説明

建具の戸当り装置

【目的】 頻繁な障子5の開閉動作による戸当り部材の変形を防ぎ、美観を低下することなしに確実に縦枠と障子との間の隙間を塞ぐ。
【構成】 縦枠28,29の室外側フランジ32,41に、戸当り部材108と押え部材109とによって構成される戸当り装置21を設ける。戸当り部材108は、室外側フランジ32,41から室外24側に突出する戸当り部106と、この戸当り部106に直角に連なる取付部107とを有し、取付部107と前記押え部材109とによって室外側フランジ32,41を弾発的に挟持する。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、引違い障子あるいは片引き障子などの建具枠に実施することができる建具の戸当り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建具枠は、たとえば上枠、下枠および一対の縦枠を有し、このような建具枠において、室外側に網戸を設けるために、前記下枠には室外側へ突出するレールが下枠部材の長手方向に沿って平行に設けられ、このレールによって網戸が移動自在に支持される。このような網戸によって、室外側に配置される網戸の縦框と建具枠の縦枠との間の開口を室外側から塞ぎ、室外から室内への虫などの侵入を防ぐようにした構成が周知である。
【0003】
図7は、典型的な先行技術の建具の戸当り装置を示す一部の水平断面図である。この先行技術は、たとえば実開昭59−104955号公報に示されている。
この先行技術では、建具枠1の縦枠2にビス3によって固定された戸当り部材4によって、網戸5を閉めた状態で、この網戸5の縦框6と建具枠1の縦枠2との間の隙間L1を塞ぎ、室外8から室内9への虫などの侵入を防ぐように構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような先行技術では、前記戸当り部材4は、縦枠2から室外8側へ突出する戸当り部10と、この戸当り部10に連なる略L字状の取付部11とを有し、取付部11と前記戸当り部10との連結部12に形成される凹所13に縦枠部材2の室外8側のフランジ14の一部が嵌まり込んだ状態で、前記ビス3によって縦枠2に固定されているので、次のような問題を生ずる。すなわち、(1)縦枠2にビス3を螺着するためのねじ孔15を形成しなければならず、ねじ孔15の加工作業およびビス3の締付作業が必要であり、戸当り部材4を取付けるための作業工程数が多いという問題がある。また(2)縦枠2は、ねじ孔15の形成によって、水密性、耐腐食性および強度が低下してしまうという問題が生じる。さらに(3)ビス3の頭部が縦枠部材2の内面から露出しているため、意匠上の美観が低下してしまうという問題が生じる。さらに(4)縦枠2のフランジ14の厚みが異なるたびに、その厚みに対応した大きさの凹所13を形成し、フランジ14の厚み毎に形状の異なる戸当り部材4を準備しなければならず、戸当り部材4の種類が多くなってしまうという問題がある。(5)冬期などに網戸5を用いない場合には、戸当り部材4を外すために前記ビス3を抜取らなければならず、戸当り部材4の取外し作業に手間を要し、さらにねじ孔15は露出したままになるので、意匠上の美観が低下してしまうという問題がある。また網戸5を外した状態で、戸当り部材4を取付けたままでは、戸当り部10が室外へ突出しているため、邪魔になってしまうという問題がある。
【0005】
したがって本考案の目的は、縦枠に戸当り部材を取付けるにあたって、縦枠をねじ孔などの形成によって損傷することなしに戸当り部材を縦枠に取付け、美観の低下を防止することができる建具の戸当り装置を提供することである。
【0006】
また本考案の他の目的は、戸当り部材の縦枠への取付けおよび取外し作業の簡略化を図ることができる建具の戸当り装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、建具枠の縦枠よりも室外側に突出する戸当り部と、戸当り部にほぼ直角に屈曲して連なり、前記縦枠に室内側から当接する取付部とを有する戸当り部材と、 戸当り部材の戸当り部に固定され、前記建具枠の縦枠を室外側から弾発的に押圧し、前記戸当り部材と共働して縦枠を挟持する押え部材とを含むことを特徴とする建具の戸当り装置である また本考案は、前記押え部材は、弾発体から成り、建具枠の縦枠に対向する押え面には、この押え面から突出する係止片が形成されることを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案に従えば、戸当り部材は、建具枠の縦枠よりも室外側に突出する戸当り部と、戸当り部にほぼ直角に屈曲して連なり、前記縦枠に室内側から当接する取付部とを有し、この戸当り部材の戸当り部に押え部材が固定され、縦枠を戸当り部材の取付部と押え部材とによって弾発的に挟持して、戸当り部材が建具枠の縦枠に取付けられるので、建具枠をねじ孔などの形成によって損傷することなしに簡単な取付作業で取付けることが可能となる。また縦枠は戸当り部材の取付部と押え部材とによって弾発的に挟持されるので、縦枠から戸当り部材を取外すにあたって、その戸当り部材を押え部材とともに縦枠から容易に抜取ることができ、これによって戸当り部材の縦枠からの取外し作業を容易に行うことが可能となる。
【0009】
また本考案に従えば、前記押え部材には建具枠の縦枠に対向する押え面から突出して係止突起が形成されるので、押え部材を縦枠に対して大きな摩擦力で弾発的に押圧することができ、これによって押え部材および戸当り部材の縦枠に対するずれをより一層確実に防止することが可能となる。
【0010】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例の戸当り装置21を備える建具22の水平断面図であり、図2は図1に示される建具22の鉛直断面図である。建物の外壁23には、室外24と室内25とを連通する開口部26が形成され、この開口部26には建具22が建て込まれる。建具22は、建具枠27と、2枚の障子A,Bと、各障子A,Bよりも室外24側に配置される1枚の網戸Cとを有する。前記建具枠27は、一対の縦枠28,29と、各縦枠28,29の各上端部を連結する上枠30と、各縦枠28,29の各下端部を連結する下枠31とを含む。これらの縦枠28,29、上枠30および下枠31は、アルミニウム合金から成る押出形材によって形成される。
【0011】
一方の縦枠28は、室外24側に配置される室外側フランジ32と、室内25側に配置される室内側フランジ33と、各フランジ32,33を連結するウエブ34と、ウエブ34に室外側フランジ32寄りで他方の縦枠29側に突出して一体的に形成されるリブ35と、室内側フランジ33から室内25側にほぼ直角に突出して延びるカバー部36と、ウエブ34の前記リブ35よりも室外25寄りに一体的に設けられ、たとえばシリコン樹脂から成るシール材37が嵌着される蟻溝38を有する支持片39とが形成される。
【0012】
また他方の縦枠29には、室外24側に配置される室外側フランジ41と、室内25側に配置される室内側フランジ42と、各フランジ41,42を連結するウエブ43と、室内側フランジ42から室内25側に突出して連なるカバー部44と、ウエブ43の室内側フランジ42寄りに形成され、シール材45が嵌着される蟻溝46を有する支持片47とが形成される。各シール材37,45は、各支持片39,47からの蟻溝38,46に装着された状態で、室外24側に臨んで各支持片39,47から突出している。
【0013】
一方の障子Aは、障子枠51と、この障子枠51によって支持され、厚み方向に間隔をあけて平行に配置される2枚のガラス板から成る複層ガラス52とを有する。障子枠51は、2本の縦框53,54と、各縦框53,54の上端部を連結する上框55と、各縦框53,54の下端部を連結する下框56とを有する。
また他方の障子Bは、障子枠58と、この障子枠58によって支持され、厚み方向に間隔をあけて相互に平行に配置される複層ガラス59とを有する。障子枠58は、2本の縦框60,61と、各縦框60,61の上端部を連結する上框62と、各縦框60,61の下端部を連結する下框63とを有する。各障子A,Bの各障子枠51,58は、アルミニウム合金から成る押出形材によって形成される。
【0014】
前記上枠30には、室外24側に配置される室外側フランジ65と、室内25側に配置される室内側フランジ66と、各フランジ65,66を連結するウエブ67と、ウエブ67に室外24寄りで下方に垂下して連なるリブ68と、ウエブ67に室内25寄りで下方に垂下して連なり、シール部材69,70がそれぞれ嵌着される蟻溝71,72を有する支持片73とが形成される。
【0015】
前記下枠31には、下方に臨んで開口する略C字状の基部75と、基部75の室外24側の端部から上方に立上がるリブ76と、基部75から前記リブ76よりも室内25寄りで上方に立上がる室外側レール77と、基部75の前記室外側レール77よりもさらに室内24寄りで上方に立上がり、2つのシール材78,79が嵌着される蟻溝80,81を有する支持片82と、この支持片82の上端部から上方に立上がる室内側レール83と、基部75の室内25側の端部から上方に立上がる室内側フランジ84と、室内側フランジ84の上端部から室内25側にほぼ直角に屈曲して連なるカバー部85とが形成される。各レール77,83には、各障子A,Bの下框56,63に設けられる車輪86,87が支持され、各障子A,Bが各レール77,83に沿って矢符D1,D2方向に開閉自在に支持されている。
【0016】
前記障子Aの一方の縦框54には、その室内25側で2つの蟻溝121,122が形成され、各蟻溝121,122にはシール材123,124がそれぞれ装着される。これらのシール材123,124は、各障子A,Bが閉じられた状態において、一方の障子Bの縦框60の室外24側の表面に弾発的に当接し、水密性が達成される。また各縦枠28,29に設けられる各シール材37,45は、各障子A,Bが閉じられた状態において縦框53,58に弾発的に当接して、水密性が達成される。
【0017】
前記網戸Cは、その下部に車輪89が設けられ、この車輪89は網戸案内レール90に乗載されて矢符D1,D2方向に開閉自在に案内され、この網戸案内レール90は、下枠31の基部75の室外24寄りの端部にリブ76と平行にビス91によって固定される。網戸Cは、アルミニウム合金の押出形材から成る網戸枠93と、この網戸枠93に室外24側から装着される上下2枚の網94,95とから成る。網戸枠93は、上框96、下框97、左右一対の縦框98,99および中桟100とを有する。前記上框96、下框97および中桟100は、ほぼ水平にかつ相互に平行に配置される。これらの上框96、下框97および中桟100の各長手方向両端部は、前記縦框98,99にそれぞれ固定されて枠組される。各縦框98,99には、室内25側に突出するモヘア101,102が設けられる。各モヘア101,102は、合成樹脂から成り、各縦框98,99に室内25側に臨んで開口する蟻溝103,104に基端部が嵌まり込み、この基端部には複数の線状体が密に植設されて構成される。
【0018】
このような網戸Cの各縦框98,99から室内25側に突出するモヘア101,102に当接するように、前記縦枠28,29の室外側フランジ32,34には、本考案に従う戸当り装置21がそれぞれ設けられる。
【0019】
図3は、戸当り装置21の具体的構成を示す一方の縦枠29の室外側フランジ41付近を各大した水平断面図である。戸当り装置21は、基本的に、建具枠27の縦枠29の室外側フランジ41よりも室外24側に突出する戸当り部106と、戸当り部106にほぼ直角に屈曲して連なり、前記縦枠29の室外側フランジ41に室内25側から当接する取付部107とを有する略L字状の戸当り部材108と、戸当り部材108の戸当り部106に固定され、前記建具枠27の縦枠29を、室外24側から弾発的に押圧する略L字状の押え部材109とを含む。
【0020】
前記戸当り部材108の取付部107には、前記押え部材109を、戸当り部材108に固定するためのビス110の頭部111が嵌まり込む円錐台状のビス嵌合孔112が形成される。このようなビス嵌合孔112は、戸当り部材108が前記押え部材109によって縦枠29の室外側フランジ41に取付けられた状態で、その室外側フランジ41よりも室外24側に突出している。このような戸当り部材108は、アルミニウム合金から成る長尺材であり、縦枠29の図3の紙面に垂直な長手方向に延びる。このような戸当り部材108の戸当り部106には、網戸Cに設けられる前記モヘア102が当接し、これによって縦枠29の室外側フランジ41と網戸Cとの間の隙間が塞がれ、虫などの侵入が防がれる。
【0021】
図4は押え部材109の側面図であり、図5は図4の下方から見た押え部材109の底面図であり、図6は図4の右側から見た押え部材109の正面図である。前記押え部材109は、ばね鋼から成り、このばね鋼としてはステンレス鋼SUS301が用いられる。この押え部材109は短尺材であって、前記縦枠29の長手方向に間隔をあけてたとえば3箇所に設けられる。押え部材109は、前記戸当り部材108の戸当り部106に当接し、ほぼ中央にバーリング加工によって形成されたタップ孔114を有する接合部115と、この接合部115にほぼ直角に屈曲して連なる押え部116と、押え部116にさらに屈曲して連なる案内部117とを有する。接合部115と押え部116とは、前記縦枠29の室外側フランジ41に取付けられていない状態、すなわち外力が作用していないいわば自然状態では、直角以上の角度θ1を成し、この角度θ1は、たとえば100°に選ばれる。また、押え部116と案内部117とは、直角未満の角度θ2を成し、この角度θ2はたとえば45°に選ばれる。これによって図3に示されるように、押え部材109が戸当り部材108とともに、縦枠29の室外側フランジ41に取付けられた状態では、前記接合部115と押え部116とはほぼ直角となり、押え部116が室外側フランジ41に弾発的に当接して、この押え部116と前記戸当り部材108の取付部107とによって、室外側フランジ41をその厚み方向両側から弾発的に挟持することができる。
【0022】
このような押え部材119の前記押え部116には、その長手方向(図5の上下方向)の両端部に、打抜き加工によって一対の係止片119a,119bが形成される。したがって図3に示されるように、前記戸当り部材108と、押え部材109とが縦枠29の室外側フランジ41に取付けられた状態では、前記係止片119a,119bが室外側フランジ41の室外側の表面に食い込むようにして当接し、大きな摩擦力を得ることができる。これによって、障子Cを頻繁に開閉動作させても、押え部材109が戸当り部材108とともに、ずれてしまうことを防ぐことができる。このように、係止片119a,119bを係止することによって、大きな摩擦力を得ることができるので、前述したように押え部材109は短尺材でよく、これによって押え部材109の使用材料を少なくして、大きな強度で室外側フランジ41を押圧し、戸当り部材108を確実に取付けることができる。このような押え部材109の厚みTは、一例として述べると、0.4mmに選ばれる。
【0023】
また、押え部材109には案内部117が形成されるので、戸当り装置21を前記室外側フランジ41に取付けるにあたっては、ビス110を緩めた状態で、案内部117と戸当り部材108の取付部107との間に室外側フランジ41を容易に挿入して、装着することができる。その後、ビス110を締め付けることによって、押え部材109の接合部115が戸当り部材108の戸当り部106に引寄せられ、これによって押え部116が図4に示される角度θ1を成す傾斜した状態からほぼ直角に屈曲し、大きな力で室外側フランジ41を押圧する。このようにして、戸当り装置21を縦枠29に取付けることができるので、縦枠29にねじ孔などを形成して損傷する必要がなくなり、損傷による腐食や水の侵入が防がれる。また、押え部材109は、ばね鋼、特にステンレス鋼が用いられるので、長期にわたって縦枠への装着および取外し作業を繰返して行っても、疲労によってばね力が低下することを可及的に少なくすることができ、耐久性が向上される。
【0024】
もう一方の縦枠28の室外側フランジ32に設けられる戸当り装置21もまた、上述の戸当り装置と左右対称に構成される。
【0025】
以上の実施例では、押え部材109に単一個のタップ孔114を形成するとともに、戸当り部材108の戸当り部106にビス嵌合孔112を形成するようにしたけれども、本考案の他の実施例として、これらのタップ孔114およびビス嵌合孔112を複数、形成して、複数のビスを用いて押え部材109と戸当り部材108とを連結するようにしてもよい。これによって、戸当り部材108と押え部材109とを大きな強度で連結することができる。
【0026】
また、本考案の他の実施例として、押え部材109の押え部116に、その室外側フランジ41の押え面116aから突出する複数のたとえば半球状の突起を形成するようにしてもよい。これによって、室外側フランジ41に対して大きな摩擦力でずれに対して抗することができる。
【0027】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、戸当り部材の取付部と押え部材とによって、縦枠を弾発的に挟持して、前記戸当り部材を縦枠に取付けることができるので、縦枠の損傷をなくし、美観を向上することができる。
【0028】
また本考案によれば、押え部材に係止突起が形成されるので、障子の当接による大きな力の作用に対して、大きな摩擦力で抗することができ、これによって確実な取付け状態を維持することができる。しかも、押え部材を縦枠に対して大きな摩擦力で接触させることができるので、押え部材の縦枠への押え面の面積を少なくすることができ、これによって材料を少なくして、製造コストを削減することができる。しかも、このような短尺の押え部材が室外側に配置されることによって、外部から見たときに意匠上の美観を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の戸当り装置21を備える建具22の水平断面図である。
【図2】図1に示される建具22の鉛直断面図である。
【図3】戸当り装置21の具体的構成を示す一方の縦枠29付近の拡大断面図である。
【図4】押え部材109の側面図である。
【図5】図4の下方から見た押え部材109の底面図である。
【図6】図4の右側から見た押え部材109の正面図である。
【図7】典型的な先行技術を示す一部の断面図である。
【符号の説明】
21 戸当り装置
22 建具
23 外壁
24 室外
25 室内
27 建具枠
28,29 縦枠
32,41 室外側フランジ
33,42 室内側フランジ
106 戸当り部
107 取付部
108 戸当り部材
109 押え部材
110 ビス
115 接合部
116 押え部
117 案内部
119a,119b 係止片
A,B 障子
C 網戸

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 建具枠の縦枠よりも室外側に突出する戸当り部と、戸当り部にほぼ直角に屈曲して連なり、前記縦枠に室内側から当接する取付部とを有する戸当り部材と、戸当り部材の戸当り部に固定され、前記建具枠の縦枠を室外側から弾発的に押圧し、前記戸当り部材と共働して縦枠を挟持する押え部材とを含むことを特徴とする建具の戸当り装置。
【請求項2】 前記押え部材は、弾発体から成り、建具枠の縦枠に対向する押え面には、この押え面から突出する係止片が形成されることを特徴とする請求項1記載の建具の戸当り装置。

【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図2】
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【図3】
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【図7】
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