情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
【課題】ユーザにライブコンテンツをより確実に利用させることができる技術が望まれていた。
【解決手段】本開示によれば、実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理部と、ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、アーカイブコンテンツと、アーカイブコンテンツの実行時間とをプレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【解決手段】本開示によれば、実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理部と、ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、アーカイブコンテンツと、アーカイブコンテンツの実行時間とをプレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に示されるようなインターネット技術においては、ライブコンテンツの配信が行われるようになってきている。ここで、ライブコンテンツは、実行時間、即ち実行開始時刻と実行終了時刻とが予め設定されているコンテンツである。即ち、ライブコンテンツを提供するサーバは、ライブコンテンツの実行開始時刻にライブコンテンツの配信を開始し、ライブコンテンツの実行終了時刻にライブコンテンツの配信を終了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−108146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ライブコンテンツは実行時間が予め設定されているので、ユーザは、ライブコンテンツの利用(視聴等)を忘れてしまうことがあった。そこで、ユーザにライブコンテンツをより確実に利用させることができる技術が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理部と、ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、アーカイブコンテンツと、アーカイブコンテンツの実行時間とをプレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0006】
また、本開示によれば、実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録することと、ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、アーカイブコンテンツと、アーカイブコンテンツの実行時間とをプレイリストに登録することと、を含む、情報処理方法が提供される。
【0007】
また、本開示によれば、コンピュータに、実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理機能と、ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、アーカイブコンテンツと、アーカイブコンテンツの実行時間とをプレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理機能と、を実現させる、プログラムが提供される。
【0008】
本開示によれば、ライブコンテンツの実行前にアーカイブコンテンツを実行することができるので、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに促すことができる。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本開示によれば、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに促すことができるので、ユーザにライブコンテンツをより確実に利用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本開示の実施形態に係る情報処理システムを示す説明図である。
【図2】同実施形態に係る通信機器の構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態に係る提示制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】情報処理システムによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】情報処理システムによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】情報処理システムによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図8】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図9】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図10】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図11】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図12】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図13】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図14】提示制御装置の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図15】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図16】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図17】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図18】提示制御装置の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.全体構成
2.通信機器の構成
3.提示制御装置の構成
4.情報処理システムによる処理の手順
【0013】
<1.全体構成>
まず、図1に基づいて、本開示の実施形態に係る情報処理システム10の全体構成について説明する。情報処理システム10は、通信機器(情報処理装置)20と、提示制御装置30と、通信ネットワーク40と、パーソナルコンピュータ(PC)50と、サーバ60とを備える。
【0014】
通信機器20は、ユーザが携行可能なモバイル機器であり、提示制御装置30及びPC50との間で無線通信を行なうことができる。以下、特に断りがない場合、「ユーザ」は通信機器20のユーザを意味する。
【0015】
また、通信機器20は通信ネットワーク40に接続することができる。通信ネットワーク40には、提示制御装置30、PC50、及びサーバ60が接続されている。したがって、通信機器20は、通信ネットワーク40を介して、これらと通信を行うこともできる。
【0016】
通信機器20は、通信ネットワーク40を介してサーバ60から各種コンテンツを取得し、取得したコンテンツを提示することができる。即ち、通信機器20は、画像コンテンツを表示領域(表示画面)21aに表示し、音声コンテンツ(音楽コンテンツ等)を図示しないスピーカから出力する。
【0017】
なお、通信機器20は、通信ネットワーク40に接続可能であり、かつ、各種コンテンツを提示できればどのような機器であっても良く、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、ゲーム機等であってもよい。
【0018】
提示制御装置30は、各種コンテンツを提示する。即ち、提示制御装置30は、画像コンテンツ等を表示画面33aに表示し、音声コンテンツを図示しないスピーカから出力する。また、提示制御装置30は、通信機器20との間で無線通信を行なう。また、提示制御装置30は、通信ネットワーク40に接続されており、通信ネットワーク40を介して通信機器20、PC50、及びサーバ60と通信を行うこともできる。
【0019】
PC50は、いわゆるデスクトップパソコンであり、通信ネットワーク40を介して通信機器20、提示制御装置30、及びサーバ60と通信を行うことができる。PC50は、当該通信により取得したコンテンツを提示することができる。即ち、PC50は、画像コンテンツを表示領域51に表示し、音声コンテンツを図示しないスピーカから出力する。
【0020】
サーバ60は、通信ネットワーク40を介して、通信機器20、提示制御装置30、及びPC50に各種のコンテンツを提供(配信、送信)する。
【0021】
サーバ60が提供するコンテンツはどのようなものであってもよい。サーバ60が提供するコンテンツとしては、例えば、動画コンテンツ、静止画コンテンツ、音声コンテンツ(音楽コンテンツ等)が含まれる。動画コンテンツは、例えば、各種のテレビ番組、映画、各種教育機関で収録された授業動画等である。
【0022】
なお、本実施形態に係るコンテンツには、そのコンテンツのメタ情報が含まれる。コンテンツのメタ情報は、そのコンテンツに関するあらゆる情報である。例えば、動画コンテンツのメタ情報には、動画コンテンツの所在を示すアドレス情報、動画コンテンツのタイトル(番組名含む)、カテゴリ、サムネイル、再生時間が含まれる。ここで、動画コンテンツのカテゴリは、ドラマ、ニュース、スポーツ等のカテゴリを示すものである。動画コンテンツの再生時間は、動画コンテンツの再生に要する時間である。
【0023】
さらに、動画コンテンツのメタ情報には、登場キャラクタ名、出演者名、監督名、スタッフ名、あらすじ、著作者名、ユーザプロファイル、ユーザの利用履歴等が含まれる。ここで、ユーザプロファイルは、コンテンツを利用した各ユーザの世代、性別、職業、コンテンツの利用傾向(頻繁に利用するコンテンツのカテゴリ)等統計した情報である。ユーザの利用履歴は、ユーザがコンテンツを利用したことがあるか否かをコンテンツごとに示す情報である。なお、ユーザの利用履歴は、通信機器20が記憶していてもよい。
【0024】
また、音声コンテンツのメタ情報には、音声コンテンツの所在を示すアドレス情報、音声コンテンツのタイトル(楽曲名)、再生時間、アーティスト名、ユーザプロファイル、ユーザの利用履歴等が含まれる。
【0025】
サーバ60は、動画コンテンツ及び音声コンテンツをライブコンテンツまたはアーカイブコンテンツの形式で提供する。ここで、ライブコンテンツは、実行時間、即ち実行開始時刻と実行終了時刻とが予め設定されているコンテンツである。ライブコンテンツのメタ情報には、上記の情報に加え、実行開始時刻及び実行終了時刻が含まれる。アーカイブコンテンツは、任意の時間に実行可能なコンテンツである。また、サーバ60は、動画コンテンツ及び音声コンテンツをストリーミングの形式で提供する。本実施形態では、「実行時間」は、コンテンツの実行開始時刻から実行終了時刻までの時間を意味するものとする。
【0026】
通信ネットワーク40は、通信機器20、提示制御装置30、PC50、及びサーバ60との通信経路となるものである。通信ネットワーク40は、インターネットであっても良く、家庭や会社内のローカルネットワークであってもよい。
【0027】
なお、図1では、情報処理システム10は、通信機器20を1つ、提示制御装置30を2つ、PC50を1つ、サーバを1つそれぞれ備えるが、各構成要素の数はこれらに限定されない。
【0028】
<2.通信機器の構成>
次に、通信機器20の構成を図1及び図2に基づいて説明する。図2に示すように、通信機器20は、提示部21、入力操作部22、コンテンツ取得部23、記憶部24、及び制御部25を備える。即ち、通信機器20は、CPU、ROM、RAM、タッチパネル、ディスプレイ、及び通信アンテナ等のハードウェア構造を有し、これらのハードウェア構造によって、上記の構成要素が実現される。
【0029】
提示部21は、いわゆるディスプレイであり、表示領域21aを備える。提示部21は、表示領域21aに各種の画像コンテンツ等を表示し、各種の音声コンテンツを図示しないスピーカから出力する。入力操作部22は、いわゆるタッチパネルであり、ユーザの入力操作に応じた操作情報を制御部25に出力する。
【0030】
コンテンツ取得部23は、サーバ60に通信ネットワーク40を介して接続し、各種のコンテンツを取得する。また、コンテンツ取得部23は、提示制御装置30及びPC50との間で無線通信も行なう。
【0031】
記憶部24は、通信機器20が各種の処理を実行するために必要な各種情報、例えば画像情報、音声情報、プレイリスト、プログラム等を記憶する。プレイリストは、動画プレイリストと音楽プレイリストとに区分される。
【0032】
動画プレイリストは、概略的には、動画コンテンツと、動画コンテンツの実行時間とが関連付けられて登録されたものである。図9は、動画プレイリストの一例である動画プレイリスト120が表示領域21aに表示されている様子を示す。動画プレイリスト120は、複数の登録情報121と、オートプログラムボタン122と、ライブコンテンツボタン123と、アーカイブコンテンツボタン124と、バックボタン125と、実行ボタン126とを含む。動画プレイリスト120の名称は「動画プレイリストA1」となっている。動画プレイリストに登録可能な時間枠は、例えば、現在時刻を含む日の午前0時から午後11時59分までとなる。
【0033】
登録情報121は、動画コンテンツのサムネイル121aと、動画コンテンツの実行時間を示す実行時間情報121bと、動画コンテンツの概要を説明する説明文コンテンツ121cとが関連付けられた情報である。動画コンテンツがアーカイブコンテンツである場合には、登録情報121に実行時間情報121bは含まれないが、実行時間情報121bを含めても良い。
【0034】
動画コンテンツの概要には、例えば、動画コンテンツのタイトル、登場キャラクタ名、登場人物名、監督名、あらすじ、著作者名等が含まれる。また、登録情報120のうち、ライブコンテンツに対応するものは、網掛け表示される。これにより、ユーザは、どの登録情報120がライブコンテンツに対応するのかを容易に判断することができる。登録情報121は、実行時間の降順、即ち、実行時間の早いものから順に並んでいる。
【0035】
オートプログラムボタン122は、後述するオートプログラム機能、即ちアーカイブコンテンツ登録処理によりプレイリストに登録された登録情報120を表示するためのボタンである。即ち、ユーザがオートプログラムボタン122を押すと、登録情報120のうち、オートプログラム機能によりプレイリストに登録された登録情報120のみが表示領域21aに表示される。
【0036】
ライブコンテンツボタン123は、ライブコンテンツに対応する登録情報120を表示するためのボタンである。即ち、ユーザがライブコンテンツボタン123を押すと、登録情報120のうち、ライブコンテンツに対応する登録情報120のみが表示領域21aに表示される。
【0037】
アーカイブコンテンツボタン124は、アーカイブコンテンツに対応する登録情報120を表示するためのボタンである。即ち、ユーザがアーカイブコンテンツボタン124を押すと、登録情報120のうち、アーカイブコンテンツに対応する登録情報120のみが表示領域21aに表示される。
【0038】
バックボタン125は、動画プレイリスト120の1段階前の画像を表示させるためのボタンである。実行ボタン126は、現在実行可能な動画コンテンツを実行させるためのボタンである。
【0039】
音楽プレイリストは、概略的には、音楽コンテンツと、音楽コンテンツの実行時間とが関連付けられて登録されたものである。音楽プレイリストは、動画プレイリストと同様に、複数の登録情報で構成される。登録情報は、音楽コンテンツの実行時間と、音楽コンテンツの概要を示す説明文とが関連付けられた情報である。
【0040】
記憶部24に記憶されたプログラムは、通信機器20に各機能ブロック、特にライブコンテンツ登録処理部26、アーカイブコンテンツ登録処理部28、及び報知制御部29として機能させるためのプログラムである。
【0041】
制御部25は、通信機器20の各構成要素を制御する。また、制御部25は、ライブコンテンツ登録処理部26、アーカイブコンテンツ登録処理部28、及び報知制御部29としても機能する。
【0042】
<3.提示制御装置の構成>
次に、提示制御装置30の構成を図1及び図3に基づいて説明する。提示制御装置30は、画像受信部31と、提示部33と、記憶部34と、通信部35と、制御部36と、を備える。即ち、提示制御装置30は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、ディスプレイ、及び通信アンテナ等のハードウェア構造を有し、これらのハードウェア構造によって、上記の構成要素が実現される。
【0043】
画像受信部31は、各種画像コンテンツ及び音声コンテンツを含む放送波を受信し、受信した放送波から、所望のコンテンツを抽出する。なお、放送波に含まれるコンテンツには、そのコンテンツのメタ情報が含まれる。画像受信部31は、抽出したコンテンツを制御部36に出力する。
【0044】
提示部33は、いわゆるディスプレイであり、表示領域(表示画面)33aを備える。提示部33は、各種コンテンツを提示する。即ち、提示部33は、画像コンテンツを表示領域33aに表示し、音声コンテンツを図示しないスピーカから出力する。
【0045】
記憶部34は、提示制御装置30が行う処理に必要な各種情報、例えば各種画像情報、音声情報、及びプログラム等を記憶する。
【0046】
通信部35は、通信機器20と無線通信を行なう他、通信ネットワーク40を介して通信機器20、PC50、及びサーバ60と通信を行う。通信部35は、当該通信により得られたコンテンツを制御部36に出力する。制御部36は、提示制御装置30の各構成要素を制御する。また、制御部36は、画像受信部31や通信部35から与えられたコンテンツを提示部33に提示させる。
【0047】
<4.情報処理システムによる処理の手順>
次に、情報処理システムによる処理の手順を、通信機器20が行う処理を中心として説明する。まず、ユーザが各種のプレイリストを参照する方法について説明する。制御部25は、任意のタイミングで図7に示すトップメニュー画像100を表示領域21aに表示する。
【0048】
トップメニュー画像100は、複数の項目選択用ボタン101を含む。各項目選択用ボタン101には、その項目選択用ボタン101を押すことで表示されるコンテンツ等が表示されている。ユーザは、「プレイリスト」が描かれた項目選択用ボタン101aをタップ(タッチ)する。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報を制御部25に出力する。
【0049】
制御部25は、操作情報に基づいて、図8に示すプレイリスト名一覧画像110を表示領域21aに表示する。プレイリスト名一覧画像110は、複数の項目選択用ボタン111と、バックボタン112と、エディットボタン113とを含む。各項目選択用ボタン111には、その項目選択用ボタン111を押すことで表示されるプレイリスト等が表示されている。バックボタン112は、表示領域21aに表示される画像をトップメニュー画像100に戻すためのボタンである。エディットボタン113は、プレイリスト名一覧画像110等の編集を行うためのボタンである。
【0050】
ユーザは、所望のプレイリストが描かれた項目選択用ボタン111をタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報を制御部25に出力する。制御部25は、操作情報に基づいて、ユーザが選択したプレイリストを表示領域21aに表示する。例えば、制御部25は、ユーザが「動画プレイリストA1」が描かれた項目選択用ボタン111をタップした場合には、図9に示す動画プレイリスト120を表示領域21aに表示する。
【0051】
[ライブコンテンツ登録処理]
通信機器20は、上記の処理の他、ライブコンテンツ登録処理、アーカイブコンテンツ登録処理、及びコンテンツ実行処理を行なう。通信機器20は、ライブコンテンツ登録処理を行なうことで、ライブコンテンツを動画プレイリストに登録する。通信機器20は、アーカイブコンテンツ登録処理を行なうことで、アーカイブコンテンツを動画プレイリストに登録する。通信機器20は、コンテンツ実行処理を行なうことで、ライブコンテンツ実行前にアラートを行い、かつ、各コンテンツを実行する。
【0052】
まず、ライブコンテンツ登録処理について、図4に基づいて説明する。なお、以下の説明では、通信機器20は、動画コンテンツを動画プレイリストに登録し、実行するが、音楽コンテンツに対しても同様の処理を行なうことができる。
【0053】
ステップS10において、通信機器20は、ライブコンテンツをサーバ60からピックアップする。具体的には、通信機器20のコンテンツ取得部23は、サーバ60にアクセスし、一または複数のライブコンテンツの各々について、メタ情報を取得する。コンテンツ取得部23は、取得したメタ情報をライブコンテンツ登録処理部26に出力する。ライブコンテンツ登録処理部26は、メタ情報を記憶部24に記憶する。
【0054】
ここで、メタ情報の取得対象となるライブコンテンツは、コンテンツ取得部23によって任意に選択されてもよいが、ユーザにより選択されてもよい。ユーザがライブコンテンツを選択するには、例えば、コンテンツ取得部23は、サーバ60にアクセスすることで、ライブコンテンツのメタ情報が一覧表示されたホームページを取得する。そして、ライブコンテンツ登録処理部26は、当該ホームページを表示領域21aに表示する。ユーザは、表示領域21aに表示されたホームページを参照することで、所望のライブコンテンツを選択する。例えば、ユーザは、ホームページのうち、所望のライブコンテンツが描かれている部分にタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報をライブコンテンツ登録処理部26に出力する。ライブコンテンツ登録処理部26は、操作情報に基づいて、ユーザが選択したライブコンテンツを認識し、認識したライブコンテンツに対応するメタ情報を記憶部24に記憶する。
【0055】
ライブコンテンツ登録処理部26は、記憶部24に記憶されたメタ情報のうち、いずれか一のライブコンテンツに関するメタ情報を取得し、取得したメタ情報に基づいて、ライブコンテンツ概要表示画像を生成する。ライブコンテンツ登録処理部26は、ライブコンテンツ概要表示画像を表示領域21aに表示する。
【0056】
図10にライブコンテンツ概要表示画像の一例であるライブコンテンツ概要表示画像130を示す。ライブコンテンツ概要表示画像130は、ライブコンテンツのサムネイル131と、ライブコンテンツの実行時間を示す実行時間情報132と、ライブコンテンツの概要を説明する説明文コンテンツ133と、登録ボタン134とを含む。登録ボタン134は、ユーザがライブコンテンツをプレイリストに追加するためのボタンである。
【0057】
ステップS20において、ライブコンテンツ登録処理部26は、入力操作部22から与えられた操作情報に基づいて、ユーザが登録ボタンにタップしたかを判定する。ライブコンテンツ登録処理部26は、ユーザが登録ボタンにタップしたと判定した場合には、ステップS30に進み、ユーザが登録ボタンにタップしていないと判定した場合には、ステップS10に戻る。ステップS10に戻る場合、ライブコンテンツ登録処理部26は、表示領域21aに表示するライブコンテンツ概要表示画像を切り替える。なお、ライブコンテンツ登録処理部26は、ライブコンテンツ概要表示画像を任意のタイミングで切り替えてよいが、ユーザから切り替えの指示があった際に切り替えてもよい。
【0058】
一方、ユーザは、ライブコンテンツ概要表示画像を参照することで、ライブコンテンツを動画プレイリストに登録するかを決定する。ユーザは、ライブコンテンツを動画プレイリストに登録すると決定した場合には、登録ボタン134にタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報をライブコンテンツ登録処理部26に出力する。
【0059】
ステップS30において、ライブコンテンツ登録処理部26は、プレイリスト選択用画像を表示領域21aに表示する。図11に、プレイリスト選択用画像の一例であるプレイリスト選択用画像140を示す。プレイリスト選択用画像140は、複数の項目選択用ボタン141と、キャンセルボタン142とを含む。項目選択用ボタン141は、ユーザが動画プレイリストを選択するためのボタンであり、プレイリスト名が表示されている。キャンセルボタン142は、ユーザがライブコンテンツの登録をキャンセルするためのボタンである。
【0060】
ステップS40において、ライブコンテンツ登録処理部26は、入力操作部22から与えられた操作情報に基づいて、いずれかの動画プレイリストが選択されたかを判定する。ライブコンテンツ登録処理部26は、いずれかの動画プレイリストが選択されたと判定した場合には、ステップS50に進む。一方、ライブコンテンツ登録処理部26は、動画プレイリストが選択されない、即ちキャンセルボタン142がタップされたと判定した場合には、ステップS10に戻る。
【0061】
一方、ユーザは、プレイリスト選択用画像を参照することで、ライブコンテンツを登録するプレイリストを決定し、決定したプレイリストに対応する項目選択用ボタン141にタップする。ユーザは、ライブコンテンツの登録をキャンセルする場合には、キャンセルボタン142をタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報をライブコンテンツ登録処理部26に出力する。
【0062】
ステップS50において、ライブコンテンツ登録処理部26は、操作情報に基づいて、ユーザが選択したプレイリストを特定する。ライブコンテンツ登録処理部26は、特定したプレイリストに、ライブコンテンツと、ライブコンテンツの実行時間とを関連付けて登録する。具体的には、ライブコンテンツ登録処理部26は、ライブコンテンツのメタ情報に基づいて、上述した登録情報を生成し、プレイリストに格納する。ここで、登録情報は、ライブコンテンツのサムネイルと、ライブコンテンツの実行時間を示す実行時間情報と、ライブコンテンツの概要を説明する説明文コンテンツとが関連付けられた情報である。
【0063】
次いで、ライブコンテンツ登録処理部26は、登録完了メッセージを表示領域21aに表示する。登録完了メッセージは、プレイリストにライブコンテンツの登録が行われたことを示すメッセージである。図12に、登録完了メッセージノ一例として、登録完了メッセージ150を示す。その後、ライブコンテンツ登録処理部26は、ライブコンテンツ登録処理を終了する。
【0064】
[アーカイブコンテンツ登録処理]
次に、アーカイブコンテンツ登録処理について、図5に基づいて説明する。ステップS60において、通信機器20は、サーバ60からアーカイブコンテンツをピックアップする。具体的には、通信機器20のコンテンツ取得部23は、サーバ60にアクセスし、一または複数のアーカイブコンテンツの各々について、メタ情報を取得する。コンテンツ取得部23は、取得したメタ情報をアーカイブコンテンツ登録処理部28に出力する。アーカイブコンテンツ登録処理部28は、メタ情報を記憶部24に記憶する。
【0065】
ここで、メタ情報の取得対象となるアーカイブコンテンツは、コンテンツ取得部23によって任意に選択されてもよいが、後述する追加優先度が所定値以上であるものであってもよい。また、メタ情報の取得対象となるアーカイブコンテンツは、ユーザにより選択されてもよい。ユーザがアーカイブコンテンツを選択する方法としては、例えば以下の方法が考えられる。例えば、コンテンツ取得部23は、サーバ60にアクセスすることで、アーカイブコンテンツのメタ情報が一覧表示されたホームページを取得する。そして、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、当該ホームページを表示領域21aに表示する。
【0066】
ユーザは、表示領域21aに表示されたホームページを参照することで、所望のアーカイブコンテンツを選択する。例えば、ユーザは、ホームページのうち、所望のライブコンテンツが描かれている部分にタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報をアーカイブコンテンツ登録処理部28に出力する。アーカイブコンテンツ登録処理部28は、操作情報に基づいて、ユーザが選択したアーカイブコンテンツを認識し、認識したアーカイブコンテンツに対応するメタ情報を記憶部24に記憶する。
【0067】
ステップS80において、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、ライブコンテンツが動画プレイリストに登録済みであるかを判定する。アーカイブコンテンツ登録処理部28は、ライブコンテンツが動画プレイリストに登録済みであると判定した場合には、ステップS90に進み、ライブコンテンツが動画プレイリストに登録されていないと判定した場合には、アーカイブコンテンツ登録処理を終了する。アーカイブコンテンツ登録処理部28は、動画プレイリストに登録されたライブコンテンツ毎に、以下のステップ90〜ステップS120の処理を行う。
【0068】
ステップS90において、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、ライブコンテンツ実行時間よりも前の空き時間枠を特定する。
【0069】
ステップS100において、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、記憶部24に記憶されたアーカイブコンテンツのメタ情報に基づいて、各アーカイブコンテンツの関連度パラメータ値を算出する。
【0070】
ここで、関連度パラメータは、例えば、タイトル関連度パラメータx1、カテゴリ関連度パラメータx2、出演者関連度パラメータx3、アーティスト関連度パラメータx4、制作者関連度パラメータx5、説明文関連度パラメータx6、ユーザプロファイル関連度パラメータx7、及び利用履歴パラメータx8に区分される。
【0071】
タイトル関連度パラメータx1は、アーカイブコンテンツのタイトルとライブコンテンツのタイトルとの関連性を示すパラメータである。タイトル関連度パラメータx1は、タイトルの少なくとも一部が共通する場合、1となり、タイトルが異なる場合、0となる。例えば、ライブコンテンツ及びアーカイブコンテンツが同一シリーズのドラマを構成する場合、これらのコンテンツのタイトルは共通する可能性が高い。
【0072】
カテゴリ関連度パラメータx2は、アーカイブコンテンツのカテゴリとライブコンテンツのカテゴリとの関連性を示すパラメータである。カテゴリ関連度パラメータx2は、カテゴリが共通する場合、1となり、カテゴリが異なる場合、0となる。
【0073】
出演者関連度パラメータx3は、アーカイブコンテンツの出演者とライブコンテンツの出演者との関連性を示すパラメータである。出演者関連度パラメータx3は、出演者の少なくとも一部が共通する場合、1となり、出演者が全て異なる場合、0となる。出演者関連度パラメータx3は、共通する出演者の数に比例して大きくなってもよい。
【0074】
アーティスト関連度パラメータx4は、アーカイブコンテンツのアーティストとライブコンテンツのアーティストとの関連性を示すパラメータである。アーティスト関連度パラメータx4は、アーティストの少なくとも一部が共通する場合、1となり、アーティストが全て異なる場合、0となる。アーティスト関連度パラメータx4は、共通するアーティストの数に比例して大きくなってもよい。
【0075】
制作者関連度パラメータx5は、アーカイブコンテンツの制作者(著作者、監督、スタッフ)とライブコンテンツの制作者との関連性を示すパラメータである。制作者関連度パラメータx5は、制作者の少なくとも一部が共通する場合、1となり、制作者が全て異なる場合、0となる。制作者関連度パラメータx5は、共通する制作者の数に比例して大きくなってもよい。
【0076】
説明文関連度パラメータx6は、アーカイブコンテンツの説明文コンテンツとライブコンテンツの説明文コンテンツとの関連性を示すパラメータである。説明文関連度パラメータx6は、説明文内の少なくとも一部のキーワードが共通する場合、1となり、説明文内のキーワードが全て異なる場合、0となる。説明文関連度パラメータx6は、共通するキーワードの数に比例して大きくなってもよい。なお、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、説明文コンテンツを形態素解析等することで、説明文コンテンツから各種のキーワードを抽出し、抽出したキーワードに基づいて、説明文関連度パラメータx6を算出する。
【0077】
ユーザプロファイル関連度パラメータx7は、アーカイブコンテンツのユーザプロファイルとライブコンテンツのユーザプロファイルとの関連性を示すパラメータである。ユーザプロファイル関連度パラメータx7は、ユーザプロファイルの少なくとも一部が共通する場合、1となり、ユーザプロファイルが全て異なる場合、0となる。ユーザプロファイル関連度パラメータx7は、ユーザプロファイルの全項目のうち、共通する項目の数に比例して大きくなってもよい。
【0078】
利用履歴パラメータx8は、アーカイブコンテンツを通信機器20のユーザが利用したかを示すパラメータである。利用履歴パラメータx8は、アーカイブコンテンツをユーザが利用したことがある場合には、1となり、アーカイブコンテンツをユーザが利用したことがない場合には、0となる。
【0079】
ステップS110において、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、関連度パラメータを統計することで、追加優先度yを算出する。なお、追加優先度yは、以下の式(1)で表される。なお、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、アーカイブコンテンツの再生時間が空き時間枠よりも長い場合、追加優先度yを0に設定する。
【0080】
y=k1×x1+k2×x2+k3×x3+k4×x4+k5×x5+k6×x6+k7×x7−k8×x8 ・・・(1)
ここで、k1〜k8は重み係数であり、0以上の実数である。
【0081】
式(1)によれば、パラメータx1〜x7は追加優先度を高くするパラメータであり、利用履歴パラメータx8は追加優先度を低くするパラメータである。重み係数k1〜k8は、パラメータx1〜x8の重要性を調整するためのパラメータである。即ち、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、重み係数k1〜k8を調整することで、パラメータx1〜x8の重要性を調整することができる。例えば、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、タイトル関連度パラメータx1を他のパラメータx2〜x8よりも重要視したい場合、重み係数k1を他の重み係数k2〜k8よりも大きくする。
【0082】
ステップS120において、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、追加優先度の高いアーカイブコンテンツから順に動画プレイリストの空き時間枠に登録していく。具体的には、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、追加優先度の最も高いアーカイブコンテンツを格納対象コンテンツとし、ライブコンテンツの実行開始時刻を空き時間枠終了時刻とする。
【0083】
そして、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、空き時間枠終了時刻までの時間が所定のインターバル時間(例えば10分)以下となる時刻を、格納対象コンテンツの実行終了時刻として決定する。アーカイブコンテンツ登録処理部28は、格納対象コンテンツの実行終了時刻よりも格納対象コンテンツの再生時間だけ前の時刻を格納対象コンテンツの実行開始時刻として決定する。これにより、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、格納対象コンテンツの実行時間を決定する。そして、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、格納対象コンテンツに関する登録情報(図9参照)を生成し、動画プレイリストに格納する。
【0084】
その後、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、残りのアーカイブコンテンツのうち、追加優先度の最も高いアーカイブコンテンツを格納対象コンテンツとし、登録済みのアーカイブコンテンツの実行開始時刻を空き時間枠終了時刻とする。そして、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、空き時間枠が所定の格納終了時間(例えば5分)以下となるか、空き時間枠に登録可能なアーカイブコンテンツが記憶部24に存在しなくなるまで、上記と同様の処理を繰り返す。その後、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、アーカイブコンテンツ登録処理を終了する。これにより、ユーザは、ライブコンテンツの実行開始時刻に近づくほど、ライブコンテンツとの関連度が高いアーカイブコンテンツを視認することができる。
【0085】
[コンテンツ実行処理]
次に、コンテンツ実行処理について、図6に基づいて説明する。ステップS130において、報知制御部29は、現在時刻から直近のコンテンツ(現在時刻以降で最初に実行開始時刻が訪れるコンテンツ)までの残り時間が所定の報知開始時間(例えば10分)以下であるという条件が満たされるかを判定する。報知制御部29は、この条件が満たされると判定した場合、ステップS140に進み、この条件が満たされないと判定した場合には、コンテンツ実行処理を終了する。
【0086】
ステップS140において、報知制御部29は、直近のコンテンツがライブコンテンツであるかを判定する。報知制御部29は、直近のコンテンツがライブコンテンツであると判定した場合には、ステップS150に進み、直近のコンテンツがアーカイブコンテンツであると判定した場合には、ステップS200に進む。
【0087】
ステップS150において、コンテンツ取得部23は、2台の提示制御装置30、及びPC50のうち、無線通信が可能な機器、即ち無線通信可能機器を特定する。なお、無線通信可能機器は、例えば、電源がオンされており、かつ、コンテンツ取得部23の無線通信範囲内に存在する機器となる。コンテンツ取得部23は、無線通信可能機器に関する無線通信情報を生成し、報知制御部29に出力する。
【0088】
報知制御部29は、動画プレイリストにライブコンテンツが登録されている旨を通信機器20及び無線通信可能機器に提示する。具体的には、例えば、報知制御部29は、図13に示す報知画像160を生成する。報知画像160は、残り時間を示す残り時間情報161と、ライブコンテンツの概要を示すライブコンテンツ概要情報162とを含む。ライブコンテンツ概要情報162は、ライブコンテンツのサムネイル162aと、ライブコンテンツの概要を説明する説明文コンテンツ162bとを含む。そして、報知制御部29は、報知画像160を表示領域21aに表示させる。
【0089】
報知制御部29は、無線通信可能機器が存在する場合には、報知画像160をコンテンツ取得部23に出力し、コンテンツ取得部23は、無線通信可能機器に報知画像160を送信する。無線通信可能機器は、報知画像160を表示する。例えば、無線通信可能機器が提示制御装置30となる場合、提示制御装置30は、図14に示すように、表示領域33aに報知画像160を表示する。なお、提示制御装置30は、ユーザによる表示領域33aの視認を妨げないように、表示領域33aの隅に報知画像160を表示する。もちろん、提示制御装置30は、他の位置に報知画像160を表示してもよい。同様に、無線通信可能機器がPC50となる場合、PC50は、表示領域51に報知画像160を表示する。これにより、報知制御部29は、動画プレイリストにライブコンテンツが登録されている旨を通信機器20及び無線通信可能機器に提示する。即ち、報知制御部29は、ユーザに対するアラートを行なう。
【0090】
なお、報知制御部29は、報知画像160と同等の情報を含む音声情報を生成し、音声情報を通信機器20及び無線通信可能機器に出力させるようにしてもよい。
【0091】
ステップS160において、報知制御部29は、ライブコンテンツを実行する機器をユーザに選択させる。具体的には、報知制御部29は、例えば図15に示すように、通信機器20及び無線通信可能機器が一覧表示された実行機器選択用画像170を生成する。そして、報知制御部29は、実行機器選択用画像170を表示領域21aに表示する。
【0092】
実行機器選択用画像170は、複数の項目選択用ボタン171と、無視ボタン172とを含む。項目選択用ボタン171は、ユーザがライブコンテンツを実行する機器を選択するためのボタンである。項目選択用ボタン171には、通信機器20または無線通信可能機器の名称が表示されている。図15に示す例では、2台の提示制御装置30(提示制御装置30a、30b)とPC50とが無線通信可能機器となっている。無視ボタン172は、ユーザがライブコンテンツを無視するためのボタンである。
【0093】
ステップS170において、報知制御部29は、入力操作部22から与えられた操作情報に基づいて、ユーザがいずれかの機器を選択したかを判定する。報知制御部29は、ユーザがいずれかの機器を選択したと判定した場合には、ステップS180に進み、ユーザが機器を選択しない、即ち無視ボタン172をタップしたと判定した場合には、コンテンツ実行処理を終了する。
【0094】
一方、ユーザは、いずれかの項目選択用ボタン171をタップすることで、ライブコンテンツを実行する機器を選択することができる。また、ユーザは、ライブコンテンツを無視する場合、無視ボタン172をタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報を報知制御部29に出力する。
【0095】
なお、報知制御部29は、無線通信可能機器が存在しない場合、ステップS160において、上述した実行機器選択用画像170の代わりに、図16に示す実行有無選択用画像180を表示領域21aに表示してもよい。実行有無選択用画像180は、通信機器20がライブコンテンツを実行するか否かをユーザに選択させるための画像である。実行有無選択用画像180は、実行ボタン181と、無視ボタン182とを含む。ステップS170において、報知制御部29は、ユーザがタップしたボタンを判定する。報知制御部29は、ユーザが実行ボタン181をタップしたと判定した場合には、ステップS180に進み、ユーザが無視ボタン182をタップした場合には、コンテンツ実行処理を終了する。
【0096】
ステップS180において、制御部25は、ライブコンテンツの実行開始時刻まで待機する。ステップS190において、制御部25は、ユーザが選択した機器にライブコンテンツを提示する。
【0097】
具体的には、制御部25は、ユーザが通信機器20を選択した場合には、ライブコンテンツのメタ情報を含むコンテンツ取得要求情報を生成し、コンテンツ取得部23に出力する。コンテンツ取得部23は、コンテンツ取得要求情報に基づいて、サーバ60からライブコンテンツを取得し、制御部25に出力する。制御部25は、ライブコンテンツを表示領域21aに表示する。表示例を図17に示す。この例では、制御部25は、ライブコンテンツ表示用画像200を表示領域21aに表示している。ライブコンテンツ表示用画像200は、ライブコンテンツ210と、ライブコンテンツの概要を説明する説明文コンテンツ211とを含む。
【0098】
一方、制御部25は、ユーザが無線通信可能機器を選択した場合には、コンテンツ取得要求情報をコンテンツ取得部23に出力する。コンテンツ取得部23は、無線通信可能機器にコンテンツ取得要求情報を送信する。無線通信可能機器は、コンテンツ取得要求情報に基づいて、ライブコンテンツをサーバ60から取得し、取得したライブコンテンツを表示する。例えば、ユーザが無線通信可能機器として提示制御装置30a(または30b)を選択した場合、提示制御装置30a(または30b)は、サーバ60からライブコンテンツを取得し、表示領域33aにライブコンテンツを表示する。表示例を図18に示す。この例では、ライブコンテンツ250が表示領域33aに表示されている。同様に、ユーザが無線通信可能機器としてPC50を選択した場合には、PC50は、サーバ60からライブコンテンツを取得し、表示領域51にライブコンテンツを表示する。その後、通信機器20は、コンテンツ実行処理を終了する。
【0099】
一方、ステップS200において、制御部25は、ユーザ操作に基づいて、現在実行可能なアーカイブコンテンツを表示領域21aに表示する。例えば、表示領域21aに図9に示す動画プレイリスト120が表示されている状態で、ユーザが実行ボタン126をタップした場合、制御部25は、現在実行可能なアーカイブコンテンツを表示領域21aに表示する。その後、制御部25は、コンテンツ表示処理を終了する。
【0100】
なお、ライブコンテンツ及びアーカイブコンテンツを実行する方法は上記に限られない。例えば、制御部25は、ユーザが実行ボタン126をタップした場合、動画プレイリストに登録されている各コンテンツを現在時刻に近い順から表示領域21aに表示する。また、制御部25は、ユーザが登録情報121のうち、アーカイブコンテンツに対応する登録情報121をタップした場合、そのアーカイブコンテンツを表示領域21aに表示する。さらに、制御部25は、動画プレイリストをコンテンツ取得部23に出力し、コンテンツ取得部23は、無線通信可能機器に動画プレイリストを送信する。そして、無線通信可能機器は、動画プレイリストに登録されている各コンテンツを現在時刻に近い順から表示領域に表示する。
【0101】
以上により、情報処理システム10は、アーカイブコンテンツをライブコンテンツ実行時間の前の時間枠に登録するので、ライブコンテンツの実行前にアーカイブコンテンツをユーザに提示することができる。これにより、情報処理システム10は、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに促すことができるので、ユーザにライブコンテンツをより確実に利用させることができる。
【0102】
また、情報処理システム10は、アーカイブコンテンツ実行時間とライブコンテンツ実行時間との間の時間をインターバル時間以下とすることができる。即ち、情報処理システム10は、アーカイブコンテンツ実行時間とライブコンテンツ実行時間との間の時間を短くすることができる。これにより、情報処理システム10は、ユーザがアーカイブコンテンツの利用後にライブコンテンツを忘れてしまう可能性を低減することができる。
【0103】
さらに、情報処理システム10は、現在時刻がライブコンテンツの実行開始時刻よりも前の時刻である場合に、ライブコンテンツが動画プレイリストに登録されている旨を報知する。したがって、情報処理システム10は、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに強く促すことができる。
【0104】
さらに、情報処理システム10は、現在時刻からライブコンテンツの実行開始時刻までの残り時間を報知するので、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに強く促すことができる。
【0105】
さらに、情報処理システム10は、残り時間が所定の報知開始時間以下となった場合に、残り時間を報知する。したがって、情報処理システム10は、過度な報知を控えることができるので、ユーザが報知に煩わしさを感じる可能性を低減することができる。
【0106】
さらに、情報処理システム10は、ライブコンテンツの概要を報知するので、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに強く促すことができる。さらに、情報処理システム10は、ユーザにライブコンテンツを利用するか否かの判断材料を与えることができる。
【0107】
また、情報処理システム10は、追加優先度の大きいアーカイブコンテンツから動画プレイリストに登録する。したがって、情報処理システム10は、このようなアーカイブコンテンツをユーザに提示することで、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに強く促すことができる。
【0108】
また、情報処理システム10は、追加優先度を上述した式(1)に基づいて算出することで、例えば、ライブコンテンツと出演者等が共通するアーカイブコンテンツをユーザに提示することができる。情報処理システム10は、ライブコンテンツが連続ドラマのうちいずれかの回である場合、同じ連続ドラマの他の回、或いは他の回のダイジェストをアーカイブコンテンツとしてユーザに提示することができる。また、情報処理システム10は、すでにユーザが利用したアーカイブコンテンツ以外のアーカイブコンテンツをユーザに提示することができる。なお、情報処理システム10は、追加優先度の大きいアーカイブコンテンツをライブコンテンツの後(好ましくは実行終了時刻から所定時間以内、即ち直後)の空き時間枠に登録してもよい。
【0109】
なお、情報処理システム10の応用的な利用例として、情報処理システム10を映画館に適用することが考えられる。この場合、情報処理システム10は、当日中に上映予定の映画をライブコンテンツとみなし、ライブコンテンツの開始前に上映予定の映画に関連するアーカイブコンテンツをユーザの通信機器20に配信する。これにより、ユーザは、映画が開始される前にアーカイブコンテンツを楽しむことができる。
【0110】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0111】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理部と、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理部と、を備える、情報処理装置。
(2)
前記アーカイブコンテンツ登録処理部は、前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの時間が所定のインターバル時間以下となる時刻を、前記アーカイブコンテンツの実行終了時刻として決定する、前記(1)記載の情報処理装置。
(3)
現在時刻が前記ライブコンテンツの実行開始時刻よりも前の時刻である場合に、前記ライブコンテンツが前記プレイリストに登録されている旨を報知する制御を行う報知制御部を備える、前記(1)または(2)記載の情報処理装置。
(4)
前記報知制御部は、現在時刻から前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの残り時間を報知する制御を行う、前記(3)記載の情報処理装置。
(5)
前記報知制御部は、前記残り時間が所定の報知開始時間以下となった場合に、前記残り時間を報知する制御を行う、前記(4)記載の情報処理装置。
(6)
前記報知制御部は、前記ライブコンテンツの概要を報知する、前記(3)〜(5)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(7)
複数のアーカイブコンテンツを取得するコンテンツ取得部を備え、
前記アーカイブコンテンツ登録処理部は、前記複数のアーカイブコンテンツの各々について、追加優先度を算出し、前記追加優先度の大きいアーカイブコンテンツから前記プレイリストに登録する、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(8)
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録することと、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録することと、を含む、情報処理方法。
(9)
コンピュータに、
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理機能と、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理機能と、を実現させる、プログラム。
(10)
前記アーカイブコンテンツ登録処理機能は、前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの時間が所定のインターバル時間以下となる時刻を、前記アーカイブコンテンツの実行終了時刻として決定する、前記(9)記載のプログラム。
(11)
現在時刻が前記ライブコンテンツの実行開始時刻よりも前の時刻である場合に、前記ライブコンテンツが前記プレイリストに登録されている旨を報知する報知制御機能を備える、前記(9)または(10)に記載のプログラム。
(12)
前記報知制御機能は、現在時刻から前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの残り時間を報知する制御を行う、前記(11)記載のプログラム。
(13)
前記報知制御機能は、前記残り時間が所定の報知開始時間以下となった場合に、前記残り時間を報知する制御を行う、前記(12)記載のプログラム。
(14)
前記報知制御機能は、前記ライブコンテンツの概要を報知する、前記(11)〜(13)のいずれか1項に記載のプログラム。
(15)
複数のアーカイブコンテンツを取得するコンテンツ取得機能を備え、
前記アーカイブコンテンツ登録処理機能は、前記複数のアーカイブコンテンツの各々について、追加優先度を算出し、前記追加優先度の大きいアーカイブコンテンツから前記プレイリストに登録する、前記(9)〜(14)のいずれか1項に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0112】
10 情報処理システム
20 通信機器
26 ライブコンテンツ登録処理部
28 アーカイブコンテンツ登録処理部
29 報知制御部
30 提示制御装置
50 パーソナルコンピュータ
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に示されるようなインターネット技術においては、ライブコンテンツの配信が行われるようになってきている。ここで、ライブコンテンツは、実行時間、即ち実行開始時刻と実行終了時刻とが予め設定されているコンテンツである。即ち、ライブコンテンツを提供するサーバは、ライブコンテンツの実行開始時刻にライブコンテンツの配信を開始し、ライブコンテンツの実行終了時刻にライブコンテンツの配信を終了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−108146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ライブコンテンツは実行時間が予め設定されているので、ユーザは、ライブコンテンツの利用(視聴等)を忘れてしまうことがあった。そこで、ユーザにライブコンテンツをより確実に利用させることができる技術が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理部と、ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、アーカイブコンテンツと、アーカイブコンテンツの実行時間とをプレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0006】
また、本開示によれば、実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録することと、ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、アーカイブコンテンツと、アーカイブコンテンツの実行時間とをプレイリストに登録することと、を含む、情報処理方法が提供される。
【0007】
また、本開示によれば、コンピュータに、実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理機能と、ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、アーカイブコンテンツと、アーカイブコンテンツの実行時間とをプレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理機能と、を実現させる、プログラムが提供される。
【0008】
本開示によれば、ライブコンテンツの実行前にアーカイブコンテンツを実行することができるので、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに促すことができる。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本開示によれば、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに促すことができるので、ユーザにライブコンテンツをより確実に利用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本開示の実施形態に係る情報処理システムを示す説明図である。
【図2】同実施形態に係る通信機器の構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態に係る提示制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】情報処理システムによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】情報処理システムによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】情報処理システムによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図8】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図9】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図10】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図11】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図12】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図13】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図14】提示制御装置の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図15】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図16】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図17】通信機器の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【図18】提示制御装置の表示画面に表示される画像の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.全体構成
2.通信機器の構成
3.提示制御装置の構成
4.情報処理システムによる処理の手順
【0013】
<1.全体構成>
まず、図1に基づいて、本開示の実施形態に係る情報処理システム10の全体構成について説明する。情報処理システム10は、通信機器(情報処理装置)20と、提示制御装置30と、通信ネットワーク40と、パーソナルコンピュータ(PC)50と、サーバ60とを備える。
【0014】
通信機器20は、ユーザが携行可能なモバイル機器であり、提示制御装置30及びPC50との間で無線通信を行なうことができる。以下、特に断りがない場合、「ユーザ」は通信機器20のユーザを意味する。
【0015】
また、通信機器20は通信ネットワーク40に接続することができる。通信ネットワーク40には、提示制御装置30、PC50、及びサーバ60が接続されている。したがって、通信機器20は、通信ネットワーク40を介して、これらと通信を行うこともできる。
【0016】
通信機器20は、通信ネットワーク40を介してサーバ60から各種コンテンツを取得し、取得したコンテンツを提示することができる。即ち、通信機器20は、画像コンテンツを表示領域(表示画面)21aに表示し、音声コンテンツ(音楽コンテンツ等)を図示しないスピーカから出力する。
【0017】
なお、通信機器20は、通信ネットワーク40に接続可能であり、かつ、各種コンテンツを提示できればどのような機器であっても良く、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、ゲーム機等であってもよい。
【0018】
提示制御装置30は、各種コンテンツを提示する。即ち、提示制御装置30は、画像コンテンツ等を表示画面33aに表示し、音声コンテンツを図示しないスピーカから出力する。また、提示制御装置30は、通信機器20との間で無線通信を行なう。また、提示制御装置30は、通信ネットワーク40に接続されており、通信ネットワーク40を介して通信機器20、PC50、及びサーバ60と通信を行うこともできる。
【0019】
PC50は、いわゆるデスクトップパソコンであり、通信ネットワーク40を介して通信機器20、提示制御装置30、及びサーバ60と通信を行うことができる。PC50は、当該通信により取得したコンテンツを提示することができる。即ち、PC50は、画像コンテンツを表示領域51に表示し、音声コンテンツを図示しないスピーカから出力する。
【0020】
サーバ60は、通信ネットワーク40を介して、通信機器20、提示制御装置30、及びPC50に各種のコンテンツを提供(配信、送信)する。
【0021】
サーバ60が提供するコンテンツはどのようなものであってもよい。サーバ60が提供するコンテンツとしては、例えば、動画コンテンツ、静止画コンテンツ、音声コンテンツ(音楽コンテンツ等)が含まれる。動画コンテンツは、例えば、各種のテレビ番組、映画、各種教育機関で収録された授業動画等である。
【0022】
なお、本実施形態に係るコンテンツには、そのコンテンツのメタ情報が含まれる。コンテンツのメタ情報は、そのコンテンツに関するあらゆる情報である。例えば、動画コンテンツのメタ情報には、動画コンテンツの所在を示すアドレス情報、動画コンテンツのタイトル(番組名含む)、カテゴリ、サムネイル、再生時間が含まれる。ここで、動画コンテンツのカテゴリは、ドラマ、ニュース、スポーツ等のカテゴリを示すものである。動画コンテンツの再生時間は、動画コンテンツの再生に要する時間である。
【0023】
さらに、動画コンテンツのメタ情報には、登場キャラクタ名、出演者名、監督名、スタッフ名、あらすじ、著作者名、ユーザプロファイル、ユーザの利用履歴等が含まれる。ここで、ユーザプロファイルは、コンテンツを利用した各ユーザの世代、性別、職業、コンテンツの利用傾向(頻繁に利用するコンテンツのカテゴリ)等統計した情報である。ユーザの利用履歴は、ユーザがコンテンツを利用したことがあるか否かをコンテンツごとに示す情報である。なお、ユーザの利用履歴は、通信機器20が記憶していてもよい。
【0024】
また、音声コンテンツのメタ情報には、音声コンテンツの所在を示すアドレス情報、音声コンテンツのタイトル(楽曲名)、再生時間、アーティスト名、ユーザプロファイル、ユーザの利用履歴等が含まれる。
【0025】
サーバ60は、動画コンテンツ及び音声コンテンツをライブコンテンツまたはアーカイブコンテンツの形式で提供する。ここで、ライブコンテンツは、実行時間、即ち実行開始時刻と実行終了時刻とが予め設定されているコンテンツである。ライブコンテンツのメタ情報には、上記の情報に加え、実行開始時刻及び実行終了時刻が含まれる。アーカイブコンテンツは、任意の時間に実行可能なコンテンツである。また、サーバ60は、動画コンテンツ及び音声コンテンツをストリーミングの形式で提供する。本実施形態では、「実行時間」は、コンテンツの実行開始時刻から実行終了時刻までの時間を意味するものとする。
【0026】
通信ネットワーク40は、通信機器20、提示制御装置30、PC50、及びサーバ60との通信経路となるものである。通信ネットワーク40は、インターネットであっても良く、家庭や会社内のローカルネットワークであってもよい。
【0027】
なお、図1では、情報処理システム10は、通信機器20を1つ、提示制御装置30を2つ、PC50を1つ、サーバを1つそれぞれ備えるが、各構成要素の数はこれらに限定されない。
【0028】
<2.通信機器の構成>
次に、通信機器20の構成を図1及び図2に基づいて説明する。図2に示すように、通信機器20は、提示部21、入力操作部22、コンテンツ取得部23、記憶部24、及び制御部25を備える。即ち、通信機器20は、CPU、ROM、RAM、タッチパネル、ディスプレイ、及び通信アンテナ等のハードウェア構造を有し、これらのハードウェア構造によって、上記の構成要素が実現される。
【0029】
提示部21は、いわゆるディスプレイであり、表示領域21aを備える。提示部21は、表示領域21aに各種の画像コンテンツ等を表示し、各種の音声コンテンツを図示しないスピーカから出力する。入力操作部22は、いわゆるタッチパネルであり、ユーザの入力操作に応じた操作情報を制御部25に出力する。
【0030】
コンテンツ取得部23は、サーバ60に通信ネットワーク40を介して接続し、各種のコンテンツを取得する。また、コンテンツ取得部23は、提示制御装置30及びPC50との間で無線通信も行なう。
【0031】
記憶部24は、通信機器20が各種の処理を実行するために必要な各種情報、例えば画像情報、音声情報、プレイリスト、プログラム等を記憶する。プレイリストは、動画プレイリストと音楽プレイリストとに区分される。
【0032】
動画プレイリストは、概略的には、動画コンテンツと、動画コンテンツの実行時間とが関連付けられて登録されたものである。図9は、動画プレイリストの一例である動画プレイリスト120が表示領域21aに表示されている様子を示す。動画プレイリスト120は、複数の登録情報121と、オートプログラムボタン122と、ライブコンテンツボタン123と、アーカイブコンテンツボタン124と、バックボタン125と、実行ボタン126とを含む。動画プレイリスト120の名称は「動画プレイリストA1」となっている。動画プレイリストに登録可能な時間枠は、例えば、現在時刻を含む日の午前0時から午後11時59分までとなる。
【0033】
登録情報121は、動画コンテンツのサムネイル121aと、動画コンテンツの実行時間を示す実行時間情報121bと、動画コンテンツの概要を説明する説明文コンテンツ121cとが関連付けられた情報である。動画コンテンツがアーカイブコンテンツである場合には、登録情報121に実行時間情報121bは含まれないが、実行時間情報121bを含めても良い。
【0034】
動画コンテンツの概要には、例えば、動画コンテンツのタイトル、登場キャラクタ名、登場人物名、監督名、あらすじ、著作者名等が含まれる。また、登録情報120のうち、ライブコンテンツに対応するものは、網掛け表示される。これにより、ユーザは、どの登録情報120がライブコンテンツに対応するのかを容易に判断することができる。登録情報121は、実行時間の降順、即ち、実行時間の早いものから順に並んでいる。
【0035】
オートプログラムボタン122は、後述するオートプログラム機能、即ちアーカイブコンテンツ登録処理によりプレイリストに登録された登録情報120を表示するためのボタンである。即ち、ユーザがオートプログラムボタン122を押すと、登録情報120のうち、オートプログラム機能によりプレイリストに登録された登録情報120のみが表示領域21aに表示される。
【0036】
ライブコンテンツボタン123は、ライブコンテンツに対応する登録情報120を表示するためのボタンである。即ち、ユーザがライブコンテンツボタン123を押すと、登録情報120のうち、ライブコンテンツに対応する登録情報120のみが表示領域21aに表示される。
【0037】
アーカイブコンテンツボタン124は、アーカイブコンテンツに対応する登録情報120を表示するためのボタンである。即ち、ユーザがアーカイブコンテンツボタン124を押すと、登録情報120のうち、アーカイブコンテンツに対応する登録情報120のみが表示領域21aに表示される。
【0038】
バックボタン125は、動画プレイリスト120の1段階前の画像を表示させるためのボタンである。実行ボタン126は、現在実行可能な動画コンテンツを実行させるためのボタンである。
【0039】
音楽プレイリストは、概略的には、音楽コンテンツと、音楽コンテンツの実行時間とが関連付けられて登録されたものである。音楽プレイリストは、動画プレイリストと同様に、複数の登録情報で構成される。登録情報は、音楽コンテンツの実行時間と、音楽コンテンツの概要を示す説明文とが関連付けられた情報である。
【0040】
記憶部24に記憶されたプログラムは、通信機器20に各機能ブロック、特にライブコンテンツ登録処理部26、アーカイブコンテンツ登録処理部28、及び報知制御部29として機能させるためのプログラムである。
【0041】
制御部25は、通信機器20の各構成要素を制御する。また、制御部25は、ライブコンテンツ登録処理部26、アーカイブコンテンツ登録処理部28、及び報知制御部29としても機能する。
【0042】
<3.提示制御装置の構成>
次に、提示制御装置30の構成を図1及び図3に基づいて説明する。提示制御装置30は、画像受信部31と、提示部33と、記憶部34と、通信部35と、制御部36と、を備える。即ち、提示制御装置30は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、ディスプレイ、及び通信アンテナ等のハードウェア構造を有し、これらのハードウェア構造によって、上記の構成要素が実現される。
【0043】
画像受信部31は、各種画像コンテンツ及び音声コンテンツを含む放送波を受信し、受信した放送波から、所望のコンテンツを抽出する。なお、放送波に含まれるコンテンツには、そのコンテンツのメタ情報が含まれる。画像受信部31は、抽出したコンテンツを制御部36に出力する。
【0044】
提示部33は、いわゆるディスプレイであり、表示領域(表示画面)33aを備える。提示部33は、各種コンテンツを提示する。即ち、提示部33は、画像コンテンツを表示領域33aに表示し、音声コンテンツを図示しないスピーカから出力する。
【0045】
記憶部34は、提示制御装置30が行う処理に必要な各種情報、例えば各種画像情報、音声情報、及びプログラム等を記憶する。
【0046】
通信部35は、通信機器20と無線通信を行なう他、通信ネットワーク40を介して通信機器20、PC50、及びサーバ60と通信を行う。通信部35は、当該通信により得られたコンテンツを制御部36に出力する。制御部36は、提示制御装置30の各構成要素を制御する。また、制御部36は、画像受信部31や通信部35から与えられたコンテンツを提示部33に提示させる。
【0047】
<4.情報処理システムによる処理の手順>
次に、情報処理システムによる処理の手順を、通信機器20が行う処理を中心として説明する。まず、ユーザが各種のプレイリストを参照する方法について説明する。制御部25は、任意のタイミングで図7に示すトップメニュー画像100を表示領域21aに表示する。
【0048】
トップメニュー画像100は、複数の項目選択用ボタン101を含む。各項目選択用ボタン101には、その項目選択用ボタン101を押すことで表示されるコンテンツ等が表示されている。ユーザは、「プレイリスト」が描かれた項目選択用ボタン101aをタップ(タッチ)する。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報を制御部25に出力する。
【0049】
制御部25は、操作情報に基づいて、図8に示すプレイリスト名一覧画像110を表示領域21aに表示する。プレイリスト名一覧画像110は、複数の項目選択用ボタン111と、バックボタン112と、エディットボタン113とを含む。各項目選択用ボタン111には、その項目選択用ボタン111を押すことで表示されるプレイリスト等が表示されている。バックボタン112は、表示領域21aに表示される画像をトップメニュー画像100に戻すためのボタンである。エディットボタン113は、プレイリスト名一覧画像110等の編集を行うためのボタンである。
【0050】
ユーザは、所望のプレイリストが描かれた項目選択用ボタン111をタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報を制御部25に出力する。制御部25は、操作情報に基づいて、ユーザが選択したプレイリストを表示領域21aに表示する。例えば、制御部25は、ユーザが「動画プレイリストA1」が描かれた項目選択用ボタン111をタップした場合には、図9に示す動画プレイリスト120を表示領域21aに表示する。
【0051】
[ライブコンテンツ登録処理]
通信機器20は、上記の処理の他、ライブコンテンツ登録処理、アーカイブコンテンツ登録処理、及びコンテンツ実行処理を行なう。通信機器20は、ライブコンテンツ登録処理を行なうことで、ライブコンテンツを動画プレイリストに登録する。通信機器20は、アーカイブコンテンツ登録処理を行なうことで、アーカイブコンテンツを動画プレイリストに登録する。通信機器20は、コンテンツ実行処理を行なうことで、ライブコンテンツ実行前にアラートを行い、かつ、各コンテンツを実行する。
【0052】
まず、ライブコンテンツ登録処理について、図4に基づいて説明する。なお、以下の説明では、通信機器20は、動画コンテンツを動画プレイリストに登録し、実行するが、音楽コンテンツに対しても同様の処理を行なうことができる。
【0053】
ステップS10において、通信機器20は、ライブコンテンツをサーバ60からピックアップする。具体的には、通信機器20のコンテンツ取得部23は、サーバ60にアクセスし、一または複数のライブコンテンツの各々について、メタ情報を取得する。コンテンツ取得部23は、取得したメタ情報をライブコンテンツ登録処理部26に出力する。ライブコンテンツ登録処理部26は、メタ情報を記憶部24に記憶する。
【0054】
ここで、メタ情報の取得対象となるライブコンテンツは、コンテンツ取得部23によって任意に選択されてもよいが、ユーザにより選択されてもよい。ユーザがライブコンテンツを選択するには、例えば、コンテンツ取得部23は、サーバ60にアクセスすることで、ライブコンテンツのメタ情報が一覧表示されたホームページを取得する。そして、ライブコンテンツ登録処理部26は、当該ホームページを表示領域21aに表示する。ユーザは、表示領域21aに表示されたホームページを参照することで、所望のライブコンテンツを選択する。例えば、ユーザは、ホームページのうち、所望のライブコンテンツが描かれている部分にタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報をライブコンテンツ登録処理部26に出力する。ライブコンテンツ登録処理部26は、操作情報に基づいて、ユーザが選択したライブコンテンツを認識し、認識したライブコンテンツに対応するメタ情報を記憶部24に記憶する。
【0055】
ライブコンテンツ登録処理部26は、記憶部24に記憶されたメタ情報のうち、いずれか一のライブコンテンツに関するメタ情報を取得し、取得したメタ情報に基づいて、ライブコンテンツ概要表示画像を生成する。ライブコンテンツ登録処理部26は、ライブコンテンツ概要表示画像を表示領域21aに表示する。
【0056】
図10にライブコンテンツ概要表示画像の一例であるライブコンテンツ概要表示画像130を示す。ライブコンテンツ概要表示画像130は、ライブコンテンツのサムネイル131と、ライブコンテンツの実行時間を示す実行時間情報132と、ライブコンテンツの概要を説明する説明文コンテンツ133と、登録ボタン134とを含む。登録ボタン134は、ユーザがライブコンテンツをプレイリストに追加するためのボタンである。
【0057】
ステップS20において、ライブコンテンツ登録処理部26は、入力操作部22から与えられた操作情報に基づいて、ユーザが登録ボタンにタップしたかを判定する。ライブコンテンツ登録処理部26は、ユーザが登録ボタンにタップしたと判定した場合には、ステップS30に進み、ユーザが登録ボタンにタップしていないと判定した場合には、ステップS10に戻る。ステップS10に戻る場合、ライブコンテンツ登録処理部26は、表示領域21aに表示するライブコンテンツ概要表示画像を切り替える。なお、ライブコンテンツ登録処理部26は、ライブコンテンツ概要表示画像を任意のタイミングで切り替えてよいが、ユーザから切り替えの指示があった際に切り替えてもよい。
【0058】
一方、ユーザは、ライブコンテンツ概要表示画像を参照することで、ライブコンテンツを動画プレイリストに登録するかを決定する。ユーザは、ライブコンテンツを動画プレイリストに登録すると決定した場合には、登録ボタン134にタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報をライブコンテンツ登録処理部26に出力する。
【0059】
ステップS30において、ライブコンテンツ登録処理部26は、プレイリスト選択用画像を表示領域21aに表示する。図11に、プレイリスト選択用画像の一例であるプレイリスト選択用画像140を示す。プレイリスト選択用画像140は、複数の項目選択用ボタン141と、キャンセルボタン142とを含む。項目選択用ボタン141は、ユーザが動画プレイリストを選択するためのボタンであり、プレイリスト名が表示されている。キャンセルボタン142は、ユーザがライブコンテンツの登録をキャンセルするためのボタンである。
【0060】
ステップS40において、ライブコンテンツ登録処理部26は、入力操作部22から与えられた操作情報に基づいて、いずれかの動画プレイリストが選択されたかを判定する。ライブコンテンツ登録処理部26は、いずれかの動画プレイリストが選択されたと判定した場合には、ステップS50に進む。一方、ライブコンテンツ登録処理部26は、動画プレイリストが選択されない、即ちキャンセルボタン142がタップされたと判定した場合には、ステップS10に戻る。
【0061】
一方、ユーザは、プレイリスト選択用画像を参照することで、ライブコンテンツを登録するプレイリストを決定し、決定したプレイリストに対応する項目選択用ボタン141にタップする。ユーザは、ライブコンテンツの登録をキャンセルする場合には、キャンセルボタン142をタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報をライブコンテンツ登録処理部26に出力する。
【0062】
ステップS50において、ライブコンテンツ登録処理部26は、操作情報に基づいて、ユーザが選択したプレイリストを特定する。ライブコンテンツ登録処理部26は、特定したプレイリストに、ライブコンテンツと、ライブコンテンツの実行時間とを関連付けて登録する。具体的には、ライブコンテンツ登録処理部26は、ライブコンテンツのメタ情報に基づいて、上述した登録情報を生成し、プレイリストに格納する。ここで、登録情報は、ライブコンテンツのサムネイルと、ライブコンテンツの実行時間を示す実行時間情報と、ライブコンテンツの概要を説明する説明文コンテンツとが関連付けられた情報である。
【0063】
次いで、ライブコンテンツ登録処理部26は、登録完了メッセージを表示領域21aに表示する。登録完了メッセージは、プレイリストにライブコンテンツの登録が行われたことを示すメッセージである。図12に、登録完了メッセージノ一例として、登録完了メッセージ150を示す。その後、ライブコンテンツ登録処理部26は、ライブコンテンツ登録処理を終了する。
【0064】
[アーカイブコンテンツ登録処理]
次に、アーカイブコンテンツ登録処理について、図5に基づいて説明する。ステップS60において、通信機器20は、サーバ60からアーカイブコンテンツをピックアップする。具体的には、通信機器20のコンテンツ取得部23は、サーバ60にアクセスし、一または複数のアーカイブコンテンツの各々について、メタ情報を取得する。コンテンツ取得部23は、取得したメタ情報をアーカイブコンテンツ登録処理部28に出力する。アーカイブコンテンツ登録処理部28は、メタ情報を記憶部24に記憶する。
【0065】
ここで、メタ情報の取得対象となるアーカイブコンテンツは、コンテンツ取得部23によって任意に選択されてもよいが、後述する追加優先度が所定値以上であるものであってもよい。また、メタ情報の取得対象となるアーカイブコンテンツは、ユーザにより選択されてもよい。ユーザがアーカイブコンテンツを選択する方法としては、例えば以下の方法が考えられる。例えば、コンテンツ取得部23は、サーバ60にアクセスすることで、アーカイブコンテンツのメタ情報が一覧表示されたホームページを取得する。そして、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、当該ホームページを表示領域21aに表示する。
【0066】
ユーザは、表示領域21aに表示されたホームページを参照することで、所望のアーカイブコンテンツを選択する。例えば、ユーザは、ホームページのうち、所望のライブコンテンツが描かれている部分にタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報をアーカイブコンテンツ登録処理部28に出力する。アーカイブコンテンツ登録処理部28は、操作情報に基づいて、ユーザが選択したアーカイブコンテンツを認識し、認識したアーカイブコンテンツに対応するメタ情報を記憶部24に記憶する。
【0067】
ステップS80において、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、ライブコンテンツが動画プレイリストに登録済みであるかを判定する。アーカイブコンテンツ登録処理部28は、ライブコンテンツが動画プレイリストに登録済みであると判定した場合には、ステップS90に進み、ライブコンテンツが動画プレイリストに登録されていないと判定した場合には、アーカイブコンテンツ登録処理を終了する。アーカイブコンテンツ登録処理部28は、動画プレイリストに登録されたライブコンテンツ毎に、以下のステップ90〜ステップS120の処理を行う。
【0068】
ステップS90において、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、ライブコンテンツ実行時間よりも前の空き時間枠を特定する。
【0069】
ステップS100において、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、記憶部24に記憶されたアーカイブコンテンツのメタ情報に基づいて、各アーカイブコンテンツの関連度パラメータ値を算出する。
【0070】
ここで、関連度パラメータは、例えば、タイトル関連度パラメータx1、カテゴリ関連度パラメータx2、出演者関連度パラメータx3、アーティスト関連度パラメータx4、制作者関連度パラメータx5、説明文関連度パラメータx6、ユーザプロファイル関連度パラメータx7、及び利用履歴パラメータx8に区分される。
【0071】
タイトル関連度パラメータx1は、アーカイブコンテンツのタイトルとライブコンテンツのタイトルとの関連性を示すパラメータである。タイトル関連度パラメータx1は、タイトルの少なくとも一部が共通する場合、1となり、タイトルが異なる場合、0となる。例えば、ライブコンテンツ及びアーカイブコンテンツが同一シリーズのドラマを構成する場合、これらのコンテンツのタイトルは共通する可能性が高い。
【0072】
カテゴリ関連度パラメータx2は、アーカイブコンテンツのカテゴリとライブコンテンツのカテゴリとの関連性を示すパラメータである。カテゴリ関連度パラメータx2は、カテゴリが共通する場合、1となり、カテゴリが異なる場合、0となる。
【0073】
出演者関連度パラメータx3は、アーカイブコンテンツの出演者とライブコンテンツの出演者との関連性を示すパラメータである。出演者関連度パラメータx3は、出演者の少なくとも一部が共通する場合、1となり、出演者が全て異なる場合、0となる。出演者関連度パラメータx3は、共通する出演者の数に比例して大きくなってもよい。
【0074】
アーティスト関連度パラメータx4は、アーカイブコンテンツのアーティストとライブコンテンツのアーティストとの関連性を示すパラメータである。アーティスト関連度パラメータx4は、アーティストの少なくとも一部が共通する場合、1となり、アーティストが全て異なる場合、0となる。アーティスト関連度パラメータx4は、共通するアーティストの数に比例して大きくなってもよい。
【0075】
制作者関連度パラメータx5は、アーカイブコンテンツの制作者(著作者、監督、スタッフ)とライブコンテンツの制作者との関連性を示すパラメータである。制作者関連度パラメータx5は、制作者の少なくとも一部が共通する場合、1となり、制作者が全て異なる場合、0となる。制作者関連度パラメータx5は、共通する制作者の数に比例して大きくなってもよい。
【0076】
説明文関連度パラメータx6は、アーカイブコンテンツの説明文コンテンツとライブコンテンツの説明文コンテンツとの関連性を示すパラメータである。説明文関連度パラメータx6は、説明文内の少なくとも一部のキーワードが共通する場合、1となり、説明文内のキーワードが全て異なる場合、0となる。説明文関連度パラメータx6は、共通するキーワードの数に比例して大きくなってもよい。なお、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、説明文コンテンツを形態素解析等することで、説明文コンテンツから各種のキーワードを抽出し、抽出したキーワードに基づいて、説明文関連度パラメータx6を算出する。
【0077】
ユーザプロファイル関連度パラメータx7は、アーカイブコンテンツのユーザプロファイルとライブコンテンツのユーザプロファイルとの関連性を示すパラメータである。ユーザプロファイル関連度パラメータx7は、ユーザプロファイルの少なくとも一部が共通する場合、1となり、ユーザプロファイルが全て異なる場合、0となる。ユーザプロファイル関連度パラメータx7は、ユーザプロファイルの全項目のうち、共通する項目の数に比例して大きくなってもよい。
【0078】
利用履歴パラメータx8は、アーカイブコンテンツを通信機器20のユーザが利用したかを示すパラメータである。利用履歴パラメータx8は、アーカイブコンテンツをユーザが利用したことがある場合には、1となり、アーカイブコンテンツをユーザが利用したことがない場合には、0となる。
【0079】
ステップS110において、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、関連度パラメータを統計することで、追加優先度yを算出する。なお、追加優先度yは、以下の式(1)で表される。なお、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、アーカイブコンテンツの再生時間が空き時間枠よりも長い場合、追加優先度yを0に設定する。
【0080】
y=k1×x1+k2×x2+k3×x3+k4×x4+k5×x5+k6×x6+k7×x7−k8×x8 ・・・(1)
ここで、k1〜k8は重み係数であり、0以上の実数である。
【0081】
式(1)によれば、パラメータx1〜x7は追加優先度を高くするパラメータであり、利用履歴パラメータx8は追加優先度を低くするパラメータである。重み係数k1〜k8は、パラメータx1〜x8の重要性を調整するためのパラメータである。即ち、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、重み係数k1〜k8を調整することで、パラメータx1〜x8の重要性を調整することができる。例えば、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、タイトル関連度パラメータx1を他のパラメータx2〜x8よりも重要視したい場合、重み係数k1を他の重み係数k2〜k8よりも大きくする。
【0082】
ステップS120において、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、追加優先度の高いアーカイブコンテンツから順に動画プレイリストの空き時間枠に登録していく。具体的には、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、追加優先度の最も高いアーカイブコンテンツを格納対象コンテンツとし、ライブコンテンツの実行開始時刻を空き時間枠終了時刻とする。
【0083】
そして、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、空き時間枠終了時刻までの時間が所定のインターバル時間(例えば10分)以下となる時刻を、格納対象コンテンツの実行終了時刻として決定する。アーカイブコンテンツ登録処理部28は、格納対象コンテンツの実行終了時刻よりも格納対象コンテンツの再生時間だけ前の時刻を格納対象コンテンツの実行開始時刻として決定する。これにより、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、格納対象コンテンツの実行時間を決定する。そして、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、格納対象コンテンツに関する登録情報(図9参照)を生成し、動画プレイリストに格納する。
【0084】
その後、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、残りのアーカイブコンテンツのうち、追加優先度の最も高いアーカイブコンテンツを格納対象コンテンツとし、登録済みのアーカイブコンテンツの実行開始時刻を空き時間枠終了時刻とする。そして、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、空き時間枠が所定の格納終了時間(例えば5分)以下となるか、空き時間枠に登録可能なアーカイブコンテンツが記憶部24に存在しなくなるまで、上記と同様の処理を繰り返す。その後、アーカイブコンテンツ登録処理部28は、アーカイブコンテンツ登録処理を終了する。これにより、ユーザは、ライブコンテンツの実行開始時刻に近づくほど、ライブコンテンツとの関連度が高いアーカイブコンテンツを視認することができる。
【0085】
[コンテンツ実行処理]
次に、コンテンツ実行処理について、図6に基づいて説明する。ステップS130において、報知制御部29は、現在時刻から直近のコンテンツ(現在時刻以降で最初に実行開始時刻が訪れるコンテンツ)までの残り時間が所定の報知開始時間(例えば10分)以下であるという条件が満たされるかを判定する。報知制御部29は、この条件が満たされると判定した場合、ステップS140に進み、この条件が満たされないと判定した場合には、コンテンツ実行処理を終了する。
【0086】
ステップS140において、報知制御部29は、直近のコンテンツがライブコンテンツであるかを判定する。報知制御部29は、直近のコンテンツがライブコンテンツであると判定した場合には、ステップS150に進み、直近のコンテンツがアーカイブコンテンツであると判定した場合には、ステップS200に進む。
【0087】
ステップS150において、コンテンツ取得部23は、2台の提示制御装置30、及びPC50のうち、無線通信が可能な機器、即ち無線通信可能機器を特定する。なお、無線通信可能機器は、例えば、電源がオンされており、かつ、コンテンツ取得部23の無線通信範囲内に存在する機器となる。コンテンツ取得部23は、無線通信可能機器に関する無線通信情報を生成し、報知制御部29に出力する。
【0088】
報知制御部29は、動画プレイリストにライブコンテンツが登録されている旨を通信機器20及び無線通信可能機器に提示する。具体的には、例えば、報知制御部29は、図13に示す報知画像160を生成する。報知画像160は、残り時間を示す残り時間情報161と、ライブコンテンツの概要を示すライブコンテンツ概要情報162とを含む。ライブコンテンツ概要情報162は、ライブコンテンツのサムネイル162aと、ライブコンテンツの概要を説明する説明文コンテンツ162bとを含む。そして、報知制御部29は、報知画像160を表示領域21aに表示させる。
【0089】
報知制御部29は、無線通信可能機器が存在する場合には、報知画像160をコンテンツ取得部23に出力し、コンテンツ取得部23は、無線通信可能機器に報知画像160を送信する。無線通信可能機器は、報知画像160を表示する。例えば、無線通信可能機器が提示制御装置30となる場合、提示制御装置30は、図14に示すように、表示領域33aに報知画像160を表示する。なお、提示制御装置30は、ユーザによる表示領域33aの視認を妨げないように、表示領域33aの隅に報知画像160を表示する。もちろん、提示制御装置30は、他の位置に報知画像160を表示してもよい。同様に、無線通信可能機器がPC50となる場合、PC50は、表示領域51に報知画像160を表示する。これにより、報知制御部29は、動画プレイリストにライブコンテンツが登録されている旨を通信機器20及び無線通信可能機器に提示する。即ち、報知制御部29は、ユーザに対するアラートを行なう。
【0090】
なお、報知制御部29は、報知画像160と同等の情報を含む音声情報を生成し、音声情報を通信機器20及び無線通信可能機器に出力させるようにしてもよい。
【0091】
ステップS160において、報知制御部29は、ライブコンテンツを実行する機器をユーザに選択させる。具体的には、報知制御部29は、例えば図15に示すように、通信機器20及び無線通信可能機器が一覧表示された実行機器選択用画像170を生成する。そして、報知制御部29は、実行機器選択用画像170を表示領域21aに表示する。
【0092】
実行機器選択用画像170は、複数の項目選択用ボタン171と、無視ボタン172とを含む。項目選択用ボタン171は、ユーザがライブコンテンツを実行する機器を選択するためのボタンである。項目選択用ボタン171には、通信機器20または無線通信可能機器の名称が表示されている。図15に示す例では、2台の提示制御装置30(提示制御装置30a、30b)とPC50とが無線通信可能機器となっている。無視ボタン172は、ユーザがライブコンテンツを無視するためのボタンである。
【0093】
ステップS170において、報知制御部29は、入力操作部22から与えられた操作情報に基づいて、ユーザがいずれかの機器を選択したかを判定する。報知制御部29は、ユーザがいずれかの機器を選択したと判定した場合には、ステップS180に進み、ユーザが機器を選択しない、即ち無視ボタン172をタップしたと判定した場合には、コンテンツ実行処理を終了する。
【0094】
一方、ユーザは、いずれかの項目選択用ボタン171をタップすることで、ライブコンテンツを実行する機器を選択することができる。また、ユーザは、ライブコンテンツを無視する場合、無視ボタン172をタップする。入力操作部22は、タップ操作に応じた操作情報を報知制御部29に出力する。
【0095】
なお、報知制御部29は、無線通信可能機器が存在しない場合、ステップS160において、上述した実行機器選択用画像170の代わりに、図16に示す実行有無選択用画像180を表示領域21aに表示してもよい。実行有無選択用画像180は、通信機器20がライブコンテンツを実行するか否かをユーザに選択させるための画像である。実行有無選択用画像180は、実行ボタン181と、無視ボタン182とを含む。ステップS170において、報知制御部29は、ユーザがタップしたボタンを判定する。報知制御部29は、ユーザが実行ボタン181をタップしたと判定した場合には、ステップS180に進み、ユーザが無視ボタン182をタップした場合には、コンテンツ実行処理を終了する。
【0096】
ステップS180において、制御部25は、ライブコンテンツの実行開始時刻まで待機する。ステップS190において、制御部25は、ユーザが選択した機器にライブコンテンツを提示する。
【0097】
具体的には、制御部25は、ユーザが通信機器20を選択した場合には、ライブコンテンツのメタ情報を含むコンテンツ取得要求情報を生成し、コンテンツ取得部23に出力する。コンテンツ取得部23は、コンテンツ取得要求情報に基づいて、サーバ60からライブコンテンツを取得し、制御部25に出力する。制御部25は、ライブコンテンツを表示領域21aに表示する。表示例を図17に示す。この例では、制御部25は、ライブコンテンツ表示用画像200を表示領域21aに表示している。ライブコンテンツ表示用画像200は、ライブコンテンツ210と、ライブコンテンツの概要を説明する説明文コンテンツ211とを含む。
【0098】
一方、制御部25は、ユーザが無線通信可能機器を選択した場合には、コンテンツ取得要求情報をコンテンツ取得部23に出力する。コンテンツ取得部23は、無線通信可能機器にコンテンツ取得要求情報を送信する。無線通信可能機器は、コンテンツ取得要求情報に基づいて、ライブコンテンツをサーバ60から取得し、取得したライブコンテンツを表示する。例えば、ユーザが無線通信可能機器として提示制御装置30a(または30b)を選択した場合、提示制御装置30a(または30b)は、サーバ60からライブコンテンツを取得し、表示領域33aにライブコンテンツを表示する。表示例を図18に示す。この例では、ライブコンテンツ250が表示領域33aに表示されている。同様に、ユーザが無線通信可能機器としてPC50を選択した場合には、PC50は、サーバ60からライブコンテンツを取得し、表示領域51にライブコンテンツを表示する。その後、通信機器20は、コンテンツ実行処理を終了する。
【0099】
一方、ステップS200において、制御部25は、ユーザ操作に基づいて、現在実行可能なアーカイブコンテンツを表示領域21aに表示する。例えば、表示領域21aに図9に示す動画プレイリスト120が表示されている状態で、ユーザが実行ボタン126をタップした場合、制御部25は、現在実行可能なアーカイブコンテンツを表示領域21aに表示する。その後、制御部25は、コンテンツ表示処理を終了する。
【0100】
なお、ライブコンテンツ及びアーカイブコンテンツを実行する方法は上記に限られない。例えば、制御部25は、ユーザが実行ボタン126をタップした場合、動画プレイリストに登録されている各コンテンツを現在時刻に近い順から表示領域21aに表示する。また、制御部25は、ユーザが登録情報121のうち、アーカイブコンテンツに対応する登録情報121をタップした場合、そのアーカイブコンテンツを表示領域21aに表示する。さらに、制御部25は、動画プレイリストをコンテンツ取得部23に出力し、コンテンツ取得部23は、無線通信可能機器に動画プレイリストを送信する。そして、無線通信可能機器は、動画プレイリストに登録されている各コンテンツを現在時刻に近い順から表示領域に表示する。
【0101】
以上により、情報処理システム10は、アーカイブコンテンツをライブコンテンツ実行時間の前の時間枠に登録するので、ライブコンテンツの実行前にアーカイブコンテンツをユーザに提示することができる。これにより、情報処理システム10は、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに促すことができるので、ユーザにライブコンテンツをより確実に利用させることができる。
【0102】
また、情報処理システム10は、アーカイブコンテンツ実行時間とライブコンテンツ実行時間との間の時間をインターバル時間以下とすることができる。即ち、情報処理システム10は、アーカイブコンテンツ実行時間とライブコンテンツ実行時間との間の時間を短くすることができる。これにより、情報処理システム10は、ユーザがアーカイブコンテンツの利用後にライブコンテンツを忘れてしまう可能性を低減することができる。
【0103】
さらに、情報処理システム10は、現在時刻がライブコンテンツの実行開始時刻よりも前の時刻である場合に、ライブコンテンツが動画プレイリストに登録されている旨を報知する。したがって、情報処理システム10は、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに強く促すことができる。
【0104】
さらに、情報処理システム10は、現在時刻からライブコンテンツの実行開始時刻までの残り時間を報知するので、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに強く促すことができる。
【0105】
さらに、情報処理システム10は、残り時間が所定の報知開始時間以下となった場合に、残り時間を報知する。したがって、情報処理システム10は、過度な報知を控えることができるので、ユーザが報知に煩わしさを感じる可能性を低減することができる。
【0106】
さらに、情報処理システム10は、ライブコンテンツの概要を報知するので、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに強く促すことができる。さらに、情報処理システム10は、ユーザにライブコンテンツを利用するか否かの判断材料を与えることができる。
【0107】
また、情報処理システム10は、追加優先度の大きいアーカイブコンテンツから動画プレイリストに登録する。したがって、情報処理システム10は、このようなアーカイブコンテンツをユーザに提示することで、ライブコンテンツが登録されていることをユーザに強く促すことができる。
【0108】
また、情報処理システム10は、追加優先度を上述した式(1)に基づいて算出することで、例えば、ライブコンテンツと出演者等が共通するアーカイブコンテンツをユーザに提示することができる。情報処理システム10は、ライブコンテンツが連続ドラマのうちいずれかの回である場合、同じ連続ドラマの他の回、或いは他の回のダイジェストをアーカイブコンテンツとしてユーザに提示することができる。また、情報処理システム10は、すでにユーザが利用したアーカイブコンテンツ以外のアーカイブコンテンツをユーザに提示することができる。なお、情報処理システム10は、追加優先度の大きいアーカイブコンテンツをライブコンテンツの後(好ましくは実行終了時刻から所定時間以内、即ち直後)の空き時間枠に登録してもよい。
【0109】
なお、情報処理システム10の応用的な利用例として、情報処理システム10を映画館に適用することが考えられる。この場合、情報処理システム10は、当日中に上映予定の映画をライブコンテンツとみなし、ライブコンテンツの開始前に上映予定の映画に関連するアーカイブコンテンツをユーザの通信機器20に配信する。これにより、ユーザは、映画が開始される前にアーカイブコンテンツを楽しむことができる。
【0110】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0111】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理部と、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理部と、を備える、情報処理装置。
(2)
前記アーカイブコンテンツ登録処理部は、前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの時間が所定のインターバル時間以下となる時刻を、前記アーカイブコンテンツの実行終了時刻として決定する、前記(1)記載の情報処理装置。
(3)
現在時刻が前記ライブコンテンツの実行開始時刻よりも前の時刻である場合に、前記ライブコンテンツが前記プレイリストに登録されている旨を報知する制御を行う報知制御部を備える、前記(1)または(2)記載の情報処理装置。
(4)
前記報知制御部は、現在時刻から前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの残り時間を報知する制御を行う、前記(3)記載の情報処理装置。
(5)
前記報知制御部は、前記残り時間が所定の報知開始時間以下となった場合に、前記残り時間を報知する制御を行う、前記(4)記載の情報処理装置。
(6)
前記報知制御部は、前記ライブコンテンツの概要を報知する、前記(3)〜(5)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(7)
複数のアーカイブコンテンツを取得するコンテンツ取得部を備え、
前記アーカイブコンテンツ登録処理部は、前記複数のアーカイブコンテンツの各々について、追加優先度を算出し、前記追加優先度の大きいアーカイブコンテンツから前記プレイリストに登録する、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(8)
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録することと、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録することと、を含む、情報処理方法。
(9)
コンピュータに、
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理機能と、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理機能と、を実現させる、プログラム。
(10)
前記アーカイブコンテンツ登録処理機能は、前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの時間が所定のインターバル時間以下となる時刻を、前記アーカイブコンテンツの実行終了時刻として決定する、前記(9)記載のプログラム。
(11)
現在時刻が前記ライブコンテンツの実行開始時刻よりも前の時刻である場合に、前記ライブコンテンツが前記プレイリストに登録されている旨を報知する報知制御機能を備える、前記(9)または(10)に記載のプログラム。
(12)
前記報知制御機能は、現在時刻から前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの残り時間を報知する制御を行う、前記(11)記載のプログラム。
(13)
前記報知制御機能は、前記残り時間が所定の報知開始時間以下となった場合に、前記残り時間を報知する制御を行う、前記(12)記載のプログラム。
(14)
前記報知制御機能は、前記ライブコンテンツの概要を報知する、前記(11)〜(13)のいずれか1項に記載のプログラム。
(15)
複数のアーカイブコンテンツを取得するコンテンツ取得機能を備え、
前記アーカイブコンテンツ登録処理機能は、前記複数のアーカイブコンテンツの各々について、追加優先度を算出し、前記追加優先度の大きいアーカイブコンテンツから前記プレイリストに登録する、前記(9)〜(14)のいずれか1項に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0112】
10 情報処理システム
20 通信機器
26 ライブコンテンツ登録処理部
28 アーカイブコンテンツ登録処理部
29 報知制御部
30 提示制御装置
50 パーソナルコンピュータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理部と、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理部と、を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記アーカイブコンテンツ登録処理部は、前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの時間が所定のインターバル時間以下となる時刻を、前記アーカイブコンテンツの実行終了時刻として決定する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
現在時刻が前記ライブコンテンツの実行開始時刻よりも前の時刻である場合に、前記ライブコンテンツが前記プレイリストに登録されている旨を報知する制御を行う報知制御部を備える、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記報知制御部は、現在時刻から前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの残り時間を報知する制御を行う、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記報知制御部は、前記残り時間が所定の報知開始時間以下となった場合に、前記残り時間を報知する制御を行う、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記報知制御部は、前記ライブコンテンツの概要を報知する、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数のアーカイブコンテンツを取得するコンテンツ取得部を備え、
前記アーカイブコンテンツ登録処理部は、前記複数のアーカイブコンテンツの各々について、追加優先度を算出し、前記追加優先度の大きいアーカイブコンテンツから前記プレイリストに登録する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録することと、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録することと、を含む、情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理機能と、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理機能と、を実現させる、プログラム。
【請求項10】
前記アーカイブコンテンツ登録処理機能は、前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの時間が所定のインターバル時間以下となる時刻を、前記アーカイブコンテンツの実行終了時刻として決定する、請求項9記載のプログラム。
【請求項11】
現在時刻が前記ライブコンテンツの実行開始時刻よりも前の時刻である場合に、前記ライブコンテンツが前記プレイリストに登録されている旨を報知する報知制御機能を備える、請求項9記載のプログラム。
【請求項12】
前記報知制御機能は、現在時刻から前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの残り時間を報知する制御を行う、請求項11記載のプログラム。
【請求項13】
前記報知制御機能は、前記残り時間が所定の報知開始時間以下となった場合に、前記残り時間を報知する制御を行う、請求項12記載のプログラム。
【請求項14】
前記報知制御機能は、前記ライブコンテンツの概要を報知する、請求項11記載のプログラム。
【請求項15】
複数のアーカイブコンテンツを取得するコンテンツ取得機能を備え、
前記アーカイブコンテンツ登録処理機能は、前記複数のアーカイブコンテンツの各々について、追加優先度を算出し、前記追加優先度の大きいアーカイブコンテンツから前記プレイリストに登録する、請求項9記載のプログラム。
【請求項1】
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理部と、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理部と、を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記アーカイブコンテンツ登録処理部は、前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの時間が所定のインターバル時間以下となる時刻を、前記アーカイブコンテンツの実行終了時刻として決定する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
現在時刻が前記ライブコンテンツの実行開始時刻よりも前の時刻である場合に、前記ライブコンテンツが前記プレイリストに登録されている旨を報知する制御を行う報知制御部を備える、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記報知制御部は、現在時刻から前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの残り時間を報知する制御を行う、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記報知制御部は、前記残り時間が所定の報知開始時間以下となった場合に、前記残り時間を報知する制御を行う、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記報知制御部は、前記ライブコンテンツの概要を報知する、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数のアーカイブコンテンツを取得するコンテンツ取得部を備え、
前記アーカイブコンテンツ登録処理部は、前記複数のアーカイブコンテンツの各々について、追加優先度を算出し、前記追加優先度の大きいアーカイブコンテンツから前記プレイリストに登録する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録することと、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録することと、を含む、情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
実行時間が予め設定されているライブコンテンツと、前記ライブコンテンツの実行時間とを関連付けてプレイリストに登録するライブコンテンツ登録処理機能と、
前記ライブコンテンツの実行時間よりも前の時間を、任意の時間に実行可能なアーカイブコンテンツの実行時間として決定し、前記アーカイブコンテンツと、前記アーカイブコンテンツの実行時間とを前記プレイリストに登録するアーカイブコンテンツ登録処理機能と、を実現させる、プログラム。
【請求項10】
前記アーカイブコンテンツ登録処理機能は、前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの時間が所定のインターバル時間以下となる時刻を、前記アーカイブコンテンツの実行終了時刻として決定する、請求項9記載のプログラム。
【請求項11】
現在時刻が前記ライブコンテンツの実行開始時刻よりも前の時刻である場合に、前記ライブコンテンツが前記プレイリストに登録されている旨を報知する報知制御機能を備える、請求項9記載のプログラム。
【請求項12】
前記報知制御機能は、現在時刻から前記ライブコンテンツの実行開始時刻までの残り時間を報知する制御を行う、請求項11記載のプログラム。
【請求項13】
前記報知制御機能は、前記残り時間が所定の報知開始時間以下となった場合に、前記残り時間を報知する制御を行う、請求項12記載のプログラム。
【請求項14】
前記報知制御機能は、前記ライブコンテンツの概要を報知する、請求項11記載のプログラム。
【請求項15】
複数のアーカイブコンテンツを取得するコンテンツ取得機能を備え、
前記アーカイブコンテンツ登録処理機能は、前記複数のアーカイブコンテンツの各々について、追加優先度を算出し、前記追加優先度の大きいアーカイブコンテンツから前記プレイリストに登録する、請求項9記載のプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−30899(P2013−30899A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164318(P2011−164318)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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