説明

式典プランニング支援装置

【課題】式典が行われる会場、式典で用いられるアイテム及び式典で実施される各種イベントの様子を具体的にイメージしながら所望のアイテムやイベントを選択可能であるとともに、各イベントのスケジュールの調整及び式典全体のスケジュールの調整を可能とする。
【解決手段】式典データベースを備える記憶部と、前記会場の画像、前記アイテムの画像、及び/またはこれらの画像の合成画像を含む画面を表示する表示部と、入力手段と、表示部の制御を行う表示制御手段と、を備える式典プランニング支援装置であって、前記式典データベースは、前記イベント毎の標準所要時間データを更に保存し、前記表示制御手段は、前記イベント毎の所要時間を一つの画面上に所定の順番で配置した態様で前記表示部に表示するとともに、一旦表示された前記所要時間を前記画面上で書き換え可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冠婚葬祭等の式典をプランニングする際に、式典で用いられるアイテムや式典の様子を画像で表示しつつプランニングを支援する式典プランニング支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば挙式予定者が挙式のプラン作りを進める場合、結婚式場やホテル等の担当者と事前打ち合わせを行いつつ進めることが多い。その際、担当者は、挙式予定者に、例えば当該結婚式場やホテルが提供する式場の写真、レセプション会場の写真、装花、ドレス、料理等のアイテムの写真或いはレセプションで行われるケーキカット等の各種イベントの写真等やこれらのアイテム等の価格情報を提示しつつ説明していた。そして、挙式予定者は、これらの提示されたアイテムやイベントの中から所望のアイテム及びイベント等の選択や、挙式にかかる費用見積り或いは挙式の所要時間の見積もり等の挙式プラン作りを進めていた。
【0003】
しかし、現代人の嗜好の多様化等にともなって、これらのアイテムやイベントの種類が増大してこれらの写真の枚数も大幅に増加する、例えば担当者が説明の際に写真や価格情報を取り出すのに時間がかかる等で説明の時間が長くなる傾向が生じていた。したがって、多忙な現代人にとって、事前打ち合わせが煩雑になるおそれがあるという問題があった。また、前述した会場やアイテム等の写真を提示して説明するだけでは、例えばレセプション会場とドレスのカラーコーディネイトの状況は把握しづらいため、当初考えていたカラーコーディネイトと実際のカラーコーディネイトとの間にギャップが生じ、挙式予定者の満足度が低下するおそれがあるという問題があった。
【0004】
そこで、表示画面を視認しつつアイテム等を選択可能な結婚式シミュレーションが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−357148号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1によれば、担当者が挙式予定者に説明するイベントの所要時間についての情報は含まれておらず、ましてイベントの所要時間を表示する手段もない。したがって、実際の披露宴の運営に当たっては、例えば宴会場の担当者の経験等に基づいて料理を出すタイミングを決定し、また披露宴の開始から終了までの所要時間を見積もる必要がある。そのため、例えば料理を出す予定の時間になってもイベントが終了しておらず、料理を所定のタイミングで出せない等のおそれがあるという問題があった。また、披露宴の終了時間が延びて、次の披露宴の開始予定時間に食い込んでしまい、一日で複数組の挙式を行う結婚式場やホテル等にとってはスケジュール管理が困難になるおそれがあるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、式典が行われる会場、式典で用いられるアイテム及び式典で実施される各種イベントの様子を具体的にイメージしながら所望のアイテムやイベントを選択可能であるとともに、各イベントのスケジュールの調整及び式典全体のスケジュールの調整を容易に行うことが可能な式典プランニング支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明では、冠婚葬祭を含む式典が行われる会場の画像データと、前記式典で用いられるアイテムの画像データと、前記式典で実施されるイベントの画像データと、を含む式典データを保存する式典データベースと、少なくとも、前記会場の画像、前記アイテムの画像、前記イベントの画像及び/またはこれらの画像の合成画像を含む画面を表示する表示部と、前記画面を介して所定の命令を入力する入力手段と、前記入力手段からの命令を受けて、前記会場、アイテム乃至イベントの選択を行うとともに、表示部の表示制御を行う表示制御手段と、を備える式典プランニング支援装置であって、前記式典データベースは、前記イベント毎の所要時間データを前記式典データとして更に保存し、前記表示制御手段は、前記イベント毎の所要時間を一つの画面上に所定の順番で配置した態様で前記表示部に表示するとともに、一旦表示された前記所要時間を前記画面上で書き換え可能とすることを特徴とする式典プランニング支援装置とした。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1記載の式典プランニング支援装置において、前記表示部に前記合成画像として一旦表示された前記各アイテムの画像を、前記表示されたアイテムとは別のアイテムの画像と入れ替え可能な画像入替手段を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明では、請求項1または2に記載の式典プランニング支援装置において、前記式典データベースは、所定の楽曲データ及びその題名リストデータを前記式典データとして更に保存し、前記表示部に前記イベントの画像及び前記題名リストを表示させるとともに、前記楽曲データを再生可能とした楽曲データ再生手段、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明では、請求項3に記載の式典プランニング支援装置において、前記選択した楽曲のうち任意の楽曲部分を抽出可能な楽曲部分抽出手段、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明では、請求項1ないし4のいずれかに記載の式典プランニング支援装置において、電気通信網を介して所定の式典データを収集可能な外部データ収集手段、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、冠婚葬祭を含む式典が行われる会場の画像データと、前記式典で用いられるアイテムの画像データと、前記式典で実施されるイベントの画像データと、を含む式典データを保存する式典データベースと、少なくとも、前記会場の画像、前記アイテムの画像、前記イベントの画像及び/またはこれらの画像の合成画像を含む画面を表示する表示部と、前記画面を介して所定の命令を入力する入力手段と、前記入力手段からの命令を受けて、前記会場、アイテム乃至イベントの選択を行うとともに、表示部の表示制御を行う表示制御手段と、を備える式典プランニング支援装置であって、前記式典データベースは、前記イベント毎の所要時間データを前記式典データとして更に保存し、前記表示制御手段は、前記イベント毎の所要時間を一つの画面上に所定の順番で配置した態様で前記表示部に表示するとともに、一旦表示された前記所要時間を前記画面上で書き換え可能とする構成であるから、例えば挙式予定者は、表示部に表示された式典が行われる会場の画像、ドレス、装花、引き出物或いは料理等のアイテムの画像や、新郎新婦入場、ケーキ入刀あるいはキャンドルサービス等のイベントの画像またはこれらの合成画像を視認することで、これらの会場、アイテム及びイベントの様子を具体的にイメージしながら把握しつつ、入力手段及び表示制御手段を介して所望の会場、アイテム乃至イベントを選択可能となる。さらに、例えばイベント毎の所要時間をイベント名と共に披露宴の進行順に並べて配置した状態で表示すれば、ホテル等の運営側にとっては、挙式予定者と共に表示部に表示されたイベント毎の所要時間を視認しつつ、挙式予定者の要望に応じて所定のイベントの所要時間を書換えて、例えば式典全体の所要時間が所定の時間内に収まるか否かの確認を必要に応じて行うことが可能となり、各イベントのスケジュールのみならず式典全体のスケジュール調整を容易に行うことが可能な利便性が高い式典プランニング支援装置を提供できる。
【0013】
請求項2の発明によれば、前記表示部に前記合成画像として一旦表示された前記各アイテムの画像を、前記表示されたアイテムとは別のアイテムの画像と入れ替え可能な画像入替手段を備える構成であるから、例えば挙式予定者はレセプション会場の画像とドレスの画像とを合成した合成画像上でドレスの画像を別のドレスの画像に入れ替えて、ドレスの映え具合の比較を迅速かつ容易に行うことができる等、アイテム選択やイベント選択の実用性が高まる。
【0014】
請求項3の発明によれば、前記式典データベースは、所定の楽曲データ及びその題名リストデータを前記式典データとして更に保存し、前記表示部に前記イベントの画像及び前記題名リストを表示させるとともに、前記楽曲データを再生可能とした楽曲データ再生手段、を備える構成であるから、例えば挙式予定者は、イベントの画像を視認することでイベントの様子を具体的にイメージするとともに表示された題名リストのなかから楽曲を再生させて視聴しつつ、そのイベントに対応した所望の楽曲を容易に選択できる等、楽曲選択の利便性が高まる。
【0015】
請求項4の発明によれば、前記選択した楽曲のうち任意の楽曲部分を抽出可能な楽曲部分抽出手段、を備える構成であるから、前記選択した楽曲のなかでも例えばさびの部分等の挙式予定者が所望する楽曲部分を抽出することが可能となり、ホテル側等にとっては挙式予定者の要求にきめ細かに対応可能であるとともに、挙式予定者にとっても満足感が高い式典をプランニング可能な式典プランニング支援装置を提供できる。
【0016】
請求項5の発明によれば、電気通信網を介して所定の式典データを収集可能な外部データ収集手段、を備える構成であるから、例えばホテル側等の運営側と提携するドレス業者、装花業者、引き出物業者等のアイテム提供業者が管理するアイテム提供業者管理サーバに、あらかじめ所定の式典データを保存しておき、電気通信網及びデータ収集手段を介して、アイテム提供業者管理サーバにアクセスして所定の式典データを例えばダウンロードすることにより収集することができる。したがって、前記アイテム提供業者管理サーバの式典データを最新の式典データにアップデートしておけば、これらの最新の式典データを収集可能であるとともに、収集した最新の式典データに基づいて、式典データベースの式典データを常に最新のデータに更新可能な実用性の高い式典プランニング支援装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る式典プランニング支援装置は、式典が例えば結婚式場であれば、挙式予定者等の式典主催者が、表示部に表示されたアイテム画像やイベント画像等を視認しながら、入力手段及び表示制御手段を介して表示部の表示を切り換えつつ所望のアイテムやイベントを選択可能であるともに、ホテル側等の式典を運営する側の担当者は、イベントの所要時間を把握しながら式典挙行者と相談しつつイベントの時間調整、ひいては式典全体のスケジュール調整を容易に行うことが可能なものである。
【0018】
この発明において、「冠婚葬祭を含む式典を運営する運営側」とは、結婚式を執り行う結婚式場又はホテル或いは葬儀を執り行う葬儀社等がこれに該当する。
【0019】
「会場」とは、式典が行われる場所及び部屋を意味し、例えば挙式場、レセプション会場、葬儀場等がこれに該当する。
【0020】
「アイテム」とは、式典で用いられるものを意味し、新郎新婦が着席するメインテーブルのテーブルクロス、装花、料理、ドレス、アクセサリ、キャンドル、ブーケ或いは祭壇等がこれに該当する。
【0021】
「イベント」とは、式典でとり行われる行事及び行事の演出までも含む概念である。具体的には、送迎賓、新郎新婦入場、ウェディングケーキ入刀、キャンドルサービス、読経等が行事に該当する。そして、行事の手順及び式典の雰囲気を盛り上げる催し等が演出に該当する。
【0022】
「画像」は、静止画像及び動画像を含む概念である。具体的には、例えば写真機で撮像された画像が静止画像に該当し、ビデオカメラでイベントの様子を撮像した画像が動画像に該当する。
【0023】
以下、添付図面を用いて、本発明に係る最良の実施形態について具体的に説明する。説明の便宜のため、以下の説明では、式典は結婚式を前提とし、運営側はホテルを前提として説明する。図1は、本実施形態の式典プランニング支援装置10のハードウェア構成を説明する概略ブロック図である。
【0024】
図1に示すように、本実施形態の式典プランニング支援装置10は、後述する式典データベース21を格納するハードディスク20と、表示部としてのディスプレイ装置26と、入力手段としてのマウス32及びキーボード34と、後述する表示制御手段としてのCPU(中央演算処理装置)28と、ハードディスク20から読み出した画像データを格納する画像メモリ30と、楽曲を再生するための再生部44及びスピーカ36と、CPU28が表示制御や演算を行うためのプログラムを格納するROM38と、CPU28の処理に必要なデータを一時的に格納するRAM40と、電気通信網に接続するための通信部42を含む構成となっている。そして、図示するように、これらのハードディスク20、ディスプレイ装置26、画像メモリ30、マウス32、キーボード34、再生部44、通信部42、ROM38並びにRAM40は、CPU28にそれぞれ接続される。
このように、本実施形態の式典プランニング支援装置10は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置で構成することができる。
【0025】
前記式典データベース21は、結婚式(式典)が行われる会場の画像データと、結婚式で用いられるアイテムの画像データと、結婚式で実施されるイベントの画像データと、前記イベント毎の所要時間データと、後述する披露宴進行表データと、所定の楽曲データ及びその題名リストデータと、前記会場の価格データ及び前記各アイテムの価格データ等を含む式典データを保存する。そして、図1に示すように、ハードディスク20に格納される。
【0026】
結婚式が行われる会場の画像データとしては、ホテルが提供する挙式場或いはレセプション会場を撮像した会場毎の画像データが含まれる。前記会場毎の画像データは、前記会場を複数の撮影箇所から撮像した画像、前記画像の拡大画像、前記会場の全体を見渡すことが可能な所謂パノラマ画像、前記会場を撮像した動画像であってもよい。
また、結婚式で用いられるアイテムの画像データとしては、例えば、装花、ドレス、引出物、料理の品等の各アイテムを撮像した各アイテムの画像データが含まれる。前記ドレスの画像には、一つのドレスを複数の角度から撮像した画像を含むことができる。
また、結婚式で実施されるイベントの画像データとしては、例えば、ケーキ入刀の様子を撮像した動画の画像データ等が含まれる。
【0027】
また、前記イベント毎の所要時間としては、例えば、新郎新婦入場イベントに要する標準所要時間やケーキ入刀に要する標準所要時間等がある。
また、前記所定の楽曲としては、たとえば、新郎新婦の入場やケーキ入刀等のイベントの際に流すBGMが該当する。
【0028】
また、前記披露宴進行表は、例えば、披露宴において執り行われるイベント名に対応する文字を、披露宴において執り行われるイベントの順番に従って配置したものが該当する(図2参照)。
【0029】
なお、前記式典データベース21は、上述した式典データのみならず、前記会場名、前記アイテム名、前記イベント名或いは前記各画像の画像名等のテキストデータも式典データとして保存し、これらのデータが相互に連関された、所謂リレーショナルデータベースとして形成される。したがって、例えば所定のアイテムの画像を選択することで、その価格データも読み出すことができる。
また、本実施形態では、前記ハードディスク20は、顧客データベース22を格納している。顧客データベース22は、例えば、挙式予定者の選択が確定した前記会場、前記アイテム、前記イベント或いは前記楽曲に関する画像データ、価格データ等のデータを、顧客データとして保存するためのものである。なお、顧客データは、所定の確定命令を受けて後述するCPU28が顧客データベース22に保存する。
【0030】
さらに、式典データベース21への保存は、例えばキーボード34を介して入力した入力データを式典データベース21に書き込んでもよい。また、楽曲データに関しては、公知のCDROMリーダ(図示せず)を設け、CDROMから楽曲データを読み込んで、式典データベース21に書き込んでもよい。さらに、後述する通信部42を介して所定の楽曲データ及び所定の式典データをダウンロードし、式典データベース21に保存する構成としてもよい。
【0031】
ディスプレイ装置26は、少なくとも、前記会場の画像、前記アイテムの画像、前記イベントの画像及び/またはこれらの画像の合成画像を含む画面を表示する表示部として機能する。すなわち、ディスプレイ装置26は表示部として、後述するCPU28の指示により、前記会場の画像、前記アイテムの画像、前記イベントの画像、これらの画像の合成画像を含む画面を表示部に表示する。前記画面に表示される画像は、前記会場の画像、前記アイテムの画像、前記イベントの画像または前記これらの画像の合成画像であってもよいし、前記会場の画像、前記アイテムの画像、前記イベントの画像及びこれらの画像の合成画像のうちから任意の画像を組み合わせて共に表示した画像であってもよい。
本実施形態において、前記ディスプレイ装置26に表示される画面の詳細については、図面を用いて後述するが、例えば、初期選択画面、スケジュール調整画面(図2参照)、ドレスシミュレーション画面(図7参照)、装花シミュレーション画面(図8参照)、料理シミュレーション画面、楽曲選択画面(図9参照)等がある。また、これらの画面には、その画面上での所定の位置を示した目印となる例えばカーソル(図示せず)が表示され、前記マウス32の操作によりその画面上の位置を移動可能に構成されている。前記ディスプレイ装置26は、例えば公知の液晶表示装置やCRT等を用いることができる。
なお、表示部は、本実施形態のディスプレイ装置26に限るものではなく、例えばタッチパネル等を用いることもできる。
【0032】
マウス32は、前記画面を介して所定の命令を入力する入力手段として機能するものである。そのため、本実施形態では、前記画面にボタン(図2、図7乃至図9参照)を表示する。
前記ボタンは、表示画面に表示された所定の領域で形成される。前記領域は、所定の数字や文字列が表示される領域であってもよいし、所定の画像が表示される領域を囲んだ閉鎖領域としてもよい。また、目的に応じて複数のボタンを表示させてもよい。そして、前記マウス32を操作してカーソルを移動し、カーソルが前記ボタン上に位置させて、マウス32をクリックする等の所定の操作を行うことで、各ボタンに対応した命令が、前記マウス32から前記CPU28に入力される構成となっている。
前記各ボタンに対応した命令としては、例えば式典が行われる会場、ドレス、衣装、料理等のアイテム、前記式典で実施されるイベント或いは後述するイベント毎の所要時間に対応する数字を選択する選択命令や、前記複数の会場、アイテム乃至イベントの選択を確定した場合の確定命令、表示画面の表示を切換える切換え命令、或いは所定の処理の処理終了命令等がある。
【0033】
画像メモリ30は、ディスプレイ装置26に表示される画像データを一時的に保存するためのメモリであり、RAM等のメモリを用いることができる。例えば、挙式予定者が選択した会場の画像データ、アイテムの画像及び前記テキストデータを、後述するCPU28の指示により画像メモリ30に保存するのである。また、画像メモリ30は、後述する画像入替手段としても機能する。
【0034】
次に、CPU28は、前記入力手段からの命令を受けて、前記会場、アイテム乃至イベントの選択を行うとともに、ディスプレイ装置26の表示制御を行う表示制御手段としての機能を有する。すなわち、CPU28は、上述した各種画像データに基づいて、例えばレセプション会場の画像やイベントの画像等をディスプレイ装置26に表示する。また、CPU28は、前記マウス32からの所定の選択命令を受けて、例えば選択された会場の画像データ、アイテムの画像データ或いはイベントの画像データを、前記画像メモリの所定の領域に格納する。また、CPU28は、前記表示制御手段として、前記マウス32から所定の命令を受けて、例えばディスプレイ装置26に表示される画面の切換えを実行する等ディスプレイ装置26の表示制御を行う。
【0035】
また、CPU28は、表示制御手段として機能し、前記イベント毎の所要時間を一つの画面上に所定の順番で配置した態様でディスプレイ装置26に表示する。
すなわち、CPU28は、上述した披露宴進行表データ及び当該披露宴進行表に含まれるイベント毎の標準所要時間データを式典データベース21から読出し、前記RAM40の所定の領域に保存するとともに、披露宴進行表及び当該披露宴進行表に含まれるイベント毎の標準所要時間を含むスケジュール調整画面をディスプレイ装置26に表示する。
ここで、図2を用いて前記スケジュール調整画面について説明する。図2は、前記スケジュール調整画面の例の説明図である。
【0036】
図2の例では、32個の短冊状領域70が、イベント名を表示する表示領域として設けられ、前記短冊状領域70の中に、披露宴の進行順番に従って、「迎賓」、「人前式 入場(新郎)」、・・・、「送賓」のイベント名が表示される。そして、前記短冊状領域70の右横隣接位置に、略正四角形の領域からなる所要時間表示領域71を設け、前記所要時間表示領域71の中に、それぞれのイベント名に対応した前記標準所要時間が表示されている。図2の例では、イベント名「迎賓」の標準所要時間として「8」が表示されており、イベント名「迎賓」の標準所要時間が8分であることを示している。
このように、CPU28は、一つの前記スケジュール調整画面上に、イベント毎の所要時間を、披露宴の進行順番に従って配置した態様でディスプレイ装置26に表示しているのである。
【0037】
また、前記スケジュール調整画面上では、前記所要時間表示領域71は上述したボタンとして機能する。具体的には、マウス32の操作を介してカーソルを移動させて所定のイベント名に対応した所要時間表示領域71にカーソルを位置させ、その位置でマウス32をクリックすることで、前記所定のイベント名に対応した所要時間表示領域71の選択命令がCPU28に供給される。そして、前記キーボード34から新たな所要時間データが入力されると、前記選択命令と前記入力された所要時間データを受けたCPU28は、前記RAM40に保存した標準所要時間データであって、前記選択命令に対応する標準所要時間データを、当該入力された所要時間データに更新する。そして、CPU28は、更新後の所要時間データをRAM40から読み出し、スケジュール調整画面上で、前記所要時間表示領域71に表示された標準所要時間を、入力された所要時間に書き換える。
図2の例では、イベント名「余興」の標準時間表示領域82にカーソルが位置しており、当該所要時間表示領域82に表示された所要時間「5」を書き換え可能な状態にあることを示している。
このように、CPU28は、表示制御手段として機能し、一旦表示された所要時間をスケジュール調整画面上で書き換え可能とする構成となっている。
【0038】
また、本実施形態では、CPU28は、前記披露宴進行表に含まれるイベント毎の所要時間を合計した所要時間合計値を算出し、その算出した所要時間合計値を所要時間合計データとして前記RAM40の所定の領域に保存するとともに、スケジュール調整画面の所要時間合計表示領域73に表示する。図2の例では、所要時間合計表示領域73に所要時間合計値としての「2:23」の文字列が表示されている。
そして、CPU28は、上述した所要時間データの入力があった場合は、その入力された所要時間データに基づいて新たな所要時間合計値を算出し、前記新たな所要時間合計データに基づいて、前記RAM40に保存した所要時間合計データを更新する。そして、CPU28は、更新後の所要時間合計データをRAM40から読み出し、スケジュール調整画面上で、前記所要時間合計表示領域73に表示された所要時間合計を、前記新たな所要時間合計に書き換える。
したがって、ホテル等の担当者は、挙式予定者と共に前記スケジュール調整画面でイベントの所要時間を把握しつつ、挙式予定者の要望等の必要に応じて各イベントの所要時間を書き換えて、所要時間合計が所定の時間に収まっているか否か等を判断が可能となり、イベント毎のスケジュール調整のみならず式典全体のスケジュール調整を行うことができる。
なお、図2に示すように、前記スケジュール調整画面上には、終了ボタン75及び確定ボタン74が表示されている。この終了ボタン75をマウス32でクリック(以下、マウス32を省略し「クリック」という。)することで、後述する所要時間書き換え処理(図6参照)の終了命令がCPU28に入力される。また、前記確定ボタン74をクリックすることで、確定命令がCPU28に入力され、その確定命令を受けたCPU28は、RAM40の所定の領域に保存した披露宴進行表データ及び当該披露宴進行表に含まれるイベント毎の所要時間データを、顧客データベース22に保存する。
さらに加えて、前記イベント名表示領域70をクリックすることで、当該クリックしたイベントの画像がディスプレイ装置26に表示される構成であってもよい。
【0039】
また、CPU28及び前記画像メモリは、前記ディスプレイ装置26に前記合成画像として一旦表示された前記各アイテムの画像を、前記表示されたアイテムとは別のアイテムの画像と入れ替え可能な画像入替手段としての機能を有する。
ここで、前記合成画像は、公知のマルチレイヤ画像合成技術を用いて表示される。前記マルチレイヤ画像合成技術は、複数の画像データを一つのグループデータとして保存し、そのグループデータとして保存した画像データのうち選択された画像データどうしを合成した画像表示を可能とする技術である。
例えば、一つの会場の画像データ、第1のドレスの画像及び第2のドレスの画像を一つのグループデータとして前記画像メモリ30に保存する。そして、前記入力手段としてのマウス32を介して、第1のドレスの画像を選択する命令をCPU28に入力すると、前記命令を受けたCPU28は、前記会場の画像と前記第1のドレスの画像との合成画像をできディスプレイ装置26に表示する。また、前記マウス32を介して前記第2のドレスの画像を選択すれば、CPU28は、前記会場の画像と前記第2のドレスの画像との合成画像をディスプレイ装置26に表示する。
以上のように、本実施形態では、マウス32を介して、前記ディスプレイ装置26に合成画像として一旦表示された各アイテムの画像を、前記表示されたアイテムとは別のアイテムの画像と入れ替え可能な構成となっているのである。
【0040】
このように、挙式予定者は、表示画面に表示された式典が行われる会場の画像、ドレス、装花或いは料理等のアイテムの画像や、新郎新婦入場、ケーキ入刀あるいはキャンドルサービス等のイベントの画像またはこれらの合成画像を視認し、また前記画像入替手段を介して、合成画像上でアイテムの入れ替えを行いながら、これらの会場、アイテム及びイベントの様子を具体的にイメージしつつ、入力手段及び表示制御手段を介して所望の会場、アイテム乃至イベントを選択できる。
【0041】
また、CPU28は、詳しくは後述するが、ディスプレイ装置26に前記イベントの画像及び前記題名リストを表示させるとともに、前記楽曲データを再生可能とした楽曲データ再生手段として機能する。
また、CPU28は、詳しくは後述するが、前記選択した楽曲のうち任意の楽曲部分が抽出可能な楽曲部分抽出手段として機能する。
【0042】
また、上述した再生部44は、楽曲データを再生してスピーカ36から出力するためのものであり、DA変換回路、増幅回路等を備える。
【0043】
さらに、CPU28及び通信部42は、電気通信網を介して所定の式典データを収集可能な外部データ収集手段として機能する。
ここで、通信部42は、図1に示すように、電気通信網としての例えばインターネットに接続され、CPU28の指示により、本実施形態の式典プランニング支援装置10とインターネットとの間の各種データの送受信を行う。そのため、通信部42は、データを送受信するための送受信回路(図示せず)を備える。
また、CPU28は外部データ収集手段として機能し、ホテル側と提携するドレス業者、装花業者、引き出物業者等のアイテム提供業者が管理する、例えばアイテム提供業者管理サーバ(図示せず)に、通信部42及びインターネットを介してアクセスし、所定の式典データを収集する。より詳しくは、前記アイテム提供業者管理サーバに、あらかじめアイテム名データ、アイテムの画像データや価格データ等の式典データを格納しておく。そして、CPU28は、通信部42及びインターネットを介して、これらの式典データをダウンロードし、ダウンロードした式典データを、前記式典データベース21に保存する、すなわち収集する。さらに、CPU28は、前記収集した式典データに基づいて、式典データベース21の式典データを更新するのである。
このような構成とすることで、例えばアイテム提供業者管理サーバに保存した式典データを最新のデータにアップデートしておくことで、最新の式典データを収集可能であるとともに、収集した最新の式典データに基づいて、式典データベースの式典データを常に最新のデータに更新可能とすることができる。
【0044】
以下に、本実施形態の式典プランニング支援装置10の動作について、必要に応じて図7乃至図9を引用しつつ、図3乃至図6に基づいて説明する。図3乃至図6は、本実施形態の式典プランニング支援装置10において実行される処理例を説明するフローチャートである。図7ないし図9は、前記実行される処理においてディスプレイ装置26に表示される画面の例の説明図である。
【0045】
図3は、本実施形態の式典プランニング支援装置10において実行される式典プランニング支援処理の例を説明するフローチャートである。
図3に示すように、最初に、CPU28は、ステップS10において、初期設定を行う。すなわち、CPU28は、インターネット及び通信部42を介して、例えばアイテム提供業者管理サーバから所定の式典データをダウンロードし、式典データベース21の式典データを更新する。そして、処理をステップS11に進める。
【0046】
次に、ステップS11において、CPU28は、初期選択画面(図示せず)を表示し処理をステップ12に進める。本実施形態の前記初期選択画面には、挙式スタイルを選択するための挙式スタイル選択ボタン、レセプション会場を選択するためのレセプション会場選択ボタン、装花を選択するための装花選択ボタン、ドレスを選択するためのドレス選択ボタン、料理を選択するための料理選択ボタン、イベントを選択するためのイベント選択ボタン、楽曲を選択するための楽曲選択ボタン、イベントの所要時間を表示するためのスケジュール調整ボタン及び式典の価格見積を行うための価格見積ボタンが表示されており、マウス32で前記各選択用ボタンをクリックして選択する操作で、前記各ボタンに対応した命令がCPU28に入力される。
【0047】
次に、ステップS12において、CPU28は、前記挙式スタイル選択ボタンが選択されたか否かを判断し、選択された場合は、処理をステップS28に移し、選択されなかった場合は、処理をステップS14に移す。
【0048】
次に、ステップS28において、CPU28は、挙式スタイル選択処理を実行する。前記挙式スタイル選択処理は、例えばキリスト教式挙式スタイル或いは神前式挙式スタイル等の挙式スタイルの中から、所望の挙式スタイルを選択するためのものである。
すなわち、ステップS28において、CPU28は、挙式場スタイル選択用の画面(図示せず)を表示する。前記挙式スタイル選択用の画面には、例えば挙式スタイルの文字列からなる挙式スタイル選択用ボタンや及び挙式スタイルの確定用のボタン等の所定のボタンを表示する。
そして、マウス32からの選択命令を受けて、CPU28は、所定の挙式スタイルの画像をディスプレイ装置26に表示する。例えば、前記マウス32で、キリスト教式挙式スタイルの選択用ボタンをクリックすると、CPU28は、例えばキリスト教式の挙式場の画像データを式典データベース21から読出し、前記画像をディスプレイ装置26に表示する。その際、前記表示に、詳細表示用、パノラマ表示用或いは動画像表示用の各ボタンを設け、それぞれのボタンをクリックすることにより、詳細表示用画像としての拡大画像、パノラマ画像、挙式の様子を撮像した動画像等の画像をそれぞれ表示させる構成であってもよい。
次に、CPU28は、マウス32からの確定命令を受けて、確定した挙式スタイル及び挙式場の画像データを上述した顧客データベース22に保存し、処理をステップS30に移す。
【0049】
次に、ステップS30において、前記挙式スタイル選択処理の終了命令の有無を判断し、前記挙式スタイル選択処理の終了命令があった場合は、処理をステップS11に移し、前記挙式スタイル選択処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS28に移す。
【0050】
次に、ステップS14において、前述したレセプション会場選択ボタンが選択されたか否かを判断し、選択された場合は、処理をステップS32に移し、選択されなかった場合は、処理をステップS16に移す。
【0051】
次に、ステップS32において、CPU28は、レセプション会場選択処理を実行する。前記レセプション会場選択処理は、挙式予定者が複数のレセプション会場の中から所望のレセプション会場を選択するためのものである。
すなわち、ステップS32において、CPU28は、レセプション会場選択用の画面(図示せず)を表示する。前記レセプション会場選択用の画面には、例えばホテル側等が提供する複数のレセプション会場の部屋名の文字列からなる複数の会場選択用ボタンや、選択した会場を確定するための確定用ボタン等が表示される。
次に、マウス32からの選択命令を受けて、CPU28は、所定のレセプション会場の画像をディスプレイ装置26に表示する。例えば、前記マウス32で、所定の会場選択用ボタンをクリックすると、CPU28は、選択されたレセプション会場の画像データを式典データベース21から読出し、前記レセプション会場選択用の画面に替えて、前記画像をディスプレイ装置26に表示する。その際、前記表示に、詳細表示用、パノラマ表示用或いは動画像表用の各ボタンを設け、それぞれのボタンをクリックすることにより、詳細表示用画像としての拡大画像、パノラマ画像、挙式の様子を撮像した動画像等の画像を表示させる構成であってもよい。
次に、CPU28は、マウス32からの確定命令を受けて、確定したレセプション会場名及び当該レセプション会場の画像データを前記顧客データベース22に保存するとともに、前記確定したレセプション会場の所定の画像(図7及び図8参照)を前記画像メモリ30の所定の領域に保存し、処理をステップS34に移す。
【0052】
次に、ステップS34において、前記レセプション会場選択処理の終了命令の有無を判断し、前記レセプション会場選択処理の終了命令があった場合は、処理をステップS11に移し、前記レセプション会場選択処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS32に移す。
【0053】
次に、ステップS16において、前述した装花選択ボタンが選択されたか否かを判断し、選択された場合は、処理をステップS36に移し、選択されなかった場合は、処理をステップS18に移す。
【0054】
次に、ステップS36において、CPU28は、装花選択処理を実行する。前記装花選択処理は、挙式予定者が複数の装花の中から所望の装花を選択するためのものである。
すなわち、ステップS36において、CPU28は、装花選択用の画面(図示せず)を表示する。前記装花選択用の画面には、例えばメインテーブルや列席者テーブル等の装花設置場所を選択するための選択用ボタン等が表示される。
次に、マウス32からの選択命令を受けて、CPU28は、所定の装花設置用の場所をディスプレイ装置26に表示する。例えば、前記マウス32で、メインテーブル選択用ボタンをクリックすると、マウス32からの選択命令を受けて、CPU28は、当該メインテーブルに設置される装花の画像データを式典データベース21から読出し、前記画像をディスプレイ装置26に表示する。その際、詳細表示用ボタンを設け、当該ボタンをクリックすることにより、詳細表示用画像としての拡大画像や表示させる構成としてもよい。また、式典データベース21から装花の価格データを読み出し、前記装花の価格を前記画像と共に表示させてもよい。
次に、CPU28は、マウス32からの選択命令を受けて、選択した装花の画像データと、前記レセプション会場選択処理(ステップS32)で確定したレセプション会場の画像のうちの所定の画像データ(図7及び図8参照)とを一つのグループデータ、例えば装花グループデータとして前記画像メモリ30の所定の領域に格納し、処理をステップS38に移す。
【0055】
次に、ステップS38において、前記装花選択処理の終了命令の有無を判断し、前記装花選択処理の終了命令があった場合は、処理をステップS11に移し、前記装花選択処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS36に移す。
【0056】
次に、ステップS18において、前述したドレス選択ボタンが選択されたか否かを判断し、選択された場合は、処理をステップS40に移し、選択されなかった場合は、処理をステップS20に移す。
【0057】
次に、ステップS40において、CPU28は、ドレス選択処理を実行する。前記ドレス選択処理は、挙式予定者が複数のドレスの中から所望のドレスを選択するためのものである。
すなわち、ステップS40において、CPU28は、ドレス選択用の画面(図示せず)を表示する。前記ドレス選択用の画面には、例えばドレスの正面撮像画像からなるドレス選択用ボタンが複数表示される。
次に、マウス32からの選択命令を受けて、CPU28は、所定のドレスの画像データ及び価格データを読出してこれらをディスプレイ装置26に表示する。その際、前記表示に、詳細表示用ボタンを設け、当該ボタンをクリックすることにより、ドレスを複数の角度から撮像した画像を表示させる構成であってもよい。
次に、CPU28は、マウス32からの選択命令を受けて、選択したドレスの画像データと、前記レセプション会場選択処理(ステップS32)で確定したレセプション会場の画像のうちの所定の画像(図7及び図8)とを一つのグループデータ、例えばドレスグループデータとして前記画像メモリ30の所定の領域に格納し、処理をステップS42に移す。
【0058】
次に、ステップS42において、CPU28は、前記ドレス選択処理の終了命令の有無を判断し、前記ドレス選択処理の終了命令があった場合は、処理をステップS44に移し、前記ドレス選択処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS40に移す。
【0059】
次に、ステップS44において、CPU28は、詳細は図4を用いて説明するがカラーシミュレーション処理を行い、ステップS46に処理を移す。前記カラーシミュレーション処理は、挙式予定者が、上述のようにして選択した装花やドレスのレセプション会場での映え具合をチェックするためのものである。
【0060】
次に、ステップS46において、CPU28は、前記カラーシミュレーション処理の終了命令の有無を判断し、前記カラーシミュレーション処理の終了命令があった場合は、処理をステップS11に移し、前記カラーシミュレーション処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS44に移す。ここで、前記カラーシミュレーション処理の終了命令は、後述するドレスシミュレーション画面或いは装花シミュレーション画面に表示された「Top」の文字列を含むボタン80(図7及び図8参照)をクリックすることで、CPU28に入力されるものとする。
【0061】
次に、ステップS20において、CPU28は、前述した料理選択ボタンが選択されたか否かを判断し、選択された場合は、処理をステップS48に移し、選択されなかった場合は、処理をステップS22に移す。
【0062】
次に、ステップS48において、CPU28は、料理選択処理を行い、ステップS50に処理を進める。前記料理選択処理は、挙式予定者が、複数のメニューの中から所望の料理を選択するためのものである。
前記料理選択処理を簡単に説明すると、例えば、先ずフランス料理コース、和風料理コース等の料理コース選択画面(図示せず)を表示する。前記料理コース選択画面には、例えば所定の料理コース名を表示させて形成される料理コース選択用ボタン等が表示される。
次に、前記料理コース選択用ボタンを介して所定の料理コースが選択されると、そのコースの中の例えば、御造り、お吸い物、お肉料理の様なそれぞれの料理に対応して、複数の個別メニューの画像を表示したメニュー選択画面(図示せず)が表示される。前記メニュー選択画面には、例えば所定の個別メニューの画像からなる個別メニュー選択用ボタン等が表示される。そして、前記個別メニュー選択用ボタンを介して、料理毎に所望の個別メニューを選択するのである。その際、選択した個別メニューの画像を合成したコース料理画像として表示し、前記画像入替手段を介して前記個別メニューの画像を別の個別メニューの画像と入れ替える構成であってもよい。
【0063】
次に、ステップS50において、CPU28は、前記料理選択処理の終了命令の有無を判断し、前記料理選択処理の終了命令があった場合は、処理をステップS10に移し、前記料理選択処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS48に移す。
【0064】
次に、ステップS22において、CPU28は、前述したイベント選択ボタンが選択された否かを判断し、選択された場合は、処理をステップS52に移し、選択されなかった場合は、処理をステップS23に移す。
【0065】
次に、ステップS52において、CPU28は、イベント選択処理を実行する。前記イベント選択処理は、挙式予定者が複数のイベントの中から所望のイベントやイベントの演出を選択するためのものである。
すなわち、ステップS52において、CPU28は、イベント選択用の画面(図示せず)を表示する。前記イベント選択用の画面には、例えば複数のイベントの動画像がイベント選択用ボタン及びイベント確定用ボタン等と共に表示される。
次に、前記イベント選択用ボタンを介して所定のイベントを選択する選択命令が入力されると、前記選択命令を受けたCPU28は、選択されたイベントの動画像を拡大してディスプレイ装置26に表示する。その際、式典データベース21から選択されたイベントの標準所要時間を読み出して動画像と共に表示してもよい。
次に、イベント確定用ボタンを介して所定のイベントを確定する確定命令が入力されると、当該確定命令を受けたCPU28は、確定されたイベントの動画の画像データを前記画像メモリ30の所定の領域に格納するとともに、前記確定されたイベントの標準所要時間データを顧客データベース22の所定の領域に保存し、処理をステップS54に移す。
【0066】
次に、ステップS54において、CPU28は、前記イベント選択処理の終了命令の有無を判断し、前記イベント選択処理の終了命令があった場合は、処理をステップS11に移し、前記イベント選択処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS52に移す。
【0067】
次に、ステップS23において、CPU28は、前述した楽曲選択ボタンが選択されたか否かを判断し、選択された場合は、処理をステップS56に移し、選択されなかった場合は、処理をステップS24に移す。
【0068】
次に、ステップS56において、詳細は図5を用いて説明するが楽曲選択処理を行い、ステップS58に処理を進める。前記楽曲選択処理は、挙式予定者が、複数の楽曲の中から所望の楽曲を選択するためのものである。
【0069】
次に、ステップS58において、前記楽曲選択処理の終了命令の有無を判断し、前記楽曲選択処理の終了命令があった場合は、処理をステップS10に移し、前記楽曲選択処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS56に移す。ここでは、前記楽曲選択処理の終了命令は、後述する題名選択画面(図9参照)に表示される「Top」の文字列を含むボタン80(図9参照)をクリックすることで、CPU28に入力されるものとする。
【0070】
次に、ステップS24において、前述したスケジュール調整用ボタンが選択されたか否かを判断し、選択された場合は、処理をステップS60に進め、選択されなかった場合は、処理をステップS26に進める。
【0071】
次に、ステップS60において、CPU28は、詳細は図6を用いて後述するが所要時間表示制御処理を行い、ステップS62に処理を進める。
【0072】
次に、ステップS62において、CPU28は、前記所要時間表示制御処理の終了命令の有無を判断し、前記所要時間表示制御処理の終了命令があった場合は、処理をステップS11に移し、前記所要時間表示制御処理の終了命令がなかった場合は、処理を終了する。ここでは、前記所要時間表示制御処理の終了命令は、前述したスケジュール調整画面に表示される「Top」の文字列を含むボタン80(図2参照)をクリックすることで、CPU28に入力されるものとする。
【0073】
次に、ステップS26において、CPU28は、前述した価格見積処理用ボタンが選択されたか否かを判断し、選択された場合は、処理をステップS64に進め、選択されなかった場合は、処理をステップS28に進める。
【0074】
次に、ステップS64において、CPU28は、価格見積処理を実行する。前記価格見積処理は、上述のようにして確定させた会場、アイテム等の価格に基づいて式典に掛かる費用を算出するためのものである。
すなわち、ステップS64において、CPU28は、前記ハードディスク20の顧客データベース22に保存された、会場やアイテムの価格データを読み出すとともに、これらの全部或いは一部の加算値をディスプレイ装置26に表示する。そして処理をステップS66に進める。
【0075】
次に、ステップS66において、CPU28は、前記価格見積処理の終了命令の有無を判断し、前記価格見積処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS11に移し、前記価格見積処理の終了命令があった場合は、処理を終了する。
【0076】
次に、ステップS28において、前記式典プランニング支援処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS11に移し、前記式典プランニング支援処理の終了命令があった場合は、処理を終了する。
【0077】
〔カラーシミュレーション処理〕
図4、図7及び図8を用いて、カラーシミュレーション処理について説明する。
図4は、カラーシミュレーション処理の例を説明するフローチャートである。図7及び図8は、カラーシミュレーション処理においてディスプレイ装置26に表示される画面の例の説明図である。
【0078】
図4に示すように、先ず、CPU28は、ステップS70において、後述するドレスシミュレーション画面を表示し、処理をステップS72に移す。
【0079】
図7(a)は、前記ドレスシミュレーション画面の一例の説明図である。
図7(a)に示すように、前記ドレスシミュレーション画面には、ドレス選択用ボタン56a,56b,56c,56d,56e,56fと、レセプション会場の画像と装花の画像との合成画像を表示するドレス合成画像表示エリア50と、装花シミュレーション選択用ボタン53aと、ドレスシミュレーション選択用ボタン53bと、確定ボタン54aと、終了ボタン55a等を表示する。
前記ドレス選択用ボタン56a,56b,56c,56d,56e,56fは、前記ドレスグループデータとして画像メモリ30に格納された複数のドレスの画像データに基づいて表示された6個のドレス画像で形成される。前記終了ボタン55aは、後述するドレス画像入替処理の終了命令をCPU28に入力するためのものであり、前記終了ボタン55aをクリックすることで前記ドレス画像入替処理の終了命令がCPU28に入力される。また、確定ボタン54aをクリックすることでドレスの確定命令がCPU28に入力され、前記確定命令を受けたCPU28は、当該確定したドレスの画像を含む式典データを顧客データベース22に保存する。
【0080】
また、図7(a)に示すように、前記合成画像表示エリア50には、前記ドレス選択用ボタン56a,56b,56c,56d,56e,56fのうち、ドレス選択用ボタン56aで選択したドレスの画像60aと、前記ドレスグループデータとして画像メモリ30に格納された所定のレセプション会場の画像データに基づいて形成されるレセプション会場の画像72との合成画像が表示される。
【0081】
次に、CPU28は、ステップS72において、ドレス画像入替処理を行い、処理をステップS74に進める。
【0082】
ここで、ドレス画像入替処理について図7を用いて説明する。
すなわち、マウス32で、ドレス選択用ボタン56fをクリックすると、マウスからドレス画像入替命令がCPU28に入力される。そして、当該ドレス画像入替命令を受けたCPU28は、前記ドレス合成画像表示エリア50に表示されるドレス画像60aを、前記ドレス選択用ボタン56fに対応するドレス画像に入れ替えて表示する。
図7(b)は、前記ドレス画像入替処理によって、前記ドレス合成画像表示エリア50に、ドレス選択用ボタン56fで選択されたドレスの画像60bが表示されている様子を示している。
【0083】
次に、CPU28は、ステップS74において、装花シミュレーション選択用ボタン53aの選択の有無を判断し、選択があった場合は、ステップS78に処理を進め、選択がなかった場合は、処理をステップS76に移す。
【0084】
次に、ステップS78において、CPU28は、後述する装花シミュレーション画面を表示し、ステップS80に処理を移す。
【0085】
図8(a)は、前記装花シミュレーション画面の例の説明図である。
図8(a)に示すように、前記装花シミュレーション画面には、装花選択用ボタン51a,51b,51cと、レセプション会場の画像と装花の画像との装花合成画像表示エリア61と、装花シミュレーション選択用ボタン53aと、ドレスシミュレーション選択用ボタン53bと、確定ボタン54bと、終了ボタン55b等を表示する。
前記装花選択用ボタン51a,51b,51cは、前記装花グループデータとして画像メモリ30に格納された複数の装花の画像データに基づいて表示される3個の装花画像で形成される。前記終了ボタン55bは、後述する装花画像入替処理の終了命令をCPU28に入力するためのものであり、マウス32で前記終了ボタン55bをクリックすることで前記装花画像入替処理の終了命令がCPU28に入力される。また、確定ボタン54bをクリックすることで装花の確定命令がCPU28に入力され、前記確定命令を受けたCPU28は、当該確定した装花の画像を含む式典データを顧客データベース22に保存する。
【0086】
図8(a)に示すように、前記装花合成画像表示エリア61には、前記装花選択用ボタン51aで選択した装花の画像58aと、装花グループデータとして前記画像メモリ30の所定の領域に格納された所定のレセプション会場の画像データに基づいて形成されるレセプション会場の画像72との合成画像が表示される。
【0087】
そして、CPU28は、ステップS80において、装花画像入替処理を行い、処理をステップS82に移す。
【0088】
ここで、装花画像入替処理について、図8を用いて説明する。
すなわち、マウス32で、装花選択用ボタン51cをクリックすると、マウスから装花画像入替命令がCPU28に入力される。当該装花画像入替命令を受けたCPU28は、前記装花合成画像表示エリア61に表示される装花画像58aを、前記装花選択用ボタン51cに対応する装花画像に入れ替えて表示する。
図8(b)は、前記装花画像入替処理によって、前記装花合成画像表示エリア61に、装花選択用ボタン51cで選択された装花画像58bが表示されている様子を示している。
【0089】
また、ステップS76において、CPU28は、前記ドレス画像入替処理の終了命令があった場合は、処理を終了し、前記ドレス画像の入替処理の終了命令がなかった場合はステップS72に処理を移す。
【0090】
また、CPU28は、ステップS82において、前記ドレスシミュレーション選択用ボタン53bが選択されたか否かを判断し、選択された場合は、ステップS70に処理を移し、選択されなかった場合は、処理をステップS84に移す。
【0091】
次に、ステップS84において、CPU28は、装花画像の入替処理の終了命令の有無を判断し、前記装花画像の入替処理の終了命令があった場合は、処理を終了し、前記装花画像の入替処理の終了命令がなかった場合は、処理をステップS80に移す。
【0092】
なお、本実施形態では、前記レセプション会場の画像72のルームカラーの入替も可能としている。
例えば、レセプション会場の床のカラー、テーブルクロスのカラー、カーペットのカラー、カーテンのカラー等を同一のカラーで統一した複数種類のルームカラーデータを一つのグループとして画像メモリ30に保存する。そして、図7及び図8に示すように、装花シミュレーション画面及びドレスシミュレーション画面に、ルームカラー選択ボタン84(本実施形態では6つ)を設け、それぞれのルームカラー選択ボタン84を選択することで、前記画像入替手段を介して、ルームカラーを入替可能としているのである。
【0093】
〔楽曲選択処理〕
図5及び図9を用いて楽曲選択処理について説明する。図5は、楽曲選択処理の例を説明するフローチャートである。図9は、楽曲選択処理において表示される画面の例の説明図である。
【0094】
図5に示すように、CPU28は、ステップS90において、イベント画像表示処理を行い、処理をステップS92に移す。
すなわち、CPU28は、前記イベント選択処理(ステップS52)の際に前記画像メモリ30に保存したイベントの画像を前記画像メモリ30から読み出して、イベント画像選択用画面(図示せず)としてディスプレイ装置26に表示する。前記イベント画像選択用画面には、前記読み出した、例えば複数のイベントの動画像からなるイベント画像選択ボタン等が表示される。そして、前記イベント画像選択ボタンをクリックすることで、イベント画像の選択命令がCPU28に入力される。
【0095】
次に、ステップS92において、CPU28は、前記イベント画像の選択命令の有無を判断し、前記イベント画像の選択命令があった場合は処理をステップS94に移し、なかった場合は、処理をステップS90に移す。
【0096】
次に、ステップS94において、CPU28は、後述する題名選択画面を表示し、処理をステップS96に移す。
【0097】
前記題名選択画面は、選択されたイベントの画像及び楽曲の題名リスト等を表示するためのものである。ここで、前記題名選択画面について図9を用いて説明する。図9は、題名選択画面の例の説明図である。
図9に示すように、題名選択画面には、イベントの画像表示エリア62、題名リスト表示エリア63、終了ボタン55c、確定ボタン54c、楽曲音出力ボタン64、楽曲音出力停止ボタン70、楽曲部分抽出開始ボタン66、楽曲部分抽出終了ボタン67等を表示する。さらに、題名リスト表示エリア63内に題名選択ボタン65a,65b,65cと、を表示している。
図9に示す例では、前記イベントの画像表示エリア62には、上述したイベント画像選択処理(ステップS90)で選択された、例えばケーキ入刀シーンをモニタした動画像が表示されている。
また、前記題名リスト表示エリア63内には、3つの題名が表示されている。そして、各題名はそれぞれ文字列で形成され、前記文字列が表示された領域が題名選択ボタン65a,65b,65cとなっている。そして、これらの題名選択ボタン65a,65b,65cをクリックすることで、題名選択命令がCPU28に入力される。
また、前記終了ボタン55cをクリックすると、処理をイベント画像選択処理(ステップS90)に移すための表示切換え命令がCPU28に入力される。また、前記確定ボタン54cをクリックすると、所定の確定命令がCPU28に入力される。また、楽曲音出力ボタン64をクリックすると、楽曲再生命令がCPU28に入力され、楽曲音出力停止ボタン70をクリックすると、楽曲再生停止命令がCPU28に入力される。なお、楽曲部分抽出開始ボタン66及び楽曲部分抽出終了ボタン67については後述する。
【0098】
次に、ステップS96において、CPU28は、題名選択命令の有無を判断し、前記題名選択命令があった場合は処理をステップS100に移し、なかった場合は、処理をステップS98に移す。図9に示す例では、「03 All by Myself」の文字列を表示する領域からなる題名選択ボタン65cが選択された状態を示している。
【0099】
ステップS100において、CPU28は、楽曲を再生する。すなわち、CPU28は、上述のようにして選択された題名の楽曲データを式典データベース21から読み出してRAM40の所定の領域に保存する。次に、CPU28は、前記楽曲再生命令を受けると、前記保存した楽曲データをRAM40から読み出し、再生部44に供給する。当該楽曲データを受けた再生部44は、前記供給された楽曲データに基づいて楽曲を再生しスピーカ36から出力する。そして、処理をステップS102に移す。
【0100】
次に、ステップ102において、CPU28は、楽曲部分抽出命令の有無を判断し、楽曲部分抽出命令の終了命令があった場合は、処理をステップS106に移し、無かった場合は、処理をステップS104に移す。ここで、前記楽曲部分抽出命令は、前記題名選択画面(図9参照)に表示された楽曲部分抽出開始ボタン66をクリックすることでCPU28に入力される。
【0101】
次に、ステップ106においてCPU28は、後述する楽曲部分抽出処理を行い、処理をステップS100に移す。
【0102】
ここで楽曲部分抽出処理について説明する。楽曲部分抽出処理は、前述した楽曲部分抽出手段として機能するためのものである。すなわち、CPU28は、ステップS106において、上述したようにRAM40から読み出して再生部44に供給している楽曲データを、再生部44への供給を継続しつつ顧客データベース22に保存する処理を開始する。そして、楽曲部分抽出停止命令を受けた前記CPU28は、前記保存する処理を停止する。ここで、前記楽曲部分抽出停止命令は、前記題名選択画面(図9参照)に表示された楽曲部分抽出停止ボタン67をクリックすることでCPU28に入力される。
【0103】
したがって、挙式予定者が、前記選択した楽曲を視聴しつつ所望の楽曲部分にさしかかった時に、マウス32で前記楽曲部分抽出開始ボタン66をクリックし、所定の時間が経過した時に、楽曲部分抽出終了ボタン67をクリックすることで、所望の楽曲部分を、顧客データベース22に保存、すなわち抽出できる。
このように、CPU28は、前記選択した楽曲のうち任意の楽曲部分が抽出可能、な構成となっている。したがって、実際の式典で前記イベントを実施する場合は、前記顧客データベース22から前記楽曲部分を読み出して確実にBGMとして流すことができ、挙式予定者の満足度が高まる。
【0104】
また、ステップS104において、CPU28は、楽曲再生停止命令の有無を判断し、楽曲再生停止命令が無かった場合は処理をステップS98に移し、前記楽曲再生停止命令があった場合は、前記楽曲データの再生部44への供給を停止するとともに処理をステップS96に移す。
【0105】
また、ステップS98において、CPU28は、前記表示切換え命令の有無を判断し、前記表示切換え命令があった場合は処理をステップS90に移し、なかった場合は、処理を終了する。
【0106】
以上のように、CPU28は、ディスプレイ装置26にイベントの画像及び楽曲の題名リストを表示させるとともに、選択された題名の楽曲を再生可能とした楽曲再生手段として機能する。このようにして、挙式予定者は、表示画面に表示されたイベントの動画を通してイベントの様子を具体的にイメージするとともに、題名リストとして表示された楽曲を再生させて視聴しつつ、所望の楽曲を選択できるのである。
【0107】
〔所要時間表示制御処理〕
図2および図6を用いて、所要時間表示制御処理について説明する。
図6は、所要時間表示制御処理の例を説明するフローチャートである。
【0108】
先ず、CPU28は、ステップS120において、上述したスケジュール調整画面(図2参照)をディスプレイ装置26に表示し、処理をステップS122に進める。
【0109】
次に、CPU28は、ステップS122において、所要時間書き換え処理を行う。すなわち、上述したように、キーボード34からの所定の所要時間データの入力を受けて、スケジュール調整画面の表示を、前記入力された所要時間に書換えるとともに入力された所要時間に基づいて算出した所要時間合計に書換える。
図2の例では、前述した所要時間表示領域82に表示された所要時間「5」が書き換えられるとともに、前述した所要時間合計表示領域73に表示する「2:23」の文字列が書き換えられる。そして、処理をステップS124に進める。
【0110】
次に、ステップ124において、CPU28は、前記所要時間書き換え処理の終了命令の有無を判断し、前記所要時間書き換え処理の終了命令がなかった場合は処理をステップS122に移し、前記所要時間書き換え処理の終了命令があった場合は処理を終了する。
【0111】
さらに、本実施形態の式典プランニング支援装置10は、楽曲経過時間表示手段を備える。前記楽曲経過時間表示手段は、上述のように抽出した楽曲部分の時間長を表示するためのものである。そのため、本実施形態では、図1に示すように、タイマ46をCPU28に接続させて配置するとともに、図9に示すように、題名選択画面にタイマ表示領域68を設けている。
CPU28及びタイマ46は、前記楽曲経過時間表示手段として機能し、楽曲部分抽出開始ボタン66がクリックされると、CPU28はタイマ46を介してタイマ表示領域68の時間表示を開始し、楽曲部分抽出終了ボタン67をクリックすることで、前記時間表示が停止される。したがって、楽曲部分を抽出する際に、前記タイマ68の時間表示を視認しながら選択することで、前記楽曲部分の時間がイベントの所要時間内に入るように選択することができ、利便性が高まる。
なお、図9の例では、タイマ表示領域68に「3M30S」の文字列が表示され、楽曲部分保存開始ボタン66をクリックされてから3分30秒経過した様子を示している。
【0112】
以上説明したように、本実施形態の式典プランニング支援装置10によれば、式典が行われる会場、式典で用いられるアイテム及び式典で実施される各種イベントの様子を具体的にイメージしながら所望のアイテムやイベントを選択可能であるとともに、各イベントのスケジュールの調整及び式典全体のスケジュールの調整が可能となる。
【0113】
以上、本発明の実施形態のうちのいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらはあくまでも例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。また、式典としては結婚式に限定されるものではなく、例えば葬儀等でも実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明の式典プランニング支援装置は、結婚式場、葬儀場、ホテルのみならず、イベント会場、会議場等に至るまで、広範囲にわたって利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の一実施形態の式典プランニング支援装置のハードウェア構成を説明する概略ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態の式典プランニング支援装置において表示される画面の説明図である。
【図3】本発明の一実施形態の式典プランニング支援装置において実行される処理例を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態の式典プランニング支援装置において実行される処理例を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態の式典プランニング支援装置において実行される処理例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態の式典プランニング支援装置において実行される処理例を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態の式典プランニング支援装置において表示される画面の説明図である。
【図8】本発明の一実施形態の式典プランニング支援装置において表示される画面の説明図である。
【図9】本発明の一実施形態の式典プランニング支援装置において表示される画面の説明図である。
【符号の説明】
【0116】
10 式典プランニング支援装置
21 式典データベース
22 顧客データベース
26 ディスプレイ装置(表示部)
28 CPU
30 画像メモリ
32 マウス(入力手段)
34 キーボード(入力手段)
36 スピーカ
40 RAM
40 画像メモリ
42 通信部(外部データ収集手段)
44 再生部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
冠婚葬祭を含む式典が行われる会場の画像データと、前記式典で用いられるアイテムの画像データと、前記式典で実施されるイベントの画像データと、を含む式典データを保存する式典データベースと、
少なくとも、前記会場の画像、前記アイテムの画像、前記イベントの画像及び/またはこれらの画像の合成画像を含む画面を表示する表示部と、
前記画面を介して所定の命令を入力する入力手段と、
前記入力手段からの命令を受けて、前記会場、アイテム乃至イベントの選択を行うとともに、表示部の表示制御を行う表示制御手段と、を備える式典プランニング支援装置であって、
前記式典データベースは、前記イベント毎の所要時間データを前記式典データとして更に保存し、
前記表示制御手段は、
前記イベント毎の所要時間を一つの画面上に所定の順番で配置した態様で前記表示部に表示するとともに、一旦表示された前記所要時間を前記画面上で書き換え可能とすることを特徴とする式典プランニング支援装置。
【請求項2】
前記表示部に前記合成画像として一旦表示された前記各アイテムの画像を、前記表示されたアイテムとは別のアイテムの画像と入れ替え可能な画像入替手段を備えることを特徴とする請求項1記載の式典プランニング支援装置。
【請求項3】
前記式典データベースは、所定の楽曲データ及びその題名リストデータを前記式典データとして更に保存し、
前記表示部に前記イベントの画像及び前記題名リストを表示させるとともに前記楽曲データを再生可能とした楽曲データ再生手段、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の式典プランニング支援装置。
【請求項4】
前記選択した楽曲のうち任意の楽曲部分を抽出可能な楽曲部分抽出手段、を備えることを特徴とする請求項3記載の式典プランニング支援装置。
【請求項5】
電気通信網を介して所定の式典データを収集可能な外部データ収集手段、を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の式典プランニング支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−226087(P2008−226087A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−66427(P2007−66427)
【出願日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(507085461)
【出願人】(507085472)
【Fターム(参考)】