説明

情報処理装置および情報処理方法

【課題】可搬型コンピュータの表示装置や入力装置を、別のコンピュータの表示装置や入力装置として利用する。
【解決手段】外部情報処理装置1の表示出力コネクタ2aと情報処理装置5の外部表示信号入力コネクタ9が接続され、外部情報処理装置1の表示信号が情報処理装置5の表示制御部に入力され、情報処理装置5の情報処理装置制御部からの表示データと合成され、表示装置6に表示される。外部情報処理装置1のキーボードコネクタ3a,マウスコネクタ4aと、情報処理装置5の外部キーボード出力コネクタ13a,外部マウス出力コネクタ14aが接続され、キーボード7からの文字入力信号およびポインティングデバイス8からの座標入力信号が、キーボードおよびポインティングデバイス制御部で外部出力用信号が生成され、キーボードデータ,座標データとして外部情報処理装置1に出力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータの表示装置,入力装置に関し、特に、他のコンピュータの表示装置や入力装置として利用できるようにした情報処理装置および情報処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータを内蔵し組み込んだ機器が広く利用されている。例えば、工業製品の製造装置や検査装置,医療機器,監視装置などの中には、必要な制御装置を内蔵したコンピュータを接続して、機器を制御しているものがある。それら機器の中には、通常のコンピュータのように、LCD(Liquid Crystal Display)やCRTに代表される表示装置や、キーボードやマウスのような文字、座標の入力装置の接続を必要とせず動作するものがある。
【0003】
このような機器においても、その多くは、OS(Operating System)やその上で動作するアプリケーションソフトウェアにより構成されており、データのバックアップ,機器の保守,ソフトウェアのアップデート等の際には、表示装置や入力装置を接続して操作することが必要となるが、通常の動作中(表示装置や入力装置を必要としない状況)においても、表示装置や入力装置を接続しておくには、設置スペースやコスト面で利用者の経済的負担になる。
【0004】
図8は従来技術を示す一例の接続構成を示す図である。外部情報処理装置1は、通常動作時には、外部表示装置2、外付けキーボード3、マウス4を接続する必要がなく、拡張入出力装置等(図示せず)を内蔵して、対象の機器(図示せず)を制御している。
【0005】
外部情報処理装置1のデータのバックアップ,機器の保守,ソフトウェアのアップデート等の際には、図8に示すように、外部表示装置2や外付けキーボード3やマウス4等の入力装置を接続して使用することがあり、外部情報処理装置1からバックアップするデータを移動させたり、アップデートするソフトウェアを記憶するために、別の情報処理装置5を外部情報処理装置1の近くで操作することがある。
【0006】
外部表示装置2の代わりに、情報処理装置5を接続して、その表示装置6を外部情報処理装置1の表示装置をして使用することも可能である。しかし、その場合であっても、情報処理装置5は、表示装置としてのみ使用され、外部情報処理装置1には、個別にキーボードやマウスを接続しなければならず、データのバックアップ,機器の保守,ソフトウェアのアップデート等に備え、これら周辺機器を常設しておくには、機器のコストが増大し、かつより多くのスペースを必要とし、外部情報処理装置1を含めた、機器の設置面積が大きくなってしまう。
【0007】
これを解決するために、データのバックアップ,機器の保守,ソフトウェアのアップデート等のたびに、周辺機器を移動して接続するとしても、利便性が損なわれる。
【0008】
また、図9は従来の情報処理装置(この例では、ノート型コンピュータ)の内部構成を示すブロック図である。図9において、情報処理装置制御部11は、CPU,メモリ,ネットワーク等の各種入出力制御部,記憶装置,それらに電源を供給する電源部等、情報処理装置の基本的な構成を成しており、表示制御部12,キーボード制御部13,ポインティングデバイス制御部14を含む各入出力制御部と交換する情報を、蓄積されたプログラムを実行し、処理を行う。なお、情報処理装置制御部11は、従来の技術でも本発明の実施の形態においても、構成は同じである。
【0009】
表示装置6は、表示制御部12により制御されるが、表示制御部12には、外部表示装置出力コネクタ12aに表示信号を出力したり、外部表示信号入力コネクタ9からの外部機器の表示信号を表示装置6により表示する機能を持っている。また、外部キーボード入力コネクタ13bと外部マウス入力コネクタ14bとを備え、情報処理装置5に一体形成されたキーボード7,ポインティングデバイス8以外に、外付けキーボード3やマウス4を接続して使用することが可能になっているが、情報処理装置5のキーボード7,ポインティングデバイス8を、外部情報処理装置1の周辺機器として利用することはできない。
【0010】
その他に、従来から、複数のコンピュータに対し、一組の表示装置,入力装置(キーボード/マウス等)を切り替えて使用するための切替器が広く利用されている。これは、一人のオペレータが複数のコンピュータを操作するためのものであって、1台のコンピュータが動作している環境ではその効果を発揮できないだけでなく、一組の表示装置,入力装置が予め設置されている環境を想定しているため、通常動作時には表示装置や入力装置を必要としない機器にとっては、設置スペースやコスト面で利用者の経済的負担になる。
【0011】
一方、特許文献1には、表示装置一体型のコンピュータの表示装置に、外部のコンピュータからの表示信号を表示させる方法が開示されている。しかし、特許文献1においては、表示装置一体型のコンピュータの表示装置を他のコンピュータの表示装置として利用することに限定した形態であって、表示装置一体型のコンピュータが他のコンピュータの入力装置として利用することはできない。
【0012】
また、特許文献2にあるように、一方の情報処理端末の表示信号を他方の情報処理端末の表示装置に入力し、合成して表示する手段が開示されている。しかし、特許文献2においても、特許文献1と同様に、表示装置のみに関する利用形態であり、情報処理端末への入力装置は各々接続されているか、情報処理端末に一体形成されていることとなり、利用者は双方の入力手段を操作しなければならず、利便性は必ずしも良くない。
【特許文献1】特許第3473446号公報
【特許文献2】特開2004−163706号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ノート型コンピュータに代表されるような可搬型コンピュータにおいては、表示装置およびキーボード/マウス(ポインティングデバイス等)の入力装置が一体形成されており、利用者が携帯して必要な場所で利用できる利便性があるにも関わらず、その表示装置とキーボード/ポインティングデバイスは、その可搬型コンピュータだけのために利用されている。
【0014】
そこで、本発明では、ノート型コンピュータに代表される、可搬型コンピュータに搭載されている表示装置やキーボード/ポインティングデバイス等の入力装置を、別のコンピュータの表示装置や入力装置として利用できるようにした情報処理装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記の目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、表示手段と入力手段を一体に備えた情報処理装置であって、外部情報処理装置が外部に出力する表示信号を入力する表示信号入力手段と、情報処理装置の入力手段からの入力信号を外部情報処理装置に対して出力する入力信号出力手段とを備え、表示信号入力手段と入力信号出力手段を介して外部情報処理装置と信号を授受することを特徴とする。
【0016】
また、前記情報処理装置は、外部情報処理装置から入力された表示信号を情報処理装置の表示手段が表示する画面の一部領域に合成表示すること、また、合成表示した一部領域の活性・非活性を判別する手段と、一部領域が活性と判別したとき情報処理装置の入力手段からの入力信号を外部情報処理装置のみに出力する手段を備えたこと、さらに、外部情報処理装置に接続した情報処理装置の入力手段が、外部情報処理装置のUSB規格の入力装置として動作することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の情報処理方法は、表示手段と入力手段を一体に備えた情報処理装置の情報処理方法であって、情報処理装置と接続した外部情報処理装置が出力する表示信号を表示手段が表示する画面の一部領域に合成表示し、一部領域の活性・非活性の判別に応じて入力手段からの入力信号を外部情報処理装置のみに出力、あるいは情報処理装置の入力とすることを特徴とする。
【0018】
前記の構成および方法によれば、情報処理装置の表示手段と入力手段を、外部情報処理装置の表示手段、入力手段として利用することができ、表示画面において表示する一部領域の活性・非活性の判別により入力手段からの入力信号の出力先を選択でき、固定的に表示手段や入力手段を必要としない装置の利便性が向上できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、可搬型コンピュータの表示装置(LCD等)と入力装置(キーボードおよびマウスやポインティングデバイス等)を、別のコンピュータシステムの表示装置,入力装置として利用できるようになり、固定的に表示装置や入力装置を必要としない組み込み型機器の経済的負担を軽減し、かつ保守時等の利用者の利便性を向上できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の実施の形態における情報処理装置の接続構成を示す図であり、図2は情報処理装置の内部構成の例を示す図である。ここで、前記従来例を示す図8,図9において説明した構成部材に対応し実質的に同等の機能を有するものには同一の符号を付して示す。
【0022】
図1,図2に示すように、外部情報処理装置1の表示出力コネクタ2aと、情報処理装置5の外部表示信号入力コネクタ9とがケーブルで接続され、外部情報処理装置1の表示信号が情報処理装置5の表示制御部12に入力され、情報処理装置5の情報処理装置制御部11から入力される表示データと合成され、表示装置6に表示される。
【0023】
また、外部情報処理装置1のキーボードコネクタ3aと、情報処理装置5の外部キーボード出力コネクタ13aとがケーブルで接続され、情報処理装置5のキーボード7からの文字入力信号が、キーボード制御部13に入力される。キーボード制御部13では、外部出力用信号が生成され、キーボードデータとして外部情報処理装置1に出力される。
【0024】
さらに、外部情報処理装置1のマウスコネクタ4aと、情報処理装置5の外部マウス出力コネクタ14aとがケーブルで接続され、情報処理装置5のポインティングデバイス8からの座標入力信号が、ポインティングデバイス制御部14に入力される。ポインティングデバイス制御部14で、外部出力用信号が生成され、マウスと同様の座標データとして外部情報処理装置1に出力される。
【0025】
その他に、選択ボタン10は、ポインティングデバイス8の操作により、ポインタを移動し、画面上のポインタの指示する位置で、処理を行う際に、押下して使用する。
【0026】
図3は情報処理装置内部における表示制御部の詳細構成の例を示す図である。外部表示信号入力コネクタ9から入力された表示信号(この例では、アナログRGB信号(Red/Green/Blue)と水平同期信号(Hsync)と垂直同期信号(Vsync)のうち、アナログRGB信号は、A/D変換部21に入力される。Hsync信号とVsync信号は、表示タイミング同期部22に入力される。表示タイミング同期部22は、内部に発信源とPLL回路を持ち(図示せず)、A/D変換部21へのタイミング信号を生成するとともに、表示データ変換部24へ同期信号を出力する。A/D変換部21でデジタル化された表示データは、同期信号に従って、1走査画面毎にフレームバッファ23に蓄えられる。表示データ変換部24では、フレームバッファ23からの走査画面の解像度変換を行い、情報処理装置の表示装置6の一部エリアに表示可能なサイズに変換される。変換された表示データは、表示データ切替・合成部25で、情報処理装置制御部11から、表示信号生成部26経由で入力される情報処理装置の表示画面データと合成され、表示装置6に出力される。この結果、外部情報処理装置の表示画面が、情報処理装置の表示画面の一部に合成された表示画面が得られる。
【0027】
なお、図3において、表示装置データ記憶部30aには、情報処理装置の表示装置の解像度や表示タイミングに関するデータが予め格納されており、外部情報処理装置からの読み出し動作に応じて、表示装置データ送出部30bから送出される。これは、VESA(Video Electronics Standards Association)で標準化された公知の技術であり、外部情報処理装置から出力される表示信号が、情報処理装置の表示タイミングに適した状態で出力される利点があるため記載しているが、本発明に必須な機能ではない。また、D/A変換部27,表示タイミング同期部28,表示装置データ受信部29,外部表示装置出力コネクタ12aについては、本発明の動作には直接関係がないため、実装は任意であって必須ではないことからその詳細な説明も省略する。
【0028】
図4は情報処理装置内部におけるキーボード制御部の詳細構成の例を示す図である。また、図1に示す外部情報処理装置のキーボードコネクタ3aは、USB規格およびそのコネクタを例としている。標準化されたUSBインターフェースを用いることで、活線挿抜が可能で、機器を自動認識しコンフィグレーションも行えるため、外部情報処理装置の電源を断つことなく利用できるため、操作性に優れ利便性の向上を図ることができる。
【0029】
外部情報処理装置のキーボードコネクタに情報処理装置の外部キーボード出力コネクタ13aが接続されると、最初にUSBペリフェラルコントローラ31が、ホストコントローラと通信を行い、使用可能になる。情報処理装置のキーボード7は、キースキャン部32に接続され、キー押下の検出が行われる。検出されたキーボードデータは、キーコード生成部33に入力され、押下されたキーコードが生成される。キーコードは、情報処理装置制御部11に送出され、情報処理装置のキーボードデータとして処理される一方、出力制御部34にも出力される。出力制御部34は、情報処理装置制御部11からの後述する外部表示信号表示領域活性通知信号35に応じて、USBペリフェラルコントローラ31へデータを送出するか否かを制御している。すなわち、外部表示信号表示領域活性通知信号35が「真」であれば、外部情報処理装置へキーボードデータを送出し、「偽」であれば、その送出をやめることで、1つのキーボードからの入力をどちらの情報処理装置へ送出するか制御可能になる。
【0030】
図5は情報処理装置内部におけるポインティングデバイス制御部の詳細構成の例を示す図である。また前述と同様に図1に示す外部情報処理装置のマウスコネクタ4aは、USB規格のコネクタを例としている。情報処理装置のポインティングデバイスは、位置・移動量検出部42に接続され、ポインティングデバイス8の操作(例えば、指で触れたまま2次元方向にスライドする等)による、ポインタの位置と移動量を検出する。検出された位置・移動量データは、マウスコード生成部43に送出され、マウスの操作時と同等のマウスコードに変換される。マウスコードは、情報処理装置制御部11に送出され、情報処理装置のマウスデータとして処理される一方、出力制御部44にも出力される。出力制御部44は、情報処理装置制御部11からの、後述する外部表示信号表示領域活性通知信号45に応じて、USBペリフェラルコントローラ41へデータを送出するか否かを制御している。
【0031】
図4と図5において、外部表示信号表示領域活性通知信号35,45は便宜上別番号で説明しているが、同一の信号(または、コマンド)であっても良い。
【0032】
次に、図6(a)および図6(b)に示す情報処理装置の表示画面において、外部情報処理装置の画面表示を一部に合成表示した状態で、外部情報処理装置の表示領域の活性・非活性を判別する方法の一例を示す図である。
【0033】
図6(a)は、図1に示す情報処理装置5の表示装置6における画面である。表示領域の一部に、外部入力画面47がウィンドウ(非活性の領域:斜線エリア)で表示されている。マウスポインタ48は、外部入力画面47エリア外にあるため、この状態では、キーボードおよびポインティングデバイスのデータは、図4,図5に示す情報処理装置制御部11にしか送出されない。
【0034】
また、図6(b)においては、マウスポインタ48が、外部入力画面47のウィンドウタイトルバー領域内にあり、この状態で、図1に示すように情報処理装置5のポインティングデバイス8の手前に位置する2つの選択ボタン10のうち、例えば左ボタンを押下することで、外部入力画面47のウィンドウが活性(残りの表示画面は非活性の領域:斜線のエリア)となる。この状態では、キーボードおよびポインティングデバイスのデータは、図4,図5に示す情報処理装置制御部11には出力されず、外部情報処理装置にのみ出力されるようになる。
【0035】
図7は外部入力画面の表示領域の活性・非活性の判別を行う処理手順の一例を示したフローチャートである。この処理手順について、図1,図4〜図6(a),(b)を参照しながら図7に基づき説明する。
【0036】
ポインティングデバイスの座標データとして、前述の図5に示す位置・移動量検出部42で現在の座標データと異なる方向への移動を検出すると、マウスコード生成部43でマウスコードが生成される。マウスコードは、情報処理装置制御部11に送出され、情報処理装置5のマウスコードとして処理される。このマウスコードは、ポインティングデバイス8の操作による移動を検出する毎に情報処理装置制御部11に送出されている。
【0037】
いま、図7に示す選択ボタン10(図1参照)の押下待ちの状態から、選択ボタン10が押下されると(S1)、現在のポインタ座標が外部入力画面47の表示領域エリア内かどうかを判断する(S2)。図6(b)に示す外部入力画面47の表示領域エリア内であれば(処理S2のYes)、情報処理装置制御部11から外部表示信号表示領域活性通知信号35(図4参照)および外部表示信号表示領域活性通知信号45(図5参照)を、それぞれキーコード生成部33,マウスコード生成部43に送る(S3)。キーコード,マウスコードの外部出力禁止状態を解除し、マウスデータを外部情報処理装置1に出力する。同時に、情報処理装置5への出力を禁止する(S4)。次の選択ボタン10の押下を確認するまで、キーコード/マウスコードを外部情報処理装置1へ出力する(S5)。
【0038】
この処理手順の例では、ポインタ座標が図6(b)に示す外部入力画面47の表示領域エリア内にある状態でポインティングデバイス8の選択ボタン10が押下された場合だけ、キーボード/マウスのデータが外部情報処理装置1へ出力される。ポインタ座標が外部入力画面47の表示領域エリア外にある状態でポインティングデバイス8の選択ボタン10が押下された場合には、キーコード/マウスコード外部出力禁止(情報処理装置5へ出力)する。
【0039】
また、図7に示す処理S2において、図6(a)に示す外部入力画面47の表示領域エリア外であれば(処理S2のNo)、情報処理装置制御部11から外部表示信号表示領域活性通知信号35および外部表示信号表示領域活性通知信号45を、それぞれキーコード生成部33,マウスコード生成部43に送る(S6)。キーコード,マウスコードの外部出力禁止状態とし、マウスコードを情報処理装置制御部11に出力する。同時に、外部情報処理装置1への出力を禁止する(S7)。次の選択ボタン10の押下を確認するまで、キーコード/マウスコードを情報処理装置5へ出力する(S7)。
【0040】
以上のことから、情報処理装置5の表示装置と入力装置を、外部情報処理装置の表示装置,入力装置として利用でき、表示装置や入力装置を必要としない組み込み型機器の経済的負担を軽減し、かつ保守時等の利用者の利便性を向上できる。
【0041】
なお、図1に示す外部情報処理装置1のキーボードコネクタ3a,マウスコネクタ4aと、それぞれと接続する情報処理装置5の外部キーボード出力コネクタ13a,外部マウス出力コネクタ14aは、物理的に1つのコネクタとして、ケーブルの接続を簡素化しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る情報処理装置は、可搬型コンピュータの表示装置と入力装置を、別のコンピュータの表示装置,入力装置として利用できるようにして、固定的に表示装置や入力装置を必要としない組み込み型機器の経済的負担を軽減し、かつ保守時等の利用者の利便性を向上できるという効果を有し、情報処理装置の表示装置,入力装置を他のコンピュータの表示装置や入力装置として利用でき有用である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理装置の接続構成を示す図
【図2】本実施の形態における情報処理装置の内部構成の例を示す図
【図3】本実施の形態における情報処理装置内部における表示制御部の詳細構成の例を示す図
【図4】本実施の形態における情報処理装置内部におけるキーボード制御部の詳細構成の例を示す図
【図5】本実施の形態における情報処理装置内部におけるポインティングデバイス制御部の詳細構成の例を示す図
【図6】本実施の形態における情報処理装置の表示画面例で(a)は情報処理装置画面を活性化、(b)は外部入力画面を活性化した状態を示す図
【図7】本実施の形態における外部入力画面表示領域の活性・非活性の判別を行う処理手順を示すフローチャート
【図8】従来の情報処理装置の接続構成を示す図
【図9】従来の情報処理装置における内部構成の例を示す図
【符号の説明】
【0044】
1 外部情報処理装置
2 外部表示装置
2a 表示出力コネクタ
3 外付けキーボード
3a キーボードコネクタ
4 マウス
4a マウスコネクタ
5 情報処理装置
6 表示装置
7 キーボード
8 ポインティングデバイス
9 外部表示信号入力コネクタ
10 選択ボタン
11 情報処理装置制御部
12 表示制御部
12a 外部表示装置出力コネクタ
13 キーボード制御部
13a 外部キーボード出力コネクタ
13b 外部キーボード入力コネクタ
14 ポインティングデバイス制御部
14a 外部マウス出力コネクタ
14b 外部マウス入力コネクタ
21 A/D変換部
22,28 表示タイミング同期部
23 フレームバッファ
24 表示データ変換部
25 表示データ切替・合成部
26 表示信号生成部
27 D/A変換部
29 表示装置データ受信部
30a 表示装置データ記憶部
30b 表示装置データ送出部
31,41 USBペリフェラルコントローラ
32 キースキャン部
33 キーコード生成部
34,44 出力制御部
35,45 外部表示信号表示領域活性通知信号
42 位置・移動量検出部
43 マウスコード生成部
47 外部入力画面
48 マウスポインタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と入力手段を一体に備えた情報処理装置であって、
外部情報処理装置が外部に出力する表示信号を入力する表示信号入力手段と、前記情報処理装置の入力手段からの入力信号を前記外部情報処理装置に対して出力する入力信号出力手段とを備え、前記表示信号入力手段と前記入力信号出力手段を介して前記外部情報処理装置と信号を授受することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記外部情報処理装置から入力された表示信号を情報処理装置の表示手段が表示する画面の一部領域に合成表示することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記外部情報処理装置から入力の表示信号を情報処理装置の表示画面で合成表示した一部領域の活性・非活性を判別する手段と、前記一部領域が活性と判別したとき前記情報処理装置の入力手段からの入力信号を前記外部情報処理装置のみに出力する手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記外部情報処理装置に接続した情報処理装置の入力手段が、前記外部情報処理装置のUSB規格の入力装置として動作することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
表示手段と入力手段を一体に備えた情報処理装置の情報処理方法であって、
前記情報処理装置と接続した外部情報処理装置が出力する表示信号を前記表示手段が表示する画面の一部領域に合成表示し、前記一部領域の活性・非活性の判別に応じて前記入力手段からの入力信号を前記外部情報処理装置のみに出力、あるいは前記情報処理装置の入力とすることを特徴とする情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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