説明

情報処理装置、情報処理装置における表示方法およびプログラム

【課題】充電時にどの程度の割合で充電が行われているかを簡易的に表示するものであり、各充電方法による充電の効率を確認できる仕組みを提供する。
【解決手段】表示部を備える情報処理装置であって、前記情報処理装置の第一の電池残量値を記憶する記憶手段と、前記電池残量値を識別可能な形式で表示部に表示する表示手段と、前記記憶手段で記憶している前記第一の電池残量値と、新たに取得した第二の電池残量値とを比較して、電池残量値の増減を判定する判定手段とを備え、前記表示手段は、前記判定手段で前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも増加していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量値が増加していることを識別可能な形式で表示し、また、前記判定手段で前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも減少していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量が減少していることを識別可能な形式で表示することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置における表示方法に関するものであり、特に、携帯端末における電池の増減状態の検知方法及び表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年における携帯端末(特に携帯電話機)は、通常の使用では取り替え用の電池を携行する必要がない程度に電池消費量が低減している。しかし、使用頻度の高いユーザにとってはまだ不十分である。このため使用中に携帯端末が電池切れになって使用できなくなることを避けるために、電池の残量表示を行なっている。この電池の残量表示を見て電池切れが生じる危険があるかどうかを判断し、電池の残量が少ない場合は、取り替え用の電池と交換するか携帯電話機自身を充電するかを行なっている。
【0003】
このような運用のために、携帯端末の電池パックの充電操作時に、利用者が充電状況を目視により認識可能な満充電迄の残り時間の表示および満充電報知を行う仕組みが開示されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、電池の充電特性から、充電が十分行われないのにもかかわらず100%充電と誤認し、充電不十分な電池を携帯電話機に使用し、通話中に電池切れを生じさせる問題を解決するための仕組みが開示されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−55444号公報
【特許文献2】特開2001−102096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に開示された技術によれば、利用者は、電池パックの充電状況を定量的に認識することができ、充電状況の確認で高い視認性を得ることが可能であり、また、満充電状態となる充電完了迄の時間的余裕が無い場合や、長時間の使用を必要としない場合等、残り時間がある状態で充電操作を強制的に終了し、満充電ではないものの必要最低限の充電容量で使用することが可能である。
【0007】
また、上記特許文献2に開示された技術によれば、電池の充電状態をLCD(Liquid Crystal Display)を一目見るだけで把握できるので、充電不足の電池を使用したために通話途中で電池切れになってしまうようなことがなくなる。また、不揮発性メモリに記憶しておく充電率に対応した充電電圧と充電電流の組み合わせを、ニッケル水素電池やニッカド電池の充電特性からもとめた値を使用することで、ニッケル水素電池やニッカド電池の充電状態表示にも適用可能で、幅広い電池の充電状態表示に使用できる。また、不揮発性メモリに記憶しておく充電率に対応した充電電圧と充電電流の組み合わせを増やすことで、きめ細かい充電状態の表示を行なうことが可能である。
【0008】
しかしながら、特許文献1や特許文献記載の技術では、正規の充電方法以外(電池式簡易充電機やソーラーパネル等)での充電時に、充電効率をユーザに把握させることが困難である。また、充電効率の低い方法で充電中に携帯端末を使用した場合、充電中にもかかわらず残電力量が減少している状況等も考えられ、これでは効率的な充電を行うことは困難である。
【0009】
そこで、本発明の目的は、充電時にどの程度の割合で充電が行われているかを簡易的に表示するものであり、各充電方法による充電の効率を確認できる仕組みを提供することである。また、充電方法によっては充電時に端末を使用した場合に、充電しているにもかかわらず電池残量が減っていることが確認できる。状態表示機能付き携帯電話機とその充電状態表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
即ち、本発明は、表示部を備える情報処理装置であって、前記情報処理装置の第一の電池残量値を記憶する記憶手段と、前記電池残量値を識別可能な形式で表示部に表示する表示手段と、前記記憶手段で記憶している前記第一の電池残量値と、新たに取得した第二の電池残量値とを比較して、電池残量値の増減を判定する判定手段とを備え、前記表示手段は、前記判定手段で前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも増加していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量値が増加していることを識別可能な形式で表示し、また、前記判定手段で前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも減少していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量が減少していることを識別可能な形式で表示することを特徴とする。
【0011】
また、本発明において、前記表示手段は、前記情報処理装置の電池残量が増加している場合に、前記記憶手段で記憶している前記第一の電池残量値から前記第二の電池残量値までの増加傾向を識別可能な形式で表示し、また、前記情報処理装置の電池残量が減少している場合に、前記記憶手段で記憶している前記第一の電池残量値から前記第二の電池残量値までの減少傾向を識別可能な形式で表示することを特徴とする。
【0012】
また本発明において、前記情報処理装置に対する充電を受け付ける充電受付手段を更に備え、前記表示手段は、前記充電受付手段で充電を受け付けるときに、前記情報処理装置の電池残量が増加していることを識別可能な形式で表示することを特徴とする。
【0013】
また本発明において、前記表示手段で前記情報処理装置の前記電池残量値の増減について表示をしたとき、前記第一の電池残量値を消去する消去手段を更に備え、前記記憶手段は、前記消去手段で消去した前記第一の電池残量値に、前記第二の電池残量値を適用することで前記第一の電池残量値として記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、充電時にどの程度の割合で充電が行われているかを簡易的に表示するものであり、各充電方法による充電の効率を確認できる仕組みを提供することである。また、充電方法によっては充電時に端末を使用した場合に、充電しているにもかかわらず電池残量が減っていることが確認できる。状態表示機能付き携帯電話機とその充電状態表示方法を提供することが可能である。
【0015】
具体的には、簡易充電器・ソーラーパネル等の充電率の小さい充電方法の場合、使用時に電池増減を確認することで、ユーザに使用を控えさせる等の意思決定を促すこと期待される。また、携帯電話の使用方法(通話やTV視聴など)によって、一定時間内における電池の増減を確認することで、使用方法による増減割合の目安を把握することが期待される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態におけるシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における表示制御を示す図である。
【図3】本発明の実施形態におけるシーケンスを示す図である。
【図4】本発明の実施形態におけるフローチャートを示す図である。
【図5】本発明の実施形態における表示制御の例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態におけるフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施形態における携帯端末のハードウエア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるシステム構成図である。本システムは、ディスプレイ管理部1と電源管理部4で構成される。ディスプレイ管理部1とは、携帯端末のディスプレイ3を含めたディスプレイに表示制御を行う部分を示す。電池の増減を電源管理部4から通知されると、表示管理システム2で取得しディスプレイ3に表示する。
【0018】
電源管理部4は、電池を含めた電池残量増減管理装置7及び電池残量増減監視システム6で電池の残量を検知する部分を示す。電池残量増減管理装置が電池の残量を検知し、電池残量増減監視システムより、ディスプレイ3に通知する。
【0019】
図1において、1はディスプレイ及び、ディスプレイ表示管理システムを含めたディスプレイ管理部を示す。2は、ディスプレイに表示する内容を管理するディスプレイ表示管理システムを示す。また、3は端末情報を表示するディスプレイ本体を示す。ディスプレイ表示管理システムおよびでょスプレイ本体では、電池残量増減を表示する。4は、バッテリ、電池管理システムを含めた電源管理部を示す。5は、電池残量増減監視システムと電池残量増減監視装置を含む電池管理システムを示す。6は、電池残量の増減を監視する電池残量増減監視システムを示す。7は、電池残量の増減を監視する装置を示す。8は、携帯端末のバッテリ本体を示す。
【0020】
図7は、携帯端末のハードウェア構成を示す図である。
図7に示すように、携帯端末では、CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、サーバ或いは各クライアントの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0021】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0022】
また、入力コントローラ(入力C)205は、入力ボタン209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210への表示を制御する。ディスプレイは、CRTディスプレイでも液晶ディスプレイ等でも構わない。
【0023】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、利用者ファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標)(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0024】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。
【0025】
また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等での利用者指示を可能とする。
【0026】
本発明を実現するためのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0027】
さらに、本発明に係わるプログラムが用いる各種データ及び各種テーブルは外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。なお、全ての装置がこれらの構成を備えているわけではなく、必要なものを夫々備えていればよい。
【0028】
なお、外部メモリ211は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をハードディスク等の記憶装置に限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0029】
次に、図2および図5を用いて本実施の形態における携帯端末での画面表示方法について説明をする。図2および図5は、電池残量の増減に表示方法についての一例である。矢印がプラスに行くほど、電池残量が増加していることになる。また、マイナスによるほど、電池残量が減少していることになる。
【0030】
図2において、20は、電池の増減状態表示方法のうち増加状態を表しており、ベクトルが本符号を向いている場合電池残量は増加している。21は、電池の増減の度合を表すベクトルであり、充電中であるが電池残量が減少しているなどの特殊な場合は色で表示する((例)通常:オレンジ色、特殊:赤色など)。
【0031】
下記に電池残量減少時の表示例を示す。
例)電池残量値は5分に1回の間隔で取得するとする。電池残量の変化が1%未満の場合ベクトル表示なし、1%から2%の場合1メモリ分のベクトル表示、2%から3%の場合2メモリ分、3%以上の場合3メモリ分のベクトルを表示するとする。80%から5分後78%に減少した場合の図は図5のようになる。22は、電池の増減状態のうち増加状態を表しており、ベクトルが本符号を向いている場合電池残量は増加している。23は、充電中であることを示すアイコン表示例であり、端末が充電中であれば表示される。
【0032】
図5もまた、本発明における表示制御の例を示す図であり、電池の増減状態表示方法のうち減少状態を表しており、ベクトル本マイナスの符号を向いている場合電池残量は減少している。21は、電池の増減の度合を表すベクトルであり、充電中であるが電池残量が減少しているなどの特殊な場合は色で表示する。
【0033】
図5は電池残量値の変化が電池残量MAX時の1%未満の場合、ベクトル表示なし、1%から2%の場合1メモリ分のベクトル表示、2%から3%の場合2メモリ分、3%以上の場合3メモリ分のベクトルを表示すると、80%から78%のように2%減少した場合の図である。
【0034】
図3は、本実施の形態における電池残量表示処理のシーケンスチャートである。本シーケンスチャートは、外部メモリに格納された本発明のプログラム(表示管理システム2、電池管理システム5)が、携帯端末のRAMをワークエリアとしてCPUが実行することにより実現される。
【0035】
まず、ステップS101において、電池管理システムがバッテリー8より電池残量を取得する。電池残量を取得した電池管理システムでは、ステップS102において、メモリ211に記憶されている、前回保持した電池残量と、今回取得した電池残量を比較し、差分を取得する。差分の取得が完了すると、ステップS103では、差分より前回値からの増減傾向を計算し、ステップS105で表示管理システムに通知する。
【0036】
表示管理システムは、電池残量の前回分からの差分を取得すると、ステップS107において、ディスプレイに表示制御を行い、ディスプレイが電池残量の表示をする。携帯端末の使用中は、この一連の処理を一定間隔で繰り返し行い制御する。
【0037】
図6は、本発明の実施形態におけるフローチャートである。端末が充電中かチェックを行い、充電中であれば、充電中アイコンを表示させる。図6もまた、情報処理装置(携帯端末)における電池残量取得処理の制御の一例を示すフローチャートである。本フローチャートは、外部メモリに格納された本発明のプログラムが、携帯端末のRAMをワークエリアとしてCPUが実行することにより実現される。
【0038】
ステップS701からステップS706において、前回電池残量と現在電池残量との比較処理をループして行う。
ステップS702では、携帯端末が充電中か否かをチェックする。具体的には、電源充電口(不図示)からアダプタ等を通じて電源が供給されているか否かの確認をする。ステップS703では、判定の結果充電中の場合、充電中アイコン(図2の23)を表示する。ステップS704で、充電中ではないと判定された場合、充電中アイコンは表示しない。ステップS705では、電池残量増減を表示する(図4のフローチャートの処理を実施する)。
【0039】
図4は、本発明の実施形態における電池残量取得処理(図6のステップS705)の詳細フローチャートである。本フローチャートは、外部メモリに格納された本発明のプログラムが、携帯端末のRAMをワークエリアとしてCPUが実行することにより実現される。
【0040】
はじめに、ステップS201では、現在の電池残量を取得し保持する。一定間隔で電池残量を取得し続け、前回取得した値と比較する。比較した結果、電池残量が増加している場合は、増加の割合に応じて増加傾向の表示を行う。変化がなかった場合は、変化なしで表示を行う。電池残量が減少している場合は、減少の割合に応じて減少傾向の表示を行う。
【0041】
まず、ステップS401では、電池管理システム5が、電源(バッテリー8)にアクセスし、現在の電池残量を保存する。これを前回電池残量とする。
【0042】
次に、ステップS402では、一定時間経過後現在の電池残量を再度取得する。これを現在電池残量とする。電池残量取得の間隔(インターバル)は予め携帯端末で設定されているものとする。
【0043】
ステップS403からステップS409において、前回電池残量と現在電池残量との比較処理をループして行う。
【0044】
ステップS404では、現在電池残量と前回電池残量を比較する。具体的には、残量パーセンテージの比較をする。ステップS405では、現在電池残量の方が多い場合、電池残量が増加していると判断し、その増加傾向を図で表示する(例えば、図2のように残量が増加していることを示す、プラス向きのベクトル21を表示する)。
【0045】
ステップS406では、現在電池残量と前回電池残量が同等の場合、電池残量が増減していないと判断し、それを表す表示を行う。現在電池残量と前回電池残量の間に変化がない場合とは、例えば、携帯端末を充電中ではあるが、充電量と同等の電池を通話などで使用している場合がある。この場合、電源供給量と消費量が均衡状態であることから、電池残量の増減は発生しないものとする。
【0046】
ステップS407では、前回電池残量の方が多い場合、電池残量が減少していると判断し、その減少傾向を図で表示する(例えば、図5のように残量が減少していることを示す、マイナス向きのベクトル61を表示する)。
【0047】
ステップS408では、次回取得する現在電池残量と比較するために、ステップS401で記憶していた前回電池残量の値を消去し、代わりに、ステップS403で取得した現在電池残量を前回電池残量としてメモリ211に記憶する。
【0048】
以上、本発明によれば、充電時にどの程度の割合で充電が行われているかを簡易的に表示するものであり、各充電方法による充電の効率を確認できる仕組みを提供することである。また、充電方法によっては充電時に端末を使用した場合に、充電しているにもかかわらず電池残量が減っていることが確認できる。状態表示機能付き携帯電話機とその充電状態表示方法を提供することが可能である。
【0049】
具体的には、簡易充電器・ソーラーパネル等の充電率の小さい充電方法の場合、使用時に電池増減を確認することで、ユーザに使用を控えさせる等の意思決定を促すこと期待される。また、携帯電話の使用方法(通話やTV視聴など)によって、一定時間内における電池の増減を確認することで、使用方法による増減割合の目安を把握することが期待される。
【0050】
即ち、本発明は、表示部を備える情報処理装置であって、前記情報処理装置の第一の電池残量値を記憶する記憶手段(図4のステップS401)と、前記電池残量値を識別可能な形式で表示部に表示する表示手段(図4のステップS405〜S407)と、前記記憶手段で記憶している前記第一の電池残量値と、新たに取得した第二の電池残量値とを比較して、電池残量値の増減を判定する判定手段(ステップS404)とを備え、前記表示手段は、前記判定手段で前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも増加していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量値が増加していることを識別可能な形式で表示し(ステップS405)、また、前記判定手段で前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも減少していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量が減少していることを識別可能な形式で表示(ステップS407)することを特徴とする。
【0051】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0052】
また、本発明は携帯端末(携帯電話など)を用いて実施することを想定して説明を進めたが、本発明の適用例としては、携帯端末に捉われるものではなく、電池パック(図1でいうバッテリー8)を電源供給元として作動する情報処理装置(タブレット端末や、撮像装置)などに適用可能であることは言うまでもない。
【0053】
また、本発明におけるプログラムは、図3、図4および図6に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図3、図4および図6の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図3、図4および図6の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0054】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0055】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0056】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0057】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0058】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0059】
1 ディスプレイ管理部
2 表示管理システム
3 ディスプレイ
4 電源管理部
5 電池管理システム
6 電源残量増減監視システム
7 電残残量増減監視装置
8 バッテリー
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信インターフェースコントローラ
209 入力ボタン
210 LCD(ディスプレイ)
211 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置の第一の電池残量値を記憶する記憶手段と、
前記電池残量値を識別可能な形式で表示部に表示する表示手段と、
前記記憶手段で記憶している前記第一の電池残量値と、新たに取得した第二の電池残量値とを比較して、電池残量値の増減を判定する判定手段とを備え、
前記表示手段は、前記判定手段で前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも増加していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量値が増加していることを識別可能な形式で表示し、また、前記判定手段で前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも減少していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量が減少していることを識別可能な形式で表示することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記情報処理装置の電池残量が増加している場合に、前記記憶手段で記憶している前記第一の電池残量値から前記第二の電池残量値までの増加傾向を識別可能な形式で表示し、また、前記情報処理装置の電池残量が減少している場合に、前記記憶手段で記憶している前記第一の電池残量値から前記第二の電池残量値までの減少傾向を識別可能な形式で表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置に対する充電を受け付ける充電受付手段を更に備え、
前記表示手段は、前記充電受付手段で充電を受け付けるときに、前記情報処理装置の電池残量が増加していることを識別可能な形式で表示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示手段で前記情報処理装置の前記電池残量値の増減について表示をしたとき、前記第一の電池残量値を消去する消去手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記消去手段で消去した前記第一の電池残量値に、前記第二の電池残量値を適用することで前記第一の電池残量値として記憶することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
電池残量値を記憶する記憶手段と、表示部とを備える情報処理装置の表示方法であって、
前記情報処理装置の電池残量表示手段が、前記電池残量を識別可能な形式で表示部に表示する表示ステップと、
前記情報処理装置の判定手段が、前記記憶手段で記憶している第一の電池残量値と、新たに取得した第二の電池残量値とを比較して、電池残量値の増減を判定する判定ステップとを含み、
前記情報処理装置において、前記表示ステップが、前記判定ステップで前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも増加していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量値が増加していることを識別可能な形式で表示し、また、前記判定ステップで前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも減少していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量が減少していることを識別可能な形式で表示することを特徴とする表示方法。
【請求項6】
電池残量値を記憶する記憶手段と、表示部とを備える情報処理装置を制御するプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記電池残量値を識別可能な形式で表示部に表示する表示手段と、
前記記憶手段で記憶している第一の電池残量値と、新たに取得した第二の電池残量値とを比較して、電池残量値の増減を判定する判定手段として機能させ、
前記表示手段は、前記判定手段で前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも増加していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量値が増加していることを識別可能な形式で表示し、また、前記判定手段で前記第二の電池残量値が前記第一の電池残量値よりも減少していると判定された場合に、前記情報処理装置の電池残量が減少していることを識別可能な形式で表示させることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−139053(P2012−139053A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−290518(P2010−290518)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】