説明

情報処理装置、表示制御方法及びプログラム

【課題】ユーザー自らが設定しているパラメータがどのパラメータであるのか見失いにくくすることを目的とする。
【解決手段】ユーザー操作により構造表示部のノードが選択されたことを検知すると、管理手段を介して選択されたノードに紐付けられた設定のタブを特定して詳細設定表示部に表示し、ユーザー操作により詳細設定表示部のタブが選択されたことを検知すると、管理手段を介して、選択されたタブに紐付けられたノードを特定して構造表示部に選択状態で表示することによって課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、表示制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
MFP(Multi Function Peripheral)等の画像処理装置が有する文書に対するタスクを複数組み合わせて一連の処理の流れとして登録し、それをユーザーが呼び出すことにより、実行できるアプリケーションが提供されている。これにより、頻繁に使用する処理の組み合わせを煩わしい操作なく実行できる。本明細書ではタスクを複数組み合わせて一連の処理の流れとしたものを処理フローと定義する。
タスクとは文書データに対して実行可能な処理のことを指しており、主として複合的な機能を持つ画像処理装置の、個々の機能にて実現可能な処理のことである。例えば、画像処理装置のタスクとは、原稿のスキャン、文書データのプリント、送信(電子メール、ファクス、ファイル等)、ディスクへの保存(画像処理装置内外のハードディスクへの保存)等を指すが、特にこれらに限定されるものではない。また、文書データとはテキストデータやイメージデータを含む。
処理フローには、上記タスクを提供する画像処理装置の他、様々なタスクを提供可能な複数のアプリケーションの処理を定義することも可能である。このアプリケーションには、画像処理装置上で動作するものや、PC(Personal Computer)等の情報処理装置上で動作するものを含むことができる。画像処理装置や情報処理装置等、複数の機器上で動作するアプリケーションのタスクを含むことで、処理フローはワークフローとして動作する。処理フローを1度作成すれば、頻繁に使用する様々なタスクの組み合わせを煩わしい操作なく実行できる。
【0003】
一方で、PC等の情報処理装置のキーボードやマウスを使って、処理フローの作成ができるアプリケーションも提供されている。キーボードやマウスを用いるので、画像処理装置のタッチパネル等のUI(ユーザーインタフェース)で処理フローを作成するよりも操作性に優れている。しかし、このようなアプリケーションにおいても操作性の課題がある。処理フローには様々なタスクの設定を含むため、ユーザーが設定するパラメータが多い。一般的には、アプリケーションはパラメータの規定値を持ち、特にユーザーが変更しなくてもタスクを実行できるようにして設定UIを提供する。これによりユーザーが設定しなければならないパラメータを減らすことができる。しかし、ユーザーの環境に応じたパラメータについては、規定値ではタスクを実行できないため、減らすことができない。例えば、文書データを送信するサーバーのパスやそのサーバーへの認証情報等である。処理フローには文書データを複数のサーバーに送信するタスクの設定を含むことが可能である。また、先に述べたように処理フローには様々な機器で処理するタスクを含むことができる。これらの機器へのパス等も必要となる。そのため、アプリケーションの設定UIでは、パラメータを設定するための多くの入力フィールドを表示することになる。しかし、これが原因で、ユーザーは自らが設定したいパラメータを見つけにくくなる。また、パラメータが多いため、自らが設定したいパラメータの入力フィールドへの移動もしづらくなる。更に、自分が処理フローのどの設定をしているかを見失いやすいといった操作性の課題がある。
【0004】
ユーザーが入力するデータを見つけやすくする従来技術として特許文献1がある。UIを左右2つのペインに分け、左側にパラメータ名をアルファベット順にリスト表示する。右側にはパラメータの設定を行うための複数の入力フィールドを設ける。ユーザーにより左側のリストのパラメータ名が選択されると、右側のペインは選択されたパラメータを設定するための入力フィールドが表示される。これにより、ユーザーはデータを見つけやすく移動しやすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2549268号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来技術では右側のペインにおいて、ユーザー操作によって別の入力フィールドに移動した場合、それに応じて左側のペインのリストの選択位置は変化しない。そのため、右側のペインの操作をして別の入力フィールドに移動した後に、左側のペインをユーザーが確認した場合には左側のペインと右側のペインでは別のパラメータが選択された状態となる。これにより、設定するパラメータが多い場合には、ユーザーは自らが設定しているパラメータがどのパラメータであるのかを見失いやすい。また、従来技術では右側のペインにアルファベット順にリスト表示するのみであり、処理フローのような構造を持ったタスクを複数持っているものに対して、全体構造を確認するために適用できるものではない。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、ユーザー自らが設定しているパラメータがどのパラメータであるのか見失いにくくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明の情報処理装置は、データの構造を各ノードとしてツリー状に表示する構造表示部と、構造表示部で表示されている同階層のノードで表される設定をタブごとに表示し、各タブには設定項目を設定するためのフィールドを表示する詳細設定表示部と、を有するユーザーインターフェースを表示する表示手段と、各ノードと、各タブと、を紐付けて管理する管理手段と、を有し、表示手段は、ユーザー操作により構造表示部のノードが選択されたことを検知すると、管理手段を介して選択されたノードに紐付けられた設定のタブを特定して詳細設定表示部に表示し、ユーザー操作により詳細設定表示部のタブが選択されたことを検知すると、管理手段を介して、選択されたタブに紐付けられたノードを特定して構造表示部に選択状態で表示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザー自らが設定しているパラメータがどのパラメータであるのか見失いにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態のシステムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】MFP110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】PC120のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】MFP110及びPC120のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図5A】タスクデータ管理部455で管理するタスク定義リストの一例を示す図である。
【図5B】タスク定義リスト500のカラム502に格納されているタスク定義の一例を示す図である。
【図6】既に処理フローに"SMB送信"と"FTP送信"とのタスクが1つずつ追加された状態のUIの一例を示す図である。
【図7】前述したタスクを追加するためのUIにおいてタスクの追加の指示を受け付けてから処理フローにタスクを追加するまでの処理フロー作成アプリケーション450の処理を表したフローチャートである。
【図8】実施形態1のUIデータ管理部456で管理されるUI制御管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】ユーザー操作により、ペイン601かペイン609をマウス等で選択されてからの処理フロー作成アプリケーション450での表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】図6の状態のUIで、ユーザーによりタブページ612が選択された後のUIを示す図である。
【図11】実施形態2のUIデータ管理部456で管理されるUI制御管理テーブルの一例を示す図である。
【図12】実施形態2のUI部454が表示する処理フローを作成するためのUIを示す図である。
【図13】実施形態2における、ペインがマウス等で選択されてからの処理フロー作成アプリケーション450のフローチャートである。
【図14】図12の状態のUIの際に、ユーザー操作により入力フィールド1401を選択された後のUIを示す図である。
【図15】実施形態3における処理フローを作成するためのUIを示す図である。
【図16】実施形態3における、入力フィールドへの設定を受け付けてからの処理フロー作成アプリケーション450のフローチャートである。
【図17】図15のUIの状態で、入力フィールド1701に"Taro"が入力された後のUIを示す図である。
【図18】実施形態3のUI部454が表示する処理フローを作成するためのUIを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0012】
<実施形態1>
まず、実施形態1について説明する。
(システム構成図)
図1は、本実施形態のシステムのシステム構成の一例を示す図である。
図1に示すように、MFP110及びPC120は、イーサネット(登録商標)等からなるLAN100に接続されている。なお、PC120は、情報処理装置の一例である。
MFP110は、コピー機能を有する。それと共に、MFP110は、原稿画像を読み取り、読み取って得られた文書データを、FTPプロトコルやSMBプロトコル等を用いてLAN100上の指定した装置に送信するデータ送信機能を有する。また、MFP110は、文書データを添付ファイルとしてEメールを作成し、Eメールサーバー(不図示)を利用してEメールを送信することができる。
但し、本実施形態におけるシステムにおいては、これらの構成機器の数に限られることはない。また、本実施形態では接続方法としてLANを適用しているが、これに限られることはない。例えば、WAN(公衆回線)等の任意のネットワーク、USB等のシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSI等のパラレル伝送方式等も適用可能である。
【0013】
(MFP110のハードウェア構成図)
図2は、MFP110のハードウェア構成の一例を示す図である。
MFP110は、図2に示すように次の構成要素から構成される。画像入力デバイスであるスキャナー部112、画像出力デバイスであるプリンター部113、MFP110の制御を司るコントローラー200、及び操作部111である。
スキャナー部112は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成するデバイスである。なお、原稿は原稿フィーダにセットされ、コントローラー200からスキャナー部112に原稿読み取り指示が与えられる。スキャナー部112は、この指示を受けると原稿フィーダから原稿を1枚ずつフィードして、原稿の読み取り動作を行う。なお、原稿の読み取り方法は原稿フィーダによる自動送り方式ではなく、原稿を不図示のガラス面上に載置し露光部を移動させることで原稿の走査を行う方法であってもよい。
プリンター部113は、コントローラー200から受け取った画像データを用紙上に画像として形成する画像形成デバイスである。なお、本実施形態において画像形成方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式以外にも、インクジェット方式等でも適用可能である。
コントローラー200は、操作部111、スキャナー部112、プリンター部113と電気的に接続されている一方、LAN100にもNetworkI/F206を介して接続されている。即ち、コントローラー200は、LAN100を経由して他の機器と接続されている。これによりMFP110は、HTTPプロトコルによる通信が可能となっている。
【0014】
CPU201は、ROM202に記憶された制御プログラム等に基づいて、接続中の各種デバイスへのアクセス及び他のデバイスからのアクセスを統括的に制御する。それと共に、CPU201は、コントローラー200内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。この制御には、後述のフローチャートを実現するためのプログラムの実行も含む。
ROM202には装置のブートプログラムが格納されている。
RAM203は、CPU201が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ、画像データを一時記憶するためのメモリでもある。RAM203は、電源のバックアップ等により記憶した内容を装置本体の電源オフ後も保持しておく領域と、電源オフ後には記憶した内容が消去されてしまう領域と、により構成されている。
HDD204は、ハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能となっている。
操作部I/F205は、システムバス211と操作部111とを接続するためのインターフェース部である。操作部I/F205は、操作部111に表示するための画像データをシステムバス211から受け取り操作部111に出力すると共に、操作部111から入力された情報をシステムバス211へと出力する。
NetworkI/F206は、LAN100及びシステムバス211に接続し、情報の入出力を行う。
【0015】
スキャナーI/F207は、スキャナー部112から受け取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。なお、スキャナーI/F207は、受け取った画像データがカラー原稿か白黒原稿か、文字原稿か写真原稿か等を判定する機能を持つ。
画像形成部208は、画像データの方向変換、画像圧縮、伸張処理等を行う。また、HDD204に保存されている画像同士を合成して一枚の画像にすることが可能である。
プリンターI/F209は、画像形成部208から送られた画像データを受け取り、この画像データに付随させられている属性データを参照しながら画像データに画像形成を施す。画像形成後の画像データは、プリンター部113に出力される。
なお、本実施形態では、MFPがUI(ユーザーインターフェース)表示を実行するネットワークMFPであるが、汎用スキャナーや汎用プリンター等を接続した汎用コンピュータ等、これ以外の画像処理装置であってもよい。
【0016】
(PC120のハードウェア構成図)
図3は、PC120のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3において、CPU301、RAM302、ROM303、NetworkI/F305、ハードディスクドライブ(HDD)306がシステムバス310を介して互いに通信可能に接続されている。
また、CRT等の表示装置307、キーボード等の入力装置304、及びマウス等のポインティングデバイス308が、システムバス309を介して互いに通信可能に接続されている。
ROM303或いはHDD306には、オペレーティングシステム等の制御プログラムが格納されている。CPU301は、前記制御プログラムを必要に応じてROM303或いはHDD306からRAM302上へ読み出して実行することで、コンピュータとしての機能を発揮する。
また、CPU301は、表示装置307を介して各種情報の表示を行うと共に、入力装置304やポインティングデバイス308からユーザー指示等を受け付ける。更に、CPU301は、NetworkI/F305を介してLAN100上の他の装置との通信を行う。
【0017】
(MFP110とPC120とのソフトウェア構成図)
図4は、MFP110及びPC120のソフトウェア構成の一例を示す図である。MFP110/PC120のそれぞれが有しているHDD204/306に保存されているプログラムを、CPU201/301がRAM203/302上へ読み出して実行することによって、図4に示すソフトウェアモジュールが実現する(機能する)。
MFP110は、処理フロー実行アプリケーション400を有する。処理フロー実行アプリケーション400は、UI部401、処理フロー制御部402、処理フロー管理部403、タスク実行部404、通信部405から成る。
UI部401は、操作部I/F205を介して操作部111に表示を行ったり、操作部111からのユーザーの入力を処理したりする。UI部401は、処理フロー管理部403で管理されている処理フローをボタンとして表示する。更に、UI部401は、ユーザーの操作によりボタンが押下されると、それを検知し、処理フロー制御部402に処理フローの実行を指示する。
処理フロー制御部402は、処理フローの解析を行う。処理フロー制御部402は、UI部401から処理フローの実行が指示されると、処理フロー管理部403から処理フローを取得する。そして、処理フロー制御部402は、取得した処理フローの解析を行い、各タスクに分割する。更に各タスクを、処理フローで指定されている順に実行するようにタスク実行部404に通知する。また、処理フロー制御部402は、通信部405から処理フローを受け取り、処理フロー管理部403に処理フローの登録を指示する。
処理フロー管理部403は、処理フローを記憶し、処理フロー制御部402からの指示により、処理フローの読み出しや書き込み等を行う。
タスク実行部404は、処理フロー制御部402から渡されたタスクを実行する。タスク実行部404で実行するタスクとは、原稿のスキャン、文書データのプリント、送信(電子メール、ファクス、ファイル等)、ディスクへの保存(MFP110内外のハードディスクへの保存)等である。
通信部405は、NetworkI/F206を介して、後述するPC120の通信部451と通信を行う。通信部405は、PC120の通信部451から処理フローを受け取り、処理フロー制御部402に渡す。
【0018】
PC120は、処理フロー作成アプリケーション450を有する。処理フロー作成アプリケーション450は、通信部451、処理フロー制御部452、処理フロー管理部453、UI部454、タスクデータ管理部455、UIデータ管理部456から構成される。
通信部451は、NetworkI/F305を介して、MFP110の通信部405と通信を行う。通信部451は、処理フロー制御部452の指示により、処理フロー管理部453に記憶されている処理フローをMFP110の通信部405に送信する。
処理フロー制御部452は、処理フローの解析を行う。処理フロー制御部452は、UI部454から渡されたタスクのデータを処理フローに変換する。また、処理フロー制御部452は、処理フロー管理部453に記憶されている処理フローを解析し、タスクに分解してUI部454に渡す。
処理フロー管理部453は、処理フローを記憶し、処理フロー制御部452からの指示により、処理フローの読み出しや書き込み等を行う。
UI部454は、表示装置307に表示を行ったり、入力装置304やポインティングデバイス308からのユーザーの入力を処理したりする。処理フロー作成アプリケーション450のUIについては後述する。
タスクデータ管理部455は、タスク定義リストを管理する。タスク定義リストについては、図5A、図5Bを用いて後述する。
UIデータ管理部456は、UI制御データリストを管理する。UI制御データリストについては図8を用いて後述する。
【0019】
(タスク定義リスト)
図5Aは、タスクデータ管理部455で管理するタスク定義リストの一例を示す図である。本実施形態では、模式的な図としてテーブル形式を用いているが、CSV形式や、XML等でのテキストファイルでもよい。
タスク定義リスト500は、カラム501、カラム502の2つのカラムで構成されている。1レコードが1つのタスクを表す。
カラム501は、タスクの名称を表しており、タスクを識別するための識別子が格納される。例えば1つ目のレコードのタスク名は"SMB送信"である。
カラム502は、各タスクの詳細な定義を表す。タスクの詳細な定義については、図5Bを用いて後述する。
【0020】
図5Bは、タスク定義リスト500のカラム502に格納されているタスク定義の一例を示す図である。本例ではXMLでタスク定義550を表現するが、タスク定義550は処理フロー作成アプリケーション450が処理できる形式であればそのフォーマットは問わない。
タグ551は、"Send"タグであり、送信に関するタスクであることを示している。本タグ内に送信に関するタスクの定義が記載されている。
タグ552は、"sendName"タグであり、送信に関するタスクのタスク名称を示している。本例ではタスク名称は"SMB送信"である。
タグ553、タグ561は、"step"タグであり、タスクの処理を分割した単位であるステップを表しており、属性"no"に記載されている順に実行される。タスクを実行した際に属性"no"が"1"であるタグ553内に定義された処理が実行され、次に属性"no"が"2"であるタグ561内の処理が実行される。"step"タグの属性"name"はステップの名称を表している。タグ553のステップの名称は"ログイン"である。
タグ554は、"item"タグであり、タスクを実行するのに必要なパラメータを示している。"item"タグの"name"属性は、パラメータの名称を表しており、タグ554のパラメータの名称は、"ユーザー名"である。
タグ554は、"textItem"タグであり、パラメータを入力するフィールドが文字列で入力する形式であることを表している。処理フロー作成アプリケーション450で表示するUIについては後述する。
タグ556は、"initValue"であり、パラメータ名称が"ユーザー名"であるパラメータの初期値を表している。タグ556では初期値は空である。
【0021】
タグ557は、"choiceItem"であり、パラメータを入力するフィールドが選択形式であることを表している。処理フロー作成アプリケーション450で表示するUIについては後述する。
タグ558は、"initValue"であり、パラメータ名称が"認証方式"であるパラメータの初期値を表している。タグ558の値は"1"であり、選択肢の中の1つ目の値が初期値であることを表している。
タグ559、タグ560は、"choice"タグであり、パラメータ名称が"認証方式"であるパラメータが取り得る値の選択肢を表している。"choice"タグの属性"no"が選択肢の番号を表している。つまりパラメータ名称が"認証方式"であるパラメータが取り得る値の選択肢の1つ目が"NTLMv2"であり、2つ目が"Kerberos"である。
【0022】
(タスク追加の処理)
まず、ユーザー操作により処理フロー作成アプリケーション450の起動指示を受け付けると、UI部454は、処理フロー作成アプリケーションの初期画面(不図示)を表示する。初期画面では、UI部454は、処理フローの作成の指示や、作成した処理フローをMFP110の処理フロー実行アプリケーション400に送信する指示を受け付ける。ユーザー操作により処理フロー作成の指示を受け付けると、UI部454は、図6で示した処理フローを作成するためのUIを表示する。図6は、既に処理フローに"SMB送信"と"FTP送信"とのタスクが1つずつ追加された状態のUIの一例を示す図である。タスクの追加処理については図7を用いて後述する。
ペイン601は、ツリービューを表示する領域である。処理フローに追加されたタスクをツリーで表示する。ツリー状に表示することにより、処理フローの全体構造をわかりやすくしている。ペイン601は、構造表示部の一例である。
ノード602は、処理フローに追加されている"SMB送信"のタスクを示している。ノード602は、ツリービューにおいて深さ0の1つ目のノードである。つまり処理フローにおいて最初に実行されるタスクであることを表している。
ノード603は、処理フローに追加されている"SMB送信"のタスクに定義されている1つ目のステップを表している。1つ目のステップとはタスク定義550のタグ553で定義されているステップである。ノード603は、ツリービューにおいてノード602の1つ目の子ノードである。
ノード604は、処理フローに追加されている"SMB送信"のタスクに定義されている2つ目のステップを表している。ノード604は、ツリービューにおいてノード602の2つ目の子ノードである。
ノード605は、処理フローに追加されている"SMB送信"のタスクに定義されている3つ目のステップを表している。ノード604は、ツリービューにおいてノード602の3つ目の子ノードである。
ノード606は、処理フローに追加されている"FTP送信"のタスクを示している。ノード606は、ツリービューにおいて深さ0の2つ目のノードである。つまり処理フローにおいて2番目に実行されるタスクであることを表している。
ボタン607は、処理フローにタスクを追加するためのボタンである。ボタン607が押下されると、UI部454は、タスクを追加するためのUI(不図示)を表示する。タスクを追加するためのUIでは、タスク定義リスト500で管理されているタスクの追加を可能とする。
ボタン608は、処理フローに追加されているタスクを、処理フローから削除するためのボタンである。
【0023】
ペイン609は、タブコントロールを表示するための領域である。ペイン609では処理フローに追加されているタスクの詳細な設定を行うためのUIを表示する。タブコントロールは、タスクごとに表示される。またタブコントロールには、複数のタブページを表示することが可能である。図6では、ペイン609には"SMB送信"のタスクの設定を行うためのタブコントロールが表示されている状態である。ペイン609は、詳細設定表示部の一例である。ペイン609では、ペイン601で表示されている同階層のノートで示される設定がタブごとに表示される。
タブページ610は、"SMB送信"の1つ目のステップに関する設定を行うためのタブページである。1つ目のステップとはタスク定義550のタグ553で定義されているステップ名称が"ログイン"であるステップである。
タブページ610は"SMB送信"の設定を行うためのタブコントロールの1つ目のタブページである。
タブページ611は、"SMB送信"の2つ目のステップに関する設定を行うためのタブページである。タブページ611は"SMB送信"の設定を行うためのタブコントロールの2つ目のタブページである。
タブページ612は、"SMB送信"の3つ目のステップに関する設定を行うためのタブページである。タブページ612は"SMB送信"の設定を行うためのタブコントロールの3つ目のタブページである。
入力フィールド613は、ステップ名称が"ログイン"であるステップの1つ目のパラメータ(設定項目)の値を設定するための入力フィールドである。入力フィールド613は、タスク定義550のタグ555で定義されている"textItem"に従ったフィールドであり、文字列の入力を受け付ける。
入力フィールド614は、ステップ名称が"ログイン"であるステップの3つ目のパラメータ(設定項目)の値を設定するための入力フィールドである。入力フィールド614は、タスク定義550のタグ557で定義されている"choiceItem"に従ったフィールドであり、ユーザーによる選択を受け付ける。選択肢はタグ559、タグ560の"choice"タグで定義されている"NTLMv2"と"Kerberos"とである。
【0024】
以上のように、ステップ単位にタブページで分けて表示することで、入力フィールドが多数ある場合でも、全てを一覧表示するよりもスクロールでの表示を避けることができ、ユーザーは自分が設定したい項目を見つけやすくなる。また、ユーザーは右側のペインのタブを選択することにより、ステップごとに移動できるため自らが設定したい項目への移動もしやすくなる。
ボタン615は、処理フローの登録するためのボタンである。ユーザー操作によりボタン615が押下されると、UI部454は、設定されたタスク定義やタスクのパラメータを処理フロー制御部452に渡し、処理フローの作成を指示する。処理フロー制御部452は、UI部454から渡されたタスク定義やタスクのパラメータから処理フローを作成し、処理フロー管理部453に処理フローの登録を指示する。処理フロー管理部453は、処理フロー制御部452からの指示を受け、処理フローの書き込みを行う。
ボタン616は、処理フローの作成をキャンセルするためのボタンである。ユーザー操作によりボタン616が押下されると、UI部454は、設定されているパラメータ等を破棄し、初期画面に戻る。
【0025】
図7は、前述したタスクを追加するためのUIにおいてタスクの追加の指示を受け付けてから処理フローにタスクを追加するまでの処理フロー作成アプリケーション450の処理を表したフローチャートである。
ステップS701で、UI部454は、ユーザー操作により処理フローにタスクを追加する指示を受け付けたかを判断する。タスクの追加の指示を受け付けた場合は、UI部454は、ステップS702に遷移する。タスクの追加の指示を受け付けていない場合は、UI部454は、指示を受け付けるまで待機する。
ステップS702で、UI部454は、ユーザーにより選択されたタスク定義をタスクデータ管理部455から取得する。UI部454は、取得したタスク定義を解析し、ステップS703に遷移する。
ステップS703で、UI部454は、解析したタスク定義に則ってUI制御管理テーブルを生成し、UIデータ管理部456に格納を指示する。UIデータ管理部456は、UI部454からの指示により、UI制御管理テーブルを格納する。
【0026】
図8は、実施形態1のUIデータ管理部456で管理されるUI制御管理テーブルの一例を示す図である。本例では模式的な図としてテーブル形式を用いているが、ツリービューとタブコントロールの紐付けができればよく、特に形式を限定するものではない。
UI管理テーブルは、カラム801からカラム805までで構成されている。
カラム801は、処理フローに追加されているタスクを表している。格納されているのはタスク名やステップである。
カラム802は、ペイン601に表示するツリービューの深さ0のノードのどこに表示するかを表している。例えば、カラム801が"SMB送信"であるタスクは、カラム802の値は、"1"であるため、深さ0のノードの1つ目に表示することを表している。
カラム803は、ペイン601に表示するツリービューの深さ1のノードのどこに表示するかを表している。例えば、カラム801が"Step2"であるステップは、カラム802の値が"1"であり、カラム803の値が"2"であるため、深さ0の1つ目のノードの子ノードとして深さ1のノードの2つ目に表示することを表している。
カラム804は、ペイン609に表示するタブコントロールを表している。SMB処理フローに追加されるタスクごとにタブコントロールが生成される。
カラム805は、カラム804で示したタブコントロールのどのタブページであるかを表している。例えば、カラム801が"Step2"であるステップは、カラム804の値が"1"であり、カラム805の値が"2"であるため、1つ目のタブコントロールの2つ目のタブページに表示することを表している。
【0027】
図7に戻り、ステップS704でUI部454は、ステップS702で解析したタスク定義に則って、ペイン601にツリービューを生成する。
ステップS705でUI部454は、ステップS702で解析したタスク定義に則って、ペイン609にタブコントロールを生成する。
以上のようにして処理フローにタスクの追加を行う。先に述べたように図6のUIは、"SMB送信"と"FTP送信"とのタスクが追加された状態のUIである。
【0028】
(タブコントロールとツリービューの連動)
次にユーザーによりペイン601かペイン609をマウス等で選択された場合の処理について説明する。
図9は、ユーザー操作により、ペイン601かペイン609をマウス等で選択されてからの処理フロー作成アプリケーション450での表示制御処理の一例を示すフローチャートである。処理フロー作成アプリケーション450のUI部454では、ボタン押下等、ユーザーによる複数の操作を検知するが、本フローチャートでは本例の特徴である、マウス等でペインが選択されたことを検知した場合の処理についてのみ記載する。
ステップS901でUI部454は、選択されたペインがペイン601であるのか、ペイン609であるのかを判断する。ペイン601である場合は、UI部454は、ステップS902に遷移する。ペイン609である場合は、UI部454は、ステップS904に遷移する。
ステップS902で、UI部454は、ユーザー操作により選択されたペイン601のツリービューのノードを選択状態としステップS904に遷移する。例えば、UI部454は、ユーザー操作によりノード605が選択されていればノード605を選択状態とする。
ステップS903で、UI部454は、ユーザー操作により選択されたノードに紐付けられたタブコントロール、及び、タブページを特定してペイン609に表示する。UI部454は、まず、UIデータ管理部456からUI制御管理テーブルを取得する。そして、UI部454は、ユーザーにより選択されたノードに紐づいたタブコントロールとタブページとを検索する。そして、UI部454は、検索の結果として得られたタブコントロールのタブページを表示する。例えば、UI部454は、ユーザーにより選択されたノードがノード602である場合、図8のUI制御管理テーブルの最初のレコードであることがわかる。この場合、UI部454は、1つ目のタブコントロールを表示する。UI部454は、図8のUI制御管理テーブルには該当するタブページはないため、最初のタブページであるタブページ610を表示する。UI部454は、ユーザー操作により選択されたノードがノード605である場合は、図8のUI制御管理テーブルの4つ目のレコードであることがわかる。この場合、UI部454は、1つ目のタブコントロールの3番目のタブページであるタブページ612を表示する。
ステップS902、ステップS903の処理は、第1の表示制御の処理の一例である。
【0029】
ステップS904で、UI部454は、ユーザー操作により選択されたタブページを表示し、ステップS905に遷移する。例えば、UI部454は、タブページ612が選択された場合はタブページ612を表示する。
ステップS905でUI部454は、ユーザー操作により選択されたタブページに紐付けられたノードを特定して、ペイン601のノードを選択状態とする。UI部454は、まずUIデータ管理部456からUI制御管理テーブルを取得する。そして、UI部454は、ユーザーにより選択されたタブページに紐づいたノードを検索する。そして、UI部454は、検索の結果として得られたノードを選択状態とする。例えば、UI部454は、タブページ612がユーザー操作により選択された場合は、図8のUI制御管理テーブルの4つ目のレコードであることがわかる。この場合、UI部454は、ツリービューの深さ0のノードの3つ目の子ノードであるノード605を選択状態とする。
ステップS904、ステップS905の処理は、第2の表示制御の処理の一例である。
【0030】
図10は、図6の状態のUIで、ユーザーによりタブページ612が選択された後のUIを示す図である。
1001のようにタブページ612が最前面に表示されている。
1002のようにタブページ612に紐付けられたノード605が選択状態となっている。
以上のように、ペイン601に表示しているツリービュー、ペイン609に表示しているタブコントロールが連動する。これにより、ユーザー操作により左右のペインで表示している位置がずれることなく、ユーザー自らが設定しているパラメータがどのパラメータであるのかを見失うことがなくなる。
【0031】
<実施形態2>
次に、実施形態2について説明する。実施形態1では、ツリービューのノードとタブコントロールのタブページとの連動について説明した。実施形態2では、更にツリービューのノードと入力フィールドとの連動について説明する。システム構成やMFP110、PC120のハードウェア構成、ソフトウェア構成等は実施形態1と同じである。
(タスク追加の処理)
タスク追加の処理について、実施形態1と異なる部分のみを説明する。
実施形態1では、タスク追加時のステップS703で作成したUI制御管理テーブルは図8で示したものであった。しかしながら、実施形態2では、図11で示すUI制御管理テーブルである。図8との違いのみ説明する。図11は、実施形態2のUIデータ管理部456で管理されるUI制御管理テーブルの一例を示す図である。
カラム1101は、ツリービューの深さ2のノードのどこに表示するかを表している。例えば、レコード1103の場合、深さ2のノードの1つ目であることを表している。
カラム1102は、タブページに表示される入力フィールドの何番目であるかを表している。例えば、レコード1103の場合、1つ目の入力フィールドであることがわかる。
実施形態1では、ステップS704で生成されるツリービューは深さ1までのものであった。実施形態2では、図12で示すように深さ2までのツリービューが表示される。
【0032】
図12は、UI部454が表示する処理フローを作成するためのUIを示す図である。図12は既に処理フローに"SMB送信"と"FTP送信"とのタスクが1つずつ追加された状態のUIである。
ノード1201は、パラメータ名称が"ユーザー名"であるパラメータを表している。ノード1201は選択状態である。
入力フィールド1202は、パラメータ名称が"ユーザー名"であるパラメータを設定するためのフィールドである。入力フィールド1202にはカーソルがあたっている。ここでカーソルがあたっているとは、ユーザーによる入力を受け付けている状態である。入力フィールド1202にカーソルが当たっている場合、UI部454は、キーボード等の入力装置304を介してユーザー操作による文字列の入力を受け付けると入力された文字列を入力フィールド1202に表示する。
【0033】
(タブコントロールとツリービューの連動)
図13は、実施形態2における、ペインがマウス等で選択されてからの処理フロー作成アプリケーション450のフローチャートである。実施形態1と異なる処理のみを説明する。
ステップS1301からステップS1303までは、ステップS901からステップS903までと同じ処理であるため、説明を省略する。
ステップS1304で、UI部454は、ユーザー操作により選択されたノードに紐付けられた入力フィールドを特定して、選択状態とする。UI部454は、まずUIデータ管理部456からUI制御管理テーブルを取得する。そして、UI部454は、ユーザーにより選択されたノードに紐づいた入力フィールドを検索する。そして、UI部454は、検索の結果として得られた入力フィールドにカーソルを移動する。例えば、UI部454は、ノード1201がユーザー操作により選択された場合は、図11のUI制御管理テーブルの3つ目のレコードであることがわかる。この場合、UI部454は、1つ目のタブページの1つ目の入力フィールドである1202にカーソルを移動する。
ステップS1305で、UI部454は、選択されたのがタブページであるか、入力フィールドであるかを判断する。UI部454は、タブページであった場合は、ステップS1306に遷移する。UI部454は、入力フィールドであった場合は、ステップS1308に遷移する。
ステップS1306からステップS1307までは、ステップS904からステップS905までと同じ処理であるため、説明を省略する。
【0034】
ステップS1308で、UI部454は、選択された入力フィールドにカーソルを移動する。例えば、UI部454は、入力フィールド1202が選択された場合は、入力フィールド1202にカーソルを移動する。
ステップS1308で、UI部454は、ユーザー操作により選択された入力フィールドに紐付けられたツリービューのノードを特定して、選択状態とする。UI部454は、まずUIデータ管理部456からUI制御管理テーブルを取得する。そして、UI部454は、ユーザーにより選択された入力フィールドに紐づいたノードを検索する。そして、UI部454は、検索の結果として得られたノードを選択状態とする。例えば、UI部454は、入力フィールド1202がユーザー操作により選択された場合は、図11のUI制御管理テーブルの3つ目のレコードであることがわかる。この場合、UI部454は、深さ3の1つ目のノードである1201を選択状態とする。
【0035】
図14は、図12の状態のUIの際に、ユーザー操作により入力フィールド1401を選択された後のUIを示す図である。
入力フィールド1401は、パラメータ名称が"パスワード"であるパラメータを設定するためのフィールドである。カーソルは、入力フィールド1202から入力フィールド1401に移動している。
ノード1402は、パラメータ名称が"パスワード"であるパラメータを表している。選択状態がノード1201からノード1402に移動している。
以上のように、ツリービュー、タブコントロールが連動する。タブコントロールに配置された入力フィールドとツリービューが連動することにより、ユーザーが設定したいパラメータへの移動がし易くなる。また、ユーザー操作により左右のペインで表示している位置がずれることなく、ユーザー自らが設定しているパラメータがどのパラメータであるのかを見失うことがなくなる。
【0036】
<実施形態3>
実施形態2では、ツリービューのノードと、タブコントロール上に配置された入力フィールドが選択された際の連動について説明した。実施形態3では、ユーザー操作により、入力フィールドに設定が行われた場合の連動について説明する。システム構成やMFP110、PC120のハードウェア構成、ソフトウェア構成等は実施形態1や実施形態2と同じである。
(タスク追加の処理)
タスク追加の処理について、実施形態2と異なる部分のみを説明する。
実施形態2では、タスク追加時のステップS704でツリービューを解析したタスク定義に則って生成したが、初期値の有無による違いはなかった。実施形態3では、初期値があるパラメータについては、ノードを非表示とする。初期値がないパラメータについては、実施形態2と同様にノードを表示する。
図15は、実施形態3における処理フローを作成するためのUIを示す図である。図15は既に処理フローに"SMB送信"と"FTP送信"とのタスクが1つずつ追加された状態のUIである。
入力フィールド1501は、パラメータ名称が"認証方式"であるパラメータを設定するためのフィールドである。入力フィールド1501は、初期値として、"NTLMv2"が設定されている。
ノード1502は、パラメータ名称が"認証方式"であるパラメータを表している。但し、パラメータ名称が"認証方式"であるパラメータには初期値が設定されているため、ノードは非表示となっている。
【0037】
(タブコントロールとツリービューの連動)
図16は、実施形態3における、入力フィールドへの設定を受け付けてからの処理フロー作成アプリケーション450のフローチャートである。
ステップS1601で、UI部454は、設定された値を入力フィールドに表示する。
ステップS1602で、UI部454は、入力フィールドに設定された値が空でないかを判断する。UI部454は、空でない場合は、ステップS1602へ遷移する。UI部454は、空である場合は、ステップS1602へ遷移する。
ステップS1603で、UI部454は、入力を受け付けた入力フィールドに紐づいたノードを図11のUI制御管理テーブルを用いて特定し、ノードを非表示にする。
ステップS1604で、UI部454は、入力を受け付けた入力フィールドに紐づいたノードを図11のUI制御管理テーブルを用いて特定し、ノードを表示する。
図17は、図15のUIの状態で、入力フィールド1701に"Taro"が入力された後のUIを示す図である。
入力フィールド1701には、"Taro"が表示されている。
ノード1702は、入力フィールド1701に値が設定されているため、非表示となっている。
なお、本実施形態では、設定されているパラメータに関するノードを非表示としているが、パラメータに対して設定がなされているかがわかるようなUIであればよい。例えば、図18のように設定されていないパラメータのノードの背景に色をつけてもよい。入力フィールド1801は空である。ノード1802は、入力フィールド1801と紐づいており設定がされていないため、ノードの背景に色がついている。更に図示しないが、例えば、設定されていないパラメータのノードのみ、太字や斜体等、文字の書体を変更してもよい。
【0038】
本実施形態ではパラメータに対して設定がなされているかどうかで判断しているが、更に、設定が必須なパラメータであるかも判断に加えてもよい。例えば、設定必須であり、且つ、設定がされていないパラメータのノードの背景色の色を変更する。設定必須であるかは、図5Bで説明したタスク定義に定義されているように構成すればよい。
以上のように、設定の有無によって、ツリービューのノードと、タブコントロール上に配置された入力フィールドが連動して表示を変えることにより、ユーザーは自らが設定したい項目や設定しなければならない項目を見つけやすくなる。
【0039】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0040】
以上、上述した各実施形態によれば、ユーザー自らが設定しているパラメータがどのパラメータであるのか見失いにくくすることができる。
【0041】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データの構造を各ノードとしてツリー状に表示する構造表示部と、前記構造表示部で表示されている同階層のノードで表される設定をタブごとに表示し、各タブには設定項目を設定するためのフィールドを表示する詳細設定表示部と、を有するユーザーインターフェースを表示する表示手段と、
前記各ノードと、前記各タブと、を紐付けて管理する管理手段と、
を有し、
前記表示手段は、ユーザー操作により前記構造表示部のノードが選択されたことを検知すると、前記管理手段を介して前記選択されたノードに紐付けられた設定のタブを特定して前記詳細設定表示部に表示し、ユーザー操作により前記詳細設定表示部のタブが選択されたことを検知すると、前記管理手段を介して、前記選択されたタブに紐付けられたノードを特定して前記構造表示部に選択状態で表示する情報処理装置。
【請求項2】
前記管理手段は、更に、前記各ノードと、前記タブに表示されたフィールドと、を紐付けて管理し、
前記表示手段は、更に、ユーザー操作により前記構造表示部のノードが選択されたことを検知すると、前記管理手段を介して前記選択されたノードに紐付けられた設定のフィールドを特定して前記詳細設定表示部にカーソルを移動して表示し、ユーザー操作により前記詳細設定表示部の前記フィールドが選択されたことを検知すると、前記管理手段を介して、前記選択されたフィールドに紐付けられたノードを特定して前記構造表示部に選択状態で表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、更に、前記選択されたフィールドに空ではない値が設定されている場合と空ではない値が設定されていない場合とでノードの表示を異ならせる請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記選択されたフィールドに空ではない値が設定されている場合は、ノードを表示し、前記選択されたフィールドに空ではない値が設定されていない場合は、ノードを表示しない請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記選択されたフィールドに空ではない値が設定されている場合と空ではない値が設定されていない場合とでノードに表示される文字の書体を異ならせる請求項3記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記選択されたフィールドに空ではない値が設定されている場合と空ではない値が設定されていない場合とでノードの背景の色を異ならせる請求項3記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置が実行する表示制御方法であって、
データの構造を各ノードとしてツリー状に表示する構造表示部と、前記構造表示部で表示されている同階層のノードで表される設定をタブごとに表示し、各タブには設定項目を設定するためのフィールドを表示する詳細設定表示部と、を有するユーザーインターフェースを表示する表示ステップと、
前記各ノードと、前記各タブと、を紐付けて管理する管理ステップと、
ユーザー操作により前記構造表示部のノードが選択されたことを検知すると、前記管理ステップで管理されている前記選択されたノードに紐付けられた設定のタブを特定して前記詳細設定表示部に表示する第1の表示制御ステップと、
ユーザー操作により前記詳細設定表示部のタブが選択されたことを検知すると、前記管理ステップで管理されている前記選択されたタブに紐付けられたノードを特定して前記構造表示部に選択状態で表示する第2の表示制御ステップと、
を含む表示制御方法。
【請求項8】
コンピュータに、
データの構造を各ノードとしてツリー状に表示する構造表示部と、前記構造表示部で表示されている同階層のノードで表される設定をタブごとに表示し、各タブには設定項目を設定するためのフィールドを表示する詳細設定表示部と、を有するユーザーインターフェースを表示する表示ステップと、
前記各ノードと、前記各タブと、を紐付けて管理する管理ステップと、
ユーザー操作により前記構造表示部のノードが選択されたことを検知すると、前記管理ステップで管理されている前記選択されたノードに紐付けられた設定のタブを特定して前記詳細設定表示部に表示する第1の表示制御ステップと、
ユーザー操作により前記詳細設定表示部のタブが選択されたことを検知すると、前記管理ステップで管理されている前記選択されたタブに紐付けられたノードを特定して前記構造表示部に選択状態で表示する第2の表示制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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