説明

巻きおしぼり自動生成装置

【課題】二つ折りの巻きおしぼりを自動生成する。
【解決手段】巻きおしぼり自動生成装置Aを、タオルTを展開し、第1搬送面111a及び第2搬送面112aの始端部に目印Mに沿って載置すれば、タオルTが第2ベルトコンベア112における突出する部位112Lに搬送され、タオルTの部分T1が第2搬送面112aから垂下し、第3搬送面121aに載って搬送され、第2搬送面112aの終端部1122の先端近傍にてタオルTの部分T1と、第2搬送面112aにより搬送されてきたタオルTの部分T2とが折り重なる二つ折りおしぼりO1が形成され、さらに、二つ折りおしぼりO1が案内ローラ211により案内され、先端O1Tが案内板212に当接されて折り曲げられ、第4搬送面221aと第5搬送面222aとで回転力が付与されながら下向きに搬送されて巻きおしぼりOが形成されるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タオルを二つ折りに折り畳み、さらに、二つ折りにしたタオルを巻き上げて、巻きおしぼりを自動生成する巻きおしぼり自動生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
湿潤状態の小型タオルが二つ折り又は三つ折りにされた後、円柱形状に巻き上げられて成形され、プラスチックフィルムで包装されたおしぼりが、飲食店等において広く用いられている。このおしぼりは使用後、洗浄・殺菌処理され、二つ折り又は三つ折りにされ、巻き上げ成形され、包装されて再使用されることが一般的である。
【0003】
現状、このようなおしぼりを生成、再生成する過程において、小型タオルを二つ折り又は三つ折りにする作業は、人手に依存している。このため処理能力が制限され、繁忙期等には長時間の作業になって人的負担が大きいといった問題が生じている。また、小型タオルを巻き上げて成形する際、型崩れが生じないように正確に素早く折り畳むのには習熟を要し、熟練者と非熟練者とで処理速度に大きな差が生じているという問題もある。
【0004】
下記特許文献1では、タオルを自動的に折り畳んでおしぼり巻き上げ成形・包装装置に供給することができ、しかも作業者の習熟度等の人的能力の影響を低く抑えて処理速度を安定して高く維持できるタオルの自動折り畳み供給装置に係る発明が提案されている。
【0005】
このタオルの自動折り畳み供給装置は、タオルを二つ折りの状態に折り畳むもので、巻き上げ成形等の後工程に供給するために用いられる。具体的には、タオルを展開した状態で搬送可能な載置面を有する平置搬送手段と、前記平置搬送手段に続いて設けられ、同平置搬送手段から送り出される前記タオルの幅方向中央部を保持することにより両側を自由に垂下させ、幅方向の縦断面形状が逆U字形となる懸吊状態で搬送する懸吊搬送手段と、前記懸吊搬送手段に続いて設けられ、同懸吊搬送手段から送り出される前記タオルを保持して搬送しつつ、横転させて送り出す横転送出手段とを備え、懸吊搬送手段にて、同タオルの幅方向中央部を保持することで両側を自由に垂下させ、縦断面形状が逆U字形となる懸吊状態、つまり実質的に二つ折りの状態にして搬送することで、タオルを連続且つ自動的に二つ折りの状態に折り畳んで後工程に供給することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−218553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1に係る発明では、懸吊搬送手段がタオルの幅方向中央部を保持することにより両側を自由に垂下させた懸吊状態で搬送するので、懸吊させるタオルの幅方向中央位置がずれてしまうと、両端の揃った二つ折りが形成されないといった問題、搬送途中にタオルが落下するといった問題が生じる虞がある。また、展開したタオルを平面上に載置し、その両端部にエアを吹き付けて中央部へと折り畳むという仕組みで三つ折りを形成するタオルの自動折り畳み供給装置も知られるが、この場合、エアを吹き付けるコンプレッサー装置等が必要で、余計なコストや設置場所が生じるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みて提案され、タオルを二つ折りに折り畳み、さらに、二つ折りのタオルを巻き上げて巻きおしぼりを自動生成するに際し、両端の揃った二つ折りが形成され、搬送途中にタオルが落下することもなく、作業者の習熟度に関係なく、効率よく巻きおしぼりを自動生成できる巻きおしぼり自動生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、タオルを二つ折りに折り畳んで巻きおしぼりを生成する巻きおしぼり自動生成装置において、前記タオルを搬送しつつ、二つ折りに折り畳む搬送折畳部を、同じ高さ、且つ、同じ搬送方向に併走させて設けられた所定長の第1ベルトコンベア、及び、この第1ベルトコンベアよりも搬送長さが長い第2ベルトコンベアを含み、前記第1ベルトコンベアの上位回走面である第1搬送面及び前記第2ベルトコンベアの上位回走面である第2搬送面の始端部同士を位置合わせしたタオル搬送手段と、このタオル搬送手段の前記第2ベルトコンベアにおける前記第1ベルトコンベアよりも搬送長さが長いために突出する部位の下方に、上位回走面である第3搬送面の搬送方向が前記第1搬送面の搬送方向と同じであって、前記第3搬送面の始端部から終端部へ向かうにつれて前記第2ベルトコンベアに近づく方向に回走させるようにして設けられた第3ベルトコンベアを含み、前記第2ベルトコンベアに対し、前記第3搬送面の始端部を傾けるとともに前記終端部を略平行としたタオル折畳手段と、から構成し、前記タオルを展開し、前記第1搬送面の始端部及び前記第2搬送面の始端部を跨ぐようにして載置することにより、この載置した前記タオルが搬送されて前記第2ベルトコンベアにおける突出する部位に至り、前記タオルの前記第1搬送面に載置されていた部分が前記第2搬送面から垂下し、この垂下した前記タオルの部分が前記第3搬送面に載って搬送され、前記第2搬送面の終端部の先端近傍で、前記第3搬送面により搬送されてきた前記タオルの部分と、前記第2搬送面により搬送されてきた前記タオルの部分とが折り重なった二つ折りおしぼりが形成されることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明は、上記巻きおしぼり自動生成装置において、形成された前記二つ折りおしぼりを巻き上げ、巻きおしぼりを形成する巻きおしぼり形成部を、前記第2ベルトコンベアの終端部の近傍に設けられ、前記二つ折りおしぼりを円周上に巻付けて案内する案内ローラ、及び、前記円周上に前記案内ローラの回転に影響させないで設けられ、前記案内ローラにより案内された前記二つ折りおしぼりの先端が当接する案内板を含み、この案内板により前記先端を前記円周側へ折り曲げる先端折曲手段と、前記第2ベルトコンベアの終端部に対し、前記案内ローラを介して対向させて設けられ、前記先端が前記円周側へ折り曲げられた前記二つ折りおしぼりと接する面である第4搬送面の搬送方向を下向きとした第4ベルトコンベア、及び、この第4ベルトコンベアとで前記二つ折りおしぼりを挟み込み可能になるようにして設けられ、前記第4ベルトコンベアとで挟み込み可能になるようにして設けられ、前記第4ベルトコンベアとで挟み込んだ前記二つ折りおしぼりと接する面である第5搬送面の搬送方向を前記第4搬送面の搬送方向と逆方向とした第5ベルトコンベアを含み、前記第4搬送面と前記第5搬送面とで挟み込んだ前記二つ折りおしぼりに回転力を付与するおしぼり巻上手段と、から構成し、前記二つ折りおしぼりが前記案内ローラに案内され、前記先端が前記案内板に当接することにより、前記二つ折りおしぼりが前記案内ローラの円周上をそれ以上進まなくなって前記先端が前記円周側へ折り曲げられ、前記第4搬送面によって下方に搬送されはじめるとともに、前記第4搬送面と前記第5搬送面とで挟み込まれ、回転力が付与されて巻き上がり、巻きおしぼりが形成されることを特徴とする。
【0011】
また、上記巻きおしぼり自動生成装置は、上記第2ベルトコンベアの回走速度をS2、第3ベルトコンベアの回走速度をS3、第4ベルトコンベアの回走速度をS4、第5ベルトコンベアの回走速度をS5としたとき、S3=S4>S2>S5の関係式が成立するように制御され、且つ、S4がS5の2〜5倍となるように制御されることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る巻きおしぼり自動生成装置では、まず、タオルを搬送しつつ、二つ折りに折り畳む搬送折畳部として、同じ高さ、且つ、同じ搬送方向に併走させて設けられた所定長の第1ベルトコンベア、及び、この第1ベルトコンベアよりも搬送長さが長い第2ベルトコンベアを含み、第1ベルトコンベアの上位回走面である第1搬送面及び第2ベルトコンベアの上位回走面である第2搬送面の始端部を位置合わせしたタオル搬送手段を備えるので、例えば、位置合わせした第1搬送面及び第2搬送面の始端部の所定位置にタオルを載置するのみで、両端の揃った二つ折りおしぼりを形成するためのタオル搬送をすることができる。さらに、タオル搬送手段の第2ベルトコンベアにおける第1ベルトコンベアよりも搬送長さが長いために突出する部位の下方に、上位回走面である第3搬送面の搬送方向が第1搬送面の搬送方向と同じであって、且つ、第3搬送面の始端部から終端部へ向かうにつれて前記第2ベルトコンベアに近づく方向に回走させて設けられた第3ベルトコンベアを含み、第2ベルトコンベアに対し、第3搬送面の始端部を傾けるとともに終端部を略平行としたタオル折畳手段を備えるので、第3搬送面によって、搬送途中にタオルが落下するということもなく、タオルを二つ折りに折り畳むことができる。そして、タオルを展開し、第1搬送面の始端部及び第2搬送面の始端部を跨ぐようにして載置することにより、この載置したタオルが搬送されて第2ベルトコンベアにおける突出する部位に至り、タオルの第1搬送面に載置されていた部分が第2搬送面から垂下し、この垂下したタオルの部分が第3搬送面に載って搬送され、第2搬送面の終端部の先端近傍で、第3搬送面により搬送されてきたタオルの部分と、第2搬送面により搬送されてきたタオルの部分とが折り重なった二つ折りおしぼりが形成されるので、作業者の習熟度等と無関係に効率よく、二つ折りおしぼりを自動生成することができる。
【0013】
さらに、本発明では、形成された二つ折りおしぼりを巻き上げ、巻きおしぼりを形成する巻きおしぼり形成部として、第2ベルトコンベアの終端部の近傍に設けられ、二つ折りおしぼりを円周上に巻き付けて案内する案内ローラ、及び、この円周上に案内ローラの回転に影響させないで設けられ、案内ローラにより案内された二つ折りおしぼりの先端が当接する案内板を含み、この案内板により先端を円周側へ折り曲げる先端折曲手段と、第2ベルトコンベアの終端部に対し、案内ローラを介して対向させて設けられ、先端が円周側へ折り曲げられた二つ折りおしぼりと接する面である第4搬送面の搬送方向を下向きとした第4ベルトコンベア、及び、この第4ベルトコンベアとで前記二つ折りおしぼりを挟み込み可能になるようにして設けられ、第4ベルトコンベアとで挟み込んだ二つ折りおしぼりと接する面である第5搬送面の搬送方向を第4搬送面のそれと逆方向とした第5ベルトコンベアを含み、第4搬送面と第5搬送面とで挟み込んだ二つ折りおしぼりに回転力を付与して巻き上げるおしぼり巻上手段とを備えるので、形成した二つ折りおしぼりから人手を介さずに連続的に、巻きおしぼりを生成することができる。特に、二つ折りおしぼりが案内ローラに案内され、先端が案内板に当接することにより、二つ折りおしぼりが案内ローラの円周上をそれ以上進まなくなって先端が円周側へ折り曲げられ、第4搬送面によって下方に搬送されはじめるとともに、第4搬送面と第5搬送面とで挟み込まれ、回転力が付与されて巻き上がり、巻きおしぼりが形成されるので、巻きおしぼりの形成に関して人手の関与を一切無くして作業者の習熟度等と無関係に、効率よく巻きおしぼりを自動生成することができる。
【0014】
このほか、本発明では、上記第2ベルトコンベアの回走速度をS2、第3ベルトコンベアの回走速度をS3、第4ベルトコンベアの回走速度をS4、第5ベルトコンベアの回走速度をS5としたとき、S3=S4>S2>S5の関係式が成立するように制御され、且つ、S4がS5の2〜5倍となるように制御される構成とすることにより、タオルを二つ折りに折り畳み、さらに、二つ折りにしたタオルを巻き上げて、巻きおしぼりを生成する一連の動作をスムーズにすることができ、より一層効率のよい装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る巻きおしぼり自動生成装置の概略全体を示す概略縦断面図である。
【図2】本発明に係る巻きおしぼり自動生成装置の概略平面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】本発明に係る巻きおしぼり自動生成装置における二つ折りおしぼりを形成する搬送折畳部を説明する要部説明図である。
【図5】本発明に係る巻きおしぼり自動生成装置における二つ折りおしぼりを形成する搬送折畳部を説明する他の要部説明図である。
【図6】本発明に係る巻きおしぼり自動生成装置における巻きおしぼりを形成する巻上げ形成部を説明する要部説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る実施形態の一例を、図面を参照しながら説明する。なお、この一実施形態は本発明の構成を具現化した1つの例示に過ぎず、特許請求の範囲に記載した事項を逸脱することがなければ種々の設計変更を行うことができる。
【0017】
本発明に係る巻きおしぼり自動生成装置Aは、小型の湿潤状態のタオルTを二つ折りに折り畳み、さらに円柱形状に巻き上げ、巻きおしぼりOを形成するまでを少なくとも、人手を介さずに連続して自動生成することができる装置である。具体的には、図1〜図3に示すように、タオルTを搬送しつつ、二つ折りに折り畳む搬送折畳部1と、この搬送折畳部1により形成された二つ折りおしぼりO1を巻き上げ、巻きおしぼりOを形成する巻きおしぼり形成部2とを備えている。
【0018】
搬送折畳部1は、タオルTを展開した状態で搬送するタオル搬送手段11と、このタオル搬送手段11により搬送されてきたタオルTを二つ折りに折り畳むタオル折畳手段12と、から構成されている。また、巻きおしぼり形成部2は、タオル搬送折畳部1により形成された二つ折りおしぼりO1へ巻き上がるきっかけを与えるために、二つ折りおしぼりO1の先端を折り曲げる先端折曲手段21と、この先端折曲手段21により巻き上がるきっかけが与えられた(先端が折り曲げられた)二つ折りおしぼりO1に回転力を付与して巻き上げ、巻きおしぼりOを形成するおしぼり巻上手段22とから構成されている。
【0019】
本発明では後述するように、自動生成した巻きおしぼりOをプラスチックフィルム等により包装する包装手段について、公知のものを取り付けることが可能であり、この包装手段を取り付けることで、タオルTの折り畳みから巻きおしぼりOの形成を経て、巻きおしぼりOの包装までを一貫して自動生成することができるようになる。
【0020】
以下、本発明に係る巻きおしぼり自動生成装置Aを構成する搬送折畳部1及び巻きおしぼり形成部2に関し、詳細に説明する。
【0021】
まず、搬送折畳部1は、上述のとおり、タオル搬送手段11とタオル折畳手段12とから構成されている。タオル搬送手段11は、同じ高さ、且つ、上位回走面を同じ搬送方向(図1,図2において、下向き)に併走させて設けた所定長の第1ベルトコンベア111、及び、この第1ベルトコンベア111よりも搬送長さが長い第2ベルトコンベア112とからなる。第1ベルトコンベア111の上位回走面である第1搬送面111aと、第2ベルトコンベア112の上位回走面である第2搬送面112aとは、始端部1111,1121が位置合わせされている。
【0022】
この位置合わせされた始端部1111,1121のいずれかには、タオルTを搬送しつつ両端の揃った二つ折りおしぼりO1を形成するための目印Mが設けられている。この目印Mは、両端の揃った二つ折りおしぼりO1を形成するため、第2ベルトコンベア112の鉛直方向の幅だけ、第1ベルトコンベア111に載置されるタオルTの部分T1が、第2ベルトコンベア112に載置されるタオルTの部分T2よりも幅広となるように導くものである。すなわち、タオルTの部分T1と部分T2との関係は、幅がT1>T2であって、タオルTの幅方向中央部は、タオルTが始端部1111,1121に載置されたとき、第1ベルトコンベア111上に位置するようになる。また、目印Mは、本実施形態において第2ベルトコンベア112上に、搬送方向に直線が引かれることにより設けられているが、例えば、位置合わせされた始端部1111,1121のいずれかに、ベルトの回走に影響しないように固定されて設けられる棒状部材等により形成することができる等、適宜の手段により設けることができる。
【0023】
タオル折畳手段12は、図1〜図3に加えて、特に図4、図5に示すように、第2ベルトコンベア112における第1ベルトコンベア111よりも搬送長さが長いために突出する部位112Lの下方に、第3ベルトコンベア121が設けられて構成されている。この第3ベルトコンベア121は、上位回走面である第3搬送面121aの搬送方向が、第1搬送面111aの搬送方向と同じであって、且つ、第3搬送面121aの始端部1211から終端部1212へ向かうにつれ、上方の第2ベルトコンベア112に近づく方向に回走するようにして設けられている。また、第2ベルトコンベア112の第2搬送面112a上であって、第3ベルトコンベア121の始端部1211の上方に位置する箇所には、搬送されてくるタオルTの部分T2を第2搬送面112aへ押圧する押圧ローラ122が設けられている。
【0024】
特に、第3ベルトコンベア121は、始端部1211が、第2ベルトコンベア112に対して傾けられ、特に、第1ベルトコンベア111から近い側が遠い側よりも上方に位置するように傾けられて設けられている。また、第3搬送面121aの終端部1212は、第2ベルトコンベアに対し略平行とされている。なお、第3搬送面121aの始端部1211は、第2ベルトコンベア112の突出する部位112Lの下方において、第1ベルトコンベア111側にずらして設けられることが好ましい。第2ベルトコンベア112から垂下したタオルTの部分T1を、第3搬送面121aに載せて搬送するのに便宜だからである。例えば、図3,図5に示すように、第3ベルトコンベア121と第2ベルトコンベア112とが、第3搬送面121aの傾けられた始端部1211の幅方向略中央部の上方に、第2ベルトコンベア112の第1ベルトコンベア111側端部がおよそ位置する位置関係となるように、第3搬送面121aの傾けた始端部1211を第1ベルトコンベア111側にずらして設けることを例示することができる。この場合、タオルTの部分T1を第3搬送面121aに載せて搬送するのに際し、しわ等が形成されないようにすることができる。
【0025】
このほか、第3搬送面121aの始端部1211の傾きは、本実施形態において水平面に対し45度である。この傾きの形成とともに、第3搬送面121の始端部1211を構成するプーリーP1,P2について、径を異ならせたものを採用している。具体的には、傾けられた始端部1211の上方に位置するプーリーP1を、下方に位置するプーリーP2よりも大径としている。これにより、第3搬送面121aの始端部1211が第2ベルトコンベア112に対し傾き、終端部1212が略平行として設けられることによって生じるベルトの撓みを抑えている。
【0026】
なお、本実施形態において水平面に対し45度である第3搬送面121aの始端部1211の傾きを、なだらかな角度(45度以下)とする場合にはプーリーP1,P2の径の大小の差を小さくし、急角度(45度以上)とする場合にはプーリーP1,P2の径の大小の差を大きくして設けることで、ベルトの撓みを抑えるように調整することができる。
【0027】
搬送折畳部1では、タオルTを展開し、第1搬送面111aの始端部1111及び第2搬送面112aの始端部1121を跨ぐようにし、且つ、第2ベルトコンベア112上の目印Mに沿って載置することで、この載置したタオルTが搬送されて第2ベルトコンベア112における突出する部位112Lに至り、タオルTの第1搬送面111aに載置されていた部分T1が第2搬送面112aから垂下する。続いて、この垂下したタオルTの部分T1が、第1ベルトコンベア111から近くに位置する側が上方に位置するように始端部1211が傾けられている第3搬送面121aに載って搬送され、第2ベルトコンベアに対し略平行とした終端部1212に至る。そして、第2搬送面112aの終端部1122の先端近傍にて、第3搬送面121aにより搬送されてきたタオルTの部分T1と、第2搬送面112aにより搬送されてきたタオルTの部分T2とが折り重なり、二つ折りおしぼりO1が形成されることとなる。
【0028】
なお、搬送折畳部1では、第2ベルトコンベア112上の目印Mに沿って載置することで、両端の揃った二つ折りを形成することができる。垂下したタオルTの部分T1は、始端部1211が第1ベルトコンベア111側にずらして設けられ、且つ、ベルトの撓みが抑制された第3搬送面121aに載って搬送されるため、タオルTの部分T1にしわ等が形成されることを防ぐことができる。また、第2ベルトコンベア112の第2搬送面112a上であって、第3ベルトコンベア121の始端部1211の上方に位置する箇所には、搬送されてくるタオルTの部分T2を第2搬送面112aへ押圧する押圧ローラ122が設けられているので、部分T1が第3搬送面121aに引っ張られてタオルTが落下することを防ぐこともできる。これにより、搬送折畳部1において、両端が揃い、しわ等も形成されない二つ折りおしぼりO1を形成することができる。
【0029】
次に、巻きおしぼり形成部2は、上述のとおり、先端折曲手段21とおしぼり巻上手段22とから構成されている。図1〜図3に加えて、特に図6に示すように、先端折曲手段21は、第2ベルトコンベア112の終端部1122及び第3ベルトコンベア121の終端部1212の先端近傍に設けられ、形成された二つ折りおしぼりO1を円周211a上に巻き付けて案内する案内ローラ211と、この円周211a上に案内ローラ211の回転に影響されないで、且つ、案内ローラ211の回転進行方法に対して鋭角に設けられ、案内ローラ211により案内された二つ折りおしぼりO1の先端O1Tが当接する案内板212とからなる。
【0030】
案内ローラ211は、軸を中心に回転するローラであって、形成された二つ折りおしぼりO1を円周211a上に巻き付けて案内するため、円周211a上に適度な摩擦面が設けられている。また、案内ローラ211の回転の駆動力は、後述するように第4ベルトコンベア221から供給される。さらに、案内板212は、矩形状の板状部材であって、案内ローラ211の回転に影響されないで設けられ、二つ折りおしぼりO1が案内ローラ211の円周211a上に巻き付けられて案内されていくうちに先端O1Tが当接し、二つ折りおしぼりO1をそれ以上案内ローラ211の円周211a上を進ませなくするものである。さらに、案内板212は、案内ローラ211の進行方法に対して鋭角に設けられているので、当接した先端O1Tを案内ローラ211の円周211a側へ折り曲げるようになる。
【0031】
おしぼり巻上手段22は、第2ベルトコンベア112の終端部1122に対し、案内ローラ211を介して対向させて、且つ、案内ローラ211に駆動力を与えるために案内ローラ211に接して設けられ、案内ローラ211によって案内された二つ折りおしぼりO1と接する面である第4搬送面221aの搬送方向を下向きとした第4ベルトコンベア221と、この第4ベルトコンベア221とで二つ折りおしぼりO1を挟み込み可能な位置に設けられ、第4ベルトコンベア221とで挟み込んだ二つ折りおしぼりと接する面である第5搬送面222aの搬送方向を、第4搬送面221aと逆方向の上向きとした第5ベルトコンベア222とからなる。特に、第4搬送面221aの搬送スピード(第4ベルトコンベア221の回走速度S4)は、第5搬送面222aの搬送スピード(第5ベルトコンベア222の回走速度S5)よりも速く、具体的には、第4搬送面221aの搬送スピードは、第5搬送面222aの搬送スピードよりも4倍速くなるように制御されている。
【0032】
おしぼり巻上手段22では、第4ベルトコンベア221と第5ベルトコンベア222とで二つ折りおしぼりO1を挟み込み、且つ、第4搬送面221aの搬送方向を下向きとし、第5搬送面222aの搬送方向を上向きとすることで、第4搬送面221aと第5搬送面222aとで挟み込まれた二つ折りおしぼりO1に、一方向(図5において、反時計回り)の回転力を付与するようになる。また、第4搬送面221aの搬送スピードは、第5搬送面222aの搬送スピードよりも4倍速くされているので、二つ折りおしぼりO1は付与された回転力によって巻き上げられながら、下向きに搬送されるようになる。
【0033】
なお、第4搬送面221aの搬送スピードである第4ベルトコンベア221の回走速度S4を、第5搬送面222aの搬送スピードである第5ベルトコンベア222の回走速度S5の2倍未満に制御すれば、巻き上げ途中の二つ折りおしぼりO1を下向きに搬送することが難しくなるので好ましくなく、S4をS5の5倍以上に制御すれば、下向きに搬送途中の二つ折りおしぼりO1に対し、適当な回転力を付与することが難しくなるので好ましくない。また、S4をS5の3〜4倍程度に制御することで、歩留まりよく巻きおしぼりOを生成することができる。
【0034】
巻きおしぼり形成部2では、第2ベルトコンベア112の終端部1122に先端近傍にて形成された二つ折りおしぼりO1が案内ローラ211により案内され、続いて、先端O1Tが案内板212に当接され、案内ローラ211の円周211a上を案内板212よりも先に進まなくなるとともに、円周211a側へ折り曲げられる。この折り曲がりによって二つ折りおしぼりO1には、巻き上がるきっかけが付与される。さらに、巻き上がるきっかけが付与された二つ折りおしぼりO1は、第4搬送面221aと第5搬送面222aとで挟み込まれて回転力を与えられながら下向きに搬送され、巻き上げられて円柱形状の巻きおしぼりOとなる。
【0035】
詳述すれば、巻きおしぼり形成部2では、案内ローラ211の駆動力が第4ベルトコンベア221により供給されているため、第2ベルトコンベア112の終端部1122に先端近傍にて形成された二つ折りおしぼりO1を、そのまま案内ローラ211の回転によって案内することができる。また、先端O1Tが案内板212によって円周211a側へ折り曲げられる向きは、二つ折りおしぼりO1が第4搬送面221aと第5搬送面222aとで挟み込まれて回転力を与えられる向きと一致する。このため、巻きおしぼり形成部2では、先端折曲手段21での先端O1Tの円周211a側へ折り曲げが、巻き上がるきっかけと付与するものとなり、このきっかけの付与とともに、おしぼり巻上手段22での回転力の付与により、二つ折りおしぼりO1を確実に巻き上げることができ、円柱形状の巻きおしぼりOを形成することができる。
【0036】
ここで、本実施形態では、搬送折畳部1及び巻きおしぼり形成部2を構成している第1ベルトコンベア111、第2ベルトコンベア112、第3ベルトコンベア121、第4ベルトコンベア221、第5ベルトコンベア222を1つの駆動モーターで回走するようにしている。その際、ギア比等を調整すること等により、第1ベルトコンベア111の回走速度をS1、第2ベルトコンベア112の回走速度をS2、第3ベルトコンベア121の回走速度をS3、第4ベルトコンベア221の回走速度をS4、第5ベルトコンベア222の回走速度をS5としたとき、S3=S4>S1=S2>S5の関係式が成立するように制御し、且つ、S4がS5の2〜5倍(本実施形態において4倍)となるように制御している。
【0037】
これにより、タオルTを二つ折りに折り畳み、さらに、二つ折りおしぼりO1を巻き上げて、巻きおしぼりOを生成する一連の動作がスムーズになり、歩留まり良い巻きおしぼり自動生成装置Aが達成される。なお、S1=S2としなければ、タオルTが展開されたまま搬送されなくなるので好ましくない。S3>S2としたのは、第2ベルトコンベア112に対し、第3ベルトコンベア121が斜めに設けられることに基づく。また、S3=S4>S2としたのは、第2ベルトコンベア112の終端部1122に先端近傍にて形成された二つ折りおしぼりO1を、そのまま案内ローラ211の回転によって案内するのに便宜だからである。
【0038】
このほか、本実施形態では、第2ベルトコンベア112に設けられた目印Mに沿ってタオルTが載置されたとき、第2ベルトコンベア112の上下方向の幅だけ、第1ベルトコンベア111に載置されるタオルTの部分T1が、第2ベルトコンベア112に載置されるタオルTの部分T2よりも幅広であるようにすることで、両端の揃った二つ折りおしぼりO1を形成することができる。そして、本発明では、実施者がタオルTを展開し、第1搬送面111aの始端部1111及び第2搬送面112aの始端部1121を跨ぐようにし、且つ、第2ベルトコンベア112上の目印Mに沿って載置するのみで、タオルTを二つ折りに折り畳み、さらに、二つ折りおしぼりO1を巻き上げて、巻きおしぼりOを生成する一連の作業を済ますことができる。
【0039】
このように、本発明では、上述のように構成されることで、タオルTを展開し、第1搬送面111aの始端部1111及び第2搬送面112aの始端部1121を跨ぐようにし、且つ、第2ベルトコンベア112上の目印Mに沿って載置するのみの操作で、載置されたタオルTが、搬送されて第2ベルトコンベア112における突出する部位112Lに至り、タオルTの第1搬送面111aに載置されていた部分T1が第2搬送面112aから垂下し、この垂下したタオルTの部分T1が第3搬送面121aに載って搬送され、第2搬送面112aの終端部1122の先端近傍にて、第3搬送面121aにより搬送されてきたタオルTの部分T1と、第2搬送面112aにより搬送されてきたタオルTの部分T2とが折り重なるので、二つ折りおしぼりO1を形成することができる。さらに、この二つ折りおしぼりO1は、第2ベルトコンベア112の終端部1122に近傍に設けられた案内ローラ211によりそのまま案内され、先端O1Tが案内板212に当接され、案円周211a側へ折り曲がり、この折り曲がりによって巻き上がるきっかけが付与された状態で、第4搬送面221aによって下方に搬送されはじめ、第4搬送面221aと第5搬送面222aとで挟み込まれて回転力を与えられながら下向きに搬送され、巻き上げられて円柱形状の巻きおしぼりOとなるので、巻きおしぼりOを自動生成することが可能となる。したがって、実施者は、習熟度等と無関係に効率よく、二つ折りおしぼりを自動生成することができ、さらに、巻きおしぼりOを自動生成することができる。
【0040】
また、搬送折畳部1及び巻きおしぼり形成部2を構成している第1ベルトコンベア111の回走速度をS1、第2ベルトコンベア112の回走速度をS2、第3ベルトコンベア121の回走速度をS3、第4ベルトコンベア221の回走速度をS4、第5ベルトコンベア222の回走速度をS5としたとき、S3=S4>S1=S2>S5の関係式が成立するように制御し、且つ、S4がS5の4倍となるように制御している。これにより、タオルTを二つ折りに折り畳み、さらに、二つ折りおしぼりO1を巻き上げて、巻きおしぼりOを生成する一連の動作がスムーズになり、さらに歩留まり良い巻きおしぼり自動生成装置Aが達成される。
【0041】
なお、本発明に係る巻きおしぼり自動生成装置Aでは、巻きおしぼりOが形成される第4ベルトコンベア221の下方(第4搬送面221aの終端部近傍)に公知のおしぼり包装装置等の包装手段を備え付けることができる。具体的には、包装装置の巻きおしぼりOを受け止めるプラスチックフィルム面を第4ベルトコンベア221の下方に設けるようにして包装手段を備え付け、第4ベルトコンベア221の下方にて形成された巻きおしぼりOを受け止めてパッキングすればよい。
【0042】
また、上記実施形態では、便宜のために一台の装置上で一枚のタオルTから、一個の巻きおしぼりOを自動生成する形態を説明したが、例えば、数秒ごとにタオルを所定位置に載置することで、一台の装置で次々と巻きおしぼりが形成されるようにした高速処理も可能となって、繁忙期の人的負担を大幅に削減することができる。
【0043】
以上、本発明の一実施形態を例示して詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態において駆動モーターを1つとし、ギア比等で第1ベルトコンベア乃至第5ベルトコンベアの回走速度を制御する例を説明したが、回走速度の制御の便宜等から駆動モーターを複数としてもよい。このほか、ベルトコンベアを構成するベルト、プーリーや、押圧ローラ、案内ローラのローラ、案内板等は公知の材質、公知の手段のものを適用することができるものである。
【符号の説明】
【0044】
A・・・・・巻きおしぼり自動生成装置A
T・・・・・タオル
T1,T2・タオルの部分
O・・・・・巻きおしぼり
O1・・・・二つ折りおしぼり
O1T・・・二つ折りおしぼりの先端
1・・・・・搬送折畳部
11・・・・タオル搬送手段
111・・・第1ベルトコンベア
111a・・第1搬送面
1111・・始端部
112・・・第2ベルトコンベア
112a・・第2搬送面
1121・・始端部
1122・・終端部
112L・・突出した部位
12・・・・タオル折畳手段
121・・・第3ベルトコンベア
121a・・第3搬送面
1211・・始端部
1212・・終端部
122・・・押圧ローラ
2・・・・・巻きおしぼり形成部
21・・・・先端折曲手段
211・・・案内ローラ
212・・・案内板
22・・・・おしぼり巻上手段
221・・・第4ベルトコンベア
221a・・第4搬送面
222・・・第5ベルトコンベア
222a・・第5搬送面
M・・・・・目印
P1,P2・プーリー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タオルを二つ折りに折り畳んで巻きおしぼりを生成する巻きおしぼり自動生成装置において、
前記タオルを搬送しつつ、二つ折りに折り畳む搬送折畳部を、
同じ高さ、且つ、同じ搬送方向に併走させて設けられた所定長の第1ベルトコンベア、及び、この第1ベルトコンベアよりも搬送長さが長い第2ベルトコンベアを含み、前記第1ベルトコンベアの上位回走面である第1搬送面及び前記第2ベルトコンベアの上位回走面である第2搬送面の始端部同士を位置合わせしたタオル搬送手段と、
このタオル搬送手段の前記第2ベルトコンベアにおける前記第1ベルトコンベアよりも搬送長さが長いために突出する部位の下方に、上位回走面である第3搬送面の搬送方向が前記第1搬送面の搬送方向と同じであって、前記第3搬送面の始端部から終端部へ向かうにつれて前記第2ベルトコンベアに近づく方向に回走させるようにして設けられた第3ベルトコンベアを含み、前記第2ベルトコンベアに対し、前記第3搬送面の始端部を傾けるとともに前記終端部を略平行としたタオル折畳手段と、から構成し、
前記タオルを展開し、前記第1搬送面の始端部及び前記第2搬送面の始端部を跨ぐようにして載置することにより、この載置した前記タオルが搬送されて前記第2ベルトコンベアにおける突出する部位に至り、前記タオルの前記第1搬送面に載置されていた部分が前記第2搬送面から垂下し、この垂下した前記タオルの部分が前記第3搬送面に載って搬送され、前記第2搬送面の終端部の先端近傍で、前記第3搬送面により搬送されてきた前記タオルの部分と、前記第2搬送面により搬送されてきた前記タオルの部分とが折り重なった二つ折りおしぼりが形成される、
ことを特徴とする巻きおしぼり自動生成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の巻きおしぼり自動生成装置において、
形成された前記二つ折りおしぼりを巻き上げ、巻きおしぼりを形成する巻きおしぼり形成部を、
前記第2ベルトコンベアの終端部の近傍に設けられ、前記二つ折りおしぼりを円周上に巻付けて案内する案内ローラ、及び、前記円周上に前記案内ローラの回転に影響させないで設けられ、前記案内ローラにより案内された前記二つ折りおしぼりの先端が当接する案内板を含み、この案内板により前記先端を前記円周側へ折り曲げる先端折曲手段と、
前記第2ベルトコンベアの終端部に対し、前記案内ローラを介して対向させて設けられ、前記先端が前記円周側へ折り曲げられた前記二つ折りおしぼりと接する面である第4搬送面の搬送方向を下向きとした第4ベルトコンベア、及び、この第4ベルトコンベアとで前記二つ折りおしぼりを挟み込み可能になるようにして設けられ、前記第4ベルトコンベアとで挟み込んだ前記二つ折りおしぼりと接する面である第5搬送面の搬送方向を前記第4搬送面の搬送方向と逆方向とした第5ベルトコンベアを含み、前記第4搬送面と前記第5搬送面とで挟み込んだ前記二つ折りおしぼりに回転力を付与するおしぼり巻上手段と、から構成し、
前記二つ折りおしぼりが前記案内ローラに案内され、前記先端が前記案内板に当接することにより、前記二つ折りおしぼりが前記案内ローラの円周上をそれ以上進まなくなって前記先端が前記円周側へ折り曲げられ、前記第4搬送面によって下方に搬送されはじめるとともに、前記第4搬送面と前記第5搬送面とで挟み込まれ、回転力が付与されて巻き上がり、巻きおしぼりが形成される、
ことを特徴とする巻きおしぼり自動生成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の巻きおしぼり自動生成装置において、
前記第2ベルトコンベアの回走速度をS2、前記第3ベルトコンベアの回走速度をS3、前記第4ベルトコンベアの回走速度をS4、前記第5ベルトコンベアの回走速度をS5としたとき、
S3=S4>S2>S5の関係式が成立するように制御され、且つ、S4がS5の2〜5倍となるように制御されている、
ことを特徴とする巻きおしぼり自動生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−39153(P2013−39153A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176141(P2011−176141)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(511196825)有限会社静県リース (1)
【Fターム(参考)】