説明

少なくとも2個の複合の垂直成形筒体を具備するパッケージ製造設備

少なくとも2個の複合の垂直成形筒体を具備するパッケージ製造設備であり、上記設備は、少なくとも2個のそれぞれ離れた平行な行路をなす移送器具D、D’を備えた、単一の、モータ駆動の、中央部を通るコンベヤーを具備し、一時的に停止しつつ前進する前記行路は、前記設備の中央にある主モータCによって駆動される、パッケー製造設備。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直成形筒体を有する機械を備えたパッケージ製造設備に関する。参照となる国際分類は、B65bとB65dである。
【背景技術】
【0002】
垂直成形筒体を有するパッケージ製造機の時間当り製造量を増加するためには、パッケージ製造工程のすべての単独作動装置の動作速度を増加する必要があるという事情は知られている。動作速度の前記増加は、技術的工程の様々な段階の連携動作の進み方を変える加速の発生とより短時間で必ず実現されなければならない様々な作業の信頼性を必然的に暗示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決すべき問題は、パッケージ製造工程の様々な段階を実現する各単独作動装置の動作速度を増加させることなく、時間当り製造量を増加するということである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明により提案される解決策は、パッケージ製造工程の様々な段階を実現する各単独装置の動作速度を変えないままで、設備の時間当り製造量を倍増する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】2列の平行した移送器具D、D’に沿って設けられた、単一の中央部を通るモータ駆動コンベヤーCを具備するパッケージ製造設備を概略的に示す。
【図2】最初の2個のパッケージ化した袋体S,S’が、単一の中央部を通るコンベヤーC上に平行の列をなして配置された移送器具D、D’の中にすでに落下した状態の次の段階を示す。
【図3】後続の袋体S,S’の供給段階が進んでゆく様子を示す。
【図4】袋体の頭部の処理として実施され得るいつかの作業の展開を示す。
【図5】袋体の頭部の処理として実施され得るいつかの作業の展開を示す。
【図6】両方の行路で同時製造を行なっている当設備の状況を示す。
【図7】袋体S、S’の平行した列を横に取り出す段階とその後すぐに実施され得る重量管理作業P、P’を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下に、非拘束的な例として添付した図面の個々の図を参照して、本発明を開示する。
【0007】
図1は、2列の平行した移送器具D、D’に沿って設けられた、単一の中央部を通るモータ駆動コンベヤーCを具備するパッケージ製造設備を概略的に示した。下を通過する移送器具D、D’の平行した列に合わせて特に離して配置される2個の垂直成形筒体F、F’によって、移送器具DD、D’の中にパッケージ(袋体)が供給されることに注目すべきである。さらに、図1ではまた、2個の垂直成形筒体F、F’は、余地のスペースをとるために、特に、互いから距離をとって隔てられていることに留意すべきである。2個の袋体S,S’はすでにパッケージ化されているが、まだ切り離されていない状態の初期段階における2個の垂直成形筒体が図1には示されていることに注目すべきである。
【0008】
図2は、最初の2個のパッケージ化した袋体S,S’が、単一の中央部を通るコンベヤーC上に平行の列をなして配置された移送器具D、D’の中にすでに落下した状態の次の段階を示す。図2ではまた、全体の寸法の理由により、袋体S’は、単一のコンベヤーCに沿って袋体Sよりも数ステップ前で落下したことに留意すべきである。
【0009】
図3は、後続の袋体S,S’の供給段階が進んでゆく様子を示す。単一の中央部を通るモータ駆動の搬送コンベヤーC上に配置された移送器具D、D’間の平行した行路の両方に数個の袋体がすでに置かれたことに留意すべきである。
【0010】
図4と図5は、袋体の頭部の処理として実施され得るいつかの作業の展開を示す。
【0011】
図6は、両方の行路で同時製造を行なっている当設備の状況を示す。
【0012】
図7は、袋体S、S’の平行した列を横に取り出す段階とその後すぐに実施され得る重量管理作業P、P’を示す。
【0013】
すべての図において、各単独の詳細部は次のとおりに記号付けされている。
【0014】
Cは、単一の中央部を通るモータ駆動の一時的に停止しながら進む水平コンベヤーである。
【0015】
D及びD’は、パッケージ化した袋体の移送器具である。
【0016】
Eは、袋体の折り畳まれたひれ部に貼られたラベルを示す。
【0017】
F、F’は、垂直成形筒体である。
【0018】
P、P’は、重量管理器具である。
【0019】
S、S’は、パッケージ化した袋体である。
【0020】
T、T’は、垂直成形筒体の移送ベルトである。
【0021】
Uは、ひれ部を完全な形にする、実施され得る作業を示す。
【0022】
Vは、前記ひれ部の一部を切り取る、実施され得る作業を示す。
【0023】
Zは、ひれ部を折り畳み、袋体の頭部にラベルEを貼る作業を示す。
【0024】
添付した各図に概略的に示した当設備の各々単独の成形筒体F、F’の機能は、独立に管理されることが可能である。
【0025】
各成形筒体F、F’には、同一量の同じ製品を包み込む同一の袋体を同時にパッケージ化するために、同等の膜状の可とう性の材料が供給される。
【0026】
この例では、単一の列を有する既知の設備と比較して、生産性は2倍になる一方、パッケージ製造工程の各単独の作動装置の動作速度は同じである。
【0027】
さらに、2個の成形筒体の一方は、膜材ロールの交換などの異なる作業が必要なときには、停止位置に止めることができ、その間、他方の成形筒体は、単独製造状態で作業を続行する。
【0028】
もちろん、2個の成形筒体F、F’は、特注された異なる外観に合わせて袋体を同時にパッケージ化するために、異なる膜材を処理するように使用されることが可能である。
【0029】
パッケージ自体が異なるだけでなく、パッケージ化された内容の製品の品質と量も異なる袋体をパッケージ化するように、異なる形式の2個の成形筒体を備えるように、同じ当設備を構成できることは明らかである。
【0030】
本産業上の発明の目的とする物を形成する設備は、2つの別々の設備よりもずっと安価であることに加えて、総体的な規模の面だけでなく、設備を運転するために必要になる人の面でも相当な運営上の節約を可能にすることに注目すべきである。
【0031】
本発明は、その産業上の様々な局面において最適化されることにより、効果を現わす当設備の全体的な多用途性を強調する。
【0032】
当然、本発明は、規模及び構成的配分に関しても、並びに各種の単独の構成要素またはグループ化した構成要素に関する技術的な選択においても、実際の実現の様々な変形を可能にする。
【0033】
垂直成形筒体の数に応じた複数のそれぞれ離れた平行な行路をなす移送器具を備えた単一の中央部を通るモータ駆動コンベヤーと組み合わせて効果を現わす、少なくとも2個の垂直成形筒体を含み、ここに説明し、図示し、以下に特許請求する特徴をもつすべてのパッケージ製造設備は、本発明の保護範囲の一部をなすものと見なされる。
【0034】
本発明の発見過程の勾配(heuristic gradient)の基点となる発明の核心は、少なくとも2個の垂直成形筒体と垂直成形筒体の数に応じた複数の平行な行路をなす移送器具を備えた単一の中央部を通るモータ駆動コンベヤーとの組合せに主に存する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2個の複合の垂直成形筒体を具備するパッケージ製造設備であり、前記設備は、少なくとも2個のそれぞれ離れた平行な行路をなす移送器具D、D’を備えた、単一の、モータ駆動の、中央部を通るコンベヤーを具備し、一時的に停止しつつ前進する前記行路は、前記設備の中央にある主モータCによって駆動されることを特徴とする、パッケージ製造設備。
【請求項2】
前記垂直成形筒体は、移送器具を備えた、下を通過する前記平行な行路に合わせて配置されるが、寸法上の理由により、相互間に距離をとって隔てられていることを特徴とする、請求項1に記載の、少なくとも2個の複合の垂直成形筒体を具備するパッケージ製造設備。
【請求項3】
パッケージ製造工程の単独の各作動装置の速度は同じにしておいて、時間当りの製造量は、相対した前記垂直成形筒体によって与えられる行路の数に応じて2倍、3倍または4倍に増やされることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の、少なくとも2個の複合の垂直成形筒体を具備するパッケージ製造設備。
【請求項4】
各々単独の成形筒体は独立しており、パッケージのタイプ、形式、内容製品の品質及び量が異なる、様々な種類のパッケージが同時に実現され得ることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の、少なくとも2個の複合の垂直成形筒体を具備するパッケージ製造設備。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2010−533105(P2010−533105A)
【公表日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−515608(P2010−515608)
【出願日】平成19年7月13日(2007.7.13)
【国際出願番号】PCT/IB2007/001974
【国際公開番号】WO2009/010811
【国際公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(510010850)
【Fターム(参考)】