説明

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、テレビジョン受像機、制御プログラム、および記録媒体

【課題】ユーザによる簡便な操作により、表示中のコンテンツとは異なるコンテンツを、当該表示中のコンテンツに連動して表示させる。
【解決手段】情報処理装置11は、ユーザから指定されたコンテンツ1bを識別する情報を含むコンテンツ識別情報2bを記憶部30に格納しておき、表示部70におけるコンテンツ1aの表示の終了を検出すると、記憶部30に格納されたコンテンツ識別情報2bにより識別されるコンテンツ1bを表示するよう再生部50に出力指示6を送出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを出力する外部の出力装置に出力指示を送出する情報処理装置、情報処理装置の制御方法、テレビジョン受像機、制御プログラム、および記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
外部から受信したコンテンツを記憶する記憶装置を備え、ユーザによる簡単な操作により当該記憶装置と連動して動作するテレビジョン受像機等の表示装置が普及している。こうした表示装置では、例えば受信中のコンテンツを視聴中のユーザが、一時的に視聴を中断する場合、所定の操作(例えば「一時停止」ボタンの押下)により当該コンテンツの表示を一時停止させ、同様の操作により表示を再開させることができる。
【0003】
上記は、記憶装置を備えた表示装置が当該2つの装置の機能(記憶および表示)を連動させることにより、ユーザが行う異なる2つの操作を、1つの操作に集約する機能と言える。すなわち、ユーザが視聴を中断するときに受信中のコンテンツを記憶するようユーザが記憶装置に指示する操作と、再開するときに当該記憶されたコンテンツを表示するようユーザが表示装置に指示する操作とを、簡単な操作に集約する機能と言える。
【0004】
これにより、上記例では、リアルタイムで提供されるコンテンツをあたかも記憶済みのコンテンツのように「一時停止」できるなど、ユーザによる操作の簡略化を実現できる。例えば、ユーザがコンテンツを視聴中に別のコンテンツの視聴を所望した場合、ユーザは視聴中であった先のコンテンツを「一時停止」し、当該別のコンテンツの視聴を終えた後に、「一時停止」した先のコンテンツ(記憶した最初のコンテンツ)を表示させることができる(いわゆる「追いかけ再生機能」)。
【0005】
一方、上記機能に類似する効果を実現する技術として、下記の特許文献1には、ユーザが視聴したいテレビジョン番組を視聴したい時間に再生するように、あらかじめスケジューリングする技術が開示されている。同文献に記載の技術で実現される機能は、ユーザが所望したコンテンツを都合の良いタイミング(例えば別のコンテンツの視聴を終えた後)で視聴することを可能にするという点で、上記機能と類似している。
【0006】
また、下記の特許文献2には、カラオケ装置の音声信号等の再生プログラムの予約情報を表示できる技術が開示されている。特許文献1に記載の技術によって実現される機能と同様に、音声信号等の再生予約を設定できるという点で、上記機能と類似すると言える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−189218号公報(平成15年7月4日公開)
【特許文献2】特開平5−62436号公報(平成5年3月12日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一方で、リアルタイムで提供されるコンテンツと連動して、他のコンテンツの再生予約を設定する機能は提供されておらず、ユーザが不便な操作を強いられる場合がある。すなわち、ユーザが現在視聴中のコンテンツとは別に、視聴を所望する他のコンテンツがあり、当該視聴中のコンテンツが終了した後に当該他のコンテンツの視聴を予定している場合、ユーザが当該他のコンテンツを選択する操作を行うのに、視聴中のコンテンツの終了を待つ必要があるのは不便である。これに対しては、ユーザが先のコンテンツを視聴している任意のタイミングで、当該他のコンテンツを再生するための選択(再生予約の設定)を行えることが望ましい。
【0009】
ここで、上記の特許文献1および2に開示された技術は、記憶済みの番組等に対して再生予約を設定する機能を提供するものに過ぎず、再生予約したコンテンツとユーザが現在視聴しているコンテンツとの関連性が考慮されていない。これにより、ユーザが別のコンテンツを視聴している最中であっても、再生予約された時刻になると予約されたコンテンツの再生が強制的に開始されるという不具合が考えられる。これでは、例えば視聴していたテレビジョン番組の放送時間が延長された場合などに、柔軟に対応できない。
【0010】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザによる簡便な操作により、出力中のコンテンツとは異なるコンテンツを、当該出力中のコンテンツに連動して出力させることができる情報処理装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、
(1)コンテンツを出力する外部の出力装置に出力指示を送出する情報処理装置であって、
(2)前記出力装置が出力する第1のコンテンツとは異なるコンテンツであって、ユーザから指定されたコンテンツである第2のコンテンツを識別する情報を含むコンテンツ識別情報を外部の記憶装置に格納する格納手段と、
(3)前記出力装置が前記第1のコンテンツを出力することの終了を検出する検出手段と、
(4)前記検出手段によって前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納されたコンテンツ識別情報により識別される前記第2のコンテンツを出力するよう前記出力装置に出力指示を送出する送出手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
また、上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置の制御方法は、
(1)コンテンツを出力する外部の出力装置に出力指示を送出する情報処理装置の制御方法であって、
(2)前記出力装置が出力する第1のコンテンツとは異なるコンテンツであって、ユーザから指定されたコンテンツである第2のコンテンツを識別する情報を含むコンテンツ識別情報を外部の記憶装置に格納する格納ステップと、
(3)前記出力装置が前記第1のコンテンツを出力することの終了を検出する検出ステップと、
(4)前記検出ステップによって前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納されたコンテンツ識別情報により識別される前記第2のコンテンツを出力するよう前記出力装置に出力指示を送出する送出ステップとを含むことを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、本発明の情報処理装置および当該装置の制御方法は、ユーザから指定された第2のコンテンツを識別するコンテンツ識別情報を記憶装置に格納することにより、ユーザからコンテンツ単位でコンテンツ(第2のコンテンツ)の登録を受け付ける。そして、出力装置が第1のコンテンツの出力を終了したことを検出すると、記憶装置に格納した当該コンテンツ識別情報により識別される第2のコンテンツを出力するよう、出力装置に出力指示を送出する。
【0014】
すなわち、本発明の情報処理装置等は、第1のコンテンツの次に出力装置が出力すべきコンテンツが第2のコンテンツであることを記憶しておき、当該出力装置が当該第1のコンテンツの出力を終了した後、当該出力装置に当該第2のコンテンツを出力させる。したがって、本発明の情報処理装置等は、例えば外部から提供される第1のコンテンツの提供が終了した時点で、ユーザが自動的に第2のコンテンツを視聴できるように、当該第2のコンテンツの出力予約を設定できるようにすることができる。
【0015】
これにより、ユーザによる簡便な操作により、出力中のコンテンツ(第1のコンテンツ)とは異なるコンテンツ(第2のコンテンツ)を、当該出力中のコンテンツに連動して出力させることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0016】
また、本発明の情報処理装置は、
(1)前記格納手段は、前記第2のコンテンツを前記記憶装置にさらに逐次格納させ、
(2)前記送出手段は、前記検出手段によって前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納された前記第2のコンテンツを出力するよう前記出力装置に前記出力指示として送出することを特徴としている。
【0017】
上記の構成によれば、本発明の情報処理装置は、記憶装置に格納されたコンテンツ識別情報によって識別される第2のコンテンツを、当該コンテンツ識別情報と対応付けて記憶装置に格納する。ここで、本発明の情報処理装置において上記第2のコンテンツとは、例えばユーザが視聴中の第1のコンテンツと、その提供時期が時間的に重複する他のコンテンツである。
【0018】
すなわち、上記情報処理装置は、出力装置が第1のコンテンツを出力するのに並行して、第2のコンテンツを記憶装置に格納していく。そして、上記情報処理装置は、出力装置が第1のコンテンツの出力を終了したことを検出すると、上述の出力指示とあわせて当該第2のコンテンツも出力装置に送出する。
【0019】
第1のコンテンツの出力を継続し、その後に第2のコンテンツの出力を行うユーザの希望に応えることができるため、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0020】
また、本発明の情報処理装置では、
(1)前記検出手段は、前記出力装置が前記第2のコンテンツを出力することの終了をさらに検出し、
(2)前記検出手段によって前記第2のコンテンツの前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納された当該第2のコンテンツを削除するコンテンツ削除手段をさらに備えたことを特徴としている。
【0021】
上記の構成によれば、本発明の情報処理装置は、出力装置が記憶装置に格納された第2のコンテンツの出力を終了したことを検出し、当該第2のコンテンツを削除できる。したがって、第2のコンテンツを記憶装置から自動的に削除できるので、当該コンテンツの出力が終了した後にユーザが自ら削除する手間を省くことができることに加え、ユーザの消し忘れも回避できる。これにより、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0022】
また、本発明の情報処理装置では、
(1)前記第1のコンテンツは、外部の放送局から放送される放送波を実時間で受信することにより取得されるテレビジョン番組であることを特徴としている。
【0023】
すなわち、第1のコンテンツの例として、外部の放送局から放送される放送波を実時間で受信することにより取得されるテレビジョン番組が挙げられる。
【0024】
また、本発明の情報処理装置では、
(1)前記検出手段は、前記出力装置が出力するコンテンツが、前記第1のコンテンツから当該第1のコンテンツとは異なる他のコンテンツに切り替わったことを検出することにより、前記終了を検出することを検出することを特徴としている。
【0025】
上記の構成によれば、本発明の情報処理装置は、上記の切り替わりを検出することにより、出力装置が第1のコンテンツの出力を終了したか否かを検出できる。
【0026】
例えば、コンテンツがテレビジョン番組である場合、各コンテンツはEPG(Electronic Program Guide)や現在番組情報(EIT present)のようなデータにより識別できる。したがって、こうしたコンテンツを識別可能な情報を用いてコンテンツの切り替わりを検出することで、出力装置が第1のコンテンツの出力を終了したか否かを判定できる。これにより、第1のコンテンツの出力の終了予定時刻が変化したり、不明であったりする場合にも対応できる。
【0027】
また、本発明の情報処理装置では、
(1)前記検出手段は、前記出力装置に前記第2のコンテンツを出力させるための第1の入力操作があった場合、前記終了を検出することを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、本発明の情報処理装置は、ユーザから第1の入力操作があったことを検出したときは、出力装置が第1のコンテンツの出力を終了したか否かにかかわらず、当該第1のコンテンツの出力を終了したとみなす。
【0029】
したがって、本発明の情報処理装置は、たとえ出力装置が第1のコンテンツの出力の途中であっても、ユーザの希望に基づいて、当該出力装置に第2のコンテンツを出力させることができ、その結果、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0030】
また、本発明の情報処理装置は、
(1)前記検出手段は、前記出力装置に前記第2のコンテンツの出力を停止させるための第2の入力操作があった場合、前記検出手段によって前記第2のコンテンツに関する前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納されたコンテンツ識別情報を削除するコンテンツ識別情報削除手段をさらに備えたことを特徴としている。
【0031】
上記の構成によれば、本発明の情報処理装置は、ユーザから第2の入力操作があったことを検出したときは、出力装置が第2のコンテンツの出力を終了したか否かにかかわらず、当該第2のコンテンツの出力を終了したとみなして、当該第2のコンテンツを識別するコンテンツ識別情報を記憶装置から削除する。
【0032】
したがって、本発明の情報処理装置は、たとえ出力装置が第1のコンテンツまたは第2のコンテンツの出力の途中であっても、ユーザの希望に基づいて、第2のコンテンツの出力を停止させることができる。また、当該コンテンツ識別情報を記憶装置から自動的に削除できるので、第2のコンテンツの出力が終了した後にユーザが自ら削除する手間を省くことができることに加え、ユーザの消し忘れも回避できる。これにより、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0033】
また、本発明のテレビジョン受像機は、
(1)情報処理装置と、当該情報処理装置から送出された出力指示にしたがってコンテンツを表示出力する出力装置とを備えることを特徴としている。
【0034】
上記の構成によれば、出力装置は、情報処理装置から送出された出力指示を入力として受け付け、当該出力指示により特定されるコンテンツを表示できる。したがって、上記の出力装置は、例えばリアルタイムで提供される第1のコンテンツの提供が終了した時点で、第2のコンテンツをユーザが視聴できるように、当該第2のコンテンツに対する出力予約を設定できる。
【0035】
また、上記構成の情報処理装置と、該情報処理装置から送出された出力指示にしたがってコンテンツを表示出力する出力装置とを備えるテレビジョン受像機であれば、上述の効果を奏することができる。
【0036】
なお、前記情報処理装置はコンピュータによって実現してもよい。この場合には、コンピュータを前記情報処理装置の各手段として動作させることにより、前記情報処理装置をコンピュータで実現させる制御プログラム、およびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0037】
以上のように、本発明の情報処理装置は、コンテンツを出力する外部の出力装置に出力指示を送出する情報処理装置であって、前記出力装置が出力する第1のコンテンツとは異なるコンテンツであって、ユーザから指定されたコンテンツである第2のコンテンツを識別する情報を含むコンテンツ識別情報を外部の記憶装置に格納する格納手段と、前記出力装置が前記第1のコンテンツを出力することの終了を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納されたコンテンツ識別情報により識別される前記第2のコンテンツを出力するよう前記出力装置に出力指示を送出する送出手段とを備えた構成である。
【0038】
また、本発明の情報処理装置の制御方法は、コンテンツを出力する外部の出力装置に出力指示を送出する情報処理装置の制御方法であって、前記出力装置が出力する第1のコンテンツとは異なるコンテンツであって、ユーザから指定されたコンテンツである第2のコンテンツを識別する情報を含むコンテンツ識別情報を外部の記憶装置に格納する格納ステップと、前記出力装置が前記第1のコンテンツを出力することの終了を検出する検出ステップと、
前記検出ステップによって前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納されたコンテ識別情報により識別される前記第2のコンテンツを出力するよう前記出力装置に出力指示を送出する送出ステップとを含む構成である。
【0039】
したがって、本発明の情報処理装置等は、第1のコンテンツの次に出力装置が出力すべきコンテンツを、第2のコンテンツとして当該出力装置に指示できる。これにより、例えばリアルタイムで提供される当該第1のコンテンツの提供が終了した時点で、ユーザが第2のコンテンツを自動的に視聴できるように、当該第2のコンテンツに対する出力予約を設定できるようにすることができる。その結果、ユーザによる簡便な操作により、出力中の第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを、当該出力中の第1のコンテンツに連動して出力させることができるため、ユーザの利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を内蔵する表示装置の一部構成を示すブロック図である。
【図2】上記情報処理装置を動作させた場合に、同図に示した表示装置の表示部に表示される画面の一例を表した模式図である。
【図3】上記情報処理装置が、先のコンテンツの放送が終了した後で、同図に示した表示装置に後のコンテンツを表示させる場合に、当該2つのコンテンツが表示される時間的な関係の一例を表すタイミングチャートである。
【図4】ユーザが上記表示装置へ入力を与えるためのリモコンを表した模式図である。
【図5】上記表示装置のより具体的な実現例である、テレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図6】上記情報処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の異なる実施形態に係る情報処理装置を内蔵する表示装置の一部構成を示すブロック図である。
【図8】上記情報処理装置を動作させた場合に、同図に示した表示装置の表示部に表示される画面の一例を表した模式図である。
【図9】上記情報処理装置が、先のコンテンツの放送が終了した後で同図に示した表示装置に後のコンテンツを表示させる場合に、当該2つのコンテンツが表示される時間的な関係の一例を表す模式図である。
【図10】上記情報処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の一形態について、図1〜図6に基づいて詳細に説明する。なお、ここでは、情報処理装置11(図1を参照)を内蔵した装置として、表示装置100を想定する。特に、後述するように、表示装置100の具体的な実現例としてテレビジョン受像機101を想定する。
【0042】
ただし、情報処理装置11を内蔵した上記装置は、情報処理装置11から送出される出力指示6を受信し、当該出力指示で指定されたコンテンツ1をユーザに対して出力できる装置でありさえすれば、表示装置100(テレビジョン受像機101)に限定されない。例えば、ラジオ、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、携帯電話、プリンタ、その他何らかのコンテンツを出力する構成を搭載した電子機器であってもよい。
【0043】
以下の説明において、1つの符号にa、b、またはcが付されることにより複数存在することが明示される構成については、説明を簡潔に記述するために、これらを省略して当該構成を総称することがある(例えば、コンテンツ1a、1b、および1cを、「コンテンツ1」と総称することがある)。
【0044】
〔情報処理装置11の概要〕
最初に、情報処理装置11の概要を説明する。
【0045】
「コンテンツ」とは、外部の放送局(メインチャンネルおよびサブチャンネルの双方を含む)から放送される放送波を、表示装置100が実時間で受信することにより取得されるテレビジョン番組である。しかし、「コンテンツ」は、地上波放送、ケーブルテレビ、CS放送、ラジオ放送、インターネットなどから提供されるすべての映像、画像、音楽、音声、文章、文字、数式、数字、記号などであってもよい。
【0046】
「コンテンツ識別情報」とは、コンテンツを識別可能な情報を含む情報である。例えば、EPG情報、現在番組情報、インターネット等を介して取得される各種データなどが含まれる。
【0047】
なお、本実施の形態では、記憶部30にコンテンツ1があらかじめ格納されているとする。そして、情報処理装置11は、実時間で受信することにより取得されたコンテンツ(第1のコンテンツ)1aの放送終了後に、記憶部30に格納されていたコンテンツ(第2のコンテンツ)1bを表示装置100に再生させる場合を想定する。
【0048】
(情報処理装置11の基本的な動作)
図2に基づいて、情報処理装置11の動作の概要について説明する。図2は、情報処理装置11を動作させた場合に、表示装置100の表示部70に表示される画面の一例を表した模式図である。同図において、(a)は、ユーザがコンテンツ1a(同図では「プロ野球」)を視聴中に、記憶部30に格納されているコンテンツのコンテンツ識別情報2をリスト表示させている場合の画面例、(b)は、上記コンテンツの中から視聴を所望するコンテンツ1b(同図では「ドラマ」)をユーザが選択した結果、当該コンテンツのコンテンツ識別情報2bが提示されている場合の画面例、(c)は、ユーザが先に視聴していたコンテンツ1aの放送が終了したため、選択されたコンテンツ1bが続いて表示されている場合の画面例である。
【0049】
ユーザがコンテンツ1aを視聴しているときに、記憶部30に格納されているコンテンツ1bの再生予約を設定する場合、情報処理装置11は以下の3つのステップで設定処理を実行する。
(1)情報処理装置11は、コンテンツ1aを視聴中のユーザに、記憶部30に格納されているコンテンツのコンテンツ識別情報2から、視聴を希望するコンテンツ1bのコンテンツ識別情報2bを選択させる。図2(a)に示すように、情報処理装置11は、コンテンツ識別情報2bの候補を、例えばリスト表示することでユーザに選択させる。
(2)情報処理装置11は、選択されたコンテンツ識別情報2bを記憶部30に格納する。図2(b)に例示するように、情報処理装置11は、表示装置100がコンテンツ1aの表示を終えた後に自動的にコンテンツ1bの再生が開始される(以下、この状態を「再生待機状態」と称する)ことを示す情報をユーザに提示してよい。
(3)情報処理装置11は、表示装置100がコンテンツ1aの表示を終了したこと(ユーザがコンテンツ1aの視聴を終えたこと)を検出すると、表示装置100に出力指示6(表示装置100にコンテンツ1bの再生を開始させる指示信号)を送出する。図2(c)に例示するように、情報処理装置11は、コンテンツ1bを再生していることを示す情報をユーザに提示してよい。
【0050】
以上を簡潔にまとめると、本実施の形態に係る情報処理装置11は、コンテンツ1aの放送が終了した時点でユーザがコンテンツ1bを視聴できるように、表示装置100がコンテンツ1bの再生予約を設定できるようにすることができる。
【0051】
ここで、ユーザがコンテンツ1aを視聴している最中であれば、ユーザは任意のタイミングで表示装置100にコンテンツ1bを登録できることに注意する。すなわち、ユーザは表示装置100によるコンテンツ1aの出力終了を待たずに、コンテンツ1bの選択操作を行える。これにより、ユーザは手が空いている時間を見計らってコンテンツ識別情報2bの選択操作を行うことができる。
【0052】
また、ユーザが次々と放送局を切り替えて、現在視聴中のテレビジョン番組とは異なる番組を探索する「ザッピング視聴」を行った場合であって、当該探索によりユーザの興味を引く新たな番組が発見されたが、ユーザは視聴していた元の番組の視聴を継続したい場合を例として考える。このとき、当該新たな番組を表示させ、当該新たな番組を録画してから、元の番組の視聴に戻るという3段階の操作が必要になる。
【0053】
これに対し、本実施の形態の情報処理装置11は、上述のとおり、表示装置100がコンテンツ1bの再生予約を設定できるようにする。すなわち、視聴が予定された新たな番組(コンテンツ1b)の記憶および表示に必要となる上記3段階の操作を、簡単な操作に集約できるため、ユーザの操作負担を軽減できる。
【0054】
(コンテンツ1aとコンテンツ1bとの時間的関係)
図3に基づいて、コンテンツ1aとコンテンツ1bとが表示装置100に表示される時間の関係について説明する。図3は、情報処理装置11が、コンテンツ1aの放送が終了した後で表示装置100にコンテンツ1bを再生させる場合に、当該2つのコンテンツが表示される時間的な関係の一例を表し、(a)は、コンテンツ1aの放送時間が延長されなかった場合の関係、(b)は、コンテンツ1aの放送時間が延長された場合の関係を表すタイミングチャートである。
【0055】
前述した通り、情報処理装置11は、ユーザがコンテンツ1aの視聴を終えたことを検出したときに、表示装置100にコンテンツ1bの表示を開始するよう出力指示6を送出する。したがって、図3(b)に示すように、例えばコンテンツ1aの放送時間が延長された場合であっても、当該延長された時間にあわせて表示装置100に対するコンテンツ1bの出力指示6を遅らせることができる。
【0056】
すなわち、従来の再生予約のように、ユーザが視聴中のコンテンツ1aと、再生予約されたコンテンツ1bとの連動を考慮しなければ、コンテンツ1aの放送が終了したか否かにかかわらず、再生予約の時刻になると強制的にコンテンツ1bの再生が開始されるという不具合が考えられる。さらに、従来の装置は出力日時を指定して予約設定を行う必要があり、当該日時を指定するための操作が煩わしく、ユーザに過度の負担を強いるおそれがある。
【0057】
これに対し、本実施の形態の情報処理装置11は、ユーザが視聴中のコンテンツ1aに連動してコンテンツ1bの再生を表示装置100に指示するため、上記のような不具合は起こらない。また、コンテンツ1bの出力指示は、上記連動により自動的に行われるため、ユーザの操作負担を減らすことができる。
【0058】
さらに、上記の連動により、図3(a)に示すように、ユーザが視聴を所望するコンテンツ1bが、あたかも1つの情報源から提供されているように自動的に連続して出力される。これにより、ユーザは自身が視聴を所望するコンテンツばかりが提供される専用の情報源を有しているかのような満足感を得るだけでなく、コンテンツ1bの見忘れをも防止できる。
【0059】
(表示装置100への入力操作)
図4に基づいて、表示装置100への入力操作について説明する。図4は、ユーザが表示装置100へ入力を与えるためのリモコン21を表した模式図である。図示のように、リモコン21は、表示装置100の所定の機能を駆動させるボタンを備える。
【0060】
なお、後述するように、ユーザがリモコン21の「再生ボタン」や「停止ボタン」を押下する操作を、以下では「ユーザ操作5b」(第1の入力操作、第2の入力操作)と称する。一方、これ以外の一般的な操作(例えば放送局の選択など)を「ユーザ操作5a」と称する。
【0061】
〔表示装置100の構成〕
図1に基づいて、本実施の形態に係る情報処理装置11を内蔵した表示装置100の構成について説明する。図1は、情報処理装置11を内蔵する表示装置100の一部構成を示すブロック図である。図示のように、表示装置100は、情報処理装置11、入力部20、記憶部30、受信部40、再生部(出力装置)50、表示制御部(出力装置)60、および表示部(出力装置)70を含む。
【0062】
情報処理装置11は、格納部(格納手段)15、検出部(検出手段)16、送出部(送出手段)17、および削除部18を含む。格納部15はコンテンツ識別情報格納部(格納手段)151を含み、送出部17は指示送出部(送出手段)171を含み、削除部18はコンテンツ識別情報削除部(コンテンツ識別情報削除手段)181を含む。再生部50は、コンテンツ再生部51とコンテンツ識別情報取得部52とを含む。なお、表示装置100および情報処理装置11は、上記の構成以外の構成を含み得ることは言うまでもない。
【0063】
以下、情報処理装置11(格納部15、検出部16、送出部17、削除部18)、再生部50(コンテンツ再生部51、コンテンツ識別情報取得部52)、その他の構成(入力部20、記憶部30、受信部40、表示制御部60、表示部70)の順序で各構成が担う機能を説明する。
【0064】
(情報処理装置11)
情報処理装置11は、コンテンツ1bの出力指示6を表示装置100に送出することで、当該出力指示を受信した表示装置100に当該コンテンツを表示させる。また、情報処理装置11は、入力部20を介したユーザからのユーザ操作5を検出する。
【0065】
格納部15は、ユーザから指定されたコンテンツ識別情報2bを記憶部30に格納する。具体的には、コンテンツ識別情報格納部151が、ユーザ操作5aで指定されたコンテンツ識別情報2bを記憶部30へ格納する。
【0066】
検出部16は、表示装置100がコンテンツ1aの表示を終了したことを検出する。具体的には、コンテンツ識別情報取得部52からコンテンツ1aを識別するコンテンツ識別情報2aを取得し、その後に、当該コンテンツ識別情報がコンテンツ1aとは異なる別のコンテンツを識別するものに変化したことを検出する。例えば、コンテンツ識別情報2aに現在番組情報が含まれている場合、この現在番組情報が示す「現在表示中のテレビジョン番組」が切り替わったことを検出する。検出部16は、コンテンツ1aの終了を検出した場合、終了信号7a(表示装置100がコンテンツ1aの表示を終了したことを示す信号)を指示送出部171へ送信する。
【0067】
また、検出部16は、表示装置100にコンテンツ1bを表示させるためのユーザ操作(第1の入力操作)5bを情報処理装置11が検出した場合にも、コンテンツ1aの表示が終了したとみなして検出する。例えば、ユーザがリモコン21の再生ボタン24(図4を参照)を押下したことを、入力部20を介して情報処理装置11が検出すると、検出部16はコンテンツ1aの表示が終了したとみなして、終了信号7aを指示送出部171へ出力する。これにより、コンテンツ1aが放送途中であっても、情報処理装置11は表示装置100にコンテンツ1bを表示させることができるため、ユーザは所望のコンテンツ1bをすぐに鑑賞できる。
【0068】
さらに、検出部16は、表示装置100がコンテンツ1bの再生を終了したことも検出する。具体的には、再生部50がコンテンツ1bの記憶部30からの読み込みを終了したことを示す終了信号7bが再生部50から入力された場合、検出部16は削除指示8aをコンテンツ識別情報削除部181へ出力する。これにより、コンテンツ識別情報削除部181はコンテンツ識別情報2bを記憶部30から削除する。
【0069】
なお、検出部16は、コンテンツ1の終了を、外部に接続した機器から取得できる情報に基づいて検出してもよい。例えば、表示装置100と外部のレコーダとがHDMI(High-Definition Multimedia Interface)で接続されている場合、検出部16はレコーダから送信されるコンテンツの終了を示す情報を取得することで、コンテンツ1の終了タイミングを検出できる。また、HDMI接続だけに限らず、例えばその他の外部機器とLAN(Local Area Network)接続されている場合に、イーサネット(登録商標)接続を介して、当該外部機器からコンテンツの終了を示す情報を取得することで、コンテンツ1の終了タイミングを検出してもよい。
【0070】
送出部17は、検出部16によって表示装置100がコンテンツ1aの出力を終了したことが検出された場合、再生部50に出力指示6を送出する。具体的には、検出部16から終了信号7が入力された場合、指示送出部171が、出力指示6を再生部50に送出する。
【0071】
削除部18は、検出部16から削除指示8が入力された場合、記憶部30からコンテンツ識別情報2bを削除する。具体的には、検出部16から削除指示8aが入力された場合、コンテンツ識別情報削除部181がコンテンツ識別情報2bを、記憶部30から削除する。
【0072】
また、コンテンツ識別情報削除部181は、表示装置100にコンテンツ1bの再生を停止させるためのユーザ操作(第2の入力操作)5bがあった場合も、コンテンツ識別情報2bを記憶部30から削除する。例えば、ユーザがリモコン21の停止ボタン25(図4を参照)を押下したことを、入力部20を介して情報処理装置11が検出すると、コンテンツ識別情報削除部181はコンテンツ1bの再生が終了したとみなして、当該コンテンツ識別情報を記憶部30から削除する。
【0073】
(再生部50)
再生部50は、受信部40が外部から受信したコンテンツストリーム3を取得し、ユーザ操作5aによって指定された放送局に対応するコンテンツ1とコンテンツ識別情報2とを分離する。
【0074】
また、再生部50は、情報処理装置11の出力指示6の入力を受けて、記憶部30からコンテンツ1bと当該コンテンツを識別するコンテンツ識別情報2とを読み出し、これらを表示制御部60へ出力する。当該読み出しが終了した場合は、終了信号7bを検出部16へ出力する。
【0075】
コンテンツ再生部51は、受信部40が受信したコンテンツストリーム3からコンテンツ1を抽出し、これを表示制御部60へ出力する。
【0076】
コンテンツ識別情報取得部52は、受信部40が受信したコンテンツストリーム3からコンテンツ識別情報2を抽出し、これを情報処理装置11および表示制御部60へ出力する。
【0077】
(その他の構成)
入力部20は、ユーザからのユーザ操作5を受け付ける。ユーザからの入力を受け付けるインターフェースであれば何でもよく、例えばリモコン21、表示装置100に備えられたボタン、キーボード、マウスなど、一般的な入力インターフェースからの入力信号を受信する機器が考えられる。なお、ユーザが入力に使用するインターフェースは、物理的なボタンを備えたハードウェアインターフェースでなくともよい。例えば、リモコン21がタッチパネルを備えた液晶画面を有し、ユーザはこの液晶画面に表示されたソフトウェアキーを押下することで、表示装置100にユーザ操作5を与えてもよい。
【0078】
記憶部30は、コンテンツ1およびコンテンツ識別情報2を記憶した不揮発性の記憶装置である。本実施の形態では、記憶部30は表示装置100に内蔵される内部記憶装置として図1に示しているが、表示装置100の外部に接続された外部記憶装置として実現されてもよいし。本実施の形態では、記憶部30として外付けのUSB(Universal Serial Bus)ハードディスクドライブを想定しているが、例えば半導体メモリ、ブルーレイディスク(Blue-lay Disk、登録商標)レコーダ、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダであってもよく、特定の記憶機器には限定されない。
【0079】
受信部40は、外部からコンテンツストリーム3を受信する。なお、コンテンツストリーム3とは、コンテンツ1とコンテンツ識別情報2とを含む任意のデータであり、例えばテレビジョンのデジタル放送波であってもよい。
【0080】
表示制御部60は、表示装置100が出力する情報(例えば、コンテンツ1、コンテンツ識別情報2など)を、表示部70で表示可能な形式にしたがうコンテンツデータ4に変換する。ここで、表示制御部60は、当該情報をコンテンツデータ4へ形式変換できるものであればよく、例えば一般的なディスプレイアダプタでよい。
【0081】
表示部70は、映像等を表示する装置である。表示機能を有する装置であればハードウェアの種類は限定されず、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示素子と、表示制御部60から入力を受けたコンテンツデータ4に基づいて表示素子を駆動するドライバ回路とを備える装置等で構成できる。
【0082】
〔テレビジョン受像機101としての実現例〕
図5に基づいて、表示装置100のより具体的な実現例である、テレビジョン受像機101の構成について説明する。図5は、テレビジョン受像機101の一部構成を示すブロック図である。
【0083】
テレビジョン受像機101は、地上デジタル放送チューナ102、衛星放送チューナ103、録画再生部104、BDドライブ105、映像セレクタ106、映像処理回路107、OSD(On-Screen Display)生成部108、LCDコントローラ109、LCD110、音声セレクタ111、音声処理回路112、アンプ113、スピーカ114、USBインターフェース115、ROM116、RAM117、CPU118、赤外線受光部119、カメラ120、HDドライブ121、および外部入力端子123を備えている。また、テレビジョン受像機101には、USBインターフェース115を介してUSB−HDドライブ122が外付けされている。図5において、映像信号の経路を実線で、音声信号の経路を1点鎖線で、データや制御信号の経路(バス)を太線で示している。
【0084】
外部入力端子123は、映像入力端子123aと音声入力端子123bとを含む。映像入力端子123aは映像信号の入力するためのものであり、例えばDVI端子である。音声入力端子123bは音声信号の入力するためのものであり、例えばS/PDIF端子である。ただし、外部入力端子123はこれに限定されず、映像入力端子123aと音声入力端子123bとが一体化されたHDMI端子であってもよい。
【0085】
地上デジタル放送チューナ102は、地上デジタル放送により各放送局から放送される放送番組を受信するチューナである。地上デジタル放送チューナ102は、例えば受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、およびMPEG2ストリームから映像信号を復号する復号部により構成できる。
【0086】
地上デジタル放送チューナ102により復調されたMPEG2ストリームは、バスを介して録画再生部104に供給される。また、地上デジタル放送チューナ102により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。なお、地上デジタル放送チューナ102が何れのチャンネルを介して伝送されるMPEG2データストリームを復調するかは、CPU118により制御される。
【0087】
なお、地上デジタル放送チューナ102は、異なるチャンネルを介して放送される2つの放送番組を同時に受信することが可能なダブルチューナであることが望ましい。この場合、地上デジタル放送チューナ102は、視聴用チャンネルとして選択された第1のチャンネルを介して放送される第1の放送番組を表す映像信号を映像セレクタ106に供給しながら、録画用チャンネルとして選択された第2のチャンネルを介して放送される第2の放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給できる。
【0088】
ただし、地上デジタル放送チューナ102は、ダブルチューナに限定されない。すなわち、単一のチューナであってもよく、3つ以上のチューナであってもよい。地上デジタル放送チューナ102が単一のチューナである場合、ユーザが放送番組を視聴していないときに限り、放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給できる。また、地上デジタル放送チューナ102が3つ以上のチューナである場合、チャンネルごと、放送波ごと、または視聴者ごとに、異なるチャンネルを介して放送される放送番組を表すMPEG2ストリームを、録画再生部104に供給できる。
【0089】
衛星放送チューナ103は、衛星を経由して各放送局から放送される放送番組を受信するチューナである。衛星放送チューナ103は、例えば受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、およびMPEG2ストリームから映像信号を復号する復号部により構成できる。
【0090】
衛星放送チューナ103により復調されたMPEG2ストリームは、録画再生部104に供給される。また、衛星放送チューナ103により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。なお、衛星放送チューナ103がいずれのチャンネルを介して伝送されるMPEG2データストリームを復調するかは、CPU118により制御される。なお、地上デジタル放送チューナ102と同様に、衛星放送チューナ103もダブルチューナであることが望ましい。
【0091】
録画再生部104は、録画部104aと再生部104bとを含む。録画部104aは、地上デジタル放送チューナ102、または衛星放送チューナ103からMPEG2ストリームを取得し、取得したMPEG2ストリームを記録装置に書き込むものである。録画部104aは、テレビジョン受像機101に内蔵されたBDドライブ105、テレビジョン受像機101に内蔵されたHDドライブ121、またはUSBインターフェース115に接続されたHDドライブ122を、MPEG2ストリームを記録するための記録装置として利用する。再生部104bは、記録装置からMPEG2ストリームを読み出し、読み出したMPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号するためのものである。再生部104bにより復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。
【0092】
映像セレクタ106には、上述した4種類の映像信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子123(特に映像入力端子123a)から入力された映像信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された映像信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された映像信号、および、(4)録画再生部104(特に録画部104a)にて復号された映像信号が入力される。映像セレクタ106は、上記(1)〜(4)の映像信号のうちのいずれか1つを選択する。映像セレクタ106によって選択された映像信号は、映像処理回路107に供給される。なお、映像セレクタ106がいずれの映像信号を選択するかは、CPU118によって制御される。
【0093】
映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号に画質調整処理を施す。また、映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号にスケーリング処理を施す。ここで、画質調整処理とは、例えば映像信号を加工することにより、その映像信号が表す映像の輝度、シャープネス、およびコントラストの少なくともいずれかを変更することをいう。また、スケーリング処理とは、映像信号を加工することにより、その映像信号が表す映像のサイズを相似拡大または相似縮小することをいう。映像処理回路107によって加工された映像信号は、LCDコントローラ109に供給される。なお、映像処理回路107が画質およびサイズをどのように変更するかについては、CPU118により制御される。
【0094】
OSD生成部108は、CPU118から供給されたOSDデータからOSD画像を生成(レンダリング)する。OSD生成部108が生成するOSD画像としては、後述する電子番組表などが挙げられる。OSDデータとしては、例えば、SVG(Scalable Vector Graphics)を用いることができる。OSD生成部108により生成されたOSD画像は、映像処理回路107から供給された映像信号に重畳され、LCDコントローラ109に供給される。
【0095】
LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号に基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する。また、OSD生成部108からOSD画像が供給されている場合、LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号にOSD画像が重畳された信号に基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する。
【0096】
音声セレクタ111には、上述した4種類の音声信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子123(特に音声入力端子123b)から入力された音声信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された音声信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された音声信号、および(4)録画再生部104(特に再生部104b)にて復号された音声信号が入力される。音声セレクタ111は、上記(1)〜(4)の音声信号のうちのいずれか1つを選択する。
【0097】
音声セレクタ111によって選択された音声信号は、音声処理回路112に供給される。なお、音声セレクタ111がいずれの音声信号を選択するかは、CPU118により制御される。ただし、映像セレクタ106における映像の選択と、音声セレクタ111における音声の選択とは連動しており、例えば映像セレクタ106が地上デジタル放送チューナ102から供給された映像信号を選択しているときには、音声セレクタ111も地上デジタル放送チューナ102から供給された音声信号を選択する。
【0098】
音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音量調整処理を施す。また、音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音質調整処理を施す。ここで、音量調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の音量を変更することをいう。また、音質調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の周波数特性を変更すること(例えば、低域の強調や高域の強調など)をいう。音声処理回路112によって加工された音声信号は、アンプ113に供給される。なお、音声処理回路112によって音量および音質をどのように変更するかは、CPU118により制御される。
【0099】
アンプ113は、音声処理回路112から供給された音声信号に基づいて、その音声信号が表す音声を出力するようにスピーカ114を駆動する。
【0100】
CPU118は、赤外線受光部119が受信したリモコン信号、およびカメラ120が撮像した画像応じて上記各部を制御する。赤外線受光部119を用いた制御としては、例えば地上デジタル放送チューナ102および衛星放送チューナ103の受信チャンネルをリモコン信号に応じて切り替える制御や、映像セレクタ106および音声セレクタ111にて選択する映像信号および音声信号をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、カメラ120を用いた制御としては、例えば映像処理回路107にて画質をどのように調整するかを、撮像した画像に基づいて特定した視聴者に応じて切り替える制御などが挙げられる。
【0101】
また、CPU118は、各放送局から提供されるEPGデータから放送番組テーブルを作成する機能、および放送番組テーブルと視聴履歴から推奨番組テーブルを作成する機能を有している。なお、各放送局から提供されるEPGデータは、例えば地上デジタル放送チューナ102、または衛星放送チューナ103を用いて取得できる。
【0102】
ROM116は、CPU118によって実行されるプログラムなどの固定データが格納される、読み出し可能かつ書き込み不能なメモリである。一方、RAM117は、CPU118が演算のために参照するデータや、CPU118が演算によって生成したデータなどの可変データが格納される、読み出し可能かつ書き込み可能なメモリである。例えば、上述した放送番組テーブルおよび推奨番組テーブルは、このRAM117に格納される。
【0103】
USBインターフェース115は、USB機器をテレビジョン受像機101に接続するためのインターフェースである。テレビジョン受像機101に接続可能なUSB機器としては、HD(ハードディスク)ドライブなどの記録装置が代表的である。本実施形態においては、図5に示すように、USBインターフェース115にHDドライブ122が接続されていることを仮定する。
【0104】
なお、本実施形態においては、テレビジョン受像機101に内蔵されたHDドライブ121(内蔵HDドライブ)、USBインターフェース115に接続されたHDドライブ122(外付HDドライブ)、および、テレビジョン受像機101に内蔵されたBDドライブ105(内蔵BDドライブ)を、録画番組の蓄積に利用する構成を採用しているが、これに限定されない。また、テレビジョン受像機101にBDドライブがUSB接続されている場合、このBDドライブ(外付BDドライブ)を録画番組の蓄積に利用してもよい。また、BDドライブ以外の光ディスクドライブがUSB接続されている場合、この光ディスクドライブを記録媒体を録画番組の蓄積に利用してもよいし、USBフラッシュメモリなどの記録媒体を録画番組の蓄積に利用してもよい。要するに、記録媒体は、録画番組の蓄積が可能であれば何を用いてもよい。
【0105】
また、録画番組の蓄積に利用する外部記録装置(本実施形態においてはHDドライブ122)を接続するためのインターフェースも、USBインターフェース115に限定されない。すなわち、USBインターフェース115は、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)、ATAPI(ATA Packet Interface)、IEEE1394、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、およびLANなどの有線接続用インターフェース、あるいはIEEE802.11などの無線接続用インターフェースに置換することが可能である。SDカードが接続されている場合には、このSDカードを録画番組の蓄積に利用してもよい。要するに、外部記録装置を接続するためのインターフェースは、録画番組を伝送可能なものであれば何を用いてもよい。
【0106】
また、本実施の形態においては、地上デジタル放送の方式として、MPEG2ストリームを多重化する方式(米国におけるATSC方式や日本におけるISDB−T方式など)を想定しているが、これに限定されるものではない。すなわち、例えばMPEG2ストリームを多重化する代わりに、MPEG4ストリーム等を多重化する方式(欧州におけるDVB−T/DVB−T2方式など)に対しても本発明を適用できる。後者の場合、復調したMPEG4ストリームをそのまま記録媒体に記録する構成を採用してもよいし、あるいは復調したMPEG4ストリームをMPEG2ストリームに変換して記録媒体に記録する構成を採用してもよい。
【0107】
なお、表示装置100の各構成とテレビジョン受像機101の各構成とは、以下のように対応する。すなわち、赤外線受光部119は、入力部20に対応する。BDドライブ105、HDドライブ121、USB−HDドライブ122は、記憶部30に対応する。地上デジタル放送チューナ102、衛星放送チューナ103、映像セレクタ106、および音声セレクタ111は、受信部40に対応する。録画再生部104は、再生部50に対応する。映像処理回路107、OSD生成部108、およびLCDコントローラは、表示制御部60に対応する。LCD110は、表示部70に対応する。そして、テレビジョン受像機101の各構成に制御信号を送出するCPU118、およびCPU118が計算処理に使用するROM116およびRAM117は、情報処理装置11(および後述する情報処理装置12)に対応する。
【0108】
〔情報処理装置11が実行する処理〕
図6に基づいて、情報処理装置11が実行する処理の流れを説明する。図6は、情報処理装置11が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0109】
まず、受信部40は、外部からコンテンツストリーム3を受信する(ステップ1:以下、S1のように略記する)。次に、再生部50は、ユーザ操作5aで指定された放送局を特定し、コンテンツ再生部51が当該放送局から放送されているコンテンツ1aをコンテンツストリーム3から抽出して表示制御部60へ出力する(S2)。また、コンテンツ識別情報取得部52は、受信部40が受信したコンテンツストリーム3からコンテンツ1aを識別するコンテンツ識別情報2aを抽出し、表示制御部60およびコンテンツ識別情報格納部151へ出力する(S3)。
【0110】
次に、情報処理装置11は、ユーザが記憶部30に格納されているコンテンツ1bを選択する操作(ユーザ操作5a)を行ったか否かを判定する(S4)。具体的には、例えば図2(a)に例示するようなリストにおいて、ユーザがリモコン21の「決定ボタン」(図4を参照)を押下したことを情報処理装置11が検出し、上記の選択操作か否かを判定する。
【0111】
情報処理装置11が上記のユーザ操作5aを検出した場合(S4においてYES)、コンテンツ識別情報格納部151は、コンテンツ識別情報取得部52から入力されたコンテンツ識別情報2bを記憶部30へ格納する(S5、格納ステップ)。このとき、コンテンツ識別情報格納部151は、図2(b)に例示するように、コンテンツ1bに関する情報(例えば、コンテンツ識別情報2bに含まれる、当該コンテンツのタイトル等の情報)を「次のコンテンツ」として表示させてもよい。なお、情報処理装置11が上記のユーザ操作5aを検出しない場合は(S4においてNO)、S1〜S3の処理を繰り返すことでコンテンツ1aの表示を継続する。
【0112】
検出部16は、コンテンツ識別情報取得部52から取得されるコンテンツ識別情報2aの変化を監視することで、表示装置100が表示しているコンテンツ1aの放送終了を検出する(S6、検出ステップ)。検出部16がコンテンツ1aの放送終了を検出した場合(S6においてYES)、指示送出部171は、記憶部30に格納されたコンテンツ識別情報2bを読み出し、当該コンテンツ識別情報によって識別されるコンテンツ1bを表示装置100に表示させるための出力指示6を、再生部50に送出する(S9、送出ステップ)。
【0113】
出力指示6の入力を受けた再生部50は、記憶部30からコンテンツ1bを読み出して(S10)、表示制御部60へ出力する。表示制御部60は、再生部50から入力されたコンテンツ1bをコンテンツデータ4に変換して表示部70へ出力することで、表示部70にコンテンツ1bを表示させる(S11)。ここで、再生部50がコンテンツ1bだけでなく、コンテンツ識別情報2bも記憶部30から読み出し、表示制御部60へ出力することとし、表示制御部60が当該コンテンツ識別情報もコンテンツデータ4に変換して表示部70へ出力することにより、図2(c)に示したように、コンテンツ1bに関する情報を「現在のコンテンツ」として表示させてもよい。
【0114】
再生部50は、コンテンツ1bの記憶部30からの読み出しが終了したか否かを判定する(S12)。再生部50は、当該読み出しを終了したと判定する場合(S12においてYES)、表示装置100がコンテンツ1bの再生を終了したことを示す終了信号7bを、検出部16へ出力する。
【0115】
検出部16は、再生部50から終了信号7bが入力されると、コンテンツ識別情報2bを記憶部30から削除するよう指示する削除指示8aを、コンテンツ識別情報削除部181へ出力する(S13)。コンテンツ識別情報削除部181は、検出部16から削除指示8aが入力されると、コンテンツ識別情報2bを記憶部30から削除する(S14)。
【0116】
一方、検出部16がコンテンツ1aの放送終了を検出しない場合(S6においてNO)、情報処理装置11は、ユーザがコンテンツ1bの再生を開始する操作(ユーザ操作5b)を行ったか否かを判定する(S7)。具体的には、例えばユーザがリモコン21の「再生ボタン」(図4を参照)を押下したことを情報処理装置11が検出すると(S7においてYES)、検出部16はコンテンツ1aの放送が終了したとみなして、終了信号7を指示送出部171へ出力する。この後、情報処理装置11は前述したS9〜S13の処理を実行する。
【0117】
一方、情報処理装置11がユーザ操作5bを検出しない場合、情報処理装置11は、ユーザがコンテンツ1bの再生を取り消す操作(ユーザ操作5a)を行ったか否かを判定する(S8)。具体的には、例えばユーザがリモコン21の「停止ボタン」(図4を参照)を押下したことを情報処理装置11が検出すると(S8においてYES)、コンテンツ識別情報削除部181がコンテンツ識別情報2を記憶部30から削除する(S14)。なお、情報処理装置11が上記操作を検出しない場合は(S8においてNO)、S1〜S3を経てS6の処理に戻ることにより、コンテンツ1aの表示を継続する。
【0118】
〔情報処理装置11により奏される効果〕
情報処理装置11は、コンテンツ1aの次に表示装置100が出力すべきコンテンツがコンテンツ1bであることを記憶しておき、表示装置100がコンテンツ1aの出力を終了した後、表示装置100にコンテンツ1bを出力させることができる。
【0119】
これにより、コンテンツ1aの放送が終了した後、ユーザがコンテンツ1bを視聴できるように、ユーザがコンテンツ1aを視聴している任意のタイミングで、コンテンツ1bの再生予約を表示装置100が設定できるようにすることができる。したがって、ユーザは手が空いている時間を見計らって、コンテンツ識別情報2bの選択操作を行うことができる。
【0120】
また、情報処理装置11は、コンテンツ1aに連動してコンテンツ1bの再生を表示装置100に指示する。これにより、例えばコンテンツ1aの放送時間が延長された場合であっても、当該延長された時間にあわせて表示装置100に対するコンテンツ1bの出力指示6の送出を遅らせることができる。また、当該出力指示は、上記連動により自動的に行われるため、ユーザに余計な操作負担を加えることもない。
【0121】
さらに、上記連動により、ユーザが視聴を所望するコンテンツ1bが、あたかも1つの情報源から提供されているように自動的に連続して出力される。これにより、ユーザは自身が視聴を所望するコンテンツばかりが提供される専用の情報源を有しているかのような満足感を得るだけでなく、コンテンツ1bの見忘れをも防止できる。
【0122】
〔実施の形態2〕
以下、本発明の実施の形態について、図7〜図10に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、情報処理装置12を内蔵した表示装置として、表示装置200を想定する。また、本実施の形態では、前述した実施の形態1に追加される構成のみについて説明する。すなわち、実施の形態1で記載された構成等は、実施の形態2にも含まれる。さらに、実施の形態1で記載した用語の定義についても同じである。ただし、本実施の形態においては、記憶部30にコンテンツ1があらかじめ格納されていなくともよい。
【0123】
「裏コンテンツ」とは、ユーザが視聴中のコンテンツと、その提供時期が時間的に重複する他のコンテンツをいう。例えば、ユーザがある放送局で放送されているコンテンツ(テレビジョン番組)を視聴しているときに、同時間帯で他の放送局から放送されている別のコンテンツをいう。本実施の形態における「裏コンテンツ」は、「コンテンツ」同様に、ケーブルテレビ、CS放送、ラジオ放送、インターネットなどから提供されるすべての映像、画像、音楽、音声、文章、文字、数式、数字、記号などであってもよい。
【0124】
〔情報処理装置12の概要〕
図8に基づいて、情報処理装置12の動作の概要について説明する。図8は、情報処理装置12を動作させた場合に、表示装置200の表示部70に表示される画面の一例を表した模式図である。同図(a)は、ユーザがコンテンツ1a(同図では「プロ野球」)を視聴中に、裏コンテンツのコンテンツ識別情報2をリスト表示させている場合の画面例、(b)は、上記裏コンテンツの中から視聴を所望するコンテンツ1b(同図では「ドラマ」)をユーザが選択した結果、当該コンテンツのコンテンツ識別情報2bが提示されている場合の画面例である。
【0125】
実施の形態1で説明した情報処理装置11との違いは、コンテンツ1bがコンテンツ1aに対する裏コンテンツであるという点である。すなわち、ユーザは、記憶部30に格納されたコンテンツの中からではなく、図8(a)に例示されるような形式で提示される裏コンテンツの中から、所望のコンテンツ1bを選択する。
【0126】
情報処理装置12は、選択されたコンテンツ1bをコンテンツ識別情報2bと対応付けて記憶部30に格納する。なお、記憶部30への格納は、ユーザによるコンテンツ1aの視聴と並行して行われる(すなわち、コンテンツが特にテレビジョン番組である場合は、いわゆる「裏番組録画」である)。そして、情報処理装置12は、表示装置200がコンテンツ1aの表示を終了したことを検出すると、表示装置200にコンテンツ1bの再生を開始するよう出力指示6を送出する。
【0127】
図9に基づいて、コンテンツ1aとコンテンツ1bとが表示装置200に表示される時間の関係について説明する。図9は、情報処理装置12が、コンテンツ1aの放送が終了した後で表示装置200にコンテンツ1bを表示させる場合に、当該2つのコンテンツが表示される時間的な関係の一例を表す模式図である。
【0128】
図示のように、ユーザがコンテンツ1aを視聴中に裏コンテンツであるコンテンツ1bを発見し、コンテンツ1bを再生予約状態に設定すると、情報処理装置12はコンテンツ1aを表示しながらコンテンツ1bを記憶部30に格納し、コンテンツ1aが終了した後に記憶部30に格納されたコンテンツ1bを読み出して再生する。
【0129】
〔表示装置200の構成〕
図7に基づいて、本実施の形態に係る情報処理装置12を内蔵した表示装置200の構成について説明する。図7は、情報処理装置12を内蔵する表示装置200の一部構成を示すブロック図である。図示のように、表示装置200は、情報処理装置12、入力部20、記憶部30、受信部40、再生部50、表示制御部60、および表示部70を含む。
【0130】
情報処理装置12は、格納部(格納手段)15、検出部(検出手段)16、送出部(送出手段)17、および削除部18を含む。格納部15は、コンテンツ識別情報格納部(格納手段)151とコンテンツ格納指示部(格納手段)152とを含み、送出部17は、指示送出部(送出手段)171とコンテンツ再生指示部(送出手段)172とを含み、削除部18は、コンテンツ識別情報削除部(コンテンツ識別情報削除手段)181とコンテンツ削除指示部(コンテンツ削除手段)182とを含む。再生部50は、コンテンツ再生部51とコンテンツ識別情報取得部52とを含む。
【0131】
なお、前述と同様に、本実施の形態に直接関係のない部分は構成の説明およびブロック図から省略した。また、前述した表示装置100または情報処理装置11に含まれる構成と同一の構成には同一の符号を付し、同様の機能については説明を省略する。以下では、表示装置100または情報処理装置11には含まれていない構成、異なる機能、および異なる情報の流れについてのみを説明する。
【0132】
格納部15は、ユーザから指定されたコンテンツ識別情報2bを記憶部30に格納する。具体的には、コンテンツ識別情報格納部151が、ユーザ操作5aで指定されたコンテンツ識別情報2bをコンテンツ識別情報取得部52から取得し、当該コンテンツ識別情報を記憶部30へ格納する。また、コンテンツ格納指示部152が、ユーザ操作5aで指定されたコンテンツ1bを再生部50に記憶部30へ格納させる。
【0133】
検出部16は、再生部50から終了信号7bが入力された場合、コンテンツ識別情報削除部181に削除指示8aを出力し、コンテンツ削除指示部182に削除指示8b(コンテンツ削除指示部182にコンテンツ1bを記憶部30から削除させる指示信号)を出力する。
【0134】
送出部17は、検出部16によって表示装置100がコンテンツ1aの出力を終了したことが検出された場合、再生部50に出力指示6を送出する。具体的には、検出部16から終了信号7aが入力された場合、コンテンツ再生指示部172が、記憶部30に格納されたコンテンツ1bを読み出し、当該コンテンツを再生するよう指示する出力指示6を、再生部50に送出する。
【0135】
削除部18は、検出部16から削除指示8が入力された場合、記憶部30からコンテンツ識別情報2bを削除する。具体的には、検出部16から削除指示8aが入力されると、コンテンツ識別情報削除部181はコンテンツ識別情報2bを記憶部30から削除する。また、検出部16から削除指示8bが入力されると、コンテンツ削除指示部182はコンテンツ1bを記憶部30から削除する。
【0136】
受信部40は、外部からコンテンツストリーム3を受信する点で、前述した実施の形態1における受信部40と同じである。ただし、本実施の形態における受信部40は、コンテンツ1aを表示部70に表示しつつ、コンテンツ1bを記憶部30へ格納できるように、異なる2つのコンテンツを同時に取得できるようなインターフェースでなければならない。例えば、地上デジタル放送チューナ102または衛星放送チューナ103の説明で述べたような、ダブルチューナが望ましい。
【0137】
〔情報処理装置12が実行する処理〕
図10に基づいて、情報処理装置12が実行する処理の流れを説明する。図10は、情報処理装置12が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0138】
ここで、情報処理装置12が実行する処理は、図6を参照して説明した情報処理装置11が実行する処理と大部分が同一であり、同一の処理については同一の符号を付すことにより説明を省略する。したがって、以下ではコンテンツ格納指示部152、コンテンツ再生指示部172、およびコンテンツ削除指示部182が実行する処理(図9においてS15〜S17)のみ説明する。
【0139】
コンテンツ識別情報格納部151がコンテンツ識別情報2を記憶部30へ格納した後(S5)、コンテンツ格納指示部152は、ユーザ操作5aで指定されたコンテンツ1bを再生部50に記憶部30へ格納させる(S15)。
【0140】
このとき、情報処理装置12は、直ちに裏コンテンツ(コンテンツ1b)を表示部70に表示するか(コンテンツ1bが放送されている放送局を選択するか)、当該裏コンテンツを記憶部30に格納するだけか(コンテンツ1bを録画するか)、または格納後の再生予約まで設定するか(コンテンツ1bを録画して再生待機状態にするか)を、ユーザに選択させてもよい。また、情報処理装置12は、図8(b)に例示するように、コンテンツ1bが再生待機状態にあることをユーザに提示することで、コンテンツ1bが記憶部30に格納されていることを明示してよい。
【0141】
コンテンツ再生指示部172は、コンテンツ格納指示部152によって記憶部30に格納されたコンテンツ1bを再生するよう指示する出力指示6を、再生部50に送出する(S16)。
【0142】
コンテンツ識別情報削除部181がコンテンツ識別情報2を記憶部30から削除した後(S14)、コンテンツ削除指示部182は、コンテンツ1bを記憶部30から削除する(S17)。このとき、情報処理装置12は、ユーザにコンテンツ1bを削除するか否かを問い合わせてもよい。
【0143】
〔情報処理装置12により奏される効果〕
情報処理装置12は、コンテンツ1aの次に表示装置200が表示すべきコンテンツが、記憶部30に格納しているコンテンツ1bであることを記憶しておき、表示装置200がコンテンツ1aの出力を終了した後、表示装置200にコンテンツ1bを出力させることができる。
【0144】
これにより、情報処理装置12は、例えばコンテンツ1aの放送が終了した後、記憶部30に格納されたコンテンツ1bをユーザが視聴できるように、コンテンツ1bの再生予約を表示装置200が設定できるようにすることができる。
【0145】
また、情報処理装置12によれば、ユーザはコンテンツ1bを登録するだけで、表示装置200にコンテンツ1bの記憶および再生を行わせることができる。すなわち、情報処理装置12によれば、ユーザは従来よりも簡単な操作でコンテンツ1bの記憶および出力を、表示装置200に実行させることができる。
【0146】
〔その他実施の変形例〕
上記した実施の形態1および2においては、さまざまな前提条件を設けて情報処理装置11および12の説明を行った。しかし、当該前提条件はあくまでも説明の便宜を図るため、または記載の簡潔性を担保するために用いたものであり、当該前提条件に依拠した上記の形態には限定されないことに注意する。例えば、以下のような変形が可能である。
【0147】
(コンテンツ1aおよび1bの種類について)
前述したように、実施の形態1および2では、コンテンツ1はテレビジョン番組であることを前提としていた。しかし、情報処理装置11または12がコンテンツ1aの終了のタイミング(または、コンテンツ1aの出力に要する時間)を取得できさえすればよいため、コンテンツ1aはテレビジョン番組だけには限定されない。
【0148】
例えば、コンテンツ1aは、ユーザからの要求に応じて通信ネットワークを介して供給される映像等のコンテンツ(いわゆるビデオ・オン・デマンド(Video on Demand;VOD)のコンテンツ)であってもよい。この場合、表示装置100または200が当該コンテンツの終端まで再生した時点を終了のタイミングと判定すればよい。
【0149】
なお、上記の通信ネットワークはコンテンツ1を伝送可能でありさえすればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であってよい。
【0150】
もちろん、コンテンツ1aは、ハードディスクレコーダ、DVDレコーダ、ブルーレイディスクレコーダなどの記憶機器に格納されたコンテンツであってもよい。この場合も、表示装置100または200が当該コンテンツの終端まで再生した時点を終了のタイミングと判定すればよいが、前述したように、HDMI接続またはイーサネット接続を介してコンテンツ1aの終了を示す情報を取得することにより、終了のタイミングを判定してもよい。
【0151】
また、コンテンツ1aが上記の形態で情報処理装置11または12に供給される場合に、コンテンツ1aに対して早送りやスキップ(例えば、チャプターに分割されたコンテンツの一部または全部のチャプターの表示を省略することをいう)などの処理が行われたときは、当該コンテンツを通常再生した場合よりも再生の終了が早まる。こうした場合であっても、情報処理装置11または12は、コンテンツ1aの終了を検出したときに出力指示6を送出するため、当該早まった時間にあわせて出力指示6の送出を早めることができる。
【0152】
同様に、コンテンツ1bもテレビジョン番組だけには限定されない。また、コンテンツ1bは、コンテンツ1aのように、必ずしも終了のタイミングを取得できる必要はない。したがって、コンテンツ1bは、例えばスクリーンセーバーなどの環境映像であってもよい。さらに、情報処理装置11または12は、コンテンツ1aの終了後に、任意の外部入力を介して供給される信号を表示部70に表示するよう、表示装置100または200を制御してもよい。
【0153】
(情報処理装置を内蔵する出力装置について)
前述したように、実施の形態1および2では、情報処理装置11または12を内蔵した装置として表示装置100または200を想定している。そして、表示装置100または200が備える構成として、「表示部」、「表示制御部」が含まれるとして上記のように説明した。
【0154】
しかし、前述したように、情報処理装置11または12を内蔵する装置としては、例えばラジオ、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、携帯電話、プリンタ、その他何らかのコンテンツを出力する構成を搭載した電子機器であってもよい。そして、例えばラジオが情報処理装置11または12を内蔵する場合、表示部70に代えてスピーカ、表示制御部60に代えて音声制御部であればよく、これらは公知の構成を用いることにより、上記で説明した情報処理装置11または12を内蔵することによる効果を得られる。
【0155】
(再生予約の重複設定について)
コンテンツ1bが再生予約状態に設定されているとき、ユーザがコンテンツ1aおよび1bとは異なるコンテンツ1cの再生予約をさらに行った場合を考える。このとき、情報処理装置11または12は、当該再生予約の操作を無視してよい。また、コンテンツ1bの再生予約状態を解除し、新たにコンテンツ1cを再生予約状態に設定してもよい。
【0156】
あるいは、コンテンツ1bの終了後に続いて、コンテンツ1cが自動的に再生されるようにしてもよい。すなわち、情報処理装置11または12のコンテンツ識別情報格納部151は、コンテンツ1cを識別するコンテンツ識別情報2cを、記憶部30における先入れ先出しのバッファ(キュー)に格納する。これにより、情報処理装置11または12は、再生予約の設定された複数のコンテンツを、設定された順番で自動的に表示装置100または200に表示させることができる。
【0157】
(他の再生予約との関係について)
日時を指定して再生予約が設定されているコンテンツ1bが存在し、ユーザがコンテンツ1aを視聴している最中に、当該再生予約の日時になった場合を考える。このとき、表示装置100または200がコンテンツ1aの表示を終了したか否かにかかわらず、強制的にコンテンツ1bの再生が開始されることとしてよい。
【0158】
ただし、情報処理装置11または12は、当該再生の開始と同時に、ユーザが先に視聴していたコンテンツ1aをその未視聴部分(すなわち、コンテンツ1bの再生が開始された部分)から記憶部30に格納し、コンテンツ1aを再生待機状態に設定する。これにより、コンテンツ1bの終了後、ユーザは自動的にコンテンツ1aの視聴を再開できる。
【0159】
〔各実施の形態に含まれる構成(技術的手段)の組み合わせについて〕
上述した実施の形態1、2に含まれる構成は、適宜組み合わせられることに注意する。すなわち、上記の実施の形態1、2で説明したすべての構成は、当該説明に係る実施の形態のみならず、他の実施の形態においても当該構成の全部または一部を組み合わせて利用でき、それによって得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0160】
さらに換言すれば、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0161】
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、情報処理装置11、情報処理装置12の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0162】
後者の場合、情報処理装置11、情報処理装置12は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである情報処理装置11、情報処理装置12の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、情報処理装置11、情報処理装置12に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0163】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0164】
また、情報処理装置11、情報処理装置12を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0165】
本発明は、テレビジョン受像機、ラジオ、パーソナルコンピュータ、携帯電話などに好適に適用できる。
【符号の説明】
【0166】
1a コンテンツ(第1のコンテンツ)
1b コンテンツ(第2のコンテンツ)
1c コンテンツ
2a コンテンツ識別情報
2b コンテンツ識別情報
2c コンテンツ識別情報
5a ユーザ操作
5b ユーザ操作(第1の入力操作、第2の入力操作)
6 出力指示
11 情報処理装置
12 情報処理装置
15 格納部(格納手段)
16 検出部(検出手段)
17 送出部(送出手段)
30 記憶部
50 再生部(出力装置)
60 表示制御部(出力装置)
70 表示部(出力装置)
100 表示装置
101 テレビジョン受像機
151 コンテンツ識別情報格納部(格納手段)
152 コンテンツ格納指示部(格納手段)
171 指示送出部(送出手段)
172 コンテンツ再生指示部(送出手段)
181 コンテンツ識別情報削除部(コンテンツ識別情報削除手段)
182 コンテンツ削除指示部(コンテンツ削除手段)
200 表示装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを出力する外部の出力装置に出力指示を送出する情報処理装置であって、
前記出力装置が出力する第1のコンテンツとは異なるコンテンツであって、ユーザから指定されたコンテンツである第2のコンテンツを識別する情報を含むコンテンツ識別情報を外部の記憶装置に格納する格納手段と、
前記出力装置が前記第1のコンテンツを出力することの終了を検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納されたコンテンツ識別情報により識別される前記第2のコンテンツを出力するよう前記出力装置に出力指示を送出する送出手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記格納手段は、前記第2のコンテンツを前記記憶装置にさらに逐次格納させ、
前記送出手段は、前記検出手段によって前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納された前記第2のコンテンツを出力するよう前記出力装置に前記出力指示として送出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記検出手段は、前記出力装置が前記第2のコンテンツを出力することの終了をさらに検出し、
前記検出手段によって前記第2のコンテンツの前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納された当該第2のコンテンツを削除するコンテンツ削除手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1のコンテンツは、外部の放送局から放送される放送波を実時間で受信することにより取得されるテレビジョン番組であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検出手段は、前記出力装置が出力するコンテンツが、前記第1のコンテンツから当該第1のコンテンツとは異なる他のコンテンツに切り替わったことを検出することにより、前記終了を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記検出手段は、前記出力装置に前記第2のコンテンツを出力させるための第1の入力操作があった場合、前記終了を検出することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記検出手段は、前記出力装置に前記第2のコンテンツの出力を停止させるための第2の入力操作があった場合、前記記憶装置に格納されたコンテンツ識別情報を削除するコンテンツ識別情報削除手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置と、当該情報処理装置から送出された出力指示にしたがってコンテンツを表示出力する出力装置とを備えることを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項9】
コンテンツを出力する外部の出力装置に出力指示を送出する情報処理装置の制御方法であって、
前記出力装置が出力する第1のコンテンツとは異なるコンテンツであって、ユーザから指定されたコンテンツである第2のコンテンツを識別する情報を含むコンテンツ識別情報を外部の記憶装置に格納する格納ステップと、
前記出力装置が前記第1のコンテンツを出力することの終了を検出する検出ステップと、
前記検出ステップによって前記終了が検出された場合、前記記憶装置に格納されたコンテンツ識別情報により識別される前記第2のコンテンツを出力するよう前記出力装置に出力指示を送出する送出ステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項10】
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを前記各手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−110526(P2013−110526A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253192(P2011−253192)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】