説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システム

【課題】ブラウザ上でアプリケーションを切り替えることなく、セキュアチップにアクセスする。
【解決手段】サービス提供サーバ200から、ICチップ150のセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部108と、コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれているスクリプトファイルの所在情報に基づいて、スクリプトファイルを決済事業者サーバ300から読み込むファイル読み込み部112と、ファイル読み込み部により読み込まれたスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップ150からセキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部116と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムに関し、特に、ブラウザ上でアプリケーションを切り替えることなくセキュアチップにアクセスすることが可能な情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、耐タンパ性を有するIC(Integrated Circuit)チップを搭載した携帯電話などで、電子マネーを利用したインターネットショッピング等のサービスが普及している。この場合、電子マネーや各種サービスで利用可能なポイントなどの電子バリューは、ICチップにセキュアに保持されている。通常、ICチップに保持された電子バリュー等のセキュア情報は、電子決済サーバ等のセキュア情報アクセス用アプリケーションによって読み出したり、書き込みしたりすることができる。
【0003】
特に、インターネットショッピング等のサービスを提供するサービス事業者と、電子マネー等の決済を行う決済事業者とが異なる場合には、サービス事業者が提供するアプリケーションを起動した後に、決済事業者が提供するアプリケーションを起動させる必要がある。すなわち、利用者がインターネットショッピングにより買い物等をし、電子マネー等の決済を行う場合には、携帯電話等のブラウザ上でサービス事業者のアプリケーションから決済事業者のアプリケーションの切り替えを行う必要があった。
【0004】
【特許文献1】特開2003−109116号公報
【特許文献2】特開平6−44268号公報
【特許文献3】昭60−198676号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、インターネットショッピング等のサービスを提供するアプリケーションの動作中に、電子マネー等のセキュア情報が記録されているICチップへのアクセスを必要とする場合には、セキュアチップアクセス用のアプリケーションへの切り替えが発生し、アプリケーションが起動するまでの待ち時間が発生してしまうという問題があった。この場合、サービス事業者がセキュア情報にアクセスするアプリケーションを構築して、アプリケーションの切り替えを不要とさせることも考えられる。しかしながら、利用者が、複数の決済事業者の電子マネー等を利用している場合には、サービス事業者がセキュア情報にアクセスするための情報を各々の決済事業者から開示してもらう必要があり、セキュリティ上問題であった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ブラウザ上でアプリケーションを切り替えることなく、セキュアチップにアクセスすることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及びサービスに関する決済を実行する決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置であって、サービス提供サーバから、ICチップのセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれているスクリプトファイルの所在情報に基づいて、スクリプトファイルを決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と、ファイル読み込み部により読み込まれたスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップからセキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0008】
かかる構成によれば、サービス提供サーバから取得したコンテンツデータに含まれる所在情報に基づいて、セキュア情報アクセス用のスクリプトファイルを決済事業者サーバから取得して、当該スクリプトファイルのセキュア情報アクセス記述に基づいてセキュア情報にアクセスする。これにより、情報処理装置のブラウザ上においてアプリケーションの切り替えを行わずに決済事業者サーバが有するセキュア情報アクセス用のスクリプトファイルを取得して実行することが可能となる。したがって、アプリケーションを立ち上げるための起動時間が不要となり、インターネットショッピング等のサービス提供から電子マネーの決済までの処理をシームレスに行うことが可能となる。
【0009】
また、上記セキュア情報読み出し部により読み出されたICチップのセキュア情報を表示する表示部を備えてもよい。かかる構成によれば、ICチップに記録されたセキュア情報を情報処理装置のブラウザ上に表示でき、利用者にセキュア情報の内容を表示することができる。
【0010】
また、上記スクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述を解釈する解釈部を備え、上記セキュア情報読み出し部は、解釈部によるセキュア情報アクセス記述の解釈に基づいて、ICチップからセキュア情報を読み出すようにしてもよい。かかる構成によれば、解釈部がスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述を解釈して、セキュア情報を読み出す。これにより、決済事業者サーバによってしかアクセスすることができないICチップのセキュア情報を、セキュリティを保持しながら読み出すことが可能となる。
【0011】
上記コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれているスクリプトファイルの所在情報から、スクリプトファイルを格納している決済事業者サーバを特定する決済事業者サーバ特定部を備えてもよい。かかる構成により、スクリプトファイルの所在情報に対応付けられた決済事業者サーバを特定することができる。これにより、ネットワーク上に複数の事業者サーバが接続されている場合においても、1の決済事業者サーバを特定することが可能となる。
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及びサービスに関する決済を実行する決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置が、サービス提供サーバから、ICチップのセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するステップと、取得されたコンテンツデータに含まれているスクリプトファイルの所在情報に基づいて、スクリプトファイルを決済事業者サーバから読み込むステップと、読み込まれたスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップからセキュア情報を読み出すステップと、を含む情報処理方法が提供される。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及びサービスに関する決済を実行する決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置であって、サービス提供サーバから、ICチップのセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれているスクリプトファイルの所在情報に基づいて、スクリプトファイルを決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と、ファイル読み込み部により読み込まれたスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップからセキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と、を備える情報処理装置として機能させるための、プログラムが提供される。
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、セキュア情報が記録されたICチップが搭載された情報処理装置と、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバと、サービスに関する決済を実行する決済事業者サーバとがネットワークを介して接続された情報処理システムが提供される。上記サービス提供サーバは、情報処理装置の要求に応じて、ICチップのセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを情報処理装置に提供するコンテンツデータ提供部を備える。
【0015】
上記情報処理装置は、コンテンツデータ提供部により提供されたコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれているスクリプトファイルの所在情報に基づいて、スクリプトファイルを決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と、ファイル読み込み部により読み込まれたスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップからセキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と、を備える。上記決済事業者サーバは、セキュア情報読み出し部により読み出されたセキュア情報を更新するセキュア情報更新部を備える。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及びサービスに関する決済を実行する複数の決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置であって、サービス提供サーバから、ICチップのセキュア情報を読み取り可能な複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれている複数のスクリプトファイルの所在情報に基づいて、複数のスクリプトファイルを複数の決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と、ファイル読み込み部により読み込まれた複数のスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップから複数のセキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と、セキュア情報読み出し部により読み出された複数の複数のセキュア情報を1の画面に並べて表示する表示部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0017】
かかる構成によれば、サービス提供サーバから取得したコンテンツデータに含まれる所在情報に基づいて、セキュア情報アクセス用のスクリプトファイルを決済事業者サーバから取得して、当該スクリプトファイルのセキュア情報アクセス記述に基づいてセキュア情報にアクセスする。これにより、情報処理装置のブラウザ上においてアプリケーションの切り替えを行わずに決済事業者サーバが有するセキュア情報アクセス用のスクリプトファイルを取得して実行することが可能となる。したがって、アプリケーションを立ち上げるための起動時間が不要となり、インターネットショッピング等のサービス提供から電子マネーの決済までの処理をシームレスに行うことが可能となる。
【0018】
さらに、本実施形態によれば、サービス提供サーバは、複数の決済事業者サーバの決済処理に対応するアプリケーションを組み込んだサービスやシステムを構築しなくとも、複数の決済事業者サーバによる決済処理をすることができる。また、複数の決済事業者サーバによる決済処理は、情報処理装置のブラウザ上でアプリケーションの切り替えをすることなく実行でき、ブラウザ上に複数種類の電子マネーの情報を並べて表示することが可能となる。
【0019】
ユーザの入力に応じて、コンテンツデータに含まれている複数のスクリプトファイルの所在情報から、1または2以上のスクリプトファイルの所在情報を選択する所在情報選択部を備え、ファイル読み込み部は、所在情報選択部により選択された1または2以上のスクリプトファイルの所在情報に基づいて、ICチップから1または2以上のセキュア情報を読み出すようにしてもよい。かかる構成によれば、コンテンツデータに複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれている場合に、ユーザの入力等により、所望の所在情報を選択することが可能となる。これにより、コンテンツデータに複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれている場合に、すべてのスクリプトファイルを取得する必要がない場合に、所望の所在情報のみ取得することができ、決済処理を迅速に行うことが可能となる。
【0020】
また、上記ICチップには、複数の決済事業者サーバにより各々更新可能な複数のセキュア情報が記録されており、ユーザの入力に応じて、表示部に表示された複数のセキュア情報から、1または2以上のセキュア情報を選択するセキュア情報選択部を備え、セキュア情報選択部により選択された1または2以上のセキュア情報が、決済事業者サーバにより更新されるようにしてもよい。かかる構成により、複数のセキュア情報が表示部に表示され、複数のセキュア情報から所望のセキュア情報を選択することが可能となる。これにより、利用者の入力に応じて所望のセキュア情報が選択され、より利便性の高い電子マネーによる決済処理を実行することができる。
【0021】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及びサービスに関する決済を実行する複数の決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置が、サービス提供サーバから、ICチップのセキュア情報を読み取り可能な複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するステップと、取得されたコンテンツデータに含まれている複数のスクリプトファイルの所在情報に基づいて、複数のスクリプトファイルを複数の決済事業者サーバから読み込むステップと、読み込まれた複数のスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップから複数のセキュア情報を読み出すステップと、読み出された複数の複数のセキュア情報を1の画面に並べて表示するステップと、を含む情報処理方法が提供される。
【0022】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及びサービスに関する決済を実行する複数の決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置であって、サービス提供サーバから、ICチップのセキュア情報を読み取り可能な複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれている複数のスクリプトファイルの所在情報に基づいて、複数のスクリプトファイルを複数の決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と、ファイル読み込み部により読み込まれた複数のスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップから複数のセキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と、セキュア情報読み出し部により読み出された複数の複数のセキュア情報を1の画面に並べて表示する表示部と、を備える情報処理装置として機能させるための、プログラムが提供される。
【0023】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、セキュア情報が記録されたICチップが搭載された情報処理装置と、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバと、サービスに関する決済を実行する決済事業者サーバとがネットワークを介して接続された決済システムが提供される。上記サービス提供サーバは、情報処理装置の要求に応じて、ICチップのセキュア情報を読み取り可能な複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを情報処理装置に提供するコンテンツデータ提供部を備える。
【0024】
上記情報処理装置は、コンテンツデータ提供部により提供されたコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれている複数のスクリプトファイルの所在情報に基づいて、複数のスクリプトファイルを複数の決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と、ファイル読み込み部により読み込まれた複数のスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップから複数のセキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と、セキュア情報読み出し部により読み出された複数の複数のセキュア情報を1の画面に並べて表示する表示部と、を備える。
【0025】
上記決済事業者サーバは、表示部により表示されたセキュア情報のうち、ユーザの入力に応じて選択された1または2以上のセキュア情報を更新するセキュア情報更新部を備える。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように本発明によれば、ブラウザ上でアプリケーションを切り替えることなく、セキュアチップにアクセスすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0028】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態にかかる情報処理システムの概要について説明する。図1は、本実施形態にかかる情報処理システム10の構成例を示した説明図である。図1に示したように、情報処理システム10は、情報処理装置100と、サービス提供サーバ200と、決済事業者サーバ300などを含んで構成される。情報処理装置100と、サービス提供サーバ200と、決済事業者サーバ300とは、ネットワーク50を介して接続されている。ネットワーク50は、例えばインターネット、電話回線網、衛星通信網等の公衆回線網や、WAN、LAN、IP−VPN等の専用回線網などで構成されており、有線、無線を問わない。
【0029】
情報処理装置100は、ICチップ150を搭載した携帯端末である。以下では、情報処理装置100の一例として、ICチップ150を搭載した携帯電話を本発明の情報処理装置に適用して説明するが、かかる例に限定されるものではない。情報処理装置100は、例えば、ICチップを搭載したPDA(Personal Digital Assistants)、腕時計、携帯音楽プレーヤ等であってもよい。
【0030】
情報処理装置100に搭載されるICチップ150は、接触通信可能なICチップでもよいし、非接触通信可能なICチップであってもよい。ICチップ150は、耐タンパ性を有するセキュアメモリである。情報処理装置100は、複数のICチップを搭載していてもよく、用途に応じて各ICチップを使い分ける構成としてもよい。以下では、主に電子マネーや各種サービスで利用可能なポイントやチケット、クーポンなどの電子バリューが記録された1のICチップを搭載した情報処理装置100を例に挙げて説明する。
【0031】
サービス提供サーバ200は、情報処理装置100とネットワーク50を介して接続して、情報処理装置100の要求に応じて、サービス提供サーバ200が提供するサービスを実行可能なコンテンツデータの送信等を行う。具体的には、情報処理装置100の要求に応じて、ICチップ150のセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを情報処理装置100に送信する。
【0032】
ICチップ150に書き込まれたセキュア情報は、情報処理装置100自身によっても復号化して取得することができない情報である。ICチップ150のセキュア情報は、当該セキュア情報を暗号化/復号化することが可能なアプリケーションを有する装置によりアクセス可能となる。ICチップ150にアクセス可能なアプリケーションとは、ICチップ150に記録されたセキュア情報を復号したり、暗号化して書き込んだりすることができるプログラムである。
【0033】
決済事業者サーバ300は、情報処理装置100とネットワーク50を介して接続して、情報処理装置100の要求に応じて、ICチップ150のセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルを送信する。上記したように、サービス提供サーバ200から送信されるコンテンツデータには、ICチップ150のセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれている。情報処理装置100は、コンテンツデータに含まれている所在情報によって指定された決済事業者サーバ300にアクセスして、セキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルを取得する。スクリプトファイルには、ICチップ150に記録されたセキュア情報にアクセスするためのセキュア情報アクセス記述が含まれている、情報処理装置100は、当該セキュア情報アクセス記述に基づいて、スクリプトを実行することにより、ICチップ150からセキュア情報を読み出す。
【0034】
通常、情報処理装置100に搭載されたICチップ150のセキュア情報にアクセスするためには、セキュア情報アクセス用のアプリケーションを起動する必要がある。つまり、サービス提供サーバ200がセキュア情報アクセス用のアプリケーションを有していない場合には、サービス提供サーバ200が提供するインターネットショッピング等のアプリケーションの実行を中断して、決済事業者サーバ300が提供するICチップ150に記録されたセキュア情報を用いた決済を利用するためのアプリケーションを起動させなければならい。この場合、情報処理装置100のブラウザ上においては、アプリケーションを切り替えなければならず、セキュア情報をアクセスするためのアプリケーションの起動に時間がかかるという問題があった。
【0035】
しかし、上記情報処理システム10によれば、サービス提供サーバ200から取得したコンテンツデータに含まれる所在情報に基づいて、セキュア情報アクセス用のスクリプトファイルを決済事業者サーバ300から取得して、当該スクリプトファイルのセキュア情報アクセス記述に基づいてセキュア情報にアクセスする。これにより、情報処理装置100のブラウザ上においてアプリケーションの切り替えを行わずに決済事業者サーバ300が有するセキュア情報アクセス用のスクリプトファイルを取得して実行することが可能となる。したがって、アプリケーションを立ち上げるための起動時間が不要となり、インターネットショッピング等のサービス提供から電子マネーの決済までの処理をシームレスに行うことが可能となる。
【0036】
以上、情報処理システム10の概要を説明した。次に、本実施形態にかかる情報処理システム10の情報処理装置100、サービス提供サーバ200、決済事業者サーバ300の詳細な構成を説明する。
【0037】
図2は、情報処理装置100、サービス提供サーバ200、決済事業者サーバ300の機能構成を示すブロック図である。図2に示したように、情報処理装置100は、制御部102、通信制御部104、入出力部106、ICチップ150、ICチップ制御部152などを備える。
【0038】
制御部102は、情報処理装置100内のプログラムにより情報処理装置100を制御する機能を有し、コンテンツデータ取得部108、決済事業者サーバ特定部110、ファイル読み込み部112、解釈部114、セキュア情報読み出し部116などを備える。コンテンツデータ取得部108は、通信制御部104を介してサービス提供サーバ200から、サービス提供サーバ200が提供するサービスを実行可能なコンテンツデータを取得する機能を有する。取得するコンテンツデータは、例えば、ICチップ150のセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータなどである。コンテンツデータ取得部108は、取得したコンテンツデータを決済事業者サーバ特定部110に提供する。
【0039】
決済事業者サーバ特定部110は、コンテンツデータ取得部108より提供されたコンテンツデータに含まれるスクリプトファイルの所在情報から、スクリプトファイルを格納している決済事業者サーバ300を特定する機能を有する。ネットワーク50には、複数の決済事業者サーバ300が接続されている場合も考えられる。その場合には、決済事業者サーバ特定部110は、スクリプトファイルの所在情報から、一の決済事業者サーバ300を特定する。決済事業者サーバ特定部110は、特定した決済事業者サーバの情報をファイル読み込み部112に提供する。
【0040】
ファイル読み込み部112は、決済事業者サーバ特定部110に提供された決済事業者サーバの情報に基づいて、通信制御部104を介して、スクリプトファイルを決済事業者サーバ300から読み込む機能を有する。ファイル読み込み部112は、読み込んだスクリプトファイルを解釈部114に提供する。
【0041】
解釈部114は、スクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述を解釈する機能を有する。そして、セキュア情報読み出し部116は、解釈部114に解釈されたセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップ150からセキュア情報を読み出す機能を有する。ICチップ150に記憶されたセキュア情報は、暗号化されて格納されている。そのため、暗号化されたセキュア情報を復号化する機能を有していなければ、ICチップ150に記憶されたセキュア情報を読み取ることはできない構成となっている。決済事業者サーバ300から読み込まれたスクリプトファイルには、セキュア情報にアクセス可能なセキュア情報アクセス記述が含まれている。よって、このセキュア情報アクセス記述を解釈して実行させることにより、ICチップ150のセキュア情報にアクセスすることが可能となる。
【0042】
ICチップ制御部140は、ICチップ150と、情報処理装置100の制御部102や通信制御部104との間でデータの授受を行う機能を有する。ICチップ150は、情報処理装置100に搭載され、外部装置と接触通信または非接触通信する機能を有し、耐タンパ性を有するセキュアメモリである。ICチップ150は、CPU(Central Proccessing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶部などを含んでいてもよい。本実施形態においては、ICチップ150は主に記憶部を有し、記憶部にセキュア情報を記録している場合について説明する。
【0043】
入出力部106は、情報処理装置100に備わる入力および出力インタフェースである。入力部118は、入力を受け付ける機能を有するインタフェースであって、例えばテンキーやボタン、タッチパネル等を例示できる。表示部120は、出力インタフェースであって、例えば、ディスプレイ表示やランプなどの表示装置を例示できる。
【0044】
次に、サービス提供サーバ200の機能構成について説明する。サービス提供サーバ200は、通信制御部202、制御部204、コンテンツデータ206などを備える。通信制御部202は、インターネット等のネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースであって、ネットワークを介して情報処理装置100との間でのデータの送受信を行う機能を有する。
【0045】
制御部204は、サービス提供サーバ200内のプログラムによりサービス提供サーバ200を制御する機能を有し、例えば、情報処理装置100の要求に応じて、コンテンツデータ記憶部206に記録されたコンテンツデータを、通信制御部202を介して情報処理装置100に提供するコンテンツデータ提供部として機能するようにしてもよい。コンテンツデータ記憶部205に記録されたコンテンツデータには、ICチップ150のセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれている。
【0046】
サービス提供サーバ200により提供されるコンテンツデータは、例えば、インターネットショッピング等のサービスを提供することができるコンテンツデータであり、HTML(Hyper Text Markup Language)等で記述されたWebページなどを例示できる。情報処理装置100の利用者は、情報処理装置100のブラウザ上でサービス提供サーバ200より提供されるWebページを閲覧することができる。当該Webページがインターネットショッピングに関するサービスを提供するページである場合には、ブラウザ上のWebページの指示に従い、購入したい商品を選択したり、支払い方法を選択したりすることができる。以上、サービス提供サーバ200の機能構成について説明した。
【0047】
次に、決済事業者サーバ300の機能構成について説明する。決済事業者サーバ300は、通信制御部302と、制御部304と、スクリプトファイル記憶部306などを備える。通信制御部302は、インターネット等のネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースであって、ネットワークを介して情報処理装置100との間でデータの送受信を行う機能を有する。
【0048】
制御部304は、決済事業者サーバ300内のプログラムにより決済事業者サーバ300を制御する機能を有し、例えば、情報処理装置100の要求に応じて、スクリプトファイル記憶部306に記録されたスクリプトファイルを情報処理装置100のファイル読み込み部112に提供するスクリプトファイル提供部として機能するようにしてもよい。また、情報処理装置100のセキュア情報読み出し部116により読み出されたICチップ150のセキュア情報を更新するセキュア情報更新部として機能するようにしてもよい。スクリプトファイル記憶部306に記録されたスクリプトファイルには、ICチップ150のセキュア情報にアクセスするためのセキュア情報アクセス記述が含まれている。
【0049】
決済事業者サーバ300は、例えば、電子マネー決済事業者のサーバなどを例示できる。ICチップ150に電子マネーに関するセキュア情報が記録されている場合には、通常、当該セキュア情報は電子マネー決済事業者サーバによってしかセキュア情報の読み込みまたは書き込みをすることができない。すなわち、情報処理装置100において、決済事業者サーバ300がセキュア情報にアクセスするためのアプリケーションを起動させる必要がある。情報処理装置100の利用者が、上記したサービス提供サーバ200から提供されるWebページを用いて商品を購入した後、ICチップ150に記録された電子マネー等のセキュア情報を用いて決済する場合には、Webブラウザ上においてセキュア情報にアクセスするためのアプリケーションに切り替える必要があった。
【0050】
しかし、本実施形態では、サービス提供サーバ200から提供されるコンテンツデータに、ICチップ150のセキュア情報にアクセスするためのスクリプトファイルの所在情報が含まれており、当該所在情報に基づいて決済事業者サーバ300からスクリプトファイルを読み込みすることができる。これにより、情報処理装置100のWebブラウザ上においてアプリケーションの切り替えや画面の切り替えをすることなく、サービス提供サーバ200からのサービスの利用とセキュア情報へのアクセスをすることが可能となる。また、セキュア情報にアクセスするためのアプリケーションの起動時間などの待ち時間が発生せず、情報処理装置100の利用者にとってシームレスな処理を実現することができる。以上、決済事業者サーバ300の機能構成について説明した。
【0051】
次に、図3に基づいて、サービス提供サーバ200により提供されるコンテンツデータと、決済事業者サーバ300により提供されるスクリプトファイルについて説明する。図3は、コンテンツデータおよびスクリプトファイルについて説明する説明図である。図3に示したように、コンテンツデータ記憶部206に記録されているコンテンツデータ2062には、scriptタグ2064、bodyタグ2066などを含む。
【0052】
scriptタグ2064は、スクリプトを記述するために用いるタグであり、“SRC=”によって、外部スクリプトファイルのURLを指定することができる。bodyタグ2066に“onload”と記述することにより、ページが読み込まれた場合に、何らかの処理を行わせることができる。<body onload=“〜”>と記述することにより、当該ページが読み込まれた場合に、スクリプトファイルを呼び出すことが可能となる。
【0053】
情報処理装置100がコンテンツデータ2062を取得して、情報処理装置100のブラウザ上でコンテンツデータ2062がWebページとして展開される。上記したように、コンテンツデータ2062には、外部スクリプトを呼び出すための記述がなされている。これにより、情報処理装置100のブラウザにWebページが読み込まれると、コンテンツデータ2062に埋め込まれたスクリプトファイル呼び出し指示とスクリプトファイルの所在情報とにより、事業者決済サーバ300が保持するスクリプトファイルが呼び出されることとなる。以上、コンテンツデータおよびスクリプトファイルについて説明した。
【0054】
次に、図4および5に基づいて、情報処理システム10におけるサービス提供から決済完了までの処理の流れについて説明する。図4および5は、情報処理システム10におけるサービス提供から決済完了までの処理の流れを示したタイミングチャートである。図4に示したように、まず、情報処理装置100は、サービス提供サーバ200にサービス提供コンテンツの送信を要求する(S102)。ステップS102において要求するサービス提供コンテンツは、コンテンツデータの一例であって、サービス提供サーバ200により提供されるサービスに関するコンテンツデータであって、例えばインターネットショッピングの商品一覧ページである。
【0055】
ステップS102において情報処理装置100からサービス提供コンテンツの送信を要求されたサービス提供サーバ200は、要求されたサービス提供コンテンツをコンテンツデータ記憶部206から取得して情報処理装置100に提供する(S104)。ステップS104においてコンテンツデータを提供された情報処理装置100は、表示部120(以下ブラウザとも称する)に商品選択画面を表示する(S106)。情報処理装置100のブラウザ上に表示される表示画面については、後で説明する。
【0056】
次に、情報処理装置100は、サービス提供サーバ200に支払い方法、残高一覧コンテンツの送信を要求する(S108)。ステップS108において要求する支払い方法、残高一覧コンテンツは、コンテンツデータの一例であって、サービス提供サーバ200により提供されるサービスに関するコンテンツデータである。ステップS108において情報処理装置100からコンテンツデータの送信を要求されたサービス提供サーバ200は、要求されたコンテンツデータをコンテンツデータ記憶部206から取得して情報処理装置100に提供する(S110)。ステップS110において情報処理装置100に提供されたコンテンツデータには、情報処理装置100のICチップ150のセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれている。情報処理装置100は、スクリプトファイルの所在情報に基づいて、決済事業者サーバ300を特定する(S112)。
【0057】
そして、ステップS112において特定された決済事業者サーバ300にスクリプトファイルの送信を要求する(S114)。ステップS114において情報処理装置100からスクリプトファイルの送信を要求された決済事業者サーバ300は、スクリプトファイル記憶部306に記録されたスクリプトファイルを情報処理装置100に提供する(S116)。ステップS116においてスクリプトファイルを提供された情報処理装置100は、スクリプトを実行する(S118)。
【0058】
ステップS118においてスクリプトを実行した情報処理装置100は、スクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述を解釈して、ICチップ150のセキュア情報を読み出す(S120)。ステップS120においてICチップ150のセキュア情報の読み出しをした情報処理装置100は、ICチップ150から該当するセキュア情報を取得する(S122)。ステップS122においてセキュア情報を取得した情報処理装置100は、ブラウザ上にセキュア情報を表示する(S124)。
【0059】
次に、図5に示したように、情報処理装置100は、利用者に購入を確認するための購入確認コンテンツの送信を要求する(S126)。ステップS126において情報処理装置100に購入確認コンテンツの送信を要求されたサービス提供サーバ200は、コンテンツデータ記憶部206に記録された購入確認コンテンツを情報処理装置100に送信する(S128)。ステップS128において、サービス提供サーバ200から購入確認コンテンツを送信された情報処理装置100は、ブラウザに購入確認画面を表示する(S130)。
【0060】
そして、情報処理装置100は、決済事業者サーバ300に支払いコンテンツの送信を要求する(S132)。ステップS132において支払いコンテンツの送信を要求された決済事業者サーバ300は、支払いコンテンツを情報処理装置100に提供する(S134)。ステップS134において決済事業者サーバ300から支払いコンテンツを提供された情報処理装置100は、ブラウザ上に支払い確認画面を表示する(S136)。
【0061】
そして、情報処理装置100は、決済事業者サーバ300に決済処理実行コンテンツの送信を要求する(S138)。ステップS138において決済処理実行コンテンツの送信を要求された決済事業者サーバ300は、決済処理実行コンテンツを情報処理装置100に提供する(S140)。ステップS140において決済事業者サーバ300から決済処理実行コンテンツを提供された情報処理装置100は、ブラウザ上に決済処理実行画面を表示する(S142)。
【0062】
ステップS140において決済処理実行コンテンツを情報処理装置100に送信した決済事業者サーバ300は、ICチップ150にセキュア情報の書き込みを行う(S144)。ステップS144において行われるセキュア情報の書き込みは、電子マネーの更新等であり、これにより決済処理を実行されたこととなる。そして、決済事業者サーバ300は、セキュア情報への書き込み終了を情報処理装置100に通知する(S146)。
【0063】
ステップS146においてセキュア情報への書き込み終了を通知された情報処理装置100は、サービス提供サーバ200に購入確認コンテンツの送信を要求する(S148)。ステップS148において情報処理装置100から購入確認コンテンツの送信を要求されたサービス提供サーバ200は、情報処理装置100に購入確認コンテンツを送信する(S150)。ステップS150において購入確認コンテンツを送信された情報処理装置100は、ブラウザ上に決済完了画面を表示する(S152)。以上、情報処理システム10におけるサービス提供から決済完了までの処理の流れについて説明した。
【0064】
次に、図6に基づいて、情報処理装置100の表示部120(ブラウザ)に表示される表示画面について説明する。図6は、情報処理装置100のブラウザ上に表示される表示画面について説明する説明図である。情報処理装置100のブラウザ上にインターネットショッピング等のサービス提供コンテンツが表示され、商品選択画面502が表示される。商品選択画面502には、例えば、選択される商品となるPCの画像とPCの価格等が表示される。
【0065】
商品選択画面502が表示された後、情報処理装置100の利用者の入力により、商品の購入を決定する入力がなされると、支払い方法、残高一覧画面504が表示される。支払い方法は、例えば、電子マネーの種類等であり、利用者が利用している電子マネーの種類の表示と、当該電子マネーの残高が表示される。支払い方法、残高一覧画面504が表示された後、利用者の入力により、支払い方法の決定入力がなされると、購入確認画面506が表示される。購入確認画面506には、例えば、商品名、商品の価格、支払い方法などが表示される。電子マネー以外にポイントやクーポン等を利用する場合には、ポイント等のポイント残高等が表示される。
【0066】
購入確認画面506が表示された後、利用者の入力により購入を決定する入力が行われると、支払い確認画面508が表示される。支払い確認画面508には、例えば、商品の価格、利用する電子マネーの種類、電子マネーの残高、支払い金額等が表示される。支払い確認画面506が表示された後、利用者の入力により支払い確認を決定する入力が行われると、決済処理の実行画面510が表示される。決済処理の実行画面510には、購入処理の実行経過や、利用者の入力を禁止する旨の警告等が表示される。
【0067】
決済処理が終了すると、決済完了画面512が表示される。決済完了画面512には、商品が購入された旨の表示や、電子マネーの残高、ポイントの残高等が表示されて、利用者に決済が完了したことが通知される。以上、情報処理装置100の表示部120に表示される表示画面について説明した。
【0068】
以上、第1実施形態にかかる情報処理システム10について説明した。情報処理システム10によれば、サービス提供サーバ200から取得したコンテンツデータに含まれる所在情報に基づいて、セキュア情報アクセス用のスクリプトファイルを決済事業者サーバ300から取得して、当該スクリプトファイルのセキュア情報アクセス記述に基づいてセキュア情報にアクセスする。これにより、情報処理装置100のブラウザ上においてアプリケーションの切り替えを行わずに決済事業者サーバ300が有するセキュア情報アクセス用のスクリプトファイルを取得して実行することが可能となる。したがって、アプリケーションを立ち上げるための起動時間が不要となり、インターネットショッピング等のサービス提供から電子マネーの決済までの処理をシームレスに行うことが可能となる。以上、第1実施形態について説明した。
【0069】
第1実施形態では、ネットワークに接続された決済事業者サーバ300が1であり、利用者の利用する電子マネーは1種類である場合を例示して説明した。昨今では、電子マネー等にバリュー決済を行う決済事業者サーバ300は1事業者とは限らず、利用される電子マネーの種類も複数存在している。そこで、第2実施形態では複数の決済事業者サーバ300がネットワークに接続されており、複数の電子マネーが利用されている場合を例示して説明する。
【0070】
(第2の実施形態)
まず、本発明の第2の実施形態にかかる情報処理システムの概要について説明する。上記したように、本実施形態においては、複数の決済事業者サーバ300がネットワークに接続されており、利用者は、複数の電子マネーを利用して商品購入等の決済処理を行うことができる。本実施形態においても、第1実施形態と同様に、インターネットショッピング等のサービス提供から電子マネーの決済までの処理をシームレスに行うことができる。さらに、本実施形態では、複数の電子マネーの残高等を1のブラウザ上に表示したり、複数の電子マネーの決済をアプリケーションの切り替えなしに実行したりすることが可能となる。これにより、利用者にとってより利便性の高い電子マネーによる決済処理を実現することができる。
【0071】
図7は、本実施形態にかかる情報処理システム20の構成例を示した説明図である。図7に示したように、情報処理システム20は、情報処理装置100′と、サービス提供サーバ200′と、決済事業者サーバ300′aと、決済事業者サーバ300′bと(以下、決済事業者サーバ300′aと決済事業者サーバ300′bとを総称して決済事業者サーバ300′とも称する)、ネットワーク50′などを含んで構成される。本実施形態では、決済事業者サーバ300′が複数ネットワーク50′に接続されている点と、情報処理装置100′のブラウザ上に複数種類の電子マネーの情報を並べて表示できる点が第1実施形態と大きく異なる点であるため、以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
【0072】
情報処理装置100′と、サービス提供サーバ200′と、決済事業者サーバ300′とは、ネットワーク50′を介して接続されている。ネットワーク50′は、第1実施形態にかかるネットワーク50とほぼ同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
【0073】
情報処理装置100′は、ICチップ150′を搭載した携帯端末である。情報処理装置100′は、第1実施形態の情報処理装置100とほぼ同様の機能を有しているが、複数の決済事業者サーバ300′と接続されている点で異なっている。また、情報処理装置100′のブラウザ上に複数種類の電子マネーの情報が並べて表示される点で、第1実施形態の情報処理装置100と異なっているが、この点については後で詳細に説明する。情報処理装置100′に搭載されているICチップ150′は、第1実施形態のICチップ150とほぼ同様の機能を有しているが、複数の電子マネー等の電子バリューに関するセキュア情報を記録している点で第1実施形態のICチップ150と異なっている。当該異なる点については、後で詳細に説明する。
【0074】
サービス提供サーバ200′は、第1実施形態にかかるサービス提供サーバ200′とほぼ同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。決済事業者サーバ300′は、第1実施形態にかかる決済事業者サーバ300とほぼ同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、サービス提供サーバ200′から取得したコンテンツデータに含まれる所在情報に基づいて、セキュア情報アクセス用のスクリプトファイルを決済事業者サーバ300′から取得して、当該スクリプトファイルのセキュア情報アクセス記述に基づいてセキュア情報にアクセスする。これにより、情報処理装置100′のブラウザ上においてアプリケーションの切り替えを行わずに決済事業者サーバ300′が有するセキュア情報アクセス用のスクリプトファイルを取得して実行することが可能となる。したがって、アプリケーションを立ち上げるための起動時間が不要となり、インターネットショッピング等のサービス提供から電子マネーの決済までの処理をシームレスに行うことが可能となる。
【0075】
さらに、本実施形態によれば、サービス提供サーバ200′は、複数の決済事業者サーバ300′の決済処理に対応するアプリケーションを組み込んだサービスやシステムを構築しなくとも、複数の決済事業者サーバ300′による決済処理をすることができる。また、複数の決済事業者サーバ300′による決済処理は、情報処理装置100のブラウザ上でアプリケーションの切り替えをすることなく実行でき、ブラウザ上に複数種類の電子マネーの情報を並べて表示することが可能となる。以上、本実施形態にかかる情報処理システム20の概要を説明した。
【0076】
次に、本実施形態にかかる情報処理システム20の情報処理装置100′、サービス提供サーバ200′、決済事業者サーバ300′の詳細な構成を説明する。上記したように、情報処理装置100′、サービス提供サーバ200′、決済事業者サーバ300′は、第1実施形態の各装置とほぼ同様の機能を有するため、以下では、第1実施形態とは異なる機能について特に詳細に説明する。
【0077】
図8は、情報処理装置100′、サービス提供サーバ200′、決済事業者サーバ300′の機能構成を示すブロック図である。図8に示したように、情報処理装置100′は、制御部102′、通信制御部104′、入出力部106′、ICチップ150′、ICチップ制御部152′などを備える。
【0078】
制御部102′は、情報処理装置100′内のプログラムにより情報処理装置100′を制御する機能を有し、コンテンツデータ取得部108、決済事業者サーバ特定部110、ファイル読み込み部112、解釈部114、セキュア情報読み出し部116、所在情報選択部122、セキュア情報選択部124などを備える。コンテンツデータ取得部108、決済事業者サーバ特定部110、ファイル読み込み部112、解釈部114、セキュア情報読み出し部116は、第1実施形態と同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
【0079】
コンテンツデータ取得部108は、第1実施形態と同様に、サービス提供サーバ200′からコンテンツデータを取得して、所在情報選択部122に提供する。当該コンテンツデータには、複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれていてもよい。つまり、サービス提供サーバ200′から提供されるコンテンツデータには、複数の電子マネーが利用可能なように、複数の決済事業者サーバ300′のスクリプトファイルを読み込みするための情報が含まれている。
【0080】
所在情報選択部122は、コンテンツデータ取得部108から提供されたコンテンツデータに含まれている複数のスクリプトファイルの所在情報から、1または2以上のスクリプトファイルの所在情報を選択する機能を有する。所在情報は、入力部118を介して、ユーザの入力により選択されるようにしてもよい。所在情報選択部122は、選択された所在情報を決済事業者サーバ特定部110に提供する。決済事業者サーバ特定部110は、所在情報選択部122より提供された決済事業者サーバ300′の所在情報に基づいて、決済事業者サーバ300′を特定する。決済事業者サーバ特定部110は、特定した決済事業者サーバ300′の情報をファイル読み込み部112に提供する。
【0081】
ファイル読み込み部112は、決済事業者サーバ特定部110に提供された決済事業者サーバの情報に基づいて、通信制御部104を介して、スクリプトファイルを決済事業者サーバ300から読み込む機能を有する。ファイル読み込み部112は、読み込んだスクリプトファイルを解釈部114に提供する。
【0082】
解釈部114は、スクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述を解釈する機能を有する。そして、セキュア情報読み出し部116は、解釈部114に解釈されたセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップ150からセキュア情報を読み出す機能を有する。ICチップ150に記憶されたセキュア情報は、暗号化されて格納されている。そのため、暗号化されたセキュア情報を復号化する機能を有していなければ、ICチップ150に記憶されたセキュア情報を読み取ることはできない構成となっている。決済事業者サーバ300から読み込まれたスクリプトファイルには、セキュア情報にアクセス可能なセキュア情報アクセス記述が含まれている。よって、このセキュア情報アクセス記述を解釈して実行させることにより、ICチップ150のセキュア情報にアクセスすることが可能となる。
【0083】
セキュア情報選択部124は、セキュア情報読み出し部116により読み出されて、表示部に表示された複数のセキュア情報から、1または2以上のセキュア情報を選択する機能を有する。本実施形態では、ファイル読み込み部112は、複数の事業者決済サーバ300′から、複数のスクリプトファイルを読み込み、解釈部114により複数のスクリプトファイルの解釈がなされる。そして、ICチップ150′には、複数種類の電子マネー等に関するセキュア情報が記録されているため、各々のセキュア情報を読み出し可能なセキュア情報アクセス記述に基づいて、ICチップ150′に記録されたセキュア情報が読み出される。
【0084】
セキュア情報読み出し部116に読み出されたセキュア情報は、表示部120に表示される。表示部120は、例えば、情報処理装置100′のブラウザである。セキュア情報読み出し部116に読み出された複数のセキュア情報は、情報処理装置100′のブラウザ上に並べて表示することができる。情報処理装置100′のブラウザ上に並べて表示するとは、複数のセキュア情報を1の画面に同時に表示することである。これにより、情報処理装置100′の利用者は、例えば商品を購入する際に、複数種類の電子マネーを利用したり、複数種類の電子マネーのうちから1または2以上の電子マネーを利用したりして決済処理をすることができる。
【0085】
ICチップ制御部140′は、ICチップ150′と、情報処理装置100′の制御部102′や通信制御部104′との間でデータの授受を行う機能を有する。ICチップ150′は、情報処理装置100′に搭載され、外部装置と接触通信または非接触通信する機能を有し、耐タンパ性を有するセキュアメモリである。ICチップ150′の記憶部にはセキュア情報が記録されている。当該セキュア情報は、複数種類の電子マネー等に関するセキュア情報であってもよい。ICチップ150′に複数種類の電子マネー等に関するセキュア情報が記録されている場合には、情報処理装置100′の利用者は、複数種類の電子マネー等を利用して決済処理等をすることができる。
【0086】
入出力部106′は、情報処理装置100′に備わる入力および出力インタフェースである。入力部118は、入力を受け付ける機能を有するインタフェースであって、例えばテンキーやボタン、タッチパネル等を例示できる。表示部120は、出力インタフェースであって、例えば、ディスプレイ表示やランプなどの表示装置を例示できる。上記したように、本実施形態においては、表示部120に、複数のセキュア情報、すなわち複数種類の電子マネー等に関する情報が並べて表示される。
【0087】
サービス提供サーバ200′および決済事業者サーバ300′の機能構成については、第1実施形態の各装置と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。本実施形態では、サービス提供サーバ200′から提供されるコンテンツデータに、ICチップ150′のセキュア情報にアクセスするための複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれている。情報処理装置100′は、当該所在情報に基づいて決済事業者サーバ300′からスクリプトファイルを読み込みすることができる。上記したように、コンテンツデータには複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれているため、情報処理装置100′は、複数の決済事業者サーバ300′にアクセスして、該当するスクリプトファイルの読み込みを行う。これにより、情報処理装置100′のWebブラウザ上においてアプリケーションの切り替えや画面の切り替えをすることなく、サービス提供サーバ200′からのサービスの利用とセキュア情報へのアクセスをすることが可能となる。
【0088】
さらに、サービス提供サーバ200′は、複数の決済事業者サーバ300′の決済処理に対応するアプリケーションを組み込んだサービスやシステムを構築しなくとも、複数の決済事業者サーバ300′による決済処理をすることができる。また、複数の決済事業者サーバ300′による決済処理は、情報処理装置100′のブラウザ上でアプリケーションの切り替えをすることなく実行でき、ブラウザ上に複数種類の電子マネーの情報を並べて表示することが可能となる。以上、情報処理装置100′、サービス提供サーバ200′、決済事業者サーバ300′の機能構成について説明した。
【0089】
次に、図9および図10に基づいて、情報処理システム20におけるサービス提供から決済完了までの処理の流れについて説明する。図9および図10は、情報処理システム20におけるサービス提供から決済完了までの処理の流れを示したタイミングチャートである。以下では、情報処理装置100′の利用者が、複数の決済事業者サーバ300′から1の決済事業者サーバ300′を選択して決済処理が行われる場合について説明する。また、第1実施形態と同様の処理等については省略して説明する。
【0090】
図9に示したように、まず、情報処理装置100′は、サービス提供サーバ200′にサービス提供コンテンツの送信を要求する(S202)。ステップS202において情報処理装置100′からサービス提供コンテンツの送信を要求されたサービス提供サーバ200′は、要求されたサービス提供コンテンツをコンテンツデータ記憶部206から取得して情報処理装置100′に提供する(S204)。ステップS204においてコンテンツデータを提供された情報処理装置100′は、表示部120に商品選択画面を表示する(S206)。
【0091】
次に、情報処理装置100′は、サービス提供サーバ200′に支払い方法、残高一覧コンテンツの送信を要求する(S208)。ステップS208において情報処理装置100′からコンテンツデータの送信を要求されたサービス提供サーバ200′は、要求されたコンテンツデータをコンテンツデータ記憶部206から取得して情報処理装置100′に提供する(S210)。ステップS210において情報処理装置100′に提供されたコンテンツデータには、情報処理装置100′のICチップ150′のセキュア情報を読み取り可能な複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれている。
【0092】
情報処理装置100′は、ステップS210において提供されたコンテンツデータに含まれている複数のスクリプトファイルのうちから1の所在情報を選択する(S212)。ステップS212における所在情報の選択は、ユーザの支払い方法選択入力に応じて行われてもよいし、選択する所在情報を予め設定するようにしてもよいし、ICチップ150′に記録されたセキュア情報の種類に応じて選択されるようにしてもよい。以下では、ユーザの支払い方法選択入力に応じて1の所在情報が選択された場合について説明する。
【0093】
情報処理装置100′は、ステップS212において選択された所在情報に応じた決済事業者サーバ300′を特定する(S214)。そして、ステップS214において特定された決済事業者サーバ300′にスクリプトファイルの送信を要求する(S216)。ステップS216において情報処理装置100′からスクリプトファイルの送信を要求された決済事業者サーバ300′は、スクリプトファイル記憶部306に記録されたスクリプトファイルを情報処理装置100′に提供する(S218)。ステップS116においてスクリプトファイルを提供された情報処理装置100′は、スクリプトを実行する(S220)。
【0094】
ステップS220においてスクリプトを実行した情報処理装置100′は、スクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述を解釈して、ICチップ150′のセキュア情報を読み出す(S226)。ステップS226においてICチップ150′のセキュア情報の読み出しをした情報処理装置100は、ICチップ150から該当するセキュア情報を取得する(S228)。ステップS228においてセキュア情報を取得した情報処理装置100′は、ブラウザ上にセキュア情報を表示する(S236)。
【0095】
次に、図10に示したように、ステップS236において複数のセキュア情報が表示されている場合には、表示されたセキュア情報からセキュア情報Aを選択する(S238)。ステップS212において1の所在情報が選択されている場合には、当該所在情報に応じたスクリプトファイルが取得されて、取得されたスクリプトファイルがアクセス可能なセキュア情報がブラウザ上に表示される。この場合には、1のセキュア情報のみがブラウザ上に表示されているため、セキュア情報を選択する必要はない。しかしながら、ステップS212において複数の所在情報が選択されている場合には、複数のセキュア情報がブラウザ上に表示される。この場合には、複数のセキュア情報から、1のセキュア情報を選択する。
【0096】
そして、情報処理装置100は、利用者に購入を確認するための購入確認コンテンツの送信を要求する(S240)。ステップS240において情報処理装置100′に購入確認コンテンツの送信を要求されたサービス提供サーバ200′は、コンテンツデータ記憶部206に記録された購入確認コンテンツを情報処理装置100′に送信する(S242)。ステップS242において、サービス提供サーバ200′から購入確認コンテンツを送信された情報処理装置100′は、ブラウザに購入確認画面を表示する(S244)。
【0097】
そして、情報処理装置100′は、決済事業者サーバ300′に支払いコンテンツの送信を要求する(S246)。ステップS246において支払いコンテンツの送信を要求された決済事業者サーバ300′は、支払いコンテンツを情報処理装置100′に提供する(S248)。ステップS248において決済事業者サーバ300′から支払いコンテンツを提供された情報処理装置100′は、ブラウザ上に支払い確認画面を表示する(S250)。
【0098】
そして、情報処理装置100′は、決済事業者サーバ300′に決済処理実行コンテンツの送信を要求する(S252)。ステップS252において決済処理実行コンテンツの送信を要求された決済事業者サーバ300′は、決済処理実行コンテンツを情報処理装置100′に提供する(S254)。ステップS254において決済事業者サーバ300′から決済処理実行コンテンツを提供された情報処理装置100′は、ブラウザ上に決済処理実行画面を表示する(S256)。
【0099】
ステップS254において決済処理実行コンテンツを情報処理装置100′に送信した決済事業者サーバ300′は、ICチップ150′にセキュア情報の書き込みを行う(S258)。ステップS258において行われるセキュア情報の書き込みは、電子マネーの更新等であり、これにより決済処理が実行されたこととなる。そして、決済事業者サーバ300′は、セキュア情報への書き込み終了を情報処理装置100′に通知する(S260)。
【0100】
ステップS260においてセキュア情報への書き込み終了を通知された情報処理装置100′は、サービス提供サーバ200′に購入確認コンテンツの送信を要求する(S262)。ステップS262において情報処理装置100′から購入確認コンテンツの送信を要求されたサービス提供サーバ200′は、情報処理装置100′に購入確認コンテンツを送信する(S264)。ステップS264において購入確認コンテンツを送信された情報処理装置100′は、ブラウザ上に決済完了画面を表示する(S266)。以上、情報処理システム20におけるサービス提供から決済完了までの処理の流れについて説明した。
【0101】
次に、図11に基づいて、情報処理装置100′の表示部120(ブラウザ)に表示される表示画面について説明する。図11は、情報処理装置100′のブラウザ上に表示される表示画面について説明する説明図である。情報処理装置100′のブラウザ上にインターネットショッピング等のサービス提供コンテンツが表示され、商品選択画面520が表示される。商品選択画面520には、例えば、選択される商品となるPCの画像とPCの価格等が表示される。
【0102】
商品選択画面520が表示された後、情報処理装置100′の利用者の入力により、商品の購入を決定する入力がなされると、支払い方法、残高一覧画面522が表示される。支払い方法は、例えば、電子マネーの種類等であり、利用者が利用している電子マネーの種類の表示と、当該電子マネーの残高が表示される。支払い方法、残高一覧画面522が表示された後、利用者の入力により、支払い方法の決定入力がなされると、購入確認画面524が表示される。購入確認画面524には、例えば、商品名、商品の価格、支払い方法などが表示される。電子マネー以外にポイントやクーポン等を利用する場合には、ポイント等のポイント残高等が表示される。
【0103】
購入確認画面524が表示された後、利用者の入力により購入を決定する入力が行われると、支払い確認画面526が表示される。支払い確認画面526には、例えば、商品の価格、利用する電子マネーの種類、電子マネーの残高、支払い金額等が表示される。支払い確認画面526が表示された後、利用者の入力により支払い確認を決定する入力が行われると、決済処理の実行画面528が表示される。決済処理の実行画面528には、購入処理の実行経過や、利用者の入力を禁止する旨の警告等が表示される。
【0104】
決済処理が終了すると、決済完了画面530が表示される。決済完了画面530には、商品が購入された旨の表示や、電子マネーの残高、ポイントの残高等が表示されて、利用者に決済が完了したことが通知される。以上、情報処理装置100′の表示部120に表示される表示画面について説明した。
【0105】
以上、第2実施形態にかかる情報処理システム20の一実施例について説明した。次に、図12〜15に基づいて、情報処理装置100′のブラウザ上に表示された複数のセキュア情報から、2以上のセキュア情報を選択して決済処理を行う場合について説明する。図12および13は、情報処理システム20におけるセキュア情報選択から決済完了までの処理の流れを示したタイミングチャートである。図12に示したように、情報処理装置100′は、表示された複数のセキュア情報のうちから、セキュア情報AおよびBを選択する(S302)。ステップS302におけるセキュア情報の選択は、ユーザの入力に応じて行われてもよいし、予め設定されていてもよい。また、ICチップ150′に記録されたセキュア情報に基づいて選択するようにしてもよい。
【0106】
情報処理装置100は、利用者に購入を確認するための購入確認コンテンツの送信を要求する(S304)。ステップS304において情報処理装置100′に購入確認コンテンツの送信を要求されたサービス提供サーバ200′は、コンテンツデータ記憶部206に記録された購入確認コンテンツを情報処理装置100′に送信する(S306)。ステップS306において、サービス提供サーバ200′から購入確認コンテンツを送信された情報処理装置100′は、ブラウザに購入確認画面を表示する(S308)。
【0107】
そして、情報処理装置100′は、決済事業者サーバ300′aに支払いコンテンツの送信を要求する(S310)。ステップS310において支払いコンテンツの送信を要求された決済事業者サーバ300′aは、支払いコンテンツを情報処理装置100′に提供する(S312)。ステップS312において決済事業者サーバ300′aから支払いコンテンツを提供された情報処理装置100′は、ブラウザ上に支払い確認画面を表示する(S314)。
【0108】
また、情報処理装置100′は、決済事業者サーバ300′bにも支払いコンテンツの送信を要求する(S316)。ステップS316において支払いコンテンツの送信を要求された決済事業者サーバ300′bは、支払いコンテンツを情報処理装置100′に提供する(S318)。ステップS318において決済事業者サーバ300′bから支払いコンテンツを提供された情報処理装置100′は、ブラウザ上に支払い確認画面を表示する(S320)。
【0109】
そして、情報処理装置100′は、決済事業者サーバ300′aに決済処理実行コンテンツの送信を要求する(S322)。ステップS322において決済処理実行コンテンツの送信を要求された決済事業者サーバ300′aは、決済処理実行コンテンツを情報処理装置100′に提供する(S324)。ステップS324において決済事業者サーバ300′aから決済処理実行コンテンツを提供された情報処理装置100′は、ブラウザ上に決済処理実行画面を表示する(S326)。
【0110】
ステップS324において決済処理実行コンテンツを情報処理装置100′に送信した決済事業者サーバ300′aは、ICチップ150′にセキュア情報Aについての書き込みを行う(S328)。ステップS328において行われるセキュア情報の書き込みは、電子マネーの更新等であり、これにより決済処理が実行されたこととなる。そして、決済事業者サーバ300′aは、セキュア情報への書き込み終了を情報処理装置100′に通知する(S330)。
【0111】
また、情報処理装置100′は、決済事業者サーバ300′bに決済処理実行コンテンツの送信を要求する(S332)。ステップS332において決済処理実行コンテンツの送信を要求された決済事業者サーバ300′bは、決済処理実行コンテンツを情報処理装置100′に提供する(S334)。ステップS334において決済事業者サーバ300′bから決済処理実行コンテンツを提供された情報処理装置100′は、ブラウザ上に決済処理実行画面を表示する(S336)。
【0112】
ステップS334において決済処理実行コンテンツを情報処理装置100′に送信した決済事業者サーバ300′bは、ICチップ150′にセキュア情報Bについての書き込みを行う(S338)。ステップS338において行われるセキュア情報の書き込みは、電子マネーの更新等であり、これにより決済処理が実行されたこととなる。そして、決済事業者サーバ300′bは、セキュア情報への書き込み終了を情報処理装置100′に通知する(S340)。
【0113】
ステップS340においてセキュア情報への書き込み終了を通知された情報処理装置100′は、サービス提供サーバ200′に購入確認コンテンツの送信を要求する(S342)。ステップS342において情報処理装置100′から購入確認コンテンツの送信を要求されたサービス提供サーバ200′は、情報処理装置100′に購入確認コンテンツを送信する(S344)。ステップS344において購入確認コンテンツを送信された情報処理装置100′は、ブラウザ上に決済完了画面を表示する(S346)。以上、情報処理システム20におけるサービス提供から決済完了までの処理の流れについて説明した。
【0114】
次に、図14および15に基づいて、情報処理装置100′の表示部120(ブラウザ)に表示される表示画面について説明する。図14および15は、情報処理装置100′のブラウザ上に表示される表示画面について説明する説明図である。情報処理装置100′のブラウザ上にインターネットショッピング等のサービス提供コンテンツが表示され、商品選択画面540が表示される。商品選択画面540には、例えば、選択される商品となるPCの画像とPCの価格等が表示される。
【0115】
商品選択画面540が表示された後、情報処理装置100′の利用者の入力により、商品の購入を決定する入力がなされると、支払い方法、残高一覧画面542が表示される。支払い方法は、例えば、電子マネーの種類等であり、利用者が利用している電子マネーの種類の表示と、当該電子マネーの残高が表示される。支払い方法、残高一覧画面542が表示された後、利用者の入力により、支払い方法の決定入力がなされると、購入確認画面544が表示される。購入確認画面544には、例えば、商品名、商品の価格、支払い方法などが表示される。電子マネー以外にポイントやクーポン等を利用する場合には、ポイント等のポイント残高等が表示される。例えば、利用者の入力により、電子マネーAおよび電子マネーBの両方が選択された場合には、購入確認画面544の支払い方法に電子マネーAおよび電子マネーBが表示され、各々のチャージ金額も表示される。
【0116】
購入確認画面544が表示された後、利用者の入力により購入を決定する入力が行われると、支払い確認画面546が表示される。電子マネーAと電子マネーBの両方の電子マネーを用いて決済をする場合には、電子マネーAの支払い確認画面546が表示された後、電子マネーBの支払い確認画面548が表示される。支払い確認画面546、548には、例えば、商品の価格、利用する電子マネーの種類、電子マネーの残高、支払い金額等が表示される。支払い確認画面546、548が表示された後、利用者の入力により支払い確認を決定する入力が行われると、決済処理の実行画面550、552が表示される。決済処理の実行画面550、552には、購入処理の実行経過や、利用者の入力を禁止する旨の警告等が表示される。
【0117】
決済処理が終了すると、決済完了画面554が表示される。決済完了画面554には、商品が購入された旨の表示や、電子マネーの残高、ポイントの残高等が表示されて、利用者に決済が完了したことが通知される。以上、情報処理装置100′の表示部120に表示される表示画面について説明した。
【0118】
以上、第2実施形態にかかる情報処理システム20の一実施例について説明した。本実施形態では、サービス提供サーバ200′から提供されるコンテンツデータに、ICチップ150′のセキュア情報にアクセスするための複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれている。情報処理装置100′は、当該所在情報に基づいて決済事業者サーバ300′からスクリプトファイルを読み込みすることができる。上記したように、コンテンツデータには複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれているため、情報処理装置100′は、複数の決済事業者サーバ300′にアクセスして、該当するスクリプトファイルの読み込みを行う。これにより、情報処理装置100′のWebブラウザ上においてアプリケーションの切り替えや画面の切り替えをすることなく、サービス提供サーバ200′からのサービスの利用とセキュア情報へのアクセスをすることが可能となる。
【0119】
さらに、サービス提供サーバ200′は、複数の決済事業者サーバ300′の決済処理に対応するアプリケーションを組み込んだサービスやシステムを構築しなくとも、複数の決済事業者サーバ300′による決済処理をすることができる。また、複数の決済事業者サーバ300′による決済処理は、情報処理装置100′のブラウザ上でアプリケーションの切り替えをすることなく実行でき、ブラウザ上に複数種類の電子マネーの情報を並べて表示することが可能となる。
【0120】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる情報処理システムの構成例を示した説明図 である。
【図2】同実施形態にかかる情報処理装置、サービス提供サーバ、決済事業者サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態にかかるコンテンツデータおよびスクリプトファイルについて説明する説明図である。
【図4】同実施形態にかかる情報処理システムにおけるサービス提供から決済完了までの処理の流れを示したタイミングチャートである。
【図5】同実施形態にかかる情報処理システムにおけるサービス提供から決済完了までの処理の流れを示したタイミングチャートである。
【図6】同実施形態にかかる情報処理装置のブラウザ上に表示される表示画面について説明する説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかる情報処理システムの構成例を示した説明図 である。
【図8】同実施形態にかかる情報処理装置、サービス提供サーバ、決済事業者サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図9】同実施形態にかかるサービス提供から決済完了までの処理の流れを示したタイミングチャートである。
【図10】同実施形態にかかるサービス提供から決済完了までの処理の流れを示したタイミングチャートである。
【図11】同実施形態にかかる情報処理装置のブラウザ上に表示される表示画面について説明する説明図である。
【図12】同実施形態にかかるセキュア情報選択から決済完了までの処理の流れを示したタイミングチャートである。
【図13】同実施形態にかかるセキュア情報選択から決済完了までの処理の流れを示したタイミングチャートである。
【図14】同実施形態にかかる報処理装置のブラウザ上に表示される表示画面について説明する説明図である。
【図15】同実施形態にかかる報処理装置のブラウザ上に表示される表示画面について説明する説明図である。
【符号の説明】
【0122】
100 100′ 情報処理装置
102 102′ 制御部
104 104′ 通信制御部
106 106′ 入出力部
108 コンテンツデータ取得部
110 決済事業者サーバ特定部
112 ファイル読み込み部
114 解釈部
116 セキュア情報読み出し部
118 入力部
120 表示部
122 所在情報選択部
124 セキュア情報選択部
150 150′ ICチップ
152 152′ ICチップ制御部
200 200′ サービス提供サーバ
202 通信制御部
204 制御部
206 コンテンツデータ記憶部
300 300′ 決済事業者サーバ
302 通信制御部
304 制御部
306 スクリプトファイル記憶部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及び前記サービスに関する決済を実行する決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置であって:
前記サービス提供サーバから、前記ICチップのセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と;
前記コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれている前記スクリプトファイルの所在情報に基づいて、前記スクリプトファイルを前記決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と;
前記ファイル読み込み部により読み込まれた前記スクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、前記ICチップからセキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と;
を備えることを特徴とする、情報処理装置。
【請求項2】
前記セキュア情報読み出し部により読み出された前記ICチップのセキュア情報を表示する表示部と;を備えることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記スクリプトファイルに含まれている前記セキュア情報アクセス記述を解釈する解釈部を備え、
前記セキュア情報読み出し部は、前記解釈部による前記セキュア情報アクセス記述の解釈に基づいて、前記ICチップからセキュア情報を読み出すことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれている前記スクリプトファイルの所在情報から、前記スクリプトファイルを格納している前記決済事業者サーバを特定する決済事業者サーバ特定部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及び前記サービスに関する決済を実行する決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置が、前記サービス提供サーバから、前記ICチップのセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するステップと;
前記取得されたコンテンツデータに含まれている前記スクリプトファイルの所在情報に基づいて、前記スクリプトファイルを前記決済事業者サーバから読み込むステップと;
前記読み込まれた前記スクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、前記ICチップからセキュア情報を読み出すステップと;
を含むことを特徴とする、情報処理方法。
【請求項6】
セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及び前記サービスに関する決済を実行する決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置であって、
前記サービス提供サーバから、前記ICチップのセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、
前記コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれている前記スクリプトファイルの所在情報に基づいて、前記スクリプトファイルを前記決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と、
前記ファイル読み込み部により読み込まれた前記スクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、前記ICチップからセキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と、
を備える情報処理装置として機能させるための、プログラム。
【請求項7】
セキュア情報が記録されたICチップが搭載された情報処理装置と、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバと、前記サービスに関する決済を実行する決済事業者サーバとがネットワークを介して接続された決済システムであって:
前記サービス提供サーバは、
前記情報処理装置の要求に応じて、前記ICチップのセキュア情報を読み取り可能なスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを前記情報処理装置に提供するコンテンツデータ提供部を備え、
前記情報処理装置は、
前記コンテンツデータ提供部により提供された前記コンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と;
前記コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれている前記スクリプトファイルの所在情報に基づいて、前記スクリプトファイルを前記決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と;
前記ファイル読み込み部により読み込まれた前記スクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、前記ICチップからセキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と;を備え、
前記決済事業者サーバは、
前記セキュア情報読み出し部により読み出された前記セキュア情報を更新するセキュア情報更新部と;
を備えることを特徴とする、情報処理システム。
【請求項8】
セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及び前記サービスに関する決済を実行する複数の決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置であって:
前記サービス提供サーバから、前記ICチップのセキュア情報を読み取り可能な複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と;
前記コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれている前記複数のスクリプトファイルの所在情報に基づいて、前記複数のスクリプトファイルを前記複数の決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と;
前記ファイル読み込み部により読み込まれた前記複数のスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、前記ICチップから複数の前記セキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と;
前記セキュア情報読み出し部により読み出された複数の前記複数のセキュア情報を1の画面に並べて表示する表示部と;
を備えることを特徴とする、情報処理装置。
【請求項9】
ユーザの入力に応じて、前記コンテンツデータに含まれている前記複数のスクリプトファイルの所在情報から、1または2以上の前記スクリプトファイルの所在情報を選択する所在情報選択部を備え、
前記ファイル読み込み部は、前記所在情報選択部により選択された1または2以上の前記スクリプトファイルの所在情報に基づいて、前記ICチップから1または2以上の前記セキュア情報を読み出すことを特徴とする、請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記ICチップには、前記複数の決済事業者サーバにより各々更新可能な複数のセキュア情報が記録されており、
ユーザの入力に応じて、前記表示部に表示された前記複数のセキュア情報から、1または2以上の前記セキュア情報を選択するセキュア情報選択部を備え、
前記セキュア情報選択部により選択された1または2以上の前記セキュア情報が、前記決済事業者サーバにより更新されることを特徴とする、請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及び前記サービスに関する決済を実行する複数の決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置が、前記サービス提供サーバから、前記ICチップのセキュア情報を読み取り可能な複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するステップと;
前記取得されたコンテンツデータに含まれている前記複数のスクリプトファイルの所在情報に基づいて、前記複数のスクリプトファイルを前記複数の決済事業者サーバから読み込むステップと;
前記読み込まれた前記複数のスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、前記ICチップから複数の前記セキュア情報を読み出すステップと;
前記読み出された複数の前記複数のセキュア情報を1の画面に並べて表示するステップと;
を含むことを特徴とする、情報処理方法。
【請求項12】
セキュア情報が記録されたICチップが搭載されており、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバ及び前記サービスに関する決済を実行する複数の決済事業者サーバとネットワークを介して接続された情報処理装置であって、
前記サービス提供サーバから、前記ICチップのセキュア情報を読み取り可能な複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、
前記コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれている前記複数のスクリプトファイルの所在情報に基づいて、前記複数のスクリプトファイルを前記複数の決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と、
前記ファイル読み込み部により読み込まれた前記複数のスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、前記ICチップから複数の前記セキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と、
前記セキュア情報読み出し部により読み出された複数の前記複数のセキュア情報を1の画面に並べて表示する表示部と、
を備える情報処理装置として機能させるための、プログラム。
【請求項13】
セキュア情報が記録されたICチップが搭載された情報処理装置と、ユーザにサービスを提供するサービス提供サーバと、前記サービスに関する決済を実行する決済事業者サーバとがネットワークを介して接続された決済システムであって:
前記サービス提供サーバは、
前記情報処理装置の要求に応じて、前記ICチップのセキュア情報を読み取り可能な複数のスクリプトファイルの所在情報が含まれているコンテンツデータを前記情報処理装置に提供するコンテンツデータ提供部を備え、
前記情報処理装置は、
前記コンテンツデータ提供部により提供された前記コンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と;
前記コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータに含まれている前記複数のスクリプトファイルの所在情報に基づいて、前記複数のスクリプトファイルを前記複数の決済事業者サーバから読み込むファイル読み込み部と;
前記ファイル読み込み部により読み込まれた前記複数のスクリプトファイルに含まれているセキュア情報アクセス記述に基づいて、前記ICチップから複数の前記セキュア情報を読み出すセキュア情報読み出し部と;
前記セキュア情報読み出し部により読み出された複数の前記複数のセキュア情報を1の画面に並べて表示する表示部と;を備え、
前記決済事業者サーバは、
前記表示部により表示されたセキュア情報のうち、ユーザの入力に応じて選択された1または2以上の前記セキュア情報を更新するセキュア情報更新部を備えることを特徴とする、情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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