説明

導通検査装置

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコネクタに収容されている端子金具の導通検査装置に関し、特に、端子挿入方向と直交方向のコネクタハウジングの側壁に設けられた導通検査溝から導通検査用のプローブを挿入し、端子収容室内に挿入係止されている端子金具にサイドより接触させて導通検査を行うサイドプロープ型の導通検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コネクタに収容されている端子金具の導通検査装置は、一般に、コネクタの端子収容室に対して、相手型コネクタとの嵌合側開口より導通検査用のプローブを挿入し、該プローブ先端を端子収容室内に挿入係止されている端子金具に接触させて導通検査を行っている。しかしながら、端子金具が雌型である場合には、プローブ挿入側からは雌型端子金具の中空部しか見えず、プローブを接触させる端子金具端面が見えない問題がある。また、端子金具に対して相手方端子の挿入側と同一側からプローブを挿入した場合、プローブにより端子金具やコネクタに損傷を発生させると、相手方コネクタとの嵌合時に、電気接触信頼性や嵌合精度に問題が生じる恐れがある。
【0003】
そのため、特に雌型端子金具の導通検査を行う場合には、端子収容室の先端開口からではなく、端子挿入方向と直交方向のサイドに導通検査溝を設け、該導通検査溝よりプローブを挿入し、端子金具のサイドにプローブを接触させて導通検査を行うサイドプローブ型の導通検査装置とすることが望まれている。
【0004】
この種のサイドプローブ型導通検査装置として、本出願人は先に特開平6−258373号において、図7に示すような導通検査装置を提供している。該装置は、コネクタ1に側壁に設けた導通検査溝1aに挿入するプローブ2を、図示のようにL形状とし、下向きに屈折させた先端部2aを導通検査溝1aに挿入させる構成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成とした場合、プローブ2を保持しているプローブホルダー2aをコネクタ1を保持しているコネクタホルダー(図示せず)に前後進させると共に上下作動させなければならず、プローブホルダー2の移動機構が複雑となる問題がある。さらに、コネクタ1には、その一側壁(図中、上側壁)にしか導通検査溝1aを設けることができず、言い換えれば、コネクタ1には端子収容室を1段しか設けることができない。コネクタは端子収容室を上下2段で設けている場合が多く、この種の上下2段の端子収容室を備えたコネクタに対しては上記装置を適用できない問題がある。
【0006】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、プローブホルダーの動作をコネクタホルダー側への前後進の動作のみで行えるようにすると共に、上下2段に端子収容室が設けられているコネクタに対しても、該コネクタの両サイドに設ける導通検査溝へプローブを同時に挿入して導通検査が行えるサイドプローブ型の導通検査装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、端子挿入方向と直交方向のコネクタハウジングの側壁に導通検査溝が設けられたコネクタに対して、導通検査用のプローブを導通検査溝から挿入して、端子収容室に挿入係止されている端子金具の側面に弾性接触させる導通検査装置において、
上記コネクタを保持するコネクタホルダと、該コネクタホルダに対して前後進可能なプローブホルダとを備え、該プローブホルダの先端面にコネクタ嵌合凹部を設け、該コネクタ嵌合凹部の内側壁に、上記コネクタの導通検査溝と対応する間隔をあけて複数のプローブ収容孔を設け、各プローブ収容孔内に、スプリングと、該スプリングで付勢される接触子とからなるプローブを収容し、上記接触子をコネクタ嵌合凹部の内側壁面から突出させ、
かつ、上記プローブホルダはリンクによりレバーと連結され、該レバー操作で前後進させる一方、上記プローブの接触子は、プローブホルダがレバー操作で最前位置まで前進すると、コネクタ側壁との接触により傾斜揺動姿勢で導通検査溝に落ち込み、プローブホルダーがレバー操作で最前位置から僅少後退すると、プローブと導通検査溝との距離が縮まり、スプリングの付勢力により傾斜角度を減少して導通検査溝への最深挿入姿勢となり、端子金具と接触し、プローブホルダの後退で、接触子が揺動して導通検査溝から離脱する構成としていることを特徴とする導通検査装置を提供している。
【0008】
上記のように、本発明では、プローブホルダーに設けたコネクタ嵌合凹部に突出させるプローブを、スプリングと、接触子との分割型とすることにより、接触子を揺動可能および出没可能としているため、プローブホルダーを前後進させる動作だけで、コネクタの導通検査溝に接触子を挿入させて、端子金具に弾性接触させることが出来ると共に、検査後に離脱させることもできる。
【0009】
具体的には、コネクタを保持したコネクタホルダー側にプローブホルダーを前進させると、プローブホルダーの先端のコネクタ嵌合凹部がコネクタに外嵌していく。コネクタ嵌合凹部の内側壁より突出しているプローブホルダーの接触子は、コネクタ側壁に押されて、プローブ収容孔へとスプリングに抗して押し戻されると共に後方へ傾く。コネクタ側壁に設けた導通検査溝に接触子が達するとプローブホルダーを僅かに後退させて、接触子を傾斜状態から少し垂直状態の方へ戻し、接触子をスプリングの付勢力で導通検査溝へと挿入し、端子金具の側面に垂直方向に接触する。導通検査後にプローブホルダーを後退させると、接触子は導通検査溝のエッジで押されて前方に傾き、導通検査溝から抜け出てコネクタ側壁と当接するとスプリングに抗してプローブ収容孔へと押し戻され、コネクタよりコネクタ嵌合凹部が離脱すると、スプリングにより付勢されてコネクタ嵌合凹部の内面より突出する位置に復帰する。
【0010】
一方、コネクタハウジングの側壁に穿設した導通検査溝に挿入して、端子収容室内に挿入係止した端子金具と接触させるために、プローブの長さを短くでき、かつ、該プローブをスプリングと接触子とからなる分割型としているため、接触子自体の長さを極端に短くすることができる。さらに、接触子は端子金具の側面に垂直方向より弾性接触させるため、端子金具およびコネクタに接触子が損傷を与えないようにできる。
【0011】
また、上記プローブホルダのコネクタ嵌合凹部には、その両側の内側壁に上記プローブ収容孔を設けて上記プローブを収容してもよい。このようにすると、コネクタハウジングの両側壁に設けられた導通検査溝に上記接触子が挿入して、端子金具と弾性接触させることができ、より確実な導通検査を実現できる。さらに、コネクタ端子収容室が2段のコネクタに対しても、各段の端子収容室に連通する導通検査溝をコネクタハウジングの両側壁に穿設しておくことにより、前記した導通検査装置では検査できなかった端子収容室が2段のコネクタの導通検査も行うことができる。なお、コネクタ嵌合凹部の一方のサイド内面にのみプローブを取り付けて、端子収容室が1段のコネクタ用としても良いことは言うまでもない。
【0012】
上記した内容より、本発明の導通検査装置で検査されるコネクタ収容端子は、雌型の端子金具の場合に特に好適に用いることができる。即ち、従来の導通検査装置では雌型の端子金具に対してプローブを容易に接触させることが出来なかったが、コネクタハウジングの側壁に設ける導通検査溝を、雌型の端子金具のバレル分以外の部分に対応させた位置に設けておくと、導通検査溝から挿入する接触子先端を雌型の端子金具の側面に確実且つ簡単に接触させることができる。
【0013】
また、本発明は、上記したように、プローブホルダはリンクによりレバーと連結され、該レバー操作で前後進させる一方、
上記プローブの接触子は、プローブホルダがレバー操作で最前位置まで前進すると、コネクタ側壁との接触により傾斜揺動姿勢で導通検査溝に落ち込み、プローブホルダーがレバー操作で最前位置から僅少後退すると、プローブと導通検査溝との距離が縮まり、スプリングの付勢力により傾斜角度を減少して導通検査溝への最深挿入姿勢となり、端子金具と接触する構成としている。
【0014】
このようにプローブホルダをリンクを介してレバーと連結すると、レバー操作でプローブホルダの前後進が可能となり、端子に対してプローブを直交させる導通検査でも、従来の導通検査と同様、レバー操作で容易に行える。また、リンクの長さやレバーとの関係等を適宜設定することで、リンクを最も倒した位置より少し前の時点でリンク動作の死点を設定することができる。これによりレバーを倒す操作のみで、リンクの死点位置になるとプローブホルダを最前位置まで前進し、更にレバーを最後まで倒すことでプローブホルダを僅少後退できる。この一連のプローブホルダの動きにより、プローブの接触子を導通検査溝へ落ち込ませてから、プローブホルダの動きに伴い最深挿入姿勢で端子金具と接触できる。
【0015】
上記接触子は、上記スプリング先端と当接する球状頭部と、該球状頭部から突出した軸部とからなる形状とし、軸部が上記プローブ収容孔の先端開口と隙間をあけて揺動自在に上記嵌合凹部に突出させることが好ましい。このように、接触子の球状頭部をスプリングの先端に圧接しておくと、接触子を容易に任意の方向に揺動させることができる。
【0016】
また、スプリングの後端はプローブホルダに取り付けるプリント回路基板(PCB)を介して導線と接続し、該導線を検出手段と接続させている。従来は、プローブを導線に直接に圧着接続する構成としているが、上記のようにプリント回路基板を介してプローブと導線とを間接接続する構成とすると、プローブホルダーの先端側にプローブを固定したことによるプローブホルダーの長尺化を抑制でき、従来の導通検査装置のプローブホルダーと同程度の長さにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る導通検査装置10を示しており、図板等への取付用となるベース板11上にコネクタホルダ12とプローブホルダ13を夫々対向するように設けている。上記導通検査装置10は、端子金具Tを挿入する方向と直交する方向でコネクタハウジングCaの側壁Cbに導通検査溝Cdが設けられており、端子金具Tが2段で設けられているコネクタCを検査対象としている。
【0018】
コネクタホルダ12は、ベース板11に固定されており、上面12aよりコネクタ保持用の切欠12bを設けている。この切欠12bの断面形状は検査対象のコネクタCの外形断面形状と同等にしており、上面12a側より切欠12bにコネクタCを嵌め込むと、確実に固定されるようにしている。
【0019】
一方、プローブホルダ13は、ベース板11上に設けられたレール11a上に設置されると共に、プローブホルダ13のコネクタホルダ側との反対側にレバー14をベース板11上に前後回転可能に設け、このレバー14の回転中心14bより一定距離離れた点14aとプローブホルダ13の後端側の一点13eをリンク15で繋ぐことにより、レバー14の前後操作でプローブホルダ13が前後進するようにしている。
【0020】
なお、上記レバー14、リンク15倒を含むリンク機構は、レバー14を後方に倒れた状態からコネクタホルダ12側となる前方へ前進回転させるにつれ、プローブホルダ13がコネクタホルダ12へ近接するようにしており、プローブホルダ13の先端面13aがコネクタホルダ12の前面12cと当接した状態でリンク15がいわゆる死点となるように位置関係を設定している。また、この死点の位置関係から少しだけレバー14を前進回転可能にしており、よって、レバー14を上記死点状態から最前状態に動かすと、プローブホルダ13はコネクタホルダ12と接してから少し後退移動する。
【0021】
プローブホルダ13は、両側に後述するプリント回路基板16をネジ止めすると共に、先端面13aには、コネクタホルダ12に保持されたコネクタCが嵌め込まれる嵌合凹部13bを設けている。この嵌合凹部13b内部の両側の内側壁13cには、図2(A)に示すように、プローブ用の収容孔13dを検査対象のコネクタCの導通検査溝Cbと同ピッチで設けている。なお、上記収容孔13dは、図2(B)(C)に示すように、内側壁13cの壁面から近傍付近のみは、溝形状に形成した溝部13fにし、以降、外側面まで円穴部13gに形成してプリント回路基板16が取り付けられる面13hまで連通するようにしている。
【0022】
上記収容孔13dには、図3に示すプローブ17が収容されている。プローブ17は、接触子18と導通部材製のスプリング19から構成されており、接触子18は球状頭部18aと軸部18bより形成されている。このように分割することで、プローブ17の全長が短くなるようにしている。接触子18は、図2(B)に示すように、軸部18bを上記収容孔13dの溝部13fに軸部18の先端が内側壁13cの壁面より突出するように収める共に、球状頭部18aはスプリング19と一緒に円穴部13gに収容している。このようにして、球状頭部18aはスプリング19の先端19aと接触して付勢された状態となり、軸部18bは溝部18bの両端側に隙間をあけて中央に位置し、溝部13fの溝方向の何れの方向にも揺動自在にしていると共に、スプリング19の縮み方向にも移動可能にしている。
【0023】
一方、スプリング19の後端19bはプリント回路基板16の導通回路部16aと接触している。プリント回路基板16は、図4に示すように、帯状の導通回路部16aを上記収容孔13dと同ピッチで水平方向に設けており、各導通回路部16aの後端には導線Dを半田付けしており、この導線Dを導通検査装置(図示せず)に接続している。よって、接触子18はスプリング19と当接することにより導通しており、スプリング19もプリント基板16の導通回路部16aとの接触で導通しているため、接触子18で検知された信号は、スプリング19、導通回路部16a、導線Dを順に通って導通検査装置へと送られている。なお、プローブホルダ13の先端面13aには、プローブホルダ13の前進位置確認用となる位置用プローブ25も取り付けられている。
【0024】
次に、上記導通検査装置10を用いた導通検査状況を図5(A)〜(E)に示す。先ず、図5(A)に示すように、コネクタホルダ12に、検査対象のコネクタCを嵌め込んでいる。次に、図5(B)に示すように、レバー14を前方に回転移動させ、プローブホルダ13を前進させると、プローブ17の接触子18の軸部18bの先端がコネクタCの先端面Ccと接触する。さらにレバー14を前方に回転すると、プローブホルダ13も前進するため、図5(C)に示すように、接触子18はコネクタCの先端面Ccに押され、プローブホルダ13の前進方向と反対側に揺動して傾斜すると共にスプリング19の縮側にも移動し、スプリング19の付勢力が高まった状態になっている。なお、この状態では、プローブホルダ13の位置用プローブ25の先端がコネクタホルダ12の前面12cに押されてオン状態となっている。
【0025】
さらに、図5(D)のように、レバー14をリンク15が死点位置になるように前方回転させると、プローブホルダ13の先端面13aとコネクタホルダ12が接して、コネクタCが更にコネクタ嵌合部13bの奥に嵌め込まれた対置関係となり、高まったスプリング19の付勢力の影響も受けて接触子18の先端が導通検査溝Cdに落ち込んでいる。この状態から、図5(E)に示すように、レバー14を最前位置まで移動させると、プローブホルダ13が死点を越えるため少し後退する。この後退により、コネクタ嵌合部13c中のコネクタCも少しだけ抜け出る方向に移動するため、コネクタCの導通溝検査溝Cdと収容孔13dの距離間が縮まり、導通検査溝Cd内の軸部18bがスプリング19の付勢力で導通検査溝Cdの奥の方へ確実に入り込んで、端子金具Tの側面と垂直方向に接触する。この接触状態では、位置用プローブ25のオン状態の条件も満たしているので導通検査を行い、コネクタCの良否を判断するようにしている。
【0026】
検査終了後は、図6(A)〜(E)に示すように、プローブホルダ13をコネクタホルダ12より離反させている。即ち、レバー14を最前位置より後方回転させると、図6(A)に示すように、リンク15が再度死点位置を通過する。よって、コネクタCがコネクタ嵌合部13bに最も入り込んだ状態となり、コネクタCの導通検査溝Cdと収容孔13dの距離が広がり、接触子18が端子金具Tより離れる。
【0027】
上記位置よりレバー14を後方回転させると、図6(B)に示すように、プローブホルダ13が後退し、コネクタCが少し抜け出た位置関係となり、導通検査溝Cdと収容孔13dがほぼ対向する位置となり、それに伴い、接触子18も直立状態になっている。この状態よりレバー14を更に後方回転させると、図6(C)に示すように、コネクタCが一段と抜け出た位置関係となり、また、接触子18はプローブホルダ13の後退に伴い、コネクタホルダ12側へ揺動して傾斜し、導通検査溝Cdの前側端部に軸部18bの先端が位置するようになる。
【0028】
レバー14を一段と後方回転させると、図6(D)に示すように、プローブホルダ13の後退により、接触子18が導通検査溝Cdより抜け出て、レバー14を最後側位置まで後方回転すると、コネクタCはプローブホルダ13のコネクタ嵌合凹部13bより離脱して、検査が終了したコネクタCをコネクタホルダ12より取り出せるようにしている。
【0029】
なお、導通検査装置10は、上記形態に限定されるものではなく、コネクタの端子金具数に合わせて分離型プローブの設置数は適宜増減しており、また、検査対象のコネクタが端子金具を一段しか設けていないタイプでは、分離型プローブもコネクタ嵌合凹部のいずれか一方の内壁に設けるようにして、検査装置自体にかかるコストの低減するようにしている。さらに、プローブホルダの前後進移動は上述したレバー操作以外にも、シリンダーやモータ等を利用して行うようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
上記した説明より明らかなように、本発明の導通検査装置を用いると、従来導通検査が困難であったタイプのコネクタも容易かつ確実に検査することができ、しかも、端子金具を2段で装着するタイプのコネクタにまで適用することができる。また、導通検査に用いるプローブを接触子とスプリングとからなるプローブを用いているので、プローブの全長が短くなると共に、該分散型プローブと導線との接触をプリント回路基板を介して行うことで、プローブホルダの全幅をコンパクトに収め、また導通部分は簡易な機構で構成でき、装置の設置用スペースやメンテナンス等も従来の検査装置と同程度に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導通検査装置の斜視図である。
【図2】(A)はプローブホルダのコネクタ嵌合側からの視図、(B)はプローブホルダのプローブ収容状況を示す要部断面図、(C)は(B)におけるA−A断面図である。であり、
【図3】プローブの斜視図である。
【図4】プリント回路基板の斜視図である。
【図5】(A)〜(E)は導通検査に至る状態を示す概略図である。
【図6】(A)〜(E)は導通検査終了後の概略図である。
【図7】従来の導通検査を示す概略図である。
【符号の説明】
10 導通検査装置
12 コネクタホルダ
13 プローブホルダ
13b コネクタ嵌合凹部
13d 収容孔
14 レバー
15 リンク
17 プローブ
18 接触子
19 スプリング
C コネクタ
Cd 導通検査溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子挿入方向と直交方向のコネクタハウジングの側壁に導通検査溝が設けられたコネクタに対して、導通検査用のプローブを導通検査溝から挿入して、端子収容室に挿入係止されている端子金具の側面に弾性接触させる導通検査装置において、
上記コネクタを保持するコネクタホルダと、該コネクタホルダに対して前後進可能なプローブホルダとを備え、該プローブホルダの先端面にコネクタ嵌合凹部を設け、該コネクタ嵌合凹部の内側壁に、上記コネクタの導通検査溝と対応する間隔をあけて複数のプローブ収容孔を設け、各プローブ収容孔内に、スプリングと、該スプリングで付勢される接触子とからなるプローブを収容し、上記接触子をコネクタ嵌合凹部の内側壁面から突出させ、
かつ、上記プローブホルダはリンクによりレバーと連結され、該レバー操作で前後進させる一方、上記プローブの接触子は、プローブホルダがレバー操作で最前位置まで前進すると、コネクタ側壁との接触により傾斜揺動姿勢で導通検査溝に落ち込み、プローブホルダーがレバー操作で最前位置から僅少後退すると、プローブと導通検査溝との距離が縮まり、スプリングの付勢力により傾斜角度を減少して導通検査溝への最深挿入姿勢となり、端子金具と接触し、プローブホルダの後退で、接触子が揺動して導通検査溝から離脱する構成としていることを特徴とする導通検査装置。
【請求項2】
上記接触子は、上記スプリング先端と当接する球状頭部と、該球状頭部から突出した軸部とからなる形状で、該軸部が上記プローブ収容孔の先端開口と隙間をあけて揺動自在に上記コネクタ嵌合凹部に突出している構成としていることを特徴とする請求項1に記載の導通検査装置。
【請求項3】
上記スプリングの後端はプローブホルダに取り付けるプリント回路基板を介して導線と接続させている請求項1または請求項2に記載の導通検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【特許番号】特許第3575379号(P3575379)
【登録日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【発行日】平成16年10月13日(2004.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−72237(P2000−72237)
【出願日】平成12年3月15日(2000.3.15)
【公開番号】特開2001−264377(P2001−264377A)
【公開日】平成13年9月26日(2001.9.26)
【審査請求日】平成14年7月18日(2002.7.18)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【参考文献】
【文献】特開平08−008027(JP,A)
【文献】実開昭59−180687(JP,U)
【文献】実開平03−099364(JP,U)
【文献】特開平06−317624(JP,A)