8】
注入時に前記ストリングが先端と後端とを有し、前記末端スペーサコンポーネントが、前記注入シードと該先端または該後端との間の離間距離に寄与する寸法を有する請求項1に記載の器具。
【請求項9】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第2端部が平坦端部を含む請求項1に記載の器具。
【請求項10】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第2端部が凸状端部を含む請求項1に記載の器具。
【請求項11】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第2端部が凹状端部を含む請求項1に記載の器具。
【請求項12】
前記末端スペーサコンポーネントが、前記ストリングを係止する役割を持つ1個以上の突起を含む請求項1に記載の器具。
【請求項13】
前記末端スペーサコンポーネントが、前記ストリングを係止する役割を持つ1個以上の隆起リブを含む請求項1に記載の器具。
【請求項14】
前記末端スペーサコンポーネントが、前記ストリングを係止する役割を持つ1本以上の溝を含む請求項1に記載の器具。
【請求項15】
前記末端スペーサコンポーネントが、前記ストリングを係止する役割を持つねじ山を含む請求項1に記載の器具。
【請求項16】
前記末端スペーサコンポーネントが、撮像コンポーネントによる該末端スペーサコンポーネントの検出を促進する役割を持つ空洞を含む請求項1に記載の器具。
【請求項17】
前記空洞の一部に造影剤が充填され、該造影剤が、前記撮像コンポーネントによる前記末端スペーサコンポーネントの検出を促進する役割を持つ請求項16に記載の器具。
【請求項18】
前記末端スペーサコンポーネントが凹状ポケットを含み、該凹状ポケットの一部に造影剤が充填され、該造影剤が前記撮像コンポーネントによる該末端スペーサコンポーネントの検出を促進する役割を持つ請求項1に記載の器具。
【請求項19】
前記末端スペーサコンポーネントの最大直径が、該末端スペーサコンポーネントが注入針を通過するのに充分に短い請求項1に記載の器具。
【請求項20】
前記末端スペーサコンポーネントの前記最大直径が、該末端スペーサコンポーネントが18ゲージ注入針を通過するのに充分に短いものである請求項19に記載の器具。
【請求項21】
前記末端スペーサコンポーネントが生体組織により吸収可能な物質を含む請求項1に記載の器具。
【請求項22】
1個以上のスペーサコンポーネントと、1個以上の放射線シードを含む1個以上の注入シードとを含む前記ストリングの末端としての役割を前記末端スペーサコンポーネントが持つ請求項1に記載の器具。
【請求項23】
前記末端スペーサコンポーネントと前記1個以上の放射線シードとを含むストリングが、投与量の放射線を前立腺の疾患組織へ送達する役割を持つ請求項22に記載の器具。
【請求項24】
1個以上の注入シードと、末端スペーサコンポーネントを含む1個以上のスペーサコンポーネントとを含むストリングの末端を形成するのに末端スペーサコンポーネントを使用する段階を含み、前記末端スペーサコンポーネントが、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持つ第1端部を含み、前記末端スペーサコンポーネントが、前記ストリングの末端を形成する第2端部を含む、方法。
【請求項25】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第1端部のカップ構造と、前記注入シードの端部との間に係合関係を形成する段階を含む請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ストリングの前記1個以上の注入シードが1個以上の放射線シードを有し、前記ストリングを注入針へ装填する段階と、前記ストリングを前立腺内の疾患組織へ注入する段階と、前記ストリングの前記放射線シードから前記前立腺内の疾患組織へ放射線投与量を送達する段階を含む請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記末端スペーサコンポーネントの1個以上の係止コンポーネントにより、前記前立腺内の前記疾患組織における前記ストリングの移動を阻止する段階を含む請求項26に記載の方法。
【請求項1】
第1端部と第2端部とを含む末端スペーサコンポーネントを含み、前記第1端部が、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持ち、前記第2端部が、前記末端スペーサコンポーネントを含む1個以上のスペーサコンポーネントと、前記注入シードを含む1個以上の注入シードとを含むストリングの末端を形成する役割を持つ器具。
【請求項2】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第1端部がカップ構造を含み、該末端スペーサコンポーネントの該カップ構造が前記注入シードの端部との係合関係を有する請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第1端部が、前記1個以上のスペーサコンポーネントの中間スペーサコンポーネントとの結合接続部を形成する構造を持つ請求項1に記載の器具。
【請求項4】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第1端部がカップ構造を含み、該末端スペーサコンポーネントの該カップ構造が、前記中間スペーサコンポーネントの端部との係合関係を有する請求項3に記載の器具。
【請求項5】
注入時に前記ストリングが先端と後端とを有し、前記末端スペーサコンポーネントが、該ストリングの該先端において該ストリングの末端を形成する役割を持つ請求項1に記載の器具。
【請求項6】
前記末端スペーサコンポーネントが第1末端スペーサコンポーネントを含み、第2末端スペーサコンポーネントが前記ストリングの前記後端において該ストリングの末端を形成する役割を持つ請求項5に記載の器具。
【請求項7】
注入時に前記ストリングが先端と後端とを含み、前記末端スペーサコンポーネントが該ストリングの該後端において該ストリングの末端を形成する役割を持つ請求項1に記載の器具。
【請求項8】
注入時に前記ストリングが先端と後端とを有し、前記末端スペーサコンポーネントが、前記注入シードと該先端または該後端との間の離間距離に寄与する寸法を有する請求項1に記載の器具。
【請求項9】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第2端部が平坦端部を含む請求項1に記載の器具。
【請求項10】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第2端部が凸状端部を含む請求項1に記載の器具。
【請求項11】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第2端部が凹状端部を含む請求項1に記載の器具。
【請求項12】
前記末端スペーサコンポーネントが、前記ストリングを係止する役割を持つ1個以上の突起を含む請求項1に記載の器具。
【請求項13】
前記末端スペーサコンポーネントが、前記ストリングを係止する役割を持つ1個以上の隆起リブを含む請求項1に記載の器具。
【請求項14】
前記末端スペーサコンポーネントが、前記ストリングを係止する役割を持つ1本以上の溝を含む請求項1に記載の器具。
【請求項15】
前記末端スペーサコンポーネントが、前記ストリングを係止する役割を持つねじ山を含む請求項1に記載の器具。
【請求項16】
前記末端スペーサコンポーネントが、撮像コンポーネントによる該末端スペーサコンポーネントの検出を促進する役割を持つ空洞を含む請求項1に記載の器具。
【請求項17】
前記空洞の一部に造影剤が充填され、該造影剤が、前記撮像コンポーネントによる前記末端スペーサコンポーネントの検出を促進する役割を持つ請求項16に記載の器具。
【請求項18】
前記末端スペーサコンポーネントが凹状ポケットを含み、該凹状ポケットの一部に造影剤が充填され、該造影剤が前記撮像コンポーネントによる該末端スペーサコンポーネントの検出を促進する役割を持つ請求項1に記載の器具。
【請求項19】
前記末端スペーサコンポーネントの最大直径が、該末端スペーサコンポーネントが注入針を通過するのに充分に短い請求項1に記載の器具。
【請求項20】
前記末端スペーサコンポーネントの前記最大直径が、該末端スペーサコンポーネントが18ゲージ注入針を通過するのに充分に短いものである請求項19に記載の器具。
【請求項21】
前記末端スペーサコンポーネントが生体組織により吸収可能な物質を含む請求項1に記載の器具。
【請求項22】
1個以上のスペーサコンポーネントと、1個以上の放射線シードを含む1個以上の注入シードとを含む前記ストリングの末端としての役割を前記末端スペーサコンポーネントが持つ請求項1に記載の器具。
【請求項23】
前記末端スペーサコンポーネントと前記1個以上の放射線シードとを含むストリングが、投与量の放射線を前立腺の疾患組織へ送達する役割を持つ請求項22に記載の器具。
【請求項24】
1個以上の注入シードと、末端スペーサコンポーネントを含む1個以上のスペーサコンポーネントとを含むストリングの末端を形成するのに末端スペーサコンポーネントを使用する段階を含み、前記末端スペーサコンポーネントが、注入シードとの結合接続部を形成する構造を持つ第1端部を含み、前記末端スペーサコンポーネントが、前記ストリングの末端を形成する第2端部を含む、方法。
【請求項25】
前記末端スペーサコンポーネントの前記第1端部のカップ構造と、前記注入シードの端部との間に係合関係を形成する段階を含む請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ストリングの前記1個以上の注入シードが1個以上の放射線シードを有し、前記ストリングを注入針へ装填する段階と、前記ストリングを前立腺内の疾患組織へ注入する段階と、前記ストリングの前記放射線シードから前記前立腺内の疾患組織へ放射線投与量を送達する段階を含む請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記末端スペーサコンポーネントの1個以上の係止コンポーネントにより、前記前立腺内の前記疾患組織における前記ストリングの移動を阻止する段階を含む請求項26に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2006−517127(P2006−517127A)
【公表日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502893(P2006−502893)
【出願日】平成16年1月20日(2004.1.20)
【国際出願番号】PCT/US2004/001422
【国際公開番号】WO2004/071580
【国際公開日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願人】(505301033)バード・ブラキセラピー・インク. (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年1月20日(2004.1.20)
【国際出願番号】PCT/US2004/001422
【国際公開番号】WO2004/071580
【国際公開日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願人】(505301033)バード・ブラキセラピー・インク. (2)
【Fターム(参考)】
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