帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法及び帯鋸刃案内装置
【課題】帯鋸刃を挟持案内する固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、帯鋸刃の厚さに対応した適正間隙に保持することのできる帯鋸刃の挟持方法及び帯鋸刃案内装置を提供する。
【解決手段】帯鋸盤における帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法であって、帯鋸刃案内装置１に備えた固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５によって帯鋸刃５の胴部５Ｂを挟持するとき、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を、間隙調節手段３５によって挟持すべき帯鋸刃５の胴部の厚さに対応して予め設定し、前記間隙を開いた状態にある前記可動インサートブロック１５を予め設定された間隙に閉じて前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５の胴部を挟持する。
【解決手段】帯鋸盤における帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法であって、帯鋸刃案内装置１に備えた固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５によって帯鋸刃５の胴部５Ｂを挟持するとき、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を、間隙調節手段３５によって挟持すべき帯鋸刃５の胴部の厚さに対応して予め設定し、前記間隙を開いた状態にある前記可動インサートブロック１５を予め設定された間隙に閉じて前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５の胴部を挟持する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、帯鋸盤における帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法及び帯鋸刃案内装置に係り、さらに詳細には帯鋸刃案内装置に備えた固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を挟持して案内する際、帯鋸刃における胴部の厚さが帯鋸刃の種類毎に変わる場合であっても、前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を常に適正な間隙に保持することができる帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法及び帯鋸刃案内装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
帯鋸盤には、竪型帯鋸盤と横型帯鋸盤とがあり、上記両帯鋸盤には、帯鋸刃でもってワークの切断を行うとき、ワークに近接したワークの両側位置で帯鋸刃の胴部を挟持して案内する帯鋸刃案内装置が備えられている。上記帯鋸刃案内装置は、帯鋸刃の背部を支持し案内する背部支持部材と、帯鋸刃の胴部を挟持して案内するための固定インサートブロック及び可動インサートブロックと、前記可動インサートブロックを前記固定インサートブロック側へ押圧するためのインサートブロック押圧手段とを備えている。
【０００３】
従来、前記インサートブロック押圧手段は、偏心カムを回動して可動インサートブロックを押圧する構成や、小型の油圧シリンダによって可動インサートブロックを押圧する構成が一般的である。前記偏心カムを利用した構成においては、可動インサートブロックを固定インサートブロック側へ移動する位置は常に一定であるので、胴部の薄い帯鋸刃に対応して固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙が適正間隙に設定してあると、胴部が厚い帯鋸刃の場合には、固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を強固に挟持することがあるという問題がある。逆に、胴部が厚い帯鋸刃に対応して前記間隙を設定すると、胴部が薄い帯鋸刃の場合は鋸刃とインサートブロックとの間に大きな間隙が生じ、帯鋸刃が傾斜して切り曲りを生じ易いという問題がある。
【０００４】
小型の油圧シリンダによって可動インサートブロックを押圧する構成においては、帯鋸刃における胴部の厚さに拘わりなく、固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を常に強固に挟持し案内する構成であるから、両インサートブロックの摩耗が激しいと共に、帯鋸刃を駆動する動力が大きくなるという問題がある。
【０００５】
そこで、固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を強固に挟持した後に、可動インサートブロックを僅かに戻すことが行われている（例えば特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２００３−３４０６４０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
前記特許文献１に記載の構成は、可動インサートブロックを油圧シリンダによって固定インサートブロック側へ移動して、固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を強固に挟持した後に、上記油圧シリンダ内の圧油をブースタの小シリンダ内に吸引して、可動インサートブロックを僅かに戻す構成である。したがって、帯鋸刃における胴部の厚さに拘わりなく固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を適正な間隙に保持することができる。
【０００８】
しかし、油圧回路にブースタを備える構成であるから、油圧回路の構成がそれだけ複雑であるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明は、上述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、帯鋸盤における帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法であって、帯鋸刃案内装置に備えた固定インサートブロックと可動インサートブロックによって帯鋸刃の胴部を挟持するとき、前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、間隙調節手段によって挟持すべき帯鋸刃の胴部の厚さに対応して予め設定し、前記間隙を開いた状態にある前記可動インサートブロックを予め設定された間隙に閉じて前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を挟持することを特徴とするものである。
【００１０】
また、帯鋸盤における帯鋸刃案内装置であって、帯鋸刃の背部を支持し案内する背部支持部材と、帯鋸刃の胴部を挟持し案内するための固定インサートブロック及び可動インサートブロックと、前記可動インサートブロックを前記固定インサートブロック側へ押圧するためのインサートブロック押圧手段とを備え、前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、挟持すべき帯鋸刃の胴部の厚さに対応して予め設定された間隙に保持するために、前記インサートブロック押圧手段の動作位置を制限する動作位置制限手段を備えていることを特徴とするものである。
【００１１】
また、前記帯鋸刃案内装置において、前記動作位置制限手段は、前記可動インサートブロックを押圧するために、帯鋸刃案内装置の本体ブロックに揺動自在に備えた揺動レバーに突出長さ調節可能かつ前記本体ブロックに当接自在に備えられたストッパ部材からなることを特徴とするものである。
【００１２】
また、前記帯鋸刃案内装置において、前記動作位置制限手段は、前記可動インサートブロックを押圧するために、帯鋸刃案内装置の本体ブロックに揺動自在に備えられた揺動レバーを揺動するための偏心カム、又は前記揺動レバーの先端部に備えられて可動インサートブロックを押圧する偏心カムからなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【００１３】
本発明によれば、帯鋸刃案内装置に備えた固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、帯鋸刃の胴部の厚さに対応して予め設定し、この設定された間隙に保持して帯鋸刃における胴部を挟持し案内するものであるから、前記間隙を常に適正間隙に保持することができるものである。そして、可動インサートブロックを、固定インサートブロック側へ移動した後に僅かに戻すことなく、単に固定インサートブロック側へ移動すればよいものであり、簡単な構成でもって実施可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明の実施形態に係る帯鋸刃案内装置の構成を概念的、概略的に示した作用説明図である。
【図２】第２の実施形態に係る帯鋸刃案内装置の概念的、概略的な説明図である。
【図３】第３の実施形態に係る帯鋸刃案内装置の概念的、概略的な説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１５】
図１に概念的、概略的に示すように、本発明の実施形態に係る帯鋸刃案内装置１は、本体ブロック３を備えており、この本体ブロック３には、一般的な竪型帯鋸盤、横型帯鋸盤における帯鋸刃案内装置と同様に、帯鋸刃５の背部５Ａを支持し案内するローラ又はブロックなどのごとき適宜の背部支持部材７を備えている。また、前記本体ブロック３には、前記帯鋸刃５の胴部５Ｂを挟持案内するための固定インサートブロック９を内側に一体的に備えた固定側インサートアーム１１が一体に備えられている。
【００１６】
さらに、前記本体ブロック３には、前記固定側インサートアーム１１と対向する可動側インサートアーム１３が備えられており、この可動側インサートアーム１３の内側には、前記固定インサートブロック９と対向して前記帯鋸刃５を挟持案内する可動インサートブロック１５が、前記固定インサートブロック９に対して接近離反する方向へ移動自在に備えられている。ところで、本実施形態においては、前記可動側インサートアーム１３は前記本体ブロック３に一体に設けてある。しかし、前記可動側インサートアーム１３は、前記固定側インサートアーム１１に対して接近離反する方向へ移動（回動）可能かつ接近した状態に固定可能に設けることもできるものである。
【００１７】
前記可動インサートブロック１５を、前記固定インサートブロック９に対して接近離反する方向へ移動自在な構成として、前記可動側インサートアーム１３を移動自在に貫通したスライドロッド１７の先端部が前記可動インサートブロック１５に一体的に連結してある。そして、このスライドロッド１７の基端側に備えたフランジ部１７Ｆと前記可動側インサートアーム１３との間には、前記可動インサートブロック１５を固定インサートブロック９から離反する方向へ付勢するコイルスプリングなどのごとき弾性部材１９が弾装してある。
【００１８】
さらに、前記本体ブロック３には、前記可動インサートブロック１５を固定インサートブロック９側へ押圧するためのインサートブロック押圧手段２１が備えられている。より詳細には、前記本体ブロック３に備えたブラケット２３に枢軸２５を介して揺動レバー２７が揺動自在（回動自在）に支持されており、この揺動レバー２７の先端部（下端部）は前記スライドロッド１７におけるフランジ部１７Ｆに当接してある。そして、前記揺動レバー２７を揺動するために、前記本体ブロック３には、例えば流体圧シリンダなどのごとき直動型のアクチュエータ２９が備えられている。この直動型アクチュエータ２９において往復動するピストンロッドなどのごとき往復作動子３１の先端部は、前記揺動レバー２７の基端部側（上端部側）に備えた被当接部材３３に当接してある。
【００１９】
上記構成により、前記直動型アクチュエータ２９を作動し、往復作動子３１によって揺動レバー２７を、図１において時計回り方向に回動すると、当該揺動レバー２７の下端部でもってスライドロッド１７を弾性部材１９の付勢力に抗して押圧することになる。したがって、可動インサートブロック１５が固定インサートブロック９側へ移動され、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５の胴部を強固に挟圧することになる。
【００２０】
上述のように、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５を強固に挟圧した状態においてワーク（図示省略）の切断を行うと、切り曲りを抑制することができるものの、両インサートブロック９，１５と帯鋸刃５との摩擦が大きいと共に両インサートブロック９，１５の摩耗が激しくなるという問題がある。
【００２１】
そこで、本実施形態においては、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を、帯鋸刃５における胴部５Ｂの厚さに対応して予め設定された間隙に保持するために、前記インサートブロック押圧手段２１の動作位置を制限する動作位置制限手段３５が備えられている。より詳細には、前記動作位置制限手段３５は、前記揺動レバー２７から前記本体ブロック３側への突出長さを調節可能かつ前記本体ブロック３に先端部が当接自在な調節ねじなどのごときストッパ部材３７からなるものである。
【００２２】
したがって、ストッパ部材３７の先端部が本体ブロック３に当接して揺動レバー２７の動作が規制され制限されると、可動インサートブロック１５が固定インサートブロック９に必要以上に近接することが制限され、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５の胴部５Ｂを強固に挟圧することを抑制できるものである。よって、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を、帯鋸刃５の厚さに対応して適正間隙に保持することができるものである。すなわち、帯鋸刃５によるワークの切断時の切り曲りを効果的に抑制し、かつ固定インサートブロック９、可動インサートブロック１５と帯鋸刃５との摩擦を小さく保持することができるものである。
【００２３】
ところで、前記動作位置制限手段３５は、帯鋸刃５の胴部５Ｂの厚さに対応して、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を適正間隙に調節する機能を奏するものであるから、間隙調節手段と称することもできるものである。なお、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５の胴部５Ｂを挟持して案内するときの、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を調節自在な構成としては、前記被当接部材３３を調節ねじから構成し、当該被当接部材３３の前記往復作動子３１側への突出長を調節自在な構成とすることも可能である。この場合、前記被当接部材３３を、動作位置制限手段（間隙調節手段）と称することができるものである。
【００２４】
以上のごとき構成において、前記固定インサートブロック９に対して可動インサートブロック１５が大きく離反して、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を大きく開いた状態にあるときに、換言すれば、可動インサートブロック１５が基準位置に位置するときに、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間に帯鋸刃５の胴部５Ｂを配置し、帯鋸刃５の背部５Ａを背部支持部材７に当接する。
【００２５】
そして、前記動作位置制限手段３５の１例としての前記被当接部材（調節ねじ）３３又はストッパ部材（調節ねじ）３７の少なくとも一方の突出長を調節し、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５を挟持し案内するときの、上記両インサートブロック９，１５の間の間隙を予め設定する。その後、直動型アクチュエータ２９を作動し、前述したように、揺動レバー２７を揺動して可動インサートブロック１５を固定インサートブロック９側へ移動するとき、揺動レバー２７の動作範囲は、前記動作位置制限手段３５によって予め設定した位置に制限されることになる。
【００２６】
したがって、可動インサートブロック１５を閉じて前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５の胴部５Ｂを挟持したときの、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙は、予め設定した適正の間隙に保持されることになる。よって、ワークの切断時における切り曲りが抑制されると共に、固定インサートブロック９、可動インサートブロック１５と帯鋸刃５との摩擦抵抗を小さくすることができるものである。
【００２７】
なお、本発明は、前述のごとき実施形態に限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の形態でもって実施可能である。すなわち動作位置制限手段３５の構成として、例えば、図２に示すように、本体ブロック３に備えたブラケット３９に偏心カム４１を回動自在に備え、この偏心カム４１の偏心部を揺動レバー２７の上部側に備えた長孔内に回動自在に嵌合した構成とすることも可能である。この構成によれば、前記偏心カム４１を回動すると、揺動レバー２７が枢軸２５を中心として揺動される。したがって、前記偏心カム４１の回動位置を調節し、ロック手段（図示省略）によってロックすることにより、帯鋸刃５を挟持したときの固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を、帯鋸刃５の厚さに対応した適正な間隙に調節することができるものである。
【００２８】
また、動作位置制限手段３５の構成としては、図３に示すように、揺動レバー２７の先端側に、スライドロッド１７を押圧する押圧部材４３の突出長を調節可能に備えた構成とすることも可能である。前記押圧部材４３の突出長を調節する構成としては、揺動レバー２７の先端側に偏心カム４５を回動自在に備え、この偏心カム４５の偏心部を押圧部材４３に備えた長孔内に回動自在に嵌合し、偏心カム４５を回動することによって押圧部材４３の突出長を調節する構成とすることも可能である。また、前記偏心カム４５の偏心部でもってスライドロッド１７を直接押圧する構成とすることも可能である。
【００２９】
さらに、前記本体ブロック３に、回動中心から各辺までの寸法がそれぞれ異なる多角形状の偏心カムを回動自在に備え、この偏心カムによって揺動レバー２７の上部側を押圧し、揺動レバー２７の揺動範囲を制御する構成とすることも可能である。
【００３０】
以上のごとき説明より理解されるように、帯鋸刃５を挟持し案内するときの固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を、帯鋸刃５の厚さに対応して予め調節し適正間隙に設定することができる。そして、帯鋸刃５を挟持したときの可動インサートブロック１５を、機械的に不動状態に固定可能であるから、帯鋸刃案内装置１の全体的構成の簡素化を図ることができるものである。
【符号の説明】
【００３１】
１ 帯鋸刃案内装置
３ 本体ブロック
５ 帯鋸刃
７ 背部支持部材
９ 固定インサートブロック
１１ 固定側インサートアーム
１５ 可動インサートブロック
１７ スライドロッド
２１ インサートブロック押圧手段
２７ 揺動レバー
２９ 直動型アクチュエータ
３１ 往復作動子
３３ 被当接部材（調節ねじ）
３５ 動作位置制限手段（間隙調節手段）
３７ ストッパ部材（調節ねじ）
【技術分野】
【０００１】
本発明は、帯鋸盤における帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法及び帯鋸刃案内装置に係り、さらに詳細には帯鋸刃案内装置に備えた固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を挟持して案内する際、帯鋸刃における胴部の厚さが帯鋸刃の種類毎に変わる場合であっても、前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を常に適正な間隙に保持することができる帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法及び帯鋸刃案内装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
帯鋸盤には、竪型帯鋸盤と横型帯鋸盤とがあり、上記両帯鋸盤には、帯鋸刃でもってワークの切断を行うとき、ワークに近接したワークの両側位置で帯鋸刃の胴部を挟持して案内する帯鋸刃案内装置が備えられている。上記帯鋸刃案内装置は、帯鋸刃の背部を支持し案内する背部支持部材と、帯鋸刃の胴部を挟持して案内するための固定インサートブロック及び可動インサートブロックと、前記可動インサートブロックを前記固定インサートブロック側へ押圧するためのインサートブロック押圧手段とを備えている。
【０００３】
従来、前記インサートブロック押圧手段は、偏心カムを回動して可動インサートブロックを押圧する構成や、小型の油圧シリンダによって可動インサートブロックを押圧する構成が一般的である。前記偏心カムを利用した構成においては、可動インサートブロックを固定インサートブロック側へ移動する位置は常に一定であるので、胴部の薄い帯鋸刃に対応して固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙が適正間隙に設定してあると、胴部が厚い帯鋸刃の場合には、固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を強固に挟持することがあるという問題がある。逆に、胴部が厚い帯鋸刃に対応して前記間隙を設定すると、胴部が薄い帯鋸刃の場合は鋸刃とインサートブロックとの間に大きな間隙が生じ、帯鋸刃が傾斜して切り曲りを生じ易いという問題がある。
【０００４】
小型の油圧シリンダによって可動インサートブロックを押圧する構成においては、帯鋸刃における胴部の厚さに拘わりなく、固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を常に強固に挟持し案内する構成であるから、両インサートブロックの摩耗が激しいと共に、帯鋸刃を駆動する動力が大きくなるという問題がある。
【０００５】
そこで、固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を強固に挟持した後に、可動インサートブロックを僅かに戻すことが行われている（例えば特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２００３−３４０６４０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
前記特許文献１に記載の構成は、可動インサートブロックを油圧シリンダによって固定インサートブロック側へ移動して、固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を強固に挟持した後に、上記油圧シリンダ内の圧油をブースタの小シリンダ内に吸引して、可動インサートブロックを僅かに戻す構成である。したがって、帯鋸刃における胴部の厚さに拘わりなく固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を適正な間隙に保持することができる。
【０００８】
しかし、油圧回路にブースタを備える構成であるから、油圧回路の構成がそれだけ複雑であるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明は、上述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、帯鋸盤における帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法であって、帯鋸刃案内装置に備えた固定インサートブロックと可動インサートブロックによって帯鋸刃の胴部を挟持するとき、前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、間隙調節手段によって挟持すべき帯鋸刃の胴部の厚さに対応して予め設定し、前記間隙を開いた状態にある前記可動インサートブロックを予め設定された間隙に閉じて前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を挟持することを特徴とするものである。
【００１０】
また、帯鋸盤における帯鋸刃案内装置であって、帯鋸刃の背部を支持し案内する背部支持部材と、帯鋸刃の胴部を挟持し案内するための固定インサートブロック及び可動インサートブロックと、前記可動インサートブロックを前記固定インサートブロック側へ押圧するためのインサートブロック押圧手段とを備え、前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、挟持すべき帯鋸刃の胴部の厚さに対応して予め設定された間隙に保持するために、前記インサートブロック押圧手段の動作位置を制限する動作位置制限手段を備えていることを特徴とするものである。
【００１１】
また、前記帯鋸刃案内装置において、前記動作位置制限手段は、前記可動インサートブロックを押圧するために、帯鋸刃案内装置の本体ブロックに揺動自在に備えた揺動レバーに突出長さ調節可能かつ前記本体ブロックに当接自在に備えられたストッパ部材からなることを特徴とするものである。
【００１２】
また、前記帯鋸刃案内装置において、前記動作位置制限手段は、前記可動インサートブロックを押圧するために、帯鋸刃案内装置の本体ブロックに揺動自在に備えられた揺動レバーを揺動するための偏心カム、又は前記揺動レバーの先端部に備えられて可動インサートブロックを押圧する偏心カムからなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【００１３】
本発明によれば、帯鋸刃案内装置に備えた固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、帯鋸刃の胴部の厚さに対応して予め設定し、この設定された間隙に保持して帯鋸刃における胴部を挟持し案内するものであるから、前記間隙を常に適正間隙に保持することができるものである。そして、可動インサートブロックを、固定インサートブロック側へ移動した後に僅かに戻すことなく、単に固定インサートブロック側へ移動すればよいものであり、簡単な構成でもって実施可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明の実施形態に係る帯鋸刃案内装置の構成を概念的、概略的に示した作用説明図である。
【図２】第２の実施形態に係る帯鋸刃案内装置の概念的、概略的な説明図である。
【図３】第３の実施形態に係る帯鋸刃案内装置の概念的、概略的な説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１５】
図１に概念的、概略的に示すように、本発明の実施形態に係る帯鋸刃案内装置１は、本体ブロック３を備えており、この本体ブロック３には、一般的な竪型帯鋸盤、横型帯鋸盤における帯鋸刃案内装置と同様に、帯鋸刃５の背部５Ａを支持し案内するローラ又はブロックなどのごとき適宜の背部支持部材７を備えている。また、前記本体ブロック３には、前記帯鋸刃５の胴部５Ｂを挟持案内するための固定インサートブロック９を内側に一体的に備えた固定側インサートアーム１１が一体に備えられている。
【００１６】
さらに、前記本体ブロック３には、前記固定側インサートアーム１１と対向する可動側インサートアーム１３が備えられており、この可動側インサートアーム１３の内側には、前記固定インサートブロック９と対向して前記帯鋸刃５を挟持案内する可動インサートブロック１５が、前記固定インサートブロック９に対して接近離反する方向へ移動自在に備えられている。ところで、本実施形態においては、前記可動側インサートアーム１３は前記本体ブロック３に一体に設けてある。しかし、前記可動側インサートアーム１３は、前記固定側インサートアーム１１に対して接近離反する方向へ移動（回動）可能かつ接近した状態に固定可能に設けることもできるものである。
【００１７】
前記可動インサートブロック１５を、前記固定インサートブロック９に対して接近離反する方向へ移動自在な構成として、前記可動側インサートアーム１３を移動自在に貫通したスライドロッド１７の先端部が前記可動インサートブロック１５に一体的に連結してある。そして、このスライドロッド１７の基端側に備えたフランジ部１７Ｆと前記可動側インサートアーム１３との間には、前記可動インサートブロック１５を固定インサートブロック９から離反する方向へ付勢するコイルスプリングなどのごとき弾性部材１９が弾装してある。
【００１８】
さらに、前記本体ブロック３には、前記可動インサートブロック１５を固定インサートブロック９側へ押圧するためのインサートブロック押圧手段２１が備えられている。より詳細には、前記本体ブロック３に備えたブラケット２３に枢軸２５を介して揺動レバー２７が揺動自在（回動自在）に支持されており、この揺動レバー２７の先端部（下端部）は前記スライドロッド１７におけるフランジ部１７Ｆに当接してある。そして、前記揺動レバー２７を揺動するために、前記本体ブロック３には、例えば流体圧シリンダなどのごとき直動型のアクチュエータ２９が備えられている。この直動型アクチュエータ２９において往復動するピストンロッドなどのごとき往復作動子３１の先端部は、前記揺動レバー２７の基端部側（上端部側）に備えた被当接部材３３に当接してある。
【００１９】
上記構成により、前記直動型アクチュエータ２９を作動し、往復作動子３１によって揺動レバー２７を、図１において時計回り方向に回動すると、当該揺動レバー２７の下端部でもってスライドロッド１７を弾性部材１９の付勢力に抗して押圧することになる。したがって、可動インサートブロック１５が固定インサートブロック９側へ移動され、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５の胴部を強固に挟圧することになる。
【００２０】
上述のように、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５を強固に挟圧した状態においてワーク（図示省略）の切断を行うと、切り曲りを抑制することができるものの、両インサートブロック９，１５と帯鋸刃５との摩擦が大きいと共に両インサートブロック９，１５の摩耗が激しくなるという問題がある。
【００２１】
そこで、本実施形態においては、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を、帯鋸刃５における胴部５Ｂの厚さに対応して予め設定された間隙に保持するために、前記インサートブロック押圧手段２１の動作位置を制限する動作位置制限手段３５が備えられている。より詳細には、前記動作位置制限手段３５は、前記揺動レバー２７から前記本体ブロック３側への突出長さを調節可能かつ前記本体ブロック３に先端部が当接自在な調節ねじなどのごときストッパ部材３７からなるものである。
【００２２】
したがって、ストッパ部材３７の先端部が本体ブロック３に当接して揺動レバー２７の動作が規制され制限されると、可動インサートブロック１５が固定インサートブロック９に必要以上に近接することが制限され、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５の胴部５Ｂを強固に挟圧することを抑制できるものである。よって、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を、帯鋸刃５の厚さに対応して適正間隙に保持することができるものである。すなわち、帯鋸刃５によるワークの切断時の切り曲りを効果的に抑制し、かつ固定インサートブロック９、可動インサートブロック１５と帯鋸刃５との摩擦を小さく保持することができるものである。
【００２３】
ところで、前記動作位置制限手段３５は、帯鋸刃５の胴部５Ｂの厚さに対応して、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を適正間隙に調節する機能を奏するものであるから、間隙調節手段と称することもできるものである。なお、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５の胴部５Ｂを挟持して案内するときの、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を調節自在な構成としては、前記被当接部材３３を調節ねじから構成し、当該被当接部材３３の前記往復作動子３１側への突出長を調節自在な構成とすることも可能である。この場合、前記被当接部材３３を、動作位置制限手段（間隙調節手段）と称することができるものである。
【００２４】
以上のごとき構成において、前記固定インサートブロック９に対して可動インサートブロック１５が大きく離反して、固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を大きく開いた状態にあるときに、換言すれば、可動インサートブロック１５が基準位置に位置するときに、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間に帯鋸刃５の胴部５Ｂを配置し、帯鋸刃５の背部５Ａを背部支持部材７に当接する。
【００２５】
そして、前記動作位置制限手段３５の１例としての前記被当接部材（調節ねじ）３３又はストッパ部材（調節ねじ）３７の少なくとも一方の突出長を調節し、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５を挟持し案内するときの、上記両インサートブロック９，１５の間の間隙を予め設定する。その後、直動型アクチュエータ２９を作動し、前述したように、揺動レバー２７を揺動して可動インサートブロック１５を固定インサートブロック９側へ移動するとき、揺動レバー２７の動作範囲は、前記動作位置制限手段３５によって予め設定した位置に制限されることになる。
【００２６】
したがって、可動インサートブロック１５を閉じて前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５とによって帯鋸刃５の胴部５Ｂを挟持したときの、前記固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙は、予め設定した適正の間隙に保持されることになる。よって、ワークの切断時における切り曲りが抑制されると共に、固定インサートブロック９、可動インサートブロック１５と帯鋸刃５との摩擦抵抗を小さくすることができるものである。
【００２７】
なお、本発明は、前述のごとき実施形態に限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の形態でもって実施可能である。すなわち動作位置制限手段３５の構成として、例えば、図２に示すように、本体ブロック３に備えたブラケット３９に偏心カム４１を回動自在に備え、この偏心カム４１の偏心部を揺動レバー２７の上部側に備えた長孔内に回動自在に嵌合した構成とすることも可能である。この構成によれば、前記偏心カム４１を回動すると、揺動レバー２７が枢軸２５を中心として揺動される。したがって、前記偏心カム４１の回動位置を調節し、ロック手段（図示省略）によってロックすることにより、帯鋸刃５を挟持したときの固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を、帯鋸刃５の厚さに対応した適正な間隙に調節することができるものである。
【００２８】
また、動作位置制限手段３５の構成としては、図３に示すように、揺動レバー２７の先端側に、スライドロッド１７を押圧する押圧部材４３の突出長を調節可能に備えた構成とすることも可能である。前記押圧部材４３の突出長を調節する構成としては、揺動レバー２７の先端側に偏心カム４５を回動自在に備え、この偏心カム４５の偏心部を押圧部材４３に備えた長孔内に回動自在に嵌合し、偏心カム４５を回動することによって押圧部材４３の突出長を調節する構成とすることも可能である。また、前記偏心カム４５の偏心部でもってスライドロッド１７を直接押圧する構成とすることも可能である。
【００２９】
さらに、前記本体ブロック３に、回動中心から各辺までの寸法がそれぞれ異なる多角形状の偏心カムを回動自在に備え、この偏心カムによって揺動レバー２７の上部側を押圧し、揺動レバー２７の揺動範囲を制御する構成とすることも可能である。
【００３０】
以上のごとき説明より理解されるように、帯鋸刃５を挟持し案内するときの固定インサートブロック９と可動インサートブロック１５との間の間隙を、帯鋸刃５の厚さに対応して予め調節し適正間隙に設定することができる。そして、帯鋸刃５を挟持したときの可動インサートブロック１５を、機械的に不動状態に固定可能であるから、帯鋸刃案内装置１の全体的構成の簡素化を図ることができるものである。
【符号の説明】
【００３１】
１ 帯鋸刃案内装置
３ 本体ブロック
５ 帯鋸刃
７ 背部支持部材
９ 固定インサートブロック
１１ 固定側インサートアーム
１５ 可動インサートブロック
１７ スライドロッド
２１ インサートブロック押圧手段
２７ 揺動レバー
２９ 直動型アクチュエータ
３１ 往復作動子
３３ 被当接部材（調節ねじ）
３５ 動作位置制限手段（間隙調節手段）
３７ ストッパ部材（調節ねじ）
【特許請求の範囲】
【請求項１】
帯鋸盤における帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法であって、帯鋸刃案内装置に備えた固定インサートブロックと可動インサートブロックによって帯鋸刃の胴部を挟持するとき、前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、間隙調節手段によって挟持すべき帯鋸刃の胴部の厚さに対応して予め設定し、前記間隙を開いた状態にある前記可動インサートブロックを予め設定された間隙に閉じて前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を挟持することを特徴とする帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法。
【請求項２】
帯鋸盤における帯鋸刃案内装置であって、帯鋸刃の背部を支持し案内する背部支持部材と、帯鋸刃の胴部を挟持し案内するための固定インサートブロック及び可動インサートブロックと、前記可動インサートブロックを前記固定インサートブロック側へ押圧するためのインサートブロック押圧手段とを備え、前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、挟持すべき帯鋸刃の胴部の厚さに対応して予め設定された間隙に保持するために、前記インサートブロック押圧手段の動作位置を制限する動作位置制限手段を備えていることを特徴とする帯鋸刃案内装置。
【請求項３】
請求項２に記載の帯鋸刃案内装置において、前記動作位置制限手段は、前記可動インサートブロックを押圧するために、帯鋸刃案内装置の本体ブロックに揺動自在に備えた揺動レバーに突出長さ調節可能かつ前記本体ブロックに当接自在に備えられたストッパ部材からなることを特徴とする帯鋸刃案内装置。
【請求項４】
請求項２に記載の帯鋸刃案内装置において、前記動作位置制限手段は、前記可動インサートブロックを押圧するために、帯鋸刃案内装置の本体ブロックに揺動自在に備えられた揺動レバーを揺動するための偏心カム、又は前記揺動レバーの先端部に備えられて可動インサートブロックを押圧する偏心カムからなることを特徴とする帯鋸刃案内装置。
【請求項１】
帯鋸盤における帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法であって、帯鋸刃案内装置に備えた固定インサートブロックと可動インサートブロックによって帯鋸刃の胴部を挟持するとき、前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、間隙調節手段によって挟持すべき帯鋸刃の胴部の厚さに対応して予め設定し、前記間隙を開いた状態にある前記可動インサートブロックを予め設定された間隙に閉じて前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとによって帯鋸刃の胴部を挟持することを特徴とする帯鋸刃案内装置による帯鋸刃挟持方法。
【請求項２】
帯鋸盤における帯鋸刃案内装置であって、帯鋸刃の背部を支持し案内する背部支持部材と、帯鋸刃の胴部を挟持し案内するための固定インサートブロック及び可動インサートブロックと、前記可動インサートブロックを前記固定インサートブロック側へ押圧するためのインサートブロック押圧手段とを備え、前記固定インサートブロックと可動インサートブロックとの間の間隙を、挟持すべき帯鋸刃の胴部の厚さに対応して予め設定された間隙に保持するために、前記インサートブロック押圧手段の動作位置を制限する動作位置制限手段を備えていることを特徴とする帯鋸刃案内装置。
【請求項３】
請求項２に記載の帯鋸刃案内装置において、前記動作位置制限手段は、前記可動インサートブロックを押圧するために、帯鋸刃案内装置の本体ブロックに揺動自在に備えた揺動レバーに突出長さ調節可能かつ前記本体ブロックに当接自在に備えられたストッパ部材からなることを特徴とする帯鋸刃案内装置。
【請求項４】
請求項２に記載の帯鋸刃案内装置において、前記動作位置制限手段は、前記可動インサートブロックを押圧するために、帯鋸刃案内装置の本体ブロックに揺動自在に備えられた揺動レバーを揺動するための偏心カム、又は前記揺動レバーの先端部に備えられて可動インサートブロックを押圧する偏心カムからなることを特徴とする帯鋸刃案内装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１１−８８２３２（Ｐ２０１１−８８２３２Ａ）
【公開日】平成２３年５月６日（２０１１．５．６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２４１６１５（Ｐ２００９−２４１６１５）
【出願日】平成２１年１０月２０日（２００９．１０．２０）
【出願人】（３９００１４６７２）株式会社アマダ (548)
【出願人】（５０４２７９３２６）株式会社アマダマシンツール (65)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年５月６日（２０１１．５．６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年１０月２０日（２００９．１０．２０）
【出願人】（３９００１４６７２）株式会社アマダ (548)
【出願人】（５０４２７９３２６）株式会社アマダマシンツール (65)
【Ｆターム（参考）】
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