巻き爪防止具2
【課題】 巻き爪になりやすい湾曲した爪の湾曲の程度を軽減し、巻き爪を防止する。
【解決手段】 上面固定部(1)と下面固定部(2)および、上面固定部(1)の中央に設置された加圧帯(3)により構成される。本発明は加圧帯(3)が爪(4)の先端中央を下方向に変形させることにより、爪(4)の先端の両側端を外側上方に変形させ、もって爪(4)の湾曲の程度を軽減することを特徴とする。
【解決手段】 上面固定部(1)と下面固定部(2)および、上面固定部(1)の中央に設置された加圧帯(3)により構成される。本発明は加圧帯(3)が爪(4)の先端中央を下方向に変形させることにより、爪(4)の先端の両側端を外側上方に変形させ、もって爪(4)の湾曲の程度を軽減することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻き爪になりやすい爪の形を矯正し、巻き爪になることを防止するためのものである。
【背景技術】
【0002】
巻き爪とは、図6のような形をした通常の爪が、日数を経る間に徐々に湾曲を強め、図7のように指に食い込んで痛みを生じた状態である。これを治療あるいは防止するため、従来は図9、図10のように、弾性板(13)を爪の横方向に、爪の湾曲に沿って貼り付ける、または図11、図12のように、弾性板(13)を爪の両側端に引っ掛けるなどして、弾性板(13)の反発力を利用して爪の湾曲を平らに戻そうとするものがあった。
その他にも、図13、図14のように、ワイヤー(15)などを用いるものもあるが、すべて爪(4)の両側端を直接、外側上方に引き上げようとするものであった。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特開 平09−253110
【特許文献2】 特開 2001−37535
【特許文献3】 特開 2005−66003
【特許文献4】 特開 2003−265508
【特許文献5】 特開 2001−276104
【特許文献6】 特開 2007−144080
【特許文献7】 特開 2007−244852
【特許文献8】 特開 2008−136633
【特許文献9】 特開 2007−229509
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらには次のような欠点があった。
(イ)爪(4)から弾性板(13)が剥がれないようにするため、強力な接着剤を使用しなければならなかった。
(ロ)爪(4)は何層にも重なった層状構造をしており、弾性板(13)が爪(4)表面に引っ張り上げる力を加えると、爪(4)が層状に剥がれてしまう。
(ハ)図11、図12のように弾性板(13)を爪(4)の両側端に引っ掛けるものは、爪(4)がある程度、指(5)の先端より伸びていないと、弾性板(13)が爪(4)の両側端の下側に入らず、使用できない。
(ニ)図13、図14のようにワイヤーを用いるものは、爪(4)に穴(16)を開けなければならず、そのため、爪(4)がある程度指(5)の先端より伸びていなければ使用できない。
【課題を解決するための手段】
上面固定部(1)と下面固定部(2)を連結し、上面固定部(1)の中央に加圧帯(3)を設置する。
本発明は、以上のような構成よりなる、巻き爪防止具である。
【発明の効果】
本発明は、湾曲した爪(4)の先端中央に下側への力を加え、爪(4)の先端中央を図4のように下側に変形させ、そのことによって爪(4)の先端の両側端が、図5のように外側上方に変形される。
このことは、図8のように、後端を固定された半円筒(8)の先端中央に、下方向の力を加えると、先端の両側端が外側上方に変形することから、容易に予想されることである。
その結果、爪(4)の湾曲は少なくなり、巻き爪が防止される。
本発明は、従来の技術とは異なり、爪(4)の先端中央のみに、押す力を加えればよいことが特徴である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】 請求項1に記載の、本発明の斜視図である。
【図2】 図1のA−Bを切断面とする断面図である。
【図3】 請求項1に記載の、本発明の使用状態斜視図である。
【図4】 図3のC−Dを切断面とする断面図である。
【図5】 図3のE−Fを切断面とする断面図である。
【図6】 通常の指および爪の横断面図である。
【図7】 巻き爪状態の指および爪の横断面図である。
【図8】 本発明の原理を示す斜視図である。
【図9】 従来の巻き爪防止具のうち、爪表面に弾性板を貼り付けるも使用状態斜視図である。
【図10】 図9のG−Hを切断面とする断面図である。
【図11】 従来の巻き爪防止具のうち、弾性板を爪の両側端に引っ掛けるタイプのものの使用状態斜視図である。
【図12】 図11のI−Jを切断面とする断面図である。
【図13】 従来の巻き爪防止具のうち、ワイヤーを用いるタイプのものの使用状態斜視図である。
【図14】 図13のK−Lを切断面とする断面図である。
【図15】 請求項2に記載の、本発明の斜視図である。
【図16】 請求項2に記載の、本発明の使用状態斜視図である。
【図17】 請求項3に記載の、本発明の斜視図である。
【図18】 図17のM−Nを切断面とする断面図である。
【図19】 請求項4に記載の、本発明の斜視図である。
【図20】 図19のO−Pを切断面とする断面図である。
【図21】 請求項4に記載の、本発明の使用状態斜視図である。
【図22】 図21のQ−Rを切断面とする断面図である。
【図23】 図21のS−Pを切断面とする断面図である。
【図24】 請求項5に記載の、本発明の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
(イ)上面固定部(1)および下面固定部(2)と、上面固定部(1)の中央に設置された加圧帯(3)より構成される。
(ロ)加圧帯(3)の幅は爪(4)の幅より細くする。
本発明は、以上のような構成である。
これを使用するときは、上面固定部(1)を、指(5)および爪(4)の上面に固定し、加圧帯(3)を爪(4)の上面中央に押し付けつつ、下面固定部(2)を指(5)の下面に固定する。その際、加圧帯(3)により爪(4)の先端中央を図4のごとく下方向に変形させるように、爪(4)の先端中央に力を加えつつ、下面固定部(2)を固定するものとする。
【符号の説明】
【0007】
1 上面固定部
2 下面固定部
3 加圧帯
4 爪
5 指
6 爪先端の変形方向
7 爪側端の変形方向
8 半円筒
9 半円筒の固定端
10 半円筒の先端
11 加圧方向
12 半円筒側端の変形方向
13 弾性板
14 弾性板の反発方向
15 ワイヤー
16 穴
17 ワイヤーが爪を引き上げる力の方向
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻き爪になりやすい爪の形を矯正し、巻き爪になることを防止するためのものである。
【背景技術】
【0002】
巻き爪とは、図6のような形をした通常の爪が、日数を経る間に徐々に湾曲を強め、図7のように指に食い込んで痛みを生じた状態である。これを治療あるいは防止するため、従来は図9、図10のように、弾性板(13)を爪の横方向に、爪の湾曲に沿って貼り付ける、または図11、図12のように、弾性板(13)を爪の両側端に引っ掛けるなどして、弾性板(13)の反発力を利用して爪の湾曲を平らに戻そうとするものがあった。
その他にも、図13、図14のように、ワイヤー(15)などを用いるものもあるが、すべて爪(4)の両側端を直接、外側上方に引き上げようとするものであった。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特開 平09−253110
【特許文献2】 特開 2001−37535
【特許文献3】 特開 2005−66003
【特許文献4】 特開 2003−265508
【特許文献5】 特開 2001−276104
【特許文献6】 特開 2007−144080
【特許文献7】 特開 2007−244852
【特許文献8】 特開 2008−136633
【特許文献9】 特開 2007−229509
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらには次のような欠点があった。
(イ)爪(4)から弾性板(13)が剥がれないようにするため、強力な接着剤を使用しなければならなかった。
(ロ)爪(4)は何層にも重なった層状構造をしており、弾性板(13)が爪(4)表面に引っ張り上げる力を加えると、爪(4)が層状に剥がれてしまう。
(ハ)図11、図12のように弾性板(13)を爪(4)の両側端に引っ掛けるものは、爪(4)がある程度、指(5)の先端より伸びていないと、弾性板(13)が爪(4)の両側端の下側に入らず、使用できない。
(ニ)図13、図14のようにワイヤーを用いるものは、爪(4)に穴(16)を開けなければならず、そのため、爪(4)がある程度指(5)の先端より伸びていなければ使用できない。
【課題を解決するための手段】
上面固定部(1)と下面固定部(2)を連結し、上面固定部(1)の中央に加圧帯(3)を設置する。
本発明は、以上のような構成よりなる、巻き爪防止具である。
【発明の効果】
本発明は、湾曲した爪(4)の先端中央に下側への力を加え、爪(4)の先端中央を図4のように下側に変形させ、そのことによって爪(4)の先端の両側端が、図5のように外側上方に変形される。
このことは、図8のように、後端を固定された半円筒(8)の先端中央に、下方向の力を加えると、先端の両側端が外側上方に変形することから、容易に予想されることである。
その結果、爪(4)の湾曲は少なくなり、巻き爪が防止される。
本発明は、従来の技術とは異なり、爪(4)の先端中央のみに、押す力を加えればよいことが特徴である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】 請求項1に記載の、本発明の斜視図である。
【図2】 図1のA−Bを切断面とする断面図である。
【図3】 請求項1に記載の、本発明の使用状態斜視図である。
【図4】 図3のC−Dを切断面とする断面図である。
【図5】 図3のE−Fを切断面とする断面図である。
【図6】 通常の指および爪の横断面図である。
【図7】 巻き爪状態の指および爪の横断面図である。
【図8】 本発明の原理を示す斜視図である。
【図9】 従来の巻き爪防止具のうち、爪表面に弾性板を貼り付けるも使用状態斜視図である。
【図10】 図9のG−Hを切断面とする断面図である。
【図11】 従来の巻き爪防止具のうち、弾性板を爪の両側端に引っ掛けるタイプのものの使用状態斜視図である。
【図12】 図11のI−Jを切断面とする断面図である。
【図13】 従来の巻き爪防止具のうち、ワイヤーを用いるタイプのものの使用状態斜視図である。
【図14】 図13のK−Lを切断面とする断面図である。
【図15】 請求項2に記載の、本発明の斜視図である。
【図16】 請求項2に記載の、本発明の使用状態斜視図である。
【図17】 請求項3に記載の、本発明の斜視図である。
【図18】 図17のM−Nを切断面とする断面図である。
【図19】 請求項4に記載の、本発明の斜視図である。
【図20】 図19のO−Pを切断面とする断面図である。
【図21】 請求項4に記載の、本発明の使用状態斜視図である。
【図22】 図21のQ−Rを切断面とする断面図である。
【図23】 図21のS−Pを切断面とする断面図である。
【図24】 請求項5に記載の、本発明の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
(イ)上面固定部(1)および下面固定部(2)と、上面固定部(1)の中央に設置された加圧帯(3)より構成される。
(ロ)加圧帯(3)の幅は爪(4)の幅より細くする。
本発明は、以上のような構成である。
これを使用するときは、上面固定部(1)を、指(5)および爪(4)の上面に固定し、加圧帯(3)を爪(4)の上面中央に押し付けつつ、下面固定部(2)を指(5)の下面に固定する。その際、加圧帯(3)により爪(4)の先端中央を図4のごとく下方向に変形させるように、爪(4)の先端中央に力を加えつつ、下面固定部(2)を固定するものとする。
【符号の説明】
【0007】
1 上面固定部
2 下面固定部
3 加圧帯
4 爪
5 指
6 爪先端の変形方向
7 爪側端の変形方向
8 半円筒
9 半円筒の固定端
10 半円筒の先端
11 加圧方向
12 半円筒側端の変形方向
13 弾性板
14 弾性板の反発方向
15 ワイヤー
16 穴
17 ワイヤーが爪を引き上げる力の方向
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ)上面固定部(1)と下面固定部(2)および、上面固定部(1)の中央に設置された加圧帯(3)より構成される。
(ロ)加圧帯(3)の幅は爪(4)の幅より細くする。
以上のごとく構成された巻き爪防止具。
【請求項2】
上面固定部(1)とその中央に設置された加圧帯(3)よりなる、請求項1記載の巻き爪防止具。
【請求項3】
加圧帯(3)を上面固定部(1)内に埋包する形とした、請求項1記載の巻き爪防止具。
【請求項4】
加圧帯(3)を、爪(4)の長軸方向に対し直角方向に設置した、請求項1記載の巻き爪防止具。
【請求項5】
加圧帯(3)を小さな点状とした、請求項1記載の巻き爪防止具。
【請求項1】
(イ)上面固定部(1)と下面固定部(2)および、上面固定部(1)の中央に設置された加圧帯(3)より構成される。
(ロ)加圧帯(3)の幅は爪(4)の幅より細くする。
以上のごとく構成された巻き爪防止具。
【請求項2】
上面固定部(1)とその中央に設置された加圧帯(3)よりなる、請求項1記載の巻き爪防止具。
【請求項3】
加圧帯(3)を上面固定部(1)内に埋包する形とした、請求項1記載の巻き爪防止具。
【請求項4】
加圧帯(3)を、爪(4)の長軸方向に対し直角方向に設置した、請求項1記載の巻き爪防止具。
【請求項5】
加圧帯(3)を小さな点状とした、請求項1記載の巻き爪防止具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2010−220986(P2010−220986A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−97448(P2009−97448)
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(501416896)
【出願人】(501418340)
【出願人】(509052942)
【出願人】(509052953)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(501416896)
【出願人】(501418340)
【出願人】(509052942)
【出願人】(509052953)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]