説明

情報処理システム、情報処理システムの処理方法、プログラム、及び、記録媒体

【課題】ユーザにとって入力を完了し易い入力フォームを提供するのに好適な情報処理システム等を提供する。
【解決手段】検出部11は、ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出する。生成部12は、ユーザによる入力が破棄された後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、ユーザによる情報の入力の状況を監視する監視部により出力された当該ユーザによる入力フォームへの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、ユーザによる入力が破棄された原因を推定し、当該推定された原因に基づいて、入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理システムの処理方法、プログラム、及び、記録媒体に関し、特に、入力フォームへの情報の入力に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して提供されるサービスを希望するユーザに、氏名や住所などの情報を登録することを求めるシステムが知られている。例えば、特許文献1には、会員登録したユーザに宿泊予約サービスを提供するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−27317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなシステムにおいて、一旦会員登録を開始したユーザが、何らかの理由により、会員登録を完了せずに途中で止めてしまうことがある。一般的に、ユーザが会員登録を中断してしまう理由として、入力フォームへの入力に負担や不都合を感じていることが考えられる。サービスを提供する者においては、多くのユーザにサービスを利用してもらいたいので、このような理由により会員登録が中断されるのを防ぎたいという要望がある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、ユーザにとって入力を完了し易い入力フォームを提供するのに好適な情報処理システム、情報処理システムの処理方法、プログラム、及び、記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点に係る情報処理システムは、
ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出する検出部と、
前記ユーザによる入力が破棄された後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、ユーザによる情報の入力の状況を監視する監視部により出力された当該ユーザによる前記入力フォームへの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、前記ユーザによる入力が破棄された原因を推定し、当該推定された原因に基づいて、前記入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する生成部と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記入力フォームは複数の入力欄を含み、
前記生成部は、前記入力欄のうち特定の入力欄の存在を前記破棄された原因と推定すると、当該原因と推定された入力欄の設定を変更して、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする。
【0008】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記入力フォームは複数の入力欄を含み、
前記生成部は、前記入力欄のうち特定の入力欄に設定された制限を前記破棄された原因と推定すると、当該原因と推定された制限を緩和して、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする。
【0009】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記入力フォームは複数の入力欄を含み、
前記生成部は、前記入力フォームへの入力の負担が前記破棄された原因と推定すると、前記入力欄のうち入力が必須の入力欄の設定を変更して、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする。
【0010】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記生成部は、前記新たな入力フォームにおいて、前記原因と推定された入力欄を削除、当該入力欄への情報の入力を省略可能に変更、当該入力欄を選択形式に変更、当該入力欄へ入力を要する文字数の制限を緩和、当該入力欄の入力順を上位に変更、又は、当該入力欄が配置される位置を上方に変更、の少なくとも一つを行うことにより、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする。
【0011】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記生成部は、前記新たな入力フォームにおいて、前記原因と推定された入力欄の制限を選択形式に変更、又は、当該制限に係る入力欄への入力可能な文字数の制限を緩和、の少なくとも一つを行うことにより、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする。
【0012】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記生成部は、前記新たな入力フォームにおいて、前記入力が必須の入力欄のうち所定の入力欄を削除、当該所定の入力欄への情報の入力を省略可能に変更、当該所定の入力欄を選択形式に変更、当該所定の入力欄へ入力を要する文字数の制限を緩和、当該所定の入力欄の入力順を所定の基準に従い上位に変更、又は、当該所定の入力欄が配置される位置を所定の基準に従い上方に変更、の少なくとも一つを行うことにより、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする。
【0013】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記生成部は、入力が破棄される直前に入力されていた入力欄を、前記破棄された原因であると推定する
ことを特徴とする。
【0014】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記生成部は、情報が入力されなかった入力欄を、前記破棄された原因であると推定する
ことを特徴とする。
【0015】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記生成部は、情報が入力されなかった入力欄の制限を、前記破棄された原因であると推定する
ことを特徴とする。
【0016】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記生成部は、入力に要した時間が所定の閾時間より長い入力欄の制限を、前記破棄された原因であると推定する
ことを特徴とする。
【0017】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記生成部は、
前記複数の入力欄のそれぞれに設定される欄属性に基づいて前記入力フォームを生成し、
前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザの入力の状況を取得できない場合、前記欄属性の初期値に基づいて前記入力フォームを生成し、
前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザの入力の状況を取得できる場合、当該入力の状況に基づいて前記欄属性の初期値を修正し、当該修正した欄属性に基づいて前記入力フォームを生成する
ことを特徴とする。
【0018】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記生成部は、
前記複数の入力欄のそれぞれに設定される欄属性であって、前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザに対応付けられる欄属性に基づいて、当該入力フォームを生成し、
前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザに対応づけられた欄属性を取得できない場合、前記欄属性の初期値に基づいて前記入力フォームを生成し、
前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザに対応づけられた欄属性を取得できる場合、当該欄属性に基づいて前記入力フォームを生成する
ことを特徴とする。
【0019】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記ユーザによる入力が破棄されると当該ユーザの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、前記複数の入力欄のそれぞれに設定される、当該ユーザに対応付けられる欄属性を更新する更新部
をさらに備えることを特徴とする。
【0020】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記欄属性には、当該入力欄が前記入力フォームに配置される位置、当該入力欄の前記入力フォームにおける入力順、当該入力欄へ入力を要する文字数、当該入力欄が自由入力欄と選択肢入力欄のいずれであるか、当該入力欄に対する情報の入力を省略可能とするか否か、当該入力欄を前記入力フォームに含めるか否か、の少なくとも一つが含まれる
ことを特徴とする。
【0021】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記更新部は、当該情報処理システムにおいて過去に入力を終了したユーザのそれぞれの入力の状況に基づいて前記欄属性の初期値を更新し、
前記生成部は、前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザの入力の状況を取得できない場合、前記更新された欄属性の初期値に基づいて前記入力フォームを生成する
ことを特徴とする。
【0022】
また、上記観点に係る情報処理システムにおいて、
前記更新部は、当該情報処理システムにおいて過去に入力を終了したユーザのそれぞれの欄属性の更新状況に基づいて前記欄属性の初期値を更新し、
前記生成部は、前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザの入力の状況を取得できない場合、前記更新された欄属性の初期値に基づいて前記入力フォームを生成する
ことを特徴とする。
【0023】
本発明の第2の観点に係る情報処理システムの処理方法は、
ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出する検出工程と、
前記ユーザによる入力が破棄された後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、ユーザによる情報の入力の状況を監視する監視部により出力された当該ユーザによる前記入力フォームへの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、前記ユーザによる入力が破棄された原因を推定し、当該推定された原因に基づいて、前記入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する生成工程と、
を備えることを特徴とする。
【0024】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出する検出部、
前記ユーザによる入力が破棄された後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、ユーザによる情報の入力の状況を監視する監視部により出力された当該ユーザによる前記入力フォームへの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、前記ユーザによる入力が破棄された原因を推定し、当該推定された原因に基づいて、前記入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する生成部、
として機能させることを特徴とする。
【0025】
本発明の第4の観点に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
コンピュータを、
ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出する検出部、
前記ユーザによる入力が破棄された後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、ユーザによる情報の入力の状況を監視する監視部により出力された当該ユーザによる前記入力フォームへの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、前記ユーザによる入力が破棄された原因を推定し、当該推定された原因に基づいて、前記入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する生成部、
として機能させることを特徴とするプログラムを記録する。
【0026】
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記記録媒体は、非一時的な記録媒体であってよく、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
【0027】
なお、非一時的な記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等である。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波等である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えば、RAM等の揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、ユーザにとって入力を完了し易い入力フォームを提供するのに好適な情報処理システム、情報処理システムの処理方法、プログラム、及び、記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施形態に係るサーバ装置と、端末装置との関係を示す図である。
【図2】情報処理システム及びDBサーバ装置の通信の様子を示すセッション図である。
【図3】本発明の実施形態に係るサーバ装置又は端末装置が実現される典型的な情報処理装置の概要構成を示す図である。
【図4】会員登録フォームの例を説明するための図である。
【図5】実施形態1の情報処理システムの概要構成を説明するための図である。
【図6】実施形態1に係る情報処理システムが行う処理を説明するためのフローチャート図である。
【図7】実施形態2の情報処理システムの概要構成を説明するための図である。
【図8】入力状況テーブルを説明するための図である。
【図9】会員登録フォームの例を説明するための図である。
【図10】実施形態2に係る情報処理システムのサーバ装置が行う処理を説明するためのフローチャート図である。
【図11】実施形態2に係る情報処理システムの端末装置が行う処理を説明するためのフローチャート図である。
【図12】実施形態3の情報処理システムの概要構成を説明するための図である。
【図13】欄属性テーブルを説明するための図である。
【図14】入力状況テーブルを説明するための図である。
【図15】欄属性テーブルを説明するための図である。
【図16】会員登録フォームテーブルを説明するための図である。
【図17】会員登録フォームの例を説明するための図である。
【図18】入力状況テーブルを説明するための図である。
【図19】欄属性テーブルを説明するための図である。
【図20】会員登録フォームの例を説明するための図である。
【図21】実施形態3に係る情報処理システムのサーバ装置が行う処理を説明するためのフローチャート図である。
【図22】入力状況テーブルを説明するための図である。
【図23】実施形態4に係る情報処理システムのサーバ装置が行う処理を説明するためのフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の実施形態に係る情報処理システム100は、図1に示すように、インターネット400を介して接続されるサーバ装置200と複数の端末装置301、302〜30n(以下、これらを総称して「端末装置300」という。)とから構成される。サーバ装置200は、端末装置300からの要求に応じて、所定のWEBページを端末装置300に提供するものである。また、インターネット400には、DBサーバ装置600が接続されている。サーバ装置200は、端末装置300から受信した情報をDBサーバ装置600に送信する。なお、情報処理システム100の構成は、図1の構成に限らない。例えば、サーバ装置200は、端末装置300又はDBサーバ装置600と直接接続するように構成してもよい。
【0031】
情報処理システム100のサーバ装置200及び端末装置300と、DBサーバ装置600との間で行われる通信について、図2を用いて説明する。なお、実施形態1乃至4において、サーバ装置200が端末装置300に提供するWEBページは、サーバ装置200を管理する者が提供するサービスを利用するための、会員登録のフォーム(以下、「会員登録フォーム」という)であるとする。
【0032】
まず、端末装置300は、サーバ装置200が提供する会員登録フォームのURLにアクセスする(10)。
【0033】
サーバ装置200は、端末装置300に、会員登録フォームを送信する(20)。
【0034】
端末装置300は、受信した会員登録フォームへの入力状況をサーバ装置200に送信する(30)。
【0035】
また、端末装置300は、受信した会員登録フォームに入力された入力情報をサーバ装置200に送信する(40)。
【0036】
サーバ装置200は、端末装置300から入力情報を受信すると、DBサーバ装置600に、入力情報を送信する(50)。
【0037】
以下、本発明の実施形態に係る情報処理システム100のサーバ装置200又は端末装置300が実現される典型的な情報処理装置500について説明する。
【0038】
(1.情報処理装置の概要構成)
情報処理装置500は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、NIC(Network Interface Card)504と、画像処理部505と、音声処理部506と、DVD−ROM(Digital Versatile Disc ROM)ドライブ507と、インターフェース508と、外部メモリ509と、コントローラ510と、モニタ511と、スピーカ512と、を備える。
【0039】
CPU 501は、情報処理装置500全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
【0040】
ROM 502には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、所定のプログラムをRAM 503に読み出してCPU 501による当該プログラムの実行が開始される。また、ROM 502には、情報処理装置500全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
【0041】
RAM 503は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
【0042】
NIC 504は、情報処理装置500をインターネット400等のコンピュータ通信網に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 501との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)により構成される。
【0043】
画像処理部505は、DVD−ROM等から読み出されたデータをCPU 501や画像処理部505が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部505が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、モニタ511に出力される。これにより、各種のページ表示が可能となる。
【0044】
音声処理部506は、DVD−ROM等から読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、これに接続されたスピーカ512から出力させる。また、CPU 501の制御の下、情報処理装置500が行う処理の進行の中で発生させるべき音を生成し、これに対応した音声をスピーカ512から出力させる。
【0045】
DVD−ROMドライブ507に装着されるDVD−ROMには、例えば、実施形態に係るサーバ装置100を実現するためのプログラムが記憶される。CPU 501の制御によって、DVD−ROMドライブ507は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 503等に一時的に記憶される。
【0046】
インターフェース508には、外部メモリ509、コントローラ510、モニタ511、及びスピーカ512が、着脱可能に接続される。
【0047】
外部メモリ509には、ユーザの個人情報に関するデータなどが書き換え可能に記憶される。
【0048】
コントローラ510は、情報処理装置500の各種の設定時などに行われる操作入力を受け付ける。情報処理装置500のユーザは、コントローラ510を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ509に記録することができる。
【0049】
モニタ511は、画像処理部505により出力されたデータを情報処理装置500のユーザに提示する。
【0050】
スピーカ512は、音声処理部506により出力された音声データを情報処理装置500のユーザに提示する。
【0051】
この他、情報処理装置500は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 502、RAM 503、外部メモリ509、DVD−ROMドライブ507に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
【0052】
以下、上記情報処理装置500において実現されるサーバ装置200及び端末装置300を含む情報処理システム100について、図1乃至23を参照して説明する。情報処理装置500の電源を投入することにより、実施形態に係るサーバ装置200及び端末装置300として機能させるプログラムが実行され、実施形態に係るサーバ装置200又は端末装置300を含む情報処理システム100が実現される。
【0053】
実施形態1乃至4において、サーバ装置200が提供する会員登録フォームの例を図4に示す。会員登録フォーム701は、ユーザのメールアドレスや氏名等を入力するための入力欄700a〜700pと、登録ボタン702と、から構成される。当該会員登録フォーム701は、ユーザの端末装置300のモニタ511に表示される。サービスの利用を希望するユーザは、入力欄700a〜700pに適当な情報を入力し、登録ボタン702をクリックすることが求められる。登録ボタン702がクリックされると、入力欄に入力された情報がサーバ装置200に送信され、サーバ装置200が当該情報を受信することにより登録が完了する。なお、登録ボタン702は、情報を入力することが必須である入力欄(図4の入力欄700b以外の入力欄)について、情報が入力されていない場合は、クリック操作ができない、あるいは、登録ボタン702をクリックすると必須項目が入力されていない旨のエラーが表示される。
【0054】
(2.実施形態1の情報処理システムの概要構成)
実施形態1の情報処理システム10は、ユーザの入力フォームへの入力状況に基づいて、入力フォームを変更する。
【0055】
本実施形態の情報処理システム10は、図5に示すように、検出部11と、生成部12と、から構成される。本実施形態において、検出部11及び生成部12は、サーバ装置200又は端末装置300のいずれにかにより実現される。あるいは、検出部11が端末装置300により、生成部12がサーバ装置200により実現されてもよい。
【0056】
検出部11は、ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出する。
【0057】
入力の破棄とは、例えば、ユーザが入力フォームへ入力を完了せずに終了することである。
【0058】
生成部12は、ユーザによる入力が破棄された後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、ユーザによる情報の入力の状況を監視する監視部により出力された当該ユーザによる入力フォームへの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、ユーザによる入力が破棄された原因を推定し、当該推定された原因に基づいて、入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する。
【0059】
入力の状況とは、入力フォームにおいて、ユーザがどの程度入力をしたかを示すものである。入力の状況は、入力フォームへの入力が破棄されたときに、サーバ装置200や端末装置300のRAM 503等に記録されるものとする。
【0060】
例えば、ユーザが入力フォームへ入力を完了せずに終了した後、再度入力フォームへの入力を再開したとする。生成部12は、当該ユーザの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、当該ユーザが破棄するに至った原因を推定する。
【0061】
例えば、入力フォームは複数の入力欄を含む。この場合、生成部12は、特定の入力欄の存在、特定の入力欄に設定された制限、あるいは、入力フォームへの入力の負担、が破棄された原因と推定する。
【0062】
具体的には、入力が破棄される直前に入力されていた入力欄の存在、あるいは、情報が入力されなかった入力欄の存在を破棄の原因とする。また、情報が入力されなかった入力欄の制限、あるいは、入力に要した時間が所定の閾時間より長い入力欄の制限を破棄の原因と推定する。取得した入力の状況が、入力が破棄されたか否かのみを示す場合、入力フォームへの入力の負担が破棄された原因と推定する。
【0063】
原因が推定されると、生成部12は、入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する。ここで、入力フォームの入力条件とは、例えば、入力を完了するためにユーザに求められる内容、内容量、記入方法、記入順序である。また、入力条件の緩和とは、ユーザが入力を完了し易いように、入力条件について入力の負担を軽減したり、入力の制約を無くしたりすることである。
【0064】
生成部12は、特定の入力欄の存在を破棄された原因と推定すると、当該原因と推定された入力欄の設定を変更して、新たな入力フォームを生成する。
【0065】
具体的には、生成部12は、原因と推定された入力欄を削除(非表示)、当該入力欄への情報の入力を省略可能に変更、当該入力欄を選択形式に変更、当該入力欄へ入力を要する文字数の制限を緩和、当該入力欄の入力順を上位に変更、又は、当該入力欄が配置される位置を上方に変更、の少なくとも一つを行うことにより、新たな入力フォームを生成する。
【0066】
生成部12は、特定の入力欄に設定された制限を破棄された原因と推定すると、当該原因と推定された制限を緩和して、新たな入力フォームを生成する。入力欄に設定された制限とは、例えば、記入方法、文字数の制限である。
【0067】
具体的には、生成部12は、原因と推定された入力欄の制限を選択形式に変更、又は、当該制限に係る入力欄への入力可能な文字数の制限を緩和、の少なくとも一つを行うことにより、新たな入力フォームを生成する。
【0068】
生成部12は、入力フォームへの入力の負担が破棄された原因と推定すると、入力欄のうち入力が必須の入力欄の設定を変更して、新たな入力フォームを生成する。
【0069】
具体的には、生成部12は、入力が必須の入力欄のうち所定の入力欄を削除、当該所定の入力欄への情報の入力を省略可能に変更、当該所定の入力欄を選択形式に変更、当該所定の入力欄へ入力を要する文字数の制限を緩和、当該所定の入力欄の入力順を所定の基準に従い上位に変更、又は、当該所定の入力欄が配置される位置を所定の基準に従い上方に変更、の少なくとも一つを行うことにより、新たな入力フォームを生成する。
【0070】
所定の入力欄及び所定の基準は、ユーザや管理者が予め設定することができる。
【0071】
なお、入力フォームは入力欄が1つであってもよい。この場合、例えば、生成部12は、当該入力欄に設定された制限が破棄の原因と推定し、当該制限を緩和した新たな入力フォームを生成するようにしてもよい。
【0072】
(3.実施形態1の情報処理システムの動作)
本実施形態の情報処理システム10の動作について説明する。情報処理システム10に電源が投入されると、図6に示す処理が開始される。
【0073】
検出部11は、ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出したか否かを判断する(ステップS11)。検出部11が破棄を検出したと判断すると(ステップS11;Yes)、生成部12は、当該ユーザが再度入力を開始したか否かを判断する(ステップS12)。一方、検出部11は破棄を検出しないと判断した場合(ステップS11;No)、そのまま待機する。
【0074】
生成部12が、入力を破棄したユーザが再度入力を開始したと判断すると(ステップS12;Yes)、当該ユーザの入力の状況を取得する(ステップS13)。生成部12は、取得した入力の状況から破棄の原因を推定する(ステップS14)。そして、生成部12は、推定された原因に基づいて入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する(ステップS15)。一方、生成部12が、入力を破棄したユーザが入力を開始していないと判断すると(ステップS12;No)、ステップS11に戻る。
【0075】
以下、実施形態2乃至4において、実施形態1に係る情報処理システムの具体的な実装について説明する。
【0076】
(4.実施形態2の情報処理システムの概要構成)
実施形態2の情報処理システム100は、ユーザの入力フォームへの入力状況に基づいて、入力フォームを変更する。以下、入力フォームは、サーバ装置200が提供するサービスを利用するための会員登録フォームであるとする。
【0077】
本実施形態の情報処理システム100は、図7に示すように、生成部101と、入力部102と、監視部103と、出力部104と、から構成される。本実施形態において、生成部101及び出力部104は、サーバ装置200により実現され、入力部102及び監視部103は、端末装置300により実現されるものとする。なお、本実施形態の生成部101及び監視部103は、それぞれ、実施形態1の生成部12及び検出部11に相当するものであり、実施形態1の生成部12及び検出部11としての役割を果たす。
【0078】
生成部101は、複数の入力欄を含む入力フォームを生成する。そして、生成部101は、端末装置300に生成された入力フォームを送信する。
【0079】
例えば、端末装置300において、ユーザXがブラウザで、図4の会員登録フォームのURLを指定したとすると、生成部101は、RAM 503に格納された情報に基づいて、入力欄700a〜700pを含む会員登録フォーム(図4)を生成する。以下、入力欄700a〜700pが含まれる会員登録フォーム(図4)は、初期状態の会員登録フォームであるとする。生成部101は、当該会員登録フォームを、端末装置300へ送信する。
【0080】
本実施形態において、CPU 501及び画像処理部505が協働して、生成部101として機能する。なお、以下の実施形態3及び4においても同様である。
【0081】
入力部102は、端末装置300が生成部101により生成された入力フォームを受信すると、当該入力フォームを画面に表示し、ユーザに当該入力フォームに含まれる複数の入力欄のそれぞれに対して情報を入力させる。そして、入力部102は、複数の入力欄のそれぞれに入力された情報(以下、「入力情報」という)をサーバ装置200に送信する。
【0082】
例えば、端末装置300が会員登録フォーム(図4)を受信すると、入力部102は、会員登録フォーム(図4)を端末装置300のモニタ511に表示する。そして、入力部102は、端末装置300のユーザXによる入力欄700a〜700pへの入力を受け付ける。入力欄700a〜700pのうち少なくとも必須であるものについて情報が入力され、登録ボタン702がクリックされると、入力部102は、入力欄700a〜700pの入力情報をサーバ装置200に送信する。
【0083】
本実施形態において、CPU 501及びNIC 504が協働して、入力部102として機能する。なお、以下の実施形態3及び4においても同様である。
【0084】
監視部103は、ユーザによる入力が継続している間、ユーザによる複数の入力欄のそれぞれに対する情報の入力の状況(以下、「入力状況」という)を監視する。そして、監視部103は、監視された入力状況をサーバ装置200に送信する。例えば、入力フォームがHTML形式、XHTML形式で構成されている場合、監視部103の機能は、プログラム(例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたスクリプト)が端末装置300のブラウザ上で動作することにより実現される。
【0085】
ここで、入力状況とは、例えば、会員登録フォームに含まれる入力欄700a〜700pの入力が完了したか否かであるとする。監視部103は、例えば、入力欄700a〜700pの全部について入力されたか否か監視する。そして、監視部103は、ユーザXについての入力状況をサーバ装置200に送信する。例えば、ユーザX(ユーザIDを“X”とする)が、入力欄700a〜700pの全部の入力を完了せずに、会員登録を終了した(破棄した)場合、監視部103は、ユーザID“X”及び入力状況“中断”の情報を送信する。あるいは、ユーザY(ユーザIDを“Y”とする)が、入力欄700a〜700pの全部の入力を完了し、会員登録を終了した場合、監視部103は、ユーザID“Y”及び入力状況“完了”の情報を送信する。
【0086】
本実施形態において、CPU 501及びNIC 504が協働して、監視部103として機能する。なお、以下の実施形態3及び4においても同様である。
【0087】
出力部104は、ユーザによる入力が完了し、サーバ装置200が端末装置300から送信された入力情報を受信すると、複数の入力欄のそれぞれに入力された入力情報を出力する。
【0088】
例えば、端末装置300から入力欄700a〜700pの入力情報を受信すると、出力部104は、入力情報であるメールアドレス等の情報を、ユーザについての情報を管理するDBサーバ装置600に出力する。
【0089】
本実施形態において、CPU 501及びNIC 504が協働して、出力部104として機能する。なお、以下の実施形態3及び4においても同様である。
【0090】
また、生成部101は、ユーザによる入力が中断した後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、監視された入力状況に基づいて、新たな入力フォームを生成する。
【0091】
まず、生成部101は、例えば、端末装置300から受信した入力状況をサーバ装置200のRAM 503に格納する。サーバ装置200のRAM 503には、図8に示すような入力状況テーブル101aが格納されているとする。入力状況テーブル101aには、ユーザID 100a1と、入力状況100a2と、が対応付けて登録されている。例えば、生成部101は、監視部103から、ユーザID“X”及び入力状況“中断”の情報を受け付けると、図8に示すように、ユーザID“X”と入力状況“中断”とを対応付けて、入力状況テーブル101aに登録する。一方、生成部101は、監視部103から、ユーザID“Y”及び入力状況“完了”の情報を受け付けると、図8に示すように、ユーザID“Y”と入力状況“完了”とを対応付けて、入力状況テーブル101aに登録する。なお、一度も会員登録フォームにアクセスしていないユーザは、入力状況テーブル101aには登録されない。
【0092】
そして、生成部101は、例えば、ユーザが以前に会員登録を中断したか否かに基づいて、新たな会員登録フォームを生成する。
【0093】
例えば、以前にサーバ装置200が提供する会員登録フォームにおいて会員登録を中断したユーザXが、再度、当該会員登録フォームのURLを指定して、会員登録フォームへのアクセスを試みたとする。この場合、生成部101は、入力状況テーブル101aを参照して、ユーザXの入力状況を取得する。そして、生成部101は、ユーザXの入力状況は“中断”と判断し、例えば、初期状態の会員登録フォーム(図4)より、入力欄を削減した会員登録フォームを生成する。例えば、生成部101は、入力欄700g、700h、700l〜700pを削除した、新たな会員登録フォーム703(図9)を生成する。なお、削除する入力欄は、サーバ装置200の管理者が適宜設定することができるものとする。
【0094】
このように、前回提示された会員登録フォームにおいて、会員登録を中断したユーザに対し、今回の会員登録フォームを、ユーザに求める記入量を軽減するように変更する。これにより、ユーザが会員登録を完了し易くすることができる。
【0095】
一方、例えば、以前に会員登録を完了したユーザYが再度、サーバ装置200の会員登録フォームにアクセスしたとする。この場合、生成部101は、ユーザYの入力状況は“完了”と判断し、初期状態の会員登録フォーム(図4)を端末装置300に送信する。
【0096】
また、例えば、図8の入力状況テーブル101aに登録されていないユーザZが会員登録フォームにアクセスしたとする。この場合、生成部101は、ユーザZの入力状況の情報は登録されていないので、初回のアクセスと判断し、初期状態の会員登録フォーム(図4)をユーザZの端末装置300に送信する。
【0097】
(5.実施形態2の情報処理システムの動作)
次に、本実施形態の情報処理システム100の動作について説明する。情報処理システム100のサーバ装置200及び端末装置300に電源が投入されると、図2に示す通信が開始される。当該通信において、サーバ装置200は図10のフローチャートに示す処理を行い、端末装置300は図11のフローチャートに示す処理を行う。以下、各処理について説明する。
【0098】
まず、サーバ装置200が行う処理について説明する。サーバ装置200に電源が投入されると、サーバ装置200のCPU 501は、図10のフローチャートに示す処理を開始する。
【0099】
生成部101は、会員登録フォームへアクセスしたユーザが前回の登録を中断しているか否かを判断する(ステップS101)。
【0100】
生成部101は、前回の登録が中断されたと判断すると(ステップS101;Yes)、当該ユーザの入力状況に基づいて、新たな会員登録フォームを生成し、当該新たな会員登録フォームを端末装置300に送信する(ステップS102)。
【0101】
一方、生成部101は、前回の登録が中断されていないと判断すると(ステップS101;No)、初期状態の会員登録フォームを端末装置300へ送信する(ステップS106)。
【0102】
例えば、ユーザXが会員登録フォームのURLを指定して会員登録フォームにアクセスを試みた場合、生成部101は、図8の入力状況テーブル101aを参照し、ユーザXによる前回の会員登録が中断していると判断する。そして、生成部101は、入力欄700g、700h、700l〜700pを削除した会員登録フォーム703(図9)を生成し、ユーザXが操作する端末装置300に当該会員登録フォームを送信する。
【0103】
一方、例えば、ユーザYが会員登録フォームのURLを指定し会員登録フォームにアクセスを試みた場合、生成部101は、図8の入力状況テーブル101aを参照し、ユーザYによる前回の会員登録が完了していると判断する。そして、生成部101は、初期状態の会員登録フォーム(図4)をユーザYが操作する端末装置300に送信する。また、あるいは、ユーザZが会員登録フォームへアクセスした場合、生成部101は、図8の入力状況テーブル101aを参照し、当該アクセスが初回であると判断して、初期状態の会員登録フォームをユーザZが操作する端末装置300に送信する。
【0104】
次に、生成部101は、端末装置300から入力状況を受信したか否かを判断する(ステップS103)。入力状況を受信したと判断すると(ステップS103;Yes)、生成部101は、当該入力状況が“中断”を示すものかどうか判断する(ステップS104)。一方、入力状況を受信していないと判断すると(ステップS103;No)、生成部101は、そのまま待機する。
【0105】
例えば、端末装置300より、初めて会員登録フォームにアクセスしたユーザZの入力状況が送信され、サーバ装置200が当該入力状況を受信すると、生成部101は、入力状況を受信したと判断し、当該入力状況が“中断”であるか否かを判断する。一方、端末装置300より入力状況が送信されない場合、生成部101は、端末装置300から入力状況が送信されサーバ装置200が当該入力状況を受信するまで待機する。
【0106】
ステップS104において、生成部101が、入力状況は“中断”であると判断すると(ステップS104;Yes)、生成部101は、当該入力状況をRAM 503等に保存する(ステップS105)。一方、生成部101が、入力状況は“中断”でないと判断すると(ステップS104;No)、出力部104は、端末装置300から入力情報を受信する(ステップS107)。
【0107】
ステップS107において、出力部104が入力情報を受信すると、出力部104は、当該入力情報を出力する(ステップS108)。そして、ステップS105に進む。
【0108】
例えば、ユーザZが会員登録を中断すると、ユーザID“Z”及び入力状況“中断”の情報が送信される。この場合、生成部101は、図8の入力状況テーブル101aに、新たにユーザID“Z”と入力状況“中断”とを対応付けて登録する。
【0109】
一方、ユーザZが会員登録を完了すると、出力部104は、ユーザID“Z”及び入力状況“完了”の情報と共に送信される入力情報を受信する。出力部104は、受信した入力情報を、DBサーバ装置600に出力する。そして、生成部101は、図8の入力状況テーブル101aに、新たにユーザID“Z”と入力状況“完了”とを対応付けて登録する。
【0110】
次に、端末装置300が行う処理について説明する。端末装置300に電源が投入されると、端末装置300のCPU 501は、図11のフローチャートに示す処理を開始する。
【0111】
端末装置300はユーザより指定されたURLにアクセスをする(ステップS201)。
【0112】
例えば、ユーザXが、ブラウザで、サーバ装置200が提供する会員登録フォームのURLを指定したとすると、端末装置300は、当該URLにアクセスする。
【0113】
次に、入力部102は、サーバ装置200から当該URLに指定される会員登録フォームを受信したか否かを判断する(ステップS202)。入力部102が会員登録フォームを受信したと判断すると(ステップS202;Yes)、当該会員フォームを端末装置300のモニタ511に表示する(ステップS203)。一方、入力部102が会員登録フォームを受信していないと判断した場合(ステップS202;No)、そのまま待機する。
【0114】
例えば、端末装置300がサーバ装置200から会員登録フォームを受信すると、入力部102は、当該会員登録フォーム(例えば、図4)をモニタ511に表示する。一方、端末装置300がサーバ装置200から会員登録フォームを受信していない場合、入力部102は、端末装置300が会員登録フォームを受信するまで待機する。
【0115】
次に、入力部102は、当該会員登録フォームに含まれる複数の入力欄に対する情報の入力を受け付ける(ステップS204)。そして、監視部103は、ユーザによる入力欄への入力が継続している間、入力欄への入力状況を監視する(ステップS205)。監視部103は、サーバ装置200に対して、所定の時間間隔で、又は入力欄へ入力がされる度に、当該入力状況を送信する。
【0116】
例えば、入力部102は、入力欄700a〜700pへの情報の入力を受け付ける。そして、監視部103は、入力欄700a〜700pへの入力が行われているか否かを監視する。
【0117】
監視部103は、会員登録フォームへの入力が終了したか否かを判断する(ステップS206)。監視部103が、入力が終了したと判断すると(ステップS206;Yes)、さらに、会員登録フォームへの入力が完了して終了したのか、中断して終了したのかを判断する(ステップS207)。一方、監視部103が、入力が終了していないと判断すると(ステップS206;No)、ステップS204に戻る。
【0118】
例えば、監視部103は、会員登録フォームの登録ボタン702がクリックされる、あるいは、ブラウザが閉じられる等により入力が終了したかを判断する。監視部103は、入力が終了したと判断すると、入力が完了して終了したのか、又は、中断により終了したのかを判断する。一方、入力が終了していない場合は、入力部102は、引き続き、ユーザより入力を受け付ける。
【0119】
監視部103が会員登録フォームへの入力が完了して終了したと判断すると(ステップS207;No)、監視部103は、入力状況をサーバ装置200に送信し、入力部102は、入力情報をサーバ装置200に送信する(ステップS209)。一方、監視部103は、入力が完了して終了していないと判断すると(ステップS207;Yes)、監視部103は入力状況をサーバ装置200に送信する(ステップS208)。
【0120】
例えば、ユーザYにより入力欄700a〜700pの全部について情報が入力され、登録ボタン702がクリックされたとすると、監視部103は入力が完了したと判断する。この場合、監視部103は、ユーザID“Y”及び入力状況“完了”の情報をサーバ装置200に送信する。また、入力部102は、入力欄700a〜700pの入力情報をサーバ装置200に送信する。一方、会員登録を行っているユーザXにより、登録ボタン702がクリックされずにブラウザが閉じられた場合、監視部103は、入力が完了していないと判断する。この場合、監視部103は、ユーザID“X”及び入力状況“中断”の情報をサーバ装置200に送信する。
【0121】
本実施形態によれば、ユーザが入力フォームへの入力を中断し、再度入力が開始された場合、入力フォームの記載量を少なくすることによりユーザの入力の負担を減らすことができる。これにより、ユーザにとって、入力フォームの記載量が負担で、入力を中断してしまった場合、次の入力では中断せずに入力フォームへの入力を完了させ易くすることができる。
【0122】
なお、本実施形態において、監視部103が監視する入力状況は、入力フォームへの入力の完了・中断に限らず、例えば、各入力欄への入力の有無、入力に要した時間、あるいは、入力の開始時刻又は終了時刻であってもよい。
【0123】
また、生成部101は、入力欄への入力の有無、入力に要した時間、あるいは、入力の開始時刻又は終了時刻に基づいて、新たな入力フォームを生成するようにしてもよい。例えば、前回入力されなかった入力欄や、入力に長い時間を要した入力欄について、入力欄を削除するようにしてもよい。
【0124】
なお、本実施形態において、生成部101が生成する新たな入力フォーム(会員登録フォーム)は、入力欄を削除したものに限らず、ユーザが入力を完了し易くなるのであれば、新たな入力フォームをどのような形式で生成してもよい。例えば、前回入力されなかった入力欄や、入力に長い時間を要した入力欄について、入力フォームにおける配置位置を上方に配置し、あるいは、入力順を上位に設定して当該入力欄の入力がされるまで他の入力ができないようにすることにより、ユーザが疲れていないうちに入力を促すようにしてもよい。また、当該入力欄の入力を必須とするものから任意(省略可能)に変更し、ユーザが当該入力欄の入力に抵抗を感じていた場合に入力を強制しないようにしてもよい。また、入力形式を自由入力形式から選択肢入力形式に変更し、入力を簡易に行うようにさせてもよい。あるいは、入力文字数の制限を無くすことにより、ユーザがユーザID等の文字数の制限により登録を断念するのを防ぐようにしてもよい。
【0125】
また、生成部101は、入力欄の開始時刻又は終了時刻からユーザが直前に入力していた入力欄を推定し、当該入力欄を、上記のように、削除、配置変更、省略可能等するようにしてもよい。これにより、ユーザが登録を断念するに原因となった入力欄を推定し、当該入力欄についてユーザが入力し易いまたは入力しなくてもよくすることにより、ユーザにとって入力が完了し易い入力フォームを提供することができる。
【0126】
(6.実施形態3の情報処理システムの概要構成)
実施形態3の情報処理システム100は、ユーザの入力欄への入力状況に基づいて、入力フォームを変更する。
【0127】
本実施形態に係る情報処理システム100は、図12に示すように、生成部101と、入力部102と、監視部103と、出力部104と、更新部105と、から構成される。本実施形態において、生成部101、出力部104、及び更新部105は、サーバ装置200により実現され、入力部102及び監視部103は、端末装置300により実現されるものとする。
【0128】
本実施形態の入力部102及び出力部104は、実施形態2と同様の機能を有する。以下、異なる機能を有する生成部101、監視部103、及び更新部105について説明する。
【0129】
生成部101は、複数の入力欄のそれぞれに設定される欄属性に基づいて、入力フォーム(会員登録フォーム)を生成する。
【0130】
本実施形態において、欄属性とは、入力欄の入力フォームにおける「配置位置」、当該入力欄に入力可能な「文字数」、当該入力欄が自由入力欄と選択肢入力欄のいずれであるかを示す「入力形式」、当該入力欄に対する情報の入力を省略可能とするか否かを示す「省略可否」、及び、当該入力欄を会員登録フォームに含めるか否かを示す「入力項目」、とする。例えば、欄属性は、CSS形式やXSL形式等でRAM 503等に格納することができる。
【0131】
本実施形態において、会員登録フォームの欄属性は、図13に示す欄属性テーブル101bの形式でRAM 503に格納されるものとする。図13の欄属性テーブル101bは、図4の会員登録フォームの欄属性を示すものである。
【0132】
欄属性テーブル101bには、欄内容100b1と、配置位置100b2と、文字数100b3と、入力形式100b4と、省略可否100b5と、入力項目100b6と、が対応付けて登録される。
【0133】
欄内容100b1は、会員登録フォームに設ける入力欄の内容の候補を示すものである。
【0134】
配置位置100b2は、会員登録フォームにおける表示順位を示すものである。例えば、欄内容“メールアドレス”の配置位置100b2は“1”番目であるので、“メールアドレス”の入力欄700aは会員登録フォームの先頭に配置される。
【0135】
文字数100b3は、入力欄に設ける文字数の制限の内容を示すものである。入力欄に特定の文字数の入力を求める場合はその文字数の数字、文字数に制限を設けない場合は“無”と表示することとする。例えば、欄内容“ユーザID”の文字数“6−8”は、入力可能な文字数は6文字以上8文字以内であることを示す。また、例えば、欄内容“誕生日”の“4;2;2”は、入力欄700gの1つ目の入力欄(西暦を入力する欄)に4文字、2つ目の入力欄(月を入力する欄)に2文字、3つ目の入力欄(日を入力する欄)に2文字の入力を求めることを示す。
【0136】
入力形式100b4は、情報を自由に入力することが可能な入力欄か、選択肢から情報を選択する入力欄か、を示すものである。例えば、欄内容“メールアドレス”の入力形式“自由”は、ユーザがキーボード等により適宜文字を入力する形式を示す。一方、欄内容“性別”の入力形式“選択”は、予め設定された選択肢(“男性”、“女性”)の中から選択する形式を示す。
【0137】
省略可否100b5は、入力欄の入力を“必須”とするか“任意”とするかを示すものである。例えば、省略可否100b5が“必須”とされた入力欄には適当な情報が入力されない限り、ユーザは登録を完了することができない。一方、省略可否100b5が“任意”とされた入力欄は情報が入力されなくても、ユーザは登録を完了することができる。例えば、欄内容“携帯メールアドレス”は、入力欄700bに情報が入力されなくてもユーザは会員登録を完了することができる。
【0138】
入力項目100b6は、会員登録フォームに欄内容100b1の項目を含めるか否かを示すものである。例えば、入力項目100b6“○”は、会員登録フォームに含めることを示し、入力項目100b6“×”は、会員登録フォームに含めないことを示すものとする。例えば、欄内容“入会動機”は、会員登録フォームに含めるが、欄内容“紹介者”は会員登録フォームに含めないことを示す。
【0139】
生成部101は、上記のように入力欄の属性が指定された欄属性テーブル101b(図13)に基づいて図4の会員登録フォームを生成する。
【0140】
監視部103は、ユーザによる入力が継続している間、ユーザによる複数の入力欄のそれぞれに対する情報の入力状況を監視する。例えば、入力状況は、入力欄のそれぞれに入力がなされたか否か(以下、「入力の有無」という)であるとする。監視部103は、各入力欄について入力の有無をサーバ装置200に送信する。
【0141】
例えば、ユーザXが会員登録フォーム(図4)の入力欄700a(メールアドレス)から入力欄700k(電話番号)まで入力し、入力欄700l(クレジットカード会社)以降は入力せずに会員登録を中断したとする。この場合、監視部103は、入力欄700aから入力欄700kまでは入力があり、入力欄700lから入力欄700pまでは入力が無い旨をサーバ装置200に送信する。
【0142】
サーバ装置200が各入力欄についての入力の有無の情報を受信すると、生成部101は、当該情報をサーバ装置200のRAM 503に格納する。例えば、生成部101は、図14に示すような入力状況テーブル102aに受信した情報を登録する。図14の入力状況テーブル102aには、ユーザID 100a1と、欄内容100a3と、入力状況の入力の有無100a4とが対応付けて登録されている。生成部101は、ユーザID“X”について、入力欄700a〜700k及び入力の有無“有”、入力欄700l〜700p及び入力の有無“無”、を対応付けて登録する。
【0143】
更新部105は、ユーザによる入力が中断すると、監視された入力状況に基づいて、複数の入力欄のそれぞれに設定される欄属性を更新する。
【0144】
例えば、更新部105は、ある入力欄について入力状況の入力の有無100a4が“無”であった場合、欄属性テーブルの省略可否100b5を“必須”から“任意”に変更する。例えば、監視部103によりユーザXによる入力が中断された旨の入力状況を受信したとする。この場合、更新部105は、図14の入力状況テーブル102aを参照して、図13の欄属性テーブル101bの欄内容“クレジットカード”以降の省略可否100b5を“任意”に変更し、図15の欄属性テーブル102bに更新する。
【0145】
また、例えば、RAM 503には、図16に示すような会員登録フォームテーブル101cが格納される。会員登録フォームテーブル101cには、ユーザID 100c1と、欄属性テーブル100c2と、が対応付けて登録される。更新部105は、欄属性テーブルを更新すると、図16に示すように、入力を中断したユーザXのユーザID“X”と当該ユーザの入力状況に基づいて更新した欄属性テーブル“102b”(図15)とを対応付けて、登録する。
【0146】
本実施形態において、CPU 501が更新部105として機能する。なお、以下の実施形態4においても同様である。
【0147】
ユーザXによる入力が中断され、更新部105が欄属性テーブルを更新した後、再度、ユーザXがサーバ装置200の会員登録フォームにアクセスしたとする。この場合、生成部101は、図16の会員登録フォームテーブル101cを参照して、ユーザX用に更新した欄属性テーブル102bを取得する。そして、生成部101は、欄属性テーブル102bに基づいて、図17の会員登録フォーム704を生成する。図17の会員登録フォーム704は、ユーザが前回入力をしなかった入力欄700l〜700pが“任意”となっているので、当該会員登録フォームにおいて、ユーザXは入力欄700l〜700pに情報を入力しなくても、会員登録をすることができる。
【0148】
このように、会員登録フォームを変更すれば、例えば、ユーザが前回入力しなかった入力欄の入力に抵抗を感じて会員登録を断念してしまった場合に、今回の会員登録では入力を中断してしまうことを防ぐことができる。
【0149】
なお、更新部105は、ある入力欄について入力の有無100a4が“無”であった場合、省略可否100b5を“必須”から“任意”に変更することに限らない。更新部105は、ユーザが入力を完了し易くなるのであれば、欄属性をどのように変更してもよい。例えば、入力形式100b4を“自由”から“選択”に変更し、ユーザに入力情報を選択肢から選択させて、入力を簡易に行うことができるようにしてもよい。あるいは、入力項目を“○”から“×”に変更し、当該入力欄を会員登録フォームに含めないことにより、ユーザに求める入力量の負担を軽減するようにしてもよい。また、あるいは、入力がされなかった(入力の有無100a4が“無”)入力欄を会員登録フォームの先頭に配置し、ユーザにとって入力の負担が大きい情報の入力を、ユーザが疲れていないうちに入力を促すようにしてもよい。また、あるいは、文字数100b3の制限を無くすように変更し、例えば、ユーザが希望するユーザIDの文字数が制限を超えていることによりユーザが登録を断念するのを防ぐようにしてもよい。あるいは、文字数100b3に入力が求められる文字数の下限をさらに下げるようにしてもよい。少ない記入内容でも入力が完了できることにより、ユーザに対する入力の負担を軽減し、ユーザが登録を断念するのを防ぐようにしても良い。
【0150】
なお、欄属性は図13に示すものに限らない。例えば、欄属性には、入力欄の入力順を指定するものを含めてもよい。入力順を指定すると、ユーザは指定された入力順に沿って入力することが求められる。例えば、前回入力されなかった入力欄の入力順を1番目に設定し、当該入力欄の入力を行わなければ次の入力に進めないようにすることができる。これにより、ユーザが疲れていないうちに当該入力欄の入力を行わせることができる。
【0151】
また、欄属性の組み合わせは、図13に示すものに限らない。例えば、いずれかの欄属性がなくてもよいし、あるいは新たな欄属性を付加させてもよい。
【0152】
また、監視部103が監視する入力状況は、入力欄への「入力の有無」のみに限らない。監視部103は、例えば、各入力欄の入力に要した時間(以下、「所要時間」という)を監視し、当該所要時間と入力の有無とを併せてサーバ装置200に送信するようにしてもよい。例えば、図18の入力状況テーブル103aには、ユーザID 100a1と、欄内容100a3と、入力の有無100a4と、所要時間100a5と、が対応付けて登録されている。所要時間100a5は、入力欄に何らかの文字や記号が入力され始めた時刻と、他の入力欄に入力が開始された時刻との差分であるとする。図18の入力状況テーブル103aの欄内容“入会動機”のように、入力がされなかった場合は、欄内容“入会動機”の直前に入力していた入力欄の入力を終了した時刻と、ブラウザが閉じられる等により登録が中断した時刻との差分により求めることとする。
【0153】
図18の入力状況テーブル103aによると、ユーザは、記入内容が思いつかない等の理由により、入会動機の記入に他の入力欄への入力よりも時間を要していることが分かる。このような場合、更新部105は、例えば、欄内容“入会動機”の入力形式を“自由”から“選択”に変更し、欄属性テーブル101b(図13)を欄属性テーブル103b(図19)に更新する。そして、生成部101は、欄属性テーブル103b(図19)に基づいて、欄内容“入会動機”を選択肢より選択できる会員登録フォーム705(図20)を生成する。この会員登録フォームがユーザに提供されれば、記入すべき内容を選択肢で提示することにより、ユーザの入力をサポートすることができる。この他、上記のように入力欄の配置変更や、入力欄の削除、又は、省略可能に変更等し、ユーザが入力を完了し易くなるよう、欄属性を変更してもよい。
【0154】
また、監視部103は、さらに、入力欄への入力の開始時刻又は終了時刻を監視するようにしてもよい。そして、監視部103は、開始時刻又は終了時刻を入力状況としてサーバ装置200に送信するようにしてもよい。ここで、開始時刻は、入力欄に何らかの文字や記号が入力され始めた時刻であり、終了時刻は、文字数100b3で指定された文字数が入力された時刻、他の入力欄に入力が開始された時刻、あるいは、登録が中断したと判断された時刻であるとする。例えば、更新部105は、当該開始時刻又は終了時刻により、ユーザが入力を行う状況を推定する。例えば、開始時刻又は終了時刻が深夜であった場合、ユーザは、入力を再開するとしたら次も深夜であると推定する。この場合、更新部105は、会員登録フォームの入力量を軽減するように欄属性を更新するようにしてもよい。また、更新部105は、入力欄の開始時刻又は終了時刻からユーザが直前に入力していた入力欄を推定し、当該入力欄の入力が中断された原因と推定し、当該入力欄の属性を、削除、配置変更、省略可能等する更新してもよい。
【0155】
なお、ユーザがサーバ装置200の会員登録フォームにアクセスした場合、生成部101は、図16の会員登録フォームテーブル101cを参照して、ユーザに対応付けられた欄属性テーブルを得るとしたが、これに限らない。例えば、生成部101は、まず、図14の入力状況テーブル102aを参照して、会員登録フォームにアクセスしたユーザの入力状況のログが有るか否かを判断する。そして、生成部101は、入力状況のログが無い場合、欄属性の初期値(例えば、欄属性テーブル101b)に基づき、入力フォーム(図4)を生成する。一方、生成部101は、入力状況のログが有る場合、欄属性の初期値を入力状況に基づいて修正し(例えば、欄属性テーブル102b)、当該修正した欄属性に基づいて入力フォーム(図17)を生成する。
【0156】
(7.実施形態3の情報処理システムの動作)
本実施形態の情報処理システム100の動作について説明する。情報処理システム100のサーバ装置200及び端末装置300に電源が投入されると、図2に示す通信が開始される。当該通信において、サーバ装置200は図21のフローチャートに示す処理を行い、端末装置300は図11のフローチャートに示す処理を行う。なお、端末装置300の処理は、扱う入力状況の内容が実施形態2と異なるが、動作は同様であるので、省略する。以下、実施形態2と異なる処理を行うサーバ装置200の処理について説明する。
【0157】
サーバ装置200に電源が投入されると、サーバ装置200のCPU 501は、図21のフローチャートに示す処理を開始する。なお、図21のステップS301、S303、S304、S307〜S309は、図10のステップS101、S103、S104、S106〜S108と同様の処理を行う。したがって、これらの説明は省略する。
【0158】
ステップS301において、生成部101は、前回の登録が中断されたと判断すると(ステップS301;Yes)、当該ユーザの入力状況に基づいて更新された欄属性に基づいて、新たな会員登録フォームを生成し、当該新たな会員登録フォームを端末装置300に送信する(ステップS302)。
【0159】
例えば、ユーザXが会員登録フォームのURLを指定し会員登録フォームにアクセスを試みた場合、生成部101は、図14の入力状況テーブル102aを参照し、入力の有無100a4に“無”と記載された欄内容100a3があるので、ユーザXによる前回の会員登録が中断していると判断する。次に、生成部101は、図16の会員登録フォームテーブル101cを参照して、ユーザXの前回の入力状況に基づいて更新した欄属性テーブル“102b”(図15)を取得する。そして、生成部101は、欄属性テーブル102b(図15)に基づいて、会員登録フォーム704(図17)を生成し、当該会員登録フォームをユーザXが操作する端末装置300に送信する。
【0160】
ステップS303において、端末装置300から入力状況を受信し(ステップS303;Yes)、当該入力状況が登録の“中断”を示すものであった場合(ステップS304;Yes)、更新部105は、端末装置300から受信した入力状況に基づいて、入力を中断したユーザの会員登録フォームの欄属性を更新する(ステップS305)。そして、生成部101は、入力状況をRAM 503等に保存する(ステップS306)。
【0161】
例えば、ユーザXについて入力状況“中断”の情報を受信した場合、更新部105は、図14の入力状況テーブル102aを参照して、図13の欄属性テーブル101bの欄内容“クレジットカード”以降の省略可否100b5を“任意”に変更し、図15の欄属性テーブル102bに更新する。そして、更新部105は、図16の会員登録フォームテーブル101cに、入力を中断したユーザXのユーザID“X”と欄属性テーブル“102b”(図15)とを対応付けて登録する。また、生成部101は、端末装置300から受信した入力状況に基づいて、各入力欄についての入力の有無を、図14の入力状況テーブル102aに登録する。このように、入力状況テーブル102a及び会員登録フォームテーブル101cに登録されたユーザXが再度会員登録フォームにアクセスすると、ステップS302に示す処理がなされ、欄属性が更新された会員登録フォームがユーザXの端末装置300に送信される。
【0162】
本実施形態によれば、ユーザが入力フォームへの入力を中断し、再度入力が開始された場合、前回の入力状況からユーザが中断した原因を推定することにより、ユーザにとって入力を完了し易い入力フォームを提供することができる。
【0163】
(8.実施形態4の情報処理システムの概要構成)
実施形態4の情報処理システム100は、入力フォームにおける他のユーザの入力傾向に基づいて、入力フォームを変更する。
【0164】
本実施形態に係る情報処理システム100は、図12に示すように、生成部101と、入力部102と、監視部103と、出力部104と、更新部105と、から構成される。本実施形態において、生成部101、出力部104、及び更新部105は、サーバ装置200により実現され、入力部102及び監視部103は、端末装置300により実現されるものとする。
【0165】
本実施形態の生成部101、入力部102、監視部103、及び出力部104は、実施形態3と同様の機能を有する。以下、異なる機能を有する更新部105について説明する。
【0166】
更新部105は、過去に入力を終了したユーザのそれぞれの入力の状況に基づいて更新された前記欄属性に基づいて、新たに入力を開始しようとするユーザに対する欄属性の初期値を定める。
【0167】
例えば、更新部105は、サーバ装置200が提供する会員登録フォームに初めてアクセスするユーザを対象に、入力状況テーブルに登録された各ユーザの欄属性の更新の状況に基づいて、欄属性テーブル(以下、「初回用欄属性テーブル」という)を作成する。
【0168】
例えば、図22の入力状況テーブル104aに示すように、複数のユーザについて各入力欄の入力の有無が登録されているとする。また、入力状況テーブル104aに登録されているユーザX、ユーザY、ユーザZ等については、入力の有無100a4に基づいて、例えば、図13の欄属性テーブル101bから、欄内容“誕生日”について省略可否“任意”又は入力項目“×”と更新されているとする。そして、入力状況テーブル104aには、このように、欄内容“誕生日”について省略可否“任意”又は入力項目“×”と更新されているユーザが所定の人数、登録されているとする。この場合、初回用欄属性テーブルの欄内容“誕生日”を省略可否“任意”と設定する。
【0169】
例えば、ユーザWが、サーバ装置200が提供する会員登録フォームに初めてアクセスした場合、生成部101は、当該初回用欄属性テーブルに基づいて、会員登録フォームを生成する。そして、生成部101は、当該会員登録フォームを、ユーザWの端末装置300に送信する。
【0170】
このように、既に会員登録フォームにアクセスしたユーザについての欄属性の変更状況を参照することにより、入力が完了し易いように会員登録フォームを変更することができる。これにより、初めてアクセスしたユーザについても、会員登録を中断させ難くすることができる。
【0171】
なお、上記の例で、所定の人数登録されている場合は、欄属性の更新状況を初回用欄属性テーブルに反映させるように設定することとしたが、これに限らない。初回用欄属性テーブルに、欄属性の変更を反映させるか否かの判断基準は、サーバ装置200の管理者が適宜設定することができるようにしてもよい。
【0172】
(9.実施形態4の情報処理システムの動作)
本実施形態の情報処理システム100の動作について説明する。情報処理システム100のサーバ装置200及び端末装置300に電源が投入されると、図2に示す通信が開始される。当該通信において、サーバ装置200は図23のフローチャートに示す処理を行い、端末装置300は図11のフローチャートに示す処理を行う。以下、実施形態3と異なる処理を行うサーバ装置200の処理について説明する。
【0173】
サーバ装置200に電源が投入されると、サーバ装置200のCPU 501は、図23のフローチャートに示す処理を開始する。なお、図23のステップS401〜S404、S406、S408、S409は、図21のステップS301〜S304、S306、S308、S309と同様の処理を行う。したがって、これらの説明は省略する。
【0174】
ステップS401において、生成部101は、前回の登録が中断されていないと判断すると(ステップS401;No)、生成部101は、初回用欄属性テーブルに基づいて、会員登録フォームを生成し、当該会員登録フォームを端末装置30に送信する(ステップS407)。
【0175】
例えば、欄内容“誕生日”が省略可否“任意”と設定された初回用欄属性テーブルがRAM 503に格納されているとすると、生成部101は当該初回用欄属性テーブルに基づいて、欄内容“誕生日”が省略可否“任意”の会員登録フォームを生成する。そして、生成部101は、会員登録フォームへのアクセスを試みている端末装置300に当該会員登録フォームを送信する。
【0176】
一方、ステップS404において、生成部101が、入力状況は“中断”であると判断すると(ステップS404;Yes)、更新部105は、端末装置300から受信した入力状況に基づいて、入力を中断したユーザの会員登録フォームの欄属性を更新し、所定の条件を満たした場合、新たなユーザ用の会員登録フォームの欄属性を更新する(ステップS405)。
【0177】
例えば、ユーザXが、入力欄700gに入力をせずに会員登録を中断した場合、更新部105は、ユーザXについて、欄内容“誕生日”以降の入力欄を省略可否“任意”として、欄属性テーブルを更新する。そして、当該更新により、欄内容“誕生日”について欄属性の省略可否を“任意”と更新したユーザが所定の人数に達した場合、更新部105は、初回用欄属性テーブルの欄内容“誕生日”を省略可否“任意”と設定する。
【0178】
本実施形態によれば、これまで入力フォームに入力を行った他のユーザの入力の傾向に基づいて、入力フォームを変更することができる。これにより、入力フォームに初めて入力を行うユーザにとって、当該入力を完了し易くすることができる。
【0179】
以上の実施形態において、監視部103は端末装置300により実現されるものとしたが、これに限らない。例えば、監視部103はサーバ装置200により実現されることとしてもよい。
【0180】
また、上記実施形態において、監視部103は、入力が終了した場合に、入力状況をサーバ装置200に送信するとしたが、入力状況を送信するタイミングはこれに限らない。例えば、監視部103は、入力欄に情報が入力される度に、あるいは、所定の時間間隔でサーバ装置200に各入力欄の入力状況を送信するようにしてもよい。また、入力部102は、入力が終了した場合に、入力情報をサーバ装置200に送信するとしたが、入力情報を送信するタイミングはこれに限らない。例えば、入力部102は、入力欄に情報が入力される度に、あるいは、所定の時間間隔でサーバ装置200に当該入力欄の入力情報を送信するようにしてもよい。
【0181】
また、上記実施形態において、監視部103は、ブラウザが閉じられる等により入力が中断したと判断することに限らず、例えば、一定時間内に入力状況を受信しない場合に入力が中断したと判断するようにしてもよい。これにより、何らかの理由により端末装置300との通信が遮断され、入力状況を受信できない場合も、入力の中断を判断することができる。
【0182】
なお、上記の実施形態は、説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。また、本願発明は、上記実施形態で示したような、特定の技術仕様への適用に限られるものではない。したがって、当業者であれば本願の各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0183】
本発明は、2011年5月31日に出願された日本国特許出願2011−122953号に基づく。本明細書中に日本国特許出願2011−122953号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
【産業上の利用可能性】
【0184】
本発明によれば、ユーザにとって入力を完了し易い入力フォームを提供するのに好適な情報処理システム、情報処理システムの処理方法、プログラム、及び、記録媒体を提供することができる。
【符号の説明】
【0185】
10、100 情報処理システム
11 検出部
12、101 生成部
102 入力部
103 監視部
104 出力部
105 更新部
200 サーバ装置
301、302〜30n、300 端末装置
400 インターネット
500 情報処理装置
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 NIC
505 画像処理部
506 音声処理部
507 DVD−ROMドライブ
508 インターフェース
509 外部メモリ
510 コントローラ
511 モニタ
512 スピーカ
600 DBサーバ装置
700a、700b、700c、700d、700e、700f、700g、700h、700i、700j、700k、700l、700m、700n、700o、700p 入力欄
701、703、704、705 会員登録フォーム
702 登録ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出する検出部と、
前記ユーザによる入力が破棄された後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、ユーザによる情報の入力の状況を監視する監視部により出力された当該ユーザによる前記入力フォームへの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、前記ユーザによる入力が破棄された原因を推定し、当該推定された原因に基づいて、前記入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する生成部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記入力フォームは複数の入力欄を含み、
前記生成部は、前記入力欄のうち特定の入力欄の存在を前記破棄された原因と推定すると、当該原因と推定された入力欄の設定を変更して、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理システムであって、
前記入力フォームは複数の入力欄を含み、
前記生成部は、前記入力欄のうち特定の入力欄に設定された制限を前記破棄された原因と推定すると、当該原因と推定された制限を緩和して、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システムであって、
前記入力フォームは複数の入力欄を含み、
前記生成部は、前記入力フォームへの入力の負担が前記破棄された原因と推定すると、前記入力欄のうち入力が必須の入力欄の設定を変更して、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記生成部は、前記新たな入力フォームにおいて、前記原因と推定された入力欄を削除、当該入力欄への情報の入力を省略可能に変更、当該入力欄を選択形式に変更、当該入力欄へ入力を要する文字数の制限を緩和、当該入力欄の入力順を上位に変更、又は、当該入力欄が配置される位置を上方に変更、の少なくとも一つを行うことにより、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
請求項3に記載の情報処理システムであって、
前記生成部は、前記新たな入力フォームにおいて、前記原因と推定された入力欄の制限を選択形式に変更、又は、当該制限に係る入力欄への入力可能な文字数の制限を緩和、の少なくとも一つを行うことにより、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
請求項4に記載の情報処理システムであって、
前記生成部は、前記新たな入力フォームにおいて、前記入力が必須の入力欄のうち所定の入力欄を削除、当該所定の入力欄への情報の入力を省略可能に変更、当該所定の入力欄を選択形式に変更、当該所定の入力欄へ入力を要する文字数の制限を緩和、当該所定の入力欄の入力順を所定の基準に従い上位に変更、又は、当該所定の入力欄が配置される位置を所定の基準に従い上方に変更、の少なくとも一つを行うことにより、前記新たな入力フォームを生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
請求項2又は5に記載の情報処理システムであって、
前記生成部は、入力が破棄される直前に入力されていた入力欄を、前記破棄された原因であると推定する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項9】
請求項2又は5に記載の情報処理システムであって、
前記生成部は、情報が入力されなかった入力欄を、前記破棄された原因であると推定する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
請求項3又は6に記載の情報処理システムであって、
前記生成部は、情報が入力されなかった入力欄の制限を、前記破棄された原因であると推定する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項11】
請求項3又は6に記載の情報処理システムであって、
前記生成部は、入力に要した時間が所定の閾時間より長い入力欄の制限を、前記破棄された原因であると推定する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理システムであって、
前記生成部は、
前記複数の入力欄のそれぞれに設定される欄属性に基づいて前記入力フォームを生成し、
前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザの入力の状況を取得できない場合、前記欄属性の初期値に基づいて前記入力フォームを生成し、
前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザの入力の状況を取得できる場合、当該入力の状況に基づいて前記欄属性の初期値を修正し、当該修正した欄属性に基づいて前記入力フォームを生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項13】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理システムであって、
前記生成部は、
前記複数の入力欄のそれぞれに設定される欄属性であって、前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザに対応付けられる欄属性に基づいて、当該入力フォームを生成し、
前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザに対応づけられた欄属性を取得できない場合、前記欄属性の初期値に基づいて前記入力フォームを生成し、
前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザに対応づけられた欄属性を取得できる場合、当該欄属性に基づいて前記入力フォームを生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項14】
請求項13に記載の情報処理システムであって、
前記ユーザによる入力が破棄されると当該ユーザの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、前記複数の入力欄のそれぞれに設定される、当該ユーザに対応付けられる欄属性を更新する更新部
をさらに備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項15】
請求項12乃至14のいずれか1項に記載の情報処理システムであって、
前記欄属性には、当該入力欄が前記入力フォームに配置される位置、当該入力欄の前記入力フォームにおける入力順、当該入力欄へ入力を要する文字数、当該入力欄が自由入力欄と選択肢入力欄のいずれであるか、当該入力欄に対する情報の入力を省略可能とするか否か、当該入力欄を前記入力フォームに含めるか否か、の少なくとも一つが含まれる
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項16】
請求項14又は15に記載の情報処理システムであって、
前記更新部は、当該情報処理システムにおいて過去に入力を終了したユーザのそれぞれの入力の状況に基づいて前記欄属性の初期値を更新し、
前記生成部は、前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザの入力の状況を取得できない場合、前記更新された欄属性の初期値に基づいて前記入力フォームを生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項17】
請求項14又は15に記載の情報処理システムであって、
前記更新部は、当該情報処理システムにおいて過去に入力を終了したユーザのそれぞれの欄属性の更新状況に基づいて前記欄属性の初期値を更新し、
前記生成部は、前記入力フォームへ入力を開始しようとするユーザの入力の状況を取得できない場合、前記更新された欄属性の初期値に基づいて前記入力フォームを生成する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項18】
ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出する検出工程と、
前記ユーザによる入力が破棄された後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、ユーザによる情報の入力の状況を監視する監視部により出力された当該ユーザによる前記入力フォームへの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、前記ユーザによる入力が破棄された原因を推定し、当該推定された原因に基づいて、前記入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する生成工程と、
を備えることを特徴とする情報処理システムの処理方法。
【請求項19】
コンピュータを、
ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出する検出部、
前記ユーザによる入力が破棄された後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、ユーザによる情報の入力の状況を監視する監視部により出力された当該ユーザによる前記入力フォームへの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、前記ユーザによる入力が破棄された原因を推定し、当該推定された原因に基づいて、前記入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する生成部、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項20】
コンピュータを、
ユーザによる入力フォームへの入力の破棄を検出する検出部、
前記ユーザによる入力が破棄された後に当該ユーザによる入力が再度開始されると、ユーザによる情報の入力の状況を監視する監視部により出力された当該ユーザによる前記入力フォームへの入力の状況を取得し、当該入力の状況に基づいて、前記ユーザによる入力が破棄された原因を推定し、当該推定された原因に基づいて、前記入力フォームの入力条件を緩和した新たな入力フォームを生成する生成部、
として機能させることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−84291(P2013−84291A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−272027(P2012−272027)
【出願日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【分割の表示】特願2012−544359(P2012−544359)の分割
【原出願日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】