説明

工事現場管理システム及びサーバ並びにデジタルカメラ

【課題】工事管理者が複数の工事施工者を管理して複数の工事現場で工事を行う場合において、それぞれの工事現場における工事の進捗状況を容易かつ正確に一括して把握することができるシステムを提供する。
【解決手段】複数のデジタルカメラ10で工事現場の現場写真を撮影し、インターネット12を介して電子メール形式でメールサーバ14、ASPサーバ16に送信する。ASPサーバ16は、デジタルカメラ10を管理する管理者の管理端末18、あるいは管理端末20からの要求に応じ、管理者の管理する全てのデジタルカメラ10の現場写真の画像データを管理端末18に送信する。また、ASPサーバ16は、画像データをスライドショー形式、あるいはマトリクス形式で送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は工事現場管理システムに関し、特にデジタルカメラ等の撮像手段から無線で送信された工事現場の画像データを処理して管理端末に提供するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
工事現場において工事の進捗状況を記録する、工事の進捗状況を管理することを目的として、多数の現場写真を撮影し、これらを建設会社がそれぞれ所定のフォーマットに編集あるいは加工している。
【0003】
一方、建設の事業計画、調査・設計、施工、維持管理までの施設のライフサイクル全般にわたる各種情報を電子化し、技術情報や取引情報をネットワークを介して交換及び共有して生産性の向上を図るシステムが提案されており、デジタルカメラの技術進歩とあいまって現場写真をデジタルカメラで取得してデジタル画像データ(デジタル写真データ)として効率的に管理、編集、加工しようとの要望が生じている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−15054号公報
【特許文献2】特許第4121017号
【特許文献3】特許第4174299号
【特許文献4】特許第4318446号
【特許文献5】特許第4330327号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、デジタルカメラなどの撮像手段で撮影した画像データをサーバコンピュータに送信し、サーバコンピュータにおいて画像データを受信して編集し、工事の進捗状況を記録あるいは管理する建設会社の管理端末に送信する場合、管理端末のユーザが管理端末の画面を視認することで、工事現場の写真を容易に一覧でき、かつ、工事現場の状況を正確に把握できることが望まれている。例えば、管理端末のユーザが工事の管理会社であり、その管理会社が複数の工事施工者を管理して複数の工事現場で工事を行っている場合、その管理会社が管理端末を視認することで、全ての工事施工者の工事状況を一括して管理でき、かつ、全ての工事現場での工事の状況を一括して管理できることが望まれている。
【0006】
本発明の目的は、工事管理者が複数の工事施工者を管理して複数の工事現場で工事を行う場合において、それぞれの工事現場における工事の進捗状況を容易かつ正確に一括して把握することができるシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、工事現場を管理する管理システムであって、工事現場の現場写真を撮影する複数のデジタルカメラと、前記デジタルカメラから送信された前記現場写真の画像データを受信するサーバと、前記サーバから送信された前記現場写真の画像データを受信して表示する管理端末とを備え、前記サーバは、プロセッサと、前記管理端末のユーザである管理者と、前記管理者が管理する前記デジタルカメラとの対応関係を記憶するユーザ属性データベースと、前記現場写真の画像データを記憶する画像データベースとを備え、前記サーバの前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記ユーザ属性データベースにアクセスすることで前記管理者が管理する全てのデジタルカメラを特定し、特定した全てのデジタルカメラの情報を前記管理端末に送信し、前記管理端末は、前記サーバから送信された前記全てのデジタルカメラの情報を一括表示することを特徴とする。
【0008】
本発明の1つの実施形態では、前記サーバの前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記特定した全てのデジタルカメラのうち、前記管理端末から指定されたデジタルカメラから送信された全てのフォルダプロジェクト番号及び全てのプロジェクト名を前記画像データベースから読み出して前記管理端末に送信するものであり、前記フォルダプロジェクト名は少なくとも工事現場を特定する文字情報を含み、前記管理端末は、前記サーバから送信された前記全てのフォルダプロジェクト番号及び全てのプロジェクト名を一括表示する。
【0009】
また、本発明の他の実施形態では、前記サーバの前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記全てのフォルダプロジェクト番号及びフォルダプロジェクト名のうち、前記管理端末から指定されたフォルダ番号及びフォルダプロジェクト名で特定される全ての現場写真の画像データを前記画像データベースから読み出して前記管理端末に送信し、前記管理端末は、前記サーバから送信された前記全ての現場写真の画像データを一括表示する。
【0010】
また、本発明の他の実施形態では、前記サーバの前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記特定した全てのデジタルカメラから送信された全ての現場写真の画像データのうち、撮影日時が新しい所定個の画像データを前記画像データベースから読み出して所定間隔かつ撮影日時順に前記管理端末に送信し、前記管理端末は、前記サーバから送信された前記画像データを所定間隔かつ撮影日時順に表示する。
【0011】
また、本発明の他の実施形態では、前記サーバの前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記画像データベースにアクセスして前記特定した全てのデジタルカメラと撮影日時の2次元マトリクスで画像データの有無を表すファイルを作成して前記管理端末に送信し、前記管理端末は、前記サーバから送信された前記2次元マトリクスを表示する。
【0012】
また、本発明は、工事現場を管理する管理システム用のサーバであって、前記サーバは、工事現場の現場写真を撮影する複数のデジタルカメラから送信された前記現場写真の画像データを受信して管理端末に送信するものであり、プロセッサと、前記管理端末のユーザである管理者と、前記管理者が管理する前記デジタルカメラとの対応関係を記憶するユーザ属性データベースと、前記現場写真の画像データを記憶する画像データベースとを備え、前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記ユーザ属性データベースにアクセスすることで前記管理者が管理する全てのデジタルカメラを特定し、前記特定した全てのデジタルカメラのうち、前記管理端末から指定されたデジタルカメラから送信された全てのフォルダプロジェクト番号及び全てのプロジェクト名を前記画像データベースから読み出して前記管理端末に送信するものであり、前記フォルダプロジェクト名は少なくとも工事現場を特定する文字情報を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の1つの実施形態では、前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記特定した全てのデジタルカメラから送信された全ての現場写真の画像データのうち、撮影日時が新しい所定個の画像データを前記画像データベースから読み出して所定間隔かつ撮影日時順に前記管理端末に送信する。
【0014】
また、本発明の他の実施形態では、前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記画像データベースにアクセスして前記特定した全てのデジタルカメラと撮影日時の2次元マトリクスで画像データの有無を表すファイルを作成して前記管理端末に送信する。
【0015】
また、本発明は、工事現場を管理する管理システム用のデジタルカメラであって、画像を撮影する撮像手段と、複数の送信先毎に送信条件を記憶する手段と、前記複数の送信先から1つの送信先を選択する選択手段と、前記撮像手段で撮影した画像を、前記選択手段で選択された送信先に割り当てられたフォルダに記憶する手段と、送信操作を入力する入力手段と、前記送信操作を入力した場合に、前記送信先のフォルダに記憶された画像を前記送信条件を用いて電子メール形式で前記送信先に送信する送信手段と、固有のカメラ識別番号、同一送信先のフィルダを互いに識別するものでフォルダ内の全ての画像が送信された場合に自動的にインクリメントされるフォルダプロジェクト番号、工事現場を特定する文字情報を含むフォルダプロジェクト名、撮影日時を記憶する手段とを備え、前記送信手段は、前記カメラ識別番号、フォルダプロジェクト番号、フォルダプロジェクト名、撮影日時を読み出して所定フォーマットに配列することで前記電子メールのサブジェクトを自動生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、工事管理者が複数の工事現場で工事を行う場合において、それぞれの工事現場における工事の進捗状況を容易かつ正確に一括して把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施形態のシステム構成図である。
【図2】デジタルカメラの構成図である。
【図3】ASPサーバの構成図である。
【図4】メールサーバ及びASPサーバの処理フローチャートである。
【図5】管理端末の画面表示説明図(一覧表示)である。
【図6】管理端末の画面表示説明図(一覧表示)である。
【図7】管理端末の画面表示説明図(一覧表示)である。
【図8】管理端末の画面表示説明図(スライドショー)である。
【図9】管理端末の画面表示説明図(マトリクス)である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0019】
1.システムの基本構成
まず、図1に本実施形態における工事現場管理システムのシステム構成図を示す。システムは、デジタルカメラ10、メールサーバ(メールサーバコンピュータ)14、ASPサーバ(ASPサーバコンピュータ)16、管理端末(端末装置)18,20を含んで構成される。デジタルカメラ10、メールサーバ14、ASPサーバ16、管理端末18,20はそれぞれ無線あるいは有線でインターネット12に接続される。
【0020】
撮像手段としてのデジタルカメラ10は、工事現場の作業者により操作される。作業者は、デジタルカメラ10を操作して工事現場の現場写真を撮影する。デジタルカメラ10は、無線によりインターネット12に接続される。作業者は、デジタルカメラ10で撮影した現場写真の画像データをインターネット12を介してメールサーバ14に送信する。すなわち、作業者は、撮影した現場写真の画像データを電子メール形式でメールサーバ14に送信する。デジタルカメラ10から電子メール形式で現場写真の画像データを送信する際の宛先、すなわちメールアドレスは、予めデジタルカメラ10内のメモリに記憶されており、作業者はデジタルカメラ10の送信ボタンを操作するのみで所望の宛先に電子メールを送信することができる。現場写真の画像データは、電子メールの添付ファイルとしてメールサーバ14に送信される。現場写真の画像データがJPEGフォーマットの場合、JPEGフォーマットをBase64等のエンコーダを用いてテキストデータに変換する。
【0021】
メールサーバ14は、デジタルカメラ10から送信された電子メールを受信し、電子メールに添付された現場写真の画像データを抽出する。メールサーバ14は、抽出した現場写真の画像データをASPサーバ16に送信する。メールサーバ14は、インターネット12を介して現場写真の画像データをASPサーバ16に送信するが、インターネット12の代わりに専用回線を介してASPサーバ16に送信することもできる。専用回線は公衆回線あるいは非公衆回線のいずれかである。デジタルカメラ10において複数の現場写真を撮影し、これら複数の現場写真の画像データを1通ずつ電子メール形式でメールサーバ14に送信した場合、メールサーバ14は複数の電子メールを受信する。この場合、メールサーバ14は、各電子メールのサブジェクト(件名)内のデータに基づいて現場写真の画像データを仕分けしてASPサーバ16に送信する。サブジェクト内のデータは、プロジェクト番号であり、フォルダプロジェクト番号である。デジタルカメラ10においては、送信先毎にフォルダが形成されており、撮影した現場写真の画像データはデジタルカメラ10内の各フォルダにまとめて記憶される。同一送信先に異なる複数の現場写真の画像データを送信する場合、単一のフォルダではこれら複数の画像データを互いに区別することはできない。そこで、デジタルカメラ10では、これら複数の画像データを各フォルダに付されたプロジェクト番号で管理する。プロジェクト番号は、デジタルカメラ10のプロセッサによって電子メールのサブジェクト(件名)に自動的に挿入される。メールサーバ14は、サブジェクト内のプロジェクト番号を用いて現場写真の画像データを仕分けしてASPサーバ16に送信する。
【0022】
ASPサーバ16は、メールサーバ14から送信されたプロジェクト番号毎の現場写真の画像データをデータベースに記憶し、各プロジェクト番号毎に記憶された現場写真の画像データを用いて所定のフォーマットに編集あるいは加工してファイルデータを生成する。ASPサーバ16は、また、メールサーバ14から現場写真の画像データを受信したときに、電子メールのサブジェクトに含まれるデジタルカメラ10のIDに基づいて、そのデジタルカメラ10を管理する管理端末を特定し、特定した管理端末にインターネット12を介して受信通知を送信する。例えば、管理会社Aが管理端末18のユーザであり、デジタルカメラ10を操作する作業者を管理するものとする。ASPサーバ16は、デジタルカメラ10のIDに基づいてデジタルカメラ10を管理するのが管理会社Aであり、管理会社Aは管理端末18のユーザであるから、デジタルカメラ10を管理する管理端末として管理端末18を特定する。また、デジタルカメラ10以外に他のデジタルカメラが存在するものとし、管理会社Bが管理端末20のユーザであり、当該他のデジタルカメラを操作する作業者を管理するものとすると、ASPサーバ16は、当該他のデジタルカメラのIDに基づいて当該他のデジタルカメラを管理するのが管理会社Bであり、管理会社Bは管理端末20のユーザであるから、当該他のデジタルカメラを管理する管理端末として管理端末20を特定する。
【0023】
ユーザである管理会社の管理者は、現場写真の画像データファイルが必要な場合には、管理端末18あるいは管理端末20を用いてASPサーバ16にアクセスし、ASPサーバ16にて編集あるいは加工されたファイルデータを取得して管理端末18あるいは管理端末20の表示装置に表示させる。管理者は、管理端末18あるいは管理端末20の表示装置に表示されたファイルデータを視認することで、工事現場においてデジタルカメラ10あるいは他のデジタルカメラで撮影された現場写真の画像データを確認し、工事の状況を確認することができる。
【0024】
2.デジタルカメラの構成
図2に、デジタルカメラ10の構成ブロック図を示す。デジタルカメラ10は、CMOSやCCD等のセンサ(イメージセンサ)10a、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)10b、CPU10c、メモリインタフェース(I/F)10d、JPEGコーデック10e、メモリ10f及び通信インタフェース(I/F)10gを備える。なお、公知であるために図には示していないが、デジタルカメラ10は焦点レンズやズームレンズ、シャッタ、絞り等の光学系も備えており、光学系によって被写体像をセンサ10aに結像する。
【0025】
センサ10aは、被写体である工事現場の像を電気信号に変換する。電気信号はデジタル画像信号に変換され、DSP10bに供給される。
【0026】
DSP10bは、デジタル画像データに対し、ゲイン補正(ホワイトバランス感度設定)、ガンマ補正、同時化処理、RGB−YC変換処理、ノイズ低減処理、輪郭補正等の各種処理を実行する。
【0027】
JPEGコーデック10eは、DSP10bで処理されたデジタル画像データをJPEGフォーマットに変換圧縮し、現場写真の画像データとしてメモリ10fに格納する。メモリ10fは、例えばフラッシュメモリである。
【0028】
CPU10cは、現場写真の画像データをメモリ10fに格納する際に、送信先毎に作成されたフォルダにて一括管理する。例えば、送信先が2箇所ある場合、それぞれの送信先番号を有するフォルダが作成される。CPU10cは、各送信先フォルダにプロジェクト番号を初期値から順に付与していく。撮影日時も同時にメモリ10fに格納される。さらに、現場写真の画像データについての基本的なデータ、例えば撮影時の状況や撮影部位のデータもメモリ10fに格納される。CPU10cは、現場写真の画像データをメールサーバ14に送信する場合、送信先フォルダ内に格納されている現場写真の画像データを電子メールの添付ファイルとしてテキストデータに変換して送信する。また、電子メールのサブジェクト(件名)にプロジェクト番号等のデータをメモリ10fから読み出して自動的に挿入する。CPU10cは、送信先フォルダ内に格納されている全ての現場写真の画像データをメールサーバ14に送信すると、メモリ10fに格納されている画像データのうち、送信済みの画像データを消去し、また、送信先フォルダのプロジェクト番号を1だけインクリメントして次回の送信に備える。なお、複数の現場写真の画像データのそれぞれには、初期値からインクリメントしたユニークなファイル名が付される。
【0029】
送信先フォルダのプロジェクト番号は、1から順次インクリメントされるが、その上限は例えば10と固定することができる。プロジェクト番号が10までいくと、プロジェクト番号は再び1に戻る。プロジェクト番号に加え、プロジェクト名を入力してもよい。プロジェクト名は、具体的には工事現場の名称や工事対象の建築物の名称等であって、少なくとも工事現場を特定する文字情報である。従って、送信先フォルダには、プロジェクト番号とプロジェクト名がセットとして付される。プロジェクト名はデジタルカメラ10の作業者が入力することができる。あるいは、デジタルカメラ10を管理する管理会社がデジタルカメラ10を現在の作業者に配布する前に入力することができる。あるいは、USBメモリにプロジェクト名を自動入力するプログラムを格納し、デジタルカメラ10にUSBメモリを挿入することで、そのプログラムが実行を開始し、プロジェクト名を自動入力することもできる。あるいは、ASPサーバ16からインターネット12を介してプロジェクト名のデータをデジタルカメラ10に送信してもよい。
【0030】
プロジェクト番号に加え、プロジェクト名を付加する技術的理由は以下の通りである。すなわち、工事現場の作業者は、時間に応じて工事現場を移動する場合が少なくない。例えば、午前中はある工事現場で特定の作業を行い、午後は別の工事現場で特定の作業を行う等である。この場合、その作業者が撮影する現場写真の画像データは、午前と午後で工事現場が異なるため、これらを互いに区別しなければならない。送信先フォルダのプロジェクト番号を午前と午後で異なる番号とすることで互いに区別することは可能であるが、プロジェクト番号だけでは工事現場が異なることを認識するのは困難である。同一工事現場でも、多少異なる部位の現場写真を撮影する際にもプロジェクト番号を変更する必要が生じる場合もあるからである。そこで、プロジェクト番号に加え、工事現場の名称等をプロジェクト名として付加することで、工事現場が変化した事実を容易に把握することが可能となる。
【0031】
デジタルカメラ10からメールサーバ14に送信される電子メールのサブジェクトには、デジタルカメラ10にユニークに割り当てられた固有の識別番号であるID、送信先番号、フォルダプロジェクト番号、フォルダプロジェクト名、ファイル番号、撮影日時、フィルダ内番号、フォルダ内ファイル総数が含まれる。例えば、電子メールのサブジェクトのフォーマットは、A−B−C−D−E−F−Gである。ここで、Aはデジタルカメラ10のID、Bは送信先番号、Cはフォルダプロジェクト番号及びフォルダプロジェクト名、Dはファイル番号、Eは撮影日時、Fはフォルダ内番号、Gはフォルダ内ファイル総数を示す。
【0032】
3.ASPサーバの構成
図3に、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)サーバ16の構成ブロック図を示す。ASPサーバ16は、通信インタフェース(I/F)16a、CPU16b、ROMやRAM等のメモリ16c、ユーザ属性を記憶するユーザ属性データベース(DB)16d、現場写真の画像データを記憶する画像データベース(DB)16e、画像データを所定のファイルフォーマットに編集、加工して得られたファイルデータを記憶するファイルデータベース(DB)16fを備える。
【0033】
ユーザ属性データベース16dは、ユーザである管理会社(あるいは管理会社の担当者)の基本情報、具体的には名称、住所、管理端末18(あるいは管理端末20)のIPアドレス、管理会社が管理するデジタルカメラ10のIDを対応付けてテーブルとして記憶する。例えば、デジタルカメラ10として、デジタルカメラA、デジタルカメラB、デジタルカメラC、デジタルカメラD、デジタルカメラEの5個のデジタルカメラがあり、これらが全てある管理者により管理されるものとすると、管理者の名称と管理端末18とデジタルカメラA〜デジタルカメラEのそれぞれのIDが対応付けてテーブルとして記憶される。このテーブルを参照することで、管理者が管理するデジタルカメラがどれかを特定することができる。また、ユーザ属性データベース16dは、さらにユーザである管理会社毎のユーザIDやパスワードを記憶する。
【0034】
CPU16bは、ユーザ属性データベース16dに記憶されたテーブルを用いてどのデジタルカメラから現場写真の画像データが送信され、どの管理端末に対して受信完了通知を送信するかを決定する。また、管理端末18(あるいは管理端末20)からの要求に応じ、現場写真の画像データを前記画像データベース16eあるいはファイルデータベース16fから読み出して管理端末18(あるいは管理端末20)に送信する。ASPサーバ16の各種処理は、基本的にCPU16bで実行される。
【0035】
4.メールサーバ及びASPサーバの処理内容
図4に、メールサーバ14及びASPサーバ16の処理フローチャートを示す。メールサーバ14のCPU及びASPサーバ16のCPU16bの処理である。まず、メールサーバ14は、デジタルカメラ10から送信された電子メールを順次受信する(S101)。電子メールには、現場写真の画像データが添付されている。
【0036】
次に、メールサーバ14は、受信した電子メールのサブジェクトに含まれるプロジェクト番号毎に現場写真の画像データを仕分けしてASPサーバ16に送信する(S102)。ASPサーバ16は、メールサーバ14からの現場写真の画像データを受信し、プロジェクト番号とプロジェクト名毎に仕分けして画像データベース16eに記憶する。
【0037】
次に、ASPサーバ16は、電子メールのサブジェクト内のIDから、そのIDに対応するデジタルカメラ10を管理する管理会社の管理端末を、ユーザ属性データベース16dに記憶されたテーブルを用いて識別あるいは特定する(S103)。ユーザ属性データベース16dに記憶されたテーブルでは、複数のデジタルカメラのそれぞれにIDが割り当てられ、複数のデジタルカメラのそれぞれのID毎に管理端末が割り当てられているので、たとえ複数のデジタルカメラから電子メールが送信されたとしても、ASPサーバ16は電子メールのサブジェクトに含まれるIDから管理端末を特定することができる。
【0038】
次に、ASPサーバ16は、識別あるいは特定した管理端末に対して電子メールの受信完了を通知する(S104)。受信完了通知には、デジタルカメラのID、受信した画像枚数、撮影日時の各データが含まれる。これらはいずれも受信した電子メールのサブジェクトに含まれるデータである。また、ASPサーバ16は、データベースからプロジェクト番号毎に記憶されている現場写真の画像データを画像データベース16eから読み出し、所定のファイルフォーマットに編集してファイルデータベース16fに記憶する(S105)。なお、図では管理端末に受信完了を通知した後に画像データを所定のフォーマットに編集しているが、画像データを所定のフォーマットに編集した後に管理端末に受信完了を通知することもできる。
【0039】
ファイルフォーマットは、ユーザ属性データベース16dに記憶されるユーザ属性に基づいて決定される。但し、受信した電子メールの本文にファイルフォーマットに関するデータが含まれている場合には、このフォーマットデータに基づいて編集することもできる。
【0040】
受信完了通知を受信した管理端末は、ASPサーバ16に対して現場写真の画像データを要求する。例えば、ASPサーバ16が特定した管理端末が管理端末18であり、ASPサーバ16が受信完了通知を管理端末18に送信すると、管理端末18のユーザである管理会社の担当者は、管理端末18を用いて受信完了通知を確認する。そして、管理会社の担当者は、この受信完了通知を確認した後、管理端末18からインターネット12を介してASPサーバ16に対して現場写真の画像データの送信を要求する。ASPサーバ16は、管理端末から画像データ送信の要求を受信すると、ファイルデータベース16fに記憶されている編集済みの画像データを当該管理端末に送信する(S106)。
【0041】
より詳細に説明すると、以下のとおりである。すなわち、管理端末18のユーザは、ASPサーバ16から受信完了通知を受信すると、管理端末18を用いてASPサーバ16にアクセスする。ASPサーバ16は、管理端末18からアクセス要求があると、ユーザ名及びパスワードの入力を要求する。管理端末18のユーザは、この要求に応じてASPサーバ16に対してユーザ名及びパスワードを入力して送信する。ASPサーバ16は、管理端末18からユーザ名及びパスワードを受信すると、ユーザ属性データベース16dに記憶されたユーザ名及びパスワードと受信したユーザ名及びパスワードとを照合し、正しいユーザであるか否かを確認する(ユーザ認証)。ユーザ認証が完了すると、次に管理端末18のユーザは必要なファイルを要求する処理に移行する。ファイルの種類としては、デジタルカメラ毎の表示、写真一覧、スライドショー、マトリクスがある。以下、これらについて個別に説明する。
【0042】
5.写真一覧
図5に、管理端末18(管理端末20の処理も同様である)のユーザである管理会社が管理するデジタルカメラの一覧画面を示す。ASPサーバ16は、ユーザ認証が完了すると、管理端末18のユーザである管理会社が管理するデジタルカメラの一覧を管理端末18の画面100に表示する。図において、画面100の右上にあるカメラA、カメラB、カメラC等の表示101が管理会社の管理するデジタルカメラの一覧である。すなわち、ASPサーバ16は、ユーザ属性データベース16dにアクセスすることで、管理者が管理する全てのデジタルカメラを特定し、特定したデジタルカメラの情報、例えばデジタルカメラのIDを管理端末18に送信する。なお、特定したデジタルカメラの情報としては、デジタルカメラのIDの他に、デジタルカメラを操作する作業者が所属する工事施工会社の名称でもよい。この画面100では、管理端末18のユーザである管理会社が管理するデジタルカメラ10としてデジタルカメラA、デジタルカメラB、デジタルカメラC、デジタルカメラD、デジタルカメラEの4個のデジタルカメラが存在する場合を想定している。なお、図ではデジタルカメラAを「カメラA」等と略記している。「カメラA」は、実際にはデジタルカメラAのIDを意味することは上記のとおりであり、例えばデジタルカメラAのIDが「00001」である場合には、このIDが画面100に表示される。デジタルカメラA〜デジタルカメラEは、同一工事施工者の異なる作業者がそれぞれ操作するものでもよく、あるいは異なる工事施工者の異なる作業者がそれぞれ操作するものでもよい。デジタルカメラA〜デジタルカメラEは、それぞれ異なる工事現場において作業者により操作され、互いに異なるタイミングで互いに異なる現場写真を撮影する。また、画面100には、管理会社が管理する全てのデジタルカメラA〜デジタルカメラEから送信された現場写真の画像データが一覧表示される。図において、画像データ群104が現場写真の画像データの一覧を示す。管理会社の管理者は、この画像データ一覧を視認することで、全ての工事現場の進捗状況を容易かつ一括して把握することができる。また、管理端末18のユーザである管理会社の管理者は、デジタルカメラAで撮影された現場写真を確認したいと欲する場合には、画面100におけるデジタルカメラAを指定してASPサーバ16に対して画像データの送信を要求する。一つの例としては、図5に示された画面100はHTML形式で記述されており、管理者は、表示された「カメラA」をクリックすることでASP16に対してデジタルカメラAで撮影された画像データの送信を要求する。
【0043】
図6に、図5において管理者が例えば「カメラA」を指定した場合に、ASPサーバ16から送信されて管理端末18の画面100に表示される画面例を示す。デジタルカメラAのフォルダの全てのプロジェクト番号及びプロジェクト名が一覧表示される。例えば、デジタルカメラAのフォルダにはプロジェクト番号1〜4があり、それぞれのプロジェクト番号とともにプロジェクト名(図ではaaa、bbb、ccc、dddと略記している)が表示される。既述したように、プロジェクト名は、工事現場の名称や建築物の名称を表す。管理者は、これらの中から所望のプロジェクト番号及びプロジェクト名を指定する。図6の画面は、図5の画面と同様にHTML画面とすることができる。管理者は、いずれかのプロジェクト番号、プロジェクト名をクリックすることでASPサーバ16に画像データの送信を要求する。
【0044】
図7に、図6において管理者が例えばプロジェクト番号1、プロジェクト名aaaを指定した場合に、ASPサーバ16から送信されて管理端末18の画面100に表示される画面例を示す。デジタルカメラAのフォルダプロジェクト番号1、プロジェクト名aaa内に含まれる全ての画像が一覧表示される。図では、P001〜P009で示される9個の現場写真の画像データが表示される。管理者は、この画面を視認することで、工事現場の進捗状況を容易に把握することができる。なお、各画像データには、撮影日時やプロジェクト名を併せて表示することができる。プロジェクト名は工事現場を示す文字情報を含むから、管理者は図7の画面を視認することで、各画像データがどこの現場写真であり、かつ、いつ撮影されたものであるかを容易に確認することができる。
【0045】
6.スライドショー
図5において、画面100の右下には「スライドショー」のリンク102が表示される。管理者がこのスライドショーのリンク102をクリックすると、ASPサーバ16は、管理者が管理するデジタルカメラA〜デジタルカメラEで撮影された現場写真の画像データのうち、撮影日時が新しい50枚の画像データを自動的に選択し、所定間隔(例えば20秒間)で自動的に管理端末18の画面100に表示する(スライドショー)。より詳しくは、ASPサーバ16のプロセッサ16bは、管理端末18からの要求に応じ、画像データベース16eにアクセスしてデジタルカメラA〜デジタルカメラEで撮影された現場写真の画像データのうち、撮影日時が新しい50枚の画像データを抽出する。そして、抽出した画像データを撮影日時順にソートし、所定間隔で管理端末18に順次送信する。撮影日時順にソートする際には、2つの方法がある。撮影日時の古い順にソートする方法と、撮影日時の新しい順にソートする方法である。
【0046】
図8に、スライドショーの一例を示す。撮影日時が新しい50枚の画像データが、撮影日時が古い順から順次表示される。まず、画面100には現場写真の画像データP001が表示され、これとともに画像データP001の基本的情報であるデジタルカメラ名、撮影日時、受信日時が表示される。デジタルカメラ名は、デジタルカメラのIDである。画像データP001を表示して所定時間、例えば20秒が経過すると、次に、現場写真の画像データP002が表示され、これとともに画像データの基本的情報であるデジタルカメラ名、撮影日時、受信日時が表示される。画像データP002を表示して所定時間、例えば20秒が経過すると、次に、現場写真の画像データP003が表示され、これとともに画像データの基本的情報であるデジタルカメラ名、撮影日時、受信日時が表示される。以下、同様にして画像データが順次画面100に表示される。
【0047】
管理者は、管理端末18に順次、自動表示される現場写真の画像データを視認することで、工事現場の進捗状況を確認することができる。なお、本実施形態では、管理者の管理する複数のデジタルカメラA〜デジタルカメラEが撮影した現場写真の画像データの中で最新の50枚を順次表示しているが、デジタルカメラA〜デジタルカメラEの中の特定のデジタルカメラ、例えばデジタルカメラAの撮影した現場写真の画像データの中で最新の50枚を順次表示することもできる。また、本実施形態では最新の50枚を、撮影日時の古い順から順次表示するとしているが、撮影日時の新しい順から順次表示することもできる。
【0048】
7.マトリクス
図5において、画面100の左下には「マトリクス」のリンク103が表示される。管理者がこのマトリクスのリンク103をクリックすると、ASPサーバ16は、管理者が管理するデジタルカメラA〜デジタルカメラEで撮影された現場写真の画像データをマトリクス形式で一括表示する。より詳しくは、ASPサーバ16のCPU16bは、管理者が管理するデジタルカメラA〜デジタルカメラEから送信された現場写真の画像データを画像データベース16eから読み出し、撮影日時を行、デジタルカメラの種類を列とする2次元マトリクス上に画像データの有無をプロットすることで2次元マトリクスのファイルを作成する。作成された2次元マトリクスのファイルはファイルデータベース16fに記憶される。CPU16bは、管理端末18からの要求に応じ、ファイルデータベース16fから2次元マトリクスのファイルを読み出して管理端末18に送信する。
【0049】
図9に、マトリクス表示の一例を示す。マトリクスの列は撮影日時であり、一昨日、昨日、本日に区分され、さらにそれぞれの日において9時〜12時、12時〜15時、15時〜18時と時間帯で区分される。マトリクスの行はデジタルカメラであり、デジタルカメラA〜デジタルカメラEで区分される。マトリクスにおいて、現場写真の画像データが存在する場合に丸印が表示される。例えば、デジタルカメラAにおいて撮影日時が昨日の10時である現場写真の画像データが存在する場合には、丸印が表示される。一方、デジタルカメラAにおいて撮影日時が昨日の12時〜15時である現場写真の画像データが存在しない場合には、丸印は表示されない。なお、図9のマトリクスは、例えばHTML画面で表示され、管理者が丸印をクリックすると、ASP16に対して対応するデジタルカメラの対応する撮影日時の画像データの送信を要求し、管理端末18の画面100に画像データが表示される。
【0050】
管理者は、図9のマトリクスを視認することで、自己が管理するデジタルカメラA〜デジタルカメラEでの撮影状況を一括して確認することができる。また、管理者は、このマトリクスを視認することで、デジタルカメラを操作すべき作業者が工事現場に存在したか否かを確認することも可能である。例えば、デジタルカメラAにおいて、昨日の12時〜15時において現場写真を撮影すべきであったところ、このマトリクスでは該当する時間帯に現場写真の画像データが存在していないので、その時間帯に作業者は存在していなかったと確認することができる。すなわち、このマトリクスにより現場の作業者の出欠確認を容易に行うことができる。
【0051】
さらに、このマトリクスを用いることで、各工事現場の進捗状況が容易に分かるので、ある工事現場においては進捗状況が順調である一方、別の工事現場においては予定通りに工事が進んでいないことが分かると、進捗状況が順調な工事現場から予定通りに進んでいない工事現場に作業員を振り分ける等も容易に行える。
【符号の説明】
【0052】
10 デジタルカメラ、14 メールサーバ、16 ASPサーバ、18,20 管理端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
工事現場を管理する管理システムであって、
工事現場の現場写真を撮影する複数のデジタルカメラと、
前記デジタルカメラから送信された前記現場写真の画像データを受信するサーバと、
前記サーバから送信された前記現場写真の画像データを受信して表示する管理端末と、
を備え、
前記サーバは、
プロセッサと、
前記管理端末のユーザである管理者と、前記管理者が管理する前記デジタルカメラとの対応関係を記憶するユーザ属性データベースと、
前記現場写真の画像データを記憶する画像データベースと、
を備え、前記サーバの前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記ユーザ属性データベースにアクセスすることで前記管理者が管理する全てのデジタルカメラを特定し、特定した全てのデジタルカメラの情報を前記管理端末に送信し、
前記管理端末は、前記サーバから送信された前記全てのデジタルカメラの情報を一括表示する
ことを特徴とする工事現場管理システム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記サーバの前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記特定した全てのデジタルカメラのうち、前記管理端末から指定されたデジタルカメラから送信された全てのフォルダプロジェクト番号及び全てのプロジェクト名を前記画像データベースから読み出して前記管理端末に送信するものであり、前記フォルダプロジェクト名は少なくとも工事現場を特定する文字情報を含み、
前記管理端末は、前記サーバから送信された前記全てのフォルダプロジェクト番号及び全てのプロジェクト名を一括表示する
ことを特徴とする工事現場管理システム。
【請求項3】
請求項2記載のシステムにおいて、
前記サーバの前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記全てのフォルダプロジェクト番号及びフォルダプロジェクト名のうち、前記管理端末から指定されたフォルダ番号及びフォルダプロジェクト名で特定される全ての現場写真の画像データを前記画像データベースから読み出して前記管理端末に送信し、
前記管理端末は、前記サーバから送信された前記全ての現場写真の画像データを一括表示する
ことを特徴とする工事現場管理システム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記サーバの前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記特定した全てのデジタルカメラから送信された全ての現場写真の画像データのうち、撮影日時が新しい所定個の画像データを前記画像データベースから読み出して所定間隔かつ撮影日時順に前記管理端末に送信し、
前記管理端末は、前記サーバから送信された前記画像データを所定間隔かつ撮影日時順に表示する
ことを特徴とする工事現場管理システム。
【請求項5】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記サーバの前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記画像データベースにアクセスして前記特定した全てのデジタルカメラと撮影日時の2次元マトリクスで画像データの有無を表すファイルを作成して前記管理端末に送信し、
前記管理端末は、前記サーバから送信された前記2次元マトリクスを表示する
ことを特徴とする工事現場管理システム。
【請求項6】
工事現場を管理する管理システム用のサーバであって、
前記サーバは、工事現場の現場写真を撮影する複数のデジタルカメラから送信された前記現場写真の画像データを受信して管理端末に送信するものであり、
プロセッサと、
前記管理端末のユーザである管理者と、前記管理者が管理する前記デジタルカメラとの対応関係を記憶するユーザ属性データベースと、
前記現場写真の画像データを記憶する画像データベースと、
を備え、前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記ユーザ属性データベースにアクセスすることで前記管理者が管理する全てのデジタルカメラを特定し、前記特定した全てのデジタルカメラのうち、前記管理端末から指定されたデジタルカメラから送信された全てのフォルダプロジェクト番号及び全てのプロジェクト名を前記画像データベースから読み出して前記管理端末に送信するものであり、前記フォルダプロジェクト名は少なくとも工事現場を特定する文字情報を含むことを特徴とする工事現場管理システム用のサーバ。
【請求項7】
請求項6記載のサーバにおいて、
前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記特定した全てのデジタルカメラから送信された全ての現場写真の画像データのうち、撮影日時が新しい所定個の画像データを前記画像データベースから読み出して所定間隔かつ撮影日時順に前記管理端末に送信する
ことを特徴とする工事現場管理システム用のサーバ。
【請求項8】
請求項6記載のサーバにおいて、
前記プロセッサは、前記管理端末からの要求に応じ、前記画像データベースにアクセスして前記特定した全てのデジタルカメラと撮影日時の2次元マトリクスで画像データの有無を表すファイルを作成して前記管理端末に送信する
ことを特徴とする工事現場管理システム用のサーバ。
【請求項9】
工事現場を管理する管理システム用のデジタルカメラであって、
画像を撮影する撮像手段と、
複数の送信先毎に送信条件を記憶する手段と、
前記複数の送信先から1つの送信先を選択する選択手段と、
前記撮像手段で撮影した画像を、前記選択手段で選択された送信先に割り当てられたフォルダに記憶する手段と、
送信操作を入力する入力手段と、
前記送信操作を入力した場合に、前記送信先のフォルダに記憶された画像を前記送信条件を用いて電子メール形式で前記送信先に送信する送信手段と、
固有のカメラ識別番号、同一送信先のフィルダを互いに識別するものでフォルダ内の全ての画像が送信された場合に自動的にインクリメントされるフォルダプロジェクト番号、工事現場を特定する文字情報を含むフォルダプロジェクト名、撮影日時を記憶する手段と、
を備え、前記送信手段は、前記カメラ識別番号、フォルダプロジェクト番号、フォルダプロジェクト名、撮影日時を読み出して所定フォーマットに配列することで前記電子メールのサブジェクトを自動生成することを特徴とするデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−175584(P2011−175584A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40729(P2010−40729)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(506045705)ギアヌーヴ株式会社 (4)
【Fターム(参考)】