説明

工作機械

【課題】配管本数の多少にかかわらず、省スペースで且つパレット交換装置の動作速度にも影響なくケーブル及び/又はホースを配管可能とする。
【解決手段】マシニングセンタ1において、中心軸17の内部に、中心軸17の上下動のみと連動して上下動し、上端を中心軸17から上方へ突出させた第2中心軸18を設けて、中心軸17側の中心軸円盤19に、フレキシブルホース29を貫通させて保持可能で、水平方向にのみ可撓性を有するチェーン型のホース保護管20の一端を固定する一方、当該一端と同じ高さ且つ当該一端の固定位置よりも外側で第2中心軸18側の延設部27に、ホース保護管20の他端を固定して、フレキシブルホース29を、ホース保護管20を貫通させた状態で外部配管接続口30と内部配管接続口31との間に接続した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パレット交換装置を備えたマシニングセンタ等の工作機械に関する。
【背景技術】
【0002】
マシニングセンタ等の工作機械には、加工室側のパレットと、段取室側のパレットとを交換するパレット交換装置が設けられる。このパレット交換装置は、モータによる回転及び油圧による上下動が可能で、両端が加工室と段取室とに突出してパレットを支持するアームを備える。すなわち、アームが上昇してパレットを持ち上げた後、180°回転して各パレットを反対側へ旋回させ、アームが下降することで、パレットの交換を行うものである。
また、このようなパレット交換装置においては、パレット上にセットされたワークをクランプするための治具の作動用として、パレットに流体を供給するフレキシブルホースやケーブルが接続される。しかし、アームには、段取室への切削液や切粉の侵入を防止するために、加工室と段取室とを仕切る仕切カバーが設けられるため、パレットの交換の度に仕切カバーと干渉するホースやケーブルをいちいち着脱する必要が生じて煩わしい。そこで、特許文献1には、仕切カバーの上部に、仕切カバーの回転中心と同軸上で一端側が流体供給源に接続されたロータリージョイントと、そのロータリージョイントの他端側とパレットの治具とを接続する配管とを備えた発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−97538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ロータリージョイントは、常に仕切カバーの回転中心に設置する必要があるため、ここに設置スペースがない場合は採用できない問題がある。特に配管本数が多くなると、ロータリージョイントが大型化するため、スペースを確保するのが非常に困難となる。また、配管本数が多くなると、ロータリージョイントの摺動抵抗が大きくなるため、動作に大きなトルクが必要となってパレット交換装置の動作速度の低下に繋がってしまう。
【0005】
そこで、本発明は、配管本数の多少にかかわらず、省スペースで且つパレット交換装置の動作速度にも影響なくケーブル及び/又はホースを配管可能な工作機械を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、加工室を覆う全体カバーの下方に、回転且つ上下動可能に設けられ、両端が相反方向へ突出してパレットを支持可能なアームと、そのアームの回転中心上で一体に立設される中心軸と、その中心軸と一体に設けられて前記アームの両端間を仕切る仕切カバーとを備えたパレット交換装置を設ける一方、前記加工室の外部に設けた外部配管接続口と、前記加工室の内部に設けた内部配管接続口との間に、ケーブル及び/又はホースを接続した工作機械であって、前記中心軸の内部に、前記中心軸の上下動のみと連動して上下動し、上端を前記中心軸から上方へ突出させた第2中心軸を設けて、前記中心軸側に、ケーブル及び/又はホースを貫通させて保持可能で、水平方向にのみ可撓性を有するチェーン型の保護管の一端を固定する一方、前記一端と同じ高さ且つ前記一端の固定位置よりも外側で前記第2中心軸側に、前記保護管の他端を固定して、前記ケーブル及び/又はホースを、前記保護管を貫通させた状態で前記外部配管接続口と前記内部配管接続口との間に接続したことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、加工室を覆う全体カバーの下方に、回転且つ上下動可能に設けられ、両端が相反方向へ突出してパレットを支持可能なアームと、そのアームの回転中心上で一体に立設される中心軸と、その中心軸と一体に設けられて前記アームの両端間を仕切る仕切カバーとを備えたパレット交換装置を設ける一方、前記加工室の外部に設けた外部配管接続口と、前記加工室の内部に設けた内部配管接続口との間に、ケーブル及び/又はホースを接続した工作機械であって、前記中心軸の上端に、軸受を介して前記中心軸へ回転可能に連結されて前記全体カバーとの間で回転規制される連結部材を設けて、前記中心軸側に、ケーブル及び/又はホースを貫通させて保持可能で、水平方向にのみ可撓性を有するチェーン型の保護管の一端を固定する一方、前記一端と同じ高さ且つ前記一端の固定位置よりも外側で前記連結部材側に、前記保護管の他端を固定して、前記ケーブル及び/又はホースを、前記保護管を貫通させた状態で前記外部配管接続口と前記内部配管接続口との間に接続したことを特徴とするものである。
なお、本発明において、「中心軸側」とは、中心軸に直接保護管を固定する場合の他、中心軸に設けた他の部材を介して間接的に保護管を固定する場合も含む趣旨である。これは「第2中心軸側」や「連結部材側」も同様で、直接或いは間接的に保護管を固定する場合を指す。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、保護管を仕切カバーの回転中心に設置する必要がないため、配管本数の多少にかかわらず、省スペースでケーブル及び/又はホースを配管可能となる。また、ケーブル及び/又はホースの配管本数が多くなっても、パレット交換装置の動作速度に影響が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】形態1のマシニングセンタの説明図である。
【図2】形態1のホース保護管部分の平面図である(巻き取り状態)。
【図3】形態1のホース保護管部分の平面図である(引き出し状態)。
【図4】形態1の外部配管接続口とホース保護管との間でのフレキシブルホースの引き回し状態を示す説明図である(下降位置)。
【図5】形態1の外部配管接続口とホース保護管との間でのフレキシブルホースの引き回し状態を示す説明図である(上昇位置)。
【図6】形態2のマシニングセンタの説明図である。
【図7】形態2の回り止め部分の右側面図である。
【図8】形態2のマシニングセンタの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[形態1]
図1は、工作機械の一例であるマシニングセンタ1において、パレット交換装置2を加工室側から見た正面図を示している。このパレット交換装置2は、ベース3内に、モータ4を出力軸5を上向きにして収容しており、出力軸5には駆動ギヤ6が取り付けられている。また、ベース3には、ピストン7が上向きに固定されると共に、そのピストン7を上方から収容するシリンダ8が、上下に分離されたシリンダ室9,10への流体の供給によって上下動可能に設けられている。11は、ピストン7に設けられてシリンダ8に遊挿する回り止めピンで、これによりシリンダ8は回転規制された状態で上下動のみが可能となる。
【0010】
シリンダ8には、軸受12を介して従動ギヤ13が回転可能に外装されて、駆動ギヤ6と噛合している。この従動ギヤ13の歯部は、シリンダ8と共に従動ギヤ13が上下動するストローク分だけ上下に長く形成されている。また、従動ギヤ13には、パレットP(図8)を保持する両端が相反する前後方向へ突出するアーム14が取り付けられて、端部の一方を加工室に、他方を段取室にそれぞれ突出させている。
15は、アーム14の間に設けられるアームカバー(図8)で、アームカバー15の上方には、加工室と段取室との間を仕切る仕切カバー16(図8)が設けられている。この仕切カバー16の左右の中心には、アーム14と一体回転する中空の中心軸17が設けられて、中心軸17の内部には、シリンダ8上に設置される第2中心軸18が、中心軸17と同軸で配置されている。この第2中心軸18は、中心軸17の上端を貫通して上端を中心軸17より上方へ突出させている。
【0011】
また、中心軸17の上端には、中心軸円盤19が同軸で固定されて、その中心軸円盤19上には、チェーン型のホース保護管20が設けられている。このホース保護管20は、図2,8にも示すように、後述するフレキシブルホース29を貫通させて保持する四角枠状の複数のリンク体21,21・・を、隣接するリンク体21,21同士で上下方向の軸22,22・・によって回転可能に連結して、水平方向にのみ可撓性を持たせたもので、ホース保護管20の一端は、中心軸円盤19上で外周寄りに立設された内固定板23に固定されている。24は、内固定板23の近傍で中心軸円盤19に形成された貫通孔である。
【0012】
一方、第2中心軸18は、中心軸17の上端及び中心軸円盤19を貫通して上方へ突出しており、第2中心軸18の上端には、中心軸円盤19及びホース保護管20を上方から覆うカバー体25が設けられている。このカバー体25の右側面には、ホース保護管20をカバー体25の外部へ引き出し可能な引き出し孔26が形成されて、カバー体25の外周には、中心軸円盤19と同じ高さの延設部27が形成されている。延設部27におけるカバー体25の後方側には、中心軸円盤19上で第2中心軸18の周囲を周回させて引き出し孔26から引き出したホース保護管20の他端が固定される外固定板28が設けられている。
【0013】
29,29・・は、油空圧を供給するためのフレキシブルホースで、中間部がホース保護管20を貫通して保持され、上端は、加工室の上方に設けられた外部配管接続口30にそれぞれ接続される一方、下端は、中心軸円盤19の貫通孔24から下方へ引き回され、中心軸17に設けられた内部配管接続口31にそれぞれ接続されている。
ここで、外部配管接続口30側で各フレキシブルホース29を固定する外部側配管押さえ32と、ホース保護管20側で各フレキシブルホース29を固定する内部側配管押さえ33との間では、フレキシブルホース29は弛んだ状態で引き回されて、ホース保護管20の上下動作に追従するようになっている。
【0014】
一方、加工室の上部には、全体カバー34が設けられて、中心軸17と一体に上昇する仕切カバー16との干渉を回避するために、下限位置の仕切カバー16と全体カバー34に設けた下向きの取付板35との間には、隙間が設けられている。また、取付板35の下縁には、加工室側へ突出して隙間を加工室側から閉塞する閉塞カバー36,36が、カバー体25を挟んで左右に分割される格好で、それぞれヒンジ37によって加工室側へ回転可能に蝶着されている。カバー体25の左右には、垂下板38を介して横向きのカムフォロア39がそれぞれ設けられて、常態では、カムフォロア39がヒンジ37よりも加工室側に位置して閉塞カバー36の下面に当接するようになっている。すなわち、第2中心軸18の上下動により、カバー体25及び垂下板38を介してカムフォロア39,39を上下動させて閉塞カバー36,36を開閉動作させるようにしたものである。
【0015】
以上の如く構成されたマシニングセンタ1においては、パレットPの交換を行う場合、シリンダ室9への流体の供給により、シリンダ8が上昇し、これと一体のアーム14及び仕切カバー16も上昇してパレットPを持ち上げる。すると、第2中心軸18も上昇してカムフォロア39,39が閉塞カバー36,36を下方から押し上げることになるため、閉塞カバー36,36はヒンジ37の軸を中心として加工室側へ跳ね上がり、仕切カバー16よりも上方の開放位置へ退避する。
【0016】
この状態でモータ4が駆動して駆動ギヤ6が回転すると、従動ギヤ13も回転してこれと一体のアーム14及び中心軸17、仕切カバー16を回転させるため、パレットPもアーム14と共に旋回する。アーム14が180°旋回すると、パレットPが互いに逆の室側へ到達する。このとき、閉塞カバー36,36は、中心軸17と一体に回転しない第2中心軸18側のカムフォロア39,39によって開放位置が維持されているため、仕切カバー16が回転してもこれと干渉することはない。
一方、中心軸17の上昇と回転に伴い、中心軸円盤19も上昇して図2に示すように平面視で左回転するため、ホース保護管20の一端がこれに追従して回転し、図3に示すように引き出し孔26から引き出される。このとき、第2中心軸18と一体のカバー体25及び延設部27は回転せず、ホース保護管20は鉛直方向へは折曲しないので、ホース保護管20は、水平方向で屈曲しながら延設部27を越えて外側へ膨らむように引き出される。
【0017】
そして、シリンダ室10への流体の供給により、シリンダ8が下降し、これと一体のアーム14及び中心軸17、仕切カバー16も下降してパレットを下降させる。このとき、シリンダ8と共に第2中心軸18も下降するため、カムフォロア39,39の下降と共に閉塞カバー36,36も下降して隙間を覆う閉塞位置に復帰することになる。また、中心軸17の下降に伴い、中心軸円盤19が下降し、第2中心軸18の下降に伴い、カバー体25及び延設部27が下降するため、ホース保護管20も下降する。
【0018】
再びパレットPを交換する際には、上昇した中心軸17が逆方向へ180°回転することになるが、このときは図3に示すように、中心軸円盤19は平面視で右回転するため、ホース保護管20は巻き取られる格好でカバー体25の内部へ再び収容される。なお、図4,5に示すように、中心軸17及び第2中心軸18の上下動に伴ってホース保護管20が上下動しても、外部側配管押さえ32と内部側配管押さえ33との間でフレキシブルホース29には弛みが設けられているため、上下動を吸収できてフレキシブルホース29には過大な負荷が加わらない。
【0019】
このように、上記形態1のマシニングセンタ1によれば、中心軸17の内部に、中心軸17の上下動のみと連動して上下動し、上端を中心軸17から上方へ突出させた第2中心軸18を設けて、中心軸17側の中心軸円盤19に、フレキシブルホース29を貫通させて保持可能で、水平方向にのみ可撓性を有するチェーン型のホース保護管20の一端を固定する一方、当該一端と同じ高さ且つ当該一端の固定位置よりも外側で第2中心軸18側の延設部27に、ホース保護管20の他端を固定して、フレキシブルホース29を、ホース保護管20を貫通させた状態で外部配管接続口30と内部配管接続口31との間に接続したことで、ホース保護管20を仕切カバー16の回転中心に設置する必要がないため、配管本数の多少にかかわらず、省スペースでフレキシブルホース29を配管可能となる。また、フレキシブルホース29の配管本数が多くなっても、パレット交換装置2の動作速度に影響が生じることがない。
【0020】
なお、ホース保護管の構造は、上記形態1に限るものではなく、水平方向でのみ可撓性を有するチェーン型であれば、適宜変更可能である。また、中心軸の回転方向は逆であっても差し支えない。
【0021】
[形態2]
次に、他の形態を説明する。但し、形態1と同じ構成部には同じ符号を付して重複する説明は省略する。
図6〜8に示すマシニングセンタ1Aにおいて、中心軸17の上面には、中心軸円盤19が固着され、中心軸円盤19の上面に、支軸40が同軸且つ一体で上向きに突設されている。支軸40の上部には、軸受41を介して連結部材としての保持リング42が外装されると共に、保持リング42にカバー体25が固定されて、カバー体25の上面後部に、左右両端を上向きに突出させた上下方向の回り止め板43が立設されている。一方、全体カバー34には、回り止め板43の左右両端に向けて前向きの保持部45,45を突出させた平面視コ字状の支持板44が固着されて、左右の保持部45,45にそれぞれ取り付けた上下一対の横向きのガイドカムフォロア46,46を、回り止め板43の後面へ転動可能に当接させている。
【0022】
以上の如く構成されたマシニングセンタ1Aにおいては、モータ4及びシリンダ8の動作は形態1と同じで、シリンダ8が上昇して中心軸17が上昇すると、中心軸円盤19及び支軸40も上昇してカバー体25を上昇させる。よって、カムフォロア39,39も上昇して閉塞カバー36,36を開放位置へ回転させる。次に、モータ4が駆動すると中心軸17及び支軸40が回転し、仕切カバー16も回転することになるが、軸受41を介して支軸40に連結される保持リング42及びカバー体25は、回り止め板43の左右が支持板44のガイドカムフォロア46,46に当接しているため、支軸40が回転しても回転しない。よって、閉塞カバー36,36の開放位置は維持される。
【0023】
そして、中心軸17及び中心軸円盤19の上昇と回転に伴い、形態1と同様にホース保護管20が回転して引き出し孔26から引き出される。180°回転すると、中心軸17と共に支軸40及びカバー体25も下降するため、カムフォロア39,39の下降に伴って閉塞カバー36,36は閉塞位置へ復帰する。同時に中心軸円盤19及びホース保護管20も下降し、回り止め板43もガイドカムフォロア46,46を相対的に転動させながら下降する。
【0024】
このように、上記形態2のマシニングセンタ1Aにおいても、中心軸17の支軸40の上端に、軸受41を介して支軸40へ回転可能に連結されて全体カバー34との間で回転規制される保持リング42を設けて、中心軸17側の中心軸円盤19に、フレキシブルホース29を貫通させて保持可能で、水平方向にのみ可撓性を有するチェーン型のホース保護管20の一端を固定する一方、当該一端と同じ高さ且つ当該一端の固定位置よりも外側で保持リング42側の延設部27に、ホース保護管20の他端を固定して、フレキシブルホース29を、ホース保護管20を貫通させた状態で外部配管接続口30と内部配管接続口31との間に接続したことで、ホース保護管20を仕切カバー16の回転中心に設置する必要がないため、配管本数の多少にかかわらず、省スペースでフレキシブルホース29を配管可能となる。また、フレキシブルホース29の配管本数が多くなっても、パレット交換装置2の動作速度に影響が生じることがない。
【0025】
なお、上記形態2において、左右のガイドカムフォロアは1つずつにしたり、回り止め板と支持板とを逆にして、カバー体側に支持板を、全体カバー側に回り止め板を設けたりしてもよい。また、回り止め板を省略してガイドカムフォロアを直接相手側に当接させることもできる。
【0026】
そして、上記形態1,2に共通して、形態1,2ではホース保護管の一端を中心軸円盤を介して中心軸に固定しているが、中心軸円盤を省略して中心軸の外周にホース保護管の一端を直接固定することもできる。
また、上記形態1,2では保護管にホースのみを引き回すようにしているが、ケーブルのみであってもよいし、ホース及びケーブルを引き回すようにしてもよい。
さらに、中心軸や第2中心軸の上下動にボールネジ等の他のアクチュエータを採用することもできる。中心軸の回転においてもピストンとラックピニオンなど他のアクチュエータを採用することもできる。
【符号の説明】
【0027】
1,1A・・マシニングセンタ、2・・パレット交換装置、3・・ベース、4・・モータ、6・・駆動ギヤ、7・・ピストン、8・・シリンダ、12,41・・軸受、13・・従動ギヤ、14・・アーム、16・・仕切カバー、17・・中心軸、18・・第2中心軸、19・・中心軸円盤、20・・ホース保護管、23・・内固定板、24・・貫通孔、25・・カバー体、26・・引き出し孔、27・・延設部、28・・外固定板、29・・フレキシブルホース、30・・外部配管接続口、31・・内部配管接続口、34・・全体カバー、36・・閉塞カバー、37・・ヒンジ、39・・カムフォロア、40・・支軸、43・・回り止め板、44・・支持板、46・・ガイドカムフォロア。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工室を覆う全体カバーの下方に、回転且つ上下動可能に設けられ、両端が相反方向へ突出してパレットを支持可能なアームと、そのアームの回転中心上で一体に立設される中心軸と、その中心軸と一体に設けられて前記アームの両端間を仕切る仕切カバーとを備えたパレット交換装置を設ける一方、前記加工室の外部に設けた外部配管接続口と、前記加工室の内部に設けた内部配管接続口との間に、ケーブル及び/又はホースを接続した工作機械であって、
前記中心軸の内部に、前記中心軸の上下動のみと連動して上下動し、上端を前記中心軸から上方へ突出させた第2中心軸を設けて、前記中心軸側に、ケーブル及び/又はホースを貫通させて保持可能で、水平方向にのみ可撓性を有するチェーン型の保護管の一端を固定する一方、前記一端と同じ高さ且つ前記一端の固定位置よりも外側で前記第2中心軸側に、前記保護管の他端を固定して、前記ケーブル及び/又はホースを、前記保護管を貫通させた状態で前記外部配管接続口と前記内部配管接続口との間に接続したことを特徴とする工作機械。
【請求項2】
加工室を覆う全体カバーの下方に、回転且つ上下動可能に設けられ、両端が相反方向へ突出してパレットを支持可能なアームと、そのアームの回転中心上で一体に立設される中心軸と、その中心軸と一体に設けられて前記アームの両端間を仕切る仕切カバーとを備えたパレット交換装置を設ける一方、前記加工室の外部に設けた外部配管接続口と、前記加工室の内部に設けた内部配管接続口との間に、ケーブル及び/又はホースを接続した工作機械であって、
前記中心軸の上端に、軸受を介して前記中心軸へ回転可能に連結されて前記全体カバーとの間で回転規制される連結部材を設けて、前記中心軸側に、ケーブル及び/又はホースを貫通させて保持可能で、水平方向にのみ可撓性を有するチェーン型の保護管の一端を固定する一方、前記一端と同じ高さ且つ前記一端の固定位置よりも外側で前記連結部材側に、前記保護管の他端を固定して、前記ケーブル及び/又はホースを、前記保護管を貫通させた状態で前記外部配管接続口と前記内部配管接続口との間に接続したことを特徴とする工作機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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