説明

患者の足のリフレクソロジー点を刺激するための器具

被験者の足のリフレクソロジー点を刺激するための器具において:2つの離間する向かい合う部位で被験者の足に隣接する構成の、前記部位の少なくとも1つがリフレクソロジー点を包含する筐体と;前記リフレクソロジー点を刺激するための前記部位に振動を伝えるための前記リフレクソロジー点を包含する足の前記部位に隣接する前記筐体の少なくとも一部を振動させるための振動手段とを備える器具。前記装置は使用者の幸福感を増すために便利である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は患者の足のリフレクソロジー点を刺激するための方法及び器具に関し、より具体的には、患者の性欲及び/又は健康を刺激するための器具及び/又は方法に関する。
【背景技術】
【0002】
男性の性的不全は一般にクエン酸シルディナフィル(バイアグラ@)、タダラフィル(シアリス@)及びバルデナフィル(レビトラ@)のような処方薬で治療される。これらの薬剤は特に勃起障害の治療に用いられる。薬は性的興奮中のペニスへの血流を増加することにより生化学的に働く。治療は多くの男性に効果的で、その結果人気が高まっている。しかしながら、どんな薬物療法もそうであるように薬物相互作用又は治療に関わる副作用の可能性がある。今まで限られた量の研究のみが行われたが、性的不全に関連する症状を呈する女性患者への使用にこれらの治療が適切であると示すデータは無い。従って、これらの治療のいずれも性的不全を患っていることがある女性への使用に適切又は承認されるものではない。
【0003】
男性と女性は根本的に異なる性的興奮と欲求の間の生理的関係を有することは科学者に明白である。男性にとって性的興奮はいつも欲求につながる。勃起を有する男性の能力を向上することによって、バイアグラ@のような薬は計れる程度に男性の性機能に影響する。女性において性的興奮と欲求はしばしば無関係である。女性は、男性と違って、「性的に興奮」して性交の気分になるために好ましく愛されていると感じる必要がある。こうした違いの結果、女性の性的不全の治療は一般に男性の治療より複雑であると考えられている。
【0004】
女性において、心の満足及び女性の全体的自尊心に女性の性欲が影響されることが一般に認められる。その結果女性が欲望の欠如又は鬱病又は自尊心の欠如、魅力的でない感覚、人間関係の問題、虐待、不安、ストレス等のような感情的幸福に関わるその他の生理的問題を患っているときに性欲の低下又は感情的問題が生じることがある。生理学的因子もまた女性の性欲に影響を及ぼすことがある。気分障害は低い欲求及び性的興奮としばしば密接に関連している。不安障害を持つ女性は又欲求、性的興奮及びオーガズムを伴う性的不全を有しやすい。自分を解放することへの恐れ、脆弱なことへの恐れ、拒否されることへの恐れ、又は自制心を失うことへの恐れを含む様々な恐れが全て女性の性欲の減退の一因となることがある。性的欲求及び性的興奮は経口避妊薬、化学療法薬の使用又は糖尿病又は高血圧のような現在の病状の結果起こることがあるホルモン値の変化により悪影響を受けることがある。更年期又は更年期後の女性は閉経に付随するホルモンの変化による性欲の低下を有することがある。同様に、妊娠中又は出産直後又は女性が授乳をしているときは性的欲求が少ないことがある。
【0005】
現在抗鬱薬が性的不全を患う女性のための処方治療の1つである。抗鬱薬が効果的に鬱病を治療したときに大鬱病及び性的不全を有する女性の最高80%で性的不全の重症度が減ると研究は示している。しかしながら、抗鬱薬の効果が無いときに性的不全が持続又は悪化することがある。多くの女性が病気のために処方薬を使用したがらない。副作用、体重増加及び薬物相互作用の問題が良く知られることがある。多くの女性が性的欲求及び低い性欲の問題に対する代替案又はより自然な治療を求めている。多くの病人が民間治療、薬草剤又は「偽医者」の治療に頼り、患う性欲に対処しようとして無秩序な形の医薬製剤をしばしば使用する。しかしながら、大抵の場合、こうした治療の品質、安全性及び効果は不明で、治療での摂取は人の健康に何らかの危険を伴うことがある。より安全で、より自然な治療のために多くの患者が鍼治療、指圧療法及びリフレクソロジーを含む代替療法に頼る。
【0006】
リフレクソロジーは体の他の部分に有益効果を促進するために足(又は手)の一部にマッサージ圧力を加える相補形(無薬療法)である。この技術は自然治癒を生じさせると考えられる。リフレクソロジーは体の全ての部分、腺及び臓器に対応する領域又は反射神経が足及び手の中にあるという考えに基づいている。これらの反射神経上に圧力を加えると緊張を緩和し、循環を良くして体の関連領域の自然な機能の促進を助ける。リフレクソロジーは反射領域を通じて体内のエネルギー経路の検出を軸として展開する。エネルギー経路は閉塞又はその他の障害について評価される。エネルギーの障害は足の固さを変えて肥厚性、柔らかい、又は固く感じることがある。(ある量の圧力をかける通常特有の親指の動きで)圧力を足の特定エリアに加えると、対応する体の部分にエネルギー障害がある場合、疼痛を誘発することがある。リフレクソロジストはこのエリアをマッサージするとエネルギーの循環が向上すると信じている。リフレクソロジーは疼痛、月経不順及びストレス関連の症状のような慢性疾患の治療に最も効果がある(ボルティング、1997)。
【0007】
女性の性的興奮の刺激に用いられる多くの既存の装置は下品又は不快なものとして見られ、こうした装置はバイブレーター等のように私的なアクセサリーを含む。
【0008】
リフレクソロジー及び/又はツボの刺激に関わる装置は当業者に周知で以下を含む:
【0009】
米国公報番号2004/054337は疾患の治療のためにリフレクソロジーを行うための方法を開示している。この方法はステップ(a)ガイドに従って患者の1つ以上の反射帯の選択;及びステップ(b)必要に応じて繰り返し有効な長さの時間の間選択された反射帯に有効な量の肌を刺激する製剤を局所に塗布する、を備える。肌を刺激する製剤は少なくとも1つの皮膚刺激薬を備える。好ましくは、この肌を刺激する製剤は膏薬の剤形で供給される。異なる反射帯を選ぶことで、多くの一般的な疾患がこの方法で治療されうる。
【0010】
英国公報番号2,286,533は精密に配置される磁石を包含する靴又はトレーニングシューズを開示する。各磁石の磁場は人の足の裏に位置する反射帯に作用する。この磁場は反射帯を刺激するのに十分で、そのため一般的健康状態及び体の健康の維持に役立つ。安定性を維持し簡単に使用できるようにするため、中敷又はスリップイン靴補助物内に配置されるのと対照的に実際は靴又はトレーニングシューズの底に組み込まれる。
【0011】
フランスの公報番号2,823,098はポドロジーを開示しリフレクソロジー要素は踵の「坐骨点」を刺激するように位置する半円形のプラスチックの突起からなる。この装置は姿勢を矯正し坐骨の疼痛を緩和するための矯正器である。突起は踵に向けて窪んだ側を有し、矯正器と一体で、表面接触層で覆われる。
【0012】
中国の公報番号2,092,232は相互に独立して連通のない突き出た空気袋からなる空気突起付きの1対のマッサージ靴パッドに関する。突き出た空気袋の上部は靴パッドの表面から突き出る。靴パッドが用いられるときに突き出た空気袋は足の裏と完全に接触することが可能で、靴底の開口部は内分泌のバランスを促進するための強い又は弱いパルス刺激の機能を生むことが可能で、病気を治療し健康増進を有する。靴底を乾いたまま保つことが可能な実用新案はリウマチ性関節炎、性的機能低下等のような慢性疾患に良い影響がある。
【0013】
米国公報番号6,314,584は歩行時に自分のマッサージを確実にするための装置を開示している。この装置はその上に組み込まれる隆起印刷を有する土台を備える足係合面を含む。足係合面は標準式、医療式、医療補助式の内の1つである。足係合面はストッキング、タイツ、靴下及びフットパッドの内の1つである。
【0014】
米国公報番号4,852,553は体の解剖学的領域に対応する足のリフレクソロジーゾーンの表示に適したディスプレーボード及び治療を必要とする体の解剖学的領域に対応するゾーンでのディスプレーボード上に置くのに適した刺激材を備えた足ゾーン反射神経自己管理治療装置を開示する。ユーザーの足は、ユーザーの足の対応するゾーンを揉む、マッサージ行為を行うために刺激材の上でディスプレーボード上に置かれる。
【0015】
米国公報番号2004/000076はストレス軽減キットが各々がその上に一体に形成される印刷された足リフレクソロジー表付きの1対の穴の開いた反射剣山を保持する表示パッケージを含むことを記述する。使用者の足に対する圧点を作るのを促進するために、ストレス軽減キットは又、反射ピンホルダー内に配置されるどの穴にも各ピンが摩擦でぴったりフィットしてはまる大きさの、1袋の反射ピン及び各反射ピンホルダー内の個々の反射ピンの配置を使用者に案内する説明書を含む。この発明の方法に従って、使用者が反射ピンを選んだ穴に挿入して自分の靴の中に反射ピンホルダーを配置すると使用者の足に対するピンが生み出す圧点に対する所望の体の反応が達成される。
【0016】
米国特許公報番号7,264,599は使用者の足の底と側部の特定部位をマッサージするための複数の小塊を有する防水水浴スリッパを教示する。この発明はリフレクソロジーの原理により加えられる足の特定範囲を刺激するように配置される静的及び電気で作動する振動する小塊を含む。
【0017】
米国特許出願番号2009/188129は、人の遊歩中に弾性的に変形することにより刺激を起こす為の足の裏の選択エリアに配置された複数の刺激部材を有する、刺激部材が複数の弾性的に変形可能な隆起と足の裏に実質直交する方向に伸びる螺旋状圧縮バネを有する、足の裏の筋骨格系、筋膜、及び/又は欠陥の問題を直すための固有受容性、外来性、圧受容性及び/又は反射刺激のために考案された足底を記載する。
【0018】
米国特許出願番号2008/161734は靴を履いたときに足に作用するリフレクソロジー及び指圧療法を包含する靴を開示する。この靴は足の裏近くに位置するスパイクで打ちつけたゲル中敷を機械的に振動させる電池式振動ユニット付きの底を有する。中敷の丸みのあるスパイクは足のツボを刺激して人のリラックスと心地良い感触を提供する。靴の底は電池充電用ポート、振動制御用スイッチ及び充電表示灯を底の端に有する。底には踵エリアの部分から電池を取り出すためのラッチがある。この振動する靴は人の体重を支える間もそうでない間も作動する。人が立っているときは送信機が振動ユニットを遠隔で作動させる。
【0019】
こうした装置は被験者の健康全般の改善に適しているが、女性の自尊心の向上に特に有力で同時に使用者の肯定的感情を促進する装置は現在得られない。こうした装置は処方薬の必要なしに同時に性的欲求を増加させ女性の性欲を増加する追加の利点と共に女性の幸福を促進する、価値のあるものであろう。リフレクソロジストの監督無しの使用に適する装置はとても望ましい。こうした装置は健康と女らしさの感情を促進するために気楽に必要に応じて使用可能である。幸福の感情とそれに困窮した男性の性的興奮を増加させるために用いることが可能な装置の提供も望ましい。
【発明の概要】
【0020】
本発明では、請求項で述べるように、以下を備える被験者の足のリフレクソロジー点を刺激するための器具が提供される:
2つの離間する向かい合う部位で被験者の足に隣接する構成の、前記部位の少なくとも1つがリフレクソロジー点を包含する筐体;
リフレクソロジー点を刺激するための前記部位に振動を伝えるためのリフレクソロジー点を包含する足の部位に隣接する筐体の少なくとも一部を振動させるための振動手段。
【0021】
望ましい実施形態では、前記リフレクソロジー点は生殖リフレクソロジー点である。
【0022】
望ましい実施形態では、前記筐体は更に被験者の踵に隣接する構成で前記部位の少なくとも1つが神経を包含する。
【0023】
坐骨神経は体内で最も大きな神経である。その幅は起点で約2cmである。これはより大きい坐骨穴を抜けて臀部に入り、それから太ももの後面中を下りハムストリング筋に信号を伝える。大腿骨の真ん中のレベルで分かれて坐骨神経の脛骨分岐と総腓骨神経を形成する。
【0024】
脛骨神経は膝窩を通って下がり脚の後部に行き、内果の下を通り足の裏の筋肉と肌に信号を伝える。膝窩内で、脛骨神経は腓腹筋、膝窩筋、ヒラメ筋及び足底筋枝、膝関節への関節枝、及び腓腹神経になる皮枝に分岐する。腓腹神経は総腓骨神経からの線維細胞と合わさりふくらはぎを下って足の側部に信号を伝える。腓腹神経は脛骨神経の主枝の1つである。腓腹神経は枝を通り踵、足首の側面のエリア、足背の一部の組織につながり踵付近の踵内側神経枝に入る。
【0025】
望ましくは、前記少なくとも1つの神経が踵内及び周辺の後頚骨神経の踵内側枝に対応する。好ましくは、前記神経は後頚骨神経及び腓腹神経の内側踵骨枝の少なくとも1つである。最も望ましくは、後頚骨神経及び腓腹神経の両方の踵内側枝が共に刺激される。
【0026】
本明細書での「神経」という用語の使用は問題となる特定の神経を実質覆う使用者の肌の特定の位置に対応することをご理解いただきたい。
【0027】
1つの実施形態において、前記筐体は被験者の足の踵内の後頚骨神経の踵内側枝に隣接する構成である。後頚骨神経の踵内側枝は脛骨神経の枝で、それ自身、骨盤領域につながる坐骨神経の枝である。
【0028】
1つの実施形態において、前記筐体は被験者の足の腓腹神経に隣接する構成である。
【0029】
最も望ましくは、前記筐体は生殖リフレクソロジー点、後頚骨神経の踵内側枝及び被験者の踵の腓腹神経の少なくとも1つに隣接する構成である。
【0030】
更に最も望ましくは、前記筐体は生殖リフレクソロジー点の少なくとも1つ及び後頚骨神経の踵内側枝及び被験者の踵の腓腹神経の少なくとも1つに1つより多い点で隣接する構成である。
【0031】
適切には、前記筐体は更に被験者の踵に隣接する構成で前記部位の少なくとも1つが神経を包含する。有利には、前記神経は後頚骨神経及び腓腹神経の内側踵骨枝の少なくとも1つである。
【0032】
より適切には、前記装置は少なくとも1つの神経を刺激するための前記部位に振動を伝えるための少なくとも1つの神経を包含する被験者の踵に隣接する筐体の部分を振動させるための振動手段を備える。望ましくは、前記少なくとも1つの神経が踵内及び周辺の後頚骨神経の踵内側枝及び/又は腓腹神経に対応する。
【0033】
筐体とは振動装置を収納するためのボディを提供する装置の部分を意味し、生殖及び/又は踵付近の足の神経を刺激するための正しいエリア内の使用者の足に装置を支持する又は掴むために提供される部分を含む。
【0034】
踵とは足の後端の隆起を備える足のエリアを意味する。これは踵の骨すなわち踵骨の突起に基づく。踵はそれゆえ足の裏の一部及び踵骨により支持される足首の下部の一部を含む。
【0035】
振動は装置から足首及び/又は被験者の踵に足及び/又は踵に隣接する位置の筐体を通じて伝わる。
【0036】
本発明の望ましい実施形態では、前記筐体は子宮又は前立腺に対応する被験者の足の生殖リフレクソロジー点に隣接する構成である。生殖リフレクソロジー点は女性の子宮に対応し、生殖リフレクソロジー点は男性の前立腺に対応することはご理解いただけるであろう。
【0037】
本発明の更なる実施形態では、前記筐体は女性の卵巣又は男性の又は睾丸に対応する被験者の踵の生殖リフレクソロジー点に隣接する構成である。生殖リフレクソロジー点は女性の卵巣に対応し、生殖リフレクソロジー点は男性の精巣に対応することは更にご理解いただけるであろう。
【0038】
本発明の更に別の実施形態では、前記筐体は骨盤筋肉組織の生殖リフレクソロジー点に隣り合う被験者の足に隣接する構成である。
【0039】
本装置の発明者は被験者の踵と共に、反射点及び足首の後ろと側部の神経を同時に刺激すると予期せぬ相乗効果のように履いている者の幸福を増す感情を促進することを驚くべきことに発見した。使用者は元気が出て性欲が自然に積極的になった。
【0040】
本発明の装置はリフレクソロジー点に対応する被験者の足の正しいエリアを穏やかに振動するための手段を提供することにより足の生殖リフレクソロジー点の穏やかな刺激で使用者の健康の感覚を刺激することが分かった。生殖のリフレクソロジー点は足首の両側に位置するよう図に示される。これらの点が性欲を増強することは文献で十分に立証されている。
【0041】
(坐骨神経につながる)脛骨神経の踵枝及び/又は(坐骨につながる)腓腹神経が性欲を上昇させるというリフレクソロジーの分野の教えや知識はないのでリフレクソロジストの観点からこの相乗効果は驚異的である。この装置の発明性は使用者の幸福感、自尊心及び性的欲求と性欲のレベルを高めるために体内の神経と生殖リフレクソロジー点の両方を一緒に活動させる相乗的活性化を同時にもたらす能力にある。
【0042】
足の踵の骨盤筋肉組織のためのリフレクソロジー点を考えたものはほとんどいない。更に脛骨神経の踵枝のみ又は踵/足首の腓腹神経システム刺激に加えた共刺激の間の関係の知識はこれまでなかった。脛骨神経の踵骨枝の穏やかな刺激だけ又は生殖リフレクソロジー点と一緒に腓腹神経の刺激との組み合わせは相乗的に性欲の増加につながるであろう関連性。本発明の器具はリフレクソロジーを、全身中の恒常性(平衡又は釣り合いの状態)をもたらし、体全体の健康を相対的に働かせるために積極的に坐骨神経の刺激と組み合わせて用いる。リフレクソロジーはホルモン生成と調整を行う内分泌系のバランスを適正化し、弛緩反応をもたらすと考えられている。
【0043】
ある期間の間この器具を使用した女性と男性では、生殖リフレクソロジー点、脛骨神経の踵骨枝、腓腹神経、坐骨神経、仙骨神経叢に対する作用によって使用者に幸福感の増加が誘発され、被験者の性欲の好ましい増加作用を有する。望ましくは、性欲は薬剤又は潜在的に有毒又は劣悪な薬草等の使用の必要無しに自然な方法で増進される。有利には、本発明の器具は性的不全を自然で控えめな方法で処置する。
【0044】
望ましい実施形態では装置の筐体は足首の両側に接する構造である。
【0045】
本発明の装置は子宮又は前立腺、卵巣又は精巣に対応する足の少なくとも1つのリフレクソロジー点及び骨盤筋肉組織の生殖リフレクソロジー点を刺激する構成であることが可能である。
【0046】
好ましくは、装置は足の1つを超える点の刺激のための構成である。
【0047】
好ましくは、装置は、例えば、足首の点を刺激するための構成である。
【0048】
適切には、装置は足首の両側の点を刺激するための構成であってよい。
【0049】
望ましくは、装置は踵の少なくとも1つの点を刺激するための構成であってよい。望ましくは、装置は踵全体を刺激するための構成であってよい。最も望ましくは、装置は後頚骨神経の踵骨枝を含む踵全体を刺激するための構成であってよい。
【0050】
装置が踵領域付近の被験者の足に位置する神経に対応する踵の少なくとも1つの点を刺激する構成であることが特に好ましい。有利には、装置は、神経が踵領域付近の被験者の足に位置する脛骨神経及び腓腹神経の少なくとも1つの踵骨枝にある、少なくとも1つの神経を刺激する構成であることが可能である。
【0051】
最も望ましくは、装置は踵領域付近の脛骨神経及び腓腹神経の踵骨枝の少なくとも1つを共刺激するための構成であって良い。
【0052】
好ましい実施形態において、装置は足の全ての神経を刺激するための構成であって良い。足の神経は外側足底神経、内側足底神経、腓腹神経及び後脛骨神経の踵骨枝を含む。
【0053】
好ましい実施形態において、装置は脛骨神経の腓腹及び踵骨枝を同時に刺激するために被験者の足の踵を振動させる構成である。適切には、装置は後頚骨神経の踵骨枝を含む踵全体を同時に刺激するために被験者の足の踵全体を振動させる構成である。換言すると、点の刺激は筐体から点及び/又は対象となる神経に振動を伝えることによって達成されて良い。
【0054】
特に好ましい実施形態において、装置は神経を包含する被験者の足の踵の少なくとも1つのエリアと共に、足首の少なくとも1つの生殖リフレクソロジー点を共刺激する構成である。適切には、装置は後頚骨神経の踵骨枝を含む踵全体を刺激する。望ましくは、刺激される踵のエリアは後頚骨神経及び腓腹神経の踵骨枝に対応する。後脛骨神経の腓腹及び踵骨枝の両方は更に脚に上がってまとまり坐骨神経に入る(脛骨神経は坐骨神経の枝である)ので、これは特に有利な構成である。坐骨神経は体内で最も大きな神経で、腹部の仙骨神経叢に付いている。仙骨神経叢は骨盤内の生殖器を刺激する。仙骨神経叢システム及び踵/足の生殖リフレクソロジー点の両方の同時刺激は使用者に本明細書に記載される望ましい効果を驚くほど及ぼす。
【0055】
本発明の1つの実施形態において筐体の少なくとも一部はU字形の構造で、好ましくは、筐体の一部は被験者の足の踵にわたって伸びる構成で、好ましくは、筐体はその各々の向かい側の前記踵の点から足の各々の部位に隣接する部分に伸びる。
【0056】
本発明の好ましい実施形態において、筐体はU字形の構造で筐体の一部が被験者の足の踵にわたって伸びる構成であって良い。
【0057】
特に好ましい実施形態において、筐体の一部は被験者の足の踵の十分上の位置で足首の後ろ周囲に広がる構成である。
【0058】
別の実施形態において筐体の少なくとも一部はカップ又はドーム形のボディで、踵の周囲に適合する構成である。踵の周囲は当業者には明らかなように踵の丸みに関係し、踵の踵骨を守る踵の肉付きの良い部分を指す。カップ又はドーム形のボディはかなり窪んだ形状で、実質踵の周囲の全部が中に入っても良いような構成である。望ましくは、カップ又はドーム形のボディは被験者の踵周囲の肌がボディの内側の凹面でカップ又はドーム形のボディに内側で密着するような寸法である。これは装置の振動手段から被験者の踵に効率的に振動を伝えるのを促進する。好ましくは、カップ又はドーム形のボディは円板形状である。好ましくは、筐体のカップ又はドーム形のボディは被験者の踵の周囲を密閉するための環状の縁部を備える。環状の縁部は加えて神経及び/又は反射点のための更なる振動手段を備えても良い。
【0059】
有利には、踵の周囲付近で肌と接触するために環状の形状で提供される振動手段。環状形状は踵周囲の前面に接触できるようにして、それゆえ(後頚骨神経及び腓腹神経ネットワークの踵骨枝を含む)踵全体付近の全ての神経及び反射点の刺激を可能にするので、これは望ましい構成である。特に、足の裏の踵の基部の後頚骨神経腓腹神経の踵骨枝及び踵の後ろの神経が共刺激され所要の相乗的健康効果を増幅することがあるため、環状形状の振動手段は望ましい。踵の周囲を収容する構成でも良い環状のカップ又はドーム形のボディは、反射及び/又は神経点の適切な刺激のために装置を位置決めするために有利である。カップ又はドーム形のボディは又装置の着用の快適さを増大する。望ましくは、カップ又はドーム形のボディは踵周囲を収容するための柔らかいクッションを備える。望ましくは、カップ又はドーム形のボディは振動手段を備える。
【0060】
理想的には、筐体は異なる被験者の異なる幅の足を収容するために弾力材を備える。望ましくは、筐体の外面は比較的柔らかい材料を備えるカバー層で覆われ、好ましくは、被験者の足に隣接する筐体の少なくとも一部がカバー層で覆われる。本発明の1つの実施形態では、カバー層は線維材料を備える。本発明の別の実施形態では、カバー層はプラスチック材料を備える。望ましくは、筐体は覆い内に包まれて良い。適切には、覆いは様々な装飾物又は魅力的な見て美しいデザイン等で装飾されていても良い。
【0061】
好ましい実施形態において、2つの離間した向かい合う部位で被験者の足に隣接する構成の筐体は距骨の直下で被験者の足を締めてもよい少なくとも1つの腕部材を備えて良い。望ましくは、少なくとも1つの腕部材は本明細書に記載される生殖反射及び神経の少なくとも1つの部位で被験者に接触する。特に好ましい実施形態において、1対の腕部材が提供される。適切には、少なくとも1つの腕部材は弾性材からなってよい。使用者の望みに応じてよりゆったり又はよりぴったり座るように腕部材が構成されることを可能にするので弾性材は望ましい。好ましくは、装置は足首の下で被験者の足を締めるための1対の腕部材を備える。そうした腕部材はより美的に魅力的なデザインの、より軽く厄介さがより少ないデザインを可能にするので望ましい。被験者はより大きい筐体に比べるとそうした装置を装着する傾向が強い。特に好ましい実施形態において、本発明の装置は足首の両側周囲を快適に包むように構成される2つの振動腕を備える。腕からの振動は生殖のリフレクソロジー点と脛骨神経の踵骨枝(坐骨の穏やかな刺激につながる)及び/又は両足(足裏と踵の後ろ)の足首と踵に位置する、腓腹神経の両方を刺激する。
【0062】
筐体はその側部同士が互いに引っ張り異なるサイズの足に順応するのを促進するために弾性材として記載されるが、当業者に容易に明らかなように、これは好ましい一方、この器具は多くの異なる幅の付属品に提供されるので、必須ではない。実際には、筐体はいくらかの弾性を持って提供されるが、異なる幅の付属品の多数の筐体は又、例えば、小、中及び大のサイズで提供されても良い。
【0063】
好ましくは、少なくとも1つの腕部材は生殖リフレクソロジー点及び/又は脛骨神経及び腓腹神経の踵骨枝を刺激するためにその部位に振動を伝えるための生殖リフレクソロジー点を包含する足の部位で腕部材を振動するための振動手段を備えても良い。特に足首に接触する腕部材内の振動手段は腓腹神経に振動を伝える。
【0064】
本発明の1つの実施形態において筐体を被験者の足の部位に接する少なくともその一部において熱するために加熱手段が提供される。対象となる反射及び/又は神経への加熱は刺激効果と相乗効果を増すことがあるので加熱手段は望ましい。これは又使用者により心地良いことがある。加熱器具の選択肢を有することは最適な有益な効果が達成できるように使用者がより頻繁に器具を使用することを促すことがある。
【0065】
本発明の別の実施形態において筐体は窪んだ筐体で、好ましくは、振動手段は筐体内に位置する振動器を備える。有利には、振動器は電動振動器である。窪んだ筐体はより軽い装置を提供し、使用者によってより快適に装着されうるので望ましい。
【0066】
本発明の別の実施形態において、加熱手段は筐体内に位置し、好ましくは、電動加熱器を備え、有利には、加熱手段から足の部位に隣接する筐体の各部に熱を伝えるための熱伝達手段が備わる。代替方法として、振動手段及び加熱手段は電源によって動く構成で、好ましくは、逓降変圧器経由の電源による。
【0067】
器具は筐体を加熱するための加熱器を備えるものとして記載されるが、器具が加熱器無しで提供されても良いことは想定される。
【0068】
器具は窪んだ筐体を備えるものとして記載されるが、場合によっては筐体は中空でない構造でも良く、振動器は筐体に組み込まれる又は外部に搭載されても良く、更に加熱器は筐体に組み込まれる又は外部に搭載されても良い。又場合によっては電池が筐体の外に備わっても良く、単一の電池が一対の器具の各器具の振動器及び加熱器を作動するために備えられて良いことが想定される。
【0069】
本発明による器具は特定の形状と構造の筐体を備えるものとして記載されるが、器具の筐体は、被験者の足の生殖リフレクソロジー点を包含する部位に隣接するのに適切な、いかなるその他のサイズ、形状又は構造でも良いことは当業者には容易に明らかであろう。
【0070】
本発明の別の実施形態において、振動手段及び加熱手段に電力を供給するために電池が備わり、好ましくは、電池は筐体内に収納される。この構造はより美的に好ましい装置に適していて装着者は電源ソケット近くでの装置の使用に制限されない。電池駆動の装置は使用者がリラックスしながら装置を装着することを可能にする。電池駆動の装置はより便利で装置の使用から得られる十分な恩恵を得るために被験者がより頻繁に装置を着用することを可能にする。望ましくは、電池は充電式電池で必要に応じて単独で充電可能である。
【0071】
電池で駆動する代わりに器具は商用電源で駆動されても良いことも想定され、その場合商用電源は逓降変圧器経由で各器具に供給されることが想定され、一般的に変圧器は安全なレベルの、一般的に12ボルトまでの、供給電圧を各器具に出力する構成である。
【0072】
好ましい実施形態において、タイマーが提供されても良い。望ましくは、タイマーは所定の時間の間あるパターンの振動又は継続的な振動を生むように設定可能である。適切には、加熱器を備える実施形態において、タイマーは所定のやり方で熱を提供するために加熱手段を関連付けられて良い。
【0073】
本発明の別の実施形態において、加熱手段の操作の制御のために制御回路が設けられ、好ましくは、制御回路は筐体の温度をその一部に隣り合う被験者の足の部位に隣接する部分に加熱手段を駆動し足に装置を置く前に最初に所定の温度にして、好ましくは、被験者の足の部位に隣接する筐体の各部の温度をモニターするためにセンサーが設けられる。
【0074】
本発明の別な実施形態において、制御回路は温度センサーに応答してその部分に隣り合う筐体の温度の加熱要素を解除するか前記部分の温度が所定の温度を超えると足の部位に隣接する。
【0075】
本発明の別の実施形態において、制御回路は温度を所定の温度に維持するために足の部位に隣接する筐体の部分の温度を維持するために低いレベルで加熱手段を作動するために所定の温度に達する足の部位に隣接する筐体の部分の温度を測定するセンサーに応答する。
【0076】
制御回路はタイマー及び温度センサーを備えるものとして記載されるが、これが有利である一方、これは必須ではない。
【0077】
生殖リフレクソロジー点及び/又は神経が振動を受ける約5〜15分の時間が被験者の性欲を顕著に上昇させるのに十分であることが分かった。最も好ましくは、装置は有益な結果をもたらすには8〜10分の間使用されて良い。最も好ましくは更に、装置は所望の効果を認めるのに約10分の間装着されて良い。
【0078】
本発明の別の実施形態において、被験者の足に筐体を固定するために固定手段が設けられ、好ましくは、固定手段は足首の直下及び土踏まずの上に筐体の片側から反対側に伸びる構成のストラップを備える。有利には、反射/神経に加わる圧力がストラップを締める/緩めることにより調節可能なように固定手段は調節可能である。
【0079】
筐体が距骨の下の生殖器反射の上に適所に位置する構成の1対の腕部材を備える実施形態において、腕部材は弾性材からなって良い。好ましくは、弾性腕は弾力性がある。有利には、弾力性のある腕部材は装置を被験者の足に正しい位置に保持するような方法で互いに向かうようであっても良い。こうした構造は更なる固定手段が必要でないので有益である。有利には、腕部材は固定手段として機能する。好ましくは、装置に固定ストラップ又は靴下式構造の形式の固定手段のような、追加の固定手段が設けられる。こうした靴下は事実上弾性があり様々なサイズの足に合うサイズであって良い。
【0080】
本発明の1つの実施形態において1対の器具が設けられ、1つの器具が被験者の各足に設けられる。装置が使用者の両足に同時に装着されたときに最良の結果が得られることが発見された。
【0081】
1対の器具を設ける代わりに、単一の器具が設けられても良く、その場合、被験者の足は順次振動にさらされても良いことも理解いただけるだろう。
【0082】
本発明には又、被験者の足の生殖リフレクソロジー点を刺激するための方法が設けられ、その方法は生殖リフレクソロジー点を包含する被験者の足の部位の振動を備える。
【0083】
好ましくは、部位に振動手段を当てることによって部位は振動される。有利には、振動手段は被験者の足の部位に振動手段を当てる前に加熱される。
【0084】
本発明の1つの実施形態において、生殖リフレクソロジー点は本発明に基づく器具を用いて刺激される。
【0085】
加えて、本発明は生殖リフレクソロジー点を包含する被験者の足の部位を振動することにより被験者の足の生殖リフレクソロジー点を刺激することにより被験者の性欲を向上するための方法を設け、好ましくは生殖リフレクソロジー点は本発明に基づく器具を用いて刺激される。
【0086】
例示だけを目的として、添付の図面を参照する以下の説明から本発明をより明確に認識できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】被験者の足の生殖リフレクソロジー点を刺激するための本発明に基づく器具の透視図である。
【図2】図1の器具の正面図である。
【図3】図1の器具の側面図である。
【図4】図2のIV−IV線上の図1の器具の横断面側面図である。
【図5】図1の器具の電気回路のブロック表現である。
【図6】足の外側から描かれた被験者の足に用いられる図1の器具の側面図である。
【図7】足の内側から描かれた被験者の足に用いられる図1の器具の側面図である。
【図8】被験者の各足に用いられる図1の1対の器具の線図である。
【図9】図10のV−V線に沿った、被験者の足に付けた本発明に基づく器具の好ましい実施形態の横断面図である。
【図10】装着者の踵を刺激する装置の一部を示す図9の器具の好ましい実施形態の背面図である。
【図11】操作スイッチの位置を示す本発明の器具の好ましい実施形態の上面図である。
【図12】図9に示される本発明の好ましい実施形態の電気回路のブロック表現である。
【図13】被験者の右足に装着した図9に示される本発明の器具の好ましい実施形態の足の外側の側面図である。
【図14】被験者の右足に装着した図9に示される本発明の器具の好ましい実施形態の足の内側の側面図である。
【図15】被験者の各足に用いられる図9の1対の器具の後面斜視図である。
【図16】開位置の腕部材を示す図9の器具の正面図である。
【図17】閉位置の腕部材を示す図9の器具の正面図である。
【図18】足首のリフレクソロジー点に確実に接するようにするための腕部材内のくぼみを示す図9の器具の側面図である。
【図19】保持ストラップなしの図9の器具のレンダリングされた側面図である。
【図20】被験者の足の上の保持ストラップなしの図19の器具のレンダリングされた側面図である。
【図21】装置の上の装飾カバーを有する図9の器具の実施形態のレンダリングされた側面図である。
【0088】
発明の詳細な説明
装置は生殖器を自然な方法で刺激しながらリラックス、休息、幸福感を活性化させることを助けるために女性及び男性の両方に向けられ、女性及び男性の本来の性的欲求を増加させ満たされた気持ちの増加と性欲増加をもたらす。装置は女性又は男性自身が満足するためのみに使用することもできるように必ずしも性交渉の結果にいたる必要は無い。
【0089】
装着者の足首及び踵に位置する反射及び/又は神経の刺激にもっぱら的を絞るため、この装置は既存のリフレクソロジー製品より優れている。装置は被験者の性欲に対する活性化の効果をもたらすための足首及び踵に作用する必要があるだけなので、両足の裏と頂部のその他のリフレクソロジー点は考慮されない。
【0090】
脊髄とのメッセージをやり取りし、その後インパルスを脳に伝える31対の脊髄神経がある。神経の各グループは関連する椎骨に応じて命名及び分類される。従って仙骨神経叢は別名骨盤の生殖器部としてしられる骨盤の仙骨部内にある。仙骨神経叢は馬の尻尾(馬尾)に似た神経の束の一部である。この神経の束は脊髄が終わる第1腰椎のレベルから分岐する。仙骨神経叢は多数の枝に別れ坐骨神経に信号を伝えるのと同様に骨盤底の筋肉及び皮膚に信号を伝える。
【0091】
坐骨神経は脚のほぼ全部の皮膚、太もも後ろの筋肉及び脚と足の筋肉に信号を伝える。坐骨神経は幅2cmの体の最も大きい神経であるだけでなく仙骨神経叢の扁平な帯の続きでもあるので、この発明に関し非常に重要である。仙骨神経叢は生殖器を含む骨盤及びその中の全ての器官を刺激する。
【0092】
坐骨神経は脛骨神経及び総腓骨神経と呼ばれる2つの大きな枝に分かれる。この分離は仙骨神経叢と腿の下3分の1の間のいかなる点でも起こりうる。脛骨神経は2つの枝の中で大きい方で、脚及び踵の後ろに沿って伸び、踵に信号を伝えるので本発明との関連で最も重要である。脛骨神経の枝は:関節の−膝関節;筋肉の−筋肉;内側腓腹皮の−腓腹神経との継ぎ目;内側踵骨の−踵の皮膚;内側及び外側足底の−中足骨及び外側足底を含む。
【0093】
腓腹神経は足の外側に沿って小趾まで伸びる。本発明の装置の腕部材は又腓腹神経に到る。しかしながら、装置の最も大切な部分は踵及び踵骨神経の刺激に向けられる。
【0094】
生殖のリフレクソロジー点の刺激はエネルギー経路を開く。腓腹神経及び/又は脛骨神経の内側踵骨枝の刺激はインパルスを脛骨及び腓腹神経を通り坐骨神経に送り、これは骨盤内にぶら下がる仙骨神経叢、骨盤筋肉組織及び生殖器を刺激する。
【0095】
生殖リフレクソロジー点、脛骨神経及び(内側踵骨枝を通じた)腓腹神経の同時刺激は驚くべき相乗効果があり、各々の共刺激はその他の効果を増加する。これが本発明の真の長所及び独創性である。
【0096】
本発明の器具は踵及び足首の外側部のエリア内及び足の裏と足首の下の脛骨神経の(内側踵骨枝を通じた)腓腹神経と共に足/踵の生殖リフレクソロジー点の共刺激によって機能すると考えられる。
【0097】
仙骨神経叢は仙骨の前を通り臀部の領域に分布する。そこから出る大切な神経の中に上殿神経及び下臀部がある。大腿部の外転筋及び大腿部の伸筋はこれら2つの神経にそれぞれ支配を受ける。
【0098】
仙骨神経叢は体内で最も大きな神経、坐骨神経の元である。これは体内で最も厚く長い神経である。坐骨神経は体内の骨盤エリアから足の踵に伸びる。坐骨神経は分かれて脛骨神経及び会陰神経を形成する。脛骨神経は腓腹筋及び下肢のその他の筋肉に信号を伝え、それから内側足底神経及び外側足底神経及び脛骨神経の踵骨枝まで足の中で枝分かれする。内側腓腹皮神経は脛骨神経から生じ下肢の内側部の皮膚に信号を伝え、外側腓腹皮神経は会陰神経から生じ皮膚の外側部に信号を伝える。
【0099】
仙骨神経叢は腰神経叢と重要な接続を有し時々一緒に腰仙骨神経叢として考えられる。腰仙骨神経叢は前側腹壁と生殖器官及び大腿部に信号を伝える。ilohypogasticnerveと呼ばれるこの叢の枝は男性及び女性の生殖器官及び大腿部の側部に信号を伝える。女性の陰唇も又この神経により信号を伝えられる。男性では男性生殖器官の精巣挙筋は陰部大腿神経と呼ばれる別の枝からインパルスを受ける。
【0100】
腰仙骨部叢は又、会陰に伸びる陰部神経の元になり男性と女性の外性器の多くの領域に信号を伝える。
【0101】
図を参照して特に図1から図8において、被験者の性欲を刺激するために被験者の足2の生殖の3つのリフレクソロジー点を刺激するための、本発明に基づく器具全体が示され、全体として参照番号1で示される。図9〜図21は図1〜図8に全体として示される本発明の器具の好ましい実施形態を示す。生殖リフレクソロジー点は本発明の器具の好ましい実施形態の図6〜図8及び図13及び図14に特定される。子宮又は前立腺に対応するリフレクソロジー点A、骨盤筋肉組織に対応するリフレクソロジー点B、及び卵巣又は睾丸に対応するリフレクソロジー点Cである。神経点Tは後脛骨神経の踵骨枝が刺激されても良い足のエリアに対応し、神経点Sは所望の効果をもたらすために腓腹神経の枝が刺激されても良い足のエリアに対応する。
【0102】
器具1及び好ましい実施形態、器具40は対で提供されても良く、各足2のための1つの器具、及びそれぞれの足2のための器具は互いに類似する。
【0103】
各器具1は窪んだ内部領域5の輪郭を成す窪んだ構造の筐体4を備え、一般的に、筐体4は共に固定された半殻として形成される。筐体4は中央部8により結合される2つの離間した側部4を備える。側部7は足首の下の足の踵の両側を囲む構成で、中央部8は足2の踵の下と後ろに若干伸びるように設けられる。固定手段、すなわち、バックル11によって結合される2つの二等分で設けられるストラップ10は、筐体4を足2に固定するのを促進するために1つの側部7から他方の側部7に伸びる。
【0104】
各器具40は窪んだ内部領域31の輪郭を成す窪んだ構造の筐体30を備え、筐体は一緒に組み立てられた2つの二等分から形成される。器具40の筐体30は距骨凸部(図16及び図17に示される)の下の足2の両側を掴むための2つの離間した腕部材32を備える。器具40の腕部材32は被験者の足2の踵3の内側に屈曲する部分にある接続中央部33によって結合される。環状形状のリング34は振動器37(図9に示される)から環状リング34を通じてそれから振動可能隔膜35に振動を伝えるのを促進して踵に振動を生むために固形プラスチック材料からなる。環状リング34は適切には、踵3の周囲を実質収容する寸法である。更に、踵のこの部分の表面は振動可能隔膜によって隣接される。器具40は正しい位置で器具40を保持するために所有者の足2を中に入れても良い固定靴下36が設けられる。固定靴下36は(図15に示される)ベルクロ・ストラップによって適合の快適さを調整できても良い。
【0105】
筐体4及び筐体30はいかなる適当な材料からなっても良く、金属からなっても良いが、より一般的にはプラスチック材料からなり、異なる被験者の足の踵の異なる幅に適合するために器具1の側部7及び器具40の腕部材32を互いに向けて引くために中央部8及び33が若干弾性的になるように筐体4の材料が選ばれ、中央部8及び33の寸法が決められる。器具40の腕部材32の少なくとも一部は一般的にプラスチックやゴムのような弾性材から成り、適合及び正しい位置に腕部材32を位置決めするために足首の前の周囲に適合するように曲がることを促進する。器具1の側部7及び器具40腕部材32は踵3に隣り合う足首の下の足2の両側を包み、子宮又は前立腺及び卵巣又は睾丸にそれぞれ対応するそれぞれの生殖リフレクソロジー点A及びCを包含する踵に隣接する足のそれぞれの両側に隣接する大きさである。器具1の中央部8、及び器具1及び2の環状リング34はそれぞれ骨盤筋肉組織に対応する生殖リフレクソロジー点を包含する踵3の下の部位に隣接するような大きさである。
【0106】
振動手段、すなわち振動器18は振動を生殖リフレクソロジー点A、B及びC(図6〜図14)に伝えるために筐体4を振動するための器具1の筐体4の中央部8の窪んだ内部領域5内に位置する。
【0107】
器具40は器具40の筐体30を振動させ筐体30の中央部33の窪んだ内部領域31内に位置する振動器37を有する。腕部材32は腕部材32の少なくとも1つの窪んだ内部に電池32を有する。電池38は一般に再充電可能な電池である。器具40の振動器37は生殖リフレクソロジー点A、B及び腓腹神経システムを刺激する。
【0108】
器具40が正しく適合すると、振動器37は腓腹神経Sの枝領域を覆う足のエリアに対応する位置Sの上にある。振動器37からの振動は器具40の環状リング34の固形物を通じて内側踵骨神経の枝を覆う足のエリアに対応する位置Tで踵の上及び周囲を振動するために隔膜35に伝わる。内側踵骨神経は脛骨神経の枝である。
【0109】
電動抵抗加熱器19によって設けられる加熱手段は又、筐体の温度がボディの熱の約5℃上になるように、本発明のこの実施形態では約42°の、筐体4の温度を上げるために、器具1の筐体4の窪んだ内部領域5内に位置する。
【0110】
制御回路20は振動器18及び加熱器19の操作を制御するために器具1の筐体4の窪んだ内部領域5内に位置する。
【0111】
器具1では、窪んだ内部領域5内に位置するタイマー22は振動器18が操作可能であるべき時間の長さを計る。
【0112】
器具40では、タイマー41は筐体30の窪んだ内部領域31内に位置し振動器37が作動する時間の長さを決定する。
【0113】
器具1では、又窪んだ内部領域5内に位置する温度センサー23は筐体4の温度をモニターし、制御回路20は加熱器19の操作を制御するための温度センサー23からの信号に応答する。器具1の筐体4内に位置する圧電サウンダ25によって提供される本発明の実施形態の警告手段は筐体4の温度が所定の温度にあると検出する温度センサー23の制御回路の制御の下で可聴信号を出力する。筐体4内に位置する1対のボタン操作のスイッチ26及び27が振動器18及び加熱器19をそれぞれ操作するために制御回路20を作動するために設けられる。制御回路20、振動器18及び加熱器19に電気を供給するために筐体4の窪んだ内部領域5内に位置する電池29が設けられる。
【0114】
図1〜図8には示されないが各器具1の筐体4は本発明のこの実施形態では被験者に快適さをもたらすための柔らかい織物材料である、比較的柔らかい材料のカバー層で覆われる。図20は本発明の器具40との使用に適する一般的なカバーXを示す。
【0115】
使用に当たり、1対の器具1及び40が、被験者の各足2に一つ設けられる。最初に、性欲を刺激することが望まれるときに、被験者は器具1のボタンスイッチ17及び器具40のスイッチ39をそれぞれ操作する。これは今度は加熱器19を作動させるための器具1の制御回路20を操作する。スイッチ27の作動で制御回路20は対応する器具の温度センサー23をモニターし、筐体4の温度が所定の温度の42℃に達すると、制御回路20は対応する器具1の筐体4が所定の温度であると使用者に示すために可聴音を出力するために圧電サウンダ25を作動させる。筐体4の温度が所定の温度まで上げられると、筐体の温度を所定の温度の42℃に維持するために対応する器具の加熱器を制御回路20が操作する。
【0116】
器具40のスイッチ39の作動は振動器37の操作の時間の長さを制御するためのオン/オフタイマー(図9)を備える図12の回路を始動させる。一般的に器具40を約10分の間操作すると有益な効果をもたらすのに十分である本発明の器具40はいつ装置が作動している及び/又は電池38が適切に充電されているかを示すためにLED42を有しても良い。
【0117】
各器具1の筐体4が所定の温度に上げられると、筐体4は対応するストラップ10及びバックル11によって被験者の踵に固定される。各々の側部7が子宮/前立腺及び卵巣/睾丸にそれぞれ対応する生殖リフレクソロジー点A及びCを包含する足の部位に隣接し、及び各筐体4の中央部8が骨盤筋肉組織に対応する生殖リフレクソロジー点Bに隣接するように筐体4は被験者の踵に固定される。
【0118】
2つの器具1及び/又は40が被験者の各々の足に付けられた状態で、被験者はそれから各器具1のボタンスイッチ及び/又は器具40のスイッチ39を作動し、これが器具1の制御回路20及び/又は制御回路60(図12参照)を作動させ、各々の器具1の振動器18及び/又は器具40の振動器37を操作する。同時に振動器18を作動させた状態で、各々の制御回路20は対応するタイマー22を振動器18が作動すべき5分の間作動させる。各々のタイマー22が5分の時間を計ると、各々の器具1の制御回路20は対応する振動器18を解除する。器具40の振動器37は10分間作動する設計である。
【0119】
本発明は本明細書内に記載した実施形態に制限されず、構造や詳細が変更されても良い。
【0120】
「備える/備えている」という言葉及び「有している/含んでいる」という言葉は本発明を参照して本明細書で用いられる際に述べられた特徴、整数、手順又は部品の存在を記述するために用いられるが、1つ以上のその他の特徴、整数、手順、部品又はそのグループの存在又は追加を排除するものではない。
【0121】
別の実施形態の文脈で、明確にするために、記載される本発明のある特長は、単一の実施形態の中で組み合わせて提供されても良い。逆に、単一の実施形態の文脈で、簡潔にするために、記載される本発明の様々な特長は、別に又はいかなる適切な下位の組み合わせで提供されても良い。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の足のリフレクソロジー点を刺激するための器具において:
2つの離間する向かい合う部位で被験者の足に隣接する構成の、前記部位の少なくとも1つがリフレクソロジー点を包含する筐体と;
前記リフレクソロジー点を刺激するために前記部位に振動を伝えるための前記リフレクソロジー点を包含する足の前記部位に隣接する前記筐体の少なくとも一部を振動させるための振動手段とを備える器具。
【請求項2】
前記リフレクソロジー点が生殖リフレクソロジー点である請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記筐体が子宮又は前立腺に対応する被験者の足の前記生殖リフレクソロジー点に隣接する構成の請求項1に記載の器具。
【請求項4】
前記筐体が骨盤筋肉組織の生殖リフレクソロジー点に隣り合う被験者の足に隣接する構成の前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項5】
前記筐体が卵巣又は睾丸に対応する被験者の足の前記生殖リフレクソロジー点に隣接する構成の前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項6】
前記筐体が被験者の足の後頚骨神経の踵骨枝に隣接する構成の前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項7】
前記筐体が被験者の足の腓腹神経に隣接する構成の前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項8】
前記筐体が生殖リフレクソロジー点、後頚骨神経の踵骨枝及び被験者の踵の腓腹神経の1つより多くに隣接する構成である前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項9】
前記装置の前記筐体が足首の両側に隣接する構造である前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項10】
後頚骨神経の腓腹及び踵骨枝を同時に共刺激するために被験者の足の踵を振動させる構成の前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項11】
前記筐体がU字形の構造で前記筐体の一部が被験者の足の踵にわたって伸びる構成の前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項12】
前記筐体の少なくとも一部がカップ又はドームの形状で、踵の周囲に適合する前記のいずれかに記載の器具。
【請求項13】
前記筐体の前記ドーム形の部分が被験者の踵の周囲を密閉するための環状の縁部を備える請求項12に記載の器具。
【請求項14】
前記環状の縁部が振動手段を備えても良い請求項13に記載の器具。
【請求項15】
前記筐体が異なる被験者の異なる幅の足に適合するために弾力材を備える前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項16】
前記筐体の外面が比較的柔らかい材料を備えるカバー層で覆われる前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項17】
被験者の足に隣接するべき前記筐体の少なくとも一部にカバー層が伴う請求項16に記載の器具。
【請求項18】
前記カバー層が織物材料とプラスチック材料の少なくとも1つを備える請求項16又は請求項17に記載の器具。
【請求項19】
前記覆いが様々な装飾物又は魅力的な見て美しいデザインで装飾されている請求項17又は請求項18に記載の器具。
【請求項20】
前記筐体が生殖器反射の部位の距骨の直下の位置で被験者の足を掴むための少なくとも1つの腕部材を備える前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項21】
少なくとも1つの腕部材が弾性材からなって良い請求項20に記載の器具。
【請求項22】
前記少なくとも1つの腕部材が生殖リフレクソロジー点及び/又は腓腹神経位置を刺激するためにその部位に振動を伝えるための生殖リフレクソロジー点を包含する足の部位で腕部材を振動するための振動手段を備えても良い請求項21に記載の器具。
【請求項23】
前記振動手段に電力を供給するために電池が設けられる請求項22に記載の器具。
【請求項24】
前記電池が前記筐体内に収容される又は装置の外に配置される請求項23に記載の器具。
【請求項25】
前記筐体を被験者の足に固定するために固定手段が設けられる前記請求項のいずれかに記載の器具。
【請求項26】
1対の器具を備えるキットが設けられ、1つの器具が被験者の各足に設けられる。
【請求項27】
被験者の性欲を刺激し:生殖リフレクソロジー点、後頚骨神経の踵骨枝及び被験者の足の踵の腓腹神経からなるグループから選ばれた1つより多くの部位の振動を備える幸福感を増加するための方法。
【請求項28】
前記部位に振動手段を当てることによって前記部位が振動される請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記生殖リフレクソロジー点が本発明に基づく器具を用いて刺激される請求項27又は請求項28に記載の方法。
【請求項30】
添付の図面を参照して実質前記に記載されたような器具。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公表番号】特表2012−517835(P2012−517835A)
【公表日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549520(P2011−549520)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際出願番号】PCT/EP2010/051369
【国際公開番号】WO2010/091994
【国際公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(511190719)
【出願人】(511190720)
【Fターム(参考)】