説明

左右兼用レイルエンドキャップ

【課題】カーテンレイルのギボシの長さを調整でき、しかも取り付けが簡単な左右兼用レイルエンドキャップを提供する。
【解決手段】左右兼用レイルエンドキャップは、左右の端面形状が互いに非対称な形状を有するカーテンレイルの左右いずれの端面にも取り付け可能なギボシボディ2及びギボシボディ2をカーテンレイルに固定するレイルホルダ1を備える。ギボシボディ2は、レイルホルダ1のスライド部材12を水平方向へ移動可能な楕円形のスライド凹部23を有する。レイルホルダ1をスライド凹部23に設けられたガイドマーク25に合せて左右に移動するのみで、左右兼用レイルエンドキャップをカーテンレイルに対して左用又は右用への設定が簡単に変更することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左右の端面形状が互いに非対称な形状を有するカーテンレイルの左右いずれの端面にも取り付け可能な左右兼用レイルエンドキャップに関し、特に、カーテンレイルに装着されるキャップ本体に設けられた凹部に取り付けたレイルホルダを左右にスライドさせるのみで左用、右用に切り換えが可能な左右兼用レイルエンドキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
カーテンレイルの両端には一般にレイルエンドキャップが被せられて壁面などに取り付けられているが、カーテンレイルの横断面の形状が対称であればカーテンレイルの左右に取り付けるレイルエンドキャップは同じものを使用することができる。しかしながら、カーテンレイルの中には装飾性をアピールしたものがあり、この種のカーテンレイルは、室内側に装飾性の高い形状を備えたデザインを配し、その後ろ側にランナーを配する等、横断面が左右で非対称のものが多い。横断面が左右で非対称のカーテンレイルの場合には左用と右用の2種類のレイルエンドキャップを用意する必要があった。レイルエンドキャップが2種類必要となるとコストアップになると共に流通商品が多くなることで商品管理が複雑になるのは論を待たない。
【0003】
そのため、レイルエンドキャップを左右兼用(左右共通)にした両端共通レイルエンドキャップが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このレイルエンドキャップは、非対称な横断面輪郭を有するカーテンレイルの端部を内嵌するための嵌合凹部を有し、左右及び上下を反転することによって反転前と反転後の外形が面対称になるように構成されており、嵌合凹部の内周輸郭は、カーテンレイルの横断面と、それを上下の中心線に関して180度回転したものとを包絡するように形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−196408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のレイルエンドキャップは、嵌合凹部に一方の板部を止めねじで固定した連結部材について、一旦止めねじを外して上下を逆転させてから再び止めねじで固定することによって回転前と面対称となるように構成されたものであることから、レイルエンドキャップの取り付け作業においては連結部材の取り外し及び再度の取り付けを行わなければならずその作業が面倒であるという問題があった。また、作業中に止めねじを紛失するおそれもある。また、装飾性の高いカーテンレイルに取り付けるレイルエンドキャップであるためレイルエンドキャップ自体にも装飾性や見栄えを良くするような機能が付加されていることが好ましい。この点、特許文献1のレイルエンドキャップは、その長さ、即ち、カーテンレイルのギボシの長さが固定されているため、装飾性や見栄えにたいする配慮はなされていない。尚、ギボシ(擬宝珠)とは、橋の欄干などの柱の上端に取り付けられる宝珠形の装飾をいい、ここではレイルエンドキャップの本体に施される装飾を指す。
【0006】
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、横断面が左右で非対称のカーテンレイルであって特に装飾性に富んだカーテンレイルのレイルエンドキャップを極めて簡単な操作によって左右兼用とすることができ、しかもレイルエンドキャップのギボシの長さを適宜変更調整することができ、しかもカーテンレイルへの取り付けが簡単な左右兼用レイルエンドキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の本発明は、左右の端面形状が互いに非対称な形状を有するカーテンレイルの左右いずれの端面にも取り付け可能な左右兼用レイルエンドキャップにおいて、一方側の端面にカーテンレイルの端部が嵌合される嵌合凹部が形成されたキャップ本体を備え、嵌合凹部の端面形状は、当該端面を左右に区分するようにその中心を通って縦方向に伸びる軸を対称軸として左右対称に形成されると共に、嵌合凹部には、カーテンレイルを連結固定するためのレイルホルダを左右に移動可能に取り付けたことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の左右兼用レイルエンドキャップにおいて、レイルホルダは、カーテンレイルの端部が当接する嵌合凹部の当接面よりもさらに奥側に段差を設けて形成されたスライド凹部に左右に移動可能に取り付けられるスライド部材と、スライド部材の表面からカーテンレイルの配設方向に伸びるようにして形成されたカーテンレイルを取り付けるための取付部と、を備えて構成されてなることを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の左右兼用レイルエンドキャップにおいて、レイルホルダを移動させてカーテンレイルの右側端部に取り付ける状態としたときにはスライド凹部に当該レイルホルダが当該カーテンレイルの右側端部に取り付けるべき位置にあることを示すガイドマークが設けられていると共に、レイルホルダを移動させてカーテンレイルの左側端部に取り付ける状態としたときにはスライド凹部に当該レイルホルダが当該カーテンレイルの左側端部に取り付けるべき位置にあることを示すガイドマークが設けられていることを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、請求項4に記載の本発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の左右兼用レイルエンドキャップにおいて、嵌合凹部が形成された側とは反対側のキャップ本体の端面には、複数個を連結可能に形成された延長用キャップ本体が取り付け可能とされると共に、最外側に配置された延長用キャップ本体の端面には蓋部材が取り付けられるように構成され、キャップ本体に1又は複数の延長用キャップ本体を取り付けることによりレイルエンドキャップの長さを段階的に調節可能としたことを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の左右兼用レイルエンドキャップにおいて、延長用キャップ本体が取り付けられる側のキャップ本体の端面、および、他の延長用キャップ本体が取り付けられる側の延長用キャップ本体の端面には筒状の被挿入部が形成されると共に、被挿入部と向き合う側の延長用キャップ本体の端面及び蓋部材の内側端面には被挿入部に挿入されてお互いを連結するための挿入部が形成され、被挿入部と挿入部とは連結方向を軸として互いに回転しないように回転が阻止されて形成され、キャップ本体又は延長用キャップ本体の被挿入部に他の延長用キャップ本体の挿入部を挿入して所定の数だけ連結し、最外側に配置された延長用キャップ本体の被挿入部に蓋部材の挿入部を挿入することによってレイルエンドキャップの長さを段階的に調節可能としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る左右兼用レイルエンドキャップによれば、カーテンレイルのギボシの長さを調整でき、しかもカーテンレイルに簡単に取り付けることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る左右兼用レイルエンドキャップの一実施形態の分解図である。
【図2】レイルホルダを示す斜視図である。
【図3】ギボシボディを示す図である。
【図4】ジョイントボディを示す図である。
【図5】ギボシカバーを示す図である。
【図6】レイルホルダが取り付けられた左右のギボシボディを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[左右兼用レイルエンドキャップの構成]
図1は、本発明に係る左右兼用レイルエンドキャップの好ましい一実施形態の分解図である。ギボシともなる左右兼用レイルエンドキャップ100は、概略として、図1に示すように、図示しないカーテンの上部側端がフック等を介して係着されるリング10を備えると共に、カーテンレイルの端部に挿入されるレイルホルダ1と、レイルホルダ1を保持すると共に図示しないカーテンレイルの端部に連結されるギボシボディ(キャップ本体)2と、ギボシの長さを調整するためにギボシボディ2に連結されるジョイントボディ(延長用キャップ本体)3A,3Bと、ギボシボディ2とジョイントボディ3Aの間、及び、ジョイントボディ3Aとギボシジョンントボディ3Bの間に介挿される円板状のギボシラインボディ4A,4Bと、ギボシラインボディ4A,4B又はギボシボディ2に装着されるギボシカバー(蓋部材)5と、座金7を介して図1に示す順番でギボシボディ2からギボシカバー5に至る各部材を連結及び一体的に固定するビス6とを備えている。
【0015】
ギボシボディ2、ジョイントボディ3A,3B、ギボシラインボディ4A,4B及びギボシカバー5は、本実施の形態の場合、共にその外径は約37mmであり、また、ギボシボディ2及びジョイントボディ3A,3Bの長さは18〜20mm程度である。更に、ギボシラインボディ4A,4Bの厚み及びギボシカバー5の本体51の厚みは約2mmである。もちろん、各部材はこのサイズに限定されるものではないことはいうまでもない。また、ギボシボディ2、ジョイントボディ3A,3B、の周面には、装飾性のある図柄、色彩などを施すことができる。例えば、周面に木目調の柄を配することで木の柔らかさを与えたり、カーテンの色と同系色若しくはそれとは異なる配色を施すことでデザイン性を付与することができる。
【0016】
また、ジョイントボディ3A,3B及びギボシラインボディ4A,4Bは、その全数が左右兼用レイルエンドキャップ100に用いられるわけではなく、必要とするギボシの長さに応じて必要な数が選択される。したがって、ユーザは、レイルホルダ1+ギボシボディ2+ギボシカバー5の厚み分の長さからレイルホルダ1+ギボシボディ2+ギボシラインボディ4A+ジョイントボディ3A+ギボシラインボディ4B+ジョイントボディ3B+ギボシカバー5の厚み分の長さまで、複数本のビス6を使い分けることになる。さらに、図1に示した左右兼用レイルエンドキャップ100は、その必要とする長さが、例えば、80mm以下であった場合には、ジョイントボディ3A,3Bの一方及びギボシラインボディ4A,4Bの一方を用いない。また、必要とする長さが、例えば、40mm以下であった場合には、図1に示す構成のうち、ジョイントボディ3A,3B及びギボシラインボディ4A,4Bを用いない。つまり、レイルホルダ1+ギボシボディ2+ギボシカバー5の3点によって最も短い左右兼用レイルエンドキャップ100が構成される。なお、左右兼用レイルエンドキャップ100は、カーテンレイルの両側で同じ長さにする必要はなく、状況等に応じて異なる長さにすることもできる。
【0017】
図2は、レイルホルダを示す斜視図である。レイルホルダ1は、概略として、バー状の水平部11と、水平部11に対して垂直方向に立設されると共に第一の開口120が設けられているスライド部材12と、リング10を取り付ける第二の開口130を有すると共にスライド部材12とは逆方向となるようにして水平部11に一体に設けられたリング取付片13とを備え、第一の開口120にはビス6が挿入される。なお、水平部11には、挿入後、カーテンレイルに水平部11をビス(図示せず)によってカーテンレイルに固定するための雌ねじ孔14が形成されている。なお、水平部11とリング取付片13とによってカーテンレイルに取り付けるための取付部15が構成されている。
【0018】
図3は、ギボシボディ2を示し、(a)は外側(ギボシカバー側)方向から見た斜視図、(b)は内側(レイルホルダ側)方向から見た斜視図、(c)は同図(b)のA−A線断面図である。ギボシボディ2は、図示しないカーテンレイルの外形に合致する外形を有し、例えばABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene resin)等の合成樹脂を樹脂成型して作られている。このギボシボディ2は、概略として、主体を成す円筒状の本体20と、この本体20の内部に設けられてカーテンレイルに対する嵌合凹部26を形成する仕切壁21と、その一面の中心に形成された四角筒状の第一の連結筒(被挿入部)22と、仕切壁21の他面に水平に設けられてレイルホルダ1のスライド部材12が水平方向へ移動可能に嵌入される楕円形状のスライド凹部23と、ビス6を通すために仕切壁21の中心に設けられたビス挿通部24とを有している。なお、スライド凹部23の両側には、ギボシボディ2が右用と左用のいずれに設定されているかを確認できるようにする「左」、「右」の漢字1字によるガイドマーク25が設けられている。ガイドマーク25は右用と左用のいずれに設定されているかを確認できるものであれば、その他にも「L」と「R」等適宜の記号やマークを用いることができる。
【0019】
図4は、ジョイントボディ3Aの構成を示し、(a)は内側(ギボシボディ2側)方向から見た側面図、(b)は外側(ギボシカバー5側)から見た側面図、(c)はB−B線断面図である。ジョイントボディ3A,3Bは、同一構成であるので、ここではジョイントボディ3Aの構成について説明する。ジョイントボディ3Aは、例えば、ギボシボディ2と同一の外形を有し、樹脂成型等によって作られている。このジョイントボディ3Aは、概略として、主体を成す円筒状の本体30と、その片端に設けられた仕切壁31と、仕切壁31の一面の中心に設けられてギボシボディ2の第一の連結筒22に挿入される四角筒状の挿入筒(挿入部)32と、仕切壁31の他面の中心に設けられて他のジョイントボディの挿入筒32が挿入される第二の連結筒(被挿入部)33とを有している。
【0020】
図5は、ギボシカバー5を示し、(a)は内側(ギボシボディ2側)方向から見た斜視図、(b)は側面図である。ギボシカバー5は、例えば、ギボシボディ2やジョイントボディ3A,3Bと同一の外形を有し、樹脂成型等によって作られている。このギボシカバー5は、概略として、円板状の本体51と、この本体51の内側の中心に設けられてビス6がねじ込まれる雌ねじ部52とから構成されている。本体51の周縁には、ギボシボディ2、ジョイントボディ3A,3Bのいずれかの外側に内嵌されるリム53が設けられている。また、リム53の内側から雌ねじ部52にかけて十字形状の補強部54が設けられている。
【0021】
[左右兼用レイルエンドキャップの装着方法]
次に、上述した左右兼用レイルエンドキャップ100の装着方法について説明する。図6は、レイルホルダが取り付けられたギボシボディを示し、(a)は左用ギボシボディを示す斜視図、(b)は右用ギボシボディを示す斜視図である。まず、ユーザは、図1に示す左右兼用レイルエンドキャップ100を2セット用意する。更に、ユーザは、窓枠等に取り付けられたカーテンレイルに対し、その両端に取り付ける左右兼用レイルエンドキャップ100の必要な長さ(ギボシの長さ)を把握する。
【0022】
ここでは、左右兼用レイルエンドキャップ100の必要な長さが、具体例として、110mmであったとし、また、左右兼用レイルエンドキャップ100の各部材の寸法が上記した値であるとする。この場合、ユーザは、図1に示す様にギボシボディ2、ギボシラインボディ4A、ジョイントボディ3A、ギボシラインボディ4B、ジョイントボディ3B、ギボシカバー5の順で同軸に重ね合せ、この状態を保持する。次に、ユーザは座金7を装着したビス6をレイルホルダ1の第一の開口120に挿入し、更に、ビス6をギボシボディ2のビス挿通部24に挿入する。この状態で、ビス6をギボシカバー5に到達するまで挿入する。そして、ドライバー等によりビス6をギボシカバー5の雌ねじ部52に螺着することにより、1つ目の左右兼用レイルエンドキャップ100の組み立てが完成する。次にユーザは、図1に示した各部材からなる他の1セットを用意し、上記した作業を再度実行し、2つめの左右兼用レイルエンドキャップ100を組み立てる。
【0023】
次に、ユーザは、組み立てた2つの左右兼用レイルエンドキャップ100をカーテンレイルに取り付ける。このとき、左右兼用レイルエンドキャップ100をカーテンレイルの左側に取り付けるか右側に取り付けるかによって、図6に示すようにスライド凹部23におけるリング取付片13の取り付け位置を変更する。左用にしたい場合、図6の(a)に示すように、スライド凹部23に設けられているガイドマーク25の「左」の文字が現れる位置(図の右側)へスライド部材12をスライド凹部23上で位置決めし、その状態でスライド部材12をスライド凹部23内にねじ止めする。これにより、カーテンレイルの左側(部屋内から見て)に取り付けることができる。
【0024】
また、図6の(b)に示すように、ガイドマーク25の「右」の文字が現れる位置(図の左側)へスライド部材12をスライド凹部23上でスライドさせ、ガイド部材12をスライド凹部23内にねじ止めすれば、カーテンレイルの右側に取り付ける右用のレイルエンドキャップ100となり、これをカーテンレイルの右側に取り付けることができる。
【0025】
上記したようにして組み立てられた2つの左右兼用レイルエンドキャップ100は、ギボシボディ2の連結面(図1に示す右側端面及び図3の(a),(b)に示す左側端面)がカーテンレイルの両端面に突き当たるまでカーテンレイルの端部の開口に挿入され、図示しないビスと雌ねじ孔14とによってカーテンレイルの所定位置にレイルホルダ1が固定される。以上により、カーテンレイルに対する2つの左右兼用レイルエンドキャップ100の取り付けが完了する。
【0026】
[実施の形態の効果]
本実施の形態に係る左右兼用レイルエンドキャップによれば、ギボシボディ2に楕円形状のスライド凹部23が水平方向に設けられ、このスライド凹部23内を水平移動が可能なようにしてレイルホルダ1のスライド部材12が取り付けられているため、カーテンレイルの左右のいずれに取り付けるかに応じてレイルホルダ1を左右に移動させるのみでリング10の吊下位置を簡単に変更することができるという効果がある。
また、本実施の形態によれば、ギボシボディ2のスライド凹部23にガイドマーク25を設けたため、左右兼用レイルエンドキャップ100がカーテンレイルの左右のいずれに対応しているかを容易に把握することができるという効果がある。
また、本実施の形態によれば、ギボシ部分の長さをギボシボディ2に連結するジョイントボディ3A,3Bの使用個数によって調整できる様にしたため、左右兼用レイルエンドキャップ100の長さ、即ち、ギボシの長さを必要な長さに調節することができるという効果がある。
更に、本実施の形態によれば、ギボシボディ2及びジョイントボディ3A,3Bの相互の連結部分にギボシラインボディ4A,4Bを設けたことにより、デザイン性が向上し、装飾性を高めることができるという効果がある。また、ギボシボディ2やジョイントボディ3A,3Bの一部を、好みに応じて他のデザインにボディに交換できるという効果もある。
【0027】
[他の実施例]
なお、本発明は、上記各実施例に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々な変形が可能である。
【0028】
例えば、上記実施の形態において、第一,第二の連結筒22,33は、四角形の断面を有する形状にしたが、他の形状、例えば、台形、楕円形、三角形、多角形等の断面形状を有していてもよい。
【0029】
また、上記実施の形態において、ガイドマーク25は漢字によるものとしたが、他の表記、例えば、上述したような「L」、「R」等の文字、その他のマークや記号であってもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 レイルホルダ
2 ギボシボディ(キャップ本体)
3A ジョイントボディ(延長用キャップ本体)
3B ジョイントボディ
4A ギボシラインボディ
4B ギボシラインボディ
5 ギボシカバー(蓋部材)
6 ビス
7 座金
10 リング
11 水平部
12 スライド部材
13 リング取付片
14 雌ねじ孔
15 取付部
20 本体
21 仕切壁
22 第一の連結筒(被挿入部)
23 スライド凹部
24 ビス挿通部
25 ガイドマーク
26 嵌合凹部
30 本体
31 仕切壁
32 挿入筒(挿入部)
33 第二の連結筒(被挿入部)
51 本体
52 雌ねじ部
53 リム
54 補強部
100 左右兼用レイルエンドキャップ
120 第一の開口
130 第二の開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の端面形状が互いに非対称な形状を有するカーテンレイルの左右いずれの端面にも取り付け可能な左右兼用レイルエンドキャップにおいて、
一方側の端面に前記カーテンレイルの端部が嵌合される嵌合凹部が形成されたキャップ本体を備え、
前記嵌合凹部の端面形状は、当該端面を左右に区分するようにその中心を通って縦方向に伸びる軸を対称軸として左右対称に形成されると共に、
前記嵌合凹部には、前記カーテンレイルを連結固定するためのレイルホルダを左右に移動可能に取り付けたことを特徴とする左右兼用レイルエンドキャップ。
【請求項2】
請求項1に記載の左右兼用レイルエンドキャップにおいて、
前記レイルホルダは、
前記カーテンレイルの端部が当接する前記嵌合凹部の当接面よりもさらに奥側に段差を設けて形成されたスライド凹部に左右に移動可能に取り付けられるスライド部材と、
前記スライド部材の表面から前記カーテンレイルの配設方向に伸びるようにして形成された前記カーテンレイルを取り付けるための取付部と、
を備えて構成されてなることを特徴とする左右兼用レイルエンドキャップ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の左右兼用レイルエンドキャップにおいて、
前記レイルホルダを移動させて前記カーテンレイルの右側端部に取り付ける状態としたときには前記スライド凹部に当該レイルホルダが当該カーテンレイルの右側端部に取り付けるべき位置にあることを示すガイドマークが設けられていると共に、前記レイルホルダを移動させて前記カーテンレイルの左側端部に取り付ける状態としたときには前記スライド凹部に当該レイルホルダが当該カーテンレイルの左側端部に取り付けるべき位置にあることを示すガイドマークが設けられていることを特徴とする左右兼用レイルエンドキャップ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の左右兼用レイルエンドキャップにおいて、
前記嵌合凹部が形成された側とは反対側の前記キャップ本体の端面には、複数個を連結可能に形成された延長用キャップ本体が取り付け可能とされると共に、最外側に配置された延長用キャップ本体の端面には蓋部材が取り付けられるように構成され、
前記キャップ本体に1又は複数の延長用キャップ本体を取り付けることによりレイルエンドキャップの長さを段階的に調節可能としたことを特徴とする左右兼用レイルエンドキャップ。
【請求項5】
請求項4に記載の左右兼用レイルエンドキャップにおいて、
前記延長用キャップ本体が取り付けられる側の前記キャップ本体の端面、および、他の延長用キャップ本体が取り付けられる側の前記延長用キャップ本体の端面には筒状の被挿入部が形成されると共に、前記被挿入部と向き合う側の前記延長用キャップ本体の端面及び前記蓋部材の内側端面には前記被挿入部に挿入されてお互いを連結するための挿入部が形成され、
前記被挿入部と挿入部とは連結方向を軸として互いに回転しないように回転が阻止されて形成され、
前記キャップ本体又は前記延長用キャップ本体の前記被挿入部に他の延長用キャップ本体の挿入部を挿入して所定の数だけ連結し、最外側に配置された延長用キャップ本体の被挿入部に蓋部材の挿入部を挿入することによってレイルエンドキャップの長さを段階的に調節可能としたことを特徴とする左右兼用レイルエンドキャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−130941(P2011−130941A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−294064(P2009−294064)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000109923)トーソー株式会社 (84)
【Fターム(参考)】