帳票検査装置および帳票検査方法
【課題】帳票に付される管理コードの仕様を帳票の検査ごとに設定可能な帳票検査装置を提供する。
【解決手段】帳票検査装置1は、データ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットをユーザから受付ける管理データフォーマット登録手段10と、ユーザが指示した管理データフォーマット、および、ユーザから取得した帳票の検査項目が記述された検査プログラムを生成し、生成した検査プログラムを記憶する検査プログラム生成手段11と、ユーザが選択した検査プログラムの管理データフォーマットに記述された表記記号を解釈することで、管理データ内におけるデータ要素の位置を特定し、検査する帳票2から読取った管理データから検査に利用するデータ要素の値を取得し、帳票2を検査する帳票検査手段12を備えている。
【解決手段】帳票検査装置1は、データ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットをユーザから受付ける管理データフォーマット登録手段10と、ユーザが指示した管理データフォーマット、および、ユーザから取得した帳票の検査項目が記述された検査プログラムを生成し、生成した検査プログラムを記憶する検査プログラム生成手段11と、ユーザが選択した検査プログラムの管理データフォーマットに記述された表記記号を解釈することで、管理データ内におけるデータ要素の位置を特定し、検査する帳票2から読取った管理データから検査に利用するデータ要素の値を取得し、帳票2を検査する帳票検査手段12を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封筒に封入する帳票を検査するための技術に関し、更に詳しくは、帳票にエンコードされた管理データを利用して帳票を検査する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
封筒に帳票類を封入して配送する場合、帳票類の配送ミスを防止するために、検査に利用する管理コードを帳票類に付することで帳票類を管理し、封筒に帳票類を封入する前に、封入する帳票の過不足を検査している。
【0003】
帳票類を関連付けて管理する発明としては、例えば、特許文献1において、識別情報がエンコードされた識別マーク(例えば、バーコード)を帳票に付して、種類の異なる帳票を関連付けて管理する帳票管理システムが開示されている。
【0004】
また、封筒に封入する帳票類の過不足を検査する発明としては、例えば、特許文献2において、機械読取可能情報を帳票に付し、帳票の番号など検査に必要なデータをこの機械読取可能情報に関連付けてデータベースに記憶させておき、封筒に帳票類を封入するときに、帳票に付された機械読取可能情報を読取り、読取った機械読取可能情報に関連付けられたデータをデータベースから取得し、封筒に封入する帳票類の検査(重量検査)する封筒処理方法が開示されている。
【特許文献1】特開2001−243399号公報
【特許文献2】特開2005−122545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2で開示されている封筒処理方法は、バーコードリーダなどの機械読取可能情報を読取る装置が接続されたコンピュータシステムで実施されるが、特許文献2で開示されている封筒処理方法では、封筒に封入する帳票に付される管理コードの仕様が変更されたは、管理コードの仕様ごとにコンピュータプログラムを用意しなければならない問題があった。
【0006】
上述した問題を鑑みて、本発明は、封筒に封入する帳票に付される管理コードの仕様を帳票の検査ごとに設定できることで、管理コードの仕様が異なる場合であっても、管理コードの仕様ごとにコンピュータプログラムを用意する必要のない帳票検査装置および帳票検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決する第1の発明は、帳票検査に利用される管理データがエンコードされた帳票を検査する帳票検査装置において、
前記帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットをユーザから取得し、取得した前記管理データフォーマットを第1のデータベースに登録する管理データフォーマット登録手段と、
ユーザが指示した前記管理データフォーマットを前記第1のデータベースから取得し、更に、ユーザから前記帳票の検査項目を取得して、指示された前記管理データフォーマットおよび取得した前記帳票の検査項目が記述された検査プログラムを生成し、生成した前記検査プログラムを第2のデータベースに記憶する検査プログラム生成手段と、
ユーザが選択した前記検査プログラムを第2のデータベースから取得し、取得した前記検査プログラムの前記管理データフォーマットに記述された前記表記記号を解釈することで、前記管理データ内における前記データ要素の位置を特定し、検査する前記帳票から読取った前記管理データから検査に利用する前記データ要素の値を取得し、前記帳票を検査する帳票検査手段を備えていることを特徴とする帳票検査装置である。
【0008】
更に、第2の発明は、第1の発明に記載の帳票検査装置であって、前記管理データが表された光学認識コードを前記帳票に印刷することで、前記帳票に前記管理コードがエンコードされ、前記帳票検査装置には、検査する前記帳票に印刷された前記光学認識コードを読取り、読取った前記光学認識コードをデコードすることで、前記帳票に印刷された前記管理データを取得する光学認識コード読取り手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
更に、第3の発明は、第1の発明或いは第2の発明に記載の帳票検査装置であって、前記帳票検査手段が検査した前記帳票の検査結果を、前記帳票から読取った前記管理データに関連付けて記憶する帳票履歴手段を備えていることを特徴とする。
【0010】
上述した発明によれば、帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットを帳票検査装置が記憶し、取得した検査プログラムの管理データフォーマットに記述された表記記号を解釈して、検査に利用するデータ要素の管理データ上の位置を特定する機能を帳票検査装置が備えることで、管理コードの仕様が変更されても、帳票検査装置は、検査するときに必要なデータ要素の値を管理コードから取得することができるようになり、同一の帳票検査装置で帳票の検査が実施できるようになる。
【0011】
管理データを帳票にエンコードする方式は任意でよいが、管理データが表された光学認識コード(例えば、バーコード)を帳票に印刷することで、帳票から機械的に管理データを読取ることが容易になる。更に、管理データを帳票にエンコードする方式は、管理データを記憶したRFIDを帳票に貼り付け、ICタグリーダで管理データを帳票から読取る方式でもよく、管理データそのもの文字を帳票に印刷し、自動文字認識で管理データを帳票から読取ってもよい。
【0012】
また、帳票の検査結果を記憶しておくことで、後に手違いが発生したときに、その原因究明を容易に行えるようになる。
【0013】
上述した課題を解決する第4の発明は、帳票検査に利用される管理データがエンコードされた帳票を検査する帳票検査方法において、
前記帳票を検査する帳票検査装置が、前記帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットを取得し、取得した前記管理データフォーマットを第1のデータベースに登録する管理データフォーマット登録工程と、
前記帳票検査装置が、ユーザが指示した前記管理データフォーマットを第1のデータベースから取得し、更に、ユーザが設定した前記帳票の検査項目を取得して、指示された前記管理データフォーマットおよび取得した前記帳票の検査項目が記述された検査プログラムを生成し、生成した前記検査プログラムを第2のデータベースに記憶する検査プログラム生成工程と、
前記帳票検査装置が、ユーザが指定した前記検査プログラムを第2のデータベースから取得し、取得した前記検査プログラムの前記管理データフォーマットに記述された前記表記記号を解釈することで、検査に利用する前記データ要素の管理データ上の位置を特定し、検査する前記帳票から読取った前記管理データから検査に利用する前記データ要素の値を取得し、前記帳票を検査する帳票検査工程を含むことを特徴とする帳票検査方法である。
【0014】
更に、第5の発明は、第4の発明に記載の帳票検査方法であって、前記管理データがエンコードされた光学認識コードが帳票に印刷されることで、前記帳票に前記管理コードがエンコードされ、前記帳票検査工程において、前記帳票検査装置は、検査する前記帳票に印刷された前記光学認識コードを読取り、読取った前記光学認識コードをデコードすることで、前記帳票に印刷された前記管理データを取得することを特徴とする帳票検査方法である。
【0015】
更に、第6の発明は、第4の発明或いは第5の発明に記載の帳票検査方法であって、前記帳票検査工程において、前記帳票検査装置は、検査した前記帳票の検査結果を、前記帳票から読取った前記管理データに関連付けて記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
上述した発明によれば、封筒に封入する帳票を検査する内容を設定できることで、帳票の検査内容が異なる場合であっても、帳票の検査内容ごとにコンピュータプログラムを用意することのない帳票検査装置および帳票検査方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
ここから、本発明に係る帳票検査装置1および方法について、図を参照しながら詳細に説明する。図1は、帳票検査装置1を説明する図で、図1に図示したように、本実施形態に係る帳票検査装置1で検査される帳票2の表面に、帳票2を検査するために利用される管理データが表されたバーコード3が印刷され、このバーコード3が帳票2に印刷されることで管理データがエンコードされている。
【0018】
帳票検査装置1は、帳票2を検査するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータで、帳票検査装置1には、帳票2に印刷されたバーコード3を読取るバーコードリーダ1aと、帳票2の重量を計測するデジタル重量計1bとが接続されている。
【0019】
帳票検査装置1には、帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットが複数記憶されている。帳票2の検査作業を行うオペレータが、帳票検査装置1に登録された管理データフォーマットの中から、帳票2に印刷されたバーコード3で表された管理データフォーマットを選択し、更に、帳票2の検査項目を設定すると、帳票検査装置1は、帳票2を検査するときに利用する検査プログラムを生成し、帳票検査装置1は、生成した検査プログラムを記憶する。
【0020】
帳票2の検査作業を行うときにオペレータが、帳票検査装置1に記憶された検査プログラムの中から、帳票2の検査に利用する検査プログラムを選択すると、帳票検査装置1は、取得した検査プログラムの管理データフォーマットに記述された表記記号を解釈することで、検査に利用するデータ要素の管理データ上の位置を特定する。
【0021】
そして、オペレータが、バーコードリーダ1aを用いて帳票2に印刷されたバーコード3を読み込ませるごとに、帳票検査装置1は、検査する帳票2から読取った管理データから検査に利用するデータ要素の値を取得することで、検査プログラムで指示された検査項目、例えば、序列検査、名寄せ検査および照合検査などを実施し、帳票2の検査結果を記憶する。
【0022】
このように、帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットを帳票検査装置1が記憶し、取得した検査プログラムの管理データフォーマットに記述された表記記号を解釈して、検査に利用するデータ要素の管理データ上の位置を特定する機能を帳票検査装置1が備えることで、管理コードの仕様が変更されても、同一の帳票検査装置1で帳票の検査が実施できるようになる。
【0023】
図2は、図1で図示した帳票検査装置1の機能ブロック図である。帳票検査装置1には、帳票2から管理データを読取るための管理データ読取り手段13と、帳票2の重量を計測する重量計測手段14と、管理データフォーマットを帳票検査装置1に登録するときに作動する管理データフォーマット登録手段10と、検査プログラムを生成するときに作動する検査プログラム生成手段11と、帳票を検査するときに作動する帳票検査手段12と、生成した検査プログラムを記憶する検査プログラムデータベース(DB: DataBase)15と、管理データフォーマットを記憶する管理データフォーマットDB16と、帳票2の検査履歴を記憶する検査履歴DB17を備えている。
【0024】
帳票検査装置1の管理データフォーマット登録手段10、検査プログラム生成手段11および帳票検査手段は12、帳票検査装置1のオペレータが操作するためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI:Graphical User Interface)を有し、帳票検査装置1を各手段の機能として動作させるためのコンピュータプログラムで実現され、管理データフォーマットDB16、検査プログラムDB15および検査履歴DB17は、帳票検査装置1が利用可能なハードディスクなどの大容量の記憶装置を用いて実現される。
【0025】
帳票検査装置1の管理データ読取り手段13は、帳票検査装置1に接続された市販のバーコードリーダ1aで実現され、帳票2に印刷されることで形成されたバーコード3を光学的に読取り、読取ったバーコード3をデコードすることで、バーコード3に記憶された管理データを取得し、バーコードを光学的に読取るごとに、取得した管理データを帳票検査装置1の帳票検査手段12に送信する手段である。
【0026】
バーコードリーダ1aに備えられた重量計測手段14は、市販のデジタル重量計に備えられた機能で実現され、デジタル重量計に載せられた帳票2の重量を計測し、計測した重量をデジタル信号に変換し、デジタル信号に変換した帳票2の重量を帳票検査装置1に送信する手段である。
【0027】
ここから、帳票検査装置1に備えられた管理データフォーマット登録手段10、検査プログラム生成手段11および帳票検査手段12それぞれについて詳細に説明する。
【0028】
管理データフォーマット登録手段10は管理データフォーマットを設定するために帳票検査装置1に備えられ、管理データフォーマットを入力するためのGUIを有し、入力された管理データフォーマットを管理データフォーマットDB16に記憶する機能を備えている。
【0029】
図3は、管理データフォーマットを入力するためのGUI100を説明するための図である。帳票検査装置1のオペレータが管理データフォーマットを入力するときに利用されるGUI100には、管理データフォーマットの名称の入力フォーム100aと、管理データフォーマットの入力フォーム100bと、管理データフォーマットの入力が終了したときにクリックされるOKボタン100cと、管理データフォーマットの入力をキャンセルするときにクリックされるキャンセルボタン100dを有している。
【0030】
帳票検査装置1のオペレータは、作業票などに記述された管理データフォーマットの名称および管理データフォーマットを、それぞれ入力フォーム100aおよび入力フォーム100bに入力した後にOKボタン100cをクリックすると、管理データフォーマット登録手段10は、入力フォーム100aに入力された管理データフォーマットの名称に関連付けて、入力フォームbに入力された管理データフォーマットを管理データフォーマットDB16に記憶する。
【0031】
本実施形態において、管理データフォーマットとは、文字数が一定の文字列(図3では、16文字)で、管理データフォーマットに含まれる表記記号によって、帳票2の品目コードや、帳票2ごとに異なる通数連番、名寄せをする帳票2の総数を示す名寄せ分母や、チェックデジットなどが示される。
【0032】
例えば、図3で図示した管理データフォーマット「gggxxxxxnnnmmm1@」において、小文字のアルファベットや「@」は、予め意味が規定された表記記号である。図3で図示した管理データフォーマットでは、帳票2の品目を意味する品目コードは「g」、帳票2の通数連番は「x」、名寄せする帳票2の順序を示す名寄せ分子は「n」、名寄せ分母は「m」を意味し、管理データのチェックデジットは「@」で表記されるている。
【0033】
図3で図示した管理データのフォーマット「gggxxxxxnnnmmm1@」を参照すれば、帳票2にエンコードされた管理データの最初の3文字で帳票2の品目コードが示され、次の5文字で帳票2の通数連番が示され、次の3文字で帳票2の名寄せ分子が示され、次の3文字で帳票2の名寄せ分母が示され、次の一文字は、管理データごとで共通の意味を持たない数字やアルファベットで、最後の文字で管理データのチェックデジットであることががわかる。
【0034】
帳票2から得られた管理データが「00A000010010021E」であるとき、帳票2の品目コードは「00A」で、帳票2の通数連番は「00001」で、名寄せ分子は「001」で、名寄せ分母は「002」で、管理データごとで共通の意味を持たない数字やアルファベットは「1」で、管理データのチェックデジットは「E」である。
【0035】
帳票検査装置1の検査プログラム生成手段11は、管理データフォーマットをオペレータに選択させる機能と、オペレータに検査項目を設定させる機能と、選択された管理データフォーマットと設定された検査項目が記述された検査プログラムを生成する機能とを備えている。
【0036】
図4は、検査プログラムの名称を入力するためのGUI110を説明する図である。図4で図示したGUI110は、検査プログラムの名称を入力するために設けられ、このGUI110には、検査プログラムの名称を入力するための入力フォーム110aが設けられ、更に、検査プログラムの入力が終了したときにクリックされるOKボタン110cと、検査プログラムの入力をキャンセルするときにクリックされるキャンセルボタン110dを有している。OKボタン110cがクリックされると、検査プログラム生成手段11は、入力フォームに入力された名称を取得し、管理データフォーマットや検査項目を設定するGUIを表示させる。
【0037】
図5は、管理データフォーマットや検査項目を設定するGUI111を説明する図である。図5で図示したGUI111には、検査する帳票2の種別を識別するための名称を入力するための入力フォーム111dと、管理データフォーマットを選択するときにクリックする管理データフォーマット選択ボタン111eと、選択した管理データフォーマットの内容を表示する領域111fと、名寄せ検査および照合検査の実施を選択するためのチェックボタン111g、hが備えられたタブ領域111cが備えられ、タブ領域111c以外の領域には、序列検査の実施を設定するためのチェックボタン111iと、通数連番が加算される値を設定する入力フォーム111jと、管理データフォーマットの選択および検査項目の設定が終了したときにクリックされるOKボタン111kと、管理データフォーマットの選択および検査項目の設定をキャンセルするときにクリックされるキャンセルボタン111mを有している。
【0038】
図5のGUI111が帳票検査装置1に表示されている状態で、管理データフォーマット選択ボタン111eがクリックされると、検査プログラム生成手段11は、管理データフォーマットをオペレータに選択させるためのGUIを表示させる。
【0039】
図6は、管理データ選択手段として機能するGUI112を説明する図である。管理データフォーマット選択ボタン111eがクリックされると、検査プログラム生成手段11は、管理データフォーマットDB16を参照して、管理データフォーマットDB16に記憶されている管理データフォーマットの名称のリストを取得し、図6のGUI112を帳票検査装置1に表示させる。
【0040】
管理データフォーマットの名称のリストから一つの管理データフォーマットの名称が選択されると、検査プログラム生成手段11は、選択された管理データフォーマットの名称に関連付けられた管理データフォーマットを管理データフォーマットDB16から取得し、図5でGUI111の領域111fに、取得した管理データフォーマットの名称とその内容を表示させる。
【0041】
ここから、図5で図示したGUI111の説明に戻る。図5で図示したGUI111には、帳票検査装置1が対応している帳票2の検査項目の中から、実施する検査項目を選択するためのチェックボタン111g、111h、111iおよび111kが設けられ、チェックボタン111gがチェックされることは、名寄せ検査が実施を意味し、チェックボタン111gがチェックされることは、照合検査が実施を意味し、チェックボタン111iがチェックされることは、序列検査が実施を意味し、チェックボタン111kがチェックされることは、重量検査が実施されることを意味している。
【0042】
後述するように照合検査とは、一つの封筒に、複数の人物宛て(例えば、夫婦宛て)の帳票2をマッチングさせて同封するとき、帳票2間のミスマッチングを調べる検査で、図5で図示したGUI111には、主となる帳票2とマッチングする副となる帳票2に係る設定を実行するための帳票追加ボタン111aと、追加した帳票2を削除する帳票削除ボタン11bが設けられている。
【0043】
帳票検査装置1のオペレータが、この帳票追加ボタンをクリックすると、帳票検査装置1の検査プログラム生成手段11は、副となる帳票2の検査項目などを設定するためのタブ領域を表示する。
【0044】
図7は、照合検査のときに副となる帳票2の検査項目などを設定するタブ領域113aを説明する図である。図7のタブ領域113aには、図5のGUI111のタブ領域111cと同様に、照合検査時において副と帳票2の名称を入力するための入力フォーム113bと、副となる帳票2の管理データフォーマットを選択するときにクリックする管理データフォーマット選択ボタン113bと、選択された管理データフォーマットを表示する領域113cと、名寄せ検査および照合検査の実施を選択するためのチェックボタン113d、eと、主となる帳票2と副となる帳票2にそれぞれエンコードされた管理データの照合範囲を入力するための入力フォーム113f、gが備えられている。
【0045】
帳票検査装置1のオペレータは、図7で図示したタブ領域113aを用いて、照合検査においうて副となる帳票2の管理データフォーマットを選択したり、副となる帳票2の検査項目を設定する。
【0046】
ここから、図5の説明に戻る。図5のGUI111のOKボタン111lがクリックされると、検査プログラム生成手段11は、選択された管理データフォーマットや設定された検査項目が記述された検査プログラムを生成し、図4のGUIで入力された検査プログラムの名称に関連付けて、生成した検査プログラムを検査プログラムDB15に記憶する。
【0047】
帳票検査装置1の帳票検査手段12は、指定された検査プログラムに従い帳票2を検査する手段で、本実施形態において、帳票2の検査項目として、名寄せ検査を実施する名寄せ検査部12b、照合検査を実施する照合検査部12c、序列検査を実施する序列検査部12aおよび重量検査を実施する重量検査部12dを備えている。
【0048】
ここで、序列検査とは、複数の帳票2を一つの封筒に封入するとき、帳票2の序列を調べる検査で、帳票2を封入する封筒にも通数連番が振られている場合は、封筒の序列を調べることもある。帳票検査手段12の序列検査部12aは、管理データに含まれる通数番号が変更されたとき、変更前後の通数番号の差が図5のGUI111の入力フォーム111jと同じであるか確認する。
【0049】
更に、名寄せ検査とは、一つの封筒に、複数の帳票2を寄せ集めして封入するとき、封入する帳票2に過不足を調べる検査である。帳票検査手段12の名寄せ検査部12bは、帳票2から読取った通数連番が変更されたとき、その後に続く帳票2の管理データに含まれる名寄せ分子が、管理データに含まれる名寄せ分母まで1つづつインクリメントされることを確認する。例えば、通数連番が変わったときの管理データが「00A000010010021E」であるとき、名寄せ分母は「2」であるため、帳票検査手段12の名寄せ検査部12bは、次に続く帳票2の管理データが「00A000010020021E」であることを確かめる。
【0050】
照合検査とは、一つの封筒に、複数の人物宛て(例えば、夫婦宛て)の帳票2をマッチングさせて同封するとき、人物間のミスマッチングを調べる検査である。帳票検査手段12の照合検査部12cは、図5のGUI111で照合検査の実施が設定されたとき、主となる帳票2の序列検査および名寄せ検査が終了し、次に続く帳票2の管理コードを読取った後に、図7のGUI113の113fおよび113gで示される範囲の管理コードの値と、主となる帳票2の管理コードの値を照合する。
【0051】
重量検査とは、金券等のバーコード3のない帳票2を封入するときなど、封入する帳票2に過不足を、封入する帳票2の重量から調べる検査である。帳票検査手段12の重量検査部は、序列検査、名寄せ検査および照合検査が終了した後に実行され、封筒に封入するすべての帳票2の重量を重量計測手段14で計測し、計測した重量が所定の範囲であるか確認する。
【0052】
帳票検査手段12に備えられた各々の検査部は、指定された検査プログラムに記述された管理データフォーマットに含まれる表記記号の意味を解釈し、帳票検査装置1の管理データ読取り手段13が取得した管理データの中から検査に利用するデータ要素の値を取得し、帳票2の検査を実行する。
【0053】
例えば、帳票検査手段12の名寄せ検査部12bは、管理データフォーマットに記述された表記記号「n」から名寄せ分子が記述されている管理データの位置を特定し、更に、管理データフォーマットに記述された表記記号「m」から名寄せ分母が記述されている管理データの位置を特定する。管理データフォーマットが「gggxxxxxnnnmmm1@」であるときは、名寄せ分子の開始位置は9文字目で、その文字数は3文字であるが判り、名寄せ分母の開始位置は12文字目で、その文字数は3文字であることがが判る。
【0054】
なお、検査するために必要なデータすべてが管理データに含まれているわけではなく、検査に必要であるが、管理データに含まれていないデータは、検査を開始するときに帳票検査装置1に入力される。
【0055】
例えば、バーコード3が印刷されていない帳票2(例えば、金券)を封筒に封入する場合、重量検査の合否の値は未確定であるため、重量検査の合否の値は、帳票検査装置1の帳票検査手段で帳票2の検査が実行されるときに入力され、更に、帳票2はロット毎に分割して検査されることが多いため、検査する帳票2の通数連番の範囲も、帳票検査装置1の帳票検査手段で帳票2の検査が実行されるときに入力される。
【0056】
ここから、帳票検査装置1の帳票検査手段12が有するGUIについて説明する。図8は、検査内容を設定するためのGUI120を説明するための図である。
【0057】
図8で図示したGUI120には、検査する帳票2の品目名などを入力するための入力フォーム120aと、検査に利用する検査プログラムを選択するための検査プログラム選択ボタン120bと、選択された検査プログラムを表示する領域120cと、検査する帳票2の通数連番の範囲を入力するための入力フォーム120d、eと、検査プログラムの選択が終了したときにクリックされるOKボタン120fと、検査プログラムの選択をキャンセルするときにクリックされるキャンセルボタン120gを有している。
【0058】
図9は、検査プログラムを選択するためのGUI121を説明する図で、図8で図示したGUI120の検査プログラム選択ボタン120bがクリックされると、帳票検査手段12は、図9で図示したGUI121のように、検査プログラムDB15を参照し、検査プログラムDB15に記憶されている検査プログラムの名称のリストを表示させる。
【0059】
そして、検査プログラムの名称が選択され、図9のOKボタン121aがクリックされると、選択された検査プログラムを検査プログラムDB15から取得し、取得した検査プログラムの名称を図8のGUI120の領域120cに表示させる。また、図9のOKボタン121bがクリックされると、選択された内容を反映することなく、検査の処理を終了する。
【0060】
図10は、帳票2の検査を実行するときに表示するGUIを説明するための図で、図10で図示したGUI122は、帳票2の検査結果を表示する領域122cと、管理データ読取り手段13が読取ったバーコード3をデコードして得られる管理データを表示する領域122aと、管理データフォーマットから算出される管理データの期待値を表示する領域122bと、検査する帳票2の通数連番を表示する領域122dと、帳票2を検査する者に対するメッセージを表示する領域122eと、検査した帳票2の通数連番の履歴を表示する領域122fと、名寄せ検査に係る情報を表示する領域122gと、重量検査に係る情報を表示する領域122jと、帳票2の検査を開始する検査開始ボタン122nと、帳票2の検査を開始する検査開始ボタン122oとが含まれ、検査開始ボタン122nがクリックされると、帳票検査装置1の帳票検査手段12は、選択された検査プログラムに従い、帳票2の検査を実行し、帳票2から読取った管理データに関連付けて検査結果を検査履歴DB17に記憶する。
【0061】
図10で図示した名寄せ検査に係る情報を表示する領域122gには、名寄せ分母を表示する領域122hと、名寄せ分子の検査結果を表示する領域122iが含まれる。重量検査に係る情報を表示する領域122jには、重量の下限を入力するための入力フォーム122kと、重量の上限を入力するための入力フォーム122mと、封筒に封入する帳票2の計測結果を表示する領域122lとが含まれる。
【0062】
重量検査に係る情報を表示する領域122jに含まれ、重量の下限を入力するための入力フォーム122kと、重量の上限を入力するための入力フォームmは、図10で図示したGUI122が表示されたときから、検査開始ボタン122nがクリックされるまでの間で有効で、帳票2の検査開始ボタン122nがクリックされた後は、重量検査手14段で計測された帳票2の重量が、封筒に封入する帳票2の計測結果を表示する領域122lに表示される。
【0063】
ここから、これまで説明した帳票検査装置1の動作を参照しながら、本発明に係る帳票検査方法について説明する。図11は、本発明に係る帳票検査方法の全体フロー図である。図11で図示したように、本発明に係る帳票2の検査方法は、帳票2の検査に利用されるデータ要素を意味する表記記号が列挙されることで、管理データの構造が定義する管理データフォーマットを設定する管理データフォーマット登録工程(S10)と、実施する帳票2の検査項目と、更に、検査する帳票2にエンコードされた管理データに対応する管理データフォーマットが記述された検査プログラムを生成する検査プログラム生成工程(S20)と、管理データがエンコードされたバーコード3を読取り、帳票2の検査を実施する帳票検査工程(S30)とが含まれる。
【0064】
図12は、管理データの構造が定義された管理データフォーマットを帳票検査装置1に登録する管理データフォーマット登録工程(S10)のフロー図である。管理データフォーマット登録工程(S10)では、帳票検査装置1の管理データフォーマット設定手段10が作動し、帳票検査装置1のオペレータは、設定する管理データフォーマットの名称と、帳票2の検査に利用されるデータ要素を意味する表記記号によって、管理データの構造が定義された管理データフォーマットを、図3で図示したGUIに入力する(S11)。
【0065】
検査装置1のオペレータは、設定する管理データフォーマットの名称と、管理データフォーマットの内容を入力すると、図3で図示したGUI100のOKボタン100cをクリックすることで、管理フォーマットの名称に関連付けて、管理データフォーマットが管理データフォーマットDB16に記憶され(S12)、管理データフォーマット設定工程(S10)は終了する。
【0066】
図13は、本発明に係る帳票2の検査方法に含まれる検査プログラム生成工程(S20)のフロー図である。検査プログラム生成工程(S20)では、帳票検査装置1のオペレータは、帳票検査装置1の検査プログラム生成手段11を起動させ、図4で図示したGUI110に、生成する検査プログラムの名称を入力する(S21)。
【0067】
検査パターンの名称を入力すると、帳票検査装置1には、図5で図示したGUI111が表示され、帳票検査装置1のオペレータは、図5の管理データフォーマット選択ボタン111eをクリックし、図6で図示したGUI112を用いて管理データフォーマットを選択する(S22)。
【0068】
図6で図示したGUI112を用いて管理データフォーマットを選択した後、帳票検査装置1のオペレータは、図5で図示したGUI111を用いて帳票2の検査項目を設定する(S23)。帳票検査装置1のオペレータが、図5で図示したGUIに含まれるチェックボックスの中から、実施する検査項目に対応するチェックボックスをチェックすることで、帳票2の検査項目は設定される。なお、帳票2の照合検査を実施するときは、図7で図示したタブ領域113aを用いて、副となる帳票2に係るデータを入力する。
【0069】
管理データフォーマットの選択と検査項目の設定が完了し、帳票検査装置1のオペレータが、図5のOKボタン111lをクリックすると、選択された管理データフォーマットと設定された検査項目とを含む検査プログラムが、入力された名称に関連付けられて検査プログラムDB15に記憶され、この手順は終了する。
【0070】
図14は、本発明に係る帳票2の検査方法に含まれる帳票検査工程(S30)のフロー図である。帳票検査設定工程(S30)では、帳票検査装置1のオペレータは、帳票検査装置1の帳票検査手段12を起動させ、図8で図示したGUI120に、検査する帳票2の品目名や、検査する帳票2の通数連番の範囲を入力すると共に、図8の検査プログラム選択ボタン120bをクリックし、図9で図示したGUI121を用いて、検査に利用する検査プログラムを選択する。
【0071】
検査する帳票2の品目名および通数連番の範囲の入力、並びに、検査プログラムの選択が終了し、帳票検査装置1のオペレータが、図8のOKボタン120fをクリックすると、図10で図示したGUI122が帳票検査装置1に表示される。
【0072】
帳票検査装置1のオペレータは、図10で図示したGUI122で表示されるメッセージに従い、帳票2の重量検査を実行するときは、帳票2の重量検査のOK範囲を入力した後に、図10で図示したGUI122の検査開始ボタン122nをクリックすると、帳票2の検査が開始され、図10で図示したGUI122で表示されるメッセージに従い、帳票2に印刷されたバーコード3を読取り(S31)、読取ったバーコード3をデコードして得られる管理データを用いて帳票2の検査を実施する(S32)。
【0073】
帳票2の検査を実施するとき、帳票検査装置1の帳票検査手段12に備えられ、重量検査手部12dを除く検査部、すなわち、名寄せ検査部12b、照合検査部12cおよび序列検査部12aは、帳票2に印刷されたバーコード3をデコードして得られる管理データを用いて、帳票2の検査を行う。
【0074】
名寄せ検査部12b、照合検査部12cおよび序列検査部aのそれぞれは、管理データフォーマットに記述され、帳票2の検査に利用されるデータ要素を意味する表記記号を記憶し、帳票2を検査するときは、管理データフォーマットを参照し、記憶している表記記号の開始位置と文字数を取得し、帳票2に印刷されたバーコード3をデコードして得られる管理データから、帳票2の検査に利用するデータ要素の値を取得し、帳票2を検査する。そして、一つの帳票2の検査が終了すると、帳票2から読取った管理データに関連付けて検査結果を検査履歴DB17に記憶する。
【0075】
一つの帳票2からバーコード3を読取り、帳票の検査を実施した後、次の帳票2がある場合はS31に戻り、次の帳票2がない場合はこの手順を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】帳票検査装置を説明する図。
【図2】帳票検査装置の機能ブロック図。
【図3】管理データフォーマットを入力するためのGUIを説明する図。
【図4】検査プログラムの名称を入力するためのGUIを説明する図。
【図5】管理データフォーマットや検査項目を設定するGUIを説明する図。
【図6】管理データ選択手段として機能するGUIを説明する図。
【図7】副となる帳票の検査項目などを設定するタブ領域を説明する図。
【図8】検査内容を設定するためのGUIを説明する図。
【図9】検査プログラムを選択するためのGUIを説明する図。
【図10】帳票の検査を実行するときに表示するGUIを説明するための図。
【図11】本発明に係る帳票検査方法の全体フロー図。
【図12】管理データフォーマット登録工程のフロー図。
【図13】検査プログラム生成工程のフロー図。
【図14】帳票検査工程のフロー図。
【符号の説明】
【0077】
1 帳票検査装置
1a バーコードリーダ
10 管理データフォーマット登録手段
11 検査プログラム生成手段
13 帳票検査手段
2 帳票
3 バーコード
【技術分野】
【0001】
本発明は、封筒に封入する帳票を検査するための技術に関し、更に詳しくは、帳票にエンコードされた管理データを利用して帳票を検査する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
封筒に帳票類を封入して配送する場合、帳票類の配送ミスを防止するために、検査に利用する管理コードを帳票類に付することで帳票類を管理し、封筒に帳票類を封入する前に、封入する帳票の過不足を検査している。
【0003】
帳票類を関連付けて管理する発明としては、例えば、特許文献1において、識別情報がエンコードされた識別マーク(例えば、バーコード)を帳票に付して、種類の異なる帳票を関連付けて管理する帳票管理システムが開示されている。
【0004】
また、封筒に封入する帳票類の過不足を検査する発明としては、例えば、特許文献2において、機械読取可能情報を帳票に付し、帳票の番号など検査に必要なデータをこの機械読取可能情報に関連付けてデータベースに記憶させておき、封筒に帳票類を封入するときに、帳票に付された機械読取可能情報を読取り、読取った機械読取可能情報に関連付けられたデータをデータベースから取得し、封筒に封入する帳票類の検査(重量検査)する封筒処理方法が開示されている。
【特許文献1】特開2001−243399号公報
【特許文献2】特開2005−122545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2で開示されている封筒処理方法は、バーコードリーダなどの機械読取可能情報を読取る装置が接続されたコンピュータシステムで実施されるが、特許文献2で開示されている封筒処理方法では、封筒に封入する帳票に付される管理コードの仕様が変更されたは、管理コードの仕様ごとにコンピュータプログラムを用意しなければならない問題があった。
【0006】
上述した問題を鑑みて、本発明は、封筒に封入する帳票に付される管理コードの仕様を帳票の検査ごとに設定できることで、管理コードの仕様が異なる場合であっても、管理コードの仕様ごとにコンピュータプログラムを用意する必要のない帳票検査装置および帳票検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決する第1の発明は、帳票検査に利用される管理データがエンコードされた帳票を検査する帳票検査装置において、
前記帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットをユーザから取得し、取得した前記管理データフォーマットを第1のデータベースに登録する管理データフォーマット登録手段と、
ユーザが指示した前記管理データフォーマットを前記第1のデータベースから取得し、更に、ユーザから前記帳票の検査項目を取得して、指示された前記管理データフォーマットおよび取得した前記帳票の検査項目が記述された検査プログラムを生成し、生成した前記検査プログラムを第2のデータベースに記憶する検査プログラム生成手段と、
ユーザが選択した前記検査プログラムを第2のデータベースから取得し、取得した前記検査プログラムの前記管理データフォーマットに記述された前記表記記号を解釈することで、前記管理データ内における前記データ要素の位置を特定し、検査する前記帳票から読取った前記管理データから検査に利用する前記データ要素の値を取得し、前記帳票を検査する帳票検査手段を備えていることを特徴とする帳票検査装置である。
【0008】
更に、第2の発明は、第1の発明に記載の帳票検査装置であって、前記管理データが表された光学認識コードを前記帳票に印刷することで、前記帳票に前記管理コードがエンコードされ、前記帳票検査装置には、検査する前記帳票に印刷された前記光学認識コードを読取り、読取った前記光学認識コードをデコードすることで、前記帳票に印刷された前記管理データを取得する光学認識コード読取り手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
更に、第3の発明は、第1の発明或いは第2の発明に記載の帳票検査装置であって、前記帳票検査手段が検査した前記帳票の検査結果を、前記帳票から読取った前記管理データに関連付けて記憶する帳票履歴手段を備えていることを特徴とする。
【0010】
上述した発明によれば、帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットを帳票検査装置が記憶し、取得した検査プログラムの管理データフォーマットに記述された表記記号を解釈して、検査に利用するデータ要素の管理データ上の位置を特定する機能を帳票検査装置が備えることで、管理コードの仕様が変更されても、帳票検査装置は、検査するときに必要なデータ要素の値を管理コードから取得することができるようになり、同一の帳票検査装置で帳票の検査が実施できるようになる。
【0011】
管理データを帳票にエンコードする方式は任意でよいが、管理データが表された光学認識コード(例えば、バーコード)を帳票に印刷することで、帳票から機械的に管理データを読取ることが容易になる。更に、管理データを帳票にエンコードする方式は、管理データを記憶したRFIDを帳票に貼り付け、ICタグリーダで管理データを帳票から読取る方式でもよく、管理データそのもの文字を帳票に印刷し、自動文字認識で管理データを帳票から読取ってもよい。
【0012】
また、帳票の検査結果を記憶しておくことで、後に手違いが発生したときに、その原因究明を容易に行えるようになる。
【0013】
上述した課題を解決する第4の発明は、帳票検査に利用される管理データがエンコードされた帳票を検査する帳票検査方法において、
前記帳票を検査する帳票検査装置が、前記帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットを取得し、取得した前記管理データフォーマットを第1のデータベースに登録する管理データフォーマット登録工程と、
前記帳票検査装置が、ユーザが指示した前記管理データフォーマットを第1のデータベースから取得し、更に、ユーザが設定した前記帳票の検査項目を取得して、指示された前記管理データフォーマットおよび取得した前記帳票の検査項目が記述された検査プログラムを生成し、生成した前記検査プログラムを第2のデータベースに記憶する検査プログラム生成工程と、
前記帳票検査装置が、ユーザが指定した前記検査プログラムを第2のデータベースから取得し、取得した前記検査プログラムの前記管理データフォーマットに記述された前記表記記号を解釈することで、検査に利用する前記データ要素の管理データ上の位置を特定し、検査する前記帳票から読取った前記管理データから検査に利用する前記データ要素の値を取得し、前記帳票を検査する帳票検査工程を含むことを特徴とする帳票検査方法である。
【0014】
更に、第5の発明は、第4の発明に記載の帳票検査方法であって、前記管理データがエンコードされた光学認識コードが帳票に印刷されることで、前記帳票に前記管理コードがエンコードされ、前記帳票検査工程において、前記帳票検査装置は、検査する前記帳票に印刷された前記光学認識コードを読取り、読取った前記光学認識コードをデコードすることで、前記帳票に印刷された前記管理データを取得することを特徴とする帳票検査方法である。
【0015】
更に、第6の発明は、第4の発明或いは第5の発明に記載の帳票検査方法であって、前記帳票検査工程において、前記帳票検査装置は、検査した前記帳票の検査結果を、前記帳票から読取った前記管理データに関連付けて記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
上述した発明によれば、封筒に封入する帳票を検査する内容を設定できることで、帳票の検査内容が異なる場合であっても、帳票の検査内容ごとにコンピュータプログラムを用意することのない帳票検査装置および帳票検査方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
ここから、本発明に係る帳票検査装置1および方法について、図を参照しながら詳細に説明する。図1は、帳票検査装置1を説明する図で、図1に図示したように、本実施形態に係る帳票検査装置1で検査される帳票2の表面に、帳票2を検査するために利用される管理データが表されたバーコード3が印刷され、このバーコード3が帳票2に印刷されることで管理データがエンコードされている。
【0018】
帳票検査装置1は、帳票2を検査するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータで、帳票検査装置1には、帳票2に印刷されたバーコード3を読取るバーコードリーダ1aと、帳票2の重量を計測するデジタル重量計1bとが接続されている。
【0019】
帳票検査装置1には、帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットが複数記憶されている。帳票2の検査作業を行うオペレータが、帳票検査装置1に登録された管理データフォーマットの中から、帳票2に印刷されたバーコード3で表された管理データフォーマットを選択し、更に、帳票2の検査項目を設定すると、帳票検査装置1は、帳票2を検査するときに利用する検査プログラムを生成し、帳票検査装置1は、生成した検査プログラムを記憶する。
【0020】
帳票2の検査作業を行うときにオペレータが、帳票検査装置1に記憶された検査プログラムの中から、帳票2の検査に利用する検査プログラムを選択すると、帳票検査装置1は、取得した検査プログラムの管理データフォーマットに記述された表記記号を解釈することで、検査に利用するデータ要素の管理データ上の位置を特定する。
【0021】
そして、オペレータが、バーコードリーダ1aを用いて帳票2に印刷されたバーコード3を読み込ませるごとに、帳票検査装置1は、検査する帳票2から読取った管理データから検査に利用するデータ要素の値を取得することで、検査プログラムで指示された検査項目、例えば、序列検査、名寄せ検査および照合検査などを実施し、帳票2の検査結果を記憶する。
【0022】
このように、帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットを帳票検査装置1が記憶し、取得した検査プログラムの管理データフォーマットに記述された表記記号を解釈して、検査に利用するデータ要素の管理データ上の位置を特定する機能を帳票検査装置1が備えることで、管理コードの仕様が変更されても、同一の帳票検査装置1で帳票の検査が実施できるようになる。
【0023】
図2は、図1で図示した帳票検査装置1の機能ブロック図である。帳票検査装置1には、帳票2から管理データを読取るための管理データ読取り手段13と、帳票2の重量を計測する重量計測手段14と、管理データフォーマットを帳票検査装置1に登録するときに作動する管理データフォーマット登録手段10と、検査プログラムを生成するときに作動する検査プログラム生成手段11と、帳票を検査するときに作動する帳票検査手段12と、生成した検査プログラムを記憶する検査プログラムデータベース(DB: DataBase)15と、管理データフォーマットを記憶する管理データフォーマットDB16と、帳票2の検査履歴を記憶する検査履歴DB17を備えている。
【0024】
帳票検査装置1の管理データフォーマット登録手段10、検査プログラム生成手段11および帳票検査手段は12、帳票検査装置1のオペレータが操作するためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI:Graphical User Interface)を有し、帳票検査装置1を各手段の機能として動作させるためのコンピュータプログラムで実現され、管理データフォーマットDB16、検査プログラムDB15および検査履歴DB17は、帳票検査装置1が利用可能なハードディスクなどの大容量の記憶装置を用いて実現される。
【0025】
帳票検査装置1の管理データ読取り手段13は、帳票検査装置1に接続された市販のバーコードリーダ1aで実現され、帳票2に印刷されることで形成されたバーコード3を光学的に読取り、読取ったバーコード3をデコードすることで、バーコード3に記憶された管理データを取得し、バーコードを光学的に読取るごとに、取得した管理データを帳票検査装置1の帳票検査手段12に送信する手段である。
【0026】
バーコードリーダ1aに備えられた重量計測手段14は、市販のデジタル重量計に備えられた機能で実現され、デジタル重量計に載せられた帳票2の重量を計測し、計測した重量をデジタル信号に変換し、デジタル信号に変換した帳票2の重量を帳票検査装置1に送信する手段である。
【0027】
ここから、帳票検査装置1に備えられた管理データフォーマット登録手段10、検査プログラム生成手段11および帳票検査手段12それぞれについて詳細に説明する。
【0028】
管理データフォーマット登録手段10は管理データフォーマットを設定するために帳票検査装置1に備えられ、管理データフォーマットを入力するためのGUIを有し、入力された管理データフォーマットを管理データフォーマットDB16に記憶する機能を備えている。
【0029】
図3は、管理データフォーマットを入力するためのGUI100を説明するための図である。帳票検査装置1のオペレータが管理データフォーマットを入力するときに利用されるGUI100には、管理データフォーマットの名称の入力フォーム100aと、管理データフォーマットの入力フォーム100bと、管理データフォーマットの入力が終了したときにクリックされるOKボタン100cと、管理データフォーマットの入力をキャンセルするときにクリックされるキャンセルボタン100dを有している。
【0030】
帳票検査装置1のオペレータは、作業票などに記述された管理データフォーマットの名称および管理データフォーマットを、それぞれ入力フォーム100aおよび入力フォーム100bに入力した後にOKボタン100cをクリックすると、管理データフォーマット登録手段10は、入力フォーム100aに入力された管理データフォーマットの名称に関連付けて、入力フォームbに入力された管理データフォーマットを管理データフォーマットDB16に記憶する。
【0031】
本実施形態において、管理データフォーマットとは、文字数が一定の文字列(図3では、16文字)で、管理データフォーマットに含まれる表記記号によって、帳票2の品目コードや、帳票2ごとに異なる通数連番、名寄せをする帳票2の総数を示す名寄せ分母や、チェックデジットなどが示される。
【0032】
例えば、図3で図示した管理データフォーマット「gggxxxxxnnnmmm1@」において、小文字のアルファベットや「@」は、予め意味が規定された表記記号である。図3で図示した管理データフォーマットでは、帳票2の品目を意味する品目コードは「g」、帳票2の通数連番は「x」、名寄せする帳票2の順序を示す名寄せ分子は「n」、名寄せ分母は「m」を意味し、管理データのチェックデジットは「@」で表記されるている。
【0033】
図3で図示した管理データのフォーマット「gggxxxxxnnnmmm1@」を参照すれば、帳票2にエンコードされた管理データの最初の3文字で帳票2の品目コードが示され、次の5文字で帳票2の通数連番が示され、次の3文字で帳票2の名寄せ分子が示され、次の3文字で帳票2の名寄せ分母が示され、次の一文字は、管理データごとで共通の意味を持たない数字やアルファベットで、最後の文字で管理データのチェックデジットであることががわかる。
【0034】
帳票2から得られた管理データが「00A000010010021E」であるとき、帳票2の品目コードは「00A」で、帳票2の通数連番は「00001」で、名寄せ分子は「001」で、名寄せ分母は「002」で、管理データごとで共通の意味を持たない数字やアルファベットは「1」で、管理データのチェックデジットは「E」である。
【0035】
帳票検査装置1の検査プログラム生成手段11は、管理データフォーマットをオペレータに選択させる機能と、オペレータに検査項目を設定させる機能と、選択された管理データフォーマットと設定された検査項目が記述された検査プログラムを生成する機能とを備えている。
【0036】
図4は、検査プログラムの名称を入力するためのGUI110を説明する図である。図4で図示したGUI110は、検査プログラムの名称を入力するために設けられ、このGUI110には、検査プログラムの名称を入力するための入力フォーム110aが設けられ、更に、検査プログラムの入力が終了したときにクリックされるOKボタン110cと、検査プログラムの入力をキャンセルするときにクリックされるキャンセルボタン110dを有している。OKボタン110cがクリックされると、検査プログラム生成手段11は、入力フォームに入力された名称を取得し、管理データフォーマットや検査項目を設定するGUIを表示させる。
【0037】
図5は、管理データフォーマットや検査項目を設定するGUI111を説明する図である。図5で図示したGUI111には、検査する帳票2の種別を識別するための名称を入力するための入力フォーム111dと、管理データフォーマットを選択するときにクリックする管理データフォーマット選択ボタン111eと、選択した管理データフォーマットの内容を表示する領域111fと、名寄せ検査および照合検査の実施を選択するためのチェックボタン111g、hが備えられたタブ領域111cが備えられ、タブ領域111c以外の領域には、序列検査の実施を設定するためのチェックボタン111iと、通数連番が加算される値を設定する入力フォーム111jと、管理データフォーマットの選択および検査項目の設定が終了したときにクリックされるOKボタン111kと、管理データフォーマットの選択および検査項目の設定をキャンセルするときにクリックされるキャンセルボタン111mを有している。
【0038】
図5のGUI111が帳票検査装置1に表示されている状態で、管理データフォーマット選択ボタン111eがクリックされると、検査プログラム生成手段11は、管理データフォーマットをオペレータに選択させるためのGUIを表示させる。
【0039】
図6は、管理データ選択手段として機能するGUI112を説明する図である。管理データフォーマット選択ボタン111eがクリックされると、検査プログラム生成手段11は、管理データフォーマットDB16を参照して、管理データフォーマットDB16に記憶されている管理データフォーマットの名称のリストを取得し、図6のGUI112を帳票検査装置1に表示させる。
【0040】
管理データフォーマットの名称のリストから一つの管理データフォーマットの名称が選択されると、検査プログラム生成手段11は、選択された管理データフォーマットの名称に関連付けられた管理データフォーマットを管理データフォーマットDB16から取得し、図5でGUI111の領域111fに、取得した管理データフォーマットの名称とその内容を表示させる。
【0041】
ここから、図5で図示したGUI111の説明に戻る。図5で図示したGUI111には、帳票検査装置1が対応している帳票2の検査項目の中から、実施する検査項目を選択するためのチェックボタン111g、111h、111iおよび111kが設けられ、チェックボタン111gがチェックされることは、名寄せ検査が実施を意味し、チェックボタン111gがチェックされることは、照合検査が実施を意味し、チェックボタン111iがチェックされることは、序列検査が実施を意味し、チェックボタン111kがチェックされることは、重量検査が実施されることを意味している。
【0042】
後述するように照合検査とは、一つの封筒に、複数の人物宛て(例えば、夫婦宛て)の帳票2をマッチングさせて同封するとき、帳票2間のミスマッチングを調べる検査で、図5で図示したGUI111には、主となる帳票2とマッチングする副となる帳票2に係る設定を実行するための帳票追加ボタン111aと、追加した帳票2を削除する帳票削除ボタン11bが設けられている。
【0043】
帳票検査装置1のオペレータが、この帳票追加ボタンをクリックすると、帳票検査装置1の検査プログラム生成手段11は、副となる帳票2の検査項目などを設定するためのタブ領域を表示する。
【0044】
図7は、照合検査のときに副となる帳票2の検査項目などを設定するタブ領域113aを説明する図である。図7のタブ領域113aには、図5のGUI111のタブ領域111cと同様に、照合検査時において副と帳票2の名称を入力するための入力フォーム113bと、副となる帳票2の管理データフォーマットを選択するときにクリックする管理データフォーマット選択ボタン113bと、選択された管理データフォーマットを表示する領域113cと、名寄せ検査および照合検査の実施を選択するためのチェックボタン113d、eと、主となる帳票2と副となる帳票2にそれぞれエンコードされた管理データの照合範囲を入力するための入力フォーム113f、gが備えられている。
【0045】
帳票検査装置1のオペレータは、図7で図示したタブ領域113aを用いて、照合検査においうて副となる帳票2の管理データフォーマットを選択したり、副となる帳票2の検査項目を設定する。
【0046】
ここから、図5の説明に戻る。図5のGUI111のOKボタン111lがクリックされると、検査プログラム生成手段11は、選択された管理データフォーマットや設定された検査項目が記述された検査プログラムを生成し、図4のGUIで入力された検査プログラムの名称に関連付けて、生成した検査プログラムを検査プログラムDB15に記憶する。
【0047】
帳票検査装置1の帳票検査手段12は、指定された検査プログラムに従い帳票2を検査する手段で、本実施形態において、帳票2の検査項目として、名寄せ検査を実施する名寄せ検査部12b、照合検査を実施する照合検査部12c、序列検査を実施する序列検査部12aおよび重量検査を実施する重量検査部12dを備えている。
【0048】
ここで、序列検査とは、複数の帳票2を一つの封筒に封入するとき、帳票2の序列を調べる検査で、帳票2を封入する封筒にも通数連番が振られている場合は、封筒の序列を調べることもある。帳票検査手段12の序列検査部12aは、管理データに含まれる通数番号が変更されたとき、変更前後の通数番号の差が図5のGUI111の入力フォーム111jと同じであるか確認する。
【0049】
更に、名寄せ検査とは、一つの封筒に、複数の帳票2を寄せ集めして封入するとき、封入する帳票2に過不足を調べる検査である。帳票検査手段12の名寄せ検査部12bは、帳票2から読取った通数連番が変更されたとき、その後に続く帳票2の管理データに含まれる名寄せ分子が、管理データに含まれる名寄せ分母まで1つづつインクリメントされることを確認する。例えば、通数連番が変わったときの管理データが「00A000010010021E」であるとき、名寄せ分母は「2」であるため、帳票検査手段12の名寄せ検査部12bは、次に続く帳票2の管理データが「00A000010020021E」であることを確かめる。
【0050】
照合検査とは、一つの封筒に、複数の人物宛て(例えば、夫婦宛て)の帳票2をマッチングさせて同封するとき、人物間のミスマッチングを調べる検査である。帳票検査手段12の照合検査部12cは、図5のGUI111で照合検査の実施が設定されたとき、主となる帳票2の序列検査および名寄せ検査が終了し、次に続く帳票2の管理コードを読取った後に、図7のGUI113の113fおよび113gで示される範囲の管理コードの値と、主となる帳票2の管理コードの値を照合する。
【0051】
重量検査とは、金券等のバーコード3のない帳票2を封入するときなど、封入する帳票2に過不足を、封入する帳票2の重量から調べる検査である。帳票検査手段12の重量検査部は、序列検査、名寄せ検査および照合検査が終了した後に実行され、封筒に封入するすべての帳票2の重量を重量計測手段14で計測し、計測した重量が所定の範囲であるか確認する。
【0052】
帳票検査手段12に備えられた各々の検査部は、指定された検査プログラムに記述された管理データフォーマットに含まれる表記記号の意味を解釈し、帳票検査装置1の管理データ読取り手段13が取得した管理データの中から検査に利用するデータ要素の値を取得し、帳票2の検査を実行する。
【0053】
例えば、帳票検査手段12の名寄せ検査部12bは、管理データフォーマットに記述された表記記号「n」から名寄せ分子が記述されている管理データの位置を特定し、更に、管理データフォーマットに記述された表記記号「m」から名寄せ分母が記述されている管理データの位置を特定する。管理データフォーマットが「gggxxxxxnnnmmm1@」であるときは、名寄せ分子の開始位置は9文字目で、その文字数は3文字であるが判り、名寄せ分母の開始位置は12文字目で、その文字数は3文字であることがが判る。
【0054】
なお、検査するために必要なデータすべてが管理データに含まれているわけではなく、検査に必要であるが、管理データに含まれていないデータは、検査を開始するときに帳票検査装置1に入力される。
【0055】
例えば、バーコード3が印刷されていない帳票2(例えば、金券)を封筒に封入する場合、重量検査の合否の値は未確定であるため、重量検査の合否の値は、帳票検査装置1の帳票検査手段で帳票2の検査が実行されるときに入力され、更に、帳票2はロット毎に分割して検査されることが多いため、検査する帳票2の通数連番の範囲も、帳票検査装置1の帳票検査手段で帳票2の検査が実行されるときに入力される。
【0056】
ここから、帳票検査装置1の帳票検査手段12が有するGUIについて説明する。図8は、検査内容を設定するためのGUI120を説明するための図である。
【0057】
図8で図示したGUI120には、検査する帳票2の品目名などを入力するための入力フォーム120aと、検査に利用する検査プログラムを選択するための検査プログラム選択ボタン120bと、選択された検査プログラムを表示する領域120cと、検査する帳票2の通数連番の範囲を入力するための入力フォーム120d、eと、検査プログラムの選択が終了したときにクリックされるOKボタン120fと、検査プログラムの選択をキャンセルするときにクリックされるキャンセルボタン120gを有している。
【0058】
図9は、検査プログラムを選択するためのGUI121を説明する図で、図8で図示したGUI120の検査プログラム選択ボタン120bがクリックされると、帳票検査手段12は、図9で図示したGUI121のように、検査プログラムDB15を参照し、検査プログラムDB15に記憶されている検査プログラムの名称のリストを表示させる。
【0059】
そして、検査プログラムの名称が選択され、図9のOKボタン121aがクリックされると、選択された検査プログラムを検査プログラムDB15から取得し、取得した検査プログラムの名称を図8のGUI120の領域120cに表示させる。また、図9のOKボタン121bがクリックされると、選択された内容を反映することなく、検査の処理を終了する。
【0060】
図10は、帳票2の検査を実行するときに表示するGUIを説明するための図で、図10で図示したGUI122は、帳票2の検査結果を表示する領域122cと、管理データ読取り手段13が読取ったバーコード3をデコードして得られる管理データを表示する領域122aと、管理データフォーマットから算出される管理データの期待値を表示する領域122bと、検査する帳票2の通数連番を表示する領域122dと、帳票2を検査する者に対するメッセージを表示する領域122eと、検査した帳票2の通数連番の履歴を表示する領域122fと、名寄せ検査に係る情報を表示する領域122gと、重量検査に係る情報を表示する領域122jと、帳票2の検査を開始する検査開始ボタン122nと、帳票2の検査を開始する検査開始ボタン122oとが含まれ、検査開始ボタン122nがクリックされると、帳票検査装置1の帳票検査手段12は、選択された検査プログラムに従い、帳票2の検査を実行し、帳票2から読取った管理データに関連付けて検査結果を検査履歴DB17に記憶する。
【0061】
図10で図示した名寄せ検査に係る情報を表示する領域122gには、名寄せ分母を表示する領域122hと、名寄せ分子の検査結果を表示する領域122iが含まれる。重量検査に係る情報を表示する領域122jには、重量の下限を入力するための入力フォーム122kと、重量の上限を入力するための入力フォーム122mと、封筒に封入する帳票2の計測結果を表示する領域122lとが含まれる。
【0062】
重量検査に係る情報を表示する領域122jに含まれ、重量の下限を入力するための入力フォーム122kと、重量の上限を入力するための入力フォームmは、図10で図示したGUI122が表示されたときから、検査開始ボタン122nがクリックされるまでの間で有効で、帳票2の検査開始ボタン122nがクリックされた後は、重量検査手14段で計測された帳票2の重量が、封筒に封入する帳票2の計測結果を表示する領域122lに表示される。
【0063】
ここから、これまで説明した帳票検査装置1の動作を参照しながら、本発明に係る帳票検査方法について説明する。図11は、本発明に係る帳票検査方法の全体フロー図である。図11で図示したように、本発明に係る帳票2の検査方法は、帳票2の検査に利用されるデータ要素を意味する表記記号が列挙されることで、管理データの構造が定義する管理データフォーマットを設定する管理データフォーマット登録工程(S10)と、実施する帳票2の検査項目と、更に、検査する帳票2にエンコードされた管理データに対応する管理データフォーマットが記述された検査プログラムを生成する検査プログラム生成工程(S20)と、管理データがエンコードされたバーコード3を読取り、帳票2の検査を実施する帳票検査工程(S30)とが含まれる。
【0064】
図12は、管理データの構造が定義された管理データフォーマットを帳票検査装置1に登録する管理データフォーマット登録工程(S10)のフロー図である。管理データフォーマット登録工程(S10)では、帳票検査装置1の管理データフォーマット設定手段10が作動し、帳票検査装置1のオペレータは、設定する管理データフォーマットの名称と、帳票2の検査に利用されるデータ要素を意味する表記記号によって、管理データの構造が定義された管理データフォーマットを、図3で図示したGUIに入力する(S11)。
【0065】
検査装置1のオペレータは、設定する管理データフォーマットの名称と、管理データフォーマットの内容を入力すると、図3で図示したGUI100のOKボタン100cをクリックすることで、管理フォーマットの名称に関連付けて、管理データフォーマットが管理データフォーマットDB16に記憶され(S12)、管理データフォーマット設定工程(S10)は終了する。
【0066】
図13は、本発明に係る帳票2の検査方法に含まれる検査プログラム生成工程(S20)のフロー図である。検査プログラム生成工程(S20)では、帳票検査装置1のオペレータは、帳票検査装置1の検査プログラム生成手段11を起動させ、図4で図示したGUI110に、生成する検査プログラムの名称を入力する(S21)。
【0067】
検査パターンの名称を入力すると、帳票検査装置1には、図5で図示したGUI111が表示され、帳票検査装置1のオペレータは、図5の管理データフォーマット選択ボタン111eをクリックし、図6で図示したGUI112を用いて管理データフォーマットを選択する(S22)。
【0068】
図6で図示したGUI112を用いて管理データフォーマットを選択した後、帳票検査装置1のオペレータは、図5で図示したGUI111を用いて帳票2の検査項目を設定する(S23)。帳票検査装置1のオペレータが、図5で図示したGUIに含まれるチェックボックスの中から、実施する検査項目に対応するチェックボックスをチェックすることで、帳票2の検査項目は設定される。なお、帳票2の照合検査を実施するときは、図7で図示したタブ領域113aを用いて、副となる帳票2に係るデータを入力する。
【0069】
管理データフォーマットの選択と検査項目の設定が完了し、帳票検査装置1のオペレータが、図5のOKボタン111lをクリックすると、選択された管理データフォーマットと設定された検査項目とを含む検査プログラムが、入力された名称に関連付けられて検査プログラムDB15に記憶され、この手順は終了する。
【0070】
図14は、本発明に係る帳票2の検査方法に含まれる帳票検査工程(S30)のフロー図である。帳票検査設定工程(S30)では、帳票検査装置1のオペレータは、帳票検査装置1の帳票検査手段12を起動させ、図8で図示したGUI120に、検査する帳票2の品目名や、検査する帳票2の通数連番の範囲を入力すると共に、図8の検査プログラム選択ボタン120bをクリックし、図9で図示したGUI121を用いて、検査に利用する検査プログラムを選択する。
【0071】
検査する帳票2の品目名および通数連番の範囲の入力、並びに、検査プログラムの選択が終了し、帳票検査装置1のオペレータが、図8のOKボタン120fをクリックすると、図10で図示したGUI122が帳票検査装置1に表示される。
【0072】
帳票検査装置1のオペレータは、図10で図示したGUI122で表示されるメッセージに従い、帳票2の重量検査を実行するときは、帳票2の重量検査のOK範囲を入力した後に、図10で図示したGUI122の検査開始ボタン122nをクリックすると、帳票2の検査が開始され、図10で図示したGUI122で表示されるメッセージに従い、帳票2に印刷されたバーコード3を読取り(S31)、読取ったバーコード3をデコードして得られる管理データを用いて帳票2の検査を実施する(S32)。
【0073】
帳票2の検査を実施するとき、帳票検査装置1の帳票検査手段12に備えられ、重量検査手部12dを除く検査部、すなわち、名寄せ検査部12b、照合検査部12cおよび序列検査部12aは、帳票2に印刷されたバーコード3をデコードして得られる管理データを用いて、帳票2の検査を行う。
【0074】
名寄せ検査部12b、照合検査部12cおよび序列検査部aのそれぞれは、管理データフォーマットに記述され、帳票2の検査に利用されるデータ要素を意味する表記記号を記憶し、帳票2を検査するときは、管理データフォーマットを参照し、記憶している表記記号の開始位置と文字数を取得し、帳票2に印刷されたバーコード3をデコードして得られる管理データから、帳票2の検査に利用するデータ要素の値を取得し、帳票2を検査する。そして、一つの帳票2の検査が終了すると、帳票2から読取った管理データに関連付けて検査結果を検査履歴DB17に記憶する。
【0075】
一つの帳票2からバーコード3を読取り、帳票の検査を実施した後、次の帳票2がある場合はS31に戻り、次の帳票2がない場合はこの手順を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】帳票検査装置を説明する図。
【図2】帳票検査装置の機能ブロック図。
【図3】管理データフォーマットを入力するためのGUIを説明する図。
【図4】検査プログラムの名称を入力するためのGUIを説明する図。
【図5】管理データフォーマットや検査項目を設定するGUIを説明する図。
【図6】管理データ選択手段として機能するGUIを説明する図。
【図7】副となる帳票の検査項目などを設定するタブ領域を説明する図。
【図8】検査内容を設定するためのGUIを説明する図。
【図9】検査プログラムを選択するためのGUIを説明する図。
【図10】帳票の検査を実行するときに表示するGUIを説明するための図。
【図11】本発明に係る帳票検査方法の全体フロー図。
【図12】管理データフォーマット登録工程のフロー図。
【図13】検査プログラム生成工程のフロー図。
【図14】帳票検査工程のフロー図。
【符号の説明】
【0077】
1 帳票検査装置
1a バーコードリーダ
10 管理データフォーマット登録手段
11 検査プログラム生成手段
13 帳票検査手段
2 帳票
3 バーコード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帳票検査に利用される管理データがエンコードされた帳票を検査する帳票検査装置において、
前記帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットをユーザから取得し、取得した前記管理データフォーマットを第1のデータベースに登録する管理データフォーマット登録手段と、
ユーザが指示した前記管理データフォーマットを前記第1のデータベースから取得し、更に、ユーザから前記帳票の検査項目を取得して、指示された前記管理データフォーマットおよび取得した前記帳票の検査項目が記述された検査プログラムを生成し、生成した前記検査プログラムを第2のデータベースに記憶する検査プログラム生成手段と、
ユーザが選択した前記検査プログラムを第2のデータベースから取得し、取得した前記検査プログラムの前記管理データフォーマットに記述された前記表記記号を解釈することで、前記管理データ内における前記データ要素の位置を特定し、検査する前記帳票から読取った前記管理データから検査に利用する前記データ要素の値を取得し、前記帳票を検査する帳票検査手段を備えていることを特徴とする帳票検査装置。
【請求項2】
請求項1に記載の帳票検査装置であって、前記管理データが表された光学認識コードを前記帳票に印刷することで、前記帳票に前記管理コードがエンコードされ、前記帳票検査装置には、検査する前記帳票に印刷された前記光学認識コードを読取り、読取った前記光学認識コードをデコードすることで、前記帳票に印刷された前記管理データを取得する光学認識コード読取り手段を備えていることを特徴とする帳票検査装置。
【請求項3】
請求項1或いは請求項2に記載の帳票検査装置であって、前記帳票検査手段が検査した前記帳票の検査結果を、前記帳票から読取った前記管理データに関連付けて記憶する帳票履歴手段を備えていることを特徴とする帳票検査装置。
【請求項4】
帳票検査に利用される管理データがエンコードされた帳票を検査する帳票検査方法において、
前記帳票を検査する帳票検査装置が、前記帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットを取得し、取得した前記管理データフォーマットを第1のデータベースに登録する管理データフォーマット登録工程と、
前記帳票検査装置が、ユーザが指示した前記管理データフォーマットを第1のデータベースから取得し、更に、ユーザが設定した前記帳票の検査項目を取得して、指示された前記管理データフォーマットおよび取得した前記帳票の検査項目が記述された検査プログラムを生成し、生成した前記検査プログラムを第2のデータベースに記憶する検査プログラム生成工程と、
前記帳票検査装置が、ユーザが指定した前記検査プログラムを第2のデータベースから取得し、取得した前記検査プログラムの前記管理データフォーマットに記述された前記表記記号を解釈することで、検査に利用する前記データ要素の管理データ上の位置を特定し、検査する前記帳票から読取った前記管理データから検査に利用する前記データ要素の値を取得し、前記帳票を検査する帳票検査工程を含むことを特徴とする帳票検査方法。
【請求項5】
請求項4に記載の帳票検査方法であって、前記管理データがエンコードされた光学認識コードが帳票に印刷されることで、前記帳票に前記管理コードがエンコードされ、前記帳票検査工程において、前記帳票検査装置は、検査する前記帳票に印刷された前記光学認識コードを読取り、読取った前記光学認識コードをデコードすることで、前記帳票に印刷された前記管理データを取得することを特徴とする帳票検査方法。
【請求項6】
請求項4或いは請求項5に記載の帳票検査方法であって、前記帳票検査工程において、前記帳票検査装置は、検査した前記帳票の検査結果を、前記帳票から読取った前記管理データに関連付けて記憶することを特徴とする帳票検査方法。
【請求項1】
帳票検査に利用される管理データがエンコードされた帳票を検査する帳票検査装置において、
前記帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットをユーザから取得し、取得した前記管理データフォーマットを第1のデータベースに登録する管理データフォーマット登録手段と、
ユーザが指示した前記管理データフォーマットを前記第1のデータベースから取得し、更に、ユーザから前記帳票の検査項目を取得して、指示された前記管理データフォーマットおよび取得した前記帳票の検査項目が記述された検査プログラムを生成し、生成した前記検査プログラムを第2のデータベースに記憶する検査プログラム生成手段と、
ユーザが選択した前記検査プログラムを第2のデータベースから取得し、取得した前記検査プログラムの前記管理データフォーマットに記述された前記表記記号を解釈することで、前記管理データ内における前記データ要素の位置を特定し、検査する前記帳票から読取った前記管理データから検査に利用する前記データ要素の値を取得し、前記帳票を検査する帳票検査手段を備えていることを特徴とする帳票検査装置。
【請求項2】
請求項1に記載の帳票検査装置であって、前記管理データが表された光学認識コードを前記帳票に印刷することで、前記帳票に前記管理コードがエンコードされ、前記帳票検査装置には、検査する前記帳票に印刷された前記光学認識コードを読取り、読取った前記光学認識コードをデコードすることで、前記帳票に印刷された前記管理データを取得する光学認識コード読取り手段を備えていることを特徴とする帳票検査装置。
【請求項3】
請求項1或いは請求項2に記載の帳票検査装置であって、前記帳票検査手段が検査した前記帳票の検査結果を、前記帳票から読取った前記管理データに関連付けて記憶する帳票履歴手段を備えていることを特徴とする帳票検査装置。
【請求項4】
帳票検査に利用される管理データがエンコードされた帳票を検査する帳票検査方法において、
前記帳票を検査する帳票検査装置が、前記帳票の検査に利用されるデータ要素を定義する表記記号が列挙された管理データフォーマットを取得し、取得した前記管理データフォーマットを第1のデータベースに登録する管理データフォーマット登録工程と、
前記帳票検査装置が、ユーザが指示した前記管理データフォーマットを第1のデータベースから取得し、更に、ユーザが設定した前記帳票の検査項目を取得して、指示された前記管理データフォーマットおよび取得した前記帳票の検査項目が記述された検査プログラムを生成し、生成した前記検査プログラムを第2のデータベースに記憶する検査プログラム生成工程と、
前記帳票検査装置が、ユーザが指定した前記検査プログラムを第2のデータベースから取得し、取得した前記検査プログラムの前記管理データフォーマットに記述された前記表記記号を解釈することで、検査に利用する前記データ要素の管理データ上の位置を特定し、検査する前記帳票から読取った前記管理データから検査に利用する前記データ要素の値を取得し、前記帳票を検査する帳票検査工程を含むことを特徴とする帳票検査方法。
【請求項5】
請求項4に記載の帳票検査方法であって、前記管理データがエンコードされた光学認識コードが帳票に印刷されることで、前記帳票に前記管理コードがエンコードされ、前記帳票検査工程において、前記帳票検査装置は、検査する前記帳票に印刷された前記光学認識コードを読取り、読取った前記光学認識コードをデコードすることで、前記帳票に印刷された前記管理データを取得することを特徴とする帳票検査方法。
【請求項6】
請求項4或いは請求項5に記載の帳票検査方法であって、前記帳票検査工程において、前記帳票検査装置は、検査した前記帳票の検査結果を、前記帳票から読取った前記管理データに関連付けて記憶することを特徴とする帳票検査方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−151513(P2009−151513A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−328248(P2007−328248)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
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