説明

情報処理装置およびプログラム

【課題】顧客の商品の登録作業の煩わしさを軽減する。
【解決手段】実施形態の情報処理装置は、判断手段と、報知手段と、受付手段と、計量手段と、登録手段と、を備える。判断手段は、入力された商品情報が示す商品が同一取引処理内において既に登録された商品と同一であるか否かを判断する。報知手段は、入力された商品情報が示す商品が同一取引処理内において既に登録された商品と同一であると判断された場合、入力された商品情報が示す商品を同一取引処理内において登録する個数を入力可能であることを報知する。受付手段は、入力された商品情報が示す商品を同一取引処理内において登録する個数の入力を受け付ける。計量手段は、入力された商品情報が示す商品の前記個数分の重量を計量する。登録手段は、計量した重量と、入力された商品情報が示す商品の予め設定された重量に前記個数を乗算した重量とが一致した場合に、入力された商品情報が示す商品を前記個数分登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
セルフチェックアウト端末は、顧客自身が当該セルフチェックアウト端末の使用者となり、購入する商品の登録作業および会計作業を行うための端末である。このセルフチェックアウト端末では、顧客の不正を防止するためにスキャナによりバーコード等を読み取った後、秤装置により重量チェックを行う機能が搭載されている。また、同一商品が複数ある場合、キーボードで個数を入力することで、スキャナによるバーコードの読み取りを省略する乗算機能が搭載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、セルフチェックアウト端末を使い慣れていない顧客は、複数の同一商品を登録する場合に、複数の同一の商品の個数を入力することにより、複数の同一商品をまとめて登録できることを知らずに、商品毎に商品の登録作業を行っており、未だ商品の登録作業の煩わしさが解消されていない、という課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態の情報処理装置は、入力手段と、判断手段と、報知手段と、受付手段と、計量手段と、登録手段と、を備える。前記入力手段は、登録対象の商品を示す商品情報を入力する。前記判断手段は、前記入力された商品情報が示す商品が同一取引処理内において既に登録された商品と同一であるか否かを判断する。前記報知手段は、前記入力された商品情報が示す商品が同一取引処理内において既に登録された商品と同一であると判断された場合、前記入力された商品情報が示す商品を同一取引処理内において登録する個数を入力可能であることを報知する。前記受付手段は、前記入力された商品情報が示す商品を同一取引処理内において登録する個数の入力を受け付ける。前記計量手段は、前記入力された商品情報が示す商品の前記個数分の重量を計量する。前記登録手段は、前記計量した重量と、前記入力された商品情報が示す商品の予め設定された重量に前記個数を乗算した重量とが一致した場合に、前記入力された商品情報が示す商品を前記個数分登録する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、全体のシステム構成を示す模式図である。
【図2】図2は、セルフチェックアウト端末を示す斜視図である。
【図3】図3は、LCDの画面に配置された各種キーを示す図である。
【図4】図4は、保持アームにレジ袋が保持されている状態を示す斜視図である。
【図5】図5は、決済端末の電気的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、商品マスタファイルの一例を示す図である。
【図7】図7は、本実施形態にかかるセルフチェックアウト端末における商品情報の登録処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図8は、LCDに表示されるメッセージの一例を示す図である。
【図9】図9は、LCDに表示されるメッセージの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は、全体のシステム構成を示す模式図である。本実施形態のシステムは、複数のセルフチェックアウトシステム11と、複数台のPOS(Point Of Sales)端末21と、ストアコントローラ31とが通信ネットワーク41を介して接続されて構築されている。セルフチェックアウトシステム11は、複数台のセルフチェックアウト端末101に一台のアテンダント端末501が割り当てられて構成されている。セルフチェックアウト端末101は、顧客が購入する商品に貼付されたバーコードから商品情報を読み取り、読み取った商品情報が示す商品の登録等を行うための端末である。
【0007】
図2は、セルフチェックアウト端末を示す斜視図である。セルフチェックアウト端末101は、決済端末201と秤装置301とから構成されている。
【0008】
決済端末201は、登録対象の商品を入れた籠(図示せず)を載置するための商品籠載置台102が脇から突出したハウジング202を有している。
【0009】
決済端末201のハウジング202は、床面に設置されるベースハウジング202aと、このベースハウジング202aの上面に載置される上部ハウジング202bとによって構成されている。ベースハウジング202aの前面は、下方に向かうほどベースハウジング202aの投影面積を狭めるように傾斜している。これにより、ベースハウジング202aは、下方に向かうほど奥側にオフセットした形状となっている。
【0010】
上部ハウジング202bには、商品籠載置台102側にバーコードスキャナ203が配置され、商品籠載置台102の反対側にプリンタカバー204が配置されている。バーコードスキャナ203とプリンタカバー204との間にはカード挿入口212が配置されている。
【0011】
バーコードスキャナ203は、ガラス板で形成されている読取面203aを有し、この読取面203aの前面に位置する読取空間に所定パターンのレーザ光パターンを照射する縦型スキャナである。バーコードスキャナ203は、読取空間に物品が位置づけられてその物品に付されたバーコードが読取面203aに向けられると、バーコードからの反射光を受光素子(図示しない)で受光する。そして、バーコードスキャナ203は、受光素子の出力信号に基づくバーコードの受光信号をデコードし、そのバーコードが示している商品名や商品コードなどの商品情報をコードデータとして取得し、決済端末201の制御部253(図5参照)に入力する入力部である。
【0012】
プリンタカバー204には、レシート発行口208が設けられている。プリンタカバー204の奥側にはレシートプリンタ251(図5参照)が内蔵され、このレシートプリンタ251によって印字される図示しないレシートは、レシート発行口208から発行されるように構成されている。プリンタカバー204は、上部ハウジング202bに対して開閉自在に取り付けられている。
【0013】
カード挿入口212の内部には、磁気カードに対するデータの読み書きを可能とする磁気カードリーダライタであるカードリーダライタ252(図5参照)が内蔵されている。カード挿入口212には、磁気カードとしてクレジットカードが挿入可能である。
【0014】
上部ハウジング202bには、登録された商品の商品名や価格や画像等の商品情報を買物客に表示する表示部としてのLCD(Liquid Crystal Display)210が取り付けられている。このLCD210の画面には、コードシンボルで登録できない商品の商品情報や同一商品(同じバーコードが付された商品)の個数等を入力するための各種キーが配置されているタッチパネル211が積層配置されている。図3は、LCDの画面に配置された各種キーを示す図である。図3に示すように、本実施形態では、LCD210の画面には、同一商品の登録を要求する乗算ボタン210b、同一商品の個数を入力するためのテンキー210a、入力した同一商品の個数の確定キー210c、商品の会計を要求する会計ボタン210d等が配置されている。
【0015】
ベースハウジング202aには、硬貨と紙幣との入出金装置221(図5参照)が内蔵されている。入出金装置221の一部として、ベースハウジング202aの中央上面には、硬貨投入口213が配置され、当該硬貨投入口213の左側には、硬貨払出口214が配置されている。また、硬貨投入口213の右側には、紙幣投入口215と、紙幣払出口216とが配置されている。このような入出金装置221は、硬貨及び紙幣の取扱いを可能にする機構部とこの機構部を制御する制御部とを有している(いずれも図示せず)。このような機構部の構造及び制御部での処理手順等については、その内容が周知なので、説明を省略する。
【0016】
さらに、ベースハウジング202aの背面からは、セルフチェックアウト端末101の現在の状態を表示する警報装置としての表示ポール217が立設されている。この表示ポール217は、先端部に青色と赤色とに選択的に発光する発光部218を有する。
【0017】
次に、図2および図4を用いて、秤装置301について説明する。図4は、保持アームにレジ袋が保持されている状態を示す斜視図である。秤装置301は、秤ハウジング302の上部に秤皿303が設けられ、この秤皿303には、商品情報を入力した商品を収納する収納部材としてのレジ袋401を保持する袋保持具304が取り付けられて構成されている。秤装置301は、レジ袋401に収納されて秤皿303上に置かれた商品の荷重を計量する計量部である。秤皿303は、その上面に載置台303aを有する。袋保持具304は載置台303aに取り付けられている。したがって、袋保持具304からすると、秤皿303は台座を構成する。つまり、載置台303aの後方中央部にはポール形状のアーム支持部305が立設され、このアーム支持部305の上端には品物を載置するための一時置き台306が固定されている。一時置き台306は、上面が平坦面となっており、決済端末201のバーコードスキャナ203でコードシンボルをスキャンした後の商品を一時的に置く用途で用いられる台である。載置台303a及び一時置き台306は、共に、商品コードが入力された商品を載置するための載置部としての役割を担っている。
【0018】
このような一時置き台306の下面には、一対の保持アーム307とフック308が取り付けられている。つまり、一時置き台306の下面両端位置には、アーム取付具309(図4参照)が固定されている。固定は、例えばネジ止め、接着止め等、各種の固定手法によってなされている。そして、それらのアーム取付具309のそれぞれには、保持アーム307が埋設されている。また、一時置き台306の下面中央位置には、フック取付具310(図4参照)が固定されている。固定は、例えばネジ止め、接着止め等、各種の固定手法によってなされている。そして、フック取付具310には、フック308が埋設されている。
【0019】
保持アーム307は、開口部402とこの開口部402から突出する一対の把手403とを有してこれらの把手403が両側に位置付けられるように折り畳まれたレジ袋401を保持するために、一対の把手403を串刺し状態で保持する。このような保持状態を実現するために、把手403にはスリット404が形成されている。また、レジ袋401には、一対の把手403の間に位置させてミシン目405で脱落可能な一対の耳部406が形成されており、これらの耳部406には引掛け穴407が形成されている。フック308は、引掛け穴407を挿通し、これによってレジ袋401を保持アーム307と共に保持する。
【0020】
図5は、決済端末の電気的なハードウェア構成を示すブロック図である。決済端末201は、内部に情報処理部としての制御部253を有する。制御部253は、例えば動作シーケンスが書き込まれた半導体チップ構成のものであっても、RAM(Random Access Memory)254等に動作プログラムを記憶させて動作するマイクロコンピュータ構成のものであっても良い。ここでは、マイクロコンピュータ構成の制御部253を紹介する。
【0021】
制御部253の中核をなすのはCPU(Central Processing Unit)255である。CPU255には、固定データを固定的に記憶するROM(Read Only Memory)256と、同一取引処理内において(つまり、会計ボタン210dが押下される前に)登録された商品の商品情報などの可変データを書き換え自在に記憶するRAM(Random Access Memory)254と、LCD210に表示する表示画像を生成するVRAM(Video Random Access Memory)257と、HDD(Hard Disk Drive)258とがシステムバス259を介して接続されている。
【0022】
制御部253には、システムバス259を介して、バーコードスキャナ203、LCD210、タッチパネル211、カードリーダライタ252、レシートプリンタ251、発光部218、および入出金装置221との間でのデータ通信を媒介するインターフェース260が接続され、制御部253による制御を受ける。また、制御部253にはシステムバス259を介して通信インターフェース261も接続されている。通信インターフェース261は、通信ネットワーク41に接続され、アテンダント端末501及びストアコントローラ31とセルフチェックアウト端末101との間のデータ通信を実現させる。なお、制御部253には、図示はしないが、システムバス259を介して、秤装置301との間のデータ通信を実現させるインターフェースも接続されている。
【0023】
HDD258は、制御部253を動作させるプログラムの他に、商品マスタファイルT、販売データ等を記憶する売上ファイル等を格納している。図6は、商品マスタファイルの一例を示す図である。商品マスタファイルTは、商品名、商品の重量、商品の画像データ等を、商品コードに対応付けて記憶するものである。
【0024】
次に、本実施形態にかかる決済端末201(情報処理装置)が有する機能について説明する。CPU255は、RAM254に展開されたHDD258が記憶するプログラムに従って動作することで、図5に示すように、入力受付部601、判断部602、報知部603、登録部604、および精算処理部605として機能する。
【0025】
入力受付部601は、タッチパネル211を介して、テンキー210aから同一商品の個数が入力された後、確定キー210cが押下された場合に、当該テンキー201aから同一商品の個数の入力を受け付けるものである。また、入力受付部601は、タッチパネル211を介して、乗算ボタン210bによる同一商品の登録要求、および会計ボタン210dによる商品の会計要求を受け付ける。
【0026】
判断部602は、バーコードスキャナ203から商品情報が入力されてから所定時間以内に、乗算ボタン210bが押下されなかった場合に、バーコードスキャナ203により入力された商品情報が示す商品が、同一取引処理内において(つまり、会計ボタン210dが押下される前に)既に登録された商品(つまり、RAM254に格納された商品情報が示す商品)と同一であるか否かを判断するものである。なお、本実施形態では、商品情報がバーコードスキャナ203が入力される例について説明するが、タッチパネル211から商品情報が入力される場合も同様の処理ができるものとする。
【0027】
報知部603は、バーコードスキャナ203から入力された商品情報が示す商品が、RAM254に格納された商品情報が示す商品と同一であると判断された場合に、LCD210にメッセージを表示して、当該バーコードスキャナ203から入力された商品情報が示す商品を同一取引処理内において登録する個数が入力可能であることを報知するものである。なお、本実施形態では、報知部603は、LCD210にメッセージを表示することにより、同一取引処理内において登録する商品の個数を入力可能であることを報知しているが、これに限定するものではない。例えば、報知部603は、発光部218を発光させたりまたは図示しないスピーカから音声を発したりすることにより、同一取引処理内において登録する商品の個数を入力可能であることを報知しても良い。
【0028】
また、報知部603は、商品の登録が行われた場合に、バーコードスキャナ203から入力された商品情報が示す商品の商品名をLCD210に表示する。これにより、顧客は、LCD210に表示された商品名を見て、商品の登録が行われたことを確認することができる。
【0029】
さらに、報知部603は、登録する商品の個数分の重量と、秤装置301により計量された重量とが一致しなかった場合に、LCD210にメッセージを表示して、再度、秤皿303に商品を置くことを顧客に促すものとする。
【0030】
登録部604は、バーコードスキャナ203から入力された商品情報が示す商品が、RAM254に格納された商品情報が示す商品と同一でないと判断された場合に、当該バーコードスキャナ203から入力された商品情報をRAM254に格納して、当該バーコードスキャナ203から入力された商品情報が示す商品の登録処理を行うものである。
【0031】
また、登録部604は、入力受付部601によって商品を同一取引処理内において登録する個数の入力が受け付けられた場合に、HDD258に記憶された商品マスタファイルTから、バーコードスキャナ203から入力された商品情報が示す商品コードと対応付けられた重量を読み出す。次いで、登録部604は、読み出した重量に、入力を受け付けた個数を乗算して、入力を受け付けた個数分の商品の重量を計算する。さらに、登録部604は、入力を受け付けた個数分の商品がオペレータにより秤皿303に置かれると、秤装置301により計量された重量を受信する。そして、登録部604は、計算した重量と、秤装置301から受信した重量とが一致した場合に、バーコードスキャナ203から入力された商品情報を、入力を受け付けた個数分、RAM254に格納して、当該入力を受け付けた個数分の商品の登録処理を行う。
【0032】
精算処理部605は、入力受付部601によって会計ボタン210dによる商品の会計要求を受け付けた場合に、RAM254に格納された商品情報が示す商品の精算処理を実行するものである。
【0033】
次に、図7〜9を用いて、本実施形態にかかるセルフチェックアウト端末101における商品情報の登録処理の流れについて説明する。図7は、本実施形態にかかるセルフチェックアウト端末における商品情報の登録処理の流れを示すフローチャートである。図8および図9は、LCDに表示されるメッセージの一例を示す図である。
【0034】
バーコードスキャナ203によりバーコードスキャンが行われて商品情報が入力されると(ステップS701)、入力受付部601は、乗算ボタン210bが押下されるのを待つ(ステップS702)。
【0035】
判断部602は、バーコードスキャナ203から商品情報が入力されてから、乗算ボタン210bが押下されずに所定時間経過した場合(ステップS702:No)、入力された商品情報が示す商品が、同一取引処理内において既に登録された商品(RAM254に格納された商品情報が示す商品)と同一か否かを判断する(ステップS709)。入力された商品情報が、同一取引処理内において既に登録された商品情報が示す商品と同一であると判断された場合(ステップS709:Yes)、報知部603は、図8に示すように、入力された商品情報が示す商品の個数の入力を促すメッセージをLCD210に表示する(ステップS710)。本実施形態では、既にバーコードスキャナ203で読み取られた商品を除いた同一商品の個数(残り個数)を入力するメッセージを表示している。
【0036】
なお、入力された商品情報が示す商品が、同一取引処理内のおいて既に登録された商品と同一でないと判断された場合(ステップS709:No)、登録部604は、商品マスタファイルTから、入力された商品情報が示す商品コードと対応付けられた重量と、秤装置301により計量された商品の重量とが一致するか否かを判断する(ステップS703)。そして、入力された商品情報が示す商品コードと対応付けられた重量と、秤装置301により計量された商品の重量とが一致しなかった場合(ステップS703:No)、報知部603は、図9に示すように、再度、秤皿303に商品を置くことを顧客に促すメッセージをLCD210に表示する(ステップS704)。
【0037】
また、乗算ボタン210bが押下された場合(ステップS702:Yes)若しくは入力された商品情報が示す商品の個数の入力を促すメッセージが表示された場合(ステップS710)、入力受付部601は、登録する同一商品の個数の入力を受け付ける(ステップS711)。尚、乗算ボタン210bが押下された場合は、入力受付部601で入力を受け付ける商品の個数は、バーコードスキャナ203で読み取られた商品を含めた同一商品の個数と定義する。
【0038】
次いで、ステップS702がYesの場合、登録部604は、商品マスタファイルTから、入力された商品情報が示す商品コードと対応付けられた重量を読み出すとともに、読み出した重量に入力を受け付けた個数を乗算して、入力を受け付けた個数分の商品の重量を計算する(ステップS712)。また、ステップS709がYesの場合、登録部604は、商品マスタファイルTから読み取られた商品情報が示す商品コードと対応付けられた重量を読み出すとともに、読み出した重量に、入力を受け付けた個数に1を加算した値を乗算して、重量を計算する。この時、登録部604は、この商品情報がバーコードスキャナ203で読み取られる直前の秤装置301の重量を保持する。これは、乗算ボタン302が押下されるタイミングが、商品情報を読み取った商品を秤装置301に置いたタイミングであるか否かが不明であるためである。
【0039】
そして、登録部604は、計算した商品の重量と、秤装置301により計量された商品の重量とが一致するか否かを判断する(ステップS713)。そして、計算した商品の重量と秤装置301により計量された商品の重量とが一致しなかった場合(ステップS713:No)、報知部603は、ステップS704と同様に、LCD210にメッセージを表示する(ステップS714)。
【0040】
一方、計量した商品の重量(商品マスタファイルTから読み出した重量)と、秤装置301により計量した商品の重量と、が一致した場合(ステップS703:Yes,ステップS713:Yes)、登録部604は、入力された商品情報を、入力を受け付けた商品の個数分(または1つ)、RAM254に格納する商品の登録処理を行う(ステップS705)。商品が登録されると、報知部603は、入力された商品情報が示す商品名をLCD210に表示する(ステップS706)。
【0041】
その後、入力受付部601は、会計ボタン210dが押下されるのを待つ(ステップS707)。会計ボタン210dが押下されて会計要求が受け付けられた場合(ステップS707:Yes)、精算処理部605は、RAM254に格納された商品情報が示す商品の精算処理を行う(ステップS708)。一方、会計ボタン210dが押下されず(ステップS707:No)、新たなバーコードスキャンが行われた場合(ステップS701)、上述した処理を繰り返す。
【0042】
このように本実施形態にかかるセルフチェックアウト端末101によれば、入力された商品情報が示す商品が、同一取引処理内において既に登録された商品と同一であるか否かを判断し、入力された商品情報が示す商品が、同一取引処理内において既に登録された商品と同一であると判断された場合、入力された商品情報が示す商品を同一取引処理内において登録する個数を入力可能であることを報知し、入力された商品の個数の入力を受け付け、入力された商品情報が示す商品の前記個数分の重量を計量し、計量した重量と、入力された商品情報が示す商品の予め設定された重量に個数を乗算した重量とが一致した場合に、入力された商品情報が示す商品を個数分登録することにより、セルフチェックアウト端末101を使い慣れていない顧客でも、複数の同一商品をまとめて登録できることを知ることができるので、セルフチェックアウト端末を使い慣れていない顧客の商品の登録作業の煩わしさを軽減できる。
【0043】
なお、本実施形態のセルフチェックアウト端末101で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供することもできる。
【0044】
また、本実施形態のセルフチェックアウト端末101で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0045】
さらに、本実施形態のセルフチェックアウト端末101で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のセルフチェックアウト端末101で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【符号の説明】
【0046】
101 セルフチェックアウト端末
201 決済端末
210 LCD
254 RAM
255 CPU
258 HDD
301 秤装置
601 入力受付部
602 判断部
603 報知部
604 登録部
605 精算処理部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0047】
【特許文献1】特開2007−94643公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録対象の商品を示す商品情報を入力する入力手段と、
前記入力された商品情報が示す商品が同一取引処理内において既に登録された商品と同一であるか否かを判断する判断手段と、
前記入力された商品情報が示す商品が同一取引処理内において既に登録された商品と同一であると判断された場合、前記入力された商品情報が示す商品を同一取引処理内において登録する個数を入力可能であることを報知する報知手段と、
前記入力された商品情報が示す商品を同一取引処理内において登録する個数の入力を受け付ける受付手段と、
前記入力された商品情報が示す商品の前記個数分の重量を計量する計量手段と、
前記計量した重量と、前記入力された商品情報が示す商品の予め設定された重量に前記個数を乗算した重量とが一致した場合に、前記入力された商品情報が示す商品を前記個数分登録する登録手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記報知手段は、前記入力された商品情報が示す商品を前記個数分一度に登録できることを示すメッセージを表示部に表示して、前記個数を入力可能であることを報知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判断手段は、前記商品情報が入力された後、前記個数が入力されなかった場合に、前記入力された商品情報が示す商品が同一取引処理内において既に登録された商品と同一であるか否かを判断することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
コンピュータを、
登録対象の商品を示す商品情報を入力する入力手段と、
前記入力された商品情報が示す商品が同一取引処理内において既に登録された商品と同一であるか否かを判断する判断手段と、
前記入力された商品情報が示す商品が同一取引処理内において既に登録された商品と同一であると判断された場合、前記入力された商品情報が示す商品を同一取引処理内において登録する個数を入力可能であることを報知する報知手段と、
前記入力された商品情報が示す商品を同一取引処理内において登録する個数の入力を受け付ける受付手段と、
前記入力された商品情報が示す商品の前記個数分の重量を計量する計量手段と、
前記計量した重量と、前記入力された商品情報が示す商品の予め設定された重量に前記個数を乗算した重量とが一致した場合に、前記入力された商品情報が示す商品を前記個数分登録する登録手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項5】
前記報知手段は、前記入力された商品情報が示す商品を前記個数分一度に登録できることを示すメッセージを表示部に表示して、前記個数を入力可能であることを報知することを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記判断手段は、前記商品情報が入力された後、前記個数が入力されなかった場合に、前記入力された商品情報が示す商品が同一取引処理内において既に登録された商品と同一であるか否かを判断することを特徴とする請求項4または5に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−48318(P2012−48318A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−187521(P2010−187521)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】