広告映像を配信する端末、サーバ、システム、方法及びプログラム
【課題】ユーザの嗜好に、より確実に合致する広告映像を配信する端末、サーバ、システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】サーバ2から配信される本編映像及び広告映像を再生する端末3は、サーバ2から配信された本編映像を再生する本編映像再生部32と、この再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生部33と、ユーザによる広告の選択操作を受け付け、この広告に関連付けられた広告映像の配信をサーバ2に要求する広告要求部34と、その要求した広告映像であって、サーバ2から配信された広告映像を、本編映像再生部32で再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生部35とを備える。
【解決手段】サーバ2から配信される本編映像及び広告映像を再生する端末3は、サーバ2から配信された本編映像を再生する本編映像再生部32と、この再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生部33と、ユーザによる広告の選択操作を受け付け、この広告に関連付けられた広告映像の配信をサーバ2に要求する広告要求部34と、その要求した広告映像であって、サーバ2から配信された広告映像を、本編映像再生部32で再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生部35とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告映像を配信する端末、サーバ、システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、通信ネットワーク、有線ケーブル又は放送電波等を利用して、映画やスポーツ番組等をサーバから端末に配信するサービスが行われている。このようなサービスにおいては、一般的に、番組の本編映像の途中で広告映像が再生される。一般的に、広告映像は、番組の視聴者の嗜好に関わらず一律であり、視聴者の嗜好に合わない広告映像が再生されることもある。そのため、サーバから配信する広告の効果が薄い場合があった。
【0003】
このような問題を解決するため、ユーザ情報の入力を受け付け、このユーザ情報に対応する広告映像を端末に提供するサーバが知られている(例えば、特許文献1参照)。このサーバによると、ユーザの嗜好に合った広告映像を配信し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−71519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このようなサーバであっても、配信される広告映像がユーザの嗜好と確実に合致するとはいえない。また、配信される広告映像がユーザの嗜好と合致しない場合であっても、一定時間は必ず広告映像を視聴しなければならない。
【0006】
本発明は、ユーザの嗜好に、より確実に合致する広告映像を配信する端末、サーバ、システム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0008】
(1) サーバから配信される本編映像及び広告映像を再生する端末であって、本編映像の再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生手段と、ユーザによる選択操作を受け付けた場合に、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生手段とを備える端末。
【0009】
(1)に記載の発明によれば、端末は、本編映像の再生が完了すると、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始し、その後、ユーザによる選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像だけを、再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する。これにより、ユーザにとって視聴したい広告の選択肢を増やすことで、広告提供者の利益を確保しつつ、ユーザの嗜好に、より確実に合致した広告映像だけを再生可能な端末を提供できる。
【0010】
(2) (1)に記載の端末であって、前記広告紹介情報再生手段は、前記広告紹介情報の再生を開始してから一定時間の間に前記選択操作を受け付けない場合は、前記広告紹介情報の再生を終了する端末。
【0011】
(2)に記載の発明によれば、ユーザの嗜好と合致する広告映像がない場合、端末は、一定時間が経過すると、広告映像を再生することなく次の本編映像を再生するので、ユーザのストレスを最小限に抑えることができる。
【0012】
(3) 本編映像の要求を端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を、複数種類の広告を紹介する広告紹介情報とともに前記端末に配信する本編映像・広告紹介情報配信手段と、広告映像の要求を前記端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する広告映像を前記端末に配信する広告映像配信手段とを備えるサーバであって、前記本編映像・広告紹介情報配信手段は、前記端末において前記本編映像の再生の完了後にカタログ形式で再生を開始するための広告紹介情報であって、ユーザからの選択を受け付け可能な広告紹介情報を前記端末に配信し、前記広告映像配信手段は、前記広告映像の要求に対応し、かつ、前記端末で再生する広告映像であって、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生するための広告映像を前記端末に配信するサーバ。
【0013】
(4) 本編映像及び広告映像を配信するサーバと、このサーバから配信される本編映像及び広告映像を再生する端末とを備えるシステムであって、前記サーバは、本編映像の要求を前記端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を、複数種類の広告を紹介する広告紹介情報とともに端末に配信する本編映像・広告紹介情報配信手段を有し、前記端末は、本編映像の再生が完了したことに応じて、前記複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生手段と、前記複数種類の広告のうち、ユーザが選択した広告の配信を前記サーバに要求する広告要求手段とを有し、前記サーバは、前記広告要求手段により要求された広告に関連付けられた広告映像を端末に配信する広告映像配信手段をさらに有し、前記端末は、前記広告映像配信手段により配信された広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生手段をさらに有するシステム。
【0014】
(5) サーバから配信される本編映像及び広告映像を端末で再生する方法であって、前記端末が本編映像の再生を完了したことに応じて、前記端末が、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生工程と、前記端末がユーザによる広告の選択操作を受け付けた場合に、前記端末が、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生工程とを含む方法。
【0015】
(6) サーバから配信される本編映像及び広告映像を端末に再生させるためのプログラムであって、前記端末が本編映像の再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生工程と、前記端末がユーザによる広告の選択操作を受け付けた場合に、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生工程とを前記端末に実行させるためのプログラム。
【0016】
(3)に記載のサーバによれば、当該サーバに係る発明を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。(4)に記載のシステムによれば、当該システムに係る発明を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。(5)に記載の方法によれば、当該方法に係る発明を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。また、(6)記載のプログラムによれば、当該プログラムに係る発明を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザにとって視聴したい広告の選択肢を増やすことで、広告提供者の利益を確保しつつ、ユーザの嗜好に、より確実に合致した広告映像だけを配信する端末、サーバ、システム、方法及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態に係るシステム1を説明するための全体構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る本編映像データベース21を示す図である。
【図3】本実施形態に係る広告紹介情報データベース22を示す図である。
【図4】本実施形態に係る広告映像データベース23を示す図である。
【図5】本実施形態に係るシステム1のフローチャートである。
【図6】図5に続くフローチャートである。
【図7】図6に続くフローチャートである。
【図8】本実施形態に係るシステム1、サーバ2、端末3、方法及びプログラムを実施したときの端末3の画面40での表示例を示す図である。
【図9】図8に続く図である。
【図10】図9に続く図である。
【図11】図10に続く図である。
【図12】図11に続く図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
【0020】
[全体構成]
図1は、本実施形態に係るシステム1、サーバ2及び端末3を説明するための全体構成を示す図である。システム1は、映画やスポーツ番組その他の番組についての本編映像及び広告映像を配信するサーバ2と、このサーバ2と通信ネットワーク、有線ケーブル又は放送電波等により接続され、サーバ2から配信される本編映像及び広告映像を再生する端末3とを備える。端末3は、番組を視聴できる装置であって、サーバ2との間で情報を送受信できる装置であれば、種類を問うものではない。例えば、端末3は、パーソナルコンピュータであってもよいし、サーバ2との間で情報を送受信する機能を有したテレビ受像機であってもよい。また、端末は、番組再生機能を有した携帯電話機、PDAその他の携帯端末であってもよい。
【0021】
まず、サーバ2の構成について説明する。サーバ2は、制御部10と、記憶部20とを備える。制御部10は、サーバ2に係る各機能を統括的に制御する部分であり、端末3から本編映像の要求を受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を広告紹介情報とともに端末3に配信する本編映像・広告紹介情報配信部11を備える。そして、記憶部20は、本編映像のデータがあらかじめ記憶された本編映像データベース21と、広告紹介情報のデータがあらかじめ記憶された広告紹介情報データベース22とを備える。これら本編映像・広告紹介情報配信部11と、本編映像データベース21及び広告紹介情報データベース22とは、本編映像・広告紹介情報配信手段として機能する。
【0022】
本編映像データベース21は、本編映像のデータをあらかじめ記憶したデータベースであり、図2に例示される。本編映像データベース21は、本編映像の大分類を識別するための「本編映像番号(大分類)」フィールドと、本編映像の大分類の内容を示す「本編映像(大分類)」フィールドと、本編映像の小分類を識別するための「本編映像番号(小分類)」フィールドと、本編映像の小分類の内容を示す「本編映像(小分類)」フィールドとを有する。
【0023】
大分類は、本編映像を番組ごとに分けたものであり、本編映像1,2,3・・・が各々1つの番組を構成し、これら本編映像1,2,3・・・を識別するために本編映像番号(大分類)「1」,「2」,「3」・・・を設けている。小分類は、1つの番組を区切りごとに分けたものであり、例えば、本編映像1は、本編映像11,12,13・・・により構成され、これら本編映像11,12,13・・・を識別するために本編映像番号(小分類)「1」,「2」,「3」・・・を設けている。
【0024】
広告紹介情報データベース22は、広告紹介情報のデータをあらかじめ記憶したデータベースであり、図3に例示される。広告紹介情報は、本編映像の区切りごと、すなわち、本編映像の小分類と小分類との間又は本編映像の大分類と大分類との間に複数種類の広告をカタログ形式で紹介するためのものである。カタログ形式とは、複数種類の広告を一群にまとめて、1回又は複数回に分けて一覧形式で、或いはスライドショー形式等の逐次形式で紹介し、ユーザが任意に広告を選択できる形式をいう。
【0025】
広告紹介情報データベース22は、上記した「本編映像番号(大分類)」フィールドと、広告紹介情報を識別するための「広告紹介情報番号」フィールドと、端末3の表示画面での表示位置を示す「表示位置」フィールドと、この表示位置で再生する広告紹介映像の内容を示す「広告紹介映像」フィールドと、この広告紹介映像に対応する広告映像を識別するための「広告映像番号」フィールドとを有する。なお、本実施形態において、広告紹介情報データベース22は、本編映像番号(大分類)をキーの一部として有する例を示したが、これに限られず、本編映像番号(大分類)とは独立したキー構成としてもよい。
【0026】
広告紹介情報番号は、端末3の表示画面における一回の再生で表示する広告紹介映像の一群を識別するものである。なお、当該一群の広告紹介情報は、対応する本編映像番号(大分類)の内容に関連するものを適宜選択したり、配信するユーザの属性に関連するものを適宜選択したりして決定してももよい。これにより、サーバ2は、本編映像の内容に関連する広告紹介情報や、本編映像を視聴すると思われるユーザの属性(性別、年齢、趣味等)に合わせた広告紹介情報を配信することができる。したがって、サーバ2は、ユーザの嗜好にさらに確実に合致した広告映像だけを配信でき得る。
【0027】
なお、本実施形態のように、広告紹介情報番号は、一の本編映像番号(大分類)に対し、異なるものを対応付けてもよいが、上述のように本編映像の内容や視聴するユーザの属性に応じて関連の深いものを複数回対応付けてもよい。このようにすることで、端末3は、ユーザが選択する可能性の高い広告紹介情報を一の本編映像の再生において複数回再生することができる。また、一の本編映像の複数の区切りにおいて、それ以前のユーザの選択に応じて対応付ける広告紹介情報番号を切り換えてもよい。このようにすることで、端末3では、一の本編映像の同一の区切りであっても、それ以前のユーザの広告関連情報の選択により異なる広告紹介映像を再生することができる。
【0028】
表示位置は、端末3の表示画面での表示位置を示すものである。本実施形態では、ユーザが複数の広告紹介映像を一目で視聴できるようにするため、端末3の表示画面を3行×3列の9マスに分割し、上からA行、B行、C行とし、左から1列、2列、3列としている。例えば、表示位置「B2」は、端末3の表示画面を3行×3列に分割した9マスのうち、上から2行目で左から2列目のマスを示す。なお、本実施形態では、端末3の表示画面を9マスに分割し、9種類の広告紹介映像をユーザが一度に視聴できるようにしているが、これに限られない。一回の広告紹介情報の再生において端末3が複数の広告紹介情報を再生可能な方式であれば、例えばスライドショー形式等の逐次形式で再生するものなど様々な方式が適用可能である。また、マスの数、並べ方、形状等が異なる様々な方式が、一回の再生で複数の広告紹介情報を再生可能な範囲、及び、ユーザが任意の広告を選択できる範囲で、選択可能である。
【0029】
広告紹介映像は、広告の内容を紹介するための映像であり、広告映像を要約するものであってもよいし、広告映像と同一であってもよい。また、広告紹介映像は、動画であってもよいし、静止画であってもよい。本実施形態では、本編映像番号(大分類)と、広告紹介情報番号と、表示位置との組合せによって、常に異なる広告紹介映像になるものを例としているが、これに限られるものではない。例えば、上述のように、広告紹介映像1と、広告紹介映像10とを同一にする等、本編映像番号(大分類)と、広告紹介情報番号と、表示位置との組合せによっては、同一の広告紹介映像になる場合を設けてもよい。
【0030】
図1に戻り、制御部10は、さらに、端末3から送信された広告の要求を受け付けたことに応じて、該要求に対応する広告映像を端末3に配信する広告映像配信部12を備える。そして、記憶部20は、広告映像のデータがあらかじめ記憶された広告映像データベース23を備える。これら広告映像配信部12と、広告映像データベース23とは、広告映像配信手段として機能する。
【0031】
サーバ2の説明に続いて、端末3の構成について説明する。端末3では、本編映像・広告紹介情報配信部11から本編映像及び広告紹介情報が配信されると、本編映像の区切りごとに、広告紹介情報として複数の広告紹介映像が再生される。ユーザは、複数の広告紹介映像の中からより詳しい内容を知りたい広告、或いは視聴してみたいと思った広告を選択し、端末3は、その選択操作を受け付けて、当該選択操作を受け付けた広告紹介映像に対応する広告の要求をサーバ2に送信する。広告映像配信部12は、この要求を受け付けたことに応じて、該要求に対応する広告映像であって、再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生するための広告映像を端末3に配信する。なお、当該広告の要求は、端末3がユーザによる選択操作を受け付ける度に行ってもよいがこれに限られず、本編映像を再生中に、次に再生する広告紹介情報に対応する全ての広告映像の要求を行ってもよい。
【0032】
広告映像データベース23は、広告映像のデータをあらかじめ記憶したデータベースであり、図4に例示される。広告映像データベース23は、広告映像を識別するための「広告映像番号」フィールドと、広告映像の内容を示す「広告映像」フィールドとを有する。
【0033】
サーバ2の構成に続き、端末3の構成について説明する。端末3は、制御部30を備え、制御部30は、本編映像(大分類)を要求する本編映像要求部31を備える。本編映像要求部31は、本編映像要求手段として機能する。
【0034】
本編映像要求部31は、1つの番組についての本編映像だけを要求できるものであってもよいし、複数の番組についての本編映像を同時に要求できるものであってもよい。また、本編映像要求部31は、ユーザの選択操作によって特定された本編映像を要求するものであってもよいし、ユーザの選択操作にかかわらず、チャンネルが合わせられたことに応じて、そのチャンネルに対応した本編映像を要求するものであってもよい。
【0035】
また、制御部30は、本編映像・広告紹介情報配信部11から本編映像及び広告紹介情報が配信されたことに応じて、本編映像番号(小分類)の「1」から順に、本編映像番号(小分類)に対応する本編映像(小分類)の再生を開始する本編映像再生部32と、本編映像(小分類)の再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生部33とを備える。また、制御部30は、複数種類の広告のうち、ユーザが選択した広告の配信をサーバ2に要求する広告要求部34と、この要求に応じて広告映像配信部12から配信された広告映像を、本編映像再生部32で再生を完了した本編映像(小分類)の次に再生する本編映像(小分類又は大分類)を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生部35とをさらに備える。本編映像再生部32は、本編映像再生手段として機能し、広告紹介情報再生部33は、広告紹介情報再生手段として機能する。また、広告要求部34は、広告要求手段として機能し、広告挿入・再生部35は、広告挿入・再生手段として機能する。
【0036】
本実施形態では、本編映像の区切りごとに異なる広告紹介映像を再生するため、広告紹介情報再生部33は、本編映像(小分類)の区切りごとに広告紹介情報番号を切り換える広告紹介情報番号切換部(図示せず)を有し、本編映像(小分類)の再生を完了したことに応じて、その切り換えられた広告紹介情報番号に対応する広告紹介情報の再生を開始する。なお、本実施形態とは異なるが、同じ区切りであっても、一定時間ごと(例えば、15秒ごと)又はユーザの選択により異なる広告紹介映像を再生するために、広告紹介情報番号切換部が、同じ区切りであっても、当該一定時間ごと又はユーザの選択により広告紹介情報番号を切り換えるようにしてもよい。
【0037】
そして、本実施形態では、ユーザのストレスを最小限に抑えるため、広告紹介情報再生部33は、広告紹介情報の再生を開始してから一定時間(例えば、60秒)の間に、広告要求部34が広告の選択操作を受け付けない場合は、広告紹介情報の再生を終了し、広告挿入・再生部35が広告映像を再生することなく、本編映像再生部32が次の本編映像(小分類又は大分類)の再生を開始する。
【0038】
[本実施形態のハードウェア及びソフトウェアの構成]
本実施形態のハードウェア及びソフトウェアの構成について説明する。サーバ2及び端末3のハードウェアには、制御装置(制御部)としてのCPUの他、記憶装置(記憶部)、通信装置(通信部)、表示装置(表示部)及び入力装置(入力部)が含まれる。記憶装置(記憶部)としては、例えば、メモリ(RAM、ROM等)、ハードディスクドライブ(HDD)又は光ディスク(CD、DVD等)ドライブ等が挙げられる。通信装置(通信部)としては、例えば、各種有線又は無線インターフェース装置等が挙げられる。表示装置(表示部)としては、例えば、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力装置(入力部)としては、例えば、キーボード、ポインティング・デバイス(マウス等)又はリモコン装置等が挙げられる。
【0039】
サーバ2及び端末3のソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するプログラムやデータが含まれる。プログラムやデータは、記憶装置(記憶部)により記憶され、制御装置(制御部)により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、電磁的方法により配布することも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記録して配布することも可能である。
【0040】
[フローチャート]
図5〜図7は、本実施形態に係るシステム1のフローチャートである。
【0041】
図5のステップS1では、本編映像要求部31は、本編映像(大分類)を要求する。ステップS2では、本編映像・広告紹介情報配信部11は、本編映像要求部31からの要求を受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を広告紹介情報とともに端末3に配信する。本編映像は、本編映像データベース21を参照して抽出される。例えば、本編映像要求部31が本編映像1を要求した場合、本編映像・広告紹介情報配信部11は、本編映像データベース21を参照し、本編映像1を端末3に配信する。また、広告紹介情報は、広告紹介情報データベース22を参照して抽出される。例えば、本編映像要求部31が本編映像1を要求した場合、本編映像・広告紹介情報配信部11は、広告紹介情報データベース22を参照し、本編映像番号(大分類)「1」に対応した広告紹介情報、すなわち、広告紹介情報番号「1」,「2」,・・・に関する情報と、それぞれの広告紹介情報番号を構成する表示位置、広告紹介映像及び対応する広告映像番号の情報とを端末3に配信する。
【0042】
ステップS3では、本編映像再生部32は、本編映像番号(小分類)を「1」にセットする。ステップS4では、広告紹介情報再生部33の広告紹介情報番号切換部(図示せず)は、広告紹介情報番号を「1」にセットする。ステップS5では、本編映像再生部32は、ステップS3の処理でセットした本編映像番号(小分類)に対応する本編映像の再生を開始する。例えば、本編映像要求部31が本編映像1を要求し、本編映像・広告紹介情報配信部11から本編映像1及びこの本編映像1に対応する広告紹介情報が配信された場合、本編映像再生部32は、ステップS3の処理でセットした本編映像番号(小分類)「1」に対応する本編映像11の再生を開始する。
【0043】
ステップS6では、広告紹介情報再生部33は、本編映像再生部32が本編映像(小分類)の再生を完了したことに応じて、ステップS4の処理でセットした広告紹介情報番号に対応する広告紹介情報の再生を開始する。例えば、ステップS4の処理で広告紹介情報番号切換部が広告紹介情報番号を「1」にセットし、その後、本編映像再生部32が本編映像11を再生していた場合、広告紹介情報再生部33は、この本編映像11の再生を完了したことに応じて、ステップS4の処理でセットした広告紹介情報番号「1」に対応する広告紹介情報のカタログ形式での再生を開始する。この場合、広告紹介情報再生部33は、表示画面を3行×3列に分割した9マスのうち、A行の1列目から順に(最上段の左から順に)、広告紹介映像1,2,3を再生し、B行の1列目から順に(中段の左から順に)、広告紹介映像4,5,6を再生し、C行の1列目から順に(下段の左から順に)、広告紹介映像7,8,9を再生する。
【0044】
ステップS7では、制御部30は、広告紹介情報の再生時間を計時するためのタイマ(図示せず)による計時を開始する。
【0045】
図6のステップS8では、制御部30は、タイマによる計時の完了を確認する。具体的には、制御部30は、タイマが一定時間(例えば、60秒)を計時したことを確認する。この判別がYESのときは、制御部30は、処理をステップS9に移し、NOのときは、制御部30は、ステップS8の処理を繰り返す。広告要求部34が広告の配信を要求しても一定時間の経過を待つことにより、広告要求部34は、一定時間の間であれば、複数の広告の配信を要求できる。なお、複数の広告の配信の要求のための処理方式はこれに限られず、広告紹介情報再生部33が、一定時間で再生を完了する広告紹介情報を再生し、当該再生時間中にユーザからの選択操作を受け付けた広告紹介映像に対応する広告映像を全てサーバ2に要求してもよい。
【0046】
ステップS9では、広告要求部34は、一定時間の間にユーザによる選択操作があったか否かを判別する。この判別がYESのときは、広告要求部34は、処理をステップS10に移し、NOのときは、広告要求部34は、処理を図7のステップS14に移す。
【0047】
ステップS10では、広告要求部34は、広告紹介情報再生部33が再生する複数種類の広告紹介映像のうち、ユーザが選択した広告紹介映像に対応する広告の配信をサーバ2に要求する。ステップS11では、広告映像配信部12は、広告要求部34から送信された広告の要求を受け付けたことに応じて、該要求に対応する広告映像を端末3に配信する。広告映像は、広告映像データベース23を参照して抽出される。例えば、本編映像再生部32が本編映像11の再生を完了し、広告紹介情報再生部33が広告紹介情報番号「1」に対応する広告紹介情報(本実施形態では、広告紹介映像1〜9)をカタログ形式で再生している間にユーザが広告紹介映像3を選択して広告要求部34が広告紹介映像3に対応する広告の配信をサーバ2に要求した場合、広告映像配信部12は、該要求に対応する広告映像3を端末3に配信する。
【0048】
ステップS12では、広告挿入・再生部35は、広告映像の再生を開始する。この処理では、広告挿入・再生部35は、制御部30がタイマによる計時の完了を確認したことに応じて、広告映像配信部12から配信された広告映像を、本編映像再生部32で再生を完了した本編映像(小分類)の次に再生する本編映像(小分類又は大分類)を再生する前に挿入して再生する。例えば、広告映像配信部12が広告映像3を端末3に配信した場合、広告挿入・再生部35は、制御部30がタイマによる計時の完了を確認したことに応じて、この広告映像3を、本編映像再生部32で再生を完了した本編映像11の次に再生する本編映像12を再生する前に挿入して再生する。
【0049】
ステップS13では、制御部30は、広告映像の再生の完了を確認し、図7のステップS14に移る。
【0050】
図7のステップS14では、本編映像再生部32は、本編映像番号(小分類)を1加算し、その加算した値をセットする。例えば、本編映像番号(小分類)が「1」であった場合、本編映像再生部32は、本編映像番号(小分類)「1」に1加算し、その加算した値である「2」をセットする。なお、図示は省略するが、本編映像番号(小分類)を加算できないときは、1つのまとまりとしての本編映像(大分類)が完了したことになるので、次に再生する本編映像(大分類)がある場合は、その本編映像(大分類)に対応する本編映像番号(大分類)をセットして、図5のステップS3に移る。一方、次に再生する本編映像(大分類)がない場合は、制御部30は、番組の再生を終了する。
【0051】
ステップS15では、広告紹介情報番号切換部(図示せず)は、広告紹介情報番号を1加算し、その加算した値をセットする。例えば、広告紹介情報番号が「1」であった場合、広告紹介情報番号切換部は、広告紹介情報番号「1」に1加算し、その加算した値である「2」をセットする。なお、図示は省略するが、広告紹介情報番号を加算できないときは、広告紹介情報番号に「1」をセットする。
【0052】
ステップS16では、本編映像再生部32は、ステップS13の処理でセットした本編映像番号(小分類)に対応する本編映像の再生を開始する。例えば、ステップS13の処理でセットした本編映像番号(小分類)が「2」である場合、本編映像再生部32は、この本編映像番号(小分類)「2」に対応する本編映像12の再生を開始する。
【0053】
ステップS17では、本編映像再生部32は、本編映像の再生を完了したことを確認する。ステップS18では、本編映像再生部32は、配信された全ての本編映像の再生を完了したか否かを判別する。この判別がYESのときは、本編映像再生部32は、処理をステップS19に移し、NOのときは、本編映像再生部32は、本フローチャートによる処理を終了する。
【0054】
ステップS19では、広告紹介情報再生部33は、ステップS15の処理でセットした広告紹介情報番号に対応する広告紹介情報の再生を開始する。例えば、ステップS15の処理で広告紹介情報番号切換部が広告紹介情報番号を「2」にセットし、その後、本編映像再生部32が本編映像12を再生していた場合、広告紹介情報再生部33は、この本編映像12の再生を完了したことに応じて、ステップS14の処理でセットした広告紹介情報番号「2」に対応する広告紹介情報のカタログ形式での再生を開始する。この場合、広告紹介情報再生部33は、表示画面を3行×3列に分割した9マスのうち、A行の1列目から順に(最上段の左から順に)、広告紹介映像10,11,12を再生し、B行の1列目から順に(中段の左から順に)、広告紹介映像13,14,15を再生し、C行の1列目から順に(下段の左から順に)、広告紹介映像16,17,18を再生する。なお、広告紹介映像の再生方式はこれに限られず、3行×3列に分割した9マス全ての広告紹介映像の再生を(付随する音声を除いて)同時に並行して行ってもよい。
【0055】
ステップS20では、制御部30は、広告紹介情報の再生時間を計時するためのタイマ(図示せず)による計時を開始し、図6のステップS8に移る。
【0056】
[本実施形態に係るシステム1の実施例]
図8〜図12は、端末3がパーソナルコンピュータである場合に、本実施形態に係るシステム1、サーバ2、端末3、方法及びプログラムを実施したときの端末3の画面40での表示例を示す図である。
【0057】
図8は、ユーザの選択操作により本編映像要求部31から本編映像・広告紹介情報配信部11に対して本編映像(大分類)を要求するための映像の一例を示す図であり、図9は、広告紹介情報配信部11から配信された本編映像の一例を示す図である。図10は、本編映像とともに広告紹介情報配信部11から配信された広告紹介情報の一例を示す図であり、図11は、この広告紹介情報を参照してユーザが広告の選択操作を行い、この選択操作を広告要求部34が受け付けた場合の当該広告に関連付けられた広告映像の一例を示す図である。図12は、図9において再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を示す図である。
【0058】
以下では、図8〜図12について詳細に説明する。
【0059】
まず、図8について説明する。図8は、本編映像(大分類)を要求するための映像の一例を示す図である。画面40には、「本編映像要求サイト」という文字が表示され、この文字の下方には、上から順に「本編映像1」、「本編映像2」、「本編映像3」、「本編映像4」、「本編映像5」という文字が要求ボタン41a〜41eとともに表示されている。また、画面40には、操作の対象を指し示すためのカーソル42が表示されている。ユーザは、端末3のマウス(図示せず)を用いてカーソル42をいずれかの要求ボタン41a〜41eにまで移動させ、当該マウスをクリックする。そうすると、本編映像要求部31は、本編映像・広告紹介情報配信部11に対し、選択した要求ボタン41a〜41eに対応する本編映像(大分類)を要求する。図8の例では、ユーザは、マウスを用いてカーソル42を要求ボタン41aにまで移動させている。そのため、当該マウスをクリックすると、本編映像要求部31は、本編映像・広告紹介情報配信部11に対し、要求ボタン41aに対応する本編映像1を要求する。
【0060】
なお、本実施形態では、端末3がパーソナルコンピュータなので、要求ボタン41a〜41eの選択装置をマウスとしているが、これに限られるものではない。端末3がテレビ受像機であれば、選択装置をリモコンとしてもよいし、端末3の種類にかかわらず、タッチパネルで要求ボタン41a〜41eの選択できるようにしてもよい。
【0061】
次に、図9について説明する。図9は、図8に続く映像であって、広告紹介情報配信部11から配信された本編映像の一例を示す図である。本編映像・広告紹介情報配信部11から本編映像1が配信されると、本編映像再生部32は、まず本編映像番号(小分類)1に対応する本編映像11から再生する。図9は、この本編映像11の一例を示したものである。画面40には、本編映像11として、司会者43とゲスト44とが対談する様子が表示されている。
【0062】
次に、図10について説明する。図10は、図9に続く映像であって、本編映像1とともに広告紹介情報配信部11から配信された広告紹介情報の一例を示す図である。画面40は、3行×3列の9マスに分割され、左上段のマスから右に向けて、ボールとグローブ、ラーメン、カメラが選択ボタン45a〜45cとともに表示されている。そして、左中段のマスから右に向けて、市街地を走る車、高原、犬が選択ボタン45d〜45fとともに表示されている。そして、左下段のマスから右に向けて、住宅、エアコン、オーディオが選択ボタン45g〜45iとともに表示されている。そして、9つのマスの下には、「残り18秒」という文字が表示されている。図8の例では、ユーザは、残り18秒の時点において、カーソル42を選択ボタン45aにまで移動させている。そのため、当該マウスをクリックすると、広告要求部34は、広告映像配信部12に対し、選択ボタン45aに対応する広告映像、すなわち、野球に関連した広告映像を要求する。
【0063】
次に、図11について説明する。図11は、図10に示す図でユーザによって選択された広告に関連付けられた広告映像の一例を示す図である。広告映像配信部12から広告映像が配信されると、広告挿入・再生部35は、その広告映像を、再生を完了した本編映像11の次に再生する本編映像12を再生する前に挿入して再生する。図11は、この広告映像の一例を示したものである。画面40には、広告映像として、野球場において、バッター46が打席に立ち、その左方でキャッチャー47がミットを構える様子が表示されている。
【0064】
次に、図12について説明する。図12は、図11に続く映像であって、図9において再生を完了した本編映像11の次に再生する本編映像12を示す図である。広告挿入・再生部35による広告映像の再生が完了すると、本編映像再生部32は、本編映像11に続く本編映像12を再生する。図12は、この本編映像12の一例を示したものである。画面40には、本編映像12として、テレビカメラがゲスト44に焦点を当てている様子が表示されている。
【0065】
本実施例によると、端末3は、本編映像11の再生が完了すると、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報であって、広告紹介情報番号「1」に対応した9種類の広告を紹介した映像の再生を開始し、その後、ユーザによる選択操作を受け付けた、野球に関連した広告映像だけを、本編映像11の次に再生する本編映像12を再生する前に挿入して再生する。これにより、ユーザにとって視聴したい広告の選択肢を増やすことで、広告提供者の利益を確保しつつ、ユーザの嗜好に、より確実に合致した広告映像だけを再生可能なシステム1、サーバ2、端末3、方法及びプログラムを提供できる。
【0066】
また、本実施例では、端末3は、9種類の広告を紹介した映像の再生を開始してから一定時間(例えば、60秒)の間にユーザの選択操作を受け付けない場合は、この映像の再生を終了する。これにより、ユーザの嗜好と合致する広告映像がない場合、端末3は、一定時間が経過すると、広告映像を再生することなく次の本編映像12を再生するので、ユーザのストレスを最小限に抑えることができる。
【0067】
なお、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0068】
1 システム
2 サーバ
3 端末
10 サーバの制御部
20 サーバの記憶部
30 端末の制御部
33 広告紹介情報再生部
35 広告挿入・再生部
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告映像を配信する端末、サーバ、システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、通信ネットワーク、有線ケーブル又は放送電波等を利用して、映画やスポーツ番組等をサーバから端末に配信するサービスが行われている。このようなサービスにおいては、一般的に、番組の本編映像の途中で広告映像が再生される。一般的に、広告映像は、番組の視聴者の嗜好に関わらず一律であり、視聴者の嗜好に合わない広告映像が再生されることもある。そのため、サーバから配信する広告の効果が薄い場合があった。
【0003】
このような問題を解決するため、ユーザ情報の入力を受け付け、このユーザ情報に対応する広告映像を端末に提供するサーバが知られている(例えば、特許文献1参照)。このサーバによると、ユーザの嗜好に合った広告映像を配信し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−71519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このようなサーバであっても、配信される広告映像がユーザの嗜好と確実に合致するとはいえない。また、配信される広告映像がユーザの嗜好と合致しない場合であっても、一定時間は必ず広告映像を視聴しなければならない。
【0006】
本発明は、ユーザの嗜好に、より確実に合致する広告映像を配信する端末、サーバ、システム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0008】
(1) サーバから配信される本編映像及び広告映像を再生する端末であって、本編映像の再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生手段と、ユーザによる選択操作を受け付けた場合に、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生手段とを備える端末。
【0009】
(1)に記載の発明によれば、端末は、本編映像の再生が完了すると、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始し、その後、ユーザによる選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像だけを、再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する。これにより、ユーザにとって視聴したい広告の選択肢を増やすことで、広告提供者の利益を確保しつつ、ユーザの嗜好に、より確実に合致した広告映像だけを再生可能な端末を提供できる。
【0010】
(2) (1)に記載の端末であって、前記広告紹介情報再生手段は、前記広告紹介情報の再生を開始してから一定時間の間に前記選択操作を受け付けない場合は、前記広告紹介情報の再生を終了する端末。
【0011】
(2)に記載の発明によれば、ユーザの嗜好と合致する広告映像がない場合、端末は、一定時間が経過すると、広告映像を再生することなく次の本編映像を再生するので、ユーザのストレスを最小限に抑えることができる。
【0012】
(3) 本編映像の要求を端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を、複数種類の広告を紹介する広告紹介情報とともに前記端末に配信する本編映像・広告紹介情報配信手段と、広告映像の要求を前記端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する広告映像を前記端末に配信する広告映像配信手段とを備えるサーバであって、前記本編映像・広告紹介情報配信手段は、前記端末において前記本編映像の再生の完了後にカタログ形式で再生を開始するための広告紹介情報であって、ユーザからの選択を受け付け可能な広告紹介情報を前記端末に配信し、前記広告映像配信手段は、前記広告映像の要求に対応し、かつ、前記端末で再生する広告映像であって、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生するための広告映像を前記端末に配信するサーバ。
【0013】
(4) 本編映像及び広告映像を配信するサーバと、このサーバから配信される本編映像及び広告映像を再生する端末とを備えるシステムであって、前記サーバは、本編映像の要求を前記端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を、複数種類の広告を紹介する広告紹介情報とともに端末に配信する本編映像・広告紹介情報配信手段を有し、前記端末は、本編映像の再生が完了したことに応じて、前記複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生手段と、前記複数種類の広告のうち、ユーザが選択した広告の配信を前記サーバに要求する広告要求手段とを有し、前記サーバは、前記広告要求手段により要求された広告に関連付けられた広告映像を端末に配信する広告映像配信手段をさらに有し、前記端末は、前記広告映像配信手段により配信された広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生手段をさらに有するシステム。
【0014】
(5) サーバから配信される本編映像及び広告映像を端末で再生する方法であって、前記端末が本編映像の再生を完了したことに応じて、前記端末が、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生工程と、前記端末がユーザによる広告の選択操作を受け付けた場合に、前記端末が、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生工程とを含む方法。
【0015】
(6) サーバから配信される本編映像及び広告映像を端末に再生させるためのプログラムであって、前記端末が本編映像の再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生工程と、前記端末がユーザによる広告の選択操作を受け付けた場合に、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生工程とを前記端末に実行させるためのプログラム。
【0016】
(3)に記載のサーバによれば、当該サーバに係る発明を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。(4)に記載のシステムによれば、当該システムに係る発明を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。(5)に記載の方法によれば、当該方法に係る発明を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。また、(6)記載のプログラムによれば、当該プログラムに係る発明を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザにとって視聴したい広告の選択肢を増やすことで、広告提供者の利益を確保しつつ、ユーザの嗜好に、より確実に合致した広告映像だけを配信する端末、サーバ、システム、方法及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態に係るシステム1を説明するための全体構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る本編映像データベース21を示す図である。
【図3】本実施形態に係る広告紹介情報データベース22を示す図である。
【図4】本実施形態に係る広告映像データベース23を示す図である。
【図5】本実施形態に係るシステム1のフローチャートである。
【図6】図5に続くフローチャートである。
【図7】図6に続くフローチャートである。
【図8】本実施形態に係るシステム1、サーバ2、端末3、方法及びプログラムを実施したときの端末3の画面40での表示例を示す図である。
【図9】図8に続く図である。
【図10】図9に続く図である。
【図11】図10に続く図である。
【図12】図11に続く図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
【0020】
[全体構成]
図1は、本実施形態に係るシステム1、サーバ2及び端末3を説明するための全体構成を示す図である。システム1は、映画やスポーツ番組その他の番組についての本編映像及び広告映像を配信するサーバ2と、このサーバ2と通信ネットワーク、有線ケーブル又は放送電波等により接続され、サーバ2から配信される本編映像及び広告映像を再生する端末3とを備える。端末3は、番組を視聴できる装置であって、サーバ2との間で情報を送受信できる装置であれば、種類を問うものではない。例えば、端末3は、パーソナルコンピュータであってもよいし、サーバ2との間で情報を送受信する機能を有したテレビ受像機であってもよい。また、端末は、番組再生機能を有した携帯電話機、PDAその他の携帯端末であってもよい。
【0021】
まず、サーバ2の構成について説明する。サーバ2は、制御部10と、記憶部20とを備える。制御部10は、サーバ2に係る各機能を統括的に制御する部分であり、端末3から本編映像の要求を受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を広告紹介情報とともに端末3に配信する本編映像・広告紹介情報配信部11を備える。そして、記憶部20は、本編映像のデータがあらかじめ記憶された本編映像データベース21と、広告紹介情報のデータがあらかじめ記憶された広告紹介情報データベース22とを備える。これら本編映像・広告紹介情報配信部11と、本編映像データベース21及び広告紹介情報データベース22とは、本編映像・広告紹介情報配信手段として機能する。
【0022】
本編映像データベース21は、本編映像のデータをあらかじめ記憶したデータベースであり、図2に例示される。本編映像データベース21は、本編映像の大分類を識別するための「本編映像番号(大分類)」フィールドと、本編映像の大分類の内容を示す「本編映像(大分類)」フィールドと、本編映像の小分類を識別するための「本編映像番号(小分類)」フィールドと、本編映像の小分類の内容を示す「本編映像(小分類)」フィールドとを有する。
【0023】
大分類は、本編映像を番組ごとに分けたものであり、本編映像1,2,3・・・が各々1つの番組を構成し、これら本編映像1,2,3・・・を識別するために本編映像番号(大分類)「1」,「2」,「3」・・・を設けている。小分類は、1つの番組を区切りごとに分けたものであり、例えば、本編映像1は、本編映像11,12,13・・・により構成され、これら本編映像11,12,13・・・を識別するために本編映像番号(小分類)「1」,「2」,「3」・・・を設けている。
【0024】
広告紹介情報データベース22は、広告紹介情報のデータをあらかじめ記憶したデータベースであり、図3に例示される。広告紹介情報は、本編映像の区切りごと、すなわち、本編映像の小分類と小分類との間又は本編映像の大分類と大分類との間に複数種類の広告をカタログ形式で紹介するためのものである。カタログ形式とは、複数種類の広告を一群にまとめて、1回又は複数回に分けて一覧形式で、或いはスライドショー形式等の逐次形式で紹介し、ユーザが任意に広告を選択できる形式をいう。
【0025】
広告紹介情報データベース22は、上記した「本編映像番号(大分類)」フィールドと、広告紹介情報を識別するための「広告紹介情報番号」フィールドと、端末3の表示画面での表示位置を示す「表示位置」フィールドと、この表示位置で再生する広告紹介映像の内容を示す「広告紹介映像」フィールドと、この広告紹介映像に対応する広告映像を識別するための「広告映像番号」フィールドとを有する。なお、本実施形態において、広告紹介情報データベース22は、本編映像番号(大分類)をキーの一部として有する例を示したが、これに限られず、本編映像番号(大分類)とは独立したキー構成としてもよい。
【0026】
広告紹介情報番号は、端末3の表示画面における一回の再生で表示する広告紹介映像の一群を識別するものである。なお、当該一群の広告紹介情報は、対応する本編映像番号(大分類)の内容に関連するものを適宜選択したり、配信するユーザの属性に関連するものを適宜選択したりして決定してももよい。これにより、サーバ2は、本編映像の内容に関連する広告紹介情報や、本編映像を視聴すると思われるユーザの属性(性別、年齢、趣味等)に合わせた広告紹介情報を配信することができる。したがって、サーバ2は、ユーザの嗜好にさらに確実に合致した広告映像だけを配信でき得る。
【0027】
なお、本実施形態のように、広告紹介情報番号は、一の本編映像番号(大分類)に対し、異なるものを対応付けてもよいが、上述のように本編映像の内容や視聴するユーザの属性に応じて関連の深いものを複数回対応付けてもよい。このようにすることで、端末3は、ユーザが選択する可能性の高い広告紹介情報を一の本編映像の再生において複数回再生することができる。また、一の本編映像の複数の区切りにおいて、それ以前のユーザの選択に応じて対応付ける広告紹介情報番号を切り換えてもよい。このようにすることで、端末3では、一の本編映像の同一の区切りであっても、それ以前のユーザの広告関連情報の選択により異なる広告紹介映像を再生することができる。
【0028】
表示位置は、端末3の表示画面での表示位置を示すものである。本実施形態では、ユーザが複数の広告紹介映像を一目で視聴できるようにするため、端末3の表示画面を3行×3列の9マスに分割し、上からA行、B行、C行とし、左から1列、2列、3列としている。例えば、表示位置「B2」は、端末3の表示画面を3行×3列に分割した9マスのうち、上から2行目で左から2列目のマスを示す。なお、本実施形態では、端末3の表示画面を9マスに分割し、9種類の広告紹介映像をユーザが一度に視聴できるようにしているが、これに限られない。一回の広告紹介情報の再生において端末3が複数の広告紹介情報を再生可能な方式であれば、例えばスライドショー形式等の逐次形式で再生するものなど様々な方式が適用可能である。また、マスの数、並べ方、形状等が異なる様々な方式が、一回の再生で複数の広告紹介情報を再生可能な範囲、及び、ユーザが任意の広告を選択できる範囲で、選択可能である。
【0029】
広告紹介映像は、広告の内容を紹介するための映像であり、広告映像を要約するものであってもよいし、広告映像と同一であってもよい。また、広告紹介映像は、動画であってもよいし、静止画であってもよい。本実施形態では、本編映像番号(大分類)と、広告紹介情報番号と、表示位置との組合せによって、常に異なる広告紹介映像になるものを例としているが、これに限られるものではない。例えば、上述のように、広告紹介映像1と、広告紹介映像10とを同一にする等、本編映像番号(大分類)と、広告紹介情報番号と、表示位置との組合せによっては、同一の広告紹介映像になる場合を設けてもよい。
【0030】
図1に戻り、制御部10は、さらに、端末3から送信された広告の要求を受け付けたことに応じて、該要求に対応する広告映像を端末3に配信する広告映像配信部12を備える。そして、記憶部20は、広告映像のデータがあらかじめ記憶された広告映像データベース23を備える。これら広告映像配信部12と、広告映像データベース23とは、広告映像配信手段として機能する。
【0031】
サーバ2の説明に続いて、端末3の構成について説明する。端末3では、本編映像・広告紹介情報配信部11から本編映像及び広告紹介情報が配信されると、本編映像の区切りごとに、広告紹介情報として複数の広告紹介映像が再生される。ユーザは、複数の広告紹介映像の中からより詳しい内容を知りたい広告、或いは視聴してみたいと思った広告を選択し、端末3は、その選択操作を受け付けて、当該選択操作を受け付けた広告紹介映像に対応する広告の要求をサーバ2に送信する。広告映像配信部12は、この要求を受け付けたことに応じて、該要求に対応する広告映像であって、再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生するための広告映像を端末3に配信する。なお、当該広告の要求は、端末3がユーザによる選択操作を受け付ける度に行ってもよいがこれに限られず、本編映像を再生中に、次に再生する広告紹介情報に対応する全ての広告映像の要求を行ってもよい。
【0032】
広告映像データベース23は、広告映像のデータをあらかじめ記憶したデータベースであり、図4に例示される。広告映像データベース23は、広告映像を識別するための「広告映像番号」フィールドと、広告映像の内容を示す「広告映像」フィールドとを有する。
【0033】
サーバ2の構成に続き、端末3の構成について説明する。端末3は、制御部30を備え、制御部30は、本編映像(大分類)を要求する本編映像要求部31を備える。本編映像要求部31は、本編映像要求手段として機能する。
【0034】
本編映像要求部31は、1つの番組についての本編映像だけを要求できるものであってもよいし、複数の番組についての本編映像を同時に要求できるものであってもよい。また、本編映像要求部31は、ユーザの選択操作によって特定された本編映像を要求するものであってもよいし、ユーザの選択操作にかかわらず、チャンネルが合わせられたことに応じて、そのチャンネルに対応した本編映像を要求するものであってもよい。
【0035】
また、制御部30は、本編映像・広告紹介情報配信部11から本編映像及び広告紹介情報が配信されたことに応じて、本編映像番号(小分類)の「1」から順に、本編映像番号(小分類)に対応する本編映像(小分類)の再生を開始する本編映像再生部32と、本編映像(小分類)の再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生部33とを備える。また、制御部30は、複数種類の広告のうち、ユーザが選択した広告の配信をサーバ2に要求する広告要求部34と、この要求に応じて広告映像配信部12から配信された広告映像を、本編映像再生部32で再生を完了した本編映像(小分類)の次に再生する本編映像(小分類又は大分類)を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生部35とをさらに備える。本編映像再生部32は、本編映像再生手段として機能し、広告紹介情報再生部33は、広告紹介情報再生手段として機能する。また、広告要求部34は、広告要求手段として機能し、広告挿入・再生部35は、広告挿入・再生手段として機能する。
【0036】
本実施形態では、本編映像の区切りごとに異なる広告紹介映像を再生するため、広告紹介情報再生部33は、本編映像(小分類)の区切りごとに広告紹介情報番号を切り換える広告紹介情報番号切換部(図示せず)を有し、本編映像(小分類)の再生を完了したことに応じて、その切り換えられた広告紹介情報番号に対応する広告紹介情報の再生を開始する。なお、本実施形態とは異なるが、同じ区切りであっても、一定時間ごと(例えば、15秒ごと)又はユーザの選択により異なる広告紹介映像を再生するために、広告紹介情報番号切換部が、同じ区切りであっても、当該一定時間ごと又はユーザの選択により広告紹介情報番号を切り換えるようにしてもよい。
【0037】
そして、本実施形態では、ユーザのストレスを最小限に抑えるため、広告紹介情報再生部33は、広告紹介情報の再生を開始してから一定時間(例えば、60秒)の間に、広告要求部34が広告の選択操作を受け付けない場合は、広告紹介情報の再生を終了し、広告挿入・再生部35が広告映像を再生することなく、本編映像再生部32が次の本編映像(小分類又は大分類)の再生を開始する。
【0038】
[本実施形態のハードウェア及びソフトウェアの構成]
本実施形態のハードウェア及びソフトウェアの構成について説明する。サーバ2及び端末3のハードウェアには、制御装置(制御部)としてのCPUの他、記憶装置(記憶部)、通信装置(通信部)、表示装置(表示部)及び入力装置(入力部)が含まれる。記憶装置(記憶部)としては、例えば、メモリ(RAM、ROM等)、ハードディスクドライブ(HDD)又は光ディスク(CD、DVD等)ドライブ等が挙げられる。通信装置(通信部)としては、例えば、各種有線又は無線インターフェース装置等が挙げられる。表示装置(表示部)としては、例えば、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力装置(入力部)としては、例えば、キーボード、ポインティング・デバイス(マウス等)又はリモコン装置等が挙げられる。
【0039】
サーバ2及び端末3のソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するプログラムやデータが含まれる。プログラムやデータは、記憶装置(記憶部)により記憶され、制御装置(制御部)により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、電磁的方法により配布することも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記録して配布することも可能である。
【0040】
[フローチャート]
図5〜図7は、本実施形態に係るシステム1のフローチャートである。
【0041】
図5のステップS1では、本編映像要求部31は、本編映像(大分類)を要求する。ステップS2では、本編映像・広告紹介情報配信部11は、本編映像要求部31からの要求を受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を広告紹介情報とともに端末3に配信する。本編映像は、本編映像データベース21を参照して抽出される。例えば、本編映像要求部31が本編映像1を要求した場合、本編映像・広告紹介情報配信部11は、本編映像データベース21を参照し、本編映像1を端末3に配信する。また、広告紹介情報は、広告紹介情報データベース22を参照して抽出される。例えば、本編映像要求部31が本編映像1を要求した場合、本編映像・広告紹介情報配信部11は、広告紹介情報データベース22を参照し、本編映像番号(大分類)「1」に対応した広告紹介情報、すなわち、広告紹介情報番号「1」,「2」,・・・に関する情報と、それぞれの広告紹介情報番号を構成する表示位置、広告紹介映像及び対応する広告映像番号の情報とを端末3に配信する。
【0042】
ステップS3では、本編映像再生部32は、本編映像番号(小分類)を「1」にセットする。ステップS4では、広告紹介情報再生部33の広告紹介情報番号切換部(図示せず)は、広告紹介情報番号を「1」にセットする。ステップS5では、本編映像再生部32は、ステップS3の処理でセットした本編映像番号(小分類)に対応する本編映像の再生を開始する。例えば、本編映像要求部31が本編映像1を要求し、本編映像・広告紹介情報配信部11から本編映像1及びこの本編映像1に対応する広告紹介情報が配信された場合、本編映像再生部32は、ステップS3の処理でセットした本編映像番号(小分類)「1」に対応する本編映像11の再生を開始する。
【0043】
ステップS6では、広告紹介情報再生部33は、本編映像再生部32が本編映像(小分類)の再生を完了したことに応じて、ステップS4の処理でセットした広告紹介情報番号に対応する広告紹介情報の再生を開始する。例えば、ステップS4の処理で広告紹介情報番号切換部が広告紹介情報番号を「1」にセットし、その後、本編映像再生部32が本編映像11を再生していた場合、広告紹介情報再生部33は、この本編映像11の再生を完了したことに応じて、ステップS4の処理でセットした広告紹介情報番号「1」に対応する広告紹介情報のカタログ形式での再生を開始する。この場合、広告紹介情報再生部33は、表示画面を3行×3列に分割した9マスのうち、A行の1列目から順に(最上段の左から順に)、広告紹介映像1,2,3を再生し、B行の1列目から順に(中段の左から順に)、広告紹介映像4,5,6を再生し、C行の1列目から順に(下段の左から順に)、広告紹介映像7,8,9を再生する。
【0044】
ステップS7では、制御部30は、広告紹介情報の再生時間を計時するためのタイマ(図示せず)による計時を開始する。
【0045】
図6のステップS8では、制御部30は、タイマによる計時の完了を確認する。具体的には、制御部30は、タイマが一定時間(例えば、60秒)を計時したことを確認する。この判別がYESのときは、制御部30は、処理をステップS9に移し、NOのときは、制御部30は、ステップS8の処理を繰り返す。広告要求部34が広告の配信を要求しても一定時間の経過を待つことにより、広告要求部34は、一定時間の間であれば、複数の広告の配信を要求できる。なお、複数の広告の配信の要求のための処理方式はこれに限られず、広告紹介情報再生部33が、一定時間で再生を完了する広告紹介情報を再生し、当該再生時間中にユーザからの選択操作を受け付けた広告紹介映像に対応する広告映像を全てサーバ2に要求してもよい。
【0046】
ステップS9では、広告要求部34は、一定時間の間にユーザによる選択操作があったか否かを判別する。この判別がYESのときは、広告要求部34は、処理をステップS10に移し、NOのときは、広告要求部34は、処理を図7のステップS14に移す。
【0047】
ステップS10では、広告要求部34は、広告紹介情報再生部33が再生する複数種類の広告紹介映像のうち、ユーザが選択した広告紹介映像に対応する広告の配信をサーバ2に要求する。ステップS11では、広告映像配信部12は、広告要求部34から送信された広告の要求を受け付けたことに応じて、該要求に対応する広告映像を端末3に配信する。広告映像は、広告映像データベース23を参照して抽出される。例えば、本編映像再生部32が本編映像11の再生を完了し、広告紹介情報再生部33が広告紹介情報番号「1」に対応する広告紹介情報(本実施形態では、広告紹介映像1〜9)をカタログ形式で再生している間にユーザが広告紹介映像3を選択して広告要求部34が広告紹介映像3に対応する広告の配信をサーバ2に要求した場合、広告映像配信部12は、該要求に対応する広告映像3を端末3に配信する。
【0048】
ステップS12では、広告挿入・再生部35は、広告映像の再生を開始する。この処理では、広告挿入・再生部35は、制御部30がタイマによる計時の完了を確認したことに応じて、広告映像配信部12から配信された広告映像を、本編映像再生部32で再生を完了した本編映像(小分類)の次に再生する本編映像(小分類又は大分類)を再生する前に挿入して再生する。例えば、広告映像配信部12が広告映像3を端末3に配信した場合、広告挿入・再生部35は、制御部30がタイマによる計時の完了を確認したことに応じて、この広告映像3を、本編映像再生部32で再生を完了した本編映像11の次に再生する本編映像12を再生する前に挿入して再生する。
【0049】
ステップS13では、制御部30は、広告映像の再生の完了を確認し、図7のステップS14に移る。
【0050】
図7のステップS14では、本編映像再生部32は、本編映像番号(小分類)を1加算し、その加算した値をセットする。例えば、本編映像番号(小分類)が「1」であった場合、本編映像再生部32は、本編映像番号(小分類)「1」に1加算し、その加算した値である「2」をセットする。なお、図示は省略するが、本編映像番号(小分類)を加算できないときは、1つのまとまりとしての本編映像(大分類)が完了したことになるので、次に再生する本編映像(大分類)がある場合は、その本編映像(大分類)に対応する本編映像番号(大分類)をセットして、図5のステップS3に移る。一方、次に再生する本編映像(大分類)がない場合は、制御部30は、番組の再生を終了する。
【0051】
ステップS15では、広告紹介情報番号切換部(図示せず)は、広告紹介情報番号を1加算し、その加算した値をセットする。例えば、広告紹介情報番号が「1」であった場合、広告紹介情報番号切換部は、広告紹介情報番号「1」に1加算し、その加算した値である「2」をセットする。なお、図示は省略するが、広告紹介情報番号を加算できないときは、広告紹介情報番号に「1」をセットする。
【0052】
ステップS16では、本編映像再生部32は、ステップS13の処理でセットした本編映像番号(小分類)に対応する本編映像の再生を開始する。例えば、ステップS13の処理でセットした本編映像番号(小分類)が「2」である場合、本編映像再生部32は、この本編映像番号(小分類)「2」に対応する本編映像12の再生を開始する。
【0053】
ステップS17では、本編映像再生部32は、本編映像の再生を完了したことを確認する。ステップS18では、本編映像再生部32は、配信された全ての本編映像の再生を完了したか否かを判別する。この判別がYESのときは、本編映像再生部32は、処理をステップS19に移し、NOのときは、本編映像再生部32は、本フローチャートによる処理を終了する。
【0054】
ステップS19では、広告紹介情報再生部33は、ステップS15の処理でセットした広告紹介情報番号に対応する広告紹介情報の再生を開始する。例えば、ステップS15の処理で広告紹介情報番号切換部が広告紹介情報番号を「2」にセットし、その後、本編映像再生部32が本編映像12を再生していた場合、広告紹介情報再生部33は、この本編映像12の再生を完了したことに応じて、ステップS14の処理でセットした広告紹介情報番号「2」に対応する広告紹介情報のカタログ形式での再生を開始する。この場合、広告紹介情報再生部33は、表示画面を3行×3列に分割した9マスのうち、A行の1列目から順に(最上段の左から順に)、広告紹介映像10,11,12を再生し、B行の1列目から順に(中段の左から順に)、広告紹介映像13,14,15を再生し、C行の1列目から順に(下段の左から順に)、広告紹介映像16,17,18を再生する。なお、広告紹介映像の再生方式はこれに限られず、3行×3列に分割した9マス全ての広告紹介映像の再生を(付随する音声を除いて)同時に並行して行ってもよい。
【0055】
ステップS20では、制御部30は、広告紹介情報の再生時間を計時するためのタイマ(図示せず)による計時を開始し、図6のステップS8に移る。
【0056】
[本実施形態に係るシステム1の実施例]
図8〜図12は、端末3がパーソナルコンピュータである場合に、本実施形態に係るシステム1、サーバ2、端末3、方法及びプログラムを実施したときの端末3の画面40での表示例を示す図である。
【0057】
図8は、ユーザの選択操作により本編映像要求部31から本編映像・広告紹介情報配信部11に対して本編映像(大分類)を要求するための映像の一例を示す図であり、図9は、広告紹介情報配信部11から配信された本編映像の一例を示す図である。図10は、本編映像とともに広告紹介情報配信部11から配信された広告紹介情報の一例を示す図であり、図11は、この広告紹介情報を参照してユーザが広告の選択操作を行い、この選択操作を広告要求部34が受け付けた場合の当該広告に関連付けられた広告映像の一例を示す図である。図12は、図9において再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を示す図である。
【0058】
以下では、図8〜図12について詳細に説明する。
【0059】
まず、図8について説明する。図8は、本編映像(大分類)を要求するための映像の一例を示す図である。画面40には、「本編映像要求サイト」という文字が表示され、この文字の下方には、上から順に「本編映像1」、「本編映像2」、「本編映像3」、「本編映像4」、「本編映像5」という文字が要求ボタン41a〜41eとともに表示されている。また、画面40には、操作の対象を指し示すためのカーソル42が表示されている。ユーザは、端末3のマウス(図示せず)を用いてカーソル42をいずれかの要求ボタン41a〜41eにまで移動させ、当該マウスをクリックする。そうすると、本編映像要求部31は、本編映像・広告紹介情報配信部11に対し、選択した要求ボタン41a〜41eに対応する本編映像(大分類)を要求する。図8の例では、ユーザは、マウスを用いてカーソル42を要求ボタン41aにまで移動させている。そのため、当該マウスをクリックすると、本編映像要求部31は、本編映像・広告紹介情報配信部11に対し、要求ボタン41aに対応する本編映像1を要求する。
【0060】
なお、本実施形態では、端末3がパーソナルコンピュータなので、要求ボタン41a〜41eの選択装置をマウスとしているが、これに限られるものではない。端末3がテレビ受像機であれば、選択装置をリモコンとしてもよいし、端末3の種類にかかわらず、タッチパネルで要求ボタン41a〜41eの選択できるようにしてもよい。
【0061】
次に、図9について説明する。図9は、図8に続く映像であって、広告紹介情報配信部11から配信された本編映像の一例を示す図である。本編映像・広告紹介情報配信部11から本編映像1が配信されると、本編映像再生部32は、まず本編映像番号(小分類)1に対応する本編映像11から再生する。図9は、この本編映像11の一例を示したものである。画面40には、本編映像11として、司会者43とゲスト44とが対談する様子が表示されている。
【0062】
次に、図10について説明する。図10は、図9に続く映像であって、本編映像1とともに広告紹介情報配信部11から配信された広告紹介情報の一例を示す図である。画面40は、3行×3列の9マスに分割され、左上段のマスから右に向けて、ボールとグローブ、ラーメン、カメラが選択ボタン45a〜45cとともに表示されている。そして、左中段のマスから右に向けて、市街地を走る車、高原、犬が選択ボタン45d〜45fとともに表示されている。そして、左下段のマスから右に向けて、住宅、エアコン、オーディオが選択ボタン45g〜45iとともに表示されている。そして、9つのマスの下には、「残り18秒」という文字が表示されている。図8の例では、ユーザは、残り18秒の時点において、カーソル42を選択ボタン45aにまで移動させている。そのため、当該マウスをクリックすると、広告要求部34は、広告映像配信部12に対し、選択ボタン45aに対応する広告映像、すなわち、野球に関連した広告映像を要求する。
【0063】
次に、図11について説明する。図11は、図10に示す図でユーザによって選択された広告に関連付けられた広告映像の一例を示す図である。広告映像配信部12から広告映像が配信されると、広告挿入・再生部35は、その広告映像を、再生を完了した本編映像11の次に再生する本編映像12を再生する前に挿入して再生する。図11は、この広告映像の一例を示したものである。画面40には、広告映像として、野球場において、バッター46が打席に立ち、その左方でキャッチャー47がミットを構える様子が表示されている。
【0064】
次に、図12について説明する。図12は、図11に続く映像であって、図9において再生を完了した本編映像11の次に再生する本編映像12を示す図である。広告挿入・再生部35による広告映像の再生が完了すると、本編映像再生部32は、本編映像11に続く本編映像12を再生する。図12は、この本編映像12の一例を示したものである。画面40には、本編映像12として、テレビカメラがゲスト44に焦点を当てている様子が表示されている。
【0065】
本実施例によると、端末3は、本編映像11の再生が完了すると、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報であって、広告紹介情報番号「1」に対応した9種類の広告を紹介した映像の再生を開始し、その後、ユーザによる選択操作を受け付けた、野球に関連した広告映像だけを、本編映像11の次に再生する本編映像12を再生する前に挿入して再生する。これにより、ユーザにとって視聴したい広告の選択肢を増やすことで、広告提供者の利益を確保しつつ、ユーザの嗜好に、より確実に合致した広告映像だけを再生可能なシステム1、サーバ2、端末3、方法及びプログラムを提供できる。
【0066】
また、本実施例では、端末3は、9種類の広告を紹介した映像の再生を開始してから一定時間(例えば、60秒)の間にユーザの選択操作を受け付けない場合は、この映像の再生を終了する。これにより、ユーザの嗜好と合致する広告映像がない場合、端末3は、一定時間が経過すると、広告映像を再生することなく次の本編映像12を再生するので、ユーザのストレスを最小限に抑えることができる。
【0067】
なお、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0068】
1 システム
2 サーバ
3 端末
10 サーバの制御部
20 サーバの記憶部
30 端末の制御部
33 広告紹介情報再生部
35 広告挿入・再生部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバから配信される本編映像及び広告映像を再生する端末であって、
本編映像の再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生手段と、
ユーザによる広告の選択操作を受け付けた場合に、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生手段とを備える端末。
【請求項2】
請求項1に記載の端末であって、
前記広告紹介情報再生手段は、前記広告紹介情報の再生を開始してから一定時間の間に前記選択操作を受け付けない場合は、前記広告紹介情報の再生を終了する端末。
【請求項3】
本編映像の要求を端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を、複数種類の広告を紹介する広告紹介情報とともに前記端末に配信する本編映像・広告紹介情報配信手段と、
広告映像の要求を前記端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する広告映像を前記端末に配信する広告映像配信手段とを備えるサーバであって、
前記本編映像・広告紹介情報配信手段は、前記端末において前記本編映像の再生を完了した後にカタログ形式で再生を開始するための広告紹介情報であって、ユーザからの選択を受け付け可能な広告紹介情報を前記端末に配信し、
前記広告映像配信手段は、前記広告映像の要求に対応し、かつ、前記端末で再生する広告映像であって、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生するための広告映像を前記端末に配信するサーバ。
【請求項4】
本編映像及び広告映像を配信するサーバと、このサーバから配信される本編映像及び広告映像を再生する端末とを備えるシステムであって、
前記サーバは、本編映像の要求を前記端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を、複数種類の広告を紹介する広告紹介情報とともに前記端末に配信する本編映像・広告紹介情報配信手段を有し、
前記端末は、本編映像の再生が完了したことに応じて、前記複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生手段と、前記複数種類の広告のうち、ユーザが選択した広告の配信を前記サーバに要求する広告要求手段とを有し、
前記サーバは、前記広告要求手段により要求された広告に関連付けられた広告映像を前記端末に配信する広告映像配信手段をさらに有し、
前記端末は、前記広告映像配信手段により配信された広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生手段をさらに有するシステム。
【請求項5】
サーバから配信される本編映像及び広告映像を端末で再生する方法であって、
前記端末が本編映像の再生を完了したことに応じて、前記端末が、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生工程と、
前記端末がユーザによる広告の選択操作を受け付けた場合に、前記端末が、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生工程とを含む方法。
【請求項6】
サーバから配信される本編映像及び広告映像を端末に再生させるためのプログラムであって、
前記端末が本編映像の再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生工程と、
前記端末がユーザによる広告の選択操作を受け付けた場合に、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生工程とを前記端末に実行させるためのプログラム。
【請求項1】
サーバから配信される本編映像及び広告映像を再生する端末であって、
本編映像の再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生手段と、
ユーザによる広告の選択操作を受け付けた場合に、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生手段とを備える端末。
【請求項2】
請求項1に記載の端末であって、
前記広告紹介情報再生手段は、前記広告紹介情報の再生を開始してから一定時間の間に前記選択操作を受け付けない場合は、前記広告紹介情報の再生を終了する端末。
【請求項3】
本編映像の要求を端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を、複数種類の広告を紹介する広告紹介情報とともに前記端末に配信する本編映像・広告紹介情報配信手段と、
広告映像の要求を前記端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する広告映像を前記端末に配信する広告映像配信手段とを備えるサーバであって、
前記本編映像・広告紹介情報配信手段は、前記端末において前記本編映像の再生を完了した後にカタログ形式で再生を開始するための広告紹介情報であって、ユーザからの選択を受け付け可能な広告紹介情報を前記端末に配信し、
前記広告映像配信手段は、前記広告映像の要求に対応し、かつ、前記端末で再生する広告映像であって、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生するための広告映像を前記端末に配信するサーバ。
【請求項4】
本編映像及び広告映像を配信するサーバと、このサーバから配信される本編映像及び広告映像を再生する端末とを備えるシステムであって、
前記サーバは、本編映像の要求を前記端末から受け付けたことに応じて、該要求に対応する本編映像を、複数種類の広告を紹介する広告紹介情報とともに前記端末に配信する本編映像・広告紹介情報配信手段を有し、
前記端末は、本編映像の再生が完了したことに応じて、前記複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生手段と、前記複数種類の広告のうち、ユーザが選択した広告の配信を前記サーバに要求する広告要求手段とを有し、
前記サーバは、前記広告要求手段により要求された広告に関連付けられた広告映像を前記端末に配信する広告映像配信手段をさらに有し、
前記端末は、前記広告映像配信手段により配信された広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生手段をさらに有するシステム。
【請求項5】
サーバから配信される本編映像及び広告映像を端末で再生する方法であって、
前記端末が本編映像の再生を完了したことに応じて、前記端末が、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生工程と、
前記端末がユーザによる広告の選択操作を受け付けた場合に、前記端末が、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生工程とを含む方法。
【請求項6】
サーバから配信される本編映像及び広告映像を端末に再生させるためのプログラムであって、
前記端末が本編映像の再生を完了したことに応じて、複数種類の広告をカタログ形式で紹介する広告紹介情報の再生を開始する広告紹介情報再生工程と、
前記端末がユーザによる広告の選択操作を受け付けた場合に、該選択操作を受け付けた広告に関連付けられた広告映像を、前記再生を完了した本編映像の次に再生する本編映像を再生する前に挿入して再生する広告挿入・再生工程とを前記端末に実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−181986(P2011−181986A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−41253(P2010−41253)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】
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