説明

情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラム

【課題】 同一の書類に関する画像データをそれぞれの業務で必要な単位で構成された複数のデータテーブルで記憶管理するとともに、当該書類に関する画像データに対するデータの追加、差し替え、削除等を、整合性を持たせて行うこと。
【解決手段】 書類種別ごとに、画像データの登録先のデータテーブルと、当該データテーブルに登録するページ画像データを登録しておく。そして、データの追加、削除等の指示を受け付けると、ユーザの指示に従って画像データの編集処理を行う。そして、編集後の画像データに対する登録指示を受け付けると、登録先のデータテーブルと、当該データテーブルに登録するページ画像データに従って、それぞれのデータテーブルに当該データテーブルに登録すべきページ画像データを登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙文書をスキャナ等により電子化した画像ファイルの管理を行うファイリン
グシステムに関し、特に、同一の画像ファイルを複数のデータテーブルで管理するファイリングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
紙で受領した書類をスキャナ等で電子化して、データベースで管理するファイリングシステムが広く使用されている。書類を電子化し、その電子データを検索に用いる際に使用する情報を関連付けてデータベースに保存し管理を行うことで、検索性の向上を図ることが可能であり、大量の書類の中から目的とする書類を好適に探索することが可能である。
【0003】
多くのファイリングシステムでは、紙文書を電子化してファイリングシステムに登録する際には、新たなデータレコードとして登録されることになる。これでは、例えば保険契約等、その契約に付随する書類が大量に存在する場合、それら書類のうち必要な情報を探し出すためには、その契約に付随する複数の画像データを1つ1つ確認することで目的の書類を探し出さなければならないというケースも発生してしまう。
【0004】
また、一般的なファイリングシステムでは、特定のキー情報を基に、すでに登録された画像データに新たに画像データを追加・挿入等する画像結合をすることができず、登録されたイメージデータに新たに画像結合を行う場合は、登録された画像データの中から画像結合したいデータを一度検索し、対象画像データを表示した上で、追加したいページまでページ移動を行い、スキャンして作成した画像データ中のページデータの追加を行う必要があった。これでは作業者に多大な負荷がかかってしまう。
【0005】
そこで、特許文献1が開示されているような発明がなされている。この発明では、ネットワーク上に設定されたフォルダに画像データが登録されると、そのフォルダに設定されているアクションを実行させることで、好適にある画像データに他のデータを追加させることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−309542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に開示されている発明は、ある画像ファイルに他の画像ファイルを追加する際に、任意の箇所に画像ファイルを追加することまでは考慮されていない。多くの関連する文書を1つのデータとして管理する際には、その画像データの登録順を考慮する必要がある。例えば、保険契約などでは、契約者からの請求に対する対応についての書類は、その請求に係る書類と関連させて登録させることが好ましい。
【0008】
また、時系列で発生する順序が決定しているような書類についての電子文書をファイルシステムで管理する際には、発生する順序で画像データを作成することが好ましい。例えば、ある時点での書類を登録することを忘れてしまい、登録し忘れた書類に後続する書類を先に画像データに追加登録してしまった後に、登録を忘れてしまった書類の追加登録を行った場合に、その順序性が保てないと、結局画像データの順序を入れ替える作業を行わなくてはならず、これでは効率が悪い。
【0009】
さらには、個人情報保護や、情報流出への対策として、1つの書類についての画像データを、当該画像データの閲覧権限を有するユーザに全て開示させるのではなく、当該ユーザにとって(当該ユーザが行う業務に)必要な情報のみを開示するような仕組みも必要となってくる。例えば、業務ごとに必要なページをまとめた画像データを作成し、異なるデータテーブルでそれらの画像データを管理する等を行うこと等も考慮しなくてはならない。
【0010】
本発明は上記した課題に鑑み、1つの書類についての画像データを複数の業務それぞれで必要なデータ単位でまとめた形で異なるデータテーブルでの管理を可能とするとともに、既にデータテーブルに登録されている画像データに対する新たにページ画像データの追加、画像データの差し替えを容易に行うことを可能とする情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記した目的を達成するために、本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、書類を読み取り処理することにより作成する画像データであり、複数のデータテーブルに登録されている画像データに対して、部分画像データの追加登録を行う情報処理装置であって、書類種別ごとに、当該書類を読み取ることで作成される画像データを登録するデータテーブルと、当該データテーブルに登録する部分画像データとを含む定義情報を記憶する記憶手段と、前記複数のデータテーブルに登録されている画像データに対する部分画像データの追加登録要求を受け付ける第1の受付手段と、前記第1の受付手段で部分画像の追加登録要求を受け付けた画像データを、前記データテーブルより取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段で取得した画像データに対して追加する部分画像データを取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段した画像データ及び前記第2の取得手段で取得した部分画像データとから新たな画像データを生成する生成手段と、前記生成手段で生成された新たな画像データを前記記憶手段に記憶されている定義情報に従って、複数の前記データテーブルに登録する登録手段と、を備える。
【0012】
上記した目的を達成するために、本発明の情報処理方法は以下の構成を備える。即ち、書類種別ごとに、当該書類を読み取ることで作成される画像データを登録するデータテーブルと、当該データテーブルに登録する部分画像データとを含む定義情報を記憶する記憶手段を備え、書類を読み取り処理することにより作成する画像データであって、複数のデータテーブルに登録されている画像データに対して、部分画像データの追加登録を行う情報処理装置によって行われる情報処理方法であって、前記複数のデータテーブルに登録されている画像データに対する部分画像データの追加登録要求を受け付ける第1の受付工程と、前記第1の受付工程で部分画像の追加登録要求を受け付けた画像データを、前記データテーブルより取得する第1の取得工程と、前記第1の取得工程で取得した画像データに対して追加する部分画像データを取得する第2の取得工程と、前記第1の取得工程した画像データ及び前記第2の取得工程で取得した部分画像データとから新たな画像データを生成する生成工程と、前記生成工程で生成された新たな画像データを前記記憶手段に記憶されている定義情報に従って、複数の前記データテーブルに登録する登録工程と、を備える。
【0013】
上記した目的を達成するために、本発明のコンピュータプログラムは以下の構成を備える。即ち、書類種別ごとに、当該書類を読み取ることで作成される画像データを登録するデータテーブルと、当該データテーブルに登録する部分画像データとを含む定義情報を記憶する記憶手段を備えるコンピュータを、書類を読み取り処理することにより作成される画像データであって、複数のデータテーブルに登録されている画像データに対して、部分画像データの追加登録を行う情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記複数のデータテーブルに登録されている画像データに対する部分画像データの追加登録要求を受け付ける第1の受付手段と、前記第1の受付手段で部分画像の追加登録要求を受け付けた画像データを、前記データテーブルより取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段で取得した画像データに対して追加する部分画像データを取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段した画像データ及び前記第2の取得手段で取得した部分画像データとから新たな画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された新たな画像データを前記記憶手段に記憶されている定義情報に従って、複数の前記データテーブルに登録する登録手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、1つの画像データをもとに複数の画像データベースに登録されているそれぞれの画像データに対して、部分画像データを追加登録した場合であっても、不整合を生じさせないように登録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明のデータ管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】図1の管理サーバ101に適用可能なコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】クライアント装置102によって行われる全体的な処理の概要を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS304の画像データの解析処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】図3のステップS305のデータ訂正・登録処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS516の削除処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図5のステップS520の入れ換え処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図5のステップS506の画像データの登録処理の詳細を示す図である。
【図9】確認データ一覧画面の構成の一例を示す図である。
【図10】画像データ詳細表示画面の構成の一例を示す図である。
【図11】契約種別データテーブルの構成の一例を示す図である。
【図12】画像データベース中の契約管理テーブルの構成の一例を示す図である。
【図13】画像データベース中の顧客管理テーブルの構成の一例を示す図である。
【図14】画像データ拡大表示画面の構成の一例を示す図である。
【図15】画像データ詳細表示画面において一時保存領域に表示されている画像データを画像データに追加する処理を示す図である。
【図16】分割指定画面の構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例について説明する。図1は、本発明におけるファイリングシステムのシステム構成の一例を示す図である。図中101は管理サーバであって、ファイリングシステムで行われる後述する各種の処理で用いられるマスタデータや、後述する各種の処理で作成されるデータを記憶管理するサーバ装置である。
【0017】
102−1、102−2はクライアントPC(以下まとめてクライアントPC102とする)であって、ファイリングシステムに各種の情報を登録するためにユーザが用いる情報処理装置である。クライアントPC102には、それぞれ、図3乃至図8に示す処理を実行するためのプログラムがインストールされている。
【0018】
103−1、103−2はスキャナであって、ファイリングシステムで管理する画像データを作成するために、紙文書の読み取り、所定のデータ形式の画像データを作成する。そして、作成した画像データを、クライアントPC102に対して送信する。
【0019】
104は、前述の各種の装置を相互に通信可能に接続するためのLAN(Local Area Network)等のネットワークである。以上が本発明おけるファイリングシステムのシステム構成の一例の説明である。
【0020】
次に、図2を参照して、図1のクライアントPC102−1、102−2として適用可能な情報処理装置のハードウェアの構成の一例について説明する。
【0021】
CPU201は、システムバス204に接続される後述の各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0022】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードやポインティングデバイス等で構成される入力装置209からの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、ディスプレイ装置210等の表示装置への表示を制御する。ディスプレイ装置は、例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等で構成される。
【0023】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0024】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0025】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0026】
本発明のクライアントPC102の各種処理を実行するために用いられるプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。以上が図1のクライアントPC102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成の説明である。
【0027】
尚、クライアントPC102のハードウェア構成は、図2に示した構成を有するとして説明するが、必ずしも同図の構成を有することに限定するものではなく、クライアントPC102が行う後述の各種処理を実行可能であれば、クライアント装置102の構成は適宜変更しても良い。
【0028】
以下、本発明のクライアントPC102で行われる処理の詳細を説明する。本実施例では、保険契約を例に挙げ、保険契約に関連する契約者から書類のファイリングシステムについての例を説明する。このファイリングシステムでは、保険契約を一意に識別するための契約IDごとに、当該契約に関連する書類を電子的に管理する画像データファイルを作成し、その画像データファイルを契約IDに紐付けて契約ファイルテーブル1200、1300に登録することになる。そして、契約者からある契約IDで示される保険契約に関する追加書類を受領した場合には、その追加書類をスキャン処理することにより作成される追加画像データを、その契約IDに対応する画像データファイルに追加登録することになる。以下、詳細な処理について説明する。
【0029】
図3は、本発明における第1の制御処理の一例を示すフローチャートであり、クライアントPC102によって行われる全体的な処理の概要を示すフローチャートに対応する。なお、このフローチャートの処理はクライアント装置102のCPU201が外部メモリ209に格納されるプログラムをRAM202にロードして実行することにより実現される。この処理が行われる際には、クライアントPC102のディスプレイ装置207には不図示のメイン画面が表示されており、クライアントPC102を操作するユーザは、メイン画面中の各種メニューをクリック指示することにより、各種の指示をCPU201に対して入力することが可能である。
【0030】
まず、CPU201は、ユーザの入力装置操作により、紙原稿の読み取り指示を受け付けたかを判断する(ステップS301)。そして、読み取り指示を受け付けたと判断した場合には(ステップS301でYES)、処理をステップS302に進め、スキャナ103に対して、紙原稿の読み取り指示を行う。スキャナ103は、クライアントPC102からの紙原稿の読み取り指示に応じて、原稿台若しくはフィーダ装置に載置された紙原稿の読み取り処理を行い、所定形式の画像データを作成する。そして、クライアントPC102のCPU201は、スキャナ103で作成された画像データを取得する(ステップS303)。
【0031】
ここで、スキャナで読み取られる紙原稿について簡単に触れておく。本発明では、保険の契約書やその他の付随する書類を紙原稿とし、それをスキャナで読み取ることで、画像データを作成し、その画像データを記憶管理する。
【0032】
紙原稿を読み取る際には、それぞれの保険契約ごとの書類を読み取るのではなく、データ区切りシートで1つ1つの保険契約に関する書類を区分可能な形で一度に複数の保険契約に関する書類を読み取りことになる。データ区切りシートは、それぞれの保険契約に関する書類ごとに用意される。データ区切りシートには、保険契約の種別、新規登録であるか、既に管理されている保険契約の書類に不足分を追加するもの(追加登録)であるのかを示す情報、追加登録の場合には、どの契約についての追加登録であるかが、あらかじめ決められた書式情報に従って区切りシートを解析することで、認識可能になっている。
【0033】
そしてその後、CPU201は、ステップS303でスキャナ103から取得した画像データの解析処理を行い(ステップS304)、その後、データ訂正、登録処理を行う(ステップS305)。ステップS304のデータ解析処理の詳細については図4を、ステップS305のデータ訂正、登録処理の詳細については図5を参照して後述することにする。
【0034】
ステップS305の処理終了後、他の紙原稿に対しての読み取り指示を受け付けた場合には(ステップS306でYES)、処理をステップS302に進め、スキャナ103に対して他の紙原稿に対する読み取り指示を行い、ステップS303以降の処理を繰り返す。
【0035】
一方、ステップS306で、他の紙原稿に対する読み取り指示を受けることなく終了指示を受け付けたと判断した場合には(ステップS306でNO)、本処理を終了する。以上が、図3に示すクライアントPC102によって行われる全体的な処理の概要の説明である。
【0036】
次に、図4を参照して、図3のステップS304の画像データの解析処理の詳細について説明する。
【0037】
図4は、本発明における第2の制御処理の一例を示すフローチャートであり、図3のステップS304の画像データの解析処理の詳細を示すフローチャートに対応する。なお、このフローチャートの処理はクライアント装置102のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM202にロードして実行することにより実現される。
【0038】
CPU201は、スキャナ103から取得した画像データに含まれる全てのページに対してステップS401からS406の処理を行う。
【0039】
まず、CP201は、処理対象となっているページの画像データがデータ区切りシートの画像データであるかを判断する(ステップS401)。ステップS401の判断処理でデータ区切りシートではないと判断した場合には(ステップS401でNO)、当該ページの画像データを作成中の画像データの末尾のページの画像データとして追加する(ステップS402)。
【0040】
一方、ステップS401での判断処理で、データ区切りシートであると判断した場合には(ステップS401でYES)、それまでに作成していた画像データを保存する(ステップS403)。そして、新たに画像データを作成する(ステップS404)。ヘッダーシートに続く保険契約の書類の画像は、このステップS404で作成された画像データに追加されていくことになる。
【0041】
そして、ヘッダーシート画像を解析して、当該データ区切りシートに続く画像データに関連する契約の契約種別データを取得する(ステップS405)。また、その他、当該ヘッダーシートに続く画像データは新規登録のものであるか、既に管理されている保険契約の書類に不足分を追加するもの(追加登録)であるのかを示す情報、追加登録の場合には、どの契約についての追加登録であるかの情報をあわせて取得することになる。
【0042】
そして、その後、ステップS405で取得したデータ契約種別データ等を新たにステップS404で新たに作成した画像データの属性情報として設定する(ステップS406)。そして、以上の処理をスキャナより取得した画像データに含まれる全てのページ画像データに対して行う。以上が、図3のステップS304の画像データの解析処理の詳細の説明である。
【0043】
次に、図5を参照して、図3のステップS305のデータ訂正・登録処理の詳細について説明する。
【0044】
図4は、本発明における第3の制御処理の一例を示すフローチャートであり、図3のステップS305のデータ訂正・登録処理の詳細を示すフローチャートに対応する。なお、このフローチャートの処理はクライアント装置102のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM202にロードして実行することにより実現される。
【0045】
まず、CPU201は、図3のステップS304の画像データの解析処理でそれぞれの契約単位の画像データ毎に作成された画像データである確認画像データの属性の一覧をディスプレイ装置210に表示する(ステップS501)。ここで、ディスプレイ装置210に図9に示す確認データ一覧表示画面900を表示することになる。
【0046】
ここで、図9を参照して、図5のステップS501でクライアントPC102のディスプレイ装置210に表示される確認データ一覧画面900について説明する。
【0047】
図9は、確認データ一覧画面900の構成の一例を示す図である。図9に示すように、確認データ一覧画面900には、画像データ毎に、確認済みチェックボックス901、そして、属性データの表示欄として、契約種別表示欄902、新規/追加区分表示欄903、読み込み枚数904、登録先DB表示欄905、備考欄906が設定されている。また、詳細表示ボタン907、確認済みデータを登録ボタン908、キャンセルボタン909が用意されている。
【0048】
確認済みチェック901は、ユーザが当該データを確認した場合に、その入力を行うチェックボックスである。契約種別902は、当該行のデータの契約種別を表示する表示欄である。新規/追加区分表示欄903は、当該行に対応する画像データが、新規登録のためのものか、それとも追加登録のためのものかを示す情報を表示する表示欄である。読み込み枚数904は、当該行の属性情報に対応する画像データが含むページ数を表示する表示欄である。登録先DB905は、当該行の属性情報に対応する画像データが登録されるデータテーブルの名称を表示する表示欄である。備考欄906は、備考情報を表示する表示欄である。例えば、契約種別表示欄902に表示されている契約種別の契約書枚数よりも読み込み枚数が多い場合には、「枚数超過」、足りない場合には「枚数不足」などがこの備考欄906に表示されることになる。
【0049】
詳細ボタン907は、当該レコードに対応する画像データの表示を行うために用いられるボタンである。このボタンの押下指示受け付けると、画像データ詳細表示画面1000がディスプレイ装置210に表示される。この画像データ詳細表示画面1000については、図10を参照して後述する。
【0050】
確認済みデータを登録ボタン908は、画像データの登録をCPU201に対して指示するために用いられるボタンである。このボタンの押下指示を受け付けると、CPU201は、画像データを、契約種別データテーブル1100に登録されているそれぞれの契約種別の画像データの登録先DB情報および当該登録先DBに登録するページ情報に従って、本画面に表示されているそれぞれの行に対応する画像データの登録処理を行うことになる。キャンセルボタン909は、本画面の表示を終了するために用いられるボタンである。以上が、確認データ一覧画面の説明である。
【0051】
ここで、図11を参照して、契約種別データテーブルの構成について説明する。契約種別データテーブル1100は、契約種別ごとに契約書の枚数や、契約書に基づき作成された画像データを登録するデータテーブル、及び、当該データテーブルに登録するページを管理するデータテーブルである。
【0052】
契約種別データテーブル1100には、データ項目として、契約種別ID1101、契約種別名称1102、用紙枚数1103、登録先1(1104)、登録ページ1105、登録先2(1106)、登録ページ1107等が設定されている。
【0053】
契約種別ID1101は、契約種別を一意に識別するための識別情報を登録するデータ項目である。契約種別名称1102は、当該契約種別の名称が登録するデータ項目である。用紙枚数1103は、当該契約種別の契約書の枚数情報が登録される。当該契約種別の契約書を読み取った際には、この枚数情報に登録されている数のページ画像データを有する画像データが作成されることになる。
【0054】
登録先1(1104)、登録先2(1106)には、当該契約種別の契約書をスキャナ103が読み取ることにより作成される画像データを登録するデータテーブルが登録される。尚、契約書をスキャナ103で読み取ることにより作成される画像データのテーブル数は2種類に限られるものではなく、3種類以上のデータテーブルを登録する必要がある場合には、データ項目を追加して、それらの情報を管理すれば良い。
【0055】
登録ページ1105、1107には、登録先としていされたデータテーブルに登録する画像のページ情報が登録される。例えば、1ページ目から3ページ目の画像データを登録する場合には「1〜3」、全頁登録する場合には「全頁」などとデータが登録されることになる。以上が図11の契約種別データテーブルの構成の説明である。
【0056】
また、ここで、図12、図13を参照して、本発明の画像データベース中のデータテーブルについて説明する。本発明では、1つの契約書から作成された作成された画像データを、例えば図12に示す契約管理テーブル、図13に示す顧客管理テーブルのように、異なるデータ項目から構成されている複数のデータテーブルを有しており、それぞれの契約書から作成された画像データを、契約種別データテーブルの登録先に指定されたデータテーブルに指定されたページを登録することになる。これは、ユーザに不必要な情報を開示しないといった理由からこのようなことを行っている。また、その他の目的でこのような構成を採用しても勿論構わない。
【0057】
図5の説明に戻る。ステップS501で確認データ一覧画面900を表示後、詳細表示ボタン907の押下を受け付けることで発行される画像データの詳細表示要求を受け付けたかを判断する(ステップS502)。画像データの詳細指示を受け付けたと判断した場合には(ステップS502でYES)、処理をステップS508に進める。
【0058】
一方、ステップS502で、画像データの詳細表示指示を受け付けたと判断した場合には(ステップS502でNO)、処理をステップS503に進め、確認済み画像データの指定を受け付けたかを判断する。この処理では、確認データ一覧画面900中の確認済みチェックボックスに対する押下指示を受け付けたかを判断することになる。確認済み画像データの指定を受け付けたと判断した場合には(ステップS503でYES)、指定された行の画像データの確認済みチェックボックス901のチェック指定を切り替える。チェックされている状態の確認済みチェックボックス901に対してクリック指示を受け付けた場合には、チェックを外して未チェック状態にし、未チェック状態の確認済みチェックボックス901にクリック指示を受け付けた場合には、チェック状態にする。
【0059】
ステップS503でNOと判断した場合、ステップS504の処理が終了した後、CPU201は、処理をステップS505に進め、画像データの登録要求を受け付けたかを判断する。この処理では、確認データ一覧画面900中の「確認済みデータを登録」ボタン908に対する押下指示を受け付けたかを判断することになる。押下指示を受け付けたと判断した場合には(ステップS505でYES)、画像データの登録処理を行う(ステップS506)。この処理の詳細については図8を参照して後述することにする。
【0060】
ステップS502でCPU201がYESと判断した場合には、図10に示す画像データ詳細表示画面1000を表示し、画像データから画像ページデータの削除、画像ページデータの入れ替え、画像ページデータの追加等の処理を行うことになる。
【0061】
ここで、図10を参照して、画像データ詳細表示画面1000の構成について説明する。図10に示すように画像データ詳細表示画面1000には、画像データ表示部1001、一時保存画像データ表示部1002、分割ボタン1003、削除ボタン1004、拡大表示ボタン1005、登録画像データ表示欄1006、画像データ登録データテーブル表示切替指示ボタン1007、OKボタン1008、キャンセルボタン1009が設定されている。
【0062】
画像データ表示部1001には、当該画像データに含まれる全てのページ画像データが表示される。この画像データ表示部1001に表示されているページ画像を選択することや、ドラッグアンドドロップ処理を行うことで、ページ順を入れ替えることが可能である。一時保存画像データ表示部1002には、一時保存画像として指示された画像データが表示される。スキャナ103が契約書に対する読み取り処理を行って作成した画像データには、当該契約書とは関係ない他の契約書に関するページ画像データが紛れてしまっている可能性も否定できない。紛れ込んでしまったページ画像データが今回登録処理を行おうとしている他の契約書に関するページ画像データである可能性もあるので、紛れ込んでしまったページ画像データを削除のではなく、一時保存画像データ表示部1002にドラッグアンドドロップ処理することで一時保存しておき、他の契約書の確認処理を行う際に、一時保存している他の契約書に関連するページ画像データが一時保存領域1002に表示されているのであれば、そのページ画像データをドラッグアンドドロップ処理し、他の画像データのページ画像データとして追加できるようにしている。
【0063】
分割ボタン1003は、画像データを2つに分割するために用いるボタンである。例えば、契約書用紙の重送等により、ヘッダーシートを適切に読み込めず、2つ以上の契約書に関する画像データが1つの画像データとして作成されてしまうこともある。そのような事態に対処するために、本発明では、作成した画像データを2つ以上に分割することを可能としている。
【0064】
ここで、図16を参照して、図10の分割ボタン1003が押下されることによりクライアントPC102のディスプレイ装置210に表示される分割指定画面1600の構成の一例について説明する。
【0065】
図16に示す通り、分割指定画面1600には、開始ページ入力欄1601、終了ページ入力欄1602、契約種別指定部1603、分割ボタン1604、キャンセルボタン1605が設定されている。
【0066】
開始ページ入力欄1601は、分割するデータそれぞれについての開始ページを入力する入力欄である。終了ページ入力欄1602は、分割データそれぞれについての終了ページを入力する。ここでは、例えば画像データ分割して出来る2つの画像データ(画像データAと画像データBとする)を、画像データAは開始ページ1、終了ページ5、画像データBは開始ページを3、終了ページ7のように一部の画像ページデータが分割後のいずれの画像データに含まれるように分割設定を行うことや、一部のページ画像データを分割後のどちらの画像データにも含まれないように分割指定を行うことを可能にしている。契約種別指定部1603は、分割後の画像データがそれぞれどの契約種別の契約書の画像データであるかを指定する指定部である。
【0067】
分割ボタン1604は、画像データを分割して、2つの画像データを作成する指示を行うために用いられるボタンである。分割ボタン1604の押下指示を受け付けると、CPU201は、開始ページ入力欄1601、終了ページ入力欄1602で指定されたページ画像データからなる画像データを作成し、その画像データが契約種別指定部1603で指定された契約種別の契約書に関する画像データであるものとして設定する。キャンセルボタン1605は、分割指定画面1600の表示を終了するために用いられるボタンである。以上が、図16の分割指定画面1600の説明である。
【0068】
図10の説明に戻る。削除ボタン1004は、ページ画像データを削除するために用いられるボタンである。このボタンの押下指示を受け付けると、画像データ表示部1001で選択状態になっているページ画像データを画像データから削除する処理を行う。
【0069】
拡大表示ボタン1005は、ページ画像データの拡大表示を行うために用いられるボタンである。この拡大表示ボタン1005の押下指示を受け付けると、CPU201は、図14に示す画像データ拡大表示画面1400をディスプレイ装置210に表示する。
【0070】
ここで、図14を参照して、図10の拡大表示ボタン1005が押下されることによりクライアントPC102のディスプレイ装置210に表示される、画像データ拡大表示画面1400の構成の一例ついて説明する。
【0071】
図14に示す通り、画像データ拡大表示画面1400には、ページ画像データ表示部1401、「<<前ページ」ボタン1402、「次ページ>>」ボタン1403、サムネイル画像表示部1404、削除ボタン1405、OKボタン1406、キャンセルボタン1407が設定されている。
【0072】
ページ画像データ表示部1401には、画像データに含まれるページ画像データのうち選択状態のページ画像データを表示する表示部である。「<<前ページ」ボタン1402は、選択ページ画像データを1ページ前のページ画像データに切り替えるために用いられるボタンである。「次ページ>>」ボタン1402は、選択ページ画像データを1ページ後のページ画像データに切り替えるために用いられるボタンである。
【0073】
サムネイル表示部1404は、画像データに含まれるページ画像データのサムネイルデータを表示する表示部である。ページ画像データ表示部1401に表示されているページ画像データは、図中の1408のように他のページ画像データの表示と異ならせて表示する。なお、このサムネイル表示部1404に表示されているサムネイル画像をドラッグアンドドロップ処理することにより、ページ順の入れ替えを行うことが可能である。
【0074】
削除ボタン1405は、ページ画像データの削除指示をCPU201に行うために用いられるボタンである。削除ボタン1405の押下指示を受け付けると、CPU201は、選択状態のページ画像データを画像データから削除する。OKボタン1406は、この画像データ拡大表示画面1400で行われた画像データの変更(ページ画像データの削除、ページ順の変更)を有効にして、本画面を終了するために用いられるボタンである。キャンセルボタン1407は、この画像データ拡大表示画面1400で行われた画像データの変更(ページ画像データの削除、ページ順の変更)を無効にして、本画面を終了するために用いられるボタンである。以上が図14の画像データ拡大表示画面1400の構成の一例の説明である。
【0075】
図10の説明に戻る。図中1006はデータテーブルに登録されるページ画像データ表示欄(登録ページ画像データ表示欄)であって、指定されたデータテーブルに登録されるページ画像データを表示するための表示部である。
【0076】
1007はデータテーブル指定切替ボタンであって、このボタンの押下指示を受け付けるとCPU201は、登録ページ画像データ表示欄1006の表示を当該契約種別の画像データを登録する他のデータテーブルに登録されるページ画像データに切り替える。
【0077】
OKボタン1008は、この画像データ詳細表示画面1000で行われた画像データの変更(ページ画像データの削除、ページ順の変更)を有効にして、本画面を終了するために用いられるボタンである。キャンセルボタン1009は、この画像データ詳細表示画面1400で行われた画像データの変更(ページ画像データの削除、ページ順の変更)を無効にして、本画面を終了するために用いられるボタンである。以上が図10の画像データ詳細表示画面1000の構成の一例の説明である。
【0078】
図5の説明に戻る。ステップS502でYESと判断した場合には、CPU201は、処理をステップS508に進め、スキャナで読み取ることで作成した画像データは、既にデータベースに登録されている画像データの不足分を追加するものなのか(登録済み画像への追加データ)を判断する。このステップ508でYESと判断した場合には、ステップS509に処理を進め、当該契約種別の契約書の画像を登録している画像データベースに登録されているデータレコードのうち、この画像データを追加するデータレコードを特定して、そのデータレコードに登録されている画像データを取得する。そして、ステップS509で取得した画像データを画面情報に追加する(ステップS510)。
【0079】
ステップS510の処理終了後、若しくは、ステップS508でNOと判断した場合には、CPU201はステップS511に処理を進めて、一時保存画像データがあるかを判断する。この一時保存画像データは、既に説明した図10の画像データ詳細表示画面1000中の一時保存画像データ表示部1002にドラッグアンドドロップされたページ画像データである。一時保存画像データがあると判断した場合には、ステップS512に処理を進め、一時画像データを取得し、取得した一時画像データを画面情報に追加する(ステップS513)。そして、ステップS508からステップS511の処理で取得した画像と、図4のステップS404で作成した画像データを用いて、図10の画像データ詳細表示画面1000を作成し、ディスプレイ装置に表示する(ステップS514)。
【0080】
尚、ステップS508でYESと判断した場合には、追加のページ画像データからなる画像データをステップS404で作成することになるので、画像データ詳細表示画面1000の画像データ表示部1001には、ステップS509で取得した画像データに対して、ステップS404で作成した画像データの各ページ画像を追加すべき箇所に挿入した形で表示することになる。
【0081】
そして、削除ボタン1004の押下指示を受け付けることで入力される削除要求を受け付けた場合には(ステップS515でYES)、画像データ表示部1001で選択されているページ画像データの削除処理を行う(ステップS516)。この処理の詳細については、図6を参照して説明する。
【0082】
図6は、ステップS516の削除処理の詳細を示すフローチャートである。まず、CPU201は、画像データから削除指定を受け付けたページ画像データを削除する(ステップS601)。そしてその後、画像データ表示部1001の削除指定を受けたページ画像データを削除する(ステップS602)。この際に、削除したページ画像以降のページ画像データのページを繰り上げるか、それともページを繰り上げることなく、空白画像を追加するかを選択することになる。そして、登録ページ画像データ表示欄1006に当該ページ画像データが表示されている場合には、当該ページ画像データを削除する(ステップS603)。また、削除指示を受け付けた画像データが複数の画像データベースに登録されるページ画像データである場合には、すべての画像データベースに対応する登録ページ画像データから削除することになる。以上が、図6の説明である。
【0083】
図5の説明に戻る。また、画像データ表示部1001に表示されているページ画像データを一時保存画像表示部1002にドラッグアンドドロップすることで入力されるページ画像データ一時保存指示を受け付けると(ステップS517でYES)、ドラッグアンドドロップを受け付けたページ画像データを一時保存画像表示部1002に表示し、一時保存ページ画像データとして設定する(ステップS518)。
【0084】
また、画像データ表示部1001に表示されているページ画像データに対して画像データ表示部1001内でのドラッグアンドドロップをすることで入力されるページ画像データの入れ換え指示を受け付けると(ステップS519でYES)、処理をステップS520に進め、入れ替え処理を行う。この処理の詳細については図7を参照して説明する。
【0085】
図7は、図5のステップS520の入れ換え処理の詳細を示すフローチャートである。まず、CPU201は、画像データ表示部1001に表示されているページ画像データに対して画像データ表示部1001内でのドラッグアンドドロップの指示を受け付けると、その処理によって変更されたページ画像の順序を取得して、その順序に従って当該ページ画像データの入れ換え処理を行う(ステップS701)。そして、ページ画像データ表示部1001内のページ画像データの表示を更新する(ステップS702)。そしてその後、登録画像データ表示部の表示を入れ換えられたページに従って更新する(ステップS703)。
【0086】
例えば、5つのページ画像を有する画像データ(ページはA〜Eとする)があり、その画像データの1ページ、2ページ、4ページを登録する画像データベースAがあるとする。その場合、登録画像データ表示部1006にはA、B、Dのページ画像データが表示されている。その画像データに対して、3ページ目のCを2ページ目にする順序の変更を受け付けると(ページ順はA、C、B、D、Eに変更)、登録画像データ表示部1006にA、C、Dが表示されることになる。以上が、図5のステップS520の入れ換え処理の詳細である。
【0087】
図5の説明に戻る。CPU201は、一時保存ページ画像を当該画像データに追加されたと判断すると、画像データを指定された箇所に追加する(ステップS522)。この際には例えば図15に示すように、一時保存ページ画像データ表示部1002に保存されている何れかのページ画像データを(図15の場合には一時保存IMAGE1(1502))を画像データ表示部1001にドラッグし、そして、どのページ画像データをドロップした位置1501を挿入箇所として決定する。そして、その追加処理で変更されたページ画像の順に従って、画像データ表示部1001、登録画像データ表示部1006の表示を更新する。
【0088】
また、CPU201は、図10の画像データ詳細表示画面1000の分割ボタン1003の押下により、画像データ分割指示を受け付けると(ステップS523でYES)、図16の分割指定画面1600をディスプレイ装置210に表示させ、画像データ分割処理を行う(ステップS524)。そして、画像データ詳細表示画面1000のOKボタンの押下を受け付けるまで(ステップS525でYES)、ステップS514からS525の処理を繰り返す。
【0089】
CPU201はステップS525でYESと判断すると、処理をステップS526に進め、画像データ詳細表示画面1000で編集対象としていた画像データを確認済み画像データとして設定し、ステップS501に戻る。なお、図示していないが、図10のキャンセルボタン1010の押下指示を受け付けた場合には、画像データ詳細表示画面1000で編集対象としていた画像データに加えられた編集をすべてキャンセルすることになる。
【0090】
ステップS502の判断処理で、CPU201がNOと判断した場合には、処理をステップS503に進め、確認済み画像データ指定を受け付けたかを判断する(ステップS503)。この指定の受け付けは、確認データ一覧画面900の確認済みチェックボックス901に対して、クリック指示を受け付けたかを判断することになる。確認済み画像データ指定を受け付けたと判断した場合には(ステップS503でYES)、指定を受け付けた確認済みチェックボックスのチェック状態を変更する(ステップS504)。
【0091】
そして、画像データの登録要求を受け付けると(ステップS505でYES)、画像データの登録処理を行う(ステップS506)。この処理の詳細については図8を参照して説明する。
【0092】
図8は、図5のステップS506の画像データの登録処理の詳細を示すフローチャートである。この処理では、確認データ一覧画面900の確認済みチェックボックス901がチェック状態になっている全ての画像データに対して以下の処理を行うことになる。
【0093】
まず、CPU201は、処理対象の画像データの契約種別を取得し(ステップS801)、契約種別データテーブル1100を検索して、当該契約種別に対応する登録先データテーブル情報と登録ページ情報を取得する(ステップS802)。
【0094】
そして、契約種別データテーブル1100の用紙枚数1103と画像データに含まれるページ画像データの数を比較することで、不足がないかを判断する(ステップS803)。不足があると判断した場合には(ステップS803でYES)、ステップS804に処理を進め、不足ページ画像データを補うために、ブランクページデータを作成する。この際に、何ページ目にブランク画像データを登録するかを不図示の画面で指定させることになる。そして、不足ページ画像データを追加登録するために用いるデータ区切りシートを作成する(ステップS805)。このデータ区切りシートには、どの契約IDに追加にページ画像データを追加するのか、また、何ページ目にページ画像データを挿入するのかの指定情報が含まれている。
【0095】
そしてその後、ステップS802で登録先データテーブルとして取得した全ての登録先データテーブルに対して以下の処理を行う。まず、登録先となるデータテーブルに登録するページ画像データを取得する(ステップS806)。その後、その登録先データテーブルに登録するページとして指定されているページ画像データからなる画像データを作成し(ステップS807)、その画像データと、属性情報とを登録先のデータテーブルに登録する(ステップS808)。此処で登録する属性情報は、ユーザからの入力を受け付けたものであっても、画像データの指定個所をOCR処理することに得られる文字情報等であっても構わない。
【0096】
そして、ステップS802で取得した、登録先データテーブルに対する登録処理が終了すると、他の画像データに対して、ステップS801からの処理を繰り返すことになる。以上が、図5のステップS506の画像データの登録処理の詳細である。
【0097】
図5の説明に戻る。そして、ステップS506の処理が終了すると、ステップS501に処理を進め、ステップS506で登録処理を行った画像データを表示対象から除外する確認画像一覧データ表示画面の更新処理を行い、ステップS502以降の処理を繰り返すことになる。そして、ステップS507でYESと判断する(キャンセルボタン909が押下されたと判断するまで、本処理を繰り返すことになる。
【0098】
以上のように、本発明によれば、1つの書類から作成された画像データを複数の画像データベースに登録している際にも、ページ画像データの追加等の変更に柔軟に対応できる。また、それら画像データベースに登録されている画像データの追加等の変更の際に不整合を生じさせることもない。
【0099】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0100】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図3から図8に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0101】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0102】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0103】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0104】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0105】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0106】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0107】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0108】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0109】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0110】
101 管理サーバ
102−1、102−2 クライアントPC
103−1、103−2 スキャナ
104 LAN
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ(入力C)
206 ビデオコントローラ(VC)
207 メモリコントローラ(MC)
208 通信I/Fコントローラ(通信I/FC)
209 入力装置
210 ディスプレイ装置
211 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
書類を読み取り処理することにより作成する画像データであり、複数のデータテーブルに登録されている画像データに対して、部分画像データの追加登録を行う情報処理装置であって、
書類種別ごとに、当該書類を読み取ることで作成される画像データを登録するデータテーブルと、当該データテーブルに登録する部分画像データとを含む定義情報を記憶する記憶手段と、
前記複数のデータテーブルに登録されている画像データに対する部分画像データの追加登録要求を受け付ける第1の受付手段と、
前記第1の受付手段で部分画像の追加登録要求を受け付けた画像データを、前記データテーブルより取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段で取得した画像データに対して追加する部分画像データを取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段した画像データ及び前記第2の取得手段で取得した部分画像データとから新たな画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された新たな画像データを前記記憶手段に記憶されている定義情報に従って、複数の前記データテーブルに登録する登録手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第2の取得手段で取得した画像データを前記第1の取得手段で取得した画像データに追加する際の追加位置の指定を受け付ける第2の受付手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記第2の取得手段で取得した部分画像データを前記第1の取得手段で取得した画像データの指定された位置に追加することで、前記新たな画像データを生成すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
書類の読み取り指示を画像読み取り装置に対して指示する指示手段をさらに備え、
前記第2の取得手段は、前記指示手段による指示に応じて画像読み取り装置が前記書類を読み取ることによって作成された部分画像データを取得すること
を特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生成手段で生成した新たな画像データに含まれる部分画像データの順序を変更する変更手段を
さらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
書類種別ごとに、当該書類を読み取ることで作成される画像データを登録するデータテーブルと、当該データテーブルに登録する部分画像データとを含む定義情報を記憶する記憶手段を備え、書類を読み取り処理することにより作成する画像データであって、複数のデータテーブルに登録されている画像データに対して、部分画像データの追加登録を行う情報処理装置によって行われる情報処理方法であって、
前記複数のデータテーブルに登録されている画像データに対する部分画像データの追加登録要求を受け付ける第1の受付工程と、
前記第1の受付工程で部分画像の追加登録要求を受け付けた画像データを、前記データテーブルより取得する第1の取得工程と、
前記第1の取得工程で取得した画像データに対して追加する部分画像データを取得する第2の取得工程と、
前記第1の取得工程した画像データ及び前記第2の取得工程で取得した部分画像データとから新たな画像データを生成する生成工程と、
前記生成工程で生成された新たな画像データを前記記憶手段に記憶されている定義情報に従って、複数の前記データテーブルに登録する登録工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
書類種別ごとに、当該書類を読み取ることで作成される画像データを登録するデータテーブルと、当該データテーブルに登録する部分画像データとを含む定義情報を記憶する記憶手段を備えるコンピュータを、書類を読み取り処理することにより作成される画像データであって、複数のデータテーブルに登録されている画像データに対して、部分画像データの追加登録を行う情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記複数のデータテーブルに登録されている画像データに対する部分画像データの追加登録要求を受け付ける第1の受付手段と、
前記第1の受付手段で部分画像の追加登録要求を受け付けた画像データを、前記データテーブルより取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段で取得した画像データに対して追加する部分画像データを取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段した画像データ及び前記第2の取得手段で取得した部分画像データとから新たな画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された新たな画像データを前記記憶手段に記憶されている定義情報に従って、複数の前記データテーブルに登録する登録手段と、
として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−138325(P2011−138325A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−298056(P2009−298056)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】