説明

帯鋸盤における本体バイス装置

【課題】 送材バイス装置が次の製品の位置決め時に位置決め不良を起こすことがない割りバイスを備えた帯鋸盤における本体バイス装置を提供。
【解決手段】 帯鋸盤における本体バイス装置7にして、本体バイスベッド31に移動自在の本体バイスボディ33を設け、この本体バイスボディに上流側移動バイスジョー37を一体的に設けると共に、下流側に下流側移動バイスジョー41を移動可能に設け、前記本体バイスボディを進退可能な第1押圧付勢手段43を設け、前記下流側移動バイスジョーを前記上流側移動バイスジョーとは独立して進退可能な第2押圧付勢手段45を設けてなることを特徴とする帯鋸盤における本体バイス装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は帯鋸盤における本体バイス装置に関する。
【背景技術】
【0002】
帯鋸盤は、ワークを挟持固定する本体バイス装置の帯鋸刃に対する設置位置により大きく分けて「方式1〜方式3」の三つに分類することができる。
【0003】
図6に概要を示す「方式1」は、送材バイス装置103による素材Wの切断位置への送材を、上流から下流へ流れる川の流れに見立てた場合、本体バイス装置101を鋸刃ガイド105lと105rにガイドされた帯鋸刃BLに近接した上流側に配置する方式である(例えば、特許文献1)。なお、以下の「方式2、3」の概要を説明した図7、8において「方式1」の構成要素と同一の要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0004】
図7に概要を示す「方式2」は、本体バイス装置101を帯鋸刃BLに近接した下流側に配置する方式である(例えば、特許文献2)。
【0005】
図8に概要を示す「方式3」は、本体バイス装置101の中間を帯鋸刃BLが走行可能にした、いわゆる「割りバイス」であり、この本体バイス装置101を帯鋸刃BLの上流側と下流側に跨って配置したものである(例えば、特許文献3)。
【0006】
より詳細には、本体バイス装置101は、本体バイスベッド100上にY軸方向へ移動自在の本体バイスボディー102を有し、この本体バイスボディー102には、帯鋸刃BLの上流側の移動バイスジョー101uと、下流側の移動バイスジョー101dとが前記バイスボディー102に一体的に設けてある。前記本体バイスボディー102は、本体バイスシリンダ104により前記移動バイスジョー101u、101dと共に送材方向(X軸方向)に直交する方向(Y軸方向)へ移動自在に設けてある。また、前記本体バイスベッド100は前記移動バイスジョー101u、101dに対向する上流側の固定バイスジョー107u、107dとを備えている。
【0007】
前記移動バイスジョー101u、101dと固定バイスジョー107u、107dとの間には、帯鋸刃BLが走行可能な溝106、108が設けてあると共に、鋸刃ガイド105l、105rが進入可能な空間が設けてあり、帯鋸刃BLが本体バイス装置101の中間をY軸方向へ走行可能となっている。
【0008】
上述の方式1、2には共に一長一短を有している。例えば、方式1は汎用性が高く束ね切断にも有利であり、また、アンローディング装置を有する自動システムの導入が容易であるが、切断終了後の製品側がクランプされないフリー状態となるため、帯鋸刃BLが上昇するときに製品と帯鋸刃BLが干渉して帯鋸刃の歯先を損傷することがある。
【0009】
一方、方式2の場合には、残材長が方式1の残材長(L1+送材バイスのクランプ代)より短くなるというメリットがあるが、束ね切断の場合は方式1より不利となる。すなわち、自動運転時には必ず切断完了前に上流側の後退端に戻って素材Wをクランプしていないと、切断完了と同時に素材Wである束ね材がバラバラとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2000−107932号公報
【特許文献2】特開平08−141830号公報
【特許文献3】実公平06−023386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前述の方式3の場合、帯鋸刃BLの下流側(切断製品側)にバイスジョーがあるため切断後の製品がY軸方向に帯鋸刃により飛ばされず製品の搬出がスムーズにできる。また、帯鋸刃BLの前側(下流側)からワーク(端材)を搬入して、端切りをする場合、そのクランプ作業が容易であり、また帯鋸刃BL上流側の切断製品がY軸方向に飛ばされないなどの特徴を有しているが、送材バイス装置103が次の製品の位置決め時に位置決め不良を起こす可能性がある。
【0012】
特許文献3(実公平06−023386号公報)に記載されているように、可動バイスジョー(33)を固定バイスジョー(31)側へ接近離反させる油圧シリンダー(35)は鋸刃(11)の走行位置からオフセットされた位置に設けてあるので、下流側の製品側のみをクランプした状態になってしまった場合、上流側の素材Wはクランプされていない状態となり、切断後に、図示しない送材バイス装置で素材Wを送材位置決めするために上流側へ移動する際に、素材Wを上流側へ若干量移動させてしまう可能性がある。つまり、帯鋸刃切断基準位置を送材バイス装置が動かしてしまうため位置決め不良が発生する。
【0013】
そのため、割りバイスの場合、図8に示すように下流側の移動バイスジョー101dと切断されて製品Pとなる素材Wとの間には、上流側のバイスジョー101u側で素材Wを確実にクランプできるように、下流側の移動バイスジョウ101dと素材Wとの間には隙間aを設ける必要がある。
【0014】
しかしながら、隙間aを設けることにより、切断製品側が完全にクランプできなくなり、切断完了後に製品が帯鋸刃側に倒れこんでしまい、帯鋸刃BLが上昇する際に鋸刃の歯先を損傷させてしまうことがある。
【0015】
本発明は上述の如き問題を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、送材バイス装置が次の製品の位置決め時に位置決め不良を起こすことがない割りバイスを備えた帯鋸盤における本体バイス装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述の課題を解決する手段として請求項1に記載の帯鋸盤における本体バイス装置は、帯鋸盤における本体バイス装置において、本体バイスベッドに移動自在の本体バイスボディを設け、この本体バイスボディに上流側固定バイスジョーに対向する上流側移動バイスジョーを一体的に設けると共に、下流側に下流側固定バイスジョーに対向する下流側移動バイスジョーを移動可能に設け、前記本体バイスボディを進退可能な第1押圧付勢手段を設け、前記下流側移動バイスジョーを前記上流側移動バイスジョーとは独立して進退可能な第2押圧付勢手段を設けてなることを特徴とするものである。
【0017】
請求項2に記載の帯鋸盤における本体バイス装置は、請求項1記載の帯鋸盤における本体バイス装置において、前記第1押圧付勢手段の押圧力が第2押圧付勢手段の押圧力より大であることを特徴とするものである。
【0018】
請求項3に記載の帯鋸盤における本体バイス装置は、請求項1または請求項2に記載の帯鋸盤における本体バイス装置において、前記第1押圧付勢手段と第2押圧付勢手段とが流体圧シリンダーからなることを特徴とするものである。
【0019】
請求項4に記載の帯鋸盤における本体バイス装置は、請求項3に記載の帯鋸盤における本体バイス装置において、前記第2押圧付勢手段が前記下流側移動バイスジョーを前記下流側の固定バイスジョーに対して常時押圧付勢するスプリングであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0020】
本願発明の帯鋸盤における本体バイス装置によれば、割りバイスの利点を生かしながら、送材バイス装置が次の製品の位置決め時に位置決め不良を起こすことがない。また、切断後の製品を確実にクランプしておくことにより、切断後の製品が帯鋸刃によりY軸方向に飛ばされて鋸刃との干渉による鋸歯の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本願発明に係る帯鋸盤における本体バイス装置の実施の形態の説明図。
【図2】本願発明に係る帯鋸盤における本体バイス装置の別の実施の形態の説明図。
【図3】別の実施の形態の詳細図(実施例)の説明図(図2におけるA矢視図。)
【図4】図3のB−B矢視図。
【図5】本願発明に係る帯鋸盤における本体バイス装置を備えた横型帯鋸盤の一実施例。
【図6】本体バイス装置101を帯鋸刃BLに近接した上流側に配置した「方式1」の説明図。
【図7】本体バイス装置101を帯鋸刃BLに近接した下流側に配置した「方式2」の説明図。
【図8】本体バイス装置101を帯鋸刃BLの上流側と下流側の両側に跨って配置した「方式3」の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
【0023】
図5を参照するに、本願発明に係る本体バイス装置7を備えた帯鋸盤の一例としての横型帯鋸盤1が示してある。この横型帯鋸盤1は箱状の基台3を備えており、この基台3には素材Wを支持するためのテーブル5が設けてある。
【0024】
前記基台3には、ヒンジシャフト9を介して上下方向に揺動自在な鋸刃ハウジング11が設けてある。そして、この鋸刃ハウジング11を揺動させるために、基台3の適宜位置には昇降用シリンダ13が設けてある。この昇降用シリンダ13から上方向へ突出自在なピストンロッド15が前記鋸刃ハウジング11の適宜位置に連結してある。
【0025】
前記鋸刃ハウジング11内には、駆動ホイール17、従動ホイール19が回転自在に設けてあり、この駆動、従動ホイール17,19にはエンドレス状の帯鋸刃21が掛回してある。なお、駆動ホイール17は回転駆動装置(図示省略)に連動連結してある。
【0026】
また、テーブル5に支持された素材Wに対して、帯鋸刃21を垂直に保持するために、鋸刃ハウジング11に取付けたビーム部材23には、一対の鋸刃ガイド25a,25bが位置調節自在に設けてある。なお、鋸刃ガイド25aは不動であり、鋸刃ガイド25bは鋸刃ガイド25aに接近,離反する左右方向へ移動可能である。
【0027】
図1は、前記横型帯鋸盤1の平面図であって、帯鋸刃21が素材Wを切断する位置である切断基準位置27に対する前記本体バイス装置7と送材バイス装置29の構成と配置を示したものである。
【0028】
図1に示すように、本体バイス装置7の構成は、前記基台3上において切断基準位置27の上流側と下流側に跨るように本体バイスベッド31を設け、この本体バイスベッド上に前記送材方向に直交する方向に移動自在の本体バイスボディ33を設け、この本体バイスボディ上の上流側に上流側固定バイスジョー35に対向する上流側移動バイスジョー37を一体的に設けると共に、下流側に下流側固定バイスジョー39に接近離反可能な下流側移動バイスジョー41を移動可能に設け、前記本体バイスボディ33を前記上流側と下流側の固定バイスジョー35、39に対して進退させる第1押圧付勢手段として第1油圧シリンダー43を設けてある。前記下流側移動バイスジョー41を前記下流側固定バイスジョー39に対して進退させる第2押圧付勢手段として第2油圧シリンダー45を設けてなるものである。
【0029】
前記第1油圧シリンダー43のピストンロッド47は前記本体バイスボディ33に連結してあり、油圧源49に接続された方向切換弁51aを適宜に切り換えることにより、前記本体バイスボディ33と一体的に設けた前記上流側移動バイスジョー37と前記下流側移動バイスジョー41と共に対向する上流側固定バイスジョー35、39に対して進退させることができる。
【0030】
また前記第2油圧シリンダー45のピストンロッド53は前記下流側移動バイスジョー41に連結してあり、同様に、油圧源49に接続された方向切換弁51bを適宜に切り換えることにより、下流側移動バイスジョー41を前記上流側移動バイスジョー37とは独立して、対向する下流側固定バイスジョー39に対して進退させることができる。
【0031】
なお、上記本体バイス装置7における第1押圧付勢手段としての第1油圧シリンダー43の押圧力F1は、第2押圧付勢手段として第2油圧シリンダー45の押圧力F2より大に設定してある。
【0032】
上述の本体バイス装置7の上流側(図1においては上部)には、前記送材バイス装置29が設けてある。送材バイス装置29は、前記基台3上に敷設したX軸方向(送材方向)に平行して延伸する一対のガイドレール55によりX軸方向に移動自在にガイドされる送材バイスベッド57上に設けてある。
【0033】
送材バイスベッド57上には、この送材バイスベッド57に一体的に設けた固定側バイス59と、固定側バイス59に対して進退自在の移動側バイス61とが設けてある。また、送材バイスベッド57には移動側バイス61を進退させるための駆動手段としての油圧シリンダー63が設けてあり。この油圧シリンダー63のピストンロッド65が前記移動側バイス61に連結してある。
【0034】
上述の油圧シリンダー63は前記油圧源49に接続された方向切換弁51cに接続されており、この方向切換弁51cを適宜に切り換えることにより、ピストンロッド65が進退して、素材Wをクランプしたりアンクランプすることができる。
【0035】
なお、前記送材バイスベッド57をX軸方向(送材方向)に往復動させるための駆動手段としての油圧シリンダー(図示省略)が設けてある。
【0036】
上記構成の帯鋸盤における本体バイス装置によれば、製品切断時に上流側の素材Wは、押圧力F1の上流側固定バイスジョーと上流側移動バイスジョーとでクランプし、下流側に位置する製品Pは、上流側固定バイスジョーと上流側移動バイスジョーによる押圧力F1よりも弱い押圧力F2で独立してクランプできる下流側固定バイスジョーと下流側移動バイスジョーとでクランプするので、下流側に位置する製品Pを確実にクランプすることができる。
【0037】
したがって、切断完了後も確実に製品Pがクランプされているので、帯鋸刃が上昇する際に、鋸刃の歯先を損傷することもなく、また製品が帯鋸刃によりY軸方向に飛ばされて鋸刃との干渉による鋸歯の損傷も防止できる。かつ、送材バイス装置が次の製品の位置決め時に位置決め不良を起こすことがない。
【0038】
図2は、本願発明に係る帯鋸盤における本体バイス装置の別の実施の形態の説明図である。
【0039】
図2に示す実施の形態は、前記図1に示した実施の形態を若干変更したものであり、図1に示した実施の形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付けて、その説明を省略した。
【0040】
図2に示す実施の形態と図1に示した実施の形態との相違は、前記下流側移動バイスジョー41を押圧する第2押圧付勢手段として前記第2油圧シリンダー45に代えて、前記本体バイスボディ33にスプリング受け67を設け、このスプリング受け67と前記下流側移動バイスジョー41との間にスプリング69を弾装し、常時、下流側移動バイスジョー41を前記下流側固定バイスジョー39側へ押圧力F2で付勢するようにしたものである。
【0041】
なお、下流側移動バイスジョー41のストローク量は前記本体バイスボディ33から離脱しないようにストッパー(図示省略)により規制してある。
【0042】
図3、4は、図2に記載の別の実施の形態の本体バイス装置7の上流側移動バイスジョー37と下流側移動バイスジョー41に係る部分をより詳細に示したものである。なお、図2に記載の構成要素と同一の作用効果を有するものには、図2と同一の参照符号を付してある。
【0043】
図3、図4を参照するに、本体バイスベッド31の上部には本体バイスボディ33がY軸方向に摺動自在に支持してある。また、本体バイスベッド31の上面部には素材Wの切断部の素材側を支持する上流側素材受け板34uと、製品側を支持する下流側素材受け板34dとが前記帯鋸刃21が通過可能な間隙bを設けて固定してある。
【0044】
前記本体バイスボディ33の上流側上面には、前記上流側移動バイスジョー37の下面に係合当接する係合凸部33kが設けてあり、この係合凸部33kと上流側移動バイスジョー37とが前記上流側素材受け板34uに設けた貫通穴36uを介してボルト38により一体的に連結固定してある。
【0045】
また、前記下流側移動バイスジョー41を前記下流側固定バイスジョー39の方向(Y軸方向)へガイドするバイスジョーガイド42が前記本体バイスボディ33の係合凸部33dに前記下流側素材受け板34dに設けた貫通穴36dを介してボルト38により一体的に固定してある。なお、前記下流側移動バイスジョー41とバイスジョーガイド42の前記下流側素材受け板34dからの高さは同一に設定してある。
【0046】
また、バイスジョーガイド42の上部には、前記下流側移動バイスジョー41をY軸方向にガイドするための一対のガイド部材44a、44bがボルトにより取付けてある。また、バイスジョーガイド42の下部には、同様に一対のガイド部材44c、44dがボルトにより取付けてある。
【0047】
前記下流側移動バイスジョー41には、バイスジョーガイド42上部の前記ガイド部材44a、44bに係合する上部ガイドレール46と、ガイド部材44c、44dに係合する下部ガイドレール48が一体的に固定してある。また、前記下流側移動バイスジョー41の前面(製品側)にはバイスプレート40が設けてある。同様に上流側移動バイスジョー37の前面(素材側)にもバイスプレート(図示省略)が設けてある。
【0048】
また、前記下流側移動バイスジョー41には、前記上部ガイドレール46と下部ガイドレールの間の適宜な位置、実施例では、下流側移動バイスジョー41の上部側の上部ガイドレール46寄りの高さ位置に、上下ガイドレール46、48に平行に、かつ下流側固定バイスジョー39からから離隔する方向の座繰り穴50が設けてある。
【0049】
上述のバイスジョーガイド42を貫通してこの座繰り穴50底部に延伸する軸部を有するスタッドボルト52が螺着してある。そして、前記下流側移動バイスジョー41に設けた座繰り穴50とバイスジョーガイド42との間には、常時、下流側移動バイスジョー41を下流側固定バイスジョー39を押圧付勢するスプリング54が前記スタッドボルト52の軸部に装着してある。
【0050】
なお、前記上流側移動バイスジョー37が、素材Wを押圧力F1で押圧下状態において、前記スタッドボルト52の頭部とバイスジョーガイド42との間の隙間がaになるように設定してある。すなわち、このとき前記上下ガイドレール46、48の左端部(図3において左側)がバイスジョーガイド42に係合当接した状態になっている。この状態のときの前記スプリング54の撓みにおいて、スプリング54の押圧力がF2であり、かつ、F1>F2なるようにスプリング54を設定してある。
【符号の説明】
【0051】
1 横型帯鋸盤
3 基台
5 テーブル
7 本体バイス装置
9 ヒンジシャフト
11 鋸刃ハウジング
13 昇降用シリンダ
15 ピストンロッド
17 駆動ホイール
19 従動ホイール
21 帯鋸刃
23 ビーム部材
25a、25b 鋸刃ガイド
27 切断基準位置
29 送材バイス装置
31 本体バイスベッド
33 本体バイスボディ
33k、33d 係合凸部
34u 上流側素材受け板
34d 下流側素材受け板
35 上流側固定バイスジョー
36u 貫通穴
37 上流側移動バイスジョー
38 ボルト
39 下流側固定バイスジョー
40 バイスプレート
41 下流側移動バイスジョー
42 バイスジョーガイド
43 第1油圧シリンダー
44a、44b、44c、44d ガイド部材
45 第2油圧シリンダー
46 上部ガイドレール
47 ピストンロッド
48 下部ガイドレール
49 油圧源
50 座繰り穴
51a、51b、51c 方向切換弁
52 スタッドボルト
53 ピストンロッド
54 スプリング
55 ガイドレール
57 送材バイスベッド
59 固定側バイス
61 移動側バイス
63 油圧シリンダー
65 ピストンロッド
67 スプリング受け
69 スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯鋸盤における本体バイス装置において、本体バイスベッドに移動自在の本体バイスボディを設け、この本体バイスボディに上流側固定バイスジョーに対向する上流側移動バイスジョーを一体的に設けると共に、下流側に下流側固定バイスジョーに対向する下流側移動バイスジョーを移動可能に設け、前記本体バイスボディを進退可能な第1押圧付勢手段を設け、前記下流側移動バイスジョーを前記上流側移動バイスジョーとは独立して進退可能な第2押圧付勢手段を設けてなることを特徴とする帯鋸盤における本体バイス装置。
【請求項2】
請求項1記載の帯鋸盤における本体バイス装置において、前記第1押圧付勢手段の押圧力が第2押圧付勢手段の押圧力より大であることを特徴とする帯鋸盤における本体バイス装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の帯鋸盤における本体バイス装置において、前記第1押圧付勢手段と第2押圧付勢手段とが流体圧シリンダーからなることを特徴とする帯鋸盤における本体バイス装置。
【請求項4】
請求項3に記載の帯鋸盤における本体バイス装置において、前記第2押圧付勢手段が前記下流側移動バイスジョーを前記下流側の固定バイスジョーに対して常時押圧付勢するスプリングであることを特徴とする帯鋸盤における本体バイス装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−79109(P2011−79109A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−235183(P2009−235183)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【出願人】(390014672)株式会社アマダ (548)
【出願人】(504279326)株式会社アマダマシンツール (65)
【Fターム(参考)】