説明

情報サーバ装置、情報処理システム及びプログラム

【課題】売上データの所望の速報を配信することである。
【解決手段】ECR20,20B及びPC40A,40Bと通信する通信手段と、ECR20,20Bにおける売上データの速報情報の配信タイミング、速報内容及び配信先を含む速報設定情報を設定可能に記憶する記憶手段と、記憶された速報設定情報の速報内容に対応する売上データをECR20,20Bから受信して記憶手段に記憶し、記憶された速報設定情報の配信タイミングに、記憶された速報設定情報の速報内容に基づいて、記憶された売上データから速報情報を生成し、当該生成した速報情報を記憶された速報設定情報の配信先に対応する外部機器に配信する制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報サーバ装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品を販売する店舗に設置され、販売された商品の売上データを処理する売上データ処理装置としてECR(Electronic Cash Resister)やPOS(Point Of Sales)端末が知られている。また、ECRやPOS端末ごとの売上データを収集・分析するASP(Application Service Provider)サービスや、システムが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、複数の店舗にそれぞれ設けられた店舗コンピュータと、センターコンピュータと、を有するクライアントサーバシステムにおいて、各店舗コンピュータの店舗内更新データ(売上データ)をセンターコンピュータが所定間隔で収信して、オーナーの所有する携帯端末にオンデマンドで送信する構成が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−308375号公報
【特許文献2】特開2002−49792号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のシステムでは、売上データの速報をオーナーの携帯端末に配信可能であるが、その配信タイミング、速報内容(配信項目)、配信先を自在に設定することができなかった。
【0005】
本発明の課題は、売上データの所望の速報を配信することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の情報サーバ装置は、
通信機能を有する売上データ処理装置及び外部機器と通信する通信手段と、
前記売上データ処理装置における売上データの速報情報の配信タイミング、速報内容及び配信先を含む速報設定情報を設定可能に記憶する記憶手段と、
前記通信手段を介して、前記記憶された速報設定情報の速報内容に対応する売上データを前記売上データ処理装置から受信して前記記憶手段に記憶し、前記記憶された速報設定情報の配信タイミングに、前記記憶された速報設定情報の速報内容に基づいて、前記記憶された売上データから速報情報を生成し、前記通信手段を介して当該生成した速報情報を前記記憶された速報設定情報の配信先に対応する外部機器に配信する制御手段と、を備える。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報サーバ装置において、
前記通信手段は、操作入力に基づいて速報設定情報を生成及び送信する速報設定装置と通信し、
前記制御手段は、前記通信手段を介して速報設定情報を前記速報設定装置から受信し、当該受信した速報設定情報を前記記憶手段に記憶させる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報サーバ装置において、
前記所定タイミングは、配信日を含み、
前記制御手段は、前記配信日に、速報情報を生成し、前記通信手段を介して当該生成した速報情報を前記配信先に対応する外部機器に配信する。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報サーバ装置において、
前記所定タイミングは、オンデマンドを含み、
前記通信手段は、速報要求を送信する速報要求装置と通信し、
前記制御手段は、前記通信手段を介して速報要求を前記速報要求装置から受信し、当該速報要求の受信に応じて速報情報を生成し、前記通信手段を介して当該生成した速報情報を前記配信先に対応する外部機器に配信する。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報サーバ装置において、
現在日時を計時する計時手段を備え、
前記所定タイミングは、所定日時及び所定時間間隔の少なくとも一つを含み、
前記制御手段は、前記計時手段により計時される現在日時が前記所定タイミングになると、速報設定情報を生成し、前記通信手段を介して当該生成した速報情報を前記配信先に対応する外部機器に配信する。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報サーバ装置において、
前記速報情報の配信は、電子メール送信、Webデータ送信及びFAX送信の少なくとも一つである。
【0012】
請求項7に記載の発明の情報処理システムは、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報センタサーバと、
前記売上データ処理装置と、を備え、
前記売上データ処理装置は、
前記情報センタサーバと通信を行う売上データ処理装置側通信手段と、
前記速報設定情報に対応する売上データの内容及び送信タイミングを記憶する売上データ処理装置側記憶手段と、
前記売上データ処理装置側通信手段を介して、前記記憶された送信タイミングに、前記記憶された売上データの内容に対応する売上データを前記情報センタサーバへ送信する売上データ処理装置側制御手段と、を備える情報処理システム。
【0013】
請求項8に記載の発明のプログラムは、
コンピュータを、
通信機能を有する売上データ処理装置及び外部機器と通信する通信手段、
前記売上データ処理装置における売上データの速報情報の配信タイミング、速報内容及び配信先を含む速報設定情報を設定可能に記憶する記憶手段、
前記通信手段を介して、前記記憶された速報設定情報の速報内容に対応する売上データを前記売上データ処理装置から受信して前記記憶手段に記憶し、前記記憶された速報設定情報の配信タイミングに、前記記憶された速報設定情報の速報内容に基づいて、前記記憶された売上データから速報情報を生成し、前記通信手段を介して当該生成した速報情報を前記記憶された速報設定情報の配信先に対応する外部機器に配信する制御手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、売上データの所望の速報を配信できる。また、速報に要する売上データを売上データ処理装置から受信でき、速報用の売上データの受信処理負担を低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して本発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0016】
先ず、図1〜図5を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態の決済システム1の構成を示す。
【0017】
図1に示すように、決済システム1は、情報サーバ装置としての情報センタサーバ10と、売上データ処理装置としてのECR(Electronic Cash Resister)20A,20Bと、電子決済端末30A,30Bと、速報設定装置、速報要求装置としてのPC(Personal Computer)40A,40Bと、決済センタサーバ50と、カード会社サーバ60と、速報設定装置、速報要求装置としての携帯電話機70と、基地局80と、を備えて構成される。情報センタサーバ10は、通信ネットワークNを介して、ECR20A,20B、PC40A,40B、基地局80と、通信接続されている。ECR20A,20Bは、それぞれ、電子決済端末30A,30Bと接続されている。決済センタサーバ50は、情報センタサーバ10及びカード会社サーバ60と接続されている。
【0018】
ECR20A、電子決済端末30A、PC40Aは、第1のオーナーが経営する会社の第1の店舗に所属するものとする。ECR20B、電子決済端末30B、PC40Bは、第1のオーナーとは別の第2のオーナーが経営する会社の第2の店舗に所属するものとする。また、携帯電話機70は、第1のオーナーが所有するものとして説明するが、他のオーナーも同様に携帯電話機を使用してもよい。
【0019】
また、ECR20A、電子決済端末30Aが、第1の店舗に設置され、PC40Aが第1のオーナーの事務所等に設置されているものとする。また、ECR20B、電子決済端末30Bが、第2の店舗に設置され、PC40Bが第2のオーナーの事務所等に設置されているものとする。なお、オーナーの数と、一人のオーナーが経営する店舗数と、店舗に設置されるECR及び電子決済端末の台数とは、図1の例に限定されない。
【0020】
ECR20A,20Bは、各店舗の売上データ処理を行う売上データ処理装置である。ECR20A,20Bは、売上データ処理で入力された売上データを保存するとともに、例えば1日の営業時間終了ごとに情報センタサーバ10に送信する。また、ECR20A,20Bは、売上データの速報生成に用いる速報用データを所定のタイミングで情報センタサーバ10に送信する。
【0021】
電子決済端末30A,30Bは、それぞれ、ECR20A,20Bに接続される。電子決済端末30A,30Bは、後述する顧客のクレジットカードC1又は携帯電話機C2からカード情報を読み取り、そのカード情報を含む決済データ及び決済承認要求をカード会社サーバ60へ送信する。クレジットカードC1としては、磁性体のストライプラインを有する磁気カード、IC(Integrated Circuit)チップを有するICカード等の接触式又は非接触式に通信を行うカードである。携帯電話機C2は、例えば、非接触式に通信を行う機能を有する。
【0022】
PC40A,40Bは、情報センタサーバ10に蓄積された売上データの集計や分析を行う端末装置として機能する。また、PC40A,40Bは、速報情報の配信タイミング、速報内容、配信先を設定し、その設定情報を情報センタサーバ10に送信する。また、PC40A,40Bが、速報の配信先である場合に、情報センタサーバ10から送信された速報情報を表示する。携帯電話機70も、PC40A,40Bと同様の機能を有する。
【0023】
情報センタサーバ10は、電子決済端末30A,30Bから送信された売上データを記憶する。また、情報センタサーバ10は、PC40A,40B又は携帯電話機70からの集計、分析要求に応じて、自機に記憶している売上データを集計、分析して、その集計、分析結果のデータを返信する売上データ管理機能を有する。さらに、情報センタサーバ10は、電子決済端末30A,30Bから送信された決済の承認要求等をカード会社サーバ60へ送信し、カード会社サーバ60から送信された承認結果を電子決済端末30A,30Bへ送信し、その決済に関する情報を売上データに関連付けて記憶する決済管理機能を有する。また、情報センタサーバ10は、設定された配信タイミング及び速報内容に基づいて、ECR20A,20Bから受信した速報用データから速報情報を生成し、設定された配信先のPC40A等に送信する。
【0024】
決済センタサーバ50は、カード会社サーバ60と情報センタサーバ10との間の決済に関する情報の通信を管理する。カード会社サーバ60は、各カード会社に所属するサーバ装置である。図1では、カード会社サーバ60を1台でまとめて表現したが、実際には、複数のカード会社それぞれに設けられている。
【0025】
決済センタサーバ50は、情報センタサーバ10から電子決済端末30A、30Bの決済データ及び承認要求を受信し、この決済データ及び承認要求を、対応するカード会社のカード会社サーバ60に送信する。カード会社サーバ60は、決済センタサーバ50から電子決済端末30A、30Bの決済データ及び承認要求を受信し、当該決済データ及び承認要求に応じて承認の可否を判別し、その結果に承認番号を付与して承認結果を生成して決済センタサーバ50に送信する。決済センタサーバ50は、カード会社サーバ60から承認結果を受信して情報センタサーバ10に送信する。
【0026】
通信ネットワークNは、例えば、WAN(Wide Area Network)やインターネット等の通信ネットワークにより構成されているが、LAN(Local Area Network)等を含めてもよく、電話回線、専用線、移動体通信網、通信衛星網、CATV(Cable Television)回線、インターネットプロバイダ等を含めてもよい。
【0027】
次いで、情報センタサーバ10の構成を説明する。図2に、情報センタサーバ10の内部構成を示す。
【0028】
図2に示すように、情報センタサーバ10は、制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、入力部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶手段としての記憶部15と、通信手段としての通信部16と、計時部17と、を備えて構成され、各部がバス18を介して接続される。
【0029】
CPU11は、情報センタサーバ10の各部を中央制御する。CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM13に展開し、RAM13に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0030】
CPU11は、後述する情報センタサーバプログラムとの協働で、電子決済(クレジット決済)時にECR20A,20Bから送信される決済データを決済センタサーバ50に中継し、決済センタサーバ50から送信される承認結果をECR20A,20Bに中継し、それらの決済データを記憶部15に記憶する。また、CPU11は、情報センタサーバプログラムとの協働で、ECR20A,20Bから速報用データを受信して記憶部15に記憶し、速報配信のタイミングで、記憶部15に記憶された速報設定テーブル400に基づいて、記憶部15に記憶された速報用データから速報情報を生成して配信先にメール送信する。また、CPU11は、情報センタサーバプログラムとの協働で、一日の売上データ処理の終了時に、ECR20A,20Bから送信される売上データを受信して記憶部15に記憶する。また、CPU11は、PC40A,40B、携帯電話機70の要求に応じて、売上データ及び決済データの集計処理を行い、また、定期的に売掛管理表200の生成を行う。
【0031】
入力部12は、カーソルキー、文字、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含む構成とし、操作者により各キーが押下された操作信号をCPU11に出力する。また、入力部12は、マウス等のポインティングデバイスを含み、位置入力信号を受け付けてCPU11に送信することとしてもよい。
【0032】
RAM13は、揮発性のメモリである。また、RAM13は、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納するワークエリアを有する。
【0033】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等で構成され、CPU11からの表示制御信号に従って画面表示を行う。
【0034】
記憶部15は、磁気記録媒体を有するHDD(Hard Disk Drive)等により構成され、各種プログラム及び各種データを記録媒体から読み出し及び書き込み可能に記憶する。記憶部15は、売上データ100、売掛管理表200、決済データ300、速報設定テーブル400、情報センタサーバプログラム、電子決済端末30A,30Bと対の鍵を記憶する。この鍵は、共通鍵方式、公開鍵方式等の鍵とする。
【0035】
通信部16は、モデム、TA(Terminal Adapter)、ルータ、ネットワークカード等により構成される。通信部16は、接続される通信ネットワークN上のECR20A,20B、PC40A,40B等の外部機器、決済センタサーバ50と情報を送受信する。計時部17は、計時回路を内蔵し、現在時刻及び現在日付を計時して出力する。
【0036】
次いで、売上データ処理装置の実施の形態として、ECR20A,20Bの構成を説明する。図3に、ECR20Aの内部構成を示す。ここでは、ECR20Aを代表して説明するが、ECR20Bも同様である。
【0037】
図3に示すように、ECR20Aは、売上データ処理装置側制御手段としてのCPU21と、入力部22と、RAM23と、表示部24と、売上データ処理装置側記憶手段としての記憶部25と、売上データ処理装置側通信手段としての通信部26と、接続部27と、ドロア28と、プリント部29aと、計時部29bと、を備えて構成され、各部がバス29cを介して接続される。
【0038】
CPU21、RAM23、通信部26については、それぞれ、情報センタサーバ10のCPU11、RAM13、通信部16の構成と同様であり、異なる部分を主として説明する。
【0039】
CPU21は、記憶部25に記憶されたECRプログラムとの協働で、売上データ処理を行い、電子決済を行う場合に、電子決済端末30A,30Bから受信した暗号化決済データを情報センタサーバ10へ送信し、情報センタサーバ10から受信した承認結果を電子決済端末30A,30Bへ送信し、売上データを記憶部25に記憶する。また、CPU21は、ECRプログラムとの協働で、現金等決済を行う場合に、売上データを記憶部25に記憶する。また、CPU21は、ECRプログラムとの協働で、所定のタイミングで、売上データから速報用データを生成して情報センタサーバ10へ送信し、また一日の売上データ処理の終わりに、売上データを情報センタサーバ10へ送信する。
【0040】
入力部22は、カーソルキー、文字、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたレジ用のキーボードを含む構成とし、操作者により各キーが押下された操作信号をCPU21に出力する。表示部24は、LCD等で構成され、CPU21からの表示制御信号に従って画面表示を行う。また、入力部22は、表示部24と一体的にタッチパネルを構成することとしてもよい。また、入力部22は、商品に設けられたバーコードを読み取るバーコードリーダやバーコードスキャナ等を備えることとしてもよい。
【0041】
記憶部25は、フラッシュメモリ等により構成される。記憶部25は、各種プログラム及び各種データを、フラッシュメモリから読み出し及び書き込み可能に記憶する。また、記憶部25は、各種プログラム及び各種データを読み出し可能に記憶するROMを有することとしてもよい。また、記憶部25は、HDD等により構成してもよい。また、記憶部25は、ECR識別番号、売上データ90、データ送信設定テーブル9A、ECRプログラムを記憶する。
【0042】
通信部26は、通信ネットワークN上の情報センタサーバ10等の外部機器と通信を行う。接続部27は、電子決済端末30Aと有線又は無線で通信接続され、情報を送受信する。ECR20Bの接続部27は、電子決済端末30Bと通信接続される。
【0043】
ドロア28は、硬貨や紙幣等の現金を収納する引出しである。ドロア28は、例えば、CPU21の指示により、引出しを開ける。
【0044】
プリント部29aは、例えば、サーマルプリンタであり、レシート用、ジャーナル用のロール紙を有し、CPU21から入力される指示に従って、各ロール紙に対して金額等のデータをプリントアウトする。計時部29bは、計時回路を内蔵し、現在時刻及び現在日付を計時して出力する。
【0045】
次いで、電子決済端末30A,30Bの構成を説明する。図4に、電子決済端末30Aの内部構成を示す。ここでは、電子決済端末30Aを代表して説明するが、電子決済端末30Bも同様である。
【0046】
図4に示すように、電子決済端末30Aは、CPU31と、入力部32と、RAM33と、表示部34と、記憶部35と、接続部36と、カードリーダ37と、を備えて構成され、各部がバス38を介して接続される。
【0047】
CPU31、RAM33、記憶部35、接続部36については、それぞれ、ECR20AのCPU21、RAM23、記憶部25、接続部27の構成と同様であり、異なる部分を主として説明する。
【0048】
CPU31は、記憶部35に記憶された電子決済端末プログラムとの協働で、電子決済時に、カード情報を読み取り、決済データを暗号化し、暗号化決済データをECR20A,20Bに送信し、承認結果をECR20A,20Bから受信し、承認結果とともに暗号化決済データを記憶部35に記憶する。
【0049】
入力部32は、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーパッドを含む構成とし、操作者により各キーが押下された操作信号をCPU31に出力する。また、入力部32は、表示部34と一体的にタッチパネルを構成することとしてもよい。
【0050】
記憶部35は、電子決済端末識別番号、電子決済端末プログラム、情報センタサーバ10と対の鍵を記憶する。
【0051】
接続部36は、有線又は無線でECR20Aと通信接続され、情報を送受信する。電子決済端末30Bの接続部36は、ECR20Bと通信接続される。
【0052】
カードリーダ37は、図示しないCPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ、情報読み取り部等を備える。カードリーダ37において、ROMから読み出されRAMに展開されたプログラムとCPUとの協働で各種処理を実行する。また、情報読み取り部は、接触式又は非接触式で接続されたクレジットカードC1又は携帯電話機C2の情報を読み取る。
【0053】
次いで、PC40A,40Bの構成を説明する。図5に、PC40Aの内部構成を示す。ここでは、PC40Aを代表して説明するが、PC40Bも同様である。
【0054】
図5に示すように、PC40Aは、CPU41と、入力部42と、RAM43と、表示部44と、記憶部45と、通信部46と、を備えて構成され、各部がバス47を介して接続される。
【0055】
CPU41、入力部42、RAM43、表示部44、記憶部45、通信部46については、それぞれ、情報センタサーバ10のCPU11、入力部12、RAM13、表示部14、記憶部15、通信部16の構成と同様であり、異なる部分を主として説明する。
【0056】
CPU41は、記憶部45に記憶されたアクセスプログラムとの協働で、入力部42を介するユーザ入力に基づいて速報設定テーブルを生成して情報センタサーバ10へ送信する。また、CPU41は、アクセスプログラムとの協働で、入力部42を介して売上集計要求が入力されると、売上集計要求を情報センタサーバ10へ送信して売上集計結果を受信し表示部44に表示して記憶部45に記憶する。また、CPU41は、アクセスプログラムとの協働で、入力部42を介して決済集計要求が入力されると、決済集計要求を情報センタサーバ10へ送信して決済集計結果を受信し表示部44に表示して記憶部45に記憶する。
【0057】
また、CPU41は、記憶部45に記憶された速報要求表示プログラムとの協働で、ユーザ(オーナー)の入力する速報要求指示に応じて、速報要求(例えば、空メール)を生成して情報センタサーバ10へ送信する。また、CPU41は、速報要求表示プログラムとの協働で、速報情報のメールを情報センタサーバ10から受信した場合に、受信した速報情報を表示部44に表示する。
【0058】
記憶部45は、アクセスプログラム及び速報要求表示プログラムを記憶する。通信部46は、通信ネットワークN上の情報センタサーバ10等の外部機器と通信を行う。
【0059】
次に、図6〜図8を参照して、決済システム1で扱うデータを説明する。図6(a)に、ECR20Aに記憶されるデータの構成を示す。図6(b)に、情報センタサーバ10に記憶されるデータの構成を示す。図7に、レジ売上表ファイル105の構成を示す。図8に、速報設定テーブル400の構成を示す。
【0060】
ECR20A,20Bは、自機が設置された店舗において、顧客が購入する商品の会計ごとに、入力部22を介して担当者(店員)に入力されたデータに対応して売上データ90を記憶部25に記憶(更新)していく。また、ECR20A,20Bは、店舗の営業終了時等に、記憶部25に記憶された一日分の売上データ90を情報センタサーバ10へ送信する。
【0061】
情報センタサーバ10は、ECR20A,20Bから受信した一日分の売上データ90に対応して、売上データ100を記憶部15に記憶(更新)する。一日分の売上データを一世代とする。記憶部25に記憶される売上データ90は、会計毎に随時更新される当日分の売上データと、5世代分(最後に更新した日からその4日前までの分)の売上データと、を含む。但し、記憶部25に記憶される当日分以外の売上データは、5世代に限定されるものではない。また、記憶部25に記憶される5世代分の売上データは、先入れ先出し方式で日々更新される。
【0062】
図6(a)に示すように、ECR20Aの記憶部25には、売上データ90と、データ送信設定テーブル9Aと、が記憶される。売上データ90は、部門別売上集計ファイル91と、商品別売上集計ファイル92と、価格帯別売上集計ファイル93と、担当者別売上集計ファイル94と、レジ売上表ファイル95と、を有する。
【0063】
ECR20Aにおいて、各会計時に入力又は使用されるデータ項目は、売上日時(日付及び時間)、項目、客数、部門、商品名、(商品の)個数、商品単価、金額、担当者、カード種別等である。
【0064】
項目とは、(一日の)売上総額、現金残高、商品券在高、クレジット残高、釣銭準備金、消費税対象額、消費税額等の売上実績と、取引キーの2種類の項目を含む。取引キーとは、入力部22に設けられる取引の種類を示すキーである。取引キーとは、大きく分けて、現金、商品券、クレジット(カード決済)の3種類があり、会計ごとに対応するキーが担当者に押下入力される。項目が、取引キーである場合には、取引キーの種類を示す。
【0065】
客数とは、会計ごとの客数である。部門とは、商品を分類した区分(グループ)である。例えば、部門が、食品と飲み物とを有する例を考える。このとき商品名が、オレンジジュースAA、お茶BBであると、両方とも部門が飲み物となる。金額は、売上金額(商品の単価×個数)、消費税金額等となる。担当者とは、会計時にECR20Aを操作した店員の識別情報である。カード種別は、カード決済を行った場合のカード会社を識別する情報である。
【0066】
上記複数のデータ項目のレコードについて、部門別の売上金額、売上個数を集計(累計加算)したファイルが部門別売上集計ファイル91である。また、上記複数のデータ項目のレコードについて、商品別の売上金額、売上個数を集計(累計加算)したファイルが商品別売上集計ファイル92である。また、上記複数のデータ項目のレコードについて、商品単価の価格帯別の売上金額、売上個数を集計(累計加算)したファイルが価格帯別売上集計ファイル93である。また、上記複数のデータ項目のレコードについて、担当者別の売上金額、売上個数を集計(累計加算)したファイルが担当者別売上集計ファイル94である。
【0067】
また、上記複数のデータ項目のレコードについて、項目(総売上金額、現金残高、取引キー等)別の売上金額、売上個数を集計(累計加算)したファイルがレジ売上表ファイル95である。
【0068】
データ送信設定テーブル9Aは、情報センタサーバ10への速報用データの送信に関する設定情報である。情報センタサーバ10は、ECR20A等から受信した速報用データから、オーナーが所有するPC40A等に配信するための速報情報を作成する。データ送信設定テーブル9Aには、速報用データの内容と、速報用データの送信タイミングと、配信日と、を含む。
【0069】
データ送信設定テーブル9Aの速報用データの内容は、速報用データとして必要な売上データの項目である。速報用データの内容は、例えば、売上金額、(商品の)個数、客数、客単価、登録件数等のうち少なくとも一つを含む。登録件数とは、現金決済及び売掛金決済を含め全ての取引の合計件数である。速報用データの内容は、後述する速報設定テーブル400の速報内容403に対応する。
【0070】
データ送信設定テーブル9Aの送信タイミングは、速報用データを情報センタサーバ10へ送信するタイミングであり、30分毎等の所定の時間間隔等に設定される。データ送信設定テーブル9Aの配信日は、情報センタサーバ10からオーナーが所有するPC40A等に速報情報を配信する日付である。データ送信設定テーブル9Aの配信日は、後述する速報設定テーブル400の配信日405に対応する。
【0071】
データ送信設定テーブル9Aは、情報センタサーバ10からECR20A,20Bに送信される後述する開始処理データに含まれるデータ送信設定テーブルに基づいて設定され、適宜変更設定可能な情報である。データ送信設定テーブル9Aは、例えば、情報センタサーバ10において、入力部12を介するユーザからの設定操作入力に基づいて作成され、ECR20A,20Bに送信されるものとする。しかし、これに限定されるものではなく、ECR20A,20Bにおいて、入力部22を介するユーザからの設定操作入力に基づいて作成される構成としてもよい。また、データ送信設定テーブル9Aは、後述する速報設定テーブル400に対応するよう自動的に変更設定されることが好ましい。
【0072】
図6(b)に示すように、情報センタサーバ10の記憶部15には、売上データ100、売掛管理表200、決済データ300、速報設定テーブル400等が記憶される。売上データ100は、部門別売上集計ファイル101と、商品別売上集計ファイル102と、価格帯別売上集計ファイル103と、担当者別売上集計ファイル104と、レジ売上表ファイル105と、を有する。
【0073】
部門別売上集計ファイル101、商品別売上集計ファイル102、価格帯別売上集計ファイル103、担当者別売上集計ファイル104、レジ売上表ファイル105は、どのECRでの売上データであるかを示すECR識別番号によりECR別にデータが分けられている。つまり、部門別売上集計ファイル101、商品別売上集計ファイル102、価格帯別売上集計ファイル103、担当者別売上集計ファイル104、レジ売上表ファイル105は、それぞれ、各ECRから吸い上げられた部門別売上集計ファイル91、商品別売上集計ファイル92、価格帯別売上集計ファイル93、担当者別売上集計ファイル94、レジ売上表ファイル95に対応する。
【0074】
図7に示すように、レジ売上表ファイル105は、固定合計器1051と、取引キー1052と、を有する。固定合計器1051は、総売上、純客数、客単価等を有する。取引キー1052は、現金(決済)、売掛金(決済)等の詳細な項目を有する。売掛金は、さらに、商品券、クレジット(カード)、携帯電話機等の詳細な項目からなる。
【0075】
レジ売上表ファイル105において、固定合計器1051、取引キー1052は、その詳細項目のデータのうち、金額に対応する詳細項目のデータが、レジ売上表ファイル105の売上金額の列に格納され、数量に対応する詳細項目のデータが、レジ売上表ファイル105の数量の列に格納される。売上金額の各データは、例えば、合計金額及び一日の平均に対応する金額とに分けられてレジ売上表ファイル105に格納される。数量の各データも、例えば、合計数量及び一日の平均に対応する数量とに分けられてレジ売上表ファイル105に格納される。
【0076】
また、情報センタサーバ10において、カード決済に関する売掛管理表200が記憶部15に記憶される。なお、後述する情報センタサーバ処理の実行により、売掛管理表200が作成及び記憶(更新)される。売掛管理表200は、売上データと、決済振込明細データと、を有する。売掛管理表200の売上データは、電子決済の売上データである。売掛管理表200の決済振込明細データは、電子決済について、情報センタサーバ10の管理会社から店舗(オーナー)の口座への売掛金の振込みに関するデータである。
【0077】
売掛管理表200の売上データは、年月日、件数、売掛金額、手数料、売掛金額−手数料、カード種別、備考と、を有する。売上データは、年月日及びカード種別を主キーとして、レコードを有する。
【0078】
売掛管理表200の決済振込明細データは、集計日、件数、振込金額、カード種別、差額、備考等を有する。集計日は、決済された情報センタサーバ10が売上データを受信した年月日(売上の年月日と同じ)である。振込金額は、情報センタサーバ10の管理会社から店舗(オーナー)の口座に振り込まれた金額である。差額は、上記売上データの売掛金額と振込金額との差分である。このように、売掛管理表200は、電子決済において、ECRから作成される売上データと、決済データから作成される決済振込明細データとが一致するか否かを判別するための表である。
【0079】
また、電子決済端末30A,30Bにおける顧客の電子決済時に、情報センタサーバ10は、決済に関する暗号化決済データをECR20A,20Bから受信し、復号化してカード会社サーバ60へ中継する。情報センタサーバ10は、この中継に用いた暗号化決済データを記憶部15に記憶する。決済データ300は、この暗号化決済データである。決済データ300は、電子決済の各件毎にデータを有するものとする。決済データ300は、例えば、電子決済した年月日、決済金額、カード情報、電子決済した電子決済端末の電子決済端末識別番号と、を含む。
【0080】
また、速報設定テーブル400は、情報センタサーバ10からオーナーが所有するPC40A,40B又は携帯電話機70へ配信する速報情報に関する設定条件を格納するテーブルである。図8に示すように、速報設定テーブル400は、オーナーID401、対象ECR402、速報内容403、配信タイミング404、配信日405、メールアドレス406を有する。
【0081】
オーナーID401は、オーナーを識別するための識別情報である。対象ECR402は、オーナーID401のオーナーが経営する店舗に設置されたECRのうち、速報を配信する対象としてのECRを識別するための識別情報である。速報内容403は、売上データ100のうち、どの項目を内容として含めるかを示す情報である。速報内容403としては、例えば、売上金額、(商品の)個数、客数、客単価、登録件数等のうち少なくとも一つを含む。
【0082】
配信タイミング404は、速報を配信するよう設定された配信日405において、速報を配信するタイミングを示す情報である。配信タイミング404は、例えば、30分毎等、速報配信の所定時間間隔を示す情報や、オーナーのPC,携帯電話機からの要求に応じて速報配信を行う旨を示すオンデマンド、等の情報が設定される。配信日405は、速報を配信する日付の情報である。
【0083】
本実施の形態においては、速報情報が、情報センタサーバ10から電子メール形式でオーナーが所有するPC、携帯電話機等に配信されるものとして説明する。メールアドレス406は、速報情報の配信先として、PC40A,40B又は携帯電話機70のメールアドレスを示す情報である。
【0084】
次に、図9〜図20を参照して、決済システム1の動作を説明する。以下の説明でも、ECR20A、電子決済端末30A,PC40Aの動作を代表的に説明するが、ECR20B、電子決済端末30B,PC40Bでも同様である。
【0085】
先ず、図9を参照して、ECR20Aで実行されるECR処理を説明する。図9に、ECR20Aで実行されるECR処理の流れを示す。
【0086】
ECR20Aにおいて、例えば、店舗の営業開始前に、ECR20Aの電源が投入され、入力部22を介してECR処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、記憶部25から読み出されて適宜RAM23に展開されたECRプログラムと、CPU21との協働でECR処理が実行される。
【0087】
先ず、情報センタサーバ10に開始の問合せの情報が送信される(ステップS11)。そして、情報センタサーバ10から送信される開始処理データがあるか否かが判別される(ステップS12)。開始処理データがある場合(ステップS12;YES)、開始処理データが情報センタサーバ10から受信され、受信した開始処理データに応じた処理が実行される(ステップS13)。
【0088】
開始処理データは、例えば、使用できないクレジットカードのカード番号のリスト等が含まれる。このとき、ECR20Aでは、使用できないカード番号のリストが電子決済端末30Aに送信され、電子決済端末30Aの記憶部35に記憶される処理が実行される。こうして、電子決済端末30Aでは、カード会社サーバ60に利用者の照会を行う前に、記憶部35に記憶された使用できないカード番号のリストを用いて許可されていない利用者をチェックできる。
【0089】
また、本実施の形態においては、開始処理データに、データ送信設定テーブルが含まれるものとする。このため、ステップS13において、情報センタサーバ10から受信された開始処理データのデータ送信設定テーブルが、データ送信設定テーブル9Aとして記憶部25に記憶されるものとする。データ送信設定テーブルは、情報センタサーバ10において、速報設定テーブル400及び入力部12を介する管理者の操作入力に基づいて生成され、ECR20Aに送信されるものとする。
【0090】
しかし、開始処理データにデータ送信設定テーブルが含まれる構成に限定されるものではなく、ECR20A,20Bそれぞれに、入力部22を介して管理者が操作入力し、その操作情報に基づいてECR側でデータ送信設定テーブル9Aが生成及び記憶されることとしてもよい。また、速報用データが必要なタイミング毎に、情報センタサーバ10から要求対象のECRに速報用データ要求が送信され、対象のECRにおいて、速報用データ要求に応じた速報用データが情報センタサーバ10へ送信される構成としてもよい。
【0091】
そして、顧客が購入する商品の種類及び個数等の入力を入力部22を介して受け付ける売上データ処理が実行される(ステップS14)。開始処理データがない場合(ステップS12;NO)、ステップS14に移行される。そして、ステップS14において、入力部22の決済の種別(現金、商品券又はクレジットの決済)を示す取引キーの押下入力が受け付けられる(ステップS15)。ここでは、現金又は商品券の場合に合計キーが押下され、電子決済の場合に電子決済キーが押下される。
【0092】
そして、ステップS15で押下された取引キーの種類に基づいて、クレジットカードC1又は携帯電話機C2により電子決済を行うか否かが判別される(ステップS16)。
【0093】
電子決済を行う場合(ステップS16;YES)、ステップS14で入力された決済対象の商品の合計金額が算出される(ステップS17)。そして、電子決済要求が電子決済端末30Aに送信され、ステップS17で算出された合計金額が電子決済端末30Aに送信される(ステップS18)。
【0094】
そして、暗号化決済データが電子決済端末30Aから受信されたか否かが判別される(ステップS19)。暗号化決済データは、電子決済端末30Aにより読み取られた顧客のクレジットカードC1又は携帯電話機C2のカード情報と、(合計)金額と、年月日と、電子決済端末識別番号と、を含む決済データが、電子決済端末30Aの鍵で暗号化されたデータである。暗号化決済データが受信されていない場合(ステップS19;NO)、ステップS19に移行される。
【0095】
暗号化決済データが受信された場合(ステップS19;YES)、暗号化決済データが情報センタサーバ10へ送信される(ステップS20)。情報センタサーバ10は、暗号化決済データを決済センタサーバ50を介してカード会社サーバ60へ送信する。また、情報センタサーバ10は、決済利用の承認結果をカード会社サーバ60から決済センタサーバ50を介して受信し、ECR20Aに送信する。承認結果には、承認番号が含まれる。そして、承認結果が情報センタサーバ10から受信されたか否かが判別される(ステップS21)。承認結果が受信されていない場合(ステップS21;NO)、ステップS21に移行される。
【0096】
承認結果が受信された場合(ステップS21;YES)、電子決済端末30Aに承認結果が送信される(ステップS22)。そして、電子決済端末30Aから承認結果が取得され、承認結果がOKであるか否かが判別される(ステップS23)。承認結果がNGである場合(ステップS23;NO)、決済承認できない旨が表示部24に表示され(ステップS24)、ステップS15に移行される。
【0097】
承認結果がOKである場合(ステップS23;YES)、商品が電子決済され、プリント部29aにより決済結果がレシートにプリントされるとともに、このカード決済に関する売上データが記憶部25の当日分の売上データ90に記憶(更新)される(ステップS25)。レシートは、担当者により顧客に手渡される。また、レシートには、例えば、日時、商品名、部門、個数、金額、合計金額等の通常のレシートのプリント情報に加え、カード番号、カードの種別(カード会社)、有効期限、支払方法、承認番号、電子決済端末識別番号(端末番号)もプリントされる。支払い方法は、一括払い、分割払い等である。電子決済端末識別番号は、例えば、電子決済端末30Aから取得される。
【0098】
電子決済で無い場合(ステップS16;NO)、現金又は商品券の決済となり、決済対象の商品の合計金額が算出される(ステップS26)。担当者は、顧客から現金又は商品券を受け取る。そして、担当者からの受け取り金額の入力が入力部22を介して受け付けられ、預かり金額キーが押下されると、ドロア28が開けられる(ステップS27)。担当者は、受け取った現金をドロア28に収容し、お釣りを取り出して顧客に手渡す。
【0099】
そして、現金又は商品券の決済に関する売上データが記憶部25の当日分の売上データ90に記憶(更新)されるとともに、プリント部29aにより決済結果がレシート等にプリントされる(ステップS28)。レシートは、担当者により顧客に手渡される。レシートのプリント内容は、通常の現金決済の内容であり、例えば、日時、商品名、部門、個数、金額、合計金額等である。
【0100】
ステップS25又はS28の実行後、記憶部25に記憶されたデータ送信設定テーブル9Aが参照され、計時部29bが計時している現在日付がデータ送信設定テーブル9Aの配信日であるか否かが判別される(ステップS29)。配信日である場合(ステップS29;YES)、記憶部25に記憶されたデータ送信設定テーブル9Aが参照され、計時部29bが計時している現在時刻がデータ送信設定テーブル9Aの送信タイミングであるか否かが判別される(ステップS2A)。
【0101】
送信タイミングである場合(ステップS2A;YES)、記憶部25に記憶されたデータ送信設定テーブル9Aが参照され、売上データ90のレジ売上表ファイル95から、データ送信設定テーブル9Aの速報用データの内容に対応するデータが取得される。そして、取得されたデータと、計時部29bに計時されている現在日付及び現在時刻(売上データ収集日時)と、記憶部25に予め記憶されたECR識別番号とを含む速報用データが生成され、、情報センタサーバ10へ送信される(ステップS2B)。
【0102】
そして、計時部29bが計時している現在日付及び現在時刻が一日の売上データ処理の終了時刻か否かが判別される(ステップS2C)。なお、担当者等が終了の旨を入力部22から入力し、それで売上データ処理の終了を判別する構成としてもよい。配信日でない場合(ステップS29;NO)、又は送信タイミングでない場合(ステップS2A;NO)、ステップS2Cに移行される。売上データ処理の終了時刻でない場合(ステップS2C;NO)、ステップS14に移行される。
【0103】
売上データ処理の終了時刻である場合(ステップS2C;YES)、記憶部25に予め記憶されたECR識別番号とともに、記憶部25に記憶された当日分の売上データ90が情報センタサーバ10へ送信され、記憶部25に記憶された5世代分の売上データ90が、当日分の売上データ90を用いて先入れ先出し方式で更新され(ステップS2D)、ECR処理を終了する。つまり、記憶部25に記憶された5世代分の売上データ90は、当日分の売上データ90を最後に格納したデータとする5世代分の売上データ90に更新される。
【0104】
次いで、図10を参照して、電子決済端末30Aで実行される電子決済端末処理を説明する。図10に、電子決済端末30Aで実行される電子決済端末処理の流れを示す。
【0105】
電子決済端末30Aにおいて、例えば、店舗の営業開始前に、電子決済端末30Aの電源が投入され、入力部32を介して電子決済端末処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、記憶部35から読み出されて適宜RAM33に展開された電子決済端末プログラムと、CPU31との協働で電子決済端末処理が実行される。
【0106】
先ず、ECR処理のステップS18に対応して、ECR20Aから電子決済要求が受信されて電子決済要求があるか否かが判別される(ステップS31)。電子決済要求がない場合(ステップS31;NO)、ステップS31に移行される。電子決済要求がある場合(ステップS31;YES)、ECR処理のステップS18に対応して、商品の合計金額がECR20Aから受信される(ステップS32)。このとき、合計金額とともに、現在の年月日もECR20Aから取得される。
【0107】
そして、ステップS32で受信された合計金額が表示部34に表示される(ステップS33)。そして、カードリーダ37により、顧客のクレジットカードC1又は携帯電話機C2のカード情報が読み取られる(ステップS34)。カード情報には、カード番号、有効期限等が含まれる。そして、カード情報の読み取りがOKであるか否かが判別される(ステップS35)。カード情報の読み取りがOKでない場合(ステップS35;NO)、ステップS34に移行される。
【0108】
カード情報の読み取りがOKである場合(ステップS35;YES)、カード情報と、年月日と、合計金額と、記憶部35に予め記憶された電子決済端末識別番号と、を含む決済データが生成され、記憶部35に記憶された鍵で暗号化され、暗号化決済データが生成される(ステップS36)。記憶部35に記憶された鍵は、情報センタサーバ10の記憶部15に記憶される鍵と対になっている。
【0109】
そして、暗号化決済データがECR20Aに送信される(ステップS37)。そして、ECR処理のステップS21に対応して、ECR20Aから承認結果が受信されたか否かが判別される(ステップS38)。承認結果が受信されていない場合(ステップS38;NO)、ステップS38に移行される。
【0110】
承認結果が受信された場合(ステップS38;YES)、その承認結果がOKであるか否かの情報とカード情報とをECR20Aに送信するとともに、暗号化決済データが承認結果(承認番号)に対応付けられて記憶部35に記憶(タンキング)され(ステップS39)、電子決済端末処理を終了する。
【0111】
次いで、図11〜図13を参照して、情報センタサーバ10で実行される情報センタサーバ処理を説明する。図11に、情報センタサーバ10で実行される情報センタサーバ処理の流れを示す。
【0112】
情報センタサーバ処理は、周期的に繰り返し実行される。情報センタサーバ10において、例えば、情報センタサーバ処理の実行タイミングになったことをトリガとして、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開された情報センタサーバプログラムと、CPU11との協働で情報センタサーバ処理が実行される。
【0113】
図11に示すように、先ず、ECR処理のステップS11に対応して、ECR20A又は20Bから開始要求が受信されたか否かが判別される(ステップS40)。開始要求が受信された場合(ステップS40;YES)、開始要求元のECRに送信する開始処理データがあるか否かが判別される(ステップS41)。開始処理データがある場合(ステップS41;YES)、ECR処理のステップS13に対応して、開始処理データが開始要求元のECRへ送信される(ステップS42)。
【0114】
そして、ECR処理のステップS20に対応して、ECR20A又は20Bから決済要求が受信された(暗号化決済データが受信開始された)か否かが判別される(ステップS43)。開始要求が受信されていない場合(ステップS40;NO)、又は開始処理データがない場合(ステップS41;NO)、ステップS43に移行される。決済要求が受信された場合(ステップS43;YES)、決済要求元の暗号化決済データが受信完了される(ステップS44)。そして、暗号化決済データが、記憶部15に予め記憶された鍵で復号化され、復号化決済データとして決済センタサーバ50へ送信される(ステップS45)。復号化決済データは、決済センタサーバ50において、対応するカード会社サーバ60に送信される。
【0115】
そして、決済センタサーバ50から承認結果を受信したか否かが判別される(ステップS46)。承認結果を受信した場合(ステップS46;YES)、決済要求元のECRに承認結果が送信される(ステップS47)。そして、暗号化決済データが承認結果(承認番号)と対応付けられて、記憶部15の決済データ300に記憶される(ステップS48)。
【0116】
そして、後述する速報処理が実行される(ステップS49)。決済要求が受信されていない場合(ステップS43;NO)、ステップS49に移行される。
【0117】
そして、ECR処理のステップS2Dに対応して、ECR20A又は20Bから売上データ送信要求が受信された(売上データが受信開始された)か否かが判別される(ステップS50)。売上データ送信要求が受信された場合(ステップS50;YES)、要求元のECRから売上データが受信完了され、売上データが記憶部15に記憶される(ステップS51)。具体的には、受信した一日分の売上データが記憶部15の売上データ100として記憶(更新)される。
【0118】
そして、売上データ処理が実行される(ステップS52)。ステップS52の売上データ処理では、記憶部15に記憶された売上データ100のうち、一日分の売上データのクレジット売掛に関する項目のデータが取得され、売掛金額に対する手数料、(売掛金額−手数料)が算出され、その取得及び算出したデータが、売掛管理表200の売上データとして記憶部15に記憶される。
【0119】
そして、PC40A又は40Bから集計処理要求が受信されたか否かが判別される(ステップS53)。売上データ送信要求が受信されていない場合(ステップS50;NO)、ステップS53に移行される。集計処理要求が受信された場合(ステップS53;YES)、集計処理が実行される(ステップS54)。
【0120】
集計処理では、先ず、PC40A、40B又は携帯電話機70からログイン要求があり、ログインによる通信が確立される。そして、ログインした装置から売上集計要求が受信されると、売上集計要求の要求内容に応じて、記憶部15に記憶された売上データ100が集計され、その集計結果が売上集計処理要求元の装置へ送信される。また、ログインした装置から決済集計要求が受信されると、決済集計要求の要求内容に応じて、記憶部15に記憶された決済データ300が集計され、その集計結果が決済集計処理要求元の装置へ送信される。
【0121】
そして、計時部17が計時している現在日付及び現在時刻が定期処理タイミングか否かが判別される(ステップS55)。定期処理は、一日に一度のタイミングで実行されるものとして説明するが、これに限定されるものではない。
【0122】
集計処理要求が受信されていない場合(ステップS53;NO)、ステップS55に移行される。定期処理タイミングである場合(ステップS55;YES)、後述する定期処理が実行され(ステップS56)、情報センタサーバ処理が終了する。定期処理タイミングでない場合(ステップS55;NO)、情報センタサーバ処理が終了する。
【0123】
次いで、図12を参照して、情報センタサーバ処理のステップS49の速報処理を説明する。図12に、情報センタサーバ処理の速報処理の流れを示す。
【0124】
先ず、ECR処理のステップS2Bに対応して、ECRから速報用データが受信開始されたか否かが判別される(ステップS491)。速報用データが受信開始された場合(ステップS491;YES)、その速報用データが受信完了され、受信した速報用データが記憶部15に記憶される(ステップS492)。但し、速報用データは、記憶部15に記憶される際、最新のデータに更新されて記憶されるものとする。そして、PCから速報設定テーブルが受信開始されたか否かが判別される(ステップS493)。速報用データが受信開始されていない場合(ステップS491;NO)、ステップS493に移行される。
【0125】
速報設定テーブルが受信開始された場合(ステップS493;YES)、その速報設定テーブルが受信完了され、受信した速報設定テーブルが記憶部15に速報設定テーブル400として記憶又は更新される(ステップS494)。そして、記憶部15に記憶された速報設定テーブル400の未選択の1レコードが選択される(ステップS495)。速報設定テーブル400にレコードがない場合、例えば、NULLデータが取得されるものとする。速報設定テーブルが受信開始されていない場合(ステップS493;NO)、ステップS495に移行される。
【0126】
そして、取得された速報設定テーブル400のレコードが参照され、計時部17に計時されている現在日付が速報設定テーブル400の配信日405であるか否かが判別される(ステップS496)。配信日である場合(ステップS496;YES)、取得された速報設定テーブル400のレコードが参照され、配信タイミング404が設定されているか否かが判別される(ステップS497)。配信タイミング404が設定されている場合(ステップS497;YES)、その配信タイミング404がオンデマンドに設定されているか否か否かが判別される(ステップS498)。
【0127】
オンデマンドに設定されていない場合(ステップS498;NO)、配信タイミング404が所定間隔に設定されており、計時部17により計時されている現在時刻が、配信タイミング404の所定間隔に対応しているタイミングか否かが判別される(ステップS499)。配信タイミングである場合(ステップS499;YES)、取得された速報設定テーブル400のレコードが参照され、そのメールアドレス406が取得され、記憶部15に記憶された最新の速報用データに基づいて、メールアドレス406を宛先とした電子メール形式の速報情報が生成され、その速報情報がメール送信される(ステップS49A)。このとき、速報用データの他の情報を速報情報に含めることとしてもよい。例えば、記憶部15に予め店舗名、会社名が記憶されているものとし、オーナーID及び対象ECRの情報に基づいて、対象ECRが設置されている店舗名、その店舗が所属する会社名が記憶部15から読み出されて取得され、速報情報に含められることとしてもよい。
【0128】
そして、速報設定テーブル400に未選択のレコードがあるか否かが判別される(ステップS49B)。未選択のレコードがある場合(ステップS49B;YES)、ステップS495に移行される。
【0129】
オンデマンドに設定されている場合(ステップS498;YES)、取得された速報設定テーブル400のレコードが参照され、オーナーID401のオーナーが所有するPC40A等の機器から速報要求を受信したか否かが判別される(ステップS49C)。速報要求としては、例えば、空メールとする。速報要求を受信した場合(ステップS49C;YES)、ステップS49Aに移行される。速報要求がメールアドレス406とは異なる機器から送信されても、速報情報は、メールアドレス406に送信される。
【0130】
速報要求を受信していない場合(ステップS49C;NO)、配信日でない場合(レコードがNULLデータである場合も含む)(ステップS496;NO)、配信タイミング404が設定されていない場合(ステップS497;NO)、又は配信タイミングでない場合(ステップS499;NO)、ステップS49Bに移行される。他のレコードがない場合(ステップS49B;NO)、速報処理が終了する。
【0131】
次いで、図13を参照して、情報センタサーバ処理のステップS56の定期処理を説明する。図13に、情報センタサーバ処理の定期処理の流れを示す。
【0132】
先ず、記憶部15に記憶された決済データ300が復号化され、カード情報304内のカード種別が参照され、カード会社別に集計され、記憶部15に記憶される(ステップS561)。例えば、決済データ300の各決済データから、日付(集計日)及びカード種別ごとにレコードを有する決済データが集計結果として生成される。
【0133】
そして、ステップS561のカード会社別の集計結果に基づき、カード会社別に売掛金額の請求データが生成され、決済センタサーバ50を介して各カード会社のカード会社サーバ60に送信されることにより、一日の合計金額の請求がなされる(ステップS562)。
【0134】
そして、計時部17が計時している現在日付が、予め設定された締め日処理のタイミングであるか否かが判別される(ステップS563)。締め日処理のタイミングである場合(ステップS563;YES)、記憶部15に記憶された一日ごとでカード会社ごとの集計結果について、カード種別が参照され、カード会社ごとに、前回の締め日の次の日から今回の締め日までの売上金額が合計されて合計金額として集計され、記憶部15に記憶される(ステップS564)。例えば、ステップS561の集計結果としての決済データから、前回の締め日の次の日から今回の締め日までの日付(集計日)と一種類のカード種別におけるレコードと、合計金額とを有する決済データが集計結果として生成される。
【0135】
そして、ステップS564のカード会社別の集計結果に基づき、カード会社別に合計金額の請求データが生成され、決済センタサーバ50を介して各カード会社のカード会社サーバ60に送信されることにより、前回の締め日の次の日から今回の締め日までの合計金額の請求がなされる(ステップS565)。
【0136】
そして、記憶部15に記憶された決済データ300について、電子決済端末識別番号が参照され、電子決済端末ごとに、前回の締め日の次の日から今回の締め日までの売上金額が合計されて合計金額として集計され、記憶部15に記憶される(ステップS566)。そして、ステップS566の電子決済端末ごとの集計結果に基づき、電子決済端末ごとの合計金額から手数料が差し引かれ、決済振込明細データが生成される(ステップS567)。決済振込明細データには、前回の締め日の次の日から今回の締め日までの日付、振込金額(=各合計金額−手数料)、カード種別を項目として、日付ごとのレコードと、合計振込金額とを含む。この決済振込明細データがプリントアウトされ、振込明細書として対象店舗に郵送される。
【0137】
そして、ステップS567の決済振込明細データに基づいて、各店舗の口座へ売掛合計金額の振込処理がなされる(ステップS568)。例えば、情報センタサーバ10の管理会社の口座から各店舗の口座への振込指示データが生成され、図示しない金融機関のサーバへ送信される。
【0138】
そして、決済振込明細データ処理が実行され(ステップS569)、定期処理が終了する。締め日処理のタイミングでない場合(ステップS563;NO)、定期処理が終了する。
【0139】
ステップS561の決済振込明細データ処理では、前回の締め日の次の日から今回の締め日までの決済振込明細データ及び売掛管理表200が記憶部15から読み出され、日付ごとの件数がカウントされ、取得された決済振込明細データの日付、件数、振込金額、カード種別等が、取得された売掛管理表200の決済振込明細データに格納される。そして、日付ごとに、売掛管理表200の売上データの売掛金額−手数料と、決済振込明細データの振込金額との差分が算出され、その算出データが売掛管理表200の決済振込明細データに格納され、その売掛管理表200が記憶部15に記憶される。
【0140】
次いで、図14及び図15を参照して、情報センタサーバ処理に対応し、PC40A,PC40B又は携帯電話機70で実行されるアクセス処理を説明する。ここでは、PC40Aがアクセス処理を実行する場合を代表的に説明する。図14に、PC40Aで実行されるアクセス処理の流れを示す。図15(a)に、入力画面441を示す。図15(b)に、入力画面442を示す。図15(c)に、入力画面443を示す。
【0141】
PC40Aにおいて、例えば、入力部42を介してユーザ(オーナー)からのアクセス処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、記憶部45から読み出されて適宜RAM43に展開されたアクセスプログラムと、CPU41との協働でアクセス処理が実行される。
【0142】
先ず、情報センタサーバ10にログイン接続要求が送信され、ログインに要する情報の入力が入力部42を介して受け付けられ、その情報が情報センタサーバ10に送信されて承認されることにより、情報センタサーバ10にログイン接続される(ステップS60)。そして、後述する速報設定処理が実行される(ステップS61)。
【0143】
そして、ユーザからの売上集計要求の条件の入力が入力部42を介して受け付けられ、その条件情報を含む売上集計要求が生成されて情報センタサーバ10に送信される(ステップS62)。売上集計要求は、売上データ100に対する集計、分析の条件を含む要求の情報となる。
【0144】
そして、売上集計要求に対応する売上集計結果が情報センタサーバ10から受信され、その売上集計結果が表示部44に表示される(ステップS63)。そして、ステップS63の売上集計結果の表示が完了したか否かが判別される(ステップS64)。売上集計結果の表示が完了していない場合(ステップS64;NO)、ステップS63に移行される。
【0145】
売上集計結果の表示が完了した場合(ステップS64;YES)、売上集計結果が記憶部45に記憶される(ステップS65)。そして、入力部42を介するユーザの入力等に基づき、他に売上集計要求がなされるか否かが判別される(ステップS66)。他に売上集計要求がなされる場合(ステップS66;YES)、ステップS62に移行される。
【0146】
他に売上集計要求がなされない場合(ステップS66;NO)、ユーザからの決済集計要求の条件の入力が入力部42を介して受け付けられ、その条件情報を含む決済集計要求が生成されて情報センタサーバ10に送信される(ステップS67)。決済集計要求は、決済データ300に対する集計、分析の条件を含む要求の情報となる。
【0147】
そして、決済集計要求に対応する決済集計結果が情報センタサーバ10から受信され、その決済集計結果が表示部44に表示される(ステップS68)。そして、ステップS68の売上集計結果の表示が完了したか否かが判別される(ステップS69)。決済集計結果の表示が完了していない場合(ステップS69;NO)、ステップS68に移行される。
【0148】
決済集計結果の表示が完了した場合(ステップS69;YES)、決済集計結果が記憶部45に記憶される(ステップS70)。そして、入力部42を介するユーザの入力等に基づき、他に決済集計要求がなされるか否かが判別される(ステップS71)。他に決済集計要求がなされる場合(ステップS71;YES)、ステップS67に移行される。他に決済集計要求がなされない場合(ステップS71;NO)、アクセス処理が終了する。
【0149】
アクセス処理のステップS62、S67において、例えば、図15(a)〜図15(c)に示すような、集計範囲の入力画面441〜443が表示されて入力部42を介して集計範囲が入力される。入力画面441は、売上データ又は決済データを集計する店舗を、DD店舗〜HH店舗からチェックボックスにより選択入力可能な画面である。また、入力画面441は、合算表示するか否かをチェックボックスにより選択入力可能な画面である。
【0150】
入力画面442は、集計する期間を入力可能な画面である。入力画面443は、集計する単位(月報(日別)、月報(曜日別)、月報(時間帯別)、日報(時間帯別詳細))をチェックボックスにより選択入力可能な画面である。
【0151】
ここで、図16及び図17を参照して、アクセス処理のステップS61の速報設定処理を説明する。図16に、アクセス処理の速報設定処理の流れを示す。図17(a)に、店舗入力画面444の構成を示す。図17(b)に、速報内容入力画面445の構成を示す。図17(c)に、配信日入力画面446の構成を示す。図17(d)に、配信タイミング等入力画面447の構成を示す。
【0152】
先ず、店舗入力画面が表示部44に表示され、入力部42を介してユーザからの速報配信対象のECRの入力が受け付けられる(ステップS611)。例えば、図17(a)に示す店舗入力画面444が表示されて、速報対象のECRのチェックボックス444aがオンされ、対象ECRが選択入力される。そして、対象ECRの入力が決定されたか否かが判別される(ステップS612)。例えば、店舗入力画面444の決定ボタン444bが押下されることにより、対象ECRの入力が決定される。対象ECRの入力が決定されていない場合(ステップS612;NO)、ステップS611に移行される。
【0153】
対象ECRの入力が決定された場合(ステップS612;YES)、速報内容入力画面が表示部44に表示され、入力部42を介してユーザからの速報内容の入力が受け付けられる(ステップS613)。例えば、図17(b)に示す速報内容入力画面445が表示されて、速報内容の項目のチェックボックス445aがオンされ、速報内容が選択入力される。そして、速報内容の入力が決定されたか否かが判別される(ステップS614)。例えば、速報内容入力画面445の決定ボタン445bが押下されることにより、速報内容の入力が決定される。速報内容の入力が決定されていない場合(ステップS614;NO)、ステップS613に移行される。
【0154】
速報内容の入力が決定された場合(ステップS614;YES)、配信日入力画面が表示部44に表示され、入力部42を介してユーザからの配信日の入力が受け付けられる(ステップS615)。例えば、図17(c)に示す配信日入力画面446が表示されて、対象の配信日のチェックボックス446aがオンされ、直接指定する場合に配信日が直接入力され、速報内容が選択入力される。そして、配信日の入力が決定されたか否かが判別される(ステップS616)。例えば、配信日入力画面446の決定ボタン446bが押下されることにより、配信日の入力が決定される。配信日の入力が決定されていない場合(ステップS616;NO)、ステップS615に移行される。
【0155】
配信日の入力が決定された場合(ステップS616;YES)、配信タイミング等入力画面が表示部44に表示され、入力部42を介してユーザからの配信タイミングの入力が受け付けられる(ステップS617)。例えば、図17(d)に示す配信タイミング等入力画面447が表示されて、対象の配信タイミングのチェックボックス447aがオンされ、配信タイミングが選択入力される。そして、入力部42を介してユーザからの配信先の入力が受け付けられる(ステップS618)。例えば、配信タイミング等入力画面447が表示されて、配信先のメールアドレスが直接入力部447bに直接入力され、配信先のメールアドレスが選択入力される。
【0156】
そして、配信タイミング及び配信先の入力が決定されたか否かが判別される(ステップS619)。例えば、配信タイミング等入力画面447の決定ボタン447cが押下されることにより、配信タイミング及び配信先の入力が決定される。配信タイミング及び配信先の入力が決定されていない場合(ステップS619;NO)、ステップS617に移行される。
【0157】
配信タイミング及び配信先の入力が決定された場合(ステップS619;YES)、記憶部45に予め記憶されたオーナーIDと、ステップS611,S613,S615,S617,S618において入力された対象ECR、速報内容、配信タイミング、配信日、配信先と、を項目として有する速報設定テーブルが生成され、その速報設定テーブルが情報センタサーバ10へ送信され(ステップS620)、速報設定処理が終了する。
【0158】
次いで、図18及び図19を参照して、PC40A,40B、携帯電話機70で実行される速報要表示処理を説明する。ここでは、PC40Aが速報要求表示処理を実行する場合を代表的に説明する。図18に、PC40Aで実行される速報要求表示処理の流れを示す。図19に、速報情報500の構成を示す。
【0159】
速報要求表示処理は、速報の配信タイミングがオンデマンドである場合の情報センタサーバ10への速報要求と、情報センタサーバ10からメール送信された速報情報の表示を行う処理である。速報要求表示処理は、所定間隔で繰り返し実行されるものとする。PC40Aにおいて、例えば、所定のタイミングになったことをトリガとして、記憶部45から読み出されて適宜RAM43に展開された速報要求表示プログラムと、CPU41との協働で速報要求表示処理が実行される。
【0160】
先ず、入力部42を介してユーザからの速報要求指示の入力が受け付けられ、速報要求指示が入力されたか否かが判別される(ステップS71)。速報要求指示された場合(ステップS71;YES)、速報要求が生成され、情報センタサーバ10へ送信される(ステップS72)。速報要求は、例えば、空メールであり、その空メールが情報センタサーバ10へ送信される。
【0161】
そして、速報情報のメールが受信開始されたか否かが判別される(ステップS73)。速報要求指示されていない場合(ステップS71;NO)、ステップS72に移行される。速報情報のメールが受信開始された場合(ステップS73;YES)、速報情報のメールが受信完了され、その速報情報が表示部44に表示され(ステップS74)、速報要求表示処理が終了する。速報情報のメールが受信開始されていない場合(ステップS74;NO)、速報要求表示処理が終了する。
【0162】
ステップS74で表示される速報情報は、例えば、図19に示す速報情報500となる。速報情報500には、売上日付及び売上時刻(売上データ収集日時)、会社名、店舗名、売上金額、個数、客数、客単価、登録件数が含まれる。
【0163】
次に、決済システム1における売上データの管理の具体例を説明する。図20に、売上データの集計範囲の選択の一例を示す。
【0164】
図20に示すように、例えば、DD店舗について4月1日を集計範囲として日報とし、EE店舗について3月を集計範囲として月報とし、FF店舗について今年を集計範囲として年報とするように設定入力できる。図20中の各売上データは、日ごとの売上データ100となる。日報としては、例えば、売上実績、取引キー別合計金額、在高(ECRの現金残高)、部門別売上金額、時間帯別売上個数等、売上データ100から集計、分析可能な情報となる。
【0165】
月報としては、例えば、日別売上集計表、曜日別売上集計表、時間帯別売上集計表、部門別売上集計表、商品別売上集計表、価格帯別売上集計表、担当者別売上集計表等、売上データ100から集計、分析可能な情報となる。年報としては、例えば、月別売上集計表、対前年売上比較等、売上データ100から集計、分析可能な情報となる。
【0166】
また、DD店舗について売上データの速報を所定時間毎に集計して、DD店舗のオーナーの所有するPC、携帯電話機等に配信できる。速報としては、例えば、売上データ収集日時、売上金額、個数、客数、客単価、登録件数等が含まれる。
【0167】
以上、本実施の形態によれば、情報センタサーバ10において、速報設定テーブル400を記憶部15に記憶する。このため、速報設定テーブル400を設定することにより、配信タイミング、速報内容、配信先を自在に設定してオーナーの所望の速報を配信できる。また、情報センタサーバ10において、速報に要する売上データとしての速報用データをECR20A,20Bから受信する。このため、不要な売上データを送信しないので、速報用の売上データの受信処理負担を低減できる。
【0168】
また、PC40A,40B又は携帯電話機70において、オーナー等のユーザの操作入力に基づいて速報設定テーブルを生成して情報センタサーバ10へ送信し、情報センタサーバ10が当該速報設定テーブルを速報設定テーブル400として記憶する。このため、オーナー等のユーザが速報設定テーブル400を自在に設定できる。
【0169】
また、速報設定テーブル400が配信日405を含む。このため、配信日405の設定により、所望の配信日に速報を配信できる。また、速報設定テーブル400の配信タイミング404にオンデマンドを設定できる。このため、オーナーの所望の速報要求に応じたタイミングで速報を配信できる。また、速報設定テーブル400の配信タイミング404に所定時間間隔を設定できる。このため、所望の時間間隔で速報を配信できる。
【0170】
また、速報情報を電子メール形式で送信する。このため、速報情報を受信したオーナーが速報を容易に受信及び確認できる。
【0171】
また、ECR20A,20Bにおいて、データ送信設定テーブル9Aに基づいて、速報用データを生成して情報センタサーバ10に送信する。このため、速報に要する売上データとしての速報用データを生成及び送信でき、速報用データの送信処理負担を低減できる。また、データ送信設定テーブル9Aの送信タイミングに基づいて、速報用データを所望の送信タイミングで送信できる。
【0172】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る情報サーバ装置、情報処理システム及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0173】
上記実施の形態では、速報情報を電子メール形式でPC40,40B,携帯電話機70に配信する構成とした。しかし、これに限定されるものではない。例えば、売上データ管理画面をPC40Aに表示する構成を考える。図21に、売上データ管理画面600の構成を示す。図21に示すように、売上データ管理画面600は、文字表示領域601と、カレンダ表示領域602と、月間累計表示部603と、を有する。
【0174】
文字表示領域601は、売上データの表示対象の年月、PC40Aのオーナーが経営する会社の会社名及び店舗名を含む。カレンダ表示領域602には、表示対象の年月の各日付領域が含まれる。なお、売上データ管理画面600がPC40Aに表示されている当日の日付を2007年3月23日とする。月間累計表示部603は、表示対象月の初日から表示当日の前日までの累計に関する情報が含まれる。例えば、前日までの実績の売上金額、客数、客単価と、予め計画されている当月の売上金額、客数、客単価と、計画に対する前日までの実績の進捗率(売上金額、客数、客単価)と、を有する。
【0175】
そして、カレンダ表示領域602の5月23日の日付領域をクリックすると、速報情報604が売上データ管理画面600内に新たに表示される。速報情報604は、日付領域がクリックされた段階でオンデマンドで、PC40Aから情報センタサーバ10に速報情報が要求され取得される構成とする。あるいは、情報センタサーバ10からPC40Aに所定時間間隔で速報情報が配信され、取得される構成とする。情報センタサーバ10からPC40Aに所定時間間隔で速報情報が配信され、日付領域がクリックされた段階で最新の速報情報が速報情報604として表示される構成としてもよい。また、これらの表示形式をユーザ(オーナー)が自在に設定できる構成が好ましい。
【0176】
また、上記実施の形態では、情報センタサーバ10が速報情報を電子メール形式でPC40A等に配信する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、情報センタサーバ10がWebサーバ機能を有し、PC40A等の速報要求に応じてWebデータ形式等で速報情報を配信する構成としてもよい。この構成では、PC40A等において、汎用のブラウザを用いてWebデータ形式の速報情報を容易に表示できる。また、Webデータ形式以外の形式の速報情報を配信する構成としてもよい。また、速報情報を配信先のFAX機器にFAX送信する構成としてもよい。また、速報情報を、電子メール形式、Webデータ形式、他のデータ形式、FAX形式等の少なくとも2つを組み合わせて配信する構成としてもよい。この構成によれば、速報を所望の通信形式で配信できる。
【0177】
また、上記実施の形態では、情報センタサーバ10が対象ECRの速報情報を一つのPC40A等に配信する構成として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、同一オーナが所有するPC40A及び携帯電話機70等、配信先を複数に設定可能な構成としてもよい。さらに、配信先を複数にする場合において、同一の対象ECRの速報情報の速報内容を配信先毎に異にする構成としてもよい。
【0178】
また、上記実施の形態では、アクセス端末として、PC、携帯電話機を用いる構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、PDA(Personal Digital Assitant)等、他のアクセス端末としてもよい。
【0179】
また、上記実施の形態では、配信タイミングとして、配信日405と配信タイミング404とを組み合わせて、配信日のオンデマンド又は30分毎とする例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、配信タイミングとして、30分以外の時間の所定時間間隔や、12:00等の所定時間(所定時刻)としてもよい。さらに、配信日と、オンデマンド、所定時間間隔、所定時間の少なくとも2つとを組み合わせる構成としてもよい。
【0180】
また、上記実施の形態では、速報情報が、ECRからの吸い上げ時点の売上金額等の数値を含む文字データであることとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、情報センタサーバ10において、速報用データとしてECRから過去に吸い上げた売上データも履歴データとして記憶部15に記憶し、その履歴データを用いて現在までの売上金額等の履歴を含める構成や、売上金額等の時間微分成分等を速報情報に含める構成としてもよい。さらに、速報情報として、文字データ、グラフ等の図、表等の少なくとも一つを速報情報に含める構成としてもよい。ユーザとしてのオーナーは、速報情報を視覚的に容易に把握することができる。
【0181】
また、上記実施の形態において、速報用データを各ECRから情報センタサーバ10へ送信する送信タイミングを各ECRでずらすこととしてもよい。この構成では、情報センタサーバ10の速報用データの受信に関する処理負担を低減できる。
【0182】
また、上記実施の形態における決済システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0183】
【図1】本発明に係る実施の形態の決済システムの構成を示すブロック図である。
【図2】情報センタサーバの内部構成を示すブロック図である。
【図3】ECRの内部構成を示すブロック図である。
【図4】電子決済端末の内部構成を示すブロック図である。
【図5】PCの内部構成を示すブロック図である。
【図6】(a)は、ECRに記憶されるデータの構成を示す図である。(b)は、情報センタサーバに記憶されるデータの構成を示す図である。
【図7】レジ売上表ファイルの構成を示す図である。
【図8】速報設定テーブルの構成を示す図である。
【図9】ECRで実行されるECR処理を示すフローチャートである。
【図10】電子決済端末で実行される電子決済端末処理を示すフローチャートである。
【図11】情報センタサーバで実行される情報センタサーバ処理を示すフローチャートである。
【図12】情報センタサーバ処理の速報処理を示すフローチャートである。
【図13】情報センタサーバ処理の定期処理を示すフローチャートである。
【図14】PCで実行されるアクセス処理を示すフローチャートである。
【図15】(a)は、入力画面を示す。(b)は、他の入力画面を示す図である。(c)は、他の入力画面を示す図である。
【図16】アクセス処理の速報設定処理を示すフローチャートである。
【図17】(a)は、店舗入力画面の構成を示す図である。(b)は、速報内容入力画面の構成を示す図である。(c)は、配信日入力画面の構成を示す図である。(d)は、配信タイミング等入力画面の構成を示す図である。
【図18】PCで実行される速報要求表示処理のフローチャートを示す。
【図19】情報速報の構成を示す図である。
【図20】売上データの集計範囲の選択の一例を示す図である。
【図21】売上データ管理画面の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0184】
1 決済システム
10 情報センタサーバ
11 CPU
12 入力部
13 RAM
14 表示部
15 記憶部
16 通信部
17 計時部
18 バス
20A,20B ECR
21 CPU
22 入力部
23 RAM
24 表示部
25 記憶部
26 通信部
27 接続部
28 ドロア
29a プリント部
29b 計時部
29c バス
30A,30B 電子決済端末
31 CPU
32 入力部
33 RAM
34 表示部
35 記憶部
36 接続部
37 カードリーダ
38 バス
40A,40B PC
41 CPU
42 入力部
43 RAM
44 表示部
45 記憶部
46 通信部
47 バス
50 決済センタサーバ
60 カード会社サーバ
N 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信機能を有する売上データ処理装置及び外部機器と通信する通信手段と、
前記売上データ処理装置における売上データの速報情報の配信タイミング、速報内容及び配信先を含む速報設定情報を設定可能に記憶する記憶手段と、
前記通信手段を介して、前記記憶された速報設定情報の速報内容に対応する売上データを前記売上データ処理装置から受信して前記記憶手段に記憶し、前記記憶された速報設定情報の配信タイミングに、前記記憶された速報設定情報の速報内容に基づいて、前記記憶された売上データから速報情報を生成し、前記通信手段を介して当該生成した速報情報を前記記憶された速報設定情報の配信先に対応する外部機器に配信する制御手段と、を備える情報サーバ装置。
【請求項2】
前記通信手段は、操作入力に基づいて速報設定情報を生成及び送信する速報設定装置と通信し、
前記制御手段は、前記通信手段を介して速報設定情報を前記速報設定装置から受信し、当該受信した速報設定情報を前記記憶手段に記憶させる請求項1に記載の情報サーバ装置。
【請求項3】
前記所定タイミングは、配信日を含み、
前記制御手段は、前記配信日に、速報情報を生成し、前記通信手段を介して当該生成した速報情報を前記配信先に対応する外部機器に配信する請求項1又は2に記載の情報サーバ装置。
【請求項4】
前記所定タイミングは、オンデマンドを含み、
前記通信手段は、速報要求を送信する速報要求装置と通信し、
前記制御手段は、前記通信手段を介して速報要求を前記速報要求装置から受信し、当該速報要求の受信に応じて速報情報を生成し、前記通信手段を介して当該生成した速報情報を前記配信先に対応する外部機器に配信する請求項1から3のいずれか一項に記載の情報サーバ装置。
【請求項5】
現在日時を計時する計時手段を備え、
前記所定タイミングは、所定日時及び所定時間間隔の少なくとも一つを含み、
前記制御手段は、前記計時手段により計時される現在日時が前記所定タイミングになると、速報設定情報を生成し、前記通信手段を介して当該生成した速報情報を前記配信先に対応する外部機器に配信する請求項1から4のいずれか一項に記載の情報サーバ装置。
【請求項6】
前記速報情報の配信は、電子メール送信、Webデータ送信及びFAX送信の少なくとも一つである請求項1から5のいずれか一項に記載の情報サーバ装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報センタサーバと、
前記売上データ処理装置と、を備え、
前記売上データ処理装置は、
前記情報センタサーバと通信を行う売上データ処理装置側通信手段と、
前記速報設定情報に対応する売上データの内容及び送信タイミングを記憶する売上データ処理装置側記憶手段と、
前記売上データ処理装置側通信手段を介して、前記記憶された送信タイミングに、前記記憶された売上データの内容に対応する売上データを前記情報センタサーバへ送信する売上データ処理装置側制御手段と、を備える情報処理システム。
【請求項8】
コンピュータを、
通信機能を有する売上データ処理装置及び外部機器と通信する通信手段、
前記売上データ処理装置における売上データの速報情報の配信タイミング、速報内容及び配信先を含む速報設定情報を設定可能に記憶する記憶手段、
前記通信手段を介して、前記記憶された速報設定情報の速報内容に対応する売上データを前記売上データ処理装置から受信して前記記憶手段に記憶し、前記記憶された速報設定情報の配信タイミングに、前記記憶された速報設定情報の速報内容に基づいて、前記記憶された売上データから速報情報を生成し、前記通信手段を介して当該生成した速報情報を前記記憶された速報設定情報の配信先に対応する外部機器に配信する制御手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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