説明

工程管理装置、工程管理方法及び工程管理プログラム

【課題】工程の枝分れ及び泣き別れに対応できる工程管理装置を提供する。
【解決手段】複数の工程を工程管理テーブル101を用いて管理する工程管理装置であり、工程管理テーブル101に、現工程の識別情報を記録するための現工程フィールド、現工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を記録するための1以上の前工程フィールド及び現工程に対する前工程が2以上有る場合に2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を記録するための結合情報フィールドを設け、工程管理テーブル101に、各工程毎のレコードを設け、各工程毎に、その工程の識別情報を現工程フィールドに記録し、その工程が先頭工程などでなければ、その工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を1以上の前工程フィールドに記録し、その工程に対する前工程が2以上有るならば、2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を結合情報フィールドに記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の工程を管理するための工程管理装置、工程管理方法及び工程管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
受け付けた大量の書類を処理するために処理を複数の工程に分け、各工程からその次の工程に次々と書類を渡す流れ作業を行うようなことが行われている。また、製品の製造においても同様なことが行われている。
【0003】
このような流れ作業に係る工程管理に関連したコンピュータ処理としては、後工程にあたる工程の情報をコード化したものをデータとして記録しておき、前工程にあたる工程の情報をコード化したものをキーとして検索し、このコードによって各工程を制御することにより、工程の追加及び削除の実行を容易にする技術がある。また、バーコード等で各作業工程を管理するシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭63−150139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、流れ作業において書類や製品などの工程処理対象物が滞りなく工程から工程に渡されるようにするためには、すべての工程での1つの工程処理対象物に対する処理時間が均等である必要があるが、現実的には、そのようなことができない場合がある。
【0006】
そこで、例えば、或る工程での1つの工程処理対象物に対する処理時間が他の工程での1つの工程対象物に対する処理時間の2倍である場合、その或る工程と同一の工程をその或る工程と並列に追加し、その或る工程の前の工程で処理された工程対象物を例えば交互にその或る工程と追加された工程に渡し、その或る工程及び追加した工程で処理された工程対象物を共通の工程に渡すようなことが行われる。これを、枝分れ及び枝分れからの合流という。
【0007】
また、或る工程処理対象物が或る工程に入ろうとするときに、その工程処理対象物の状態がその或る工程で処理されるような状態でないときに、その工程処理対象物の全体を枝分れした他の工程に渡して、渡した先の工程でその工程処理対象物の状態整備を行った後に通常の処理を行う。これも枝分れという。
【0008】
工程処理対象物が、枝分れした何れか1つの工程で処理されていれば、その工程処理対象物を、次の工程に進めることができる。
【0009】
また、例えば、或る工程での1つの工程処理対象物に対する処理時間が他の工程での1つの工程処理対象物に対する処理時間の2倍である場合、その或る工程の内容を2つの異なった内容に分解し、その2つの異なった内容を持つ2つの工程により、分解前の工程を置き換え、その或る工程の前の工程で処理された工程処理対象物を2つに分解して、それぞれを置き換え後の2つの工程に渡し、置き換え後の2つの工程で処理された工程処理対象物を、合わせるための工程(突合工程)に通した後、共通の工程に渡すようなことが行われる。例えば、書類を前半部と後半部に分解して、それぞれを置き換え後の2つの工程に渡し、置き換え後の工程で処理された前半部と後半部を、合わせるための工程(突合工程)に通した後、共通の工程に渡すようなことが行われる。これを、泣き別れ、泣き別れにおける突合及び通常工程と泣き別れ工程の突合という。
【0010】
また、或る工程処理対象物が或る工程に入ろうとするときに、その工程処理対象物の状態がその或る工程で処理されるような状態でないときに、その工程処理対象物の正常な部分を追加された第1の工程に渡して、その工程処理対象物の異常な部分を追加された第2の工程に渡す。そして、追加された第1の工程で通常の工程の一部の処理を行い、追加された第2の工程でその工程処理対象物の状態整備を行った後に通常の工程の残りの処理を行う。これも泣き別れという。
【0011】
工程処理対象物が、泣き別れしたすべての工程で処理されていなければ、その工程処理対象物を、次の工程に進めることができない。
【0012】
従来、枝分れ及び枝分れからの合流並びに泣き別れ、泣き別れにおける突合及び通常工程と泣き別れ工程の突合に対応した工程管理装置、工程管理方法及び工程管理プログラムがなかった。
【0013】
そこで、本発明は、工程の枝分れ及び枝分れからの合流並びに泣き別れ、泣き別れにおける突合及び通常工程と泣き別れ工程の突合に対応した工程管理装置、工程管理方法及び工程管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によれば、複数の工程を工程管理テーブルを用いて管理するための工程管理装置であって、前記工程管理テーブルに、現工程の識別情報を記録するための現工程フィールド、現工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を記録するための1以上の前工程フィールド及び現工程に対する前工程が2以上有る場合に2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を記録するための結合情報フィールドを設け、前記工程管理テーブルに、各工程毎のレコードを設け、各工程毎に、その工程の識別情報を前記現工程フィールドに記録し、その工程が先頭工程又は削除された工程でなければ、その工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を1以上の前記前工程フィールドの各々に記録し、その工程に対する前工程が2以上有るならば、2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を前記結合情報フィールドに記録する手段を備えることを特徴とする工程管理装置が提供される。
【0015】
また、本発明によれば、複数の工程を工程管理テーブルを用いて管理するための工程管理方法であって、前記工程管理テーブルに、現工程の識別情報を記録するための現工程フィールド、現工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を記録するための1以上の前工程フィールド及び現工程に対する前工程が2以上有る場合に2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を記録するための結合情報フィールドを設け、前記工程管理テーブルに、各工程毎のレコードを設け、各工程毎に、その工程の識別情報を前記現工程フィールドに記録し、その工程が先頭工程又は削除された工程でなければ、その工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を1以上の前記前工程フィールドの各々に記録し、その工程に対する前工程が2以上有るならば、2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を前記結合情報フィールドに記録するステップを有することを特徴とする工程管理方法が提供される。
【0016】
更に、本発明によれば、コンピュータに上記の工程管理方法を行わせるための工程管理プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、工程管理テーブルに、現工程の識別情報を記録するための現工程フィールド、現工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を記録するための1以上の前工程フィールド及び現工程に対する前工程が2以上有る場合に2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を記録するための結合情報フィールドを設け、工程管理テーブルに、各工程毎のレコードを設け、各工程毎に、その工程の識別情報を前記現工程フィールドに記録し、その工程が先頭工程又は削除された工程でなければ、その工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を1以上の前記前工程フィールドに記録し、その工程に対する前工程が2以上有るならば、2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を前記結合情報フィールドに記録する。
【0018】
従って、工程の枝分れがある部分に対応して2以上の前工程を利用し、その2以上の前工程を枝分れに対応して結合することを表す結合情報を結合情報フィールドに記録する。また、工程の泣き別れが或る部分に対応して2以上の前工程を利用し、その2以上の前工程を泣き別れに対応して結合することを表す結合情報を結合情報フィールドに記録する。
【0019】
従って、本発明によれば、工程の枝分れ及び泣き別れに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態による工程管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による基本的な工程の組に対応する工程管理テーブル及びステータス管理テーブルの例を示す概念図である。
【図3】本発明の実施形態による枝分れがある工程の組に対応する工程管理テーブル及びステータス管理テーブルの第1の例を示す概念図である。
【図4】本発明の実施形態による枝分れがある工程の組に対応する工程管理テーブル及びステータス管理テーブルの第2の例を示す概念図である。
【図5】本発明の実施形態による泣き別れがある工程の組に対応する工程管理テーブル及びステータス管理テーブルの第1の例を示す概念図である。
【図6】本発明の実施形態による泣き別れがある工程の組に対応する工程管理テーブル及びステータス管理テーブルの第2の例を示す概念図である。
【図7】本発明の実施形態による泣き別れがある工程の組に対応するステータス管理テーブルの4つの例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態による工程管理テーブルの初期化の方法を説明するためのフローチャート(1/2)である。
【図9】本発明の実施形態による工程管理テーブルの初期化の方法を説明するためのフローチャート(2/2)である。
【図10】本発明の実施形態による枝分れの工程を追加する場合の工程管理テーブルの変更の方法を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態による泣き別れの工程を追加する場合の工程管理テーブルの変更の方法を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態による通常の工程を追加する場合の工程管理テーブルの変更の方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態による工程を追加する場合の工程管理テーブルの変更方法を説明するための概念図である。
【図14】本発明の実施形態による工程を削除する場合の工程管理テーブルの変更の方法を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態による工程を削除する場合の工程管理テーブルの変更方法を説明するための概念図である。
【図16】本発明の実施形態による或る工程に入る際に前工程をチェックする方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【0022】
図1を参照すると、本発明の実施形態による工程管理装置は、工程管理テーブル初期化部105、工程管理テーブル変更部107、前工程チェック部109、工程終了タイミング書込部110及び表示部111を含む。工程管理テーブル変更部107は、枝分れ工程追加対応部107a、泣き別れ工程追加対応部107b、通常工程追加対応部107c及び工程削除対応部107dを含む。
【0023】
工程管理テーブル初期化部105及び工程管理テーブル変更部107の各部、前工程チェック部109及び表示部111は、ハードウェアのみによっても実現することが可能であるが、コンピュータをこれらの各部として機能させるためのプログラムをコンピュータが読み込んで実行することによっても実現することができる。
【0024】
工程管理テーブル初期化部105は、工程管理テーブル101を、それを初期化するときの実際の工程の組の構成に応じて初期化する。
【0025】
枝分れ工程追加対応部107aは、工程の組に枝分れの工程を追加したときに、それに応じて工程管理テーブル101の構成を変更する。
【0026】
泣き別れ工程追加対応部107bは、工程の組に泣き別れの工程を追加したときに、それに応じて工程管理テーブル101の構成を変更する。
【0027】
通常工程追加対応部107cは、工程の組に通常の工程(枝分れの工程でも泣き別れの工程でもない工程)を追加したときに、それに応じて工程管理テーブル101の構成を変更する。
【0028】
工程削除対応部107dは、工程の組から工程を削除したときに、それに応じて工程管理テーブル101の構成を変更する。
【0029】
前工程チェック部109は、或る工程処理対象物が或る工程で処理されることが開始されようとする際、事前に工程管理テーブル101及びステータス管理テーブル103を参照して、その工程処理対象物が必要な前工程で処理されているか否かを判断し、その判断が肯定的である場合には、その旨を表示部111に表示させ、更に、ステータス管理テーブル103のその或る工程に対応するレコードに処理が開始したことを表す情報を書き込む。
【0030】
工程終了タイミング書込部110は、或る工程において或る工程対象物に対する処理が終了した時に、その或る工程対象物に対応するステータス管理テーブルのその或る工程に対応するレコードに、終了のタイミングを表す情報を書き込む。
【0031】
次に、図2を参照して、基本的な工程の組に対応する工程管理テーブル及びステータス管理テーブルについて説明をする。
【0032】
図2を参照すると、工程1〜5が直列に接続されている。枝分れや泣き別れの工程はない。
【0033】
工程管理テーブルのフィールドは、現工程のフィールドと前工程1のフィールドだけである。現工程のフィールドは、対応する現工程の識別情報を記録するためのフィールドである。前工程1のフィールドは、対応する現工程の直前の工程の識別情報を記録するためのフィールドである。工程管理テーブルには、工程1〜5のそれぞれに対応したレコードが設けられる。工程1に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「1」である。工程1の直前の工程はないので、工程1に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は無効値(NULL)である。工程2に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「2」である。工程2に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は「1」である。工程3〜5については、工程2と同様である。
【0034】
ステータス管理テーブルは、工程処理対象物毎に設けられる。図2には、IDが001である工程処理対象物のステータス管理テーブルを示している。IDが001である工程処理対象物は、時刻9:15に工程1での処理が終了し、時刻9:30に工程2での処理が終了し、時刻9:45に工程3での処理が終了し、現在工程4で処理されている。これに応じて、001のIDに対応したステータス管理テーブルの工程1の通過のフィールドには「9:15」が記録され、工程2の通過のフィールドには「9:30」が記録され、工程3の通過のフィールドには「9:45」が記録され、工程4の通過のフィールドには処理が開始したことを表す情報「◎」が記録されている。
【0035】
次に、図3を参照して、枝分れがある工程の組に対応する工程管理テーブル及びステータス管理テーブルについて説明をする。
【0036】
図3を参照すると、工程3と平行して枝分れの工程6が設けられている。それ以外の点は、図2に示す工程の組の構成と同一である。
【0037】
工程管理テーブルのフィールドは、現工程のフィールド、前工程1のフィールド、前工程2のフィールド及び結合情報のフィールドである。現工程のフィールドは、前述したように、対応する現工程の識別情報を記録するためのフィールドである。前工程1のフィールドは、対応する現工程の直前の複数の工程のうちの第1の工程の識別情報を記録するためのフィールドである。前工程2のフィールドは、対応する現工程の直前の複数の工程のうちの第2の工程の識別情報を記録するためのフィールドである。結合情報のフィールドは、対応する現工程の直前の複数の工程をどのように結合するのかを表す結合情報を記録するためのフィールドである。工程管理テーブルには、工程1〜6のそれぞれに対応したレコードが設けられる。前述したように、工程1に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「1」である。工程1の直前の工程はないので、工程1に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は無効値(NULL)である。工程2に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「2」である。工程2に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は「1」である。工程3及び5については、工程2と同様である。工程4に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「4」である。工程4に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は「3」である。工程4に対応するレコードの前工程2のフィールドの内容の値は「6」である。工程4に対応するレコードの結合情報のフィールドの内容の値は枝分れを示す「or」である。
【0038】
ステータス管理テーブルは、工程処理対象物毎に設けられる。図3には、IDが001である工程処理対象物のステータス管理テーブルを示している。IDが001である工程処理対象物は、時刻9:15に工程1での処理が終了し、時刻9:30に工程2での処理が終了し、現在工程6で処理されている。これに応じて、001のIDに対応したステータス管理テーブルの工程1の通過のフィールドには「9:15」が記録され、工程2の通過のフィールドには「9:30」が記録され、工程6の通過のフィールドには処理が開始したことを表す「◎」が記録されている。
【0039】
図4は、図3に示す状態を基準として、IDが001である工程処理対象物に対する工程6での処理が時刻9:45に終了し、ID001である工程処理対象物が、現在、工程004で処理されている状態を示している。これに応じて、001のIDに対応したステータス管理テーブルの工程1の通過のフィールドには「9:15」が記録され、工程2の通過のフィールドには「9:30」が記録され、工程6の通過のフィールドには「9:45」が記録され、工程4の通過のフィールドには処理が開始したことを表す「◎」が記録されている。
【0040】
次に、図5を参照して、泣き別れがある工程の組に対応する工程管理テーブル及びステータス管理テーブルについて説明をする。
【0041】
図5を参照すると、工程3と平行して工程6、工程7及び工程8が設けられている。それ以外の点は、図2に示す工程の組の構成と同一である。
【0042】
工程6、工程7及び工程8は、泣き別れの工程の組である。工程6と工程7は、泣き別れの工程の組内の平行工程である。工程8は、泣き別れの工程内の突合の工程である。工程処理対象物の一部が工程6で処理され、工程処理対象物の残りの部分が工程7で処理される。工程8は、工程6で処理された部分と工程7で処理された部分とを合わせて1つにまとめる工程である。
【0043】
工程管理テーブルのフィールドは、現工程のフィールド、前工程1のフィールド、前工程2のフィールド及び結合情報のフィールドである。現工程のフィールドは、前述したように、対応する現工程の識別情報を記録するためのフィールドである。前工程1のフィールドは、対応する現工程の直前の複数の工程のうちの第1の工程の識別情報を記録するためのフィールドである。前工程2のフィールドは、対応する現工程の直前の複数の工程のうちの第2の工程の識別情報を記録するためのフィールドである。結合情報のフィールドは、対応する現工程の直前の複数の工程をどのように結合するのかを表す結合情報を記録するためのフィールドである。工程管理テーブルには、工程1〜8のそれぞれに対応したレコードが設けられる。前述したように、工程1に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「1」である。工程1の直前の工程はないので、工程1に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は無効値(NULL)である。工程2に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「2」である。工程2に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は「1」である。工程3及び5については、工程2と同様である。
【0044】
工程4に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「4」である。工程4に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は「3」である。工程4に対応するレコードの前工程2のフィールドの内容の値は「8」である。工程4に対応するレコードの結合情報のフィールドの内容の値は枝分れ又は論理和を示す「or」である。これは、個々の工程処理対象物が工程3で処理されてもよいし、工程6、工程7及び工程8の組で処理されてもよいことを示す。どちらで処理されるべきであるのかは、工程処理対象物が工程3に入る前に人により判断されるが、これは別問題である。
【0045】
工程6に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「6」である。工程6に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は「2」である。工程6に対応するレコードの前工程2のフィールドの内容の値は「7」である。工程6に対応するレコードの結合情報のフィールドの内容の値は論理和を表す「or」である。これは、工程6の直前の工程が工程2であってもよいし、工程7であってもよいことを示す。工程2で処理された工程処理対象物が工程6、工程7及び工程8の組で処理される場合、工程処理対象物の一部が工程6で処理され、工程処理対象物の残りの部分が工程7で処理されるが、工程6での処理が始まる前に工程7での処理が終わっていることもありうる。従って、工程6の直前の工程が工程2である場合のみならず工程6の直前の工程が工程7である場合も許容するために、工程2と工程7の論理和をとることとしている。つまり、或る工程処理対象物が工程6に入る前に、その工程処理対象物に対応するステータス管理テーブルの最も最近のタイミングが記録されている工程と2番目に最近のタイミングが記録されている工程とを見て、それらの2つの工程のうち少なくとも1つが工程2又は工程7であれば、その工程対象物を工程6に投入してもよいこととする。なお、これだけでは、工程処理対象物が工程2を経ないで工程7に投入されるようなエラーを許容してしまうことになるが、工程対象物の残りの部分が工程7に投入される前に、工程対象物の一部が工程6に投入される前のチェックと同様なチェックをしており、このようなエラーが生じた場合には、工程7の直前の工程が工程1のみとなるため、このようなエラーの発生を防止することができる。
【0046】
工程7に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「7」である。工程7に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は「2」である。工程7に対応するレコードの前工程2のフィールドの内容の値は「6」である。工程7に対応するレコードの結合情報のフィールドの内容の値は論理和を表す「or」である。これは、工程7の直前の工程が工程2であってもよいし、工程6であってもよいことを示す。後の説明は、工程6についての説明と同様であるので、重複した説明は省略する。
【0047】
工程8に対応するレコードの現工程のフィールドの内容の値は「8」である。工程8に対応するレコードの前工程1のフィールドの内容の値は「6」である。工程8に対応するレコードの前工程2のフィールドの内容の値は「7」である。工程8に対応するレコードの結合情報のフィールドの内容の値は泣き別れを表す「and」である。これは、工程処理対象物が工程8で処理されるためには、その工程処理対象物の一部が工程6で処理されており且つその工程処理対象物の残りの部分が工程7で処理されていなければならないことを示す。
【0048】
ステータス管理テーブルは、工程処理対象物毎に設けられる。図5には、IDが001である工程処理対象物のステータス管理テーブルを示している。IDが001である工程処理対象物は、時刻9:15に工程1での処理が終了し、時刻9:30に工程2での処理が終了し、現在工程6及び7で処理されている。これに応じて、001のIDに対応したステータス管理テーブルの工程1の通過のフィールドには「9:15」が記録され、工程2の通過のフィールドには「9:30」が記録され、工程6及び7の通過のフィールドには「◎」が記録されている。
【0049】
図6は、図5に示す状態を基準として、IDが001である工程処理対象物に対する工程6及び7での処理が時刻9:45に終了し、ID001である工程処理対象物は現在工程8で処理されている状態を示している。これに応じて、001のIDに対応したステータス管理テーブルの工程1の通過のフィールドには「9:15」が記録され、工程2の通過のフィールドには「9:30」が記録され、工程6及び7の通過のフィールドには「9:45」が記録され、工程8の通過のフィールドには「◎」が記録されている。
【0050】
図7(a)は、工程処理対象物が異常であり、工程6、工程7及び工程8の組で処理されることとなったが、この組を正しく通過した場合の第1の例を示している。
【0051】
図7(b)は、工程処理対象物が異常であり、工程6、工程7及び工程8の組で処理されることとなったが、この組を正しく通過した場合の第2の例を示している。
【0052】
図7(c)は、工程処理対象物が異常であり、工程6、工程7及び工程8の組で処理されることとなったが、この組を間違って通過した場合の第1の例を示している。工程7での処理がされていないのに、工程8で処理されている。
【0053】
図7(d)は、工程処理対象物が異常であり、工程6、工程7及び工程8の組で処理されることとなったが、この組を間違って通過した場合の第1の例を示している。工程6での処理がされていないのに、工程8で処理されている。
【0054】
次に、図8及び図9を参照して、工程管理テーブル初期化部105により行われる工程管理テーブル101の初期化の方法について説明をする。
【0055】
図8を参照すると、すべての工程について、ステップS201SからステップS201Eまでの間にある処理を繰り返す。
【0056】
各繰返しにおいて、まず、現在の工程に対応するレコードを工程管理テーブルに追加する(ステップS202)。
【0057】
次に、ステップS202で追加したレコードの現工程のフィールドに現在の工程の識別情報を記録する(ステップS203)。
【0058】
次に、実際の工程の組の構成に基づいて現在の工程の種類を調べる(ステップS204)。現在の工程が通常であれば(枝分れ工程の次の工程でもなく、泣き別れ工程中の並列工程でもなく、泣き別れ工程中の突合工程でもなく、正常工程と泣き別れ工程が突合する工程でもなければ)、ステップS205に進む。現在の工程が枝分れ工程の次の工程(例えば、図3の工程4)であれば、ステップS206に進む。現在の工程が泣き別れ工程中の並列工程(例えば、図5の工程6、7)であれば、ステップS208に進む。現在の工程が泣き別れ工程中の突合工程(例えば、図5の工程8)であれば、ステップS211に進む。現在の工程が正常工程と泣き別れ工程が突合する工程(例えば、図5の工程4)であれば、ステップS213に進む。
【0059】
ステップS205では、ステップS203で追加したレコードの1つの前工程のフィールド(前工程1のフィールド)に現在の工程の直前の唯一の工程の識別情報を記録する。
【0060】
ステップS206では、ステップS203で追加したレコードの複数の前工程のフィールド(前工程1のフィールド、前工程2のフィールド、・・・)に現在の工程の直前のすべての工程の識別情報を記録する。次に、ステップS203で追加したレコードの結合情報フィールドに枝分れを示す情報を記録する(ステップS207)。
【0061】
ステップS208では、ステップS203で追加したレコードの1つの前工程のフィールドに、現在の工程の直前の工程の識別情報を記録する。次に、ステップS203で追加したレコードの1つ以上の前工程のフィールドに、現在の工程と並列の工程の識別情報を記録する(ステップS209)。次に、ステップS203で追加したレコードの結合情報フィールドに、論理和を示す情報を記録する(ステップS210)。
【0062】
ステップS211では、ステップS203で追加したレコードの複数の前工程のフィールドに、現在の工程の直前のすべての工程の識別情報を記録する。次に、ステップS203で追加したレコードの結合情報フィールドに、泣き別れを示す情報(例えば、論理積を示す情報であるが、枝分れを示す情報及び論理和を示す情報と区別できればどのような情報であってもよい。)を記録する(ステップS212)。
【0063】
ステップS213では、ステップS203で追加したレコードの複数の前工程のフィールドに、現在の工程の直前のすべての工程の識別情報を記録する。次に、ステップS203で追加したレコードの結合情報フィールドに、枝分れを示す情報を記録する(ステップS214)。
【0064】
このようにして、図2、3、5に示すような工程管理テーブルが完成される。
【0065】
次に、図10を参照して、枝分れ工程を追加した場合に枝分れ工程追加対応部107aにより行われる工程管理テーブルの変更の方法について説明をする。
【0066】
図10を参照すると、まず、追加した枝分れ工程に対応するレコードを工程管理テーブルに追加する(ステップS221)。
【0067】
次に、ステップS221で追加したレコードの現工程のフィールドに、追加した枝分れ工程の識別情報を記録する(ステップS223)。
【0068】
次に、ステップS221で追加したレコードの1つの前工程のフィールドに、追加した枝分れ工程の直前の工程の識別情報を記録する(ステップS225)。
【0069】
次に、追加した枝分れ工程の次の工程に対応する工程管理テーブルのレコードの1つの前工程のフィールドに、追加した枝分れ工程の識別情報を記録する(ステップS227)。
【0070】
次に、追加した枝分れ工程の次の工程に対応する工程管理テーブルのレコードの結合情報フィールドに、枝分れを示す識別情報を記録する(ステップS229)。
【0071】
次に、図10に示す方法を、図3に示す枝分れ工程6を追加した例を用いて説明する。
【0072】
まず、追加した枝分れ工程6に対応するレコード301を工程管理テーブルに追加する(ステップS221)。
【0073】
次に、ステップS221で追加したレコード301の現工程のフィールド302に、追加した枝分れ工程の識別情報「6」を記録する(ステップS223)。
【0074】
次に、ステップS221で追加したレコード301の1つの前工程のフィールド303に、追加した枝分れ工程の直前の工程の識別情報「2」を記録する(ステップS225)。
【0075】
次に、追加した枝分れ工程の次の工程に対応する工程管理テーブルのレコード304の1つの前工程のフィールド305に、追加した枝分れ工程の識別情報「6」を記録する(ステップS227)。
【0076】
次に、追加した枝分れ工程の次の工程に対応する工程管理テーブルのレコード304の結合情報フィールド306に、枝分れを示す識別情報「or」を記録する(ステップS229)。
【0077】
次に、図11を参照して、泣き別れ工程を追加した場合に泣き別れ工程追加対応部107bにより行われる工程管理テーブルの変更の方法について説明をする。
【0078】
図11を参照すると、まず、追加した泣き別れ工程のうちの2以上の並列工程のそれぞれについてステップS241SからステップS241Eの間にあるステップを繰り返す。
【0079】
各繰り返しにおいて、まず、現在の並列工程に対応するレコードを工程管理テーブルに追加する(ステップS242)。
【0080】
次に、ステップS242で追加したレコードの現工程のフィールドに、現在の並列工程の識別情報を記録する(ステップS243)。
【0081】
次に、ステップS242で追加したレコードの1つの前工程のフィールドに、現在の並列工程の直前の工程の識別情報を記録する(ステップS244)。
【0082】
次に、ステップS242で追加したレコードの1つ以上の前工程のフィールドに、現在の並列工程と並列な工程の識別情報を記録する(ステップS245)。
【0083】
次に、ステップS242で追加したレコードの結合情報のフィールドに論理和を表す情報を記録する(ステップS246)。
【0084】
ステップS241SからステップS241Eの繰り返しが終了したならば、泣き別れ工程中の突合工程に対応するレコードを工程管理テーブルに追加する(ステップS247)。
【0085】
次に、ステップS247で追加したレコードの現工程のフィールドに、泣き別れ工程中の突合工程の識別情報を記録する(ステップS248)。
【0086】
次に、ステップS247で追加したレコードの1以上の複数の前工程のフィールドに、泣き別れ工程中のすべての並列工程の識別情報を記録する(ステップS249)。
【0087】
次に、ステップS247で追加したレコードの結合情報のフィールドに泣き別れを示す識別情報を記録する(ステップS250)。
【0088】
次に、正常工程と泣き別れ工程とが突合する工程に対応するレコードの1つの前工程のフィールドに、泣き別れ工程中の突合工程の識別情報を記録する(ステップS252)。
【0089】
次に、正常工程と泣き別れ工程とが突合する工程に対応するレコードの結合情報フィールドに、枝分れを表す識別情報を記録する(ステップS253)。
次に、図11に示す方法を、図5に示す泣き別れ工程(工程6、工程7及び工程8)を追加した例を用いて説明する。
【0090】
まず、追加した泣き別れ工程のうちの2以上の並列工程(工程6及び工程7)のそれぞれについてステップS241SからステップS241Eの間にあるステップを繰り返す。
【0091】
最初の繰り返しにおいて、まず、現在の並列工程(工程6)に対応するレコード311を工程管理テーブルに追加する(ステップS242)。
【0092】
次に、ステップS242で追加したレコード311の現工程のフィールド312に、現在の並列工程の識別情報「6」を記録する(ステップS243)。
【0093】
次に、ステップS242で追加したレコード311の1つの前工程のフィールド313に、現在の並列工程(工程6)の直前の工程(工程2)の識別情報「2」を記録する(ステップS244)。
【0094】
次に、ステップS242で追加したレコード311の1つ以上の前工程のフィールド314に、現在の並列工程(工程6)と並列な工程(工程7)の識別情報「7」を記録する(ステップS245)。
【0095】
次に、ステップS242で追加したレコード311の結合情報のフィールド315に論理和を表す情報「or」を記録する(ステップS246)。
【0096】
次の繰り返しにおいて、まず、現在の並列工程(工程7)に対応するレコード316を工程管理テーブルに追加する(ステップS242)。
【0097】
次に、ステップS242で追加したレコード316の現工程のフィールド317に、現在の並列工程の識別情報「7」を記録する(ステップS243)。
【0098】
次に、ステップS242で追加したレコード316の1つの前工程のフィールド318に、現在の並列工程(工程7)の直前の工程(工程2)の識別情報「2」を記録する(ステップS244)。
【0099】
次に、ステップS242で追加したレコード316の1つ以上の前工程のフィールド319に、現在の並列工程(工程7)と並列な工程(工程6)の識別情報「6」を記録する(ステップS245)。
【0100】
次に、ステップS242で追加したレコード316の結合情報のフィールド320に論理和を表す情報「or」を記録する(ステップS246)。
【0101】
ステップS241SからステップS241Eの繰り返しが終了したならば、泣き別れ工程中の突合工程(工程8)に対応するレコード321を工程管理テーブルに追加する(ステップS247)。
【0102】
次に、ステップS247で追加したレコード321の現工程のフィールド322に、泣き別れ工程中の突合工程(工程8)の識別情報「8」を記録する(ステップS248)。
【0103】
次に、ステップS247で追加したレコード321の1以上の複数の前工程のフィールド323、324に、泣き別れ工程中のすべての並列工程(工程6、工程7)の識別情報「6」、「7」を記録する(ステップS249)。
【0104】
次に、ステップS247で追加したレコード321の結合情報のフィールド325に泣き別れを示す識別情報「and」を記録する(ステップS250)。
【0105】
次に、正常工程と泣き別れ工程とが突合する工程(工程4)に対応するレコード326の1つの前工程のフィールド327に、泣き別れ工程中の突合工程(工程8)の識別情報「8」を記録する(ステップS252)。
【0106】
次に、正常工程と泣き別れ工程とが突合する工程(工程4)に対応するレコード326の結合情報フィールド328に、枝分れを表す識別情報「or」を記録する(ステップS253)。
【0107】
次に、図12を参照して、通常の工程(枝分れ工程でも泣き別れ工程でもない工程)を追加した場合に通常工程追加対応部107cにより行われる工程管理テーブルの変更の方法について説明をする。
【0108】
図12を参照すると、まず、追加した工程に対応するレコードを工程管理テーブルに追加する(ステップS261)。
【0109】
次に、ステップS261で追加したレコードの現工程のフィールドに、追加した工程の識別情報を記録する(ステップS263)。
【0110】
次に、ステップS261で追加したレコードの1つの前工程のフィールドに、追加した工程の直前の工程の識別情報を記録する(ステップS265)。
【0111】
次に、追加した工程の次の工程に対応する工程管理テーブルのレコードの1つの前工程のフィールドに、追加した工程の識別情報を記録する(ステップS267)。
【0112】
次に、図12に示す方法を、図13に示す工程7を追加した例を用いて説明する。
【0113】
まず、追加した工程に対応するレコード341を工程管理テーブルに追加する(ステップS261)。
【0114】
次に、ステップS261で追加したレコード341の現工程のフィールド342に、追加した工程の識別情報「7」を記録する(ステップS263)。
【0115】
次に、ステップS261で追加したレコード341の1つの前工程のフィールド343に、追加した工程の直前の工程の識別情報「4」を記録する(ステップS265)。
【0116】
次に、追加した工程の次の工程に対応する工程管理テーブルのレコード344の1つの前工程のフィールド345に、追加した工程の識別情報「7」を記録する(ステップS267)。
【0117】
次に、図14を参照して、工程を削除した場合に工程削除対応部107dにより行われる工程管理テーブルの変更の方法について説明をする。
【0118】
図14を参照すると、まず、削除した工程に対応する工程管理テーブルのレコードの前工程のフィールドの内容を無効値(NULL)に書き換える(ステップS281)。
【0119】
次に、削除した工程の次の工程に対応する工程管理テーブルのレコードの前工程のフィールドの内容を、削除した工程の直前の工程の識別情報に書き換える(ステップS283)。
【0120】
次に、図14に示す方法を、図15に示す工程2を削除した例を用いて説明する。
【0121】
まず、削除した工程に対応する工程管理テーブルのレコード361の前工程のフィールド362の内容を無効値(NULL)に書き換える(ステップS281)。
【0122】
次に、削除した工程の次の工程に対応する工程管理テーブルのレコード363、364の前工程のフィールド365、366の内容を、削除した工程の直前の工程の識別情報に書き換える(ステップS283)。
【0123】
次に、図16を参照して、各工程処理対象物が各工程に投入される前に前工程チェック部109により行われる前工程チェックの方法について説明をする。
【0124】
まず、工程管理テーブルを参照することにより、直前の工程を抽出する(ステップS301)。
【0125】
次に、直前の工程の数Nを調べる(ステップS303)。直前の工程の数Nが1である場合には、ステップS305に進む。
【0126】
直前の工程の数Nが2以上である場合には、ステップS313に進む。
ステップS305では、ステータス管理テーブルから最も最近に通過した工程を抽出する。次に、ステップS301で工程管理テーブルから抽出された工程とステップS305でステータス管理テーブルから抽出された工程とが一致するか否かを確認する(ステップS307)。一致すれば、ステップS309に進む。そうでなければ、ステップS323に進む。
【0127】
ステップS313では、ステータス管理テーブルから最も最近に通過した工程の順にN個の工程を抽出する。
【0128】
次に、結合情報フィールドに枝分れを示す識別情報又は論理和情報の何れかが記録されているか否かを調べる(ステップS315)。そうであれば、ステップS317に進む。そうでなければ、ステップS319に進み、結合フィールドに泣き別れを示す識別情報が記録されているか否かを調べる。そうであれば、ステップS321に進む。そうでなければ、ステップS323に進む。
【0129】
ステップS317では、ステップS301で工程管理テーブルから抽出された工程とステップS313でステータス管理テーブルから抽出された何れかの工程とが一致するか否かを調べる。そうであれば、ステップS309に進む。そうでなければ、ステップS323に進む。
【0130】
ステップS319では、ステップS301で工程管理テーブルから抽出されたすべての工程とステップS313でステータス管理テーブルから抽出されたすべての工程とが一致するか否かを調べる。そうであれば、ステップS309に進む。そうでなければ、ステップS323に進む。
【0131】
ステップS309では、工程処理対象物を当該工程で処理してもよい旨の表示を表示部111を用いて行う。次に、ステータス管理テーブルに工程処理対象物が当該工程で処理されていることを示す情報を記録する(ステップS311)。
【0132】
ステップS323では、異常処理を行う。
【産業上の利用可能性】
【0133】
本発明は、書類の処理、製品の製造、製品の検査、事務処理の管理、プロジェクトの管理などに利用することができる。
【符号の説明】
【0134】
101 工程管理テーブル
103 ステータス管理テーブル
105 工程管理テーブル初期化部
107 工程管理テーブル変更部
107a 枝分れ工程追加対応部
107b 泣き別れ工程追加対応部
107c 通常工程追加対応部
107d 工程削除対応部
109 前工程チェック部
111 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の工程を工程管理テーブルを用いて管理するための工程管理装置であって、
前記工程管理テーブルに、現工程の識別情報を記録するための現工程フィールド、現工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を記録するための1以上の前工程フィールド及び現工程に対する前工程が2以上有る場合に2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を記録するための結合情報フィールドを設け、
前記工程管理テーブルに、各工程毎のレコードを設け、
各工程毎に、その工程の識別情報を前記現工程フィールドに記録し、その工程が先頭工程又は削除された工程でなければ、その工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を1以上の前記前工程フィールドの各々に記録し、その工程に対する前工程が2以上有るならば、2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を前記結合情報フィールドに記録する手段を備えることを特徴とする工程管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の工程管理装置であって、
工程処理対象物がそれらの工程のうちの何れか1つの工程で処理され、共通の前工程から分岐し、共通の後工程に合流する複数の枝分れ工程については、その複数の工程のそれぞれに対応する前記工程管理テーブルのレコードの前工程フィールドには、前記共通の前工程の識別情報を記録し、共通の後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのそれぞれには、前記複数の枝分れ工程のそれぞれの識別情報を記録し、共通の後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの結合情報フィールドには、枝分れを示す識別情報を記録する手段を更に備えることを特徴とする工程管理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の工程管理装置であって、
工程処理対象物がそれらの工程のうちのすべての工程で処理される複数の並列工程と、前記複数の並列工程に続く泣き別れ突合工程とを含み、前工程と後工程を或る工程と共通とする泣き別れ工程の組については、前記複数の並列工程のそれぞれに対応する前記工程管理テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのうちの1つのフィールドには、前記共通の前工程の識別情報を記録し、前記複数の並列工程のそれぞれに対応する前記管理工程テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのうちの他のフィールドには、レコードに対応する並列工程の他の並列工程の識別情報を記録し、前記複数の並列工程のそれぞれに対応する前記管理工程テーブルのレコードの結合情報フィールドには、論理和を表す識別情報を記録し、前記泣き別れ突合工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのそれぞれには、前記複数の並列工程のそれぞれの識別情報を記録し、前記泣き別れ突合工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの結合情報フィールドには、泣き別れを示す識別情報を記録し、共通の後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのうちの1つのフィールドには、前記泣き別れ突合工程の識別情報を記録し、共通の後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのうちの他のフィールドには、前記或る工程の識別情報を記録し、共通の後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの結合情報フィールドには、論理和を表す識別情報を記録する手段を更に備えることを特徴とする工程管理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の工程管理装置であって、
或る工程に対して、その工程の代わりに工程処理対象物を処理し、その工程と共通の前工程と後工程を有する枝分れ工程を追加した場合には、追加した枝分れ工程に対応するレコードを前記工程管理テーブルに追加し、追加したレコードの現工程フィールドには、追加した枝分れ工程を識別するための情報を記録し、追加したレコードの前工程フィールドには、共通の前工程を識別するための情報を記録し、前記工程管理テーブルの共通の後工程に対応するレコードの1の前工程フィールドには、追加した枝分れ工程を識別するための情報を記録し、前記工程管理テーブルの共通の後工程に対応するレコードの結合情報フィールドには、枝分れを示す識別情報を記録する手段を更に備えることを特徴とする工程管理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の工程管理装置であって、
工程処理対象物がそれらの工程のうちのすべての工程で処理される複数の並列工程と、前記複数の並列工程に続く泣き別れ突合工程とを含み、前工程と後工程を或る工程と共通とする泣き別れ工程の組を前記或る工程に対して追加した場合には、複数の並列工程に対応する複数のレコードを前記工程管理テーブルに追加し、追加した複数のレコードのそれぞれの現工程のフィールドには、前記複数の並列工程のそれぞれの識別情報を記録し、追加した複数のレコードのそれぞれの1つの前工程のフィールドには、共通の前工程の識別情報を記録し、追加した複数のレコードのそれぞれの他の前工程のフィールドには、レコードに対応する並列工程の他の並列工程の識別情報を記録し、追加した複数のレコードのそれぞれの結合情報のフィールドには、論理和を示す識別情報を記録し、前記泣き別れ突合工程に対応するレコードを前記工程管理テーブルに追加し、追加したレコードの現工程のレコードには、泣き別れ突合工程の識別情報を記録し、追加したレコードの複数の前工程のフィールドのそれぞれには、前記複数の並列工程のそれぞれの識別情報を記録し、追加したレコードの結合情報のフィールドには、泣き別れを示す識別情報を記録し、後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの1つの前工程のフィールドには、前記泣き別れ突合工程の識別情報を記録し、後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの結合情報のフィールドには、論理和を示す識別情報を記録する手段を更に備えることを特徴とする工程管理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の工程管理装置であって、
或る工程とその次の工程との間に工程を追加した場合には、追加した工程に対応するレコードを前記工程管理テーブルに追加し、追加したレコードの現工程のフィールドには、追加した工程を識別するための情報を記録し、追加したレコードの前工程のフィールドには、追加した工程の前の工程を識別するための情報を記録し、前記工程管理テーブルの追加した工程の後の工程に対応するレコードの前工程のフィールドの内容を、追加した工程を識別するための情報に書き換える手段を更に備えることを特徴とする工程管理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の工程管理装置であって、
或る工程とその次の工程との間に有る工程を削除した場合には、削除した工程に対応するレコードの前工程フィールドの内容を無効値に書き換え、前記工程管理テーブルの削除した工程の後の工程に対応するレコードの前工程のフィールドの内容を、削除した工程の前の工程を識別するための情報に書き換える手段を更に備えることを特徴とする工程管理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか1項に記載の工程管理装置であって、
工程で処理される工程処理対象物毎に、その工程処理対象物が各工程で処理されたか否かを示すステータス管理テーブルを設け、
或る工程処理対象物が或る工程で処理される前に、該或る工程の直前の工程を前記工程管理テーブルを参照することにより抽出し、抽出された工程で該或る工程処理対象物が実際に処理されたか否かを該工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルを参照することにより確認し、実際に処理されたことが確認できた場合に、該或る工程処理対象物を該或る工程で処理してもよい旨の表示を行うと共に、該工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルに該或る工程処理対象物が該或る工程で処理されていることを示す情報を記録することを特徴とする工程管理装置。
【請求項9】
請求項1乃至7の何れか1項に記載の工程管理装置であって、
工程で処理される工程処理対象物毎に、その工程処理対象物が各工程で処理されたか否かを示すステータス管理テーブルを設け、
或る工程処理対象物が或る工程で処理される前に、該或る工程の直前の工程を前記工程管理テーブルを参照することにより抽出する際、前記工程管理テーブルの該或る工程に対応するレコードの複数の前工程フィールドに前工程を識別するための情報が記録されており、そのレコードの結合情報フィールドに枝分れを示す識別情報又は論理和を示す識別情報が記録されていて、
更に、前記工程管理テーブルの該或る工程に対応するレコードの複数の前工程フィールドに記録されている前工程を識別するための情報により示される複数の前工程のうちの何れか1つの前工程で該或る工程処理対象物が処理されたことを該或る工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルが示している場合には、
該或る工程処理対象物を該或る工程で処理してもよい旨の表示を行うと共に、該工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルに該或る工程処理対象物が該或る工程で処理されていることを示す情報を記録することを特徴とする工程管理装置。
【請求項10】
請求項1乃至7の何れか1項に記載の工程管理装置であって、
工程で処理される工程処理対象物毎に、その工程処理対象物が各工程で処理されたか否かを示すステータス管理テーブルを設け、
或る工程処理対象物が或る工程で処理される前に、該或る工程の直前の工程を前記工程管理テーブルを参照することにより抽出する際、前記工程管理テーブルの該或る工程に対応するレコードの複数の前工程フィールドに前工程を識別するための情報が記録されており、そのレコードの結合情報フィールドに泣き別れを示す識別情報が記録されていて、
更に、前記工程管理テーブルの該或る工程に対応するレコードの複数の前工程フィールドに記録されている前工程を識別するための情報により示される複数の前工程のうちのすべての前工程で該或る工程処理対象物が処理されたことを該或る工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルが示している場合には、
該或る工程処理対象物を該或る工程で処理してもよい旨の表示を行うと共に、該工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルに該或る工程処理対象物が該或る工程で処理されていることを示す情報を記録することを特徴とする工程管理装置。
【請求項11】
複数の工程を工程管理テーブルを用いて管理するための工程管理方法であって、
前記工程管理テーブルに、現工程の識別情報を記録するための現工程フィールド、現工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を記録するための1以上の前工程フィールド及び現工程に対する前工程が2以上有る場合に2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を記録するための結合情報フィールドを設け、
前記工程管理テーブルに、各工程毎のレコードを設け、
各工程毎に、その工程の識別情報を前記現工程フィールドに記録し、その工程が先頭工程又は削除された工程でなければ、その工程に対する1以上の前工程の各々の識別情報を1以上の前記前工程フィールドの各々に記録し、その工程に対する前工程が2以上有るならば、2以上の前工程をどのように結合するかを表す結合情報を前記結合情報フィールドに記録するステップを有することを特徴とする工程管理方法。
【請求項12】
請求項11に記載の工程管理方法であって、
工程処理対象物がそれらの工程のうちの何れか1つの工程で処理され、共通の前工程から分岐し、共通の後工程に合流する複数の枝分れ工程については、その複数の工程のそれぞれに対応する前記工程管理テーブルのレコードの前工程フィールドには、前記共通の前工程の識別情報を記録し、共通の後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのそれぞれには、前記複数の枝分れ工程のそれぞれの識別情報を記録し、共通の後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの結合情報フィールドには、枝分れを示す識別情報を記録するステップを更に有することを特徴とする工程管理方法。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の工程管理方法であって、
工程処理対象物がそれらの工程のうちのすべての工程で処理される複数の並列工程と、前記複数の並列工程に続く泣き別れ突合工程とを含み、前工程と後工程を或る工程と共通とする泣き別れ工程の組については、前記複数の並列工程のそれぞれに対応する前記工程管理テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのうちの1つのフィールドには、前記共通の前工程の識別情報を記録し、前記複数の並列工程のそれぞれに対応する前記管理工程テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのうちの他のフィールドには、レコードに対応する並列工程の他の並列工程の識別情報を記録し、前記複数の並列工程のそれぞれに対応する前記管理工程テーブルのレコードの結合情報フィールドには、論理和を表す識別情報を記録し、前記泣き別れ突合工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのそれぞれには、前記複数の並列工程のそれぞれの識別情報を記録し、前記泣き別れ突合工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの結合情報フィールドには、泣き別れを示す識別情報を記録し、共通の後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのうちの1つのフィールドには、前記泣き別れ突合工程の識別情報を記録し、共通の後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの複数の前工程のフィールドのうちの他のフィールドには、前記或る工程の識別情報を記録し、共通の後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの結合情報フィールドには、論理和を表す識別情報を記録するステップを更に有することを特徴とする工程管理方法。
【請求項14】
請求項11乃至13の何れか1項に記載の工程管理方法であって、
或る工程に対して、その工程の代わりに工程処理対象物を処理し、その工程と共通の前工程と後工程を有する枝分れ工程を追加した場合には、追加した枝分れ工程に対応するレコードを前記工程管理テーブルに追加し、追加したレコードの現工程フィールドには、追加した枝分れ工程を識別するための情報を記録し、追加したレコードの前工程フィールドには、共通の前工程を識別するための情報を記録し、前記工程管理テーブルの共通の後工程に対応するレコードの1の前工程フィールドには、追加した枝分れ工程を識別するための情報を記録し、前記工程管理テーブルの共通の後工程に対応するレコードの結合情報フィールドには、枝分れを示す識別情報を記録するステップを更に有することを特徴とする工程管理方法。
【請求項15】
請求項11乃至14の何れか1項に記載の工程管理方法であって、
工程処理対象物がそれらの工程のうちのすべての工程で処理される複数の並列工程と、前記複数の並列工程に続く泣き別れ突合工程とを含み、前工程と後工程を或る工程と共通とする泣き別れ工程の組を前記或る工程に対して追加した場合には、複数の並列工程に対応する複数のレコードを前記工程管理テーブルに追加し、追加した複数のレコードのそれぞれの現工程のフィールドには、前記複数の並列工程のそれぞれの識別情報を記録し、追加した複数のレコードのそれぞれの1つの前工程のフィールドには、共通の前工程の識別情報を記録し、追加した複数のレコードのそれぞれの他の前工程のフィールドには、レコードに対応する並列工程の他の並列工程の識別情報を記録し、追加した複数のレコードのそれぞれの結合情報のフィールドには、論理和を示す識別情報を記録し、前記泣き別れ突合工程に対応するレコードを前記工程管理テーブルに追加し、追加したレコードの現工程のレコードには、泣き別れ突合工程の識別情報を記録し、追加したレコードの複数の前工程のフィールドのそれぞれには、前記複数の並列工程のそれぞれの識別情報を記録し、追加したレコードの結合情報のフィールドには、泣き別れを示す識別情報を記録し、後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの1つの前工程のフィールドには、前記泣き別れ突合工程の識別情報を記録し、後工程に対応する前記工程管理テーブルのレコードの結合情報のフィールドには、論理和を示す識別情報を記録するステップを更に有することを特徴とする工程管理方法。
【請求項16】
請求項11乃至15の何れか1項に記載の工程管理方法であって、
或る工程とその次の工程との間に工程を追加した場合には、追加した工程に対応するレコードを前記工程管理テーブルに追加し、追加したレコードの現工程のフィールドには、追加した工程を識別するための情報を記録し、追加したレコードの前工程のフィールドには、追加した工程の前の工程を識別するための情報を記録し、前記工程管理テーブルの追加した工程の後の工程に対応するレコードの前工程のフィールドの内容を、追加した工程を識別するための情報に書き換えるステップを更に有することを特徴とする工程管理方法。
【請求項17】
請求項11乃至16の何れか1項に記載の工程管理方法であって、
或る工程とその次の工程との間に有る工程を削除した場合には、削除した工程に対応するレコードの前工程フィールドの内容を無効値に書き換え、前記工程管理テーブルの削除した工程の後の工程に対応するレコードの前工程のフィールドの内容を、削除した工程の前の工程を識別するための情報に書き換えるステップを更に有することを特徴とする工程管理方法。
【請求項18】
請求項11乃至17の何れか1項に記載の工程管理方法であって、
工程で処理される工程処理対象物毎に、その工程処理対象物が各工程で処理されたか否かを示すステータス管理テーブルを設け、
或る工程処理対象物が或る工程で処理される前に、該或る工程の直前の工程を前記工程管理テーブルを参照することにより抽出し、抽出された工程で該或る工程処理対象物が実際に処理されたか否かを該工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルを参照することにより確認し、実際に処理されたことが確認できた場合に、該或る工程処理対象物を該或る工程で処理してもよい旨の表示を行うと共に、該工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルに該或る工程処理対象物が該或る工程で処理されていることを示す情報を記録することを特徴とする工程管理方法。
【請求項19】
請求項11乃至17の何れか1項に記載の工程管理方法であって、
工程で処理される工程処理対象物毎に、その工程処理対象物が各工程で処理されたか否かを示すステータス管理テーブルを設け、
或る工程処理対象物が或る工程で処理される前に、該或る工程の直前の工程を前記工程管理テーブルを参照することにより抽出する際、前記工程管理テーブルの該或る工程に対応するレコードの複数の前工程フィールドに前工程を識別するための情報が記録されており、そのレコードの結合情報フィールドに枝分れを示す識別情報又は論理和を示す識別情報が記録されていて、
更に、前記工程管理テーブルの該或る工程に対応するレコードの複数の前工程フィールドに記録されている前工程を識別するための情報により示される複数の前工程のうちの何れか1つの前工程で該或る工程処理対象物が処理されたことを該或る工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルが示している場合には、
該或る工程処理対象物を該或る工程で処理してもよい旨の表示を行うと共に、該工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルに該或る工程処理対象物が該或る工程で処理されていることを示す情報を記録することを特徴とする工程管理方法。
【請求項20】
請求項11乃至17の何れか1項に記載の工程管理方法であって、
工程で処理される工程処理対象物毎に、その工程処理対象物が各工程で処理されたか否かを示すステータス管理テーブルを設け、
或る工程処理対象物が或る工程で処理される前に、該或る工程の直前の工程を前記工程管理テーブルを参照することにより抽出する際、前記工程管理テーブルの該或る工程に対応するレコードの複数の前工程フィールドに前工程を識別するための情報が記録されており、そのレコードの結合情報フィールドに泣き別れを示す識別情報が記録されていて、
更に、前記工程管理テーブルの該或る工程に対応するレコードの複数の前工程フィールドに記録されている前工程を識別するための情報により示される複数の前工程のうちのすべての前工程で該或る工程処理対象物が処理されたことを該或る工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルが示している場合には、
該或る工程処理対象物を該或る工程で処理してもよい旨の表示を行うと共に、該工程処理対象物に対応する前記ステータス管理テーブルに該或る工程処理対象物が該或る工程で処理されていることを示す情報を記録することを特徴とする工程管理方法。
【請求項21】
コンピュータに請求項11乃至20の何れか1項に記載の工程管理方法を行わせるための工程管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−68804(P2012−68804A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−212047(P2010−212047)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【出願人】(000162113)共同印刷株式会社 (488)
【Fターム(参考)】