説明

座台付き洗面台

【課題】洗面ボウルの下部スペースを固定的な収納スペースとしたり、下部スペースをデッドスペース化することなく、一定の収納スペースを確保しつつも、着座状態で洗面台を使用でき、また着座状態であっても収納スペースに対する物品の出し入れを可能とし、背の低い者であっても洗面ボウルの高さに応じ得る座台付き洗面台を提供する。
【解決手段】座台10付き洗面台20において、洗面ボウル21の下方に設ける下部スペース24に格納可能な座台10を備え、座台10は下部スペース24に格納した状態を保持し得るロック機構15と、着座し得る座面12と、座台10の座面12と洗面ボウル21の下面との間に大腿部2を置き得る十分な間隙を有し、水平方向に引き出し可能な収納箱16,17,18を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面化粧台等の下部スペースに格納自在な可動式収納座台を備える座台付き洗面台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗面ボウルと、この洗面ボウルの下方に設けられた下部スペースとを有する、洗面化粧台等とも呼ばれる洗面台は、下部スペースの前面に、片開き或いは特許文献1に開示されているように、観音開き方式で開放可能に構成される開閉自在な扉が取り付けられたものがあった。特に、特許文献1の洗面台によれば、下部スペース前面の開閉扉を開放しつつ、下部スペースの内底部に取り外し可能に配設される底板を取り外した状態においては、車椅子のまま洗面台に向かうことが可能となるという利点がある。
【0003】
しかしながら、洗面台下方の下部スペースに車椅子を出し入れできるようにすることによって、元々収納スペースとして利用されていた下部スペースを、洗面台の不使用時にはデッドスペース化してしまうという問題があった。そこで、特許文献2には、図15に示すように、洗面ボウル121の直下部に引き出し式の収納箱116を備え、この収納箱116の下方に下部スペース124を開放可能な空間として設定しつつ、可動式で下部スペース124に格納し得、且つ、内部に適宜の物品を収納し得るように構成された座台110を備えて、座台110付き洗面台120とすることによって、下部スペース124のデッドスペース化を避けつつ、足腰の弱い者であっても向き合って着座しながら使用することができるに構成された洗面台120が開示されている。
【0004】
特許文献2に開示されている洗面台120の下部スペース124に格納可能な座台110は、上部が開口した箱状の座台本体111の上部に、前記開口を開放可能に閉塞する座面112が配設され、蓋状に配設された座面112を開放することによって内部に適宜の物品を収納することができるように構成すると共に、座台本体111の前面には、背
凭れ状の前板113が取り付けられ寄り掛かることが可能なように構成されている。
【特許文献1】特開2001−292919号公報
【特許文献2】特開2007−307214号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、住宅用の一般的な洗面台においては標準高さが設定されているので、図15に示す洗面台120のように、洗面ボウル121の直下部に引き出し式の収納箱116を設定すると、これに応じて座台110の高さを低めに設定しなければならなくなり、その分、使用性が低下するという問題があった。
【0006】
また、座台110の内部には、適宜の物品が収納可能になってはいるものの、座面112を退かさなければ座台110の上部の開口を開放することができず、従って、座台110に着座した状態では、物品を出し入れすることができないという問題があった。
そこで、座台110に水平方向に引き出し可能な扉等を設定することも考えられるが、このように設定した場合には、座台110を洗面ボウル121の下方の下部スペース124に格納した状態で座台110の扉等を引き出そうとした場合に、扉等のみならず座台110ごと引き出されてしまうという問題が生じる可能性がある。また、座台からステップを引き出した場合には、子供や背の低い者が前記ステップに乗ることによって洗面ボウルの高さに応じることができるようになるが、座台自在が揺動したり、滑走してしまう畏れがある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みて創作されたものであり、洗面台においてその下方の下部スペースを開放可能な空間としつつ、この下部スペースに格納可能であって、内部に適宜の物品を収納可能な座台を備えることによって、下部スペースを固定的な収納スペースとすることなく、また下部スペースをデッドスペース化することなく、一定の収納スペースを確保しつつも、着座状態で洗面台を使用でき、また着座状態であっても収納スペースに対する物品の出し入れを可能とし、更に、背の低い者であっても洗面ボウルの高さに応じることができる座台付き洗面台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、洗面ボウルと、この洗面ボウルの下方に設けられる下部スペースに格納自在な座台とを有し、この座台は、水平方向に引き出し可能な収納箱とロック機構とを備え、ロック機構は、座台に軸支される連結部材と、この連結部材に連結されロック開閉操作を行う操作レバーと、連結部材に連結され操作レバーに連動するロックピンとを有し、ロック機構により、座台を下部スペースに格納した状態を保持することができ、洗面ボウルの下面と座台の座面との間に間隙を有して着座可能に構成されたことを特徴とする。
【0009】
連結部材の回転軸が、ロックピンと、操作レバーとの間に位置し、操作レバーを上方に持ち上げることで、ロックピンが下がってロック状態が解除されるように構成することが望ましい。
【0010】
操作レバーが座台の幅方向に延びた棒状部材であって、連結部材の回転軸と平行であると、タオルや手拭等を操作レバーに掛けることができるように構成することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、洗面ボウルの下方に、下部スペースのみを設定したことにより、下部スペースの高さを極力高めに設定することが可能になった。これにより、下部スペースに格納可能に構成される座台の高さを好ましい高さに設定しながらも、洗面ボウルの下面と座台の座面との間に、着座するのに必要な間隙を十分に確保することが可能となる。
【0012】
また、座台は、十分に高さを高く設定することができるので、その内部には、適宜の物品等を収納可能な大容量の収納スペースを確保することができる。また、座台は、その内部の収納スペースに対して水平方向から出し入れすることができる収納箱を設定したことにより、下部スペースに座台を格納したままであっても、或いは、座台に着座した状態であっても座台内部の収納スペースに対する物品の出し入れができる。
【0013】
更に、座台には、下部スペースに座台を格納した状態を保持することができるロック機構を設けたことにより、格納状態を保持しながらも簡便に座台の収納箱を水平方向に引き出して使用することができる。従って、座台の揺動や滑走を防止しながら座台の収納箱を出し入れすることが可能となり、例えば、ステップ状に形成された収納箱に乗って洗面作業をする場合には、子供や背が低い者であっても安全に洗面台を使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図1〜図14を参照しながら詳細に説明する。実施形態の座台付き洗面台20は、洗面ボウル21の背面側に立設される鏡22と、可動式であって内部に適宜の物品を出し入れ容易な収納を有する座台10とを備えた洗面台20であって、着座しながら洗面を行うことができ、且つ、収納利用を簡便化するためのものである。
【0015】
本実施形態の座台付き洗面台20は、図1に示すように、洗面ボウル21と、この洗面ボウル21の下方の左右に立設される側面板23,23によって囲繞されて設けられる下部スペース24と、洗面ボウル21の背面側に洗面ボウル21の高さを越えて立設される背面板25と、この背面板25の上部に配設される鏡22とから構成される洗面台20と、洗面台20の下部スペース24に格納可能な座台10とを備える。
【0016】
洗面台20は、上水道(図示省略)と下水道(図示省略)とがそれぞれ配管された洗面所(図示省略)等に固定的に設置されるものである。洗面ボウル21の周縁の後部中央には、上水道に連結された蛇口26が配設される。洗面ボウル21の内底部の中央は、最も高さが低く設定されると共に、下水道に連結された排水口27が形成される。洗面台20の背面側に立設された背面板25は、背面板25の上半部即ち、洗面ボウル21の背面側の周縁の高さ以上の部分に、方形状の鏡22が配設される。洗面ボウル21の下方に設けられる下部スペース24は、洗面ボウル21の高さ位置が標準的な高さになるように設定された左右の側面板23,23と、背面板25の下半部とによって三方が囲繞され、前方側が開放された空間であり、座台10を程良く格納することができるように構成される。
【0017】
座台10は、略直方体状の座台本体11と、座台本体11の上面に設けられる着座可能な座面12と、座面12の前面側の縁部に沿って立設される低い背凭れ状の立設部13と、この立設部13に連結される操作レバー14と、座台10を下部スペース24に格納した状態を保持するためのロック機構15と、座台本体11の内部に引き出し可能に収納される三種類の収納箱16,17,18と、座台本体11の下面に取り付けられるキャスタ19とを備える。座台10の座面12から洗面ボウル21の下面との間には、人1が着座した状態で大腿部2が十分に入るサイズの間隙が設定され、人1が着座することができるように構成される。
【0018】
ロック機構15は、図2に示すように、座台10の座面12の立設部13に軸支される連結部材15aと、この連結部材15aに連結されロック開閉操作を行う操作レバー14と、連結部材15aに連結され操作レバー14に連動するロックピン15cとを有する。連結部材15aは、前後方向に長い板状の部材であり、立設部13の左右の端部付近において、それぞれ座台10の前後方向に連結部材15aの長手方向が向けられて、この長手方向の中央部が座台10の幅方向に延びた回転軸15dによって軸支される。操作レバー14は、座台10の幅方向に延びた棒状部14aを有し、この棒状部14aの両端が棒状部14aに対してそれぞれ略垂直に曲げられて操作レバー部15bを成し、これら左右の操作レバー部15bが、立設部13の前部の両端における高さ方向の中央付近からそれぞれ前方斜め上方に向かって延び上がるように配設される。
【0019】
左右の操作レバー部15bの基端部は、それぞれ前後方向に長い連結部材15aの前端側に、軸体15eによって軸支される。ロックピン15cは、鉛直方向に長い棒状の部材であり、下端部が連結部材15aの後端側に、軸体15fによって軸支される。ロック機構15は、座台10を下部スペース24に格納して定位置に配置した状態で、操作レバー14の棒状部14aを降下させた際に、これに連動してロックピン15cがロックピンホール28に係入することによってロック状態が得られるように構成される。勿論、ロック状態においては、座台10は下部スペース24内の定位置に固定される。このロック状態の解除は、操作レバー14の棒状部14aを持ち上げることに連動してロックピン15cが降下してロックピンホール28から抜けることによってなされる。
【0020】
座台本体11の下面に配設されるキャスタ19は、座台本体11の下面の四つ角部位にそれぞれ一つずつ合計四つ取り付けられ、座台10が前後方向に水平移動し得るように構成される。なお、下部スペース24の下面には、下部スペース24内に座台10を格納した際に、座台10が定位置に格納されるようにするため、図3に示すように、座台ガイド29を設けてもよい。また、座台10の可動は、必ずしも座台本体11の下面に取り付けられるキャスタ19によらなければならないというものではなく、例えば、図4に示すように、座台本体11の下面にはキャスタ19の代わりにスライダ19aを設け、下部スペース24の下面の左右位置から洗面台20の前方に向かってそれぞれ延びるレール状の部材である座台ガイド29aを配設し、この座台ガイド29aに沿って座台本体11の下面のスライダ19aが摺動するように構成することもできる。
【0021】
座台本体11は、内部が下段と上段とに画成される。下段は、広く一区画になっていて、上段は、右側の細長い比較的狭い区画と、左側の比較的広い区画と、の二区画になっている。図5に示すように、座台本体11の内部に引き出し可能に収納される収納箱16,17,18は、下段に位置する第一の収納箱16と、上段右側に位置する第二の収納箱17と、上段左側に位置する第三の収納箱18とから構成される。
【0022】
第一の収納箱16は、座台本体11の下部に収納され、図5に示すように、水平方向に引き出すことができるように構成される。第一の収納箱16は、長方形状の底部と、この底部の周縁から立設される四角い枠状の枠状部とを備え、この枠状部の上部を開放可能に閉止する蓋体16aが配設される。枠状部の前面の中央には、把手16bが取り付けられ、第一の収納箱16を手前に引き出すことができるようになっている。この第一の収納箱16は、枠状部の上部を蓋体16aで閉止している状態においては、蓋体16aの上部に人が乗ることができるように構成され、ステップとしての役割を果たすようになっている。
【0023】
第二の収納箱17及び第三の収納箱18は、前後方向に長い長方形状の底面と、この底面の周縁から立設される四角い枠状部と、この枠状部の前面の中央に取り付けられる把手17a及び18aと、を有する。第二の収納箱17及び第三の収納箱18は、手前に引き出し可能に構成され、収納として利用できるように構成される。
【0024】
第三の収納箱は、変形例として、図6及び図7に示す第三の収納箱18Aのように、長方形状の底部と、この底部の周縁から立設される四角い枠状の枠状部とから構成されてもよい。この枠状部の前面と左側の側面には、それぞれ中央に把手18Aa,18Abが掘り込まれて形成される。この第三の収納箱18Aは、座台本体11の上段左側の区画内に位置する状態から枠状部の前面側の把手18Aaを持って手前側に引き出すことができ、且つ、座台本体11の上段左側の区画内に位置する状態から枠状部の左側面側の把手18Abを持って左側に引き出すこともできるように構成されている。すなわち、座台の側部及び後部のいずれからも引き出し可能である。なお、この第三の収納箱18Aを設定する場合には、座台本体11の上段左側の区画の底部には、前後方向に延びた前後スライドガイド18cと幅方向に延びた左右スライドガイド18dとが交差したスライドガイドを設け、前後及び左右方向における第三の収納箱18Aの摺動をし易くすることが好ましい。
【0025】
第三の収納箱は、別の変形例として、図8及び図9に示す収納箱18Bのように、直角扇形の底部と、この底部の周縁から立設する扇形の枠状の枠状部とから構成され、この扇形の直角部位を鉛直方向に長い軸棒18Baで、座台本体11の上段の左側手前角部に軸支して、この軸棒18Baを中心として、左回転又は右回転させて水平方向に、すなわち座台の側部及び後部のいずれからも引き出し得るように構成することもできる。
【0026】
本実施形態の座台10付き洗面台20は、以上のように構成され、例えば、図10に示すように、座台10の座面12に形成された立設部13に連結される操作レバー14の棒状部14aをタオル3掛けとして利用することができる。また、当該座台10付き洗面台20は、図2及び図11に示すように、操作レバー14の棒状部14aを、上方に持ち上げてロック機構15によるロックを解除して、洗面台20の下部スペース24に格納されていた座台10を手前に引き出すことができるようになっている。更に、手前に引き出した座台10には、図12に示すように、座台10の上面に形成された座面12に人1が着座することが可能であり、座台10の座面12と洗面ボウル21の下面との間に十分な間隙が形成されていることから、洗面台20に向かって着座しながら洗面作業を行い得るように構成されている。
【0027】
また、座台本体11の上段左側に収納された第三の収納箱18は、洗面台20に向かって座台10に着座した状態のままであっても、水平方向に引き出してその内部に収納された適宜の物品を取り出したりして使用することが可能である。特に、座台本体11の上段左側に回転可能に軸支された扇型の第三の収納箱18Bの場合には、図13に示すように、着座状態においては左回転で第三の収納箱18Bを左側面方向に引き出し、座台10を下部スペース24に格納した状態においては、右回転で第三の収納箱18Bを手前方向に引き出して使用し得るようになっている。
【0028】
また、座台本体11の下段に収納された第一の収納箱16は、座台10自体を下部スペース24内に格納した状態をロック機構15によってロックして置きながら手前に引き出すことができ、これによれば、第一の収納箱16を手前に引き出す操作によって、座台10ごと下部スペース24から引き出されてしまうことが防止される上、第一の収納箱16を手前に引き出した状態においては、図14(a)に示すように、この第一の収納箱16の蓋体16aに人1が乗ることが可能であり、従って、子供や背が低い者であっても第一の収納箱16をステップとして利用することによって洗面ボウル21の高さに応じることができるという利点がある。
【0029】
勿論、第一の収納箱16は、図14(b)に示すように、座台本体11から第一の収納箱16を手前に引き出しておきながら蓋体16aを開ければ、第一の収納箱16の内部を収納として利用することが出来るように構成されている。
【0030】
以上説明したように、本発明の座台10付き洗面台20は、洗面ボウル21の下方に下部スペース24を設けて、この下部スペース24に格納可能であって、その内部に水平方向に引き出し可能な収納スペースを設け、ロック機構15によって座台10を下部スペース24に格納した状態を保持し得るように構成したものであって、その主旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。例えば、ロック機構は実施形態の構造に限られず、ばね式、ロック式等の構造を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】(a)は、実施形態の座台付き洗面台の構成を示す斜視図であり、洗面台の下部スペースから座台を引き出す過程を示したものである。(b)は、洗面台の下部スペースから座台を引き出した状態を示す斜視図である。
【図2】(a)は、実施形態の座台を下部スペースに格納した状態の左側面から見た部分透視図であり、ロック機構の構成を示す簡略図である。(b)は、(a)のロック機構部の拡大図である。
【図3】(a)は、座台の可動の一方式を説明する概念図であって、洗面台と座台の斜視図である。(b)は、(a)の座台が座台ガイドによって案内される様子を示す平面透視図である。
【図4】(a)は、座台の可動の別の方式を説明する概念図であって、洗面台と座台の斜視図である。(b)は、(a)の座台が座台ガイドによって案内される様子を示す平面透視図である。
【図5】洗面台の下部スペースに座台を格納した状態で、第一の収納箱を手前に引き出した状態を示す斜視図である。
【図6】(a)は、座台の前方左方に引き出し可能な第三の収納箱を手前に引き出した状態を示す斜視図であり、(b)は(a)の平面透視図である。
【図7】(a)は、座台の前方左方に引き出し可能な第三の収納箱を左側に引き出した状態を示す斜視図であり、(b)は(a)の平面透視図である。
【図8】(a)は、座台の回転式に引き出し可能な第三の収納箱を右回転で手前に引き出した状態を示す斜視図であり、(b)は(a)の平面透視図である。
【図9】(a)は、座台の回転式に引き出し可能な第三の収納箱を左回転で左側に引き出した状態を示す斜視図であり、(b)は(a)の平面透視図である。
【図10】下部スペースに格納された座台の操作レバーの棒状部にタオルを掛けている状態を示す斜視図である。
【図11】下部スペースに格納されていた座台を、人が操作レバーを持ち上げてロックを解除して、手前に引き出している状態を示す簡略斜視図である。
【図12】下部スペースから手前に引き出した座台に、人が着座して洗面ボウルで洗面している状態を示す簡略斜視図である。
【図13】(a)は、下部スペースから手前に引き出した座台に、人が着座しながら扇形の第三の収納箱を左回転させて左側に引き出した状態を示す簡略斜視図である。(b)は、下部スペースに格納された座台の扇形の第三の収納箱を、人が右回転させて手前に引き出した状態を示す簡略斜視図である。
【図14】(a)は、下部スペースに格納された座台の第一の収納箱を手前に引き出して、人がその蓋体の上部に乗って、第一の収納箱をステップとして利用している状態を示す簡略斜視図である。(b)は、下部スペースに格納された座台の第一の収納箱を手前に引き出して、人がその蓋体を開けて、第一の収納箱を収納として利用している状態を示す簡略斜視図である。
【図15】(a)は、従来の座台付き洗面台の斜視図であって、下部スペースに座台を下部スペースに格納している状態を示す図である。(b)は、(a)に示す座台付き洗面台の下部スペースから座台を手前に引き出した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
1 人
2 大腿部
3 タオル
10 座台
11 座台本体
12 座面
13 立設部
14 操作レバー
14a 棒状部
15 ロック機構
15a 連結部材
15b 操作レバー部
15c ロックピン
15d 回転軸
15e 軸体
15f 軸体
16 第一の収納箱
16a 蓋体
16b 把手
17 第二の収納箱
17a 把手
18 第三の収納箱
18a 把手
18b 把手
18c 前後スライドガイド
18d 左右スライドガイド
18A 第三の収納箱
18Aa 軸棒
19 キャスタ
19a スライダ
20 洗面台
21 洗面ボウル
22 鏡
23 側面板
24 下部スペース
25 背面板
26 蛇口
27 排水口
28 ロックピンホール
29 座台ガイド
29a 座台ガイド
110 座台
111 座台本体
112 座面
113 前板
116 収納箱
120 洗面台
121 洗面ボウル
124 下部スペース


【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗面ボウルと、この洗面ボウルの下方に設けられる下部スペースに格納自在な座台とを有し、
上記座台は、水平方向に引き出し可能な収納箱と、ロック機構と、を備え、該ロック機構は、上記座台に軸支される連結部材と、この連結部材に連結されロック開閉操作を行う操作レバーと、上記連結部材に連結され上記操作レバーに連動するロックピンとを有し、
上記ロック機構により、上記座台を上記下部スペースに格納した状態を保持することができ、上記洗面ボウルの下面と上記座台の座面との間に間隙を有して着座可能に構成されたことを特徴とする、座台付き洗面台。
【請求項2】
前記連結部材の回転軸が、前記ロックピンと、前記操作レバーとの間に位置し、操作レバーを上方に持ち上げることで、ロックピンが下がってロック状態が解除されるように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の座台付き洗面台。
【請求項3】
前記操作レバーが、前記座台の幅方向に延びた棒状部材であり、前記連結部材の回転軸と平行であることを特徴とする、請求項1または2に記載の座台付き洗面台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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