説明

情報処理装置、プレイリスト生成方法及びプレイリスト生成プログラム

【課題】個々のユーザの所望に適したプレイリストを生成しうる。
【解決手段】制御部2が、ユーザにより手描き入力された画像を、ユーザにより指定されたコンテンツにタグとして関連付け、コンテンツにタグとして関連付けられた画像が互いに類似するか否かを判別し、互いに類似すると判別された場合には同一のプレイリストに登録することによりコンテンツのプレイリストを生成するようにし、プレイリストごとに選択した画像の一覧を表示部3に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プレイリスト生成方法及びプレイリスト生成プログラムに関し、例えばコンテンツを再生する再生装置などの情報処理装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、再生装置などにおいて、複数の楽曲を登録したプレイリストを生成するようになされたものがある。再生装置では、プレイリストによる再生が選択されると、当該プレイリストに登録している複数の楽曲を規定の再生順序で再生するようになっている。
【0003】
このようなプレイリストを生成する装置としては、例えば、楽曲における、激しさ、躍動感、爽快感、素朴さ、ソフトさなどといった印象値をもとにプレイリストを生成する装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また例えば、楽曲の内容、楽曲の情景、楽曲の聴取状況などをもとにプレイリストを生成する装置も提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
また例えば、楽曲を再生する際に設定された音量をもとに、プレイリストを生成する装置も提案されている(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−117632公報
【特許文献2】特開2006−268100公報
【特許文献3】特開2010−129101公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述した装置では、例えば印象値などのように予め決められた指標をもとにプレイリストを生成している。しかしながら、楽曲に対するイメージは個々のユーザによって異なるため、ユーザによっては予め決められた指標とは異なる別の指標をもとにプレイリストを生成したい場合などもある。
【0008】
このように、上述した装置では、必ずしも個々のユーザの所望に適したプレイリストを生成することができるとは言えなかった。
【0009】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、個々のユーザの所望に適したプレイリストを生成しうる情報処理装置、プレイリスト生成方法及びプレイリスト生成プログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる課題を解決するため本発明においては、ユーザにより手描き入力された画像を、ユーザにより指定されたコンテンツにタグとして関連付け、コンテンツにタグとして関連付けられた画像の類似度に基づいてコンテンツのプレイリストを生成する制御部を設けるようにした。
【0011】
ユーザにより手描き入力された画像をタグとしてコンテンツに関連付けるようにしたことにより、ユーザが所望のイメージを自由に表現してコンテンツのタグとすることができる。そして、コンテンツにタグとして関連付けられた画像の類似度に基づいてコンテンツのプレイリストを生成するようにしたことにより、例えば、ユーザにより表現されたイメージが似通ったコンテンツを集めたプレイリストなどを生成することができる。このように、個々のユーザが所望のイメージを自由に表現したタグをもとに、プレイリストを生成することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザにより手描き入力された画像をタグとしてコンテンツに関連付けるようにしたことにより、ユーザが所望のイメージを自由に表現してコンテンツのタグとすることができる。そして、コンテンツにタグとして関連付けられた画像の類似度に基づいてコンテンツのプレイリストを生成するようにしたことにより、例えば、ユーザにより表現されたイメージが似通ったコンテンツを集めたプレイリストなどを生成することができる。このように個々のユーザが所望のイメージを自由に表現したタグをもとに、プレイリストを生成することができ、かくして、個々のユーザの所望に適したプレイリストを生成しうる情報処理装置、プレイリスト生成方法及びプレイリスト生成プログラムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態の概要となる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】携帯端末の外観構成を示す略線図である。
【図3】携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】楽曲再生アプリに関連するデータの説明に供する略線図である。
【図5】楽曲再生アプリの構成の説明に供する略線図である。
【図6】プレイリスト管理テーブルの構成の説明に供する略線図である。
【図7】楽曲再生画面及び手描き入力画面の説明に供する略線図である。
【図8】入力された手描きタグとの類似度の算出の説明に供する略線図である。
【図9】入力された手描きタグとの類似度順のリストの説明に供する略線図である。
【図10】プレイリスト生成処理手順を示すフローチャートである。
【図11】プレイリスト一覧画面の説明に供する略線図である。
【図12】基本画像とアニメーションの対応関係の説明に供する略線図である。
【図13】プレイリスト表示処理手順を示すフローチャートである。
【図14】代表手描きタグの移動の説明に供する略線図である。
【図15】プレイリスト画面の説明に供する略線図である。
【図16】検索画面の説明に供する略線図である。
【図17】共有ファイルのXML構造の説明に供する略線図である。
【図18】プレイリストの組み合わせの説明に供する略線図である。
【図19】変形例における類似度の算出の説明に供する略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、発明を実施するための形態(以下、実施の形態とする)について説明する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態の概要
2.実施の形態の具体例
3.変形例
【0015】
<1.実施の形態の概要>
まず、実施の形態の概要を説明する。この概要を説明した後、実施の形態の具体例の説明に移り、最後に変形例を説明する。尚、ここで説明する概要は、実施の形態の具体例と変形例とを含めた内容の概要である。
【0016】
図1において1は、情報処理装置を示す。この情報処理装置1には、ユーザにより手描き入力された画像を、ユーザにより指定されたコンテンツにタグとして関連付け、コンテンツにタグとして関連付けられた画像の類似度に基づいてコンテンツのプレイリストを生成する制御部2が設けられている。
【0017】
このようにユーザにより手描き入力された画像をタグとしてコンテンツに関連付けるようにしたことにより、ユーザが所望のイメージを自由に表現してコンテンツのタグとすることができる。そして、コンテンツにタグとして関連付けられた画像の類似度に基づいてコンテンツのプレイリストを生成するようにしたことにより、例えば、ユーザにより表現されたイメージが似通ったコンテンツを集めたプレイリストなどを生成することができる。このように情報処理装置1は、個々のユーザが所望のイメージを自由に表現したタグをもとに、プレイリストを生成することができ、かくして、個々のユーザの所望に適したプレイリストを生成することができる。
【0018】
具体的に制御部2は、当該類似度に基づいて各コンテンツにタグとして関連付けられた画像が互いに類似するか否かを判別し、タグとして関連づけられた画像が互いに類似すると判別されたコンテンツ群を同一のプレイリストに登録するようにしてもよい。
【0019】
また制御部2は、プレイリストごとに、プレイリストに登録されたコンテンツにタグとして関連付けられた画像のうちの一つを選択し、プレイリストごとに選択した画像の一覧を表示部3に表示させるようにしてもよい。
【0020】
この場合、制御部2は、当該一覧を表示部3に表示させる際、各プレイリストの関連情報に基づいてプレイリストごとに選択した各画像の表示態様を設定するようにしてもよい。
【0021】
具体的に、制御部2は、各プレイリストに登録されている楽曲数に基づいて、プレイリストごとに選択した各画像の表示サイズを設定するようにしてもよい。
【0022】
また具体的に、制御部2はプレイリストごとに選択した画像が示す内容に基づいたアニメーションで、プレイリストごとに選択した画像を表示させるようにしてもよい。
【0023】
さらに制御部2は、当該一覧を表示部3に表示させているときに、プレイリストごとに選択した画像の中から複数の画像がユーザにより指定されると、当該指定された複数の画像に対応する複数のプレイリストを組み合わせた1つのプレイリストを生成するようにしてもよい。
【0024】
さらに制御部2は、コンテンツを再生しながら、操作部4を介して画像の手描き入力を受け付け、当該手描き入力された画像を、当該再生しているコンテンツにタグとして関連づけるようにしてもよい。
【0025】
さらに制御部2は、コンテンツの関連情報を表示部3に表示させながら、操作部4を介して画像の手描き入力を受け付け、当該手描き入力された画像を、当該関連情報を表示させているコンテンツにタグとして関連づけるようにしてもよい。
【0026】
さらに制御部2は、生成したプレイリストと、当該プレイリストに登録されているコンテンツにタグとして関連付けられている画像とを共に、通信部5を介して外部の機器に送信するようにしてもよい。
【0027】
さらに制御部2は、検索キーとしての画像がユーザにより手描き入力されると、コンテンツにタグとして関連付けられた画像の中から、当該検索キーとしての画像との類似度に基づいて当該検索キーとしての画像と類似する画像を検索してもよい。そして制御部2は、当該検索された画像がタグとして関連付けられたコンテンツが登録されているプレイリストを選択するようにしてもよい。
【0028】
このような構成でなる情報処理装置1の具体例について、以下、詳しく説明する。
【0029】
<2.実施の形態の具体例>
[2−1.携帯端末の外観構成]
次に、本実施の形態の具体例について説明する。まず図2(A)を用いて、上述した情報処理装置1の具体例である携帯端末100の外観構成について説明する。
【0030】
携帯端末100は、片手で把持し得る程度の大きさでなる略扁平矩形状の筐体101を有している。
【0031】
筐体101の前面101Aの中央部には、長方形状のタッチスクリーン102が設けられている。タッチスクリーン102は、液晶パネルと、液晶パネルの表示面を覆う薄型透明のタッチパネルとで構成される。因みに、このタッチパネルは、例えば、静電容量式のタッチパネルである。
【0032】
携帯端末100は、このタッチスクリーン102に対する、指(静電容量式に対応するタッチペン等でも可)によるタッチ操作を、ユーザによる操作入力として受け付けるようになっている。
【0033】
さらにこの携帯端末100の筐体101の前面101Aには、タッチスクリーン102の近傍に、操作ボタン103も設けられている。尚、これに限らず、図2(B)に示すように、操作ボタン103が設けられておらず、筐体101の前面101A全体にタッチスクリーン102が設けられた携帯端末100Xに本発明を適用するようにしてもよい。
【0034】
また、この携帯端末100は、長方形状のタッチスクリーン102が縦長となる向き(これを縦向きとも呼ぶ)でも、横長となる向き(これを横向きとも呼ぶ)でも使用できるようになっている。
【0035】
[2−2.携帯端末のハードウェア構成]
次に図3を用いて、携帯端末100のハードウェア構成について説明する。この携帯端末100では、CPU110が、不揮発性メモリ111に格納されているプログラムをRAM112に展開して読み込み、このプログラムに従って各種処理を実行すると共に各部を制御する。尚、CPUは、Central Processing Unitの略、RAMは、Random Access Memoryの略である。
【0036】
タッチスクリーン102は、各種情報を表示する表示デバイスである液晶パネル102Aと、操作入力を受け付ける操作入力デバイスであるタッチパネル102Bとで構成される。
【0037】
タッチパネル102Bは、操作面に対して格子状に配置された複数の静電センサ(図示せず)を有している。これら複数の静電センサの各々は、指等の導体が操作面に近づくことで変化する静電容量に応じて出力値が変化する。
【0038】
タッチパネル102Bは、このように変化する各静電センサの出力値と、各静電センサの位置とを、CPU110に送る。
【0039】
CPU110は、これらをもとに、タッチパネル102Bの操作面上(すなわち液晶パネル102Aの画面上)で、指が接触している領域(これを接触領域とも呼ぶ)を特定する。
【0040】
そしてCPU110は、接触領域の重心又は中心(すなわち操作面に触れている指の腹の重心又は中心)を、画面上のタッチ位置として認識する。
【0041】
また、CPU110は、所定時間ごとに、タッチパネル102Bから、各静電センサの出力値と位置を取得して、接触領域からタッチ位置を検知することで、タッチ位置の変位を検出する。
【0042】
そしてCPU110は、この変位をもとに、画面上でタッチ位置がどのように動いたのか(すなわちタッチ位置の軌跡)を認識する。
【0043】
CPU110は、このようにして認識したタッチ位置とその軌跡とに基づいて、画面に対してどのようなタッチ操作が行われたのかを特定し、このタッチ操作を操作入力として受け付け、この操作入力に応じた処理を実行する。
【0044】
尚、CPU110は、タッチ(触る)、長押し(所定時間以上任意の箇所を触り続ける)、タップ(触って離す)、ダブルタップ(2回連続のタップ)、ドラッグ(なぞる)、フリック(払う)等のタッチ操作を、操作入力として受け付けるようになっている。
【0045】
また、この携帯端末100は、複数の指でのタッチ操作(これをマルチタッチ操作とも呼ぶ)が可能なマルチタッチにも対応している。
【0046】
実際、CPU110は、接触領域が複数存在する場合に、複数の接触領域のそれぞれからタッチ位置を検知する。そして、CPU110は、複数のタッチ位置とそれらの軌跡とに基づいて、画面に対してどのようなマルチタッチ操作が行われたかを特定し、このマルチタッチ操作を操作入力として受け付け、この操作入力に応じた処理を実行する。
【0047】
尚、CPU110は、ピンチイン(タッチしている2本の指の間隔を狭める)、ピンチアウト(タッチしている2本の指の間隔を広げる)等のマルチタッチ操作を、操作入力として受け付けるようになっている。
【0048】
さらにCPU110は、操作ボタン103に対する押下操作を認識すると、これをユーザによる操作入力として受け付け、この操作入力に応じた処理を実行するようにもなっている。
【0049】
さらにCPU110は、外部接続インタフェース113を介して、ケーブル接続された外部の機器と各種データを送受することで、通信するようにもなっている。
【0050】
さらにCPU110は、ネットワークインタフェース114を介して、ネットワーク接続された外部の機器と各種データを送受することで、通信するようにもなっている。
【0051】
ここで、例えば、タッチスクリーン102に、不揮発性メモリ111に画像ファイルとして記憶されている各画像のサムネイル画像が一覧表示されている状態で、ユーザが、所望のサムネイル画像をダブルタップしたとする。
【0052】
CPU110は、このタッチ操作を、画像を再生する操作入力として受け付け、不揮発性メモリ111から、ダブルタップされたサムネイル画像に対応する画像ファイルを読み出す。
【0053】
ここで、対応する画像ファイルが静止画像ファイルである場合、CPU110は、この静止画像ファイルから静止画像データを抽出する。そしてCPU110は、この静止画像データに対して、デコード処理、デジタルアナログ変換処理等の所定の再生処理を施すことで、静止画像信号を得、これをタッチスクリーン102の液晶パネル102Aに表示させる。
【0054】
一方、対応する画像ファイルが動画像ファイルである場合、CPU110は、この動画像ファイルから動画像データと音声データとを分離する。そしてCPU110は、動画像データに対して、デコード処理、デジタルアナログ変換処理等の所定の再生処理を施すことで、動画像信号を得、これをタッチスクリーン102の液晶パネル102Aに表示させる。またCPU110は、音声データに対して、デコード処理、デジタルアナログ変換処理、増幅処理等の所定の再生処理を施すことで、音声信号を得、これをヘッドホン端子(図示せず)から出力する。
【0055】
このようにして、携帯端末100は、ユーザに指定された画像を再生するようになっている。
【0056】
また、例えば、タッチスクリーン102に、不揮発性メモリ111に楽曲ファイルとして記憶されている各楽曲のジャケット写真のサムネイル画像が一覧表示されている状態で、ユーザが、所望のサムネイル画像をダブルタップしたとする。
【0057】
CPU110は、このタッチ操作を、楽曲を再生する操作入力として受け付け、不揮発性メモリ111から、ダブルタップされたサムネイル画像に対応する楽曲ファイルを読み出す。
【0058】
CPU110は、この楽曲ファイルから音声データを抽出する。そしてCPU110は、この音声データに対して、デコード処理、デジタルアナログ変換処理、増幅処理等所定の再生処理を施すことで、音声信号を得、これをヘッドホン端子(図示せず)から出力する。
【0059】
このようにして、携帯端末100は、ユーザに指定された楽曲を再生するようになっている。
【0060】
またこのときCPU110は、読み出した楽曲ファイルから、ジャケット写真、楽曲のタイトル、アルバムのタイトル、アーティスト名等の関連情報を取得して、これらをタッチスクリーン102の液晶パネル102Aに表示させる。
【0061】
このようにして、携帯端末100は、ユーザに指定された楽曲を再生するとともに、この楽曲に関する情報を表示するようになっている。
【0062】
因みに、実施の形態の概要で説明した情報処理装置1の制御部2の具体的なハードウェアの例が携帯端末100のCPU110である。また情報処理装置1の表示部3の具体的なハードウェアの例が携帯端末100の液晶パネル102Aである。さらに情報処理装置1の操作部4の具体的なハードウェアの例が上述した携帯端末100のタッチパネル102Bである。さらに情報処理装置1の通信部5の具体的なハードウェアの例が携帯端末100の外部接続インタフェース113又はネットワークインタフェース114である。
【0063】
[2−3.楽曲再生アプリ]
[2−3−1.楽曲再生アプリの概要]
ところで、携帯端末100には、様々なアプリケーションプログラム(単にアプリとも呼ぶ)をインストールできるようになっているが、そのうちの一つとして楽曲を再生するためのアプリ(以下、楽曲再生アプリとも呼ぶ)がインストールされている。
【0064】
図4に示すように、楽曲再生アプリApでは、不揮発性メモリ111に楽曲ファイルMfとして記憶されている楽曲を再生できるようになっている。尚、不揮発性メモリ111には、複数の楽曲ファイルMfが記憶されるようになっている。
【0065】
またこの楽曲再生アプリApでは、タッチスクリーン102を介してユーザにより手描き入力された画像を、楽曲にタグとして関連付けることができるようになっている。ここでは、楽曲にタグとして関連付けられた、手描き入力の画像を、以下、手描きタグTgとも呼ぶ。尚、不揮発性メモリ111には、複数の手描きタグTgが記憶されるようになっている。
【0066】
さらにこの楽曲再生アプリApでは、手描きタグTgをもとに楽曲のプレイリストを生成できるようになっている。具体的に、楽曲再生アプリApでは、手描きタグTgが類似する楽曲群を同一のプレイリストに登録するようにして、プレイリストを生成するようになっている。
【0067】
この楽曲再生アプリApで生成されたプレイリストは、不揮発性メモリ111に記憶されたデータベース管理システムDmによって管理できるようになっている。
【0068】
また、図5に示すように、楽曲再生アプリApは、楽曲再生モジュールa1、手描き入力処理モジュールa2、プレイリスト生成モジュールa3、プレイリスト表示モジュールa4、共有モジュールa5から構成される。
【0069】
CPU110は、楽曲再生モジュールa1に従って、楽曲の再生を制御する処理を実行するようになっている。
【0070】
またCPU110は、手描き入力処理モジュールa2に従って、ユーザのタッチ操作に応じて手描きタグTgを入力する処理(詳しくは後述する)を実行するようになっている。
【0071】
さらにCPU110は、プレイリスト生成モジュールa3に従って、手描きタグTgをもとにプレイリストを生成する処理(詳しくは後述する)を実行するようになっている。ここで生成されたプレイリストは、上述したようにデータベース管理システムDmにより管理される。
【0072】
さらにCPU110は、プレイリスト表示モジュールa4に従って、データベース管理システムDmにより管理されているプレイリストを表示させる処理(詳しくは後述する)を実行するようになっている。
【0073】
さらにCPU110は、共有モジュールa5に従って、データベース管理システムDmにより管理されているプレイリストを外部の機器と共有するための共有ファイルを生成して外部の機器に送信する処理(詳しくは後述する)を実行するようになっている。
【0074】
[2−3−2.プレイリストの管理]
次に、携帯端末100におけるプレイリストの管理について図6を用いて説明する。楽曲再生アプリApにより生成されたプレイリストは、データベース管理システムDmに保持されるプレイリスト管理テーブルTBによって管理される。
【0075】
プレイリスト管理テーブルTBでは、手描きタグTgごとに、手描きタグTgを識別する手描きタグID151と、手描きタグTgの線の色を示す手描きタグ色情報152と、手描きタグTgが関連付けられた楽曲を識別する楽曲ID153と、手描きタグTgに対応するプレイリストを識別するプレイリストID154とが対応付けられて格納されている。尚、手描きタグTgに対応するプレイリストとは、当該手描きタグTgが関連付けられた楽曲が登録されるプレイリストとなる。
【0076】
例えば、図6では、手描きタグID「201082672691」の手描きタグTgが関連付けられた楽曲ID「1」の楽曲が、プレイリストID「201082672691」のプレイリストに登録されている。
【0077】
また、図6では、手描きタグID「201082815235」の手描きタグTgが関連付けられた楽曲ID「2」の楽曲も、プレイリストID「201082672691」のプレイリストに登録されている。
【0078】
これは、手描きタグID「201082672691」と手描きタグID「201082815235」の手描きタグTgが類似するため、楽曲ID「1」と楽曲ID「2」の楽曲が同じプレイリストID「201082672691」のプレイリストに登録されたことを意味する。
【0079】
このようにプレイリスト管理テーブルTBでは、一つのプレイリストに対し、互いに類似する手描きタグTgが複数対応付けられ、これらの手描きタグTgが関連付けられた複数の楽曲が当該プレイリストに登録されるようになっている。
【0080】
また各プレイリストには、それぞれ代表的な手描きタグ(以下これを、代表手描きタグとも呼ぶ)が設定されている。代表手描きタグとしては、各プレイリストに対応付けられている手描きタグTgのうちの一つが選択されている。
【0081】
プレイリストID154は、代表手描きタグの手描きタグID151と同一となるように付与され、プレイリストID154によって代表手描きタグを特定できるようになっている。
【0082】
例えば、図6に示すプレイリストID「201082672691」のプレイリストにおいては、このプレイリストID「201082672691」と同一である手描きタグID「201082672691」の手描きタグが、このプレイリストの代表手描きタグとなっている。
【0083】
[2−3−3.プレイリストの生成]
次に、手描きタグTgをもとにプレイリストを生成する処理について詳しく説明する。CPU110は、タッチスクリーン102を介して楽曲を再生する操作入力を受け付けると、指定された楽曲を再生するとともに、図7(A)に示す楽曲再生画面200をタッチスクリーン102に表示させる。
【0084】
尚、図7に示す楽曲再生画面200は、携帯端末100を縦向きで使用する場合の表示例であり、縦長のタッチスクリーン102全体に、縦長の画面として表示される。
【0085】
楽曲再生画面200には、指定された楽曲の関連情報として曲名201、アーティスト名202、ジャケット写真203が表示される。また楽曲再生画面200には、停止ボタン204、曲戻しボタン205、曲送りボタン206が表示される。
【0086】
CPU110は、ユーザにより曲戻しボタン205がタップされると、所定の再生順序における一つ前の楽曲を再生するとともに、当該一つ前の楽曲の関連情報を楽曲再生画面200に表示させる。またCPU110は、ユーザにより曲送りボタン206がタップされると、所定の再生順序における一つ後の楽曲を再生するとともに、当該一つ後の楽曲の関連情報を楽曲再生画面200に表示させる。
【0087】
さらにCPU110は、ユーザにより停止ボタン204がタップされると楽曲の再生を停止させるとともに、図7(B)に示すように楽曲再生画面200を表示させたまま、停止ボタン204の表示を再生ボタン207に切り替える。そしてCPU110は、ユーザにより再生ボタン207がタップされると、再び、楽曲再生画面200に表示されている関連情報に対応する楽曲の再生を開始する。
【0088】
またCPU110は、楽曲再生画面200が表示されているとき(すなわち指定された楽曲の再生中又は停止中)に、手描きタグTgの入力を開始する操作入力を受け付けると、図7(C)に示す手描き入力画面210を表示させる。
【0089】
手描き入力画面210は、灰色半透明でなり、楽曲再生画面200の上に重ねるようにして表示される。したがって手描き入力画面210では、下側の楽曲再生画面200の表示内容(曲名201やジャケット写真203などの楽曲の関連情報)が透けて見えるようになっている。
【0090】
また手描き入力画面210は、自由に線を描くことのできるキャンバス領域211と、線の色を指定する為のカラーパレット212とで構成されている。カラーパレット212は、各色に対応する複数のカラーボックスCbで構成される。
【0091】
この手描き入力画面210では、カラーパレット212から線の色を選択した後、キャンバス領域211内をドラッグするようにして線を描くことができるようになっている。
【0092】
CPU110は、ユーザによりカラーボックスCbがタップされると、タップされたカラーボックスCbに対応する色を、線の色として設定する。
【0093】
その後、ユーザによりドラッグが行われると、CPU110は、図7(D)に示すように、キャンバス領域202A内に、ドラッグの軌跡に沿って現在選択されている色で線を描いた手描きの画像Piを表示させていく。
【0094】
このように携帯端末100では、楽曲の関連情報を表示させながら、手描きの画像Piの入力を受け付けるようにしたことにより、ユーザに当該楽曲の関連情報を確認させながら、手描きの画像Piを入力させることができるようになっている。
【0095】
また携帯端末100では、楽曲を再生しながら、手描きの画像Piの入力を受け付けるようにしたことにより、ユーザに当該楽曲を聴取させながら、手描きの画像Piを入力させることができるようにもなっている。
【0096】
その後CPU110は、楽曲にタグを関連付ける操作入力を受け付けると、このとき表示されている手描きの画像Piを、ユーザにより指定された楽曲(すなわち現在、関連情報を表示させている楽曲)の手描きタグTgとして、当該楽曲に関連付ける。
【0097】
具体的にCPU110は、手描きタグTgに対してユニークな手描きタグIDを付与し、この手描きタグIDを手描きタグTgのファイル名として、手書きタグTgを不揮発性メモリ111に記憶させる。
【0098】
これとともにCPU110は、手描きタグTgの手描きタグID及び手描きタグ色情報と、ユーザにより指定された楽曲の楽曲IDとを対応付けてプレイリスト管理テーブルTBに格納する。
【0099】
こうすることにより携帯端末100において、手描きタグTgがユーザにより指定された楽曲に関連付けられる。
【0100】
またCPU110は、このように、指定された楽曲に手描きタグTgを関連づけるとともに、関連づけた手描きタグTgをもとに、指定された楽曲を登録するプレイリストを選択する。
【0101】
まずCPU110は、プレイリスト管理テーブルTBに登録されているプレイリストの代表手描きタグの中から、入力された手描きタグTgと類似する代表手描きタグを検索する。
【0102】
具体的にCPU110は、プレイリストの代表手描きタグごとに、入力された手描きタグTgとの類似度を算出する。この類似度の算出方法については、種々の方法を用いることができるが、ここでは、例えば手描きタグTgの書き順をもとに類似度を算出する方法を用いる。
【0103】
この方法では、図8(A)に示すように、タッチスクリーン102に指がタッチされたときのタッチ位置を始点とし、指が離されたときのタッチ位置を終点として、始点から終点までのタッチ位置の軌跡を時系列で検出する。この始点から終点までのタッチ位置の時系列順の軌跡を1ストロークとして認識する。したがって手描きタグTgは、1又は複数のストロークから構成されたものとして認識される。例えば、図8(B)及び(C)に示す手描きタグTgはそれぞれ1ストロークで構成され、図8(D)及び(E)に示す手描きタグTgはそれぞれ2ストロークで構成されている。
【0104】
そしてこの方法では、入力された手描きタグTgのストロークと、比較対象となる代表手描きタグのストロークとが類似するほど、入力された手描きタグTgと比較対象となる代表手描きタグとの類似度が高くなるように、類似度が算出される。したがってこの方法では、図8(B)及び(C)に示すように、書き順の異なる手描きタグTgどうしは類似度が低く算出される。図8(D)及び(E)に示す手描きタグTgどうしも同様に、書き順が異なるので類似度が低く算出される。
【0105】
尚、手描きタグTgの書き順の情報については、例えば、手描きタグTgが入力されて不揮発性メモリ111に記憶される際に、当該手描きタグTgのデータに付与されるようになっている。
【0106】
またここでは、入力された手描きタグTgと比較対象となる代表手描きタグとの類似度については、線の色は考慮されず、あくまで形状の類似度のみが算出されることとなる。
【0107】
このようにしてCPU110は、プレイリストの代表手描きタグごとに、入力された手描きタグTgとの類似度を算出すると、類似度が高い順に代表手描き画像の手描きタグIDを並べたリストを生成する。例えば入力された手描きタグTgが図9(A)に示すものである場合、図9(B)に示すようなリストが生成される。尚、図9(B)では、説明のため、各手描きタグIDの左側に、これに対応する手描きタグTgを示している。またここでは、数値が高いものほど類似度が高いことを表している。
【0108】
そしてCPU110は、生成したリストをもとに、所定の閾値以上の類似度が算出された代表手描きタグを抽出する。ここで類似度が所定の閾値以上であることは、手描きタグTgの形状と代表手描きタグの形状とが類似していることを意味している。
【0109】
CPU110は、ここで抽出された代表手描きタグの中から、更に、入力された手描きタグTgと線の色が同一である代表手描きタグを抽出する。そしてCPU110は、ここで抽出された代表手描きタグのうち最も類似度が高いものを、入力された手描きタグTgと類似する代表手描きタグとして判別する。
【0110】
このようにして、入力された手描きタグTgと類似する代表手描きタグが検索されると、CPU110は、検索された代表手描きタグに対応するプレイリストを、ユーザにより指定された楽曲を登録するプレイリストとして選択する。
【0111】
そしてCPU110は、選択したプレイリストのプレイリストIDを、入力された手描きタグTgの手描きタグID及び手描きタグ色情報、ユーザにより指定された楽曲の楽曲IDと対応付けてプレイリスト管理テーブルTBに格納する。
【0112】
こうすることによりCPU110は、ユーザにより入力された手描きタグTgと類似する代表手描きタグに対応する既存のプレイリストに、ユーザにより指定された楽曲を追加登録する。
【0113】
この結果、手描きタグTgが類似する楽曲群が同一のプレイリストに登録されていき、手描きタグTgが類似する楽曲が集められたプレイリストが生成されていく。
【0114】
一方、プレイリスト管理テーブルTBに登録されている代表手描きタグの中から、入力された手描きタグTgと類似するものが検索されなかった場合、CPU110は、入力された手描きタグTgに対応する新規のプレイリストを生成する。
【0115】
具体的にCPU110は、入力された手描きタグTgの手描きタグIDを、新規のプレイリストのプレイリストIDとして設定する。すなわちCPU110は、入力された手描きタグTgを、新規のプレイリストの代表手描きタグとして選択する。
【0116】
そしてCPU110は、設定されたプレイリストIDを、入力された手描きタグTgの手描きタグID及び手描きタグ色情報、ユーザにより指定された楽曲の楽曲IDと対応付けてプレイリスト管理テーブルTBに格納する。
【0117】
こうすることによりCPU110は、ユーザにより入力された手描きタグTgに対応する新規のプレイリストを生成し、この新規のプレイリストにユーザにより指定された楽曲を登録する。
【0118】
このようにして携帯端末100は、手描きタグTgをもとに楽曲のプレイリストを生成するようになっている。
【0119】
ここで、上述した手描きタグTgをもとに楽曲のプレイリストを生成する処理の手順について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0120】
尚、図10に示すプレイリスト生成処理手順RT1は、携帯端末100のCPU110が、不揮発性メモリ111に格納されている楽曲再生アプリApのプログラムにしたがって実行する処理の手順である。
【0121】
CPU110は、楽曲に手描きタグTgを関連付ける操作入力を受け付けると、上述したように指定された楽曲に手描きタグTgを関連づけると共に、このプレイリスト生成処理手順RT1を開始して、ステップSP1に移る。
【0122】
ステップSP1においてCPU110は、プレイリスト管理テーブルTBに登録されている代表手描きタグごとに、入力された手描きタグTgとの類似度を算出する。そしてCPU110は、類似度が高い順に代表手描きタグの手描きタグIDを並べたリストを生成して、次のステップSP2に移る。
【0123】
ステップSP2においてCPU110は、生成したリストをもとに、入力された手描きタグTgとの類似度が所定の閾値以上である代表手描きタグがあるか否かを判別する。
【0124】
このステップSP2において肯定結果を得ると、このことは、入力された手描きタグTgと形状が類似する代表手描きタグがプレイリスト管理テーブルTBに登録されていることを意味する。
【0125】
このときCPU110は、ステップSP3に移り、類似度が所定の閾値以上である代表手描きタグのうち、入力された手描きタグTgと線の色が同一のものがあるか否かを判別する。
【0126】
このステップSP3において肯定結果を得ると、このことは、入力された手描きタグTgと形状が類似し且つ線の色が同一である代表手描きタグがプレイリスト管理テーブルTBに登録されていることを意味する。
【0127】
このときCPU110は、ステップSP4に移り、類似度が所定の閾値以上であり且つ線の色が同一である代表手描きタグの中で最も類似度が高いものを、入力された手描きタグTgと類似する代表手描きタグとして判別する。
【0128】
そしてCPU110は、入力された手描きタグTgと類似すると判別された代表手描きタグに対応する既存のプレイリストに、ユーザにより指定された楽曲を追加登録して、プレイリスト生成処理手順RT1を終了する。
【0129】
一方、ステップSP2又はステップSP3において否定結果を得ると、このことは、入力された手描きタグTgと類似する代表手描きタグがプレイリスト管理テーブルTBに登録されていないことを意味する。
【0130】
このときCPU110は、ステップSP5に移り、入力された手描きタグTgに対応する新規のプレイリストを生成し、この新規のプレイリストにユーザにより指定された楽曲を登録して、プレイリスト生成処理手順RT1を終了する。
【0131】
[2−3−4.プレイリストの表示]
また楽曲再生アプリApでは、生成したプレイリストを一覧でユーザに確認させることができるようになっている。CPU110は、プレイリストを一覧表示させる操作入力を受け付けると、図11に示すプレイリスト一覧画面220をタッチスクリーン102に表示させる。
【0132】
プレイリスト一覧画面220では、各プレイリストの代表手描きタグPdが、例えば、左上から右下に向かってプレイリスト管理テーブルTBに登録された順に並べて表示される。
【0133】
プレイリスト一覧画面220において、各代表手描きタグPdの表示サイズは、各プレイリストに登録されている楽曲の数に基づいて設定される。具体的に、プレイリストに登録されている楽曲数が多ければ多いほど、プレイリストの代表手描きタグPdの表示サイズが大きくなるように設定される。
【0134】
図11では、例えば、太陽のイラストである代表手描きタグPd(s)の方が、傘のイラストである代表手描きタグPd(u)よりも大きく表示されている。このことは、太陽のイラストである代表手描きタグPd(s)に対応するプレイリストの方が、傘のイラストである代表手描きタグPd(u)に対応するプレイリストよりも、楽曲数が多いことを示している。
【0135】
このように携帯端末100では、プレイリストに登録されている楽曲数に基づいて代表手描きタグPdの表示サイズを変更するようにしたことにより、ユーザに、登録されている楽曲数が多いプレイリストがどれかを一目で確認させることができるようになっている。
【0136】
またプレイリスト一覧画面220では、各代表手描きタグPdは、それぞれが示す内容に基づいたアニメーションで表示されるようになっている。
【0137】
具体的に、不揮発性メモリ111には、特定の内容を示す画像として基本のもの(これを基本画像とも呼ぶ)が記憶されており、図12に示すように、基本画像に対してその内容に適したアニメーションが対応づけられている。例えば、星(star)を示す基本画像には、画像を点滅させるアニメーションが対応付けられており、雲(cloud)を示す基本画像には、画像から雨が降るようなアニメーションが対応付けられている。
【0138】
CPU110は、代表手描きタグPdがどの基本画像に類似しているかを判別し、類似する基本画像に対応付けられたアニメーションで代表手描きタグPdを表示させる。これにより、代表手描きタグPdは、当該代表手描きタグPdが示す内容に適したアニメーションで表示されることとなる。
【0139】
例えば、図11に示されている太陽のイラストの代表手描きタグPd(s)は、太陽(sun)を示す基本画像(図12)に類似すると判別されると、ゆっくり点滅するアニメーションで表示されることとなる。また例えば、図11に示されている雲のイラストの代表手描きタグPd(c)は、雲(cloud)を示す基本画像(図12)に類似すると判別されると、雲から雨が降るアニメーションで表示されることとなる。
【0140】
このように携帯端末100では、代表手描きタグPdを、それぞれが示す内容に適したアニメーションで表示されるので、プレイリスト一覧画面220において、ユーザを視覚的に一段と楽しませることができるようになっている。
【0141】
ここで、上述したプレイリストを一覧表示する処理の手順について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
【0142】
尚、図13に示すプレイリスト表示処理手順RT2は、携帯端末100のCPU110が、不揮発性メモリ111に格納されている楽曲再生アプリApのプログラムにしたがって実行する処理の手順である。
【0143】
またCPU110は、プレイリスト一覧画面220を表示する操作入力を受け付けると、プレイリストテーブルTBに登録されている各プレイリストごとに、プレイリスト表示処理手順RT2を実行するようになっている。
【0144】
CPU110は、プレイリスト表示処理手順RT2を開始するとステップSP11に移り、プレイリスト管理テーブルTBを参照して、プレイリストに登録されている楽曲の数を算出する。そしてCPU110は、算出した楽曲の数をもとに、プレイリストの代表手描きタグPdの表示サイズを設定して、次のステップSP12に移る。
【0145】
ステップSP12においてCPU110は、上述した類似度の算出方法を用いて、基本画像ごとにプレイリストの代表手描きタグPdとの類似度を算出して、次のステップSP13に移る。
【0146】
ステップSP13においてCPU110は、代表手描きタグPdとの類似度が最も高い基本画像において、当該類似度が所定の閾値以上であるか否かを判別する。
【0147】
このステップSP13において肯定結果を得ると、このことは、代表手描きタグとの類似度が最も高い基本画像が代表手描きタグPdと類似することを意味する。このときCPU110は、ステップSP14に移り、代表手描きタグPdとの類似度が最も高い基本画像に対応付けられているアニメーションを代表手描きタグPdに設定する。
【0148】
そしてCPU110は、設定された表示サイズと、設定されたアニメーションで、代表手描きタグPdをプレイリスト一覧画面220に表示させ、プレイリスト表示処理手順RT2を終了する。
【0149】
一方、ステップSP13において否定結果を得ると、このことは、代表手描きタグと類似する基本画像がないことを意味し、このときCPU110は、ステップSP15に移る。ステップSP15においてCPU110は、代表手描きタグPdにアニメーションを設定せず、代表手描きタグPdを設定された表示サイズでプレイリスト一覧画面220に表示させ、プレイリスト表示処理手順RT2を終了する。
【0150】
このようにしてCPU110は、プレイリスト一覧画面220において、各プレイリストの代表手描きタグPdを、プレイリストに登録された楽曲の数に基づいた表示サイズと、当該代表手描きタグPdが示す内容に基づいたアニメーションで表示させる。
【0151】
またプレイリスト一覧画面220において、図14に示すように、代表手描きタグPd内を始点としてドラッグが行われると、CPU110は、ドラッグに応じて代表手描きタグPdの表示位置を移動させる。そして指が離されると、CPU110は、その時点での位置に代表手描きタグPdの表示位置を固定させる。
【0152】
このようにプレイリスト一覧画面220では、ユーザの所望に応じて、各代表手描きタグPdの表示位置を変更することができる。
【0153】
さらにプレイリスト一覧画面220において、代表手描きタグPdがタップされると、CPU110は、タップされた代表手描きタグPdに対応するプレイリストの先頭の楽曲から再生を開始し、プレイリストに従って順次楽曲を再生する。
【0154】
またこれと共にCPU110は、プレイリスト管理テーブルTBを参照して、図15に示すプレイリスト画面230をタッチスクリーン102に表示させる。プレイリスト画面230は、タップされた代表手描きタグPdに対応するプレイリストの内容を示す画面である。
【0155】
プレイリスト画面230は、プレイリストの代表手描きタグPdが表示される代表手描きタグ表示領域231と、プレイリストに登録されている楽曲の一覧が表示される一覧表示領域232とから構成される。
【0156】
一覧表示領域232には、再生順序と同様の順番で、楽曲ごとに、手描きタグTg、曲名Mt及びアーティスト名Maが並べられて表示される。
【0157】
このように携帯端末100は、ユーザにプレイリスト一覧画面220において代表手書きタグPdをタップさせるだけで、対応するプレイリストに従って楽曲を再生できると共にプレイリストに登録された楽曲の一覧をユーザに確認させることができる。
【0158】
[2−3−5.プレイリストの検索]
また楽曲再生アプリApでは、生成したプレイリストを検索できるようになっている。具体的にCPU110は、プレイリストの検索画面を呼び出す操作入力を受け付けると、図16に示す検索画面240をタッチスクリーン102に表示させる。
【0159】
検索画面240は、自由に線を描くことのできるキャンバス領域241で構成されており、ユーザによりドラッグが行われると、CPU110は、キャンバス領域241内に、ドラッグの軌跡に沿って線を描いた手描きの画像Piを表示させていく。
【0160】
その後CPU110は、プレイリストを検索する操作入力を受け付けると、入力された手描きの画像Piを検索キーとして設定する。CPU110は、上述した類似度の算出方法を用いて、プレイリストの代表手描きタグPdごとに、検索キーである手描きの画像Piとの類似度を算出する。そしてCPU110は、代表手描きタグPdのうち最も類似度が高いものを、検索キーである手描きの画像Piと類似する代表手描きタグPdとして判別する。
【0161】
CPU110は、検索された代表手描きタグPdに対応するプレイリストを検索結果として選択して、当該プレイリストの先頭の楽曲から再生を開始し当該プレイリストに従って楽曲を順次再生する。またこれと共にCPU110は、当該プレイリストの内容を示すプレイリスト画面230(図15)をタッチスクリーン102に表示させる。
【0162】
この結果、ユーザが入力した手描き画像Piと類似する代表手描きタグPdに対応するプレイリストの楽曲をユーザに聴取させることができると共に、当該プレイリストの内容をユーザに確認させることができる。
【0163】
このようにCPU110は、検索画面240においてユーザにより手描きの画像Piが検索キーとして入力されると、入力された手描きの画像Piと類似する手描きタグTgの楽曲が登録されたプレイリストを検索する。
【0164】
これにより、ユーザに手描きの画像Piを入力させるだけでユーザ所望のプレイリストを検索できるので、プレイリスト一覧画面220を閲覧させて所望のプレイリストを選択させる場合と比して、一段と早くユーザ所望のプレイリストを検索することができる。
【0165】
[2−3−6.プレイリストの共有]
また楽曲再生アプリApでは、携帯端末100で生成したプレイリストを、外部の機器と共有できるようになっている。CPU110は、プレイリストを外部の機器と共有する操作入力を受け付けると、プレイリストを共有するための共有用ファイルをXML(Extensible Markup Language)形式で生成する。
【0166】
共有用ファイルは、図17に示すように、全てのプレイリストが「allplaylist」として定義され、「allplaylist」の下位に各プレイリストが「playlist」として定義され、「playlist」の下位に各楽曲が「track」として定義される階層構造となっている。
【0167】
また、共有用ファイルでは、各プレイリストを示す「playlist」に対して、プレイリストを生成したユーザ名を示す「username」と、プレイリスト名を示す「playlistname」と、プレイリストを一覧表示する際の表示順を示す「viewid」とが対応付けられる。
【0168】
さらに、共有ファイルでは、各楽曲を示す「track」に対して、楽曲のアーティスト名を示す「artist」と、楽曲の曲名を示す「title」と、楽曲ファイルを特定するための「songid」とが対応付けられる。
【0169】
そしてCPU110は、生成した共有ファイルを、外部接続インタフェース113又はネットワークインタフェース114を介して、接続された外部の機器に送信する。
【0170】
この結果、共有ファイルが受信された外部の機器では、当該共有ファイルに基づくプレイリストで楽曲の再生を行うことができる。
【0171】
[2−4.動作及び効果]
以上の構成において、携帯端末100は、タッチスクリーン102を介してユーザにより手描き入力された画像Piを、ユーザにより指定された楽曲に手描きタグTgとして関連づけるようにした。
【0172】
これにより、楽曲の手描きタグTgに、ユーザの感覚(イメージ)を自由に反映させることができる。ユーザは、例えば言葉に表すことが難しい感情なども手描きの画像で表現して、楽曲の手書きタグTgとすることができる。
【0173】
またこれにより、ユーザに、楽曲のタグとしてテキストをキーボード等により入力させる場合と比して、一段と容易且つ素早く楽曲の手描きタグTgを入力させることができる。
【0174】
さらにこれにより、ユーザに、外部の機器で手描きタグTgを入力させなくてもよく、携帯端末100上で楽曲に手描きタグTgを入力させることができる。
【0175】
また携帯端末100は、手描きタグTgの類似度に基づいて手描きタグTgが互いに類似するか否かを判別し、手描きタグTgが互いに類似すると判別された楽曲群を同一のプレイリストに登録するように、プレイリストを生成するようにした。
【0176】
これにより、手描きタグTgに反映されたユーザの感覚(イメージ)に合ったプレイリストを自動で生成することができる。例えば、楽曲に対してユーザの抱いたイメージが似通った楽曲を集めたプレイリストなどを生成することができる。
【0177】
また、テキストを楽曲のタグとしてプレイリストを生成する場合、楽曲を同一のプレイリストに登録させるには、入力させるテキストを一致させなければならず、ユーザはタグとして楽曲へ関連付けたテキストを記憶していなければならない。
【0178】
これに対して携帯端末100では、手描きタグTgが類似する楽曲群を同一のプレイリストに登録するようにしたので、ユーザは他の楽曲の手描きタグTgを記憶していなくても楽曲に対するイメージで手描きタグTgを入力すれば、ユーザが抱いたイメージが似通った楽曲を同一のプレイリストに登録することができる。
【0179】
また携帯端末100は、プレイリストごとに、プレイリストに登録された楽曲に関連付けられた手描きタグTgのうちの1つを代表手描きタグTgとして選択し、各プレイリストの代表手描きタグTgをタッチスクリーン102に一覧表示させるようにした。
【0180】
これにより、ユーザに、どのような手描きタグTgの楽曲が集められたプレイリストなのかを一目で確認させることができる。したがってユーザは、プレイリストの一覧がテキストで表示される場合と比して、一段と直感的にどんなイメージの楽曲が集められたプレイリストなのかを認識することができる。ゆえに、ユーザは、例えばそのときの気分で聴取したいプレイリストを選択するなどを、容易に行うことができる。
【0181】
以上の構成によれば、携帯端末100は、ユーザにより手描き入力された画像を手描きタグTgとして楽曲に関連付けるようにしたことにより、ユーザが所望のイメージを自由に表現して楽曲の手描きタグTgとすることができる。そして、携帯端末100は、手書きタグTgの類似度に基づいてプレイリストを生成するようにしたことにより、ユーザにより表現されたイメージが似通った楽曲を集めたプレイリストを生成することができる。このように携帯端末100は、個々のユーザが所望のイメージを自由に表現したタグをもとにプレイリストを生成することができ、かくして個々のユーザの所望に適したプレイリストを生成することができる。
【0182】
<3.変形例>
[3−1.変形例1]
尚、上述した実施の形態では、プレイリスト一覧画面220において代表手描きタグPd内を始点としてドラッグが行われると、CPU110は、ドラッグに応じて代表手描きタグPdの表示位置を移動させるようにした。
【0183】
これに限らず、プレイリスト一覧画面220において代表手描きタグPd外の位置を始点としてドラッグが行われると、CPU110は、ドラッグの軌跡により囲まれた代表手描きタグPdに対応するプレイリストを組み合わせる処理を行うようにしてもよい。
【0184】
具体的にCPU110は、プレイリスト一覧画面220において、代表手描きタグPd外の位置を始点としたドラッグが行われると、図18に示すように、ドラッグの軌跡を点線Lで描いていく。
【0185】
そしてドラッグの結果、点線Lにより複数の代表手描きタグPdが囲まれると、CPU110は、当該囲まれた複数の代表手描きタグPdがユーザにより指定されたと認識する。
【0186】
するとCPU110は、ユーザにより指定された複数の代表手描きタグPdに対応する複数のプレイリストを組み合わせた新規のプレイリストを生成する。ここで複数のプレイリストを組み合わせるとは、各プレイリストに登録されている楽曲を全て新規のプレイリストに登録することを意味する。
【0187】
例えば、図18に示す場合、ハートのイラストである代表手描きタグPd(h)と、悲しい顔のイラストである代表手描きタグPd(n)とが、点線Lにより囲まれている。この場合、CPU110は、代表手描きタグPd(h)に対応するプレイリストに登録されている楽曲と、代表手描きタグPd(n)のプレイリストに登録されている楽曲とを、一つの新規のプレイリストに登録する。
【0188】
ここで、複数のプレイリストを組み合わせて1つのプレイリストを生成する場合におけるプレイリストの管理方法を説明する。プレイリスト管理テーブルTBには、手描きタグID、手描きタグ色情報、楽曲ID、プレイリストIDに加え、当該プレイリストIDが示すプレイリストと組み合わせるプレイリストを識別する組み合わせ情報が格納される。組み合わせ情報としては、組み合わせるプレイリストのプレイリストIDが格納される。
【0189】
例えば、CPU110は、ハートの代表手描きタグPd(h)に対応するプレイリストのプレイリストIDには、悲しい顔の代表手描きタグPd(n)に対応するプレイリストのプレイリストIDを組み合わせ情報として対応づけて、プレイリスト管理テーブルTBに格納する。
【0190】
またCPU110は、悲しい顔の代表手描きタグPd(n)に対応するプレイリストのプレイリストIDには、ハートの代表手描きタグPd(h)に対応するプレイリストのプレイリストIDを組み合わせ情報として対応づけて、プレイリスト管理テーブルTBに格納する。
【0191】
このようにしてCPU110は、複数のプレイリストを組み合わせた1つのプレイリストを生成する。
【0192】
そしてCPU110は、プレイリスト一覧画面220において代表手描きタグPdを表示する際、プレイリスト管理テーブルTBを参照し、代表手描きタグPdに対応するプレイリストのプレイリストIDに対し組み合わせ情報が対応づけられているか否かを確認する。
【0193】
ここで代表手描きタグPdに対応するプレイリストのプレイリストIDに組み合わせ情報が対応づけられていれば、CPU110は、当該プレイリストと組み合わせ情報が示すプレイリストとが組み合わされていると認識する。
【0194】
そしてCPU110は、組み合わされているプレイリストに対応する代表手描きタグPdどうしを近くに表示させると共にこれらを点線Lで囲んで表示させる。
【0195】
これにより、ユーザに、点線Lで囲まれた代表手描きタグPdに対応するプレイリストが一つのプレイリストとして組み合わさっていることを確認させることができる。
【0196】
またここで、点線Lで囲まれた代表手描きタグPdがユーザによりタップされると、CPU110は、組み合わさっているプレイリストに登録されている楽曲を順次連続して再生していく。このときCPU110は、例えば2つのプレイリストの楽曲を交互に再生していくなどしてもよい。
【0197】
このように携帯端末100は、ユーザに、ドラッグの軌跡で代表手描きタグPdを囲むという簡易な操作を行わせるだけで、複数のプレイリストを組み合わせた新規のプレイリストを生成することができる。
【0198】
[3−2.変形例2]
また、上述した実施の形態では、生成したプレイリストを外部の機器と共有する場合に、共有ファイルのみを外部の機器へ送信するようにした。
【0199】
これに限らず、CPU110は、共有ファイルと共に手描きタグTgを、外部接続インタフェース113又はネットワークインタフェース114を介して、接続された外部の機器へ送信するようにしてもよい。
【0200】
この場合CPU110は、共有ファイルにおいて、各プレイリストを示す「playlist」に対して、実施の形態で上述した情報に加え、プレイリストの代表手描きタグPdを特定するための情報を対応付けるようにする。
【0201】
またCPU110は、共有ファイルにおいて、各楽曲を示す「track」に対して、実施の形態で上述した情報に加え、楽曲の手描きタグTgを特定するための情報を対応付けるようにする。
【0202】
こうすることにより、共有ファイル及び手描きタグTgを受信した外部の機器では、当該共有ファイル及び手描きタグTgをもとに、上述したプレイリスト一覧画面220やプレイリスト画面230などを表示部に表示することができる。
【0203】
またこれに限らず、CPU110は、共有ファイルと共に、プレイリストの代表手描きタグPdとなっている手描きタグTgのみを、外部接続インタフェース113又はネットワークインタフェース114を介して、接続された外部の機器へ送信するようにしてもよい。
【0204】
これによっても、共有ファイル及び代表手描きタグPdを受信した外部の機器では、当該共有ファイル及び代表手描きタグPdをもとに、上述したプレイリスト一覧画面220を表示部に表示することができる。
【0205】
[3−3.変形例3]
さらに、上述した実施の形態では、手描きタグTgの類似度を算出する方法として、手描きタグTgのストロークに基づく方法を用いるようにした。
【0206】
これに限らず、手描きタグTgの類似度を算出する方法として、この他種々の方法を用いてもよく、例えば、手描きタグTgの画面上における座標に基づく方法を用いるようにしてもよい。
【0207】
この方法では、例えば、図19(A)に示す手描きタグTg1と図19(B)に示す手描きタグTg2との類似度を算出する場合、手描きタグTg1及びTg2のそれぞれにおいて、始点を原点として、始点から終点までのタッチ位置の座標を検出する。すなわち、図19(A)では、手描きタグTg1において、始点(座標1)を原点としてタッチ位置の座標2〜5を検出し、図19(B)では、手描きタグTg2において、始点(座標a)を原点としてタッチ位置の座標b〜eを検出する。
【0208】
そして手描きタグTg1及び手描きタグTg2ごとに検出したタッチ位置の座標を比較することにより、手描きタグTg1及び手描きタグTg2の類似度を算出する。すなわち、図19に示す場合では、手描きタグTg1におけるタッチ位置の座標2〜5と、手描きタグTg2におけるタッチ位置の座標b〜eとを比較する。
【0209】
[3−4.変形例4]
さらに、上述した実施の形態では、プレイリスト一覧画面220に代表手描きタグPdを表示する際に、代表手描きタグPdが示す内容に適したアニメーションを代表手描きPdに設定するようにした。
【0210】
これに限らず、例えば、プレイリストの代表手描きタグPdを設定するときに、合わせて代表手描きタグPdのアニメーションを設定するようにしてもよい。
【0211】
この場合CPU110は、プレイリストの代表手描きタグPdを設定すると、上述したように代表手描きタグPdに類似する基本画像に対応付けられたアニメーションを、当該代表手描きタグPdを表示させる際のアニメーションとして選択する。
【0212】
そしてCPU110は、選択したアニメーションを識別するためのアニメーションIDを、代表手描きタグPdの手描きタグIDと対応付けてプレイリスト管理テーブルTBに格納することにより、代表手描きタグPdのアニメーションを設定する。
【0213】
プレイリスト一覧画面220に代表手描きタグPdを表示させる際、CPU110は、プレイリスト管理テーブルTBを参照して、代表手描きタグPdに設定されたアニメーションを認識するようにする。
【0214】
[3−5.変形例5]
さらに、上述した実施の形態では、CPU110は、プレイリストに最初に登録された楽曲の手描きタグTgを、プレイリストの代表手描きタグPdとして選択するようにした。
【0215】
これに限らず、CPU110は、プレイリストに登録された楽曲に関連付けられた手描きタグTgであれば、そのうちのいずれか1つを代表手描きタグPdとして選択するようにしてもよい。例えば、CPU110は、最新の手描きタグTgを代表手描きタグPdとして選択するようにしてもよい。
【0216】
[3−6.変形例6]
さらに、上述した実施の形態では、CPU110は、タッチスクリーン102を介して手描き入力された画像を手描きタグTgとして楽曲に関連づけるようにした。
【0217】
これに限らず、CPU110は、外部接続インタフェース113又はネットワークインタフェース114を介して、接続された外部の機器から受信した手描き入力の画像を、手描きタグTgとして楽曲に関連づけるようにしてもよい。尚、手描き入力の画像とは、ユーザが情報処理装置を利用して自分で描いた画像のことである。
【0218】
[3−7.変形例7]
さらに、上述した実施の形態では、CPU110は、プレイリストに登録されている楽曲の数に基づいて代表手描きタグPdの表示サイズを変更するようにした。
【0219】
これに限らず、CPU110は、プレイリストのこの他種々の関連情報に基づいて代表手描きタグPdの表示サイズを変更するようにしてもよい。例えば、CPU110は、再生回数が多いプレイリストほど、代表手描きタグPdの表示サイズを大きくするなどしてもよい。
【0220】
さらに、上述した実施の形態では、CPU110は、代表手描きタグPdを、当該代表手描きタグPdが示す内容に基づいたアニメーションで表示するようにした。
【0221】
これに限らず、CPU110は、プレイリストのこの他種々の関連情報に基づいたアニメーションで、代表手描きタグPdを表示するようにしてもよい。例えば、CPU110は、お気に入り度合いが高いプレイリストについては、代表手描きタグPdを点滅させるアニメーションで表示させるなどしてもよい。
【0222】
このようにCPU110は、プレイリスト一覧画面220において、各プレイリストの関連情報に基づいて、代表手描きタグPdの表示態様(表示サイズやアニメーションなど)を設定するようにすればよい。
【0223】
またこれに限らず、CPU110は、全ての代表手描きタグPdの表示態様を同一とするようにしてもよい。
【0224】
さらにこれに限らず、CPU110は、プレイリスト一覧画面220だけでなく、プレイリスト画面230など、この他、代表手描きタグPdを表示させる画面において、各プレイリストの関連情報に基づいて代表手描きタグPdの表示態様を設定するようにしてもよい。
【0225】
さらにこれに限らず、CPU110は、各楽曲の関連情報(例えば楽曲の再生回数やお気に入り度合いなど)に基づいて、手描きタグTgの表示態様を設定するようにしてもよい。
【0226】
[3−8.変形例8]
さらに、上述した実施の形態では、CPU110は、楽曲の関連情報を表示させながら、手描きの画像Piの入力を受け付け、入力された手描きの画像Piを手描きタグTgとして当該関連情報を表示させている楽曲に関連づけるようにした。
【0227】
これに限らずCPU110は、楽曲の関連情報を表示させずに、例えば楽曲を再生しているときに、手描きの画像Piの入力を受け付けるようにしてもよい。そしてCPU110は、入力された手描きの画像Piを手描きタグTgとして当該再生している楽曲に関連づけるようにしてもよい。
【0228】
[3−9.変形例9]
さらに、上述した実施の形態では、CPU110は、ユーザにより指定された楽曲に、ユーザにより手描き入力された画像を手描きタグTgとして関連付け、手描きタグTgをもとに楽曲のプレイリストを生成するようにした。
【0229】
これに限らず、CPU110は、この他種々のコンテンツ(例えば、静止画像や動画像など)に、手描きタグTgを関連付け、手描きタグTgをもとに当該コンテンツのプレイリストを生成するようにしてもよい。
【0230】
[3−10.変形例10]
さらに上述した実施の形態では、操作デバイスとしてタッチスクリーン102を有する携帯端末100に本発明を適用するようにした。
【0231】
これに限らず、この他種々の操作デバイスを有する情報処理装置に本発明を適用するようにしてもよく、また適用することができる。
【0232】
また、タッチスクリーン102以外の操作デバイスを有する情報処理装置であれば、操作デバイスと表示デバイスとが別々に設けられていてもよいし、外部の表示デバイスと接続されるようになっていてもよい。
【0233】
[3−11.変形例11]
さらに上述した実施の形態では、携帯端末100に、液晶パネル102Aと静電容量式のタッチパネル102Bとで構成されるタッチスクリーン102を設けるようにした。
【0234】
これに限らず、タッチスクリーン102の代わりに、タッチパネル機能を内蔵する液晶ディスプレイなどを携帯端末100に設けるようにしてもよい。
【0235】
さらに液晶パネル102Aについても、EL(Electroluminescence display)ディスプレイなど、この他種々のディスプレイを用いるようにしてもよい。
【0236】
[3−12.変形例12]
さらに上述した実施の形態では、情報処理装置としての携帯端末100に、制御部としてのCPU110と、表示部及び操作部としてのタッチスクリーン102と、通信部としての外部接続インタフェース113及びネットワークインタフェース114とを設けるようにした。
【0237】
本発明はこれに限らず、同様の機能を有するのであれば、上述した携帯端末100の各機能部(制御部、表示部、操作部、通信部)を、他の種々のハードウェアにより構成するようにしてもよい。
【0238】
また上述した実施の形態では、携帯端末100に本発明を適用するようにしたが、これに限らず、この他種々の情報処理装置に本発明を適用するようにしてもよい。
【0239】
[3−13.変形例13]
さらに上述した実施の形態では、各種処理を実行するためのプログラムを、携帯端末100の不揮発性メモリ111に書き込んでおくようにした。
【0240】
これに限らず、例えば、携帯端末100にメモリカードなどの記憶媒体のスロットを設け、CPU110が、このスロットに差し込まれた記憶媒体からプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。またCPU110が、この記憶媒体から読み出したプログラムを、不揮発性メモリ111にインストールするようにしてもよい。さらにCPU110が、このプログラムを、ネットワークインタフェース114を介して、ネットワーク上の機器からダウンロードして、不揮発性メモリ111にインストールするようにしてもよい。
【0241】
[3−14.変形例14]
さらに、本発明は、上述した実施の形態と変形例とに限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と変形例の一部または全部を任意に組み合わせた形態、もしくは一部を抽出した形態にもその適用範囲が及ぶものである。
【産業上の利用可能性】
【0242】
本発明は、コンテンツを再生する再生装置などの情報処理装置で広く利用することができる。
【符号の説明】
【0243】
1……情報処理装置、2……制御部、3……表示部、4……操作部、5……通信部、100……携帯端末、102……タッチスクリーン、102A……液晶パネル、102B……タッチパネル、110……CPU、111……不揮発性メモリ、113……外部接続インタフェース、114……ネットワークインタフェース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより手描き入力された画像を、ユーザにより指定されたコンテンツにタグとして関連付け、コンテンツにタグとして関連付けられた画像の類似度に基づいてコンテンツのプレイリストを生成する制御部
を具える情報処理装置。
【請求項2】
上記制御部は、
上記類似度に基づいて各コンテンツにタグとして関連付けられた画像が互いに類似するか否かを判別し、タグとして関連づけられた画像が互いに類似すると判別されたコンテンツ群を同一のプレイリストに登録する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記制御部は、
プレイリストごとに、プレイリストに登録されたコンテンツにタグとして関連付けられた画像のうちの一つを選択し、プレイリストごとに選択した画像の一覧を表示部に表示させる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記制御部は、
上記一覧を表示部に表示させる際、各プレイリストの関連情報に基づいてプレイリストごとに選択した各画像の表示態様を設定する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
上記制御部は、
各プレイリストに登録されている楽曲数に基づいて、プレイリストごとに選択した各画像の表示サイズを設定する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
上記制御部は、
プレイリストごとに選択した画像が示す内容に基づいたアニメーションで、プレイリストごとに選択した画像を表示させる
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
上記制御部は、
コンテンツを再生しながら、操作部を介して上記画像の手描き入力を受け付け、当該手描き入力された画像を、当該再生しているコンテンツにタグとして関連づける
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
上記制御部は、
コンテンツの関連情報を表示部に表示させながら、操作部を介して上記画像の手描き入力を受け付け、当該手描き入力された画像を、当該関連情報を表示させているコンテンツにタグとして関連づける
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
上記制御部は、
生成した上記プレイリストと、当該プレイリストに登録されているコンテンツにタグとして関連付けられている画像とを共に、通信部を介して外部の機器に送信する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
上記制御部は、
検索キーとしての画像がユーザにより手描き入力されると、コンテンツにタグとして関連付けられた画像の中から、当該検索キーとしての画像との類似度に基づいて当該検索キーとしての画像と類似する画像を検索し、当該検索された画像がタグとして関連付けられたコンテンツが登録されているプレイリストを選択する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
上記制御部は、
上記一覧を表示部に表示させているときに、プレイリストごとに選択した画像の中から複数の画像がユーザにより指定されると、当該指定された複数の画像に対応する複数のプレイリストを組み合わせた1つのプレイリストを生成する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項12】
情報処理装置が、
ユーザにより手描き入力された画像を、ユーザにより指定されたコンテンツにタグとして関連付け、
コンテンツにタグとして関連付けられた画像の類似度に基づいてコンテンツのプレイリストを生成する
プレイリスト生成方法。
【請求項13】
情報処理装置に、
ユーザにより手描き入力された画像を、ユーザにより指定されたコンテンツにタグとして関連付けるステップと、
コンテンツにタグとして関連付けられた画像の類似度に基づいてコンテンツのプレイリストを生成するステップと
を実行させるためのプレイリスト生成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図13】
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【図17】
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【図19】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図18】
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