説明

小型情報機器

【課題】良好な操作性を実現できる小型情報機器を提供する。
【解決手段】筺体10の前面10aに、第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22を有する。これにより、各光学式ナビゲーションデバイス21,22毎に、表示画面部11に対する操作を入力できる。したがって、第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22によって、タッチパネルで行うことができた(画面の拡大、縮小等の)マルチタッチ操作を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、スマートフォン等の小型情報機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、従来の携帯電話に代わってインターネット機能が強化された所謂スマートフォンと呼ばれる携帯情報端末が急速に普及している。このようなスマートフォンは、4インチ程度の表示画面とインターネット接続機能をもち、従来ノートPCで行なっていたWeb閲覧等が、いつでもどこでも容易に可能となる。なお、これらの機器では、入力デバイスとしてタッチパネルが装備されているものが多い。このようなタッチパネルシステムでは、特開2011−165217号公報(特許文献1)に示されるように、様々な工夫を行ない操作性の向上を図っている。
【0003】
その入力例としては、1本の指で直接アイコンに触れることで、そのアイコンを選択でき、1本の指を左または右に動かすことで、ページ送りやページ戻し等の操作が、直観的にできる。さらには、タッチした2本の指の間隔を変えることで、画面の拡大や縮小といった所謂マルチタッチ操作にも対応できる。
【0004】
しかしながら、この程度の画面サイズでは、指で各種操作を行なう場合に、どうしても誤タッチが発生する。すなわち、ページ送りや大きなアイコンの選択、拡大縮小等の場合には、画面上のタッチを行なう位置の絶対座標精度はあまり重要ではないが、テキスト操作やリンク先の選択などでは、高い絶対座標精度が必要となる。そして、小型情報機器では、タッチパネルに表示される文字サイズに比べて、通常は指先のほうが大きいため、目的の場所からずれた位置を選択してしまうという所謂誤タッチが発生するのである。
【0005】
これを防ぐためには、正確な場所選択の前に該当エリア付近をあらかじめ拡大しておくという事前の操作を必要とするが、これは、操作性の低下につながる。また、タッチパネルを搭載した液晶パネルは価格が高いため、低価格帯のスマートフォンに搭載することは困難である。
【0006】
このような課題の対策として、タッチパネルの代わりに光学式ナビゲーションデバイスを搭載した低価格スマートフォンや、タッチパネルに加えてさらに光学式ナビゲーションデバイスが搭載したスマートフォンがある。
【0007】
これらの製品では、例えば、図11に示されるように、表示画面部102の下側に、ホームボタン107を搭載し、このホームボタン107に、光学式ナビゲーションデバイスを内蔵している。
【0008】
この光学式ナビゲーションデバイスは、赤外線光源、イメージセンサおよび光学系からなる。その原理は、赤外光源から照射された赤外光が指先を照らし、その反射像を、光学系を通して、イメージセンサで検出して指の動きを検知する。そして、このイメージセンサの検出結果から、入力操作(ジェスチャ)を判断して、画面を操作する。
【0009】
すなわち、ボタン上に置かれた指先の動作方向とスピードを入力パラメータとして用いるものである。なお、操作の決定動作は、通常、ホームボタン107を押下することで、検知される。光学式ナビゲーションデバイスを用いれば、指先を動かすことで目的位置に高精度でカーソルを移動する操作ができ、誤タッチの発生を防げる。もちろん、デバイス上で指を左右に動かすことで、ページ送りやページ戻りにも対応できる。さらには、画面に直接タッチしないため、画面が汚れたりする心配はない。
【0010】
このため、光学式ナビゲーションデバイスを、タッチパネルの代わりに利用したり、タッチパネルの欠点を補完するデバイスとして利用されている。
【0011】
上記光学式ナビゲーションデバイスでは、タッチパネルの代わりや補完デバイスとして有効ではあるが、1本の指で操作することが基本となるため、ジェスチャ入力の種類が限定されてしまう。すなわち、基本的には、カーソル等の2次元方向の正確な動きを得ることに限定されるのである。このままでは、前述のタッチパネルでできた(画面の拡大、縮小等の)マルチタッチ操作を行うことができない問題がある。
【0012】
もちろん、事前に何らかの操作を行ない、モードを切り替えて指の動きを画像の拡大や縮小に対応させることも可能ではある。例えば、通常モードでは、指の移動に伴ってカーソルの移動やページめくり操作を行ない、拡大縮小モードが選ばれると、例えば、上に指を動かせば拡大し、下に指を動かせば縮小し、さらには、指の移動スピードが速いと拡大縮小率を大きくし、指の移動スピードが遅いと拡大縮小率を小さくするといった設定が考えられる。しかし、この時には、事前のモード変更というステップが余分に要求されてしまうため、ユーザーはできるだけ単純な操作で入力を行なうことができない問題がある。
【0013】
一方、今後、普及拡大が予測されるスマートテレビでは、インターネット接続が可能となりPCのような操作が必要となる。このためには従来のリモコンにはなかった自由なポインティング機能等が求められる。このために、特許4040935号公報(特許文献2)に示されるように、リモコンにマウスのようなポインティングデバイスを搭載することが提案されている。しかしながら、専用リモコンでこれを行なうには、それぞれの家庭にある複数のTVに応じたリモコン数が必要となるうえ、それぞれのTVに応じた操作方法を覚えなければならない。
【0014】
そこで、特開2010−165289号公報(特許文献3)に示すように、1台の携帯電話にマウスデバイスをさらに搭載しリモコンとして利用するという提案がなされている。しかし、これでは1台の機器に2つのポインティングデバイスを搭載するという無駄が発生する。
【0015】
これに対して、このような無駄を省くために、スマートフォンのタッチパネルを用いてアプリで全てのTVをコントロールすることも提案されている。この方式では、余計なポインティングデバイスを搭載することなく、アプリをインストールするだけですべてのTVに応じた操作が可能となり、前記の課題は解決する。しかし、スマートフォンのタッチパネルでのTV操作では、慣れ親しんだマウスと全く同一の良好な操作性が望めない問題がある。
【0016】
なお、特表2008−532185号公報(特許文献4)に、複数のタッチセンシングデバイスを搭載したハンドヘルド電子装置が提案されている。しかし、このタッチセンシングデバイスとは、電気的に動作するデバイスであり、タッチパッド、タッチパネル、タッチスクリーン、タッチセンシティブハウジングを指し示しており、タッチセンシングデバイスには、光学式ナビゲーションデバイスは含まれていない。また、当然に、光学式マウスとして利用することも、記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特開2011−165217号公報
【特許文献2】特許4040935号公報
【特許文献3】特開2010−165289号公報
【特許文献4】特表2008−532185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
そこで、この発明の課題は、良好な操作性を実現できる小型情報機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記課題を解決するため、この発明の小型情報機器は、
筺体と、
上記筺体の前面に配置された表示画面部と、
上記筺体に設けられると共に、上記筺体の外部に位置する被検出物の移動方向および移動距離を光学的に検出する複数の光学式ナビゲーションデバイスと、
上記光学式ナビゲーションデバイスによって検出された上記被検出物の移動方向および移動距離の情報に基づいて、上記表示画面部に対する入力操作を判断する判断部と、
上記判断部によって判断された上記入力操作に基づいて、上記表示画面部に表示される表示状態を制御する制御部と
を備えることを特徴としている。
【0020】
この発明の小型情報機器によれば、複数の光学式ナビゲーションデバイスを有するので、各光学式ナビゲーションデバイス毎に、表示画面部に対する操作を入力できる。これにより、複数の光学式ナビゲーションデバイスによって、タッチパネルで行うことができた(画面の拡大、縮小等の)マルチタッチ操作を行うことができる。
【0021】
したがって、ユーザーは単純な操作で入力を行うことができて、良好な操作性を実現できる。また、当然に、光学式ナビゲーションデバイスにより操作を入力できるので、タッチパネルで発生していた誤タッチという問題がなく、また、画面に直接タッチしないため、画面が汚れない。
【0022】
また、一実施形態の小型情報機器では、上記複数の光学式ナビゲーションデバイスは、上記筺体の前面のみに、または、上記筺体の背面のみに、または、上記筺体の前面と背面のそれぞれに、配置されている。
【0023】
この実施形態の小型情報機器によれば、上記複数の光学式ナビゲーションデバイスを、上記筺体の前面と背面の少なくとも一方に、配置することにより、光学式ナビゲーションデバイスを機器のデザインに合わせて配置できる。
【0024】
また、一実施形態の小型情報機器では、
上記光学式ナビゲーションデバイスによって検出される上記被検出物は、指であり、
上記各光学式ナビゲーションデバイスは、それぞれ、異なる指を同時に検出し、
上記判断部は、上記各光学式ナビゲーションデバイスによって同時に検出された情報に基づいて、入力操作を判断する。
【0025】
この実施形態の小型情報機器によれば、上記判断部は、上記各光学式ナビゲーションデバイスによって同時に検出された情報に基づいて、入力操作を判断するので、複数の光学式ナビゲーションデバイスを複数の指で同時に操作することによって、タッチパネルの所謂マルチタッチと同等の入力操作を行なうことができる。
【0026】
また、一実施形態の小型情報機器では、上記判断部は、上記各光学式ナビゲーションデバイスによって同時に検出された情報である異なる指の移動方向の組み合わせに基づいて、入力操作を判断する。
【0027】
この実施形態の小型情報機器によれば、上記判断部は、上記各光学式ナビゲーションデバイスによって同時に検出された情報である異なる指の移動方向の組み合わせに基づいて、入力操作を判断するので、入力操作の判断に、異なる指の移動方向の組み合わせを用いることができ、入力操作の判断が容易になる。
【0028】
また、一実施形態の小型情報機器では、上記判断部によって判断される入力操作は、上記表示画面部に表示される表示の拡大または縮小または回転である。
【0029】
この実施形態の小型情報機器によれば、上記判断部によって判断される入力操作は、上記表示画面部に表示される表示の拡大または縮小または回転であるので、従来の方式ではモード変更等の操作が余計に必要であったが、本方式では直接操作が可能となる。したがって、非常に操作性が優れた入力のユーザーインターフェイスを実現できる。
【0030】
また、この発明の小型情報機器は、
筺体と、
上記筺体の前面に配置された表示画面部と、
上記筺体の背面に設けられると共に、上記筺体の外部に位置する被検出物の移動方向および移動距離を光学的に検出する光学式ナビゲーションデバイスと、
上記光学式ナビゲーションデバイスによって検出された上記被検出物の移動方向および移動距離の情報に基づいて、上記表示画面部、または、上記筺体の外側に位置する外部表示デバイスに対する入力操作を判断する判断部と、
上記判断部によって判断された上記入力操作に基づいて、上記表示画面部または上記外部表示デバイスに表示される表示状態を制御する制御部と
を備えることを特徴としている。
【0031】
この発明の小型情報機器によれば、上記筺体の背面に光学式ナビゲーションデバイスを有するので、この光学式ナビゲーションデバイスを、机等の上でマウスのように使用することが可能となり、新たにマウス専用のデバイスを追加搭載することない。
【0032】
したがって、本発明の小型情報機器をスマートTV等のリモコンとして用いる場合、マウスのような良好な操作性を実現できる。また、当然に、光学式ナビゲーションデバイスを筺体の背面に配置することで、筺体前面のスペース全体を表示画面部として使用できる。
【0033】
また、一実施形態の小型情報機器では、上記光学式ナビゲーションデバイスを指での入力操作を検出するために使用する指操作モードと、上記光学式ナビゲーションデバイスを光学式マウスとして使用するマウスモードとの何れか一方を選択する選択部を備える。
【0034】
この実施形態の小型情報機器によれば、上記選択部は、指操作モードとマウスモードとの何れか一方を選択するので、本発明の小型情報機器を手で保持して使用する場合は、選択部により指操作モードが選択されて、指で光学式ナビゲーションデバイスを操作できる。一方、本発明の小型情報機器を机やテーブル等の上に置いて使用する場合は、選択部によりマウスモードが選択されて、光学式ナビゲーションデバイスをマウスとして操作できる。
【0035】
ここで、光学式ナビゲーションデバイスを前面ではなく背面に配置した理由は、マウス操作時に前面の表示画面部をクリックボタンとして使用できると共に、表示画面部に擦り傷が発生することを防ぐためである。
【0036】
また、一実施形態の小型情報機器では、
上記筺体の背面に、上記光学式ナビゲーションデバイスの近傍に、近接センサを設け、
上記選択部は、上記近接センサにて近接物体が検知されたときに、上記マウスモードを選択する。
【0037】
この実施形態の小型情報機器によれば、上記選択部は、上記近接センサにて近接物体が検知されたときに、上記マウスモードを選択するので、近接センサが机等の存在を検知した場合、光学式ナビゲーションデバイスをマウスとして使用する。
【0038】
また、一実施形態の小型情報機器では、
上記制御部は、
上記選択部にて上記マウスモードが選択された際の上記光学式ナビゲーションデバイスによって検出される上記被検出物の移動方向を、上記選択部にて上記指操作モードが選択された際の上記光学式ナビゲーションデバイスによって検出される上記被検出物の移動方向とは反転して、認識して、
上記表示画面部または上記外部表示デバイスに表示される表示状態を制御する。
【0039】
この実施形態の小型情報機器によれば、上記制御部は、上記選択部にて上記マウスモードが選択された際の上記被検出物の移動方向を、上記選択部にて上記指操作モードが選択された際の上記被検出物の移動方向とは反転して、認識して、表示画面部または外部表示デバイスに表示される表示状態を制御するので、マウスモード時の操作と、指操作モード時の操作とを、誤認しない。
【0040】
また、一実施形態の小型情報機器では、上記光学式ナビゲーションデバイスは、上記光学式ナビゲーションデバイスの受発光側の一面が、上記筺体の背面から奥まった位置となるように、組み込まれている。
【0041】
この実施形態の小型情報機器によれば、上記光学式ナビゲーションデバイスは、上記光学式ナビゲーションデバイスの受発光側の一面が、上記筺体の背面から奥まった位置となるように、組み込まれているので、光学式ナビゲーションデバイスをマウスとして使用する場合、光学式ナビゲーションデバイスの受発光側の一面に対して、マウス操作に起因する擦り傷の発生を防止できる。
【0042】
また、一実施形態の小型情報機器では、上記光学式ナビゲーションデバイスは、上記光学式ナビゲーションデバイスの受発光側の一面のうちのセンシング領域が、上記受発光側の一面のうちのセンシング領域の他の領域面から奥まった位置となるように、形成されている。
【0043】
この実施形態の小型情報機器によれば、上記光学式ナビゲーションデバイスは、上記光学式ナビゲーションデバイスの受発光側の一面のうちのセンシング領域が、上記受発光側の一面のうちの他の領域面から奥まった位置となるように、形成されているので、光学式ナビゲーションデバイスをマウスとして使用する場合、光学式ナビゲーションデバイスの受発光側の一面のセンシング領域に対して、マウス操作に起因する擦り傷の発生を防止できる。また、光学式ナビゲーションデバイスを筺体に組み込む時の制約を少なくできる。
【0044】
また、一実施形態の小型情報機器では、上記筺体の背面に、突起部を設けている。
【0045】
この実施形態の小型情報機器によれば、上記筺体の背面に、突起部を設けているので、光学式ナビゲーションデバイスをマウスとして使用する場合、光学式ナビゲーションデバイスの受発光側の一面に対して、マウス操作に起因する擦り傷の発生を防止できる。また、光学式ナビゲーションデバイスを筺体に組み込む時の制約を少なくできると共に、光学式ナビゲーションデバイス自体の形状の制約を少なくできる。
【発明の効果】
【0046】
この発明の小型情報機器によれば、複数の光学式ナビゲーションデバイスを有するので、複数の光学式ナビゲーションデバイスによってマルチタッチ操作を行うことができ、良好な操作性を実現できる。
【0047】
この発明の小型情報機器によれば、筺体の背面に光学式ナビゲーションデバイスを有するので、スマートTV等のリモコンとして用いる場合、マウスのような良好な操作性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施形態の小型情報機器を示す正面図である。
【図2】小型情報機器のブロック図である。
【図3】第1の光学式ナビゲーションデバイスの簡略断面図である。
【図4】表示の拡大について説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態の小型情報機器を示す正面図である。
【図6A】本発明の第3実施形態の小型情報機器を示す正面図である。
【図6B】小型情報機器の背面図である。
【図6C】小型情報機器の側面図である。
【図7】小型情報機器のブロック図である。
【図8】小型情報機器をマウスとして使用した状態を説明する説明図である。
【図9】他の小型情報機器の側面図である。
【図10】別の小型情報機器の側面図である。
【図11】従来の小型情報機器を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0050】
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態の小型情報機器の正面図である。図1に示すように、この小型情報機器1は、スマートフォンであり、筺体10と、筺体10の前面10aに配置された表示画面部11とを有する。
【0051】
上記表示画面部11は、タッチパネル機能を有している。このタッチパネル機能は、例えば、特開2011−165217号公報(特許文献1)に記載されているように、周知の技術であり、電気的に動作する。つまり、表示画面部11を指でタッチすることで、表示画面部11に入力操作を行なうことができる。例えば、黒丸で示した位置A(X,Y)を指でタッチすることで、その近辺のおよその位置を選択することができる。また、表示画面部11の画面上の任意の位置で、指を右から左へなぞることでページ送りがなされる。
【0052】
上記筺体10の前面10aには、表示画面部11の下側に、第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22が設けられている。第1の光学式ナビゲーションデバイス21は、正面視、左側に位置し、第2の光学式ナビゲーションデバイス22は、正面視、右側に位置している。第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22は、筺体10の外部に位置する被検出物としての指の移動方向および移動距離を光学的に検出する。
【0053】
上記第1の光学式ナビゲーションデバイス21と上記第2の光学式ナビゲーションデバイス22との間には、ホームボタン23が設けられている。このホームボタン23を押すことで、表示画面部11の表示状態を、ホーム状態とする。
【0054】
上記筺体10の前面10aには、スピーカ15とマイク16とが設けられている。スピーカ15は、表示画面部11の上側に位置し、マイク16は、表示画面部11の下側に位置する。
【0055】
図2は、上記小型情報機器1のブロック図を示す。図2に示すように、小型情報機器1は、さらに、アンテナ25、無線部26、判断部27および制御部28を有する。アンテナ25は、図示しない基地局との間で無線信号を送受信する。無線部26は、アンテナ25で送受信される無線信号の周波数選択や周波数変換などを行う。
【0056】
上記判断部27は、上記第1、上記第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22によって検出された指の移動方向および移動距離の情報に基づいて、表示画面部11に対する入力操作を判断する。
【0057】
上記制御部28は、上記判断部27によって判断された上記入力操作に基づいて、表示画面部11に表示される表示状態を制御する。この表示状態とは、例えば、画面上でのカーソルの移動や、画面の拡大や縮小などである。また、制御部28は、スピーカ15、マイク16、ホームボタン23および無線部26を制御する。
【0058】
図3は、上記第1の光学式ナビゲーションデバイス21の簡略断面図を示す。図3に示すように、第1の光学式ナビゲーションデバイス21は、ケーシング30と、ケーシング30内に配置された光源31、レンズ32およびイメージセンサ33とを有する。
【0059】
上記ケーシング30は、筺体10の前面10aに取り付けられている。上記光源31は、ケーシング30の開口30aから外側に、赤外線などの光を発光する。上記レンズ32は、光源31から発光され指によって反射された反射光を、集光する。上記イメージセンサ33は、レンズ32によって集光された反射光を検出して、指の移動方向および移動距離を検出する。なお、第2の光学式ナビゲーションデバイス22は、第1の光学式ナビゲーションデバイス21と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0060】
図1と図2に示すように、上記第1の光学式ナビゲーションデバイス21を左手の指で操作し、同時に、上記第2の光学式ナビゲーションデバイス22を右手の指で操作することによって、第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22によって、タッチパネルと同等の入力操作を行う。
【0061】
つまり、上記各光学式ナビゲーションデバイス21,22は、それぞれ、異なる指を同時に検出し、上記判断部27は、各光学式ナビゲーションデバイス21,22によって同時に検出された情報に基づいて、入力操作を判断する。
【0062】
具体的に述べると、上記判断部27は、各光学式ナビゲーションデバイス21,22によって同時に検出された情報である異なる指の移動方向の組み合わせに基づいて、入力操作を判断する。この判断部27によって判断される入力操作は、例えば、表示画面部11に表示される表示の拡大または縮小または回転である。
【0063】
次に、上記小型情報機器1の操作について説明する。
【0064】
上記表示画面部11の画面を操作する際に、画面上での位置精度が必要となるときは、上記第1、上記第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22の何れか一方を用いて、指により、操作および入力を行なう。
【0065】
例えば、写真や地図等のデータが画面に表示されている場合、第1の光学式ナビゲーションデバイス21を操作すると、画面上のカーソルが動き、一方、第2の光学式ナビゲーションデバイス22を操作すると、写真や地図データ画像が任意の方向にスクロールする。
【0066】
さらに、2つの指を上記第1、上記第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22のそれぞれに乗せて、ホームボタン23側から両方の指を遠ざける動作、すなわち指の間隔を広げる動作をすると、画像がカーソル位置を中心に拡大し、近づける動作をすると縮小表示となる。つまり、異なる指の移動方向が互いに左右に遠ざかる方向である場合、表示の拡大となり、異なる指の移動方向が互いに左右に近づく方向である場合、表示の縮小となる。
【0067】
ここで、表示の拡大について説明すると、図4のフローチャートに示すように、表示画面部11を拡大縮小可能な画面表示とし(ステップS1)、第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22による検知を開始する(ステップS2)。第1の光学式ナビゲーションデバイス21によって左手の指が左に動いたことを検出し(ステップS3)、かつ、第2の光学式ナビゲーションデバイス22によって右手の指が右に動いたことを検出すると(ステップS4)、画像を拡大する(ステップS5)。一方、第1の光学式ナビゲーションデバイス21によって左手の指が左に動いたことを検出せず(ステップS3)、または、第2の光学式ナビゲーションデバイス22によって右手の指が右に動いたことを検出しないとき(ステップS4)、再度、第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22による検知を開始する(ステップS2)。
【0068】
なお、上記第1の光学式ナビゲーションデバイス21に乗せた指を下側に動かし、同時に、上記第2の光学式ナビゲーションデバイス22に乗せた指を上側に動かすと、画像がカーソル位置を中心に半時計方向に回転するようにしてもよい。つまり、異なる指の移動方向が互いに上下に遠ざかる方向である場合、表示の回転となる。また、拡大縮小率や回転角度は、指のスピードに比例させることが望ましい。また、異なる指の移動方向の他の組み合わせに基づいて、表示画面部11を異なる表示状態としてもよい。
【0069】
上記構成の小型情報機器1によれば、上記第1、上記第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22を有するので、各光学式ナビゲーションデバイス21,22毎に、表示画面部11に対する操作を入力できる。これにより、第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22によって、タッチパネルで行うことができた(画面の拡大、縮小等の)マルチタッチ操作を行うことができる。
【0070】
したがって、ユーザーは単純な操作で入力を行うことができて、良好な操作性を実現できる。また、当然に、光学式ナビゲーションデバイス21,22により操作を入力できるので、タッチパネルで発生していた誤タッチという問題がなく、また、画面に直接タッチしないため、画面が汚れない。
【0071】
また、上記判断部27は、上記各光学式ナビゲーションデバイス21,22によって同時に検出された情報に基づいて、入力操作を判断するので、第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22を異なる指で同時に操作することによって、タッチパネルの所謂マルチタッチと同等の入力操作を行なうことができる。
【0072】
また、上記判断部27は、上記各光学式ナビゲーションデバイス21,22によって同時に検出された情報である異なる指の移動方向の組み合わせに基づいて、入力操作を判断するので、入力操作の判断に、異なる指の移動方向の組み合わせを用いることができ、入力操作の判断が容易になる。
【0073】
また、上記判断部27によって判断される入力操作は、上記表示画面部11に表示される表示の拡大または縮小または回転であるので、従来の方式ではモード変更等の操作が余計に必要であったが、本方式では直接操作が可能となる。したがって、非常に操作性が優れた入力のユーザーインターフェイスを実現できる。
【0074】
(第2の実施形態)
図5は、この発明の第2実施形態の小型情報機器を示す正面図である。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、ホームボタンの構成が相違する。なお、この第2の実施形態において、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
【0075】
図5に示すように、この小型情報機器1Aのホームボタン23Aは、上記第1実施形態の光学式ナビゲーションデバイス21,22と同様の構成を含んでいる。そして、表示画面部11のカーソル操作を、ホームボタン23Aに含まれる光学式ナビゲーションデバイスで行なう一方、表示画面部11のマルチタッチ操作を、第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22で行なうようにする。これによって、ホームボタン23Aと第1、第2の光学式ナビゲーションデバイス21,22の役目を分けることができて、ユーザーにとって操作がよりわかり易くなる。
【0076】
(第3の実施形態)
図6Aは、この発明の第3実施形態の小型情報機器を示す正面図である。図6Bは、小型情報機器の背面図である。図6Cは、小型情報機器の側面図である。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第3の実施形態では、光学式ナビゲーションデバイスの位置および作用が相違する。なお、この第3の実施形態において、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
【0077】
図6Aと図6Bと図6Cに示すように、この小型情報機器1Bでは、筺体10の前面10aに、表示画面部11、スピーカ15およびマイク16を配置し、筺体10の背面10bに、光学式ナビゲーションデバイス40および近接センサ42を配置している。
【0078】
上記表示画面部11、上記スピーカ15および上記マイク16は、上記第1実施形態で説明したものと同じ構成であるため、説明を省略する。
【0079】
上記光学式ナビゲーションデバイス40は、筺体10の外部に位置する被検出物としての指や机などの移動方向および移動距離を光学的に検出する。光学式ナビゲーションデバイス40の構成は、上記第1実施形態の図3に示す第1の光学式ナビゲーションデバイス21の構成と同じである。
【0080】
上記光学式ナビゲーションデバイス40は、光学式ナビゲーションデバイス40の受発光側の一面41が、筺体10の背面10bから奥まった位置となるように、筺体10に組み込まれている。受発光側の一面41とは、図3に示すケーシング30の開口30a側の一面をいう。
【0081】
上記近接センサ42は、光学式ナビゲーションデバイス40の近傍に設けられている。近接センサ42は、この近接センサ42に近接物体が接近したときに、近接物体を検知する。
【0082】
図7は、上記小型情報機器1Bのブロック図を示す。図7に示すように、小型情報機器1Bは、さらに、アンテナ25、無線部26、判断部27A、制御部28Aおよび選択部29を有する。アンテナ25および無線部26は、上記第1実施形態で説明したものと同じ構成であるため、説明を省略する。
【0083】
上記判断部27Aは、上記光学式ナビゲーションデバイス40によって検出された指や机などの移動方向および移動距離の情報に基づいて、表示画面部11または外部表示デバイス45に対する入力操作を判断する。
【0084】
上記外部表示デバイス45は、例えば、スマートTVやノートPCなどの表示デバイスであり、筺体10の外側に位置する。外部表示デバイス45は、無線または有線を介して、制御部28Aに接続される。
【0085】
上記制御部28Aは、上記判断部27Aによって判断された上記入力操作に基づいて、表示画面部11または外部表示デバイス45に表示される表示状態を制御する。この表示状態とは、例えば、画面上でのカーソルの移動や、画面の拡大や縮小などである。また、制御部28は、スピーカ15、マイク16および無線部26を制御する。
【0086】
上記選択部29は、指操作モードと、マウスモードとの何れか一方を選択する。指操作モードとは、光学式ナビゲーションデバイス40を指での入力操作を検出するために使用するモードである。マウスモードとは、光学式ナビゲーションデバイス40を光学式マウスとして使用するモードである。
【0087】
具体的に述べると、上記選択部29は、近接センサ42にて近接物体が検知されたときに、上記マウスモードを選択する。このとき、上記制御部28Aは、選択部29にてマウスモードが選択された際の光学式ナビゲーションデバイス40によって検出される机等の静止物体の移動方向を、選択部29にて指操作モードが選択された際の光学式ナビゲーションデバイス40によって検出される指の移動方向とは反転して、認識して、表示画面部11または外部表示デバイス45に表示される表示状態を制御する。
【0088】
次に、上記小型情報機器1Bの操作について説明する。
【0089】
上記光学式ナビゲーションデバイス40を用いて小型情報機器1B自体の操作を行なう場合、人差し指を光学式ナビゲーションデバイス40に乗せて動かし、表示画面部11の画面のカーソル移動等の入力動作を行なう。このとき、近接センサ42は、指を近接物体として検知しないため、選択部29は、指操作モードを選択する。
【0090】
一方、上記小型情報機器1Bを、スマートTVのリモコンやノートPC等の入力デバイスとして利用したい場合、小型情報機器1Bにおいて専用のアプリケーションを起動し、図8に示すように、小型情報機器1Bの筺体背面10bを机やテーブル等の静止物体5に接するように置いて、小型情報機器1Bをマウスのようにすべらせる。
【0091】
上記光学式ナビゲーションデバイス40は、小型情報機器1Bの移動に伴う静止物体5の表面の模様の移動方向や量を検知し、小型情報機器1BからBluetooth(登録商標)等の通信手段により、スマートTV等の外部表示デバイス45と通信を行なうことで、小型情報機器1Bは入力デバイスとして機能する。
【0092】
このとき、上記近接センサ42は、静止物体5を近接物体として検知し、小型情報機器1Bの筺体背面10bが静止物体5と接していると判断するため、選択部29は、マウスモードを選択する。そして、制御部28Aは、静止物体5の移動方向を指の移動方向と反転して認識して、外部表示デバイス45に表示される表示状態を制御する。
【0093】
上記小型情報機器1Bを光学式マウスとして使用する際、表示画面部11の画面上のアイコンをタッチすることで、マウスのクリック動作を行なうようにしてもよい。また、表示画面部11の画面上で指を滑らすことで、スクロールマウスのように使用するようにしてもよい。
【0094】
ここで、上記小型情報機器1Bをマウスとして使用しても、図6Cに示すように、上記光学式ナビゲーションデバイス40の受発光側の一面41が、筺体10の背面10bから奥まった位置となるように、筺体10に組み込まれているので、光学式ナビゲーションデバイス40の受発光側の一面41に対して、マウス操作に起因する擦り傷の発生を防止できる。つまり、光学式ナビゲーションデバイス40の受発光側の一面41は、机などの静止物体5と接しないため、光学式ナビゲーションデバイス40の受発光側の一面41を擦り傷の発生から保護することができる。
【0095】
なお、図9に示すように、光学式ナビゲーションデバイス40Aを、光学式ナビゲーションデバイス40Aの受発光側の一面41のうちのセンシング領域41aが、受発光側の一面41のうちのセンシング領域41a以外の他の領域41bの面から奥まった位置となるように、形成してもよい。このセンシング領域41aとは、赤外線などの光を実際に受発光する領域である。したがって、光学式ナビゲーションデバイス40Aをマウスとして使用する場合、光学式ナビゲーションデバイス40Aの受発光側の一面41のセンシング領域41aに対して、マウス操作に起因する擦り傷の発生を防止できる。また、光学式ナビゲーションデバイス40Aを筺体10に組み込む時の制約を少なくできる。つまり、光学式ナビゲーションデバイス40Aの受発光側の一面41の他の領域41bを、筺体10の背面10bと面一にできる。
【0096】
また、図10に示すように、筺体10の背面10bに、突起部50を設けるようにしてもよい。したがって、光学式ナビゲーションデバイス40をマウスとして使用する場合、光学式ナビゲーションデバイス40の受発光側の一面41に対して、マウス操作に起因する擦り傷の発生を防止できる。また、光学式ナビゲーションデバイス40を筺体10に組み込む時の制約を少なくできると共に、光学式ナビゲーションデバイス40自体の形状の制約を少なくできる。つまり、光学式ナビゲーションデバイス40の受発光側の一面41を、筺体10の背面10bと面一にしても、突起部50により、光学式ナビゲーションデバイス40の受発光側の一面41と机等の静止物体5との間に、隙間が形成されて、光学式ナビゲーションデバイス40の受発光側の一面41の傷の発生を防止できる。
【0097】
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記第1から上記第3の実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
【0098】
また、表示画面部を、タッチパネル機能を有さない通常の表示画面としてもよい。また、光学式ナビゲーションデバイスを、3つ以上設けてもよい。
【0099】
また、複数の光学式ナビゲーションデバイスを、筺体の前面のみに、または、筺体の背面のみに、または、筺体の前面と背面のそれぞれに、配置してもよく、光学式ナビゲーションデバイスを機器のデザインに合わせて配置できる。
【符号の説明】
【0100】
1,1A,1B 小型情報機器
5 静止物体(被検出物)
10 筺体
10a 前面
10b 背面
11 表示画面部
21 第1の光学式ナビゲーションデバイス
22 第2の光学式ナビゲーションデバイス
23,23A ホームボタン
25 アンテナ
26 無線部
27,27A 判断部
28,28A 制御部
29 選択部
40,40A 光学式ナビゲーションデバイス
41 受発光側の一面
41a センシング領域
41b 他の領域
42 近接センサ
45 外部表示デバイス
50 突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筺体と、
上記筺体の前面に配置された表示画面部と、
上記筺体に設けられると共に、上記筺体の外部に位置する被検出物の移動方向および移動距離を光学的に検出する複数の光学式ナビゲーションデバイスと、
上記光学式ナビゲーションデバイスによって検出された上記被検出物の移動方向および移動距離の情報に基づいて、上記表示画面部に対する入力操作を判断する判断部と、
上記判断部によって判断された上記入力操作に基づいて、上記表示画面部に表示される表示状態を制御する制御部と
を備えることを特徴とする小型情報機器。
【請求項2】
請求項1に記載の小型情報機器において、
上記複数の光学式ナビゲーションデバイスは、上記筺体の前面のみに、または、上記筺体の背面のみに、または、上記筺体の前面と背面のそれぞれに、配置されていることを特徴とする小型情報機器。
【請求項3】
請求項1または2に記載の小型情報機器において、
上記光学式ナビゲーションデバイスによって検出される上記被検出物は、指であり、
上記各光学式ナビゲーションデバイスは、それぞれ、異なる指を同時に検出し、
上記判断部は、上記各光学式ナビゲーションデバイスによって同時に検出された情報に基づいて、入力操作を判断することを特徴とする小型情報機器。
【請求項4】
請求項3に記載の小型情報機器において、
上記判断部は、上記各光学式ナビゲーションデバイスによって同時に検出された情報である異なる指の移動方向の組み合わせに基づいて、入力操作を判断することを特徴とする小型情報機器。
【請求項5】
請求項4に記載の小型情報機器において、
上記判断部によって判断される入力操作は、上記表示画面部に表示される表示の拡大または縮小または回転であることを特徴とする小型情報機器。
【請求項6】
筺体と、
上記筺体の前面に配置された表示画面部と、
上記筺体の背面に設けられると共に、上記筺体の外部に位置する被検出物の移動方向および移動距離を光学的に検出する光学式ナビゲーションデバイスと、
上記光学式ナビゲーションデバイスによって検出された上記被検出物の移動方向および移動距離の情報に基づいて、上記表示画面部、または、上記筺体の外側に位置する外部表示デバイスに対する入力操作を判断する判断部と、
上記判断部によって判断された上記入力操作に基づいて、上記表示画面部または上記外部表示デバイスに表示される表示状態を制御する制御部と
を備えることを特徴とする小型情報機器。
【請求項7】
請求項6に記載の小型情報機器において、
上記光学式ナビゲーションデバイスを指での入力操作を検出するために使用する指操作モードと、上記光学式ナビゲーションデバイスを光学式マウスとして使用するマウスモードとの何れか一方を選択する選択部を備えることを特徴とする小型情報機器。
【請求項8】
請求項7に記載の小型情報機器において、
上記筺体の背面に、上記光学式ナビゲーションデバイスの近傍に、近接センサを設け、
上記選択部は、上記近接センサにて近接物体が検知されたときに、上記マウスモードを選択することを特徴とする小型情報機器。
【請求項9】
請求項8に記載の小型情報機器において、
上記制御部は、
上記選択部にて上記マウスモードが選択された際の上記光学式ナビゲーションデバイスによって検出される上記被検出物の移動方向を、上記選択部にて上記指操作モードが選択された際の上記光学式ナビゲーションデバイスによって検出される上記被検出物の移動方向とは反転して、認識して、
上記表示画面部または上記外部表示デバイスに表示される表示状態を制御することを特徴とする小型情報機器。
【請求項10】
請求項6から9の何れか一つに記載の小型情報機器において、
上記光学式ナビゲーションデバイスは、上記光学式ナビゲーションデバイスの受発光側の一面が、上記筺体の背面から奥まった位置となるように、組み込まれていることを特徴とする小型情報機器。
【請求項11】
請求項6から9の何れか一つに記載の小型情報機器において、
上記光学式ナビゲーションデバイスは、上記光学式ナビゲーションデバイスの受発光側の一面のうちのセンシング領域が、上記受発光側の一面のうちのセンシング領域の他の領域面から奥まった位置となるように、形成されていることを特徴とする小型情報機器。
【請求項12】
請求項6から9の何れか一つに記載の小型情報機器において、
上記筺体の背面に、突起部を設けていることを特徴とする小型情報機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−114645(P2013−114645A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−263325(P2011−263325)
【出願日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】