説明

帳票システム構築支援装置

【課題】入力画面を含む帳票システムの構築に要する設計、プログラミングを軽減することができる帳票システム構築支援装置を得る。
【解決手段】既存の帳票様式ファイ914の入力枠を入力されるデータの種別に応じた色で着色し、この着色された入力枠を有する帳票様式ファイル614からイメージ様式ファイル911を生成し、入力枠認識手段110により、イメージ様式ファイル911の着色部分に基づき、入力枠の色と入力枠の範囲とを認識して入力枠情報912とし、一方、文字列認識手段120により、イメージ様式ファイル911から入力枠に付された名称の文字列と文字列範囲を認識して文字列情報913とし、入力枠情報912及び文字列情報913を基にして、入力枠属性921を編集し、編集された入力枠属性921を用いて画面生成手段310により、画面情報931を生成するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、データ入力を行うための入力画面の生成を含む帳票システムの構築を支援する帳票システム構築支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の業務系システム構築の際には、一般的には入出力データの様式に応じて、入力画面、データベース、帳票出力を設計し、個別にプログラミング等を行うことで対応している。また、業務系システムでは、記録様式も、多種多様かつ大量で、頻繁に様式の変更が発生する。
このような、多種多様かつ大量で、頻繁に変更される様式が存在する業務のシステム構築を、従来の方法で実施すると、入力画面、データベース、帳票出力の設計及びプログラミング工数が膨大となるため、システム化が実現できない。
一部では、表計算ソフトウェアを使用することで、画面・帳票生成を効率化する試みもあるが、多種多様かつ大量で、頻繁に変更される様式が存在する業務での実施には、依然として莫大な工数が必要である。(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4293970号公報(第9〜18頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のシステム構築手法では、入力用様式あるいは画面、データベース、様式内のデータ項目とデータベースのキー項目との紐付け、印刷処理等の設計、プログラミングが発生する。多種多様で、頻繁に変更される様式を取り扱う業務に適用すると、多数の入力用様式の作成とシステムで使用するための設計、プログラミング作業の量が膨大となり、工数、費用が増大する問題点があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、入力画面を含む帳票システムの構築に要する設計、プログラミングを軽減することができる帳票システム構築支援装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係わる帳票システム構築支援装置においては、既存の帳票様式ファイルを元にし、入力画面の生成を含む帳票システムの構築を支援する帳票システム構築支援装置であって、帳票様式ファイルは、名称が付された入力枠へ入力されるデータの種別に応じた色で入力枠が着色されており、この着色された入力枠を有する帳票様式ファイルを読み込み、この読み込まれた帳票様式ファイルをイメージ化してイメージ様式ファイルを生成するイメージ化手段、イメージ様式ファイルの着色部分に基づき、入力枠の着色部分の色と入力枠の範囲とを認識し、入力枠情報として出力する入力枠認識手段、イメージ様式ファイルから入力枠に付された名称の文字列と文字列範囲を認識し、文字列情報として出力する文字列認識手段、入力枠情報及び文字列情報を基にして、入力枠の名称と入力枠の範囲とデータ種別とを含む入力枠属性を編集する入力枠属性編集手段、イメージ様式ファイルと入力枠情報と入力枠属性とに基づき、名称が付された入力枠へデータ入力することができる入力画面を形成するための画面情報を生成する画面生成手段、この画面生成手段によって生成された画面情報を記憶装置に登録する画面登録手段を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明は、以上説明したように、既存の帳票様式ファイルを元にし、入力画面の生成を含む帳票システムの構築を支援する帳票システム構築支援装置であって、帳票様式ファイルは、名称が付された入力枠へ入力されるデータの種別に応じた色で入力枠が着色されており、この着色された入力枠を有する帳票様式ファイルを読み込み、この読み込まれた帳票様式ファイルをイメージ化してイメージ様式ファイルを生成するイメージ化手段、イメージ様式ファイルの着色部分に基づき、入力枠の着色部分の色と入力枠の範囲とを認識し、入力枠情報として出力する入力枠認識手段、イメージ様式ファイルから入力枠に付された名称の文字列と文字列範囲を認識し、文字列情報として出力する文字列認識手段、入力枠情報及び文字列情報を基にして、入力枠の名称と入力枠の範囲とデータ種別とを含む入力枠属性を編集する入力枠属性編集手段、イメージ様式ファイルと入力枠情報と入力枠属性とに基づき、名称が付された入力枠へデータ入力することができる入力画面を形成するための画面情報を生成する画面生成手段、この画面生成手段によって生成された画面情報を記憶装置に登録する画面登録手段を備えたので、既存の帳票様式ファイルを利用し、帳票システムの入力画面の構築を少い工程で行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置を示す詳細構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の帳票様式ファイルの例を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置のイメージ様式ファイルの例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力枠情報の内容を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の文字列情報の内容を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力枠設定装置の操作画面を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力値流用手段の操作画面を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の他入力枠参照情報編集手段の操作画面を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力枠属性の内容を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の画面情報の内容を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力チェックプログラムの内容を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置のDB等記憶手段登録プログラムの内容を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の処理全体の流れを示すフローチャートである。
【図15】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力画面生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力枠設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の属性入力処理の内容を示す図である。
【図18】この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の画面登録処理の流れを示すフローチャートである。
【図19】この発明の実施の形態3による帳票システム構築支援装置を示す構成図である。
【図20】この発明の実施の形態3による帳票システム構築支援装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】この発明の実施の形態3による帳票システム構築支援装置の入力内容編集手段の操作画面を示す図である。
【図22】この発明の実施の形態4による帳票システム構築支援装置を示す構成図である。
【図23】この発明の実施の形態4による帳票システム構築支援装置の画面入力装置の操作画面を示す図である。
【図24】この発明の実施の形態4による帳票システム構築支援装置の帳票の印字イメージを示す図である。
【図25】この発明の実施の形態4による帳票システム構築支援装置の画面入力処理の流れを示すフローチャートである。
【図26】この発明の実施の形態4による帳票システム構築支援装置の帳票印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
実施の形態1は、汎用ソフトウェアによって作成された既存の帳票様式ファイルを元にして、帳票システムの入力画面を構築するための画面情報の生成についてのものである。
図1は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置を示す構成図である。
図1において、入力画面生成装置100は、Excel(登録商標)やWord(登録商標)などの汎用ソフトウェアにより作成された既存のファイルである帳票様式ファイル914から、帳票様式ファイル914を画像化(イメージ化)したファイルであるイメージ様式ファイル911を作成し、この作成されたイメージ様式ファイル911から、データ入力する入力枠についての情報である入力枠情報912、入力枠の名称情報である文字列情報913を作成する。
入力枠設定装置200は、イメージ様式ファイル911、入力枠情報912、文字列情報913から、図10で後述する入力枠属性921を作成し、出力する。
画面登録装置300は、イメージ様式ファイル911、入力枠情報912、入力枠属性921から、画面情報931、入力チェックプログラム932、DB等記憶手段登録プログラム933を作成する。
【0010】
操作画面291は、入力枠設定装置200の機能をGUI(graphical user interface)で提供するよう表示装置に表示された画面である。入力装置292は、入力枠設定装置200への入力を行う。
なお、帳票様式ファイル914は、既存の帳票ファイルであり、データ入力を行う入力箇所である入力枠を、入力枠の種類ごとに定めた色により着色されている。この着色は予め人により行われている。
また、入力画面生成装置100と、入力枠設定装置200と、画面登録装置300は、それぞれ別のコンピュータにより形成されてもよく、また、1つのコンピュータで形成されてもよい。この場合、各ファイルや入力枠情報912、文字列情報913、入力枠属性921の各情報は、記憶装置に格納される。
【0011】
図2は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置を示す詳細構成図である。
図2において、100、200、291、292、300、911〜914、921、931〜933は図1におけるものと同一のものである。
入力画面生成装置100は、次の機能を有する。
イメージ化手段130は、帳票様式ファイル914を画像化し、イメージ様式ファイル911を作成する。
入力枠認識手段110は、入力枠情報912を作成する。次の各手段を有する。
塗潰し箇所抽出手段111は、イメージ様式ファイル911の着色領域を抽出する。入力枠範囲抽出手段112は、イメージ様式ファイル911の着色領域から入力枠の範囲を抽出し、入力枠の座標を取得する。入力枠種別抽出手段113は、イメージ様式ファイル911の着色領域の色の別により、入力枠の種別を決定する。
文字列認識手段120は、イメージ様式ファイル911に記入されている文字列を認識し、文字列情報913を作成する。次の各手段を有する。
文字抽出手段121は、イメージ様式ファイル911に記入されている文字を認識する。文字列抽出手段122は、抽出した文字から文字列を抽出する。文字列範囲抽出手段123は、抽出した文字列のイメージ様式ファイル911上での範囲を抽出し、座標を取得する。
【0012】
入力枠設定装置200は、次の機能を有する。
イメージ表示手段210は、イメージ様式ファイル911を画面に表示する。
入力枠属性編集手段220は、個々の入力枠の属性を設定し、入力枠属性921を作成する。次の各手段を有する。
入力値流用手段221は、個々の入力枠のデータを流用する。名称編集手段222は、個々の入力枠に、文字列情報913を設定する。属性入力手段223は、個々の入力枠に文字を入力する。他入力枠参照情報編集手段224は、個々の入力枠に、他の入力枠を使用した計算式で、値を設定する指定を編集する。型情報取得手段225は、着色情報を入力枠の型情報として取得する。
【0013】
画面登録装置300は、次の機能を有する。
画面生成手段310は、画面情報931を作成する。
入力チェックプログラム生成手段320は、データ入力時に入力内容をチェックするプログラムである入力チェックプログラム932を作成する。DB等記憶手段登録プログラム生成手段330は、入力されたデータをDB等の記憶手段に登録するプログラムであるDB等記憶手段登録プログラムを作成する。画面登録手段340は、画面情報931、入力チェックプログラム932、DB等記憶手段登録プログラム933を登録する。
【0014】
図3は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の帳票様式ファイルの例を示す図であり、帳票様式ファイル914の内容例を表している。
図3において、帳票様式ファイル914は、パイプの測定記録を記入する様式の入力欄を有する全体を表すもの。表9141は、測定結果が記入される複数の入力枠を有する。
文字列9111aは、入力枠9141bが記入項目の一つである測定者名であることを示している。入力枠9141bは、測定者名の記入欄であり、のちに文字列の入力枠であることを示す黄色に着色される。
文字列9141cは、入力枠が記入項目の一つである外径(D)であることを示し、入力枠9141dは、外径(D)の記入欄であり、にちに数値の入力枠であることを示す緑色に着色される。
文字列9141eは、入力枠が記入項目の一つである内径(d)であることを示し、入力枠9141fは、内径(d)の記入欄であり、のちに数値の入力枠であることを示す緑色に着色される。
文字列9141gは、入力枠が記入項目の一つである肉厚(D−d)であることを示し、入力枠9141hは、肉厚(D−d)の記入欄であり、のちに自動計算項目が与えられることを示す桃色に着色される。
【0015】
図4は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置のイメージ様式ファイルの例を示す図であり、イメージ様式ファイル911の内容例を表している。
図4において、イメージ様式ファイル911は、パイプの測定記録を記入する様式の入力欄に着色した全体を表すもの。表9111は、測定結果が記入される複数の入力枠を有する。
文字列9111aは、入力枠9111bが記入項目の一つである測定者名であることを示している。入力枠9111bは、測定者名の記入欄であり、文字列の入力枠であることを示す黄色で着色している。
文字列9111cは、入力枠が記入項目の一つである外径(D)であることを示し、入力枠9111dは、外径(D)の記入欄であり、数値の入力枠であることを示す緑色を着色している。
文字列9111eは、入力枠が記入項目の一つである内径(d)であることを示し、入力枠9111fは、内径(d)の記入欄であり、数値の入力枠であることを示す緑色を着色している。
文字列9111gは、入力枠が記入項目の一つである肉厚(D−d)であることを示し、入力枠9111hは、肉厚(D−d)の記入欄であり、自動計算項目が与えられることを示す桃色を着色している。
【0016】
図5は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力枠情報の内容を示す図であり、入力枠情報912の内容を表している。
図5において、本実施の形態1においては計4つの入力枠が認識されている。入力枠情報912は、着色された色と、入力枠の範囲を示す座標からなる。
行9120aは、表形式で現した、入力枠情報912の各列の意味を示す行で、左列から順に、認識した枠の色、長方形として認識した入力枠の左上のx座標、左上のy座標、右下のx座標、右下のy座標を表す列であることを示すものである。
情報9120bは、認識された入力枠の一つの情報を表し、その入力枠の色が黄色で、左上座標が(200,800)、右下座標が(700,900)の長方形であることを示している。以下の各行も同様である。
【0017】
図6は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の文字列情報の内容を示す図であり、文字列情報913の内容を表している。
図6において、本実施の形態1においては、計7つの文字列が認識されたことを示している。文字列情報913は、文字列と、その範囲を示す座標からなる。
行9130aは、表形式で表した、文字列情報913の各列の意味を示す行で、左から順に、認識した文字列、長方形として認識した文字列位置の左上のx座標、左上のy座標、右下のx座標、右下のy座標を表す列であることを示している。
情報9130bは、認識された文字列の一つの情報を表し、その文字列が、「パイプ」で、左上座標が(150,100)、右下座標が(200,150)の長方形内にあることを示している。以下の各行も同様である。
【0018】
図7は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力枠設定装置の操作画面を示す図であり、入力枠設定装置200の操作画面の一つを表している。
図7において、操作画面291は、操作画面として表示する複数の画面を示している。
画面2910は、操作画面291のうち、イメージ表示手段210にて表示される部分で、イメージ様式ファイル911の内容が再現されて表示される。
文字列2910aは、入力枠が記入項目の一つである測定者名であることを示し、入力枠2910bは、測定者名の記入欄であり、文字列の入力枠であることを示す黄色で着色されている。
文字列2910cは、入力枠が記入項目の一つである外径(D)であることを示し、入力枠2910dは、外径(D)の記入欄であり、数値の入力枠であることを示す緑色で着色されている。
文字列2910eは、入力枠が記入項目の一つである内径(d)であることを示し、入力枠2910fは、内径(d)の記入欄であり、数値の入力枠であることを示す緑色で着色されている。
文字列2910gは、入力枠が記入項目の一つである肉厚(D−d)であることを示し、入力枠2910hは、肉厚(D−d)の記入欄であり、自動計算項目が与えられることを示す桃色で着色されている。
【0019】
画面2911は、操作画面291のうち、入力枠属性編集手段220にて表示される部分を示している。
表2911aは、本実施の形態1において検出された4つのデータ入力枠と、このデータ入力枠にデータ入力することによって、各々の型情報、名称、制約情報、他入力枠参照情報を結びつける編集を行う。
ボタン2911bは、編集した内容を登録するときに押下されるボタンである。
【0020】
図8は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力値流用手段の操作画面を示す図であり、入力枠設定装置200の操作画面の一つを示している。
図8において、291、2910、2910a〜2910h、2911、2911a、2911bは図7におけるものと同一のものである。
反転表示2911cは、画面操作により、「2」の行の上限値及び下限値のセルが選択された状態であることを、反転表示にて表されている。
【0021】
図9は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の他入力枠参照情報編集手段の操作画面を示す図であり、入力枠設定装置200の操作画面の一つを示している。
図9において、291は図7におけるものと同一のものである。
画面2913は、操作画面291のうち、イメージ表示手段210にて表示される部分で、イメージ様式ファイル911の内容が再現されて表示される。
入力枠2913aは、外径(D)の記入欄であり、数値の入力枠であることを示す緑色で着色されている。
入力枠2913bは、内径(d)の記入欄であり、数値の入力枠であることを示す緑色で着色されている。
画面2914は、操作画面291の内、他入力枠参照情報編集手段224にて表示される部分である。
ボタン2914aは、画面2914に表示されるボタンの一つで、等号を入力する。
ボタン2914bは、画面2914に表示されるボタンの一つで、四則演算のうち、減算を入力する。
登録ボタン2914cは、編集している他入力枠参照情報を登録する。
表示枠2914dは、ボタン操作により編集されている他入力枠参照情報を表示する。
【0022】
図10は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力枠属性の内容を示す図であり、入力枠属性921の内容を示している。
図10において、入力枠属性921は、入力枠属性情報を表形式で表したもので、左の列より、識別された入力枠の帳票様式ファイル914上での名前、本装置により各入力枠に付与されたID、入力枠のイメージ様式ファイル911中での範囲を長方形で表したときの左上のx座標、左上のy座標、右下のx座標、右下のy座標、入力枠設定装置200により各入力枠に付与された入力枠のデータ名称、入力枠に入力される値の型情報、入力値の上限値、下限値、入力枠の内容を他の入力枠の入力値によって計算する場合の計算式、を有し、各行は、入力枠画面生成装置100により認識された入力枠である。
行9211は、入力画面生成装置100により認識された入力枠の一つに対応する行であって、入力枠の名前が「1」、入力枠設定装置200により付与されたIDがI1、範囲が左上は(200,800)、右下は(700,900)、データ名称が、測定者名、データ型が文字列、上限値、下限値、計算式が無いことを示している。
【0023】
図11は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の画面情報の内容を示す図であり、画面情報931の内容を表している。
図11において、画面情報931は、イメージ様式ファイル911と、入力枠設定装置200で登録された属性情報9311で構成され、それぞれファイルの内容を示している。
イメージ様式ファイル911は、図4に示す内容である。
属性情報9311は、表形式で内容を表した、属性設定装置200において設定された各入力枠の属性情報である。
行9311aは、入力枠のうちの一つの属性情報を表す、名前が「1」の行であり、以下の各行も同様である。
【0024】
図12は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力チェックプログラムの内容を示す図であり、画面登録装置300により出力される、入力チェックプログラム932の内容を示す。
図12において、プログラム9321は、IDがI2である枠に入力された値が、上限値の20を越えていることを判断するためのプログラムである。プログラム9323は、IDがI2である枠に入力された値が下限値の15を下回っていることを判断するためのプログラムである。プログラム9324は、IDがI3である枠に入力された値が上限値の13を越えていることを判断するためのプログラムである。プログラム9325は、IDがI3である枠に入力された値が下限値の10を下回っていることを判断するためのプログラムである。
【0025】
図13は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置のDB等記憶手段登録プログラムの内容を示す図であり、画面登録装置300により出力される、DB等記憶装置登録プログラム933の内容を示す。
図13において、プログラム9331は、帳票ID、第1の入力枠の内容、第1の入力枠の型、第2の入力枠の内容、第2の入力枠の型、第3の入力枠の内容、第3の入力枠の型、第4の入力枠の内容、第4の入力枠の型、をDBに登録するSQLを示す。
【0026】
図14は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の処理全体の流れを示すフローチャートである。
図15は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力画面生成処理の流れを示すフローチャートである。
図16は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の入力枠設定処理の流れを示すフローチャートである。
図17は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の属性入力処理の内容を示す図である。
図18は、この発明の実施の形態1による帳票システム構築支援装置の画面登録処理の流れを示すフローチャートである。
【0027】
次に動作について説明する。
まず、図14及び図1を用いて、本装置全体の動作について説明する。
本装置を動作させると、まず、入力画面生成処理S100が動作し、帳票様式ファイル914から、イメージ様式ファイル911、入力枠情報912、文字列情報913が生成される。
次に、入力枠設定装置200にて、入力枠設定処理S200が動作し、イメージ様式ファイル911、入力枠情報912、文字列情報913から、入力枠属性921が生成される。
次に、画面登録装置300にて、画面登録処理S300が動作し、イメージ様式ファイル911、入力枠情報912、入力枠属性921から、画面情報931、入力チェックプログラム932、DB等記憶手段登録プログラム933が生成される。
【0028】
次に、図14中の各処理の内容について、さらに詳しく説明する。
まず、図15を用いて、入力画面生成装置100の詳細な動作について説明する。
入力枠画面生成処理を動作させると、まず入力画面生成装置100中にて帳票様式読込処理S101が動作し、帳票様式ファイル914を読みこむ。
次に、イメージ化手段130にて、イメージ化処理S102が動作し、イメージ様式ファイル911が生成される。
次に、入力枠認識手段110中の塗潰し箇所抽出手段111にて、塗潰し箇所抽出処理S103が動作し、イメージ様式ファイル911中の着色箇所と色種別を取得する。
次に、入力枠範囲抽出手段112にて、入力枠範囲抽出処理S104が動作し、先に取得された着色箇所から、入力枠となる部分の範囲を特定する情報(座標情報)を取得する。
次に、入力枠抽出手段113にて、入力枠種別抽出処理S105が動作し、先に取得された色種別から、入力枠種別を取得する。
次に、入力枠認識手段110にて、入力枠情報出力処理S106が動作し、先に取得された、入力枠となる部分の範囲を特定する情報と、入力枠種別から、図5にある内容の入力枠情報912を生成する。
【0029】
次に、文字列認識手段120中の文字抽出手段121にて、文字抽出処理S107が動作し、イメージ様式ファイル911内の文字情報を取得する。
次に、文字列抽出手段122にて、文字列抽出処理S108が動作し、先に取得された文字情報から、文字列情報(測定者名など)を取得する。
次に、文字列範囲抽出手段123にて、文字列範囲抽出処理S109が動作し、先に取得された文字列情報から、文字列の部分の範囲を特定する情報(座標情報)を取得する。
次に、文字列認識手段120にて、文字列情報出力処理S110が動作し、取得した文字列情報及び座標範囲を含む文字列情報913(図6)を出力する。
【0030】
次に、図16により、入力枠設定装置200の詳細な動作について説明する。
入力枠設定装置200を動作させると、イメージ様式ファイル読込処理S201が動作し、イメージ様式ファイル911を読みこむ。
次に、入力枠属性装置200にて、入力枠情報読込処理S202が動作し、入力枠情報912を読みこむ。
次に、入力枠属性装置200にて、文字列情報読込処理S203が動作し、文字列情報913を読みこむ。
次に、入力枠設定装置200にて、操作画面表示処理S204が動作し、イメージ表示手段210及び入力枠属性編集手段220にて、操作画面291が、図7の通り表示される。
【0031】
次に、型情報取得手段225にて、型情報取得処理S205が動作し、それぞれの入力枠の塗潰しの色に応じて、その入力枠の型情報を決定する。
次に、入力属性編集手段220にて、判断処理S206が動作し、登録ボタン2911bが押下されていなければ、Noの先の処理を、押下されていれば、Yesの先の処理を動作させる。
上記判断処理S206の時点において、登録ボタン2911bが押下されていない場合、入力属性編集手段220にて、属性入力処理S207(図17で説明する)が動作する。
以降、上記判断処理S206の時点において、押下されていた場合は、入力枠設定装置装置200にて、入力枠属性出力S208が動作し、帳票様式作成者の入力した内容をもとに、図10に示すような入力枠属性921が出力される。
【0032】
次に、図17により、属性値入力処理S207の詳細な動作について説明する。
属性入力処理S207が動作すると、まず判断処理S2071が動作し、帳票作成者が、他入力枠参照情報の編集を開始しようとしたかどうかが判断され、開始と判断された場合、他入力枠参照情報編集手段224にて、他入力枠参照情報編集処理S2072が動作する。
他入力枠参照情報編集処理S2072では、図9で表示される画面2913中の入力枠2913a、2913b、及び画面2914のボタン2914a、2914b等、ボタンが押下された順に、表示枠2914dに式が表示され、登録ボタン押下時に、他入力枠参照情報として登録される。
【0033】
他入力枠参照情報の編集開始と判断されなかった場合は、判断処理S2073が動作し、帳票作成者が、文字列情報入力を開始しようとしたかどうかが判断され、開始と判断された場合、名称編集手段222にて、文字列情報入力処理S2074が動作し、例えば図7において、文字列2910a、2910c、2910e、2910gがクリックされた場合に、このクリックにより選択された文字列が表2911aの枠内にコピーされる。文字列2910a、2910c、2910e、2910gが順次クリックされれば、順次選択された文字列が表2911aの枠内にコピーされる。
【0034】
文字列情報入力処理の開始が判断されなかった場合は、判断処理S2075が動作し、帳票作成者が、入力値流用を開始しようとしたかどうかが判断され、開始と判断された場合、入力値流用手段221にて、入力値流用処理S2076が動作する。
入力値流用処理S2076では、図8で表示される画面で、例えば選択された反転表示2911cの上限値、下限値をコピーし、一つ下の行を指定してコピー指示をすることにより、入力内容を他の枠にコピーできるようになっている。
入力値流用処理の開始が判断されなかった場合は、判断処理S2077が動作し、帳票作成者が、属性入力を行おうとしたかどうかが判断され、属性入力手段223にて、属性入力処理が動作し、選択されていた表2911a中の枠に、情報を直接入力するようになっている。
【0035】
次に、図18により、画面登録装置300の詳細な動作について説明する。
画面登録装置300を動作させると、イメージ様式ファイル読込処理S301が動作し、イメージ様式ファイル911が読み込まれる。
次に、入力枠情報読込処理S302が動作し、入力枠情報912が読み込まれる。
次に、入力枠属性読込処理S303が動作し、入力枠属性921が読み込まれる。
次に、画面生成手段310にて、画面生成処理S304が動作し、画面情報931が生成される。
次に、画面生成手段310にて、画面情報出力処理S305が動作し、画面情報931のうち、イメージ様式ファイル911が出力される。
次に、入力チェックプログラム生成手段320にて、入力チェックプログラム生成処理S306が動作し、入力チェックプログラム932が生成される。
【0036】
次に、入力チェックプログラム生成手段320にて、入力チェックプログラム出力処理S307が動作し、入力チェックプログラム932が出力される。
次に、DB等記憶手段登録プログラム生成手段330にて、DB等記憶手段登録プログラムS308が動作し、DB等記憶手段登録プログラム933が生成される。
次に、DB等記憶手段登録プログラム生成手段330にて、DB等記憶手段登録プログラム出力処理S309が動作し、DB等記憶手段登録プログラム933が出力される。
次に、画面登録手段340にて、画面登録処理S310が動作し、画面情報931のうち、属性情報9311が出力される。
これにより、図11の画面情報931がデータベースに保存される。これにより、入力画面の各入力枠のデータ項目と、データベースのキー項目との紐付けを行うことができる。
【0037】
実施の形態1によれば、既存の帳票様式ファイルを利用し、帳票システムの入力画面の入力枠属性の設定を支援することで、帳票システムの入力画面の構築を少ない工程で行うことができ、入力画面の構築に係わる設計、プログラミングの工数を大幅に削減することができる。
また、入力画面を表示するための画面情報をデータベースに保存し、入力画面の各入力枠のデータ項目と、データベースのキー項目との紐付けを自動的に行うことができる。
また、帳票様式1枚あたりの登録にかかる工数を削減でき、設備点検記録業務のような多種多様で、頻繁に変更される帳票様式を取り扱うような業務のシステム化の際に、帳票様式の登録にかかる総工数を大幅に削減することができる。
【0038】
実施の形態2.
実施の形態1では、イメージ様式ファイル911を、帳票様式ファイル914を画像化したものとして述べたが、帳票様式ファイル914が、汎用の閲覧ソフトウェアなどによりイメージ様式ファイルに形成されている場合には、帳票様式ファイル914を実施の形態1のイメージ様式ファイルとして使用することもできる。
この場合、入力画面生成装置100による、図15の入力画面生成処理で、S102のイメージ化処理を行わなくてもよく、以後の処理では、イメージ様式ファイル911を帳票様式ファイル914に置き換える。他の構成は実施の形態1と同じである。
【0039】
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2では、帳票様式ファイルから、入力画面用の画面情報を新規に作成する場合について述べたが、実施の形態3は、実施の形態1及び実施の形態2で生成された入力枠情報及び入力枠属性を利用して、紙で保存している過去の手書きの帳票から、データを取得する場合についてのものである。
以下、この発明の実施の形態3を図に基づいて説明する。
【0040】
図19は、この発明の実施の形態3による帳票システム構築支援装置を示す構成図である。
図19において、912、921、931〜933は図1におけるものと同一のものである。帳票システム構築支援装置1000は、実施の形態1または実施の形態2の帳票システム構築支援装置である。
入力内容読取装置700は、データを手書きした紙帳票である手書き帳票971に記入された値を読取る。この手書き帳票971には、同じ様式の帳票様式ファイルがあるものとし、この同じ様式の帳票様式ファイルを用いて、すでに入力枠情報912と入力枠属性921が設定され、データベースに登録されているものとする。
入力範囲抽出手段710は、入力対象の手書き帳票971に相当する帳票様式ファイルから生成された入力枠情報912、入力枠属性921から、入力範囲、属性を抽出する。
文字認識手段720は、紙の帳票である手書き帳票971上で、入力範囲抽出手段710にて抽出された範囲内の文字または数字を画像認識する。
認識内容表示手段730は、文字認識手段720にて認識された内容を画面に表示する。
入力内容編集手段740は、文字認識手段720によって認識された結果を、キーボード・マウス等の入力装置792を用いて編集する手段である。このため、表示装置に操作画面791を表示する。
入力内容チェック手段750は、入力チェックプログラム932を利用して、認識された文字または数字の入力内容をチェックする。
入力内容登録手段760(第2の入力内容登録手段)は、編集した入力内容を、DB等記憶手段登録プログラム933を用いて、DB等記憶手段の入力内容データ493に登録する。
【0041】
図20は、この発明の実施の形態3による帳票システム構築支援装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0042】
図21は、この発明の実施の形態3による帳票システム構築支援装置の入力内容編集手段の操作画面を示す図である。
図21において、操作画面791は、文字列7910aを有し、入力済帳票ファイル971をイメージとして読込み表示する画面7910と、入力済帳票ファイル971の認識された文字、数字及び認識された入力枠を表示するとともに登録ボタン7911aを有する画面7911とにより構成されている。
【0043】
次に、図20を用いて、動作について説明する。
帳票システム構築支援装置が動作すると、まず、入力範囲抽出手段710にて、入力範囲抽出処理S701が動作し、入力枠情報912、入力枠属性921を元に、入力範囲が抽出される。
次に、文字認識手段720にて、文字認識処理S702が動作し、上記入力範囲内の文字または数字が画像認識される。
次に、認識内容表示手段730にて、認識内容表示処理S703が動作し、入力済帳票ファイル971をイメージとして読込み、図21の画面7910に表示する。
次に、入力内容編集手段740にて、認識内容編集処理S704が動作し、図21の画面7911に、帳票のイメージ及び認識した入力枠、認識された文字または数字を表示し、データ入力者が入力枠部分の編集を行う。
次に、データ入力者が登録ボタン7911aをクリックすることにより、入力内容チェック手段750にて、入力内容チェック処理S705が動作し、入力チェックプログラム932を用いて、認識または編集された入力内容のチェックを行う。
次に、入力内容表示手段760にて、入力内容登録処理706が動作し、チェック済みの入力内容データが、DB等記憶手段に格納された入力内容データ493に記録される。
【0044】
実施の形態3によれば、帳票システムの構築に際し、実施の形態1及び実施の形態2で生成された入力枠情報及び入力枠属性を利用して、過去に用いられた手書き帳票のデータを取得できるようにしたので、データ入力の手間を削減することができる。
【0045】
実施の形態4.
実施の形態1〜実施の形態3では、帳票様式ファイルから入力画面用の入力枠情報、入力枠属性及び画面情報を生成、またはそれを利用して手書き帳票からのデータ入力を行ったが、実施の形態4は、画面情報を元にして、帳票出力を行うようにしたものである。
図22は、この発明の実施の形態4による帳票システム構築支援装置を示す構成図である。
図22において、493、931〜933は図19におけるものと同一のものである。帳票システム構築支援装置1100は、実施の形態1〜実施の形態3の帳票システム構築支援装置である。
画面入力装置400は、画面情報931、入力チェックプログラム932、DB等記憶手段登録プログラム933を用いて、データ入力者に、操作画面491及び入力装置492による帳票データ入力の手段を提供するもので、次のように構成されている。
画面表示手段410は、画面情報931を用いて、データ入力者に入力画面を提供する。入力チェック手段420は、データ入力者が、入力装置492により入力したデータのチェックを行う。入力内容登録手段430(第1の入力内容登録手段)は、データ入力者が入力した内容を登録する。
【0046】
帳票印刷装置500は、画面情報931、入力内容データ493を用いて、帳票を印刷するもので、次のように構成されている。
帳票イメージ生成手段510は、DB等記憶手段に登録された入力内容データ493と画面情報931から、帳票イメージを作成する。印刷手段520は、作成した帳票イメージを印刷する。
【0047】
帳票表示装置600は、画面情報931、入力内容データ493を用いて、帳票の表示、蓄積データの分析を行うもので、次のように構成されている。
帳票表示手段610は、画面情報931、入力内容データ493を用いて、帳票表示を行う。
帳票分析手段611は、入力内容データ493を用いて、蓄積データを分析する。
【0048】
図23は、この発明の実施の形態4による帳票システム構築支援装置の画面入力装置の操作画面を示す図であり、画面入力装置400の操作画面を表している。
図23において、操作画面491は、操作画面として表示されるウィンドウで、イメージ様式ファイル911の内容が再現されて表示される。
文字列491aは、入力枠が記入項目の一つである測定者名であることを示し、入力枠491bは、測定者名の記入欄である。
文字列491cは、入力枠が記入項目の一つである外径(D)であることを示し、入力枠491dは、外径(D)を記入する記入欄である。
文字列491eは、入力枠が記入項目の一つである内径(d)であることを示し、入力枠491fは、内径(d)を記入する記入欄である。
文字列491gは、入力枠が記入項目の一つである肉厚(D−d)であることを示し、入力枠491hは、肉厚(D−d)を記入する記入欄である。
登録ボタン491iは、編集した内容を登録する際に押下する。
【0049】
図24は、この発明の実施の形態4による帳票システム構築支援装置の帳票の印字イメージを示す図であり、帳票印刷装置500にて印刷された帳票を表している。
図24において、紙帳票591は、印刷された紙の帳票である。
測定者名欄591aは、画面入力装置400にて、測定者名として入力された、○○ △△、という文字が差し込まれた欄である。
外径(D)欄591bは、画面入力装置400にて、外径(D)として入力された、18という数値が差し込まれた欄である。
内径(d)欄591cは、画面入力装置400にて、内径(d)として入力された、12という数値が差し込まれた欄である。
肉厚(D−d)欄591dは、画面入力装置400にて計算された値6という数値が差し込まれた、欄である。
【0050】
図25は、この発明の実施の形態4による帳票システム構築支援装置の画面入力処理の流れを示すフローチャートである。
図26は、この発明の実施の形態4による帳票システム構築支援装置の帳票印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【0051】
次に、図25を用いて、画面入力装置400の動作について説明する。
画面入力装置400を動作させると、画面情報読込処理S401が動作し、画面情報931が読み込まれる。
次に、入力チェックプログラム読込処理S402が動作し、入力チェックプログラム932が読み込まれる。
次に、DB等記憶手段登録プログラム読込処理S403が動作し、DB等記憶手段登録プログラム933が読み込まれる。
次に、画面表示手段410にて、操作画面表示処理S404が動作し、ウィンドウ491が表示され、入力枠491b、491d、491f、491hが、データ入力者により入力可能となる。
次に、画面表示手段400にて、判断処理S405が実行され、登録ボタン491iが押下されていなければ、Noの先の処理を、押下されていれば、Yesの先の処理を動作させる。
【0052】
判断処理S405の時点において、登録ボタン491iが押下されていない場合、画面表示手段410にて、入力枠選択処理S406が動作し、データ入力者により、入力枠491b又は入力枠491d又は入力枠491f又は入力枠491hがクリックされることにより、該当入力枠が選択され、対応する入力枠が入力可能となる。
次に、画面表示手段410にて、データ入力処理S407が動作し、データ入力者に該当入力枠のデータを入力させ、入力後再び判断処理S405から動作する。
次に、判断処理S405の時点において、登録ボタン491iが押下されていた場合の動作について説明する。
入力枠設定装置装置400にて、入力チェック処理S409が動作し、入力内容が制約情報に反していないことを確認する。
次に、入力内容登録手段430にて、入力データ保存処理S409が動作し、入力データがDB等記憶手段の入力内容データ493に記録される。
【0053】
次に、図26を用いて、帳票印刷装置500の動作について説明する。
帳票印刷装置500を動作させると、画面情報読込処理S501が動作し、画面情報931が読み込まれる。
次に、入力データ読み込み処理S502が動作し、DB等記憶手段から、データ入力者の入力した入力内容データ493が読み込まれる。
次に、帳票イメージ生成手段510にて、帳票イメージ生成処理S503が動作し、帳票イメージが生成される。
次に、印刷手段520にて、帳票印刷処理S500が動作し、帳票591が印刷される。
【0054】
次に、帳票表示装置600の動作について説明する。
帳票表示手段610は、帳票イメージ生成手段510と同様の動作で帳票イメージを作成し、画面に表示する。
また、帳票分析手段620については、入力内容データ493から、時系列データを取得し、折れ線グラフ等、適切なグラフに表示する。
【0055】
実施の形態4によれば、帳票システム構築支援装置によって生成された画面情報を利用して、帳票出力することにより、データベース化及び帳票出力の設計やプログラミングにかかる工数を大幅に削減することができる。
【符号の説明】
【0056】
100 入力画面生成装置
110 入力枠認識手段
111 塗潰し箇所抽出手段
112 入力枠範囲抽出手段
113 入力枠種別抽出手段
120 文字列認識手段
121 文字抽出手段
122 文字列抽出手段
123 文字列範囲抽出手段
130 イメージ化手段
200 入力枠設定装置
210 イメージ表示手段
220 入力枠属性編集手段
221 入力値流用手段
222 名称編集手段
223 属性入力手段
224 他入力枠参照情報編集手段
225 型情報取得手段
291 操作画面
292 入力装置
300 画面登録装置
310 画面生成手段
320 入力チェックプログラム生成手段
330 DB等記憶手段登録プログラム生成手段
340 画面登録手段
400 画面入力装置
410 画面表示手段
420 入力チェック手段
430 入力内容登録手段
491 操作画面
492 入力装置
493 入力内容データ
500 帳票印刷装置
510 帳票イメージ生成手段
520 印刷手段
600 帳票表示装置
610 帳票表示手段
620 帳票分析手段
700 入力内容読取装置
710 入力範囲抽出手段
720 文字認識手段
730 認識内容表示手段
740 入力内容編集手段
750 入力内容チェック手段
760 入力内容登録手段
791 操作画面
792 入力装置
911 イメージ様式ファイル
912 入力枠情報
913 文字列情報
914 帳票様式ファイル
921 入力枠属性
931 画面情報
932 入力チェックプログラム
933 DB等記憶手段登録プログラム
971 手書き帳票
1000 実施の形態1、2の帳票システム構築支援装置
1100 実施の形態1〜3の帳票システム構築支援装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存の帳票様式ファイルを元にし、入力画面の生成を含む帳票システムの構築を支援する帳票システム構築支援装置であって、
上記帳票様式ファイルは、名称が付された入力枠へ入力されるデータの種別に応じた色で上記入力枠が着色されており、この着色された入力枠を有する上記帳票様式ファイルを読み込み、この読み込まれた上記帳票様式ファイルをイメージ化してイメージ様式ファイルを生成するイメージ化手段、
上記イメージ様式ファイルの上記着色部分に基づき、上記入力枠の上記着色部分の色と上記入力枠の範囲とを認識し、入力枠情報として出力する入力枠認識手段、
上記イメージ様式ファイルから上記入力枠に付された名称の文字列と文字列範囲を認識し、文字列情報として出力する文字列認識手段、
上記入力枠情報及び上記文字列情報を基にして、上記入力枠の名称と上記入力枠の範囲と上記データ種別とを含む入力枠属性を編集する入力枠属性編集手段、
上記イメージ様式ファイルと上記入力枠情報と上記入力枠属性とに基づき、上記名称が付された入力枠へデータ入力することができる上記入力画面を形成するための画面情報を生成する画面生成手段、
この画面生成手段によって生成された上記画面情報を記憶装置に登録する画面登録手段を備えたことを特徴とする帳票システム構築支援装置。
【請求項2】
上記帳票様式ファイルが、上記入力枠へ入力されるデータの種別に応じた色で上記入力枠を着色した上記イメージ様式ファイルとして、汎用の閲覧ソフトウェアにより形成されている場合には、上記帳票様式ファイルに基づき、上記入力枠認識手段は上記入力枠情報を、また、上記文字列認識手段は上記文字列情報を出力するとともに、上記画面生成手段は上記画面情報を生成することを特徴とする請求項1記載の帳票システム構築支援装置。
【請求項3】
上記画面情報に基づいて、データ入力を行える上記入力画面を生成し表示する画面表示手段、
この画面表示手段によって表示された上記入力画面で入力されたデータを入力内容データとして上記記憶装置に記録する第1の入力内容登録手段、
この第1の入力内容登録手段によって記録された上記入力内容データを用いて、帳票を表示する帳票表示手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の帳票システム構築支援装置。
【請求項4】
上記帳票様式ファイルと同じ様式の手書き帳票から、この手書き帳票に記入されたデータを取り出す入力内容読取装置を備え、
上記入力内容読取装置は、上記手書き帳票と同じ様式の帳票様式ファイルから生成された上記入力枠情報及び上記入力枠属性を用いて、上記手書き帳票の文字または数字を画像認識する文字認識手段と、
この文字認識手段によって認識された文字または数字を編集する入力内容編集手段と、
この入力内容編集手段によって編集された文字または数字を入力内容データとして上記記憶装置に記録する第2の入力内容登録手段とを有し、
上記帳票表示手段は、上記第2の入力内容登録手段によって記録された入力内容データを用いて、上記帳票を表示することを特徴とする請求項3記載の帳票システム構築支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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