説明

情報処理装置、キャリブレーション方法、およびコンピュータが実行可能なプログラム

【課題】ユーザを煩わせることなく、表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行可能な情報処理装置、キャリブレーション方法、およびコンピュータが実行可能なプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】キャリブレーション用アプリは、表示デバイス5にカラーパターンを表示して、カラーセンサ8の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行し、キャリブレーション用ユーティリテイは、ディスプレイ側筐体3が閉じられた状態にある場合に、キャリブレーション用アプリを起動して、カラーキャリブレーションを実行させ、OSは、キャリブレーション用アプリのカラーキャリブレーションが終了した場合に、ノート型PC1を省電力状態に移行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、キャリブレーション方法、およびコンピュータが実行可能なプログラムに関し、詳細には、ユーザを煩わせることなく、表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行可能な情報処理装置、キャリブレーション方法、およびコンピュータが実行可能なプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ノート型PCは、入力部が設けられた本体側筐体と、当該本体側筐体に対して開閉可能に設けられ、閉じられたときに入力部に対向する側に表示デバイスが設けられたディスプレイ側筐体とで構成されている。かかるノート型PCでは、表示デバイスのカラーキャリブレーションを行うためのカラーキャリブレーション用プログラムや、本体側筐体にディスプレイ側筐体が閉じられた状態で、表示デバイスに表示されるカラーパターンを検出するためのカラーセンサを搭載したものもある(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。ユーザは、ノート型PCが起動した状態にある場合に、手動でカラーキャリブレーション用プログラム(例えば、X−rite社のhuey−pro)をスタートさせた後、ディスプレイ側筐体を閉じる。カラーキャリブレーション用プログラムは、表示ディスプレイにカラーパターンを表示し、カラーセンサは、そのカラーパターンを検出する。
【0003】
そして、カラーキャリブレーション用プログラムは、カラーセンサの検出結果に基づいて、表示ディスプレイのカラーキャリブレーション(色相、彩度、明度、輝度等の調整)を行う。これにより、ユーザは、カラー調整された表示ディスプレイの画像を見ることができる。
【0004】
しかしながら、表示ディスプレイの適正なカラー表示を維持するために、カラーキャリブレーションを定期的に実行する必要があるが、カラーキャリブレーションの実行時間は数分必要となり、ユーザはその間、作業をできなくなるため、ユーザにとって煩わしいという問題がある。また、ユーザによっては、自己の作業を優先して、カラーキャリブレーションを実行しない場合があり、表示デバイスの適正なカラー表示を維持できない場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7339156号明細書
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】http://www.pantone.com/Pages/products/product.aspx?pid=562
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ユーザを煩わせることなく、表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行可能な情報処理装置、キャリブレーション方法、およびコンピュータが実行可能なプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、カラー検出手段が設けられた本体側筐体と、当該本体側筐体に対して開閉可能に設けられ、閉じられたときに前記カラーセンサに対向する側に表示デバイスが設けられたディスプレイ側筐体と、を備え、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた場合に省電力状態に移行する情報処理装置において、
前記表示デバイスにカラーパターンを表示して、前記カラー検出手段の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行するキャリブレーション用アプリと、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた状態にある場合に、前記キャリブレーション用アプリを起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させるキャリブレーション実行指示手段と、前記キャリブレーション用アプリのカラーキャリブレーションが終了した場合に、前記情報処理装置を省電力状態に移行させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記キャリブレーション実行指示手段は、ユーザにより、ディスプレイ側筐体が開いた状態から閉じられ際に、前記キャリブレーション用アプリを起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させることが望ましい。
【0010】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記キャリブレーション実行指示手段は、ディスプレイ側筐体が閉じられた状態にある場合に、省電力状態から復帰して、設定されたスケジュールで前記キャリブレーション実行手段を起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させることが望ましい。
【0011】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記キャリブレーション用アプリは、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行する前に、前記表示デバイスのウォームアップを行うことが望ましい。
【0012】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記キャリブレーション実行指示手段は、前記情報処理装置がAC駆動またはバッテリ駆動で充電率が所定量以上の場合に、前記キャリブレーション用アプリを起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させることが望ましい。
【0013】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記キャリブレーション実行指示手段は、前記情報処理装置の振動が検出されない場合に、前記キャリブレーション用アプリを起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させることが望ましい。
【0014】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、カラー検出手段が設けられた本体側筐体と、当該本体側筐体に対して開閉可能に設けられ、閉じられたときに前記カラーセンサに対向する側に表示デバイスが設けられたディスプレイ側筐体と、を備え、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた場合に省電力状態に移行する情報処理装置のキャリブレーション方法において、キャリブレーション用アプリが、前記表示デバイスにカラーパターンを表示して、前記カラー検出手段の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行する工程と、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた状態にある場合に、前記キャリブレーション用アプリを起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させる工程と、前記キャリブレーション用アプリのカラーキャリブレーションが終了した場合に、前記情報処理装置を省電力状態に移行させる工程と、を含むことが望ましい。
【0015】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、カラー検出手段が設けられた本体側筐体と、当該本体側筐体に対して開閉可能に設けられ、閉じられたときに前記カラーセンサに対向する側に表示デバイスが設けられたディスプレイ側筐体と、を備え、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた場合に省電力状態に移行する情報処理装置に搭載されるプログラムにおいて、キャリブレーション用アプリが、前記表示デバイスにカラーパターンを表示して、前記カラー検出手段の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行する工程と、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた状態にある場合に、キャリブレーション用アプリを起動して、前記表示デバイスの前記カラーキャリブレーションを実行させる工程と、前記カラーキャリブレーションでは、前記キャリブレーション用アプリが、前記表示デバイスにカラーパターンを表示して、前記カラー検出手段の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行し、前記キャリブレーション用アプリのカラーキャリブレーションが終了した場合に、前記情報処理装置を省電力状態に移行させる工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、カラー検出手段が設けられた本体側筐体と、当該本体側筐体に対して開閉可能に設けられ、閉じられたときに前記カラーセンサに対向する側に表示デバイスが設けられたディスプレイ側筐体と、を備え、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた場合に省電力状態に移行する情報処理装置において、前記表示デバイスにカラーパターンを表示して、前記カラー検出手段の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行するキャリブレーション用アプリと、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた状態にある場合に、前記キャリブレーション用アプリを起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させるキャリブレーション実行指示手段と、前記キャリブレーション用アプリのカラーキャリブレーションが終了した場合に、前記情報処理装置を省電力状態に移行させる制御手段と、を備えているので、ユーザを煩わせることなく、表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行可能な情報処理装置を提供することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1に係る情報処理装置を適用したノート型PCの概略の外観図である。
【図2】図2は、図1のノート型PC1の概略のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】図3は、表示デバイスのカラーキャリブレーションに関するノート型PC1の概略の機能構成を示す模式図である。
【図4】図4は、表示デバイスのカラーキャリブレーションを行う場合のユーザ操作を説明するための説明図である。
【図5】図5は、表示デバイスのカラーキャリブレーションの実行タイミングを説明するためのフローである。
【図6】図6は、実施の形態2に係る表示デバイスのカラーキャリブレーションを行う場合のユーザ操作を説明するための説明図である。
【図7】図7は、実施の形態2に係る表示デバイスのカラーキャリブレーションの実行タイミングを説明するためのフローである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る情報処理装置を適用したノート型PCの概略の外観図であり、(a)は、ディスプレイ側筐体が開いている状態、(b)は、ディスプレイ側筐体が閉じている状態を示している。
【0020】
実施の形態1に係るノート型PC1は、図1に示すように、略直方体である本体側筐体2およびディスプレイ側筐体3を備えている。本体側筐体2およびディスプレイ側筐体3は、それぞれの端部で左右の一対の連結部(ヒンジ部)7a、7bによって連結されており、連結部7a、7bは、これらの筐体を開閉自在に支持している。
【0021】
ディスプレイ側筐体3は、本体側筐体2からの指令に応じて、各種の情報が表示される表示デバイス5と、表示デバイス5の上方に設けられたカメラ6を備えている。本体側筐体2は、その上面に、キーボードおよびトラックポイント(ポインティング・デバイス)等を有する入力部4を備えている。また、本体側筐体2の上面の手前側には、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行する場合に使用されるカラーセンサ8が設けられている。カラーセンサ8は、ディスプレイ側筐体3が閉じられた状態で表示デバイス5に対向する位置に配置されている。
【0022】
表示デバイス5のカラーキャリブレーションは、ディスプレイ型筐体3が閉じられた状態で実行され、カラーセンサ8は、表示デバイス5に表示されるカラーパターンを検出する。ディスプレイ側筐体3が閉じられた状態では、カラーセンサ8に外部から光りが入り込まないように、本体側筐体2、ディスプレイ側筐体3、およびカラーセンサ8が構成されている。
【0023】
本実施の形態では、ディスプレイ側筐体3が閉じられた状態にある場合に、設定されたスケジュールで自動的にカラーキャリブレーション用アプリを起動して、カラーキャリブレーションを実行し、カラーキャリブレーション実行後、省電力状態に移行することにより、ユーザの作業を妨げずに、すなわち、ユーザを煩わせることなく、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行し、表示デバイス5の適正なカラー表示を維持する。
【0024】
図2は、図1のノート型PC1の概略のハードウェア構成例を示す図である。ノート型PC1は、同図に示すように、CPU31、ROM32、メモリ33、HDD(ハードディスク)34、表示デバイス5、カメラ6,グラフィックスアダプタ35、エンベデッドコントローラ38、入力部4と、電源回路37、LIDセンサ40と、加速度センサ41と、カラーセンサ8等を備えており、各部はバスを介して直接または間接的に接続されている。
【0025】
CPU31は、チップセット39を介してバスに接続されており、HDD34に格納されたOS1によりノート型PC1全体の制御を行うとともに、HDD34に格納された各種のプログラムに基づいて処理を実行する機能を司る。ROM32は、BIOS(Basic Input/Output System:基本入出力システム)32aやデータ等を格納している。
【0026】
メモリ33は、キャッシュメモリやRAMで構成されており、CPU31の実行プログラムの読み込み領域として、実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。
【0027】
HDD(ハードディスク)34は、例えば、Windows(登録商標)、XP、Vista、7等のノート型PC1全体の制御を行うためのOS51、周辺機器類をハードウェア操作するための表示ドライバ等の各種ドライバ52、カラーキャリブレーションの自動実行を行うためのキャリブレーション用ユーティリテイプログラム(以下、ユーティリテイプログラムを「ユーティリテイ」と称する)53、他のユーティリテイ54、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行するためのキャリブレーション用アプリケーション55(以下、アプリケーションプログラムを「アプリ」と称する)、特定業務に向けられた他のアプリ56等を記憶する機能を有する。
【0028】
OS51は、システム状態(ACPIステート)の移行を制御する。システム状態は、6つのステートS0〜S5が規定されており、S0はフル稼働状態、S1は低消費電力状態(ただし、プロセッサ、チップセットともに電源オン)、S2は低消費電力状態(ただし、プロセッサとキャッシュは電源オフ、チップセットは電源オン)、S3はサスペンド状態、S4はハイバネーション状態、S5はソフトウェアによる電源オフを示している。ここで、S1〜S4の状態を装置の省電力状態と称する。
【0029】
グラフィックスアダプタ35は、CPU31の制御に従って、表示情報をビデオ信号に変換し、変換したビデオ信号を表示デバイス5に出力する。表示デバイス5は、例えば、液晶表示デバイスであり、CPU31の制御に従って、各種情報を表示する機能を有している。
【0030】
カメラ6は、被写体光を結像するレンズと、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子と、撮像素子を駆動するドライバ、A/D変換器、DSP等を備えており、CPU31の制御に従って被写体を撮像して画像データを入力する。
【0031】
エンベデッドコントローラ38は、入力部4、電源回路37、LIDセンサ40、加速度センサ41が接続されており、これらの動作を制御する。エンベデッドコントローラ38は、OS51の指示に応じて、電源回路37を制御して、システム状態(ACPIステート)に応じた電源コントロールを行なう。
【0032】
入力部4は、ユーザが入力操作を行うためのユーザインターフェースであり、文字、コマンド等を入力する各種キーより構成されるキーボードや、画面上のカーソルを移動させたり、各種メニューを選択するトラックポイント等を備えている。
【0033】
電源回路37は、ACアダプタ、インテリジェント電池、インテリジェント電池を充電するための充電器、およびDC/DCコンバータ等を備えている。エンベデットコントローラ38は、OS51の指示に従って、電源回路37による各デバイスへの電力供給を制御して、システム状態の管理を行う。
【0034】
LIDセンサ40は、本体側筐体2とディスプレイ側筐体3との間の開閉を検出して、検出結果をエンベデッドコントローラ38に出力する。エンベデットコントローラ38は、このLIDセンサ40の検出結果をCPU31に出力する。ディスプレイ側筐体3には永久磁石が埋め込まれており、ノート型PC1が閉じられた状態で、永久磁石は本体側筐体2側に配置されたLIDセンサ40に接近する。ノート型PC1が開かれると、永久磁石はLIDセンサ40から離れる。LIDセンサ40は、永久磁石からの磁力を感知することにより、永久磁石が自らに接近しているか否かを検出することができ、そこからノート型PC1が閉じられた状態か開かれた状態かを知ることができる。
【0035】
エンベデッドコントローラ38は、CPU31(OS51)の指示に応じて、システム状態がS0の場合に、LIDセンサ40がディスプレイ側筐体3の閉を検出した場合には、初期設定またはユーザ設定に応じて、システム状態を省電力状態(S3/S4)にさせる一方、システム状態が省電力状態(S3/S4)の場合に、LIDセンサ40がディスプレイ側筐体3の開を検出した場合は、システム状態をS0に戻す。ここで、ユーザは、ディスプレイ側筐体3が閉じられた場合に、S3とS4のいずれに移行するかを設定画面(不図示)で設定可能となっている。
【0036】
加速度センサ41は、ノート型PC1に外部から加えられた加速度を測定し、測定結果をエンベデッドコントローラ38に出力する。エンベデッドコントローラ38は、加速度センサ41の測定結果をCPU31に出力する。CPU31は、加速度41の測定結果に基づいて、ノート型PC1の振動を判断する。
【0037】
カラーセンサ8は、R,G,Bセンサで構成されており、また、CPU31によって動作を制御されており、表示デバイス5に表示されるテストパターンのR,G,B値を検出結果として、チップセット39を介して、CPU31に出力する。
【0038】
図3〜図5を参照して、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを説明する。図3は、表示デバイス5のカラーキャリブレーションに関するノート型PC1の概略の機能構成を示す模式図である。図4は、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを行う場合のユーザ操作を説明するための説明図である。図5は、表示デバイス5のカラーキャリブレーションの実行タイミングを説明するためのフローである。図5に示すフローは、特に、OS51のタイマーで省電力状態(S3/S4)からWake Upし、カラーキャリブレーションを実行する場合を示している。
【0039】
図3において、キャリブレーション用アプリ55は、ディスプレイ側筐体3が閉じられた状態にある場合に、キャリブレーション用ユーティリテイ53によって起動され、自動的に表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行する。具体的には、キャリブレーション用アプリ55は、ディスプレイ側筐体3が閉じられた状態で、表示デバイス5にカラーパターンを表示し、このカラーパターンをカラーセンサ8で検出する。キャリブレーション用アプリ55は、カラーセンサ8の検出結果に基づいて、表示デバイス5のカラーキャリブレーション(色相、彩度、明度、γ等の調整)を行う。
【0040】
キャリブレーション用ユーティリテイ53は、タスクトレイに常駐している。キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ディスプレイ側筐体3が閉じられた状態にある場合に、ユーザ設定または初期設定によるキャリブレーションスケジュールに従って、キャリブレーション用アプリ55を起動して、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行させる。ユーザは、キャリブレーションスケジュール設定画面(不図示)でキャリブレーションスケジュールを設定可能となっている。
【0041】
OS51は、上述したように、システム状態(ACPIステート)の移行を制御しており、S3,S4の場合に、所定のイベントでS0にWake Upして、キャリブレーション用ユーティリテイ53を起動させる。
【0042】
図4を参照して、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行する場合のユーザ操作の一例を説明する。図4において、ユーザが、ノート型PC1のディスプレイ側筐体3を開いて作業している場合に(例えば、システム状態S0(1))、ユーザがディスプレイ側筐体3を閉じると、システム状態はS3/S4に移行する(2)。そして、キャリブレーションを実行するタイミングである場合は、システム状態はS0に移行し(3)、キャリブレーション用アプリ55は、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを自動実行する(4)。カラーキャリブレーション終了後、システム状態はS3/S4に移行する(5)。その後、ユーザが、ディスプレイ側筐体3を開くと、システム状態がS0に移行し(6)、表示デバイス5にキャリブレーション結果が表示される(7)。
【0043】
図3に示すキャリブレーション用アプリ55が表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行するタイミングを図5を参照して説明する。
【0044】
図5において、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ユーザ設定または初期設定により、キャリブレーションスケジュールが入力される(ステップS1)。キャリブレーション用ユーティリテイ53は、キャリブレーションスケジュールに応じて、OS51のTimer(A)の設定を指示する(ステップS2)。
【0045】
これに応じて、OS51は、Wake Up Timerを設定する(ステップT1)。OS51は、S3/S4に移行している場合において(ステップT2)、Wake Up Timerを設定した時間になると、S3/S4からS0にWake Upする(ステップT3)。キャリブレーション用ユーティリテイ53は、Wake Up Eventを取得すると(ステップS3)、キャリブレーションスケジュールをチエックし、キャリブレーション実行タイミングであるか否かを判断する(ステップS4)。
【0046】
キャリブレーション実行タイミングである場合には(ステップS4の「Yes」)、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、LIDセンサ40の検知結果に基づいて、ディスプレイ側筐体3が閉じ状態にあるか否かを判断する(ステップS5)。ディスプレイ側筐体3が閉じ状態にない場合には(ステップS5の「No」)、ステップS11に移行する。
【0047】
ディスプレイ側筐体3が閉じ状態にある場合には(ステップS5の「Yes」)、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、加速度センサ41の検出結果に基づいて、ノート型PC1が振動しているか否かを判断する(ステップS6)。ノート型PC1が振動している場合には(ステップS6の「Yes」)、ステップS11に移行する。ノート型PC1が振動していない場合には(ステップS6の「No」)、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、電源状態を判断し(ステップS7)、AC駆動またはバッテリ駆動で充電率が所定量以上に該当しない場合は(ステップS7の「NG」)、ステップS11に移行する。他方、AC駆動またはバッテリ駆動で充電率が所定量以上に該当する場合は(ステップS7の「Good」)、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、キャリブレーション用アプリ55を起動させる(ステップS8)。
【0048】
キャリブレーション用アプリ55は、表示デバイス5をウォームアップし(ステップU1)、自動モードで表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行する(ステップU2)。キャリブレーション用アプリ55は、キャリブレーションデータを保存し(ステップU3)、キャリブレーション結果(OK/FAIL)を保存した後(ステップU4)、自分で閉じる(ステップU5)。
【0049】
一方、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、カラーキャリブレーションの終了を待ち(ステップS9)、カラーキャリブレーションが終了した場合には、キャリブレーション終了フラグを設定する(ステップS10)。キャリブレーション用ユーティリテイ53は、以前のシステム状態(S3/S4)に戻るように、OS51に指示した後(ステップS11)、Idle Stateに移行する。これに応じて、OS51は以前のシステム状態に移行する。
【0050】
他方、上記ステップS4で、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、キャリブレーション実行タイミングでない場合には(ステップS4の「No」)、キャリブレーション終了フラグを参照して、カラーキャリブレーションが終了したか否かを判断し(ステップS14)、カラーキャリブレーションが終了していない場合には(ステップS14の「No」)、Idle Stateに移行する。カラーキャリブレーションが終了している場合には(ステップS14の「Yes」)、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、カラーキャリブレーションの結果をキャリブレーション用アプリ55から取得して(ステップS15)、カラーキャリブレーション結果のメッセージを表示して(ステップS16)、Idle Stateに移行する。カラーキャリブレーション結果は、ディスプレイ側筐体3を再び開いた時に表示される。
【0051】
また、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、Idle StateからS3/S4に移行した場合は(ステップS12)、OS51のタイマ(B)を設定する(ステップS13)。これは、ユーザがディスプレイ側筐体3を閉じたときに、そのまま手に持って移動する場合、すぐにS3/S4に入ることを期待している場合が多いため、一旦、S3/S4に入って、所定時間(Timer(B):例えば、5分程度)待ってからWake Upしてカラーキャリブレーションを実行する、というように遅延を入れたものである。
【0052】
実施の形態1によれば、キャリブレーション用アプリ55は、表示デバイス5にカラーパターンを表示して、カラーセンサ8の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行し、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ディスプレイ側筐体3が閉じられた状態にある場合に、キャリブレーション用アプリ55を起動して、カラーキャリブレーションを実行させ、OS51は、キャリブレーション用アプリ55のカラーキャリブレーションが終了した場合に、ノート型PC1を省電力状態に移行させることとしたので、ユーザの作業を中断させる必要がなくなり、ユーザを煩わせることなく、表示デバイスのカラーキャリブレーションを自動的に実行することが可能となる。
【0053】
また、実施の形態1によれば、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ディスプレイ側筐体3が閉じられた状態にある場合に、省電力状態から復帰して、設定されたスケジュールでキャリブレーション用アプリ55を起動して、カラーキャリブレーションを実行させることとしたので、ユーザがノート型PC1を使用している場合に、休息等でディスプレイ側筐体3を閉じた場合に、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを自動的に実行することができ、ユーザが作業を行っていない間に表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行することが可能となる。
【0054】
また、実施の形態1によれば、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ノート型PC1がAC駆動またはバッテリ駆動で充電率が所定量以上の場合に、キャリブレーション用アプリ55を起動して、カラーキャリブレーションを実行させることとしたので、バッテリ容量が少ない状態でのカラーキャリブレーションの実行による電力消費を防止することが可能となる。
【0055】
また、実施の形態1によれば、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ノート型PC1の振動が検出されない場合に、キャリブレーション用アプリ55を起動して、カラーキャリブレーションを実行させることとしたので、ユーザがノート型PC1を持って移動している間にカラーキャリブレーションが実行されるのを防止することができる。
【0056】
(実施の形態2)
図6〜図7を参照して、実施の形態2に係る表示デバイス5のカラーキャリブレーションを説明する。実施の形態2にかかるノート型PCのハードウェア構成図および機能構成図は、図2および図3と同様であるのでその説明は省略する。
【0057】
図6は、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを行う場合のユーザ操作を説明するための説明図である。図7は表示デバイス6のカラーキャリブレーションの実行タイミングを説明するためのフローである。図7に示すフローは、特に、ディスプレイ側筐体3の閉じをトリガーにして、カラーキャリブレーションを実行する場合を示している。
【0058】
図6を参照して、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行する場合のユーザ操作の一例を説明する。図6において、ユーザが、ノート型PC1のディスプレイ側筐体3を開いて作業している場合に(例えば、システム状態S0(1))、表示デバイス5のカラーキャリブレーションの実行タイミングである場合には、表示デバイス5に「ディスプレイ側筐体3を閉じた時にカラーキャリブレーションを実行する」旨のメッセージが表示される(2)。これに応じて、ユーザがディスプレイ側筐体3を閉じると、キャリブレーション用アプリ55は、表示デバイス5のカラーキャリブレーションを自動実行する(3)。カラーキャリブレーションの終了後、システム状態がS3/S4に移行する(4)。その後、ユーザが、ディスプレイ側筐体3を開くと、システム状態がS0に移行し(5)、表示デバイス5にキャリブレーション結果が表示される(6)。
【0059】
図3に示すキャリブレーション用アプリ55が表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行するタイミングを、図7を参照して説明する。図7において、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ユーザ操作に応答して、キャリブレーションスケジュールおよびキャリブレーションのトリガーモードを設定する(ステップS32、S33)。ユーザは、キャリブレーションスケジュールおよびトリガーモード設定画面で、キャリブレーションスケジュールおよびキャリブレーションのトリガーモードを設定可能となっている。ここで、キャリブレーションスケジュールは、毎晩、毎週等の特定の時間である。キャリブレーションのトリガーモードは、キャリブレーションを実行する場合にトリガーとなる動作または状態で、例えば、ディスプレイ側筐体3の閉じ(LIDクローズ)であり、ここでは、トリガーモードとして、ディスプレイ側筐体3の閉じ(LIDクローズ)が設定されている場合について説明する。
【0060】
OS51は、S3/S4に移行している場合において(ステップT21)、所定のイベントが発生した場合に、S3/S4からS0にWake Upする(ステップT22)。
【0061】
キャリブレーション用ユーティリテイ53は、Power onやWake Upのイベントが発生すると(ステップS21)、キャリブレーションスケジュールをチエックし、キャリブレーション実行タイミングであるか否かを判断する(ステップS22)。
【0062】
キャリブレーション実行タイミングである場合には(ステップS22の「Yes」)、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ディスプレイ側筐体3を閉じた時にS3/S4に移行するのを無効とするようにOS51に指示する。これに応じて、OS51は、ディスプレイ側筐体3を閉じた時にS3/S4に移行しない。また、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、”ディスプレイ側筐体3を閉じたときに、表示ディスプレイのカラーキャリブレーションを実行する旨のメッセージ”を表示デバイス5の表示画面に表示する(ステップS23)。
【0063】
キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ディスプレイ側筐体3が閉じられるのを待ち、ディスプレイ側筐体3が閉じられた場合は(ステップS24)、加速度センサ41の検出結果に基づいて、ノート型PC1が振動しているか否かを判断する(ステップS25)。ノート型PC1が振動している場合には(ステップS25の「Yes」)、ステップS30に移行する。ノート型PC1が振動していない場合には(ステップS25の「No」)、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、電源状態を判断し(ステップS26)、AC駆動またはバッテリ駆動で充電率が所定量以上に該当しない場合は(ステップS26の「NG」)、ステップS30に移行する。他方、AC駆動またはバッテリ駆動で充電率が所定量以上に該当する場合は(ステップS26の「Good」)、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、キャリブレーション用アプリ55を起動させる(ステップS27)。
【0064】
キャリブレーション用アプリ55は、自動モードで表示デバイス5のカラーキャリブレーションを実行する(ステップU21)。キャリブレーション用アプリ55は、キャリブレーションデータを保存し(ステップU22)、キャリブレーション結果(OK/FAIL)を保存した後(ステップU23)、自分で閉じる(ステップU24)。
【0065】
一方、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、カラーキャリブレーションの終了を待ち(ステップS28)、カラーキャリブレーションが終了した場合には、キャリブレーション終了フラグを設定する(ステップS29)。キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ディスプレイ側筐体3を閉じた時にS3/S4への移行を有効とするようにOS51に指示する(ステップS30)。これにより、OS51は、ディスプレイ側筐体3を閉じた時にS3/S4に移行することが可能となる。キャリブレーション用ユーティリテイ53は、設定してあるシステム状態(S3/S4)に移行するように、OS51に指示した後(ステップS31)、Idle Stateに移行する。これに応じて、OS51は設定してあるシステム状態(S3/S4)に移行する。
【0066】
他方、上記ステップS22で、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、キャリブレーション実行タイミングでない場合には(ステップS22の「No」)、キャリブレーション終了フラグを参照して、カラーキャリブレーションが終了したか否かを判断し(ステップS34)、カラーキャリブレーションが終了していない場合には(ステップS34の「No」)、Idle Stateに移行する。カラーキャリブレーションが終了している場合には(ステップS34の「Yes」)、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、カラーキャリブレーションの結果をキャリブレーション用アプリ55から取得して(ステップS35)、カラーキャリブレーション結果のメッセージを表示し(ステップS36)、Idle Stateに移行する。カラーキャリブレーション結果は、ディスプレイ側筐体3を再び開いた時に表示される。
【0067】
実施の形態2によれば、キャリブレーション用ユーティリテイ53は、ユーザによりディスプレイ側筐体3が閉じられた際に、キャリブレーション用アプリ55を起動して、カラーキャリブレーションを実行させることとしたので、ユーザがディスプレイ側筐体3を閉じた後に直ちに自動的にカラーキャリブレーションを行い、その後、省電力状態に移行することが可能となる。
【0068】
なお、上記実施の形態1,2では、表示デバイス5に表示されるカラーパターンの検出にカラーセンサ8を使用しているが、本発明はこれに限られるものではなく、カメラ等の他のカラー検出手段を使用することにしてもよい。なお、上記実施の形態1,2では、ディスプレイ側筐体3が閉じられたときに、S3/S4に移行することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、他の省電力状態(S1,S2)に移行することにしてもよい。また、上記した実施の形態では、情報処理装置として、ノート型PCを例示して説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、PDA、携帯電話等の他の情報処理装置に適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明に係る情報処理装置、キャリブレーション方法、およびコンピュータが実行可能なプログラムは、開閉型の情報処理装置に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0070】
1 ノート型PC
2 本体側筐体
3 ディスプレイ側筐体
4 入力部
5 表示デバイス
6 カメラ
7a、7b 連結部(ヒンジ)
31 CPU
32 ROM
32a BIOS
33 メモリ
34 HDD(ハードディスク)
34b アプリケーションプログラム
35 グラフィックスアダプタ
37 電源回路
38 エンベデッドコントローラ
39 チップセット
40 LIDセンサ
41 加速度センサ
42 カラーセンサ
51 OS
52 ドライバ
53 キャリブレーション用ユーティリテイ
54 他のユーティリテイ
54 キャリブレーション用アプリ
55 他のアプリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラー検出手段が設けられた本体側筐体と、当該本体側筐体に対して開閉可能に設けられ、閉じられたときに前記カラーセンサに対向する側に表示デバイスが設けられたディスプレイ側筐体と、を備え、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた場合に省電力状態に移行する情報処理装置において、
前記表示デバイスにカラーパターンを表示して、前記カラー検出手段の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行するキャリブレーション用アプリと、
前記ディスプレイ側筐体が閉じられた状態にある場合に、前記キャリブレーション用アプリを自動的に起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させるキャリブレーション実行指示手段と、
前記キャリブレーション用アプリのカラーキャリブレーションが終了した場合に、前記情報処理装置を省電力状態に移行させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記キャリブレーション実行指示手段は、ユーザによりディスプレイ側筐体が閉じられた際に、前記キャリブレーション用アプリを起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記キャリブレーション実行指示手段は、ディスプレイ側筐体が閉じらた状態にある場合に、省電力状態から復帰して、設定されたスケジュールに従って前記キャリブレーション実行手段を起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記キャリブレーション用アプリは、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行する前に、前記表示デバイスのウォームアップを行うことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記キャリブレーション実行指示手段は、前記情報処理装置がAC駆動またはバッテリ駆動で充電率が所定量以上の場合に、前記キャリブレーション用アプリを起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記キャリブレーション実行指示手段は、前記情報処理装置の振動が検出されない場合に、前記キャリブレーション用アプリを起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
カラー検出手段が設けられた本体側筐体と、当該本体側筐体に対して開閉可能に設けられ、閉じられたときに前記カラーセンサに対向する側に表示デバイスが設けられたディスプレイ側筐体と、を備え、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた場合に省電力状態に移行する情報処理装置のキャリブレーション方法において、
キャリブレーション用アプリが、前記表示デバイスにカラーパターンを表示して、前記カラー検出手段の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行する工程と、
前記ディスプレイ側筐体が閉じられた状態にある場合に、前記キャリブレーション用アプリを起動して、前記カラーキャリブレーションを実行させる工程と、
前記キャリブレーション用アプリのカラーキャリブレーションが終了した場合に、前記情報処理装置を省電力状態に移行させる工程と、
を含むことを特徴とするキャリブレーション方法。
【請求項8】
カラー検出手段が設けられた本体側筐体と、当該本体側筐体に対して開閉可能に設けられ、閉じられたときに前記カラーセンサに対向する側に表示デバイスが設けられたディスプレイ側筐体と、を備え、前記ディスプレイ側筐体が閉じられた場合に省電力状態に移行する情報処理装置に搭載されるプログラムにおいて、
キャリブレーション用アプリが、前記表示デバイスにカラーパターンを表示して、前記カラー検出手段の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行する工程と、
前記ディスプレイ側筐体が閉じられた状態にある場合に、キャリブレーション用アプリを起動して、前記表示デバイスの前記カラーキャリブレーションを実行させる工程と、
前記カラーキャリブレーションでは、前記キャリブレーション用アプリが、前記表示デバイスにカラーパターンを表示して、前記カラー検出手段の当該カラーパターンの検出結果に基づいて、前記表示デバイスのカラーキャリブレーションを実行し、
前記キャリブレーション用アプリのカラーキャリブレーションが終了した場合に、前記情報処理装置を省電力状態に移行させる工程と、
を含むことを特徴とするコンピュータが実行可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−180383(P2011−180383A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−44612(P2010−44612)
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【出願人】(505205731)レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド (292)
【復代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
【Fターム(参考)】