説明

対戦ゲーム型英語学習教材

【課題】カードは、トランプ・花札等のカードゲーム等の遊具として、又、暗記カードや既得の知識を試すような学習教材の補助道具として使用されるが、遊具と学習教材両方の機能を充分に融合させるということに課題が存在した。
【解決手段】該対戦カードゲーム型英語学習教材に於いては、カードゲームという観点にたてば、英語の5つの文型や英文法の知識が、一般のゲームカードのルールや役と称する絵柄や数字の組み合わせのパターンに相当し、学習教材という観点に立てば、偶然性により引いてきたカードの英単語を、英文法的に判断処理をするという側面があり、センテンスを構成するカード1枚が10点と計算するため、計算が簡単、迅速に行え、カードゲームで遊びながら学習効果が期待できる、カードゲームと学習教材の融合という機能を持ち、上記の課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム行為自体が学習となる対戦カードゲーム型英語教材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のゲームや学習教材にはカードは必要不可欠な存在である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平07−1016949公報
【非特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、カードゲーム等の分野に於いては、役と称する絵柄や数字の組み合わせパターンを覚え、又は偶然性に任せ、それを表現することが高得点に繋がるゲームの娯楽性の中心であるのだが、ルール又は絵柄若しくは数字の組み合わせパターンを覚えることは、何等の学習効果をもたらさない問題がある。
【0006】
学習教材分野に於いては、カードはクイズ形式又はそれに類似した形態をとるものの、ゲームにあるような偶然性に左右されるゲーム性は低く、単なる学習補助具としての機能しか持ち得ない問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
該対戦カードゲーム型英語学習教材に於いては、カードゲームという観点にたてば、英語の5つの文型や英文法の知識が、一般のゲームカードのルールや役と称する絵柄や数字の組み合わせのパターンに相当し、学習教材という観点に立てば、偶然性により引いてきたカードの英単語を、英文法的に判断処理をするという側面があり、センテンスを構成するカード1枚が10点と計算するため、計算が簡単、迅速に行え、カードゲームで遊びながら学習効果が期待できるカードゲームと学習教材の融合という機能を持ち、上記の課題を解決する。
【0008】
該対戦カードゲーム型英語学習教材は、初級、中級、上級、第5文型用があり、それぞれのレベルに応じ単語数や種類を決定してあり、対戦相手の手持ちカードを1枚奪うことのできる複数枚のDEVIL CARD並びに主語となる代名詞、疑問詞の英単語が存在する複数枚のカードが裏返しにしてある山を▲1▼とし、対戦相手の手持ちカードを1枚奪うことのできる複数枚のDEVIL CARD並びに、助動詞、助動詞+動詞の原型、現在形動詞、過去形動詞、3人称単数形動詞、be動詞の原形、現在形、過去形、have(has)+動詞の過去分詞,had+過去分詞、の英単語が存在する複数枚のカードが裏返しにしてある山を▲2▼とし対戦相手の手持ちカードを1枚奪うことのできる複数枚のDEVIL CARD、補語、目的語の構成要素たる英単語の冠詞、数詞、形容詞、名詞、代名詞の目的格、関係詞の英単語が存在する複数枚のカードが裏返しにしてある山を任意に2つの山に分け、▲3▼−1、▲3▼−2とし、対戦相手の手持ちカードを1枚奪うことのできる複数枚のDEVIL CARD並びに場所、時を表わす副詞、副詞句若しくは副詞句を構成する1部である前置詞、冠詞、名詞、ピリオド・エックスクラメーションマーク・クエスチョンマークを表わす記号及び英単語が存在する複数枚のカードが裏返しにしてある山を▲4▼とし、これら合計5つの各山を選択指示の番号が記載してあるDirectionカードの山を▲5▼とし、DEVIL CARDにより、手持ちカードを1枚奪われたプレイヤーが、引かねばならない、赤いドクロのマーク、緑のドクロのマーク、青いドクロのマークが記載されている各複数枚のカードの山を▲6▼とし、合計7つのカードの山があることを特徴とする。
【0009】
該対戦カードゲーム型英語学習教材はゲーム開始により、初回は、▲1▼、▲2▼、▲3▼−1、▲3▼−2、▲4▼の5つの各山から1枚ずつ、計5枚のカードを引くことができ、次回以降からは、Directionカードを1枚引き、そのカードが指示した山から1枚引いて、ゲームを進行させ、センテンスを完成していくことを競い、Directionカードの山が無くなったら、使用したカードを集め、シャッフルし、再度、山を作りゲームを再開する。
【0010】
該対戦カードゲーム型英語学習教材に於ける、Directionカードの機能は、各カードの山を任意に選べると容易にセンテンスが完成してしまい、ゲーム性の1部である偶然性を低下させてしまうので、Directionカードにより、プレイヤーの意思の自由を制限し、目的とするカードを引く確率を低める機能であり、中級、上級、第5文型用には、Directionカードは使用しない。
【0011】
該対戦カードゲーム型英語学習教材は、得点獲得の形態をとるものであり、センテンスが完成し、完成を宣言した時点で得点計算が開始され、完成したセンテンスを構成するカード1枚につき10点の獲得とし、場に捨てないで手持のカードに滞留させてあるが、センテンスの構成要素でないカードは1枚につき、マイナス10点となり、他のプレイヤーの手持カードの数に10点を乗じた点が、獲得得点として加算される。
【0012】
該対戦カードゲーム型英語学習教材に於けるドクロマークカードの計算は、赤色ドクロ、青色ドクロ、緑色ドクロの同色3枚でマイナス50点、赤色ドクロ・青色ドクロ・緑色ドクロの3枚でプラス100点の獲得となり、センテンス完成宣言時に計算され、並びに完成を宣言したセンテンスに瑕疵及び文法的な誤謬があれば、100点が、他の各プレイヤーの得点となり、宣言したプレイヤーのマイナス得点となる。又、センテンスに疑義が生じた場合、文法的にも意味的にも正しいセンテンス例が和訳及び文法的コメントが用意してあるので参照でき、ゲームを円滑に進行させることができる。
【0013】
カードの記載を、英単語のみならず、意味・品詞・絵柄などの表記により、より学習効果を期待でき、携帯電話やコンピューターゲーム等の形態での利用が可能である。
【発明の効果】
【0014】
該対戦カードゲーム型英語学習教材に於いて、▲1▼の山、▲2▼の山、▲3▼−1の山、▲3▼−2の山▲4▼の山の5つの山からカードを引くことによって、マクロ的には、英文の構造と語順が把握する事が可能になり、ミクロ的には▲3▼−1の山と▲3▼−2の山からカードを引くことによって、目的語と補語の区別、代名詞の格の意味、冠詞、数詞、形容詞、名詞の語順とそれらの英単語が形成する句と目的語及び補語との関係、▲4▼の山からは、各種英語記号が理解できる学習効果がある。
【0015】
該対戦カードゲーム型英語学習教材に於いて、各プレイヤーが、頭の中で作るセンテンスを決定し、必要とする目指すカードに集中してプレイをしているので、テストと同じ効果を有し、偶然に引いてきたカードの単語もセンテンスの要素となり得るか否かを判断処理をしているので、学習効果が高まる。
【0016】
該対戦カードゲーム型英語学習教材は、中学1年生レベルの初級から、ゲームができるので、文頭の単語の大文字やピリオド、クエスチョンマーク、動詞3人称単数のsを意識的に印象づけることができるので、試験時につけ忘れ、書き忘れを防ぐ効果がある。
【0017】
Directionカードの導入により、自由に目指すカードの山から引けない心理的なもどかしさがゲーム性を高め、相乗的に学習効果を高める。
【0018】
該対戦カードゲーム型英語学習教材は得点制の対戦カードゲームの形態をとり、得点計算が迅速簡単にでき、Devilカード、ドクロマークカードの導入により、対戦相手の妨害や点数の逆転がある様な遊びの要素も有り、ゲームとしての性質を増大させ、長時間遊ぶ事に比例して学習効果も高まる効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】対戦プレイヤーAとBにそれぞれ5枚の手持カードが決定した状態であり、プレイヤーAの視点で見た図である。
【図2】

【図3】プレイヤーAとBともに、手持のカードがそれぞれ5枚、場に不要カード1枚ずつ捨ててある状態を表わしている図である。
【図4】プレイヤーAが▲5▼の山から、Directionカードを引き、▲4▼の山への指示を得、▲4▼の山からDEVIL CARDを引き、プレイヤーBの手持カードの(イ)を捨てさせた図である。
【図5】プレイヤーAがセンテンス完成を宣言し、手持ちカード6枚(内、不要カード1枚)で得点50点にプレイヤーBの手持カード5枚の50点を加算し、計100点となり、プレイヤーBの赤ドクロカードは1枚だけなので、マイナス得点にはならない図を表わしている。
【発明を実施するための形態】
【0020】
トランプと同等かそれ以下の大きさのカードに1面だけに英単語を表記し、裏面は、どのカードも同色か同じ柄とし、7つの裏返したカードの山を作り、ゲームを実施する。
【実施例】
【0021】
図1から図5までにある様に、対戦型及び得点制のゲームを楽しみながら、英語の文型を自然とマスターする。
【産業上の利用可能性】
【0022】
2年後の小学生の英語必修化に伴い、遊びと学習が同じになるという、未だ嘗てないコンセップトを備えた本発明は、爆発的な普及が予想され、高学歴家庭が多い現代社会に於ける家族のコミュニケーションの新しい遊具となる可能性を秘めている。
【符号の説明】
【0023】
(ア)・(イ)・(ウ)・(エ)・(オ) プレイヤーBの手持ちカード
a・b・c・d・e プレイヤーAの手持ちカード
裏 カードが裏返しになっているカードの状態を表わす。
捨 不要カードを場に捨てているカードを表わす。
不要 手持ちカードであるが、センテンスの構成に関係ないカードを表わす。
▲1▼ 主語・疑問詞・等の英単語が表記されたカードが裏返しになっている山。
▲2▼ 助動詞・動詞等の英単語が表記されたカードが裏返しになっている山。
▲3▼−1 補語、目的語になり得る冠詞・形容詞・数詞・名詞等の英単語が表記されたカードが裏返しになっている山。
▲3▼−2 ▲3▼−1と同じ。
▲4▼ 場所、時を表わす副詞、副詞句若しくは副詞句を構成する1部である前置詞、冠詞、名詞、ピリオド・エックスクラメーションマーク・クエスチョンマークを表わす記号が表記されたカードが裏返しになっている山。
▲5▼ Directionカードの山。
▲6▼ ドクロカードの山。
(1)→ Directionカードの山から1枚カードを引いた。
(2)→ ▲1▼の山への指示により▲1▼の山から1枚引いた。

(4)→ Directionカードの山から1枚カードを引いた。
(5)→ ▲4▼の山への指示により▲4▼の山から1枚引いた。
(6)→ 結果、DEVIL CARDであった。
(7)→ プレイヤーBの手持ちカード(イ)に狙いを定める。
(8)→ DEVIL CARDを使い、プレイヤーBの手持ちカード(イ)を場に捨てさせる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2人から4人迄のプレイヤーが、それぞれの英語力を駆使し、英語の5つの文型のセンテンスを構成する主語若しくは疑問詞又は助動詞、動詞等、補語、目的語、英文記号並びに場所及び時を表わす副詞及び副詞句になり得る英単語を表記したカードを裏返し、主語若しくは疑問詞又は助動詞の山、動詞等の山、補語の山、目的語の山、場所・時、英文記号の山とし、偶然性を高めるDirectionカードが指示した山から、1枚ずつカードを引き、英語のセンテンスの完成を競い、先にセンテンスを完成したプレイヤーが勝者となり、センテンスの構成カードは、1枚10点、場に捨てず、手持ちのカードとして滞留させてあるが、センテンス構成に関係ないカードを1枚マイナス10点とし、対戦相手の手持ちカードの枚数に10点を乗じた点数が加算された点数が獲得得点となり、DEVILCARDやドクロカードの導入により、ゲーム性を高める効果を持ち、カードゲームとしての遊具と学習教材の融合という機能を持つ得点制の対戦カードゲーム型英語学習教材。
【請求項2】
初級・中級・上級・第5文型用にそれぞれの級に応じた英単語をカードに記載し、英単語のみならず、意味・品詞の表記及び絵柄などの表記により、役と称される絵柄の組み合わせを創設し、学習教材及び遊具としての機能の強化ができ、携帯電話やコンピューター上でのゲーム形態での利用ができるように形成させることを特徴とする対戦カードゲーム型英語学習教材。
【請求項3】
センテンスに疑義が生じた場合、文法的にも意味的にも正しいセンテンス例が和訳及び文法的コメントが用意してあるので参照でき、英語力がある指導者が不在でもゲームを円滑に進行できることを特徴とする対戦カードゲーム型英語学習教材。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate