引き出し昇降装置
【課題】単一の駆動装置によって、引き出し操作と昇降操作を可能とする引き出し昇降装置を提供する。
【解決手段】
一対の支持フレームを有し、対象物を支持する支持機構と、一対の出没フレームを有し、対象物を水平方向に駆動する出没機構と、一対の昇降フレームを有し、対象物を水平方向の所定位置にて上下方向に駆動する昇降機構とを備え、一対の支持フレームをカム構造アームを介して一端を対象物に、他端を昇降フレームに回動自在に取り付け、一対の昇降フレームを駆動モーターに接続し、一対の出没フレームの一端を一対の支持フレームのカム構造アームのカム部に係合し、駆動モーターにより、一対の出没フレームと一対の昇降フレームとを水平方向に並行駆動して対象物を出没させると共に、上下方向に昇降させる。
【解決手段】
一対の支持フレームを有し、対象物を支持する支持機構と、一対の出没フレームを有し、対象物を水平方向に駆動する出没機構と、一対の昇降フレームを有し、対象物を水平方向の所定位置にて上下方向に駆動する昇降機構とを備え、一対の支持フレームをカム構造アームを介して一端を対象物に、他端を昇降フレームに回動自在に取り付け、一対の昇降フレームを駆動モーターに接続し、一対の出没フレームの一端を一対の支持フレームのカム構造アームのカム部に係合し、駆動モーターにより、一対の出没フレームと一対の昇降フレームとを水平方向に並行駆動して対象物を出没させると共に、上下方向に昇降させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、引き出し昇降装置であって、単一の駆動装置によって引き出し体の出没と昇降部の昇降を可能とする引き出し昇降装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、人が家屋から段差のある地面に降りて車両へ移動する際や、荷物を積み出したり、また車両に荷物を積み込んだりする際には、段差を乗り越えての行き来が必要となり、特に高齢者や車椅子利用者にとっては非常に不便なものであった。
【０００３】
そこで、昇降可能な支持体を、室内床部と水平方向にてオーバーラップ可能として、支持体と室内床部間での行き来を容易とする段差解消昇降機が提案されている（特許文献１参照。）。
【０００４】
また、車椅子に乗ったままで階段の上り乗りを可能とり、使用しないときには邪魔にならないようにできる車椅子用階段昇降装置が提案されている（特許文献２参照。）。
【０００５】
【特許文献１】特願２００２−１１４４９１号公報
【特許文献１】特願２００４−３５１７３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、上記特許文献１で提案した段差解消昇降機の場合、車椅子利用者を直線スライド機構と、旋回機構と、昇降機構とによって室内床部から戸外や車等へ移動可能とするのもであるが、直線スライドや旋回、昇降操作毎に駆動装置を必要とし、また設置する場所によって付帯設備を必要とする問題点があった。
【０００７】
また、上記特許文献２で提案した車椅子用階段昇降装置の場合、階段の最上段に当たる床面下に出没自在に組み込まれ、車椅子に乗ったまま段差のある階段を昇降可能とするものであるが、設置する場所（階段の高さなど）によって装置が大掛かりとなるばかりでなく、施工に多大の時間と経費が掛かるという問題点があった。
【０００８】
本発明は、これらの問題点に鑑みなされたもので、本発明者が先に出願した特願２００４−２６１５４号「引き出し体の片持ち支持構造」をさらに改良発展させ、単一の駆動装置で引き出し操作と昇降操作が可能であり、しかも施工が簡単な引き出し昇降装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
このため本発明の引き出し昇降装置は、一対の支持フレームを有し、対象物を支持する支持機構と、一対の出没フレームを有し、該対象物を水平方向に駆動する出没機構と、一対の昇降フレームを有し、前記対象物を水平方向の所定位置にて上下方向に駆動する昇降機構とを備え、一対の支持フレームをカム構造アームを介して一端を対象物に、他端を昇降フレームに回動自在に取り付け、一対の昇降フレームを駆動モーターに接続し、一対の出没フレームの一端を一対の支持フレームのカム構造アームのカム部に係合し、駆動モーターにより、一対の出没フレームと一対の昇降フレームとを水平方向に並行駆動して対象物を出没させ、水平方向の所定位置にて、一対の出没フレームを停止させ、一対の昇降フレームのみをさらに水平方向に駆動して、出没フレームの一端と支持フレームのカム構造アームのカム部との倣いにより、対照物を上下方向に昇降させることを第１の特徴とする。
【００１０】
上記構成の引き出し昇降装置は、家屋の床下や屋外に設置され、荷物や高齢者、車椅子利用者が必要な時に引き出して使用することが可能となる。
【発明の効果】
【００１１】
本発明による引き出し昇降装置によれば、一対の出没フレームの一端を一対の支持フレームのカム構造アームのカムに係合し、駆動モーターによる昇降フレームの水平方向の駆動によって、前記カム構造アームのカム部が前記出没フレームの一端に係合して摺動する倣い動作によって対象物を上下方向に昇降するため、車椅子利用者等のスムーズな昇降を可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の引き出し昇降装置を実施例に基づいて説明するが、本発明が本実施例に限定されないことは言うまでもない。図１は本発明の引き出し昇降装置の使用例を示す使用説明図、図２は収納状態を示す説明図、図３は引き出した状態を示す説明図、図４は図３の平面説明図、図５は昇降状態を示す側面説明図、図６は図２のＡ−Ａ線に係る断面説明図、図７は図５のＢ−Ｂ線に係る断面説明図、図８は図５のＣ−Ｃ線に係る断面説明図、図９は支持フレームの正面説明図であり、図９（ａ）はＬ字型アームの正面図、図９（ｂ）はカム構造アームの正面図である。
【実施例１】
【００１３】
図１乃至図４に示すように、本発明に係る引き出し昇降装置１は、格納部２と、格納部２内を水平に駆動する一対の出没フレーム３と、出没フレーム３と並行駆動する一対の昇降フレーム４と、昇降スレーム４と回動可能に連結し出没フレーム３の一端とカム係合する１本のカム構造アーム５及び１本のＬ字型アーム６を有する一対の支持フレーム７と、支持フレーム７に支持されて昇降する対象物である昇降ゴンドラ８と、前記昇降フレーム４を水平方向に駆動する駆動機構９から構成されており、家屋等の下部に挿入設置され、遠隔操作装置（図示せず）によって、出没フレーム３及び昇降フレーム４が出没自在とされ、また所定位置において出没フレーム３は停止し、昇降フレーム４の水平方向の駆動によって後述する出没フレーム３の一端とカム係合する１本のカム構造アーム５の倣いによって昇降ゴンドラ８が昇降可能とされている。
【００１４】
以下、図２乃至図９により本発明の引き出し昇降装置を更に詳細に説明する。
【００１５】
図に示すように格納部２は、一対の側板１０と、側板１０の上下両端部を繋ぐ格納部接合部材１１と、格納部２の底部に設けられた固定アンカー１２とから構成され、その両端面が開放された略箱状体に形成されている。また側板１０の内側面上部及び下部には、二対の固定ガイドフリーローラ１３がそれぞれ対向して取り付けられ、上記出没フレーム３の上面部及び下面部を挟持して係合し、出没フレーム３の水平駆動を補助する。そして、格納部２の出没側には駆動機構９が設けられ、後述するモーター３５の駆動によって出没フレーム３及び昇降フレーム４を水平方向に駆動させる。さらに格納部２内の所定位置には駆動速度リミッター１４、昇降フレーム停止リミッター１５、出没フレーム制御シャフト１６、出没フレーム収納リミッター１７が夫々設けられ、後述する出没フレーム３及び昇降フレーム４の駆動速度と駆動位置を規制する。尚、格納部２に使用される素材としては鋼材、木、及びアルミ合金等が挙がられる。
【００１６】
出没フレーム３は、一対の筒状鋼材からなり、出没フレーム３の上部には上部連結部材１８が直交して取り付けられており、また出没フレーム３の先端側下部には、上記支持フレーム７のカム構造アーム５と係合して回動する一対の昇降用フリーローラ１９が対向して取り付けられている。そして、出没フレーム３の所定位置には複数の離合フリーローラ２０が夫々対向して回動可能に取り付けられ、後述する昇降フレーム４と係合して水平方向に出没自在とされる。さらに出没フレーム３の後端上部には出没ストッパー２１が設けられ、上記格納部２の後端位置に当接すると出没フレーム制御シャフト１６を下降させて出没フレーム３と格納部２とを係合し、出没フレーム３を停止させる。尚、出没フレーム３は固定長の筒状鋼材ばかりでなく、長尺板や伸縮可能な部材であってもかまわない。
【００１７】
昇降フレーム４は、上記出没フレーム３の離合フリーローラ２０と上下方向から係合するコの字形状を有する一対の鋼製長尺体からなり、その長手方向の任意の位置には複数の連結部材２２が直交して取り付けられている。そして昇降フレーム４の側面下部には平歯レール２３が夫々長手方向に平行に対向して取り付けられ、後述する駆動機構９の駆動用歯車２４と上下方向で歯合して昇降フレーム４を水平方向に駆動する。さらに長手方向先端部近傍にはベアリング２５を介して上記一対の支持フレーム７が夫々取り付けられ、また長手方向後端上部には上記駆動速度リミッター１４を作動する駆動速度制御板２６が設けられている。そして、昇降フレーム４の所定位置には上述した昇降フレーム停止リミッター１５及び出没フレーム収納リミッター１７を制御する昇降フレーム停止感知バー２７及び出没フレーム収納リミッター感知バー２８がそれぞれ設けられている。尚、昇降フレーム４の後端部には出没フレーム制御シャフト１６を操作する押上げ板２９が設けられ、出没フレーム３と出没フレーム制御シャフト１６との係合を解除する。
【００１８】
支持フレーム７は、１本のカム構造アーム５及び１本のＬ字型アーム６を、その屈曲端部をアーム連結部材３０によって回動可能に連結して構成し、一端を上記昇降フレーム４にベアリング２５を介して回動可能に連結し、他端を昇降ゴンドラ８の昇降床３１とベアリング２５を介して回動可能に連結している。このカム構造アーム５と上記出没フレーム３の先端側下部に設けれた昇降フリーロラー１９とが、図９（ｂ）に示すカム構造アーム５の切り欠きカム部３２と係合し、上記駆動機構９の駆動によって昇降フレーム４が水平方向に移動すると共に、カム構造アーム５が摺動して、前記Ｌ字型アーム６と連係して昇降ゴンドラ８を昇降させる。尚、出没フレーム３、昇降フレーム４、支持フレーム６は何れも鋼材、木、及びアルミ合金等で構成される。
【００１９】
図７及び図８に示すように昇降ゴンドラ８は車椅子や荷物が乗り降りできる強度と大きさを有する矩形の鋼製板材からなる昇降床３１の上部に車椅子等が乗り降り時に使用する車椅子止３３が前方と後方に起立して取り付けられ、その左右には落下防止用柵３４が夫々取り付けられている。そして、昇降床３１は上記支持フレーム６に水平に挟持されてベアリング２５を介して取り付けられ、後述する昇降フレーム４の駆動によって昇降ゴンドラ８は上下方向に昇降する。尚、車椅子止３３と落下防止用柵３４は何れも木製或いはアルミ等の金属が使用され、しかも折畳み或いは取り外し可能とされる。また、昇降床３１及び昇降ゴンドラ８の素材は鋼製にかぎらず、木、及びアルミ合金等であってもかまわない。
【００２０】
駆動機構９は、格納部２の出没方向中央下部に取り付けられたモーター３５と、モーター３５の回転を伝達する中空軸ギヤー３６と、、駆動用回転軸３７及び一対の昇降フレーム駆動固定ローラ３８及び駆動用歯車２４と、駆動用回転軸３７を保持する一対のベアリングピロー３９とから構成され、前記格納部２の出没方向側に設けられた固定ガイドフリーローラ１３を挿通して連結する。そしてモーター３５の回転によって中空軸ギヤー３６及び駆動用回転軸３７を介して駆動用歯車２４が回動し、上記平歯レール２３と歯合して昇降フレーム４を水平方向に駆動させ、この昇降フレーム４と離合フリーローラ２０によって係合する出没フレーム３を並行駆動させると共に、所定の位置で出没フレーム３を停止させ、昇降フレーム４のみを水平駆動させて上記支持フレーム７を回動させて昇降ゴンドラ８を昇降させる。尚、駆動機構８の制御は 各種の制御装置が使用可能であり、また操作もリモコン等の遠隔操作が可能とされる。さらに、昇降フレーム４のみを水平駆動させる際に、油圧や空気圧によって駆動させて対象物である昇降ゴンドラ８を昇降させることも可能である。
【００２１】
次に、図２乃至図９に従って本発明の引き出し昇降装置１の動作を説明する。図２は引き出し昇降装置１を格納部２に最も収納した状態を示しており、この位置で利用者は車椅子に乗ったまま車椅子止３３を開閉して昇降床３１に乗ることができる。そしてリモコンなどの遠隔装置（図示せず）を操作してモーター３５を回転させて中空軸ギヤー３６を介して昇降フレーム駆動固定ローラ３８及び駆動用歯車２４を回動させ、駆動用歯車２４と歯合する平歯レール２３が取付けられた昇降フレーム４を水平方向に駆動させる。ここで昇降フレーム４は出没フレーム３の離合フリーローラ２０と上下方向から係合しており、昇降フレーム４が駆動することによって出没フレーム３も並行して水平方向に駆動し、図３に示すように出没フレーム３は格納部２の後端部まで定速で移動する。尚、出没フレーム３はその上下から二対の固定ガイドフリーローラ１３によって回動自在に保持され、昇降フレーム４はその下部を一対の昇降フレーム駆動固定ローラ３５によって保持されているため、安定して水平駆動する。
【００２２】
図３及び図４は、出没フレーム３の出没ストッパー２１と格納部２の後端部に上下自在に取付けられた出没フレーム制御シャフト１６とが当接して出没フレーム３が停止した状態を示しており、同時に昇降フレーム４の上部に設けられた駆動速度制御板２６によって駆動速度リミッター１４を作動させた状態を示している。この駆動速度リミッター１４によってモーター３５の回転速度が制御される。さらに昇降フレーム４を水平方向に駆動させると、出没フレーム制御シャフト１６が出没フレーム３と格納部２と係合して出没フレーム３の駆動を規制し、昇降フレーム４のみ駆動可能となる。
【００２３】
図５は、昇降ゴンドラ８が昇降して、最も下部に降りた状態を示しており、上記図３に示した昇降フレーム４と回動可能に連結する支持フレーム７のカム構造アーム５が出没フレーム３の先端側下部に設けられた一対の昇降用フリーローラ１９と係合した状態で摺動し、支持フレーム７に水平に挟持されて取り付けられた昇降ゴンドラ８を上下方向に昇降させる。ここで、昇降ゴンドラ８の昇降位置は昇降フレーム停止感知バー２７による昇降フレーム停止リミッター１５の操作によって規制される。尚、昇降ゴンドラ８の昇降速度は上記駆動速度リミッター１４と図示しない制御装置によって最適な速度となるように予め制御される。
【００２４】
そして、引き出し昇降装置１を格納部２に収納する際には、上記の操作と逆の操作を行なうが、まずモーター３５を逆方向へ回転させて昇降フレーム４を駆動し昇降床３１を上方へ昇降させる。次に出没フレーム３と係合する出没フレーム制御シャフト１６を、昇降フレーム４の後端部に設けた押上げ板２９によって上方へ移動させて係合を解除し、出没フレーム３を駆動可能とし昇降フレーム４と並行駆動させて格納部２方向へ移動させる。さらに図２に示すように出没フレーム収納リミッター１７を出没フレーム収納リミッター感知バー２８によって操作してモーター３５の回転を停止させる。
【００２５】
上記の構成による本発明の引き出し昇降装置１によれば、単一のモーター３５の回転によって昇降フレーム４を水平方向に駆動させ、昇降フレーム４と離合フリーローラ２０によって係合する出没フレーム３を並行して駆動させることができる。しかも、出没フレーム制御シャフト１６によって出没フレーム３を停止させた状態で、昇降フレーム４のみ駆動して昇降フレーム４と回動可能に連結する支持フレーム７を回動させて昇降ゴンドラ８を上下方向へ昇降させることができる。これによって利用者は段差のある家屋等の出入り口から昇降ゴンドラ８を利用して安全且つ容易に出入りが可能となる。
【００２６】
以上、本発明による引き出し昇降装置は家屋の床下や屋外の、常時には使用されない箇所に設けられており、利用者は必要時にリモコン等の遠隔操作によって出没フレームを所定の位置まで引き出し、さらに昇降床を上下方向に遥動して昇降させて乗り降りし、段差のある出入り口からの移動が容易となる。また、昇降床部には側板や渡し床板が回動可能に設けてあり利用者を安全に段差のある出入り口から移動させることが可能である。そして、引き出し昇降装置は家屋の床下等に設置して使用されるばかりでなく、段差のある構造物や出入りの不便な箇所からの移動に効果的に使用できる。
【産業上の利用可能性】
【００２７】
本発明による引き出し昇降装置は、車椅子や介護を必要とする利用者が屋外や屋内から屋外への移動手段として好適であるばかりでなく、車への荷物の積み込み或いは積み下ろしにも有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】本発明の引き出し昇降装置の使用例を示す使用説明図である。
【図２】本発明の引き出し昇降装置の収納状態を示す側面説明図である。
【図３】本発明の引き出し昇降装置を引き出した状態を示す側面説明図である。
【図４】図３の平面説明図である。
【図５】本発明の引き出し昇降装置の昇降状態を示す側面説明図である。
【図６】図２のＡ−Ａ線に係る断面説明図である。
【図７】図５のＢ−Ｂ線に係る断面説明図である。
【図８】図５のＣ−Ｃ線に係る断面説明図である。
【図９】支持フレームの正面説明図である。
【符号の説明】
【００２９】
１ 引き出し昇降装置
２ 格納部
３ 出没フレーム
４ 昇降フレーム
５ カム構造アーム
６ Ｌ字型アーム
７ 支持フレーム
８ 昇降ゴンドラ
９ 駆動機構
１０ 側板
１１ 格納部接合部材
１２ 固定アンカー
１３ 固定ガイドフリーローラ
１４ 駆動速度リミッター
１５ 昇降フレーム停止リミッター
１６ 出没フレーム制御シャフト
１７ 出没フレーム収納リミッター
１８ 上部連結部材
１９ 昇降用フリーローラ
２０ 離合フリーローラ
２１ 出没ストッパー
２２ 連結部材
２３ 平歯レール
２４ 駆動用歯車
２５ ベアリング
２６ 駆動速度制御板
２７ 昇降フレーム停止感知バー
２８ 出没フレーム収納リミッター感知バー
２９ 押上げ板
３０ アーム連結部材
３１ 昇降床
３２ 切り欠きカム部
３３ 車椅子止
３４ 落下防止用柵
３５ モーター
３６ 中空軸ギヤー
３７ 駆動用回転軸
３８ 昇降フレーム駆動固定ローラ
３９ ベアリングピロー
【技術分野】
【０００１】
本発明は、引き出し昇降装置であって、単一の駆動装置によって引き出し体の出没と昇降部の昇降を可能とする引き出し昇降装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、人が家屋から段差のある地面に降りて車両へ移動する際や、荷物を積み出したり、また車両に荷物を積み込んだりする際には、段差を乗り越えての行き来が必要となり、特に高齢者や車椅子利用者にとっては非常に不便なものであった。
【０００３】
そこで、昇降可能な支持体を、室内床部と水平方向にてオーバーラップ可能として、支持体と室内床部間での行き来を容易とする段差解消昇降機が提案されている（特許文献１参照。）。
【０００４】
また、車椅子に乗ったままで階段の上り乗りを可能とり、使用しないときには邪魔にならないようにできる車椅子用階段昇降装置が提案されている（特許文献２参照。）。
【０００５】
【特許文献１】特願２００２−１１４４９１号公報
【特許文献１】特願２００４−３５１７３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、上記特許文献１で提案した段差解消昇降機の場合、車椅子利用者を直線スライド機構と、旋回機構と、昇降機構とによって室内床部から戸外や車等へ移動可能とするのもであるが、直線スライドや旋回、昇降操作毎に駆動装置を必要とし、また設置する場所によって付帯設備を必要とする問題点があった。
【０００７】
また、上記特許文献２で提案した車椅子用階段昇降装置の場合、階段の最上段に当たる床面下に出没自在に組み込まれ、車椅子に乗ったまま段差のある階段を昇降可能とするものであるが、設置する場所（階段の高さなど）によって装置が大掛かりとなるばかりでなく、施工に多大の時間と経費が掛かるという問題点があった。
【０００８】
本発明は、これらの問題点に鑑みなされたもので、本発明者が先に出願した特願２００４−２６１５４号「引き出し体の片持ち支持構造」をさらに改良発展させ、単一の駆動装置で引き出し操作と昇降操作が可能であり、しかも施工が簡単な引き出し昇降装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
このため本発明の引き出し昇降装置は、一対の支持フレームを有し、対象物を支持する支持機構と、一対の出没フレームを有し、該対象物を水平方向に駆動する出没機構と、一対の昇降フレームを有し、前記対象物を水平方向の所定位置にて上下方向に駆動する昇降機構とを備え、一対の支持フレームをカム構造アームを介して一端を対象物に、他端を昇降フレームに回動自在に取り付け、一対の昇降フレームを駆動モーターに接続し、一対の出没フレームの一端を一対の支持フレームのカム構造アームのカム部に係合し、駆動モーターにより、一対の出没フレームと一対の昇降フレームとを水平方向に並行駆動して対象物を出没させ、水平方向の所定位置にて、一対の出没フレームを停止させ、一対の昇降フレームのみをさらに水平方向に駆動して、出没フレームの一端と支持フレームのカム構造アームのカム部との倣いにより、対照物を上下方向に昇降させることを第１の特徴とする。
【００１０】
上記構成の引き出し昇降装置は、家屋の床下や屋外に設置され、荷物や高齢者、車椅子利用者が必要な時に引き出して使用することが可能となる。
【発明の効果】
【００１１】
本発明による引き出し昇降装置によれば、一対の出没フレームの一端を一対の支持フレームのカム構造アームのカムに係合し、駆動モーターによる昇降フレームの水平方向の駆動によって、前記カム構造アームのカム部が前記出没フレームの一端に係合して摺動する倣い動作によって対象物を上下方向に昇降するため、車椅子利用者等のスムーズな昇降を可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の引き出し昇降装置を実施例に基づいて説明するが、本発明が本実施例に限定されないことは言うまでもない。図１は本発明の引き出し昇降装置の使用例を示す使用説明図、図２は収納状態を示す説明図、図３は引き出した状態を示す説明図、図４は図３の平面説明図、図５は昇降状態を示す側面説明図、図６は図２のＡ−Ａ線に係る断面説明図、図７は図５のＢ−Ｂ線に係る断面説明図、図８は図５のＣ−Ｃ線に係る断面説明図、図９は支持フレームの正面説明図であり、図９（ａ）はＬ字型アームの正面図、図９（ｂ）はカム構造アームの正面図である。
【実施例１】
【００１３】
図１乃至図４に示すように、本発明に係る引き出し昇降装置１は、格納部２と、格納部２内を水平に駆動する一対の出没フレーム３と、出没フレーム３と並行駆動する一対の昇降フレーム４と、昇降スレーム４と回動可能に連結し出没フレーム３の一端とカム係合する１本のカム構造アーム５及び１本のＬ字型アーム６を有する一対の支持フレーム７と、支持フレーム７に支持されて昇降する対象物である昇降ゴンドラ８と、前記昇降フレーム４を水平方向に駆動する駆動機構９から構成されており、家屋等の下部に挿入設置され、遠隔操作装置（図示せず）によって、出没フレーム３及び昇降フレーム４が出没自在とされ、また所定位置において出没フレーム３は停止し、昇降フレーム４の水平方向の駆動によって後述する出没フレーム３の一端とカム係合する１本のカム構造アーム５の倣いによって昇降ゴンドラ８が昇降可能とされている。
【００１４】
以下、図２乃至図９により本発明の引き出し昇降装置を更に詳細に説明する。
【００１５】
図に示すように格納部２は、一対の側板１０と、側板１０の上下両端部を繋ぐ格納部接合部材１１と、格納部２の底部に設けられた固定アンカー１２とから構成され、その両端面が開放された略箱状体に形成されている。また側板１０の内側面上部及び下部には、二対の固定ガイドフリーローラ１３がそれぞれ対向して取り付けられ、上記出没フレーム３の上面部及び下面部を挟持して係合し、出没フレーム３の水平駆動を補助する。そして、格納部２の出没側には駆動機構９が設けられ、後述するモーター３５の駆動によって出没フレーム３及び昇降フレーム４を水平方向に駆動させる。さらに格納部２内の所定位置には駆動速度リミッター１４、昇降フレーム停止リミッター１５、出没フレーム制御シャフト１６、出没フレーム収納リミッター１７が夫々設けられ、後述する出没フレーム３及び昇降フレーム４の駆動速度と駆動位置を規制する。尚、格納部２に使用される素材としては鋼材、木、及びアルミ合金等が挙がられる。
【００１６】
出没フレーム３は、一対の筒状鋼材からなり、出没フレーム３の上部には上部連結部材１８が直交して取り付けられており、また出没フレーム３の先端側下部には、上記支持フレーム７のカム構造アーム５と係合して回動する一対の昇降用フリーローラ１９が対向して取り付けられている。そして、出没フレーム３の所定位置には複数の離合フリーローラ２０が夫々対向して回動可能に取り付けられ、後述する昇降フレーム４と係合して水平方向に出没自在とされる。さらに出没フレーム３の後端上部には出没ストッパー２１が設けられ、上記格納部２の後端位置に当接すると出没フレーム制御シャフト１６を下降させて出没フレーム３と格納部２とを係合し、出没フレーム３を停止させる。尚、出没フレーム３は固定長の筒状鋼材ばかりでなく、長尺板や伸縮可能な部材であってもかまわない。
【００１７】
昇降フレーム４は、上記出没フレーム３の離合フリーローラ２０と上下方向から係合するコの字形状を有する一対の鋼製長尺体からなり、その長手方向の任意の位置には複数の連結部材２２が直交して取り付けられている。そして昇降フレーム４の側面下部には平歯レール２３が夫々長手方向に平行に対向して取り付けられ、後述する駆動機構９の駆動用歯車２４と上下方向で歯合して昇降フレーム４を水平方向に駆動する。さらに長手方向先端部近傍にはベアリング２５を介して上記一対の支持フレーム７が夫々取り付けられ、また長手方向後端上部には上記駆動速度リミッター１４を作動する駆動速度制御板２６が設けられている。そして、昇降フレーム４の所定位置には上述した昇降フレーム停止リミッター１５及び出没フレーム収納リミッター１７を制御する昇降フレーム停止感知バー２７及び出没フレーム収納リミッター感知バー２８がそれぞれ設けられている。尚、昇降フレーム４の後端部には出没フレーム制御シャフト１６を操作する押上げ板２９が設けられ、出没フレーム３と出没フレーム制御シャフト１６との係合を解除する。
【００１８】
支持フレーム７は、１本のカム構造アーム５及び１本のＬ字型アーム６を、その屈曲端部をアーム連結部材３０によって回動可能に連結して構成し、一端を上記昇降フレーム４にベアリング２５を介して回動可能に連結し、他端を昇降ゴンドラ８の昇降床３１とベアリング２５を介して回動可能に連結している。このカム構造アーム５と上記出没フレーム３の先端側下部に設けれた昇降フリーロラー１９とが、図９（ｂ）に示すカム構造アーム５の切り欠きカム部３２と係合し、上記駆動機構９の駆動によって昇降フレーム４が水平方向に移動すると共に、カム構造アーム５が摺動して、前記Ｌ字型アーム６と連係して昇降ゴンドラ８を昇降させる。尚、出没フレーム３、昇降フレーム４、支持フレーム６は何れも鋼材、木、及びアルミ合金等で構成される。
【００１９】
図７及び図８に示すように昇降ゴンドラ８は車椅子や荷物が乗り降りできる強度と大きさを有する矩形の鋼製板材からなる昇降床３１の上部に車椅子等が乗り降り時に使用する車椅子止３３が前方と後方に起立して取り付けられ、その左右には落下防止用柵３４が夫々取り付けられている。そして、昇降床３１は上記支持フレーム６に水平に挟持されてベアリング２５を介して取り付けられ、後述する昇降フレーム４の駆動によって昇降ゴンドラ８は上下方向に昇降する。尚、車椅子止３３と落下防止用柵３４は何れも木製或いはアルミ等の金属が使用され、しかも折畳み或いは取り外し可能とされる。また、昇降床３１及び昇降ゴンドラ８の素材は鋼製にかぎらず、木、及びアルミ合金等であってもかまわない。
【００２０】
駆動機構９は、格納部２の出没方向中央下部に取り付けられたモーター３５と、モーター３５の回転を伝達する中空軸ギヤー３６と、、駆動用回転軸３７及び一対の昇降フレーム駆動固定ローラ３８及び駆動用歯車２４と、駆動用回転軸３７を保持する一対のベアリングピロー３９とから構成され、前記格納部２の出没方向側に設けられた固定ガイドフリーローラ１３を挿通して連結する。そしてモーター３５の回転によって中空軸ギヤー３６及び駆動用回転軸３７を介して駆動用歯車２４が回動し、上記平歯レール２３と歯合して昇降フレーム４を水平方向に駆動させ、この昇降フレーム４と離合フリーローラ２０によって係合する出没フレーム３を並行駆動させると共に、所定の位置で出没フレーム３を停止させ、昇降フレーム４のみを水平駆動させて上記支持フレーム７を回動させて昇降ゴンドラ８を昇降させる。尚、駆動機構８の制御は 各種の制御装置が使用可能であり、また操作もリモコン等の遠隔操作が可能とされる。さらに、昇降フレーム４のみを水平駆動させる際に、油圧や空気圧によって駆動させて対象物である昇降ゴンドラ８を昇降させることも可能である。
【００２１】
次に、図２乃至図９に従って本発明の引き出し昇降装置１の動作を説明する。図２は引き出し昇降装置１を格納部２に最も収納した状態を示しており、この位置で利用者は車椅子に乗ったまま車椅子止３３を開閉して昇降床３１に乗ることができる。そしてリモコンなどの遠隔装置（図示せず）を操作してモーター３５を回転させて中空軸ギヤー３６を介して昇降フレーム駆動固定ローラ３８及び駆動用歯車２４を回動させ、駆動用歯車２４と歯合する平歯レール２３が取付けられた昇降フレーム４を水平方向に駆動させる。ここで昇降フレーム４は出没フレーム３の離合フリーローラ２０と上下方向から係合しており、昇降フレーム４が駆動することによって出没フレーム３も並行して水平方向に駆動し、図３に示すように出没フレーム３は格納部２の後端部まで定速で移動する。尚、出没フレーム３はその上下から二対の固定ガイドフリーローラ１３によって回動自在に保持され、昇降フレーム４はその下部を一対の昇降フレーム駆動固定ローラ３５によって保持されているため、安定して水平駆動する。
【００２２】
図３及び図４は、出没フレーム３の出没ストッパー２１と格納部２の後端部に上下自在に取付けられた出没フレーム制御シャフト１６とが当接して出没フレーム３が停止した状態を示しており、同時に昇降フレーム４の上部に設けられた駆動速度制御板２６によって駆動速度リミッター１４を作動させた状態を示している。この駆動速度リミッター１４によってモーター３５の回転速度が制御される。さらに昇降フレーム４を水平方向に駆動させると、出没フレーム制御シャフト１６が出没フレーム３と格納部２と係合して出没フレーム３の駆動を規制し、昇降フレーム４のみ駆動可能となる。
【００２３】
図５は、昇降ゴンドラ８が昇降して、最も下部に降りた状態を示しており、上記図３に示した昇降フレーム４と回動可能に連結する支持フレーム７のカム構造アーム５が出没フレーム３の先端側下部に設けられた一対の昇降用フリーローラ１９と係合した状態で摺動し、支持フレーム７に水平に挟持されて取り付けられた昇降ゴンドラ８を上下方向に昇降させる。ここで、昇降ゴンドラ８の昇降位置は昇降フレーム停止感知バー２７による昇降フレーム停止リミッター１５の操作によって規制される。尚、昇降ゴンドラ８の昇降速度は上記駆動速度リミッター１４と図示しない制御装置によって最適な速度となるように予め制御される。
【００２４】
そして、引き出し昇降装置１を格納部２に収納する際には、上記の操作と逆の操作を行なうが、まずモーター３５を逆方向へ回転させて昇降フレーム４を駆動し昇降床３１を上方へ昇降させる。次に出没フレーム３と係合する出没フレーム制御シャフト１６を、昇降フレーム４の後端部に設けた押上げ板２９によって上方へ移動させて係合を解除し、出没フレーム３を駆動可能とし昇降フレーム４と並行駆動させて格納部２方向へ移動させる。さらに図２に示すように出没フレーム収納リミッター１７を出没フレーム収納リミッター感知バー２８によって操作してモーター３５の回転を停止させる。
【００２５】
上記の構成による本発明の引き出し昇降装置１によれば、単一のモーター３５の回転によって昇降フレーム４を水平方向に駆動させ、昇降フレーム４と離合フリーローラ２０によって係合する出没フレーム３を並行して駆動させることができる。しかも、出没フレーム制御シャフト１６によって出没フレーム３を停止させた状態で、昇降フレーム４のみ駆動して昇降フレーム４と回動可能に連結する支持フレーム７を回動させて昇降ゴンドラ８を上下方向へ昇降させることができる。これによって利用者は段差のある家屋等の出入り口から昇降ゴンドラ８を利用して安全且つ容易に出入りが可能となる。
【００２６】
以上、本発明による引き出し昇降装置は家屋の床下や屋外の、常時には使用されない箇所に設けられており、利用者は必要時にリモコン等の遠隔操作によって出没フレームを所定の位置まで引き出し、さらに昇降床を上下方向に遥動して昇降させて乗り降りし、段差のある出入り口からの移動が容易となる。また、昇降床部には側板や渡し床板が回動可能に設けてあり利用者を安全に段差のある出入り口から移動させることが可能である。そして、引き出し昇降装置は家屋の床下等に設置して使用されるばかりでなく、段差のある構造物や出入りの不便な箇所からの移動に効果的に使用できる。
【産業上の利用可能性】
【００２７】
本発明による引き出し昇降装置は、車椅子や介護を必要とする利用者が屋外や屋内から屋外への移動手段として好適であるばかりでなく、車への荷物の積み込み或いは積み下ろしにも有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】本発明の引き出し昇降装置の使用例を示す使用説明図である。
【図２】本発明の引き出し昇降装置の収納状態を示す側面説明図である。
【図３】本発明の引き出し昇降装置を引き出した状態を示す側面説明図である。
【図４】図３の平面説明図である。
【図５】本発明の引き出し昇降装置の昇降状態を示す側面説明図である。
【図６】図２のＡ−Ａ線に係る断面説明図である。
【図７】図５のＢ−Ｂ線に係る断面説明図である。
【図８】図５のＣ−Ｃ線に係る断面説明図である。
【図９】支持フレームの正面説明図である。
【符号の説明】
【００２９】
１ 引き出し昇降装置
２ 格納部
３ 出没フレーム
４ 昇降フレーム
５ カム構造アーム
６ Ｌ字型アーム
７ 支持フレーム
８ 昇降ゴンドラ
９ 駆動機構
１０ 側板
１１ 格納部接合部材
１２ 固定アンカー
１３ 固定ガイドフリーローラ
１４ 駆動速度リミッター
１５ 昇降フレーム停止リミッター
１６ 出没フレーム制御シャフト
１７ 出没フレーム収納リミッター
１８ 上部連結部材
１９ 昇降用フリーローラ
２０ 離合フリーローラ
２１ 出没ストッパー
２２ 連結部材
２３ 平歯レール
２４ 駆動用歯車
２５ ベアリング
２６ 駆動速度制御板
２７ 昇降フレーム停止感知バー
２８ 出没フレーム収納リミッター感知バー
２９ 押上げ板
３０ アーム連結部材
３１ 昇降床
３２ 切り欠きカム部
３３ 車椅子止
３４ 落下防止用柵
３５ モーター
３６ 中空軸ギヤー
３７ 駆動用回転軸
３８ 昇降フレーム駆動固定ローラ
３９ ベアリングピロー
【特許請求の範囲】
【請求項１】
一対の支持フレームを有し、対象物を支持する支持機構と、
一対の出没フレームを有し、該対象物を水平方向に駆動する出没機構と、
一対の昇降フレームを有し、前記対象物を水平方向の所定位置にて上下方向に駆動する昇降機構とを備え、
一対の支持フレームをカム構造アームを介して一端を対象物に、他端を昇降フレームに回動自在に取り付け、
一対の昇降フレームを駆動モーターに接続し、
一対の出没フレームの一端を一対の支持フレームのカム構造アームのカム部に係合し、
駆動モーターにより、一対の出没フレームと一対の昇降フレームとを水平方向に並行駆動して対象物を出没させ、
水平方向の所定位置にて、一対の出没フレームを停止させ、一対の昇降フレームのみをさらに水平方向に駆動して、
出没フレームの一端と支持フレームのカム構造アームのカム部との倣いにより、
対照物を上下方向に昇降させることを特徴とする引き出し昇降装置。
【請求項１】
一対の支持フレームを有し、対象物を支持する支持機構と、
一対の出没フレームを有し、該対象物を水平方向に駆動する出没機構と、
一対の昇降フレームを有し、前記対象物を水平方向の所定位置にて上下方向に駆動する昇降機構とを備え、
一対の支持フレームをカム構造アームを介して一端を対象物に、他端を昇降フレームに回動自在に取り付け、
一対の昇降フレームを駆動モーターに接続し、
一対の出没フレームの一端を一対の支持フレームのカム構造アームのカム部に係合し、
駆動モーターにより、一対の出没フレームと一対の昇降フレームとを水平方向に並行駆動して対象物を出没させ、
水平方向の所定位置にて、一対の出没フレームを停止させ、一対の昇降フレームのみをさらに水平方向に駆動して、
出没フレームの一端と支持フレームのカム構造アームのカム部との倣いにより、
対照物を上下方向に昇降させることを特徴とする引き出し昇降装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【公開番号】特開２００９−１５５０１７（Ｐ２００９−１５５０１７Ａ）
【公開日】平成２１年７月１６日（２００９．７．１６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−３３３８９１（Ｐ２００７−３３３８９１）
【出願日】平成１９年１２月２６日（２００７．１２．２６）
【出願人】（３０２０７１８９６）有限会社長友工務店 (4)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年７月１６日（２００９．７．１６）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１２月２６日（２００７．１２．２６）
【出願人】（３０２０７１８９６）有限会社長友工務店 (4)
【Ｆターム（参考）】
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