説明

廃トナー回収容器及び画像形成装置

【課題】異なる2つの方向に廃トナーを搬送する部分を有する部材を備えている構成を採用し、この構成において廃トナーの充填率を向上することを可能とする廃トナー回収容器及びこれを有する複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置の提供。
【解決手段】一定方向に回転する廃トナーの搬送部材42は、方向Dに廃トナーを搬送する搬送部42bと、方向Dにおいて搬送部42bより上流側に位置し方向Dと逆の方向Eに廃トナーを搬送する搬送部42cとを有し、廃トナーの受け入れ口41aは、方向D、Eにおける廃トナー回収容器40の中途部に位置しており、搬送部材42は、搬送部42bによる搬送量が、搬送部42cによる搬送量より多い第1の位置から、搬送部42cによる搬送量より少ない第2の位置に変位し、方向Eの下流側端部において、満杯検知手段49により廃トナーの満杯が検知される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に備えられ、クリーニングによって感光体等の像担持体上から除去された廃トナーを収納する廃トナー回収容器及びこれを有するかかる画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、かかる廃トナー回収容器が知られている(たとえば、〔特許文献1〕、〔特許文献2〕参照)。またかかる廃トナー回収容器を備えたかかる画像形成装置が知られている(たとえば、〔特許文献1〕、〔特許文献2〕参照)。
【0003】
かかる廃トナー回収容器において、廃トナーの充填率を向上するため、廃トナーの受け入れ口から受け入れられた廃トナーを内部において均すように搬送するスクリュを有する回転部材を設けた技術が知られている。また、このような技術において、かかる充填率をさらに向上するため、廃トナーの搬送方向が互いに逆の2つのスクリュを設けた回転部材を備え、各スクリュにより、廃トナー回収容器の各端部に向けて廃トナーを搬送するようにした構成が提案されている(たとえば、〔特許文献1〕、〔特許文献2〕参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、かかる構成において、受け入れ口から受け入れられた廃トナーが回転部材に供給される位置にばらつきが生じる場合が生じ得ることが想定され、このような場合には、各スクリュによる廃トナーの搬送量に差が生じて、廃トナー回収容器の一方の端部の充填率が低くなるという問題が生じ得る。
【0005】
本発明は、異なる2つの方向に廃トナーを搬送する部分を有する部材を備えている構成を採用し、この構成において廃トナーの充填率を向上することを可能とする廃トナー回収容器及びこれを有する複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、画像形成装置本体側から廃トナーを受け入れる受け入れ口と、所定方向に回転駆動されることにより前記受け入れ口から受け入れた廃トナーを廃トナー回収容器の内部で搬送する搬送部材とを有し、前記搬送部材は、前記所定方向に回転駆動されることにより第1の方向に廃トナーを搬送する第1の搬送部と、第1の方向において第1の搬送部より上流側に位置し同所定方向に回転駆動されることにより第1の方向と逆の第2の方向に廃トナーを搬送する第2の搬送部と、第1の搬送部と第2の搬送部との境界部分に位置する境界部とを有し、前記受け入れ口は、前記搬送部材による廃トナーの搬送方向における廃トナー回収容器の中途部に位置しており、前記搬送部材は、同搬送部材を第2の方向に変位させる変位手段によって変位されることにより、前記受け入れ口から受け入れた廃トナーの、第1の搬送部による搬送量が第2の搬送部による搬送量より多い第1の位置から、前記受け入れ口から受け入れた廃トナーの、第2の搬送部による搬送量が第1の搬送部による搬送量より多い第2の位置に変位し、第2の方向の下流側端部において、廃トナーの満杯を検知する満杯検知手段により同満杯が検知される廃トナー回収容器及びこれを有する画像形成装置にある。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、画像形成装置本体側から廃トナーを受け入れる受け入れ口と、所定方向に回転駆動されることにより前記受け入れ口から受け入れた廃トナーを廃トナー回収容器の内部で搬送する搬送部材とを有し、前記搬送部材は、前記所定方向に回転駆動されることにより第1の方向に廃トナーを搬送する第1の搬送部と、第1の方向において第1の搬送部より上流側に位置し同所定方向に回転駆動されることにより第1の方向と逆の第2の方向に廃トナーを搬送する第2の搬送部と、第1の搬送部と第2の搬送部との境界部分に位置する境界部とを有し、前記受け入れ口は、前記搬送部材による廃トナーの搬送方向における廃トナー回収容器の中途部に位置しており、前記搬送部材は、同搬送部材を第2の方向に変位させる変位手段によって変位されることにより、前記受け入れ口から受け入れた廃トナーの、第1の搬送部による搬送量が第2の搬送部による搬送量より多い第1の位置から、前記受け入れ口から受け入れた廃トナーの、第2の搬送部による搬送量が第1の搬送部による搬送量より多い第2の位置に変位し、第2の方向の下流側端部において、廃トナーの満杯を検知する満杯検知手段により同満杯が検知されるので、異なる2つの方向に廃トナーを搬送する第1の搬送部と第2の搬送部とを有する搬送部材を備えている構成を採用し、この構成において廃トナーの充填率を向上し、廃トナーの回収量を増加させることが可能な廃トナー回収容器及びこれを有する画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の一例の概略正面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置に廃トナー回収容器が備えられていることを示した概略正面図である。
【図3】図2に示した廃トナー回収容器、この廃トナー回収容器に廃トナーを搬送するダクトの一部、及びかかる廃トナー収容容器の周りの構成の一例の或る状態の概略正面図である。
【図4】図2に示した廃トナー回収容器、この廃トナー回収容器に廃トナーを搬送するダクトの一部、及びかかる廃トナー収容容器の周りの構成の一例の他の状態の概略正面図である。
【図5】図3に示した状態の廃トナー回収容器の他の構成態様の概略正面図である。
【図6】図4に示した状態の廃トナー回収容器の他の構成態様の概略正面図である。
【図7】図1に示した画像形成装置における、廃トナー回収容器に関する制御の一例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に本発明を適用した画像形成装置の概略を示す。画像形成装置100は、カラーレーザプリンタであるが、他のタイプのプリンタ、ファクシミリ、複写機、複写機とプリンタとの複合機等、他の画像形成装置であっても良い。画像形成装置100は、外部から受信した画像情報に対応する画像信号に基づき画像形成処理を行なう。画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の記録媒体として画像形成を行なうことが可能である。
【0010】
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を像形成物質としてのトナーを担持することで形成可能な第1の像担持体としての潜像担持体である感光体たる感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKを平行配設したタンデム構造、言い換えるとタンデム方式を採用している。
【0011】
感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKは、画像形成装置100の本体99の図示しないフレームに回転自在に支持された可撓性を有する第2の像担持体としての中間転写体である無端ベルト状の転写ベルト11の移動方向であって図1において反時計回り方向であるA1方向の上流側からこの順で並んでいる。各符号の数字の後に付されたY、M、C、BKは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒用の部材であることを示している。
【0012】
各感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の画像を形成するための作像ユニットである感光体ユニットとしての画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKに備えられている。
【0013】
感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKは、本体99の内部のほぼ中央部に配設された無端のベルトとして構成された転写ベルト11の外周面側すなわち作像面側に位置している。
【0014】
転写ベルト11は、各感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKに対峙しながら矢印A1方向に移動可能となっている。各感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKに形成された可視像すなわちトナー像は、矢印A1方向に移動する転写ベルト11に対しそれぞれ重畳転写され、その後、記録媒体である記録材としての用紙たる転写紙Sに一括転写されるようになっている。よって画像形成装置100は中間転写方式言い換えると間接転写方式の画像形成装置となっている。したがって画像形成装置100はタンデム型間接転写方式の画像形成装置である。
【0015】
転写ベルト11は、その上側の部分が各感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKに対向しており、この対向した部分が、各感光体ドラム20Y、20M、20C、20BK上のトナー像を転写ベルト11に転写する1次転写部58を形成している。
【0016】
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKに形成されたトナー像が、転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるよう、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKに対向する位置に配設された一次転写手段としての1次転写ローラ12Y、12M、12C、12BKによる電圧印加によって、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
【0017】
転写ベルト11は、ベース層を伸びの少ない材質で構成し、ベース層の表面を平滑性の良い材質によって覆ったコート層とし、ベース層にコート層を重ねて形成した多層構造となっている。ベース層の材質としては、たとえばフッ素樹脂、PVDFシート、ポリイミド系樹脂が挙げられ、本形態ではポリイミドを使用している。コート層の材質としては、たとえばフッ素系樹脂等が挙げられる。
【0018】
転写ベルト11は、その縁部にそれぞれ、寄り止め部材としての図示しない寄り止めガイドを有している。寄り止めガイドは、転写ベルト11がA1方向に回転するときに、主走査方向に対応した、図1における紙面と垂直な幅方向のうちの何れかの方向に偏倚することを防止するために配設されている。寄り止めガイドは、ウレタンゴム製であるが、その他、シリコンゴムなど各種ゴム材料により構成することができる。
【0019】
画像形成装置100は、本体99内に、4つの画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKと、各感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKの下方に対向して配設され、転写ベルト11を備えた転写ユニットである中間転写ユニットとしての転写ベルトユニット10と、図1における転写ベルト11の右側において転写ベルト11に対向して配設された2次転写手段としての2次転写装置5と、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKの上方に対向して配設された潜像形成手段としての光書込みユニットである書き込みユニットとしての露光装置たる光走査装置8とを有している。
【0020】
画像形成装置100はまた、本体99内に、転写ベルト11と2次転写装置5との間の2次転写部57に向けて搬送される転写紙Sを多数枚積載可能な給紙カセットとしての給紙トレイであるシート給送装置61と、シート給送装置61から搬送されてきた転写紙Sを、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、2次転写部57に向けて繰り出すレジストローラ対4と、転写紙Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する図示しないセンサとを有している。
【0021】
画像形成装置100はまた、本体99内に、トナー像を転写された転写紙Sに同トナー像すなわち未定着トナー画像を定着させるための定着手段であるベルト定着方式の定着ユニットとしての定着装置6と、シート給送装置61から送り出された転写紙Sを搬送する搬送ローラ14を備え、転写紙Sの搬送方向において搬送ローラ14より下流側の中途部にレジストローラ対4、定着装置6をこれらの順で配設された給紙路32と、給紙路32の終端に位置し定着済みの転写紙Sである画像出力物を本体99の外部に排出する排出ローラである排紙ローラ対としての排紙ローラ7と、転写ベルトユニット10の下方に配設され、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色の補給用のトナーを充填されたトナーボトル9Y、9M、9C、9BKと、本体99の上側に配設され排出ローラ7により本体99の外部に排出された転写紙Sを積載する排紙部としての排紙トレイ17とを有している。
【0022】
画像形成装置100はまた、本体99内に、各感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKを回転駆動する図示しない駆動手段としての駆動装置と、画像形成装置100の動作全般を制御する図示しないCPU、メモリ等を含む制御手段91と、画像形成装置100に各種の情報の入力を可能とするとともに画像形成装置100の状態に関する情報の表示による出力を可能とした操作パネル92とを有している。
【0023】
画像形成装置100はまた、図2に示すように、本体99内に、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BK、転写ベルトユニット10において後述のようにして生じる廃トナーを収納し蓄積する廃トナー回収容器としての廃トナーボトル40と、廃トナーボトル40に向けて、かかる廃トナーを搬送する、廃トナー搬送ダクト50とを有している。
【0024】
画像形成装置100はまた、本体99内の、廃トナーボトル40の周囲に、廃トナーボトル40の廃トナーの充填率、充填量を向上させるため等に用いられる構成が備えているが、この構成については後述する。
【0025】
転写ベルトユニット10と、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKと、光走査装置8と、定着装置6とは、シート給送装置61の上方に位置する画像形成部を構成している。
【0026】
図1に示すように、転写ベルトユニット10は、転写ベルト11の他に、1次転写バイアスローラとしての1次転写ローラ12Y、12M、12C、12BKと、転写ベルト11を巻き掛けられた、駆動部材である駆動ローラ72と、張架ローラとしてのクリーニング対向ローラ74と、駆動ローラ72及びクリーニング対向ローラ74とともに転写ベルト11を張架する支持ローラとしての張架ローラ75、33と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11表面をクリーニングする中間転写体クリーニング装置であるベルトクリーニング装置としてのクリーニングユニットたる転写クリーニング機構としてのクリーニング装置13とを有している。
【0027】
転写ベルトユニット10はまた、駆動ローラ72を回転駆動する図示しない駆動モータを備えた図示しない駆動系と、1次転写ローラ12Y、12M、12C、12BKにそれぞれ独立して1次転写バイアスを印加する図示しない第1の転写バイアス印加手段としての電源及び制御手段91の一機能として実現された第1の転写バイアス制御手段とを有している。
【0028】
駆動ローラ72、クリーニング対向ローラ74、張架ローラ75、33は、転写ベルト11を回転搬送可能に掛け回した支持ローラとなっている。クリーニング対向ローラ74、張架ローラ75、33は、駆動ローラ72によって回転駆動される転写ベルト11に連れ回りする従動ローラとなっている。1次転写ローラ12Y、12M、12C、12BKは、転写ベルト11をその裏面から感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKに向けて押圧してそれぞれ転写部である1次転写ニップを形成する。この1次転写ニップは、転写ベルト11の、クリーニング対向ローラ74、張架ローラ75の間に張り渡した部分において形成されている。クリーニング対向ローラ74、張架ローラ75は、1次転写ニップを安定化する機能を有する。
【0029】
各1次転写ニップには、1次転写バイアスの影響により、感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKと1次転写ローラ12Y、12M、12C、12BKとの間に1次転写電界が形成される。感光体ドラム20Y、20M、20C、20BK上に形成された各色のトナー像は、この1次転写電界やニップ圧の影響によって転写ベルト11上に1次転写される。
【0030】
駆動ローラ72は、ゴムローラであって、転写ベルト11を介して2次転写装置5を当接されており、2次転写部57を形成している。よって駆動ローラ72は2次転写対向ローラを兼ねている。
クリーニング対向ローラ74は、転写ベルト11に、転写に適した所定の張力を与える加圧部材としてのテンションローラたる機能を有している。
【0031】
クリーニング装置13は、クリーニング対向ローラ74に対向する位置に配設されている。クリーニング装置13は、A1方向において2次転写部57の下流側且つ1次転写部58の上流側の位置で転写ベルト11に当接するように配設されたクリーニングブレード76と、クリーニングブレード76をその内部に収容したケース77とを有している。
【0032】
クリーニング装置13は、転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブレード76で掻き取り、除去して、転写ベルト11をクリーニングするようになっている。転写ベルト11をクリーニングすることにより転写ベルト11から掻き取られ除去された残留トナーは廃トナーとして他の異物とともに廃トナー搬送ダクト50内に至り、廃トナー搬送ダクト50によってその内部において搬送され、廃トナーボトル40に収容される。
転写ベルトユニット10は、本体99に対して一体で着脱可能となっている。
【0033】
シート給送装置61は、転写紙Sを複数枚重ねた転写紙束の状態で収容するものであり、本体99の下部においてトナーボトル9Y、9M、9C、9BKの下方に配設されている。シート給送装置61により、本体99の底部に給紙テーブルたる給紙部としてのペーパーバンク31が形成されている。
【0034】
シート給送装置61は、最上位の転写紙Sの上面に押圧される給紙ローラとしての給送ローラ3を有しており、給送ローラ3が所定のタイミングで反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の転写紙Sを1枚ずつ分離してレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。この点、給紙ローラ3は分離ローラとしても機能する。
シート給送装置61から送り出された転写紙Sは、搬送ローラ14によって給紙路32を搬送されてレジストローラ対4に至り、レジストローラ対4のローラ間に挟まれる。
【0035】
2次転写装置5は、駆動ローラ72に対向して配置されている。2次転写装置5は、駆動ローラ72との間で転写ベルト11を挟むようにして配設され、転写ベルト11との間を通過する転写紙Sに転写ベルト11上のトナー像を転写可能とするための2次転写部材である転写部材としての2次転写ローラ64と、2次転写ローラ64をクリーニングするクリーニング装置65と、2次転写ローラ64を駆動ローラ72に向けて付勢した付勢部材としての図示しないバネとを有している。
【0036】
2次転写ローラ64と、転写ベルト11の2次転写部57近傍の一部とは、給紙路32に臨むように配設されている。2次転写ローラ64は、駆動ローラ72との間で2次転写バイアスを印加する図示しない第2の転写バイアス印加手段としての電源及び制御手段91の一機能として実現された第2の転写バイアス制御手段を接続されている。
【0037】
電源は、2次転写ローラ64に、転写ベルト11上に担持されたトナー像を構成するトナーの帯電極性と逆極性のバイアスを印加する。よって2次転写ローラ64は、電源によるバイアス印加により転写ベルト11上に担持されたトナー像に対する引力を発生させ、これによってかかるトナー像を転写紙S上に静電転写する。この点、2次転写ローラ64は引力ローラとして機能する。
【0038】
クリーニング装置65は、2次転写ローラ64に先端が当接したブレードを主に有しており、2次転写ローラ64に付着した紙粉やトナー等の異物を除去し、2次転写ローラ64をクリーニングするようになっている。なお、2次転写ローラ64をクリーニングすることにより2次転写ローラ64から掻き取られ除去された廃トナーを含む異物も、廃トナー搬送ダクト50を介して廃トナーボトル40に収容されるようにしても良い。
【0039】
2次転写装置5は、トナー像を転写された後の転写紙Sを定着装置6へと搬送するシート搬送機能も有するように、転写部材として無端ベルト状の2次転写ベルトを用いても良い。
【0040】
定着装置6は、第1の加熱手段たる第1の加熱源としての加熱ローラヒータであるヒータ66と、ヒータ66を内部に有する中空の金属ローラである加熱ローラ68と、加熱ローラ68に圧接し圧接部であるニップ部としての定着ニップ70を形成する中空のローラである加圧ローラ69と、加圧ローラ69の内部に配設された第2の加熱手段たる第2の加熱源としての加圧ローラヒータとしてのヒータ84と、定着装置6に備えられた以上の構成を囲繞し内包したケーシングとしての定着ケース85とを有している。
【0041】
定着装置6は、トナー像を担持した転写紙Sを定着ニップ70に挟み込む態様で通すことで、熱と圧力との作用により、転写紙Sに担持されたトナー像を同転写紙Sの表面に定着するようになっている。
【0042】
トナーボトル9Y、9M、9C、9BK内のイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーは、ワックス成分が内部に均一に分散した重合トナーであって、転写ベルト11に付着した際、ワックス成分の外部への析出が少なくなっている。かかる各色のトナーは、図示しない搬送経路を経て、所定の補給量だけ、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKに備えられた現像装置80Y、80M、80C、80BKに補給される。トナーは乾式トナーであるため、現像装置80Y、80M、80C、80BKでは乾式現像方式が採用されている
【0043】
図1に示すように、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKは互いに同様の構成となっている。画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKはそれぞれ、感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKの周囲に、図1中時計方向であるその回転方向B1に沿って、1次転写ローラ12Y、12M、12C、12BKと、クリーニング手段としてのクリーニングユニットたるクリーニング装置71Y、71M、71C、71BKと、除電手段としての除電装置78Y、78M、78C、78BKと、感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKを均一に帯電する帯電手段としての帯電装置79Y、79M、79C、79BKと、2成分現像剤により現像を行う現像手段としての現像装置80Y、80M、80C、80BKとを有している。
【0044】
画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKはそれぞれ、本体99に固定された図示しないガイドレールに沿って本体99に対して引き出し自在であるとともに、本体99に押し込むことが可能であり、本体99に対して着脱自在に設置されたプロセスカートリッジとなっている。プロセスカートリッジとしての画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKはそれぞれ、本体99に押し込むと、画像形成に適した所定の位置に装填され、位置決めされるようになっている。このようにプロセスカートリッジ化することは、交換部品として取り扱うことが可能であるため、メンテナンス性が著しく向上し、大変好ましい。またプロセスカートリッジの要素である各部の寿命が同等とされているため、不要な交換が防止、抑制され、さらに好ましい構成となっている。
【0045】
現像装置80Y、80M、80C、80BKはそれぞれ、トナーボトル9Y、9M、9C、9BKからトナーを補給される図示しないトナーホッパーを有しており、トナーホッパーから供給されたトナーを感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKに付着させて現像を行う。
【0046】
クリーニング装置71Y、71M、71C、71BKはそれぞれ、感光体ドラム20Y、20M、20C、20BK上の残留トナー等の異物を図示しないクリーニングブレードで掻き取り、除去して、感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKをクリーニングするようになっている。感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKをクリーニングすることにより感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKから掻き取られ除去された残留トナーは廃トナーとして他の異物とともに廃トナー搬送ダクト50内に至り、廃トナー搬送ダクト50によってその内部において搬送され、廃トナーボトル40に収容される。
【0047】
廃トナー搬送ダクト50は、図2に示す本体51と、図3に示すように本体51内に配設されたダクトスクリュ52と、ダクトスクリュ52を所定方向に回転駆動する図示しない駆動源としてのモータとを有している。
【0048】
本体51は、図2に示すように、クリーニング装置13、クリーニング装置71Y、71M、71C、71BKに接続され、これらのそれぞれにおいて生じた廃トナー等の異物を受け入れる回収口51A、51Y、51M、51C、51BKと、廃トナーボトル40に接続され、ダクトスクリュ52によって搬送されてきた廃トナー等の異物を図3中に矢印Aで示すように同図において廃トナーボトル40に向けて落下により排出する排出口51Bとを有している。
【0049】
ダクトスクリュ52は、モータによって所定方向に回転駆動されることにより異物を図3中に矢印Bで示すように同図において右側に搬送することで排出口51Bまで搬送する第1スクリュ52aと、モータによって所定方向に回転駆動されることにより異物を図3中に矢印Cで示すように同図において左側に搬送することで排出口51Bまで搬送する第2スクリュ52bとを有している。
【0050】
廃トナーボトル40は、本体99の所定位置に着脱されるようになっている。図2ないし図6の各図においては、廃トナーボトル40が本体99の所定位置に装着された状態を示している。
【0051】
廃トナーボトル40は、図2に示す本体41と、図3に示すように本体41内に配設され廃トナー等の異物を本体41内で搬送する搬送部材としての搬送スクリュ42と、本体41の、排出口51Bに対向する位置に設けられたシャッタ43と、本体41の、図3における右側の側壁に設けられ搬送スクリュ42の搬送力を廃トナー等の異物を介して間接的に受ける弾性部材44と、本体41の、図3における左側の側壁に設けられ搬送スクリュ42の搬送力を廃トナー等の異物を介して間接的に受ける弾性キャップである弾性部材45とを有している。
【0052】
本体99内の、廃トナーボトル40の周囲には、本体41が本体99内の所定位置に装着された状態で搬送スクリュ42を図3の左方向に付勢する付勢部材としての付勢バネである押圧ばね46と、本体41が本体99内の所定位置に装着された状態で通電時に押圧ばね46の付勢力に抗して搬送スクリュ42を同図の右方向に変位させる変位手段としてのソレノイド47とが配設されている。
【0053】
本体99内の、廃トナーボトル40の周囲にはまた、本体41が本体99内の所定位置に装着された状態で、弾性部材44に対向する位置に配設され、弾性部材44の変位量を検知することで本体41内の右側部分において廃トナー等の異物が充満したか否かを検知するための充満検知手段としての変位読み取りセンサであるセンサ48と、本体41が本体99内の所定位置に装着された状態で、弾性部材45に対向する位置に配設され、弾性部材45の変位量を検知することで本体41内において廃トナー等の異物が満杯となったか否かを検知するための満杯検知手段としての変位読み取りセンサであるセンサ49とが配設されている。
【0054】
本体99内の、廃トナーボトル40の周囲にはまた、本体41が本体99内の所定位置に装着された状態で、搬送スクリュ42をその軸周りの所定方向に回転駆動可能となる図示しない搬送部材駆動手段としてのモータを有している。
【0055】
なお、押圧ばね46、ソレノイド47、センサ48、センサ49、モータは、任意の組み合わせで、本体99側でなく、廃トナーボトル40に一体の構成として設けられていても良い。
【0056】
本体41は、廃トナーボトル40が本体99内の所定位置に装着された状態において排出口51Bに対向する位置に形成され、排出口51Bから、すなわち本体99側から、落下の態様で本体41内部に廃トナー等の異物を受け入れる廃トナー落下穴である落下口としての受け入れ口41aを有している。
【0057】
受け入れ口41aは、シャッタ43によって開閉される。受け入れ口41aの径は、排出口51Bの径とほぼ同じであり、シャッタ43が開くと、受け入れ口41aと排出口51Bとは互いに連なる状態となる。
【0058】
廃トナーボトル40が本体99内の所定位置に装着されると、この装着過程でシャッタ43が本体51の排出口51Bの周壁部分に当接して開いていき、装着が完了するとシャッタ43が開いて排出口51Bと受け入れ口41aが連なる。よって本体99の所定位置に装着することによって、廃トナーボトル40は受け入れ口41aが開き、受け入れ口41aから本体41内に、本体99側から排出されてくる廃トナー等の異物を受け入れ可能な状態となる。
廃トナーボトル40を本体99内の所定位置から取り外すと、この取り外し過程でシャッタ43が本体51の排出口51Bの周壁部分から離れていき、これに伴って閉じていき、取り外しが完了するとシャッタ43が受け入れ口41aを閉じ、廃トナーボトル40の内部すなわち本体41の内部を密閉状態とする。よって本体99から取り外されシャッタ43が閉じた状態で、廃トナーボトル40から廃トナー等の異物が漏れることが防止され、運搬等の取り扱いが容易となる。
【0059】
搬送スクリュ42は、廃トナーボトル40が本体99内の所定位置に装着され、モータによって所定方向に回転駆動されることで、本体41内において、受け入れ口41aから受け入れた廃トナー等の異物を、弾性部材44、45が配設された、図3における左右方向の各端部に搬送するものである。
【0060】
そのため、搬送スクリュ42は、モータによって所定方向に回転駆動される、回転中心軸である軸部42aと、軸部42aが所定方向に回転すると廃トナー等の異物を同図における右側である第1の方向Dに搬送するように構成された第1の搬送部としての第1スクリュ42bと、第1の方向Dにおいて第1スクリュ42bより上流側に位置し軸部42aが所定方向に回転すると廃トナー等の異物を第1の方向Dと逆の同図における左側である第2の方向Eに搬送するように構成された第2の搬送部としての第2スクリュ42cと、これら互いに異なる巻き方向を有する第1スクリュ42bと第2スクリュ42cとの間の境界部分に位置する境目である境界部42dとを有している。
【0061】
第1スクリュ42bと第2スクリュ42cとは、軸部42a上に、互いに逆向きに形成されたスパイラル状の突状によって形成されている。第1スクリュ42bのピッチと、第2スクリュ42cのピッチとは、互いに等しく、またスクリュ径も互いに等しくなっており、軸部42aの一回転あたりの廃トナー等の異物の搬送量は、互いに等しくなっている。
【0062】
第1スクリュ42b、第2スクリュ42cは、スパイラル状でなく、軸42aが延在する、搬送スクリュ42による廃トナー等の異物の搬送方向Xに対して傾斜した板状の部材が、搬送方向Xに並設されているものであっても良い。なお、第1の方向Dと第2の方向Eとは、本形態では搬送方向Xに一致し一直線上に並んでいるが、互いに逆方向に廃トナー等の異物を搬送するのであれば、必ずしも一直線上にある必要はない。
【0063】
受け入れ口41aは、搬送方向X言い換えると第1の方向D、第2の方向Eにおける本体41の中途部に位置している。これは、画像形成装置100のレイアウト上の制約を受け、受け入れ口41aを、本体41の、第1の方向Dの下流側端部、あるいは第2の方向Eの下流側端部に配設することが難しいためである。
【0064】
受け入れ口41aがかかる中途部に位置していることから、搬送スクリュ42は、搬送方向Xにおける廃トナーボトル40の全体にわたって廃トナー等の異物による充填率、充填量を向上するために、第1スクリュ42bと第2スクリュ42cとを有し、受け入れ口41aから受け入れた廃トナー等の異物を、第1の方向Dの下流側端部、第2の方向Eの下流側端部のそれぞれに向けて搬送するようになっている。
【0065】
弾性部材44は、ゴム製の部材であって、本体41の、第1の方向Dに垂直な面を構成した側壁に、接着により、固定されている。弾性部材44は、第1スクリュ42bによって搬送されてきた廃トナー等の異物と当接したときに、この当接による圧力を受けて変形するようになっている。弾性部材44の、かかる異物との当接面である被押圧面44aは、第1の方向Dと垂直な面となっており、かかる圧力を受けたときの変形量が大きく、かかる圧力に対する感度が高くなっている。
【0066】
センサ48は、弾性部材44の変形量を光学的に検知するものとなっている。センサ48は、かかる変形量に関する情報を含む信号を、制御手段91に入力する。制御手段91は、かかる信号に基づき、かかる変形量を取得する。制御手段91は、センサ48によって検知されたかかる変形量を、所定の閾値と比較して、かかる変形量が所定量まで増加したか否かを判断する。すなわち、かかる変形量がかかる閾値以上となったか否か、あるいはかかる閾値を超えたか否かを判断し、かかる閾値以上となったと判断したとき、あるいはかかる閾値を超えたと判断したとき、かかる変形量が所定量まで増加したと判断する。本形態では、かかる変形量がかかる閾値以上となったか否かを判断し、かかる閾値以上となったと判断したとき、かかる変形量が所定量まで増加したと判断するようになっている。
【0067】
かかる閾値は、かかる変形量が所定量まで増加したときに本体41の図3における右側の部分すなわち搬送方向Xにおいて第1スクリュ42bが存在する領域、少なくとも受け入れ口41a、排出口51Bの搬送方向Xにおける中心位置Oよりも、第1の方向Dにおいて下流側の領域に、廃トナーを含む異物が充満したことを意味するように、搬送スクリュ42の回転が充満した廃トナーを含む異物によって停止しない範囲で、調整されている。
【0068】
よって、弾性部材44の変形量が所定量まで増加したことがセンサ48によって検知されたときに、センサ48により、本体41の、第1の方向Dの下流側端部において、かかる部分あるいは領域に廃トナーを含む異物が充満したことが検知され、充満検知がなされるようになっている。
【0069】
ソレノイド47は、本体41が本体99内の所定位置に装着された状態で搬送スクリュ42と当接して搬送スクリュ42を第1の方向Dに変位可能となる。制御手段91は、充満検知がなされたときに、ソレノイド47に通電して、搬送スクリュ42を、押圧ばね46の付勢力に抗して、図4に示すように、第1の方向Dの下流側に変位させる。この変位前における搬送スクリュ42の位置を第1の位置とし、変位後における搬送スクリュ42の位置を第2の位置とする。また搬送スクリュ42が第1の位置を占めているときの状態を、搬送スクリュ42、廃トナーボトル40、画像形成装置100の第1の状態とし、搬送スクリュ42が第2の位置を占めているときの状態を、搬送スクリュ42、廃トナーボトル40、画像形成装置100の第2の状態とする。
【0070】
図3に示すように、第1の状態において、境界部42dが搬送方向Xにおいて占める位置Gは、中心位置Oよりも、第1の方向Dにおいて上流側となっている。よって、第1の状態において、第1スクリュ42bによる廃トナー等の異物の搬送量は、第2スクリュ42cによる廃トナー等の異物の搬送量より多くなっている。これは、すでに述べたように、第1スクリュ42bと第2スクリュ42cとで、軸部42aの一回転あたりの廃トナー等の異物の搬送量が互いに等しいためである。
【0071】
よって、第1の状態において、排出口51Bから受け入れ口41aを経て本体41内に落下した廃トナー等の異物は、中心位置Oよりも、弾性部材44が配置された、第1の方向Dの下流側に充満していく。
【0072】
図4に示すように、第2の状態において、位置Gは、中心位置Oよりも、第2の方向Eにおいて上流側となっている。よって、第2の状態において、第2スクリュ42cによる廃トナー等の異物の搬送量は、第1スクリュ42cによる廃トナー等の異物の搬送量より多くなっている。
【0073】
よって、第2の状態において、排出口51Bから受け入れ口41aを経て本体41内に落下した廃トナー等の異物は、中心位置Oよりも、弾性部材45が配置された、第2の方向Eの下流側に充満していく。
【0074】
第1の状態では、すでに、廃トナー等の異物は、少なくとも、中心位置Oよりも第1の方向Dの下流側に充満しているとともに、第2の状態でも、搬送スクリュ42は第1の状態の回転方向と同じ回転方向に回転し、第1スクリュ42bによる第1の方向Dへ向けた搬送が位置Gよりも第1の方向Dにおける下流側で継続される。よって、第2の状態となっても、位置Gよりも第1の方向Dにおける下流側では廃トナー等の異物が充満した状態が保たれるとともに、位置Gよりも第2の方向Eにおける下流側では新たに本体41内に落下してきた廃トナー等の異物が充填されていくことから、廃トナー等の異物は、本体41内の全体に高い充填率で充満していくこととなる。
【0075】
充満検知が一旦なされると、少なくとも搬送スクリュ42が回転駆動され廃トナーを含む異物が搬送されるときには、搬送スクリュ42は、第2の位置を占める状態を維持される。たとえば、画像形成装置100の電源OFF時等には、ソレノイド47への通電も停止されるため、搬送スクリュ42は押圧ばね46の付勢力によって第1の位置を占めることとなるが、制御手段91は、不揮発性メモリに、充満検知がなされた旨を記憶しており、画像形成装置100に電源が投入されると、ソレノイド47への通電を行い、搬送スクリュ42を第1の位置から第2の位置に変位させ、この状態で搬送スクリュ42が回転駆動され廃トナーを含む異物が搬送されるようにする。
【0076】
なお、搬送スクリュ42が第2の位置に変位すると、搬送スクリュ42自身あるいはこれと一体で変位する部材が、廃トナーボトル40又は本体99に備えられた位置決め部材に当接し、ソレノイド47への通電が停止されても第1の位置が維持されるようにしても良く、この場合は、搬送スクリュ42が第2の位置に変位すると制御手段91によりソレノイド47への通電が停止されるように制御することで、ソレノイド47に通電し続けることによる消費電力が削減されるという利点がある。
【0077】
弾性部材45は、ゴム製の部材であって、本体41の、第2の方向Eに垂直な面を構成した側壁に、接着により、固定されている。弾性部材45は、第2スクリュ42cによって搬送されてきた廃トナー等の異物と当接したときに、この当接による圧力を受けて変形するようになっている。弾性部材45の、かかる異物との当接面である被押圧面45aは、第2の方向Eと垂直な面となっており、かかる圧力を受けたときの変形量が大きく、かかる圧力に対する感度が高くなっている。
【0078】
センサ49は、弾性部材45の変形量を光学的に検知するものとなっている。センサ49は、かかる変形量に関する情報を含む信号を、制御手段91に入力する。制御手段91は、かかる信号に基づき、かかる変形量を取得する。制御手段91は、センサ49によって検知されたかかる変形量を、所定の閾値と比較して、かかる変形量が所定量まで増加したか否かを判断する。すなわち、かかる変形量がかかる閾値以上となったか否か、あるいはかかる閾値を超えたか否かを判断し、かかる閾値以上となったと判断したとき、あるいはかかる閾値を超えたと判断したとき、かかる変形量が所定量まで増加したと判断する。
本形態では、かかる変形量がかかる閾値以上となったか否かを判断し、かかる閾値以上となったと判断したとき、かかる変形量が所定量まで増加したと判断するようになっている。
【0079】
かかる閾値は、かかる変形量が所定量まで増加したときに本体41の図3における左側の部分すなわち搬送方向Xにおいて第2スクリュ42cが存在する領域、少なくとも中心位置Oよりも、第2の方向Eにおいて下流側の領域に廃トナーを含む異物が充満したことを意味するように、搬送スクリュ42の回転が充満した廃トナーを含む異物によって停止しない範囲で、調整されている。
【0080】
よって、弾性部材45の変形量が所定量まで増加したことがセンサ49によって検知されたときに、センサ49により、本体41の、第2の方向Eの下流側端部において、かかる部分あるいは領域に廃トナーを含む異物が充満したことが検知される。すでに、センサ48により、本体41の、第1の方向Dの下流側端部、すなわち、少なくとも、中心位置Oよりも第1の方向Dの下流側において充満検知がなされているため、センサ49により、本体41の、第2の方向Eの下流側端部においても充満検知がなされると、本体41の、搬送方向Xにわたる全体に、廃トナーを含む異物が充満したこととなる。よって、第2の方向Eの下流側端部においても充満検知がなされたことにより、廃トナー等の異物による廃トナーボトル40の満杯検知がなされたこととなる。
【0081】
この満杯検知がなされると、制御手段91は、操作パネル92に、廃トナーボトル40が満杯となった旨、あるいはこれに代えて又はこれとともに、廃トナーボトル40を交換すべき旨あるいは廃トナーボトル40の内部を空にすべき旨を表示させる。これにより、ユーザ等に対して、廃トナーボトル40の満杯状態を知らせ、これらの対処を行うべきことを促す報知である満杯報知が行われる。この点、操作パネル92は、満杯報知手段として機能する。
【0082】
廃トナーボトル40が本体99内の所定位置から取り外されると、かかる表示が一旦リセットされるとともに、ソレノイド47への通電が停止されること等により、搬送スクリュ42が第1の位置を占めるようにリセットされる。しかし、廃トナーボトル40が実際には新規のものに交換されずに再度本体99の所定位置にセットされた場合など、廃トナーボトル40内に廃トナー等の異物が充満している場合には、この状態に応じて、再度、搬送スクリュ42が第2の位置に位置決めされ、または、満杯検知がなされて、再度、すでに述べたような表示が行われることとなる。
【0083】
第1の状態における充満検知、第2の状態における満杯検知は、弾性部材44、弾性部材45を用いたいわゆるキャップ方式でなく、搬送スクリュ42の回転トルクをモータにおいて検知するトルク方式によって行っても良いし、画像形成枚数、画像面積率等を用いた推定方式によって行っても良い。しかし、キャップ方式は、推定方式よりも検知精度が高く、また、トルク方式では検知が困難な、搬送スクリュ42の各端部それぞれの位置での検知が容易且つ精度良くに行われる点において優れている。
【0084】
このような構成の画像形成装置100において、カラー画像を形成すべき旨の信号が入力されると、制御手段91において形成すべき所望の画像であるフルカラー画像に対応した画像情報を含む印刷ジョブである画像形成ジョブがメモリに記憶され保持されるとともに、駆動ローラ72が駆動され、転写ベルト11、クリーニング対向ローラ74、張架ローラ75、33が従動回転するとともに、感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKがB1方向に回転駆動される。
【0085】
感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKはそれぞれ、B1方向への回転に伴い、帯電装置79Y、79M、79C、79BKにより表面を所定の極性に一様に帯電され、レーザスキャナである光走査装置8からの、同図の紙面垂直方向に略一致する主走査方向への、上方へ向けた、光変調されたレーザー光の露光走査すなわち照射により、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した静電潜像による潜像を光書き込みによって形成され、この露光工程で形成された静電潜像を現像装置80Y、80M、80C、80BKによりイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーにより現像されて顕像化され、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像によって構成された単色画像が形成される。
【0086】
なお、制御手段91は、光走査装置8を駆動して各色に対応した静電潜像を形成するにあたり、メモリに記憶した画像情報をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の色情報に分解し、各色に分解された単色の画像情報である各色画像情報に基づいて光走査装置8を駆動する。また、画像形成装置100が原稿読取装置を備えた複写機である場合に複写を行う場合には、光走査装置8は、原稿読取装置で読み取った原稿の光像に基づいて露光を行う。光走査装置8はLED等を用いた他の方式で露光を行うものであっても良い。
【0087】
現像による可視像化により得られたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像は、A1方向の最上流側に位置するイエロートナー画像から、マゼンタトナー画像、シアントナー画像、ブラックトナー画像の順で、順次、1次転写ローラ12Y、12M、12C、12BKによって形成される1次転写バイアスにより、A1方向に回転している転写ベルト11上の同じ位置に1次転写され、この1次転写工程により転写ベルト11上にはフルカラーのトナー画像である合成カラー画像が形成され担持される。
【0088】
一方、カラー画像を形成すべき旨の信号の入力に伴い、ペーパーバンク31のシート給送装置61に備えられた給送ローラ3が回転して転写紙Sを繰り出すとともに1枚ずつ分離して給紙路32に送り込み、給紙路32に送り込まれた転写紙Sは搬送ローラ14でさらに搬送され、レジストローラ対4に突き当てられた状態で停止する。
【0089】
転写ベルト11上に重ね合わされた合成カラー画像が転写ベルト11のA1方向の回転に伴って2次転写部57まで移動するタイミングに合わせて、言い換えると給紙タイミングを計られて、レジストローラ対4が回転し、2次転写部57では、合成カラー画像が、2次転写部57に送り込まれた転写紙Sに密着し、2次転写バイアス及びニップ圧の作用によって転写紙Sに一括して2次転写され、この2次転写工程によって転写紙Sに記録される。
【0090】
転写紙Sは2次転写装置5によって搬送されて定着装置6に送り込まれ、定着装置6において加熱ローラ68と加圧ローラ69との間の定着ニップ70すなわち定着部を通過する際、熱と圧力との作用により、担持したトナー像が溶融され、合成カラー画像を定着される。
【0091】
定着装置6を通過した、合成カラー画像を定着済みの転写紙Sは、出力画像を形成された転写紙Sとして、排紙ローラ7を経て本体99外に排出され、本体99の上部の排紙トレイ17上にスタックされる。
【0092】
感光体ドラム20Y、20M、20C、20BKは、転写後に残留した数%の残留トナーである転写残トナーをクリーニング装置71Y、71M、71C、71BKにより表面から除去され、除電装置78Y、78M、78C、78BKによって除電され、表面電位を初期化されて、帯電装置79Y、79M、79C、79BKによる次の帯電に供される。
【0093】
2次転写を終えた2次転写部57通過後の転写ベルト11は、クリーニング装置13に備えられたクリーニングブレード76によって転写後にその表面に残留した転写残トナーを除去されてクリーニングされ、次の転写に備える。
【0094】
クリーニング装置71Y、71M、71C、71BKにより感光体ドラム20Y、20M、20C、20BK表面から除去されて生じた廃トナー等の異物、クリーニング装置13により転写ベルト11表面から除去されて生じた廃トナー等の異物は、廃トナー搬送ダクト50、受け入れ口41aを経て廃トナーボトル40内に収容される。
【0095】
図7に示すように、廃トナーボトル40が比較的初期の状態では第1の状態となっており、搬送スクリュ42の回転駆動が行われて(S1)、本体41内で廃トナー等の異物が搬送されるときに、図3に示したように、ソレノイド47はOFFされており(S2)、廃トナー等の異物は主に第1の方向Dの下流側に搬送される。
【0096】
廃トナー等の異物のこのような搬送に伴い、弾性部材44の変位量が閾値以上となって充満検知がなされる(S3)と、ソレノイド47がONされ(S4)、搬送スクリュ42が第1の方向Dの上流側に変位されて(S5)、図4に示したように、第2の状態となり、廃トナー等の異物は主に第2の方向Eの下流側に搬送される。
【0097】
廃トナー等の異物のこのような搬送に伴い、弾性部材45の変位量が閾値以上となって満杯検知がなされる(S6)と、搬送スクリュ42の回転駆動が停止されて廃トナー等の異物の搬送が停止される(S7)とともに、画像形成が停止され、すでに述べた満杯報知が行われる(S8)。
【0098】
以上述べた形態においては、第1の状態においては位置Gが中心位置Oよりも第1の方向Dの上流側に位置し、第2の状態においては位置Gが中心位置Oよりも第2の方向Eの上流側に位置しているが、これは、第1の状態において、第1スクリュ42bによる廃トナー等の異物の搬送量を、第2スクリュ42cによる廃トナー等の異物の搬送量より多くするとともに、第2の状態において、第2スクリュ42cによる廃トナー等の異物の搬送量を、第1スクリュ42bによる廃トナー等の異物の搬送量より多くするためである。
【0099】
第1の状態において、第1スクリュ42bによる廃トナー等の異物の搬送量を、第2スクリュ42cによる廃トナー等の異物の搬送量より多くするという観点からは、図5に示すように、第1の状態において、位置Gを、搬送方向Xにおいて受け入れ口41aが占める領域よりも第1の方向Dにおける上流側か、同領域の第1の方向Dにおける上流側端部位置に一致する位置を占めるようにし、第1の状態では搬送方向Xにおいて受け入れ口41aが占める全領域を第1スクリュ42bが占め、第1スクリュ42bのみによって第1の方向Dのみに廃トナー等の異物を搬送するようにすることが好ましい。
【0100】
このようにすれば、搬送方向Xにおいて、搬送スクリュ42に供給される、言い換えると落下してくる廃トナー等の異物の量にばらつきがあっても、廃トナー等の異物の全量が第1スクリュ42bによって搬送され、第1の方向Dの下流側において必ず先に廃トナー等の異物が充満することとなり、弾性部材44を用いた充満検知よりも先に弾性部材45を用いた満杯検知が生じることが回避されることと相俟って、充填率、充填量が向上する。
【0101】
第2の状態において、第2スクリュ42cによる廃トナー等の異物の搬送量を、第1スクリュ42bによる廃トナー等の異物の搬送量より多くするという観点からは、図6に示すように、第2の状態において、位置Gを、搬送方向Xにおいて受け入れ口41aが占める領域よりも第2の方向Eにおける上流側か、同領域の第2の方向Eにおける上流側端部位置に一致する位置を占めるようにし、第2の状態では搬送方向Xにおいて受け入れ口41aが占める全領域を第2スクリュ42cが占め、第2スクリュ42cのみによって第2の方向Eのみに廃トナー等の異物を搬送するようにすることが好ましい。
【0102】
このようにすれば、搬送方向Xにおいて、搬送スクリュ42に供給される、言い換えると落下してくる廃トナー等の異物の量にばらつきがあっても、廃トナー等の異物の全量が第2スクリュ42cによって搬送され、第1の方向Dに廃トナー等の異物が搬送されることが回避される。そのため、第2の状態においてはすでに廃トナー等の異物が充満している、搬送スクリュ42の第1の方向Dの下流側端部分における廃トナー等の圧力が過剰となって搬送スクリュ42の回転負荷が過剰となり搬送スクリュ42が回転しなくなるという不具合が防止される。また第2の方向Eへの廃トナー等の異物の搬送効率が高く、充填率、充填量が向上するという利点が得られる。
【0103】
以上は、第1スクリュ42bと第2スクリュ42cとで、軸部42aの一回転あたりの廃トナー等の異物の搬送量が互いに等しい場合について説明したが、位置Gを、第1の状態において図5に示した位置とし、第2の状態において図6に示した位置とすれば、第1スクリュ42bと、第2スクリュ42cとで、軸部42aの一回転あたりの廃トナー等の異物の搬送量が互いに等しくなくてもよい。
【0104】
これは、この場合は、第1スクリュ42bと第2スクリュ42cとでの、軸部42aの一回転あたりの廃トナー等の異物の搬送量の関係によらず、第1の状態において第1スクリュ42bによる搬送量が第2スクリュ42cによる搬送量より多くなり、第2の状態において第2スクリュ42cによる搬送量が第1スクリュ42bによる搬送量より多くなるため、まず弾性部材44を用いた充満検知が行われ、次に弾性部材45を用いた満杯検知が行われることとなって、廃トナーボトル40の充填率、充填量が良好となるためである。
【0105】
第1の状態において第1スクリュ42bによる搬送量が第2スクリュ42cによる搬送量より多くなり、第2の状態において第2スクリュ42cによる搬送量が第1スクリュ42bによる搬送量より多くなるのであれば、第1スクリュ42bと第2スクリュ42cとでの、軸部42aの一回転あたりの廃トナー等の異物の搬送量の関係にかかわらず、第1の状態、第2の状態で、位置Gは、搬送方向Xにおいて受け入れ口41aが占める領域内の位置言い換えると受け入れ口41aの直下位置を占めるようにしても良い。
【0106】
なお、軸部42aの一回転あたりの廃トナー等の異物の搬送量は、スクリュや斜板等のピッチ、径を調整することによって調整可能である。第1の搬送部、第2の搬送部は、それぞれの搬送方向すなわち第1の方向、第2の方向を保つのであれば、第1の搬送部の一部、第2の搬送部の一部に、逆向きのスクリュや斜板を備えていても良い。
【0107】
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0108】
たとえば、弾性部材44は、搬送方向Xにおける受け入れ口41aの配置位置から外れ、廃トナー等の異物が落下してくる位置を避けた位置であって、第1の状態において第1スクリュ42bによって廃トナー等の異物が搬送されて来る領域であれば、上述の位置と異なる位置に配設しても良い。同様に、弾性部材45は、搬送方向Xにおける受け入れ口41aの配置位置から外れ、廃トナー等の異物が落下してくる位置を避けた位置であって、第2の状態において第2スクリュ42cによって廃トナー等の異物が搬送されて来る領域であれば、上述の位置と異なる位置に配設しても良い。
【0109】
本発明を適用する画像形成装置は、タンデム型であっても、上述した間接転写方式でなく、直接転写方式を採用可能である。また、画像形成装置は、いわゆるタンデム方式の画像形成装置ではなく、1つの感光体ドラム(像担持体)上に順次各色のトナー像を形成して各色トナー像を順次重ね合わせてカラー画像を得るいわゆる1ドラム方式の画像形成装置にも同様に適用することが可能であるし、他にも、中間転写体(像担持体)を複数用いる方式、中間色トナーを用いる方式等の画像形成装置にも同様に適用することが可能である
【0110】
その他、画像形成装置は、近年では、市場からの要求にともない、カラー複写機やカラープリンタなど、カラーのものが多くなってきているが、画像形成装置は、モノカラー画像のみを形成可能なものであっても良い。
【0111】
このような画像形成装置に用いる画像形成物質としての現像剤は、二成分現像剤に限らず、一成分現像剤であっても良い。
画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリの複合機でなく、これらの単体であっても良いし、その他、複写機とプリンタとの複合機等の他の組み合わせの複合機であっても良い。
【0112】
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0113】
40 廃トナー回収容器
41a 受け入れ口
42 搬送部材
42b 第1の搬送部
42c 第2の搬送部
42d 境界部
44 第1の被検知部材
44a 被押圧面
45 第2の被検知部材
45a 被押圧面
47 変位手段
48 充満検知手段
49 満杯検知手段
99 画像形成装置本体
100 画像形成装置
D 第1の方向
E 第2の方向
【先行技術文献】
【特許文献】
【0114】
【特許文献1】特開2011−85734号公報
【特許文献2】特開2009−217078号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体側から廃トナーを受け入れる受け入れ口と、
所定方向に回転駆動されることにより前記受け入れ口から受け入れた廃トナーを廃トナー回収容器の内部で搬送する搬送部材とを有し、
前記搬送部材は、前記所定方向に回転駆動されることにより第1の方向に廃トナーを搬送する第1の搬送部と、第1の方向において第1の搬送部より上流側に位置し同所定方向に回転駆動されることにより第1の方向と逆の第2の方向に廃トナーを搬送する第2の搬送部と、第1の搬送部と第2の搬送部との境界部分に位置する境界部とを有し、
前記受け入れ口は、前記搬送部材による廃トナーの搬送方向における廃トナー回収容器の中途部に位置しており、
前記搬送部材は、同搬送部材を第2の方向に変位させる変位手段によって変位されることにより、前記受け入れ口から受け入れた廃トナーの、第1の搬送部による搬送量が第2の搬送部による搬送量より多い第1の位置から、前記受け入れ口から受け入れた廃トナーの、第2の搬送部による搬送量が第1の搬送部による搬送量より多い第2の位置に変位し、
第2の方向の下流側端部において、廃トナーの満杯を検知する満杯検知手段により同満杯が検知される廃トナー回収容器。
【請求項2】
請求項1記載の廃トナー回収容器において、
前記搬送部材は、第2の位置において、前記境界部が、前記搬送方向において前記受け入れ口が占める領域よりも第2の方向の上流側に位置することを特徴とする廃トナー回収容器。
【請求項3】
請求項1又は2記載の廃トナー回収容器において、
前記搬送部材は、第1の位置において、前記境界部が、前記搬送方向において前記受け入れ口が占める領域よりも第1の方向の上流側に位置することを特徴とする廃トナー回収容器。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか1つに記載の廃トナー回収容器において、
第1の方向の下流側端部において、廃トナーの充満を検知する充満検知手段により同充満が検知されることを特徴とする廃トナー回収容器。
【請求項5】
請求項4記載の廃トナー回収容器において、
前記充満検知手段によって変位量が検知されることで前記充満が検知される、第1の搬送部によって搬送されてきた廃トナーから受ける圧力によって変位する第1の被検知部材を有することを特徴とする廃トナー回収容器。
【請求項6】
請求項5記載の廃トナー回収容器において、
第1の被検知部材は、第1の搬送部によって搬送されてきた廃トナーに当接して同廃トナーから圧力を受ける、第1の方向に垂直な被押圧面を有することを特徴とする廃トナー回収容器。
【請求項7】
請求項5または6記載の廃トナー回収容器において、
前記搬送部材は、第1の被検知部材の変位量が所定量まで増加したことが前記充満検知手段によって検知されたときに、前記変位手段によって、第1の位置から第2の位置に変位されることを特徴とする廃トナー回収容器。
【請求項8】
請求項1ないし7の何れか1つに記載の廃トナー回収容器において、
前記満杯検知手段によって変位量が検知されることで前記満杯が検知される、第2の搬送部によって搬送されてきた廃トナーから受ける圧力によって変位する第2の被検知部材を有することを特徴とする廃トナー回収容器。
【請求項9】
請求項8記載の廃トナー回収容器において、
第2の被検知部材は、第2の搬送部によって搬送されてきた廃トナーに当接して同廃トナーから圧力を受ける、第2の方向に垂直な被押圧面を有することを特徴とする廃トナー回収容器。
【請求項10】
請求項1ないし9の何れか1つに記載の廃トナー回収容器を有する画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−20091(P2013−20091A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153237(P2011−153237)
【出願日】平成23年7月11日(2011.7.11)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】