説明

嵌合構造、チャック、再封包装体及び再封包装袋

【課題】高い密封性を有し且つ易開封性を有する嵌合構造、チャック、再封包装体及び包装袋を提供する。
【解決手段】嵌合構造20は、長手方向に延びる雄係合部材21及び雌係合部材31を含み、該雄係合部材は、前記長手方向に延びる基幹22とその両側へ横方向に延びる第1及び第2の雄係合片23、24とを含み、該雌係合部材は、前記長手方向に延びる底壁32とそれから立ち上がり且つ横方向に互いに対向すると共に第1及び第2の雄係合片23、24が配置される溝39を該底壁と画成する第1及び第2の側壁33、34と、第1の側壁33から第2の側壁34へ向かって延びて基幹22が通過する開口37を第2の側壁と共に画成し且つ第1の雄係合片と係合する第1の雌係合片35と、前記長手方向に第2の側壁34から第1の側壁33へ向かって延びて基幹22が通過する開口38を画成し且つ第2の雄係合片24と係合する第2の雌係合片36とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形品同士を密着するように嵌合する嵌合構造と、その構造を有するチャックに関する。また、本発明は、嵌合構造を有する再封包装体及びチャックを有する再封包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
関連の嵌合構造は、プラスチック等の成形品を密着させる。この成形方法により嵌合構造は、構造上、嵌合構造の雄型、雌型構造を各々金型から抜き取る際に、無理抜きにならないような形状に成形されるため、製造された嵌合構造の密封性は劣っていた。また、密封性を重視し、嵌合力が高くなるほど、嵌合構造は、開封及び封止のために強い力を必要とする(特許文献1参照)。
【0003】
また、従来から容器の上部に外側方向へ張り出すフランジ部を設け、このフランジ部に蓋材の周縁を密着させて容器の開放部を密閉する包装体が知られている。かかる包装体では、フランジ部と蓋材の周縁との易剥離加工を施して容器から蓋材が容易に剥離されるよう構成して包装体の開封を行う。この場合、包装体は、蓋材の周縁に摘みを有し、再封性を有しない(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−7161号公報
【特許文献2】特開2005−263277号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、高い密封性を有し且つ易開封性を有する嵌合構造、チャック、再封包装体及び包装袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、符号を付して発明の特徴を説明する。なお、符号は発明の特徴を実施形態に限定しない。
【0007】
発明の第1の特徴は、次の嵌合構造に関する。この嵌合構造(20)は、互いに嵌め合わされると共に長手方向に延びる雄係合部材(21)及び雌係合部材(31)を含む。雄係合部材(21)は、前記長手方向に延びる基幹(22)と、基幹(22)の両側へ横方向に延びる第1及び第2の雄係合片(23、24)とを含む。雌係合部材(31)は、前記長手方向に延びる底壁(32)と、底壁(32)から立ち上がり且つ横方向に互いに対向すると共に第1及び第2の雄係合片(23、24)が配置される溝(39)を底壁(32)と画成する第1及び第2の側壁(33、34)と、第1の側壁(33)から第2の側壁(34)へ向かって延びて基幹(22)が通過する開口(37)を第2の側壁(34)と共に画成し且つ第1の雄係合片(23)と係合する第1の雌係合片(35)と、前記長手方向に第1の雌係合片(35)から離れていると共に第2の側壁(34)から第1の側壁(33)へ向かって延びて基幹(22)が通過する開口(38)を第1の側壁(33)と共に画成し且つ第2の雄係合片(24)と係合する第2の雌係合片(36)とを含む。
【0008】
第1の雌係合片(35)は複数の第1の雌係合片を含み、第2の雌係合片(36)は複数の第2の雌係合片を含み、前記複数の第1の雌係合片と前記複数の第2の雌係合片とは前記長手方向において交互に配置されよもよい。
【0009】
第1の雌係合片(35A)及び第2の雌係合片(36A)の少なくとも一方は底壁(32)と向き合うガイド面(35A2、36A2)を有し、このガイド面(35A2、36A2)は第1又は第2の側壁(33、34)の高さ方向に対して斜めに延びてもよい。
【0010】
第1の雄係合片(23A)及び第2の雄係合片(24A)の少なくとも一方は基幹(22)の高さ方向に対して斜めに延びるガイド面(23A3、24A3)を有してもよい。
【0011】
第1の雌係合片(35B)及び第2の雌係合片(36B)の少なくとも一方は第1又は第2の側壁(33、34)の長手方向に対して斜めに延びる斜辺(35B2、35B3、36B2、36B3)を有してもよい。
【0012】
発明の第2の特徴は、次のチャック(45)に関する。チャック(45)は、発明の第1の特徴を備えた嵌合構造(20)を有する。チャック(45)は、雄係合部材(21)を支持する第1の台座(46)と、雌係合部材(31)を支持する第2の台座(47)とを備える。
【0013】
本発明の第3の特徴は、発明の第1の特徴を備えた嵌合構造(20)を有する再封包装体(10)に関する。
【0014】
再封包装体(10)は、容器(11)と、容器(11)の開口縁に配置されたフランジ(13)と、フランジ(13)と貼り合わされて容器(11)を密閉する蓋材(12)とを含み、嵌合構造(20)は、フランジ(13)と蓋材(12)とを開封可能に固定する。
【0015】
雄係合部材(21)は蓋材(12)に取り付けられ、雌係合部材(31)はフランジ(13)に取り付けられてもよい。
【0016】
雌係合部材(31)は蓋材(12)に取り付けられ、雄係合部材(21)はフランジ(13)に取り付けられてもよい。
【0017】
嵌合構造(20)はフランジ(13)の全周に配置されてもよい。
【0018】
本発明の第4の特徴は、第3の発明の特徴を備えたチャック(45)を有する再封包装袋(40、40A)である。
【発明の効果】
【0019】
本発明の嵌合構造は、密封性に優れ、開封し易く、また、嵌合し易いので封止しやすい。
【0020】
この嵌合構造を包装体に用いることで、包装体は製造時における成形方法により金型から無理なく抜き取ることができる。
【0021】
チャックは包装体だけでなく包装袋にも設けられる。この包装体及び包装袋は高い密封性を有し、且つ、易開封及び易封止可能な再封包装体、再封包装袋となる。
【0022】
嵌合構造は粉かみを防止する構造である。つまり、再封包装体または再封包装袋の内容物が粉体の場合、嵌合構造に粉体が詰まっていたとしても、粉体が容易に嵌合構造から抜け、粉かみを起こさないため、さらに優れた再封性を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
第1の実施形態
第1の実施形態及び第1の実施形態の例として本発明の嵌合構造を説明する。
【0025】
上記嵌合構造20を、再封包装体10に設けた形態について説明する。嵌合構造20は、代わりに嵌合構造20A、20B、もしくは20C、または、これらの組み合わせの構造を用いてよい。
【0026】
再封包装体10の容器11の材質は用途に応じたものを用い、特に限定されない。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂からなるもの、ポリプロピレン/エチレンビニルアルコール共重合体/ポリプロピレンなどの多層構造からなるもの等が好ましい。
【0027】
例えば、レトルト用容器として用いる場合は、融点がレトルト処理温度より高い材質のものを用いる。通常、レトルト処理は120℃近くで行われるため、それよりも融点の高いもの、例えば、ポリプロピレンを用いる。
【0028】
易開封性の蓋材12は、容器11のフランジ13に貼り付けられる。蓋材12は、少なくとも基材層と易剥離機能を有するイージーピールフィルムからなる熱接着層とを、貼り合わせた積層体を用いる。イージーピールフィルムは用途に応じて、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどのブレンド樹脂からなり、共押出しなどの方法により製造されたフィルムでもよい。蓋材12には、例えば、ポリエチレンテレフタレート/DL/イージーピールフィルムの積層体を用いる。ここでのDLはドライラミネーションを表わし、接着剤で貼り合わせていることを意味する。易剥離性の熱接着層は、容器のフランジ表面と同材質のものであれば、熱融着が容易となり、好ましい。必要に応じて、基材層と熱融着層との間にバリア性等の機能を有した中間層を用いてもよい。
【0029】
例えば、レトルト用容器の蓋材として用いる場合は、易剥離性の熱接着層はポリプロピレン系のものを用い、中間層にアルミ箔や、金属、セラミック蒸着フィルム等を用いるなど、水蒸気に対するバリア性を有する積層体を使用する。
【0030】
嵌合構造20は、容器フランジ表面と、蓋材と熱融着して貼り付けるため、熱融着の容易性を考慮し、これらと同材質のものが好ましい。
【0031】
図2、3を参照して、嵌合構造20は、互いに嵌め合わされると共に長手方向に延びる雄及び雌係合部材21、31を含む。
【0032】
雄係合部材21は蓋材12に取り付けられる。雄係合部材21は、基幹22と、基幹22の先端に固定され、基幹22の両側へ横方向に延びる第1及び第2の雄係合片23、24とを含む。
【0033】
雌係合部材31はフランジ13に形成される。雌係合部材31は、底壁32と、底壁32の両端から立ち上がると共に横方向に互いに対向する第1及び第2の側壁33、34とを有する。底壁32並びに第1及び第2の側壁33、34は溝39を画成する。
【0034】
雌係合部材31は、第1の側壁33の上端から第2の側壁34へ向かって底壁32と平行に延びる第1の雌係合片35を含む。雌係合部材31は、第2の側壁34の上端から第1の側壁33へ向けて底壁32と平行に延びる第2の雌係合片36を含む。第1及び第2の雌係合片35、36は、それぞれ第1及び第2の雄係合片23、24と係合する。第1の雌係合片35の先端と第2の側壁34とは、それらの間に開口37を画成する。第2の雌係合片36の先端と第1の側壁33とは、それらの間に開口38を画成する。第1の雄係合部材21の基幹22は、開口37、38を貫通して、基幹22の基端は溝39の中に配置される。
【0035】
図2を参照して、第1の雌係合片35と第2の雌係合片36とは長手方向において交互に配置される。つまり、第1の雌係合片35と第2の雌係合片36とは前記長手方向において離れており、位置的に重ならない。第1の雌係合片35は隣り合う第2の雌係合片36の間に配置される。第2の雌係合片36は隣り合う第1の雌係合片35の間に配置される。
【0036】
なお、雄係合部材21はフランジ13に取り付けられてもよいし、雌係合部材31は蓋材12に取り付けられてもよい。また、嵌合構造20はフランジ13の全周に配置されてもよい。
【0037】
次に、再封包装体10の使用方法を説明する。
【0038】
図1を参照して、容器11に内容物を入れ、摘みを下方へ引っ張り、フランジ13に蓋材12を貼り合わせ、容器11を蓋材12で封止する。このとき、雄係合部材21は雌係合部材31に嵌め合わされる。すなわち、第1及び第2の雄係合片23、24は、それぞれ、第1及び第2の雌係合片35、36の表側に当たる。第1及び第2の雄係合片23、24は上方へ変形し、第1及び第2の雌係合片35、36は下方へ変形する。基幹22は、開口37、38を通過し、その基端は溝39に達する。第1及び第2の雄係合片23、24は、それぞれ、第1及び第2の雌係合片35、36を通過し、第1及び第2の雌係合片35、36の裏側、つまり溝39に達する。第1及び第2の雄係合片23、24は、それぞれ第1及び第2の雌係合片35、36とは係合し、雄係合部材21と雌係合部材24とは嵌め合わされる。第1及び第2の雌係合片35、36は交互に配置されているので、嵌合構造20はより高い密封性を達成する。
【0039】
次に、再封包装体10から内容物を取り出す場合、蓋材12の摘みを持ち上げ、蓋材12をフランジ13から剥がして、容器11を解放すればよい。このとき、第1及び第2の雄係合片23、24は、それぞれ、第1及び第2の雌係合片35、36の裏側に当たり、第1及び第2の雌係合片35、36を上方へ変形させる。基幹22は開口37、38を通過し、雌係合部材31から外に出る。第1及び第2の雄係合片23、24は第1及び第2の雌係合片35、36を通過し、第1及び第2の雌係合片35、36の上方へ達し、雄係合部材21と雌係合部材31とを解除させる。ここで、第1及び第2の雌係合片35、36は長手方向に交互に配置されているので、小さな力で31雌係合部材から21雄係合部材を解除することを許容する。これにより、嵌合構造20は易開封性を達成する。
【0040】
以上の再封包装体10は、優れた密封性、易開封性、易封止性を有する。
【0041】
再封包装体10は、易剥離部の剥離前においては嵌合構造20の密封性が良好なので、レトルト用容器として用いられる。また、易剥離部分を剥離後においては、嵌合構造20を閉じることで、剥離された蓋材12とフランジ13との間から蒸気をぬくことができるので、再封包装体10は電子レンジ用容器として用いられる。
【0042】
嵌合構造20は、開口37、38を有するので、内容物として粉体が溝39に詰まった場合、粉体は容易に溝39から開口37、38を通って抜ける。つまり、嵌合構造20は粉かみを防止するので、優れた封止性を有する。
【0043】
なお、本実施の形態における嵌合構造は、次のように変形してもよい。
【0044】
図4(A)、(B)を参照して、嵌合構造20Aの雄係合片21Aは、変形に係わる第1及び第2の雄係合片23A、24Aを含む。第1及び第2の雄係合片23A、24Aの各々は、基幹22に対して直交するように延びる先端面23A1、24A1と、基幹22に対して平行に延びる側面23A2、24A2とを有する。第1及び第2の雄係合片23A、24Aは、先端面23A1、24A1から側面23A2、24A2へ斜めに延びるガイド面としての斜面23A3、24A3を有する。すなわち、斜面23A3、24A3は、基幹22の高さ方向に対して斜めに延びる。この斜面23A3、24A3は、各雄係合片23A、24Aの変形を小さくして、雌係合部材31Aに雄係合部材21Aを嵌合し易くする。
【0045】
雌係合部材31Aの第1及び第2の雌係合片35A、36Aは、それぞれ、第1及び第2の側壁33、34から直交するように延びる上面35A1、36A1と、上面35A1、36A1に対して斜めに延びるガイド面としての斜面35A2、36A2を有する。すなわち、斜面35A2、36A2は、第1及び第2の側壁33、34から斜め上方へ延びる。この斜面35A2、36A2は、雌係合部材31Aから雄係合部材21Aを外し易くする。すなわち、斜面35A2、36A2は、第1及び第2の雌係合片35A、36Aの変形を小さくし、各雄係合片23A、24Aを上方へ案内する。
【0046】
図5を参照して、嵌合構造20Bの雌係合部材31Bは変形に係わる第1及び第2の雌係合片35B、36Bを含む。第1及び第2の雌係合片35B、36Bは、第1及び第2の側壁33、34と平行な側辺35B1、36B1と、側辺35B1、36B1の両端から対応する側壁33、34へ斜めに延びる斜辺35B2、35B3、36B2、36B3とを有する。つまり、斜辺35B2、35B3、36B2、36B3は、それぞれ第1及び第2の側壁33、34の長手方向に対して斜めに延びる。この斜辺35B2、35B3、36B2、36B3は、小さな力で、雄係合部材21と雌係合部材31Bとを嵌合又は解除させる。
【0047】
図6を参照して、嵌合構造20Cの雌係合部材31Cは、変形に係わる第1及び第2の雌係合片35C、36Cを含む。第1及び第2の雌係合片35C、36Cは、長手方向において間隔S1、S2をおいて配置される。この第1及び第2の雌係合片35C、36Cの配置は、小さな力で、雄係合部材21と雌係合部材31Cとを嵌合又は解除させる。よって、嵌合構造20Cは開封性、再封性において向上する。
【0048】
第2の実施形態
第2の実施形態及び第2の実施形態を例として本発明の嵌合構造を説明する。
【0049】
図7(A)を参照して、再封包装袋40、例えば、スタンディングパウチは、表材41と、表材41と両側縁同士で接着した裏材42とを含む。表材41及び裏材42は、少なくとも基材層及び熱接着層を有する積層フィルムである。再封包装袋40は、表材41及び裏材42の縦方向の周縁と熱融着された底材44を含む。表材41及び裏材42は、その間に空間を画成し、縦方向の両端で開口を画成する。一方の開口は開封口43となる。再封包装袋は、他方の開口を閉じる底材44とを含む。
【0050】
再封包装袋40は、表材41と裏材42を封じるチャック45を含む。図8を参照して、チャック45は嵌合構造20を含み、嵌合構造20は、雄係合部材21と、雄係合部材21と嵌め合わされる雌係合部材31を含む。雄係合部材21及び雌係合部材31の構成は、第1の実施形態のものと同じである。チャック45は、雄係合部材21を固定する第1の台座46と、雌係合部材31を固定する第2の台座47とを含む。チャック45は、開封口43の下に、再封包装袋40の上端縁と平行に位置決めされる。第1の及び第2の台座46、47は、それぞれ、表材41及び裏材42に熱融着などによって固定される。第1及び第2の台座46、47の材質については、再封包装袋40を形成する積層フィルムの熱接着層と同じ材質であれば熱融着が容易となり、好ましい。
【0051】
以上の再封包装袋40によれば、嵌合構造20を含むチャック45を有するので、開封性、封止性、密封性に優れる。
【0052】
チャック45は、開口37、38を有するので、内容物として粉体が溝39に詰まった場合、粉体は容易に溝39から開口37、38を通って抜ける。つまり、チャック45は粉かみを防止するので、さらに優れた封止性を有する。
【0053】
また、チャック45は、嵌合構造20に限らず、嵌合構造20A、20B、若しくは、嵌合構造20C、又は、これらの組み合わせの構造を用いてもよい。
【0054】
次に、本実施の形態の変形に係わる再封包装袋40Aを説明する。
【0055】
図7(B)を参照して、再封包装袋40Aの表材41及び裏材42は上縁において熱融着されている。チャック45は表材41及び裏材42の側縁から上縁へ斜めに取り付けられる。これにより、チャック45は再封包装袋40Aを上縁から側縁へ斜めに開封することを許容する。
【0056】
図9を参照して、変形に係わるチャック45Aの嵌合構造20Dは、支持部材51を有した雌係合部材31Dを含む。支持部材51は、底壁32から下方へ延び、第2の台座47に固定される。
【0057】
なお、本発明は実施の形態に限定されない。本発明の再封包装袋は、スタンディングパウチの他、三方袋、ガゼット袋、角底付ガゼット袋等を含む。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる再封包装体の側面図である。
【図2】図1に示す嵌合構造の平面図である。
【図3】(A)は図1に示すIIIA−IIIAに沿った断面図であり、(B)はIIIB−IIIBに沿った断面図である。
【図4】変形の形態に係わる嵌合構造の断面図であり、(A)及び(B)は夫々図3(A)、(B)に対応する。
【図5】別の変形の形態に係わる嵌合構造の平面図である。
【図6】別の変形の形態に係わる嵌合構造の平面図である。
【図7】(A)は本発明の第2の実施形態に係わる再封包装袋の立面図であり、(B)は変形の形態に係わる再封包装袋の立面図である。
【図8】図7に示す再封包装袋のチャックの断面図である。
【図9】変形の形態に係わるチャックの断面図である。
【符号の説明】
【0059】
10 再封包装体
11 容器
12 蓋材
13 フランジ
20 嵌合構造
21 雄係合部材
22 基幹
23 第1の雄係合片
24 第2の雄係合片
31 雌係合部材
32 底壁
33 第1の側壁
34 第2の側壁
35 第1の雌係合片
36 第2の雌係合片
37 開口
38 開口
39 溝
40 再封包装袋
46 第1の台座
47 第2の台座

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに嵌め合わされると共に長手方向に延びる雄係合部材及び雌係合部材を含み、
前記雄係合部材は、
前記長手方向に延びる基幹と、
前記基幹の両側へ横方向に延びる第1及び第2の雄係合片とを含み、
前記雌係合部材は、
前記長手方向に延びる底壁と、この底壁から立ち上がり且つ横方向に互いに対向すると共に前記第1及び第2の雄係合片が配置される溝を前記底壁と画成する第1及び第2の側壁と、
前記第1の側壁から前記第2の側壁へ向かって延びて前記基幹が通過する開口を前記第2の側壁と共に画成し且つ前記第1の雄係合片と係合する第1の雌係合片と、
前記長手方向に前記第1の雌係合片から離れていると共に前記第2の側壁から前記第1の側壁へ向かって延びて前記基幹が通過する開口を前記第1の側壁と共に画成し且つ前記第2の雄係合片と係合する第2の雌係合片とを含む、
嵌合構造。
【請求項2】
前記第1の雌係合片は複数の第1の雌係合片を含み、
前記第2の雌係合片は複数の第2の雌係合片を含み、
前記複数の第1の雌係合片と前記複数の第2の雌係合片とは前記長手方向において交互に配置された、請求項1に記載の嵌合構造。
【請求項3】
前記第1の雌係合片及び第2の雌係合片の少なくとも一方は前記底壁と向き合うガイド面を有し、
このガイド面は第1又は第2の側壁の高さ方向に対して斜めに延びる、請求項1又は請求項2に記載の嵌合構造。
【請求項4】
前記第1の雄係合片及び第2の雄係合片の少なくとも一方は前記基幹の高さ方向に対して斜めに延びるガイド面を有する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の嵌合構造。
【請求項5】
前記第1の雌係合片及び第2の雌係合片の少なくとも一方は前記第1又は第2の側壁の長手方向に対して斜めに延びる斜辺を有する、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の嵌合構造。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の嵌合構造を有し、
前記雄係合部材を支持する第1の台座と、
前記雌係合部材を支持する第2の台座とを備えた、
チャック。
【請求項7】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の嵌合構造を有する再封包装体。
【請求項8】
前記再封包装体は、
容器と、
前記容器の開口縁に配置されたフランジと、
前記フランジと貼り合わされて前記容器を密閉する蓋材とを含み、
前記嵌合構造は、前記フランジと前記蓋材とを開封可能に固定する
請求項7に記載の再封包装体。
【請求項9】
前記雄係合部材は前記蓋材に取り付けられ、
前記雌係合部材は前記フランジに取り付けられた
請求項8に記載の再封包装体。
【請求項10】
前記雌係合部材は前記蓋材に取り付けられ、
前記雄係合部材は前記フランジに取り付けられた
請求項8に記載の再封包装体。
【請求項11】
前記嵌合構造は前記フランジの全周に配置された
請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の再封包装体。
【請求項12】
請求項6に記載のチャックを有する再封包装袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−112542(P2009−112542A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−289197(P2007−289197)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【出願人】(000143880)株式会社細川洋行 (130)
【Fターム(参考)】