説明

廃ゴムタイヤを利用した漁礁の造成

【課題】漁業資源の減少を食い止め、将来の漁獲高の増加に寄与する。産業廃棄物の廃ゴムタイヤの最終処分地として行なうもので、環境問題に対しても寄与する。
【解決手段】枠組材1に廃ゴムタイヤ2を積み込んで離散させぬように廃ゴムタイヤ緊結材3で枠組内の外部に面する一部をロ−プ等で結ぶ。このようにして組み込んだ個体を、個体連結材4にて数多く繋いで、漁礁の団地を造成する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は漁業資源の育成に関するもの。
【背景技術】
【0002】
従来から漁礁としては、廃船を利用したもの、コンクリ−トブロック及び土石等があるが、廃船も油質性物質が滲み出す危険性があり、コンクリ−トブロックは製品が高価であり、土石を利用する場合も、防波堤及び防潮堤の根固め等に利用する場合が多いのであまり望めない。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、漁業に於ける漁獲高は年々減少に転じている。漁船に於ける漁網の高性能化及び魚群探知器による一網打尽の漁業では、将来的に漁獲高の上昇は望めない。今後の漁業は、魚の育成が課題であり、国際的な問題である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明の廃ゴムタイヤを枠内に組み込んだ漁礁用の個体を連結して、漁礁団地の造成を行なう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
「〔図1〕」▲1▼枠組材にて枠を作成する。▲2▼枠内に廃ゴムタイヤを投入し、順序正しく積み込んで行く。▲3▼大小の廃ゴムタイヤがあるので、枠より食み出さないようにロ−プ等で緊結する。
「〔図2〕」▲4▼漁礁団地の造成には多くの個体が必要であるので、個体間を連結材にて固定する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奉する。
【0007】
漁業資源の育成の為、大陸棚の海面より100m以内の海中に漁礁を造成するので、船舶航行には差し支え無い。又、台風及び津波にも海中であるのでその影響は無い。廃ゴムタイヤは産業廃棄物として、その後始末が大変な問題である。種々と創意工夫して再生に向けて尽力されているのが現状であるが、再生に対しては、強度及び引張力が不足し、燃料として燃焼する場合は、ダイオキシン等の発生の問題がある。施設及び設備に多額の経費が必要とされ、廃棄されるタイヤが年々増加の一途であるので、この面の環境問題の解決にも役に立つと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 漁礁の正面図・立面図・断面図である。
【図2】 漁礁の個体を連結した連結図である。
【符号の説明】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
「〔図1〕」個体の製作図であり▲1▼枠組材を使用して組立て1個の個体を製作し、内部に▲2▼廃ゴムタイヤをなるべく間隔を小さくなる様に設置、積み込んでいく。その工程の中で、枠より食み出す場合を考慮して▲3▼廃ゴムタイヤ緊結材で固定する場合も有り得る。
「〔図2〕」は個体を団地に造成した図であり、個体の離散及び崩壊を食い止める為に▲4▼個体連結材にて多数の個体を連結集合して、一大漁礁団地を造成して行く。

【図1】
1 枠組材
2 廃ゴムタイヤ
3 廃ゴムタイヤ緊結材
【図2】
4 個体連結材
【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−34269(P2006−34269A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−240117(P2004−240117)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(596155731)
【Fターム(参考)】