説明

形状保持性材料の供給装置及び供給方法

【課題】形状保持性材料を確実に連続供給する。
【解決手段】先行する材料に引き続いて後続の形状保持性材料を供給する供給装置1は、材料を送るための送り装置5と、後続の材料を一時的に保持するための保持装置14と、後続の材料の始端が送り装置から離れた待機位置と、後続の材料の始端が送り装置に供給される供給位置との間で保持装置を移動させるための移動装置17と、送り装置上流において、先行する材料の終端を検出するためのセンサ19と、を具備する。保持装置は、先行する材料が送り装置により送られているときに後続の材料をあらかじめ保持しておく。移動装置は、先行する材料の終端に引き続いて後続の材料の始端が送り装置に供給されるように、センサの出力に基づいて、保持装置を待機位置から供給位置まで移動させる。保持装置は、送り装置による後続の材料の送りが始まると後続の材料の保持を解除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は形状保持性材料の供給装置及び供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
装着者の鼻の周りに接触する部分に、形状保持性を有する材料から構成される帯状部材を備えたマスクが知られている。このマスクでは、帯状部材が装着者の顔の形状に合わせて変形され、マスクの形状が帯状部材によって保持される。したがって、マスクを装着者の顔に密着させ続けることが可能となる。
【0003】
このようなマスクを連続的に製造するために、形状保持性材料を連続的に供給することが必要となる。
【0004】
特許文献1には、ガーゼのような柔軟性材料を連続的に供給する供給装置が記載されている。この供給装置では、第1の供給ロールから巻き戻された第1の柔軟性材料が互いに対面配置された第1のニップロール及び第1のアイドルロールを介して駆動ロールに供給され、駆動ロールによって次工程に送られる。第1のニップロールと駆動ロールとの間には貼り付け部が設けられ、ここで第1の柔軟性材料の終端と第2の柔軟性材料の始端が互いに接続される。具体的に説明すると、貼り付け部には、第2のロールから巻き戻された第2の柔軟性材料の始端が接続用テープと共にあらかじめ保持されている。第1の柔軟性材料の終端が貼り付け部に到達すると、第1の柔軟性材料の終端と第2の柔軟性材料の始端とが接続用テープによって互いに接続される。その結果、第1の柔軟性材料に続いて第2の柔軟性材料の供給が開始され、したがって柔軟性材料が連続的に供給される。
【0005】
なお、第2の柔軟性材料は互いに対面配置された第2のニップロール及び第2のアイドルロールを介して駆動ロールに供給される。貼り付け部に第2の柔軟性材料を保持すべきときには、まず第2のニップロールと第2のアイドルロールとの間に第2の柔軟性材料が把持される。次いで、第2のアイドルロールが手動でもって回転され、第2の柔軟性材料が前進される。その結果、第2の柔軟性材料は第2のニップロールから重力により、下方に垂れ下がり、下方の貼り付け部に到る。すなわち、第2のニップロールを通過した第2の柔軟性材料の始端はほぼ自動的に貼り付け部に到達する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開昭59−40248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の供給装置を用いて形状保持性材料を供給すれば、形状保持性材料を連続的に供給できるかに見える。
【0008】
しかしながら、形状保持性材料が第2のニップロール及び第2のアイドルロールを通過する際に、形状保持性材料とこれらロールとの間の滑り度合いの相違などに起因して、形状保持性材料が好ましくなく変形する場合がある。この場合、形状保持性材料は変形された形状を保持した状態で、貼り付け部に保持される。その結果、先行する形状保持性材料の終端と後続の形状保持性材料の始端とが幅方向又は暑さ方向に互いにオフセットした状態で、テープにより接続されるおそれがある。このようにして形成される接続部は、形状保持性材料の幅又は厚さを一時的に増大させるおそれがあり、その結果、下流の処理部署を通過できないといった不具合が生じるおそれがある。あるいは、先行する形状保持性材料の終端と後続の形状保持性材料の始端とが互いに分離するおそれがある。
【0009】
すなわち、上述した供給装置は形状保持性材料の供給に適していない。形状保持性材料の連続供給に適した装置及び方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、先行する材料に引き続いて後続の材料を供給する供給装置であって、該材料は形状保持性を有すると共に帯状又は線状をなしており、材料を送るための送り装置と、後続の材料を一時的に保持するための保持装置と、後続の材料の始端が送り装置から離れた待機位置と、後続の材料の始端が送り装置に供給される供給位置との間で保持装置を移動させるための移動装置と、送り装置上流において、先行する材料の終端を検出するためのセンサと、を具備し、保持装置は、先行する材料が送り装置により送られているときに後続の材料をあらかじめ保持しておき、移動装置は、先行する材料の終端に引き続いて後続の材料の始端が送り装置に供給されるように、センサの出力に基づいて、保持装置を待機位置から供給位置まで移動させ、保持装置は、送り装置による後続の材料の送りが始まると後続の材料の保持を解除する、供給装置が提供される。
【0011】
また、本発明によれば、先行する材料に引き続いて後続の材料を供給する供給方法であって、該材料は形状保持性を有すると共に帯状又は線状をなしており、材料を送るための送り装置と、後続の材料を一時的に保持するための保持装置と、後続の材料の始端が送り装置から離れた待機位置と、後続の材料の始端が送り装置に供給される供給位置との間で保持装置を移動させるための移動装置と、送り装置上流において、先行する材料の終端を検出するためのセンサと、を用意する段階と、保持装置により、先行する材料が送り装置により送られているときに後続の材料をあらかじめ保持しておく段階と、移動装置により、先行する材料の終端に引き続いて後続の材料の始端が送り装置に供給されるように、センサの出力に基づいて、保持装置を待機位置から供給位置まで移動させる段階と、保持装置により、保持装置が供給位置まで移動されると後続の材料の保持を解除する段階と、を含む供給方法が提供される。
【発明の効果】
【0012】
形状保持性材料を確実に連続供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】供給装置の全体図である。
【図2】保持装置の上面図である。
【図3】案内装置の上面図である。
【図4】供給装置の供給制御を説明する図である。
【図5】供給装置の供給制御を説明する図である。
【図6】本発明による実施例の供給制御ルーチンを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、先行する形状保持性材料に引き続いて後続の形状保持性材料を供給する供給装置1を示している。ここで、形状保持性材料は、一旦変形されるとその形状を保持する塑性変形性を有する材料から構成される。具体的には、この形状保持性材料は、例えば、特許第3582854号明細書に記載されるように、材料を180度折り曲げてから10分経過後の戻り角度が20度以下であり、かつ90度折り曲げてから10分経過後の戻り角度が15度以下の材料から構成される。また、形状保持性材料は、例えば金属や、延伸処理されたポリエチレンのようなプラスチックから構成される。このような形状保持性材料として、例えば、積水成形株式会社から供給される「フォルテ(商品名)」、三井化学株式会社から供給される「テクノロート(商品名)」などを用いることができる。
【0015】
また、形状保持性材料は帯状又は線状をなしている。本発明による実施例では形状保持性材料は、幅約3.5mm、厚さ約0.5mmの帯状材料から構成される。
【0016】
図1を参照すると、供給装置1は、複数、例えば第1及び第2の材料ロール2a,2bを備える。第1及び第2の材料ロール2a,2bには第1及び第2の形状保持性材料3a,3bが巻かれている。第1及び第2の材料ロール2a,2bから巻き戻された第1及び第2の形状保持性材料3a,3bはそれぞれ第1及び第2の搬送装置4a,4bを介して共通の送り装置5に搬送される。
【0017】
第1の搬送装置4aは、アイドルロール対6aと、アイドルロール7aと、ダンサロール6aと、アイドルロール9aとを備える。一方、第2の搬送装置4bは、アイドルロール対6bと、アイドルロール7bと、ダンサロール8bと、アイドルロール9cと、アイドルロール9bとを備える。
【0018】
図1に示される例においてダンサロール8a,8bは横方向に移動することができる。その結果、第1及び第2の形状保持性材料3a,3bをそれぞれ一時的に蓄えることができる。したがって、第1及び第2の搬送装置4a,4bから送り装置5に送られる第1及び第2の形状保持性材料3a,3bの速度をほぼ一定に維持することができる。
【0019】
アイドルロール対6aとアイドルロール7aとの間には第1の形状保持性材料3aを切断するための第1のカッタ10aが設けられる。また、ロール2aの残り材料量があらかじめ定められた下限量よりも少なくなったことを検出するための第1のセンサ11aが例えばダンサロール8aに付設される。同様に、アイドルロール対6bとアイドルロール7bとの間には第2の形状保持性材料3bを切断するための第2のカッタ10bが設けられる。また、ロール2bの残り材料量があらかじめ定められた下限量よりも少なくなったことを検出するための第2のセンサ11bが例えばダンサロール8bに付設される。本発明による実施例では、ロール2a,2bの芯材に第1及び第2の形状保持性材料3a,3がそれぞれ固定されている。このため、ロール2a,2bからすべての形状保持性材料3a,3bが巻き戻されたときには、送り装置5により形状保持性材料3a,3bが更に送られることにより、形状保持性材料3a,3bの張力が増加する。その結果、ダンサロール8a,8bが図1において左方に移動し、第1及び第2のセンサ11a,11bから離間する。第1及び第2のセンサ11a,11bはこのような第1及び第2のダンサロール8a,8bの離間を検出することにより、第1及び第2の材料ロール2a,2bの残り材料量が下限量よりも少なくなったことを検出する。
【0020】
送り装置5は例えば、互いに対面しつつ互いに逆向きに回転する一対のニップロール5a,5bを具備する。ニップロール5a,5bは、これらニップロール5a,5b同士の間に送られた形状保持性材料3a,3bを把持して送る形式のものであり、電気モータなどにより回転駆動される。送り装置5から送られた形状保持性材料3a,3bは次いで案内部材12を介して、次の部署、例えば形状保持性材料の切断部署13に搬送される。この切断部署13では形状保持性材料3a,3bがあらかじめ定められた長さに切断される。切断された形状保持性材料は例えばマスクや包装袋に組み込まれる。
【0021】
送り装置5のほぼ鉛直下方には、形状保持性材料3a,3bを一時的に保持するための保持装置14が配置される。この保持装置14は図2(A),2(B)に示されるように、本体15と、本体15に取り付けられた一対の可動部材16a,16bとを含む。可動部材16a,16bは、図2(A)に示される閉位置と、図2(B)に示される開位置との間を移動可能になっている。閉位置では、形状保持性材料3a,3bが可動部材16a,16bによって把持されて保持される。開位置では、形状保持性材料3a,3bが可動部材16a,16bから解放され、自由に移動可能になる。
【0022】
保持装置14の例えば本体15には、移動装置17が取り付けられる。移動装置17は保持装置14を、ほぼ鉛直方向に、待機位置と供給位置との間で、移動させる。
【0023】
また、保持装置14と送り装置5との間、すなわち送り装置5の上流側には、形状保持性材料3a,3bの終端を検出するためのセンサ19が設けられる。
【0024】
更に、保持装置14と送り装置5との間には、保持装置14に保持された形状保持性材料3a,3bを送り装置5まで一時的に案内するための案内装置20が設けられる。案内装置20は、本体21と、本体21に取り付けられた一対の可動部材22a,22bとを含む。可動部材22a,22bは、図3(A)に示される閉位置と、図3(B)に示される開位置との間を移動可能になっている。閉位置では、形状保持性材料3a,3bを周方向に囲う案内通路23が可動部材22a,22bにより画定される。開位置では、形状保持性材料3a,3bが案内通路23から開放され、自由に移動可能になる。
【0025】
再び図1を参照すると供給装置1には、マイクロプロセッサ、メモリ、入出力ポート等を含むコンピュータ24が設けられる。このコンピュータ24にはセンサ11a,11b,19からの信号が入力され、コンピュータ24からの制御信号がカッタ10a,10b及び移動装置17に出力される。
【0026】
形状保持性材料3a,3bのうち一方が搬送装置4a,4bを介して送り装置5に送られ、他方は保持装置14により保持される。図1に示される例では、第1の形状保持性材料3aが第1の搬送装置4aを介して送り装置5に送られ、第2の形状保持性材料3bは保持装置14に保持される。この場合、第2の形状保持性材料3bはその始端3bLよりも上流側において保持装置14により保持される。また、図1は保持装置14が待機位置にある場合を示している。この待機位置では、第2の形状保持性材料3bの始端3bLは送り装置5から離れた位置にある。
【0027】
第1の形状保持性材料3aが送り装置5に送られているときに、第1の材料ロール2aの残り材料量が下限量よりも少なくなったことが第1のセンサ11aにより検出されると、すなわち第1のダンサロール8aが第1のセンサ11aから離間すると、第1のカッタ10aにより第1の形状保持性材料3aが切断される。その結果、第1の形状保持性材料3aに終端が形成される。
【0028】
次いで、第1の形状保持性材料3aが更に搬送され、第1の形状保持性材料3aの終端がセンサ19により検出されると、図4に示されるように、保持装置14が移動装置17により供給位置まで移動される。その結果、第2の形状保持性材料3bの始端3bLが第1の形状保持性材料3aの終端に引き続いて送り装置5に供給される。このようにして、第1の形状保持性材料3aに引き続いて第2の形状保持性材料3bが供給される。
【0029】
この場合、第1の形状保持性材料3aの終端と第2の形状保持性材料3bの始端とが互いに当接するのが好ましい。しかしながら、第1の形状保持性材料3aの終端と第2の形状保持性材料3bの始端との間にわずかな間隙が形成されてもよい。
【0030】
いずれにしても、本発明による実施例では、第2の形状保持性材料3bがほぼ直線状の形状で送り装置5まで搬送される。したがって、下流の処理部署での不具合の発生を抑制することができる。また、第1の形状保持性材料3aに引き続いて第2の形状保持性材料3bを供給するために、テープのような接続具を必要としない。したがって、形状保持性材料3a,3bの供給を簡単にかつ安価に行うことができる。
【0031】
送り装置5による第2の形状保持性材料3bの送りが始まると、保持装置14の可動部材16a,16bが開位置まで移動され、保持装置14による第2の形状保持性材料3bの保持が解除される。また、案内装置20の可動部材22a,22bが開位置まで移動される。その結果、図5に示されるように、第2の形状保持性材料3bは、保持装置14及び案内装置20を介することなく、アイドルロール9bから送り装置5へ搬送されるようになる。
【0032】
次いで、保持装置14による第2の形状保持性材料3bの保持が解除されると、保持装置14が待機位置まで下降される。また、保持装置14の可動部材16a,16b及び案内装置20の可動部材22a,22bがそれぞれ閉位置に戻される。
【0033】
第2の形状保持性材料3bが送り装置5に送られている間に、新たな第1の材料ロール2aが用意される。次いで、図5に示されるように、新たな第1の形状保持性材料3aが保持装置14により保持される。この保持作業は例えば操作者によって行われる。
【0034】
第2の形状保持性材料3bが送り装置5に送られている間に、第2の材料ロール2bの残り材料量が下限量よりも少なくなると、第2のカッタ10bにより第2の形状保持性材料3bが切断される。第2の形状保持性材料3bの終端がセンサ19により検出されると、保持装置14が移動装置17により供給位置まで移動される。したがって、第2の形状保持性材料3bに引き続いて第1の形状保持性材料3aが供給される。
【0035】
したがって、概略的に言うと、保持装置14は、先行する材料3a,3bが送り装置5により送られているときに後続の材料3b,3aをあらかじめ保持しておき、移動装置14は、先行する材料3a,3bの終端に引き続いて後続の材料3b,3aの始端が送り装置5に供給されるように、センサ19の出力に基づいて、保持装置14を待機位置から供給位置まで移動させ、保持装置14は、送り装置5による後続の材料3b,3aの送りが始まると後続の材料3b,3aの保持を解除する、ということになる。
【0036】
図6は本発明による実施例の供給制御を実施するためのルーチンを示している。図6を参照すると、ステップ100では、ロール2a,2bの残り材料料が下限量よりも少なくなったか否か、すなわちダンサロール8a,8bが第1及び第2のセンサ11a,11bから離間したか否かが判別される。ダンサロール8a,8bが第1及び第2のセンサ11a,11bから離間するまでステップ100が繰り返される。ダンサロール8a,8bが第1及び第2のセンサ11a,11bから離間すると次いでステップ101に進み、カッタ10a,10bにより形状保持性材料3a,3bが切断される。続くステップ102では、切断により形成された形状保持性材料3a,3bの終端がセンサ19により検出されたか否かが判別される。終端がセンサ19により検出されるまでステップ102が繰り返される。終端が検出されると次いでステップ103に進み、保持装置14が供給位置まで移動される。次いで、保持装置14及び案内装置20の可動部材が開位置まで移動される。続くステップ105では保持装置14が待機位置まで下降される。続くステップ106では保持装置14及び案内装置20の可動部材が閉位置まで移動される。
【0037】
これまで述べてきた実施例では、保持装置14がほぼ鉛直方向上向きに供給位置まで移動される。しかしながら、保持装置14を下向き、横向き、又は斜めに供給位置まで移動させてもよい。このような構成を採用できるのは、供給される材料が形状保持性を有しているからである。
【0038】
また、これまで述べてきた実施例では、保持装置14は形状保持性材料3a,3bを把持することにより保持している。しかしながら、真空吸引など他の手段により形状保持性材料3a,3bを保持することもできる。
【0039】
更に、これまで述べてきた実施例では、第1及び第2のダンサロール8a,8bが第1及び第2のセンサ11a,11bから離間したことをセンサより11a,11bにより検出することにより、材料ロール2a,2bの残り材料量が下限量よりも少ないと判断している。しかしながら、材料ロール2a,2bの重量又は回転速度等により材料ロール2a,2bの残り材料量が下限量よりも少ないか否かを判断するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 供給装置
3a,3b 形状保持性材料
5 送り装置
14 保持装置
17 移動装置
19 センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先行する材料に引き続いて後続の材料を供給する供給装置であって、該材料は形状保持性を有すると共に帯状又は線状をなしており、
材料を送るための送り装置と、
後続の材料を一時的に保持するための保持装置と、
後続の材料の始端が送り装置から離れた待機位置と、後続の材料の始端が送り装置に供給される供給位置との間で保持装置を移動させるための移動装置と、
送り装置上流において、先行する材料の終端を検出するためのセンサと、
を具備し、
保持装置は、先行する材料が送り装置により送られているときに後続の材料をあらかじめ保持しておき、
移動装置は、先行する材料の終端に引き続いて後続の材料の始端が送り装置に供給されるように、センサの出力に基づいて、保持装置を待機位置から供給位置まで移動させ、
保持装置は、送り装置による後続の材料の送りが始まると後続の材料の保持を解除する、
供給装置。
【請求項2】
保持装置が送り装置のほぼ鉛直下方に配置され、保持装置の待機位置から供給位置への移動方向がほぼ鉛直方向上向きである、請求項1に記載の供給装置。
【請求項3】
保持装置は、後続の材料をその始端よりも上流側において保持する、請求項1又は2に記載の供給装置。
【請求項4】
先行する材料の終端と後続の材料の始端は互いに接続されることなく供給される、請求項1から3までのいずれか一項に記載の供給装置。
【請求項5】
移動装置は、保持装置による後続の材料の保持が解除されると保持装置を待機位置まで移動させる、請求項1から4までのいずれか一項に記載の供給装置。
【請求項6】
送り装置は、互いに対面しつつ互いに逆向きに回転する一対のロールを具備する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の供給装置。
【請求項7】
先行する材料は材料ロールから巻き戻されて送り装置に供給されるようになっており、材料ロールの残り材料量があらかじめ定められた量よりも少なくなると先行する材料を切断する切断装置を更に具備した、請求項1から6までのいずれか一項に記載の供給装置。
【請求項8】
送り装置と保持装置との間に後続の材料を一時的に案内する案内装置を更に具備した、請求項1から7までのいずれか一項に記載の供給装置。
【請求項9】
先行する材料に引き続いて後続の材料を供給する供給方法であって、該材料は形状保持性を有すると共に帯状又は線状をなしており、
材料を送るための送り装置と、後続の材料を一時的に保持するための保持装置と、後続の材料の始端が送り装置から離れた待機位置と、後続の材料の始端が送り装置に供給される供給位置との間で保持装置を移動させるための移動装置と、送り装置上流において、先行する材料の終端を検出するためのセンサと、を用意する段階と、
保持装置により、先行する材料が送り装置により送られているときに後続の材料をあらかじめ保持しておく段階と、
移動装置により、先行する材料の終端に引き続いて後続の材料の始端が送り装置に供給されるように、センサの出力に基づいて、保持装置を待機位置から供給位置まで移動させる段階と、
保持装置により、保持装置が供給位置まで移動されると後続の材料の保持を解除する段階と、
を含む供給方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−28451(P2013−28451A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166720(P2011−166720)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000115108)ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Fターム(参考)】