平衡マイクロ波ケーブルアダプタ
【課題】平衡ケーブルアダプタを提供する。
【解決手段】アダプタ130は、第1の同軸伝送線路の第1の中心導体153に結合するように構成された第1の中心ピン149を伴う第1の同軸構造と、第2の同軸伝送線路の第2の中心導体155に結合するように構成された第2の中心ピン151を伴う第2の同軸構造と、を有するコネクタインタフェースを含む。ナット137は第1の同軸構造および第2の同軸構造を囲む。
【解決手段】アダプタ130は、第1の同軸伝送線路の第1の中心導体153に結合するように構成された第1の中心ピン149を伴う第1の同軸構造と、第2の同軸伝送線路の第2の中心導体155に結合するように構成された第2の中心ピン151を伴う第2の同軸構造と、を有するコネクタインタフェースを含む。ナット137は第1の同軸構造および第2の同軸構造を囲む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に高周波コンポーネントに関し、より具体的には、2つの同軸マイクロ波構造を伴うコネクタインタフェースを有するケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
高周波コネクタは、ケーブル端、パッケージ貫通接続、アダプタ、プローブなどの用途に使用される。コネクタインタフェースは典型的には、コネクタを介した伝送線路の特性インピーダンスを維持する単一の同軸構造を備える。一部の用途では、2本の高周波伝送線路を使用する平衡技術は、不平衡技術と比較すると、より大きな信号と優れた雑音排除性とを提供できるので、平衡技術が望ましいが、平衡技術では一般に、1つのデバイスまたは回路に対する接続が二倍になる。
【0003】
現在、平衡ケーブルは、ケーブル長のほとんどについて単一のケーブル筐体内で結合された2本の同軸ケーブルを使用するが、これらの平衡ケーブルは基本的には、通常の同軸ケーブル端を伴う2本の同軸ケーブルである。ケーブル長のほとんどについてケーブルを結合することにより、ケーブルとケーブルの間が動かなくなり、ケーブルの平衡が適切に保たれるが、ケーブルとデバイスを接続するためには各ケーブル端を接続する必要があり、ケーブル端とケーブル端との間が動き、測定誤差または不確実性が導入されうる。他の現在使用可能なタイプの平衡ケーブルは、コネクタを介した伝送線路の同軸構造を維持せず、単一のコネクタを介して2本の同軸伝送線路の中心導体を伸ばす。これらのタイプの平衡ケーブルは典型的には低周波(たとえば200MHz以下)で使用され、高周波用途での使用には適していない。
【発明の開示】
【0004】
アダプタは、第1の同軸伝送線路の第1の中心導体に結合するように構成された第1の中心ピンを伴う第1の同軸構造と、第2の同軸伝送線路の第2の中心導体に結合するように構成された第2の中心ピンを伴う第2の同軸構造と、を有するコネクタインタフェースを含む。ナットは第1の同軸構造と第2の同軸構造を囲む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
I.はじめに
本発明の実施形態によって構成されたコネクタインタフェースは、単一コネクタ内に2つの同軸構造を含み、従来の同軸コネクタと比べると、優れた平衡高周波性能を提供し、ピン間隔を縮めることが可能である。高周波平衡技術は、デジタル通信解析、デジタルオシロスコープ、ウェハ検査、差動ベクトルネットワーク解析など種々の用途に使用でき、また、クロック信号を伴うテスト信号、基準信号を伴うテスト信号など別々の信号を並べて実行することができる。従来の平衡測定技術は1対のコネクタを使用する。同軸伝送線路をプリント配線基板(PWB)、差動プローブ、集積回路、厚膜ハイブリッドマイクロ回路または薄膜ハイブリッドマイクロ回路などの電子回路に接続するために従来のコネクタを使用する場合、各コネクタの接続と切り離しを可能にするために、コネクタは間隔をあけて設置する。従来の対になったコネクタの間隔では、高周波平衡回路の達成は困難である。
【0006】
II.例としてのコネクタ
図1Aは、パッケージランチ10に組み込まれた本発明の一実施形態によるコネクタインタフェース9の簡単な斜視図である。パッケージランチは、パッケージランチを電子デバイスのパッケージに取り付けるための貫通孔16と18を有する装着フランジ12と14を含む。2つの同軸構造20と22をコネクタインタフェースに組み込む。同軸構造は典型的には、1.0mm、または、1.85mm、2.4mm、SMA、その他のコネクタ標準などのコネクタ標準に対応する。別法としては、同軸構造は任意のコネクタ標準に一致しない。コネクタインタフェース内の各同軸構造が同じ寸法を有する必要はない。一例では、各同軸構造は、1.85mmコネクタ標準に従い、中心ピン24と26は、同軸構造の導電性外壁28と30の中に支持される。中心ピンはオスメスタイプであるが、別法としては、中性コネクタとして知られる重複またはバット接触(butt-contact)中心ピンであってもよい。
【0007】
1.85mmのコネクタ標準は70GHzまでの高周波性能を提供する。中心ピンは嵌合する中心導体(図1Bの参照番号46と48を参照)を受け入れるための柔軟なフィンガを有する。図1Aに示す差動パッケージランチインタフェースなどの中心導体を受け入れる中心ピンを伴うコネクタは、典型的には「メス」コネクタと呼ばれ、これに対応する突出した中心導体またはピンを伴うコネクタは「オス」コネクタと呼ばれる。
【0008】
バレル32は、ネジ山にねじ込むように構成された、嵌合する部品に捕らえられるナット(図1Dの参照番号76を参照)を締め付けるネジ山34を含む。1つの代替例では、ナットはバレル上にあり、嵌合するコネクタ部品にネジ山が付いている。別の代替例では、バイオネットタイプ、スナップオン、または他の機械的な結合技術を使用する。アライメント機構36はコネクタインタフェースに極性を与え、嵌合する部品の中心導体の位置合わせをするとともに、ナットを締めたときに1つの部分が他に対してねじれることを防ぐ。アライメント機構は皿穴であり、アライメントピン(図1Bの参照番号54を参照)を受け入れる構成になっている。これは典型的には丸いかまたは面取りされて穴に入りやすくなっている。特定の実施形態では、コネクタインタフェースペアの各半片は、嵌合する部品のアライメント穴およびピンに対応するピンおよびアライメント穴を含む。別の実施形態では、コネクタインタフェースペアの1つの半片は2本のピンを有し、嵌合する部品は2つのアライメント穴を有する。ピンと穴はオフセットされるかまたは異なる直径を有して、さらにミスアライメントを防いでもよい。コネクタインタフェースに極性があるため、同軸構造が、嵌合する部品上のそれぞれの伝送線路に正しく結合される。別法としては、コネクタインタフェースのバレルの外側のキーとスロットなど他のアライメント機構も使用される。
【0009】
一般には、中心ピンが中心導体と接触する前に、アライメントピンがアライメント機構と接触することが望ましい。また嵌合する部品は、コネクタインタフェースの内径38と接触するリム(周縁)を有する。リムはアライメントピンと共に作用し、中心導体が中心ピンに対してねじれないように中心導体を中心ピンに導く。ねじれが生じると中心導体および/または中心ピンが変形し、中心ピンのフィンガが折れる場合もある。中心導体と中心ピンが永久に曲げられなくても、コネクタのミスアライメントまたはねじれにより測定精度が低下する場合がある。放射形対称を有する従来のコネクタの中心ピンと中心導体は典型的には、嵌合するコネクタ部品間でねじっただけでは変形または破損しない。コネクタの外部導体が1.85mm穴の周囲で確実に電気接触するために、オスコネクタの穴の周囲の表面をわずかに高くして、表面の平坦性の影響を最小化することができる。
【0010】
図1Bは、平衡ケーブル41の端に組み込まれた、本発明の別の実施形態によるコネクタインタフェース9’の簡単な斜視図である。このコネクタインタフェース9’は、図1Aに示すコネクタインタフェース9と嵌合するように構成される。コネクタインタフェースのバレル42は、同軸伝送線路50と52の中心導体46と48がパッケージランチ上のコネクタインタフェースの中心ピンと接触する前に内径(図1Aの参照番号38を参照)に部分的に挿入されるリム44を含む。また、中心導体が中心ピンと接触する前に、ピン54はアライメント機構(図1Aの参照番号36を参照)の中に部分的に挿入される。
ナット(説明を簡単にするために図1Bには図示せず)は、コネクタ端上のリッジ(畝)56によって保持され、ナットが回転できるようにして、ナットをパッケージランチのネジ山上で締め付け、平衡ケーブルのコネクタインタフェースの面58を、パッケージランチ上のコネクタインタフェースの対向する面に対して固定する。アライメント機構に対するアライメントピンの正しい配向を容易にするために、アライメントピンが見え、アライメント機構と位置が合うように配向できるよう、結合ナットまたは機構は伸縮自在であるように構成することができる。
【0011】
図1Dは、図1Bのコネクタインタフェースに接続された図1Aのコネクタインタフェースの断面図を示す。図示されるように、パッケージランチ10は回路パッケージ60に装着される。典型的にはパッケージランチの装着孔16と18に挿入され、回路パッケージのねじ穴62と64の中にねじ込まれるねじは、図を簡単にするために省略してある。
【0012】
パッケージランチ10のコネクタインタフェースの中心ピン24と26は、同軸構造内部の誘電性スタンドオフ66と68で支持され、平衡ケーブル41内の2本の同軸ケーブル70と72の中心導体46と48を受け入れる。ケーブル端74は金属から機械加工によって作製され、同軸ケーブルの端を安全に保持する。同軸ケーブルは、誘電スペーサによって外部導体から分離された中心導体を含むセミリジッド同軸ケーブルであってよい。平衡ケーブルは柔軟なポリマ75で充填され、同軸ケーブルを支持し、平衡ケーブルが曲げられたときに互いの関係を全般に維持する。ケーブル端74のナット76はパッケージランチ10のネジ山と係合し、嵌合するコネクタインタフェースと安定して接続する。別法としては、パッケージランチにナットを備え、ケーブル端にネジ山をつける。同様に、別法としては、パッケージランチはオスコネクタでケーブル端はメスコネクタである。別法としては、ケーブル端を、他端が図1Bのコネクタ機構を用いて作製されるようなツイン同軸構造に接続することができる。
【0013】
特定の実施形態では、ナット76は、平衡ケーブル41の中の2本の同軸ケーブル70と72の中心導体46および48と、アライメントピン(図示せず。図1Bの参照番号54を参照)とを露出するように後ろにスライドできる(引っ込める)スライド可能ナットである。スライド可能なナットを備えることにより、アライメントピンと2つの同軸構造を正確に同時にアライメントできるので、2つの同軸構造を有するコネクタインタフェースでは特に好ましい。単一の同軸構造を有する従来のコネクタインタフェースが接合されるときを見ることは、嵌合する機構とアライメントすべきピンまたは他の構造がないため、重要ではない。一般に、従来の単一の同軸コネクタは中心軸の周囲で回転しうる。
【0014】
貫通接続ピン78と80は、パッケージランチの反対の端(遠端)から、ガラス貫通接続82と84を介して、回路パッケージ60の内部に伸びる。貫通接続ピンは、電子回路86に電気接続することができる。貫通接続ピンは回路パッケージを密封するガラス・金属密封を含む。別法としては、貫通接続ピンは、ガラス・金属密封なしにパッケージ内に伸びる。
【0015】
図1Cは、パッケージランチに組み込まれた、本発明の別の実施形態によるコネクタインタフェース9の簡単な斜視図である。第1の同軸構造20’はオスの中心導体24’を含み、第2の同軸構造22’は第2のオス中心導体26’を含む。また、図1Aを参照して説明したように、コネクタインタフェース9は、装着フランジ12、バレル32、アライメント機構36を含む。
【0016】
III.平衡VNA測定とアダプタ
図2Aは一般に被試験デバイス(DUT)と呼ばれる電子デバイス102を示し、本発明によるコネクタインタフェース104と106は、平衡ケーブル41と41’によってベクトルネットワークアナライザ(VNA)100に結合される。各平衡ケーブルは2本の同軸伝送線路を含み、電子デバイスの対応するコネクタインタフェースに接続される、本発明によるコネクタインタフェースを有するケーブル端を備えている。
【0017】
図2Bは、本発明の代替の実施形態による平衡ケーブル端に組み込まれたコネクタインタフェース110の簡単な斜視図である。平衡ケーブルは、図1Bに示す平衡ケーブルと同様である。しかしコネクタインタフェースは、図1Bに示すオスのコネクタインタフェースではなく、図1Aに示すメスのコネクタインタフェースと同様なメスのコネクタインタフェースである。コネクタインタフェースは、嵌合するコネクタ部品の中心導体を受け入れる中心ピン116と118を伴う2つの同軸構造112と114を有する。アライメント機構36は、嵌合する部品を接続または切り離すときに、コネクタインタフェースがねじれないようにする。
【0018】
図3Aは、パッケージランチ10に接続された本発明の一実施形態によるコネクタインタフェース136を伴うアダプタアセンブリ130を示す。アダプタアセンブリは、セミリジッド同軸ケーブルなどの2本の同軸ケーブル132と134をコネクタインタフェース136に結合する。パッケージランチ上のスライド可能ナット137は、アダプタアセンブリ130のコネクタインタフェース136のネジ山と係合する。同軸ケーブルの反対側の端は、1.85mmまたは2.4mmのケーブル端などの従来のコネクタ端138と140を有する。
【0019】
パッケージランチは、約3mm間隔である差動貫通接続ピン78と80を備える。差動貫通接続ピンをこのように近接して備えることにより、PCB、マイクロ回路、集積回路(IC)への電気接続が容易になり、コモンモード信号と差動モード信号の測定が可能になる。議論の目的のために、アダプタ上のコネクタインタフェースと、パッケージランチ上の嵌合するコネクタインタフェースとを「差動コネクタ」と呼ぶ。特定の実施形態では、差動コネクタはウェハプローブと共に使用し、パッケージ化されていないICの正確な高周波測定を提供する。コネクタインタフェースから平衡デバイスまたは回路までの遷移を容易にするために、貫通接続ピンが5mm以上離れないことが望ましい(中心間距離で)。特に、ピン間隔に対応させるために回路上の平衡伝送線路の間の間隔を変えなければならない必要性を避けることが望ましい。通常、平衡伝送線路は平行であり、平衡伝送線路の間に角度を導入すると望ましくない放射パターンの原因となりうる。従来の並んだ同軸コネクタを使用してパッケージされた回路上の平衡伝送線路は通常、パッケージ壁の近くで分岐し、広いピン間隔に対応している(典型的には約11mm)。これにより平衡伝送線路の特性が変化する。
【0020】
本発明の実施形態によるパッケージランチは2mm、別の実施形態では3mm離れたピンを備えることができる。ピン間隔を約3mm(±10%)にすると、ピンを平行な平衡伝送線路に接続できるようになり、高周波での優れた伝送特性が維持されるため、平衡高周波回路とデバイスに接続するためには3mmのピン間隔が特に望ましい。別法としては、本発明の別の実施形態では、5mmまたは7mmのピン間隔を備える。
【0021】
アダプタアセンブリ130を使用すると、たとえば、平衡テストケーブルを従来の差動パッケージランチを有する電子デバイスに接続したり、本発明の一実施形態によるコネクタインタフェースを伴うパッケージランチを有する電子デバイスを従来のVNAに接続したり、平衡テストケーブルを使用して2ポート測定を行うこと(または2本の平衡テストケーブルと2つのアダプタによる4ポート測定)が可能である。ナットを備えたコネクタペアの部分は典型的にはオスの部分である。しかしアダプタアセンブリは別法としてはオス−オス、オス−メス、メス−オス、メス−メスであって、アダプタアセンブリ130の差動コネクタインタフェース136は別法としてはネジ山がついている。
【0022】
図3Bは、スライド可能ナット137が引っ込んだ、図3Aのアダプタアセンブリ130を示す。スライド可能ナット137を引っ込めることにより、ピン54とコネクタインタフェースの面139が露出する。これにより、コネクタインタフェースの面139を、嵌合するコネクタインタフェースとアライメントするとき、オペレータは、ピン54を嵌合する穴または他のアライメント機構とアライメントすることができる。ついでスライド可能ナット137を前にスライドさせ(伸ばし)、嵌合するコネクタインタフェースのネジ山と係合させる。これにより、ピンをピンが嵌合する穴にアライメントするときに、ナットがオペレータの視界をさえぎることがなくなる。
【0023】
図3Cは、スライド可能ナット137が伸ばされた、図3Aのアダプタアセンブリ130を示す。コネクタインタフェースをそれが嵌合するインタフェースとアライメントすると、ナットは前にスライドされ(伸ばされ)、嵌合するネジ山と係合し、コネクタインタフェースを互いに固定する。
【0024】
図3Dは、図3Aのアダプタアセンブリの一部の断面図である。スライド可能ナット137は、Cリング143でコネクタ本体141に捕捉される。Cリング143はバックストップを形成し、コネクタ本体141のリッジ145は、スライド可能ナット137の脚部147が間をスライドするフォワードストップを形成する。メス−メス中心ピン149と151は、同軸ケーブル132と134の中心導体153と155をメスタイプのコネクタインタフェースに適合させる。中心ピン149と151は、誘電性スタンドオフ157と159でコネクタ本体141の中に保持される。
【0025】
一部の実施形態では、同軸ケーブル中心導体の寸法は、これらを、嵌合するコネクタインタフェース(たとえば図1Bを参照のこと)に直接接続させるのに適している。他の実施形態では、同軸ケーブルの寸法から、特定のコネクタインタフェース標準により適した寸法を有するコネクタインタフェースへの遷移を提供することが望ましい。同様に、同軸ケーブルの中心導体はしばしば、比較的柔軟な銅または銀めっきした銅である。これにより、ケーブルは便利に曲がるが、銅の中心導体は、マイクロ波コンポーネントのテストなど、一部の用途で生じる接続と切り離しの繰り返しに耐えられないことがある。
【0026】
図4Aは、本発明の一実施形態によるコネクタ本体161に接続されたアダプタ160の等角図である。アダプタは2本の同軸ケーブル132と134を、コネクタインタフェース162に適合させる。別法としては、アダプタは同軸ケーブルを有する平衡ケーブルをコネクタインタフェースに適合させる(図1Cを参照)。第1のスライド可能ナット137は、コネクタ本体141に対してスライドし、第2のスライド可能ナット170はアダプタバレル172に対してスライドする。
【0027】
コネクタインタフェース162は2つのオスタイプの同軸構造164および166と、ピン54とを含む。持ち上がった接地面167は同軸構造164と166を囲む。持ち上がった接地面167は本質的に、コネクタインタフェース162のフィールド168の上で選択された高さに伸びるメサタイプの機構である。選択された高さは典型的には約0.08mmから約0.5mmである。持ち上がった接地面は、同軸構造の近くで接地と接地の電気結合が発生し、優れた伝送特性を提供するように、別の持ち上がった接地面領域における平らな面の上で、嵌合するコネクタの面と接触する。
【0028】
図4Bは、図4Aのアダプタ160の断面図を示す。アダプタ160は、誘電性スタンドオフ178、180、182、184を備えたアダプタバレル172内に配置された2本のメス−オス中心ピン174と176を含む。特定の実施形態では、中心ピン174と176は、同軸ケーブルの中心導体材料(典型的には銅か銀めっきした銅)より硬い金属で作製される。これにより、伝送特性に大きな劣化を起こさずに、何回も接続と切り離しを繰り返すことのできる丈夫なコネクタインタフェースが提供される。特定の実施形態では、中心ピンはベリリウム銅合金で作製し、金メッキする。別法としては、中心ピンは、ステンレススチールなどの鉄合金で作製し、メッキはしてもしなくてもよい。
【0029】
別の実施形態では、アダプタは、同軸ケーブルの寸法からコネクタ標準の寸法まで遷移する。たとえば、セミリジッド同軸ケーブルはしばしば、中心導体の直径がコネクタ標準の中心ピンの直径に近くなるように製造される。中心導体から中心ピンの直径における小さな変化は、一部の用途では許容可能であるが他の用途では許容可能でない。同軸ケーブルの寸法からコネクタインタフェースの寸法への遷移を備えるアダプタを使用することにより、ケーブル端から、ケーブルが取り付けられたデバイスへの伝送特性が改善される。同様に、同軸ケーブルの寸法からコネクタインタフェースの寸法への遷移を備えたアダプタを使用することにより、特定の用途で使用する同軸ケーブルのタイプの選択において大きな設計上の自由を可能にする(すなわち特定のコネクタインタフェース標準)。
【0030】
図5Aは、本発明の別の実施形態によるアダプタ200の等角図である。アダプタ200は2本の同軸ケーブル132と134をコネクタインタフェース202に適合させる。別法としては、アダプタは、2本の同軸ケーブルを有する平衡ケーブルをコネクタインタフェースに適合させる(図1C参照)。アダプタ200は、アダプタ200を操作するためのより大きな把持面を提供する基部204とシェル206を含む。シェル206は同軸ケーブルが基部204に接続される場所も保護する(図5B参照)。コネクタインタフェース202は持ち上がった接地面167を含む。
【0031】
図5Bは、図5Aのアダプタ200の簡単な断面図である。シェル206はコネクタ本体161と第1のスライド可能ナット137を囲む。アダプタのシェル206と本体204は、第2のスライドナット208を締めるか緩める時に、オペレータがつかむ大きな直径の外部を提供することにより、より丈夫なアセンブリを提供する。
【0032】
図6Aは、本発明の一実施形態によるコネクタ本体210の正面図である。コネクタ本体210の面の持ち上がった接地面部分212は、コネクタ本体210のフィールド214の上で選択された高さだけ伸びる。持ち上がった接地面部分は、8の字型か砂時計型であり、同軸の外部導体216と218との間で分離されないので、持ち上がった接地面部分の機械加工が容易になる。持ち上がった接地面部分212は、外側の同軸導体216と218の周囲の嵌合するコネクタ間の圧力を上昇させ(嵌合するコネクタ間の所与の力で)、接地接続性と伝送特性を改善する。
【0033】
図6Bは図6AのA−Aに沿って得た断面図である。持ち上がった接地面部分212は、コネクタ面218のフィールド214の上約0.08mmから約0.5mmの間である。アライメントを容易にし、使用中のバーリング(burring)を低減するために、コネクタ本体210のリムに面取り220を形成する。ピン54は、コネクタ本体210内にあけられた穴に嵌め込まれる。
【0034】
図7は、本発明の別の実施形態によるコネクタ本体230の正面図である。別々の持ち上がった接地面部分232と234が外側の同軸導体236と238を囲む。持ち上がった接地面部分は、フライス加工、および、エッチング、吹付加工、放電加工などの種々の技術を使用して形成される。
【0035】
図8は、従来のパッケージ貫通接続152、154、156、158を有する電子デバイス150を平衡VNA100に接続する、図3Aに示すアダプタアセンブリ130と130’を示す。アダプタアセンブリ130は、平衡ケーブル41からの2本の同軸伝送線路を2本の同軸伝送線路132と134に分離する。分離された同軸伝送線路は、アダプタアセンブリ130の従来の同軸ケーブル端138および140によって従来の同軸パッケージ貫通接続152および154に接続される。別のアダプタアセンブリ130’も同様に、従来の同軸ケーブル端138’および140’によって従来の同軸パッケージ貫通接続156および158を第2の平衡ケーブル41’に接続する。この構成は、従来の差動2ポート電子デバイス上で平衡2ポート測定を行うために使用することもできるし、または、平衡VNAと平衡ケーブルを使用して4ポート電子デバイス上で4ポート測定を行うために使用することもできる。
【0036】
本発明の一実施形態によって構成されたコネクタインタフェースを組み込んだケーブル端を有する平衡ケーブルは、平衡ケーブルが安定しているので、VNAシステムで使用される従来のケーブルに比べて望ましい利点を提供する。VNA100と電子デバイス150の間のほとんどの伝送線路長は、平衡テストケーブル41である。これはコネクタインタフェースを介した平衡を維持し、従来の4ケーブルシステムまたは従来のケーブル端を有する平衡ケーブルに比較すると、テストケーブルが動くことによって測定誤差が導入される可能性が低い。
【0037】
本発明の好ましい実施形態を詳細に示したが、当業者であれば、付随する請求項に示す本発明の範囲から離れることなく、これらの実施形態に対する修正例および適応例も明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1A】パッケージランチに組み込まれた、本発明の実施形態によるコネクタインタフェースを示す簡単な斜視図である。
【図1B】平衡ケーブルの端に組み込まれた、本発明の別の実施形態によるコネクタインタフェースを示す簡単な斜視図である。
【図1C】パッケージランチに組み込まれた本発明の別の実施形態によるコネクタインタフェースを示す簡単な斜視図である。
【図1D】図1Bのコネクタインタフェースに接続された図1Aのコネクタインタフェースを示す断面図である。
【図2A】平衡ケーブルでベクトルネットワークアナライザに結合された本発明によるコネクタインタフェースを伴う電子デバイスを示す図である。
【図2B】本発明の代替の実施形態による平衡ケーブルの端に組み込まれたコネクタインタフェースを示す簡単な斜視図である。
【図3A】パッケージランチに接続されたアダプタアセンブリに組み込まれた、本発明の実施形態によるコネクタインタフェースを示す図である。
【図3B】スライド可能ナットが引っ込んだ図3Aのアダプタアセンブリを示す図である。
【図3C】スライド可能ナットが伸びた図3Aのアダプタアセンブリを示す図である。
【図3D】図3Aのアダプタアセンブリの一部を示す断面図である。
【図4A】本発明の一実施形態によるコネクタ本体に接続されたアダプタを示す等角図である。
【図4B】図4Aのアダプタを示す断面図である。
【図5A】本発明の別の実施形態によるアダプタを示す等角図である。
【図5B】図5Aのアダプタを示す簡単な断面図である。
【図6A】本発明の実施形態によるコネクタ本体の正面図である。
【図6B】図6Aの線A−Aに沿った断面図である。
【図7】本発明の別の実施形態によるコネクタ本体の正面図である。
【図8】従来のパッケージ貫通接続を有する電子デバイスを平衡ベクトルネットワークアナライザへ接続する図3Aに示すアダプタアセンブリを示す図である。
【符号の説明】
【0039】
130:アダプタアセンブリ
132、134:同軸ケーブル
137:スライド可能ナット
141:コネクタ本体
143:Cリング
145:リッジ
147:脚部
149、151:中心ピン
153、155:中心導体
157、159:誘電性スタンドオフ
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に高周波コンポーネントに関し、より具体的には、2つの同軸マイクロ波構造を伴うコネクタインタフェースを有するケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
高周波コネクタは、ケーブル端、パッケージ貫通接続、アダプタ、プローブなどの用途に使用される。コネクタインタフェースは典型的には、コネクタを介した伝送線路の特性インピーダンスを維持する単一の同軸構造を備える。一部の用途では、2本の高周波伝送線路を使用する平衡技術は、不平衡技術と比較すると、より大きな信号と優れた雑音排除性とを提供できるので、平衡技術が望ましいが、平衡技術では一般に、1つのデバイスまたは回路に対する接続が二倍になる。
【0003】
現在、平衡ケーブルは、ケーブル長のほとんどについて単一のケーブル筐体内で結合された2本の同軸ケーブルを使用するが、これらの平衡ケーブルは基本的には、通常の同軸ケーブル端を伴う2本の同軸ケーブルである。ケーブル長のほとんどについてケーブルを結合することにより、ケーブルとケーブルの間が動かなくなり、ケーブルの平衡が適切に保たれるが、ケーブルとデバイスを接続するためには各ケーブル端を接続する必要があり、ケーブル端とケーブル端との間が動き、測定誤差または不確実性が導入されうる。他の現在使用可能なタイプの平衡ケーブルは、コネクタを介した伝送線路の同軸構造を維持せず、単一のコネクタを介して2本の同軸伝送線路の中心導体を伸ばす。これらのタイプの平衡ケーブルは典型的には低周波(たとえば200MHz以下)で使用され、高周波用途での使用には適していない。
【発明の開示】
【0004】
アダプタは、第1の同軸伝送線路の第1の中心導体に結合するように構成された第1の中心ピンを伴う第1の同軸構造と、第2の同軸伝送線路の第2の中心導体に結合するように構成された第2の中心ピンを伴う第2の同軸構造と、を有するコネクタインタフェースを含む。ナットは第1の同軸構造と第2の同軸構造を囲む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
I.はじめに
本発明の実施形態によって構成されたコネクタインタフェースは、単一コネクタ内に2つの同軸構造を含み、従来の同軸コネクタと比べると、優れた平衡高周波性能を提供し、ピン間隔を縮めることが可能である。高周波平衡技術は、デジタル通信解析、デジタルオシロスコープ、ウェハ検査、差動ベクトルネットワーク解析など種々の用途に使用でき、また、クロック信号を伴うテスト信号、基準信号を伴うテスト信号など別々の信号を並べて実行することができる。従来の平衡測定技術は1対のコネクタを使用する。同軸伝送線路をプリント配線基板(PWB)、差動プローブ、集積回路、厚膜ハイブリッドマイクロ回路または薄膜ハイブリッドマイクロ回路などの電子回路に接続するために従来のコネクタを使用する場合、各コネクタの接続と切り離しを可能にするために、コネクタは間隔をあけて設置する。従来の対になったコネクタの間隔では、高周波平衡回路の達成は困難である。
【0006】
II.例としてのコネクタ
図1Aは、パッケージランチ10に組み込まれた本発明の一実施形態によるコネクタインタフェース9の簡単な斜視図である。パッケージランチは、パッケージランチを電子デバイスのパッケージに取り付けるための貫通孔16と18を有する装着フランジ12と14を含む。2つの同軸構造20と22をコネクタインタフェースに組み込む。同軸構造は典型的には、1.0mm、または、1.85mm、2.4mm、SMA、その他のコネクタ標準などのコネクタ標準に対応する。別法としては、同軸構造は任意のコネクタ標準に一致しない。コネクタインタフェース内の各同軸構造が同じ寸法を有する必要はない。一例では、各同軸構造は、1.85mmコネクタ標準に従い、中心ピン24と26は、同軸構造の導電性外壁28と30の中に支持される。中心ピンはオスメスタイプであるが、別法としては、中性コネクタとして知られる重複またはバット接触(butt-contact)中心ピンであってもよい。
【0007】
1.85mmのコネクタ標準は70GHzまでの高周波性能を提供する。中心ピンは嵌合する中心導体(図1Bの参照番号46と48を参照)を受け入れるための柔軟なフィンガを有する。図1Aに示す差動パッケージランチインタフェースなどの中心導体を受け入れる中心ピンを伴うコネクタは、典型的には「メス」コネクタと呼ばれ、これに対応する突出した中心導体またはピンを伴うコネクタは「オス」コネクタと呼ばれる。
【0008】
バレル32は、ネジ山にねじ込むように構成された、嵌合する部品に捕らえられるナット(図1Dの参照番号76を参照)を締め付けるネジ山34を含む。1つの代替例では、ナットはバレル上にあり、嵌合するコネクタ部品にネジ山が付いている。別の代替例では、バイオネットタイプ、スナップオン、または他の機械的な結合技術を使用する。アライメント機構36はコネクタインタフェースに極性を与え、嵌合する部品の中心導体の位置合わせをするとともに、ナットを締めたときに1つの部分が他に対してねじれることを防ぐ。アライメント機構は皿穴であり、アライメントピン(図1Bの参照番号54を参照)を受け入れる構成になっている。これは典型的には丸いかまたは面取りされて穴に入りやすくなっている。特定の実施形態では、コネクタインタフェースペアの各半片は、嵌合する部品のアライメント穴およびピンに対応するピンおよびアライメント穴を含む。別の実施形態では、コネクタインタフェースペアの1つの半片は2本のピンを有し、嵌合する部品は2つのアライメント穴を有する。ピンと穴はオフセットされるかまたは異なる直径を有して、さらにミスアライメントを防いでもよい。コネクタインタフェースに極性があるため、同軸構造が、嵌合する部品上のそれぞれの伝送線路に正しく結合される。別法としては、コネクタインタフェースのバレルの外側のキーとスロットなど他のアライメント機構も使用される。
【0009】
一般には、中心ピンが中心導体と接触する前に、アライメントピンがアライメント機構と接触することが望ましい。また嵌合する部品は、コネクタインタフェースの内径38と接触するリム(周縁)を有する。リムはアライメントピンと共に作用し、中心導体が中心ピンに対してねじれないように中心導体を中心ピンに導く。ねじれが生じると中心導体および/または中心ピンが変形し、中心ピンのフィンガが折れる場合もある。中心導体と中心ピンが永久に曲げられなくても、コネクタのミスアライメントまたはねじれにより測定精度が低下する場合がある。放射形対称を有する従来のコネクタの中心ピンと中心導体は典型的には、嵌合するコネクタ部品間でねじっただけでは変形または破損しない。コネクタの外部導体が1.85mm穴の周囲で確実に電気接触するために、オスコネクタの穴の周囲の表面をわずかに高くして、表面の平坦性の影響を最小化することができる。
【0010】
図1Bは、平衡ケーブル41の端に組み込まれた、本発明の別の実施形態によるコネクタインタフェース9’の簡単な斜視図である。このコネクタインタフェース9’は、図1Aに示すコネクタインタフェース9と嵌合するように構成される。コネクタインタフェースのバレル42は、同軸伝送線路50と52の中心導体46と48がパッケージランチ上のコネクタインタフェースの中心ピンと接触する前に内径(図1Aの参照番号38を参照)に部分的に挿入されるリム44を含む。また、中心導体が中心ピンと接触する前に、ピン54はアライメント機構(図1Aの参照番号36を参照)の中に部分的に挿入される。
ナット(説明を簡単にするために図1Bには図示せず)は、コネクタ端上のリッジ(畝)56によって保持され、ナットが回転できるようにして、ナットをパッケージランチのネジ山上で締め付け、平衡ケーブルのコネクタインタフェースの面58を、パッケージランチ上のコネクタインタフェースの対向する面に対して固定する。アライメント機構に対するアライメントピンの正しい配向を容易にするために、アライメントピンが見え、アライメント機構と位置が合うように配向できるよう、結合ナットまたは機構は伸縮自在であるように構成することができる。
【0011】
図1Dは、図1Bのコネクタインタフェースに接続された図1Aのコネクタインタフェースの断面図を示す。図示されるように、パッケージランチ10は回路パッケージ60に装着される。典型的にはパッケージランチの装着孔16と18に挿入され、回路パッケージのねじ穴62と64の中にねじ込まれるねじは、図を簡単にするために省略してある。
【0012】
パッケージランチ10のコネクタインタフェースの中心ピン24と26は、同軸構造内部の誘電性スタンドオフ66と68で支持され、平衡ケーブル41内の2本の同軸ケーブル70と72の中心導体46と48を受け入れる。ケーブル端74は金属から機械加工によって作製され、同軸ケーブルの端を安全に保持する。同軸ケーブルは、誘電スペーサによって外部導体から分離された中心導体を含むセミリジッド同軸ケーブルであってよい。平衡ケーブルは柔軟なポリマ75で充填され、同軸ケーブルを支持し、平衡ケーブルが曲げられたときに互いの関係を全般に維持する。ケーブル端74のナット76はパッケージランチ10のネジ山と係合し、嵌合するコネクタインタフェースと安定して接続する。別法としては、パッケージランチにナットを備え、ケーブル端にネジ山をつける。同様に、別法としては、パッケージランチはオスコネクタでケーブル端はメスコネクタである。別法としては、ケーブル端を、他端が図1Bのコネクタ機構を用いて作製されるようなツイン同軸構造に接続することができる。
【0013】
特定の実施形態では、ナット76は、平衡ケーブル41の中の2本の同軸ケーブル70と72の中心導体46および48と、アライメントピン(図示せず。図1Bの参照番号54を参照)とを露出するように後ろにスライドできる(引っ込める)スライド可能ナットである。スライド可能なナットを備えることにより、アライメントピンと2つの同軸構造を正確に同時にアライメントできるので、2つの同軸構造を有するコネクタインタフェースでは特に好ましい。単一の同軸構造を有する従来のコネクタインタフェースが接合されるときを見ることは、嵌合する機構とアライメントすべきピンまたは他の構造がないため、重要ではない。一般に、従来の単一の同軸コネクタは中心軸の周囲で回転しうる。
【0014】
貫通接続ピン78と80は、パッケージランチの反対の端(遠端)から、ガラス貫通接続82と84を介して、回路パッケージ60の内部に伸びる。貫通接続ピンは、電子回路86に電気接続することができる。貫通接続ピンは回路パッケージを密封するガラス・金属密封を含む。別法としては、貫通接続ピンは、ガラス・金属密封なしにパッケージ内に伸びる。
【0015】
図1Cは、パッケージランチに組み込まれた、本発明の別の実施形態によるコネクタインタフェース9の簡単な斜視図である。第1の同軸構造20’はオスの中心導体24’を含み、第2の同軸構造22’は第2のオス中心導体26’を含む。また、図1Aを参照して説明したように、コネクタインタフェース9は、装着フランジ12、バレル32、アライメント機構36を含む。
【0016】
III.平衡VNA測定とアダプタ
図2Aは一般に被試験デバイス(DUT)と呼ばれる電子デバイス102を示し、本発明によるコネクタインタフェース104と106は、平衡ケーブル41と41’によってベクトルネットワークアナライザ(VNA)100に結合される。各平衡ケーブルは2本の同軸伝送線路を含み、電子デバイスの対応するコネクタインタフェースに接続される、本発明によるコネクタインタフェースを有するケーブル端を備えている。
【0017】
図2Bは、本発明の代替の実施形態による平衡ケーブル端に組み込まれたコネクタインタフェース110の簡単な斜視図である。平衡ケーブルは、図1Bに示す平衡ケーブルと同様である。しかしコネクタインタフェースは、図1Bに示すオスのコネクタインタフェースではなく、図1Aに示すメスのコネクタインタフェースと同様なメスのコネクタインタフェースである。コネクタインタフェースは、嵌合するコネクタ部品の中心導体を受け入れる中心ピン116と118を伴う2つの同軸構造112と114を有する。アライメント機構36は、嵌合する部品を接続または切り離すときに、コネクタインタフェースがねじれないようにする。
【0018】
図3Aは、パッケージランチ10に接続された本発明の一実施形態によるコネクタインタフェース136を伴うアダプタアセンブリ130を示す。アダプタアセンブリは、セミリジッド同軸ケーブルなどの2本の同軸ケーブル132と134をコネクタインタフェース136に結合する。パッケージランチ上のスライド可能ナット137は、アダプタアセンブリ130のコネクタインタフェース136のネジ山と係合する。同軸ケーブルの反対側の端は、1.85mmまたは2.4mmのケーブル端などの従来のコネクタ端138と140を有する。
【0019】
パッケージランチは、約3mm間隔である差動貫通接続ピン78と80を備える。差動貫通接続ピンをこのように近接して備えることにより、PCB、マイクロ回路、集積回路(IC)への電気接続が容易になり、コモンモード信号と差動モード信号の測定が可能になる。議論の目的のために、アダプタ上のコネクタインタフェースと、パッケージランチ上の嵌合するコネクタインタフェースとを「差動コネクタ」と呼ぶ。特定の実施形態では、差動コネクタはウェハプローブと共に使用し、パッケージ化されていないICの正確な高周波測定を提供する。コネクタインタフェースから平衡デバイスまたは回路までの遷移を容易にするために、貫通接続ピンが5mm以上離れないことが望ましい(中心間距離で)。特に、ピン間隔に対応させるために回路上の平衡伝送線路の間の間隔を変えなければならない必要性を避けることが望ましい。通常、平衡伝送線路は平行であり、平衡伝送線路の間に角度を導入すると望ましくない放射パターンの原因となりうる。従来の並んだ同軸コネクタを使用してパッケージされた回路上の平衡伝送線路は通常、パッケージ壁の近くで分岐し、広いピン間隔に対応している(典型的には約11mm)。これにより平衡伝送線路の特性が変化する。
【0020】
本発明の実施形態によるパッケージランチは2mm、別の実施形態では3mm離れたピンを備えることができる。ピン間隔を約3mm(±10%)にすると、ピンを平行な平衡伝送線路に接続できるようになり、高周波での優れた伝送特性が維持されるため、平衡高周波回路とデバイスに接続するためには3mmのピン間隔が特に望ましい。別法としては、本発明の別の実施形態では、5mmまたは7mmのピン間隔を備える。
【0021】
アダプタアセンブリ130を使用すると、たとえば、平衡テストケーブルを従来の差動パッケージランチを有する電子デバイスに接続したり、本発明の一実施形態によるコネクタインタフェースを伴うパッケージランチを有する電子デバイスを従来のVNAに接続したり、平衡テストケーブルを使用して2ポート測定を行うこと(または2本の平衡テストケーブルと2つのアダプタによる4ポート測定)が可能である。ナットを備えたコネクタペアの部分は典型的にはオスの部分である。しかしアダプタアセンブリは別法としてはオス−オス、オス−メス、メス−オス、メス−メスであって、アダプタアセンブリ130の差動コネクタインタフェース136は別法としてはネジ山がついている。
【0022】
図3Bは、スライド可能ナット137が引っ込んだ、図3Aのアダプタアセンブリ130を示す。スライド可能ナット137を引っ込めることにより、ピン54とコネクタインタフェースの面139が露出する。これにより、コネクタインタフェースの面139を、嵌合するコネクタインタフェースとアライメントするとき、オペレータは、ピン54を嵌合する穴または他のアライメント機構とアライメントすることができる。ついでスライド可能ナット137を前にスライドさせ(伸ばし)、嵌合するコネクタインタフェースのネジ山と係合させる。これにより、ピンをピンが嵌合する穴にアライメントするときに、ナットがオペレータの視界をさえぎることがなくなる。
【0023】
図3Cは、スライド可能ナット137が伸ばされた、図3Aのアダプタアセンブリ130を示す。コネクタインタフェースをそれが嵌合するインタフェースとアライメントすると、ナットは前にスライドされ(伸ばされ)、嵌合するネジ山と係合し、コネクタインタフェースを互いに固定する。
【0024】
図3Dは、図3Aのアダプタアセンブリの一部の断面図である。スライド可能ナット137は、Cリング143でコネクタ本体141に捕捉される。Cリング143はバックストップを形成し、コネクタ本体141のリッジ145は、スライド可能ナット137の脚部147が間をスライドするフォワードストップを形成する。メス−メス中心ピン149と151は、同軸ケーブル132と134の中心導体153と155をメスタイプのコネクタインタフェースに適合させる。中心ピン149と151は、誘電性スタンドオフ157と159でコネクタ本体141の中に保持される。
【0025】
一部の実施形態では、同軸ケーブル中心導体の寸法は、これらを、嵌合するコネクタインタフェース(たとえば図1Bを参照のこと)に直接接続させるのに適している。他の実施形態では、同軸ケーブルの寸法から、特定のコネクタインタフェース標準により適した寸法を有するコネクタインタフェースへの遷移を提供することが望ましい。同様に、同軸ケーブルの中心導体はしばしば、比較的柔軟な銅または銀めっきした銅である。これにより、ケーブルは便利に曲がるが、銅の中心導体は、マイクロ波コンポーネントのテストなど、一部の用途で生じる接続と切り離しの繰り返しに耐えられないことがある。
【0026】
図4Aは、本発明の一実施形態によるコネクタ本体161に接続されたアダプタ160の等角図である。アダプタは2本の同軸ケーブル132と134を、コネクタインタフェース162に適合させる。別法としては、アダプタは同軸ケーブルを有する平衡ケーブルをコネクタインタフェースに適合させる(図1Cを参照)。第1のスライド可能ナット137は、コネクタ本体141に対してスライドし、第2のスライド可能ナット170はアダプタバレル172に対してスライドする。
【0027】
コネクタインタフェース162は2つのオスタイプの同軸構造164および166と、ピン54とを含む。持ち上がった接地面167は同軸構造164と166を囲む。持ち上がった接地面167は本質的に、コネクタインタフェース162のフィールド168の上で選択された高さに伸びるメサタイプの機構である。選択された高さは典型的には約0.08mmから約0.5mmである。持ち上がった接地面は、同軸構造の近くで接地と接地の電気結合が発生し、優れた伝送特性を提供するように、別の持ち上がった接地面領域における平らな面の上で、嵌合するコネクタの面と接触する。
【0028】
図4Bは、図4Aのアダプタ160の断面図を示す。アダプタ160は、誘電性スタンドオフ178、180、182、184を備えたアダプタバレル172内に配置された2本のメス−オス中心ピン174と176を含む。特定の実施形態では、中心ピン174と176は、同軸ケーブルの中心導体材料(典型的には銅か銀めっきした銅)より硬い金属で作製される。これにより、伝送特性に大きな劣化を起こさずに、何回も接続と切り離しを繰り返すことのできる丈夫なコネクタインタフェースが提供される。特定の実施形態では、中心ピンはベリリウム銅合金で作製し、金メッキする。別法としては、中心ピンは、ステンレススチールなどの鉄合金で作製し、メッキはしてもしなくてもよい。
【0029】
別の実施形態では、アダプタは、同軸ケーブルの寸法からコネクタ標準の寸法まで遷移する。たとえば、セミリジッド同軸ケーブルはしばしば、中心導体の直径がコネクタ標準の中心ピンの直径に近くなるように製造される。中心導体から中心ピンの直径における小さな変化は、一部の用途では許容可能であるが他の用途では許容可能でない。同軸ケーブルの寸法からコネクタインタフェースの寸法への遷移を備えるアダプタを使用することにより、ケーブル端から、ケーブルが取り付けられたデバイスへの伝送特性が改善される。同様に、同軸ケーブルの寸法からコネクタインタフェースの寸法への遷移を備えたアダプタを使用することにより、特定の用途で使用する同軸ケーブルのタイプの選択において大きな設計上の自由を可能にする(すなわち特定のコネクタインタフェース標準)。
【0030】
図5Aは、本発明の別の実施形態によるアダプタ200の等角図である。アダプタ200は2本の同軸ケーブル132と134をコネクタインタフェース202に適合させる。別法としては、アダプタは、2本の同軸ケーブルを有する平衡ケーブルをコネクタインタフェースに適合させる(図1C参照)。アダプタ200は、アダプタ200を操作するためのより大きな把持面を提供する基部204とシェル206を含む。シェル206は同軸ケーブルが基部204に接続される場所も保護する(図5B参照)。コネクタインタフェース202は持ち上がった接地面167を含む。
【0031】
図5Bは、図5Aのアダプタ200の簡単な断面図である。シェル206はコネクタ本体161と第1のスライド可能ナット137を囲む。アダプタのシェル206と本体204は、第2のスライドナット208を締めるか緩める時に、オペレータがつかむ大きな直径の外部を提供することにより、より丈夫なアセンブリを提供する。
【0032】
図6Aは、本発明の一実施形態によるコネクタ本体210の正面図である。コネクタ本体210の面の持ち上がった接地面部分212は、コネクタ本体210のフィールド214の上で選択された高さだけ伸びる。持ち上がった接地面部分は、8の字型か砂時計型であり、同軸の外部導体216と218との間で分離されないので、持ち上がった接地面部分の機械加工が容易になる。持ち上がった接地面部分212は、外側の同軸導体216と218の周囲の嵌合するコネクタ間の圧力を上昇させ(嵌合するコネクタ間の所与の力で)、接地接続性と伝送特性を改善する。
【0033】
図6Bは図6AのA−Aに沿って得た断面図である。持ち上がった接地面部分212は、コネクタ面218のフィールド214の上約0.08mmから約0.5mmの間である。アライメントを容易にし、使用中のバーリング(burring)を低減するために、コネクタ本体210のリムに面取り220を形成する。ピン54は、コネクタ本体210内にあけられた穴に嵌め込まれる。
【0034】
図7は、本発明の別の実施形態によるコネクタ本体230の正面図である。別々の持ち上がった接地面部分232と234が外側の同軸導体236と238を囲む。持ち上がった接地面部分は、フライス加工、および、エッチング、吹付加工、放電加工などの種々の技術を使用して形成される。
【0035】
図8は、従来のパッケージ貫通接続152、154、156、158を有する電子デバイス150を平衡VNA100に接続する、図3Aに示すアダプタアセンブリ130と130’を示す。アダプタアセンブリ130は、平衡ケーブル41からの2本の同軸伝送線路を2本の同軸伝送線路132と134に分離する。分離された同軸伝送線路は、アダプタアセンブリ130の従来の同軸ケーブル端138および140によって従来の同軸パッケージ貫通接続152および154に接続される。別のアダプタアセンブリ130’も同様に、従来の同軸ケーブル端138’および140’によって従来の同軸パッケージ貫通接続156および158を第2の平衡ケーブル41’に接続する。この構成は、従来の差動2ポート電子デバイス上で平衡2ポート測定を行うために使用することもできるし、または、平衡VNAと平衡ケーブルを使用して4ポート電子デバイス上で4ポート測定を行うために使用することもできる。
【0036】
本発明の一実施形態によって構成されたコネクタインタフェースを組み込んだケーブル端を有する平衡ケーブルは、平衡ケーブルが安定しているので、VNAシステムで使用される従来のケーブルに比べて望ましい利点を提供する。VNA100と電子デバイス150の間のほとんどの伝送線路長は、平衡テストケーブル41である。これはコネクタインタフェースを介した平衡を維持し、従来の4ケーブルシステムまたは従来のケーブル端を有する平衡ケーブルに比較すると、テストケーブルが動くことによって測定誤差が導入される可能性が低い。
【0037】
本発明の好ましい実施形態を詳細に示したが、当業者であれば、付随する請求項に示す本発明の範囲から離れることなく、これらの実施形態に対する修正例および適応例も明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1A】パッケージランチに組み込まれた、本発明の実施形態によるコネクタインタフェースを示す簡単な斜視図である。
【図1B】平衡ケーブルの端に組み込まれた、本発明の別の実施形態によるコネクタインタフェースを示す簡単な斜視図である。
【図1C】パッケージランチに組み込まれた本発明の別の実施形態によるコネクタインタフェースを示す簡単な斜視図である。
【図1D】図1Bのコネクタインタフェースに接続された図1Aのコネクタインタフェースを示す断面図である。
【図2A】平衡ケーブルでベクトルネットワークアナライザに結合された本発明によるコネクタインタフェースを伴う電子デバイスを示す図である。
【図2B】本発明の代替の実施形態による平衡ケーブルの端に組み込まれたコネクタインタフェースを示す簡単な斜視図である。
【図3A】パッケージランチに接続されたアダプタアセンブリに組み込まれた、本発明の実施形態によるコネクタインタフェースを示す図である。
【図3B】スライド可能ナットが引っ込んだ図3Aのアダプタアセンブリを示す図である。
【図3C】スライド可能ナットが伸びた図3Aのアダプタアセンブリを示す図である。
【図3D】図3Aのアダプタアセンブリの一部を示す断面図である。
【図4A】本発明の一実施形態によるコネクタ本体に接続されたアダプタを示す等角図である。
【図4B】図4Aのアダプタを示す断面図である。
【図5A】本発明の別の実施形態によるアダプタを示す等角図である。
【図5B】図5Aのアダプタを示す簡単な断面図である。
【図6A】本発明の実施形態によるコネクタ本体の正面図である。
【図6B】図6Aの線A−Aに沿った断面図である。
【図7】本発明の別の実施形態によるコネクタ本体の正面図である。
【図8】従来のパッケージ貫通接続を有する電子デバイスを平衡ベクトルネットワークアナライザへ接続する図3Aに示すアダプタアセンブリを示す図である。
【符号の説明】
【0039】
130:アダプタアセンブリ
132、134:同軸ケーブル
137:スライド可能ナット
141:コネクタ本体
143:Cリング
145:リッジ
147:脚部
149、151:中心ピン
153、155:中心導体
157、159:誘電性スタンドオフ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の同軸伝送線路の第1の中心導体に結合するように構成された第1の中心ピンを有する第1の同軸構造と、第2の同軸伝送線路の第2の中心導体に結合するように構成された第2の中心ピンを有する第2の同軸構造と、を有するコネクタインタフェースと、
前記第1の同軸構造と前記第2の同軸構造とを囲むナットと、
を備えているアダプタ。
【請求項2】
前記ナットがスライド可能ナットである、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記コネクタインタフェースが、
前記第1の同軸構造および前記第2の同軸構造のうちの少なくとも1つを囲む持ち上がった接地面部分と、
フィールド部分と、
を有する面をさらに含んでいる、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記持ち上がった接地面部分が、前記第1の同軸構造および前記第2の同軸構造の各々を囲んでいる、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記持ち上がった接地面部分が、前記面のフィールド部分の上で0.08mmから0.5mm持ち上がっている、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記第1の中心ピンおよび前記第2の中心ピンのうちの少なくとも1つがメスオスタイプの中心ピンである、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項7】
前記第1の中心ピンおよび前記第2の中心ピンのうちの少なくとも1つがメスメスタイプの中心ピンである、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項8】
前記第1の中心導体が第1の材料で作製され、前記第1の中心ピンが第2の材料で作製され、前記第2の材料は前記第1の材料より硬い、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項9】
第2のナットによって前記アダプタに結合されたコネクタ本体をさらに備え、前記第1の同軸伝送線路および前記第2の同軸伝送線路の各々は前記コネクタ本体を通して伸び、前記アダプタに電気結合する、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項10】
前記第2のナットが第2のスライド可能ナットである、請求項9に記載のアダプタ。
【請求項1】
第1の同軸伝送線路の第1の中心導体に結合するように構成された第1の中心ピンを有する第1の同軸構造と、第2の同軸伝送線路の第2の中心導体に結合するように構成された第2の中心ピンを有する第2の同軸構造と、を有するコネクタインタフェースと、
前記第1の同軸構造と前記第2の同軸構造とを囲むナットと、
を備えているアダプタ。
【請求項2】
前記ナットがスライド可能ナットである、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記コネクタインタフェースが、
前記第1の同軸構造および前記第2の同軸構造のうちの少なくとも1つを囲む持ち上がった接地面部分と、
フィールド部分と、
を有する面をさらに含んでいる、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記持ち上がった接地面部分が、前記第1の同軸構造および前記第2の同軸構造の各々を囲んでいる、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記持ち上がった接地面部分が、前記面のフィールド部分の上で0.08mmから0.5mm持ち上がっている、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記第1の中心ピンおよび前記第2の中心ピンのうちの少なくとも1つがメスオスタイプの中心ピンである、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項7】
前記第1の中心ピンおよび前記第2の中心ピンのうちの少なくとも1つがメスメスタイプの中心ピンである、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項8】
前記第1の中心導体が第1の材料で作製され、前記第1の中心ピンが第2の材料で作製され、前記第2の材料は前記第1の材料より硬い、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項9】
第2のナットによって前記アダプタに結合されたコネクタ本体をさらに備え、前記第1の同軸伝送線路および前記第2の同軸伝送線路の各々は前記コネクタ本体を通して伸び、前記アダプタに電気結合する、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項10】
前記第2のナットが第2のスライド可能ナットである、請求項9に記載のアダプタ。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2006−237005(P2006−237005A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−46267(P2006−46267)
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(399117121)アジレント・テクノロジーズ・インク (710)
【氏名又は名称原語表記】AGILENT TECHNOLOGIES, INC.
【住所又は居所原語表記】395 Page Mill Road Palo Alto,California U.S.A.
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(399117121)アジレント・テクノロジーズ・インク (710)
【氏名又は名称原語表記】AGILENT TECHNOLOGIES, INC.
【住所又は居所原語表記】395 Page Mill Road Palo Alto,California U.S.A.
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