情報処理装置、情報表示処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラム
【課題】データファイルの転送、移動、および複製操作をより簡便に行う。
【解決手段】予め記憶されたデータファイルを表示する表示手段と、データファイルの転送を行う場合に、転送対象のデータファイルを特定すると共に当該データファイルの転送先を指定する手段14、21とを有し、転送対象のデータファイルが特定されるとき場合や、転送対象として特定されたデータが前記表示手段内の予め設定された特定領域内にドラッグされた場合に表示されたアイコンを、転送先が指定される際に縮小して表示する。
【解決手段】予め記憶されたデータファイルを表示する表示手段と、データファイルの転送を行う場合に、転送対象のデータファイルを特定すると共に当該データファイルの転送先を指定する手段14、21とを有し、転送対象のデータファイルが特定されるとき場合や、転送対象として特定されたデータが前記表示手段内の予め設定された特定領域内にドラッグされた場合に表示されたアイコンを、転送先が指定される際に縮小して表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウスなどのポインティングデバイスによる入力操作に応じて処理内容を表示画面に表示する情報処理装置、および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置のウィンドウシステムでは、マウスなどのポインティングデバイスを用いて表示画面に表示されたカーソルをコントロールして、表示画面上のデータファイルを指定し、ドラッグ・アンド・ドロップ操作することで異なるアプリケーション間やフォルダ間におけるファイルの転送(移動、コピー)を行うことができる。
【0003】
上記ドラッグ・アンド・ドロップ操作とは、表示画面上のアイコン等にマウスなどで画面内のカーソルを移動し、移動後のマウス等のボタンを押したままカーソルを移動するドラッグ操作と、移動後に画面内の任意の位置で押されたボタンから指を離すドロップ操作を指す。
【0004】
このドラッグ・アンド・ドロップ操作時にドロップを行う領域(ドロップ領域)の探索を容易にするための関連技術が開示されている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−45164
【特許文献2】特開平11−126144
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示された関連技術では、ドロップ位置が確定された後にドラッグ操作が行われた領域を縮小して表示するため、ドラッグ操作が行われる領域(ウィンドウ)およびドロップ操作が行われる対象の領域(ウィンドウ)が全画面表示されている場合には、適用することができないという不都合がある。
【0007】
これは、特に、表示画面の小さな携帯端末等においては、アプリケーションプログラム(「アプリケーション」という)の実行画面が全画面表示されていることが多く、利用される際に表示画面が完全に重なってしまい、各アプリケーション間でデータファイルのコピーや移動をドラッグ・アンド・ドロップで行うことが困難となるという不都合がある。
【0008】
また、上記特許文献2に開示された関連技術でも、ドロップ位置の表示位置を制御していないため、上記と同様に特に画面サイズが小さい端末では、ドラッグ操作が行われる領域とドロップ操作が行われる領域が全画面表示されている場合には適用することができないという不都合があった。
【0009】
[発明の目的]
本発明は、上記関連技術の有する不都合を改善し、データファイルを転送、移動、および複製する操作をより簡便に行うことを可能とする情報処理装置、および情報処理方法を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、データファイルを表示する表示手段と、転送対象とするデータを指定すると共に転送対象として指定されたデータの転送先を指定する入力デバイスと、前記入力デバイスからの操作情報を受けて転送対象とするデータと其の転送先を特定し、前記表示手段の表示動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、転送対象とするデータが前記入力デバイスにより指定された際に前記表示手段に表示されていた表示情報のうちのアイコンを前記入力デバイスにより前記転送先が指定されるのに先立ち前記表示手段に小さく表示することを特徴とした構成をとっている。
【0011】
又、本発明にかかる情報処理方法は、データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行う情報処理方法において、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、次いで、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンが小さく表示されることを特徴としている。
【0012】
更に、本発明にかかる情報処理プログラムは、データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行うための情報処理プログラムにおいて、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、前記データが前記特定画面領域内に予め設定された一定時間停留されたことを検知する停留検知機能と、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンを前記表示手段に小さく表示する縮小表示機能とを、情報処理装置に実行させることを特徴とした情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、データファイルの転送先を指定する際に表示されたアイコンを小さく表示することにより、データを転送、移動、および複製する操作を簡便に行う情報処理システム、および情報処理方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[実施形態]
次に、本発明の実施形態について、その基本的構成内容を説明する。
【0015】
本実施形態の情報処理装置は、携帯電話やスマートフォンなどの携帯端末である端末1であって、この端末1は、表示画面3(図4)と、この表示画面3に表示されたカーソル31(図4)、データファイルを示すアイコン32(図4)、および、表示画面3に表示されたファイルデータ等に対する入力操作を行う入力デバイスを備えている。
これにより、端末1のユーザは、表示画面3に表示されたカーソル31を、マウスやペンツールなどの入力デバイスにより操作して端末1への入力を行うことができる。
【0016】
また、端末1は、少なくとも、内部にアプリケーションプログラムを含むプログラムが記憶された記憶手段と、このプログラムに基づき情報処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、そして、処理対象のデータ、およびプログラムを読み込むメモリ等を有する。
本実施形態では、上記プログラムとしてアプリ11、12が記憶されている。尚、このアプリ11、12は、メールソフトやブラウザ等のアプリケーションプログラム、またはOS(オペレーティングシステム)である。
【0017】
端末1は、図2に示すように、表示画面3にプログラムの処理内容を表示する処理を制御する画面表示制御手段13と、入力デバイスにより入力された入力操作情報(操作情報)を監視して、操作情報を取得する操作情報取得手段14と、入力された操作情報に基づき、表示画面3に表示された操作画面の制御を行う端末操作画面制御手段15とを有する。
【0018】
尚、操作情報取得手段14は、上述のように、マウスやペン等の入力デバイスからの操作情報を取得する。この操作情報には、カーソルの位置を示す座標およびクリック、ドラッグ、ドロップ等のカーソルの操作情報が含まれる。
また、この操作情報が上記アプリケーションプログラムやOSに送りこまれることにより、アプリケーションプログラムやOSは、表示画面3に表示された画像を変換したり、要求に応じて画面を出力する。
【0019】
ここで、ドラッグ・アンド・ドロップ操作によるアプリ(11および12)間のデータ通信について、図1に基づき、説明する。ここでは、アプリ11からアプリ12へデータファイルが送信される。
まず、操作情報取得手段14が、ドラッグ操作(転送対象のデータファイルを特定する操作)の行われた位置(ドラッグ位置)を示す情報を取得しアプリ11に送信する(ステップS1)。また、操作情報取得手段14は、ドロップ操作(転送先を指定する動作)の行われた位置(ドロップ位置)を示す情報を取得しアプリ12に送信する(ステップS2)。
次いで、アプリ11が、ドラッグ位置により特定されるアプリ11のアクセス対象ファイル(データファイル)をアプリ間通信手段16に送信する(ステップS3)。アプリ間通信手段16は、このデータファイルをアプリ12に送信し(ステップS4)、その後、アプリ12が、ドロップ位置で特定される、送信されたデータファイルをアプリ12に設定されたメモリ領域に格納する(ステップS5)。
【0020】
尚、端末1は、アプリ11および12間におけるデータの受け渡しを中継するアプリ間通信手段16、データ通信クライアント18を含む構成としてもよい。
【0021】
また、端末操作画面制御手段15は、予め設定されたメモリ領域と、このメモリ領域に読込まれたデータ、および操作情報について予め設定されたプログラムに基づき処理を実行する制御部として機能するCPUとを有すると共に、入力された操作情報の処理を実行する端末操作検出手段21、ドラッグ領域制御手段22、操作画面取得手段23から成る。尚、これら各手段については、後で詳説する。
尚、表示画面3には、矩形の表示画面3における縦中心線および横中心線により4つの象限が設定されているものとする。また、それぞれの象限を右上の象限を第一象限領域、左上の象限を第2象限領域、左下の象限を第3象限領域、右下の象限を第4象限領域とする。
【0022】
以下、これを詳説する。
【0023】
操作情報取得手段14は、表示画面3に設定されたカーソルに対するドラッグ操作を検知するドラッグ操作検知機能と、ドラッグ操作が行われた領域を記憶するドラッグ領域記憶メモリを備えている。
尚、ドラッグ領域記憶メモリには、操作情報取得手段14は、表示画面3におけるドラッグ操作の行われた開始点と、この開始点からドラッグ操作が行われた距離が記憶される。これら記憶された情報は、ドラッグ領域制御手段22に通知される。
【0024】
また、操作情報取得手段14は、カーソルに対する操作情報としてドロップ操作情報を検知するドロップ操作検知機能を有する。
更に、操作情報取得手段14は、ドラッグ状態のカーソルが、ドラッグ領域内を一度出て再びドラッグ領域に入り、一定時間停止したこと(「ドラッグ再帰」という)を検知するドラッグ帰還検知機能を備えている。
【0025】
また、端末操作検出手段14は、ドラッグ状態のカーソルの位置情報(表示画面3における座標情報)を常時取得するカーソル位置情報取得機能を備えている。
尚、端末操作検出手段14でドラッグ操作が検出された後に、このカーソルの位置が、象限を超えて移動(変化)した場合、端末検出手段14は、カーソルの位置情報を取得し、カーソルが移動した移動元象限と移動先象限(移動位置情報)を一時的に記憶する。また、端末検出手段14は、象限間をドラッグ状態のカーソルが移動したことを示す象限間移動通知を端末操作検出手段21に通知する。
【0026】
端末操作画面制御手段15の端末操作検出手段21は、ドラッグ操作情報が、端末1で実行されるどのアプリケーション(ここでは、アプリ11、またはアプリ12)のデータに対する操作であるかを判別するドラッグ対象判別機能を有する。
例えば、端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14からのドラッグ操作情報がアプリ1のアクセス対象データに対するドラッグ操作であると判定した後、アプリ1へドラッグ操作情報の送信を行う。
【0027】
アプリ間通信手段16は、アプリ11から送り込まれたデータファイルを中継してアプリ12に送信する(アプリ間データ中継機能)。
アプリ間通信手段16は、アプリ11におけるデータファイルのフォーマットをアプリ12で利用可能なフォーマットに変換するデータ形式変換機能を備えていてもよい。
このとき、アプリ11は、上記ドラッグ操作により特定されたデータファイルを、アプリ間通信手段16に送信する機能を備えている。
アプリ12は、予め設定されたアプリ12のメモリ領域にアプリ間通信手段16から送り込まれたデータファイルを記憶するデータファイル記憶機能を有する。
【0028】
これにより、アプリ12は、アプリ11から送信されたデータファイルをアプリ12のアクセス対象ファイルとしてアクセスすることが可能となる。
【0029】
また、端末操作検出手段21は、ドラッグされたカーソルの位置が、表示画面3(ディスプレイ)における周端の領域(端領域:例えば周端5ピクセルとする)に到達し(図15のカーソル411)、そのままこの端領域に一定時間とどまったこと(「ドラッグ継続情報」という)を検出した(停留検知機能)場合(図15)、このドラッグ継続情報をドラッグ領域制御手段22に通知する。
【0030】
更に、端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14により検知されたドロップ操作情報を取得した場合、このドロップ操作の操作対象のアプリケーションを判別する。
例えば、ドロップ操作がアプリ12に対する操作(例えば、アプリ11のアクセス対象ファイルをアプリ12で設定されるフォルダに送信する等)である場合に、取得したドロップ操作情報をアプリ12に送信する。
また、端末操作検出手段21は、ドラッグ領域制御手段22にドロップ操作を検出したことを通知する。
【0031】
更に、端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14からドラッグ再帰が通知された場合に、ドラッグ再帰が検知されたことを示すドラッグ再帰検知情報をドラッグ領域制御手段22に通知する。
【0032】
また、端末操作検出手段21は、ドラッグ領域制御手段22からの拡大表示通知に応じて、ドラッグ領域の外領域(外部画面領域)、つまり表示画面3におけるドラッグ領域外部の画面領域に表示されている画像(外部領域画像512(図17))を、この時点で表示されている画像の前に表示されていた画像(前外部領域画像)に戻す要求(前外部画像遷移要求)を行う。ここでは、この前外部画像遷移要求をアプリ12に送信する。
このとき、端末操作検出手段21は、外部領域画像を表示させているアプリケーションを判断して、そのアプリケーションに対して前外部画像遷移要求の送信を行う。
【0033】
端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14からの象限間移動通知に応じて、カーソルの移動位置情報をドラッグ領域制御手段22に送信する。
ここで、ドラッグ領域制御手段22は、移動位置情報の内容に基づきカーソルの移動方向に応じて、表示画面3におけるドラッグ領域の表示位置を画面表示制御手段13に指定する(ドラッグ領域表示位置指定)。
画面表示制御手段13は、ドラッグ領域制御手段22からのドラッグ領域表示位置指定に基づきドラッグ領域の表示位置を変更して表示する。
【0034】
これにより、例えば、図12のカーソル1201が図20のカーソル1211の位置に移動し、つまり第3象限から第1象限へ(右上方向へ)とドラッグが行われた場合、例えば、図12のドラッグ領域1202が図20のドラッグ領域1212の位置に表示される。また、例えば、ドラッグ領域が左下に表示された状態で、第1象限から第3象限へ(左下方向へ)とドラッグが行われた場合には、ドラッグ領域の表示位置は表示画面3右上に変更される。
【0035】
このように、ドラッグ中のカーソル位置が検知され、この方向の逆の象限にドラッグ領域の表示位置を設定される。このため、ドラッグ領域は、ドラッグ状態のカーソルの移動に応じて、表示位置が変更されるので、ドラッグによるデータファイルの移動先を指定する際に、移動先が表示されたドラッグ領域によって隠されてしまうのを、回避することができる。これにより、ドラッグ先(ドロップ先)を容易に指定することができる。
【0036】
ドラッグ領域制御手段22は、操作画面取得手段23に表示画面3に表示された表示画像を要求すると共に、この表示画像を取得する表示画像要求機能を有する。
また、ドラッグ領域制御手段22は、操作画面取得手段23を介して取得した表示画面3を縮小してドラッグ領域画像を生成するドラッグ領域画像生成機能を備えている。
このとき、ドラッグ領域制御手段22は、表示画面3におけるドラッグ操作の行われた開始点と、この開始点からドラッグ操作が行われた距離を取得して、ドラッグ操作の開始点を中心として、この開始点からドラッグ操作が行われた地点までを含む領域をドラッグ領域として生成すると共に、図16に示すように、表示画面3に縦横それぞれ1/2に縮小して表示する(図16の表示領域421)。尚、縦横の縮小比率は1/2以外の値であってもよい。
【0037】
この図16では、表示画面3が表示領域をスクロール可能である場合に、ドラッグ開始位置(図4のアイコン32の位置)が中心となるように表示画面3で表示されている領域がスクロールされ、ドラッグ領域の縦横比は、表示画面3の縦横比と同じ値とする。また、縦横比はドラッグ距離の(y,x)比としてもよい。
尚、ここでは、ドラッグされた方向が右下向きであるため、ドラッグ領域は、表示画面3内の左上に表示されている。
【0038】
また、ドラッグ領域制御手段22は、表示画面3内に表示されたドラッグ領域の削除を画面表示制御手段13に対して要求(削除コマンド)するドラッグ領域削除要求機能を有する。このとき、画面表示手段13は、ドラッグ領域制御手段22からの削除コマンドに基づきドラッグ領域を削除する。例えば、画面表示手段13は、図7に示すドラッグ領域701を削除し、表示画面は図18のようになる。
【0039】
更に、ドラッグ領域制御手段22は、図9に示すように、ドラッグしたままの状態でカーソル901がドラッグ領域902に移動した場合、ドラッグ再帰検知(情報)を受信し、この時点でドラッグ領域に表示されている画像(ドラッグ領域画像)の前にこのドラッグ領域に表示されていた画像(前ドラッグ領域画像という)が含まれているか否か、つまり、ドラッグ領域画像に縮小された前ドラッグ領域画像が含まれているか否かの判別を行う。
【0040】
ここで、ドラッグ領域制御手段22は、ドラッグ領域画像に前ドラッグ領域画像が含まれる場合に、前ドラッグ領域画面を拡大表示するように画像表示制御手段13に要求する。画像表示制御手段13は、この要求に応じて、図9の前ドラッグ領域画像903を拡大し、図9のドラッグ領域911を表示する。また、ドラッグ領域制御手段22は、前ドラッグ領域画像を拡大表示したことを端末操作検出手段21に通知(拡大表示通知)する。
【0041】
操作画面取得手段23は、画像情報を記憶する画像情報メモリを備え、表示画面3に表示されている表示画像を取得して、画像情報メモリに一時的に記憶する画像情報記憶機能を有する。操作画面取得手段23は、記憶された表示画像を要求に応じてドラッグ領域制御手段22に送信する。
【0042】
アプリ11は、送り込まれたドラッグ操作情報について、このドラッグ操作情報により画面表示の変更が必要となるか否か判別を行う(画面変更判別機能)。また、アプリ11は、画面表示の変更が必要な場合に、操作情報に基づき、画面表示制御手段13に対して画面表示の変化内容を通知する。
【0043】
アプリ12は、通知された前外部画像遷移要求に基き、画面表示制御手段13に外部画面領域における表示画像の変更を要求する。画面表示手段13は、アプリ12からの要求に応じて、予め画像メモリに記憶された前外部領域画像(図10の1001)を外部画面領域に出力する。
【0044】
画面表示制御手段13は、ドラッグ領域制御手段22から送り込まれた画像情報(例えば、ドラッグ領域画像)を読み込み、ドラッグ領域として表示画面3に出力表示する(画像情報出力制御機能)。
また、画面表示制御手段13は、ドラッグ領域に設定された画像(ドラッグ領域画像)と、表示画面におけるドラッグ領域以外の領域に設定された画像(外部領域画像)とを記憶する画像記憶手段(メモリ)を備えている。
これにより、画面表示制御手段13は、要求に応じて表示されている画像の前に表示されていた画像(前画像)を読出し、表示画像の変換を行うことができる。
【0045】
尚、本実施形態では、表示画面3におけるドラッグ状態のカーソルが、表示画面3に表示された画像のうち、フォルダを示すアイコン(例えば、図5のアイコン502)の位置で一定時間停止された場合に、このフォルダの内容(例えば、図17の512)、つまりディレクトリ構造における1つ下の階層が、表示画面3に全画面表示される。また、ドラッグ開始時に全画面表示されていた画像(図5)がドラッグ領域(511:図17)に縮小して表示されるものとする。
【0046】
さらに、上記ドラッグ領域制御手段22によるドラッグ操作が行われた領域の縮小表示動作は、ドラッグ操作後にドラッグ状態のままカーソルがディスプレイの端に移動し一定時間留まった場合の他に、ユーザが予め設定されたボタンを押した場合や特定の操作が行われた場合に実行されるようにしてもよい。
【0047】
以上の構成により、本実施形態では、端末操作検出手段21が操作情報取得手段14から取得した操作情報がドラッグ操作(情報)であることを検出した場合に、端末1内の画面表示制御手段13を制御することにより、ドラッグ操作が行われたアプリ11の画面領域がドラッグ領域として縮小表示される。このドラッグ領域をドラッグ操作後のカーソル移動位置とは逆向きの位置(領域)に移動表示することができるので、アプリの画面が最大表示された状態からドラッグ・アンド・ドロップ操作を開始し、ドロップ操作の位置(領域)の探索を容易に行うことができる。
【0048】
[実施形態の動作説明]
次に、端末1の表示画面3における本実施形態の動作について、説明する。
【0049】
まず、端末操作検出手段21が、操作情報取得手段14によって取得されたドラッグ操作情報を取得する(ステップS101)。端末操作検出手段21は、取得したドラッグ操作情報がアプリ1のアクセス対象データファイルに対するドラッグ操作であると判定した後、アプリ1へドラッグ操作情報を送信する(ステップS102)。
ここで、アプリ1は、送り込まれたドラッグ操作情報について判別処理を行い、このドラッグ操作情報により画面表示の変更が必要となる場合に、画面表示制御手段13に画面表示の変化内容を通知する(ステップS103)。
【0050】
端末操作検出手段21は、ドラッグされたカーソルの位置がディスプレイの端(端領域)に到達し、そのまま端にカーソルが一定時間とどまっていること(「ドラッグ継続情報」という)を、操作情報取得手段14を介して検出した場合に、このドラッグ継続情報を検出したことをドラッグ領域制御手段22に通知する(ステップS104)。
【0051】
このとき、ドラッグ領域制御手段22は、操作画面取得手段23に現在表示されている表示画面3を取得させる(ステップS105)。操作画面取得手段23は、取得した表示画面3をドラッグ領域制御手段22に送信する(ステップS106)。
ドラッグ領域制御手段22は、図4および図5に示すように、操作画面取得手段23から送り込まれた表示画面3を縮小する(ドラッグ領域画像生成)と共にドラッグ領域として画面表示制御手段13に送信する(ステップS107)。
画面表示制御手段13が、送り込まれたドラッグ領域画像を縮小し、ドラッグ領域(表示画面左上:図4)として表示する(ステップS108)。
【0052】
以上のように、本願発明では、カーソルを介して入力される操作情報に基づいて、ドラッグ操作が行われた画面領域を自動的に縮小して表示することができる。このため、全画面表示をしているアプリケーション間で、ファイルデータの転送先であるフォルダやアプリケーションプログラムを容易に選択することができる。このため、ドラッグ・アンド・ドロップ操作によるファイルデータの転送およびコピーを行うことができる。
【0053】
次に、端末1のドラッグ操作により特定されたデータファイルを、転送先であるアプリ2で設定されるフォルダにドロップする操作が行われた場合の端末1の各構成手段の動作について、図6に基づき説明する。
【0054】
まず、カーソルにより指定されたデータファイルに対するドラッグ操作が行われ、転送先(アプリ12)へのドロップ操作が実行される。
ここで、操作情報取得手段14が、ドロップ操作情報を検知する(ステップS111)。
端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14により検知されたドロップ操作情報を取得する(ステップS112)。
ここで、端末操作検出手段21は、取得されたドロップ操作情報がアプリ12に対する操作情報であることを判別し、このドロップ操作情報をアプリ12に送信する(ドロップ操作情報:ステップS113)。また、端末操作検出手段21は、ドラッグ領域制御手段22にドロップ操作が検出されたことを通知する(ステップS114)。
また、端末操作検出手段21は、ドラッグ・アンド・ドロップされたデータファイルをアプリ11に通知する(ステップS115)。
【0055】
次いで、ドラッグ領域制御手段22は、ドラッグ領域画像の削除コマンドを画面表示手段13に送る(ステップS116)。尚、この削除コマンドは、表示されたドラッグ領域を表示画面3から削除する処理を要求する要求コマンドを示す。
画面表示手段13は、この削除コマンドに基きドラッグ領域を削除する(ステップS117)。
【0056】
次いで、アプリ11は、上記ドラッグ操作により特定されたデータファイルを、アプリ間通信手段16に送信する(ステップS118)。
【0057】
アプリ間通信手段16は、アプリ11から送り込まれたデータファイルを受信すると共にアプリ12に送信する(ステップS119:アプリ間データ中継機能)。このとき、アプリ間通信手段16は、受信したデータファイルのフォーマットをアプリ12で利用可能なフォーマットに変換するデータ形式変換機能を備えていてもよい。
次に、アプリ12が、予め設定されたアプリ12のメモリ領域にアプリ間通信手段16から送り込まれたデータファイルを記憶すると共に、記憶された状態を表示画面3に出力する(ステップS120)。
【0058】
以上のように、端末1では、アプリ11の操作対象ファイルであるデータファイルをアプリ12の操作対象ファイルに変換して、アプリ11からアプリ12に転送することができる。これにより、アプリ12は、アプリ11から転送されたデータファイルを、アプリ12のアクセス対象ファイルとしてアクセスすることが可能となる。
【0059】
次に、ドラッグ状態のカーソルが、表示画面3に設定されたドラッグ領域から当該ドラッグ領域外の画像領域(外部画面領域)にドラッグされ、その後再びドラッグ領域内にドラッグされ、このドラッグ領域内で一定時間停止した(「ドラッグ帰還」という)場合の、表示画面3における表示動作および、端末1内の各構成手段における動作ついて説明する。
【0060】
まず、操作情報取得手段14は、ドラッグ状態のカーソルが、上述のように、ドラッグ領域を一度出て再びドラッグ領域に入り一定時間停止したことを示す操作情報(ドラッグ帰還情報)を、取得する(ステップS131)。
次いで、端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14からドラッグ帰還情報を取得すると共に、このドラッグ帰還情報をドラッグ領域制御手段22に通知する(ステップS132)。
【0061】
ドラッグ帰還情報を受信したドラッグ領域制御手段22は、ドラッグ領域に現在表示されている画像(ドラッグ領域画像)内に、この画像の前にドラッグ領域に表示されていた画像(前ドラッグ領域画像)が含まれているか否かを判定する(ステップS133)。
【0062】
ここで、現在表示されているドラッグ領域の画像内に、前ドラッグ領域画像が含まれている、つまり、縮小ドラッグ領域に前ドラッグ領域画像が表示されている場合に、ドラッグ領域制御手段22は、前ドラッグ領域画像を現在表示されているドラッグ領域と同じ大きさに拡大する。
そして、画面表示制御手段13が、拡大された前ドラッグ領域画像を、現在表示されているドラッグ領域画像に代えて、ドラッグ領域画像として表示する(部分拡大、表示:ステップS134)。
【0063】
次いで、ドラッグ領域制御手段22から端末操作検出手段21に部分拡大表示が実行されたことが通知され、端末操作検出手段21は、アプリ12に対して、この時点で外部画面領域に表示されている画像(外部領域画像)を、この画像の前に表示されていた画像(前外部領域画像)に戻すことを要求する前外部画像遷移コマンドを送信する(前外部画像遷移コマンド送信:ステップS135)。
アプリ12は、この前外部画像遷移コマンドに基づき、外部画面領域の画像を前外部領域画像に変換する(ステップS136)。
尚、ここでは、アプリ12が前外部画像遷移コマンドに基づき画面表示制御手段13に画像変換の要求を行い、これに応じて、画面表示制御手段13が外部画面領域の画像の変換を行う。
【0064】
これにより、図9のドラッグ領域内に表示された縮小画像903が、ドラッグ領域画像として拡大表示され、外部領域画像として、外部画像遷移コマンドに基づいてアプリ12が画面表示制御手段13を用いて変換した画像が表示され(図10の1001)、ドラッグ帰還操作によって、ドラッグ領域および外部画面領域を、それぞれドラッグ帰還操作が実行される前の画像に戻すことができる。
【0065】
次に、端末操作検出手段14によりドラッグ操作が検出された後に、ドラッグ状態のカーソルの位置が、表示画面3のおける象限をまたいで変化した場合の表示画面3の表示動作および、端末1内の各構成手段における動作ついて、図11および12に基づき説明する。
【0066】
端末操作検出手段14は、カーソルにおけるドラッグ操作が検出された後に、カーソルの位置が象限を超えて移動(変化)したことを検知する(ステップS141)。
ここで、端末検出手段14は、カーソルが移動した象限、つまり移動元の象限と移動先の象限を(移動位置情報)を一時的に記憶する。
【0067】
次いで、端末操作検出手段21が、操作情報取得手段14から移動位置情報を取得する(ステップS142)。端末操作検出手段21は、ドラッグ操作検出後のカーソル位置が予め設定された象限をまたいで変化したこと(象限間移動情報)をドラッグ領域制御手段22に通知する(ステップS143)。
【0068】
ドラッグ領域制御手段22は、カーソル移動後の位置である図20のカーソル1211の位置に、カーソルの移動方向に応じてドラッグ領域の表示位置を画面表示制御手段13に指定する(表示位置指定:ステップS144)。画面表示制御手段13は、この指定に応じて、ドラッグ領域の表示位置の変更を行う。
【0069】
ここでは、例えば図12のカーソル1201が図20のカーソル1211の位置へ移動したように、第3象限から第1象限へ(右上方向へ)とドラッグが行われた場合に、ドラッグ領域の表示場所は第3象限(表示画面3左下)に変化する。また、例えば、ドラッグ領域が左下に表示された状態で、第1象限から第3象限へ(左下方向へ)とドラッグが行われた場合には、ドラッグ領域の表示位置は表示画面3右上に変化する。
【0070】
尚、例えば、特定の象限間でドラッグ状態のカーソルが移動した場合(例えば、第1と第2象限間と第3と第4象限間など)に対しては、ドラッグ領域の表示位置変更を行わない設定としてもよい。
これにより、ドラッグ領域の表示位置変更が行われない場合は、ドラッグ状態のカーソルがドラッグ領域内に入ることとなり、上述のドラッグ再帰として検知されることになる。
【0071】
以上のように、本実施形態では、ドラッグ操作の行われた領域(画像)を縮小表示し、この縮小表示された領域画像(ドラッグ領域)が、ドラッグ操作によるカーソル移動位置とは異なる象限に移動されるので、表示画面のサイズの小さな携帯端末の画面上でドラッグ・アンド・ドロップ操作によるファイルデータの転送およびコピーを容易に行うことを可能とすることができる。
このため、アプリケーションの画面が全画面表示された端末、特にディスプレイサイズの小さい端末において、異なるアプリケーションソフト(プログラム)間のデータ通信をドラッグ・アンド・ドロップ操作で行うことができる。
【0072】
尚、本実施形態の変形例として、携帯端末1の外部に、CPU、メモリ、HDDなどを備え予め記憶されたプログラムの処理を行うサーバ31を設け、このサーバ31内にアプリ11が設けられた構成(図13)や、携帯端末1の外部に設けられたサーバ32内にアプリ12が設けられた構成(図14)が考えられる。
ここで、図13、および14に示された構成における携帯端末1では、携帯端末1およびサーバ31間を相互に接続するネットワークを介して操作情報、画面表示に係る情報、およびアプリ間で転送されるデータの通信が行われる。
【0073】
これにより、携帯端末1内に設定されたアプリケーション(アプリ11、または12)と、サーバ31内に設定されたアプリケーション(アプリ12、または11)との相互間データ通信を携帯端末1におけるドラッグ・アンド・ドロップ操作で行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、移動端末に適用することができ、特に、ディスプレイの大きさを十分に確保することが困難な小型の移動携帯端末やシンクライアントシステムの端末に対して有用に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明による情報処理装置における動作処理の一例を示す概略説明図である。
【図2】本発明による情報処理装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
【図3】図2に開示した情報処理装置の各構成手段における動作ステップを示す説明図である。
【図4】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図5】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図6】図2に開示した情報処理装置の各構成手段における動作ステップの一例を示す説明図である。
【図7】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドロップ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図8】図2に開示した情報処理装置の各構成手段における動作ステップの一例を示す説明図である。
【図9】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドロップ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図10】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドロップ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図11】図2に開示した情報処理装置の各構成手段における動作ステップの一例を示す説明図である。
【図12】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図13】図2に開示した情報処理装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
【図14】図2に開示した情報処理装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
【図15】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図16】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図17】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図18】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドロップ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図19】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドロップ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図20】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0076】
1 携帯端末
3 表示画面(表示手段)
11、12 アプリケーション(アプリ)
13 画面表示制御手段(出力制御手段)
14 操作情報取得手段(転送先指定手段)
15 端末操作画面制御手段
16 アプリ間通信手段
21 端末操作検出手段(転送先指定手段)
22 ドラッグ領域制御手段(縮小表示制御手段)
23 操作画面取得手段
31、411、901、1201、1211 カーソル
32 アイコン(データファイルを示す)
421、511、701、902、911、1202、1212 ドラッグ領域
512、1001 外部領域画像
502 フォルダを示すアイコン
903 前ドラッグ領域画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウスなどのポインティングデバイスによる入力操作に応じて処理内容を表示画面に表示する情報処理装置、および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置のウィンドウシステムでは、マウスなどのポインティングデバイスを用いて表示画面に表示されたカーソルをコントロールして、表示画面上のデータファイルを指定し、ドラッグ・アンド・ドロップ操作することで異なるアプリケーション間やフォルダ間におけるファイルの転送(移動、コピー)を行うことができる。
【0003】
上記ドラッグ・アンド・ドロップ操作とは、表示画面上のアイコン等にマウスなどで画面内のカーソルを移動し、移動後のマウス等のボタンを押したままカーソルを移動するドラッグ操作と、移動後に画面内の任意の位置で押されたボタンから指を離すドロップ操作を指す。
【0004】
このドラッグ・アンド・ドロップ操作時にドロップを行う領域(ドロップ領域)の探索を容易にするための関連技術が開示されている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−45164
【特許文献2】特開平11−126144
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示された関連技術では、ドロップ位置が確定された後にドラッグ操作が行われた領域を縮小して表示するため、ドラッグ操作が行われる領域(ウィンドウ)およびドロップ操作が行われる対象の領域(ウィンドウ)が全画面表示されている場合には、適用することができないという不都合がある。
【0007】
これは、特に、表示画面の小さな携帯端末等においては、アプリケーションプログラム(「アプリケーション」という)の実行画面が全画面表示されていることが多く、利用される際に表示画面が完全に重なってしまい、各アプリケーション間でデータファイルのコピーや移動をドラッグ・アンド・ドロップで行うことが困難となるという不都合がある。
【0008】
また、上記特許文献2に開示された関連技術でも、ドロップ位置の表示位置を制御していないため、上記と同様に特に画面サイズが小さい端末では、ドラッグ操作が行われる領域とドロップ操作が行われる領域が全画面表示されている場合には適用することができないという不都合があった。
【0009】
[発明の目的]
本発明は、上記関連技術の有する不都合を改善し、データファイルを転送、移動、および複製する操作をより簡便に行うことを可能とする情報処理装置、および情報処理方法を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、データファイルを表示する表示手段と、転送対象とするデータを指定すると共に転送対象として指定されたデータの転送先を指定する入力デバイスと、前記入力デバイスからの操作情報を受けて転送対象とするデータと其の転送先を特定し、前記表示手段の表示動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、転送対象とするデータが前記入力デバイスにより指定された際に前記表示手段に表示されていた表示情報のうちのアイコンを前記入力デバイスにより前記転送先が指定されるのに先立ち前記表示手段に小さく表示することを特徴とした構成をとっている。
【0011】
又、本発明にかかる情報処理方法は、データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行う情報処理方法において、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、次いで、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンが小さく表示されることを特徴としている。
【0012】
更に、本発明にかかる情報処理プログラムは、データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行うための情報処理プログラムにおいて、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、前記データが前記特定画面領域内に予め設定された一定時間停留されたことを検知する停留検知機能と、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンを前記表示手段に小さく表示する縮小表示機能とを、情報処理装置に実行させることを特徴とした情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、データファイルの転送先を指定する際に表示されたアイコンを小さく表示することにより、データを転送、移動、および複製する操作を簡便に行う情報処理システム、および情報処理方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[実施形態]
次に、本発明の実施形態について、その基本的構成内容を説明する。
【0015】
本実施形態の情報処理装置は、携帯電話やスマートフォンなどの携帯端末である端末1であって、この端末1は、表示画面3(図4)と、この表示画面3に表示されたカーソル31(図4)、データファイルを示すアイコン32(図4)、および、表示画面3に表示されたファイルデータ等に対する入力操作を行う入力デバイスを備えている。
これにより、端末1のユーザは、表示画面3に表示されたカーソル31を、マウスやペンツールなどの入力デバイスにより操作して端末1への入力を行うことができる。
【0016】
また、端末1は、少なくとも、内部にアプリケーションプログラムを含むプログラムが記憶された記憶手段と、このプログラムに基づき情報処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、そして、処理対象のデータ、およびプログラムを読み込むメモリ等を有する。
本実施形態では、上記プログラムとしてアプリ11、12が記憶されている。尚、このアプリ11、12は、メールソフトやブラウザ等のアプリケーションプログラム、またはOS(オペレーティングシステム)である。
【0017】
端末1は、図2に示すように、表示画面3にプログラムの処理内容を表示する処理を制御する画面表示制御手段13と、入力デバイスにより入力された入力操作情報(操作情報)を監視して、操作情報を取得する操作情報取得手段14と、入力された操作情報に基づき、表示画面3に表示された操作画面の制御を行う端末操作画面制御手段15とを有する。
【0018】
尚、操作情報取得手段14は、上述のように、マウスやペン等の入力デバイスからの操作情報を取得する。この操作情報には、カーソルの位置を示す座標およびクリック、ドラッグ、ドロップ等のカーソルの操作情報が含まれる。
また、この操作情報が上記アプリケーションプログラムやOSに送りこまれることにより、アプリケーションプログラムやOSは、表示画面3に表示された画像を変換したり、要求に応じて画面を出力する。
【0019】
ここで、ドラッグ・アンド・ドロップ操作によるアプリ(11および12)間のデータ通信について、図1に基づき、説明する。ここでは、アプリ11からアプリ12へデータファイルが送信される。
まず、操作情報取得手段14が、ドラッグ操作(転送対象のデータファイルを特定する操作)の行われた位置(ドラッグ位置)を示す情報を取得しアプリ11に送信する(ステップS1)。また、操作情報取得手段14は、ドロップ操作(転送先を指定する動作)の行われた位置(ドロップ位置)を示す情報を取得しアプリ12に送信する(ステップS2)。
次いで、アプリ11が、ドラッグ位置により特定されるアプリ11のアクセス対象ファイル(データファイル)をアプリ間通信手段16に送信する(ステップS3)。アプリ間通信手段16は、このデータファイルをアプリ12に送信し(ステップS4)、その後、アプリ12が、ドロップ位置で特定される、送信されたデータファイルをアプリ12に設定されたメモリ領域に格納する(ステップS5)。
【0020】
尚、端末1は、アプリ11および12間におけるデータの受け渡しを中継するアプリ間通信手段16、データ通信クライアント18を含む構成としてもよい。
【0021】
また、端末操作画面制御手段15は、予め設定されたメモリ領域と、このメモリ領域に読込まれたデータ、および操作情報について予め設定されたプログラムに基づき処理を実行する制御部として機能するCPUとを有すると共に、入力された操作情報の処理を実行する端末操作検出手段21、ドラッグ領域制御手段22、操作画面取得手段23から成る。尚、これら各手段については、後で詳説する。
尚、表示画面3には、矩形の表示画面3における縦中心線および横中心線により4つの象限が設定されているものとする。また、それぞれの象限を右上の象限を第一象限領域、左上の象限を第2象限領域、左下の象限を第3象限領域、右下の象限を第4象限領域とする。
【0022】
以下、これを詳説する。
【0023】
操作情報取得手段14は、表示画面3に設定されたカーソルに対するドラッグ操作を検知するドラッグ操作検知機能と、ドラッグ操作が行われた領域を記憶するドラッグ領域記憶メモリを備えている。
尚、ドラッグ領域記憶メモリには、操作情報取得手段14は、表示画面3におけるドラッグ操作の行われた開始点と、この開始点からドラッグ操作が行われた距離が記憶される。これら記憶された情報は、ドラッグ領域制御手段22に通知される。
【0024】
また、操作情報取得手段14は、カーソルに対する操作情報としてドロップ操作情報を検知するドロップ操作検知機能を有する。
更に、操作情報取得手段14は、ドラッグ状態のカーソルが、ドラッグ領域内を一度出て再びドラッグ領域に入り、一定時間停止したこと(「ドラッグ再帰」という)を検知するドラッグ帰還検知機能を備えている。
【0025】
また、端末操作検出手段14は、ドラッグ状態のカーソルの位置情報(表示画面3における座標情報)を常時取得するカーソル位置情報取得機能を備えている。
尚、端末操作検出手段14でドラッグ操作が検出された後に、このカーソルの位置が、象限を超えて移動(変化)した場合、端末検出手段14は、カーソルの位置情報を取得し、カーソルが移動した移動元象限と移動先象限(移動位置情報)を一時的に記憶する。また、端末検出手段14は、象限間をドラッグ状態のカーソルが移動したことを示す象限間移動通知を端末操作検出手段21に通知する。
【0026】
端末操作画面制御手段15の端末操作検出手段21は、ドラッグ操作情報が、端末1で実行されるどのアプリケーション(ここでは、アプリ11、またはアプリ12)のデータに対する操作であるかを判別するドラッグ対象判別機能を有する。
例えば、端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14からのドラッグ操作情報がアプリ1のアクセス対象データに対するドラッグ操作であると判定した後、アプリ1へドラッグ操作情報の送信を行う。
【0027】
アプリ間通信手段16は、アプリ11から送り込まれたデータファイルを中継してアプリ12に送信する(アプリ間データ中継機能)。
アプリ間通信手段16は、アプリ11におけるデータファイルのフォーマットをアプリ12で利用可能なフォーマットに変換するデータ形式変換機能を備えていてもよい。
このとき、アプリ11は、上記ドラッグ操作により特定されたデータファイルを、アプリ間通信手段16に送信する機能を備えている。
アプリ12は、予め設定されたアプリ12のメモリ領域にアプリ間通信手段16から送り込まれたデータファイルを記憶するデータファイル記憶機能を有する。
【0028】
これにより、アプリ12は、アプリ11から送信されたデータファイルをアプリ12のアクセス対象ファイルとしてアクセスすることが可能となる。
【0029】
また、端末操作検出手段21は、ドラッグされたカーソルの位置が、表示画面3(ディスプレイ)における周端の領域(端領域:例えば周端5ピクセルとする)に到達し(図15のカーソル411)、そのままこの端領域に一定時間とどまったこと(「ドラッグ継続情報」という)を検出した(停留検知機能)場合(図15)、このドラッグ継続情報をドラッグ領域制御手段22に通知する。
【0030】
更に、端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14により検知されたドロップ操作情報を取得した場合、このドロップ操作の操作対象のアプリケーションを判別する。
例えば、ドロップ操作がアプリ12に対する操作(例えば、アプリ11のアクセス対象ファイルをアプリ12で設定されるフォルダに送信する等)である場合に、取得したドロップ操作情報をアプリ12に送信する。
また、端末操作検出手段21は、ドラッグ領域制御手段22にドロップ操作を検出したことを通知する。
【0031】
更に、端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14からドラッグ再帰が通知された場合に、ドラッグ再帰が検知されたことを示すドラッグ再帰検知情報をドラッグ領域制御手段22に通知する。
【0032】
また、端末操作検出手段21は、ドラッグ領域制御手段22からの拡大表示通知に応じて、ドラッグ領域の外領域(外部画面領域)、つまり表示画面3におけるドラッグ領域外部の画面領域に表示されている画像(外部領域画像512(図17))を、この時点で表示されている画像の前に表示されていた画像(前外部領域画像)に戻す要求(前外部画像遷移要求)を行う。ここでは、この前外部画像遷移要求をアプリ12に送信する。
このとき、端末操作検出手段21は、外部領域画像を表示させているアプリケーションを判断して、そのアプリケーションに対して前外部画像遷移要求の送信を行う。
【0033】
端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14からの象限間移動通知に応じて、カーソルの移動位置情報をドラッグ領域制御手段22に送信する。
ここで、ドラッグ領域制御手段22は、移動位置情報の内容に基づきカーソルの移動方向に応じて、表示画面3におけるドラッグ領域の表示位置を画面表示制御手段13に指定する(ドラッグ領域表示位置指定)。
画面表示制御手段13は、ドラッグ領域制御手段22からのドラッグ領域表示位置指定に基づきドラッグ領域の表示位置を変更して表示する。
【0034】
これにより、例えば、図12のカーソル1201が図20のカーソル1211の位置に移動し、つまり第3象限から第1象限へ(右上方向へ)とドラッグが行われた場合、例えば、図12のドラッグ領域1202が図20のドラッグ領域1212の位置に表示される。また、例えば、ドラッグ領域が左下に表示された状態で、第1象限から第3象限へ(左下方向へ)とドラッグが行われた場合には、ドラッグ領域の表示位置は表示画面3右上に変更される。
【0035】
このように、ドラッグ中のカーソル位置が検知され、この方向の逆の象限にドラッグ領域の表示位置を設定される。このため、ドラッグ領域は、ドラッグ状態のカーソルの移動に応じて、表示位置が変更されるので、ドラッグによるデータファイルの移動先を指定する際に、移動先が表示されたドラッグ領域によって隠されてしまうのを、回避することができる。これにより、ドラッグ先(ドロップ先)を容易に指定することができる。
【0036】
ドラッグ領域制御手段22は、操作画面取得手段23に表示画面3に表示された表示画像を要求すると共に、この表示画像を取得する表示画像要求機能を有する。
また、ドラッグ領域制御手段22は、操作画面取得手段23を介して取得した表示画面3を縮小してドラッグ領域画像を生成するドラッグ領域画像生成機能を備えている。
このとき、ドラッグ領域制御手段22は、表示画面3におけるドラッグ操作の行われた開始点と、この開始点からドラッグ操作が行われた距離を取得して、ドラッグ操作の開始点を中心として、この開始点からドラッグ操作が行われた地点までを含む領域をドラッグ領域として生成すると共に、図16に示すように、表示画面3に縦横それぞれ1/2に縮小して表示する(図16の表示領域421)。尚、縦横の縮小比率は1/2以外の値であってもよい。
【0037】
この図16では、表示画面3が表示領域をスクロール可能である場合に、ドラッグ開始位置(図4のアイコン32の位置)が中心となるように表示画面3で表示されている領域がスクロールされ、ドラッグ領域の縦横比は、表示画面3の縦横比と同じ値とする。また、縦横比はドラッグ距離の(y,x)比としてもよい。
尚、ここでは、ドラッグされた方向が右下向きであるため、ドラッグ領域は、表示画面3内の左上に表示されている。
【0038】
また、ドラッグ領域制御手段22は、表示画面3内に表示されたドラッグ領域の削除を画面表示制御手段13に対して要求(削除コマンド)するドラッグ領域削除要求機能を有する。このとき、画面表示手段13は、ドラッグ領域制御手段22からの削除コマンドに基づきドラッグ領域を削除する。例えば、画面表示手段13は、図7に示すドラッグ領域701を削除し、表示画面は図18のようになる。
【0039】
更に、ドラッグ領域制御手段22は、図9に示すように、ドラッグしたままの状態でカーソル901がドラッグ領域902に移動した場合、ドラッグ再帰検知(情報)を受信し、この時点でドラッグ領域に表示されている画像(ドラッグ領域画像)の前にこのドラッグ領域に表示されていた画像(前ドラッグ領域画像という)が含まれているか否か、つまり、ドラッグ領域画像に縮小された前ドラッグ領域画像が含まれているか否かの判別を行う。
【0040】
ここで、ドラッグ領域制御手段22は、ドラッグ領域画像に前ドラッグ領域画像が含まれる場合に、前ドラッグ領域画面を拡大表示するように画像表示制御手段13に要求する。画像表示制御手段13は、この要求に応じて、図9の前ドラッグ領域画像903を拡大し、図9のドラッグ領域911を表示する。また、ドラッグ領域制御手段22は、前ドラッグ領域画像を拡大表示したことを端末操作検出手段21に通知(拡大表示通知)する。
【0041】
操作画面取得手段23は、画像情報を記憶する画像情報メモリを備え、表示画面3に表示されている表示画像を取得して、画像情報メモリに一時的に記憶する画像情報記憶機能を有する。操作画面取得手段23は、記憶された表示画像を要求に応じてドラッグ領域制御手段22に送信する。
【0042】
アプリ11は、送り込まれたドラッグ操作情報について、このドラッグ操作情報により画面表示の変更が必要となるか否か判別を行う(画面変更判別機能)。また、アプリ11は、画面表示の変更が必要な場合に、操作情報に基づき、画面表示制御手段13に対して画面表示の変化内容を通知する。
【0043】
アプリ12は、通知された前外部画像遷移要求に基き、画面表示制御手段13に外部画面領域における表示画像の変更を要求する。画面表示手段13は、アプリ12からの要求に応じて、予め画像メモリに記憶された前外部領域画像(図10の1001)を外部画面領域に出力する。
【0044】
画面表示制御手段13は、ドラッグ領域制御手段22から送り込まれた画像情報(例えば、ドラッグ領域画像)を読み込み、ドラッグ領域として表示画面3に出力表示する(画像情報出力制御機能)。
また、画面表示制御手段13は、ドラッグ領域に設定された画像(ドラッグ領域画像)と、表示画面におけるドラッグ領域以外の領域に設定された画像(外部領域画像)とを記憶する画像記憶手段(メモリ)を備えている。
これにより、画面表示制御手段13は、要求に応じて表示されている画像の前に表示されていた画像(前画像)を読出し、表示画像の変換を行うことができる。
【0045】
尚、本実施形態では、表示画面3におけるドラッグ状態のカーソルが、表示画面3に表示された画像のうち、フォルダを示すアイコン(例えば、図5のアイコン502)の位置で一定時間停止された場合に、このフォルダの内容(例えば、図17の512)、つまりディレクトリ構造における1つ下の階層が、表示画面3に全画面表示される。また、ドラッグ開始時に全画面表示されていた画像(図5)がドラッグ領域(511:図17)に縮小して表示されるものとする。
【0046】
さらに、上記ドラッグ領域制御手段22によるドラッグ操作が行われた領域の縮小表示動作は、ドラッグ操作後にドラッグ状態のままカーソルがディスプレイの端に移動し一定時間留まった場合の他に、ユーザが予め設定されたボタンを押した場合や特定の操作が行われた場合に実行されるようにしてもよい。
【0047】
以上の構成により、本実施形態では、端末操作検出手段21が操作情報取得手段14から取得した操作情報がドラッグ操作(情報)であることを検出した場合に、端末1内の画面表示制御手段13を制御することにより、ドラッグ操作が行われたアプリ11の画面領域がドラッグ領域として縮小表示される。このドラッグ領域をドラッグ操作後のカーソル移動位置とは逆向きの位置(領域)に移動表示することができるので、アプリの画面が最大表示された状態からドラッグ・アンド・ドロップ操作を開始し、ドロップ操作の位置(領域)の探索を容易に行うことができる。
【0048】
[実施形態の動作説明]
次に、端末1の表示画面3における本実施形態の動作について、説明する。
【0049】
まず、端末操作検出手段21が、操作情報取得手段14によって取得されたドラッグ操作情報を取得する(ステップS101)。端末操作検出手段21は、取得したドラッグ操作情報がアプリ1のアクセス対象データファイルに対するドラッグ操作であると判定した後、アプリ1へドラッグ操作情報を送信する(ステップS102)。
ここで、アプリ1は、送り込まれたドラッグ操作情報について判別処理を行い、このドラッグ操作情報により画面表示の変更が必要となる場合に、画面表示制御手段13に画面表示の変化内容を通知する(ステップS103)。
【0050】
端末操作検出手段21は、ドラッグされたカーソルの位置がディスプレイの端(端領域)に到達し、そのまま端にカーソルが一定時間とどまっていること(「ドラッグ継続情報」という)を、操作情報取得手段14を介して検出した場合に、このドラッグ継続情報を検出したことをドラッグ領域制御手段22に通知する(ステップS104)。
【0051】
このとき、ドラッグ領域制御手段22は、操作画面取得手段23に現在表示されている表示画面3を取得させる(ステップS105)。操作画面取得手段23は、取得した表示画面3をドラッグ領域制御手段22に送信する(ステップS106)。
ドラッグ領域制御手段22は、図4および図5に示すように、操作画面取得手段23から送り込まれた表示画面3を縮小する(ドラッグ領域画像生成)と共にドラッグ領域として画面表示制御手段13に送信する(ステップS107)。
画面表示制御手段13が、送り込まれたドラッグ領域画像を縮小し、ドラッグ領域(表示画面左上:図4)として表示する(ステップS108)。
【0052】
以上のように、本願発明では、カーソルを介して入力される操作情報に基づいて、ドラッグ操作が行われた画面領域を自動的に縮小して表示することができる。このため、全画面表示をしているアプリケーション間で、ファイルデータの転送先であるフォルダやアプリケーションプログラムを容易に選択することができる。このため、ドラッグ・アンド・ドロップ操作によるファイルデータの転送およびコピーを行うことができる。
【0053】
次に、端末1のドラッグ操作により特定されたデータファイルを、転送先であるアプリ2で設定されるフォルダにドロップする操作が行われた場合の端末1の各構成手段の動作について、図6に基づき説明する。
【0054】
まず、カーソルにより指定されたデータファイルに対するドラッグ操作が行われ、転送先(アプリ12)へのドロップ操作が実行される。
ここで、操作情報取得手段14が、ドロップ操作情報を検知する(ステップS111)。
端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14により検知されたドロップ操作情報を取得する(ステップS112)。
ここで、端末操作検出手段21は、取得されたドロップ操作情報がアプリ12に対する操作情報であることを判別し、このドロップ操作情報をアプリ12に送信する(ドロップ操作情報:ステップS113)。また、端末操作検出手段21は、ドラッグ領域制御手段22にドロップ操作が検出されたことを通知する(ステップS114)。
また、端末操作検出手段21は、ドラッグ・アンド・ドロップされたデータファイルをアプリ11に通知する(ステップS115)。
【0055】
次いで、ドラッグ領域制御手段22は、ドラッグ領域画像の削除コマンドを画面表示手段13に送る(ステップS116)。尚、この削除コマンドは、表示されたドラッグ領域を表示画面3から削除する処理を要求する要求コマンドを示す。
画面表示手段13は、この削除コマンドに基きドラッグ領域を削除する(ステップS117)。
【0056】
次いで、アプリ11は、上記ドラッグ操作により特定されたデータファイルを、アプリ間通信手段16に送信する(ステップS118)。
【0057】
アプリ間通信手段16は、アプリ11から送り込まれたデータファイルを受信すると共にアプリ12に送信する(ステップS119:アプリ間データ中継機能)。このとき、アプリ間通信手段16は、受信したデータファイルのフォーマットをアプリ12で利用可能なフォーマットに変換するデータ形式変換機能を備えていてもよい。
次に、アプリ12が、予め設定されたアプリ12のメモリ領域にアプリ間通信手段16から送り込まれたデータファイルを記憶すると共に、記憶された状態を表示画面3に出力する(ステップS120)。
【0058】
以上のように、端末1では、アプリ11の操作対象ファイルであるデータファイルをアプリ12の操作対象ファイルに変換して、アプリ11からアプリ12に転送することができる。これにより、アプリ12は、アプリ11から転送されたデータファイルを、アプリ12のアクセス対象ファイルとしてアクセスすることが可能となる。
【0059】
次に、ドラッグ状態のカーソルが、表示画面3に設定されたドラッグ領域から当該ドラッグ領域外の画像領域(外部画面領域)にドラッグされ、その後再びドラッグ領域内にドラッグされ、このドラッグ領域内で一定時間停止した(「ドラッグ帰還」という)場合の、表示画面3における表示動作および、端末1内の各構成手段における動作ついて説明する。
【0060】
まず、操作情報取得手段14は、ドラッグ状態のカーソルが、上述のように、ドラッグ領域を一度出て再びドラッグ領域に入り一定時間停止したことを示す操作情報(ドラッグ帰還情報)を、取得する(ステップS131)。
次いで、端末操作検出手段21は、操作情報取得手段14からドラッグ帰還情報を取得すると共に、このドラッグ帰還情報をドラッグ領域制御手段22に通知する(ステップS132)。
【0061】
ドラッグ帰還情報を受信したドラッグ領域制御手段22は、ドラッグ領域に現在表示されている画像(ドラッグ領域画像)内に、この画像の前にドラッグ領域に表示されていた画像(前ドラッグ領域画像)が含まれているか否かを判定する(ステップS133)。
【0062】
ここで、現在表示されているドラッグ領域の画像内に、前ドラッグ領域画像が含まれている、つまり、縮小ドラッグ領域に前ドラッグ領域画像が表示されている場合に、ドラッグ領域制御手段22は、前ドラッグ領域画像を現在表示されているドラッグ領域と同じ大きさに拡大する。
そして、画面表示制御手段13が、拡大された前ドラッグ領域画像を、現在表示されているドラッグ領域画像に代えて、ドラッグ領域画像として表示する(部分拡大、表示:ステップS134)。
【0063】
次いで、ドラッグ領域制御手段22から端末操作検出手段21に部分拡大表示が実行されたことが通知され、端末操作検出手段21は、アプリ12に対して、この時点で外部画面領域に表示されている画像(外部領域画像)を、この画像の前に表示されていた画像(前外部領域画像)に戻すことを要求する前外部画像遷移コマンドを送信する(前外部画像遷移コマンド送信:ステップS135)。
アプリ12は、この前外部画像遷移コマンドに基づき、外部画面領域の画像を前外部領域画像に変換する(ステップS136)。
尚、ここでは、アプリ12が前外部画像遷移コマンドに基づき画面表示制御手段13に画像変換の要求を行い、これに応じて、画面表示制御手段13が外部画面領域の画像の変換を行う。
【0064】
これにより、図9のドラッグ領域内に表示された縮小画像903が、ドラッグ領域画像として拡大表示され、外部領域画像として、外部画像遷移コマンドに基づいてアプリ12が画面表示制御手段13を用いて変換した画像が表示され(図10の1001)、ドラッグ帰還操作によって、ドラッグ領域および外部画面領域を、それぞれドラッグ帰還操作が実行される前の画像に戻すことができる。
【0065】
次に、端末操作検出手段14によりドラッグ操作が検出された後に、ドラッグ状態のカーソルの位置が、表示画面3のおける象限をまたいで変化した場合の表示画面3の表示動作および、端末1内の各構成手段における動作ついて、図11および12に基づき説明する。
【0066】
端末操作検出手段14は、カーソルにおけるドラッグ操作が検出された後に、カーソルの位置が象限を超えて移動(変化)したことを検知する(ステップS141)。
ここで、端末検出手段14は、カーソルが移動した象限、つまり移動元の象限と移動先の象限を(移動位置情報)を一時的に記憶する。
【0067】
次いで、端末操作検出手段21が、操作情報取得手段14から移動位置情報を取得する(ステップS142)。端末操作検出手段21は、ドラッグ操作検出後のカーソル位置が予め設定された象限をまたいで変化したこと(象限間移動情報)をドラッグ領域制御手段22に通知する(ステップS143)。
【0068】
ドラッグ領域制御手段22は、カーソル移動後の位置である図20のカーソル1211の位置に、カーソルの移動方向に応じてドラッグ領域の表示位置を画面表示制御手段13に指定する(表示位置指定:ステップS144)。画面表示制御手段13は、この指定に応じて、ドラッグ領域の表示位置の変更を行う。
【0069】
ここでは、例えば図12のカーソル1201が図20のカーソル1211の位置へ移動したように、第3象限から第1象限へ(右上方向へ)とドラッグが行われた場合に、ドラッグ領域の表示場所は第3象限(表示画面3左下)に変化する。また、例えば、ドラッグ領域が左下に表示された状態で、第1象限から第3象限へ(左下方向へ)とドラッグが行われた場合には、ドラッグ領域の表示位置は表示画面3右上に変化する。
【0070】
尚、例えば、特定の象限間でドラッグ状態のカーソルが移動した場合(例えば、第1と第2象限間と第3と第4象限間など)に対しては、ドラッグ領域の表示位置変更を行わない設定としてもよい。
これにより、ドラッグ領域の表示位置変更が行われない場合は、ドラッグ状態のカーソルがドラッグ領域内に入ることとなり、上述のドラッグ再帰として検知されることになる。
【0071】
以上のように、本実施形態では、ドラッグ操作の行われた領域(画像)を縮小表示し、この縮小表示された領域画像(ドラッグ領域)が、ドラッグ操作によるカーソル移動位置とは異なる象限に移動されるので、表示画面のサイズの小さな携帯端末の画面上でドラッグ・アンド・ドロップ操作によるファイルデータの転送およびコピーを容易に行うことを可能とすることができる。
このため、アプリケーションの画面が全画面表示された端末、特にディスプレイサイズの小さい端末において、異なるアプリケーションソフト(プログラム)間のデータ通信をドラッグ・アンド・ドロップ操作で行うことができる。
【0072】
尚、本実施形態の変形例として、携帯端末1の外部に、CPU、メモリ、HDDなどを備え予め記憶されたプログラムの処理を行うサーバ31を設け、このサーバ31内にアプリ11が設けられた構成(図13)や、携帯端末1の外部に設けられたサーバ32内にアプリ12が設けられた構成(図14)が考えられる。
ここで、図13、および14に示された構成における携帯端末1では、携帯端末1およびサーバ31間を相互に接続するネットワークを介して操作情報、画面表示に係る情報、およびアプリ間で転送されるデータの通信が行われる。
【0073】
これにより、携帯端末1内に設定されたアプリケーション(アプリ11、または12)と、サーバ31内に設定されたアプリケーション(アプリ12、または11)との相互間データ通信を携帯端末1におけるドラッグ・アンド・ドロップ操作で行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、移動端末に適用することができ、特に、ディスプレイの大きさを十分に確保することが困難な小型の移動携帯端末やシンクライアントシステムの端末に対して有用に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明による情報処理装置における動作処理の一例を示す概略説明図である。
【図2】本発明による情報処理装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
【図3】図2に開示した情報処理装置の各構成手段における動作ステップを示す説明図である。
【図4】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図5】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図6】図2に開示した情報処理装置の各構成手段における動作ステップの一例を示す説明図である。
【図7】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドロップ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図8】図2に開示した情報処理装置の各構成手段における動作ステップの一例を示す説明図である。
【図9】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドロップ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図10】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドロップ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図11】図2に開示した情報処理装置の各構成手段における動作ステップの一例を示す説明図である。
【図12】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図13】図2に開示した情報処理装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
【図14】図2に開示した情報処理装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
【図15】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図16】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図17】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図18】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドロップ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図19】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドロップ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【図20】図1に開示した情報処理装置の表示画面におけるドラッグ操作時の表示内容の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0076】
1 携帯端末
3 表示画面(表示手段)
11、12 アプリケーション(アプリ)
13 画面表示制御手段(出力制御手段)
14 操作情報取得手段(転送先指定手段)
15 端末操作画面制御手段
16 アプリ間通信手段
21 端末操作検出手段(転送先指定手段)
22 ドラッグ領域制御手段(縮小表示制御手段)
23 操作画面取得手段
31、411、901、1201、1211 カーソル
32 アイコン(データファイルを示す)
421、511、701、902、911、1202、1212 ドラッグ領域
512、1001 外部領域画像
502 フォルダを示すアイコン
903 前ドラッグ領域画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを表示する表示手段と、転送対象とするデータを指定すると共に転送対象として指定されたデータの転送先を指定する入力デバイスと、前記入力デバイスからの操作情報を受けて転送対象とするデータと其の転送先を特定すると共に前記表示手段の表示動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、転送対象とするデータが前記入力デバイスにより指定された際に前記表示手段に表示していた表示情報のうちのアイコンを前記入力デバイスにより前記転送先が指定されるのに先立ち前記表示手段に小さく表示することを特徴とした情報処理装置。
【請求項2】
前記請求項1に記載の情報処理装置において、
前記アイコンを縦横の縮小比率の設定に従って小さく表示することを特徴とした情報処理装置。
【請求項3】
前記請求項1,2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記表示手段に表示されたデータをドラッグするドラッグ機能と、転送対象として特定されたデータが前記表示手段内の予め設定された特定領域内にドラッグされた場合に、前記アイコンを小さく表示することを特徴とした情報処理装置。
【請求項4】
前記請求項1,2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記表示手段に表示されたデータをドラッグするドラッグ機能と、転送対象として特定されたデータが前記表示手段内の予め設定された特定領域内にドラッグされ当該特定領域内に予め設定された一定時間停留した場合に、前記アイコンを小さく表示することを特徴とした情報処理装置。
【請求項5】
前記請求項3,4に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記表示手段の表示画面のうち少なくとも転送対象として特定されたデータがドラッグされた領域を含む画像領域を小さく表示する縮小領域設定機能を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
前記請求項4に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、転送対象として特定されたデータが前記転送先に転送された場合に、小さな表示を停止する縮小表示停止機能を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記請求項4に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、転送対象として特定されたデータが前記表示手段の予め設定された特定領域内にドラッグされ一定時間停留した場合に、前記表示手段に表示された表示画面を当該表示画面が表示される前に表示された前表示画面に変換する表示画面変換手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
前記請求項3,4,6,7の何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記制御部が、転送対象として特定されたデータがドラッグされる位置に応じて、前記小さく表示された縮小表示画像を、前記データがドラッグされる位置とは重ならない領域に移動させて表示する縮小画像移動表示機能を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
データを表示する表示手段と、転送対象とするデータを指定すると共に転送対象として指定されたデータの転送先を指定する入力デバイスと、前記入力デバイスからの操作情報を受けて転送対象とするデータと其の転送先を特定すると共に前記表示手段の表示動作を制御する制御部とを有する情報処理装置を備え、当該情報処理装置との間で予め設定されたネットワークを介して相互通信を行うサーバ装置とを備えた情報表示処理システムであって、
前記情報処理装置の前記制御部が、転送対象とするデータが前記入力デバイスにより指定された際に前記表示手段に表示していた表示情報のうちのアイコンを前記入力デバイスにより前記転送先が指定されるのに先立ち前記表示手段に小さく表示する縮小表示制御機能と、前記サーバ装置内に予め設定された記憶手段を前記データの転送先として指定する外部転送先指定機能とを備えたことを特徴とする情報表示処理システム。
【請求項10】
前記請求項9に記載の情報処理表示処理システムにおいて、
前記情報処理装置の前記制御部が、前記サーバ装置内に予め記憶された外部データの転送先として前記情報処理装置を指定する外部転送先指定機能を備えたことを特徴とする情報表示処理システム。
【請求項11】
前記請求項9,10に記載の情報処理表示処理システムにおいて、
前記アイコンを縦横の縮小比率の設定に従って小さく表示することを特徴とした情報表示処理システム。
【請求項12】
データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行う情報処理方法において、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、次いで、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンが小さく表示されることを特徴とした情報処理方法。
【請求項13】
データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行う情報処理方法において、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、ドラッグ状態の前記データが前記特定画面領域内に予め設定された一定時間停留され、次いで、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンが小さく表示されることを特徴とした情報処理方法。
【請求項14】
データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行う情報処理方法において、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、ドラッグ状態の前記データが前記特定画面領域内に予め設定された一定時間停留され、次いで、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンが小さく表示され、前記アイコンが前記データがドラッグされる位置に応じて前記ドラッグ状態のデータと重ならない画面領域に移動して表示されることを特徴とした情報処理方法。
【請求項15】
前記請求項12,13,14に記載の情報処理方法において、
前記アイコンを縦横の縮小比率の設定に従って小さく表示することを特徴とした情報処理方法。
【請求項16】
データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行うための情報処理プログラムにおいて、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、前記データが前記特定画面領域内に予め設定された一定時間停留されたことを検知する停留検知機能と、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンを前記表示手段に小さく表示する縮小表示機能とを、情報処理装置に実行させることを特徴とした情報処理プログラム。
【請求項17】
前記請求項16に記載の情報処理プログラムにおいて、
前記アイコンを縦横の縮小比率の設定に従って小さく表示することを特徴とした情報処理プログラム。
【請求項1】
データを表示する表示手段と、転送対象とするデータを指定すると共に転送対象として指定されたデータの転送先を指定する入力デバイスと、前記入力デバイスからの操作情報を受けて転送対象とするデータと其の転送先を特定すると共に前記表示手段の表示動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、転送対象とするデータが前記入力デバイスにより指定された際に前記表示手段に表示していた表示情報のうちのアイコンを前記入力デバイスにより前記転送先が指定されるのに先立ち前記表示手段に小さく表示することを特徴とした情報処理装置。
【請求項2】
前記請求項1に記載の情報処理装置において、
前記アイコンを縦横の縮小比率の設定に従って小さく表示することを特徴とした情報処理装置。
【請求項3】
前記請求項1,2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記表示手段に表示されたデータをドラッグするドラッグ機能と、転送対象として特定されたデータが前記表示手段内の予め設定された特定領域内にドラッグされた場合に、前記アイコンを小さく表示することを特徴とした情報処理装置。
【請求項4】
前記請求項1,2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記表示手段に表示されたデータをドラッグするドラッグ機能と、転送対象として特定されたデータが前記表示手段内の予め設定された特定領域内にドラッグされ当該特定領域内に予め設定された一定時間停留した場合に、前記アイコンを小さく表示することを特徴とした情報処理装置。
【請求項5】
前記請求項3,4に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記表示手段の表示画面のうち少なくとも転送対象として特定されたデータがドラッグされた領域を含む画像領域を小さく表示する縮小領域設定機能を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
前記請求項4に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、転送対象として特定されたデータが前記転送先に転送された場合に、小さな表示を停止する縮小表示停止機能を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記請求項4に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、転送対象として特定されたデータが前記表示手段の予め設定された特定領域内にドラッグされ一定時間停留した場合に、前記表示手段に表示された表示画面を当該表示画面が表示される前に表示された前表示画面に変換する表示画面変換手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
前記請求項3,4,6,7の何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記制御部が、転送対象として特定されたデータがドラッグされる位置に応じて、前記小さく表示された縮小表示画像を、前記データがドラッグされる位置とは重ならない領域に移動させて表示する縮小画像移動表示機能を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
データを表示する表示手段と、転送対象とするデータを指定すると共に転送対象として指定されたデータの転送先を指定する入力デバイスと、前記入力デバイスからの操作情報を受けて転送対象とするデータと其の転送先を特定すると共に前記表示手段の表示動作を制御する制御部とを有する情報処理装置を備え、当該情報処理装置との間で予め設定されたネットワークを介して相互通信を行うサーバ装置とを備えた情報表示処理システムであって、
前記情報処理装置の前記制御部が、転送対象とするデータが前記入力デバイスにより指定された際に前記表示手段に表示していた表示情報のうちのアイコンを前記入力デバイスにより前記転送先が指定されるのに先立ち前記表示手段に小さく表示する縮小表示制御機能と、前記サーバ装置内に予め設定された記憶手段を前記データの転送先として指定する外部転送先指定機能とを備えたことを特徴とする情報表示処理システム。
【請求項10】
前記請求項9に記載の情報処理表示処理システムにおいて、
前記情報処理装置の前記制御部が、前記サーバ装置内に予め記憶された外部データの転送先として前記情報処理装置を指定する外部転送先指定機能を備えたことを特徴とする情報表示処理システム。
【請求項11】
前記請求項9,10に記載の情報処理表示処理システムにおいて、
前記アイコンを縦横の縮小比率の設定に従って小さく表示することを特徴とした情報表示処理システム。
【請求項12】
データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行う情報処理方法において、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、次いで、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンが小さく表示されることを特徴とした情報処理方法。
【請求項13】
データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行う情報処理方法において、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、ドラッグ状態の前記データが前記特定画面領域内に予め設定された一定時間停留され、次いで、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンが小さく表示されることを特徴とした情報処理方法。
【請求項14】
データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行う情報処理方法において、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、ドラッグ状態の前記データが前記特定画面領域内に予め設定された一定時間停留され、次いで、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンが小さく表示され、前記アイコンが前記データがドラッグされる位置に応じて前記ドラッグ状態のデータと重ならない画面領域に移動して表示されることを特徴とした情報処理方法。
【請求項15】
前記請求項12,13,14に記載の情報処理方法において、
前記アイコンを縦横の縮小比率の設定に従って小さく表示することを特徴とした情報処理方法。
【請求項16】
データを表示手段に表示し、転送対象のデータを特定すると共に転送先を指定して前記データの転送を行うための情報処理プログラムにおいて、
前記データが前記表示手段内の予め設定された特定画面領域内にドラッグされ、前記データが前記特定画面領域内に予め設定された一定時間停留されたことを検知する停留検知機能と、前記データがドラッグされる際に表示されたアイコンを前記表示手段に小さく表示する縮小表示機能とを、情報処理装置に実行させることを特徴とした情報処理プログラム。
【請求項17】
前記請求項16に記載の情報処理プログラムにおいて、
前記アイコンを縦横の縮小比率の設定に従って小さく表示することを特徴とした情報処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2013−58206(P2013−58206A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−209567(P2012−209567)
【出願日】平成24年9月24日(2012.9.24)
【分割の表示】特願2008−198429(P2008−198429)の分割
【原出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年9月24日(2012.9.24)
【分割の表示】特願2008−198429(P2008−198429)の分割
【原出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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