説明

往復または回転するブラシヘッドを備えた清掃器具

清掃器具は、モータ(60)が配設されるチャンバを画定する細長いハウジング(36)を含む。駆動シャフト(100)は、ハウジングのチャンバ内に少なくとも部分的に配設される。この駆動シャフトは、モータの選択動作中に、駆動シャフトが連続回転するようにモータに結合される。ブラシヘッド(14)は、駆動シャフトに結合され、複数の毛(16)が取り付けられる。このブラシヘッドは、回転軸(127)を有し、その周りをブラシヘッドが連続回転または往復回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、往復または回転するブラシヘッドを有する手持ち清掃器具に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭での清掃は終わりのない仕事である。調理台、流し、および浴槽などの広い開放表面を清掃するように特別に設計された多くのタイプのスポンジやブラシがあるが、清掃が難しい隙間、隅、または他の家の中のいたるところにある届きにくい場所に使用可能な手段は少ない。従来のスポンジやブラシは隅その他の届きにくい場所を清掃するのに確かに使用することができるが、そのような従来の清掃具の構成や、サイズが大きいことによって、このような場所には届きにくい。使用者はしばしば、指先で大きな力を加えて、清掃具を清掃対象の隙間または隅に押し込む必要がある。このような清掃処理は、骨の折れる作業であり、しばしば、手および/または指の痙攣を引き起こす。
【0003】
この問題は、隅や隙間が一般に、汚れ、かび、風呂あかその他の望ましくないものが増え、また溜まりやすいところであることのためにより厄介になる。したがって、このような場所を清掃するには、余分なエネルギーまたは力が必要であることが多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような届きにくい場所を清掃するのに、従来の歯ブラシがしばしば使用される。しかし、歯ブラシの問題は、歯ブラシが傷つきやすい歯茎の周りの歯を磨くために特に設計されているため、一般に柔らかすぎ、堅い表面を広く強引にこするのに適した角度にならないことである。さらに、歯ブラシの柄は細いので、歯ブラシを使用して強くこすると、この場合も、手の疲労や痙攣が生じる。
【0005】
したがって、狭く届きにくい場所を清掃するのに使用することができ、耐久性があり広域のこすり落としに使用することができ、使用に伴う疲労が極めて小さくなり得る改良された清掃器具が求められている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、添付の図面を参照して、本発明の様々な実施形態を論じる。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示し、したがって、本発明の範囲を限定するとみなすべきではないことを理解されたい。
【0007】
本発明は、往復するブラシヘッドまたは回転するブラシヘッドを有する清掃器具に関する。この清掃器具は一般に、隙間、隅、溝、および割れ目などの狭い届きにくい場所の清掃で用いるために家庭用に設計されている。例えば、この清掃器具は、調理台やシャワー室の隅や蛇口の周りを清掃するのに使用することができる。この清掃器具は、また布地や絨毯などの材料をところどころこすり落とすのにも使用することができるものである。しかし、この器具は、当然に、商業用途、住居用途、または他の任意の用途で任意のタイプの表面を清掃するのに使用することもできる。ただし、この清掃器具は、歯ブラシとして使用するようには設計されていない。
【0008】
図1〜図3に、本発明の特徴を組み込んだ清掃器具4の一実施形態を示す。清掃器具4は一般に、脱着可能なヘッドアセンブリ6を有する本体アセンブリ5を備える。ヘッドアセンブリ6は、上部ヘッドハウジング22と、それに結合する下部ヘッドハウジング24とを有したヘッドハウジング7を含むものである。ヘッドハウジング22および24はそれぞれ、近位端32と反対側の遠位端34の間に延在している。
【0009】
ヘッドアセンブリ6はさらに、ブラシ16が取り付けられた回転可能なブラシヘッド14を含む。以下でより詳細に説明するように、ブラシヘッド14は、上面124および反対側の底面125を有した環状担持プレート122を備える。図4に、底面125に複数の房用の穴170が形成されているところを示す。一実施形態では、房用の穴170は円形であり、それぞれの穴の直径は約1mmから約4mmの範囲であるが、約2mmから約3mmがより一般的である。図では、房用の穴170は、同心の輪の形態で配設されている。あるいは、房用の穴170は、ランダムに、または他のパターンで配設することもできる。
【0010】
図に示す実施形態では、房用の穴170は、外側の輪172から、中間の輪174、内側の輪176、および中央の房用の穴178まである。図3でわかるように、それぞれの房用の穴170には、複数の毛182からなる房180が配設されている。これらの房180が組み合わさってブラシ16が形成される。毛182は、異なる長さおよび直径の様々な異なる材料で作製することができる。毛182の特性を調節することによって、異なる使用法に対してより良好に適合する異なる剛性を有したブラシ16を形成することができる。一般に、長さが短く直径が大きい毛は剛性が高い。
【0011】
毛182は、様々な異なる天然材料または合成材料で作製することができる。一実施形態では、毛182は、ナイロンなどのポリマー材料からなる。バーベキュー用の焼き網の清掃に使用するなどの他の実施形態では、毛182は、真鍮、ステンレス鋼、または銅などの金属からなるものとすることができる。図1に示すように、毛はそれぞれ、長さLだけ露出しており、この露出長は典型的には、約0.3cmから約2.5cmの範囲であるが、約1cmから約2cmがより一般的である。図に示すブラシ16は、最大径がDのほぼ円柱で構成されており、最大径Dは典型的には、約1cmから約5cmの範囲であるが、約1cmから約3cmが一般的であり、約1.5cmから約2.5cmがより一般的である。より大型のブラシの直径は、約3cmから約5cmの範囲とすることができる。代替の実施形態では、ブラシ16は、個々の目的で機能するように、所望の構成とすることができ、長さおよび直径をより大きくすることを含めて任意の所望の寸法とすることができる。
【0012】
ヘッドアセンブリ6は、本体アセンブリ5から脱着可能なので、それぞれ異なる構成および/または特性のブラシ16を有する様々な異なるヘッドアセンブリ6を作製できることが理解できる。例えば、柔らかい毛、中程度の毛、堅い毛、またはこれらの組合せを備えたブラシ16をそれぞれ有するヘッドアセンブリ6を形成することができる。一実施形態では、柔らかい毛はポリマー材料からなり、その直径は、約0.15mmから約0.25mmの範囲であるが、約0.18mmから約0.23mmがより一般的である。中程度のポリマー製の毛の直径は、典型的に、約0.30mmから約0.48mmの範囲であるが、約0.37mmから約0.42mmがより一般的である。最後に、堅いポリマー製の毛の直径は、典型的には、約0.48mmから約0.75mmの範囲であるが、約0.52mmから約0.58mmがより一般的である。比較すると、歯ブラシの毛の直径は、典型的には、これらの毛が歯茎または歯のエナメル質を傷付けるほど堅くならないように0.15mm未満である。
【0013】
毛182を組み合わせる一実施形態では、外側の輪172、中間の輪174、および内側の輪176の房用の穴170(図4)は中程度の毛で充填され、中央の房用の穴178は堅い毛で充填されて停止用の房を形成する。停止用の房の毛は、他の毛よりも短い。使用中に停止用の房の剛性は、ブラシが清掃対象表面に押し付けられたときに、他の房が倒れるのを制限する助けになる。これは、こすり落としに、側面ではなく毛の先端が主に使用されるようにする助けになる。異なる特性の毛を相対的な割合で規定することもできる。例えば、停止用の房および清掃用の房を有するブラシでは、清掃用の房の毛の長さを、係止房の毛の長さよりも少なくとも20%、または少なくとも30%長くし、清掃用の房の毛の直径を、停止用の房の毛の直径よりも少なくとも30%、または少なくとも40%細くすることができる。
【0014】
同様に、図3に示す一実施形態では、ブラシ16は、外周房9に取り囲まれた一群の中央房8を備えることができる。外周房9は、中央房8よりもわずかに長く、かつ柔らかい。したがって、ブラシ16を軽く接触させると、外周房9によって柔らかくこすられ、ブラシ16をより強く付勢すると、中央房8が表面と係合し、それによってより強くこすられる。代替の実施形態では、すべての房/毛を、同じ長さ、直径、または剛性にすることもできるし、長さ、直径、および剛性を任意に組み合わせて用いることもできる。
【0015】
本体アセンブリ5は、ほぼ円筒形状の本体ハウジング12を含むものである。本体ハウジング12は、円形、楕円形その他の任意の所望の横断面とすることができ、使用者の手の中に具合よく収まるように寸法設定される。一実施形態では、本体ハウジング12の最大径は、約2.5cmから約4.5cmの範囲である。他の寸法を用いることもできる。本体ハウジング12は、上部本体ハウジング18と、それに結合する下部本体ハウジング20とを備える。本体ハウジング18および20もそれぞれ、近位端26から反対側の遠位端28まで延在するものである。上部本体ハウジング18は開口21を有し、その中に可撓性ボタン23が取り付けられる(図5参照)。本体ハウジング12の近位端26には、端部キャップ30が脱着可能に取り付けられている。留意すべきは、ボタン23が、清掃器具4の一方の側に位置決めされ、ブラシ16が、清掃器具4の他方の側から突出していることである。このように構成することにより、使用者は、清掃器具4の使用中に、ボタン23を容易に作動させることができる。さらに、このように構成することによって、使用者の親指などでボタン23を押し込むのに用いる力を利用して、清掃対象表面にブラシを押し付けることもできる。
【0016】
ヘッドハウジング7、本体ハウジング12、および端部キャップ30が組み合わされてハウジング36が形成される。ハウジング36は、ほぼ円筒構成を有し、遠位端34と端部キャップ30の間を延びるその長さは、典型的には、約15cmから約35cmの範囲であるが、約20cmから約30cmがより一般的である。他の寸法を用いることもできる。代替実施形態では、ハウジング36は、様々な他の構成とし得る。ハウジング36はその全長に沿って完全に対称でないことがあるが、ハウジング36は、その中を貫通して延びるほぼ中央の長手軸38を有する。
【0017】
図5に示すように、本体ハウジング12によって、電池区画40、モータ区画42、およびシャフト区画43が画定される。仕切り44は、区画40と42の間に形成され、仕切り46は、区画42と43の間に形成される。電池区画40は、本体ハウジング12の近位端26のところに形成された開口48を介して利用することができる。開口48は、端部キャップ30によって選択的に閉じられる。環状の密封リング50により、本体ハウジング12と端部キャップ30の間に液密シールが形成される。
【0018】
図5および図6に示すように、清掃器具4はさらに、モータアセンブリ58を含む。モータアセンブリ58は、近位端62および反対側の遠位端64を有するモータ60を備え、このモータ60は、モータ区画42に取り付けられる。モータ60の遠位端64からは、駆動シャフト66が、シャフト区画43に突出し、第1継手68のところで終端する。第1継手68は、端面70のところで終端する。端面70は、段付き肩部74によって連結される1対の傾斜面72を含むものである。環状シャフトシール76は、第1継手68を取り囲み、第1継手68と本体ハウジング12の間に液密シールを形成する。
【0019】
電池区画40は、複数の電池を受け入れるように構成される。例えば、この実施形態では、電池区画40は、4本の単三電池78を受け入れるように構成される。代替実施形態では、電池のサイズおよび数を変更することもできる。電池78の正極は、モータ60と電気的に連通する第1接点プレート80を付勢する。電池78の負極は、端部キャップ30に取り付けられる第2接点プレート82を付勢する。
【0020】
細長いスイッチ88は、端部キャップ30が本体ハウジング12に取り付けられたときに第2接点プレート82と電気的に連通する第1端部90を有する。スイッチ88は、電池区画40に沿って延びる細長い基部92と、仕切り44に沿って延在する立上がり部94と、ボタン23とモータ60の間に配設されるように突出する可撓性レバーアーム96とを備える。ボタン23を手動で押し込むと、レバー96はモータ60に対して付勢され、電池78によって通電される回路が閉じる。この回路が閉じると、電池78からのエネルギーにより、モータ60が駆動シャフト66を回転駆動する。ボタン23が開放されると、この回路は切断され、モータ60はオフになる。代替実施形態では、様々な異なる切換機構を使用して、手動でボタン23を押し込み続けることを必要とせずにモータ60を連続して駆動させることができることが理解できる。さらに、電池78の代わりに電気コードを使用できることが理解できる。
【0021】
図5および図6をさらに参照すると、ヘッドアセンブリ6はさらに、駆動シャフト100を備える。図8に示すように、駆動シャフト100は、近位端104および反対側の遠位端106を有した細長いシャフト102を備える。遠位端106は、遠位端面108で終端する。環状フランジ109は、遠位端106のところでシャフト102を径方向に取り囲み、シャフト102から外向きに突出する。軸受けもしくはブッシュ162(図7)が、シャフト102に取り付けられてフランジ109を付勢する。シャフト102の近位端104には、第1継手68の端面70と相補形の端面112を有する第2継手110が取り付けられる。すなわち、第2継手110は、段付き肩部74が互いに付勢し合うように、第1継手68とかみ合うように構成される。その結果、モータ60による駆動シャフト66の回転が、継手68および110を介して伝達され、それによってシャフト102が回転する。
【0022】
シャフト102の遠位端106の端面108からは、ステム114が延びている。ステム114の端部には丸形ヘッド116が取り付けられる。図に示す実施形態では、ヘッド116は、球形かまたはほぼ球形である。ここで、留意すべきは、以下でより詳細に述べるように、シャフト102は、回転軸および長手中心軸118を有することである。これらの軸は、図に示す実施形態では同じものである。ステム114は、長手中心軸120を有する。ステム114は、シャフト102の端面108に対して偏心して取り付けられており、そのため、ステム114の長手中心軸は、シャフト102の長手中心軸118からずれている。回転軸118は、駆動シャフト66の回転軸兼長手中心軸と同じ軸とすることもできるし、ハウジング36(図1)の長手中心軸38と同じにすることもできる。
【0023】
図5に戻ると、ブラシヘッド14は、先に説明した上面124を有する環状担持プレート122を備える。上面124からはスピンドル126が突出している。スピンドル126は、心棒128を備え、その両側からアーム130が突出している。回転軸127は、スピンドル126を通って延び、その周りをブラシ16およびブラシヘッド14が回転する。回転軸127は、ブラシ16およびブラシヘッド14の中心軸とすることもできる。スピンドル126には、ハブ132が取り付けられる。図9Aに示すように、ハブ132は、上面140と反対側の底面142の間に延在する互いに対向する側面136および138を有する。ハブ132は、また、正面144および反対側の背面146も含む。通路148が、上面140から底面142まで延在する。側溝150は、底面142に隣接した側面136および138を貫通して延在し、通路148と交差する。
【0024】
組立時に、ハブ132はスピンドル126の上に受け入れられ、これによって心棒128は通路148を通って延在し、アーム130が側溝150内に受け入れられる。軸受けもしくはブッシュ151(図5)が、ハブ132の上面140のところで心棒128に取り付けられる。この構成では、ハブ132はスピンドル126と係合し、その結果、ハブ132の回転により、スピンドル126、したがってブラシヘッド14の残りの部分の回転が容易になる。代替の実施形態では、ハブ132はブラシヘッド14と一体に形成できることが理解できる。
【0025】
ハブ132はさらに、前面144に形成された、上面140まで延在する溝152を備える。溝152は、通路148と垂直方向において整列し、第1係合面156、離間した第2係合面158、およびこれらの間に延在する内面159によって画定される。係合面156と係合面158は向かい合っており、ほぼ平行に整列している。各係合面156および158に沿って、係止溝160が凹部として形成されている。各係止溝160は細長く、その長さに沿ってわずかに弓形になっている。ハブ132の係合面156と158との距離は、丸形ヘッド116の直径よりも小さい。
【0026】
ただし、図7および図10に示すように、ハブ132は、ヘッド116が係合面156と158の間にスナップ式にはまり、それによってヘッド116が、係合面156および158に形成された係止溝160に弾性的に捕らえられるように構成されている。この構成では、ヘッド116は、面156と158の間で弾性的に付勢される。
【0027】
図9Bに示す代替実施形態では、係止溝160をなくすことができ、そのため、係合面156および158はほぼ平坦になる。この実施形態では、ヘッド116は、係合面156と158の間にぴったりと、または緩くはまるように寸法を定めることができる。
【0028】
図5に戻ると、ヘッドハウジング7は、駆動シャフト100およびハブ132の上で閉じられ、そのため、ヘッドハウジング7は、軸受け151および162に支えられる。本体ハウジング12の遠位端28にバイオネットスロット164が形成され、バイオネット用突起166が、ヘッドハウジング7の近位端32から突出する。したがって、ヘッドアセンブリ6は、このバイオネット連結を利用して本体アセンブリ5に脱着可能に連結することができる(図1)。
【0029】
上記のように組み立てられた構成では、継手68と110が結合する。したがって、ボタン23が押し込まれると、モータ60が通電され、それによって、駆動シャフト66および駆動シャフト100がそれぞれそれらの回転軸または長手中心軸の周りに回転する。そして、ステム114および丸形ヘッド116はシャフト102に偏心して取り付けられているので、ヘッド116は円を描いて回転する。すなわち、シャフト102が回転すると、ヘッド116は、大きな円を描いて回転し始め、それによって、ハブ132の係合面158を付勢して、ハブ132が、それに連結されたブラシヘッド14およびブラシ16と共に心棒128の周りを第1方向に回動する。係止溝160の長さおよび弓形により、ヘッド116は係止溝160内で自由に回転する。
【0030】
ヘッド116が一方向においてその最も離れたところに移動すると、ヘッド116は、対向する係止面156を付勢し始め、それによって、ハブ132が、それに連結されたブラシヘッド14およびブラシ16と共に心棒128の周りを反対方向に回動する。したがって、駆動シャフト100がヘッド116と共に高速回転すると、ハブ132が、それに連結されたブラシヘッド14およびブラシ16と共に高速往復運動する。係止溝160内にヘッド116を留めることによって、ハブ132とヘッド116の間でぴったりした係合を形成することができる。この嵌合により、駆動ロッド100とハブ132の間で動きの伝達が最適化される。すなわち、この嵌合により、係止溝160内でヘッド116が摩耗し始めた後でも、ハブ132と駆動ロッド100の間のガタがなくなる。
【0031】
清掃器具4が通電されると、ブラシ16で清掃対象の表面を付勢することができる。留意すべきは、ブラシ16は、利便性および使用状態を最適化するために、ハウジング36に対してある向きで位置決めされていることである。例えば、図6を参照すると、一実施形態では、ブラシ16は、本体アセンブリ5またはヘッドアセンブリ6の長手中心軸に対して飛び出して、この長手中心軸との間に所定の内角θを形成する。この角度は、典型的には、約90°から約180°の範囲であるが、約110°から約140°がより一般的である。他の角度も用いることができる。別の言い方をすれば、ブラシヘッド14またはブラシ16の回転軸127は、駆動シャフトもしくはハウジング36の長手中心軸38の回転軸118と交差して、上記で述べた所定の内角θを形成する。この角度θを約110°から約140°にすることによって、使用者は、ハウジング36を保持しながら、ブラシ16をより好都合に配置し、かつ使用することができる。
【0032】
本発明は、本発明の趣旨または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で実施することができる。上記で説明した実施形態は、あらゆる点で単なる例としてみなすべきであり、限定的なものとみなすべきではない。例えば、係止溝160は、内部側壁156および158内で単に凹部を形成している必要はなく、ハブ132を完全に貫通していてもよいことはもちろんである。さらに、ヘッド116は球形である必要はない。代替実施形態では、ヘッド116は、楕円形とすることもできるし、相補形の係止溝と対合する他の様々な構成をとることもできる。
【0033】
図11に、本発明の特徴を組み込んだ清掃器具200の代替実施形態を示す。清掃器具4と清掃器具200の同様な要素は、同様の参照記号で識別する。清掃器具は、ヘッドアセンブリ202および本体アセンブリ204を備える。図12Aに移ると、本体アセンブリ204は、筒状部材として成型された本体ハウジング206を備える。本体ハウジング206は、近位端210および反対側の遠位端212を有するハンドル部分208を備える。遠位端212は、端面214のところで終端し、そこからテーパがついた筒状の心棒216が突出する。1対の対向するバイオネットスロット217が心棒216に沿って形成される。ハンドル部分208および心棒216は、典型的には、ABSなど、ほぼ剛体のプラスチックからなる。TPEまたはゴムなどのより柔らかい可撓性プラスチックからなる覆い218は、ハンドル部分208の一部の上に成型される。覆い218によって、清掃器具200の保持感が改善される。
【0034】
本体ハウジング206は、チャンバ222を画定する内側表面220を有する。図12Bに移ると、案内224がチャンバ222内に固定される。案内224は、近位端228および反対側の遠位端230を有する細長い仕切り壁226を備える。仕切り壁226の側面は、電池78がその各側面で相補的に受けられるように湾曲している。片持ち梁ラッチ232が、近位端228の仕切り壁226の上部および底部の両方のところに形成される。各ラッチ232は、返し234のところで終端する。ばね236は、仕切り壁226と各ラッチ232の間で位置決めされ、それによって、各ラッチ232は、仕切り壁226に向かって選択的に圧縮され、開放されると、各ラッチ232は、弾性によりはね返る。図13に示すように、穴235は、近位端210のところでハンドル部分208の各側面を貫通して形成される。覆い218の係合部分238は、穴235を覆って成型される。案内224は、各ラッチ232が対応する穴235と整列するようにチャンバ222内で位置決めされる。このようにして、使用者は、覆い218の可撓性係合部分238を手動で内向きに押して、ラッチ232を選択的に内向きに押すことができる。
【0035】
ラッチ232は、本体ハウジング206の近位端210に端部キャップ240を固定するのに使用される。具体的には、端部キャップ240は、内面242と、その上に形成された1対の対向する留め具244を有する。端部キャップ240が本体ハウジング206の近位端210に押し込まれると、ラッチ232の返し234が留め具244と係合して、本体ハウジング206に端部キャップ240をしっかりと係止する。端部キャップ240を取り外すには、上記で述べたように係合部分238を手動で押し込んで、ラッチ232を内向きに撓ませ、それによって留め具244から返し234を解除する。
【0036】
図12Bに戻ると、カップ状の支持部246が、仕切り壁226の遠位端230のところに形成され、モータ60を支持するのに使用される。モータ60は、一次シャフト250を回転させ、それによって駆動シャフト254が回転する。駆動シャフト254には、その遠位端にヘッド255が形成される。ヘッド255の横断面は、典型的には、以下でより詳細に述べる継手と係合し得るように非円形である。図に示す実施形態では、ヘッド255は、駆動シャフト254を平らにした部分である。代替実施形態では、ヘッド255の横断面は、任意の数の異なる多角形または非円形とすることができる。
【0037】
従来型ギアアセンブリ252は、一次シャフト250と駆動シャフト254の間に延在し、これにより、駆動シャフト254によって生成されるトルクが、一次シャフト250によって生成されるトルクに対して、約1.5:1から約3.5:1の範囲の比で調節される。駆動シャフト254の最大トルクを大きくすることにより、ブラシ16は、こすり落とし動作の間にブラシ16に大きな押込み力が加えられたときでさえ、往復または回転し続けることができる。これは、過大な力が加えられたときに、歯ブラシが歯茎を傷付けないようにブラシが動きを停止するか、かなり遅くなることが望まれる多くの従来型電動歯ブラシと異なる点である。
【0038】
電池78からモータ60に電気を伝えるのに使用し得る様々な異なる機構があることは理解できることである。図に示す実施形態では、4本の電池78が並列に配設される。後方の2本の電池78の負極は、対応するばね256を付勢する。各ばね256は、伝達ばね258と電気的に連通する。これらのばねは、端部キャップ240内に固定されるプレート255に取り付けられる。伝達ばね258は、接点260を付勢する。電気リード線262は、接点260からモータ60まで延在する。前方の2本の電池78の正極は、対応する接点264を付勢する。これらの接点264はそれぞれ、可撓性スイッチ266と電気的に連絡する。スイッチ266は、スイッチ266がモータ60を付勢するときに、回路が閉じモータ60が通電されるようにモータ60の上に位置決めされる。
【0039】
代替実施形態では、電池78は、並列ではなく直列に位置決めすることができる。この実施形態では、ばね256は、互いに電気的に連通し、伝達ばね256、接点260、およびリード線262はなくなる。同様に、2つの接点264は互いに分離する。接点264の一方は、モータ60に直接電気的に連通し、他方の接点264は、スイッチ266に接続されたままになる。電池78を直列に配置すると、電圧が増加して、モータにより多くの電力が提供される。
【0040】
図12Aに戻ると、開口270が、チャンバ222と連通するように本体ハウジング206の上面に形成される。開口270は、モータ60およびスイッチ266と位置合わせされる。開口270には、可撓性隔壁272が固定される。隔壁272は、上面274と反対側の底面276とを有する。突出部278が上面274に形成される。カバープレート280は、それを貫通して延在する細長い穴282を有し、穴282が突出部278と整列するように開口270の上に固定される。ボタン284は、留め具286および保持器288によってカバープレート280にスライド可能に取り付けられる。
【0041】
図14Aに示すように、ボタン284は、内面292と、それから突出する心棒294とを有する概ねカップ形状の本体290を備える。ボタン284は、典型的には天然ゴムまたは合成ゴムである可撓性弾性材料からなる。保持器288は、ほぼ円形のフレーム296を備え、フレーム296はそれを貫通して延びる開口298を有する。開口298は、口縁300によって少なくとも部分的に画定される。保持器288は、ほぼ剛体の材料、または少なくともボタン284に使用する材料よりも剛性の高い材料からなる。ボタン284は、心棒294が開口298を通るように保持器288に固定される。一実施形態では、ボタン284は、例えば重ね合わせ成型プロセスなどのボタン284の形成時に保持器288に直接成型することによって保持器288に固定される。
【0042】
留め具286(図14B)は基部302を備え、基部302はそれを貫通して延在する開口304を有する。1対の返し突起306が、基部302の上面から開口304の対向する側面上を上向きに突出する。留め具286を使用してカバープレート280上でボタン284を固定する。具体的には、ボタン284および保持器288は、心棒294がカバープレート280の開口282と整列するようにカバープレート280の上面で位置決めされる。このとき、留め具286の突起306は、カバープレート280の底面からその開口282を通って押し上げられて、スナップ嵌合連結によって突起と口縁300が係合する。
【0043】
このように組み立てた構成では、ボタン284は、図14Aに示すオフ位置と図14Cに示すオン位置との間で、カバープレート280上を選択的にスライドすることができる。オフ位置では、隔壁272の突出部278が、ボタン284の心棒294とスイッチ266の間に置かれ、また、留め具286の開口304内に少なくとも部分的に置かれる。この位置では、スイッチ266は、モータ60から離間しており、これにより、電気的な接触は行われないようにする。使用者は、2つのやり方で、オフ位置からモータ60に通電することができる。一方の手法では、図14Bに示すように、使用者は単にボタン284の中央を下に押すことができる。こうすると、心棒294は、突出部278を下に押し、それによって突出部278はスイッチ266を下に押して、スイッチ266がモータ60に接触し、それによってモータ60が通電される。使用者がボタン284を開放すると、ボタン284は弾性によりオフ位置に戻る。
【0044】
第2の手法では、図14Cに示すように、使用者は手動で、カバープレート280に沿ってボタン284をスライドさせる。こうすると、留め具286の基部302は突出部278の上に載り、それによって突出部278が下向きに押されて、この場合もスイッチ266がモータ60に接触し、それによってモータ60が通電される。モータ60は、ボタン284が再度オフ位置に戻るまで通電されたままである。このように、このボタンアセンブリにより、2つの異なる動作モードで、1つの一体型ボタンがモータを活動化させることができる。
【0045】
図12Aに戻ると、ヘッドアセンブリ202は、それぞれ近位端32および反対側の遠位端34を有する上部ヘッドハウジング22および下部ヘッドハウジング24を含むヘッドハウジング201を備える。ヘッドハウジング201は、その長さに沿って延びる側溝314を画定する。側溝316は、ハウジング22および24に形成された相補形仕切り壁317によって少なくとも部分的に分割される。近位端32のところで、ハウジング22と24の間に係合リング312が固定される。係合リング312は、その内面に形成された対向するバイヨネット用突起318を有する。ヘッドアセンブリ202は、バイヨネット用突起318がバイヨネットスロット217内で受けられるようにヘッドアセンブリ202の近位端32の中に本体ハウジング206の心棒216を挿入し、次いで、本体アセンブリ204に対して相対的にヘッドアセンブリ202を回転させることによって本体アセンブリ204に脱着可能に固定される。
【0046】
ヘッドアセンブリ202は、近位端322および反対側の遠位端324を有する駆動シャフト320を備える。近位端322は、それに固定された継手326を有する。継手326は、その自由端に形成され、かつ、モータ60から延びる駆動シャフト254のヘッド255と脱着可能に係合するように設計されたソケット328を有する。具体的には、ソケット328は、ヘッド255に相補形の構成を有し、それによって、ヘッド255がソケット328内で受けられると、駆動シャフト254の回転によって駆動シャフト320が回転することができる。ヘッド255は、ヘッドアセンブリ202が、上記で述べたように、本体アセンブリ204に脱着可能に結合したときにソケット328内で脱着可能に受けられる。
【0047】
大径円板330は、駆動シャフト320の遠位端324に固定される。図に示す実施形態では、円板330は、近位端面332および反対側の遠位端面334を含むほぼ円筒形の構成を有する。駆動シャフト320の遠位端324は、近位端面332の中心に固定される。これに対して、心棒114および丸形ヘッド116は、駆動シャフト320の回転軸から径方向外向きに離間した場所で、遠位端面334に取り付けられる。すなわち、心棒114は、清掃器具4に関して上記で述べたのと同じやり方で端面334に偏心して取り付けられる。
【0048】
留意すべきは、駆動シャフト320の端部に大径円板330を中央に位置決めすると、偏心して取り付けられた丸形ヘッド116の回転中に、駆動シャフト320を安定させる助けになることである。ただし、代替実施形態では、駆動シャフト320は、円板330と同じ径とすることもできるし、あるいは、円板330をなくし、駆動シャフト320と心棒114の間にアームを形成することもできる。従来の他の技術を利用して、丸形ヘッド116を偏心して位置決めすることもできる。円筒ブッシュ336は、遠位端324に向かう駆動シャフト320を取り囲み、ヘッドハウジング201の内面に形成された支持部338で支持される。
【0049】
清掃器具4の場合と同様に、清掃器具200は、ブラシヘッド14を含む。ブラシヘッド14は、底面125を有する担持プレート122を備え、底面125は、その上に形成された毛からなるブラシ16を備える。プレート122は上面124も有し、上面124は、スピンドル126と、そこから延びるアーム130とを備える。心棒128は、スピンドル126の中心から突出し、それを通って延在する回転軸を有する。筒状ブッシュ340は、上部ヘッドハウジング22に固定され、心棒128を取り囲む(図13)。心棒128およびスピンドル126は、ブッシュ340とスピンドル126との間に位置決めされた摩耗プレート341を備えるハブ342内に受け入れられる。
【0050】
図15に示すように、ハブ342は、正面346、背面348、ならびにそれぞれ上面352と反対側の底面354の間に延在する、対向する側面350および351を有するほぼ円筒形の基部344を備える。通路356は、上面352から底面354まで基部344を貫通して中央に延在する。側溝358は、底面354に面して側面350および351を貫通して延在し、通路356と交差する。側溝358は、スピンドル126が通路356内で受け入れられるときに、アーム130が側溝358内で受け入れられ、それによって、ハブ342がブラシヘッド14と連動するように構成される。摩耗プレート341は、その側面から突出するタブも有する。これらのタブは、ハブ342の側溝358内で受け入れられ、それによって、摩耗プレート341がハブ342に固定される。ブッシュ340が金属であり、スピンドル126がプラスチックである一実施形態では、摩耗プレート341は、ブッシュ340がスピンドル126を過度に摩耗させるのを防ぐことができる。
【0051】
基部344の背面348からは、案内360が突出している。案内360は、第1側壁362、離間した相補形第2側壁364、およびこれらの間を延びる後壁366を備える。案内360は、通路356と垂直に整列する側溝368を部分的に画定する。側溝368は、第1係合面370、離間した第2係合面372、およびこれらの間を延びる内面374によって画定される。係合面370および372は、向かい合い、ほぼ平坦であり、ほぼ平行に整列される。ハブ342の係合面370と372の間隔は、丸形ヘッド116の直径にほぼ等しい。
【0052】
図10に示す実施形態と同様に、また図13に示すように、丸形ヘッド116は側溝368で受け入れられる。丸形ヘッド116は、駆動シャフト254の回転により駆動シャフト320の回転軸の周りで連続回転するので、丸形ヘッド116は、対向する係合面370および372を交互に押し、それによって、ハブ342、ブラシヘッド14、およびブラシ16が、スピンドル126を貫通して延びる回転軸の周りで回動パターンを描いて往復する。
【0053】
清掃器具4の場合と同様に、清掃器具200では、駆動シャフト320の回転軸は、ブラシヘッド14の回転軸と交差して内角θを形成する。この内角θは、典型的には、95°よりも大きいが、より一般には、約110°から約140°の範囲である。丸形ヘッド116がその円形パターンに従って移動すると、丸形ヘッド116は、縦方向では側壁362および364の長さに沿って移動する。上記で述べたようにブラシヘッド14の向きに角度がついているために、丸形ヘッド116は、丸形ヘッド116が側壁362および364の底部にあるとき、ブラシヘッド14の回転軸から離れたところにあり、丸形ヘッド116が側壁362および364の上部にあるとき、ブラシヘッド14の回転軸の近くにくる。したがって、丸形ヘッド116が、円を描いて移動する際に側溝368内で確実に保持されるように、側壁362および364は、上部よりも底部で広くなっている。
【0054】
一実施形態では、丸形ヘッド116は、ほぼ球形の構成を有する。このように設計すると、いくつかの利点がある。例えば、1つには、上記で述べたようにブラシヘッド14の向きに角度がついているために、丸形ヘッド116は、近くから遠くまで、かつ上から下まで縦方向に離間した丸形ヘッド116のいくつかの異なる点に沿って係合面370および372に接触する。こうすると、丸形ヘッド116を球形にすることによって、丸形ヘッド116と係合面370および372との連続的な最小限の接触が確実に行われ、そのため、摩耗を最小限に抑える助けになる。
【0055】
さらに、ブラシヘッド14を取り付ける際の公差のために、ブラシ16が清掃対象の表面を付勢するときにしばしば、ブラシヘッド14がわずかに傾いて、丸形ヘッド116の遠位端がハブ342の内面374を付勢する(図15)。丸形ヘッド116と内面374がこのように接触することは、ブラシヘッド14を安定化させ、また、強固にする点で助けになる。丸形ヘッド116を球形にすることによって、丸形ヘッド116と内面374の接触表面が最小限に抑えられる。また、留意すべきは、側壁362および364は共に、外側縁部376のところで終端することである。これらの外側縁部376は、使用中にブラシヘッド14が傾くとき、外側縁部376が円板330の遠位端面334を付勢して、ブラシヘッド14を安定化させ、補強する助けとなり得るように設計される。
【0056】
上記の実施形態では、ブラシ16の本体アセンブリ204に対する向きは固定されるものである。図16に示す一つの代替実施形態では、矢印390に沿ってブラシ16を旋回させて、本体アセンブリ204に対するブラシ16の向きを選択的に調節することができるヘッドアセンブリ388を有する清掃器具386が提供される。ヘッドアセンブリ202とヘッドアセンブリ388の同様の要素は、同様の参照記号で特定する。
【0057】
ヘッドアセンブリ388は、近位ヘッドハウジング392、遠位ヘッドハウジング394、およびハウジング392と394を旋回可能に合わせて連結するヒンジ396を備える。図17に示すように、近位ハウジング392は、遠位端398を有する。遠位端398のところには開口399が形成され、それを通って駆動シャフト320が延在する(図18A)。ヒンジ396は、開口399の両側から突出する1対の丸形突起400Aおよび400Bを備える。ヒンジ396は、2つの同形部分を備え、これら2つの同形部分の構成要素を添字AおよびBで識別する。ここでは、これらの同形部分の一方のみについて詳細に説明する。他方の同形部分はそれと同じであると理解されたい。突起400Aの外面からは、円形リング402Aが突出している。リング402Aには、1対の対向する切欠き404Aが形成される。
【0058】
ヒンジ396は、遠位ヘッドハウジング394の近位端から突出する1対の丸型アーム406Aおよび406Bも備える。アーム406Aは、内面410Aおよび外面412Aを有する。内面410Aには、ほぼ円形の、凹部をなすポケット414Aが形成される。ポケット414Aは、ポケット414Aの周縁部の対向する側面に形成された複数の丸形切欠き416Aを有する。各切欠き416Aは、稜417Aで分離される。円形の凹部408Aは、ポケット414Aの底面に形成され、リング402Aを受けるように寸法設定される。
【0059】
ばね418Aが設けられ、このばねは、ばねで一般に使用される金属などの可撓性弾性材料からなる。ばね418Aは、外面422Aおよび内面424Aを有するリング本体420Aを備える。1対の丸形タブ426Aは、リング本体420Aにおける外面422Aの対向する側から突出する。同様に、1対の矩形タブ428Aは、リング本体420Aにおける内面424Aの対向する側から突出する。
【0060】
組立時に、ばね418Aのタブ428Aは、突起400Aの対応する切欠き404Aに受け入れられ、それによって、ばね418Aが突起400Aに固定される。次に、アーム406Aはその位置が、ばね418Aがポケット414A内に受け入れられ、リング402Aが凹部408A内で受け入れられるように定められる。タブ426Aは、対応する切欠き416Aに受け入れられ、それによって、アーム406Aは、突起400Aに対して相対的に固定される。ブラシ16の向きを変更したいときには、矢印390に沿って遠位ヘッドアセンブリ394に力を加える(図16)。この力によって、ばね418Aは、ポケット414A内で回動する。具体的には、ばね418Aは、タブ426Aが稜417Aを通り越すときに撓み、次いで、タブ426Aが隣接する切欠き416Aに入るときに弾性によりはね返る。1つには、遠位ヘッドアセンブリ394の移動抵抗は、ばね418Aおよび418Bの剛性に基づいている。
【0061】
図18Aおよび図18Bに示すように、ヒンジ396により、ブラシヘッド14は、角度90°よりも大きく回動できる。例えば、先に述べた角度θは、約90°から約180°まで選択的に調節することができる。やはり図18Aおよび図18Bに示すように、ヘッドアセンブリ388の内部構成要素は、ヘッドアセンブリ202の内部構成要素とほぼ同じである。ただし、ハブ342の形状は、丸形ヘッド116が円形パターンで移動するときに、ブラシヘッド14の向きとは無関係に、ヘッド116が側壁362と364の間で保持されるようにわずかに改変されている。図16から留意すべきは、先に示したブラシ16よりも直径が大きいことと、毛182の一部が他の毛よりも長いことである。本発明は、単一の本体アセンブリと、この本体アセンブリに選択的に固定し得る複数の異なるヘッドアセンブリとを有するキットを備え得ることはもちろんである。各ヘッドアセンブリは、サイズ、構成、および/または物理的な特性、例えば毛の剛性などが異なるブラシを有することができる。例えば、図19に、隅の内部により良好に届き、そこをこするための円錐形の先端部434を有するブラシ16を示す。
【0062】
上述した実施形態では、ヘッドアセンブリは、ブラシが往復回動するように設計される。代替実施形態では、ブラシが連続的に円を描いて回転するように、ヘッドアセンブリを設計することができる。例えば、図20Aに、ヘッドアセンブリ436を示す。ヘッドアセンブリ436とヘッドアセンブリ388の同様な要素は、同様の記号で識別する。ヘッドアセンブリ436は、近位ヘッドハウジング392、遠位ヘッドハウジング394、およびヒンジ396を備える。ブラシヘッド438は、ブラシ16が突出する第1面と、スピンドル440が突出する反対側の第2面とを有する。スピンドル440は、自在継手441と結合する。近位ハウジング392内には、駆動シャフト442が配設される。駆動シャフト442は、その近位端に取り付けられた継手326と、その遠位端に取り付けられた自在継手441とを有する。
【0063】
図21Aおよび図21Bに示すように、自在継手441は、カップ444およびボール446を備える。スピンドル440は、カップ444の一方の側から突出し、丸形ソケット448は、カップ444の反対側に形成される。ソケット448は、内面450によって画定され、そこから、対向して離間した1対の丸形突出部452が、ソケット448の口に隣接して延在する。ボール446は丸形であり、ソケット448内に嵌合するのに適合したものである。細長い丸形スロット454は、ボール446の各対向面における凹部として設けられる。スロット454は、ボール446がソケット448で受け入れられるときに、突出部452が対応するスロット454で受け入れられるように構成される。一実施形態では、スロット454を組み合わせて1つの長いスロットを形成することができる。このように組み立てた構成では、駆動シャフト442が連続的に回転することによって、ボール446が回転し、それによって、突出部452とスロット454が係合していることから、カップ444、スピンドル440、ブラシヘッド438、およびブラシ16が連続的に回転する。
【0064】
さらに、スロット454は細長いので、細長いスロット454内を長手方向にスライドする突出部452によって、ボール446がソケット448内で回転することができる。その結果、図20Aおよび図20Bに示すように、スピンドル440は、駆動シャフト442に対して相対的に自由に旋回し、それによって、遠位ヘッドアセンブリ394は、先に述べたヒンジ396により、近位ヘッドアセンブリ392に対して相対的に旋回することができる。
【0065】
図22に、清掃器具200の代替実施形態を示す。この実施形態では、発光ダイオード(LED)などの光源460を本体アセンブリ204の底面に、その遠位端に向かって取り付ける。光源460は、使用中に清掃表面の視認性をよくするためにブラシ16に向かって光を方向付けるように向ける。リード線462は、モータ60が通電されるときに光源460も通電されるように光源460からモータ60まで延びる。代替実施形態では、光源460用の第2ボタンスイッチを設けることもできる。
【0066】
図23に、清掃器具200の別の代替実施形態を示す。この実施形態では、光源460は、ブラシ16に向かって光を方向付けるようにヘッドアセンブリ202の底面に取り付けられる。この場合も、リード線462は、光源460とモータ60の間を延びる。ただし、この実施形態では、ヘッドアセンブリ202と本体アセンブリ204の連結部のところに接点464が設けられる。
【0067】
本発明は、本発明の趣旨または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で実施することができる。ここで説明した実施形態は、あらゆる点で単なる例であり、限定的なものではないとみなすべきである。したがって、本発明の範囲は、上記の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と同等の目的および範囲に含まれるすべての変更は、特許請求の範囲の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の清掃器具の一実施形態の側面図である。
【図2】図1に示す清掃器具の上面図である。
【図3】図1に示す清掃器具の正面図である。
【図4】図3に示すブラシヘッドの前面の正面図である。
【図5】図1に示す清掃器具の分解図である。
【図6】図1に示す清掃器具の側断面図である。
【図7】図1に示す清掃器具のサブアセンブリの斜視図であり、ハブおよびブラシヘッドが結合された駆動シャフトを示す。
【図8】図7に示す駆動シャフトの拡大斜視図である。
【図9A】図7に示すハブの拡大斜視図である。
【図9B】図9Aに示すハブの代替実施形態の拡大斜視図である。
【図10】図7に示す結合部分の拡大斜視図である。
【図11】清掃器具の代替実施形態の斜視図である。
【図12A】図11に示す清掃器具の分解図である。
【図12B】図11に示す清掃器具の分解図である。
【図13】図11に示す清掃器具の側断面図である。
【図14A】図13に示すボタンスイッチアセンブリのオフ位置での拡大側断面図である。
【図14B】図14Aに示すボタンスイッチアセンブリのモーメンタリ位置での拡大側断面図である。
【図14C】図14Aに示すボタンスイッチアセンブリのオン位置での拡大側断面図である。
【図15】図12Aに示すハブの拡大斜視図である。
【図16】旋回するブラシヘッドを有する清掃器具の代替実施形態の側面図である。
【図17】図16に示す清掃器具のヒンジの分解図である。
【図18A】図16に示すヘッドアセンブリの1つの旋回位置での側断面図である。
【図18B】図16に示すヘッドアセンブリの異なる旋回位置での側断面図である。
【図19】円錐形先端部を有するブラシの代替実施形態の斜視図である。
【図20A】ブラシヘッドが連続的に回転するように構成されたヘッドアセンブリの代替実施形態の側断面図である。
【図20B】ブラシヘッドが連続的に回転するように構成されたヘッドアセンブリの代替実施形態の側断面図である。
【図21A】図20Aに示す自在継手の分解斜視図である。
【図21B】図21Aに示す自在継手の斜視図である。
【図22】光源が本体アセンブリに取り付けられた清掃器具の代替実施形態の側断面図である。
【図23】光源がヘッドアセンブリに取り付けられた清掃器具の代替実施形態の側断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃器具において、
チャンバを画定する細長いハウジングと、
前記ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設されたモータと、
前記ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設された駆動シャフトであって、前記モータの選択動作中に、該駆動シャフトがその回転軸の周りで連続回転するように前記モータに結合された駆動シャフトと、
ブラシを形成する複数の毛が取り付けられたブラシヘッドと、
前記ブラシヘッドに配設されたハブであって、内面および1対の離間した係合面によって画定された細長い側溝を有したハブと、
前記係合面を選択的に付勢するように前記側溝内に配設された球形ヘッドであって、前記駆動シャフトが連続回転するきに、該球形ヘッドが前記ブラシヘッドを往復回転させるように前記駆動シャフトに偏心して配設された球形ヘッドと、
を具えたことを特徴とする清掃器具。
【請求項2】
前記係合面の一方に形成された溝をさらに備え、前記球形ヘッドは、少なくとも部分的に前記溝で受けられることを特徴とする請求項1に記載の清掃器具。
【請求項3】
前記球形ヘッドは、前記ブラシヘッドに力が加えられたときに、前記側溝の前記内面を付勢することを特徴とする請求項1に記載の清掃器具。
【請求項4】
第1面および反対側の第2面を有する大径円板をさらに備え、前記駆動シャフトは、前記第1面の中心に取り付けられ、前記球形ヘッドは、前記円板の前記第2面に偏心して配設されることを特徴とする請求項1に記載の清掃器具。
【請求項5】
前記ハブは、前記ブラシヘッドに力が加えられたときに、前記円板の前記第2面を選択的に付勢する外面を有することを特徴とする請求項1に記載の清掃器具。
【請求項6】
前記ブラシヘッドは回転軸を有し、その周りを前記ブラシヘッドが往復回転し、前記ブラシヘッドの前記回転軸は、前記駆動シャフトの前記回転軸と公差して、前記回転軸間に約110°から約140°の範囲の内角を形成することを特徴とする請求項1に記載の清掃器具。
【請求項7】
前記ブラシヘッドは回転軸を有し、その周りで前記ブラシヘッドが往復回転し、
前記ハウジングは長手中心軸を有し、前記ブラシヘッドの前記回転軸は、前記ハウジングの前記長手中心軸と交差して、前記回転軸間に約110°から約140°の範囲の内角を形成することを特徴とする請求項1に記載の清掃器具。
【請求項8】
前記ブラシはほぼ円筒形であり、その最大径は、約1cmから約5cmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の清掃器具。
【請求項9】
前記毛の少なくとも一部の直径は0.30mmよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の清掃器具。
【請求項10】
前記ハウジングは、手前に配設された本体ハウジングと、先端に配設されたヘッドハウジングとを備え、前記本体ハウジングと前記ヘッドハウジングは合わせて脱着可能に結合されることを特徴とする請求項1に記載の清掃器具。
【請求項11】
清掃器具において、
チャンバを画定する細長いハウジングと、
前記ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設されたモータと、
前記ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設された駆動シャフトであって、前記モータの選択動作中に、該駆動シャフトがその回転軸の周りで連続回転するように前記モータに結合された駆動シャフトと、
複数の毛が取り付けられたブラシヘッドであって、回転軸を有し、その周りで当該ブラシヘッドが往復回転し、当該ブラシヘッドの前記回転軸は、前記駆動シャフトの前記回転軸と交差して約110°から約140°の範囲の内角を形成したブラシヘッドと、
前記駆動シャフトがその回転軸の周りで連続回転するときに、前記ブラシヘッドをその回転軸の周りで往復回転させる手段と、
を具えたことを特徴とする清掃器具。
【請求項12】
前記ブラシヘッドを往復回転させる手段は、
前記ブラシヘッドに取り付けられ、1対の離間した係合面を有するハブと、
前記係合面間に配設された丸形ヘッドとを備え、前記丸形ヘッドは、前記駆動シャフトが連続回転するときに、前記丸形ヘッドが前記ブラシヘッドを往復回転させるように前記駆動シャフトに偏心して配設されることを特徴とする請求項11に記載の清掃器具。
【請求項13】
前記丸形ヘッドはほぼ球形であることを特徴とする請求項11に記載の清掃器具。
【請求項14】
前記ブラシヘッドは、前記ハウジングに対して、少なくとも45°の角度にわたって調節可能に旋回し得ることを特徴とする請求項11に記載の清掃器具。
【請求項15】
前記毛の少なくとも一部の直径は0.40mmよりも大きいことを特徴とする請求項11に記載の清掃器具。
【請求項16】
前記複数の毛は、
露出長が10mmよりも長く、直径が0.4mm未満の複数の第1の毛と、
露出長が8mm未満であり、直径が0.5mmよりも大きい複数の第2の毛とを含むことを特徴とする請求項11に記載の清掃器具。
【請求項17】
前記複数の毛はブラシを形成し、前記ブラシはほぼ円錐形の頭部を有することを特徴とする請求項11に記載の清掃器具。
【請求項18】
前記複数の毛の少なくとも一部は金属からなることを特徴とする請求項11に記載の清掃器具。
【請求項19】
前記ハウジングの第1面上に位置する活動化ボタンをさらに具え、前記ブラシヘッドは、前記ハウジングの、前記第1面の反対側の第2面から突出することを特徴とする請求項11に記載の清掃器具。
【請求項20】
清掃器具において、
チャンバを画定する細長い本体ハウジングと、
前記本体ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設されたモータと、
前記本体ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設された第1駆動シャフトであって、前記モータの選択動作中に、当該第1駆動シャフトがその回転軸の周りで連続回転するように前記モータに結合された第1駆動シャフトと、
近位ヘッドハウジングおよび遠位ヘッドハウジングを含むヘッドハウジングであって、前記遠位ヘッドハウジングは前記近位ヘッドハウジングに対して、少なくとも45°の角度にわたって選択的に旋回可能であり、当該ヘッドハウジングは前記本体ハウジングに脱着可能に結合されたヘッドハウジングと、
前記遠位ヘッドハウジングに取り付けられ、複数の毛が取り付けられたブラシヘッドであって、回転軸を有し、その周りを当該ブラシヘッドが回転するブラシヘッドと、
前記第1駆動シャフトに結合された第1端部と、前記ブラシヘッドと係合する第2端部とを有する第2駆動シャフトと、
を具えたことを特徴とする清掃器具。
【請求項21】
前記ブラシヘッドは、前記第1駆動シャフトが連続回転するときに、連続回転または往復回転することを特徴とする請求項20に記載の清掃器具。
【請求項22】
前記第1駆動シャフトがその回転軸の周りで連続回転するときに、前記前記ブラシヘッドをその回転軸の周りで往復回転させる手段をさらに備えることを特徴とする請求項20に記載の清掃器具。
【請求項23】
前記ブラシヘッドを往復回転させる手段は、
前記ブラシヘッドに取り付けられ、1対の離間した係合面を有するハブと、
前記係合面間に配設された丸形ヘッドとを備え、前記丸形ヘッドは、前記駆動シャフトが連続回転するときに、前記丸形ヘッドが前記ブラシヘッドを往復回転させるように前記駆動シャフトに偏心して配設されることを特徴とする請求項22に記載の清掃器具。
【請求項24】
前記本体ハウジングと前記ヘッドハウジングを組み合わせた長さは、約20cmから約30cmの範囲であることを特徴とする請求項20に記載の清掃器具。
【請求項25】
前記ヘッドハウジング内に配設された自在継手をさらに備え、前記自在継手は、
ソケットを画定する内面と、それぞれ前記内面から突出する第1突出部および離間した第2突出部とを有するカップと、
第1スロットが形成されたボールとを備え、前記ボールは前記カップの前記ソケットで受けられ、その結果、前記第1突出部は第1スロットで受けられ、前記第2駆動シャフトは前記ボールまたはカップの一方と結合することを特徴とする請求項20に記載の清掃器具。
【請求項26】
前記ボールに形成された第2スロットをさらに備え、前記第2突出部は前記第2スロットで受けられることを特徴とする請求項25に記載の清掃器具。
【請求項27】
清掃器具において、
チャンバを画定し、長さが35cm未満の細長いハウジングと、
前記ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設されたモータと、
前記ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設された駆動シャフトであって、前記モータの選択動作中に、当該駆動シャフトがその回転軸の周りで連続回転するように前記モータに結合された駆動シャフトと、
前記駆動シャフトに結合され、複数の毛が取り付けられたブラシヘッドであって、回転軸を有し、その周りを当該ブラシヘッドが連続回転または往復回転するブラシヘッドと、
前記ブラシヘッドに向かって光を放射するように前記ハウジングに取り付けられた光源と、
を具えたことを特徴とする清掃器具。
【請求項28】
前記ハウジングは、前記モータが配設される本体ハウジングと、前記ブラシヘッドが結合されるヘッドハウジングとを備え、前記本体ハウジングと前記ヘッドハウジングは合わせて脱着可能に結合され、前記光源は前記本体ハウジングに取り付けられることを特徴とする請求項27に記載の清掃器具。
【請求項29】
前記ハウジングは、前記モータが配設される本体ハウジングと、前記ブラシヘッドが結合されるヘッドハウジングとを備え、前記本体ハウジングと前記ヘッドハウジングは合わせて脱着可能に結合され、前記光源は前記ヘッドハウジングに取り付けられることを特徴とする請求項27に記載の清掃器具。
【請求項30】
前記ブラシヘッドは、前記モータが通電されると往復回転することを特徴とする請求項27に記載の清掃器具。
【請求項31】
前記光源はLEDであることを特徴とする請求項27に記載の清掃器具。
【請求項32】
前記ハウジングは、ほぼ円筒形の本体を備え、前記本体は、その長さに沿って延びる第1の側および反対側の第2の側を有し、前記ブラシヘッドおよび前記光源は、前記本体の前記第2の側のそれぞれ離間した場所に取り付けられることを特徴とする請求項27に記載の清掃器具。
【請求項33】
前記ハウジングの第1の側に位置した活動化ボタンをさらに具えたことを特徴とする請求項32に記載の清掃器具。
【請求項34】
清掃器具において、
チャンバを画定する細長いハウジングと、
前記ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設されたモータと、
選択的に前記モータと電気的に連通する電気接点と、
前記ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設された駆動シャフトであって、前記モータの選択動作中に、当該駆動シャフトがその回転軸の周りで連続回転するように前記モータに結合され駆動シャフトと、
前記駆動シャフトに結合され、複数の毛が取り付けられたブラシヘッドであって、回転軸を有し、その周りで当該ブラシヘッドが回転するブラシヘッドと、
上面および反対側の底面を有する本体を含むボタンであって、前記底面からステムが突出し、前記本体およびステムは、可撓性弾性材料から一体に成型されたボタンと、
開口が形成された留め具であって、前記ボタンが前記ハウジングに沿って、前記電気接点が付勢されて前記モータと電気的に連通する第1位置と、前記電気接点が前記モータと電気的に連通しない第2位置との間で選択的にスライドし得るように前記ボタンを前記ハウジングに固定し、さらに、前記ボタンの前記ステムが、前記ボタンが押し込まれたときに、前記ボタンが撓んで、前記ステムが前記電気接点を付勢して前記モータと電気的に連通させ、前記ボタンが開放されたときに、前記ボタンが弾性によりはね返り、それによって前記電気接点が前記モータと電気的に連通しないようにするように当該留め具の前記開口と位置合わせされた留め具と、
を具えたことを特徴とする清掃器具。
【請求項35】
前記ボタンを形成する材料よりも剛性の高い材料からなる保持器をさらに備え、前記保持器は、その上に形成された開口を有し、前記ステムが前記保持器の前記開口に少なくとも部分的に配設されるように前記ボタンに固定されることを特徴とする請求項34に記載の清掃器具。
【請求項36】
前記ボタンは、前記保持器の覆いとして成型され、それによって、前記ボタンが前記保持器に固定されることを特徴とする請求項35に記載の清掃器具。
【請求項37】
前記保持器は前記留め具に連結されることを特徴とする請求項35に記載の清掃器具。
【請求項38】
ハウジングに取り付けられた可撓性隔壁をさらに備え、前記隔壁は、その上に形成された突出部を有し、前記突出部は、前記ステムと前記電気接点の間に配設されることを特徴とする請求項34に記載の清掃器具。
【請求項39】
前記ハウジングは主ハウジングを備え、前記主ハウジングは、その上に形成された開口およびカバープレートを有し、前記カバープレートは、それを貫通して延びるスロットを有し、前記カバープレートは、前記主ハウジングの前記開口の上で固定され、前記ボタンおよび前記留め具はそれぞれ、前記ステムが前記カバープレートの前記スロットを貫通して延びる状態で、前記カバープレートの互いに対向する面に部分的に配設されることを特徴とする請求項34に記載の清掃器具。
【請求項40】
清掃システムのキットにおいて、
(i)本体アセンブリであって、
チャンバを画定する細長い本体ハウジングと、
前記本体ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設されたモータと、
前記本体ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設された本体駆動シャフトであって、前記モータの選択動作中に、前記本体駆動シャフトがその回転軸の周りで連続回転するように前記モータに結合された本体駆動シャフトと、
を備えた本体アセンブリと、
(ii)第1ヘッドアセンブリであって、
第1ヘッドハウジングと、
第1ヘッドハウジング内に配設された第1ヘッド駆動シャフトと、
複数の毛が固定された第1ブラシヘッドであって、前記第1ヘッドハウジングに取り付けられ、かつ、前記第1ヘッド駆動シャフトの連続回転により、当該第1ブラシヘッドの往復回転が容易になるように前記第1ヘッド駆動シャフトに結合され、前記第1ヘッドアセンブリは、前記本体駆動シャフトが前記第1ヘッド駆動シャフトと結合されるように前記本体アセンブリと選択的に結合されるように適合された第1ブラシヘッドと、
を備えた第1ヘッドアセンブリと、
(iii)第2ヘッドアセンブリであって、
第2ヘッドハウジングと、
第2ヘッドハウジング内に配設された第2ヘッド駆動シャフトと、
複数の毛が固定された第2ブラシヘッドであって、前記第2ヘッドハウジングに取り付けられ、かつ、前記第2ヘッド駆動シャフトの連続回転により、前記第2ブラシヘッドの連続回転が容易になるように前記第2ヘッド駆動シャフトに結合され、前記第2ヘッドアセンブリは、前記本体駆動シャフトが前記第2ヘッド駆動シャフトと結合されるように前記本体アセンブリと選択的に結合されるように適合された第2ブラシヘッドと、
を備えた第2ヘッドアセンブリと、
を具えたことを特徴とする清掃システムキット。
【請求項41】
前記第1ブラシヘッドの前記毛は、前記第2ブラシヘッドの前記毛と異なる特性を有することを特徴とする請求項40に記載の清掃システムキット。
【請求項42】
前記第1ブラシヘッドの前記毛は、前記第2ブラシヘッドの前記毛と異なる長さまたは直径を有することを特徴とする請求項40に記載の清掃システムキット。
【請求項43】
前記第1ブラシヘッドの前記毛は、組み合わされて第1最大径を有する第1ブラシを形成し、前記第2ブラシヘッドの前記毛は、組み合わされて第2最大径を有する第2ブラシを形成し、前記第1最大径は、前記第2最大径よりも大きいことを特徴とする請求項40に記載の清掃システムキット。
【請求項44】
清掃器具において、
チャンバを画定する細長い本体ハウジングであって、その長さに沿って延びる上面および反対側の第2面を有した本体ハウジングと、
前記本体ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設されたモータと、
押し込まれると前記モータが通電されるように前記本体ハウジングの前記上面に取り付けられたボタンと、
前記本体ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設された第1駆動シャフトであって、前記モータの選択動作中に、当該第1駆動シャフトがその回転軸の周りで連続回転するように前記モータに結合された第1駆動シャフトと、
前記本体ハウジングに脱着可能に結合されるヘッドハウジングと、
前記ヘッドハウジング内に配設され、前記ヘッドハウジングが前記本体ハウジングに結合されるときに前記第1駆動シャフトに選択的に結合される第2駆動シャフトと、
前記第2駆動シャフトに結合され、ブラシを形成する複数の毛が取り付けられたブラシヘッドであって、回転軸を有し、その周りで、当該ブラシヘッドが連続回転または往復回転し、前記ブラシは、前記ボタンを押し込むのに用いる力が清掃対象表面に対して前記ブラシを押すのにも用いられるように、前記ハウジングの、前記ボタンの反対側から外向きに突出したブラシヘッドと、
を具えたことを特徴とする清掃器具。
【請求項45】
前記ヘッドハウジングと前記本体ハウジングは、組み合わされてほぼ直線状でほぼ円筒形の単一のハウジングを形成することを特徴とする請求項44に記載の清掃器具。
【請求項46】
前記ブラシは、前記ヘッドハウジングの遠位端のところで突出することを特徴とする請求項44に記載の清掃器具。
【請求項47】
前記ブラシヘッドは回転軸を有し、その周りで前記ブラシヘッドが回転し、前記ブラシヘッドの前記回転軸は、前記第2駆動シャフトの前記回転軸と交差して、前記回転軸間に約110°から約140°の範囲の内角を形成することを特徴とする請求項44に記載の清掃器具。
【請求項48】
清掃器具において、
チャンバを画定する細長いハウジングと、
前記ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設されたモータと、
前記ハウジングの前記チャンバ内に少なくとも部分的に配設された駆動シャフトであって、前記モータの選択動作中に、当該駆動シャフトがその回転軸の周りで連続回転するように前記モータに結合された駆動シャフトと、
前記駆動シャフトに結合されたブラシヘッドであって、回転軸を有し、その周りで当該ブラシヘッドが回転し、また、底面を有したブラシヘッドと、
前記底面から突出するように前記ブラシヘッドに取り付けられ、それぞれ複数の毛からなる複数の房であって、
前記底面の中央に取り付けられ、第1の長さおよび第1の直径を有する毛からなる係止用の房と、
前記停止用の房を取り囲む複数の清掃用の房であって、前記第1の長さよりも少なくとも20%長い第2の長さと、前記第1の直径よりも少なくとも30%小さい第2の直径とを有する毛からなる複数の清掃用の房と、
を備えた複数の房と、
を具えたことを特徴とする清掃器具。
【請求項49】
前記清掃用の房の前記毛の第2の長さは、前記第1の長さよりも少なくとも30%長いことを特徴とする請求項48に記載の清掃器具。
【請求項50】
前記清掃用の房の前記毛の第2の直径は、前記第1の直径よりも少なくとも40%小さいことを特徴とする請求項48に記載の清掃器具。
【請求項51】
前記第1の長さは8mm以下であることを特徴とする請求項48に記載の清掃器具。
【請求項52】
前記第1の直径は少なくとも0.22mmであることを特徴とする請求項48に記載の清掃器具。
【請求項53】
前記停止用の房および前記清掃用の房の前記毛はそれぞれナイロンからなることを特徴とする請求項48に記載の清掃器具。
【請求項54】
前記ブラシヘッドは、その回転軸の周りを往復回転することを特徴とする請求項48に記載の清掃器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2007−520268(P2007−520268A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547235(P2006−547235)
【出願日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/042819
【国際公開番号】WO2005/067764
【国際公開日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(505161415)ソニックスクラバ−ズ リミテッド ライアビリティ カンパニ− (1)
【Fターム(参考)】