建設機械のサンバイサ装置
【課題】キャブの側面窓や後面窓からの日光の入射に対して、十分な遮光性を確保できる建設機械のサンバイザ装置を提供する。
【解決手段】キャブ６の側面窓及び／又は後面窓の内面側に取り付けられる建設機械のサンバイザ装置２０において、前記側面窓及び／又は後面窓の所定部位に配設され、可撓性を有する遮光部材２１と、前記キャブ６の側面及び／又は後面のフレームに前記側面窓及び／又は後面窓を固定するＨゴム２２と、前記Ｈゴム２２の前記キャブ６内面側に設けられた嵌合溝部と、前記嵌合溝部に嵌挿される複数のくさびゴム材と、前記複数のくさびゴム材間における嵌合溝部に嵌挿される複数の取付け部材２４と、前記遮光部材２１を、前記複数の取付部材に挟持させる挟持手段とを備える。
【解決手段】キャブ６の側面窓及び／又は後面窓の内面側に取り付けられる建設機械のサンバイザ装置２０において、前記側面窓及び／又は後面窓の所定部位に配設され、可撓性を有する遮光部材２１と、前記キャブ６の側面及び／又は後面のフレームに前記側面窓及び／又は後面窓を固定するＨゴム２２と、前記Ｈゴム２２の前記キャブ６内面側に設けられた嵌合溝部と、前記嵌合溝部に嵌挿される複数のくさびゴム材と、前記複数のくさびゴム材間における嵌合溝部に嵌挿される複数の取付け部材２４と、前記遮光部材２１を、前記複数の取付部材に挟持させる挟持手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械のキャブに設ける建設機械のサンバイザ装置に係り、特に大型建設機械のキャブの側面内側に設ける建設機械のサンバイザ装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、油圧ショベル等の建設機械においては、キャブ内のオペレータに向けて差し込む日光の入射を遮るために、遮光板を備えたサンバイザ装置が設けられている。このようなサンバイザ装置において、垂直方向に延びる軸線を中心にして水平方向に回動可能な垂直軸に対し、水平軸を片持ち状態で取付け、水平軸に遮光板を取り付ける構成とすることにより、キャブ前面部のみならず、キャブ側面部からの日光の入射を遮ることができるものがある（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】特開２００４−１５５３５６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
油圧ショベル等の建設機械における大型建設機械においては、その稼働効率を向上させるために、建設機械が非稼働の場合にも直ちに稼働再開できるようにオペレータがキャブ内に滞機する方式が採られている。
【０００５】
このため、大型の建設機械におけるキャブは、これより掘削容量の小さい建設機械のキャブよりも大きな空間を有している。これに伴い、キャブの窓ガラスも大きくなっているため、側面窓や後面窓からキャブ内への日光の入射量が増大する。
【０００６】
この結果、上述した従来技術のサンバイザ装置では、側面窓や後面窓からの日光の入射に対して十分な遮光性を確保することが難しく、オペレータの作業効率を著しく低下させていた。
【０００７】
本発明は、上述の事項に基づいてなされたもので、その目的は、キャブの側面窓や後面窓からの日光の入射に対して、十分な遮光性を確保できる建設機械のサンバイザ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
（１）上記目的を達成するために、本発明は、キャブの側面窓及び／又は後面窓の内面側に取り付けられる建設機械のサンバイザ装置において、前記側面窓及び／又は後面窓の所定部位に配設され、可撓性を有する遮光部材と、前記側面窓及び／又は後面窓の外周に配設されたＨゴムと、前記Ｈゴムの前記キャブ内面側に設けられた嵌合溝部と、
前記嵌合溝部に嵌挿される複数のくさびゴム材と、前記複数のくさびゴム材間における前記嵌合溝部に嵌挿される複数の取付け部材と、前記遮光部材を、前記複数の取付部材に挟持させる挟持手段とを備えるものとする。
【０００９】
（２）上記（１）において、好ましくは、前記挟持手段は、前記取付部材に設けられ、挿入穴を有する取付ソケットと、前記挿入穴に嵌挿される凸部が一端側に形成され、他端側には遮光部材の表面を押さえる鍔部が形成された取付プラグとを備えたものとする。
【００１０】
（３）上記（１）において、好ましくは、前記挟持手段は、前記嵌合溝部に設けられた溝空間と、前記溝空間に嵌挿される凸部が一端側に形成され、他端側には遮光部材の表面を押さえる鍔部が形成された取付プラグとを備えたものとする。
【００１１】
（４）上記（１）乃至（３）のいずれかにおいて、好ましくは、前記遮光部材は、布状のシートとする。
【００１２】
（５）上記（１）乃至（３）のいずれかにおいて、好ましくは、前記遮光部材は、前記側面窓及び／又は後面窓の横方向のいずれか一方の端部側に配設されたものとする。
【００１３】
（６）上記（１）乃至（３）のいずれかにおいて、好ましくは、前記遮光部材は、前記側面窓及び／又は後面窓の縦方向のいずれか一方の端部側に配設されたものとする。
【発明の効果】
【００１４】
本発明の建設機械のサンバイザ装置によれば、キャブ内部窓の必要な部位に遮光部材を容易に配設することができるので、キャブの側面窓や後面窓からの日光の入射を遮ることができる。この結果、遮光性の改善が図れ、作業効率を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１５】
以下に、本発明の建設機械のサンバイザ装置の実施の形態を図面を用いて説明する。 図１は、本発明の建設機械のサンバイザ装置が適用される大型油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。この図１において、１は建設機械としての大型の油圧ショベルを示している。２はその走行体、３は走行体の左右両側に装設した無限軌道式走行装置、４は走行体２の上部に旋回可能に搭載された旋回体、５はこの旋回体４上の前方部に上下方向に回動可能に取り付けられた多関節型の作業装置、６は旋回体４上の左側前方部に配設されたキャブ、７はこのキャブ６の下方に配設され制御盤（図示せず）等を収納するキャブベッド、８は旋回体４上に配設され各種機器を収納する機械室、９は旋回体４上に設けられ操作者及び作業者が通行可能な通路、１０は旋回体４上の後方部に取り付けられたカウンタウエイトである。
【００１６】
上述したキャブ６は、前窓を有する前面部フレーム１１、後窓を有する後面部フレーム１２、左右側面の窓を有する左右の側面部フレーム１３、及びこれらの上面側を覆う天面部フレーム１４からボックス状に形成されたキャブボックス１５と、キャブボックス１５内に設けられた運転席（図示せず）と、運転席の周囲に設けられた操作装置等（図示せず）によって構成されている。
【００１７】
次に、上述したキャブ６に設けられた本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態を図２乃至図５を用いて説明する。図２は、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態を備えたキャブの内部側面図、図３は、図２に示す本発明の建設機械のサンバイザ装置のＡ部を拡大して示す斜視図、図４は、図２のIV−IV矢視から建設機械のサンバイザ装置を見た縦断面図、図５は、図２のＶ−Ｖ矢視から建設機械のサンバイザ装置を見た縦断面図である。
【００１８】
この図２において、図１に示す符号と同符号のものは同一部分である。サンバイザ装置２０は、側面窓ガラス１６からキャブ６内に入射する日光を遮るために、キャブ６の側面部フレーム１３の側面窓ガラス１６の内面側に設けられている。
【００１９】
サンバイザ装置２０は、図２及び図３に示すように、例えば、側面窓ガラス１６の前側半面を覆う略方形の遮光性を有する遮光部材としての布状の遮光シート２１と、キャブ６の側面部フレーム１３に側面窓ガラス１６を固定させる部材である断面Ｈ形状のゴム（以下Ｈゴムと称す）２２と、Ｈゴム２２のキャブ６内面側に形成される嵌合溝部２２ａに嵌め込まれるくさびゴム材２３と、所定の部位の嵌合溝部２２ａに遮光シート２１を挟持して嵌め込まれる取付部材としてのシート取付部材２４とから大略構成されている。
【００２０】
Ｈゴム２２は、図３に示すように、側面部フレーム１３が嵌め込まれるフレーム溝部２２ｂと側面窓ガラス１６が嵌め込まれるガラス溝部２２ｃとからなる断面略Ｈ形状であり、側面窓ガラス１６の全周に渡り、長手方向に延びている。なお、このフレーム溝部２２ｂとガラス溝部２２ｃ間の室内側にはくさびゴム材２３が嵌め込まれる断面略円形の嵌合溝部２２ａが形成されている。この嵌合溝部２２ａにくさびゴム材２３を嵌め込むことにより、側面部フレーム１３と側面窓ガラス１６とのシール性を高めている。
【００２１】
くさびゴム材２３は、図２及び図３に示すように、略長紐状のゴム材であって、後述するシート取付部材２４，２４，・・が嵌め込まれる部分以外の嵌合溝部２２ａに嵌め込まれる。つまり、本実施の形態においては、８個のくさびゴム材２３が嵌合溝部２２ａに８個のシート取付部材２４を介して分離独立して嵌め込まれている。
【００２２】
シート取付部材２４は、図３に示すように、略短紐状のゴム材であって、嵌合溝部２２ａの所定部位に嵌め込まれる取付ソケット２４ｂと、取付ソケット２４ｂに設けた挿入穴２４ｃに遮光シート２１を挟持する形で嵌め込まれる取付プラグ２４ａとから構成されている。本実施の形態においては、取付ソケット２４ｂが、側面窓ガラス１６の方形の各頂点部４箇所と、各辺の略中間点の４箇所の合計８箇所の部位に相当する嵌合溝部２２ａに嵌め込まれている。嵌合溝部２２ａへ嵌め込まれる取付ソケット２４ｂの個数や、配置は、本実施例に限定されるものではなく、自由に変更することができる。
【００２３】
取付プラグ２４ａは、例えばゴム部材からなり、挿入穴２４ｃに嵌め込む凸部２４ｄが一端側に形成されていて、他端側には、遮光シート２１の表面を押さえる鍔部２４ｅと挿入穴２４ｃへの嵌め込み及び取り外しの際に使用するつまみ部２４ｆとが形成されている。
【００２４】
また、本実施の形態において、嵌合溝部２２ａは、図３に示すように、フレーム溝部２２ｂとガラス溝部２２ｃとの略中間部のキャブ６室内側に形成されているが、この部位に限られるものではなく、キャブ６の室内側であれば、例えば、フレーム溝部２２ｂ側に偏って形成することも可能である。
【００２５】
なお、上述した、前記シート取付部材２４に設けられ、挿入穴２４ｃを有する取付ソケット２４ｂと、前記挿入穴２４ｃに嵌挿される凸部２４ｄが一端側に形成され、他端側には遮光部材としての遮光シート２１の表面を押さえる鍔部２４ｅが形成された取付プラグ２４ａとにより、遮光シート２１をシート取付部材２４に挟持させる挟持手段を構成する。
【００２６】
次に、上述した本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態における遮光シート２１と、Ｈゴム２２と、シート取付部材２４との取り付け方法を図２乃至図５を用いて説明する。
【００２７】
まず、図２及び図３に示すように、キャブ６の室内側に設けられた嵌合溝部２２ａの所定の位置に取付ソケット２４ｂとくさびゴム材２３とを、それぞれ嵌め込む。
【００２８】
次に、略方形の遮光シート２１を側面窓ガラス１６の前側半面部を覆う位置に配置する。遮光シート２１の高さ方向の長さは、側面窓ガラス１６の高さ方向長さより大きいことが好ましい。
【００２９】
次に、遮光シート２１に覆われた取付ソケット２４ｂが嵌め込まれている部位において、取付プラグ２４ａの凸部２４ｄが取付ソケット２４ｂの挿入穴２４ｃに嵌合するように、取付プラグ２４ａをつまみ部２４ｆから押圧する。この結果、図４に示すように、遮光シート２１の一部が挿入穴２４ｃと凸部２４ｄとの間に押し込まれ、この遮光シート２１の一部の周りの表面部が鍔部ｅによって挟持される。
【００３０】
図５は、取付ソケット２４ｂが嵌め込まれていない部位における遮光シート２１とくさびゴム材２３との関係を示す。つまり、遮光シート２１は、シート取付部材２４が配置されている部位のみでＨゴム２２を介して側面窓ガラス１６に取り付けられていて、その他の部位においては、Ｈゴム２２に拘束されていない。
【００３１】
したがって、シート取付部材２４の嵌合溝部２２ａにおける配置を変更することにより、あらゆる形態の遮光シート２１をＨゴム２２を介して側面窓ガラス１６に取り付けることが可能になる。また、あらかじめシート取付部材２４の設置数を増やしておけば、容易に上記の効果を得ることが可能になる。
【００３２】
上述した本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態によれば、キャブ６の内部の側面窓ガラス１６の必要な部位に遮光シート２１を容易に配設することができるので、キャブ６の側面窓ガラス１６や後面窓ガラスからの日光の入射を遮ることができる。この結果、遮光性の改善が図れ、作業効率を向上することができる。また、キャブ６の内部の温度上昇が抑えられ、キャブ６の内部の環境を改善することができる。
【００３３】
また、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態によれば、サンバイザ装置２０を共通部品化することが可能となるため、建設機械の機種毎に形態の異なるサンザイザー装置２０を製作する必要がなくなる。この結果、生産性を向上することができる。
【００３４】
また、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態によれば、Ｈゴム２２の嵌合溝部２２ａに、シート取付部材２４とくさびゴム材２３とを嵌め込む構成としたので、Ｈゴム２２による側面部フレーム１３と側面窓ガラス１６とのシール性が減少しない。この結果、キャブ６の内部の環境、及び品質機能の保持が確実になされる。
【００３５】
さらに、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態によれば、シート取付部材２４が、遮光シート２１を挟持して嵌合溝部２２ａに嵌め込まれる構成としたので、従来のサンバイザ装置と同等の耐振性や強度等を確保することができる。一方、オペレータの視界性が必要な場合には、シート取付部材２４を取り外すことにより容易に遮光シート２１を側面窓ガラス１６から取り外すことができる。この結果、遮光シート２１の配置を変更自在としても、サンバイザ装置２０の機能の信頼性が確保できる。
【００３６】
次に、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態を図６及び図７を用いて説明する。図６は、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態を示す斜視図、図７は、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態を示す縦断面図である。なお、図６及び図７において、図１乃至図５に示す符号と同符号のものは同一部分又は相当する部分であるので、その部分の説明を省略する。
【００３７】
本実施の形態においては、図６に示すように、シート取付部材２４において取付ソケット２４ｂを配置していない。つまり、所定部位以外の嵌合溝部２２ａにくさびゴム材２３を嵌め込むことにより、所定部位の嵌合溝部２２ａには、溝空間２５が形成されている。
【００３８】
シート取付部材２４は、例えばゴム部材からなり、溝空間２５に嵌め込む凸部２４ｄが一端側に形成されていて、他端側には、遮光シート２１の表面を押さえる鍔部２４ｅと溝空間２５への嵌め込み及び取り外しの際に使用するつまみ部２４ｆとが形成されている。
【００３９】
次に、上述した本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態における遮光シート２１と、Ｈゴム２２と、シート取付部材２４との取り付け方法を図６及び図７を用いて説明する。
【００４０】
まず、略方形の遮光シート２１を側面窓ガラス１６の前側半面部を覆う位置に配置し、次に、遮光シート２１に覆われた溝空間２５が形成された部位において、シート取付部材２４の凸部２４ｄが溝空間２５に嵌合するように、シート取付部材２４をつまみ部２４ｆから押圧する。この結果、図７に示すように、遮光シート２１の一部が溝空間２５と凸部２４ｄとの間に押し込まれ、この遮光シート２１の一部の周りの表面部が鍔部ｅによって挟持される。
【００４１】
本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態によれば、上述した第１の実施の形態と同様な効果を得ることができるとともに、シート取付部材２４の取付ソケット２４ｂの配置を不要にすることができる。この結果、サンバイザ装置２０の構成部品数を減少させることができて、生産性を向上することができる。
【００４２】
なお、上述した実施の形態においては、遮光シート２１を取付ソケット２４ｂの挿入穴２４ｃまたは溝空間２５に押し込み、この部分に取付プラグ２４ａまたは取付部材２４を挿入して、遮光シート２１を側面窓ガラス１６の内側に設けるようにしたが、遮光シート２１に取付プラグ２４ａまたは取付部材２４挿入用のスリットを設け、遮光シート２１を、取付ソケット２４ｂと取付プラグ２４ａとの間に、または溝空間２５と取付部材２４との間に挟み込むようにしてもよい。
【００４３】
また、上述した実施の形態においては、遮光シート２１を側面窓ガラス１６の前側半面を覆うように配置構成したが、図８に示すように、側面窓ガラス１６の後側半面を覆うように配置構成することも可能である。この例によれば、上述した効果に加えて、キャブ６の後方側面からの日光の入射に対する遮光性が向上すると共に、側面窓ガラス１６の前側を透してオペレータの視界性が向上する。
【００４４】
また、図９に示すように、遮光シート２１を側面窓ガラス１６の上側半面を覆うように配置構成することも可能である。この例によれば、上述した効果に加えて、側面窓ガラス１６の上側からの日光の入射に対する遮光性が向上すると共に、側面窓ガラス１６の下側を透してオペレータの視界性が向上する。
【００４５】
さらに、図１０に示すように、側面窓ガラス１６の下側半面を覆うように配置構成することも可能である。この例によれば、上述した効果に加えて、側面窓ガラス１６の下側からの日光の入射に対する遮光性が向上すると共に、側面窓ガラス１６の上側を透してオペレータの視界性が向上する。
【００４６】
また、上述した実施の形態においては、遮光シート２１は、布を用いたが、布シェードやカーテンなどの布状のものに限らず、遮光性と可撓性とを有するものであれば、例えば合成樹脂からなるフィルム状のものであってもよい。また、側面窓ガラス１６の半面を覆う略方形の形態に限らず、例えば側面窓ガラス１６全面を覆う大きさとすることも可能である。
【００４７】
また、本発明の実施の形態においては、建設機械１のキャブ６として大型油圧ショベルのキャブ６を例に説明したが、これに限られるものではなく、例えば油圧クレーン等の他の建設機械のキャブにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００４８】
【図１】本発明の建設機械のサンバイザ装置が適用される大型油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。
【図２】本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態を備えたキャブの内部側面図である。
【図３】図２に示す本発明の建設機械のサンバイザ装置のＡ部を拡大して示す斜視図である。
【図４】図２のIV−IV矢視から建設機械のサンバイザ装置を見た縦断面図である。
【図５】図２のＶ−Ｖ矢視から建設機械のサンバイザ装置を見た縦断面図である。
【図６】本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態を示す斜視図である。
【図７】本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態を示す縦断面図である。
【図８】本発明の建設機械のサンバイザ装置を構成する遮光部材の配置例を示すキャブの内部側面図である。
【図９】本発明の建設機械のサンバイザ装置を構成する遮光部材の他の配置例を示すキャブの内部側面図である。
【図１０】本発明の建設機械のサンバイザ装置を構成する遮光部材の更に他の配置例を示すキャブの内部側面図である。
【符号の説明】
【００４９】
１ 建設機械
６ キャブ
１３ 側面部フレーム
１６ 側面窓ガラス
２０ サンバイザ装置
２１ 遮光シート
２２ Ｈゴム
２２ａ 嵌合溝部
２２ｂ フレーム溝部
２２ｃ ガラス溝部
２３ くさびゴム材
２４ シート取付部材
２４ａ 取付プラグ
２４ｂ 取付ソケット
２４ｃ 挿入穴
２４ｄ 凸部
２４ｅ 鍔部
２４ｆ つまみ部
２５ 溝空間
【技術分野】
【０００１】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械のキャブに設ける建設機械のサンバイザ装置に係り、特に大型建設機械のキャブの側面内側に設ける建設機械のサンバイザ装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、油圧ショベル等の建設機械においては、キャブ内のオペレータに向けて差し込む日光の入射を遮るために、遮光板を備えたサンバイザ装置が設けられている。このようなサンバイザ装置において、垂直方向に延びる軸線を中心にして水平方向に回動可能な垂直軸に対し、水平軸を片持ち状態で取付け、水平軸に遮光板を取り付ける構成とすることにより、キャブ前面部のみならず、キャブ側面部からの日光の入射を遮ることができるものがある（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】特開２００４−１５５３５６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
油圧ショベル等の建設機械における大型建設機械においては、その稼働効率を向上させるために、建設機械が非稼働の場合にも直ちに稼働再開できるようにオペレータがキャブ内に滞機する方式が採られている。
【０００５】
このため、大型の建設機械におけるキャブは、これより掘削容量の小さい建設機械のキャブよりも大きな空間を有している。これに伴い、キャブの窓ガラスも大きくなっているため、側面窓や後面窓からキャブ内への日光の入射量が増大する。
【０００６】
この結果、上述した従来技術のサンバイザ装置では、側面窓や後面窓からの日光の入射に対して十分な遮光性を確保することが難しく、オペレータの作業効率を著しく低下させていた。
【０００７】
本発明は、上述の事項に基づいてなされたもので、その目的は、キャブの側面窓や後面窓からの日光の入射に対して、十分な遮光性を確保できる建設機械のサンバイザ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
（１）上記目的を達成するために、本発明は、キャブの側面窓及び／又は後面窓の内面側に取り付けられる建設機械のサンバイザ装置において、前記側面窓及び／又は後面窓の所定部位に配設され、可撓性を有する遮光部材と、前記側面窓及び／又は後面窓の外周に配設されたＨゴムと、前記Ｈゴムの前記キャブ内面側に設けられた嵌合溝部と、
前記嵌合溝部に嵌挿される複数のくさびゴム材と、前記複数のくさびゴム材間における前記嵌合溝部に嵌挿される複数の取付け部材と、前記遮光部材を、前記複数の取付部材に挟持させる挟持手段とを備えるものとする。
【０００９】
（２）上記（１）において、好ましくは、前記挟持手段は、前記取付部材に設けられ、挿入穴を有する取付ソケットと、前記挿入穴に嵌挿される凸部が一端側に形成され、他端側には遮光部材の表面を押さえる鍔部が形成された取付プラグとを備えたものとする。
【００１０】
（３）上記（１）において、好ましくは、前記挟持手段は、前記嵌合溝部に設けられた溝空間と、前記溝空間に嵌挿される凸部が一端側に形成され、他端側には遮光部材の表面を押さえる鍔部が形成された取付プラグとを備えたものとする。
【００１１】
（４）上記（１）乃至（３）のいずれかにおいて、好ましくは、前記遮光部材は、布状のシートとする。
【００１２】
（５）上記（１）乃至（３）のいずれかにおいて、好ましくは、前記遮光部材は、前記側面窓及び／又は後面窓の横方向のいずれか一方の端部側に配設されたものとする。
【００１３】
（６）上記（１）乃至（３）のいずれかにおいて、好ましくは、前記遮光部材は、前記側面窓及び／又は後面窓の縦方向のいずれか一方の端部側に配設されたものとする。
【発明の効果】
【００１４】
本発明の建設機械のサンバイザ装置によれば、キャブ内部窓の必要な部位に遮光部材を容易に配設することができるので、キャブの側面窓や後面窓からの日光の入射を遮ることができる。この結果、遮光性の改善が図れ、作業効率を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１５】
以下に、本発明の建設機械のサンバイザ装置の実施の形態を図面を用いて説明する。 図１は、本発明の建設機械のサンバイザ装置が適用される大型油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。この図１において、１は建設機械としての大型の油圧ショベルを示している。２はその走行体、３は走行体の左右両側に装設した無限軌道式走行装置、４は走行体２の上部に旋回可能に搭載された旋回体、５はこの旋回体４上の前方部に上下方向に回動可能に取り付けられた多関節型の作業装置、６は旋回体４上の左側前方部に配設されたキャブ、７はこのキャブ６の下方に配設され制御盤（図示せず）等を収納するキャブベッド、８は旋回体４上に配設され各種機器を収納する機械室、９は旋回体４上に設けられ操作者及び作業者が通行可能な通路、１０は旋回体４上の後方部に取り付けられたカウンタウエイトである。
【００１６】
上述したキャブ６は、前窓を有する前面部フレーム１１、後窓を有する後面部フレーム１２、左右側面の窓を有する左右の側面部フレーム１３、及びこれらの上面側を覆う天面部フレーム１４からボックス状に形成されたキャブボックス１５と、キャブボックス１５内に設けられた運転席（図示せず）と、運転席の周囲に設けられた操作装置等（図示せず）によって構成されている。
【００１７】
次に、上述したキャブ６に設けられた本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態を図２乃至図５を用いて説明する。図２は、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態を備えたキャブの内部側面図、図３は、図２に示す本発明の建設機械のサンバイザ装置のＡ部を拡大して示す斜視図、図４は、図２のIV−IV矢視から建設機械のサンバイザ装置を見た縦断面図、図５は、図２のＶ−Ｖ矢視から建設機械のサンバイザ装置を見た縦断面図である。
【００１８】
この図２において、図１に示す符号と同符号のものは同一部分である。サンバイザ装置２０は、側面窓ガラス１６からキャブ６内に入射する日光を遮るために、キャブ６の側面部フレーム１３の側面窓ガラス１６の内面側に設けられている。
【００１９】
サンバイザ装置２０は、図２及び図３に示すように、例えば、側面窓ガラス１６の前側半面を覆う略方形の遮光性を有する遮光部材としての布状の遮光シート２１と、キャブ６の側面部フレーム１３に側面窓ガラス１６を固定させる部材である断面Ｈ形状のゴム（以下Ｈゴムと称す）２２と、Ｈゴム２２のキャブ６内面側に形成される嵌合溝部２２ａに嵌め込まれるくさびゴム材２３と、所定の部位の嵌合溝部２２ａに遮光シート２１を挟持して嵌め込まれる取付部材としてのシート取付部材２４とから大略構成されている。
【００２０】
Ｈゴム２２は、図３に示すように、側面部フレーム１３が嵌め込まれるフレーム溝部２２ｂと側面窓ガラス１６が嵌め込まれるガラス溝部２２ｃとからなる断面略Ｈ形状であり、側面窓ガラス１６の全周に渡り、長手方向に延びている。なお、このフレーム溝部２２ｂとガラス溝部２２ｃ間の室内側にはくさびゴム材２３が嵌め込まれる断面略円形の嵌合溝部２２ａが形成されている。この嵌合溝部２２ａにくさびゴム材２３を嵌め込むことにより、側面部フレーム１３と側面窓ガラス１６とのシール性を高めている。
【００２１】
くさびゴム材２３は、図２及び図３に示すように、略長紐状のゴム材であって、後述するシート取付部材２４，２４，・・が嵌め込まれる部分以外の嵌合溝部２２ａに嵌め込まれる。つまり、本実施の形態においては、８個のくさびゴム材２３が嵌合溝部２２ａに８個のシート取付部材２４を介して分離独立して嵌め込まれている。
【００２２】
シート取付部材２４は、図３に示すように、略短紐状のゴム材であって、嵌合溝部２２ａの所定部位に嵌め込まれる取付ソケット２４ｂと、取付ソケット２４ｂに設けた挿入穴２４ｃに遮光シート２１を挟持する形で嵌め込まれる取付プラグ２４ａとから構成されている。本実施の形態においては、取付ソケット２４ｂが、側面窓ガラス１６の方形の各頂点部４箇所と、各辺の略中間点の４箇所の合計８箇所の部位に相当する嵌合溝部２２ａに嵌め込まれている。嵌合溝部２２ａへ嵌め込まれる取付ソケット２４ｂの個数や、配置は、本実施例に限定されるものではなく、自由に変更することができる。
【００２３】
取付プラグ２４ａは、例えばゴム部材からなり、挿入穴２４ｃに嵌め込む凸部２４ｄが一端側に形成されていて、他端側には、遮光シート２１の表面を押さえる鍔部２４ｅと挿入穴２４ｃへの嵌め込み及び取り外しの際に使用するつまみ部２４ｆとが形成されている。
【００２４】
また、本実施の形態において、嵌合溝部２２ａは、図３に示すように、フレーム溝部２２ｂとガラス溝部２２ｃとの略中間部のキャブ６室内側に形成されているが、この部位に限られるものではなく、キャブ６の室内側であれば、例えば、フレーム溝部２２ｂ側に偏って形成することも可能である。
【００２５】
なお、上述した、前記シート取付部材２４に設けられ、挿入穴２４ｃを有する取付ソケット２４ｂと、前記挿入穴２４ｃに嵌挿される凸部２４ｄが一端側に形成され、他端側には遮光部材としての遮光シート２１の表面を押さえる鍔部２４ｅが形成された取付プラグ２４ａとにより、遮光シート２１をシート取付部材２４に挟持させる挟持手段を構成する。
【００２６】
次に、上述した本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態における遮光シート２１と、Ｈゴム２２と、シート取付部材２４との取り付け方法を図２乃至図５を用いて説明する。
【００２７】
まず、図２及び図３に示すように、キャブ６の室内側に設けられた嵌合溝部２２ａの所定の位置に取付ソケット２４ｂとくさびゴム材２３とを、それぞれ嵌め込む。
【００２８】
次に、略方形の遮光シート２１を側面窓ガラス１６の前側半面部を覆う位置に配置する。遮光シート２１の高さ方向の長さは、側面窓ガラス１６の高さ方向長さより大きいことが好ましい。
【００２９】
次に、遮光シート２１に覆われた取付ソケット２４ｂが嵌め込まれている部位において、取付プラグ２４ａの凸部２４ｄが取付ソケット２４ｂの挿入穴２４ｃに嵌合するように、取付プラグ２４ａをつまみ部２４ｆから押圧する。この結果、図４に示すように、遮光シート２１の一部が挿入穴２４ｃと凸部２４ｄとの間に押し込まれ、この遮光シート２１の一部の周りの表面部が鍔部ｅによって挟持される。
【００３０】
図５は、取付ソケット２４ｂが嵌め込まれていない部位における遮光シート２１とくさびゴム材２３との関係を示す。つまり、遮光シート２１は、シート取付部材２４が配置されている部位のみでＨゴム２２を介して側面窓ガラス１６に取り付けられていて、その他の部位においては、Ｈゴム２２に拘束されていない。
【００３１】
したがって、シート取付部材２４の嵌合溝部２２ａにおける配置を変更することにより、あらゆる形態の遮光シート２１をＨゴム２２を介して側面窓ガラス１６に取り付けることが可能になる。また、あらかじめシート取付部材２４の設置数を増やしておけば、容易に上記の効果を得ることが可能になる。
【００３２】
上述した本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態によれば、キャブ６の内部の側面窓ガラス１６の必要な部位に遮光シート２１を容易に配設することができるので、キャブ６の側面窓ガラス１６や後面窓ガラスからの日光の入射を遮ることができる。この結果、遮光性の改善が図れ、作業効率を向上することができる。また、キャブ６の内部の温度上昇が抑えられ、キャブ６の内部の環境を改善することができる。
【００３３】
また、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態によれば、サンバイザ装置２０を共通部品化することが可能となるため、建設機械の機種毎に形態の異なるサンザイザー装置２０を製作する必要がなくなる。この結果、生産性を向上することができる。
【００３４】
また、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態によれば、Ｈゴム２２の嵌合溝部２２ａに、シート取付部材２４とくさびゴム材２３とを嵌め込む構成としたので、Ｈゴム２２による側面部フレーム１３と側面窓ガラス１６とのシール性が減少しない。この結果、キャブ６の内部の環境、及び品質機能の保持が確実になされる。
【００３５】
さらに、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態によれば、シート取付部材２４が、遮光シート２１を挟持して嵌合溝部２２ａに嵌め込まれる構成としたので、従来のサンバイザ装置と同等の耐振性や強度等を確保することができる。一方、オペレータの視界性が必要な場合には、シート取付部材２４を取り外すことにより容易に遮光シート２１を側面窓ガラス１６から取り外すことができる。この結果、遮光シート２１の配置を変更自在としても、サンバイザ装置２０の機能の信頼性が確保できる。
【００３６】
次に、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態を図６及び図７を用いて説明する。図６は、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態を示す斜視図、図７は、本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態を示す縦断面図である。なお、図６及び図７において、図１乃至図５に示す符号と同符号のものは同一部分又は相当する部分であるので、その部分の説明を省略する。
【００３７】
本実施の形態においては、図６に示すように、シート取付部材２４において取付ソケット２４ｂを配置していない。つまり、所定部位以外の嵌合溝部２２ａにくさびゴム材２３を嵌め込むことにより、所定部位の嵌合溝部２２ａには、溝空間２５が形成されている。
【００３８】
シート取付部材２４は、例えばゴム部材からなり、溝空間２５に嵌め込む凸部２４ｄが一端側に形成されていて、他端側には、遮光シート２１の表面を押さえる鍔部２４ｅと溝空間２５への嵌め込み及び取り外しの際に使用するつまみ部２４ｆとが形成されている。
【００３９】
次に、上述した本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態における遮光シート２１と、Ｈゴム２２と、シート取付部材２４との取り付け方法を図６及び図７を用いて説明する。
【００４０】
まず、略方形の遮光シート２１を側面窓ガラス１６の前側半面部を覆う位置に配置し、次に、遮光シート２１に覆われた溝空間２５が形成された部位において、シート取付部材２４の凸部２４ｄが溝空間２５に嵌合するように、シート取付部材２４をつまみ部２４ｆから押圧する。この結果、図７に示すように、遮光シート２１の一部が溝空間２５と凸部２４ｄとの間に押し込まれ、この遮光シート２１の一部の周りの表面部が鍔部ｅによって挟持される。
【００４１】
本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態によれば、上述した第１の実施の形態と同様な効果を得ることができるとともに、シート取付部材２４の取付ソケット２４ｂの配置を不要にすることができる。この結果、サンバイザ装置２０の構成部品数を減少させることができて、生産性を向上することができる。
【００４２】
なお、上述した実施の形態においては、遮光シート２１を取付ソケット２４ｂの挿入穴２４ｃまたは溝空間２５に押し込み、この部分に取付プラグ２４ａまたは取付部材２４を挿入して、遮光シート２１を側面窓ガラス１６の内側に設けるようにしたが、遮光シート２１に取付プラグ２４ａまたは取付部材２４挿入用のスリットを設け、遮光シート２１を、取付ソケット２４ｂと取付プラグ２４ａとの間に、または溝空間２５と取付部材２４との間に挟み込むようにしてもよい。
【００４３】
また、上述した実施の形態においては、遮光シート２１を側面窓ガラス１６の前側半面を覆うように配置構成したが、図８に示すように、側面窓ガラス１６の後側半面を覆うように配置構成することも可能である。この例によれば、上述した効果に加えて、キャブ６の後方側面からの日光の入射に対する遮光性が向上すると共に、側面窓ガラス１６の前側を透してオペレータの視界性が向上する。
【００４４】
また、図９に示すように、遮光シート２１を側面窓ガラス１６の上側半面を覆うように配置構成することも可能である。この例によれば、上述した効果に加えて、側面窓ガラス１６の上側からの日光の入射に対する遮光性が向上すると共に、側面窓ガラス１６の下側を透してオペレータの視界性が向上する。
【００４５】
さらに、図１０に示すように、側面窓ガラス１６の下側半面を覆うように配置構成することも可能である。この例によれば、上述した効果に加えて、側面窓ガラス１６の下側からの日光の入射に対する遮光性が向上すると共に、側面窓ガラス１６の上側を透してオペレータの視界性が向上する。
【００４６】
また、上述した実施の形態においては、遮光シート２１は、布を用いたが、布シェードやカーテンなどの布状のものに限らず、遮光性と可撓性とを有するものであれば、例えば合成樹脂からなるフィルム状のものであってもよい。また、側面窓ガラス１６の半面を覆う略方形の形態に限らず、例えば側面窓ガラス１６全面を覆う大きさとすることも可能である。
【００４７】
また、本発明の実施の形態においては、建設機械１のキャブ６として大型油圧ショベルのキャブ６を例に説明したが、これに限られるものではなく、例えば油圧クレーン等の他の建設機械のキャブにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００４８】
【図１】本発明の建設機械のサンバイザ装置が適用される大型油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。
【図２】本発明の建設機械のサンバイザ装置の第１の実施の形態を備えたキャブの内部側面図である。
【図３】図２に示す本発明の建設機械のサンバイザ装置のＡ部を拡大して示す斜視図である。
【図４】図２のIV−IV矢視から建設機械のサンバイザ装置を見た縦断面図である。
【図５】図２のＶ−Ｖ矢視から建設機械のサンバイザ装置を見た縦断面図である。
【図６】本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態を示す斜視図である。
【図７】本発明の建設機械のサンバイザ装置の第２の実施の形態を示す縦断面図である。
【図８】本発明の建設機械のサンバイザ装置を構成する遮光部材の配置例を示すキャブの内部側面図である。
【図９】本発明の建設機械のサンバイザ装置を構成する遮光部材の他の配置例を示すキャブの内部側面図である。
【図１０】本発明の建設機械のサンバイザ装置を構成する遮光部材の更に他の配置例を示すキャブの内部側面図である。
【符号の説明】
【００４９】
１ 建設機械
６ キャブ
１３ 側面部フレーム
１６ 側面窓ガラス
２０ サンバイザ装置
２１ 遮光シート
２２ Ｈゴム
２２ａ 嵌合溝部
２２ｂ フレーム溝部
２２ｃ ガラス溝部
２３ くさびゴム材
２４ シート取付部材
２４ａ 取付プラグ
２４ｂ 取付ソケット
２４ｃ 挿入穴
２４ｄ 凸部
２４ｅ 鍔部
２４ｆ つまみ部
２５ 溝空間
【特許請求の範囲】
【請求項１】
キャブの側面窓及び／又は後面窓の内面側に取り付けられる建設機械のサンバイザ装置において、
前記側面窓及び／又は後面窓の所定部位に配設され、可撓性を有する遮光部材と、
前記側面窓及び／又は後面窓の外周に配設されたＨゴムと、
前記Ｈゴムの前記キャブ内面側に設けられた嵌合溝部と、
前記嵌合溝部に嵌挿される複数のくさびゴム材と、
前記複数のくさびゴム材間における前記嵌合溝部に嵌挿される複数の取付け部材と、
前記遮光部材を、前記複数の取付部材に挟持させる挟持手段とを備えた
ことを特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項２】
請求項１に記載の建設機械のサンバイザ装置において、
前記挟持手段は、前記取付部材に設けられ、挿入穴を有する取付ソケットと、前記挿入穴に嵌挿される凸部が一端側に形成され、他端側には遮光部材の表面を押さえる鍔部が形成された取付プラグとを備えた
こと特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項３】
請求項１に記載の建設機械のサンバイザ装置において、
前記挟持手段は、前記嵌合溝部に設けられた溝空間と、前記溝空間に嵌挿される凸部が一端側に形成され、他端側には遮光部材の表面を押さえる鍔部が形成された取付プラグとを備えた
こと特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項４】
請求項１乃至３のいずれか１項に記載の建設機械のサンバイザ装置において、
前記遮光部材は、布状のシートである
こと特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項５】
請求項１乃至３のいずれか１項に記載の建設機械のサンバイザ装置において、
前記遮光部材は、前記側面窓及び／又は後面窓の横方向のいずれか一方の端部側に配設された
こと特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項６】
請求項１乃至３のいずれか１項に記載の建設機械のサンバイザ装置において、
前記遮光部材は、前記側面窓及び／又は後面窓の縦方向のいずれか一方の端部側に配設された
こと特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項１】
キャブの側面窓及び／又は後面窓の内面側に取り付けられる建設機械のサンバイザ装置において、
前記側面窓及び／又は後面窓の所定部位に配設され、可撓性を有する遮光部材と、
前記側面窓及び／又は後面窓の外周に配設されたＨゴムと、
前記Ｈゴムの前記キャブ内面側に設けられた嵌合溝部と、
前記嵌合溝部に嵌挿される複数のくさびゴム材と、
前記複数のくさびゴム材間における前記嵌合溝部に嵌挿される複数の取付け部材と、
前記遮光部材を、前記複数の取付部材に挟持させる挟持手段とを備えた
ことを特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項２】
請求項１に記載の建設機械のサンバイザ装置において、
前記挟持手段は、前記取付部材に設けられ、挿入穴を有する取付ソケットと、前記挿入穴に嵌挿される凸部が一端側に形成され、他端側には遮光部材の表面を押さえる鍔部が形成された取付プラグとを備えた
こと特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項３】
請求項１に記載の建設機械のサンバイザ装置において、
前記挟持手段は、前記嵌合溝部に設けられた溝空間と、前記溝空間に嵌挿される凸部が一端側に形成され、他端側には遮光部材の表面を押さえる鍔部が形成された取付プラグとを備えた
こと特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項４】
請求項１乃至３のいずれか１項に記載の建設機械のサンバイザ装置において、
前記遮光部材は、布状のシートである
こと特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項５】
請求項１乃至３のいずれか１項に記載の建設機械のサンバイザ装置において、
前記遮光部材は、前記側面窓及び／又は後面窓の横方向のいずれか一方の端部側に配設された
こと特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【請求項６】
請求項１乃至３のいずれか１項に記載の建設機械のサンバイザ装置において、
前記遮光部材は、前記側面窓及び／又は後面窓の縦方向のいずれか一方の端部側に配設された
こと特徴とする建設機械のサンバイザ装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公開番号】特開２０１０−１０５５６４（Ｐ２０１０−１０５５６４Ａ）
【公開日】平成２２年５月１３日（２０１０．５．１３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２８０３０８（Ｐ２００８−２８０３０８）
【出願日】平成２０年１０月３０日（２００８．１０．３０）
【出願人】（０００００５５２２）日立建機株式会社 (2,611)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年５月１３日（２０１０．５．１３）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１０月３０日（２００８．１０．３０）
【出願人】（０００００５５２２）日立建機株式会社 (2,611)
【Ｆターム（参考）】
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