説明

微細気泡発生方法及び微細気泡発生装置

【課題】簡単かつ小型の機器構成で、液体の物性による制約が少なく広範囲の種類の液体に適用でき、液体中に安定的に微細気泡を発生させることができる微細気泡発生方法及び微細気泡発生装置を提供すること。
【解決手段】弾性表面波Wを励振するための複数の電極21からなる励振手段を表面に備えた圧電基板2を、表面Sの少なくとも一部が液体10と接するように配置し、励振手段によって表面Sに弾性表面波を励振させることで、表面Sを伝播する弾性表面波によって液体中に微細気泡B1を発生させ、微細気泡B1を、少なくとも一部が液体10と接するように配置された剪断部に通すことによりさらに微細な気泡B2とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロメートルまたはナノメートルオーダの微細気泡を発生する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、気泡の直径がミクロン以下のナノメートルオーダという微細な気泡を発生させるために、気液混合流体に旋回流を起こし、液中に生じる剪断力によって液体に含まれる気体を細分化することが行われている。例えば、渦流ポンプからの気液混合流体を、円筒にその内周接線方向から供給し、円筒内での旋回中に気泡を微細化させる装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、予め高圧ポンプなどで溶存気体を通常の2倍程度の過飽和状態にさせた液体へ超音波を照射することにより、直径がナノメートルオーダの微細気泡を生成する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4118939号
【特許文献2】特許第4016099号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2に示されるような微細気泡の発生方法においては、液体を高圧化するためのポンプなどが必要であり機器の小型化が困難である。さらに、特許文献2に示されるような微細気泡の発生方法においては、液体の電気分解に基づくので、電気分解処理の可能性の有無によって対象とする液体や気泡の種類が限定されるという問題がある。また、様々な用途に応用させるため、さらに微細な気泡を発生させることが要求されている。
【0005】
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単かつ小型の機器構成で、液体の物性による制約が少なく広範囲の種類の液体に適用でき、液体中に安定的に微細気泡を発生させることができる微細気泡発生方法及び微細気泡発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するために、本発明に係る微細気泡発生方法は、弾性表面波を励振するための複数の電極からなる励振手段を表面に備えた圧電基板を、前記表面の少なくとも一部が液体と接するように配置し、前記励振手段によって前記表面に弾性表面波を励振させることで、前記表面を伝播する弾性表面波によって液体中に微細気泡を発生させ、前記微細気泡を、少なくとも一部が液体と接するように配置された剪断部に通すことによりさらに微細な気泡とすることを特徴とする。
【0007】
また、前記弾性表面波の搬送方向に前記剪断部を配置し、前記弾性表面波の搬送機能により微細気泡を剪断部へ搬送することで、前記微細気泡を剪断部に通すことによりさらに微細な気泡とすることが好ましい。
【0008】
また、前記液体を収容する液体容器を配置し、前記液体容器は第1の液体容器と前記第1の液体容器と隣接する第2の液体容器とを有し、前記第1の液体容器で発生した微細気泡を含む液体が前記剪断部を介して前記第2の液体容器へ移動することにより、前記微細気泡をさらに微細な気泡とすることが好ましい。
【0009】
また、前記圧電基板を前記液体に接した状態から上方へ移動させることで、液体と圧電基板との間に界面張力を発生させることにより、前記液体の表面よりも上方に位置する液体にて微細気泡を発生させ、前記微細気泡を剪断部に通すことによりさらに微細な気泡とすることが好ましい。
【0010】
また、前記剪断部がメッシュであることが好ましい。
【0011】
また、本発明に係る微細気泡発生装置は、弾性表面波を励振するための複数の電極からなる励振手段を表面に備えた圧電基板と、発生した微細気泡をさらに微細な気泡とするための剪断部とを備え、前記励振手段により励振されて前記圧電基板に沿って伝播する弾性表面波により発生した微細気泡を、前記剪断部に通すことによりさらに微細な気泡とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る微細気泡発生方法及び微細気泡発生装置によれば、弾性表面波により微細気泡を発生させるので、例えば、微細気泡を発生させるための高圧ポンプなどの機器が不要であり、簡単でかつ小型の機器構成で微細気泡を発生させることができる。また、発生させた微細気泡を、剪断部を通過させることによりさらに微細化し、より微細な気泡を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る微細気泡の発生方法を示す微細気泡発生装置の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る微細気泡の発生方法を示す微細気泡発生装置の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る微細気泡の発生方法を示す微細気泡発生装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る微細気泡発生方法及び微細気泡発生装置について、図面を参照して説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る微細気泡発生装置1の断面図である。
【0016】
本実施形態に係る微細気泡発生装置1は、弾性表面波Wを励振するための励振手段として複数の櫛歯状の電極21を表面Sに備えた圧電基板2と、発生した微細気泡B1をより微細な気泡B2にするための剪断部としてのメッシュ3とを有する。圧電基板2は、圧電基板2の一部が液体容器11に収容された液体10に浸るように配置されている。そして、電極21によって表面Sに弾性表面波Wを励振し、表面Sを伝播する弾性表面波Wによって液体10中に微細気泡B1を発生させる。さらに、微細気泡B1をより微細な気泡B2にするための剪断部としてのメッシュ3が、圧電基板2の表面Sに対向して配置され、その大部分は液体10中に位置している。以下、各構成を詳細に説明する。
【0017】
圧電基板2は、長方形の板材であって、その長手方向が上下方向となりその一部が液体10に浸るように略垂直に配置されている。圧電基板2は、例えば、LiNbO3(ニオブ酸リチウム)のような圧電体そのものからなる基板である。
【0018】
また、圧電基板2は、非圧電基板の表面に圧電体薄膜、例えば、PZT薄膜(鉛、ジルコニウム、チタン合金薄膜)を形成したものでもよく、その圧電体薄膜の表面部分において、弾性表面波Wが励振される。従って、圧電基板2は、弾性表面波Wが励振される圧電体部分を表面に備えた基板であればよい。また、微細気泡発生装置1の圧電基板2として、その形状は、長方形に限らず、任意の形状とすることができる。また、表面Sは平面とは限らず任意の曲面とすることができる。圧電基板2は、一定厚みを有する板状とは限らず、任意形状であって、弾性表面波Wを伝播させる表面Sを備えるものであればよい。なお、圧電基板2は、液体10の表面に対して略垂直となるように液体10中に配置された基板保持部4により保持されている。
【0019】
櫛歯状の電極21は、圧電基板2の表面Sに互いに異極となる2つの櫛形の電極を互いに噛み合わせて形成した電極(交差指電極、IDT:インター・ディジタル・トランスジューサ)である。電極21の互いに隣り合う櫛の歯は互いに異なる極性の電極に属し、励振する弾性表面波Wの波長の半分の長さのピッチで配列されている。
【0020】
電極21において互いに異極の電極間に高周波電圧印加用の電源Eから高周波(例えば、MHz帯)電圧を印加することにより、電極21によって電気的エネルギが波の機械的エネルギに電気機械変換されて、圧電基板2の表面Sに弾性表面波Wが励振される。励振された弾性表面波Wの振幅は、電極21に印加する電圧の大きさで決まる。励振された弾性表面波Wの波束の長さは、電圧の印加時間の長さに対応する。電極21によって励振された弾性表面波Wは、交差した一対の電極21の歯の幅に対応する幅の波となって、櫛の歯に垂直な方向xに伝播する。このような弾性表面波Wは、表面Sに存在する液体に対して、弾性表面波Wの伝播方向に移動させるような力を及ぼす性質がある。
【0021】
また、電極21は、方向xに平行し電極21を中心として両方向に伝播する弾性表面波Wを生成するので、方向xとは反対方向に伝播する弾性表面波Wを全反射させて有効利用する反射器を表面Sに備えてもよい。また振動の効率化と安定化のため定在波を発生させる目的で、圧電基板2の両面に共振および反射用の電極を設けてもよい。
【0022】
圧電基板2のような固体表面を伝播する弾性表面波Wは、超音波、例えば、ピエゾ素子等を用いて発生して固体や流体中を3次元的に伝播する超音波に比べて、容易に安定的に高い周波数の波動として励振することができる。この周波数が高く波長が短い弾性表面波Wを液体中に伝播させることにより、直径がミクロンオーダやサブミクロンからナノメータオーダの微細気泡B1を液体10中に発生させることができる。
【0023】
微細気泡B1は、液体10中に溶存している気体から生成されると考えられる。そこで、液体10中に微細気泡B1となるべき気体を予め過飽和に溶存させておき、その気体の微細気泡B1を発生させ易くしてもよい。例えば、図1に示すように、任意の気体を液体10中に供給するための気体導入管12を備え、気体導入管12によって導入した気体を液体10中に溶存させておく。すると、気体導入管12によって導入した気体を含む微細気泡B1を発生させることができる。導入する気体として、酸素やオゾンなど微細気泡B1とすることにより高機能を発揮するような単体ガスや、大気中の空気などを用いることができる。さらに、気体の溶存可能量を増やすために、保冷装置を備えて液体10を冷して、液体10の温度を低く維持するようにしてもよい。
【0024】
液体10は、水道水や純水などの水、さらに、アルコール等の有機溶剤、その他の任意の液体を用いることができる。ただし、電極21に絶縁保護を施していない場合には、液体10は電気絶縁性の液体に限られる。そこで、電極21の電気絶縁や圧電基板2の腐食防止のため、圧電基板2表面に絶縁層や保護層を設けてもよい。これらは弾性表面波Wの伝播損失を起こさないようにすることが望ましい。
【0025】
メッシュ3は、ステンレスからなる線状部材が網目状に形成されたもので、圧電基板2近傍に配置されている。本実施形態のメッシュ3を構成する線状部材の直径は11μm、網目状を形成するときの線状部材間の距離は19μmである。なお、メッシュ3を構成する線状部材はより細いものが好ましい。そのため、メッシュ3の材料としては、線状部材を細く加工することができる金属材料であることが好ましい。なお、得るべきより微細な気泡B2の大きさに応じてメッシュ3の仕様を適宜選択すればよい。
【0026】
メッシュ3は、圧電基板2の中程に対しては表面Sと略平行で圧電基板2の縁部近傍に対しては表面Sと略垂直になるように、圧電基板2の表面Sにおける液体10と接している部分に対して覆うように配置されている。そのため、圧電基板2を伝播する弾性表面波Wにより発生する微細気泡B1がメッシュ3を通過するように、メッシュ3は圧電基板2の近傍に配置されている。
【0027】
ここで、微細気泡B1及びより微細な気泡B2の発生メカニズムを説明する。まず、電極21に高周波電圧を印加し、圧電基板2上に弾性表面波Wを励振させる。そして、圧電基板2の表面Sに沿って弾性表面波Wが伝播されることで、弾性表面波Wが液体10中に到達する。すると、液体10に伝播された弾性表面波Wによって、液体10中に微細気泡B1が発生する。そして、発生された微細気泡B1を含む液体10が、弾性表面波Wの搬送機能により圧電基板2の近傍に配置されたメッシュ3へ搬送され通過する。そして、メッシュ3を通過した微細気泡B1は、より微細な気泡B2となる。
【0028】
このように、本実施形態によれば、弾性表面波Wにより微細気泡B1を発生させるので、簡単でかつ小型の機器構成で微細気泡B1を発生させることができる。さらに、発生させた微細気泡B1を、メッシュ3を通過させることによりさらに微細化し、より微細な気泡B2を得ることができる。また、液体10に対する物性上の制約が少なく、広範囲の種類の液体10に適用してより微細な気泡B2を安定的に発生させることができる。また、所望の気体を液体10中に溶存させることにより、所望の気体から成るより微細な気泡B2を効率的に発生させることができる。
【0029】
なお、本実施形態では、発生した微細気泡B1をより微細な気泡B2にするための剪断部としてのメッシュ3の場合を示したがこれに限られることはない。例えば、剪断部として、多孔質ガラスや高分子フィルムなどの多孔質材料を用いることもできる。また、メッシュ3のように線状部材が網目状に形成されたものに限らず、例えば、櫛状などに形成されたものであってもよい。また、剪断部としてのメッシュ3は、圧電基板2と別個に形成され配置されていてもよく、圧電基板2と一体化され配置されていてもよい。
【0030】
以下に述べる各実施形態では、上述した第1の実施形態と同様の構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、相違する構成について詳述する。
【0031】
(第2の実施形態)
図2は、本実施形態に係る微細気泡発生装置1の断面図である。
【0032】
本実施形態に係る微細気泡発生装置1は、液体10を収容するための液体容器11を備える。液体容器11は、微細気泡B1を発生させ、発生した微細気泡B1を含む液体10を第2の液体容器11bへ給水する第1の液体容器11aと、第1の液体容器11aと隣接した第2の液体容器11bとを有する。
【0033】
圧電基板2は、表面Sが液体10の表面と略平行となるように液体中に配置されている。また、メッシュ3は、第2の液体容器11bの開口部を覆うように配置されている。そのため、メッシュ3は第1の液体容器11aと第2の液体容器11bとを介在して配置され、圧電基板2とメッシュ3とは一続きとなるように接続されている。
【0034】
上述のように微細気泡B1を発生させ、その発生した微細気泡B1を含む液体10を弾性表面波Wの搬送機能により圧電基板2の近傍に配置されたメッシュ3へ搬送し、重力によりメッシュを通過させる。そして、メッシュ3を通過した微細気泡B1は、より微細な気泡B2となる。そして、より微細な気泡B2を含んだ液体10が第2の液体容器11bに貯えられる。
【0035】
このように、本実施形態によれば、第1の液体容器11aと第2の液体容器11bとを別個独立して設けることにより、液体容器11への液体10の給水により、メッシュ11を通過する微細気泡B1やメッシュ11を通過して得られたより微細な気泡B2に影響を与えることがない。よって、濃度が均一なより微細な気泡B2を発生させることができる。
【0036】
(第3の実施形態)
図3は、本実施形態に係る微細気泡発生装置1の断面図である。
【0037】
本実施形態に係る微細気泡発生装置1は、圧電基板2の一部が液体10に浸るように、圧電基板2が配置されている。そして、圧電基板2上に配置された剪断部としてのメッシュ3が、液体10の表面よりも上方に配置されている。
【0038】
なお、圧電基板2を配置するときは、例えば、圧電基板2の下方半分ほどが液体10中に位置するように圧電基板2を液体10に浸す。そして、その状態から圧電基板2を上に引き上げることにより、圧電基板2を所定位置に配置する。このように圧電基板2が配置されることで、液体10と圧電基板2との間に生じる界面張力により液体10が引き上げられることにより、液体10の表面より上方に液体10の一部が存在することになる。
【0039】
なお、メッシュ3は、液体10の表面より上方に存在した液体10の一部で生じた微細気泡B1をより微細な気泡B2とできるように、少なくとも液体10の表面より上方に存在した液体10の一部と接するように配置されることが必要である。
【0040】
上述のように微細気泡B1を液体10の表面より上方に位置する液体10の一部の中に発生させ、微細気泡B1を含む液体10を弾性表面波Wの搬送機能及び重力によりメッシュ3へ搬送し、メッシュ3を通過させる。そして、メッシュ3を通過した微細気泡B1は、より微細な気泡B2となる。
【0041】
このように、本実施形態によれば、液体10と圧電基板2との間に生じる界面張力により形成された液体10の表面より上方に位置する液体10に微細気泡B1を発生させることにより、より限られた液体10中に微細気泡B1を存在させることができる。そして、液体10の表面より上方に位置する液体10の量は限られているため、圧電基板2の表面に発生する弾性表面波Wによる水流を強くすることができる。そのため、微細気泡B1を含んだ液体10をメッシュ3へ通過させるときにメッシュ3へ与える水圧が大きくなり、微細気泡B1を剪断しやすくすることができる。よって、より微細な気泡B2の発生数を高めることができる。
【0042】
以上、各実施形態を説明したが、本発明は、上記構成に限られることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 微細気泡発生装置
2 圧電基板
3 メッシュ(剪断部)
10 液体
11 液体容器
11a 第1の液体容器
11b 第2の液体容器
21 電極(励振手段)
B1 微細気泡
B2 より微細な気泡
S 表面
W 弾性表面波

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性表面波を励振するための複数の電極からなる励振手段を表面に備えた圧電基板を、前記表面の少なくとも一部が液体と接するように配置し、
前記励振手段によって前記表面に弾性表面波を励振させることで、前記表面を伝播する弾性表面波によって液体中に微細気泡を発生させ、
前記微細気泡を、少なくとも一部が液体と接するように配置された剪断部に通すことによりさらに微細な気泡とすることを特徴とする微細気泡発生方法。
【請求項2】
前記弾性表面波の搬送方向に前記剪断部を配置し、
前記弾性表面波の搬送機能により微細気泡を剪断部へ搬送することで、前記微細気泡を剪断部に通すことによりさらに微細な気泡とすることを特徴とする請求項1に記載の微細気泡発生方法。
【請求項3】
前記液体を収容する液体容器を配置し、前記液体容器は第1の液体容器と前記第1の液体容器と隣接する第2の液体容器とを有し、
前記第1の液体容器で発生した微細気泡を含む液体が前記剪断部を介して前記第2の液体容器へ移動することにより、前記微細気泡をさらに微細な気泡とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の微細気泡発生方法。
【請求項4】
前記圧電基板を前記液体に接した状態から上方へ移動させることで、液体と圧電基板との間に界面張力を発生させることにより、
前記液体の表面よりも上方に位置する液体にて微細気泡を発生させ、前記微細気泡を剪断部に通すことによりさらに微細な気泡とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の微細気泡発生方法。
【請求項5】
前記剪断部がメッシュであることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載の微細気泡発生方法。
【請求項6】
弾性表面波を用いて液体中に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置であって、
弾性表面波を励振するための複数の電極からなる励振手段を表面に備えた圧電基板と、
発生した微細気泡をさらに微細な気泡とするための剪断部とを備え、
前記励振手段により励振されて前記圧電基板に沿って伝播する弾性表面波により発生した微細気泡を、前記剪断部に通すことによりさらに微細な気泡とすることを特徴とする微細気泡発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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