説明

情報を提供するための方法、ホームゲートウェイおよびホームネットワークシステム

本発明の実施形態は、情報を提供するための方法と、ホームゲートウェイと、ホームネットワークシステムとを開示している。本方法は、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとを獲得するステップと、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間の対応する関係を確立するステップと、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間の対応する関係をブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)に送信するステップとを含み、その結果、BRASは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間の対応する関係に応じてクライアントのサービスを予定し、管理することができるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2010年10月8日に中国専利局(Chinese Patent Office)に出願され、「情報提供方法、ホームゲートウェイ、およびホームネットワークシステム(INFORMATION PROVIDING METHOD, HOME GATEWAY, AND HOME NETWORK SYSTEM)」という名称の中国特許出願第201010505365.1号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、技術の分野に関し、特に、情報提供方法、ホームゲートウェイ、およびホームネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
既存の電気通信ネットワークにおいては、ホーム管理の要求が、存在し、例えば、異なるサービスに基づいて、帯域幅制御と権利制御とを含めて異なるタイプの制御を提供するためにブロードバンドリモートアクセスサーバ(Broadband Remote Access Server) (BRAS)の上でホームネットワークの特定のサービスを管理することが必要とされる。
【0004】
インターネットプロトコルバージョン6 (Internet Protocol version 6) (IPv6)ホームネットワークシステムにおいては、クライアントは、ホームゲートウェイ(顧客宅内機器(Customer Premise Equipment) (CPE))を介してBRASに接続されることが可能であり、ここでクライアントは、家庭における端末、例えば、ボイスオーバーIP (Voice over IP) (VoIP)、IPテレビジョン(IP Television) (IPTV)、および高速インターネット(High Speed Internet) (HSI)などのサービスを提供する端末を含むことができる。IPv6ホームネットワークシステムにおいては、CPEは、ホームネットワークのネットワークセグメントについてBRASに適用され、そのときにはホームネットワークシステムにおいて特定のサービスを提供する端末は、ネットワークセグメントにおける特定のアドレスについてCPEに適用される。
【0005】
本発明の実施中に、本発明者は、先行技術が、少なくとも以下の問題を有することを見出している。既存のIPv6ホームネットワークにおいて、クライアントに対して特定のアドレスを割り付けるプロシージャは、BRASに対して見えない。それゆえに、BRASは、クライアントによって必要とされるサービスタイプ、例えば、VoIP、IPTV、およびHSIを感知することができず、その結果、BRASは、クライアントの異なるサービスを発送し、管理することができず、それによってクライアントのサービスの正常なオペレーションに影響を及ぼすことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、情報提供方法と、ホームゲートウェイと、ホームネットワークシステムとを提供し、その結果、BRASは、クライアントのサービスの正常なオペレーションを保証するために、クライアントの異なるサービスを発送し、管理することができるようになる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態は、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとを獲得するステップと、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングを確立するステップと、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプと間のマッピングをBRASに対して送信するステップとを含む情報提供方法を提供し、その結果、BRASは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングに応じてクライアントのサービスを発送し、管理することができるようになる。
【0008】
本発明の一実施形態は、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとを獲得するように構成された獲得モジュールと、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングを確立するように構成された確立モジュールと、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングをBRASに対して送信するように構成された提供モジュールとを含むホームゲートウェイを提供し、その結果、BRASは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングに応じてクライアントのサービスを発送し、管理することができるようになる。
【0009】
本発明の一実施形態は、ホームゲートウェイとBRASとを含むホームネットワークシステムを提供し、ここで、ホームゲートウェイは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとを獲得するように、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングを確立するように、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングをBRASに対して送信するように構成されており、BRASは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間にあり、ホームゲートウェイによって送信されるマッピングを獲得するように、マッピングに応じてクライアントのサービスを発送し、管理するように構成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態においては、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間に確立されたマッピングは、ホームゲートウェイによってBRASに対して送信され、その結果、BRASは、マッピングに応じてクライアントのサービスを発送し、管理することができるようになり、例えば、BRASは、サービスタイプに応じて対応するクライアントのサービスの上で差別化された発送を実行することができ、BRASは、サービスタイプに応じて対応するクライアントに対して帯域幅を割り付け、または対応するクライアントのために異なるアクセス権を設定することができることを技術的解決方法から知ることができる。それゆえに、BRASは、クライアントの異なるサービスを発送し、管理することができ、それによってクライアントのサービスの正常なオペレーションを保証する。
【0011】
本発明の実施形態による、または先行技術における技術的解決方法をより明確に示すために、実施形態または先行技術を説明するための添付図面が、以下に簡潔に導入される。明らかに、以下の説明の中の添付図面は、本発明のいくつかの実施形態であるにすぎず、当業者は、どのような創造的な努力もなしに、添付図面に応じて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態によるホームネットワークシステムの概略構造図である。
【図2】本発明の一実施形態による情報提供方法の概略流れ図である。
【図3】本発明の一実施形態による情報提供方法における2つの追加されたIPv6のための動的ホストコンフィギュレーションプロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6) (DHCPv6)オプションの概略図である。
【図4】本発明の一実施形態による情報提供方法における追加DHCPv6オプションの概略図である。
【図5】本発明の一実施形態によるホームゲートウェイの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の目的、技術的解決方法、および利点をより理解可能にするために、本発明の技術的解決方法は、添付図面を参照して以下に、明確に完全に説明されることになる。説明されるべき実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなくて、一部分にすぎないことは明らかである。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態によるホームネットワークシステムの概略構造図である。図1に示されるように、本実施形態のホームネットワークシステムは、ホームゲートウェイ11とBRAS 12とを含むことができる。
【0015】
ホームゲートウェイ11は、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとを獲得するように、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングを確立するように、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングをBRAS 12に対して送信するように構成されている。
【0016】
BRAS 12は、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間にあり、ホームゲートウェイ11によって送信されるマッピングを獲得するように、マッピングに応じてクライアントのサービスを発送し、管理するように構成されている。
【0017】
特に、ホームゲートウェイ11は、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングを拡張DHCPv6プロトコルメッセージを介して搬送し、拡張DHCPv6プロトコルメッセージをBRAS 12に対して送信することができる。
【0018】
本実施形態においては、クライアントは、家庭における端末、例えば、VoIP、IPTV、HSIなどのサービスを提供する端末を含むことができる。
【0019】
本実施形態においては、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間に確立されたマッピングは、ホームゲートウェイによってBRASに対して送信され、その結果、BRASは、マッピングに応じてクライアントのサービスを発送し、管理することができ、例えば、BRASは、サービスタイプに応じて対応するクライアントのサービスの上で差別化された発送を実行することができ、BRASは、サービスタイプに応じて対応するクライアントに対して帯域幅を割り付け、または対応するクライアントのために異なるアクセス権を設定することができる。それゆえに、BRASは、クライアントの異なるサービスを発送し、管理することができ、それによってクライアントのサービスの正常なオペレーションを保証する。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態による情報提供方法の概略流れ図である。図2に示されるように、本実施形態の情報提供方法は、以下のステップを含むことができる。
【0021】
ステップ201: ホームゲートウェイが、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスを獲得する。
【0022】
ホームゲートウェイは、DHCPv6を使用することにより、BRASに適用されることが可能であり、次いでBRASは、IPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスをホームゲートウェイに対して割り付ける。クライアントは、3つの方法を通してIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスを獲得することができ、第1の方法においては、クライアントは、DHCPv6を使用することによりホームゲートウェイに適用され、次いでホームゲートウェイは、ホームゲートウェイによって獲得されたIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスに応じてクライアントのための割付けを実行し、第2の方法においては、クライアントは、近隣発見(Neighbor Discover) (ND)プロトコルを使用することによりホームゲートウェイに適用され、次いでホームゲートウェイは、ホームゲートウェイによって獲得されたIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスに応じてクライアントのための割付けを実行し、第3の方法においては、ホームゲートウェイのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスに応じて、クライアントは、統計的に構成されている。
【0023】
特に、ホームゲートウェイによりクライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスを獲得する方法は、それだけには限定されないが、以下の方法とすることができる。
【0024】
A. クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスをクライアントに対して割り付けることにより獲得される。
【0025】
B. クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスは、クライアントのパケットの中のクライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスを通して獲得される。
【0026】
ステップ202: ホームゲートウェイは、クライアントのサービスタイプを獲得する。
【0027】
特に、ホームゲートウェイによりクライアントのサービスタイプを獲得する方法は、それだけには限定されないが、以下の方法とすることができる。
【0028】
A. クライアントのサービスタイプは、クライアントによって使用されるアクセスポートを通して獲得される。
【0029】
特に、異なるクライアントは、ホームゲートウェイを通してネットワークシステムにアクセスし、ホームゲートウェイの異なるアクセスポートは、異なるサービスに対応し、その結果、ホームゲートウェイは、クライアントによって使用されるアクセスポートを通してクライアントのサービスタイプを獲得することができるようになる。
【0030】
B. クライアントのサービスタイプは、クライアントが、IPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスを求めるときに、要求メッセージの中のオプションを通して獲得される。
【0031】
特に、クライアントは、DHCPv6要求メッセージまたはND要求メッセージをホームゲートウェイに対して送信することができ、ここで要求メッセージは、クライアントのサービスタイプ識別子(identifier) (ID)を含むことができ、その結果、ホームゲートウェイは、クライアントからの要求メッセージを通してクライアントのサービスタイプを獲得することができるようになる。
【0032】
C. クライアントのサービスタイプは、クライアントのパケットの中に含まれるサービスタイプ属性を通して獲得される。
【0033】
特に、クライアントは、サービスパケットをホームゲートウェイに対して送信することができ、ここでサービスパケットは、クライアントのサービスタイプIDを含むことができ、その結果、ホームゲートウェイは、クライアントからのサービスパケットを通してクライアントのサービスタイプを獲得することができるようになる。
【0034】
本実施形態においては、クライアントは、家庭における端末、例えば、VoIP、IPTV、HSIなどのサービスを提供する端末を含むことができる。
【0035】
ステップ201およびステップ202は、優先順序を有していないことに注意すべきである。
【0036】
ステップ203: ホームゲートウェイは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングを確立する。
【0037】
クライアントのサービスタイプは、指定されたID、例えば、特別なセパレータまたは指定された文字列によって表されることが可能であり、その結果、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプIDとの間のマッピングとすることができるようになる。
【0038】
ステップ204: ホームゲートウェイは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間に確立されたマッピングをBRASに対して送信し、その結果、BRASは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングに応じてクライアントのサービスを発送し、管理することができるようになる。
【0039】
特に、ホームゲートウェイは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングをDHCPv6プロトコルを通してBRASに対して送信することができ、例えば、ホームゲートウェイは、メッセージタイプ(msg-type)が更新されたDHCPv6プロトコルメッセージにおいて新しいDHCPv6オプションを追加することにより、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングをBRASに対して送信することができる。特に、プロセスは、次のようなものとすることができる。
【0040】
DHCPv6プロトコルメッセージの中の2つのDHCPv6オプションが、追加される。図3に示されるように、DHCPv6オプションは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックス(オプション-コード(Option-code):割り付けられるべき最新のID、オプション-長さ(Option-len):0〜128ビット、オプション-データ(Option-data):IPv6アドレスまたはIPv6プレフィックス)を搬送し、他のDHCPv6オプションは、クライアントのサービスタイプID (オプション-コード:割り付けられるべき最新のID、オプション-長さ:要求されない、オプション-データ:サービスタイプID (例えば、IDまたは文字列))を搬送する。
【0041】
DHCPv6プロトコルメッセージの中のDHCPv6オプションが、追加される。図4に示されるように、DHCPv6オプションは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプIDと(オプション-コード:割り付けられるべき最新のID、オプション-長さ:要求されない、オプション-データ:IPv6アドレスまたはIPv6プレフィックス(0〜128ビット) +サービスタイプID (例えば、IDまたは文字列))を搬送する。
【0042】
代わりに、ホームゲートウェイは、本発明の実施形態によって限定されない他の任意のIPベースのプロトコル、例えば、アクセスノード制御プロトコル(ANCP)、ポイントツーポイントプロトコル(PPP)を通してBRASに対してクライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプIDとの間のマッピングを送信することもできる。
【0043】
本実施形態においては、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間に確立されたマッピングは、ホームゲートウェイによってBRASに対して送信され、その結果、BRASは、マッピングに応じてクライアントのサービスを発送し、管理することができるようになり、例えば、BRASは、サービスタイプに応じて対応するクライアントのサービスの上で差別化された発送を実行することができ、BRASは、サービスタイプに応じて対応するクライアントに対して帯域幅を割り付けることができ、または対応するクライアントについて異なるアクセス権を設定する。それゆえに、BRASは、クライアントの異なるサービスを発送し、管理することができ、それによってクライアントのサービスの正常なオペレーションを保証する。
【0044】
説明を簡単にするために、本明細書の上記の実施形態による方法は、すべて一連のアクションの組合せとして説明されるが、当業者は、本発明によれば、いくつかのステップは、他の順序で、または同時に実行されることが可能であり、本発明は、説明されたアクションの順序だけには限定されないことを知っているべきであることに注意すべきである。次に、当業者はまた、すべてが例示の実施形態に含まれる明細書の中で説明される実施形態と、関連したアクションおよびモジュールとは、必ずしも本発明によって必要とされるとは限らないことも知るべきである。
【0045】
上記実施形態においては、実施形態についての説明は、それ自体の強調を有しており、ある種の実施形態において詳細に説明されていない部分は、他の実施形態における関連した説明を参照して得られることが可能である。
【0046】
図5は、本発明の一実施形態によるホームゲートウェイの概略構造図である。図5に示されるように、本実施形態のホームゲートウェイは、獲得モジュール51と、確立モジュール52と、提供モジュール53とを含むことができる。獲得モジュール51は、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとを獲得する。確立モジュール52は、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングを確立する。提供モジュール53は、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングをBRASに対して送信し、その結果、BRASは、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングに応じてクライアントのサービスを発送し、管理することができるようになる。
【0047】
図1に対応する実施形態によるホームネットワークシステムの中のホームゲートウェイ11の機能と、図2に対応する実施形態による情報提供方法におけるホームゲートウェイは、すべて本発明の実施形態によるホームゲートウェイによってインプリメントされることが可能である。
【0048】
特に、提供モジュール53は、クライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングを拡張DHCPv6プロトコルメッセージを通して搬送し、拡張DHCPv6プロトコルメッセージをBRASに対して送信することができる。特に、提供モジュール53は、DHCPv6プロトコルメッセージの中に2つのDHCPv6オプションを追加することにより、それぞれクライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスを搬送し、クライアントのサービスタイプを搬送し、拡張DHCPv6プロトコルメッセージをBRASに対して送信することができ、あるいは提供モジュール53は、DHCPv6プロトコルメッセージの中にDHCPv6オプションを追加することによりクライアントのIPv6アドレスとクライアントのサービスタイプとを搬送し、拡張DHCPv6プロトコルメッセージをBRASに対して送信することができる。
【0049】
本実施形態においては、確立モジュールによって確立されたクライアントのIPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスと、クライアントのサービスタイプとの間のマッピングは、提供モジュールによってBRASに対して送信され、その結果、BRASは、マッピングに応じてクライアントのサービスを発送し、管理することができるようになり、例えば、BRASは、サービスタイプに応じて対応するクライアントのサービスの上で差別化された発送を実行することができ、BRASは、サービスタイプに応じて対応するクライアントに対して帯域幅を割り付けることができ、あるいは対応するクライアントについて異なるアクセス権を設定する。それゆえに、BRASは、クライアントの異なるサービスを発送し、管理することができ、それによってクライアントのサービスの正常なオペレーションを保証する。
【0050】
当業者は、本発明の実施形態による方法のステップの全部または一部は、関連するハードウェアに指示するプログラムによって実施され得ることを理解すべきである。プログラムは、コンピュータ読取り可能ストレージ媒体に記憶されることが可能である。プログラムが実行されるときに、本発明の実施形態による方法のステップは、実行される。ストレージ媒体は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory) (ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory) (RAM)、磁気ディスク、光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体とすることができる。
【0051】
最後に、上記実施形態は、ただ本発明の技術的解決方法を説明するために提供されるが、本発明を限定するようには意図されていないことに注意すべきである。本発明は、実施形態に関連して詳細に説明されてきているが、そのような修正または置換が、本発明の精神および範囲を逸脱しない限り、修正は、実施形態の中で説明される技術的解決方法に対して行うことができ、あるいは同等な置換は、技術的解決方法の中のいくつかの技術的特徴に対して行うことができることが、当業者によって理解されるべきである。
【符号の説明】
【0052】
11 ホームゲートウェイ
12 BRAS
201〜204 ステップ
51 獲得モジュール
52 確立モジュール
53 提供モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提供方法であって、
クライアントのインターネットプロトコルバージョン6 (IPv6)アドレスまたはIPv6プレフィックスと、前記クライアントのサービスタイプとを獲得するステップと、
前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間のマッピングを確立するステップと、
前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングをブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)に対して送信するステップと
を備え、その結果、前記BRASは、前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングに応じて前記クライアントのサービスを発送し、管理する方法。
【請求項2】
前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングを前記BRASに対して送信する前記ステップは、
前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングを拡張されたIPv6のための動的ホストコンフィギュレーションプロトコル(DHCPv6)プロトコルメッセージを通して搬送するステップと、前記拡張DHCPv6プロトコルメッセージを前記BRASに対して送信するステップとを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングを拡張DHCPv6プロトコルメッセージを通して搬送する前記ステップは、特に、
前記DHCPv6プロトコルメッセージの中に2つのDHCPv6オプションを追加することにより、それぞれ前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスを搬送するステップ、および前記クライアントの前記サービスタイプを搬送するステップ、または
前記DHCPv6プロトコルメッセージの中にDHCPv6オプションを追加することにより、前記クライアントの前記IPv6アドレスと、前記クライアントの前記サービスタイプとを搬送するステップ
を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスを獲得する前記ステップは、
前記クライアントに対して前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスを割り付けることにより、前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスを獲得するステップと、
前記クライアントのパケットの中に含まれる前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスを通して前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスを獲得するステップと
を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記クライアントの前記サービスタイプを獲得する前記ステップは、
前記クライアントによって使用されるアクセスポートを通して前記クライアントの前記サービスタイプを獲得するステップと、
前記クライアントが、前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスを求めるときに、要求メッセージの中のオプションを通して前記クライアントの前記サービスタイプを獲得するステップと、
前記クライアントのパケットの中のサービスタイプ属性を通して前記クライアントの前記サービスタイプを獲得するステップと
を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
クライアントのインターネットプロトコルバージョン6 (IPv6)アドレスまたはIPv6プレフィックスと、前記クライアントのサービスタイプとを獲得するように構成された獲得モジュールと、
前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間のマッピングを確立するように構成された確立モジュールと、
前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングをブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)に対して送信するように構成された提供モジュールと
を備え、その結果、前記BRASは、前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングに応じて前記クライアントのサービスを発送し、管理するホームゲートウェイ。
【請求項7】
前記提供モジュールが、前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングを前記BRASに対して送信するように構成されているときに、
前記提供モジュールは、前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングを拡張されたIPv6のための動的ホストコンフィギュレーションプロトコル(DHCPv6)プロトコルメッセージを通して搬送するように、前記拡張DHCPv6プロトコルメッセージを前記BRASに対して送信するように構成されている、請求項6に記載のホームゲートウェイ。
【請求項8】
前記提供モジュールが、前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングを前記拡張DHCPv6プロトコルメッセージを通して搬送するように構成されているときに、
前記提供モジュールは、前記DHCPv6プロトコルメッセージの中に2つのDHCPv6オプションを追加することにより、それぞれ前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスを搬送するように、前記クライアントの前記サービスタイプを搬送するように、前記拡張DHCPv6プロトコルメッセージを前記BRASに対して送信するように構成されており、あるいは
前記提供モジュールは、前記DHCPv6プロトコルメッセージの中にDHCPv6オプションを追加することにより、前記クライアントの前記IPv6アドレスと、前記クライアントの前記サービスタイプとを搬送するように、前記拡張DHCPv6プロトコルメッセージを前記BRASに対して送信するように構成されている、請求項7に記載のホームゲートウェイ。
【請求項9】
ホームネットワークシステムであって、
ホームゲートウェイと、ブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)とを備え、
前記ホームゲートウェイは、
クライアントのインターネットプロトコルバージョン6 (IPv6)アドレスまたはIPv6プレフィックスと、前記クライアントのサービスタイプとを獲得するように、
前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間のマッピングを確立するように、かつ
前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングを前記BRASに対して送信するように
構成されており、
前記BRASは、
前記ホームゲートウェイによって送信される、前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングを獲得するように、かつ
前記マッピングに応じて前記クライアントのサービスを発送し、管理するように
構成されている、システム。
【請求項10】
前記ホームゲートウェイが、前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングを前記BRASに対して送信するように構成されているときに、
前記ホームゲートウェイは、前記クライアントの前記IPv6アドレスまたは前記IPv6プレフィックスと、前記クライアントの前記サービスタイプとの間の前記マッピングを拡張されたIPv6のための動的ホストコンフィギュレーションプロトコル(DHCPv6)プロトコルメッセージを通して搬送するように、前記拡張DHCPv6プロトコルメッセージを前記BRASに対して送信するように構成されている、請求項9に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−500653(P2013−500653A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−521957(P2012−521957)
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際出願番号】PCT/CN2011/075183
【国際公開番号】WO2011/144152
【国際公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】