説明

対話型絵本原稿作成支援機器と、その制御方法、及びそのためのプログラム

【課題】
絵本原稿作成に最も重要な絵本作成依頼者と絵本作成支援者の対話支援技術を確立し、効率的に絵本原稿の作成を支援する対話型絵本原稿作成支援機器及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
少なくとも、依頼者と支援者が絵本原稿を同時閲覧できる表示部及びその手段と、依頼者と支援者が同時に見開きページを見ることができる表示部及びその手段と、閲覧画面に提案画像のサムネイル群が表示される表示部及びその手段と、閲覧画面に文章を表示できる表示部及びその手段と、閲覧画面に依頼者と支援者の対話結果を記入できる操作部及びその手段と、絵本原稿を支援者が操作できる操作部及びその手段を、インターネットサーバを介して、依頼者と支援者が対話可能な機能部及びその手段とを併せ持つことを特徴とする対話型絵本原稿作成用機能機器とサーバ及び、プログラムの組み合わせの方法をとる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は新規かつ十分な絵本原稿の作成に関する知識を持ち合わせていない絵本出版依頼者(以下、依頼者と同義)と絵本出版支援者(以下、支援者と同義)との対話を最も重視した絵本原稿(絵本原稿とは、絵本の紙面を構成する絵や文字、その他のオブジェクトを含む配置情報)作成に関する支援機器と、その制御方法、及びそのためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、絵本の作成機器、及び制御方法やシステム、プログラムとしては例えば、[特許文献1]から[特許文献8]にはサーバなどコンピュータを用いて絵本を作成する方法が記載されており、基本的な絵本作成手段についてはすでに公知である。
【0003】
[特許文献1]には、需要者(依頼者)の要求に沿った絵本の作成方法及びシステムが開示されている。また、[特許文献2]には、人物史という制限があるものの、一般の絵本の作成に応用できる出版物作成支援方法の基本が開示されている。また、[特許文献3]には、絵本作成を効率的に支援するサーバや方法及びシステムが開示されている。[特許文献4、5、6、7]には、サーバなどコンピュータを用いて絵本を作成する方法の一部が開示されている。
【0004】
[特許文献8]には、製本後の販売促進活動及びそのための絵本広告作成に寄与する技術思想が開示されている。[特許文献9]には、絵本の作成には全く関係なく、人の生体情報を計測する機器、及びネットワークを介して健康管理を行う技術思想が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2003−182259
【特許文献2】特開平11−353308
【特許文献3】特開2004−213368
【特許文献4】特開2004−345143
【特許文献5】特開2003−50841
【0006】
【特許文献6】特開2003−281039
【特許文献7】特開2002−170128
【特許文献8】特開2003−108861
【特許文献9】特開2000−112654
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、これら上記の従来技術には「絵本原稿作成におけるもっとも重要な対話」を中心とした技術が開示されていないため、1)絵本原稿作成に長い時間を要する、2)依頼者の要望を十分にくみ取りがたい、3)絵本原稿作成手法が明晰でない、4)絵本原稿の完成度が低い、5)依頼者の心的満足度が十分に得られない、また、対話を過分に実施すると絵本原稿の作成コストが上昇するという重大な欠点があった。対話には、依頼者への癒し効果、精神的治療効果、対話の過程そのものが依頼者に楽しみを与え、達成感、満足感を満たすと言う事項を見逃してはならない。
【0008】
また、[特許文献9]には、ポインティングデバイス(マウスやタッチパッドなどのコンピュータ周辺機器のうち入力装置のこと)に健康管理を行うためのセンサやシステムを付与した技術が開示されているが、それらのシステムをパーソナルコンピュータ端末等の作業者の健康管理のみに限定されていたという重大な欠点があった。
【0009】
本発明者らは絵本原稿作成の実体験を踏まえ、依頼者と支援者との「対話」が十分になされることと、十分な対話の過程そのものが、依頼者の満足する絵本原稿作成においては、重要であることを知見した。しかしながら、対話には、直接の面談が重要であるが、何度も行うことは莫大な時間と費用がかかるという欠陥があった。
【0010】
本発明の目的は、絵本原稿作成における対話をより効率的かつ確実に、迅速に実施する手段を提供することである。すなわち、1)絵本原稿作成に要する時間を短縮し、2)依頼者の要望を十分にくみ取り、3)絵本原稿の作成手法が明晰であり、4)絵本原稿の完成度が高く、5)依頼者の心的満足度が得られ、かつ、対話の実施コストが低い技術的手法を提供することを目的とする。
【0011】
また、依頼者の絵本原稿作成への参画を容易にし、絵本原稿作成への参画工程や支援者との電子手段による対話を通じて依頼者に「精神的な安定や癒し」や「達成感」を提供することを目的とする。他の目的は、後の説明を通じて明らかにするであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第一の発明の骨子は、依頼者と支援者の対話型絵本原稿作成法において、次の6項目のうち、5項目以上を同時に満足するソフトウェアをインターネットサーバに集積し、
1)依頼者と支援者が絵本原稿を同時閲覧できるモニター(モニターはモニタともいい、ディスプレーとも、表示装置ともいう)部(以下、閲覧画面とする)と、
2)依頼者と支援者が絵本原稿のうち、見開き(2ページ分)に相当する絵本原稿(以下、見開きページとする)を同時閲覧できる表示部と、
3)閲覧画面に、絵本原稿へ挿入、配置される絵の提案画像(以下、提案画像とする)のサムネイル群が表示される表示部と
【0013】
4)閲覧画面に、文章を表示できる表示部と、
5)閲覧画面に、依頼者と支援者との対話の過程、及びそれに伴って生み出された絵本原稿作成に必要な事項及びキーワードである対話結果(以下、対話結果とする)の記入が支援者の入力により記入できる操作部と、
6)絵本原稿を支援者が操作できる操作部と、
インターネットサーバを介して、依頼者と支援者が対話可能な機能部を併せ持つ対話型絵本原稿作成用機能機器である。6項目とも満足することが特に好ましい。
【0014】
本発明者らは、絵本原稿の作成支援を通じて知りえた、依頼者が十分に満足する絵本原稿を作成するための重要項目は1)十分な対話の重視(作成過程の共有)、2)達成感(創造の喜び)の創出、3)希少価値による満足感(自分しか持ち得ない絵本)の創出、4)依頼者と支援者の共創(多様な、異なる背景を持つ人々が「場」を共有しながら持続的な創造活動を実践すること)による経験的価値の創出であることを知見した。
【0015】
すなわち、上記の4項目が依頼者のニーズに最大限に対応しえる価値である。上記の価値の創出には上記の骨子の発明が極めて重要である。すなわち、これをサーバやネットワーク機器などの情報処理システムを用いて満足する手法を見出した。さらに、依頼者と支援者が絵本原稿を同時閲覧できることが重要である。
【0016】
また、閲覧画面で依頼者と支援者が「見開きページ」を同時に閲覧可能であることが格別に重要であることを知った。従来は単ページでの表示が一般的である。これに対して、本発明は画像が小さく表示されるという重大な障害にもかかわらず、それを凌駕して見開きページとしたことを見過ごしてはならない。そのことが、単ページで表示された場合と見開きページでの表示では、驚くべきことに依頼者にとって大きくページの印象を異にするものであることを知見した。なお、「見開きページ」とは、本を開いたときの左右2ページにわたるページのこと(同時に左右に絵本のように開かれていること)を意味する。
【0017】
すなわち、絵本原稿の内容把握の容易性及び創造性の促進に効果があることを知見した。これを通じて結果的に依頼者の絵本原稿作成過程及び絵本に対する心的満足度が大きく左右されることを見出した。もちろん、ページの拡大と縮小は依頼者の操作で自由に行えるようにした(図1の113、図1の114)。
【0018】
また、閲覧画面に提案画像のサムネイル群が表示されることが重要である。その理由は、提案画像の使用状況の把握が容易でないと、絵本原稿作成に多分に時間がかかり、また絵本原稿について内容把握が容易ではない。すなわち、結果的に依頼者の絵本原稿作成過程及び絵本に対する心的満足度を低下させることを知見したからである。
【0019】
サムネイルとは、多数の画像を一覧表示するために縮小された画像の意味である。画像ファイルが増えてくると名前だけでは判別しづらいため、大雑把に絵柄が分かるサムネイルの存在は絵本原稿の作成に効率性と利便性をもたらし、かつ、依頼者の心的満足感を満たすことができる。
【0020】
また、インターネットでは回線速度が遅いと画像表示に時間がかかるため、ファイルサイズの小さいサムネイルで大体の絵柄を提示してから、本来の大きさで表示するかどうか選ばせるという手法がよく用いられる。なお、その場合、サムネイルをクリックすると本来の大きさの画像が表示されるようになっていることが多い。
【0021】
また、閲覧画面に表示された提案画像のサムネイル群が、閲覧画面内のサムネイル表示欄から、支援者によるポインティングデバイスの操作により、閲覧画面内の見開きページへ提案画像を自由に配置及び構成可能であることが重要である。
【0022】
ポインティングデバイスとは、パソコンの画面上での入力位置や座標を指定する入力機器の総称の意味である。マウスやトラックパッド、トラックボールが代表的である。
【0023】
また、閲覧画面内のサムネイル表示欄から閲覧画面内の見開きページへ配置、構成された提案画像は、支援者によるポインティングデバイスの操作により拡大、縮小が可能であることが重要である。
【0024】
また、閲覧画面に文章が表示されることが重要である。その理由は、絵本原稿の設計には、見開きページと同時に、見開きページに挿入されるべき文章が同時に閲覧できることが重要であることを知見したためである。
【0025】
また、閲覧画面に表示された文章が、閲覧画面内の文章表示欄から、支援者によるポインティングデバイスの操作により、閲覧画面内の見開きページへ文章またはその一部を自由に挿入及び配置可能であることが重要である。
【0026】
また、閲覧画面に依頼者と支援者の対話結果及び絵本原稿についての設計情報が、支援者の入力により閲覧画面内の対話結果及び絵本原稿についての設計情報記述欄へ記入できることが重要である。その理由は、依頼者と支援者が互いに絵本原稿の設計に関する情報を相互に確認することができるからである。かつ、支援者にとっては絵本原稿のページ設計に関する確認事項を保存することが重要だからである。
【0027】
また、閲覧画面内の対話結果及び絵本原稿についての設計情報記述欄は閲覧画面内に左右2つ設定されており、右の設計情報記述欄は見開きページの右ページに、左の設計情報記述欄は見開きページの左ページに対応していることが重要である。その理由は、依頼者と支援者が互いに絵本原稿の設計に関する情報を相互に確認することが効率的に行えるからである。かつ、支援者にとっては絵本原稿のページ設計に関する確認事項を合理的に相互に確認し合い、かつ保存することが重要だからである。
【0028】
また、対話により決定した絵本原稿のページ設計に関する情報を随時記入していくので、依頼者にとって絵本原稿作成の工程に参画している喜びをもたらすからでもある。図1は本発明による依頼者モニタと支援者モニタに現れるGUI(グラフィカルユーザインターフェース)である。すなわち閲覧画面である。
【0029】
GUI(グラフィカルユーザインターフェース)とは、ユーザに対する情報の表示にグラフィックを多用し、大半の基礎的な操作をマウスなどのポインティングデバイスによって行なうことができるユーザインターフェースのことである。
【0030】
図1において、101はGUIである。102は見開きページの左ページである。103は見開きページの右ページである。104は見開きページのノド部中央線である。105は文章表示欄である。106は102に関する対話結果及び絵本原稿についての設計情報記述欄である。107は103に関する対話結果及び絵本原稿についての設計情報記述欄である。
【0031】
108は絵本原稿に挿入、配置される提案画像のサムネイル表示欄である。サムネイルは複数並ぶのが良い。109は絵本原稿における102と103で表示したページ位置と各見開きページの総覧をサムネイルで示す欄である。110はスクロールバーであり、左右に動かすことにより109をスクロールできる。111はクリックすることによって、ページ戻りが実行される。
【0032】
112はクリックすることによって、ページ送りが実行される。113は102と103を拡大表示するアイコン(虫めがねにプラスのマーク)である。114は102と103を縮小表示するアイコン(虫めがねにマイナスのマーク)である。この手段(拡大・縮小)そのものは、公知である。
【0033】
また、閲覧画面内における絵本原稿の作成作業を支援者が操作することが重要である。その理由は、絵本原稿の作成作業に習熟した支援者が操作することが作業の効率及び精度を高め、すなわち絵本原稿の完成度を高めることにつながり、結果的に依頼者の満足感を高めることができるということを知見したからである。
【0034】
また、インターネットサーバを介することなく、本発明の対話を含めた絵本原稿作成作業は不可能であるため、インターネットサーバは欠かすことができない。さらに、従来は依頼者と支援者が同じ場所で対話を含めた絵本原稿作成作業を実施せざるを得なかったが、インターネットサーバを介することで、距離の制限が取り払われ、依頼者または支援者またはその双方の移動によるコストを削減し、並びに絵本原稿作成に関わる作業時間を短縮した。
【0035】
以上のことには、インターネットサーバを介して、依頼者と支援者が対話可能な機能部を併せ持つことが重要であって対話のできる表示部・音声部(機能部)の対応が不可欠である。これはパソコン(情報端末機器または,パーソナルコンピュータともいう)でも行えるが、電話や携帯による会話で代用することができる。対話は全体を通じて最も重要といえる。
【0036】
上記の説明をより深く理解して頂くため、従来の絵本作成全工程の一例を記述する。1)依頼者からの絵本作成依頼の受注、作成する絵本についての内容、意図の確認、2)絵本原稿の作成、3)ページ構成の設計、4)絵本原画(提案画像)の作成、5)文書、絵本原画のデータ化、6)編集、7)校正(印刷物を依頼者に郵送など:紙媒体での校正が最も精度が高いため)、8)印刷、9)製本、10)納品、の順に進行するのが一般的である。本発明は、2)から6)の工程を対話重視型に合理化し、依頼者の満足向上型に改良するものである。
【0037】
第二の発明の骨子は、依頼者と支援者の対話型原稿作成法において、次の6項目のうち、少なくとも5項目以上を同時に満足する手段をインターネットサーバに集積し、
1)依頼者と支援者が絵本原稿を同時閲覧できる手段と、
2)依頼者と支援者が見開きページを同時閲覧できる表示手段と、
3)閲覧画面に提案画像のサムネイル群が表示される表示手段と、
4)閲覧画面に文章を表示できる表示手段と、
5)閲覧画面に依頼者と支援者の対話結果の記入が支援者の入力により記入できる操作手段と、
6)絵本原稿を支援者が操作できる操作手段と、
インターネットサーバを介して、依頼者と支援者が対話可能な受送信手段とを併せ持つ対話型絵本原稿作成支援用サーバである。6項目とも同時に満足することは、特に好ましい。
【0038】
すなわち、これらの手段は上記の第一の骨子で示した必要理由およびその説明により、再度機器を手段に置き換えて、繰り返し説明するまでもなく、サーバにこれらに対応する手段が構築されていることを示している。
【0039】
同様に、支援方法とプログラムにおいても上記と同様の説明が当てはまることは新たに記すまでもなく明白である。第三の骨子としては次の通りである。
依頼者と支援者の対話型絵本原稿作成法において、次の6項目のうち、5項目以上を同時に満足する方法であって、
1)依頼者と支援者が絵本原稿を同時閲覧できる工程と、
2)依頼者と支援者が見開きページを同時閲覧できる表示工程と、
3)閲覧画面に提案画像のサムネイル群が表示される表示工程と、
4)閲覧画面に文章を表示できる表示工程と、
5)閲覧画面に依頼者と支援者の対話結果の記入が支援者の入力により記入できる操作工程と、
6)文字を含めた画像情報の配置案を支援者が操作できる工程と、
インターネットサーバを介して、依頼者と支援者の対話が可能な受送信工程とを併せ持つ対話型絵本原稿作成支援方法である。6項目とも同時に満足することは、特に好ましい。
【0040】
第四の骨子としては、依頼者と支援者の対話型絵本原稿作成を支援するプログラムにおいて、次の7項目のうち、5項目以上を同時に満足するプログラムコードを有するプログラムであって、
1)インターネットサーバに集積できるプログラムコードと、
2)依頼者と支援者が絵本原稿を同時閲覧できるプログラムコードと、
3)依頼者と支援者が見開きページを同時閲覧できるプログラムコードと、
4)閲覧画面に提案画像のサムネイル群が表示されるプログラムコードと、
5)閲覧画面に文章を表示できるプログラムコードと、
6)閲覧画面に依頼者と支援者の対話結果の記入が支援者の入力により記入できるプログラムコードと、
7)絵本原稿を支援者が操作できるプログラムコードと、
インターネットサーバを介して、依頼者と支援者の対話を可能とする受送信プログラムコードとを併せ持つ対話型絵本原稿作成支援用プログラムである。7項目とも全て同時に満足することが特に好ましい。
【0041】
第五の骨子としては、上記の骨子1において、さらに依頼者の顔の表情を撮影するカメラ部及び依頼者の発話を集積するマイク部と、撮影した顔画像データ及び集積した音声の情報処理部と、顔画像データ及び音声データをサーバに送信する送信部と、支援者の顔の表情を撮影するカメラ部及び支援者の発話を集積するマイク部と、撮影した顔画像データ及び集積した音声の情報処理部と、顔画像データおよび音声データをサーバに送信する送信部と、依頼者と支援者の顔画像データ及び音声データをサーバが受信する受信部と、サーバが受信した顔画像データ及び音声データの情報処理部と、情報処理後の顔画像データを依頼者と支援者のモニタのサイズに合わせ縮小表示するための演算部及び音声データを再生する演算部と、縮小した顔画像データを依頼者と支援者のモニタに表示する表示部とを併せ持つ対話機能の向上した対話型絵本原稿作成用機器である。
【0042】
図2は、図1において依頼者と支援者双方の顔画像データが表示されたことを示す。これによって、相互に相手への信頼感が増し、対話型絵本原稿の作成に欠かせないコミュニケーションが円滑になる。また、互いの表情を容易に読み取ることができ、支援者は依頼者の気持ちに寄り添うことが可能となり、依頼者の心的満足度が向上する。結果として、本発明における絵本原稿作成作業を経て作り出された絵本に、依頼者は従来の絵本には持ち得なかった経験的価値を見出す事が可能となった。
【0043】
図2において、201は依頼者の顔画像データである。202は支援者の顔画像データである。他の部分は図1と同じである。
【0044】
第六の骨子は第二の骨子に加えて、さらに依頼者の顔の表情を撮影する撮影手段及び依頼者の発話の集積手段と、撮影した顔画像データ及び集積した音声の情報処理手段と、顔画像データ及び音声データをサーバに送信する送信手段と、支援者の顔の表情を撮影する撮影手段及び支援者の発話の集積手段と、撮影した顔画像データ及び音声データの情報処理手段と、顔画像データ及び音声データをサーバに送信する送信手段と、依頼者と支援者の顔画像データ及び音声データをサーバが受信する受信手段と、サーバが受信した顔画像データ及び音声データの情報処理手段と、情報処理後の顔画像データを依頼者と支援者のモニタのサイズに合わせ縮小表示するための演算手段及び音声データを再生するスピーカーと、縮小した顔画像データを依頼者と支援者のモニタに表示する表示手段とを併せ持つ対話機能の向上した対話型絵本原稿作成支援用サーバである。
【0045】
第七の骨子は第三の骨子に加えて、さらに依頼者の顔の表情を撮影するプログラムコード及び依頼者の発話の集積プログラムコードと、撮影した顔画像データ及び集積した音声の情報処理プログラムコードと、顔画像データ及び音声データをサーバに送信する送信プログラムコードと、支援者の顔の表情を撮影するプログラムコード及び支援者の発話の集積プログラムコードと、撮影した顔画像データ及び集積した音声の情報処理プログラムコードと、顔画像データ及び音声データをサーバに送信する送信プログラムコードと、依頼者と支援者の顔画像データ及び音声データをサーバが受信する受信プログラムコードと、サーバが受信した顔画像データ及び音声データの情報処理プログラムコードと、情報処理後の顔画像データを依頼者と支援者のモニタのサイズに合わせ縮小表示するためのプログラムコード及び音声データを再生するプログラムコードと、縮小した顔画像データを依頼者と支援者のモニタに表示するためのプログラムコードとを併せ持つ対話機能の向上した対話型絵本原稿作成支援用プログラムである。
【0046】
第八の骨子としては、第一の骨子または第五の骨子に加えて、さらに依頼者の生体情報を計測する計測部と、計測した生体情報を処理する演算部と、演算処理した生体情報をサーバに送信する送信部と、支援者の生体情報を計測する計測部と、計測した生体情報を処理する演算部と、演算処理した生体情報をサーバに送信する送信部と、依頼者と支援者から送られた生体情報をサーバが受信するための受信部とを併せ持つ対話機能の向上した対話型絵本原稿作成支援用機器である。
【0047】
図3は、図2に加えて、依頼者と支援者の生体情報計測値の表示部が加えられたものである。他の部分は図2と同じである。301は依頼者の血流量の変化を示す。302は依頼者の心拍の変化を示す。303は依頼者の精神性発汗の変化を示す表示部である。304、305、306は同様に支援者のものを示す。
【0048】
図1、図2、図3はいずれも一例であり、多少の変更はまったく差支えない。図4は依頼者、支援者、サーバの相互関係を示す図である。401は依頼者の顔画像を撮影するためのカメラである。402は支援者の顔画像を撮影するためのカメラである。403は、依頼者の生体情報を計測するセンサが取り付けられたマウスである。404は、支援者の生体情報を計測するセンサが取り付けられたマウスである。405は依頼者の情報端末機器(情報端末機器は、パーソナルコンピュータとも単にパソコンともいう。)である。406は支援者の情報端末機器である。407はサーバである。408はサーバに含まれる情報演算処理装置と記憶媒体である。
【0049】
409は依頼者の音声を集積するためのマイクである。410は支援者の音声を集積するためのマイクである。411は、スピーカーである。これはイアホーンで代用することができることが好ましい。イアホーンを装着すると手で持たずに会話が可能である。
【0050】
第九の骨子としては、第三の骨子に加えて、さらに依頼者の生体情報を計測する計測工程と、計測した生体情報を処理する演算工程と、演算処理した生体情報をサーバに送信する送信工程と、支援者の生体情報を計測する計測工程と、計測した生体情報を処理する演算工程と、演算処理した生体情報をサーバに送信する送信工程と、依頼者と支援者から送られた生体情報をサーバが受信するための受信工程とを併せ持つ対話機能の向上した対話型絵本原稿作成方法である。
【発明の効果】
【0051】
1)依頼者と支援者が遠隔地においても、相互に信頼しながら絵本原稿を作成することを、初めて可能にした。
2)見開きページを表示したことにより、依頼者が抱く絵本原稿のイメージにより忠実に、より近いように絵本原稿を作成することができた。(依頼者、支援者双方の錯覚を除去しえた)また、同時に話し合い事項を確認することができた。
3)絵本原稿作成に要する時間を短縮できた。
4)依頼者の要望を十分にくみ取ることができた。
5)依頼者に対して、絵本原稿の作成手法を容易に提示することができた。(信頼感の増大)
【0052】
6)完成度の高い絵本原稿を作成することができた。
7)絵本原稿作成に必要不可欠な対話を低コストで行うことを実現した。
8)依頼者に心的満足度を得られる技術的手法を提供できた。
9)依頼者の絵本原稿作成への参画を容易にすることを実現した。
10) 絵本原稿作成への参画工程や支援者との対話を通じて依頼者に「精神的な安定や癒し」及び「達成感」を提供できた。
11)者の絵本原稿作成への十分な参画により、依頼者に経験的価値を提供できた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0053】
本発明を実施するにあたって、依頼者と支援者のパーソナルコンピュータの性能として、好ましくは、1)CPUのクロック周波数は2.0GHz以上を有していること、好ましくは、2)ワーキングメモリは512Mbyte以上を有していること、好ましくは、3)ハードディスクの空き容量が10Gbyte以上を有していることが望ましい。
【0054】
また、好ましくは、4)依頼者と支援者のパーソナルコンピュータのモニタは19インチ以上かつモニタ解像度1024×768ピクセル以上を有していること、好ましくは、5)依頼者と支援者双方におけるインターネット回線について、通信速度の上り伝達速度が1Gbps以上かつ下り伝達速度が1Gbps以上であること、好ましくは、6)依頼者と支援者双方における本発明機器の使用時について、生体情報検出の妨げとなる衣類を着用していないことである。
【0055】
また、好ましくは、7)依頼者と支援者双方における本発明機器の使用時について、生体情報検出の妨げとなる食品及び薬を、計測される生体情報に影響を及ぼす範囲において摂取していないこと、好ましくは、8)依頼者と支援者双方における本発明機器の使用時について、生体情報検出の妨げとなる電磁波発生装置の近くにいないこと、好ましくは、9)依頼者と支援者双方について、本発明機器の使用時における室内の温度は摂氏26度であること、好ましくは、10)依頼者と支援者双方について、顔画像を撮影するカメラの解像度は130万画素数(1280×1024ピクセル)以上であることが望ましい。
【0056】
また、以上について、変更可能な範囲が特に指定される場合は以下に記載する〔好ましい範囲〕に記載されている通りである。
【実施例1】
【0057】
以下の実施例により、本発明を更に詳細に説明する。しかし、本実施例により、本発明の有効性が、限定解釈されるものではない。
【実施例2】
【0058】
図1のようにプログラムを開発した。すなわち依頼者の情報端末機器のモニタと支援者の情報端末機器のモニタに現れるGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を作成した。なお、これが閲覧画面に相当する。
【実施例3】
【0059】
図1のように作成したGUIを用いて、模擬的に絵本原稿作成作業を実施した。絵本原稿作成作業において、文章表示欄及び対話結果記入欄を利用することで、これまでに説明してきた本発明による効果が得られることを確認した。
【実施例4】
【0060】
図2のようにプログラムを開発した。すなわち、図1において依頼者と支援者双方の顔画像データが表示されたものを作成した。そして、両者がお互いの音声と顔画像データを確認した。双方の顔画像よりお互いの心的情景を推察することが可能であり、対話の質が十分に満たされることから、これまでに説明してきた本発明による効果が得られることを確認した。
【実施例5】
【0061】
図2のように作成したGUIを用いて、模擬的に絵本原稿作成作業を実施した。絵本原稿作成作業において、依頼者支援者双方の顔画像データ及び両者の音声データを利用することで、これまでに説明してきた本発明による効果が得られることを確認した。
【実施例6】
【0062】
図3のようにプログラムを開発した。すなわち、図2に加えて、依頼者と支援者の生体情報計測値の表示部が加えられたものを作成した。そして両者がお互いの生体情報を確認した。双方の生体情報よりお互いの心的情景を推察することが可能であり、対話の質が十分に満たされることから、その結果依頼者の心的満足度の高い絵本原稿が作成されることを確認した。
【実施例7】
【0063】
図3のように作成したGUIを用いて、模擬的に絵本原稿作成作業を実施した。絵本原稿作成作業において、依頼者と支援者の生体情報計測値を利用することで、これまでに説明してきた本発明による効果が得られることを確認した。
【実施例8】
【0064】
その場合、生体情報の表示に従って支援者は依頼者に対し、緊張状態を緩和するために対話結果に対する異存の有無を確認し、場合によっては休憩を挟むなどの対応が求められた。
【0065】
〔好ましい範囲〕
本発明を実施するにあたって、依頼者と支援者のパーソナルコンピュータの性能として、CPUのクロック周波数は1.0GHz〜6.0GHzの範囲が好ましい。1.0Ghz以下であれば、情報処理速度の低下により依頼者と支援者の対話が成立しない。6.0GHz以上であれば、本発明の動作には支障をきたさないが、依頼者がこれ以上の性能を有する情報端末機器を持ち合わせていないのが現状である。
【0066】
また、ワーキングメモリは256Mbyte〜8Gbyteの範囲が好ましい。256Mbyte以下であれば、情報処理速度の低下により依頼者と支援者の対話が成立しない。8Gbyte以上であれば、本発明の動作には支障をきたさないが、依頼者がこれ以上の性能を有する情報端末機器を持ち合わせていないのが現状である。
【0067】
また、ハードディスクの空き容量は1Gbyte〜1Tbyteの範囲が好ましい。1Gbyte以下であれば、本発明の機器を依頼者及び支援者の情報端末で使用できない。1Tbyte以上であれば、本発明の動作には支障をきたさないが、依頼者がこれ以上の性能を有する情報端末機器を持ち合わせていないのが現状である。
【0068】
また、依頼者と支援者のパーソナルコンピュータのモニタは12インチ〜24インチの範囲が好ましい。12インチ以下であれば、本発明における表示部や操作部などを十分に閲覧できず、依頼者と支援者の対話の質が低下するおそれがある。24インチ以上であれば、本発明における絵本原稿作成の作業には支障をきたさないが、表示画面が大きいがゆえに、提示された情報の認識が困難になる時がある。(イベントなどを除いて、絵本自体に「巨大なもの」が求められないので、実態とかけ離れ過ぎて不可能ではないが、あまり好ましくはない。)
【0069】
また、依頼者と支援者双方におけるインターネット回線について、通信速度において上り伝達速度は2Mbps〜1Gbpsの範囲が好ましい。2Mbps以下であれば、情報処理速度の低下により依頼者と支援者の対話が成立しない。1Gbps以上であれば、本発明の動作には支障をきたさないが、これ以上の伝達速度を有するネットワーク環境を依頼者すべてが利用できないのが現状である。
【0070】
また、依頼者と支援者双方におけるインターネット回線について、通信速度において下り伝達速度は10Mbps〜1Gbpsの範囲が好ましい。10Mbps以下であれば、情報処理速度の低下により依頼者と支援者の対話が成立しない。1Gbps以上であれば、本発明の動作には支障をきたさないが、これ以上の伝達速度を有するネットワーク環境を依頼者すべてが利用できないのが現状である。
【0071】
また、依頼者と支援者双方について、本発明機器の使用時における室内の温度は摂氏15度〜摂氏30度の範囲が好ましい。依頼者と支援者双方の生体情報(血流量、心拍、精神性発汗など)は、室内温度が摂氏15度以下においては不活性状態となる。また、摂氏30度以上の場合においては過活性状態となり、生体情報の計測には適さない。すなわち、依頼者と支援者双方の快適な対話に影響を与える可能性がある。
【0072】
また、依頼者と支援者双方について、顔画像を撮影するカメラの解像度は30万画素〜300万画素の範囲が好ましい。カメラの解像度が30万画素以下であれば、精細な顔画像データの送受信ができない。すなわち、依頼者と支援者の対話の質を低下ささることとなる。300万画素以上であれば、本発明の動作に支障をきたさないが、送受信データ数が多くなるため、情報端末機器の性能によっては情報処理に時間がかかり、依頼者と支援者双方の快適な対話に影響を与える可能性がある。
【0073】
〔変更可能な範囲〕
本発明において生体情報計測に用いられるマウスを、情報端末機器と複合化された生体情報計測装置やその他の情報端末周辺機器と複合化された生体情報計測装置にすることも好ましい。その時は、生体情報の計測部位が手掌だけではなく様々な部位での計測が可能となり、また依頼者と支援者の状態に応じた計測が可能となり、生体情報の計測による身体的及び精神的な負担を低下させる効果が出てくる。
【0074】
生体情報はここで血流量、精神性発汗量、心拍の3つのデータを想定しているが、これら3つの生体情報は広く被験者の精神的動揺や緊張状態を推測する手法として広く知られている。しかし、その他の生体情報の計測により、被験者の精神的動揺や緊張状態を類推するのに適していると示された場合は、この限りではない。
【0075】
被験者とは本来生体情報計測実験や心理テスト等の対象となる人全般のことを指す。すなわち本願発明に関しては、依頼者と支援者の双方を意味する。
【0076】
また、依頼者、支援者のモニタに表示される顔画像や生体情報など、画像情報表示部の位置関係やその他のデザインは、依頼者及び支援者の操作により自由に設定できるようにすることも好ましい。その時は、より依頼者と支援者の対話の質的向上が図られ、完成度の高い絵本原稿の作成に効果が出てくる。
【0077】
また、依頼者及び支援者の生体情報を表示する場合において、生体情報の表示を、生体情報に特異な反応があった場合にのみ表示する変更も本発明は含んでいる。その時は、依頼者と支援者双方がともに、相手の心的状況の推察が容易になり、対話の充実が図られ、完成度の高い絵本原稿の作成に効果が生ずる可能性が期待できる。
【0078】
その場合、血流量における特異な反応とは、被験者が緊張状態となった場合に交感神経活動割合が上昇し、手掌の血流量が低下するため、平常時血流量の75%以下の血流量が5秒以上継続された場合とする。
【0079】
平常時血流量とは、絵本原稿作成を実施する以前に、被験者の安静状態において血流量計測を行った計測値の平均的な値のことをいう。
【0080】
また、精神的発汗量における特異な反応とは、被験者が緊張状態となった場合に交感神経活動が上昇し、手掌の精神性発汗はパルス的に計測されるため、平常時には計測されない精神性発汗を示すパルス波が1秒間に2回以上計測された場合とする。
【0081】
また、心拍における特異な反応とは、被験者が緊張状態となった場合に交感神経活動が上昇し、心拍数が上昇するため、平常時心拍数から125%以上が5秒以上継続した場合とする。
【0082】
平常時心拍数とは、絵本原稿作成を実施する以前に、被験者の安静状態において心拍数計測を行った計測値の平均的な値のことをいう。
【0083】
また、生体情報の計測において、依頼者の生体情報をデータベースで管理することにより、依頼者の健康状態の把握及び健康促進のための指導や診断を可能とする変更も本発明は含んでいる。
【0084】
また、以上のごとき生体情報の計測において、依頼者の同意が得られた場合にのみ実施することは申すまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、対話を重視した個人または団体の絵本原稿の作成支援事業に有効に利用できる。この作成支援事業は、国外の同様の事業にとっても利用可能である(各国語版事業)。または、医療現場における緩和ケア事業にも利用可能である。または、通信教育における教育活動において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】は、本発明による依頼者の情報端末機器のモニタと支援者の情報端末機器のモニタに現れる対話型絵本原稿作成支援GUI(グラフィカルユーザインターフェース)である。
【図2】は、図1において依頼者と支援者双方の顔画像データが表示されたものの一例である。
【図3】は、図2に加えて、依頼者と支援者の生体情報計測値の表示部が加えられたものである。他の部分は図2と同じである。
【図4】は、依頼者、支援者、サーバの相互関係を示す図である。
【符号の説明】
【0087】
101は、GUIである。
102は、見開きページの左ページである。
103は、見開きページの右ページである。
104は、見開きページのノド部中央線である。
105は、文章の表示欄である。
【0088】
106は、見開きページの左ページに関する対話結果及び絵本原稿についての設計情報記述欄である。
107は、見開きページの右ページに関する対話結果及び絵本原稿についての設計情報記述欄である。
108は、絵本原稿に用いる提案画像のサムネイル表示欄である。
109は、絵本原稿における102と103で表示したページ位置と各見開きページの総覧をサムネイルで示す欄である。
110は、スクロールバーである。
【0089】
111は、クリックすることによって、ページ戻りが実行される表示である。
112は、クリックすることによって、ページ送りが実行される表示である。
113は、102と103を拡大表示するアイコン(虫めがねにプラスのマーク)である。
114は、102と103を縮小表示するアイコン(虫めがねにマイナスのマーク)である。
【0090】
201は、依頼者の顔画像である。
202は、支援者の顔画像である。
【0091】
301は、依頼者の血流量の変化を示す表示部である。
302は、依頼者の心拍の変化を示す表示部である。
303は、依頼者の精神性発汗の変化を示す表示部である。
【0092】
304は、支援者の血流量の変化を示す表示部である。
305は、支援者の心拍の変化を示す表示部である。
306は、支援者の精神性発汗の変化を示す表示部である。
【0093】
401は、依頼者の顔画像を撮影するためのカメラである。
402は、支援者の顔画像を撮影するためのカメラである。
403は、依頼者の生体情報を計測するセンサが取り付けられたマウスである。
404は、支援者の生体情報を計測するセンサが取り付けられたマウスである。
405は、依頼者の情報端末機器である。
【0094】
406は、支援者の情報端末機器である。
407は、サーバである。
408は、サーバに含まれる情報演算処理装置と記憶媒体である。
409は、依頼者の音声を集積するためのマイクである。
410は、支援者の音声を集積するためのマイクである。
【0095】
411は、依頼者のスピーカーである。
412は、支援者のスピーカーである。
【0096】
なお、100番台は図1に、200番台は図2に、300番台は図3に、400番台は図4に対応する符号である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絵本作成依頼者(依頼者と同義)と絵本作成支援者(支援者と同義)の対話型絵本原稿作成法において、次の6項目のうち、5項目以上を同時に満足するソフトウェアをインターネットサーバ(サーバはサーバーともいう)に集積し、
1)依頼者と支援者が絵本原稿を同時閲覧できるモニター(モニターはモニタともいい、ディスプレーとも、表示装置ともいう)部(以下、閲覧画面とする)と、
2)依頼者と支援者が絵本原稿のうち、見開き(2ページ分)に相当する絵本原稿(以下、見開きページとする)を同時閲覧できる表示部と、
3)閲覧画面に、絵本原稿へ挿入、配置される絵の提案画像(以下、提案画像とする)のサムネイル群が表示される表示部と、
4)閲覧画面に、文章を表示できる表示部と、
5)閲覧画面に、依頼者と支援者との対話の過程、及びそれに伴って生み出された絵本原稿作成に必要な事項及びキーワードである対話結果(以下、対話結果とする)の記入が支援者の入力により記入できる操作部と、
6)絵本原稿を支援者が操作できる操作部と、
インターネットサーバを介して、依頼者と支援者が対話可能な機能部を併せ持つことを特徴とする対話型絵本作成用機能機器。
【請求項2】
依頼者と支援者の対話型原稿作成法において、次の6項目のうち、5項目以上を同時に満足する手段をインターネットサーバに集積し、
1)依頼者と支援者が絵本原稿を同時閲覧できる表示手段と、
2)依頼者と支援者が見開きページを同時閲覧できる表示手段と、
3)閲覧画面に提案画像のサムネイル群が表示される表示手段と、
4)閲覧画面に文章を表示できる表示手段と、
5)閲覧画面に依頼者と支援者の対話結果の記入が支援者の入力により記入できる操作手段と、
6)絵本原稿を支援者が操作できる操作手段と、
インターネットサーバを介して、依頼者と支援者が対話可能な受送信手段とを併せ持つことを特徴とする対話型絵本原稿作成支援用サーバ。
【請求項3】
依頼者と支援者の対話型絵本原稿作成法において、次の6項目のうち、5項目以上を同時に満足する方法であって、
1)依頼者と支援者が絵本原稿を同時閲覧できる工程と、
2)依頼者と支援者が見開きページを同時閲覧できる表示工程と、
3)閲覧画面に提案画像のサムネイル群が表示される表示工程と、
4)閲覧画面に文章を表示できる表示工程と、
5)閲覧画面に依頼者と支援者の対話結果の記入が支援者の入力により記入できる工程と、
6)文字を含めた画像情報の配置案を支援者が操作できる工程と、
インターネットサーバを介して、依頼者と支援者の対話が可能な受送信工程とを併せ持つことを特徴とする対話型絵本原稿作成支援方法。
【請求項4】
依頼者と支援者の対話型原稿作成を支援するプログラムにおいて、次の7項目のうち、5項目以上を同時に満足するプログラムコードを有するプログラムであって、
1)インターネットサーバに集積できるプログラムコードと、
2)依頼者と支援者が絵本原稿を同時閲覧できるプログラムコードと、
3)依頼者と支援者が見開きページを同時閲覧できるプログラムコードと、
4)閲覧画面に提案画像のサムネイル群が表示されるプログラムコードと、
5)閲覧画面に文章を表示できるプログラムコードと、
6)閲覧画面に依頼者と支援者の対話結果の記入が支援者の入力により記入できるプログラムコードと、
7)絵本原稿を支援者が操作できるプログラムコードと、
インターネットサーバを介して、依頼者と支援者の対話を可能とする受送信プログラムコードとを併せ持つことを特徴とする対話型絵本原稿作成支援用プログラム。
【請求項5】
請求項1において、さらに依頼者の顔の表情を撮影するカメラ部と、撮影した顔画像データの情報処理部と、顔画像データをサーバに送信する送信部と、支援者の顔の表情を撮影するカメラ部と、撮影した顔画像データの情報処理部と、顔画像データをサーバに送信する送信部と、依頼者と支援者の顔画像データをサーバが受信する受信部と、サーバが受信した顔画像データの情報処理部と、情報処理後の顔画像データを依頼者と支援者のモニタのサイズに合わせ縮小表示するための演算部と、縮小した顔画像データを依頼者と支援者のモニタに表示する表示部とを併せ持つことを特徴とする対話機能の向上した対話型絵本原稿作成用機器。
【請求項6】
請求項2において、さらに依頼者の顔の表情を撮影する撮影手段と、撮影した顔画像データの情報処理手段と、顔画像データをサーバに送信する送信手段と、支援者の顔の表情を撮影する撮影手段と、撮影した顔画像データの情報処理手段と、顔画像データをサーバに送信する送信手段と、依頼者と支援者の顔画像データをサーバが受信する受信手段と、サーバが受信した顔画像データの情報処理手段と、情報処理後の顔画像データを依頼者と支援者のモニタのサイズに合わせ縮小表示するための演算手段と、縮小した顔画像データを依頼者と支援者のモニタに表示する表示手段とを併せ持つことを特徴とする対話機能の向上した対話型絵本原稿作成支援用サーバ。
【請求項7】
請求項4において、さらに依頼者の顔の表情を撮影するプログラムコードと、撮影した顔画像データの情報処理プログラムコードと、顔画像データをサーバに送信する送信プログラムコードと、支援者の顔の表情を撮影するプログラムコードと、撮影した顔画像データの情報処理プログラムコードと、顔画像データをサーバに送信する送信プログラムコードと、依頼者と支援者の顔画像データをサーバが受信する受信プログラムコードと、サーバが受信した顔画像データの情報処理プログラムコードと、情報処理後の顔画像データを依頼者と支援者のモニタのサイズに合わせ縮小表示するためのプログラムコードと、縮小した顔画像データを依頼者と支援者のモニタに表示するためのプログラムコードとを併せ持つことを特徴とする対話機能の向上した対話型絵本原稿作成支援用プログラム。
【請求項8】
請求項1または請求項5において、さらに依頼者の生体情報を計測する計測部と、計測した生体情報を処理する演算部と、演算処理した生体情報をサーバに送信する送信部と、支援者の生体情報を計測する計測部と、計測した生体情報を処理する演算部と、演算処理した生体情報をサーバに送信する送信部と、依頼者と支援者から送られた生体情報をサーバが受信するための受信部とを併せ持つことを特徴とする対話機能の向上した対話型絵本原稿作成用機器。
【請求項9】
請求項3において、さらに、依頼者の生体情報を計測する計測工程と、計測した生体情報を処理する演算工程と、演算処理した生体情報をサーバに送信する送信工程と、支援者の生体情報を計測する計測工程と、計測した生体情報を処理する演算工程と、演算処理した生体情報をサーバに送信する送信工程と、依頼者と支援者から送られた生体情報をサーバが受信するための受信工程とを併せ持つことを特徴とする対話機能の向上した対話型絵本原稿作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−97240(P2010−97240A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−264798(P2008−264798)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【出願人】(308032633)
【Fターム(参考)】