説明

弾球遊技機

【課題】大型の表示装置を備えた弾球遊技機の製造時の組み立て性やメインテナンス性を向上させる。
【解決手段】遊技領域52に遊技球が発射されると遊技者に遊技を提供するぱちんこ遊技機10は、遊技に関連する図柄や画像を表示可能な表示装置64と、光透過性を有する透光板51を含み、この透光板51の表面に遊技領域52を形成してなる遊技盤50とを含む表示器ユニット70を備え、遊技盤50、表示装置64、ケーシング71、制御基板72、基板カバー73およびスペーサ74とが一体化されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技領域に遊技球が発射されると遊技者に遊技を提供するぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機として、光透過性を有する合成樹脂製の遊技盤と、この遊技盤の裏側に配置されたランプ等の電飾装置とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この弾球遊技機では、光透過性を有する合成樹脂材を用いて遊技盤を構成することで、電飾装置を遊技盤裏面に配置できるようにし、それにより、遊技面の設計の制約を無くすと共に、電飾装置を所望の位置に配置できるようにしている。
【特許文献1】特開平10−179854号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方、弾球遊技機に関しては、遊技中の視覚的効果をより一層高めるために、遊技に関連する図柄や画像を表示可能な表示装置の画面サイズをできるだけ大きくすることが望まれている。このため、近年では、光透過性を有する遊技盤の裏側に大型画面を有する表示装置を配置した弾球遊技機も出現している。しかしながら、従来のこの種の弾球遊技機では、基本的に、大型の表示装置が弾球遊技機の枠体に取り付けられ、表示装置を覆うように遊技盤が取り付けられる。このため、このような弾球遊技機の製造工程は比較的煩雑かつ手間の掛かるものとなり、また、表示装置の交換やメインテナンスにも専門性が要求されていた。
【0004】
そこで、本発明は、大型の表示装置を備えた弾球遊技機の製造時の組み立て性やメインテナンス性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による弾球遊技機は、遊技領域に遊技球が発射されると遊技者に遊技を提供する弾球遊技機において、遊技に関連する図柄や画像を表示可能な表示装置と、光透過性を有する透光板を含み、この透光板の表面に前記遊技領域を形成してなる遊技盤とを含む表示器ユニットを備え、表示装置と遊技盤とが一体化されていることを特徴とする。
【0006】
この弾球遊技機は、遊技に関連する図柄や画像を表示可能な表示装置と、遊技盤とを含む。遊技盤は、光透過性を有する透光板を含み、この透光板の表面に遊技領域が形成されている。従って、この弾球遊技機では、大画面を有する表示装置を遊技盤の背後に配置することにより、遊技中の視覚的効果を容易に向上させることができる。そして、これらの表示装置と遊技盤とは互いに一体化されている。従って、弾球遊技機の製造時には、表示装置と遊技盤とを同時に枠体に対して取り付けることができるので、組立時間を短縮化すると共に、組み立て自体を容易にすることができる。また、弾球遊技機のメインテナンスに際しては、表示装置と遊技盤とを同時に枠体から取り外すことができるので、表示装置の交換や修理を容易に実行することができる。この結果、この弾球遊技機によれば、表示装置が大型のものであっても、製造時の組み立て性やメインテナンス性を容易に向上させることが可能となる。
【0007】
この場合、表示器ユニットは、表示装置を制御するための制御基板を更に含み、表示装置、遊技盤および制御基板が一体化されていると好ましい。また、表示器ユニットは、表示装置を収容するケーシングを更に含み、表示装置、遊技盤、制御基板およびケーシングが一体化されていると好ましい。更に、表示器ユニットは、制御基板を保護する基板カバーを更に含み、表示装置、遊技盤、制御基板、ケーシングおよび基板カバーが一体化されていると好ましい。
【0008】
これらの態様のように、表示装置を良好に作動させるための構成部品を適宜一体化させることにより、製造時の組み立て性やメインテナンス性をより一層に向上させることが可能となる。
【0009】
そして、遊技盤と表示装置との間に、スペーサが介設されていると好ましい。この態様によれば、遊技盤と表示装置との間に役物を駆動するソレノイドの配置スペースや遊技球の通路のためのスペース、配線の取回しスペース等を確保することが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、大型の表示装置を備えた弾球遊技機の製造時の組み立て性やメインテナンス性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明による弾球遊技機の一例であるぱちんこ遊技機の正面図である。同図に示されるぱちんこ遊技機10は、主として遊技機枠と遊技盤50とから構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、ガラス板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。
【0012】
外枠11は、開口部を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するために用いられる。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示されないヒンジを介して外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射するための球発射機構や、遊技盤50を着脱可能に収容するための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。ガラス板13は扉14により支持されており、扉14は、図2に示されるように、ヒンジ46,47を介して前枠12へ開閉可能に取り付けられる。同様に、上球皿15も、ヒンジ48を介して前枠12に開閉可能に取り付けられている。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等を行う機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等を行う機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、このスピーカ18により遊技状態などに応じた効果音が出力される。
【0013】
図2に示されるように、扉14および上球皿15が開放されると、前枠12と共に、それに取り付けられた遊技盤50が露出される。遊技盤50は、図1および図2に示されるように、透光板51、遊技領域52、内レール54、外レール56、アウト口58、大入賞口28、普通電動役物26、2つの作動口22、および4つの一般入賞口24等を有している。そして、透光板51の背後には、大型の表示装置64が配置されている。遊技者は、遊技中に、上記ガラス板13および遊技盤50の透光板51を介して表示装置64の表示画面64aを視認することができる。
【0014】
透光板51は、透明性、強度、および耐温度性能等を考慮して、ABS樹脂等により形成されている。そして、内レール54および外レール56は、透光板51の表面に固定されており、内レール54および外レール56により、概ね円形の遊技領域52が画成される。そして、透光板51には、図示されない多数の遊技釘が打ち込まれると共に、複数の風車(図示省略)が配置されている。これら遊技釘や風車を安定して固定するために、透光板51の厚さは、およそ10mm程度とされている。このように透光板51としては、比較的厚く、しかも大面積の樹脂板が用いられる。このため、遊技盤50の重量も比較的大きなものとなる。
【0015】
内レール54は、透光板51の右上部から時計回りに透光板51の左上部まで延在し、その左上端にはバネ部54aが形成されている。外レール56は、透光板51の右上部から反時計回りに透光板51の左下部まで延在する。外レール56は、内レール54の左側外周面に沿って延びる内周面を有し、この外レール56の内周面と、内レール54の左側外周面とは、遊技球を遊技領域52へと案内する球発射通路92を画成する。そして、内レール54のバネ部54aは、遊技領域52から球発射通路92へ遊技球が逆流することを抑制する逆流抑制手段として機能する。
【0016】
また、大入賞口28、普通電動役物26、2つの作動口22、および4つの一般入賞口24は、透光板51上であって遊技領域52の下部にそれぞれ配置される。本実施形態においては、これらは、透光板51を介して視認される表示画面64aをできる限り遮らないように、すべて遊技領域52の下側約4分の1の範囲に配置される。そして、アウト口58は、遊技領域52の最下部に位置するように設けられている。遊技領域52に発射された遊技球のうち、普通電動役物26、大入賞口28、および一般入賞口24の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口58を介して遊技領域52から排出される。
【0017】
大入賞口28は、遊技領域52の幅方向略中央かつアウト口58の上方に配置される。大入賞口28は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置38と、開閉部材を開閉させるための大入賞口ソレノイド62とを備え、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態との間で変化する可変入球装置として構成されている。すなわち、大入賞口ソレノイド62の駆動制御することにより大入賞口28の開閉部材を開閉させることができる。そして、遊技球は、閉鎖状態にある大入賞口28には入球できず、開放状態となったときにはじめて大入賞口28に入球可能となる。
【0018】
普通電動役物26は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置36と、開閉部材を開閉させるための普通電動役物ソレノイド60を備える。普通電動役物26は、遊技領域52の幅方向の略中央かつ大入賞口28の上方に配置される。普通電動役物26への遊技球の入球は、大入賞口28を開放させるための抽選の契機となる。すなわち、普通電動役物26は、大入賞口28を開放させるための抽選を開始させる始動入賞口として機能する。普通電動役物26は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態との間で変化するように構成された可変入球口であり、普通電動役物ソレノイド60の駆動制御することにより、その開閉部材を開閉させることができる。
【0019】
2つの作動口22は、上方から下方へ遊技球が通過可能なゲート式の入球口であり、それぞれ遊技球の通過を検出するための通過検出装置32を備える。このように、ゲート式の作動口22を採用することにより、作動口22が配置される透光板51の裏面側に、排出された遊技球を案内する手段を設ける必要がなくなる。これにより、表示画面64aを遮る部材を低減し、表示画面64aの視認性を向上させることができる。これら作動口22への遊技球の通過は、普通電動役物26を開放させるための抽選の契機となる。作動口22は、普通電動役物26の左右両側に普通電動役物26から多少離間して配置される。作動口22を通過した遊技球は、そのまま遊技領域52内を落下し、アウト口58を介して遊技領域52から排出される。
【0020】
4つの一般入賞口24は、それぞれ入球検出装置34を備える。一般入賞口24は、普通電動役物26の左右両側、かつ各作動口22の外側にそれぞれ2つずつ配置される。一般入賞口24は、それぞれ内レール54の内周面に沿って配置される。これにより、一般入賞口24によって表示画面64aが遮られることを低減することができる。右側の2つの一般入賞口24は、右カバー43と一体に形成されている。また、左側の2つの一般入賞口24は、左カバー44と一体に形成されている。一般入賞口24に入球した遊技球は、透光板51の裏面側に設けられた球排出路に案内される。一般入賞口24および右カバー43、左カバー44は、遮光性を有する素材により形成される。これにより、透光板51の裏面側に設けられた球排出路が遊技者に視認され得なくなる。
【0021】
透光板51の裏面側に配置される表示装置64として、本実施形態では、大型の表示画面64aを有する液晶表示装置(LCD)が採用されている。表示画面64aは、遊技領域52と同程度の幅を有すると共に、遊技領域52よりも多少小さい高さを有する。このように、ぱちんこ遊技機10では、大型の表示画面64aを有する表示装置64を遊技盤50の背後に配置することにより、遊技中の視覚的効果を容易に向上させることができる。なお、表示装置64として、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなど、平坦な表示画面を有する他の装置が採用されてもよい。
【0022】
表示画面64aの右側部には、特別図柄を変動表示させるための特別図柄表示領域86が設けられている。特別図柄は、普通電動役物26への遊技球の入球を契機として行われる抽選の結果に応じた図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。特別図柄表示領域86には、特別図柄として例えば「0」〜「9」の数字が表示される。また、特別図柄表示領域86の近傍には、特別図柄の変動の保留球数を表示させるための保留球表示領域88が設けられている。この保留球数は、特別図柄の変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。
【0023】
また、表示画面64aの略中央には、装飾図柄表示領域90が設けられている。装飾図柄表示領域90には、特別図柄に連動する装飾図柄を含む演出画像が変動表示される。装飾図柄は、特別図柄により示される特別図柄抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。装飾図柄表示領域90には、装飾図柄として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄等が変動表示される。
【0024】
なお、遊技領域52の左側部には、LEDを含む普通図柄表示装置82が設けられている。また、普通図柄表示装置82の近傍には、普通図柄変動用の保留球ランプ84が設けられる。普通図柄変動用の保留球ランプ84は3個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄の変動の保留球数を表示する。この保留球数は、普通図柄の変動がまだ実行されていない入球の数を示す。
【0025】
上述のように構成されるぱちんこ遊技機10では、遊技者が発射ハンドル17を回転させると、その回転角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ発射され、球発射通路92を通過して遊技領域52へと進入する。遊技者が発射ハンドル17の位置を固定すると、一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部に進入した遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。そして、遊技球が一般入賞口24、作動口22、普通電動役物26、大入賞口28の何れかに入球すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口24等の各入賞口に入球した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、本明細書における「落入」、「入球」、「入賞」とは、それぞれ「通過」を含むものとする。
【0026】
普通電動役物26に遊技球が入球すると、特別図柄表示領域86において特別図柄が変動表示される。このとき、装飾図柄表示領域90には、特別図柄の変動表示と連動する形で装飾図柄が変動表示される。特別図柄表示領域86および装飾図柄表示領域90の変動表示は、それに先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄および装飾図柄が当たりの態様であった場合、遊技状態が、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に移行し、大入賞口28の開閉動作が開始される。この際、スロットマシンのゲームを模した装飾図柄は、3つの図柄が一致した状態を示す。大入賞口28は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が入球した後に一旦閉鎖される。このような大入賞口28の開閉は、所定条件下で例えば15回繰り返される。
【0027】
特別遊技が発生した場合に更に所定の条件が満たされた場合、特別遊技の終了後に特定遊技として確率変動遊技(以下、「確変」という)や時間短縮変動遊技(以下、「時短」という)が開始される。確変中は、通常よりも当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。時短は、例えば特別図柄が100回変動するまで継続され、時短中には、特別図柄の変動時間が短縮される。
【0028】
作動口22を遊技球が通過すると、所定時間だけ普通図柄表示装置82において普通図柄が変動表示される。所定時間の経過後に普通図柄が所定の当たり態様にて停止すると、普通電動役物26が所定時間だけ開放される。通常、普通図柄が当たり態様で停止する確率は比較的低く設定されるが、時短中にはその確率が高められ、これにより、時短中には普通電動役物26が開放される確率も高くなる。また、時短中においては、普通図柄の変動表示時間が短縮されると共に、普通電動役物26が開放状態となる時間が相対的に長く設定される。このように、時短中は普通電動役物26が開放され易くなり、しかも開放される回数や開放時間も増加する。従って、時短中であるか否かにより、普通電動役物26における遊技球の受け入れ容易性が大きく変化すると共に、普通電動役物26への入賞による出玉に大きな差が生じる。すなわち、時短中、遊技者は出玉を殆ど減らすことなく遊技を進行させることができるので、その間、遊技者に大きな利益を付与することができる。
【0029】
さて、本実施形態のぱちんこ遊技機10において、遊技盤50は、上述のように表面に遊技領域52が形成されている透光板51を含み、透光板51の背後には、遊技に関連する図柄や画像を表示可能な大型の表示画面64aをもった表示装置64が配置されている。そして、本実施形態では、図3および図4に示されるように、遊技盤50と表示装置64とが一体化されて表示器ユニット70を構成している。
【0030】
図4からわかるように、表示器ユニット70は、透光板51等を含む遊技盤50、表示装置64に加えて、ケーシング71、制御基板72、および基板カバー73を含み、これらの要素は、接着剤やボルトナット、ねじ等の適切な固定手段により互いに固定・一体化されている。ケーシング71は、表示装置64を収容するものである。また、制御基板72には、表示装置64を制御するための電子回路が実装されている。そして、基板カバー73は、ケーシング71の裏面に配置された制御基板72を保護するように、ケーシング71に対して固定される。
【0031】
そして、遊技盤50(透光板51)の裏面と、表示装置64およびケーシング71との間には、スペーサ74が介設される。このスペーサ74によって、透光板51と表示画面64aとが隔てられ、普通電動役物ソレノイド60や大入賞口ソレノイド62等の配置スペースや、遊技球の通路のためのスペース、配線の取回しスペース等が確保されることになる。更に、スペーサ74には、球排出路形成部材75、下部カバー76、および上部カバー77が取り付けられる。球排出路形成部材75、下部カバー76、および上部カバー77は、いずれも樹脂を射出成形したものである。球排出路形成部材75は、遊技盤50と表示装置64との間に遊技球の通路を画成する。下部カバー76も、球排出路形成部材75と共に遊技球の球排出路を形成し、下部カバー76には、アウト口連通孔、大入賞口連通孔、一般入賞口連通孔等が設けられている。上部カバー77は、スペーサ74や前枠12が遊技者により視認されることを防止するためのものであり、前枠12の一部およびスペーサ74の一部を覆うように配置される。
【0032】
このように、本実施形態のぱちんこ遊技機10では、遊技盤50と表示装置64とが互いに一体化されて表示器ユニット70を構成する。従って、ぱちんこ遊技機10の製造時に、比較的重い遊技盤50と表示装置64とを同時に前枠12に対して取り付けることができるので、組立時間を短縮化すると共に、組み立て自体を容易にすることができる。また、ぱちんこ遊技機10のメインテナンスに際しては、遊技盤50と表示装置64とを同時に前枠12から取り外すことができるので、表示装置64の交換や修理を容易に実行することができる。この結果、ぱちんこ遊技機10によれば、表示装置64が大型のものであっても、製造時の組み立て性やメインテナンス性を容易に向上させることが可能となる。また、本実施形態の表示器ユニット70は、ケーシング71、制御基板72、基板カバー73、スペーサ74といった表示装置64を良好に作動させるための構成部品をすべて一体化させたものであるので、これにより、製造時の組み立て性やメインテナンス性をより一層に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明による弾球遊技機の一例であるぱちんこ遊技機の正面図である。
【図2】図1のぱちんこ遊技機の扉および上球皿を開放した状態を示す正面図である。
【図3】図1のぱちんこ遊技機の要部を示す分解斜視図である。
【図4】図1のぱちんこ遊技機の要部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
10 ぱちんこ遊技機、12 前枠、17 発射ハンドル、22 作動口、24 一般入賞口、26 普通電動役物、28 大入賞口、50 遊技盤、51 透光板、52 遊技領域、58 アウト口、64 表示装置、64a 表示画面、70 表示器ユニット、71 ケーシング、72 制御基板、73 基板カバー、74 スペーサ、75 球排出路形成部材、76 下部カバー、77 上部カバー、82 普通図柄表示装置、84 保留球ランプ、86 特別図柄表示領域、88 保留球表示領域、90 装飾図柄表示領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技領域に遊技球が発射されると遊技者に遊技を提供する弾球遊技機において、
遊技に関連する図柄や画像を表示可能な表示装置と、光透過性を有する透光板を含み、この透光板の表面に前記遊技領域を形成してなる遊技盤とを含む表示器ユニットを備え、前記表示装置と前記遊技盤とが一体化されていることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記表示器ユニットは、前記表示装置を制御するための制御基板を更に含み、前記表示装置、前記遊技盤および前記制御基板が一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記表示器ユニットは、前記表示装置を収容するケーシングを更に含み、前記表示装置、前記遊技盤、前記制御基板および前記ケーシングが一体化されていることを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
【請求項4】
前記表示器ユニットは、前記制御基板を保護する基板カバーを更に含み、前記表示装置、前記遊技盤、前記制御基板、前記ケーシングおよび前記基板カバーが一体化されていることを特徴とする請求項3記載の弾球遊技機。
【請求項5】
前記遊技盤と前記表示装置との間に、スペーサが介設されていることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−54392(P2007−54392A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−244598(P2005−244598)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】