帯体部を有する入れ物
【課題】 挿入物を区分けしたい時、ワンタッチで本体中側に引き出せる帯体部を有する入れ物を提供する。
【解決手段】 バッグ類、籠類、箱類、容器類等の周囲壁を有する入れ物を本体と称し、この本体側面内側に添って1カ所以上の帯体部を設け、該帯体部は、本体側面部の任意の1湾曲部ないしは1角部を間にして、当側面部との2カ所以上の接合ないしは接合可能とする接合個所を有し、その接合個所の2カ所の上端を結んだ直線位置を中心にして、逆側のほぼ対称位置まで移動可能であることを特徴とする。
【解決手段】 バッグ類、籠類、箱類、容器類等の周囲壁を有する入れ物を本体と称し、この本体側面内側に添って1カ所以上の帯体部を設け、該帯体部は、本体側面部の任意の1湾曲部ないしは1角部を間にして、当側面部との2カ所以上の接合ないしは接合可能とする接合個所を有し、その接合個所の2カ所の上端を結んだ直線位置を中心にして、逆側のほぼ対称位置まで移動可能であることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッグ類、籠類、箱類、容器類等の周囲壁を有する入れ物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、挿入口を矩形と見なした時、本体ー側面部内側に添って、あるいはー側面部に平行にポケットが設けられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために次のような問題点があった。
(イ)本体ー側面部内側に添うポケットは、挿入口の中側を仕切ることは出来なかった。
(ロ)ポケットを挿入口の中間に有する場合、短辺長辺側共に、その長さが半減し、当挿 入口内に挿入出来る筈の大きさの物を、挿入出来なかった。
(ハ)バッグの中側に仕切がないため、外側に多くのポケットを設けて収納物を分類せざ るを得なかった。
(ニ)バッグの外側で分類すると、留め具が必要となり、しかしこの留め具は、外側では 他からの作用などで外れ易くかった。
(ホ)仕切りによって生じる空間の大きさを、自由に変更出来なかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
バッグ類、籠類、箱類、容器類等の周囲壁を有する入れ物を本体と称し、この本体側面内側に添って1カ所以上の帯体部を設け、該帯体部は、本体側面部の任意の1湾曲部ないしは1角部を間にして、当側面部との2カ所以上の接合ないしは接合可能とする接合個所を有し、その接合個所の2カ所の上端を結んだ直線位置を中心にして、逆側のほぼ対称位置まで移動可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
帯体部があっても、操作を加えなければ中側には現れないため、挿入口近似値大の物が収納出来るようになった。
帯体部を利用して挿入物を区分けしたい時、ワンタッチで帯体部が本体中側に引き出せるようになった。
中側で分類して収納出来るようになった。
縦長の収納物を縦向きに置いても、倒れにくくなった。
バッグの外側に多くのポケットを設けなくてよくなった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。周囲壁を有する入れ物ないしはそれに類する補助的な入れ物を本体と称し、この本体を形成する生地が柔らかければ物を挿入した時、側面部や底面部が変形するが、便宜上、これを図示しない場合がある。また取って部や蓋部の有無や形状は問わないため、これを図示するとは限らない。本体は硬質なものも含めるが、帯体部は波状程度の湾曲可能な材質にする。
図1〜図11を用いて、本体挿入口が円、楕円状等の側面部が曲線で形作られた場合の、第1形態を説明する。
1湾曲部を挟んで1帯体部を有する場合を、円形状で説明する。
図1〜図5で、帯体部を1カ所に有する場合を説明する。
図1は本体(1)の平面図で、挿入口(2)と帯体部を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲2▼(6)、それらの上端を結んだ説明用直線(4)と、接合個所で区切られる湾曲部▲1▼(5)を示している。図2は斜視図で、本体側面部内側に有する帯体部(7)を示している。帯体部が縫合によって接合される場合は、当図のように接合ライン(8)が本体側面部の表面に現れ、内蔵の場合は表れない。取って部を設ける場合は本体の形態に対して通常行われるように、重さ的に視覚的にバランスの取れる位置に設ければよい。接合ラインや取って部については、以下の形態に通じる。図3は図2の状態の使用平面図で、aは帯体部に操作を加えていない状態、bはaの状態の挿入口にほぼその大きさの挿入物(9)が挿入出来ることを示している。当図で挿入物を升目模様で表示しているが、これを以下同様とする。図4は使用平面図で、aは中側に引き出した帯体部、bは生じた空間部(10)に挿入した挿入物、cは元から存在する挿入口にも挿入物が挿入出来ることを示す。この使い方は以下に通じる。
図5aは接合個所▲1▼、▲2▼を本体直径位置に求めた場合で、bはその場合の使用例である。
尚、帯体部について基本的には、形状は長方形状とし、その最下端は本体底面部と分離する。帯体部をポケット状にしたい時には、帯体部を中側へ引き出した最大の底面枠の広さの、伸縮自由になる柔軟な生地を張ることになる。一部を保冷可能ポケットとすることも考えられる。ポケットの作り方やその使い方について以下に通じる。
【0007】
図6〜図10で、帯体部を2カ所以上に有する場合を説明する。
図6は平面図で、前記の帯体部(7)に対し新たに接合個所▲3▼(12)を設けて、二つ目として幅の狭い帯体部(11)を有した場合の、aは操作を加えていない帯体部、bは中側に引き出した帯体部を示している。図7は平面図で、aは二つ目の幅の狭い帯体部を中側に引き出すことなくそのままにし、薄いシート類の挿入個所とする使い方を示す。bは生じた2つの空間部(10)と元の挿入口(2)の合計3個所に、挿入物(9)が挿入されることを示す。
図8は平面図で、本体側面部内側全体に同じ大きさの帯体部を3カ所に有する場合の、aで操作を加えない帯体部、bで中側に引き出した帯体部を示し、cはビール瓶などの挿入物が3本挿入出来ることを示している。中心に存在する元の挿入口には何も入れない、又は他の細い挿入物ないしはクッション等を挿入する。小さくは鉛筆立てや花器としての使い方もある。この使い方は以下に通じる。
図9は平面図で、図6に対し新たに接合個所▲4▼(13)接合個所▲5▼(14)、接合個所▲6▼(15)を設けて、同じ大きさの帯体部を6カ所に有する場合の、aは操作を加えない、bは中側に引き出した、帯体部を示している。図10は使用平面図で、aは前図9bに挿入物を挿入した、bは帯体部の一部を引き出さずに、薄いシート類を挿入する、使い方を示す。中側に引き出さないと決めた個所をポケットとして、その下端を本体側面部の対応する位置に接合する場合も考えられる。これは以下に通じる。
【0008】
図11〜図15を用いて、本体挿入口が三角状で側面部が直線で形作られた場合の、第2形態を説明する。
1角部を挟んで1帯体部を有する場合を、正三角形状で説明する。
図11〜図14で、帯体部を1カ所に有する場合を説明する。
図11は本体(1)の平面図で、挿入口(2)と帯体部を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲2▼(6)、それらの上端を結んだ説明用直線(4)と、接合個所で区切られる1角部(16)を示している。図12は斜視図で、本体側面部内側に有する帯体部(7)を示している。図13は使用平面図で、aは操作を加えていない状態を、bはaの状態の挿入口にほぼその大きさの挿入物(9)が挿入出来ることを、示している。図14は使用平面図で、aは中間が対辺部と接触するまで引き出した帯体部、bは生じた空間部(10)と元から存在する挿入口に挿入した挿入物を、示す。帯体部と対辺部との接触個所については後述する。
図15で同じ大きさの帯体部を2カ所以上に有する場合を説明する。
帯体部を3カ所に有する場合の平面図で、aは操作を加えていない帯体部を、bは帯体部を中側に引き出して、元の挿入口1カ所に加え空間部が3カ所に生じたことを示す。
【0009】
図16〜図22を用いて、本体挿入口が四角形状で周囲が直線で形作られた場合の、第3形態を説明する。
1角部を挟んで1帯体部を有する場合を、正方形状で説明する。
図16〜図19で、帯体部を1カ所に有する場合を説明する。
図16は本体(1)の平面図で、挿入口(2)と帯体部(7)を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲2▼(6)、それらの上端を結んだ説明用の直線(4)、接合個所で区切られる1角部▲1▼(16)を示している。図17は斜視図で、本体側面部内側に有する帯体部と本体との接合ライン(8)を示している。図18は使用平面図で、aは操作を加えていない帯体部を、bはaの状態の挿入口にほぼその大きさの挿入物(9)が挿入出来ることを、示している。図19は使用平面図で、aは中側に引き出した帯体部、bは生じた空間部(10)に挿入した挿入物、を示している。
図20〜図22で、本体側面部内側に帯体部を2カ所以上有する場合を説明する。
図20は大きさが異なる場合で、前述の帯体部に対し新たに接合個所▲3▼(12)を設けて、二つ目として幅の狭い帯体部(11)を設け、aは操作を加えない、bは中側に引き出した帯体部を示している。図21は同じ大きさで4カ所に帯体部を設ける場合の使用平面図で、aは操作を加えていない帯体部を、bはaの状態の挿入口にほぼその大きさの挿入物が挿入出来ることを、示している。図22は平面図で、中側への帯体部の引きだし方について、aでは全部をbでは一部を、引き出した使い方を示している。
【0010】
図23、図24を用いて、本体挿入口が五角形以上の、側面部が直線で形作られた場合の、第4形態を説明する。
帯体部を2カ所以上に有する場合を、正六角形状で説明する。
図23は本体(1)の平面図で、図20に対して新たに接合個所▲4▼(13)、接合個所▲5▼(14)、接合個所▲6▼(15)を設け、同じ大きさの帯体部(7)を本体内側全体に有する場合である。図24は使用平面図で、aは中側に引き出した帯体部を、bは生じた空間部(10)と元の挿入口(2)に挿入した挿入物(9)を、示している。
【0011】
図25〜図31で、接合個所を着脱可能にする、第5形態を説明する。
着脱個所については、帯体部側を着脱個所A(18)、本体側を着脱個所B(19)とする。
図25、図26で円状の場合を説明する。
図25は本体(1)の平面図で、aは挿入口(2)と帯体部を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲3▼(12)、それらの上端を結んだ説明用の直線(4)があり、この間に湾曲部▲1▼(5)、湾曲部▲2▼(17)の湾曲部を個別に有するように、接合個所▲2▼(6)を着脱個所にして設けた場合である。bは2つの帯体部(7)を個別に中側に引き出した、cは接合個所▲2▼を外した状態を示している。図26で、0008の図14を含めた接合例を拡大図で示す。aはこれまで説明した縫合による例で、二つの帯体部の境界位置(20)を折り曲げてそこを縫合する場合、bは境界位置をピン(21)で挟んで留める、cは本体側面部内側に溝(22)を設け、そこに硬めにまとめた帯体部端部を差し込む。その他の留め具としてはファスナー、面テープ、スナップ、雄雌留め具、磁石、蝶番などがある。
【0012】
図27で、三角状の場合を説明する。
図27は本体(1)の平面図で、aは挿入口(2)と帯体部を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲3▼(12)、それらの上端を結んだ説明用直線(4)があり、この間に角部▲1▼(16)、角部▲2▼(23)の角部を個別に有するように、接合個所▲2▼(6)を着脱個所にして設けた場合である。bは2つの帯体部を個別に中側に引き出した、cは接合個所▲2▼を外した状態と、着脱個所A(18)、着脱個所Bの状態を示している。
図28〜図31で、長方形状の場合を説明する。
図28は平面図で、aは挿入口(2)と帯体部(7)を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲3▼(12)、それらの上端を結んだ説明用の直線(4)があり、この間に角部▲1▼(16)、角部▲2▼(23)の角部を個別に有するように、接合個所▲2▼(6)を着脱個所にして設けた場合である。図29は平面図で、aは2つの帯体部を個別に中側に引き出した、bは接合個所▲2▼を外した状態を示している。図30は平面図で、左右2カ所に当形態の帯体部を設けた場合の、左側の帯体部は中側へ引き出した、右側はそのままの状態を示している。図31は平面図で、これまでは短辺側に設けたが、長辺側に帯体部を有する場合の、aはそのままの、bは着脱個所を外し中側へ引き出した状態を示す。
【0013】
当発明は空間部の広さを選択出来るメリットがあるが、各形態の帯体部の取り付け方について、総ての接合個所を着脱自由な方法で設けて、本体より全部を完全に脱する方法もあり、この場合は、挿入物に応じ必要時に、着脱を行うことになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 本発明の第1形態の平面図である。
【図2】 本発明の第1形態の斜視図である。
【図3】 本発明の第1形態の使用図である。
【図4】 本発明の第1形態の使用図である。
【図5】 本発明の第1形態の使用平面図である。
【図6】 本発明の第1形態の使用平面図である。
【図7】 本発明の第1形態の使用平面図である。
【図8】 本発明の第1形態の使用平面図である。
【図9】 本発明の第1形態の使用平面図である。
【図10】 本発明の第1形態の平面図である。
【図11】 本発明の第2形態の平面図である。
【図12】 本発明の第2形態の斜視図である。
【図13】 本発明の第2形態の使用平面図である。
【図14】 本発明の第2形態の使用平面図である。
【図15】 本発明の第2形態の使用平面図である。
【図16】 本発明の第3形態の平面図である。
【図17】 本発明の第3形態の斜視図である。
【図18】 本発明の第3形態の使用平面図である。
【図19】 本発明の第3形態の使用平面図である。
【図20】 本発明の第3形態の使用平面図である。
【図21】 本発明の第3形態の使用平面図である。
【図22】 本発明の第3形態の平面図である。
【図23】 本発明の第4形態の平面図である。
【図24】 本発明の第4形態の使用平面図である。
【図25】 本発明の第5形態の平面図である。
【図26】 本発明の第5形態の拡大斜視図である。
【図27】 本発明の第5形態の平面図である。
【図28】 本発明の第5形態の平面図である。
【図29】 本発明の第5形態の平面図である。
【図30】 本発明の第5形態の平面図である。
【図31】 本発明の第5形態の平面図である。
【符号の説明】
【0015】
1 本体 2 挿入口 3 接合個所▲1▼
4 説明用直線 5 湾曲部▲1▼ 6 接合個所▲2▼
7 帯体部 8 接合ライン 9 挿入物
10 空間部 11 狭い帯体部 12 接合個所▲3▼
13 接合個所▲4▼ 14 接合個所▲5▼ 15 接合個所▲6▼
16 角部▲1▼ 17 湾曲部▲2▼ 18 着脱個所A
19 着脱個所B 20 境界位置 21 ピン
22 溝 23 角部▲2▼
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッグ類、籠類、箱類、容器類等の周囲壁を有する入れ物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、挿入口を矩形と見なした時、本体ー側面部内側に添って、あるいはー側面部に平行にポケットが設けられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために次のような問題点があった。
(イ)本体ー側面部内側に添うポケットは、挿入口の中側を仕切ることは出来なかった。
(ロ)ポケットを挿入口の中間に有する場合、短辺長辺側共に、その長さが半減し、当挿 入口内に挿入出来る筈の大きさの物を、挿入出来なかった。
(ハ)バッグの中側に仕切がないため、外側に多くのポケットを設けて収納物を分類せざ るを得なかった。
(ニ)バッグの外側で分類すると、留め具が必要となり、しかしこの留め具は、外側では 他からの作用などで外れ易くかった。
(ホ)仕切りによって生じる空間の大きさを、自由に変更出来なかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
バッグ類、籠類、箱類、容器類等の周囲壁を有する入れ物を本体と称し、この本体側面内側に添って1カ所以上の帯体部を設け、該帯体部は、本体側面部の任意の1湾曲部ないしは1角部を間にして、当側面部との2カ所以上の接合ないしは接合可能とする接合個所を有し、その接合個所の2カ所の上端を結んだ直線位置を中心にして、逆側のほぼ対称位置まで移動可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
帯体部があっても、操作を加えなければ中側には現れないため、挿入口近似値大の物が収納出来るようになった。
帯体部を利用して挿入物を区分けしたい時、ワンタッチで帯体部が本体中側に引き出せるようになった。
中側で分類して収納出来るようになった。
縦長の収納物を縦向きに置いても、倒れにくくなった。
バッグの外側に多くのポケットを設けなくてよくなった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。周囲壁を有する入れ物ないしはそれに類する補助的な入れ物を本体と称し、この本体を形成する生地が柔らかければ物を挿入した時、側面部や底面部が変形するが、便宜上、これを図示しない場合がある。また取って部や蓋部の有無や形状は問わないため、これを図示するとは限らない。本体は硬質なものも含めるが、帯体部は波状程度の湾曲可能な材質にする。
図1〜図11を用いて、本体挿入口が円、楕円状等の側面部が曲線で形作られた場合の、第1形態を説明する。
1湾曲部を挟んで1帯体部を有する場合を、円形状で説明する。
図1〜図5で、帯体部を1カ所に有する場合を説明する。
図1は本体(1)の平面図で、挿入口(2)と帯体部を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲2▼(6)、それらの上端を結んだ説明用直線(4)と、接合個所で区切られる湾曲部▲1▼(5)を示している。図2は斜視図で、本体側面部内側に有する帯体部(7)を示している。帯体部が縫合によって接合される場合は、当図のように接合ライン(8)が本体側面部の表面に現れ、内蔵の場合は表れない。取って部を設ける場合は本体の形態に対して通常行われるように、重さ的に視覚的にバランスの取れる位置に設ければよい。接合ラインや取って部については、以下の形態に通じる。図3は図2の状態の使用平面図で、aは帯体部に操作を加えていない状態、bはaの状態の挿入口にほぼその大きさの挿入物(9)が挿入出来ることを示している。当図で挿入物を升目模様で表示しているが、これを以下同様とする。図4は使用平面図で、aは中側に引き出した帯体部、bは生じた空間部(10)に挿入した挿入物、cは元から存在する挿入口にも挿入物が挿入出来ることを示す。この使い方は以下に通じる。
図5aは接合個所▲1▼、▲2▼を本体直径位置に求めた場合で、bはその場合の使用例である。
尚、帯体部について基本的には、形状は長方形状とし、その最下端は本体底面部と分離する。帯体部をポケット状にしたい時には、帯体部を中側へ引き出した最大の底面枠の広さの、伸縮自由になる柔軟な生地を張ることになる。一部を保冷可能ポケットとすることも考えられる。ポケットの作り方やその使い方について以下に通じる。
【0007】
図6〜図10で、帯体部を2カ所以上に有する場合を説明する。
図6は平面図で、前記の帯体部(7)に対し新たに接合個所▲3▼(12)を設けて、二つ目として幅の狭い帯体部(11)を有した場合の、aは操作を加えていない帯体部、bは中側に引き出した帯体部を示している。図7は平面図で、aは二つ目の幅の狭い帯体部を中側に引き出すことなくそのままにし、薄いシート類の挿入個所とする使い方を示す。bは生じた2つの空間部(10)と元の挿入口(2)の合計3個所に、挿入物(9)が挿入されることを示す。
図8は平面図で、本体側面部内側全体に同じ大きさの帯体部を3カ所に有する場合の、aで操作を加えない帯体部、bで中側に引き出した帯体部を示し、cはビール瓶などの挿入物が3本挿入出来ることを示している。中心に存在する元の挿入口には何も入れない、又は他の細い挿入物ないしはクッション等を挿入する。小さくは鉛筆立てや花器としての使い方もある。この使い方は以下に通じる。
図9は平面図で、図6に対し新たに接合個所▲4▼(13)接合個所▲5▼(14)、接合個所▲6▼(15)を設けて、同じ大きさの帯体部を6カ所に有する場合の、aは操作を加えない、bは中側に引き出した、帯体部を示している。図10は使用平面図で、aは前図9bに挿入物を挿入した、bは帯体部の一部を引き出さずに、薄いシート類を挿入する、使い方を示す。中側に引き出さないと決めた個所をポケットとして、その下端を本体側面部の対応する位置に接合する場合も考えられる。これは以下に通じる。
【0008】
図11〜図15を用いて、本体挿入口が三角状で側面部が直線で形作られた場合の、第2形態を説明する。
1角部を挟んで1帯体部を有する場合を、正三角形状で説明する。
図11〜図14で、帯体部を1カ所に有する場合を説明する。
図11は本体(1)の平面図で、挿入口(2)と帯体部を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲2▼(6)、それらの上端を結んだ説明用直線(4)と、接合個所で区切られる1角部(16)を示している。図12は斜視図で、本体側面部内側に有する帯体部(7)を示している。図13は使用平面図で、aは操作を加えていない状態を、bはaの状態の挿入口にほぼその大きさの挿入物(9)が挿入出来ることを、示している。図14は使用平面図で、aは中間が対辺部と接触するまで引き出した帯体部、bは生じた空間部(10)と元から存在する挿入口に挿入した挿入物を、示す。帯体部と対辺部との接触個所については後述する。
図15で同じ大きさの帯体部を2カ所以上に有する場合を説明する。
帯体部を3カ所に有する場合の平面図で、aは操作を加えていない帯体部を、bは帯体部を中側に引き出して、元の挿入口1カ所に加え空間部が3カ所に生じたことを示す。
【0009】
図16〜図22を用いて、本体挿入口が四角形状で周囲が直線で形作られた場合の、第3形態を説明する。
1角部を挟んで1帯体部を有する場合を、正方形状で説明する。
図16〜図19で、帯体部を1カ所に有する場合を説明する。
図16は本体(1)の平面図で、挿入口(2)と帯体部(7)を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲2▼(6)、それらの上端を結んだ説明用の直線(4)、接合個所で区切られる1角部▲1▼(16)を示している。図17は斜視図で、本体側面部内側に有する帯体部と本体との接合ライン(8)を示している。図18は使用平面図で、aは操作を加えていない帯体部を、bはaの状態の挿入口にほぼその大きさの挿入物(9)が挿入出来ることを、示している。図19は使用平面図で、aは中側に引き出した帯体部、bは生じた空間部(10)に挿入した挿入物、を示している。
図20〜図22で、本体側面部内側に帯体部を2カ所以上有する場合を説明する。
図20は大きさが異なる場合で、前述の帯体部に対し新たに接合個所▲3▼(12)を設けて、二つ目として幅の狭い帯体部(11)を設け、aは操作を加えない、bは中側に引き出した帯体部を示している。図21は同じ大きさで4カ所に帯体部を設ける場合の使用平面図で、aは操作を加えていない帯体部を、bはaの状態の挿入口にほぼその大きさの挿入物が挿入出来ることを、示している。図22は平面図で、中側への帯体部の引きだし方について、aでは全部をbでは一部を、引き出した使い方を示している。
【0010】
図23、図24を用いて、本体挿入口が五角形以上の、側面部が直線で形作られた場合の、第4形態を説明する。
帯体部を2カ所以上に有する場合を、正六角形状で説明する。
図23は本体(1)の平面図で、図20に対して新たに接合個所▲4▼(13)、接合個所▲5▼(14)、接合個所▲6▼(15)を設け、同じ大きさの帯体部(7)を本体内側全体に有する場合である。図24は使用平面図で、aは中側に引き出した帯体部を、bは生じた空間部(10)と元の挿入口(2)に挿入した挿入物(9)を、示している。
【0011】
図25〜図31で、接合個所を着脱可能にする、第5形態を説明する。
着脱個所については、帯体部側を着脱個所A(18)、本体側を着脱個所B(19)とする。
図25、図26で円状の場合を説明する。
図25は本体(1)の平面図で、aは挿入口(2)と帯体部を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲3▼(12)、それらの上端を結んだ説明用の直線(4)があり、この間に湾曲部▲1▼(5)、湾曲部▲2▼(17)の湾曲部を個別に有するように、接合個所▲2▼(6)を着脱個所にして設けた場合である。bは2つの帯体部(7)を個別に中側に引き出した、cは接合個所▲2▼を外した状態を示している。図26で、0008の図14を含めた接合例を拡大図で示す。aはこれまで説明した縫合による例で、二つの帯体部の境界位置(20)を折り曲げてそこを縫合する場合、bは境界位置をピン(21)で挟んで留める、cは本体側面部内側に溝(22)を設け、そこに硬めにまとめた帯体部端部を差し込む。その他の留め具としてはファスナー、面テープ、スナップ、雄雌留め具、磁石、蝶番などがある。
【0012】
図27で、三角状の場合を説明する。
図27は本体(1)の平面図で、aは挿入口(2)と帯体部を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲3▼(12)、それらの上端を結んだ説明用直線(4)があり、この間に角部▲1▼(16)、角部▲2▼(23)の角部を個別に有するように、接合個所▲2▼(6)を着脱個所にして設けた場合である。bは2つの帯体部を個別に中側に引き出した、cは接合個所▲2▼を外した状態と、着脱個所A(18)、着脱個所Bの状態を示している。
図28〜図31で、長方形状の場合を説明する。
図28は平面図で、aは挿入口(2)と帯体部(7)を接合するための接合個所▲1▼(3)と接合個所▲3▼(12)、それらの上端を結んだ説明用の直線(4)があり、この間に角部▲1▼(16)、角部▲2▼(23)の角部を個別に有するように、接合個所▲2▼(6)を着脱個所にして設けた場合である。図29は平面図で、aは2つの帯体部を個別に中側に引き出した、bは接合個所▲2▼を外した状態を示している。図30は平面図で、左右2カ所に当形態の帯体部を設けた場合の、左側の帯体部は中側へ引き出した、右側はそのままの状態を示している。図31は平面図で、これまでは短辺側に設けたが、長辺側に帯体部を有する場合の、aはそのままの、bは着脱個所を外し中側へ引き出した状態を示す。
【0013】
当発明は空間部の広さを選択出来るメリットがあるが、各形態の帯体部の取り付け方について、総ての接合個所を着脱自由な方法で設けて、本体より全部を完全に脱する方法もあり、この場合は、挿入物に応じ必要時に、着脱を行うことになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 本発明の第1形態の平面図である。
【図2】 本発明の第1形態の斜視図である。
【図3】 本発明の第1形態の使用図である。
【図4】 本発明の第1形態の使用図である。
【図5】 本発明の第1形態の使用平面図である。
【図6】 本発明の第1形態の使用平面図である。
【図7】 本発明の第1形態の使用平面図である。
【図8】 本発明の第1形態の使用平面図である。
【図9】 本発明の第1形態の使用平面図である。
【図10】 本発明の第1形態の平面図である。
【図11】 本発明の第2形態の平面図である。
【図12】 本発明の第2形態の斜視図である。
【図13】 本発明の第2形態の使用平面図である。
【図14】 本発明の第2形態の使用平面図である。
【図15】 本発明の第2形態の使用平面図である。
【図16】 本発明の第3形態の平面図である。
【図17】 本発明の第3形態の斜視図である。
【図18】 本発明の第3形態の使用平面図である。
【図19】 本発明の第3形態の使用平面図である。
【図20】 本発明の第3形態の使用平面図である。
【図21】 本発明の第3形態の使用平面図である。
【図22】 本発明の第3形態の平面図である。
【図23】 本発明の第4形態の平面図である。
【図24】 本発明の第4形態の使用平面図である。
【図25】 本発明の第5形態の平面図である。
【図26】 本発明の第5形態の拡大斜視図である。
【図27】 本発明の第5形態の平面図である。
【図28】 本発明の第5形態の平面図である。
【図29】 本発明の第5形態の平面図である。
【図30】 本発明の第5形態の平面図である。
【図31】 本発明の第5形態の平面図である。
【符号の説明】
【0015】
1 本体 2 挿入口 3 接合個所▲1▼
4 説明用直線 5 湾曲部▲1▼ 6 接合個所▲2▼
7 帯体部 8 接合ライン 9 挿入物
10 空間部 11 狭い帯体部 12 接合個所▲3▼
13 接合個所▲4▼ 14 接合個所▲5▼ 15 接合個所▲6▼
16 角部▲1▼ 17 湾曲部▲2▼ 18 着脱個所A
19 着脱個所B 20 境界位置 21 ピン
22 溝 23 角部▲2▼
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグ類、籠類、箱類、容器類等の周囲壁を有する入れ物を本体と称し、この本体側面内側に添って1カ所以上の帯体部を設け、該帯体部は、本体側面部の任意の1湾曲部ないしは1角部を間にして、当側面部との2カ所以上の接合ないしは接合可能とする接合個所を有し、その接合個所の2カ所の上端を結んだ直線位置を中心にして、逆側のほぼ対称位置まで移動可能であることを特徴とする、帯体部を有する入れ物。
【請求項3】
帯体部の下端部は本体底部と分離していることを特徴とする、請求項1記載の、帯体部を有する入れ物。
【請求項4】
帯体部が本体に対し着脱自在に設けられていることを特徴とする、請求項1、2記載の、帯体部を有する入れ物。
【請求項1】
バッグ類、籠類、箱類、容器類等の周囲壁を有する入れ物を本体と称し、この本体側面内側に添って1カ所以上の帯体部を設け、該帯体部は、本体側面部の任意の1湾曲部ないしは1角部を間にして、当側面部との2カ所以上の接合ないしは接合可能とする接合個所を有し、その接合個所の2カ所の上端を結んだ直線位置を中心にして、逆側のほぼ対称位置まで移動可能であることを特徴とする、帯体部を有する入れ物。
【請求項3】
帯体部の下端部は本体底部と分離していることを特徴とする、請求項1記載の、帯体部を有する入れ物。
【請求項4】
帯体部が本体に対し着脱自在に設けられていることを特徴とする、請求項1、2記載の、帯体部を有する入れ物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【公開番号】特開2011−63315(P2011−63315A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−238721(P2009−238721)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(593208083)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(593208083)
【Fターム(参考)】
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