説明

建物

【課題】車寄せスペースを設けると共に居住者のプライバシーの確保が可能な建物を得る。
【解決手段】この住宅10には車寄せ36が設けられており、玄関部分72が風雨にさらされないようになっている。つまり、車両26を乗降する際に乗員が雨に濡れない。そして、当該貫通部28を例えば車庫としてそのまま利用することができる。さらに、車寄せ36を構成する貫通部28は雨天時に屋外の子供の遊び場としての利用も可能である。一方、玄関ドア32と対向する位置には収納部24が設けられており、この収納部24は道路14と平行に設けられている。このため、玄関ドア32は当該収納部24によって道路14から直接見えないようになっている。したがって、居住者のプライバシーが確保される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車寄せスペースが設けられた建物に関する。
【背景技術】
【0002】
車寄せスペースが設けられた玄関の上方には屋根部が設けられているため、玄関前に車を停めた状態で当該屋根部によって雨が避けられるようになっている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−146536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、道路から玄関へのアプローチ部分も含め、車寄せスペース全てが道路に沿って設けられているため、建物の玄関が道路側から丸見えの状態となり、居住者のプライバシーの確保ができない。このため、さらなる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、車寄せスペースを設けると共に居住者のプライバシーの確保が可能な建物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の建物は、一階部分の一部を貫通し、少なくとも車両が駐車可能な広さを有する貫通部と、前記貫通部の側部を構成する一対の側壁のうち一方の側壁に設けられた玄関扉と、を有する。
【0007】
請求項1に記載の建物には、一階部分の一部を貫通する貫通部が設けられている。この貫通部は少なくとも車両が駐車可能な広さを有しており、貫通部の側部を構成する一対の側壁のうち一方の側壁に玄関扉が設けられている。
【0008】
貫通部は少なくとも車両が駐車可能な広さを有しているため、貫通部を例えば車庫として利用することができる。また、玄関前の貫通部の上方に貫通部の天井部を構成する上壁が設けられることとなるため、玄関が風雨にさらされないため、貫通部は車寄せスペースとしての利用が可能である。また、貫通部は雨天時における屋外の子供の遊び場としての利用も可能である。
【0009】
さらに、玄関扉と対向する位置には貫通部の側部を構成する他方の側壁が設けられている。例えば、貫通部が道路に沿って(貫通部内を移動する車両の移動方向に対して道路が平行に)設けられた場合、当該他方の側壁によって玄関扉は道路から遮蔽されることとなる。また、仮に貫通部が道路に面して(貫通部内を移動する車両の移動方向に対して道路が直交して)設けられたとしても、玄関扉と道路とは略直交した状態で配置されることとなるため、当該玄関扉の正面が道路から直接見えることはない。
【0010】
請求項2に記載の建物は、請求項1に記載の建物において、前記一方の側壁にアルコーブが形成され、前記アルコーブ内に設けられた前記玄関扉を有する。
【0011】
貫通部を車庫等として利用する場合、当該貫通部は、車両に対して人が乗降可能な広さが必要となる。このため、請求項2に記載の建物では、一方の側壁にアルコーブが形成され、当該アルコーブ内に玄関扉が設けられている。
【0012】
一般にアルコーブは一方の側壁の面一から窪んだ状態となって形成されている。このため、貫通部と車両との間の隙間が小さく、当該貫通部内に車両を収容させた状態で車両のサイドドアを開放させることができないという場合でも、サイドドアがアルコーブと対向するように車両を停車させることで、当該アルコーブを利用してサイドドアを開放させることができる。したがって、貫通部内へ車両が収容可能な大きさであれば人が乗降するスペースは確保されるため、貫通部を必要最小限の広さとすることができる。
【0013】
請求項3に記載の建物は、請求項1又は2に記載の建物において、前記貫通部の奥方に設けられ車両が進入可能な進入スペースと、前記進入スペースに面して設けられた居室と、を有する。
【0014】
請求項3に記載の建物では、貫通部の奥方に車両が進入可能な進入スペースが設けられると共に、当該進入スペースに面して居室が設けられることで、居住者が玄関まで移動しなくても、当該居室から直接車両への乗降が可能となる。
【0015】
請求項4に記載の建物は、請求項1〜3の何れか1項に記載の建物において、前記貫通部の入口側が道路に面している。
【0016】
請求項4に記載の建物では、貫通部の入口側が道路に面しているため、貫通部内を移動する車両の移動方向と道路とは略直交した状態で配置されることとなる。このため、貫通部内を移動する車両の移動方向と道路とが略平行に設けられた場合よりも当該貫通部に対して車両を出入させやすい。また、玄関扉と道路とは略直交した状態で配置されることとなるため、当該玄関扉の正面が道路から直接見えることはない。特に玄関扉がアルコーブ内に設けられた場合、さらに玄関扉が道路から見え難くなる。
【0017】
請求項5に記載の建物は、請求項1〜4の何れか1項に記載の建物において、前記一方の側壁と対向して配置された他方の側壁に設けられた収納部と、前記収納部の一部に設けられた耐力壁と、を有する。
【0018】
請求項5に記載の建物では、一方の側壁と対向して配置された他方の側壁に収納部が設けられている。このため、収納部内に収納された収納物を出入れする際にも当該収納物が雨に濡れない。また、収納部の一部に耐力壁が設けられている。このため、貫通部の上方に居住スペース等を設けることができる。
【0019】
請求項6に記載の建物は、請求項1〜5の何れか1項に記載の建物において、前記貫通部を構成する開口部の少なくとも一方に、前記開口部を塞ぐ仕切り手段が設けられている。
【0020】
請求項6に記載の建物では、貫通部を構成する開口部の少なくとも一方に、当該開口部を塞ぐ仕切り手段を設けることで、貫通部が道路との間が仕切られるため、防犯対策となる。そして、貫通部の開口部を両方塞ぐことで玄関は外部と完全に切り離された状態となるので、防犯対策がさらに向上する。なお、仕切り手段の密閉性を上げることで防水対策にもなる。
【0021】
請求項7に記載の建物は、請求項3〜6の何れか1項に記載の建物において、庭の一部として前記進入スペースが設けられている。
【0022】
請求項7に記載の建物では、庭の一部として進入スペースが設けられている。つまり、貫通部の奥方には庭が設けられている。このため、貫通部内に車両が収容されていない状態では、当該貫通部を通じて庭を見ることができ、開放感を得ることができる。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、請求項1に記載の建物によれば、車寄せスペースを設けると共に居住者のプライバシーの確保が可能である、という優れた効果を有する。
【0024】
請求項2に記載の建物によれば、狭小住宅や敷地面積を確保し難い都市型住宅としての利用価値を得ることができる、という優れた効果を有する。
【0025】
請求項3に記載の建物によれば、介護を必要とする被介護者において、居室から直接車両への乗降を可能とすることで、被介護者及び当該被介護者を介護する介護者にとって負担が軽減される、という優れた効果を有する。
【0026】
請求項4に記載の建物によれば、貫通部に対して車両を出入しやすく、また玄関扉が直接道路から見えないようにすることができる、という優れた効果を有する。
【0027】
請求項5に記載の建物によれば、貫通部の上方の空間を利用して自由な設計を行うことができる、という優れた効果を有する。
【0028】
請求項6に記載の建物によれば、防犯対策を向上させることができる、という優れた効果を有する。
【0029】
請求項7に記載の建物によれば、建物の奥行き感を得ることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本実施の形態に係る建物としての住宅を示す斜視図である。
【図2】(A)は、図1に示される住宅の一階部分の間取り図であり、(B)は、図1に示される住宅の二階部分の間取り図である。
【図3】本実施の形態に係る建物としての住宅の変形例を示す斜視図である。
【図4】本実施の形態に係る建物としての住宅の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る建物について説明する。
図1には、本実施形態に係る建物としての住宅10の斜視図が示されている。なお、本発明の適用対象となる建物としてまず鉄骨軸組み工法が挙げられるが、これ以外の工法(例えば、ユニット工法等)であっても勿論良い。
【0032】
(建物の構成)
図1に示されるように、この住宅10は角地に設けられており、2面の道路12、14に面している。また、住宅10は二階建てとなっており、一階部分16及び二階部分18に居住スペース20、22(図2(A)、(B)参照)がそれぞれ設けられている。ここで、図2(A)には、住宅10の一階部分16の間取り図が示されており、図2(B)には、住宅10の二階部分18の間取り図が示されている。
【0033】
図2(A)、(B)に示されるように、一階部分16の居住スペース20及び二階部分18の居住スペース22はそれぞれ平面視で長方形状に形成されており、一階部分16の居住スペース20は、道路12に対して略直交し、かつ道路14に対して略平行に設けられている。そして、二階部分18の居住スペース22は、一階部分16の居住スペース20に対して略直交した状態で配置され、居住スペース22の一端側が居住スペース20から張り出した状態で形成されている。
【0034】
ここで、居住スペース22の一端側の一階部分には断面形状が矩形状を成す、他方の側壁としての収納部24が設けられており、当該収納部24内には自転車などの収納物が収納可能とされている。この収納部24は居住スペース20及び道路14と平行に設けられており、当該居住スペース20との間に車両26が駐車可能な貫通部28が設けられている。
【0035】
この収納部24の少なくとも住宅前面側に位置する側壁24Aには耐力壁(以下、「耐力壁24A」という場合もある)が使用されており、この耐力壁24Aによって居住スペース22が支持可能とされる。また、収納部24の貫通部28側には開口24Bが形成されており、当該開口24Bには、両開き可能な開閉扉24Cが設けられている。なお、この開閉扉24Cはドアタイプでも引き戸タイプでも良い。
【0036】
また、収納部24の開閉扉24Cと対向する一階部分16の一方の側壁としての側壁30には、玄関ドア32が設けられている。なお、ドアタイプ以外に引き戸タイプでも良い。ここで、側壁30にはアルコーブ34が形成されており、当該アルコーブ34内に玄関ドア32が設けられている。
【0037】
玄関ドア32と収納部24との間には、前述のように車両26が駐車可能な貫通部28が設けられており、貫通部28の上方には二階部分18が設けられているため、当該二階部分18によって貫通部28には屋根が設けられることとなる。
【0038】
つまり、この住宅10ではいわゆる車寄せ36が設けられている。そして、本実施形態では、この貫通部28の奥方には、後述する寝室38及び居間40に面して、木や花が植えられる庭42が設けられている。この庭42の一部が車両26の進入スペースとなって貫通部28と繋がっている。
【0039】
なお、図3に示されるように、貫通部28の入口部28A(道路12側)に、仕切り手段としてのシャッター44が設けられるようにしても良い。これにより、貫通部28の入口部28Aが塞がれることとなる。
【0040】
さらに、図示はしないが、貫通部28の出口部28B(庭42側)にシャッター44を設けても良い。これにより、当該貫通部28を外部から遮断された空間とすることができる。なお、貫通部28の入口部28A及び出口部28Bの少なくとも一方を塞ぐことができれば良いため、これに限定されるものではない。例えば、シャッターに代えてパネルゲートなどを設けても良い。
【0041】
次に、各階の間取りの一例について説明する。
<一階部分16>
上述のように、図2(A)で示される一階部分16の側壁30にはアルコーブ34が形成されており、当該アルコーブ34内に玄関ドア32が設けられている。このため、一階部分16の居住スペース20では、この玄関ドア32に対向して玄関ホール46が設けられている。つまり、玄関ホール46は建物側面側に設けられている。
【0042】
この玄関ホール46の建物正面側には浴室48が設けられており、浴室48の隣には、洗面室50、納戸52が順番に設けられている。そして、浴室48、洗面室50、納戸52が建物正面側に配置されており、少なくとも浴室48には小窓54が設けられ、外気を取り込むことができるようになっている。なお、洗面室50及び納戸52にも小窓を設けても良い。また、ここでは、浴室48及び洗面室50の建物正面側がファサードウォール55の一部を構成しており、住宅10の美観を向上させている。
【0043】
また、玄関ホール46の奥方には、廊下56及び階段58が設けられている。そして、二階へ続く階段58の階段下のデッドスペースを利用してトイレ60が設けられている。廊下56は居住スペース20の奥方へ繋がっており、廊下56を間において、その両側には子供部屋62や寝室38等の居室がそれぞれ設けられている。廊下56と子供部屋62及び寝室38との間には開閉ドア64がそれぞれ設けられており、開閉ドア64によって各空間が区画可能とされる。また、廊下56の突き当たりには、居間40が設けられており、居間40にはクローゼット66が設けられている。
【0044】
<二階部分18>
二階部分18の居住スペース22では、階段58の隣にトイレ68が設けられており、トイレ68及び階段58の奥方には、リビングダイニング70が設けられている。このリビングダイニング70は、リビングルーム、ダイニングルーム及びキッチンが1つの空間で繋がって形成されており、開放的な空間とされている。なお、これらはセパレート形式であっても良い。
【0045】
(建物の作用・効果)
図1及び図2(A)、(B)に示されるように、この住宅10には車寄せ36が設けられており、玄関部分72が風雨にさらされないようになっている。つまり、車両26を乗降する際に乗員が雨に濡れない。また、玄関部分72が風雨にさらされないため、玄関ドア32の劣化を抑制することができる。
【0046】
そして、当該貫通部28を例えば車庫としてそのまま利用することができる。また、車寄せ36を構成する貫通部28は雨天時に屋外の子供の遊び場としての利用も可能である。一方、玄関ドア32と対向する位置には収納部24が設けられている。このため、収納部24内に収納された自転車などの収納物を出入れする際にも当該収納物が雨に濡れない。
【0047】
そして、この収納部24は道路14と平行に設けられている。このため、収納部24と対向する位置に設けられた玄関ドア32は、当該収納部24によって道路14から遮蔽されることとなる。つまり、玄関ドア32は、道路14からは直接見えないようになっている。したがって、居住者のプライバシーが確保され、また、防犯対策上も好ましい。
【0048】
また、収納部24と対向する一階部分16の側壁30には、玄関ドア32が設けられているが、この側壁30にはアルコーブ34が形成され、当該アルコーブ34内に玄関ドア32が設けられている。車寄せ36(貫通部28)は車両26に対して人が乗降可能な広さであることが必須である。このため、車寄せ36を構成する貫通部28と車両26との間には、人が乗降可能な隙間が必要となる。
【0049】
したがって、側壁30にアルコーブ34が形成され、当該アルコーブ34内に玄関ドア32が設けられることで、当該アルコーブ34を利用して車両26のサイドドア26Aを開放させることができる。
【0050】
つまり、貫通部28と車両26との間の隙間が小さく、当該貫通部28内に車両26を収容させた状態で車両26のサイドドア26Aを開放させることができない場合でも、当該サイドドア26Aがアルコーブ34と対向するように車両26を停車させることで、サイドドア26Aを開放させることができる。
【0051】
これにより、貫通部28内へ車両26が収容可能な大きさであれば、人が乗降するスペースはアルコーブ34によって確保されるため、貫通部28のスペースを必要最小限の広さとすることができる。このため、この住宅10では、狭小住宅や敷地面積を確保し難い都市型住宅としての利用価値を得ることができる。
【0052】
一方、貫通部28の入口部28A側は道路12に面している。つまり、貫通部28内を移動する車両26の移動方向と道路12とは略直交した状態で配置されることとなる。このため、貫通部28内を移動する車両26の移動方向と道路12とが略平行に設けられた場合よりも当該貫通部28に対して車両26を出入させやすい。
【0053】
また、玄関ドア32と道路12とは略直交した状態で配置されることとなるため、玄関ドア32の正面が道路12から直接見えることはない。特にここでは、玄関ドア32がアルコーブ34内に設けられているため、さらに玄関ドア32は道路12から見え難くなる。したがって、防犯対策がさらに向上する。
【0054】
そして、本実施形態では、貫通部28の奥方には、寝室38及び居間40に面して庭42が設けられており、この庭42の一部が車両26の進入スペースとなって貫通部28と繋がっている。このため、車両26は当該貫通部28を通じて庭42までの進入が可能となる。
【0055】
したがって、居住者が玄関部分72まで移動しなくても、寝室38や居間40から直接車両26への乗降が可能となる。このため、介護を必要とする被介護者において、寝室38から直接車両26への乗降を可能とすることで、被介護者及び当該被介護者を介護する介護者にとって負担が軽減される。
【0056】
また、貫通部28の奥方には、庭42が設けられているため、貫通部28内に車両26が収容されていない状態では、図4に示されるように、当該貫通部28を通じて道路12側から庭42を見ることができる。これにより、開放感を得ることができると共に、住宅10の奥行き感を得ることができる。また、貫通部28の奥方に居室を設けないことで居住者のプライバシーが確保される。
【0057】
そして、図1及び図2(A)に示されるように、貫通部28の奥方に、庭42を設け、当該庭42に面して寝室38及び居間40等の居室を設けることで、例えば、この住宅10が北面道路の敷地であったとしても、北側に玄関部分72を作り南側に広めの庭42や居室を作ることで日照を確保することが可能となる。
【0058】
一方、収納部24の少なくとも住宅前面側に位置する側壁24Aには耐力壁が使用されており、この耐力壁24Aによって居住スペース22が支持可能とされている。つまり、耐力壁24Aを設けることで、貫通部28の上方に居住スペース22を設けることができ、貫通部28の上方の空間を利用して自由な設計を行うことができる。
【0059】
また、図3に示されるように、貫通部28の入口部28Aにシャッター44を設けることで、貫通部28と道路12との間が仕切られるため、防犯対策となる。さらに、図示はしないが貫通部28の出口部28Bにもシャッター44を設けても良い。
【0060】
これによると、貫通部28の入口部28A及び出口部28Bがシャッター44で塞がれることとなるため、玄関部分72は外部と完全に切り離された状態となり、防犯対策がさらに向上する。なお、シャッター44の密閉性を上げることで防水対策にもなる。また、貫通部28の出口部28Bにおいて、一部開口された壁を設けることで、当該開口を通じて庭42の一部を見せることもできる。
【0061】
なお、上記構成および制御は一例であり、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0062】
10 住宅
12 道路
24 収納部(他方の側壁)
24A 側壁(耐力壁)
28 貫通部
28B 出口部(開口部)
28A 入口部(開口部)
30 側壁(一方の側壁)
32 玄関ドア(玄関扉)
34 アルコーブ
36 車寄せ
38 寝室(居室)
40 居間(居室)
42 庭(進入スペース)
44 シャッター(仕切り手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一階部分の一部を貫通し、少なくとも車両が駐車可能な広さを有する貫通部と、
前記貫通部の側部を構成する一対の側壁のうち一方の側壁に設けられた玄関扉と、
を有する建物。
【請求項2】
前記一方の側壁にアルコーブが形成され、前記アルコーブ内に設けられた前記玄関扉を有する請求項1に記載の建物。
【請求項3】
前記貫通部の奥方に設けられ車両が進入可能な進入スペースと、
前記進入スペースに面して設けられた居室と、
を有する請求項1又は2に記載の建物。
【請求項4】
前記貫通部の入口側が道路に面している請求項1〜3の何れか1項に記載の建物。
【請求項5】
前記一方の側壁と対向して配置された他方の側壁に設けられた収納部と、
前記収納部の一部に設けられた耐力壁と、
を有する請求項1〜4の何れか1項に記載の建物。
【請求項6】
前記貫通部を構成する開口部の少なくとも一方に設けられ、前記開口部を塞ぐ仕切り手段を有する請求項1〜5の何れか1項に記載の建物。
【請求項7】
庭の一部として前記進入スペースが設けられている請求項3〜6の何れか1項に記載の建物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−251293(P2012−251293A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122186(P2011−122186)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(504093467)トヨタホーム株式会社 (391)
【Fターム(参考)】