説明

対象品目に関連する無線周波識別タグに関する情報を収集する方法、対象品目に関連する無線周波識別タグを問い合わせる方法、無線周波識別タグに関連する品目を識別する方法、無線周波識別タグに関連する対象品目に関する情報を得る方法、および、無線周波識別タグに関連する品目の在庫リストを調整する方法

【課題】本発明は、対象品目に関連するRFIDタグからのデータを収集したり使用したりする、種々の方法に関し、RFIDタグを用いたデータの収集および管理を容易にすることを目的とする。
【解決手段】一つの実施形態において、RFIDタグ付き品目の位置に関連する許容誤差が、手動により、あるいは自動的に変更される。別の実施形態において、RFIDタグ付き品目は、デフォルトのカテゴリか、あるいはユーザ指定のカテゴリに基づいて、いくつかの品目カテゴリに関連している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線周波識別票(すなわち無線周波識別タグ:radio frequency identification tags)を用いたデータの収集および使用に関する。
【背景技術】
【0002】
無線周波識別(radio frequency identification:通常、RFIDと略記される)に関していえば、RFID票が品目に取り付けられ、後で問い合わせられかまたは読み取られることによって、その品目に関する情報を得るようないくつかの応用が提案されている。例えば、国際公開WO00/10144号およびWO00/10122号が、RFIDシステムに関する種々の機能および応用について記載し、図書館におけるRFID票の使用を例示している。米国特許第5,963,134号もまた、図書館におけるRFIDシステム、および他の応用に関するいくつかの使用例について記載している。本発明は、RFID票およびRFIDシステムを用いたデータの収集および管理に関するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、RFID票を用いたデータの収集および管理を容易に行うことが可能なRFIDに関する情報を収集する方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、RFID読取装置を用いて、RFID票(これらの各々は対象の品目に関連する)を問い合わせることによって得られるデータの収集および使用のいくつかの態様に関する。いくつかの実施形態において、RFID票付き品目を問い合わせるために、携帯用、できればハンドヘルドRFID読取装置を使用することが好ましい。概して、本発明は、データ収集やカテゴリ、問合せ中の通知、在庫管理、背景在庫管理、リアルタイムによる在庫管理調整、許容誤差の変更、および、RFID票無し品目からRFID票付き品目への変換に関する。上記の品目は例えば、財産(assets)、証拠物件、倉庫内の物品、流通またはコマーシャルの対象である物品、小売店または保管設備内の物品、パレット(pallets)または保管容器内の物品、文書、ファイル(患者または顧客のファイルおよび記録を含む)、および郵便物(封筒および小包を含む)である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
1.一般的なRFID情報
RFID票および当該RFID票のための読取装置が技術的によく知られている。例えば、RFID票は「タグ・イト(Tag-It)」という名称で、テキサス州ダラスのテキサス・インストルメンツ・カンパニー(Texas Instruments Company of Dallas)によって販売され、読取装置もまた、例えば「コマンダ(Commander)」という名称で、テキサス・インストルメンツによって販売されている。RFID読取装置の一つの特に有用な実施形態が、米国特許第6,232,870号(ガーバー(Garber)ら)に記載されている。ここでは、携帯用の一体化されたRFID読取装置が、RFID票を問い合わせる目的で、アンテナ、コンピュータ、ディスプレイ、およびRFID読取装置を備えている。米国特許第6,232,870号、国際公開WO00/10122号、および国際公開WO00/10144号の内容が、ここで言及することにより本願明細書に盛り込まれることになる。本発明は、RFID読取装置を用いてRFID票から情報を得る方法、および、一旦得られた当該情報を使用する方法に関する。本発明の上記の態様およびその他の態様が、以下にさらに詳細に記述されている。
【0006】
RFID読取装置の一つの有用な機能がデータの収集である。すなわち、RFID読取装置がRFID票を問い合わせる場合、その票に関連する品目に関する情報が収集され、データベースに格納される。このデータベースは、RFID読取装置の記憶装置内、RFID読取装置に関連する取り外し可能なデータ記憶装置(例えばフラッシュメモリカード)内、コンピュータのような別の装置の記憶装置内に存在するか、または、上記の記憶装置内の存在場所の2つ以上の場所にある。RFID読取装置は前述の、すなわち‘870米国特許の型の携帯用読取装置であり、または、上記のRFID読取装置は、在庫品の出し入れの対象となる品目を検査する装置、あるいは品目に関する情報を得て、次いでその品目に関連するRFID票を付与することによって、バーコード化された品目または他の識別された品目をRFID票付き品目に変換する装置のような、別の装置の一構成要素である。
【0007】
本発明のいくつかの態様が図書館環境で例示され、そして、そこでRFIDシステムは特に有用である。本発明の範囲は図書館に限定されず、また一方で、財産、証拠物件、倉庫内の物品、流通またはコマーシャルの対象である物品、小売店または保管設備内の物品、パレットまたは保管容器内の物品、文書、ファイル(患者または顧客のファイルおよび記録を含む)、および郵便物(封筒および小包を含む)の追跡を含むがそれに限定されない他の適切な環境で使用されうる。本願明細書にて提供される本発明の開示内容に照らして、本発明の上記の使用およびその他の使用が当業者にとって明らかであろう。
【0008】
2.データ収集およびカテゴリ
本発明の一つの態様において、データは収集され、データベースに格納するためにカテゴリに分類されうる。ここで、カテゴリは、その用語が本願明細書で使用されるように、特定の属性を有し、かつRFID票付き品目のグループ全体の一部(しかしながら、おそらくは主要な部分)のみを表すような複数の品目のグループである。RFID読取装置に対し、ユーザにとって対象であると考えられるような、いくつかのディフォルト(default)のカテゴリが提供されるか、または、ユーザが、一つまたは複数のカテゴリの範囲に入るような品目の属性を規定する。例えば、ユーザがRFID読取装置を図書館で使用する場合、ディフォルトのカテゴリは、図書館内の場所(参考資料、ノンフィクション、またはフィクション)、または品目の種類(本、定期刊行物、オーディオ/ビデオ等)である。既に規定済みまたはカスタマイズされた(customized)カテゴリが、(図書館内で使用されるが借り出されない、あるいは教室用またはプログラム用として使用される、あるいはオーディオまたはビデオプレーヤとともに使用されるような)或る方法で使用されたと考えられる品目に関するカテゴリ、または、特殊な応用のためにユーザによって設計される他のカテゴリを含むということもありうる。これらのカテゴリは、データ入力機能を有するディスプレイのようなユーザインタフェースを通して、または取り外し可能なデータ記憶媒体からアップロードすることによって、またはRFID読取装置と連係する(例えば、有線、ドッキングステーション、または無線によって)コンピュータデータベースからアップロードすることによって、RFID読取装置に対して規定されるか、または当該RFID読取装置に提供される。
【0009】
一旦いくつかのカテゴリが選択されるかまたは規定されると、RFID読取装置は、対象の品目に関連するRFID票を問い合わせるために使用される。カテゴリ化がいくつかの方法で行われる。RFID票付き品目を分類するための第1の方法は、カテゴリを選択(例えば、ユーザに対して表示されるカテゴリのリストから)または規定し、対象品目に関連するRFID票を問い合わせ、次いでそれらのRFID票から得られる情報をデータベース中の選択または規定されたカテゴリ内に保存することである。この方法はRFID票付き品目をカテゴリに関連付ける。次いで、ユーザは、そのカテゴリの品目に関連するRFID票を問い合わせ続けるか、または、別のカテゴリに切り換えることができる。一つの例として、図書館におけるユーザが、「図書館内で使用されるが借り出されない」ためのカテゴリを選択または規定し、次いで図書館内にユーザによって残された品目に関連するRFID票を問い合わせ、次いで当該RFID票の情報をデータベースの「館内使用」カテゴリ内に保存する。ユーザがカテゴリを変更することを望む場合、ユーザは別のカテゴリ(例えば、「子供の読書室で使用される」)を選択または規定し、次いで品目を問い合わせ、当該品目をデータベースのそのカテゴリ内に保存する。データベースは、RFID読取装置の記憶装置、RFID読取装置に関連する(フラッシュメモリカードのような)取り外し可能なデータ記憶装置、別個のコンピュータ、または他の装置に関連する記憶装置等に格納されるものでありうる。
【0010】
RFID票付き品目を分類するための第2の方法は、少なくとも2つのカテゴリを選択または規定し、RFID読取装置を使用して、少なくとも一つのRFID票付き品目を問い合わせ、次いでその品目を一つ以上のカテゴリに関連付けることである。すなわち、カテゴリは、様々な種類の品目、または様々な在庫の状態(例えば、在庫の有無)を有する品目、または最近問い合わせられたか(したがって、頻繁に使用される品目でありうる)、または問い合わせられなかった品目に関して生成される。RFID票付き品目は、各品目がそれぞれのカテゴリに分類される品目の属性を有するか否かによって、カテゴリのどれにも分類されないか、または一つのカテゴリに分類されるか、または2つの以上のカテゴリに分類される。ここで、カテゴリは、相互排他的であるか(あらゆるRFID票付き品目が、それぞれ、ただ一つのカテゴリに分類されることを意味する)、またはそうでないかである。
【0011】
RFID票付き品目を分類するための第3の方法は、少なくとも一つの品目に関するカテゴリを選択し、この少なくとも一つの品目に関するカテゴリが当該カテゴリ内にある品目に関連するRFID票を問い合わせ、RFID票付き品目を適切なカテゴリに関連付けることである。すなわち、RFID読取装置はいくつかの属性を有する品目を或るカテゴリに関連付け、それらの属性を有しないどんな品目も無視するだろう。したがって、ユーザがいくつかの特性を有する品目にだけ関心がある場合、RFID読取装置は、このような特定の特性を有しない他の品目を列挙または分類せずに、いくつかの特性を有する品目だけのリストを作成するということもありうる。例えば、図書館のユーザが、参考資料のような或る型の品目から情報を得ることにのみ関心がある場合、参考資料に関するカテゴリが生成され、RFID票付き品目が問い合わされ、当該参考資料のみがそのカテゴリに分類されるということもありうる。各々のRFID票付き品目を分類する(上記の実施形態およびその他の実施形態において)のに必要な情報が、RFID票自体から得られるか、または、RFID読取装置に関連する記憶装置に格納されるデータベースのような、RFID票および/または品目に関する記録を含むデータベースから得られる。その記憶装置は一体化されているか、または、フラッシュメモリカードのような取り外し可能なデータ記憶装置である。
【0012】
3.問い合せ中の通知
データ収集中、RFID読取装置は可聴および/または視覚のフィードバックを付与して、(a)RFID読取装置が票を読み取っているとき、(b)RFID読取装置が所定の品目のリストにある品目を検出するとき、および/または(c)RFID読取装置が、存在するデータベースにおける入口に一致しないRFID票を検出するときを表示する。例えば、点灯された標識が、RFID票がうまく問い合せされつつあるときを表示し、音声信号が、所定の品目のリストにある品目が検出されたことを表示し、あるいは、光または可聴音のような信号はまた、存在する品目のデータベースにおける入口に一致しないRFID票が問い合せされたことを表示する。信号はまた、ディスプレイのような、ユーザインタフェースに提供され、このユーザインタフェースは、ユーザが品目に関するデータベース記録を作成すること、および/または、品目に関する情報を入力することを可能にする。例えば、ユーザインタフェースは、タッチパネルディスプレイ、および/または、実際のキーボードもしくは模擬のキーボードを含み、これを通じて、ユーザは、品目に関するデータベース記録を作成し、および/または、品目の種類、その名称または標記、ある種類の品目の識別子、またはその他の情報を含む情報をユーザインタフェースを通じて入力することができる。
【0013】
4.在庫管理
RFID読取装置および対象品目に関連するRFID票を用いて、在庫管理を実施することもまた有用である。RFID読取装置は、品目に関連するRFID票を問い合わせることによって、品目に関する情報を収集する。しかしながら、もし上記情報が品目が問い合わされた順序でデータベースに単にリストの形式で列挙されるならば、そのときに、もし単一の品目が例えば1000品目の差で置き違えているならば、そのときに上記の「問い合せリスト」が所定の順序のリストに対して比較される場合、この比較の結果は、介在する1000品目は少なくとも一つの位置の差で置き違えていることを表示する。例えば、図書館において、1冊の本が置き違えており、その本の正しい位置の左側に1000冊の本がある場合、問い合わされるリストが、1000冊の介在する本は全て置き違えていることを表示する。この表示は、大きくて不都合であり、したがってユーザにとってほとんど役に立たないようなペーパーの印刷またはデータのリスト作成をもたらす。また一方で、一部のユーザは、わずかの位置だけの差で置き違えている品目を気にしない。これはかなりよくありうることであり、通常、その品目を探している人に対して問題を起こさない、なぜならば、その品目はその予想される位置の十分近くにあるからである。しかしながら、標準的な在庫管理報告書が、とにかく置き違えている全ての品目を、少しだけ順序がバラバラであるものさえもリストの形式で列挙する。
【0014】
ハンドヘルドRFID読取装置のような、品目に関する記憶位置の誤りを報告する他の装置がある。このような装置を使用する者にとって、記憶位置の誤りならびに品目の有無を記載した在庫管理報告書は有用ではない。上記装置を使用するユーザは、彼らの報告書で、見つからない品目のような他のカテゴリの情報に注目しがちである。
【0015】
上記の潜在的な不都合を解決するために、在庫管理報告書が、誤りであるかまたは望ましくないような順序が狂っている情報を含む場合、一つの方法が提供される。これによって、対象品目に関連するRFID票が問い合わされ、次いでデータが当該データに対して予想される順序(アルゴリズム順序と呼ばれる)に従って順番に置かれ、次いで順序付けられた品目のリスト(またはアルゴリズム順序での品目のリスト)に対して比較される。この比較は、プロセッサが、RFID読取装置が問い合わすことが予想されたどの品目が見つからないか、かつRFID読取装置が問い合わすことが予想されなかった(なぜならデータベースがそれらは無かったことを表示するからである)どの品目が有るかを決定することを可能にする。(予想外に)見つからない品目および(予想外に)有る品目の結果として生じるリストが、例えば、通常使うのに便利な長さであり、したがって前述の不都合を解決する。
【0016】
上記の応用およびその他の応用において、品目の順序は、情報が探索されている品目に関して一般的なもの(例えば、デューイ10進システム(Dewey Decimal system)または図書館資料用の米国議会図書館システム)であるか、またはユーザによって指定される。記載のリストのいずれかまたは全てがデータベースに保管されうる。このリストのいずれかまたは全ては、RFID読取装置に関連するコンピュータの記憶装置内、またはRFID読取装置に関連する取り外し可能なデータ記憶媒体内、または別個のコンピュータまたは装置に関連する記憶装置内に存在する。代替的に、RFID票からの情報が単に収集され、当該情報は、データベースに格納される前かまたは格納された後に、同じコンピュータにより後の時点で、または異なるコンピュータによって、あるいはその両方によって、所望の順序で配置される。
【0017】
5.背景在庫管理
本発明の別の実施形態において、在庫管理はRFIDシステムの他の動作と同時に実施される。すなわち、その目的のために品目を問い合わせることによって、RFID票付き品目の在庫管理を実施することはよく知られている。本発明の上記実施形態において、在庫管理は、異なる目的のために獲得されるデータを用いて、RFIDシステムの背景動作として実施される。例えば、携帯用RFID読取装置が保管領域内の品目を問い合わせるために使用され、これらの品目が、正しい順序もしくは位置またはその両方で位置付けられているか否か、または上記の品目が、ユーザが関心のある品目のリストに存在するか否かを決定する。これは、RFID問い合せの主要な目的であろうが、上記の品目に関して得られる情報もまた在庫管理を実施するために使用される。換言すれば、各々のRFID票付き品目が、隣接する品目に対して正しい順序にあるか否かを決定するために問い合わされる場合、各々のRFID票付き品目もまた、保管領域内に必ず存在し、したがって、在庫管理データベースが、必要に応じて、参照され更新されて、上記の品目が有るという事実を反映することができる。この背景在庫管理動作はまた、チェックイン/チェックアウト装置、変換ステーション(RFID票無しの品目をRFID票付き品目に変換するためのものであり、このRFID票は品目に関連する)、または他の類似の装置のような、他のRFIDハードウェアで使用される。これらの例において、1次的な動作は、品目の保管領域への出入りを検査すること、または、上記品目をRFID票付き品目に変換することであるが、在庫管理(2次的な動作、すなわち第2の動作)もまた、おそらくは、変換のために提示される品目が、当該品目の順序リストに従って予想される順序で提示されないか否かをユーザに知らせるために、背景で実施されうる。
【0018】
在庫管理が第2の動作として前述したけれども、同じ原理が第1および第2の動作の他の組み合せに適用される。例えば、品目が正しい順序にあるか否かを決定する場合(第1の動作)、RFID読取装置はまた、見つからない、傷ついている、またはお得意様用として保留となっている等と考えられる品目のような、所定の品目リスト上の品目を検索する(第2の動作)。あるいは、RFID読取装置が、品目に関連するRFID票を問い合わせ、かつ上記の品目が保管場所内でどこに属するかを決定する際にユーザを助けるために使用される場合(第1の動作)、RFID読取装置はまた、前述のように、所定の品目リスト上の品目を検索する。第1の動作または第2の動作であるとして説明された種々の機能は、任意の所望かつ適切な方法で交換されるか、または結合されるということもあり、それゆえに、一つの目的のために集められる情報が、RFID票を再び問い合わせることを必要とせずに、別の目的のために使用される。本願明細書の他の部分で説明したタイプの別の動作もまた、要望に応じて、第1および第2の動作と同時に実施されるということもありうる。
【0019】
6.リアルタイム在庫管理調整
本発明の関連実施形態において、携帯用RFID読取装置がリアルタイムによる在庫管理調整を実施する。すなわち、RFID読取装置は、棚の上のような、保管領域内に位置付けされる品目のRFID票を読み取り、次いで在庫管理データベースに格納されているデータに基づいて、検出された品目のリストを保管領域の予想される内容と比較する。在庫管理データベースは、フラッシュメモリカードのような取り外し可能なデータ記憶装置に格納されるか、または携帯用RFID読取装置の一部である記憶装置に格納されるか、または無線接続もしくは別の方法でリアルタイムにアクセスすることが可能であるデータベースに格納される。これらの在庫管理データベースは、中央コンピュータやネットワーク等に格納されるマスタ在庫管理データベースとは別個であり、リアルタイムデータベースによって連続的または断続的に更新されうる。見つけられるはずであったが見つけられなかった品目、見つけられないはずであったが見つけられた品目、または、実際の在庫とデータベースに反映された在庫との間の他の不一致に関して、リアルタイム在庫管理情報がユーザに提供されうる。品目の状況が、問い合せから得られる情報に基づいて更新されるということもあり、新しい状況が在庫管理データベースに格納されるということもありうる。リアルタイムによる在庫管理の特に有用な特徴は、RFID読取装置が、ユーザからの問い合せ中に、見つけられなかった(しかしながら、見つけられることが予想された)特定の品目が保管領域から無くなっていることを確認することを可能にすることである。ユーザが、品目が見つけられないことを確認する場合、RFID読取装置は、在庫管理データベースを訂正して、その品目が見つけられない(すなわち、無い)ことを表示することができる。その逆の場合もまた有用である。すなわち、ユーザが、見つけられたが行方不明であると考えられた特定の品目が実際には存在することを確認し、したがって在庫管理データベースを訂正することを可能にする。訂正された在庫管理データベースは、最初の在庫管理データベースが格納された場所に格納される。この在庫管理のリアルタイムによる調整は時間を節約し、したがって在庫管理作業において有用な特徴である。ディスプレイに関連するインタフェースのようなユーザインタフェースが、データベース内の任意の必要なフィールドまたは選択自由のフィールドに関連するデータを入力するようにユーザに指示することによって、ユーザが、問い合わされたがデータベースにて見つけられなかった任意の品目に関してデータベース記録を作成または編集することを可能にする。このような特徴は、さらに、ユーザがデータベース内の不完全な記録をリアルタイムにて訂正することを可能にする。
【0020】
7.ランダムセットの分類
図書館およびその他の保管領域において、品目を利用した後に保管領域へ戻すために相当な努力が費やされるおそれがある。これらの品目は、通常、正しい位置へ戻す必要がある。多くの場合、これは、品目をカート上に置いて手で分類し、次いで保管領域をあちこち動き回り、順序付けられた品目をカートから取り、当該品目を、例えば保管領域の棚の元の位置に戻すことによって行われる。この仕事に関する自動化された支援(assistance)が、本発明の次の実施形態の目的である。この実施形態においては、携帯用RFID読取装置が、一揃いのランダム(randomly)に置かれた品目の各々に関連するRFID票を読み取り、これらの品目のリストを所定の順序に従って表示するために使用されうる。この順序は、そのタイプの品目を編成する標準的な順序(例えば、デューイ10進システムまたは図書館内の資料を編成するための米国議会図書館システム)、またはカスタマイズされた順序である。RFID読取装置がRFID票付き品目のランダムセットを問い合わせる場合、読取装置は、上記の品目に関する情報を順序よく編成し、次いで順序付けられた品目のリストの一部か、あるいは全部を表示することができる。リストに表示される情報が、問い合わせたRFID票から得られる情報、データベースから得られる情報、またはそれらの組合せであるということもありうる。上記のリストは、図書館資料のグループを棚の適切な位置に載せる目的で、または、保管領域への輸送用カート上に品目を配置する目的で、品目を保管領域に正しい順序で配置するために使用されるということもありうる。本発明は、品目をカート上に所望の順序で配置するのを容易にし、より効率的に保管領域の棚の元の位置に戻すことができる。
【0021】
8.許容誤差の変更
いくつかのRFID読取装置が、読取装置の「読取範囲」内に存在するいくつかのRFID票を同時に問い合わせることが可能である。複数のRFID票がRFID読取装置に実質的に同時に応答する場合、特にRFID読取装置が品目を急速にバイパスする場合、これらのRFID票の正確な相対的位置を決定または解明することが困難になりうる。しかしながら、携帯用RFID読取装置が、RFID票が問い合わされる品目の大体の順序を決定することができる。このようなRFID読取装置が、保管領域位置順序誤り(「棚順序(shelf order)」誤り)をユーザに報告するために使用される場合、この大まかな順序が、予想される順序と比較される。品目の棚順序を近似する際に生じる誤りのせいで、誤った棚順序誤りが検出されうる。この検出結果は有用ではなく、ユーザを困惑させるような誤りの報告をユーザに提供する。品目の棚順序が報告される際の誤りを最小限に抑えるために、許容誤差を増大させる場合、いくつかの検出可能かつ重大な誤りが報告されないことになる。本発明の上記態様は、このような潜在的な問題に特定的に関連している。
【0022】
本発明のRFID読取装置および方法は、誤り報告アルゴリズムを変更するように、具体的にいえば、許容誤差を変更するように構成される。許容誤差とは、品目がアルゴリズムによって正しい位置にあると許容され、また一方で正しい位置にあったと許容される誤差であって、品目に対する予想位置からはずれることが許容される位置の範囲である。すなわち、許容誤差は1位置であるかもしれない、このため、上記の予想位置から1位置分だけ移動した品目は、誤りの報告に関するアルゴリズム(したがってRFID読取装置)によって、正しい位置にあったと考えられるであろう。上記の予想位置から1位置より多く移動されたどのような品目も、上記のアルゴリズムによって、位置からはずれていたか、または位置を間違えたと考えられるであろう。したがって、許容誤差を変更することは、ユーザが品目に関する「受け入れ可能(acceptable)」位置の範囲を増減することを可能にする。この変更は、問い合わされている品目が薄い、中程度、または厚いか否かに基づいている。すなわち、RFID読取装置の解像度は、一般に、読取装置が、百科事典や参考文献等のような、厚い品目の相対的位置を確実に検出することを可能にするのに十分に精密である。
【0023】
上記の場合に、ユーザは厚い品目が問い合わされていることを指定し、誤りの検出に関するアルゴリズムが変更されて、検出位置と予想位置との間の小さな不一致さえも誤りとして分類する。子供用の本または雑誌のような薄い品目の場合、RFID読取装置の解像度は、間隔の詰まった品目の相対的位置を正確に検出するのに十分ではない。この場合には、ユーザは薄い品目が問い合わされていることを指定し、誤りの検出に関するアルゴリズムが変更されて、悪い解像度に起因するのではなくて置き違いに確実に起因するほど十分に大きいような誤りのみを、誤りとして分類する。「薄い」、「中程度」および「厚い」の表示が使用される場合、ユーザが上記表示に関する用語を容易に理解するので上記表示は有用であるけれども、当然のことながら、数値表示(例えば、1〜30)またはその他の表示を使用することが可能である。数値の許容誤差が使用される場合、数字が、1インチ、1センチメートル、または1フィート当たりの数のような、1単位量当たりの品目の数を近似するということもありうる。したがって、アルゴリズムは、隣接する品目のRFID票の近接状態に相関関係があるような品目の特性、代表的には、品目の幅に基づいて変更される。許容誤差の変更は、ディスプレイ(例えばタッチパネルディスプレイ)やボタン等を含むユーザインタフェースを通して行われる。
【0024】
前述の可変解像度の特徴もまた、ユーザによってではなく自動的に行われる。すなわち、RFID読取装置は、問い合せ中に或る「正常(normal)」速度で品目を正常に通過する。この正常速度は、図書館の資料との関連で1秒当たり約2品目である。RFID読取装置は、品目に対して正常速度よりも速く問い合せがなされている場合、読取装置は、より多数のより薄い品目を通過している(すなわち、ユーザは、読取装置が大体同じ速度で品目を通過するようにしつつあるが、保管領域の1単位の長さに対して、より多くの品目がある)ことを推論するようにプログラミングがなされる。次いで読取装置は置き違えた品目に関して許容誤差を動的に調整する。例えば、RFID読取装置が品目を問い合わせる正常速度が1秒当たり2品目であり、かつ上記RFID読取装置が1秒当たり5品目を問い合わせ始める場合、品目は予想位置(±2位置)〜±5位置の両側での2位置内に品目が存在するように、RFID読取装置は許容誤差を変更する。この逆の場合もまた真であり、それゆえに、問い合せ速度が1秒当たり1品目である場合、許容誤差は±2位置から±1位置へ自動的に変更される。許容誤差の変更は、問い合せ速度の変更に比例し、または正比例し、または幾何学的に比例し、または問い合せ速度に基づいて別の方法で変えられる。
【0025】
RFID読取装置が、例に提示したように、RFID票をより速い問い合せ速度で確実に問い合わせることができない場合、本発明の前述の実施形態を実施することが困難である。すなわち、いくつかのRFID読取装置は、1秒当たり5品目を問い合わせることが不可能であり、その代わりに1秒当たり2品目を読み取り続け、他の3品目をうまく問い合わせることに単純に失敗する。この例およびその他の例で、解像度はやはりユーザによって、または自動的に変えられる。これは、RFID読取装置の「読取範囲」内に同時に位置付けられるRFID票の数を測定することによって行われうる。例えば、RFID読取装置の読取範囲が、例えば棚の6インチ区間内で、読取装置の周りに集まるRFID票を検出するのに十分である場合、「標準的(normal)」本の区分において、RFID読取装置は6つのRFID票を同時に検出するかもしれない。「薄い」品目の領域において、RFID読取装置は24のRFID票を同時に検出するかもしれないし、または、「厚い」品目の領域において、RFID読取装置は3つの票のみを同時に検出するかもしれない。上記の測定に基づいて、RFID読取装置は、アルゴリズムを通じて、各棚に関して個別にその棚順序の許容誤差を自動的に調整することができる。前述の実施形態の場合と同様に、許容誤差の調整は、棚が走査されるときに動的に行われることが可能であり、それゆえに、一端に薄い品目を含みかつ他端に厚い品目を含む棚が、当該棚の異なる部分に関して異なる許容誤差で処理されるかもしれない。いずれの場合でも、許容誤差の変更は、同時に検出される票の数に比例し、または正比例し、または幾何学的に比例し、または測定される票の数に基づいて別の方法で変えられる。
【0026】
9.RFID票無し品目からRFID票付き品目への変換
本発明の別の態様が、便宜上変換中の例外発見と呼ばれる。ここで、変換とは、その用語が本願明細書で使用されているように、RFID票無し品目をRFID票付き品目へ変換するプロセスを指している。変換ステーションの一つの有用な実施形態において、品目に用いられるバーコードまたは他の品目識別子が走査されるか、またはプロセッサに入力される。さらに、このプロセッサは、その情報を使用して、データベース内の品目に関連するであろうRFID票を作成する。他の情報、例えば、当該品目に関連する現存のデータベース内の情報もまた、当該品目に関して作成されるRFID票にて使用される。この情報は、例えば、品目のタイプ、当該品目が回覧されているか否かに関する情報、品目に関する公的記録または破損日に関する情報、またはその他の情報を含む。次いでRFID票は品目内または品目上に配置され、要望に応じて品目が処理される。どれくらい多くの品目を変換する必要があるかによって、変換処理は費用がかかるけれども、通常、係員の便益に十分値するものになりうる。
【0027】
品目の集まりをRFID票付き品目へ変換する際に、不要な費用を最小限にするための一つの方法は、本発明の上記態様の主題である。この態様に係る実施形態において、変換ステーションは、RFID票無し品目が品目のリストにあるか否か、または、変換されるべきではない品目のカテゴリ内にあるか(または代替的に、変換される品目が品目のリストにあるか、または、変換されるべきである品目のカテゴリ内にあるか)を決定する追加の工程を実施する。すなわち、RFID票無し品目の収集を制御する人または実体が、おそらく変換の便益がその費用を正当化しないために、いくつかの品目が変換される必要がないことを決定する。これは、より古い品目、まれにしかまたは決して使用されない品目、傷んだ品目、同じ品目の複数のコピー、または短い保管期限を有する品目(例えば定期刊行物)等に関する場合に起こりうる。これらのタイプの品目は現存のデータベース内の情報に基づいて列挙されるか、または、クラス(例えば、「5年より古い品目」または「傷んだ品目」)によって列挙される。変換ステーションが、変換のために変換ステーションに提示された品目を識別するデータを(バーコードを走査する、文字を光学的に読み取る、オペレータによって入力されたデータを受け取る、または、別の方法でデータを得ることによって)受け取る場合、上記変換ステーションは、当該品目が変換に適していない品目として識別されたか否か(または代替的に、品目が変換に適する品目として識別されなかったか否か)を決定する。そうである場合、変換ステーションはその状態を表示する信号を送る。そうでない場合、変換が続行しうる。このように、最少数の品目のみをRFID票付き品目へ変換することが必要であり、これは、特に、さもなければRFID票付き品目になった後すぐに収集物から除外されるであろうと思われる品目に関して、時間および金銭両方の節約をもたらす。
【0028】
前述の本発明の特定の実施形態において、データベースが、ユーザがRFID票付き品目へ変換することを望まない品目(品目に関して知られている情報から決定されうる特定の品目または品目の特性)から作成される。あるいは、データベースは、もっぱら、ユーザがRFID票付き品目へ変換することを望む品目(品目に関して知られている情報から決定されうる特定の品目または品目の特性)から作成される。いずれの場合でも、当該データベースは(ダウンロードすることによって、または取り外し可能なデータ記憶装置からアップロードすることによって)変換ステーションへ転送されるか、または別の方法で変換ステーションへアクセスすることが可能にされ、次いで、各々の品目に関連して非RFID識別システムから得られる情報がデータベースと比較されて、当該品目がRFID票付き品目へ変換されるべきか否かが決定されうる。
【0029】
他の動作もまた、RFID票無し品目をRFID票付き品目へ変換する過程で実行される。例えば、変換のために提示された品目のリストを、存在するとしてデータベースに表示された品目のリストと比較することによって、当該品目が変換されている間に、品目の在庫管理が行われる。この情報から、見つからないと推測される品目のリストがユーザによって作成される。変換中に実行されうる別の動作は、変換のために提示される品目が、正しい順序にあるか、または予想される順序にあるか、またはアルゴリズム順序にあるかを決定する動作である。変換中、ユーザは、代表的に、第1の品目を図書館の棚のような保管領域から選択し、当該品目を変換ステーションに提示し、次いで受け取り、品目ごとに関連するRFID票を付けるので、上記の動作は可能である。次いでユーザは、当該品目を保管領域の適切な位置に置き換え、次の品目を選択する。ユーザが品目を順番に変換する場合、提示される品目の順序が、予想される順序、正しい順序、またはアルゴリズム順序にある品目のリストと厳密に(各品目が、その正確な位置に存在するか否か)比較されるか、あるいは近似的に(各品目が、その予想位置に対して所定の数の位置内に存在するか否か)比較される。次いで、変換のために提示される品目が、正確な順序または近似的に正しい順序にない場合、変換ステーションはユーザに知らせる。
【0030】
10.リストの一致および記憶
‘870米国特許は、対象品目に関する情報がRFID読取装置に提供される場合に、保管領域内のRFID票付き品目を探索するために使用されうるRFID読取装置を開示する。このような対象品目のグループ分けに関する情報、例えば、グループまたはリスト名または他の識別子がRFID読取装置に最初に与えられる場合、RFID読取装置は、RFID票付き品目を問い合わせ、問い合わされた品目がリスト上の任意の品目と一致するか否かを決定し、そうである場合、一致する品目に関する情報を格納することができる。例えば、対象品目のリストが、RFID読取装置に提供され、「見つからない品目(missing items)」のような識別子を付与されて、保管領域に有るはずであるが現在見つけられない品目を識別することができる。この例では、RFID読取装置が保管領域内の品目に関連するRFID票に出会い、RFID票を問い合わせ、このRFID票が、「見つからない品目」リスト中の項目と一致する情報を含む場合、RFID読取装置は、問い合わされたRFID票から検索されるか、または、それに関する情報を、データベース内の「見つからない品目」と呼ばれるデータ収集カテゴリに格納するということもありうる。
【0031】
このようなデータ記憶動作は自動的に、またはRFID読取装置のユーザに指示した後に実施されるということもありうるし、在庫管理データベースが、この在庫管理データベースにより得られる情報により連続的かまたは定期的に更新されるかもしれない。「探索リスト(search list)」と呼ばれる品目リストは、ユーザまたは顧客が、例えば、見つけたり借り出したり、または使用し、または傷つけ、または保管し、または移すことを望む品目に関するものである。このような対象品目を保管領域で見つけることは、このタイプのシステムのユーザにとって有用である。それゆえに、自動的なデータ収集能力を利用することができない場合、ユーザは、後の処理のために品目を保存する必要があるかもしれないし、または前述のように、あるタイプのデータ収集能力を用いて、当該品目に関する情報を「手動で(manually)」格納するために特別に努力する必要があるかもしれない。したがって、本発明の実施形態は、時間、およびRFID読取装置のユーザによる努力を節減することが可能になる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象品目に関連する無線周波識別タグに関する情報を収集する方法であって、
無線周波識別タグ読取装置に関連するユーザインタフェースを用いて、品目のカテゴリを選択する工程(a)と、
前記無線周波識別タグ読取装置を使用して、対象品目に関連する少なくとも1つの無線周波識別タグを問い合わせる工程(b)と、
少なくとも1つの品目に関する情報を選択した前記カテゴリと関連付ける工程(c)と、を含む方法。
【請求項2】
対象品目に関連する無線周波識別タグを問い合わせる方法であって、
無線周波識別タグ読取装置に関連するユーザインタフェースを用いて、品目の少なくとも2つのカテゴリを選択する工程(a)と、
前記無線周波識別タグ読取装置を使用して、対象品目に関連する少なくとも一つの無線周波識別タグを問い合わせる工程(b)と、
前記カテゴリのうちの少なくとも一つ内の問い合わされた前記無線周波識別タグに関連するような少なくとも一つの品目に関する情報を分類する工程(c)と、を含む方法。
【請求項3】
無線周波識別タグに関連する品目を識別する方法であって、
いくつかの品目に関連する項目を含むデータベースを提供する工程(a)と、
品目に関連する無線周波識別タグを問い合わせる工程(b)と、
前記データベースに無い品目に関連する無線周波識別タグが問い合わされる場合、ユーザに指示を与える工程(c)と、を含む方法。
【請求項4】
無線周波識別タグに関連する対象品目に関する情報を得る方法であって、
各々が品目に関連するような無線周波識別タグを問い合わせて、前記品目が保管領域内に所定の順序にあるか否かを決定する第1の目的のために情報を得る工程(a)と、
前記品目の保管領域における有無を決定する第2の目的のために、前記工程(a)で得られた情報を使用する工程(b)と、を含む方法。
【請求項5】
無線周波識別タグに関連する品目の在庫リストを調整する方法であって、
無線周波識別タグ読取装置を使用して、品目に関連するような少なくとも一つの無線周波識別タグを問い合わせる工程(a)と、
前記品目は有るとして在庫リストに載っているか否かを決定する工程(b)と、無い場合には、
前記在庫リストが品目は無いと表示することをユーザにリアルタイムで示す工程(c)と、
ユーザが、前記無線周波識別タグ読取装置に関連するユーザインタフェースを用いて、前記品目は有ることをリアルタイムで確認することを可能にする工程(d)と、を含む方法。
【請求項6】
無線周波識別タグに関連する品目の在庫リストを調整する方法であって、
無線周波識別タグ読取装置を使用して、各々が品目に関連する無線周波識別タグを問い合わせる工程(a)と、
有るとして在庫リストに表示される品目が、前記無線周波識別タグが問い合わされた品目の中に有るか否かを決定する工程(b)と、無い場合には、
前記在庫リストが前記品目は有ると表示することをユーザにリアルタイムで示す工程(c)と、
ユーザが、前記無線周波識別タグ読取装置に関連するユーザインタフェースを用いて、前記品目は無いことをリアルタイムで確認することを可能にする工程(d)と、を含む方法。
【請求項7】
無線周波識別タグに関連する品目に関するデータを収集する方法であって、
無線周波識別タグ読取装置を使用して、各々が品目に関連する無線周波識別タグを問い合わせる工程(a)であって、前記品目は、保管領域におけるそれらの所望の位置に関連する順序で配列されないか、または問い合わされない工程と、
前記保管領域における品目の所望の位置に関連する順序で、前記無線周波識別タグから得られる情報を編成する工程(b)と、
前記工程(b)からの編成された情報をユーザに提供する工程と、を含む方法。
【請求項8】
品目を無線周波識別タグ無し品目から無線周波識別タグ付き品目へ変換する方法であって、
無線周波識別タグ付き品目へ変換すべき品目のリストを提示する工程(a)と、
無線周波識別タグ無し品目から情報を得て、前記品目を識別する工程(b)と、
前記無線周波識別タグ無し品目がリストに存在するか否かを決定する工程(c)と、を含む方法。
【請求項9】
無線周波識別タグにそれぞれ関連する対象品目を探索する方法であって、
品目のリストを無線周波識別タグ読取装置に提示する工程(a)と、
少なくとも一つの対象品目に関連する無線周波識別タグを問い合わせる工程(b)と、
前記無線周波識別タグから得られる情報を前記リストと比較する工程(c)と、
問い合わされた品目が前記リストに有ることを表示するデータベース記録を作成する工程(d)と、を含む方法。

【公開番号】特開2008−251041(P2008−251041A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−153471(P2008−153471)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【分割の表示】特願2003−504348(P2003−504348)の分割
【原出願日】平成14年5月1日(2002.5.1)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】